JP2004358612A - 管内面ショット装置並びにそれを用いた鋼管およびその製造方法 - Google Patents

管内面ショット装置並びにそれを用いた鋼管およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内面ショット鋼管の研掃能率を向上させるとともに、研掃材の原単位向上を図ることができる管内面ショット装置を提供する。
【解決手段】被研掃管の一端に吸引装置を接続するとともに、その他端に接続管を介してまたは直接に吸引管を接続して、前記吸引装置の空気吸引に伴って前記吸引管の供給口から吸引される研掃材により、前記被研掃管の内面スケールを除去する管内面ショット装置であって、前記吸引管の略中央に軸流制御管を配し、吸引管、軸流制御管、供給口、被研掃管の内径および接続管の絞り角度が、それぞれ最適範囲を有することを特徴とする管内面を研掃するショット装置である。さらに、それを用いて製造した鋼管およびその内面ショット鋼管の製造方法である。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油井管、ガス井管、化学工業用管、熱交換器用管および配管用管等の鋼管を対象として、内面に付着するスケールを除去するため、必要に応じて内面粗度を調整するために管内面を研掃するショット装置、並びにそれを用いて製造した鋼管およびその内面ショット鋼管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
鋼管の内面スケール除去や粗度調整に用いられる内面ショット方式には、噴射式と吸引式がある。噴射式による内面ショットでは、研掃材を高圧空気とともにノズルから噴射しながら、ノズルを鋼管内面に沿って軸方向および周方向に移動させて、管内面の脱スケールを行うものである。
【0003】
このため、噴射式内面ショットでは、ノズルの移動装置が必要になるとともに、研掃材の飛散を防止するカバー等の設置を要し、全体の装置が大型化する。また、構造的に鋼管内へ研掃材噴射ノズルを挿入することから、適用される鋼管寸法が制限され、小径管には不向きな方式である。
【0004】
図5は、吸引式内面ショットを採用する装置の概略構成を説明する図である。同図に示すように、吸引式内面ショットでは、吸引装置1として吸引ブロア1aとバグフィルタ1bを介して接続された研掃材回収タンク1cとで構成されており、この吸引装置1と吸引管3に接続された接続管4との間に被研掃管2が接続される。研掃材としては、一般的にアルミナ粒子が用いられる。アルミナ粒子は、研掃材供給ホッパ5から供給され、吸引装置1の吸引に伴って、吸引管の供給口3aから空気とともに被研掃管2へ導入されて、鋼管内面のスケールが除去される。
【0005】
通常、吸引式内面ショットでは被研掃管2は固定方式であるため、吸引管3で吸引空気に旋回流を発生させ、研掃材供給ホッパ5から自由落下で供給された研掃材をこの旋回流に伴わせることにより、被研掃管2の全内面に亘って均一に脱スケール(研掃)を行っている。脱スケール後の研掃材と吸引空気は、研掃材回収タンク1cで粗粒の研掃材を分離し、次いでバッグフィルタ1bで粉化した微粒研掃材を除去した後、吸引ブロア1aから清浄空気が排気される。
【0006】
図5に示す吸引式内面ショット方式では、研掃材の供給が重力落下による負圧吸引方式であるため、研掃材は研掃材回収タンク1cおよびバッグフィルタ1bで完全に回収されるので、粉塵飛散等の作業環境の悪化を懸念する必要がない。したがって、噴射式に比べ、粉塵飛散防止カバー等も必要なく、装置全体がコンパクトに構成される。しかし、研掃能率を確保するために、被研掃管内の研掃材速度を一定以上に確保する必要があることから、大径管に適用する場合には、吸引ブロア1aが大型化し、設備コストの高騰を招くことになる。このため、吸引式内面ショット方式は、小径管または中径管に用いるのが有利である。
【0007】
ところで、吸引式管内面ショットでは、特に長尺管の処理において、図5に示す研掃材回収タンク側に接続された被研掃管の管端数mの部分に、スケールが残り易いという問題がある。このため、被研掃管の当該部分のスケールを完全に除去するため、研掃時間がかかり、研掃能率が低下するとともに研掃材の粉化による原単位悪化を招くことになる。
【0008】
このような問題に対処するため、特許文献1では、図5に示す吸引式内面ショットの装置において、吸引管と被研掃管を接続する接続管の絞り角度を0〜10°とする装置、さらに吸引管の供給口の開口角度を60°以下にするとともに供給口の開口面積をパイプの断面積の4倍以下にする装置、または、研掃材回収タンク側から被研掃管内へ中子を挿入する装置を提案している。
【0009】
特許文献1で提案された装置では、いずれも被研掃管内の旋回流を強め、被研掃管の下流側、すなわち研掃材回収タンク側まで旋回流を到達させることができるので、旋回流強化の効果は認められる。しかし、この効果は、上記特許文献1で提案された全ての装置が相まって達成されるものであり、接続管の絞り角度、供給口の開口角度、開口面積比、および中子の挿入等について全ての装置構成を具備することが必須となる。
【0010】
このため、特許文献1で提案された装置、なかでも研掃材回収タンク側から中子を挿入する装置では、被研掃管を交換する毎に、数mの中子を着脱しなければならず、そのための装置が必要になり、設備コストの高騰を招くとともに、中子の着脱時間がロスタイムとなり、結果として研掃能率の向上に結びつかない。
【0011】
さらに、内面ショット時に研掃材が中子に衝突することにより、中子の摩耗および研掃材の粉化が進み、中子コストの上昇および研掃材の原単位の悪化の要因となる。
【0012】
【特許文献1】
特開平8−90418号公報
【非特許文献】
畠沢政保、外1名、”真っ直ぐな円管内の乱流旋回流の特性一流の相似性と逆流の発生条件”、ながれ、Vol.16(1997)、128.
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前述の通り、従来、特許文献1で提案された装置では、被研掃管の内面に中子を挿入する必要があるため、研掃能率の向上が制限され、中子コストの上昇および研掃材の原単位の悪化の要因となっている。
【0014】
このため、中子の挿入を止め、接続管の絞り角度および供給口の開口角度や開口面積比を調整したとしても、前述した研掃材回収タンク側管端のスケール残りを充分に解消することができず、スケール残りをなくすために、さらに旋回流を強化し、延伸して管端の研掃能率を向上させる必要がある。
【0015】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであり、回収タンク側からの中子を挿入することなく、旋回流を強化し、回収タンク側に接続された被研掃管の管端スケール残りを抑制して、研掃能率を向上させるとともに研掃材の粉化を抑制して原単位向上を図ることができる、管内面ショット装置並びにそれを用いて製造された鋼管およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、被研掃管の内部での旋回流の特性を把握するために透明管を用いたモデル実験と数値解析を行った。
【0017】
図6は、透明管を用いたモデル実験での装置構成の概略を示す図である。圧力計1eおよび流量計1dを介して吸引ブロア1aに接続したレシーバタンク1cを透明管2に連結し、透明管2の他端に取り付けた吸引管の供給口3aから空気を吸引できるようにしている。ここで、透明管2は被研掃管に、レシーバタンク1cは研掃材回収タンクに見立てている。
【0018】
吸引ブロア1aは、公称吸引圧力22.6kPa、吸引量7m/min、容量3.08kWの工業用掃除機2台を並列に接続して用いた。供試の透明管2は、ポリカーボネート製であり、内径44mm、全長8mとした。透明管2の下流部分には2mの圧力損失測定区間を設けた。旋回流の観察は、吸引管の供給口3aの近傍に超音波式加湿器6を設置し、これから発生する水蒸気を吸引させ、透明管内で凝縮した液滴の流跡をビデオおよびスチールカメラ7で撮影した。
【0019】
図7は、モデル実験に供試した特許文献1の吸引管の構成を示す図である。同図に示すように、供試した吸引管3は、空気および研掃材を吸引管の接線方向に流入できる矩形断面の流路を形成しており、特許文献1の吸引管の形態に近似させている。以下の説明で、図7に示す吸引管3を「特許文献1の吸引管」という。
【0020】
吸引管3に設けられる供給口3aは、幅Wmを11mm、長さLmを320mmとした。幅Wmの11mmは吸引管の内径Dmの1/4であり、特許文献1で規定する供給口の開口角度θの60°に相当する。また、供給口の開口面積をAm、透明管の内径基準の断面積をApとした場合の開口面積比Am/Apは2.3であり、特許文献1での供給口の開口面積をパイプの断面積の4倍以下にするのに相当する。
【0021】
なお、モデル実験では接続管4を設けず、吸引管3と透明管の内径は同じとしたので、特許文献1で規定するレデューサの絞り角度0°に相当する。
【0022】
管内旋回流の強さは、スワール数Nsで評価した。スワール数Nsは、角運動量と軸方向運動量の比であり、下記(1)式で表され、このスワール数が大きいほど旋回が強いことを示している。
【0023】
【数1】
Figure 2004358612
ここで、R:管内半径(m)、U:軸速度(m/s)、V:周速度(m/s)、 r:管の任意半径(m)、ρ:密度(kg/m)である。
【0024】
このスワール数Nsを計算するには、上記(1)式からわかるように、旋回流の周方向および軸方向の速度分布を測定する必要がある。しかし、一般的には、スワール数Nsと旋回角θsとの関係は、旋回が自由渦であれば下記(2)式で表され、強制渦であれば下記(3)式で表される。
【0025】
Ns = tanθs (2)
Ns = tan(θs/2) (3)
管内旋回流は自由渦に近く、非特許文献1によれば、スワール数Nsは下記(4)式で表されることが確かめられている。
【0026】
Ns = (tanθs)1.25 (4)
したがって、このモデル実験では、供給口から吸引された水蒸気の凝縮液滴が管壁を伝わって流れる軌跡から管内壁面での旋回角θsを測定し、上記(4)式でスワール数Nsを求め、このスワール数で管内旋回流を評価した。
【0027】
図8は、特許文献1の吸引管を用いたモデル実験におけるスワール数Nsの管軸方向の変化状況を示す図である。図8において、管軸方向の距離Lは吸引管からの距離であり、管内径Dmで除して無次元化して示した。スワール数Nsは、管下流に向かうにしたがい指数関数的に小さくなり、L/Dmが60以上になると、スワール数Nsは0.1以下になる。すなわち、旋回流は、管下流に向かうにしたがい減衰することがわかる。
【0028】
図9は、特許文献1の吸引管近傍における空気の吸引状況を数値シミュレーションした結果を示す図である。数値シミュレーションは、FLUENT(フルーエントアジアパシフィック(株)の商品名)を用いて行った。
【0029】
図9(a)に示す吸引管断面図では、供給口より吸引された空気が、吸引管内で管中心を中心に渦巻き、旋回流が発生していることがわかる。同(b)に示す軸方向断面図では、吸引管から被研掃管(透明管)にわたって軸対称の流れが発生しているが、管軸方向の中心部に逆流が発生していることがわかる。
【0030】
逆流は管内旋回流特有の現象であり、旋回流の遠心力により中心部の静圧が低下し、この低圧部を補完するために空気が流れ込むことにより発生する。この管中心部の静圧低下は旋回流が強い吸引管の近傍で大きく、下流に向かい旋回流が弱くなるので小さくなり、逆流もなくなる。
【0031】
図9は、管軸方向距離L/Dmが10までの吸引管近傍のみの流れ状態を示した図であり、さらに下流部分で逆流がなくなる状況は示してない。また、図9で示す管軸方向断面図の縦横プロポーションは1:1でなく、流速分布を見やすいように6:1で示している。
【0032】
さらに、軸方向断面図において、管軸方向の流れを細かく見ると、軸方向流の対称線にわずかなうねりが観察され、旋回流は安定でなく、わずかに変動していることが観察される。
【0033】
上述の通り、特許文献1の吸引管を用いた装置では、被研掃管下流に向かうにしたがい旋回流強度(スワール数Ns)は急激に減衰しており、また吸引管近傍の軸方向流れにおいては管中心部分に逆流と、わずかな揺らぎが発生していることがわかる。
【0034】
これより、特許文献1の吸引管内では逆流により管中心部に管下流から供給される空気があるため、供給口から吸引される空気が滅少していることが推測できる。すなわち、ある一定量の空気は、被研掃管上流部分の逆流が生じている部分で循環しているため、被研掃管下流への運動量伝達が抑制されていることになる。また、中心部の逆流は、せん断速度が大きくなり、摩擦損失によるエネルギーロスの原因となっている。
【0035】
前記図8における被研掃管の上流部(L/Dmが小さい範囲)において、スワール数Nsの減衰が大きいのはこのためである。したがって、この逆流を制御すれば、供給口からの空気吸引量を増加させることができるとともに、旋回流の初期減衰を抑制でき、被研掃管下流まで旋回流を保持できることに着目した。
【0036】
図1は、本発明の軸流制御管を配した吸引管の構造を示す斜視図である。図1に示すように、まず吸引管3における吸引量の増加対策として、逆流により管中心部に管下流から供給される空気を抑制するために、吸引管の中心部分に軸流制御管3bを配置することとした。
【0037】
さらに、この軸流制御管3bを通して被研掃管の中心部分に空気を吹込むか、または吸引することによって管中心部に発生する逆流を制御し、エネルギーロスを抑制して、旋回流を下流まで延伸できることを知見した。また、軸流制御管3bを配した吸引管を用いた場合、接続管により吸引管内で発生した旋回流が加速されることも知見した。
【0038】
本発明は、上記の知見に基づいて完成されたものであり、下記(1)〜(4)の管内面ショット装置、(5)の鋼管および(6)の内面ショット鋼管の製造方法を要旨としている。
(1)被研掃管の一端に吸引装置を接続するとともに、その他端に接続管を介してまたは直接に吸引管を接続して、前記吸引装置の空気吸引に伴って前記吸引管の供給口から吸引される研掃材により、前記被研掃管の内面スケールを除去する管内面ショット装置であって、前記吸引管の略中央に軸流制御管を配し、吸引管の内径をDm、吸引管の全長をLm、軸流制御管の外径をdcおよび軸流制御管の有効長さをIcとしたとき、下記条件Aまたは条件Bを満足することを特徴とする管内面ショット装置である。
【0039】
条件A:dc/Dmが0.4〜0.9であり、Ic/Lmが0.5以上であること
条件B:dc/Dmが0.4未満であり、Ic/Lmが0.75以上であること
(2)被研掃管の一端に吸引装置を接続するとともに、その他端に接続管を介してまたは直接に吸引管を接続して、前記吸引装置の空気吸引に伴って前記吸引管の供給口から吸引される研掃材により、前記被研掃管の内面スケールを除去する管内面ショット装置であって、前記吸引管の略中央に軸流制御管を配し、供給口の開口面積特許文献1の吸引管近傍における空気の吸引状況を数値シミュレーションした結果を示す図である。をAm、被研掃管の内径基準の断面積をAp、供給口の幅をWm、吸引管の内径をDmおよび吸引管の全長をLmとしたとき、下記条件Cを満足することを特徴とする管内面ショット装置である。
【0040】
条件C:Am/Apが0.4〜2.0であり、Wm/Dmが0.35以下であ
り、Lm/Dmが6以下であること
(3)被研掃管の一端に吸引装置を接続するとともに、その他端に接続管を介して吸引管を接続して、前記吸引装置の空気吸引に伴って前記吸引管の供給口から吸引される研掃材により、前記被研掃管の内面スケールを除去する管内面ショット装置であって、前記吸引管の略中央に軸流制御管を配し、前記接続管の絞り角度をθとしたとき、下記条件Dを満足することを特徴とする管内面ショット装置である。
【0041】
条件D:θが10〜75°であること
(4)上記(1)〜(3)の管内面ショット装置は、現に具備している条件に加え、さらに条件Aまたは条件B、条件Cおよび条件Dのうち、1または2の条件を満足するのが望ましい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの管内面ショット装置を用いて製造したことを特徴とする鋼管である。
(6)上記(1)〜(4)のいずれかの管内面ショット装置を用いて鋼管の内面をショットする際に、軸流制御管から被研掃管への吹き込み量をQcとし、吸引管の供給口から吸引される吸引量をQsとしたとき、Qc/Qsが−0.05〜0.15を満足することを特徴とする内面ショット鋼管の製造方法である。ただし、吹き込み量Qcは吹き込みの場合は+(プラス)で示し、吸引の場合は−(マイナス)で示す。
【0042】
本発明において、「吸引装置」とは、前記図5に示すように、研掃材回収タンク、バグフィルタおよび吸引ブロワで構成されている。さらに、吸引管における軸流制御管の配置位置に関し、「吸引管の略中央に」とは、製作上の誤差を含むものであって、吸引管および軸流制御管の寸法によって異なるが、許容値は最大±10mm程度であることを意味する。
【0043】
本発明の装置のうち、上記(1)および(2)の管内面ショット装置は、被研掃管の一端に吸引装置を接続するとともに、他端に接続管を介して吸引管を接続する場合と、必要に応じて他端に接続管を介することなく直接に吸引管を接続する場合を含む。
【0044】
【発明の実施の形態】
本願発明の管内面ショット装置は、管中心部に発生する逆流を制御するため、吸引管の略中央に軸流制御管を配することを特徴としている。そのため、前記図1に示す、本発明の軸流制御管を配した吸引管の効果を確認するため、前述したモデル実験による旋回流の評価と同様の実験を行った。
【0045】
すなわち、前記図1に示す本発明の軸流制御管を配した吸引管3を構成し、吸引管の内径Dmは44mmで、軸流制御管3bの外径dcは22mmで、軸流制御管の長さ(全長)は供給口長さLmの1・5倍の315mmとした。この軸流制御管を配した吸引管3を用いて、前記図6に示すモデル実験装置を構成し、被研掃管に相当する透明管2内の旋回角度を計測し、スワール数Nsの減衰状況を調査した。さらに、この軸流制御管3bから空気を吹き込むことによる旋回流への影響も調査した。
【0046】
図2は、本発明の軸流制御管を配した吸引管を用いたモデル実験におけるスワール数Nsの管軸方向の変化状況を示す図である。同図において、破線は前記図8に示す特許文献1の吸引管によるスワール数Nsの減衰特性である(図中の比較例)。実線は、本発明の吸引管であって、軸流制御管を配したままの減衰特性であり、特許文献1の吸引管に比較して、旋回強度(スワール数Ns)は大きくなり、スワール数が0.1になる距離も、特許文献1の吸引管のL/Dm=60から75になっており、被研掃管下流まで旋回流が延伸していることがわかる。
【0047】
さらに、図2中で黒丸で示した減衰特性は、軸流制御管から空気を吹き込んだデータであり、旋回流はさらに下流まで延伸している。具体的には、吹き込み量は供給口からの吸引空気量の7%に相当する空気量であり、スワール数Nsが0.1になる距離L/Dmは100程度になっていることがわかる。
【0048】
また、図2に示す結果から、L/Dmが100におけるスワール数を比較すると、特許文献1の吸引管において0.035であったものが、吸引管に軸流制御管を配すると0.052に、さらに軸流制御管から空気を吹き込むと0.098になる。吸引管に軸流制御管を配することにより、顕著に被研掃管下流部分の旋回強度(スワール数Ns)が大きくなり、研掃材回収タンク側に接続された研掃管端での研掃能率の向上が期待できる。
【0049】
上述の通り、図1に示す軸流制御管を配した吸引管により旋回流強度が増大できるとともに、被研掃管の下流まで旋回流を延伸できることが判明した。さらに、各部の形状および寸法の最適化を図る実験を行った。すなわち、軸流制御管の外径dcおよび有効長さIc、吸引管の供給口の幅Wm、開口長さ(吸引管全長)Lmおよび開口面積Am、さらに軸流制御管からの吹き込み量Qc(吹き込みまたは吸引)および吸引管を被研掃管に接続する接続管の絞り角度θの影響を調査した。
【0050】
まず、軸流制御管の外径dcおよび有効長さIcを変化させた吸引管を作成し、そのスワール数Nsの減衰特性を測定した。
【0051】
図3は、本発明の軸流制御管を配した吸引管における軸流制御管の外径と有効長さの最適範囲を示した図である。同図では、吸引管の内径Dmが82mm、全長(開口長さ)Lmが147mmで、幅Wmが15mmの供給口を形成した吸引管を用いて、軸流制御管の外径dcと有効長さIcを変え、L/Dmが100の位置でのスワール数Nsを特許文献1の吸引管と比較した。
【0052】
比較評価の判定は、旋回強度の向上効果が20%以上を○、同効果が20%程度までを△、特許文献1の吸引管と同等あるいはそれ以下のものを×で示した。なお。軸流制御管外径dcは吸引管の内径Dmで除し、軸流制御管の有効長さIcは吸引管の全長(開口長さ)Lmで除して無次元化している。
【0053】
図3の結果から、dc/Dmが0.4〜0.9である場合には、Ic/Lmが0.5以上であること(条件A)、またはdc/Dmが0.4未満である場合には、Ic/Lmが0.75以上であること(条件B)を満足すると、特許文献1の吸引管と比較して旋回強度が向上することがわかる。
【0054】
さらに、dc/Dmが0.4〜0.8である場合には、Ic/Lmが0.75以上であり、またはdc/Dmが0.4未満である場合には、Ic/Lmが1以上であるのが望ましい。
【0055】
ここで、本発明の軸流制御管を配した吸引管における軸流制御管3b、吸引管3および接続管4の長さの関係は、前記図1に示すとおりである。上記の条件A、Bでは、Ic/Lmの上限を規定していないが、軸流制御管の有効長さIcは、吸引管の全長(開口長さ)Lmと接続管の長さYの和以下(Ic≦Lm+Y)とするのが望ましい。
【0056】
軸流制御管の有効長さIcについて、本実験では、供給口の開口長さLmの1.5倍までしか検討していないが、吸引管は接続管を介して被研掃管に接続されるため、軸流制御管を接続管位置よりも下流まで延ばすと、接続管での流路断面積が狭くなり流体抵抗が増加し、旋回強度を低下させることになる。また、被研掃管内まで延ばすと、被研掃管の入れ替え交換時に邪魔になる。したがって、軸流制御管の有効長さIcの上限は、上述の吸引管の全長Lmと接続管の長さYの和以下にするのが望ましい。
【0057】
さらに、上記条件Bにおいて、dc/Dmが0.4未満と規定しているが、下限は0.05にするのが望ましい。軸流制御管の外径dcに関して、本実験では、dc/Dmが0.05まで検討を行ったが、この程度細くても効果が確認できたことによる。これは、吸引管の中心部に細くても固体壁が存在することによって、供給口から吸引された旋回流の中心が変動せず、旋回流が安定するためと考えられる。
【0058】
ただし、軸流制御管の径が細くなると振動し、流れを乱すとともに耐久性等の問題が発生する。したがって、細径の軸流制御管を使用する場合には、旋回流を乱さないように吸引管の中心に固定させる方策を取る必要がある。
【0059】
次に、本発明の軸流制御管を配した吸引管における開口部寸法の影響を検討した。本検討は、上述の内径Dmが82mmの吸引管に、外径dcが吸引管内径Dmの0.27倍(dc/Dm)、有効長さIcが供給口の開口長さLmの1.5倍の軸流制御管を取り付け、供給口の幅Wmおよび開口長さLmを変化させて旋回強度を測定した。
【0060】
図4は、本発明の軸流制御管を配した吸引管における供給口の開口幅、開口長さおよび開口面積比の最適範囲を示した図である。比較評価の判定は。前記図3の判定と同様とし、旋回強度の向上効果が20%以上を○、同効果が20%程度までを△、特許文献1の吸引管と同等あるいはそれ以下のものを×で示した。なお、供給口の幅Wmおよび開口長さLmは、吸引管の内径Dmで除して無次元化している。
【0061】
また、図中には、供給口の開口面積と被研掃管の断面積との比Am/Apが一定になる等開口面積比線も示している。ここで、Am=Wm×Lm、Ap=π×(Dm/2)で表される。
【0062】
図4の結果から、Am/Apが0.4〜2.0であり、Wm/Dmが0.35以下であり、Lm/Dmが6以下であること(条件C)を満足すると、特許文献1の吸引管と比較して旋回強度が向上していることがわかる。
【0063】
さらに、Am/Apが0.4〜1.5であり、Wm/Dmが0.1〜0.3であり、Lm/Dmが1.5〜5を満足するのが望ましい。
【0064】
次に、本発明の軸流制御管を配した吸引管と被研掃管を接続する接続管の絞り角度θの影響を検討した。本実験では、径Dmが82mm、開口長さLmが147mmで、幅Wmが15mmの供給口を形成した吸引管に、外径dcが吸引管内径Dmの0.27倍、有効長さIcが供給口開口長さの1.5倍の軸流制御管を取り付け、被研掃管内径は55mmとした。その結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
Figure 2004358612
【0066】
評価判定は、吸引管と被研掃管が同径すなわち絞り角度0°を基準とし、旋回強度向上効果が10%以上を○、同効果が10%程度までを△、向上効果が認められず逆に悪化したものを×で示した。表1の結果から、接続管の絞り角度は、10〜75°の範囲が望ましい。さらに好ましくは、18〜60°の範囲である。
【0067】
ここで、接続管の絞り角度θを10〜75°にすると、縮径しないまたはわずかに縮径した場合より旋回流の強度向上に効果があるのは、接続管による損失抵抗の増加に比べ、絞りによる縮径で流れが加速し旋回流が強化されるためである。しかし、絞り角度がが75°を超えると、接続管による損失抵抗が大きくなり、旋回流強度が低下する。
【0068】
さらに、本発明の軸流制御管からの吹き込み量(吹き込みまたは吸引)Qcと、吸引管の供給口からの吸引量Qsとの影響を検討した。本実験では、吸引管の内径Dmが82mm、開口長さLmが147mmで、幅Wmが15mmの供給口を形成した吸引管を用いて、外径dcが吸引管内径Dmの0.27倍、有効長さIcが供給口開口長さの1.5倍の軸流制御管を取り付け、被研掃管内径は55mmとした。その結果を表2に示す。
【0069】
ここで、吹き込み量Qcは、軸流制御管に流量計を介して取り付けたコンプレッサまたは吸引ブロアから空気を吹き込みあるいは吸引し、その流量をロータメータで測定し、標準状態に湿圧補正したものである。
また、吸引量Qsは、吸引ブロアで吸引される流量をオリフィス流量計で測定し、標準状態に湿圧補正したものである。
【0070】
なお、軸流制御管からの吹き込み量Qcは、吹き込みの場合は+(プラス)で示し、吸引の場合には−(マイナス)で示し、供給口からの吸引量Qsで除して無次元化している。
【0071】
【表2】
Figure 2004358612
【0072】
表2の結果から、軸流制御管から被研掃管に吹き込みまたは吸引される吹き込み量をQcとし、吸引管の供給口から吸引される吸引量をQsとしたとき、Qc/Qsが−0.05〜0.15の範囲にするのが望ましい。
【0073】
【実施例】
本発明の管内面ショット装置の効果を、具体的な実施例に基づいて説明する。
(比較例)
外径88.9mm、内径76mm、長さ12.8m(材質13Cr)の被研掃管を図7に示す吸引管を用いて研掃材をアルミナとして、内面ショット処理をしたところ、14.2分を要した。
【0074】
このときの吸引管の寸法は、内径:101mm、開口長さ:500mm、供給口の幅:25mmとし、接続管絞り角度:5°とした。
(実施例1)
比較例で用いたのと同じ寸法の被研掃管を、図1に示す本発明の吸引管を用いて、同じ研掃材で内面ショット処理を行った。このときの吸引管の寸法は、内径Dm:101mm、開口長さLm:500mm、供給口の幅Wm:25mmとし、さらに軸流制御管の外径dc:34.3mm、有効長さIc:600mmとして、dc/Dm:0.34、Ic/Lm:1.2とした。また、接続管の絞り角度は0°とした。その結果、内面ショット処理に要した時間は11.9分であった。
(実施例2)
比較例で用いたのと同じ寸法の被研掃管を、図1に示す本発明の吸引管を用いて、供給口の開口長さLm:300mmとし、それ以外は実施例1と同じ条件とし、供給口の開口面積をAm、被研掃管の内径の断面積をApとして、Am/Ap:1.65、Wm/Dm:0.248、Lm/Dm:2.97で内面ショット処理を行った。その結果、内面ショット処理に要した時間は9.7分であった。
(実施例3)
比較例で用いたのと同じ寸法の被研掃管を、図1に示す本発明の吸引管を用いて、接続管の絞り角度θ:20°とし、それ以外は実施例2と同じ条件とし、内面ショット処理を行った。その結果、内面ショット処理に要した時間は8.8分であった。
(実施例4)
比較例で用いたのと同じ寸法の被研掃管を、図1に示す本発明の吸引管を用いて、実施例3の条件に加え、軸流制御管からの吹き込み量Qc、供給口からの吸引量QsとしてQc/Qs:0.07の条件で内面ショット処理を行った。その結果、内面ショット処理に要した時間は7.8分であった。
【0075】
上述の通り、図1に示す本発明の吸引管を用いることによって、実施例1〜4のいずれの場合であっても、従来の吸引管を使用した場合に比べ、大幅に研掃能率を向上させることができる。また、実施例4で長時間連続運転した結果、アルミナ粒子の粉化率が18%改善し、研掃材の原単位の向上も達成できる。
【0076】
【発明の効果】
本発明の管内面ショット装置によれば、吸引管と同心に軸流制御管を設けて、この軸流制御管から空気を吹き込む等により、旋回流の形成をスムーズにし、管内旋回流特有の管中心部に発生する逆流や変動を制御し安定化させることができるので、被研掃管内の旋回流を強化し、回収タンク側に接続された被研掃管の管端スケール残りを抑制して、研掃能率を向上させるとともに研掃材の粉化を抑制して原単位向上を図ることができる。
【0077】
したがって、この管内面ショット装置を採用する鋼管およびその製造方法では、内面ショット管を低廉な製造コストで、かつ効率的に製造でき、工業的に効果が顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸流制御管を配した吸引管の構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の軸流制御管を配した吸引管を用いたモデル実験におけるスワール数Nsの管軸方向の変化状況を示す図である。
【図3】本発明の軸流制御管を配した吸引管における軸流制御管の外径と有効長さの最適範囲を示した図である。
【図4】本発明の軸流制御管を配した吸引管における供給口の開口幅、開口長さおよび開口面積比の最適範囲を示した図である。
【図5】吸引式内面ショットを採用する装置の概略構成を説明する図である。
【図6】透明管を用いたモデル実験での装置構成の概略を示す図である。
【図7】モデル実験に供試した特許文献1の吸引管の構成を示す図である。
【図8】特許文献1の吸引管を用いたモデル実験におけるスワール数Nsの管軸方向の変化状況を示す図である。
【図9】特許文献1の吸引管近傍における空気の吸引状況を数値シミュレーションした結果を示す図であり、(a)は吸引管断面図、(b)は軸方向断面図である。
【符号の説明】
1:吸引装置、 1a:吸引ブロア
1b:バグフィルタ、 1c:研掃材回収タンク(レシーバタンク)
2:被研掃管(透明感)、 3:吸引管
3a:供給口、 3b:軸流制御管
4:接続管、 5:研掃材供給ホッパ
6:超音波式加湿器
7:ビデオ、スチールカメラ

Claims (8)

  1. 被研掃管の一端に吸引装置を接続するとともに、その他端に接続管を介してまたは直接に吸引管を接続して、前記吸引装置の空気吸引に伴って前記吸引管の供給口から吸引される研掃材により、前記被研掃管の内面スケールを除去する管内面ショット装置であって、
    前記吸引管の略中央に軸流制御管を配し、吸引管の内径をDm、吸引管の全長をLm、軸流制御管の外径をdcおよび軸流制御管の有効長さをIcとしたとき、下記条件Aまたは条件Bを満足することを特徴とする管内面ショット装置。
    条件A:dc/Dmが0.4〜0.9であり、Ic/Lmが0.5以上であること
    条件B:dc/Dmが0.4未満であり、Ic/Lmが0.75以上であること
  2. 被研掃管の一端に吸引装置を接続するとともに、その他端に接続管を介してまたは直接に吸引管を接続して、前記吸引装置の空気吸引に伴って前記吸引管の供給口から吸引される研掃材により、前記被研掃管の内面スケールを除去する管内面ショット装置であって、
    前記吸引管の略中央に軸流制御管を配し、供給口の開口面積をAm、被研掃管の内径基準の断面積をAp、供給口の幅をWm、吸引管の内径をDmおよび吸引管の全長をLmとしたとき、下記条件Cを満足することを特徴とする管内面ショット装置。
    条件C:Am/Apが0.4〜2.0であり、Wm/Dmが0.35以下であり、Lm/Dmが6以下であること
  3. 被研掃管の一端に吸引装置を接続するとともに、その他端に接続管を介して吸引管を接続して、前記吸引装置の空気吸引に伴って前記吸引管の供給口から吸引される研掃材により、前記被研掃管の内面スケールを除去する管内面ショット装置であって、
    前記吸引管の略中央に軸流制御管を配し、前記接続管の絞り角度をθとしたとき、下記条件Dを満足することを特徴とする管内面ショット装置。
    条件D:θが10〜75°であること
  4. 上記請求項1で規定する条件Aまたは条件Bを満足し、かつ上記請求項2で規定する条件Cを満足することを特徴とする管内面ショット装置。
  5. 上記請求項1で規定する条件Aまたは条件Bを満足し、かつ上記請求項3で規定する条件Dを満足することを特徴とする管内面ショット装置。
  6. 上記請求項1で規定する条件Aまたは条件Bを満足すると同時に、上記請求項2で規定する条件Cを満足し、さらに上記請求項3で規定する条件Dを満足することを特徴とする管内面ショット装置。
  7. 上記請求項1〜6のいずれかに記載の管内面ショット装置を用いて製造したことを特徴とする鋼管。
  8. 上記請求項1〜6のいずれかに記載の管内面ショット装置を用いて鋼管の内面をショットする際に、
    軸流制御管から被研掃管への吹き込み量をQcとし、吸引管の供給口から吸引される吸引量をQsとしたとき、Qc/Qsが−0.05〜0.15を満足することを特徴とする内面ショット鋼管の製造方法。
    ただし、吹き込み量Qcは吹き込みの場合は+(プラス)で示し、吸引の場合は−(マイナス)で示す
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