JP3612960B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、刻み印字と通常印字が可能な印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、小切手を含む手形に金額を印字する機器として、改竄を防ぐために金額を刻み文字で印字するチェックライタと手形発行専用システムが知られている。
【0003】
チェックライタには、印字機能として刻み印字専用のプリンタユニットが組み込まれており、凹凸部を設けた台に手形用紙をセットすると、ドットインパクトにより金額が刻み文字で印字される。
また、手形発行専用システムは、パーソナルコンピュータに接続されたドットインパクトプリンタに刻み文字専用プリンタが組み合わされており、パーソナルコンピュータと連動して刻み印字を行い、手形を発行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チェックライタでは、一枚毎に手で用紙を台にセットするため、大量の手形を発行する時には大変手間がかかり、また、パーソナルコンピュータと連動していないため、手形発行時において、手形発行の管理が行いにくいという問題があった。
さらに、刻み文字を印字する領域は金額欄のみに限られており、数字だけを刻み文字で印字するため、支払期日や氏名等の金額以外の改竄を防げないという問題があった。
【0005】
また、手形発行専用システムでは、大量の手形を効率的に発行することが可能であり、パーソナルコンピュータと連動しているため、手形発行の管理は容易であるが、印字部が汎用プリンタ部と刻み印字専用プリンタ部から構成されている手形発行専用のシステムのため、高価になるという問題があった。
【0006】
そこで、本出願人は、パーソナルコンピュータに接続可能な汎用のドットインパクトプリンタのプラテンに着脱自在または移動自在な刻みプレートを設けることにより、通常印字と刻み印字を行うことを可能とし、また、金額以外の文字の刻み印字も可能にする安価な印字装置を、特願平9−229873号により提案した。
【0007】
本発明の課題は、このような刻みプレートの着脱または移動に応じて刻み印字と通常印字が可能な印字装置において、刻みプレートに形成する刻み溝に工夫を施すことにより、印字用紙と刻みプレートとの離脱がスムーズに行えるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、用紙が挿入して搬送される印字ヘッドとプラテンとの間に、入力される印字データに応じて印字ヘッドから突出されるヘッドピンが嵌入する刻み溝を有する刻みプレートを介装し、この刻みプレートと印字ヘッドとの間に挿入して搬送される用紙に対し、印字ヘッドから突出されるヘッドピンを刻み溝に打ち付けさせて刻み印字を可能とした印字装置であって、前記刻みプレートは、前記刻み溝を用紙搬送方向に対して幅が徐々に開いたテーパ形状に形成してなること、を特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る印字装置の実施の形態例を図1から図6に基づいて説明する。
先ず、図1は本発明を適用した一例としての印字装置の要部を示すもので、一部を破断して示した概略側面図であり、図2はその取付部とプラテン及び刻みプレート部分の拡大図、図3は同じく取付部とプラテン及び刻みプレート部分を上方から見た状態を示すもので、印字ヘッドを除いた状態を示した平面図である。
また、図4は図1のプラテンと取付部の磁石の配置例を示すもので、刻みプレートのセット前状態を示した平面図であり、図5は図3の刻みプレートの要部を示すもので、刻み溝の具体的形状を示した拡大図、図6はその矢印A−A線に沿った断面図である。
【0024】
これらの図1から図6において、Pは用紙、tは両面テープ、1はプリンタケース、1aは取付部、2はプラテン、3は印字ヘッド、3aはドットマトリクスインパクト部、4は用紙送りローラ、5は刻みプレート、5aは刻み溝、6は樹脂フィルム、7は固定バー、7aは滑りシート、8は取付板、8aはズレ防止曲げ部、9は磁石である。
この印字装置は、ドットマトリクスインパクト方式のもので、図1に示すように、プリンタケース1には、プラテン2と、その上方の印字ヘッド3と、その手前側(図示右側)の上下一対の用紙送りローラ4,4と、が組み込まれている。用紙Pは、上下一対の用紙送りローラ4,4間に挿入されてプラテン2上を通り、矢印で示したように、プラテン2及び用紙送りローラ4,4が回転することで、図示右側から図示左側に搬送される。
【0025】
このような用紙搬送過程で、通常は、プラテン2上において、既知のように横方向移動する印字ヘッド3に備えられる24ピンのヘッドピン(不図示)が組み込まれたドットマトリクスインパクト部3aの駆動により、入力された印字データに応じて突出するヘッドピンのインパクトによって用紙Pに所定の印字が行われる。
以上の印字装置において、プラテン2上には、図2にも拡大して示したように、刻みプレート5がセットされている。
【0026】
この刻みプレート5は、プラテン2の曲率半径よりも若干大きな曲率半径をもって湾曲形成された金属製薄板であり、その上面には、図3に示すように、矢印で示した用紙搬送方向Fに沿って直線状に伸びる多数の刻み溝5a,5a,5a,…が整列して形成されていて、刻み印字する金額桁範囲よりも若干大きい横幅を有している。
なお、この刻み溝5a,5a,5a,…は、エッチング加工によって寸法精度良く形成したものであって、印字ヘッド3のドットマトリクスインパクト部3aのヘッドピンの幅の2倍以上の幅で形成されている。
そして、刻みプレート5は、プリンタケース1の取付部1aに対して、図2に示すように、樹脂フィルム6、固定バー7及び磁石9を介して着脱自在となっている。
【0027】
即ち、刻みプレート5には、用紙送りローラ4側の端縁上に沿って両面テープtにより樹脂フィルム6が貼り付けられており、この樹脂フィルム6の中間部下面に沿って両面テープtにより固定バー7が貼り付けられている。
樹脂フィルム6は、薄さが25ミクロンで柔軟性を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)製のもので、図3に示したように、刻みプレート5と横幅が同一となっている。
固定バー7は、図2に示したように、断面が5角形をした鉄系金属製のもので、図3に示したように、横方向の長さが樹脂フィルム6の横幅と同一となっている。この固定バー7のプラテン2に当接する面には、滑りシート7aが貼り付けられている。この滑りシート7aは、樹脂フィルム6と同じくPET製で薄いものである。
【0028】
また、プリンタケース1のプラテン2と用紙送りローラ4の間には、斜めに下がった形状の取付部1aが形成されており、このような傾斜面による取付部1aに、取付板8が両面テープtにより貼り付けられている。
この取付板8上には、図4に示したように、その長さ方向に渡って5個の磁石9,9,9,9,9が等間隔で固定されている。
なお、取付板8は、固定バー7の横方向の長さよりも若干長いものとなっていて、この取付板8の左右両端部には、上方に折り曲げられて固定バー7の横方向のズレを防止するためのズレ防止曲げ部8a,8aが形成されている。
【0029】
ところで、刻みプレート5上面の用紙搬送方向Fに沿った多数の刻み溝5a,5a,5a,…は、詳細には、図5に示したように、用紙搬送方向Fに進むに従って徐々に幅が広がっていくテーパ形状に形成されている。
このような刻みプレート5上面の用紙搬送方向Fに対して幅が徐々に広がったテーパ形状の多数の刻み溝5a,5a,5a,…において、その図5の矢印A−A線に沿った断面形状を図6に示した。
以上のような刻みプレート5をプラテン2上にセットしない場合は、前述したように、用紙Pに対する通常印字が行われる。
【0030】
そして、図示したように、プリンタケース1の取付部11aに固定した取付板9上の磁石9,9,9,9,9に固定バー7を磁力による吸着で固定して、この固定バー7に樹脂フィルム6を介して繋がる刻みプレート5を、プラテン2上にセットする。
このようなワンタッチによる刻みプレート5のセット状態で、図2に示すように、傾斜面による取付部1aの上部に樹脂フィルム6の端縁が密着状態となっている。
こうしてプラテン2上に刻みプレート5をセットした場合において、用紙Pに対する刻み印字が行われる。
即ち、印字ヘッド3のドットマトリクスインパクト部3aの駆動で、刻みプレート5上面の刻み溝5a,5a,5a,…において、用紙Pに対するヘッドピンのインパクトによって、用紙Pに刻み印字が施される。
【0031】
このような刻み印字の際において、刻みプレート5を保持した樹脂フィルム6がフレキシブルで追従性が良いため、部品の寸法バラツキに関係なくプラテン2上に刻みプレート5をセットして、刻み印字できる。
そして、刻みプレート5の刻み溝5aを用紙搬送方向Fに対して幅が徐々に開いたテーパ形状としたため、刻み溝5aには用紙Pが食い込むようなことがなく、刻みプレート5から用紙Pをスムーズに離脱できる。
さらに、プラテン2の曲率半径よりも若干大きい曲率半径の刻みプレート5としたため、プラテン2上に刻みプレート5が密着して横移動するようなことがなく、用紙Pをスムーズに送れる。
従って、用紙Pの斜行を生じない良好な刻み印字が行える。
【0032】
なお、以上の実施の形態例においては、テーパ形状の刻み溝としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、同一幅形状の刻み溝であってもよい。
また、各部品の材質や形状等も実施の形態例のみに限らず任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る印字装置によれば、プラテン側の刻みプレートと印字ヘッドとの間において、用紙に刻み印字することができ、かつ、刻みプレートの刻み溝の幅を用紙搬送方向に対して徐々に開いたテーパ形状としたため、用紙搬送方向に沿った形状としたため、用紙を刻み溝により案内しながら刻みプレートから用紙をよりスムーズに離脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての印字装置の要部を示すもので、一部を破断して示した概略側面図である。
【図2】図1の取付部とプラテン及び刻みプレート部分の拡大図である。
【図3】図1の取付部とプラテン及び刻みプレート部分を上方から見た状態を示すもので、印字ヘッドを除いた状態を示した平面図である。
【図4】図1のプラテンと取付部の磁石の配置例を示すもので、刻みプレートのセット前状態を示した平面図である。
【図5】図3の刻みプレートの要部を示すもので、刻み溝の具体的形状を示した拡大図である。
【図6】図5の矢印A−A線に沿った断面図である。
【符号の説明】
F 用紙搬送方向
P 用紙
1 プリンタケース
1a 取付部
2 プラテン
3 印字ヘッド
3a ドットマトリクスインパクト部
4 用紙送りローラ
5 刻みプレート
5a 刻み溝
6 樹脂フィルム
7 固定バー
7a 滑りシート
8 取付板
8a ズレ防止曲げ部
9 磁石

Claims (1)

  1. 用紙が挿入して搬送される印字ヘッドとプラテンとの間に、入力される印字データに応じて印字ヘッドから突出されるヘッドピンが嵌入する刻み溝を有する刻みプレートを介装し、
    この刻みプレートと印字ヘッドとの間に挿入して搬送される用紙に対し、印字ヘッドから突出されるヘッドピンを刻み溝に打ち付けさせて刻み印字を可能とした印字装置であって、
    前記刻みプレートは、前記刻み溝を用紙搬送方向に対して幅が徐々に開いたテーパ形状に形成してなること、
    を特徴とする印字装置。
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