JP2004360590A - ポンプ駆動用モータ、ポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法 - Google Patents

ポンプ駆動用モータ、ポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力軸に圧入されたベアリング部材を確実に固定し、脱落を防止することができるポンプ駆動用モータを提供する。
【解決手段】ポンプ駆動用モータ1は、回転運動によりプランジャポンプのプランジャ110を往復動させて該プランジャポンプを駆動可能とする偏心軸部34を有する回転軸30と、回転軸30の軸方向に並設されるように、回転軸30の一方の端部から偏心軸部34に順次圧入して固定され、外周面がプランジャ110と当接してプランジャ110からの荷重を分散して受ける複数のリング状のベアリング部材42、43と、を含み、複数のベアリング部材42、43のうち所与のベアリング部材42が圧入された後の偏心軸部34の外径寸法は、その後に圧入されるベアリング部材43の内径寸法より大きくなっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプ駆動用モータに関し、特にプランジャポンプを駆動するポンプ駆動用モータおよびポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法に関する。
【0002】
【従来技術】
従来から車両用アンチロックブレーキ制御装置には、作動液を還流させるための手段としてプランジャポンプが用いられており、このポンプの駆動手段としては、回転軸にリング状のベアリング部材が設けられてポンプ駆動用の偏心カムを構成するポンプ駆動用モータが用いられている。なかでも、プランジャポンプを駆動するポンプ駆動用モータの偏心カムには、ポンプのプランジャから受ける荷重を分散させるべく回転軸に対して複数のベアリング部材が設けられたものが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−229472号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したプランジャポンプのプランジャを駆動するための偏心カムにおけるベアリング部材は、一般的には、ポンプ駆動用モータの回転軸が有する偏心軸部に圧入で組みつけられる。しかし、偏心カムを複数のベアリング部材から構成しようとする場合、初期に圧入されるベアリング部材の圧入時よりも、その後に圧入されるベアリング部材の圧入時のほうが、偏心軸部が度重なる圧入によって変形して細くなっているので、最後のほうに圧入されるベアリング部材が偏心軸部から脱落してしまうことがある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力軸に圧入されたベアリング部材を確実に固定し、脱落を防止することができるポンプ駆動用モータおよびポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のポンプ駆動用モータは、回転運動によりプランジャポンプのプランジャを往復動させて該プランジャポンプを駆動可能とする偏心軸部を有する回転軸と、前記回転軸の軸方向に並設されるように、該回転軸の一方の端部から前記偏心軸部に順次圧入して固定され、外周面が前記プランジャと当接して該プランジャからの荷重を分散して受ける複数のリング状のベアリング部材と、を含むポンプ駆動用モータであって、
前記複数のベアリング部材のうち所与のベアリング部材が圧入された後の前記偏心軸部の外径寸法は、その後に圧入される前記ベアリング部材の内径寸法より大きくなっていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、複数のベアリング部材のそれぞれが圧入される時に、所与のベアリング部材が圧入された後の偏心軸部の外形寸法が、その後に圧入されるベアリング部材の内径寸法よりも大きくなっているため、ベアリング部材を確実に圧入により回転軸に固定することができるようになる。従って、本発明によれば、ベアリング部材が偏心軸部においてぐらつくことや、脱落することを効果的に防止することができる。
【0008】
本発明のポンプ駆動用モータは、以下の態様を採り得る。
【0009】
(A)前記偏心軸部は、前記各ベアリング部材の圧入により弾性変形して縮径することにより、該ベアリング部材を固定するための圧入代を有し、前記偏心軸部の外径寸法は、少なくとも前記複数のベアリング部材のうち最後に圧入されるベアリング部材の圧入の際に、当該最後に圧入されるベアリング部材の内径寸法より大きくなることで、前記偏心軸部が当該最後に圧入されるベアリング部材に対して前記圧入代が確保されるように設定されることができる。
【0010】
かかる態様は、偏心軸部において、その弾性変形により複数のベアリング部材を固定するための圧入代を確保しておくものである。この圧入代は、各ベアリング部材の圧入の際に、ベアリング部材の内周面からの圧力を受けて弾性変形する領域である。すなわち、この態様では、偏心軸部は、ベアリング部材の圧入によって外径寸法が縮径していくことにより圧入代も減少していくが、最後のベアリング部材を圧入するときにも圧入代が十分に確保できるように偏心軸部の外形寸法が設定されているので、ベアリング部材を回転軸に確実に固定することができ、ベアリング部材が脱落する事態を防止することができる。
【0011】
(B)また、前記複数のベアリング部材の内径寸法は、前記各ベアリング部材の圧入順序に従って徐々に小さくなっており、圧入後に隣接する前記ベアリング部材間の圧入前の内径寸法差は、当該各ベアリング部材の圧入時における前記偏心軸部の外径寸法の減少量に関連付けて設定されることができる。
【0012】
かかる態様によれば、ベアリング部材の内径寸法を偏心軸部の圧入による外径寸法の減少量に関連付けて圧入順序に従って徐々に小さくすることとしたものである。これにより、偏心軸部が、ベアリング部材の圧入によって外径寸法が縮径していっても、偏心軸部の外径寸法は圧入対象となるベアリング部材の内径寸法より大きくなっているので、ベアリング部材を確実に回転軸に固定することができ、その後の脱落を防止することができる。
【0013】
(C)また、本発明は、前記回転軸の偏心軸部に代えて、あるいは前記回転軸の偏心軸部に加えて、前記回転軸の非偏心軸部に複数のリング状の他のベアリング部材が並設するように順次圧入されて固定されている場合にも適用することができる。具体的には、前記複数の他のベアリング部材のうち所与のベアリング部材が圧入された後の前記非偏心軸部の外径寸法は、その後に圧入される前記他のベアリング部材の内径寸法より大きくなっていればよい。なお、この場合、非偏心軸部とベアリング部材との寸法関係は、上記(1)や(2)の場合と同様に設定されることが可能である。
【0014】
(2)本発明のポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法は、
回転運動によりプランジャポンプのプランジャを往復動させて該プランジャポンプを駆動可能とする偏心軸部を有する回転軸の当該偏心軸部の圧入代を、外周面が前記プランジャと当接して該プランジャからの荷重を分散して受ける複数のリング状のベアリング部材のうち所与のベアリング部材が圧入された後の前記偏心軸部の外径寸法が、少なくともその後に圧入されるベアリング部材の内径寸法より大きくなるように設定し、
前記複数のベアリング部材を、前記回転軸の軸方向に並設されるように、該回転軸の一方の端部から前記偏心軸部に順次圧入して固定することを特徴とする。
【0015】
本発明においても、(1)で説明した場合と同様に偏心軸部にベアリング部材を確実に固定することができるため、ベアリング部材が偏心軸部においてぐらつくことや、脱落することを効果的に防止することができる。
【0016】
また、本発明のポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法は、前記回転軸の偏心軸部に代えて、あるいは前記回転軸の偏心軸部に加えて、前記回転軸の非偏心軸部に複数のリング状の他のベアリング部材を並設するように順次圧入して固定する場合にも適用することができる。この場合、偏心軸部の場合と同様に、回転軸の非偏心軸部の圧入代を、前記複数の他のベアリング部材のうち所与のベアリング部材が圧入された後の前記非偏心軸部の外径寸法が、その後に圧入される前記他のベアリング部材の内径寸法より大きくなるように設定すればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係るポンプ駆動用モータ(以下、モータと略す)1を模式的に示す断面図である。
【0019】
本実施の形態に係るモータ1は、回転運動によりポンプのプランジャ110を駆動するための回転軸30の一端側およびモータ1に給電を行うための給電端子60がポンプ本体100内に挿入されて、取付け固定されている。
【0020】
モータ1は、例えば、絞り加工により形成された有底円筒状のヨーク10内にマグネット12、コア14およびマグネットワイヤ16から構成される回転子15、回転軸30、整流子18、およびブラシ26などが設けられて構成されている。
【0021】
ヨーク10の内壁面には、磁性材料からなる複数の円弧状のマグネット12が取り付けられている。
【0022】
また、ヨーク10の有底部には、回転軸30のヨーク10の有底部側端部が収められる軸受部10aが例えば、絞り加工により形成されている。軸受部10aには、リング状の軸受用ベアリング部材45が圧入されており、回転軸30は軸受用ベアリング部材45に支持されて回転自在とされている。
【0023】
また、ヨーク10の開口部には、フランジ部10bが形成されており、フランジ部10bがハウジング50と当接して開口部が閉塞されている。なお、ハウジング50は、ブラシホルダー22が内装されたヨーク10の開口部を覆ってヨーク10とポンプ本体100との間に介装されている。また、ハウジング50には、軸受用ベアリング部材41が圧入される軸受部50aを有し、この軸受部50aに回転軸30を挿通する軸穴50bが形成されている。また、ハウジング50には、給電端子60を挿通するための挿通孔50dも形成されている。
【0024】
また、ヨーク10のフランジ部10bとハウジング50との当接領域には、両者の当接時に連通するように取付孔10c、50cがそれぞれに形成されており、この取付孔10c、50cにビスを螺入してモータ1がポンプ本体100に取り付けられる。
【0025】
また、ハウジング50とブラシホルダー22との間やブラシホルダー22とヨーク10との間にはシール部材72、74が設けられており、モータ1の内外間が密閉されている。
【0026】
また、モータ1において、ヨーク10の内部であって回転軸30の周囲には回転子15の一部を構成するコア14が嵌装されている。このコア14の周囲は、絶縁材料によりなるインシュレータ17を介してマグネットワイヤ16が巻回されており、これらにより回転子15を構成している。
【0027】
また、回転軸30における軸受用ベアリング41と回転子15との間には、整流子(コミュテータ)18が設けられている。整流子18には周方向に複数のブラシ26が接触するように設けられており、ブラシ26から整流子18側に給電が行われて回転軸30を回転駆動する。
【0028】
また、ブラシ26は、ブラシホルダー22に装着されている。ブラシホルダー22は、ブラシ26を回転軸30の周囲に所定の間隔をもって配置されており、ブラシホルダー22内では、ブラシ26は弾装されたスプリング24により付勢されて整流子18に摺接するように設けられている。
【0029】
回転軸30は、その一端である第1の非偏心軸部32側がポンプ本体100に挿入されており、第1の非偏心軸部32がポンプ本体100側に圧入された本体側ベアリング部材44と嵌合して、この本体側ベアリング部材44や軸受用ベアリング部材41、45に支持されながら回転可能とされている。また、この本体側ベアリング部材44は、ハウジング50がヨーク10とともに取付孔50c、10cを用いてポンプ本体100にボルト(図示省略)で固定されることにより、回転軸10に加わるラジアル荷重を緩和するように設けられる。
【0030】
また、回転軸30には、回転軸30をヨーク側で支持する軸受用ベアリング部材41に嵌合されて設けられる非偏心軸部36と本体側ベアリング部材44に嵌合される非偏心軸部32との間に偏心軸部34が形成されている。
【0031】
この偏心軸部34には、複数の作動用ベアリング部材42、43が順次圧入して固定されており、この偏心軸部34と、偏心軸部34に並設された作動用ベアリング部材42、43とによりポンプを駆動するための偏心カムを構成している。そして、作動用ベアリング部材42、43は、図1及び図2(図1のII方向から見た断面図)に示されるように、外周面においてプランジャポンプのプランジャ110と当接し、回転軸30の回転運動によりプランジャ110を往復動させてポンプを駆動させることができる。このポンプ駆動時において、本実施の形態に係るモータ1では、複数の作動用ベアリング部材42、43が偏心軸部34に並設されているので、プランジャ110から受けるラジアル荷重を分散させることができる。
【0032】
さらに、本実施の形態のモータ1では、複数の作動用ベアリング部材42、43のそれぞれが順次圧入されていく際に、偏心軸部34の外径寸法が、圧入対象となる作動用ベアリング部材42、43の内径寸法より大きくなっているという構成を採用する。このような構成を採用することにより、作動用ベアリング部材42、43を確実に圧入により回転軸30に固定することができるようになる。すなわち、作動用ベアリング部材42、43が偏心軸部34においてぐらつくことや、偏心軸部34から脱落することを効果的に防止することができる。
【0033】
より具体的には、以下に示されるようにして、偏心軸部34の外径寸法と作動用ベアリング部材42、43の内径寸法とを設定し、作動用ベアリング部材42、43を偏心軸部34に圧入していくことにより、作動用ベアリング部材42、43を回転軸30の偏心軸部34に確実に固定することができる。
【0034】
図3(A)〜図3(C)は、回転軸30への作動用ベアリング部材42、43の圧入時における両者の寸法関係の一例を模式的に示す図である。本例では、同一規格の内径寸法dを有する作動用ベアリング部材42、43を用い、偏心軸部34の圧入前の外径寸法aを作動用ベアリング部材42、43の圧入によってその径が減少していく量を考慮して設定しておく場合について説明する。また、図4(A)〜図4(C)は、図3(A)〜図3(C)に示される各圧入工程に対応した偏心軸部34の断面状態を示すものである。
【0035】
まず、図3(A)から図3(B)に示すように、外径寸法aを有する偏心軸部34に内径寸法d(<a)を有する作動用ベアリング部材42を圧入する。このとき、偏心軸部34は、図4(A)に示されるように作動用ベアリング部材42、43が圧入された際に、これらの内周面からの圧力を受けて弾性変形して作動用ベアリング部材42、43を固定するための圧入代34aを有する。この圧入代34aは、図4(B)に示すように、作動用ベアリング部材42が圧入されることで、偏心軸部34が縮径するように変形する。
【0036】
そして、図3(A)及び図3(B)に示されるように、作動用ベアリング部材42が圧入された後の偏心軸部34の外径寸法bは、圧入前の外形寸法aよりも小さくなり、図4(A)及び図4(B)に示されるように、圧入代34aの幅も減少する。このとき、作動用ベアリング部材42も、偏心軸部34の外周面からの圧力を受けて内径が大きくなる方向に弾性変形しているので、作動用ベアリング部材42が偏心軸部34に固定される。
【0037】
続いて、図3(B)から図3(C)に示されるように、作動用ベアリング部材42の圧入によって外径寸法b(<a)となった偏心軸部34に、作動用ベアリング部材42と同一規格の内径寸法d(<b)を有する作動用ベアリング部材43を圧入する。このとき、図4(B)及び図4(C)に示されるように、作動用ベアリング部材43を圧入する前の偏心軸部34には、変形領域34aが確保されているので、作動用ベアリング部材43についても確実に偏心軸部34に固定される。
【0038】
なお、図4(A)〜図4(C)中に示される寸法cは、作動用ベアリング部材42、43が全て圧入されたときに最終的に偏心軸部34が有する外形寸法を表している。すなわち、本例では、偏心軸部34は、作動用ベアリング部材42、43の圧入により縮径するように弾性変形する圧入代34aを有しており、偏心軸部34の外径寸法aは、少なくとも複数の作動用ベアリング部材42、43のうち最後に圧入される作動用ベアリング部材43の圧入の際に、作動用ベアリング部材43の内径寸法dより大きくなることで、偏心軸部34が作動用ベアリング部材43に対して圧入代34aが確保されるように設定される。言い換えれば、偏心軸部34の作動用ベアリング部材42、43の圧入前の外径寸法aは、作動用ベアリング部材42、43の全てを圧入した後の偏心軸部34の外径寸法cに対して、作動用ベアリング部材42、43のそれぞれの圧入によって偏心軸部34の外径寸法が減少する量を加算したものとして設定される。
【0039】
従って、本例によれば、偏心軸部34は、作動用ベアリング部材42、43の圧入によって外径寸法aが外径寸法cまで縮径していくが、最後の作動用ベアリング部材43を圧入するときにも圧入代34aが確保されているので、作動用ベアリング部材42、43を回転軸30の偏心軸部34に確実に固定することができる。
【0040】
なお、本例では、2つの作動用ベアリング部材42、43を圧入する場合を例に取り説明したが、3つ以上の作動用ベアリング部材が偏心軸部34に圧入される場合にも、偏心軸部34の圧入代34aが各ベアリング部材の圧入時に十分確保されているように圧入前の偏心軸部34の外径寸法aを設定することができるのは勿論である。
【0041】
また、本実施の形態のポンプ駆動用モータ1においては、以下に説明する変形例のように偏心軸部34と作動用ベアリング部材42、43との寸法関係を設定してもよい。
【0042】
(変形例)
図5は、本実施の形態の変形例における回転軸30の偏心軸部34と、作動用ベアリング部材42、43との寸法関係を模式的に示す図である。
【0043】
本例では、図5に示されるように、複数の作動用ベアリング部材42、43の内径寸法e、fは、各ベアリング部材42、43の圧入順序に従って徐々に小さくなっている。
【0044】
そして、圧入後に隣接することとなる作動用ベアリング部材42、43間の圧入前の内径寸法差“e−f”は、各作動用ベアリング部材42、43の圧入時における偏心軸部34の外径寸法aの減少量に関連付けて決定される。より具体的には、作動用ベアリング部材42が圧入されて偏心軸部34の外径寸法が減少しても、その減少量と内径寸法“e−f”が同じになるか、あるいはその減少量より内径寸法差“e−f”が大きくなるような内径寸法fを有する作動用ベアリング部材43を用意すれば、縮径した偏心軸部34において作動用ベアリング部材43に対する圧入代が確保されることになる。
【0045】
従って、本例によれば、偏心軸部34が、作動用ベアリング部材42、43の圧入によって外径寸法が縮径していっても、偏心軸部34の各ベアリング部材42、43の圧入時における外径寸法は圧入対象となるベアリング部材42、43の内径寸法より大きくなっているので、十分な圧入代が確保されて作動用ベアリング部材42、43を確実に回転軸に固定することができ、その後の脱落を防止することができる。
【0046】
以上に、本発明に好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述したものに限られるものではなく、発明の要旨の範囲内で各種の変形態様により実施することができる。
【0047】
例えば、回転軸30の偏心軸部34に代えて、あるいは回転軸30の偏心軸部34に加えて、例えば、回転軸30の非偏心軸部36に複数の軸受用ベアリング部材41が並設するように圧入される場合にも適用することができる。かかる場合においては、複数の軸受用ベアリング部材41のそれぞれが圧入される際の非偏心軸部36の外径寸法が、圧入対象となる軸受用ベアリング部材41の内径寸法より大きくなっていればよい。なお、この場合において、非偏心軸部36と軸受用ベアリング部材41との寸法関係は、上述した本実施の形態の実施例や変形例の場合と同様に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るポンプ駆動用モータを示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るポンプ駆動用モータの偏心軸部付近の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の圧入時における偏心軸部とベアリング部材との寸法関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の圧入時における偏心軸部の断面状態を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の変形例に係るポンプ駆動用モータの回転軸とベアリング部材との寸法関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ポンプ駆動用モータ、10 ヨーク、12 マグネット、14 コア、16マグネットワイヤ、18 整流子、22 ブラシホルダー、26ブラシ、30回転軸、34 偏心軸部、34a 圧入代、32,36 非偏心軸部、41,45 軸受用ベアリング部材、44 本体側ベアリング部材、50 ハウジング、60 給電端子、72,74 シール部材、100 ポンプ本体、110 プランジャ、

Claims (6)

  1. 回転運動によりプランジャポンプのプランジャを往復動させて該プランジャポンプを駆動可能とする偏心軸部を有する回転軸と、前記回転軸の軸方向に並設されるように、該回転軸の一方の端部から前記偏心軸部に順次圧入して固定され、外周面が前記プランジャと当接して該プランジャからの荷重を分散して受ける複数のリング状のベアリング部材と、を含むポンプ駆動用モータにおいて、
    前記複数のベアリング部材のうち所与のベアリング部材が圧入された後の前記偏心軸部の外径寸法は、少なくともその後に圧入されるベアリング部材の内径寸法より大きくなっていることを特徴とするポンプ駆動用モータ。
  2. 請求項1において、
    前記偏心軸部は、前記各ベアリング部材の圧入により弾性変形して縮径することにより、該ベアリング部材を固定するための圧入代を有し、
    前記偏心軸部の外径寸法は、少なくとも前記複数のベアリング部材のうち最後に圧入されるベアリング部材の圧入の際に、当該最後に圧入されるベアリング部材の内径寸法より大きくなることで、前記偏心軸部が当該最後に圧入されるベアリング部材に対して前記圧入代が確保されるように設定されることを特徴とするポンプ駆動用モータ。
  3. 請求項1または2において、
    前記複数のベアリング部材の内径寸法は、前記各ベアリング部材の圧入順序に従って徐々に小さくなっており、
    圧入後に隣接する前記ベアリング部材間の圧入前の内径寸法差は、当該各ベアリング部材の圧入時における前記偏心軸部の外径寸法の減少量に関連付けて設定されることを特徴とするポンプ駆動用モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記回転軸の偏心軸部に代えて、あるいは前記回転軸の偏心軸部に加えて、前記回転軸の非偏心軸部に複数のリング状の他のベアリング部材が並設するように順次圧入されて固定され、
    前記複数の他のベアリング部材のうち所与の他のベアリング部材が圧入された後の前記非偏心軸部の外径寸法は、その後に圧入される前記他のベアリング部材の内径寸法より大きくなっていることを特徴とするポンプ駆動用モータ。
  5. ポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法であって、
    回転運動によりプランジャポンプのプランジャを往復動させて該プランジャポンプを駆動可能とする偏心軸部を有する回転軸の当該偏心軸部の圧入代を、外周面が前記プランジャと当接して該プランジャからの荷重を分散して受ける複数のリング状のベアリング部材のうち所与のベアリング部材が圧入された後の前記偏心軸部の外径寸法が、少なくともその後に圧入されるベアリング部材の内径寸法より大きくなるように設定し、
    前記複数のベアリング部材を、前記回転軸の軸方向に並設されるように、該回転軸の一方の端部から前記偏心軸部に順次圧入して固定することを特徴とするポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法。
  6. 請求項5において、
    前記回転軸の偏心軸部に代えて、あるいは前記回転軸の偏心軸部に加えて、前記回転軸の非偏心軸部に複数のリング状の他のベアリング部材を並設するように順次圧入して固定する場合において、
    前記回転軸の非偏心軸部の圧入代を、前記複数の他のベアリング部材のうち所与の他のベアリング部材が圧入された後の前記非偏心軸部の外径寸法が、その後に圧入される前記他のベアリング部材の内径寸法より大きくなるように設定することを特徴とするポンプ駆動用モータの回転軸へのベアリング部材の固定方法。
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