JP2004360177A - プレストレストコンクリート構造物製造用のシース管 - Google Patents

プレストレストコンクリート構造物製造用のシース管 Download PDF

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信 成井
Yoshitaka Nishida
吉孝 西田
Isamu Ono
勇 小野
Shohei To
小萍 唐
Unyu En
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Abstract

【課題】プレストレストコンクリート構造物製造用のシース管において、コンクリートやコンクリートに含有される骨材が十分にシース管の外周部に打設され、かつ、シース管の内部の各凹部にグラウトが十分に充填され、空気が残留しにくいシース管を提供する。
【解決手段】プレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の管内壁に一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部同士の間に第1のリング状溝部より深さの浅い第2のリング状溝部が凹設されて構成され、かつ第1のリング状溝部と隣接する第2のリング状溝部との間に平坦部を設けて構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレストレストコンクリート構造物の製造に関し、プレストレストコンクリート用緊張材が挿通され、かつ充填材(グラウト)が充填されて用いられるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プレストレストコンクリート構造物を製造する際に、コンクリート構造物内に、プレストレスを与えるために配置されるプレストレストコンクリート用緊張材(緊張材)は、その保護のため、シース管に挿通されて用いられる。
このシース管は、シース管内部に挿通される緊張材とシース管の間に緊密に充填材が充填されることにより、緊張材の腐蝕を防止している。
従来、シース管は、鋼製や合成樹脂製で、リング状溝部が蛇腹状に凹凸に形成されたもの(図8参照)が多く使用されている。また、リング状溝部のかわりに螺旋状の凹凸が形成されて構成されたシース管も見られる。
また、特開平9−144210号公報には、プレストレストコンクリート用として使用するPC鋼線・PC鋼より線・PC鋼棒等の緊張材を挿通し、この緊張材を被覆保護するシースであって、内外面ともに螺旋凹凸状に形成されていて、外面における谷部が略々平坦面に形成されている全体がポリオレフィン系樹脂素材によって形成されているプレストレストコンクリート用PCケーブル保護シースが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図8の従来技術の断面図に示したように、従来のシース管1’(リング状溝部が蛇腹状に凹凸に形成されたもの)は、シース管1’外部を覆うコンクリートCやコンクリートに含有される骨材6が、シース管1’外壁に形成された凸部7に接触して障害となり、凸部7と凸部7の間に形成される凹部7’内に十分にコンクリートCが入らないという問題がある。
また、シース管1’とシース管1’内に挿通された緊張材5との間に充填されるグラウトGが、シース管1’の内壁に形成される凸部8が障害となり、凸部8と凸部8の間に形成される凹部8’にグラウトGが充填されず空気が残留し、シース管1’内に空隙部9が形成されてしまうという問題もある。
【0004】
すなわち、従来使用されてきたシース管は、外壁に形成される各凸部の間が狭く、凸部と凸部の間に形成される凹部に、シース管外周部を覆うコンクリートやコンクリートに含有される骨材が入りにくいため、前記凹部に十分にコンクリートが充填されず、全体の耐久性を損なう恐れがある。
また、従来使用されてきたシース管は、内壁に形成される凹部にグラウトが十分に充填されず、空気が残って内部に結露が生じやすくなり、シース管内に挿通された緊張材に腐蝕が生じるという問題がある。
【0005】
本発明は上記課題を解決し、コンクリートやコンクリートに含有される骨材が十分にシース管の外周部に打設され、かつ、シース管の内部の各凹部にグラウトが十分に充填され、空気が残留しにくいシース管を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は以下に示す手段により上記課題を解決した。
(1)プレストレストコンクリート構造物製造用のシース管であって、その管内壁に一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部同士の間に第1のリング状溝部より深さの浅い第2のリング状溝部が凹設されてなることを特徴とするプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
(2)プレストレストコンクリート構造物製造用のシース管であって、その管内壁に一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部同士の間に第1のリング状溝部より深さの浅い第2のリング状溝部が凹設され、かつ第1のリング状溝部と隣接する第2のリング状溝部との間に平坦部を設けてなることを特徴とするプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
(3)管内壁に一定間隔をおいて凹設された複数個のリング状溝部が、断面が波形状のものであることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
(4)シース管内部に緊張材が挿通されることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
(5)緊張材とシース管内壁の間及びリング状溝部にグラウトが充填されることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
(6)シース管が透明樹脂製のものであることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、実施例の図によって説明する。
図1は本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の実施例を示す斜視図、図2は本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の断面図、図3は本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の断面図、図4は本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の説明用断面図、図5は本発明のシース管と従来のシース管の比較説明断面図、図6は本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の説明用断面図、図7は本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の他の実施例の断面図、図8は従来技術の説明用断面図、図9は本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の接続部材の説明用斜視図及び断面図、図10は本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の接続部説明図である。
図中、1はシース管、1aは内壁、1bは外壁、1’は従来のシース管、2は第1のリング状溝部、3は第2のリング状溝部、4は平坦部、5は緊張材、6は骨材、7は従来のシース管の外壁部に形成される凸部、7’は従来のシース管の外壁部に形成される凹部、8は従来のシース管の内壁部に形成される凸部、8’は従来のシース管の内壁部に形成される凹部であり、9は空隙部、9’はコンクリート未充填部、10は接続部材、20は第1の凸部、30は第2の凸部、Gはグラウト、Cはコンクリートであり、Lはシース管1の内径、L1は第1のリング状溝部2の内径、L2は第2のリング状溝部3の内径であり、第1のリング状溝部2と隣り合う第1のリング状溝部2との距離はW、第1のリング状溝部2と隣接する第2のリング状溝部3との距離がW1、Dはシース管の厚さである。
【0008】
本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管は、図1の本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の実施例を示す斜視図、図2の本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の断面図、図3の本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の断面図に示すように、シース管1の内壁1aに一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部2が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部2同士の間に第1のリング状溝部より深さの浅い第2のリング状溝部3が凹設されて構成されている。
【0009】
図1及び図2においては、シース管1の内壁1aに第1のリング状溝部2及び第2のリング状溝部3が、蛇腹状に交互に複数個形成されている。すなわち、シース管1の外壁1bに、第1のリング状溝部2の外壁側に形成された第1の凸部20と、第2のリング状溝部3の外壁側に形成された第2の凸部30が形成されている。
第1の凸部20は、第1のリング状溝部2の外壁に形成されているので、第1のリング状溝部2より浅く形成されている第2のリング状溝部3の外壁に形成される第2の凸部30より、凸部の形状は大きく形成される。
そして、シース管1の内壁1aに一定間隔をおいて凹設された複数個の第1のリング状溝部2及び第2のリング状溝部3は、断面が波形状に形成されている。
【0010】
図においては、第1のリング状溝部2及び第2のリング状溝部3、第1の凸部20及び第2の凸部30はV字型に形成されているが、その形状は、シース管1内に充填されるグラウトGが充填されやすい形状に構成されるものであり、U字型やW字型などその形状は問わない。
また、本発明のシース管1は、一般的に使用されているポリエチレン樹脂などの合成樹脂によって成型されるが、特に高密度ポリエチレンなどが、耐久性、柔軟性に優れていて好ましい。
また、本発明のシース管1を透明樹脂製とすることにより、シース管1管内の確認ができるものとなる。
【0011】
【実施例】
図4は、本発明おけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の説明用断面図である。
図4においては、シース管1内部に、緊張材5が挿通されており、前記緊張材5とシース管1の内壁1aとの間及び第1のリング状溝部2及び第2のリング状溝部3にグラウトGが充填されて構成されている。
また、シース管1の外周部には、骨材6が含有されたコンクリートCが打設されている。
シース管1は、その内壁1aに一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部2が蛇腹状に凹設されており、隣接して前記第1のリング状溝部2より深さの浅い第2のリング状溝部3が凹設されて構成されている。
なお、前記第1のリング状溝部2の外壁側には、第1の凸部20が形成され、前記第2のリング状溝部3の外壁側には、第2の凸部30が形成されている。
また、第1のリング状溝部2と隣接する第2のリング状溝部3との間には、平坦部4が設けられている。
なお、図4に示す実施例においては、第1のリング状溝部2と隣接して凹設されている第2のリング状溝部3は、第1のリング状溝部2と隣り合う他の第1のリング状溝部2との間に、1つの第2のリング状溝部3が凹設されており、第1のリング状溝部2と第2のリング状溝部3が交互に凹設されているが、シース管1の配置場所の環境を鑑み、第1のリング状溝部2と隣り合う他の第1のリング状溝部2の間に複数の第2のリング状溝部3を凹設してもよい。
【0012】
図4に示すように、本発明のシース管1は、内壁1bに第2のリング状溝部3が、第1のリング状溝部2よりも深さが浅く形成されているので、第2のリング状溝部3の外壁1bに形成され第2の凸部30は、第1のリング状溝部2の外壁1bに形成される第1の凸部20より突起が小さく形成され、また第1の凸部20と隣接する第2の凸部30の間には平坦部4が形成されているので、シース管1の外周部に打設されるコンクリートCに含有される骨材6は、第1の凸部20及び第2の凸部30の間にも、十分に充填され、シース管1の外周部には、確実にコンクリートCが打設される構成となっている。
また、第2のリング状溝部3が、第1のリング状溝部2より深さが浅く形成され、また第1のリング状溝部2と隣接する第2のリング状溝部3の間には平坦部4が形成されているので、シース管1の内壁1aに充填されるグラウトが、第1のリング状溝部2、平坦部4、第2のリング状溝部3、平坦部4・・・という順に確実に平坦部4を介して、各第1のリング状溝部2及び第2のリング状溝部3に流れ込み、各溝部に十分に充填されるので、空気だまりの空隙部が形成されにくい構成となっている。
【0013】
図5は、本発明のシース管1と従来のシース管1’の比較説明断面図であり、図5の(a)は本発明のシース管1の場合であり、(b)は従来のシース管1’の場合である。
図5(b)に示すように、従来のシース管1’の場合には、シース管1’の周囲に打設されたコンクリートCに含有される骨材6が、シース管1’の管外壁に形成された凸部7と凸部7の間が狭いため、凸部7と凸部7の間に形成される凹部7’内に入らず、かつ前記凹部7’に入らない骨材6がコンクリートCの充填を妨げ、コンクリート未充填部9’を作っている。
また、シース管1’とシース管1’内に挿通された緊張材5との間には、グラウトGが充填されているが、シース管1’内壁に形成された凸部8が障害となり、凸部8と凸部8の間に形成される凹部8’の内部に十分にグラウトが充填されず、空気が残留し、空隙部9が形成されている。この空隙部9のためにシース管1’内には空気が残り、シース管1’内に結露が生じるため、緊張材5を腐蝕させる恐れがある。
【0014】
一方、図5(a)の本発明のシース管1は、第1の凸部20、20の間に形成された第2の凸部30が、第1の凸部20より小さく形成されているので、骨材6が、隅々まで入り込み、コンクリートCも細部まで十分に充填され、耐久性の高い構成となっている。
また、本発明のシース管1は、その管内壁に第1のリング状溝部2と、第1のリング状溝部2より深さの浅い第2のリング状溝部3が凹設され、かつ第1のリング状溝部2と隣接する第2のリング状溝部3との間に平坦部4が形成されており、グラウトGが、第1のリング状溝部2→平坦部4→第2のリング状溝部3→平坦部4というように、平坦部4を介して、各溝部へグラウトGが流れ込んでいくので、各第1のリング状溝部2、2・・・及び第2のリング状溝部3、3・・・の溝部へ充分にグラウトGが充填され、空気だまりが出来ず、緊張材5の腐蝕を防止することができる構成となっている。
【0015】
本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管1は、前述のとおり、シース管1の管内壁1aに一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部2が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部2同士の間に第1のリング状溝部2より深さの浅い第2のリング状溝部3が凹設されて構成されるものであるが、第1のリング状溝部2と第2のリング状溝部3のそれぞれの深さ及び第1のリング状溝部2と第2のリング状溝部3との間に形成される平坦部4の長さは、シース管1の外周部におけるコンクリートCやコンクリートに含有される骨材6の確実な充填及び、シース管1とシース管1内に挿通される緊張材5との間に充填されるグラウトGが各溝部の隅々まで充填できるものであればよく、それぞれの深さや長さの比率等は限定されるものではないが、最も最適な比率を後述する。
【0016】
図6は、本発明のシース管の説明用断面図であるが、Lはシース管1の内径、L1は第1のリング状溝部2の内径、L2は第2のリング状溝部3の内径であり、第1のリング状溝部2と隣り合う第1のリング状溝部2との距離はW、第1のリング状溝部2と隣接する第2のリング状溝部3との距離がW1、シース管1の厚さはDである。
L及びL1、L2の関係の一例としては、以下の通りである。
L2=L1×0.937〜0.961
L1=L×1.059〜1.163
そして、LとDの関係の一例は、以下の通りである。
D=L×0.017〜0.053
また、WとW1との関係の一例としては、以下の通りである。
W1=W×0.5
なお、シース管1の配置場所に合わせて、WとW1の関係を調整することが好ましい。すなわち、傾斜のある場所に配置する場合には、WとW1の間は狭い方が好ましく、平坦な場所に配置する場合には、WとW1の間は広くすることができる。なお、設置場所の環境に合わせて、前記WとW1の距離が異なるシース管1を組み合わせて施工することも好ましい。
【0017】
なお、シース管1の内壁1aに凹設される複数個のリング状溝部(第1のリング状溝部2及び第2のリング状溝部3)は、グラウトGが流れ込みやすい形状で形成され、特にリング状溝部の断面が波形状のものであることが好ましい。シース管1を配置する個所や形状に合わせ、リング状溝部の断面がV字型やU字型、あるいはW字型などから適宜選択して形成することが好ましい。
【0018】
また、図7の本発明のシース管1の他の実施例に示すように、第1のリング状溝部2と第2のリング状溝部3を平坦部を設けずに、隣接する構造とすることもできる。この実施例の形状の場合、シース管1が設置される際に、湾曲した形状で使用される場合などに好適である。
なお、この場合においても、第1の凸部20、20の間に第1の凸部20より突起の小さい第2の凸部30が形成されるので、シース管1の外周部に打設されるコンクリートCや骨材(図示せず)は、各凸部(20、30)の間に十分に充填され、強固なコンクリート打設ができる。
【0019】
なお、本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管1を接続して用いる場合には、接続部材が用いられる。
例えば、図9に示すプレストレストコンクリート構造物製造用シース管1の接続部材10は、筒体の左右開口部から中央部にかけて、内径を漸縮してテーパーを設けて構成されているので、シース管1を挿入した際、図10の本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の接続部説明図に示すように、シース管1の凸部20が、接続部材10の内径に漸縮して設けられたテーパーに当接し嵌着されるので、接続部材10内は密封状態となり、接続部材10とシース管1は確実に固着され、コンクリートの流入や、充填材の流出等の恐れはなく、接続部材10とシース管1の接続個所にテープ等による固定作業が不要となり、作業効率が非常に上がる。
【0020】
【発明の効果】
本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管によれば、シース管の管内壁に一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部同士の間に第1のリング状溝部より深さの浅い第2のリング状溝部が凹設されて構成されるので、シース管の外周部に打設されるコンクリートやコンクリートに含有される骨材が、シース管の外壁に形成される凸部間に十分に配置・充填されるので、強固な耐久性の高い施工ができるとともに、シース管内部においては、シース管内部に挿通される緊張材とシース管内壁の間及びリング状溝部に充填されるグラウトが、溝部に十分に入り込み充填される。
また、シース管の管内壁に一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部同士の間に第1のリング状溝部より深さの浅い第2のリング状溝部が凹設され、かつ第1のリング状溝部と隣接する第2のリング状溝部との間に平坦部が設けられているので、シース管の外周部に打設されるコンクリートやコンクリートに含有される骨材が、シース管の外壁に平坦部を間にして形成される凸部間に十分に配置・充填されるので、より強固な耐久性の高い確実な施工ができるとともに、シース管内部においては、シース管内部に挿通される緊張材とシース管内壁の間及びリング状溝部に充填されるグラウトが、第1のリング状溝部、平坦部、第2のリング状溝部、平坦部というように順次流れ込み、各溝部に十分に入り込み充填される。
【0021】
そして、さらに、シース管の内壁に一定間隔をおいて凹設される複数個のリング状溝部が、断面が波形状のもので形成されることにより、シース管内部に挿通される緊張材とシース管内壁の間及びリング状溝部に充填されるグラウトは、溝部の隅々に十分に入り込み充填することができ、空気だまり等の空隙部のない確実に腐蝕を防ぐことができる完成度の高い施工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の実施例を示す斜視図
【図2】本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の断面図
【図3】本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の断面図
【図4】本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の説明用断面図
【図5】本発明のシース管と従来のシース管の比較説明断面図
【図6】本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の説明用断面図
【図7】本発明におけるプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の他の実施例の断面図
【図8】従来技術の説明用断面図
【図9】本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の接続部材の説明用斜視図及び断面図
【図10】本発明のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管の接続部説明図
【符号の説明】
1 シース管
1a 内壁
1b 外壁
1’ 従来のシース管
2 第1のリング状溝部
3 第2のリング状溝部
4 平坦部
5 緊張材
6 骨材
7 従来のシース管の外壁部に形成される凸部
7’ 従来のシース管の外壁部に形成される凹部
8 従来のシース管の内壁部に形成される凸部
8’ 従来のシース管の内壁部に形成される凹部
9 空隙部
9’ コンクリート未充填部
10 接続部材
20 第1の凸部
30 第2の凸部
G グラウト
C コンクリート
L シース管の内径
L1 第1のリング状溝部の内径
L2 第2のリング状溝部の内径
W 第1のリング状溝部と隣り合う第1のリング状溝部との距離
W1 第1のリング状溝部と隣接する第2のリング状溝部との距離
D シース管の厚さ

Claims (6)

  1. プレストレストコンクリート構造物製造用のシース管であって、その管内壁に一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部同士の間に第1のリング状溝部より深さの浅い第2のリング状溝部が凹設されてなることを特徴とするプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
  2. プレストレストコンクリート構造物製造用のシース管であって、その管内壁に一定間隔をおいて複数個の第1のリング状溝部が蛇腹状に凹設され、また隣り合う前記第1のリング状溝部同士の間に第1のリング状溝部より深さの浅い第2のリング状溝部が凹設され、かつ第1のリング状溝部と隣接する第2のリング状溝部との間に平坦部を設けてなることを特徴とするプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
  3. 管内壁に一定間隔をおいて凹設された複数個のリング状溝部が、断面が波形状のものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
  4. シース管内部に緊張材が挿通されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
  5. 緊張材とシース管内壁の間及びリング状溝部にグラウトが充填されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
  6. シース管が透明樹脂製のものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のプレストレストコンクリート構造物製造用のシース管。
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