JP2004359408A - カード発券機のカード分離機構 - Google Patents

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Tokiji Shimazu
時次 嶋津
Shuji Takaishi
修二 高石
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Abstract

【課題】再使用のペーパーカード等、カード厚さに不均一を生じたカードや若干の折れ、曲り、反りを生じたカードの如く条件の悪いカードをも、確実に1枚に分離することを可能とするカード発券機のカード分離機構を提供することを目的とするものである。
【解決手段】カードを複数枚収納する収納ストッカ部から発券するカードを1枚に分離する機構が、カードを発券する方向へ回転する正転搬送ローラと、正転搬送ローラの上部に対向して設けたカード分離手段とを有するようにしたことを特徴とするカード発券機のカード分離機構。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バーコードの印刷が施されたハウスカード、およびテレホンカード、列車用乗車カード、バス用乗車カード、ハイウェイカードをはじめとしたプリペイドカード類である磁気カード、また、キャラクターやヒーロー等のプリントがされたトレーデイングカード、ホビーカード等、各種カードの発券や回収を行うカード発券機のカード分離機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の、カードを複数枚収納する収納ストッカ部から発券するカードを1枚に分離する機構としては、2枚以上のカードが通過不可の隙間をもった分離ゲートを通過させることにより行うことが一般的である。
【0003】そしてこのようなカードを複数枚収納する収納ストッカー部から発券するカードを1枚に分離するゲートは、分離するカード厚さtに対して、1.6倍から1.9倍の隙間を持ち、図4に示すように、正転搬送ローラよりカード発券口側へ離れた位置に配置し、カードを通過させることにより行うことが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の上記一般的な機構を備えた発券機では、再使用のペーパーカード等、カード厚さに不均一を生じたカードや若干の折れ、曲り、反りを生じたカードを1枚に分離することが困難であった。
【0005】さらにこのようなカードが分離ゲートに侵入した場合は、カードの破損、駆動用電動機のロック等、発券機の円滑な運営に支障をきたす不具合を発生していた。
本発明の目的は、上記の如く条件の悪いカードをも確実に1枚に分離することを可能とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】カード発券機で発券されるカードは、カードを複数枚収納する収納ストッカ部からローラやベルト等のカード搬送機構を経て、カードを発券する方向へ回転する正転搬送ローラと、カードを1枚に分離する分離手段により1枚に分離される。
【0007】そして上記分離手段が逆転分離ローラを備えたものである場合、カードが正転搬送ローラと、カードを発券する方向とは逆の収納ストッカ側へ回転する逆転分離ローラからなるカード分離部へさしかかると、仮に2枚以上のカードがここまで搬送されてきていても、上下ローラの摩擦係数差、周速度差、ローラ間隙間により、たとえカード厚さに不均一を生じたカードや若干の折れ、曲り、反りを生じたカードであっても、上記カード分離部を通過するカードは1枚となる。
【0008】なお、本発明者らは、上下ローラの摩擦係数差、隙間、位置関係、周速の効果を実験により確認したところ、カード厚さに不均一を生じたカードや若干の折れ、曲り、反りを生じたカードであっても充分な1枚分離作用を果たすことが認められた。
【0009】
【発明の実施の形態】以下この発明のカード発券機のカード分離機構の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1はこの発明のカード発券機のカード分離機構の逆転分離ローラを用いた実施例を示す概略側面図、図2はその正面図、図3はその要部拡大図である。
【0010】この発明のカード発券機のカード分離機構は、カードを複数枚収納する収納ストッカ部から発券するカードを1枚に分離する機構が、カードを発券する方向へ回転する正転搬送ローラと、正転搬送ローラの上部に対向して設けたカード分離手段とを有するようにしたことを特徴としている。
【0011】以下、請求項2以降を図1ないし図3に基づき、請求項ごとに説明する。
<請求項2記載の分離機構の説明>
カードを複数枚収納する収納ストッカ部と発券するカードを1枚に分離する分離機構部および収納ストッカ部から分離機構部へカードを搬送する機構部を有するカード発券機において、カ−ドを1枚に分離する機構がカードを発券する方向へ回転する正転搬送ローラ1と、カードを発券する方向とは逆の収納ストッカ側へ回転する逆転分離ローラ2からなる構造である。
【0012】この実施例の分離機構は、収納ストッカからカードを搬送する機構を経て搬送されてきた複数のカードが、正転搬送ローラ1と逆転分離ローラ2の摩擦係数の差、隙間、位置関係、周速を上手に利用することにより、最下部のカード1枚のみを各ローラ間に巻込み、圧延状態で通過させるものである。したがって、カードの厚さtに依存することなく、1枚に分離することが可能となる。
【0013】また、正転搬送ローラ1と逆転分離ローラ2の軸方向長さは、ともに使用するカードの幅の50%以上にする必要がある。これは、カードを圧延状態で通過させるため、ローラと接する幅が短いと、カードにとって厳しい面圧を受けることになり、カードにダメージを与えてしまうからである。
【0014】
<請求項3記載の分離機構の説明>
請求項2の説明で述べた如く、最下部のカード1枚のみをローラ間に巻込むためには正転搬送ローラ1の摩擦係数を逆転分離ローラ2より大きくする必要がある。なおかつ、カードを圧延状態で通過させるためには、ローラがカード厚さt分程度の弾性変形を許容できる必要がある。
正転搬送ローラ1の材質のみ変更し、他の影響を無にした実験結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
Figure 2004359408
【0016】以上の実験結果より、正転搬送ローラ11としてゴム類が良好でエンプラ類が不適であったが、このように評価が分かれた要因は、エンプラ類はカードを圧延状態で通過させるために必要な弾性変形量が確保できないためである。ゴム類で各種の弾性係数を牝較したところ、ショアAスケール硬さ30〜120の範囲であれば有効であるとの実験結果を得た。
また、逆転分離ローラ2の材質のみ変更し、他の影響を無にした実験結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
Figure 2004359408
【0018】以上の実験結果より、逆転分離ローラ2の材質は、正転搬送ローラ1と比較して摩擦係数が小さく、弾性変形が殆どない金属類が有効であるとの結果を得た。さらに、逆転分離ローラ2のカードと接する面(レース面)の面粗度を変更して確認したところ、0.2a〜25aの範囲が有効であるとの実験結果を得た。
【0019】
<請求項4記載の分離機構の説明>
請求項2の説明で述べた如く、最下部のカード1枚のみをローラ間に巻込むためには正転搬送ローラ1の周速度に対し、逆転分離ローラ2の周速度を最適化することにより最下部以外のカードの通過を妨害する必要がある。
逆転分離ローラ2の周速度のみ変更し、他の影響を無にした実験結果を表3に示す。
【0020】
【表3】
Figure 2004359408
【0021】以上の実験結果より、正転搬送ローラ1の周速度対逆転分離ローラ2の周速度が1:0.7〜1.4の範囲が有効であるとの結果を得た。
【0022】
<請求項5記載の分離機構の説明>
請求項2の説明で述べた如く、最下部のカード1枚のみをローラ間に巻込むためには正転搬送ローラ1のローラ部曲率に対し、逆転分離ローラ2のローラ部曲率を最適化することにより最下部のカードのみをローラ間に噛み込み易くする必要がある。
逆転分離ローラ2のローラ部曲率のみ変更し、他の影響を無にした実験結果を表4に示す。
【0023】
【表4】
Figure 2004359408
【0024】以上の実験結果より、正転搬送ローラ1の径φDl対逆転分離ローラ2の径φD2が1:0.6〜1の範囲が有効であるとの結果を得た。
【0025】
<請求項6記載の分離機構の説明>
請求項2の説明で述べた如く、最下部のカード1枚のみをローラ間に巻込むためには正転搬送ローラ1と逆転分離ローラ2の位置関係を最適化することにより最下部のカードのみをローラ間に噛み込み易くする必要がある。
正転搬送ローラ1の位置を固定し、逆転分離ローラ2をカード進行方向に変動させた場合の実験結果を表5に示す。
【0026】
【表5】
Figure 2004359408
【0027】以上の実験結果より、正転搬送ローラ1と逆転分離ローラ2のカード進行方向位置関係は、正転搬送ローラ1よりφDl×0〜0.2mm前方に逆転分離ローラ2を配置することが有効であるとの結果を得た。
また正転搬送ローラ1と逆転分離ローラ2のカード進行方向位置関係は、φD2には依存しないことが判明した。
正転搬送ローラ1の位置を固定し、逆転分離ローラ2を上下方向に変動させた場合の実験結果を表6に示す。
【0028】
【表6】
Figure 2004359408
【0029】以上の実験結果より、正転搬送ローラ1と逆転分離ローラ2の上下方向軸芯間距離yは、(Dl/2)+(D2/2)より使用するカードの厚さtの逆数(1/t)×0〜0.2mm(=ymm)短くなるように配置することが有効であることが判明した。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、カード厚さに不均一を生じたカードや若干の折れ、曲り、反りを生じたカード等の条件の悪いカードを、確実に1枚に分離することが可能となったため、安価で経済的なペーパーカードをしかもリサイクルで使用することが可能となった。
【0031】また、従来の2枚以上のカードが通過不可の隙間をもったゲートを通過させる方式では不可能であった、カード厚さtが異なるカードの発券が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカード発券機のカード分離機構の逆転分離ローラを用いた実施例を示す概略側面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】その要部拡大図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…正転搬送ローラ
2…逆転分離ローラ
3…後部カード搬送ローラ
4…前部カード搬送ローラ
5…駆動用電動機
6…駆動用動力伝達ベルト
7…アイドラプーリ
8…テンションプーリ
9…収納ストッカ
10…テーブル

Claims (6)

  1. カードを複数枚収納する収納ストッカ部から発券するカードを1枚に分離する機構が、カードを発券する方向へ回転する正転搬送ローラと、正転搬送ローラの上部に対向して設けたカード分離手段とを有するようにしたことを特徴とするカード発券機のカード分離機構。
  2. 収納ストッカ部から発券するカードを1枚に分離する機構が、カードを発券する方向へ回転する正転搬送ローラと、カードを発券する方向とは逆の収納ストッカ側へ回転する逆転分離ローラからなり、両ローラともに搬送対象となるカード幅×0.5以上の軸方向の幅を有するようにしたことを特徴とするカード発券機のカード分離機構。
  3. 正転搬送ローラのカードと接する部位の材質が合成ゴム、ウレタン、EPDM等のゴム類であり、かつショアAスケール硬さ30〜120からなるものであり、また逆転分離ローラのカードと接する部位の材質が鋼、ステンレス鋼、黄銅等の金属からなり、逆転分離ローラのレース面粗さが0.2a〜25aである請求項2に記載のカード発券機のカード分離機構。
  4. 正転搬送ローラの周速度対、逆転分離ローラの周速度比が1:0.7〜1.4である請求項2または3に記載のカード発券機のカード分離機構。
  5. 正転搬送ローラの直径φD1対、逆転分離ローラの直径φD2の比が1:0.6〜1である請求項2ないし4のいずれかに記載のカード発券機のカード分離機構。
  6. ローラの位置関係が、
    1)正転搬送ローラと逆転分離ローラの前後方向軸芯間距離xは、発券時のカード進行方向に対して、正転搬送ローラよりφD1×0〜0.2mm前方に逆転分離ローラを配置
    2)正転搬送ローラと逆転分離ローラの上下方向軸芯間距離yは、(D1/2)+(D2/2)より使用するカードの厚さtの逆数(1/t)×0〜0.2mm(=ymm)短くなるように配置
    するようにしてなる請求項2ないし5のいずれかに記載のカード発券機のカード分離機構。
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