JP2004357940A - エアマッサージ機 - Google Patents
エアマッサージ機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004357940A JP2004357940A JP2003159995A JP2003159995A JP2004357940A JP 2004357940 A JP2004357940 A JP 2004357940A JP 2003159995 A JP2003159995 A JP 2003159995A JP 2003159995 A JP2003159995 A JP 2003159995A JP 2004357940 A JP2004357940 A JP 2004357940A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- massage machine
- acupressure
- air bag
- massage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Massaging Devices (AREA)
- Finger-Pressure Massage (AREA)
Abstract
【課題】指圧突起体を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させて良好なマッサージ感を確保すると共に、狙いのツボの位置に合わせて指圧突起体の位置調節を適宜行わせることのできるエアマッサージ機を提供する。
【解決手段】人体の被施療部位を位置させる凹溝状の施療部2を有し、この施療部2の溝内面に施療部2の内方に向けて膨張可能な空気袋3を配設し、この空気袋3内に給排気を行うエア給排部を備えたエアマッサージ機である。エアマッサージ機の表面を覆うカバー4における空気袋3の被覆部位にポケット部5を設ける。ポケット部5内に被施療部位を局所的に押圧する指圧突起体7を挿入配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】人体の被施療部位を位置させる凹溝状の施療部2を有し、この施療部2の溝内面に施療部2の内方に向けて膨張可能な空気袋3を配設し、この空気袋3内に給排気を行うエア給排部を備えたエアマッサージ機である。エアマッサージ機の表面を覆うカバー4における空気袋3の被覆部位にポケット部5を設ける。ポケット部5内に被施療部位を局所的に押圧する指圧突起体7を挿入配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ツボ押しを伴って人体の被施療部位にマッサージを施すエアマッサージ機に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
ツボ押しを伴って人体の被施療部位にマッサージを施すエアマッサージ機には様々な種類のものがあるが、代表的なものとして足裏用エアマッサージ機がある。この足裏用エアマッサージ機には、従来、たとえば図5や図6に示すのものがある(たとえば特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
詳しくは、図5の足裏用エアマッサージ機1′は、ボックス状の本体ハウジング20に、給排気によって上下に膨縮する空気袋3の上面に足裏のツボを押圧する指圧突起体7を固定した押圧部21を内装し、空気袋3の膨縮によって指圧突起体7を足裏載置部となる本体ハウジング20の上面20aに上下に突没させると共に、押圧部21自体が前後方向に摺動駆動されるように構成されている。また、図6の足裏用エアマッサージ機1″は、足先を挿入載置する凹溝状の施療部2を有し、この施療部2の両溝壁及び溝底に給排気によって上下に膨縮する空気袋3を配置し、施療部2の溝底にある空気袋3の上面に足裏のツボを押圧する指圧突起体7を固定し、空気袋3の膨縮によって指圧突起体7を施療部2内に上下に突没させるように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−167021号公報
【特許文献2】
特開平11−128289号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記例に挙げた足裏用エアマッサージ機1′,1″では、押圧部21が略水平に摺動駆動したりするものの、指圧突起体7の設置位置はあらかじめ決められた位置に設定された状態にあり、指圧突起体7の位置調整を自由に行うことができないものである。ところで、足の大きさには個人差があるから、足裏にある所定のツボの位置も個人によって異なっている。また、押圧したい足裏にあるツボもその時々によって異なるものである。しかして、上記例に挙げた足裏用エアマッサージ機1′,1″のように、指圧突起体7の設置位置があらかじめ決められた位置に設定されたものは、狙いのツボの位置に合わせて指圧突起体7の位置調節を適宜行うことができず、使用性が悪いものであった。
【0006】
なお、指圧突起体7を空気袋3の上面に配置するにあたって、上記例のように空気袋3の上面に指圧突起体7を直接固定する代わりに、図7のように空気袋3の上方に位置する本体ハウジング20に指圧突起体7を固定することも行われていたが、この場合、空気袋3の上方への膨張を妨げないように指圧突起体7は本体ハウジング20に対して片持ち状に固定され、本体ハウジング20に片持ち状に固定された指圧突起体7は空気袋3の膨張によると固定されていない側の部位のみが上方に移動することから、この指圧突起体7は被施療部位の皮膚に対して斜めに押圧することとなる。つまり、この場合には、上述した指圧突起体7の適宜の位置調節が困難な問題に加え、指圧突起体7が被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧できないことによるマッサージ感の低下の問題もある。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、指圧突起体を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させて良好なマッサージ感を確保すると共に、狙いのツボの位置に合わせて指圧突起体の位置調節を適宜行わせることのできるエアマッサージ機を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るエアマッサージ機は、人体の被施療部位を位置させる凹溝状の施療部2を有し、この施療部2の溝内面に施療部2の内方に向けて膨張可能な空気袋3を配設し、この空気袋3に給排気を行うエア給排部を備えたエアマッサージ機であって、エアマッサージ機の表面を覆うカバー4における空気袋3の被覆部位にポケット部5を設け、このポケット部5内に被施療部位を局所的に押圧する指圧突起体7を挿入配置したことを特徴とする。
【0009】
これによると、カバー4のポケット部5に挿入配置した指圧突起体7は、空気袋3の膨張に従って施療部2の内方に膨らむカバー4と共に施療部2の内方に移動できることから、指圧突起体7を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させることができて良好なマッサージ感が確保できる。また、このように指圧突起体7はエアマッサージ機とは直接連結されずにカバー4を介してエアマッサージ機に付設されたものであるから、ポケット部5内で指圧突起体7の位置をずらすことで指圧突起体7の位置調節を適宜行うことができる。
【0010】
また、上記ポケット部5に、指圧突起体7の出し入れを可能とする開口部6を設けたことも好ましい。これによると、開口部6を介してポケット部5に挿入配置する指圧突起体7の交換を適宜行うことができる。
【0011】
また、上記エアマッサージ機を、被施療部位を人体の足裏とし、上方に開口せる凹溝状の施療部2の溝底に空気袋3を配設すると共にこの空気袋3を上方に向けて膨張可能とすることで足裏用エアマッサージ機1とし、この足裏用エアマッサージ機1を、マッサージ機構を備えたマッサージ椅子10に付設したことも好ましい。これによると、マッサージ椅子10による人体の背部などへのマッサージに加え、指圧突起体7による足裏のツボへのマッサージを適宜使用者に施すことができ、使用者の人体の各部位に多様で効果的なマッサージを施すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
図1乃至図4に本発明の実施の形態の例を示す。本例のエアマッサージ機は、人体の被施療部位として人体の足先(足首以下の部位)に揉みや叩きなどのマッサージを施すと共に、足裏のツボを局所的に押圧するツボ押しマッサージを施す足裏用エアマッサージ機1である。このエアマッサージ機は、人体の被施療部位を位置させる凹溝状の施療部2を形成し、この施療部2の溝内面に施療部2の内方に向けて膨張可能な空気袋3を配設し、空気袋3内に給排気を行うエア給排部を備えており、そしてエアマッサージ機の表面をカバー4で覆って構成されている。
【0014】
詳しくは、右足及び左足用の一対の施療部2が並設され、この施療部2は前後及び上方に開口する凹溝状に形成されている。この凹溝状の施療部2の溝壁及び溝底にはそれぞれ空気袋3が配置されている。なお便宜上、施療部2の溝壁にある空気袋3は溝壁空気袋3aと称し、施療部2の溝底にある空気袋3は溝底空気袋3bと称する。この溝壁空気袋3a及び溝底空気袋3bにはエアポンプや排気弁などで構成されるエア給排部(図示せず)が接続されており、溝壁空気袋3aは施療部2の溝壁から側方に向けて膨張可能とされ、溝底空気袋3bは施療部2の溝底から上方に向けて膨張可能とされている。なお、エア給排部は空気袋3の膨縮のタイミングを制御する制御部(図示せず)と接続されている。
【0015】
また、エアマッサージ機の表面を覆うカバー4はたとえば皮革製や布製の縫製品にて構成されている。なお、凹溝状の施療部2を覆ったカバー4は各空気袋3を覆うようにされている。ここで、このカバー4における施療部2の溝底を覆う部位にはポケット部5が設けられている。このポケット部5は図3のようにカバー4を2重に重ねて形成されており、その前後には開口部6が形成されている。そして、このポケット部5には、足裏のツボを押圧する指圧突起体7が挿入配置される。本例の指圧突起体7は板状の基台7aの上面の複数箇所にそれぞれ上方に突出する大突起7b及び小突起7cが複数設けられて構成されている。つまり、溝壁空気袋3aの上方位置に指圧突起体7が配置されているのである。
【0016】
このように構成された本例のエアマッサージ機は、施療部2の溝底に足裏を載せるようにして施療部2内に足先を配置させ、エア給排部を駆動させて各空気袋3a,3bを膨縮させることで、溝壁空気袋3aの膨張圧を足横に負荷させると共に、溝底空気袋3bの膨張圧を指圧突起体7を介して足裏に負荷させ、足先にマッサージを施すようにされている。なお、指圧突起体7によるとその大突起7b及び小突起7cによって足裏のツボを局所的に押圧できるようにされている。
【0017】
ここで、本例の指圧突起体7はカバー4のポケット部5に配置され、つまり指圧突起体7はカバー4に支持されてエアマッサージ機に付設されているから、溝底空気袋3bを膨張させると、溝底空気袋3bの膨張に従って施療部2の上方に膨らむカバー4と共に指圧突起体7は施療部2の上方に移動される。つまり、本例の指圧突起体7は、従来技術の項で述べたようにエアマッサージ機の本体ハウジング20にその一端を連結させるようなものではないため、指圧突起体7を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させることが可能とされているのであり、良好なツボ押しのマッサージ感を足裏に付与できるものとされている。更にいうと、本例の指圧突起体7は溝底空気袋3bの上面に略亙るように積層配置される板状の基台7aを備えているので、溝底空気袋3bの上方への膨張を基台7aで受けることができるのであり、指圧突起体7全体を被施療部位の皮膚に対して略垂直に確実に移動させ得るようにされている。
【0018】
また、この指圧突起体7はエアマッサージ機とは直接連結されずにカバー4を介してエアマッサージ機に付設されたものであるから、指圧突起体7をポケット部5の内部で前後方向にずらすことが可能であり、個人差のある足裏のツボ位置に合わせて指圧突起体7の位置調節を適宜行うことができるといった利点も有している。なお、本例では、指圧突起体7は平面視でポケット部5と略同じ大きさに形成された基台7aを備えているが、ポケット部5には開口部6が備えられているから、この開口部6から基台7aの一部をポケット部5の外方に突出させるようにすることで、指圧突起体7をポケット部5内でずらすことを可能としている。無論、図示はしないがポケット部5を指圧突起体7より充分に大きく形成しておいてもよく、これによるとポケット部5に開口部6が無くとも、ポケット部5内で指圧突起体7の位置をずらして指圧突起体7の位置調節を適宜行うことができるのは言うまでもない。なお、ポケット部5に開口部6を設けたことは、すなわち開口部6を介してポケット部5に挿入配置する指圧突起体7の交換を適宜行い得るといった利点を備えるものである。つまり、足の大きさなどに合わせた指圧突起体7を予め数種類用意しておき、使用者に合わせて適宜指圧突起体7を選んで使用させるといった使用形態を採用することができるのであり、エアマッサージ機の使用性の向上が図られているのである。
【0019】
なお、上述した足裏用エアマッサージ機1は、図4のように、マッサージ機構を備えたマッサージ椅子10に付設して使用するようにしてもよい。詳しくは、マッサージ椅子10は、使用者を着座させる座部11の両側方には肘掛け12を備え、この座部11の後部には使用者の背凭れとなる背凭れ部13をリクライニング可能に設け、座部11の前部には使用者のふくらはぎを載置する脚載せ部14を備えており、そして、上記足裏用エアマッサージ機1はこのマッサージ椅子10に座った使用者の足先を載置させるように配置される。なお、背凭れ部13には肩叩きや肩揉みや背部を押圧するマッサージ機構が内蔵されており、脚載せ部14にはふくらはぎをマッサージするマッサージ機構が内蔵されている。なお、この場合、足裏用エアマッサージ機1の制御部はマッサージ椅子10の各部のマッサージ機構を制御する制御部15の一部を構成するようにされている。
【0020】
このようにマッサージ椅子10に足裏用エアマッサージ機1を付設した場合には、マッサージ椅子10による使用者の背部やふくらはぎなどのマッサージに加え、指圧突起体7での足裏のツボの押圧によるマッサージを適宜使用者に施すことができ、使用者の人体の各部位に多様で効果的なマッサージを相乗的に施すことができるようにされているのである。
【0021】
なお、上述した実施の形態の例では、本発明のエアマッサージ機を足裏用エアマッサージ機1に用いたものについて説明したが、被施療部位としては足先だけに限られず、つまり本発明のエアマッサージ機の構成を脚載せ部14や背凭れ部13に内蔵するマッサージ機構などに用いてもよい。これによると、使用者の人体の各部位に指圧突起体7によるツボ押しマッサージを施すようにできる。また、カバー4の溝壁空気袋3aを覆う部位にポケット部5を設けて、このポケット部5に指圧突起体7を収容させてもよく、これによると、施療部2に配置した被施療部位における溝壁隣接部位にあるツボにも指圧突起体7によって適宜ツボ押しマッサージを施すようにできる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、エアマッサージ機の表面を覆うカバーにおける空気袋の被覆部位にポケット部を設け、このポケット部内に被施療部位を局所的に押圧する指圧突起体を挿入配置したので、カバーのポケット部に挿入配置した指圧突起体は空気袋の膨張に従って施療部の内方に膨らむカバーと共に施療部の内方に移動され、指圧突起体を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させて良好なマッサージ感を使用者に付与させることを確保しており、また、このように指圧突起体はエアマッサージ機とは直接連結されずにカバーを介してエアマッサージ機に付設されたものであるから、ポケット部内で指圧突起体の位置をずらすことで、狙いのツボの位置に合わせて指圧突起体の位置調節を適宜行わせることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例のカバーを透視した足裏用エアマッサージ機の斜視図である。
【図2】(a)は同上の足裏用エアマッサージ機の上面図であり、(b)は正面図である。
【図3】同上の足裏用エアマッサージ機の要部を示すものであり、(a)は正面図であり、(b)は斜視図である。
【図4】同上の足裏用エアマッサージ機をマッサージ椅子に付設した例であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
【図5】従来技術の例の足裏用エアマッサージ機の斜視図である。
【図6】従来技術の他例の足裏用エアマッサージ機の正面断面図である。
【図7】従来技術の更に他例の足裏用エアマッサージ機の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 足裏用エアマッサージ機
2 施療部
3 空気袋
3a 溝壁空気袋
3b 溝底空気袋
4 カバー
5 ポケット部
6 開口部
7 指圧突起体
【発明の属する技術分野】
本発明は、ツボ押しを伴って人体の被施療部位にマッサージを施すエアマッサージ機に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
ツボ押しを伴って人体の被施療部位にマッサージを施すエアマッサージ機には様々な種類のものがあるが、代表的なものとして足裏用エアマッサージ機がある。この足裏用エアマッサージ機には、従来、たとえば図5や図6に示すのものがある(たとえば特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
詳しくは、図5の足裏用エアマッサージ機1′は、ボックス状の本体ハウジング20に、給排気によって上下に膨縮する空気袋3の上面に足裏のツボを押圧する指圧突起体7を固定した押圧部21を内装し、空気袋3の膨縮によって指圧突起体7を足裏載置部となる本体ハウジング20の上面20aに上下に突没させると共に、押圧部21自体が前後方向に摺動駆動されるように構成されている。また、図6の足裏用エアマッサージ機1″は、足先を挿入載置する凹溝状の施療部2を有し、この施療部2の両溝壁及び溝底に給排気によって上下に膨縮する空気袋3を配置し、施療部2の溝底にある空気袋3の上面に足裏のツボを押圧する指圧突起体7を固定し、空気袋3の膨縮によって指圧突起体7を施療部2内に上下に突没させるように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−167021号公報
【特許文献2】
特開平11−128289号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記例に挙げた足裏用エアマッサージ機1′,1″では、押圧部21が略水平に摺動駆動したりするものの、指圧突起体7の設置位置はあらかじめ決められた位置に設定された状態にあり、指圧突起体7の位置調整を自由に行うことができないものである。ところで、足の大きさには個人差があるから、足裏にある所定のツボの位置も個人によって異なっている。また、押圧したい足裏にあるツボもその時々によって異なるものである。しかして、上記例に挙げた足裏用エアマッサージ機1′,1″のように、指圧突起体7の設置位置があらかじめ決められた位置に設定されたものは、狙いのツボの位置に合わせて指圧突起体7の位置調節を適宜行うことができず、使用性が悪いものであった。
【0006】
なお、指圧突起体7を空気袋3の上面に配置するにあたって、上記例のように空気袋3の上面に指圧突起体7を直接固定する代わりに、図7のように空気袋3の上方に位置する本体ハウジング20に指圧突起体7を固定することも行われていたが、この場合、空気袋3の上方への膨張を妨げないように指圧突起体7は本体ハウジング20に対して片持ち状に固定され、本体ハウジング20に片持ち状に固定された指圧突起体7は空気袋3の膨張によると固定されていない側の部位のみが上方に移動することから、この指圧突起体7は被施療部位の皮膚に対して斜めに押圧することとなる。つまり、この場合には、上述した指圧突起体7の適宜の位置調節が困難な問題に加え、指圧突起体7が被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧できないことによるマッサージ感の低下の問題もある。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、指圧突起体を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させて良好なマッサージ感を確保すると共に、狙いのツボの位置に合わせて指圧突起体の位置調節を適宜行わせることのできるエアマッサージ機を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るエアマッサージ機は、人体の被施療部位を位置させる凹溝状の施療部2を有し、この施療部2の溝内面に施療部2の内方に向けて膨張可能な空気袋3を配設し、この空気袋3に給排気を行うエア給排部を備えたエアマッサージ機であって、エアマッサージ機の表面を覆うカバー4における空気袋3の被覆部位にポケット部5を設け、このポケット部5内に被施療部位を局所的に押圧する指圧突起体7を挿入配置したことを特徴とする。
【0009】
これによると、カバー4のポケット部5に挿入配置した指圧突起体7は、空気袋3の膨張に従って施療部2の内方に膨らむカバー4と共に施療部2の内方に移動できることから、指圧突起体7を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させることができて良好なマッサージ感が確保できる。また、このように指圧突起体7はエアマッサージ機とは直接連結されずにカバー4を介してエアマッサージ機に付設されたものであるから、ポケット部5内で指圧突起体7の位置をずらすことで指圧突起体7の位置調節を適宜行うことができる。
【0010】
また、上記ポケット部5に、指圧突起体7の出し入れを可能とする開口部6を設けたことも好ましい。これによると、開口部6を介してポケット部5に挿入配置する指圧突起体7の交換を適宜行うことができる。
【0011】
また、上記エアマッサージ機を、被施療部位を人体の足裏とし、上方に開口せる凹溝状の施療部2の溝底に空気袋3を配設すると共にこの空気袋3を上方に向けて膨張可能とすることで足裏用エアマッサージ機1とし、この足裏用エアマッサージ機1を、マッサージ機構を備えたマッサージ椅子10に付設したことも好ましい。これによると、マッサージ椅子10による人体の背部などへのマッサージに加え、指圧突起体7による足裏のツボへのマッサージを適宜使用者に施すことができ、使用者の人体の各部位に多様で効果的なマッサージを施すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
図1乃至図4に本発明の実施の形態の例を示す。本例のエアマッサージ機は、人体の被施療部位として人体の足先(足首以下の部位)に揉みや叩きなどのマッサージを施すと共に、足裏のツボを局所的に押圧するツボ押しマッサージを施す足裏用エアマッサージ機1である。このエアマッサージ機は、人体の被施療部位を位置させる凹溝状の施療部2を形成し、この施療部2の溝内面に施療部2の内方に向けて膨張可能な空気袋3を配設し、空気袋3内に給排気を行うエア給排部を備えており、そしてエアマッサージ機の表面をカバー4で覆って構成されている。
【0014】
詳しくは、右足及び左足用の一対の施療部2が並設され、この施療部2は前後及び上方に開口する凹溝状に形成されている。この凹溝状の施療部2の溝壁及び溝底にはそれぞれ空気袋3が配置されている。なお便宜上、施療部2の溝壁にある空気袋3は溝壁空気袋3aと称し、施療部2の溝底にある空気袋3は溝底空気袋3bと称する。この溝壁空気袋3a及び溝底空気袋3bにはエアポンプや排気弁などで構成されるエア給排部(図示せず)が接続されており、溝壁空気袋3aは施療部2の溝壁から側方に向けて膨張可能とされ、溝底空気袋3bは施療部2の溝底から上方に向けて膨張可能とされている。なお、エア給排部は空気袋3の膨縮のタイミングを制御する制御部(図示せず)と接続されている。
【0015】
また、エアマッサージ機の表面を覆うカバー4はたとえば皮革製や布製の縫製品にて構成されている。なお、凹溝状の施療部2を覆ったカバー4は各空気袋3を覆うようにされている。ここで、このカバー4における施療部2の溝底を覆う部位にはポケット部5が設けられている。このポケット部5は図3のようにカバー4を2重に重ねて形成されており、その前後には開口部6が形成されている。そして、このポケット部5には、足裏のツボを押圧する指圧突起体7が挿入配置される。本例の指圧突起体7は板状の基台7aの上面の複数箇所にそれぞれ上方に突出する大突起7b及び小突起7cが複数設けられて構成されている。つまり、溝壁空気袋3aの上方位置に指圧突起体7が配置されているのである。
【0016】
このように構成された本例のエアマッサージ機は、施療部2の溝底に足裏を載せるようにして施療部2内に足先を配置させ、エア給排部を駆動させて各空気袋3a,3bを膨縮させることで、溝壁空気袋3aの膨張圧を足横に負荷させると共に、溝底空気袋3bの膨張圧を指圧突起体7を介して足裏に負荷させ、足先にマッサージを施すようにされている。なお、指圧突起体7によるとその大突起7b及び小突起7cによって足裏のツボを局所的に押圧できるようにされている。
【0017】
ここで、本例の指圧突起体7はカバー4のポケット部5に配置され、つまり指圧突起体7はカバー4に支持されてエアマッサージ機に付設されているから、溝底空気袋3bを膨張させると、溝底空気袋3bの膨張に従って施療部2の上方に膨らむカバー4と共に指圧突起体7は施療部2の上方に移動される。つまり、本例の指圧突起体7は、従来技術の項で述べたようにエアマッサージ機の本体ハウジング20にその一端を連結させるようなものではないため、指圧突起体7を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させることが可能とされているのであり、良好なツボ押しのマッサージ感を足裏に付与できるものとされている。更にいうと、本例の指圧突起体7は溝底空気袋3bの上面に略亙るように積層配置される板状の基台7aを備えているので、溝底空気袋3bの上方への膨張を基台7aで受けることができるのであり、指圧突起体7全体を被施療部位の皮膚に対して略垂直に確実に移動させ得るようにされている。
【0018】
また、この指圧突起体7はエアマッサージ機とは直接連結されずにカバー4を介してエアマッサージ機に付設されたものであるから、指圧突起体7をポケット部5の内部で前後方向にずらすことが可能であり、個人差のある足裏のツボ位置に合わせて指圧突起体7の位置調節を適宜行うことができるといった利点も有している。なお、本例では、指圧突起体7は平面視でポケット部5と略同じ大きさに形成された基台7aを備えているが、ポケット部5には開口部6が備えられているから、この開口部6から基台7aの一部をポケット部5の外方に突出させるようにすることで、指圧突起体7をポケット部5内でずらすことを可能としている。無論、図示はしないがポケット部5を指圧突起体7より充分に大きく形成しておいてもよく、これによるとポケット部5に開口部6が無くとも、ポケット部5内で指圧突起体7の位置をずらして指圧突起体7の位置調節を適宜行うことができるのは言うまでもない。なお、ポケット部5に開口部6を設けたことは、すなわち開口部6を介してポケット部5に挿入配置する指圧突起体7の交換を適宜行い得るといった利点を備えるものである。つまり、足の大きさなどに合わせた指圧突起体7を予め数種類用意しておき、使用者に合わせて適宜指圧突起体7を選んで使用させるといった使用形態を採用することができるのであり、エアマッサージ機の使用性の向上が図られているのである。
【0019】
なお、上述した足裏用エアマッサージ機1は、図4のように、マッサージ機構を備えたマッサージ椅子10に付設して使用するようにしてもよい。詳しくは、マッサージ椅子10は、使用者を着座させる座部11の両側方には肘掛け12を備え、この座部11の後部には使用者の背凭れとなる背凭れ部13をリクライニング可能に設け、座部11の前部には使用者のふくらはぎを載置する脚載せ部14を備えており、そして、上記足裏用エアマッサージ機1はこのマッサージ椅子10に座った使用者の足先を載置させるように配置される。なお、背凭れ部13には肩叩きや肩揉みや背部を押圧するマッサージ機構が内蔵されており、脚載せ部14にはふくらはぎをマッサージするマッサージ機構が内蔵されている。なお、この場合、足裏用エアマッサージ機1の制御部はマッサージ椅子10の各部のマッサージ機構を制御する制御部15の一部を構成するようにされている。
【0020】
このようにマッサージ椅子10に足裏用エアマッサージ機1を付設した場合には、マッサージ椅子10による使用者の背部やふくらはぎなどのマッサージに加え、指圧突起体7での足裏のツボの押圧によるマッサージを適宜使用者に施すことができ、使用者の人体の各部位に多様で効果的なマッサージを相乗的に施すことができるようにされているのである。
【0021】
なお、上述した実施の形態の例では、本発明のエアマッサージ機を足裏用エアマッサージ機1に用いたものについて説明したが、被施療部位としては足先だけに限られず、つまり本発明のエアマッサージ機の構成を脚載せ部14や背凭れ部13に内蔵するマッサージ機構などに用いてもよい。これによると、使用者の人体の各部位に指圧突起体7によるツボ押しマッサージを施すようにできる。また、カバー4の溝壁空気袋3aを覆う部位にポケット部5を設けて、このポケット部5に指圧突起体7を収容させてもよく、これによると、施療部2に配置した被施療部位における溝壁隣接部位にあるツボにも指圧突起体7によって適宜ツボ押しマッサージを施すようにできる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、エアマッサージ機の表面を覆うカバーにおける空気袋の被覆部位にポケット部を設け、このポケット部内に被施療部位を局所的に押圧する指圧突起体を挿入配置したので、カバーのポケット部に挿入配置した指圧突起体は空気袋の膨張に従って施療部の内方に膨らむカバーと共に施療部の内方に移動され、指圧突起体を被施療部位の皮膚に対して略垂直に押圧させて良好なマッサージ感を使用者に付与させることを確保しており、また、このように指圧突起体はエアマッサージ機とは直接連結されずにカバーを介してエアマッサージ機に付設されたものであるから、ポケット部内で指圧突起体の位置をずらすことで、狙いのツボの位置に合わせて指圧突起体の位置調節を適宜行わせることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例のカバーを透視した足裏用エアマッサージ機の斜視図である。
【図2】(a)は同上の足裏用エアマッサージ機の上面図であり、(b)は正面図である。
【図3】同上の足裏用エアマッサージ機の要部を示すものであり、(a)は正面図であり、(b)は斜視図である。
【図4】同上の足裏用エアマッサージ機をマッサージ椅子に付設した例であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
【図5】従来技術の例の足裏用エアマッサージ機の斜視図である。
【図6】従来技術の他例の足裏用エアマッサージ機の正面断面図である。
【図7】従来技術の更に他例の足裏用エアマッサージ機の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 足裏用エアマッサージ機
2 施療部
3 空気袋
3a 溝壁空気袋
3b 溝底空気袋
4 カバー
5 ポケット部
6 開口部
7 指圧突起体
Claims (3)
- 人体の被施療部位を位置させる凹溝状の施療部を有し、この施療部の溝内面に施療部の内方に向けて膨張可能な空気袋を配設し、この空気袋に給排気を行うエア給排部を備えたエアマッサージ機であって、エアマッサージ機の表面を覆うカバーにおける空気袋の被覆部位にポケット部を設け、このポケット部内に被施療部位を局所的に押圧する指圧突起体を挿入配置したことを特徴とするエアマッサージ機。
- 上記ポケット部に、指圧突起体の出し入れを可能とする開口部を設けたことを特徴とする請求項1記載のエアマッサージ機。
- 上記請求項1または2のエアマッサージ機を、被施療部位を人体の足裏とし、上方に開口せる凹溝状の施療部の溝底に空気袋を配設すると共にこの空気袋を上方に向けて膨張可能とすることで足裏用エアマッサージ機とし、この足裏用エアマッサージ機を、背凭れ部及び座部からなると共にマッサージ機構を備えたマッサージ椅子に付設したことを特徴とするエアマッサージ機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003159995A JP2004357940A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | エアマッサージ機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003159995A JP2004357940A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | エアマッサージ機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004357940A true JP2004357940A (ja) | 2004-12-24 |
Family
ID=34052908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003159995A Pending JP2004357940A (ja) | 2003-06-04 | 2003-06-04 | エアマッサージ機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004357940A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008132040A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Matsushita Electric Works Ltd | マッサージ機 |
-
2003
- 2003-06-04 JP JP2003159995A patent/JP2004357940A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008132040A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Matsushita Electric Works Ltd | マッサージ機 |
JP4702270B2 (ja) * | 2006-11-27 | 2011-06-15 | パナソニック電工株式会社 | マッサージ機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7195604B2 (en) | Massage machine with recess having a bottom wall and opposite side walls that are inflatable | |
JP2007259882A (ja) | マッサージ機 | |
JP2001095867A (ja) | 脚用マッサージ機 | |
JP5193457B2 (ja) | ふくらはぎ用マッサージユニット | |
JP4201611B2 (ja) | マッサージ機 | |
JP2004135737A (ja) | マッサージユニット及び該マッサージユニットを具えたマッサージ機 | |
JP4245758B2 (ja) | マッサージ機 | |
JP4121918B2 (ja) | マッサージ機 | |
JP2004215938A (ja) | 椅子型マッサージ装置 | |
JP2008207000A (ja) | マッサージユニット及び該マッサージユニットを具えたマッサージ機 | |
JP3605448B2 (ja) | 椅子式エアーマッサージ機 | |
JP4078676B2 (ja) | 椅子型マッサージ装置 | |
JP2001070383A (ja) | マッサージ器及び該マッサージ器を備えた椅子 | |
JP2004357940A (ja) | エアマッサージ機 | |
JP3619671B2 (ja) | エアーマッサージ機 | |
JP2004236922A (ja) | 足用マッサージユニット及びこれを具えた椅子型マッサージ機 | |
JP2012096058A (ja) | マッサージ機 | |
JP4204339B2 (ja) | マッサージ機 | |
JP2003225267A (ja) | マッサージ具及びマッサージ機 | |
JP5047723B2 (ja) | 椅子式マッサージ機 | |
JP3525045B2 (ja) | 椅子式エアーマッサージ機 | |
JP2002035067A (ja) | マッサージ機 | |
JP4515932B2 (ja) | マッサージ器 | |
JP2004141230A (ja) | 足裏用マッサージユニット及びこれを具えたマッサージ機 | |
JP2004129896A (ja) | マッサージ機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080311 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20080512 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080603 |