JP5394289B2 - 磁気検出装置及び磁気エンコーダ - Google Patents

磁気検出装置及び磁気エンコーダ Download PDF

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Description

本発明は、磁気抵抗効果素子を用いた磁気検出装置及び磁気エンコーダに関する。
従来、この種の磁気エンコーダとして、シャフト(回転軸)に取り付けられ、N極とS極とが交互に着磁された磁気回転ドラム(回転磁石)と、磁気回転ドラムの磁界を検知する複数のホール素子を有する磁気センサとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。この磁気エンコーダにおいて、回転磁石は厚み方向(軸方向)に着磁され、磁気センサは、着磁方向の延長線上にホール素子を近接させた状態で配置されている。
特開2007−051953号公報
ところで、図6に示すように、半径方向に着磁された第1の回転磁石と軸方向に着磁された第2の回転磁石とを同軸に取り付けた磁気エンコーダに、従来の磁気センサを適用した場合、各回転磁石の着磁方向の延長線上にホール素子がくるように近接配置するので、2つの磁気センサの基板への実装面は直交する。従って、各磁気センサを同一基板に実装しようとした場合、実装面が基板面と直交する磁気センサを、接続用部材を介して基板に実装する必要があるため、磁気エンコーダが大型化してしまう問題があった。
一方、2つの回転磁石の距離を近づけて磁気エンコーダを小型化しようとすると、非検知対象側の回転磁石からの磁界の干渉を受けてセンサが誤検知してしまうため、磁界の干渉を受けない程度に回転磁石同士の距離を離す必要があり、磁気エンコーダの小型化には限度があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、着磁方向が異なる2つの回転磁石を備えた場合でも、各センサの誤検知を防止すると共に装置全体の小型化を図ることができる磁気検出装置及び磁気エンコーダを提供することを目的とする。
本発明の磁気検出装置は、回転軸に回動自在に取り付けられると共に半径方向にN極とS極とが交互に着磁された第1の回転磁石の磁界を第1の磁気抵抗効果素子を用いて検知する第1の磁気センサと、前記回転軸に回動自在に取り付けられると共に前記回転軸方向にN極とS極とが交互に着磁された第2の回転磁石の磁界を第2の磁気抵抗効果素子を用いて検知する第2の磁気センサと、を備え、前記第1の磁気抵抗効果素子の感度軸方向と前記第2の磁気抵抗効果素子の感度軸方向とを直交させて前記第1及び第2の磁気センサを同一基板に設け、前記基板は、前記第1及び第2の回転磁石の径方向に延在する延在面と略平行に設けられ、前記第1の磁気センサは、前記基板の前記第1の回転磁石側となる一方の面に面実装され、前記第2の磁気センサは、前記基板の前記第2の回転磁石側となる他方の面に面実装されたことを特徴とする。
この構成によれば、第1及び第2の磁気抵抗効果素子の各感度軸方向を直交させたので、第1及び第2の回転磁石を近づけた場合でも、非検知対象側の回転磁石からの磁界の干渉を受けることがなく、磁気センサの誤検知を防止することができる。従って、各磁気センサから所望の出力信号を得ることができる。また、第1及び第2の磁気センサを同一基板に設けたので、従来に比べて接続用部材等を削減でき、磁気センサを備える磁気エンコーダの小型化を図ることができる。
また、第1及び第2の磁気センサをそれぞれ検知対象側の基板面に面実装するので、基板の厚み方向において磁気エンコーダを小型化することができる。
上記磁気検出装置において、前記第2の回転磁石は、前記第1の回転磁石に比べて大径に形成されており、前記第1の磁気センサは、前記第1の回転磁石の外周面に近接して配置され、前記第2の磁気センサは、前記基板の他方の面において前記第1の磁気センサと対向する位置からずらして前記第2の回転磁石の延在面の外縁部に対向して配置されたことが好ましい。
この場合には、基板面上で各磁気センサを検知対象となる回転磁石に近接するようにずらして配置したので、各回転磁石からの磁場を確実に検知することができると共に、基板の面内方向において磁気エンコーダを小型化することができる。
本発明の磁気エンコーダは、回転軸に回動自在に取り付けられると共に半径方向にN極とS極とが交互に着磁された第1の回転磁石と、前記回転軸に回動自在に取り付けられると共に前記回転軸方向にN極とS極とが交互に着磁された第2の回転磁石と、前記第1の回転磁石の磁界を第1の磁気抵抗効果素子を用いて検知する第1の磁気センサと、前記第2の回転磁石の磁界を第2の磁気抵抗効果素子を用いて検知する第2の磁気センサと、を備え、前記第1の磁気抵抗効果素子の感度軸方向と前記第2の磁気抵抗効果素子の感度軸方向とを直交させて前記第1及び第2の磁気センサを同一基板に設け、前記基板は、前記第1及び第2の回転磁石の径方向に延在する延在面と略平行に設けられ、前記第1の磁気センサは、前記基板の前記第1の回転磁石側となる一方の面に面実装され、前記第2の磁気センサは、前記基板の前記第2の回転磁石側となる他方の面に面実装されたことを特徴とする。
この構成によれば、第1及び第2の磁気抵抗効果素子の各感度軸方向を直交させたので、第1及び第2の回転磁石を近づけた場合でも、非検知対象側の回転磁石からの磁界の干渉を受けることがなく、磁気センサの誤検知を防止することができる。従って、各磁気センサから所望の出力信号を得ることができる。また、第1及び第2の磁気センサを同一基板に設けたので、従来に比べて接続用部材等を削減でき、磁気エンコーダの小型化を図ることができる。
なお、第1及び第2の磁気センサをそれぞれ検知対象側の基板面に面実装するので、基板の厚み方向において磁気エンコーダを小型化することができる。
上記磁気エンコーダにおいて、前記第2の回転磁石は、前記第1の回転磁石に比べて大径に形成されており、前記第1の磁気センサは、前記第1の回転磁石の外周面に近接して配置され、前記第2の磁気センサは、前記基板の他方の面において前記第1の磁気センサと対向する位置からずらして前記第2の回転磁石の延在面の外縁部に対向して配置されたことが好ましい。
この場合には、基板面上で各磁気センサを検知対象となる回転磁石に近接するようにずらして配置したので、各回転磁石からの磁場を確実に検知することができると共に、基板の面内方向において磁気エンコーダを小型化することができる。
上記磁気エンコーダにおいて、前記第1の磁気抵抗効果素子は周方向に沿って所定の角度間隔で3つ設けられ、前記第2の磁気抵抗効果素子は周方向に沿って所定の角度間隔で2つ設けられていることが好ましい。
この場合には、第1の磁気センサから所望の位相差を有する3つの出力信号を得ることができ、第2の磁気センサから所望の位相差を有する2つの出力信号を得ることができる。
本発明によれば、着磁方向が異なる2つの回転磁石を備えた場合でも、各センサの誤検知を防止すると共に装置全体の小型化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る磁気エンコーダを示す図である。 本実施の形態に係る第1及び第2の磁気センサの感度軸方向の関係を示す模式図である。 本実施の形態に係る第1の回転磁石の回転角度と第1の磁気センサの検出磁界強度の関係を示す図である。 本実施の形態に係る第2の回転磁石の回転角度と第2の磁気センサの検出磁界強度の関係を示す図である。 本実施の形態に係る第1の磁気センサ及び第2の磁気センサの出力信号を示す図である。 本発明の課題を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る磁気検出装置を有する磁気エンコーダについて詳細に説明する。本発明の実施の形態に係る磁気エンコーダは、着磁方向の異なる2つの回転磁石からの磁場をそれぞれ検知して、所望の出力信号を得るものである。
図1は、本発明の実施の形態に係る磁気エンコーダを模式的に示す図であり、図1(a)は磁気エンコーダの平面図であり、図1(b)は磁気エンコーダの側面図である。図2は、磁気エンコーダの基板近傍を示す部分拡大図である。図1に示すように、磁気エンコーダ1は、回転軸2に回動自在に取り付けられた第1の回転磁石3及び第2の回転磁石4と、第1の回転磁石3及び第2の回転磁石4の磁界をそれぞれ検知する磁気検出装置5と、磁気検出装置5が検知した信号に基づいて第1及び第2の回転磁石3,4の回転を検知するエンコーダ回路6と、を備えている。回転軸2には不図示の駆動モータが接続されており、駆動モータの駆動により第1及び第2の回転磁石3,4が一体的に回動するように構成されている。
第1の回転磁石3は、小径の円盤状に形成され、非磁性材料で形成される内周部7と、磁性材料で形成される外周部8とから構成されている。第1の回転磁石3の外周部8は、半径方向にN極とS極とが交互に均等ピッチで着磁されると共に、回転方向に沿ってN極とS極とが交互に均等ピッチで着磁されている。
第2の回転磁石4は、第1の回転磁石3よりも下方位置で回転軸2に取り付けられ、第1の回転磁石3と比べて大径の円盤状に形成されている。第2の回転磁石4は、非磁性材料で形成される内周部9と、磁性材料で形成される外周部10とから構成されている。第2の回転磁石4の外周部10は、同軸上において、第1の回転磁石3の外周部8と重ならない位置に形成されている。第2の回転磁石4の外周部10は、磁石の厚み方向(軸方向)にN極とS極とが交互に均等ピッチで着磁されると共に、回転方向に沿ってN極とS極とが交互に均等ピッチで着磁されている。第2の回転磁石4は、第1の回転磁石3に比べて着磁極数が多く形成されている。
磁気検出装置5は、第1の回転磁石3の磁界を検知する第1の磁気センサ11と、第2の回転磁石4の磁界を検知する第2の磁気センサ12とから構成され、これらが同一基板13に配設されている。
基板13は、平面視略扇形状に形成され、先端側13aが第1の回転磁石3の外周面と相補形状に形成されている。この基板13は、第1及び第2の回転磁石3,4の径方向に延在する延在面と略平行に配設されると共に、先端側13aが第1の回転磁石3の外周面に近接して配設されている。
図2に示すように、第1の磁気センサ11は、第1の回転磁石3の径方向に感度軸方向を持つ第1の磁気抵抗効果素子14が不図示の基板に実装され、この第1の磁気抵抗効果素子14がセンサパッケージ15内に収容されて構成されている。ここで、第1の磁気抵抗効果素子14の感度軸方向は、第1の回転磁石3からの磁界の方向に最も影響を受ける方向(ラジアル方向)である。
この第1の磁気センサ11は、基板13の第1の回転磁石3側となる一方の面(上面)であって、第1の回転磁石3の外周面に近接する位置に面実装されている。本実施の形態では、3つの第1の磁気センサ11が、周方向に沿って所定の角度R1(例えば、24度)を設けて、基板13上面にそれぞれ面実装されている。このように構成された第1の磁気センサ11a,11b,11cからの3相出力は、例えば、ブラシレスモータの回転制御用信号として用いられる。なお、以下では、第1の磁気センサ11aからの出力をA相出力とし、第1の磁気センサ11bからの出力をB相出力とし、第1の磁気センサ11cからの出力をC相出力として説明する。
なお、磁気抵抗効果素子として、高出力及び高感度特性を有するGMR(Giant Magneto Resistive)素子やTMR(Tunnel Magneto Resistance)素子を用いることが好ましい。以下では、磁気抵抗効果素子としてGMR素子を用いた場合を例に説明する。GMR素子は、巨大磁気抵抗効果(GMR効果)を利用した磁気抵抗効果素子であり、基板上に下から絶縁層、下地層、反強磁性層、固定磁性層、非磁性中間層、フリー磁性層及び保護層の順に、薄膜プロセスを用いて形成されている。反強磁性層と固定磁性層とが接して形成されているため、磁場中熱処理を施すことにより両磁性層の界面に交換結合磁界が生じ、固定磁性層の磁化方向は一方向に固定される。一方、フリー磁性層の磁化方向は、固定磁性層と違って磁化方向が固定されておらず、外部磁界の侵入方向の変化によって磁化変動するように構成されている。したがって、各GMR素子が、回転する回転磁石のN極からS極へ流れる磁場の影響を受けると、固定磁性層の磁化方向に対するフリー磁性層の磁化方向の角度(磁場角度)が変化し、この磁場角度の変化に基づいて電気抵抗値が変化する。この磁場角度の変化に応じた電気抵抗値に基づく出力信号は、モータの回転制御や高分解能の角度検知等に供される。
一方、第2の磁気センサ12は、第1の磁気抵抗効果素子14の感度軸方向と直交する方向に感度軸方向を持つ第2の磁気抵抗効果素子16が不図示の基板に実装され、第2の磁気抵抗効果素子16がセンサパッケージ17内に収容されて構成されている。すなわち、第2の磁気抵抗効果素子16の感度軸方向は、第2の回転磁石4からの磁界の方向に最も影響を受ける方向(アキシャル方向)である。
この第2の磁気センサ12は、基板13の第2の回転磁石4側となる他方の面(下面)であって、第1の磁気センサ11と対向する位置からずらして、第2の回転磁石4の延在面の外縁部(外周部10)に対向する位置に面実装されている。すなわち、第1の磁気センサ11と第2の磁気センサ12とは、平面視において重ならないように基板13の上面及び下面にそれぞれ実装されている。本実施の形態では、2つの第2の磁気センサ12が、周方向に沿って所定の角度R2(例えば、22度)を設けて、基板13下面に面実装されている。このように構成された第2の磁気センサ12a,12bからの2相出力は、例えば、高分解能角度信号や故障検出用信号として用いられる。なお、以下では、磁気検出装置5からの出力をX相出力とし、磁気検出装置5からの出力をY相出力として説明する。なお、第2の磁気抵抗効果素子16は、上記第1の磁気抵抗効果素子14と同様に、GMR素子やTMR素子を用いることが好ましい。
このように構成された磁気エンコーダ1は、駆動モータの駆動により回転軸2が回転すると、第1の回転磁石3及び第2の回転磁石4が一体的に回転する。この回転に伴い、第1の磁気センサ11a,11b,11cは、それぞれ第1の回転磁石3からの磁界の方向に強く影響を受けて、強磁性固定層の磁化方向に対するフリー磁性層の磁化方向の角度(磁場角度)が変化する。この磁場角度の変化に基づいて電気抵抗値が変化し、この変化に応じた電気抵抗値に基づく出力信号がエンコーダ回路6にそれぞれ出力される。このとき、第1の磁気センサ11の第1の磁気抵抗効果素子14の感度軸方向は、第2の磁気センサ12の第2の磁気抵抗効果素子16の感度軸方向と直交しているため、検知対象ではない第2の回転磁石4からの磁界の影響(干渉)を受けることがないので、第1の磁気センサ11では誤検知が生じない。従って、第1の磁気センサ11a,11b,11cから、所望の位相差を持つ出力信号が得られる。
一方、第2の回転磁石4の回転に伴い、第2の磁気センサ12は、それぞれ第2の回転磁石4からの磁界の方向に強く影響を受けて、強磁性固定層の磁化方向に対するフリー磁性層の磁化方向の角度が変化する。この磁場角度の変化に基づいて電気抵抗値が変化し、この変化に応じた電気抵抗値に基づく出力信号がエンコーダ回路6にそれぞれ出力される。上記第1の磁気センサ11と同様に、第2の磁気センサ12の第2の磁気抵抗効果素子16の感度軸方向は、第1の磁気センサ11の第1の磁気抵抗効果素子14の感度軸方向と直交しているため、検知対象ではない第1の回転磁石3からの磁界の影響(干渉)を受けることがないので、第2の磁気センサ12では誤検知が生じない。従って、第2の磁気センサ12a,12bから、所望の位相差を持つ出力信号が得られる。
図3は、第1の回転磁石3の回転角度と3相出力する第1の磁気センサ11の検出磁界強度の関係を示す図である。図4は、第2の回転磁石4の回転角度と2相出力する第2の磁気センサ12の検出磁場強度の関係を示す図である。図5は、図3及び図4のセンサ出力をコンパレータ回路で2値化したパルス信号を示す図であり、図5(a)は第1の磁気センサ11a,11b,11cの3相出力のパルス信号を示し、図5(b)は第2の磁気センサ12a,12bの2相出力パルス信号を示している。図3及び図4において、縦軸は磁束密度を示し、横軸は磁石の回転角度を示している。
図3から、第1の磁気センサ11a,11b,11cからのA相出力(実線)、B相出力(点線)、C相出力(一点鎖線)は、第2の回転磁石4からの磁界の干渉を受けることなく、一定の振幅で所定の位相差を持つ信号が得られていることがわかる。同様に、図4から、第2の磁気センサ12a,12bからのX相出力(点線)、Y相出力(実線)は、第1の回転磁石3からの磁界の干渉を受けることなく、一定の振幅で所定の位相差を持つ信号が得られていることがわかる。従って、第1の磁気センサ11の各センサ出力を2値化した場合には、図5(a)に示すように、A相出力、B相出力及びC相出力は、所定の位相関係を保つパルス信号となる。同様に、第2の磁気センサ12の各センサ出力を2値化した場合には、図5(b)に示すように、第2の磁気センサ12のX相出力及びY相出力は、所定の位相関係を保つパルス信号となる。
このように、本実施の形態では、第1及び第2の磁気抵抗効果素子14,16の各感度軸方向を直交させたので、第1及び第2の回転磁石3,4を近づけた場合でも、非検知対象側の回転磁石からの磁界の干渉を受けることがなく、各磁気センサ11,12の誤検知を防止することができる。従って、各磁気センサ11,12から所望の出力信号を得ることができる。また、第1及び第2の磁気センサ11,12を同一基板13に設けたので、従来に比べて接続用部材等を削減でき、磁気エンコーダ1の小型化を図ることができる。
また、第1及び第2の磁気センサ11,12をそれぞれ検知対象側の基板面に面実装するので、基板13の厚み方向における磁気エンコーダ1の小型化が可能である。さらに、基板13面上で各磁気センサ11,12を検知対象となる回転磁石3,4に近接するようにずらして配置したので、各回転磁石3,4からの磁場を確実に検知することができると共に、基板13の面内方向においても磁気エンコーダの小型化が可能である。
なお、上記実施の形態では、第1の回転磁石3を第2の回転磁石4の上方に配置した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、同軸上であれば第1の回転磁石3を第2の回転磁石4の下方に配置してもよい。この場合には、基板13の上面に第2の磁気センサ12を面実装し、基板13の下面に第1の磁気センサ11を面実装する。
また、上記実施の形態では、基板13に、3個の第1の磁気センサ11及び2個の第2の磁気センサ12を実装した場合を例に挙げたが、各磁気センサ11,12の実装数はこれに限定されるものではなく、使用用途等及び回転磁石の着磁極数に応じて任意の数の磁気センサ11,12を実装することが可能である。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 磁気エンコーダ
2 回転軸
3 第1の回転磁石
4 第2の回転磁石
5 磁気検出装置
6 エンコーダ回路
7 内周部
8 外周部
9 内周部
10 外周部
11 第1の磁気センサ
12 第2の磁気センサ
13 基板
13a 先端側
14 第1の磁気抵抗効果素子
15 センサパッケージ
16 第2の磁気抵抗効果素子
17 センサパッケージ

Claims (5)

  1. 回転軸に回動自在に取り付けられると共に半径方向にN極とS極とが交互に着磁された第1の回転磁石の磁界を第1の磁気抵抗効果素子を用いて検知する第1の磁気センサと、
    前記回転軸に回動自在に取り付けられると共に前記回転軸方向にN極とS極とが交互に着磁された第2の回転磁石の磁界を第2の磁気抵抗効果素子を用いて検知する第2の磁気センサと、を備え、
    前記第1の磁気抵抗効果素子の感度軸方向と前記第2の磁気抵抗効果素子の感度軸方向とを直交させて前記第1及び第2の磁気センサを同一基板に設け、前記基板は、前記第1及び第2の回転磁石の径方向に延在する延在面と略平行に設けられ、前記第1の磁気センサは、前記基板の前記第1の回転磁石側となる一方の面に面実装され、前記第2の磁気センサは、前記基板の前記第2の回転磁石側となる他方の面に面実装されたことを特徴とする磁気検出装置。
  2. 前記第2の回転磁石は、前記第1の回転磁石に比べて大径に形成されており、前記第1の磁気センサは、前記第1の回転磁石の外周面に近接して配置され、前記第2の磁気センサは、前記基板の他方の面において前記第1の磁気センサと対向する位置からずらして前記第2の回転磁石の延在面の外縁部に対向して配置されたことを特徴とする請求項1に記載の磁気検出装置。
  3. 回転軸に回動自在に取り付けられると共に半径方向にN極とS極とが交互に着磁された第1の回転磁石と、
    前記回転軸に回動自在に取り付けられると共に前記回転軸方向にN極とS極とが交互に着磁された第2の回転磁石と、
    前記第1の回転磁石の磁界を第1の磁気抵抗効果素子を用いて検知する第1の磁気センサと、
    前記第2の回転磁石の磁界を第2の磁気抵抗効果素子を用いて検知する第2の磁気センサと、を備え、
    前記第1の磁気抵抗効果素子の感度軸方向と前記第2の磁気抵抗効果素子の感度軸方向とを直交させて前記第1及び第2の磁気センサを同一基板に設け、前記基板は、前記第1及び第2の回転磁石の径方向に延在する延在面と略平行に設けられ、前記第1の磁気センサは、前記基板の前記第1の回転磁石側となる一方の面に面実装され、前記第2の磁気センサは、前記基板の前記第2の回転磁石側となる他方の面に面実装されたことを特徴とする磁気エンコーダ。
  4. 前記第2の回転磁石は、前記第1の回転磁石に比べて大径に形成されており、前記第1の磁気センサは、前記第1の回転磁石の外周面に近接して配置され、前記第2の磁気センサは、前記基板の他方の面において前記第1の磁気センサと対向する位置からずらして前記第2の回転磁石の延在面の外縁部に対向して配置されたことを特徴とする請求項3に記載の磁気エンコーダ。
  5. 前記第1の磁気抵抗効果素子は周方向に沿って所定の角度間隔で3つ設けられ、前記第2の磁気抵抗効果素子は周方向に沿って所定の角度間隔で2つ設けられていることを特徴とする請求項4に記載の磁気エンコーダ。
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