JP2004360986A - ヒータ付き高周波加熱調理器 - Google Patents

ヒータ付き高周波加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP2004360986A
JP2004360986A JP2003159247A JP2003159247A JP2004360986A JP 2004360986 A JP2004360986 A JP 2004360986A JP 2003159247 A JP2003159247 A JP 2003159247A JP 2003159247 A JP2003159247 A JP 2003159247A JP 2004360986 A JP2004360986 A JP 2004360986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
mounting table
heater
heating cooker
frequency heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003159247A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yoshino
浩二 吉野
Susumu Idomoto
晋 井戸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003159247A priority Critical patent/JP2004360986A/ja
Publication of JP2004360986A publication Critical patent/JP2004360986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

【課題】ヒータ9の加熱効率を維持しつつマイクロ波使用時の信頼性を向上できる網状載置台2を用いたヒータ付き高周波加熱調理器を提供する。
【解決手段】網状載置台2は金属板をプレス加工することで複数の孔3を有し、かつ孔3周辺にマイクロ波の放射方向と同じ下向きのバーリング4を有している。この構成により、網状載置台2の孔3を構成する金属板の切断面7がマイクロ波の入射方向から最も遠い方向に位置することになるので切断面7に電界が集中しにくくなり、結果としてスパークや熱変形が起こりにくくなり信頼性を向上できる。特に金属板の厚みをtとした時のバーリング深さを1/tよりも大きくすれば十分な信頼性が得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波加熱とヒータ加熱とを兼用して、網状載置台上の被加熱物を加熱するヒータ付き高周波加熱調理器に関し、特にマイクロ波加熱時の網状載置台の信頼性向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
管ヒータなど輻射型ヒータを用いて被加熱物を焼き上げるオーブントースターなどの加熱調理器においては、網状載置台が用いられていた。その機能は被加熱物が焦げないように庫内床面より浮かせる役目をするためであり、その構造はコスト安の観点から針金を曲折して溶接して成るものであり、通常図7のように被加熱物を載置するための中央部の針金(桟)を平行に配列する形状としていた。
【0003】
一方、オーブンレンジのように電子レンジにヒータ機能を加味したいわゆるヒータ付き高周波加熱調理器においては、図8のようにターンテーブルと焼き網の機能を一体にした網状載置台があった(例えば、特許文献1参照)。この場合は針金ではなく、厚みが0.3〜1.0mm程度の板金をプレス加工により打ち抜いて多数の孔を形成している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−193931号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
輻射型ヒータで効率的に焼き上げるためにはオーブントースターのように加熱室底面の中央にヒータを配置すべきであるが、オーブンレンジの場合は、ターンテーブルや回転アンテナなどマイクロ波による加熱分布を均一化するための駆動手段を加熱室底面に配置しており、ヒータが適切に配置できないのでヒータ性能を犠牲にしていることが多い。また図8の網状載置台のように網の桟が一方向ではなくて縦横に渡っている場合、桟の部分はヒータの輻射熱が遮られるからますますヒータ性能が落ちてくる。たとえばトーストを焼く時間はオーブントースターでは3分程度であるが、オーブンレンジでは倍以上の時間がかかるものがある。よって今後ヒータ付き高周波加熱調理器の性能を向上させるためには、マイクロ波の加熱分布を均一化するための駆動手段を加熱室底面に持たない構成にして、さらに網状載置台の桟の数をできるだけ減らして、オーブントースター並みのヒータ性能を得ることが望まれる。
【0006】
ただしマイクロ波加熱に網状載置台を使用する場合は、図7のような針金を溶接した構成では溶接部分でスパークする可能性がある。また図8のような板金を打ち抜いた構成で桟の数を減らしていくと、独立した桟の長さが長くなるので、機械的な強度が弱くなるのに加えて、桟上にマイクロ波の定在波分布が生じ局部的な電磁界の集中による温度上昇で熱変形する可能性がある。
【0007】
本発明はこれらの課題を解決するもので、ヒータの加熱効率を維持しつつマイクロ波使用時の信頼性を向上できる網状載置台を用いたヒータ付き高周波加熱調理器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のヒータ付き高周波加熱調理器は、マイクロ波加熱またはヒータ加熱によって被加熱物を加熱調理するヒータ付き高周波加熱調理器であって、加熱室内に被加熱物を載置する金属製の網状載置台を設け、前記網状載置台は金属板をプレス加工することで複数の孔を有し、かつ孔周辺にマイクロ波の放射方向と同じ向きのバーリングを有する構成としている。
【0009】
この構成により、網状載置台の孔を構成する金属板の切断面がマイクロ波の入射方向から最も遠い方向に位置することになるので切断面に電界が集中しにくくなる。結果としてスパークや熱変形が起こりにくくなり信頼性を向上できる。
【0010】
特に、マイクロ波を加熱室天面から下方に向かって放射する構成で、網状載置台の孔周辺のバーリングを下向きに構成すれば、被加熱物を焼き上げる下ヒータからの輻射熱をさえぎる事がないのでヒータの加熱効率を維持しつつ信頼性を向上できる。
【0011】
特に、網状載置台は、金属板の厚みをtとした時のバーリング深さを1/tよりも大きくすることで、より十分な信頼性を確保する事ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、マイクロ波加熱またはヒータ加熱によって被加熱物を加熱調理するヒータ付き高周波加熱調理器であって、加熱室内に被加熱物を載置する金属製の網状載置台を設け、前記網状載置台は金属板をプレス加工することで複数の孔を有し、かつ孔周辺にマイクロ波の放射方向と同じ向きのバーリングを有する構成としている。
【0013】
この構成により、網状載置台の孔を構成する金属板の切断面がマイクロ波の入射方向から最も遠い方向に位置することになるので切断面に電界が集中しにくくなる。結果としてスパークや熱変形が起こりにくくなり信頼性を向上できる。
【0014】
また本発明の請求項2記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、マイクロ波を加熱室天面から下方に向かって放射する構成である。
【0015】
網状載置台の孔周辺のバーリングを下向きに構成すれば、被加熱物を焼き上げる下ヒータからの輻射熱をさえぎる事がないのでヒータの加熱効率を維持しつつ信頼性を向上できる。
【0016】
また本発明の請求項3記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、網状載置台は、金属板の厚みをtとした時のバーリング深さを1/tよりも大きくすることで、より十分な信頼性を確保する事ができる。
【0017】
また本発明の請求項4記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、網状載置台には、加熱室内に配置する向きを表記している。
【0018】
また本発明の請求項5記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、向きの表記を刻印で構成している。
【0019】
また本発明の請求項6記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、向きの表記を手前側に配置している。
【0020】
よって網状載置台の向きを間違えにくくなるので、網状載置台の向きの間違いによる信頼性の低下を防ぐことができる。
【0021】
また本発明の請求項7記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、網状載置台には、被加熱物の置き位置の目印を表記している。
【0022】
また本発明の請求項8記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、目印の表記を刻印で構成している。
【0023】
また本発明の請求項9記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、目印の表記を手前側に配置している。
【0024】
よって被加熱物の置き位置を間違えにくくなるので、被加熱物の置き位置の間違いによるヒータ加熱効率の低下やマイクロ波加熱時の信頼性の低下を防ぐことができる。
【0025】
また本発明の請求項10記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、網状載置台の周辺に絶縁性材料からなる脚部を有し、前記脚部は金属製載置皿を載置する皿受部を設けている。
【0026】
よって、まず脚部により金属製の網状載置台と加熱室とを絶縁することができるので、網状載置台と加熱室の間の電界集中による絶縁破壊を防止する事ができる。また網状載置台ではなくて金属製載置皿上で被加熱物を加熱したい場合に、絶縁性材料からなる脚部に設けた皿受部に金属製載置皿を載置すれば、金属製の網状載置台と金属製載置皿の間の電界集中による絶縁破壊を防止する事ができる。
【0027】
また本発明の請求項11記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、網状載置台は周辺部に対して高さの低い中央部を有し、皿受部の少なくとも一部は前記網状載置台の中央部にあり、前記網状載置台の中央部上に位置する前記皿受部により金属製載置皿の最も低い面を保持する構成としている。
【0028】
よって金属製載置皿の最も低い面と、網状載置台の中央部の間で確実に絶縁することができる。
【0029】
また本発明の請求項12記載のヒータ付き高周波加熱調理器は、マイクロ波加熱またはヒータ加熱によって被加熱物を加熱調理するヒータ付き高周波加熱調理器であって、加熱室内に被加熱物を載置する金属製の網状載置台を設け、前記網状載置台の長孔は前後方向を長手方向として左右方向に配列される構成としている。
【0030】
よって網状載置台上の被加熱物あるいは被加熱物を配置した容器を取り出す場合、網状載置台上で持ち上げずに手前に引きずったとしても、長孔に落ち込んで転倒するということが起こりにくい。
【0031】
【実施例】
本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0032】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のヒータ付き高周波加熱調理器の正面からみた断面構成図、図2は側面からみた断面構成図、図3は網状載置台の構成図、図4は図3の網状載置台のA−A断面構成図、図5は網状載置台を形成する金属板の厚みとバーリング深さによる特性図である。
【0033】
本実施例のヒータ付き高周波加熱調理器は、加熱室1内に被加熱物を載置する金属製の網状載置台2を設け、網状載置台2は金属板をプレス加工することで複数の孔3を有し、かつ孔3周辺にマイクロ波の放射方向と同じ向きのバーリング4を有する構成としている。具体的には、マイクロ波は加熱室1天面上の導波管5、スタラ6を介して加熱室1内に放射されるので、放射方向が上方から下方に向けての給電方式となり、パーリング4の向きと同じである。
【0034】
この構成により、網状載置台2の孔3を構成する金属板の切断面7がマイクロ波の入射方向から最も遠い方向に位置することになるので、切断面7に到達するよりもフラット面8で反射されることが多くなり、切断面7に電界が集中しにくくなる。結果として切断面7と加熱室1底面との間のスパークや熱変形が起こりにくくなり信頼性を向上できる。
【0035】
また、バーリング4を下向きに構成すれば、網状載置台2上に置かれた被加熱物を焼き上げる下ヒータ9からの輻射熱をバーリング4がさえぎらないので、下ヒータ9の加熱効率を維持しながらにして信頼性を向上できる効果がある。
【0036】
また網状載置台は、金属板の厚みをtとしてバーリング深さをLとした場合、Lを1/tよりも大きくしている。図5はこのtとLの関係を示す特性図で、被加熱物が無い状態でマイクロ波を放射した場合に網状載置台に熱変形が生じたかどうかを示すものである。被加熱物が無い状態というのは現実には起こらない特殊な条件であるが、マイクロ波を吸収するものが無いということで網状載置台にかかる負担を最も厳しくした条件と考えられる。よってこの条件で網状載置台に熱変形が起こらなければ、通常使用時でも熱変形が起こらないと言えるので、信頼性を評価する一つの指標と考えられる。図5の○と×は、被加熱物が無い状態で600W出力で5分間動かしたときに、熱変形が起こらなかった場合を○、熱変形が起こった場合を×で示している。また図5の○の群と×の群との境界に位置する曲線はL=1/tの曲線であり、曲線よりも上の領域すなわちバーリング深さLを1/tよりも大きくすれば熱変形が起こらないことがわかる。
【0037】
ここで本実施例と従来例の網状載置台の違いについて説明を加える。
【0038】
本実施例の網状載置台2は加熱室1の底面全体にわたる長方形状の構成であり、従来の網状載置台(図7、図8)のような円盤状ではない。これは本実施例では加熱室内のスペースを有効に利用したいからであり、特にトースト二枚、あるいは四枚などをヒータ加熱する時や、幕の内弁当をマイクロ波で加熱する時、すなわち長方形状の大量負荷を加熱する時に加熱室内のほぼ全てのスペースを使えるので非常に有効である。しかしながらマイクロ波加熱時の信頼性に関しては、網状載置台2の外周と加熱室1壁面との絶縁という視点で考えると逆に不利になる。従来の円盤状の網状載置台では、加熱室の四隅との距離が十分大きくなり、絶縁距離がとりやすい。一方本実施例の長方形状の網状載置台2では、加熱室の四隅との距離が小さくなり、絶縁距離がとりにくくなる。
【0039】
また、本実施例の網状載置台2はマイクロ波加熱の際に回転しない構成であり、従来の網状載置台のように回転するものではない。従来の網状載置台の場合は、回転に応じて孔の位置や桟の位置が刻々と変化するため、網状載置台にかかる電磁界の分布も変化し、結局は各々の部位にかかる負担がある程度平均化される。それに対して本実施例の網状載置台2は、停止した状態で使用されるので、孔の位置や桟の位置が常に同じであり、網状載置台にかかる電磁界の分布も常に同じである。よって常に電磁界が強い部位と、常に電磁界が弱い部位とに分かれることになり、平均化されることがない。また電磁界が強い部位ほどスパークや熱変形が生じやすいはずなので、従来の網状載置台よりも本実施例の網状載置台2の方が局部的に条件が厳しい部位があるといえる。よって従来の網状載置台のバーリング深さは機械的強度からせいぜい2mm以下(場合によっては1mm以下)としているが、本実施例では対電磁界の信頼性を考慮した設計が必要となってくる。
【0040】
熱変形の要因については、桟の長さが前後方向に長いので、桟上に電磁界の定在波分布が容易に生じて磁界が強くなる部分が存在することで桟の表面に導電電流が流れて損失が発生するものと考えられる。損失によって熱が発生したら桟の温度が局部的に上昇し、長さが伸びてたわむのではないかと考えられる。電磁界の定在波については、通信用のアンテナの分野でも知られるように半波長程度の長さで十分発生するが、一般の電子レンジに使用されるマイクロ波の波長は120mmであり、半波長は60mmとなるので、桟の長さが60mm以上であれば発生しやすい。一方、網状載置台上で輻射型ヒータにより焼き上げられる代表的な被加熱物である食パンは一辺が60mm以上(短辺が約100mm)であり、長手方向の桟の長さを60mm以下にすると必ず焼き上がりの遅い部分が生じる。よって本実施例では、桟の長さを約170mm、隣接する桟のピッチを約16mmとし、金属板の厚みtを0.4〜0.8mmでバーリング深さLを3mm以上(できれば余裕を見て4mm以上)としている。この構成により十分な信頼性を確保する事ができる。
【0041】
また網状載置台2には、加熱室1内に網状載置台2を配置する向きの表記「マエ」を刻印10で構成し、手前側に配置している。よって使用者が網状載置台2の向きを間違えにくくなるので、網状載置台2の向きの間違いによる信頼性の低下を防ぐことができる。
【0042】
また網状載置台2には、被加熱物の置き位置の目印として「―」の表記を刻印11で構成し、手前側に配置している。対象となる被加熱物としてはヒータで焼くための食パン、マイクロ波であたためるための弁当などいろいろなものが考えられるが、被加熱物の置き位置を間違えにくくなるので、被加熱物の置き位置の間違いによるヒータ加熱効率の低下やマイクロ波加熱時の信頼性の低下を防ぐことができる。刻印10、11は目印の表記として代表的なものであり、金型に一部追加するだけで容易に実現できる。しかし、目印としては刻印に限定しなくても、塗装の色の違いで示すとか、シールを貼るとか、あるいは金属板に孔をあけて示すなどさまざまな方法が考えられる。
【0043】
また、網状載置台2の周辺に絶縁性材料からなる脚部12を有し、脚部12はその上部に金属製載置皿(図示せず)を載置する皿受部13を設けている。
【0044】
よって、まず脚部12により金属製の網状載置台2と加熱室1とを絶縁することができるので、網状載置台2と加熱室1の間の電界集中による絶縁破壊を防止する事ができる。また網状載置台2ではなくて金属製載置皿(図示せず)上で被加熱物を加熱したい場合に、絶縁性材料からなる脚部12に設けた皿受部13に金属製載置皿(図示せず)を載置すれば、金属製の網状載置台2と金属製載置皿(図示せず)の間の電界集中による絶縁破壊を防止する事ができる。
【0045】
また網状載置台2は周辺部14に対して高さの低い中央部15を有し、皿受部13の内側の一部は網状載置台2の中央部15上にあり、網状載置台2の中央部15上に位置する皿受部13により金属製載置皿(図示せず)の最も低い面を保持する構成としている。
【0046】
よって金属製載置皿(図示せず)の最も低い面と、網状載置台2の中央部15の間で確実に絶縁することができる。
【0047】
また網状載置台2の孔3は前後方向を長手方向として左右方向に配列される構成としている。
【0048】
よって網状載置台2上の被加熱物あるいは被加熱物を配置した容器を取り出す場合、網状載置台2上で持ち上げずに手前に引きずったとしても、被加熱物が孔3に落ちたり、容器のいとじりが孔3に落ち込んで転倒するということが起こりにくい。
【0049】
ちなみに図2の16は上ヒータ、17は開閉自在のドアであることを付け加えておく。
【0050】
(実施例2)
図6は本発明の実施例2のヒータ付き高周波加熱調理器の正面からみた断面構成図である。
【0051】
本発明では、図3と同様の網状載置台2の上部に金属製載置皿18を配置している。
【0052】
網状載置台2ではなくて金属製載置皿18上で被加熱物を加熱したい場合に、脚部12に設けた皿受部13に金属製載置皿18を載置し、金属製の網状載置台2と金属製載置皿18の間の電界集中による絶縁破壊を防止する事ができる。
【0053】
また網状載置台2は周辺部14に対して高さの低い中央部15を有し、皿受部13の内側の一部は網状載置台2の中央部15上にあり、網状載置台2の中央部15上に位置する皿受部13により金属製載置皿18の最も低い面(底面)を保持する構成としている。
【0054】
よって金属製載置皿18の最も低い面(底面)と、網状載置台2の中央部15の間で確実に絶縁することができる。
【0055】
図6の19は導波管、20は給電口であり、加熱室1の上方から下向きにマイクロ波を放射する構成である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のヒータ付き高周波加熱調理器は、マイクロ波加熱またはヒータ加熱によって被加熱物を加熱調理するヒータ付き高周波加熱調理器であって、加熱室内に被加熱物を載置する金属製の網状載置台を設け、前記網状載置台は金属板をプレス加工することで複数の孔を有し、かつ孔周辺にマイクロ波の放射方向と同じ向きのバーリングを有する構成としている。
【0057】
この構成により、網状載置台の孔を構成する金属板の切断面がマイクロ波の入射方向から最も遠い方向に位置することになるので切断面に電界が集中しにくくなる。結果としてスパークや熱変形が起こりにくくなり信頼性を向上できる。
【0058】
特に、マイクロ波を加熱室天面から下方に向かって放射する構成で、網状載置台の孔周辺のバーリングを下向きに構成すれば、被加熱物を焼き上げる下ヒータからの輻射熱をさえぎる事がないのでヒータの加熱効率を維持しつつ信頼性を向上できる。
【0059】
特に、網状載置台は、金属板の厚みをtとした時のバーリング深さを1/tよりも大きくすることで、より十分な信頼性を確保する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のヒータ付き高周波加熱調理器の正面からみた断面構成図
【図2】同、側面からみた断面構成図
【図3】同、網状載置台の構成図
【図4】図3の網状載置台のA−A断面構成図
【図5】網状載置台を形成する金属板の厚みとバーリング深さによる特性図
【図6】本発明の実施例2のヒータ付き高周波加熱調理器の正面からみた断面構成図
【図7】従来の網状載置台の構成図
【図8】従来の他の網状載置台の構成図
【符号の説明】
1 加熱室
2 網状載置台
3 孔
4 バーリング
10 刻印
11 刻印
12 脚部
13 皿受部
14 周辺部
15 中央部
18 金属製載置皿

Claims (12)

  1. マイクロ波加熱またはヒータ加熱によって被加熱物を加熱調理するヒータ付き高周波加熱調理器であって、加熱室内に被加熱物を載置する金属製の網状載置台を設け、前記網状載置台は金属板をプレス加工することで複数の孔を有し、かつ孔周辺にマイクロ波の放射方向と同じ向きのバーリングを有する構成としたヒータ付き高周波加熱調理器。
  2. マイクロ波を加熱室天面から下方に向かって放射する構成で、網状載置台の孔周辺のバーリングを下向きに構成した請求項1記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  3. 網状載置台は、金属板の厚みをtとし、バーリング深さを1/tよりも大きくしたことを特徴とした請求項1または2記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  4. 網状載置台には、加熱室内に配置する向きを表記したことを特徴とした請求項1、2または3記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  5. 向きの表記を刻印で構成した請求項4記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  6. 向きの表記を手前側に配置した請求項4または5記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  7. 網状載置台には、被加熱物の置き位置の目印を表記したことを特徴とした請求項1、2または3記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  8. 目印の表記を刻印で構成した請求項7記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  9. 目印の表記を手前側に配置した請求項7または8記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  10. 網状載置台の周辺に絶縁性材料からなる脚部を有し、前記脚部は金属製載置皿を載置する皿受部を設けたことを特徴とした請求項1〜9のいずれか1項に記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  11. 網状載置台は周辺部に対して高さの低い中央部を有し、皿受部の少なくとも一部は前記網状載置台の中央部にあり、前記網状載置台の中央部上に位置する前記皿受部により金属製載置皿の最も低い面を保持する構成とした請求項10記載のヒータ付き高周波加熱調理器。
  12. マイクロ波加熱またはヒータ加熱によって被加熱物を加熱調理するヒータ付き高周波加熱調理器であって、加熱室内に被加熱物を載置する金属製の網状載置台を設け、前記網状載置台の長孔は前後方向を長手方向として左右方向に配列される構成としたヒータ付き高周波加熱調理器。
JP2003159247A 2003-06-04 2003-06-04 ヒータ付き高周波加熱調理器 Pending JP2004360986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003159247A JP2004360986A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 ヒータ付き高周波加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003159247A JP2004360986A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 ヒータ付き高周波加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004360986A true JP2004360986A (ja) 2004-12-24

Family

ID=34052366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003159247A Pending JP2004360986A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 ヒータ付き高周波加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004360986A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012070211A1 (ja) * 2010-11-25 2012-05-31 パナソニック株式会社 マイクロ波加熱装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012070211A1 (ja) * 2010-11-25 2012-05-31 パナソニック株式会社 マイクロ波加熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2348257B1 (en) Microwave cooking device
US4542268A (en) Browning heater for a microwave oven
JP2001090956A (ja) マイクロ波オーブン用輻射電気ヒータ
JP2004360986A (ja) ヒータ付き高周波加熱調理器
JP5467330B2 (ja) マイクロ波加熱装置
KR20100011873U (ko) 원형 세라믹 히터를 구비한 전기 레인지
EP2333419B1 (en) Cooking device and heating device provided with the same
JP2011220590A (ja) 加熱調理器
JP3075899U (ja) 食品焼き器
JP2004360964A (ja) 高周波加熱調理器
JPH09171890A (ja) 誘導加熱調理用の調理容器
JP5957680B2 (ja) マイクロ波加熱装置
JP2006300430A (ja) 加熱調理器
CN216797384U (zh) 一种电烤炉
CN217471765U (zh) 烹饪容器及电烹饪器具
JP3257322B2 (ja) 誘導加熱調理器用の調理容器
CN113974422B (zh) 一种烹饪器具
CN216521824U (zh) 一种多功能电加热灶
KR200476370Y1 (ko) 업소용 양면불판기구
CN113892839A (zh) 一种电烤炉
EP4394256A1 (en) Heating cooker
US20240179811A1 (en) Cooking assembly for a microwave oven
JP2003325359A (ja) 電気調理盤
JP4035932B2 (ja) 加熱調理装置
WO2012070211A1 (ja) マイクロ波加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060307

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Effective date: 20080707

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20081202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090121

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090609