JP2004357629A - 真空蒸気解凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で高品質な解凍を実現する真空蒸気解凍機の提供。
【解決手段】被解凍物を収容して密閉可能な処理槽1と、処理槽内を減圧する減圧手段3,4と、減圧した処理槽内へ蒸気を供給する給蒸手段8,9と、処理槽内の圧力を測定する圧力センサ2とを備える。減圧手段により第一圧力域P1まで減圧後、給蒸手段により第二圧力域P2まで蒸気供給し、その第二圧力域の上限圧力P2Uと下限圧力P2Lの範囲内に保持されるように、被解凍物による蒸気凝縮に伴う処理槽内の圧力低下と、給蒸手段による蒸気供給に伴う処理槽内の圧力上昇とを繰り返すことにより、処理槽内の圧力が第二圧力域P2で保持可能とされる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍物を解凍するための真空蒸気解凍機(低圧蒸気式解凍装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
冷凍物を解凍するために、真空蒸気解凍機が知られている。真空蒸気解凍機は、冷凍物が収容された処理槽内を真空にして、その中に蒸気を供給することにより、蒸気の凝縮潜熱により解凍させる装置である。例えば下記特許文献1に示されるように、処理槽内を真空状態にした後、飽和蒸気を一定温度に制御しつつ供給して、冷凍製品を所定温度まで上昇させて解凍するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−179019号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の真空蒸気解凍機は、処理槽内の圧力を把握して、それに基づいて解凍処理できなかった。すなわち、従来の真空蒸気解凍機では、温度センサにて被解凍物の温度を検知し、それに基づいて制御していた。そして、その温度センサは、被解凍物へ刺し込んで使用されるが、冷凍物のため、温度センサを刺すのに苦労するものであった。なお、被解凍物に温度センサを刺さずに、処理槽内に単に温度センサを設置することも考えられるが、そのような方法では、設置箇所周辺の温度に左右され、信頼性が劣るものであった。また、従来の真空蒸気解凍機は、単純な一定制御であったため、過解凍、或いは解凍不足のおそれがあり、また解凍時間も長くかかる場合があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、短時間で高品質な解凍を実現する真空蒸気解凍機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の真空蒸気解凍機は、被解凍物を収容して密閉可能な処理槽と、処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧した処理槽内へ蒸気を供給する給蒸手段と、処理槽内の圧力を測定する圧力センサとを備え、圧力センサにより給蒸手段および減圧手段を制御することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の真空蒸気解凍機は、被解凍物を収容して密閉可能な処理槽と、処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧した処理槽内へ蒸気を供給する給蒸手段と、処理槽内の圧力を測定する圧力センサとを備え、給蒸手段による蒸気供給後に減圧手段による減圧する工程が、運転当初の減圧手段による減圧後に少なくとも一回行われ、前記工程中において、前記処理槽内の圧力が蒸気供給後の圧力域又は減圧後の圧力域にて所定時間保持されることを特徴とする。
【0008】
或いは、本発明の真空蒸気解凍機は、被解凍物を収容して密閉可能な処理槽と、処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧した処理槽内へ蒸気を供給する給蒸手段と、処理槽内の圧力を測定する圧力センサとを備え、減圧手段により第一圧力域まで減圧後、給蒸手段により第二圧力域まで蒸気供給し、その第二圧力域の上限圧力と下限圧力の範囲内に保持されるように、被解凍物による蒸気凝縮に伴う処理槽内の圧力低下と、給蒸手段による蒸気供給に伴う処理槽内の圧力上昇とを繰り返すことにより前記処理槽内の圧力が第二圧力域で保持可能とされたことを特徴とする。
【0009】
そして好ましくは上記構成に加えて、第二圧力域で保持した後、減圧手段により第一圧力域まで減圧し、その第一圧力域で保持した後、給蒸手段による第二圧力域までの給蒸、減圧手段による第一圧力域までの減圧、その第一圧力域での保持が繰り返し可能とされたことを特徴とする真空蒸気解凍機である。
【0010】
或いは上記構成に加えて、第二圧力域で保持した後、減圧手段により第一圧力域まで減圧した後、給蒸手段による第二圧力域までの給蒸、その第二圧力域での保持、減圧手段による第一圧力域までの減圧が繰り返し可能とされたことを特徴とする真空蒸気解凍機である。
【0011】
また上記各構成において、第二圧力域の上限圧力と下限圧力を段階的に変化可能とされたことを特徴とする真空蒸気解凍機とすることができる。しかも、第二圧力域の圧力は、時間が経つにつれ第一圧力域の圧力に近づくよう低下することを特徴とする真空蒸気解凍機とすることができる。
【0012】
また、上記各構成において、減圧手段による減圧中に、処理槽内へ外気又は給蒸手段による蒸気の導入が可能とされたことを特徴とする真空蒸気解凍機とすることができる。なお、前記繰り返し後、第一圧力域で保持するようにするのがよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の真空蒸気解凍機について、実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1は、本発明の真空蒸気解凍機の一実施例を示す概略構造図である。
【0014】
この図に示すように、本発明の真空蒸気解凍機は、被解凍物(解凍処理したい冷凍物)が収容されて密閉可能な耐圧性容器からなる処理槽1と、この処理槽1内を減圧する減圧手段(3,4)と、減圧した処理槽1内へ蒸気を供給する給蒸手段(8,9)と、処理槽1内の圧力を測定する圧力センサ2とを主要部として備える。
【0015】
減圧手段としては、真空ポンプ、蒸気エゼクタ(ejector)、又は水エゼクタなどを用いることができる。これらは、複数種類のものを組み合わせて用いることもできる。本実施例では、蒸気エゼクタ3と真空ポンプ4を組み合わせて減圧手段を構成している。この場合、蒸気エゼクタ3は、処理槽1に吸入口を接続されており、その蒸気エゼクタ3の出口には、熱交換器5と逆止弁6を介して真空ポンプ4が接続されている。従って、真空ポンプ4を駆動させつつ蒸気エゼクタ3の入口から出口へ向けて蒸気を噴射させ、熱交換器5による冷却、凝縮作用を行わせることで、吸入口が接続された処理槽1内の空気を吸い出して排出し、処理槽1内を減圧することができる。
【0016】
そのために、蒸気エゼクタ3の入口には、エゼクタ給蒸弁7を介して、ボイラ8,9からの蒸気が供給可能とされる。また、蒸気エゼクタ3の出口には、熱交換器5と逆止弁6を介して、水封式真空ポンプ4が接続される。この真空ポンプ4には、封水給水弁10を介して水が供給され、真空ポンプ4からの排水は、排水口へ排出される。また、熱交換器5にも、ストレーナ11と熱交給水弁12を介して冷却用の水が供給され、排水口へ排水される。なお、真空ポンプ4へ給水用の封水給水弁10は、真空ポンプ4に連動して開かれる。
【0017】
給蒸手段は、減圧した処理槽内へボイラ9からの蒸気を供給(給蒸)する手段である。この給蒸ラインには、減圧給蒸弁13や蒸気オリフィス14などからなる蒸気圧調整手段が設けられている。本実施例では、減圧給蒸弁13及び蒸気オリフィス14の双方を備え、ボイラ9からの蒸気の圧力と流量を調整可能である。これにより、処理槽1内へ供給する蒸気を、一定圧力及び一定流量とすることができる。こうした一定圧力及び一定流量の給蒸により、安定かつ正確な解凍を行うことができる。この一定圧力及び一定流量の給蒸手段としては、この実施例に限定されるものではなく、ボイラ9の供給圧力を一定に制御し、ボイラ9の出口側にオリフィス14などの定流量手段を設けることによっても実現できる。
【0018】
ところで、一般のボイラ8による蒸気には、管内のサビや防錆剤が混入するおそれが残る。ところが、処理槽1内へ供給された蒸気は、直接に被解凍物に接触するものであり、しかもその被解凍物が冷凍食品の場合もある。従って、処理槽1内には、よりクリーンな蒸気を供給するのが望ましい。そこで、本実施例では、ボイラ8からの蒸気を熱源として、ステンレス熱交換器15により純水や軟水を加熱して、安全でクリーンな蒸気を利用可能としている。すなわち、二次ボイラ(リボイラ)9を用いて、処理槽1内へクリーン蒸気を供給するのである。
【0019】
具体的には、図1に示すように、一次ボイラ8からの蒸気の熱を利用して、二次ボイラ9にて純水又は軟水を蒸気変換してクリーン蒸気とし、そのクリーン蒸気をストレーナ16などを介して処理槽1へ供給するのである。さらに、図示例では、蒸気エゼクタ3の入口へ供給される蒸気も、二次ボイラ9からの蒸気を利用している。つまり、二次ボイラ9からの蒸気は、蒸気エゼクタ3の入口への給蒸と、給蒸手段による処理槽1への給蒸の双方に利用可能である。その切換えは、エゼクタ給蒸弁7や減圧給蒸弁13の開閉にて行うことができる。なお、一次ボイラ8だけを用いて、そのボイラの蒸気をエゼクタ3や処理槽1への供給へ利用可能であり、処理槽1へはクリーン蒸気を供給し、エゼクタ3へは一次ボイラ8の蒸気を供給するように構成可能なことも勿論である。
【0020】
ところで、処理槽1には、その減圧状態を破壊可能に、外気を導入可能とされている。本実施例では、処理槽1は、外気導入弁17とフィルター18を介して、外気に連通可能とされている。従って、外気導入弁17を開くと、処理槽1内は大気圧下に開放され、フィルター18を介して処理槽1内に外気を導入して、復圧可能である。外気導入弁17の開き具合によって、処理槽1内を徐々に昇圧することができる。
【0021】
また、真空蒸気解凍機には、減圧手段、給蒸手段(蒸気圧調整手段)及び外気導入手段などを制御する制御器19が備えられており、この制御器19は圧力センサ2からの検出圧力に基づいて、前記各手段を制御する。つまり、圧力センサ2、真空ポンプ4、エゼクタ給蒸弁7、封水給水弁10、熱交給水弁12、減圧給蒸弁13、外気導入弁17などは、制御器19に接続されており、その制御器にて次に述べるような運転が可能とされる。
【0022】
図2は、本実施例の真空蒸気解凍機の運転フローの一例を示す図であり、処理槽1内の圧力変化を示している。また、図3は、その運転を実行するためのフローチャートであり、(a)はメイン処理、(b)はそのメイン処理中の第二圧力域での保持処理、(c)はメイン処理中の給蒸−減圧パルス処理を示している。
【0023】
本実施例の真空蒸気解凍機にて被解凍物を解凍しようとする際には、被解凍物を処理槽1内へ収容して、処理槽1を密閉する。その後、減圧手段を用いて、図2に示すように、第一圧力域P1まで処理槽内を減圧する(ST1)。つまり、エゼクタ給蒸弁7、封水給水弁10及び熱交給水弁12を開いて、蒸気エゼクタ3及び真空ポンプ4を駆動することで、処理槽1内を減圧するのである。
【0024】
なお、第一圧力域P1や後述の第二圧力域P2は、ある圧力範囲としてもよいし、ある所定圧力としてもよい。図示例では、第一圧力P1として、現在のハード的な制約をも考慮して、例えば8hPaが採用される。また、第二圧力域P2は、あまり高くすると温度が上がり、雑菌が繁殖するおそれが出てくることなどを考慮して、例えば18〜22hPaが採用される。なお、第一圧力域P1、第二圧力域P2(その上限圧力P2U及び下限圧力P2L)は、適宜に変更可能なことは言うまでもない。
【0025】
第一圧力P1まで減圧した後、減圧手段を停止し、給蒸手段にて処理槽1内に蒸気を供給する(ST2)。つまり、エゼクタ給蒸弁7などを閉じる一方、減圧給蒸弁13を開いて、処理槽1内へ蒸気を供給する。これにより処理槽1内の圧力は上昇するが、ここでは第二圧力域P2(18〜22hPa)の上限圧力P2U(22hPa)まで蒸気供給する。そして、その第二圧力域P2にて、所定時間T1保持する(ST3)。そのために、第二圧力域P2(図示例ではその上限圧力P2U)に最初に達した時点から、タイマのカウントを開始し、そのタイマが所定時間T1に達するまで、処理槽内の圧力を第二圧力域P2に保持する(ST31〜ST37)。
【0026】
この際、まず第二圧力域の上限圧力P2U(22hPa)まで蒸気供給した後、減圧給蒸弁13を閉めて、処理槽1内への蒸気供給をストップさせる。そのまま放置すれば、処理槽1内の蒸気は、被解凍物によって凝縮する。これにより、減圧手段を用いなくても、処理槽1内の圧力は、徐々に低下する。第二圧力域の下限圧力P2L(18hPa)を下回ると、再度、給蒸手段を駆動して、処理槽1内に蒸気を供給する。そして、第二圧力域の上限圧力P2U(22hPa)まで達すると、蒸気供給をストップするということを繰り返す。
【0027】
具体的には、図3(a)及び(b)に示すように、大気圧から第一圧力P1まで減圧した後(ST1)、第二圧力域上限圧力P2Uまで蒸気供給する(ST2(=ST32+ST33))。第二圧力域上限圧力P2Uに達すると、蒸気供給を停止する(ST34)。上述したように、蒸気の凝縮に伴って、処理槽1内の圧力は徐々に低下する。第二圧力域下限圧力P2Lを下回ると(ST35)、所定時間T1が経過していない限り(ST36)、再び第二圧力域上限圧力P2Uまで蒸気供給される(ST32,ST33)。このように、圧力センサ2からの出力を利用して、処理槽1内の圧力が所定時間T1(例えば15分)、第二圧力域の上限圧力P2Uと下限圧力P2Lの間に保持されるように、制御器19は給蒸手段を制御する。第二圧力域P2で所定時間T1保持することで、解凍時間を速めることができる。しかもそれを運転当初にて行う場合には、被解凍物の温度が低いので、被解凍物の表面の焼けも防止される。
【0028】
第二圧力域P2で所定時間T1保持した後(ST3)、再び第一圧力P1まで減圧し(ST4)、その第一圧力P1にて所定時間T2(例えば2分)保持する(ST5)。第一圧力P1で所定時間保持した後(ST5)、次に述べる給蒸−減圧パルス制御がなされる(ST6)。この給蒸−減圧パルス制御は、図3(c)に示すように、まず第二圧力域(ここではその上限圧力P2U)まで蒸気を供給する(ST61)。第二圧力域上限圧力P2Uに達した後、第一圧力P1まで減圧し(ST62)、その第一圧力P1にて所定時間T2(例えば2分)保持する(ST63)。このような第二圧力域P2までの蒸気供給、第一圧力域P1までの減圧、そして第一圧力域P1での保持というサイクルが、所定回数だけ繰り返される(ST64)。そして、その給蒸−減圧パルスを所定回数だけ実行した後(ST6)、第一圧力域P1にて保持することで(ST7)、被解凍物は保冷されることになる。
【0029】
ところで、制御器19においては、給蒸手段による蒸気供給時の処理槽1内の圧力上昇速度、又は被解凍物による蒸気凝縮に伴う処理槽1内の圧力低下速度により、処理槽1内に入れられた被解凍物の処理量(若しくは表面温度)を判定することができる。なお、これら速度は、圧力センサ2の出力値の変化と、それに要した時間から把握可能である。
【0030】
例えば、運転当初の減圧手段による第一圧力P1までの減圧後、第二圧力域P2までの蒸気供給時において、処理槽1内の圧力上昇速度を把握することで、処理量の判定が可能である。同じ材料で単に重量が異なる被解凍物を想定すると、被解凍物の処理量が多い場合には、供給した蒸気は冷やされて凝縮され易いので、処理槽1内の圧力上昇速度は遅くなる。つまり、図2において、第一圧力P1から第二圧力域P2までの線L1は、水平方向に対する立ち上がり角度が小さくなり、水平方向に寝てくることになる。逆に、被解凍物の処理量が少ない場合には、処理槽1内の圧力上昇速度は速くなり、前記線L1は水平方向に対する立ち上がり角度が大きくなり、垂直方向に立ってくることになる。つまり、速く設定圧力まで処理槽内圧力が上昇することになる。
【0031】
被解凍物の処理量などを判定するには、第一圧力P1から第二圧力域P2までの圧力上昇速度だけでなく、第二圧力域P2で保持する際の第二圧力域上限圧力P2Uから同下限圧力P2Lまでの蒸気凝縮に伴う圧力低下速度を利用することもできる。また、例えば第一圧力P1から第二圧力域P2までの圧力上昇速度を利用する場合でも、運転当初の減圧後すぐの蒸気供給工程を利用してもよいし、給蒸−減圧パルス処理におけるいずれかの蒸気供給工程を利用できるなど、いずれの工程を利用するかは適宜に設定される。
【0032】
第二圧力域P2で保持する際の第二圧力域上限圧力P2Uから同下限圧力P2Lまでの蒸気凝縮に伴う圧力低下速度を利用する場合には、被解凍物の表面温度を推定することができる。すなわち、蒸気供給を停止させると、解凍物へ蒸気が凝縮し続けるため、処理槽内圧力は下がっていくが、その傾きを見ることにより、表面温度が上昇しているかを判断することができる。表面温度が低い場合、処理槽内の蒸気を多く凝縮させることができるため、処理槽内圧力は速く下がっていく。逆に、表面温度が上昇すると、処理槽内温度と表面温度との温度差が小さくなるため、凝縮する量が少なくなり、処理槽内圧力の低下が遅くなる。その処理槽内圧力の低下する時間(傾き)がある状態になると、表面温度が上昇したと判定し、第二圧力域での保持時間T1や、パルス回数を変化させることができる。
また、表面温度の判定は、前記給蒸−減圧パルス処理における第一圧力P1から第二圧力P2までの圧力上昇速度を利用して判定できる。
【0033】
このようにして、被解凍物の処理量が判定されるが、その判定された被解凍物の推定処理量に基づいて、その後の減圧手段による減圧と給蒸手段による蒸気供給が制御される。つまり、制御器は、判定された被解凍物の処理量に基づいて、運転時間、減圧量若しくは給蒸量(第一圧力域や第二圧力域の圧力)、減圧若しくは給蒸の動作タイミング(動作時期、第一圧力域での保持時間T2、第二圧力域での保持時間T1)、減圧若しくは給蒸の動作回数(給蒸−減圧パルス処理のパルス数)などの内、いずれか一以上を決定してその後の運転を制御することになる。
【0034】
本実施例においては、第二圧力域P2での保持時間T1と、給蒸−減圧パルス処理のパルス回数を決定するようにしている。但し、上述したように、第二圧力域P2での保持工程の保持圧力や、給蒸−減圧パルス工程における第二圧力を可変にすることなども考えられる。
【0035】
被解凍物の処理量の判定と、それに基づく運転調整は、運転中に複数回行うようにしてもよい。例えば、運転初期の蒸気供給時の圧力上昇速度にて、第二圧力域P2での保持時間を決定すると共に、その後の給蒸−減圧パルスの回数を決定するが、その給蒸−減圧パルス制御における蒸気供給時の圧力上昇速度にて、それを補正することも可能である。
【0036】
運転フローは、図2に限らず適宜に変更されることは言うまでもない。特に、運転当初の第一圧力P1まで減圧後、第二圧力域P2まで給蒸する工程の部分は、図2と同様にして、それ以降の工程部分を適宜変更することが考えられる。例えば、第二圧力域P2の上限圧力P2Uと下限圧力P2Lを段階的に変化させたり、第二圧力域P2の圧力を時間が経つにつれ第一圧力P1に近づけるよう低下させたりすることが考えられる。
【0037】
具体的には、図4に示すように、減圧手段により第一圧力P1まで減圧後、給蒸手段により第二圧力域P2まで蒸気供給し、その第二圧力域P2の上限圧力P2Uと下限圧力P2Lの範囲内に保持されるように、蒸気供給と、蒸気凝縮による圧力低下が繰り返し行われるのであるが、第二圧力域P2の上限圧力P2Uと下限圧力P2Lが段階的に変化される。つまり、減圧給蒸弁をオンオフさせる設定圧力を段階的に変化していくのである。図示例では、第二圧力域P2の上限圧力P2U及び下限圧力P2Lが、時間が経つにつれ第一圧力P1に近づくよう徐々に低下する。例えば、初めは22hPaまで給蒸し、給蒸停止後18hPaになると再度給蒸するという設定を用い、次に、18hPaまで給蒸し、給蒸停止後14hPaまで下がると再度給蒸するという設定を用いる、というように第二圧力域P2を徐々に低下させて第一圧力P1へ近づけていくのである。
【0038】
また、運転当初の第一圧力P1まで減圧後、第二圧力域P2まで給蒸して一定時間保持した後、第一圧力P1まで減圧する工程は、図2と同様であるが、その後の工程を次のように変化させることも考えられる。つまり、図2においては、第二圧力P2まで給蒸後すぐに減圧していたが、図5に示すように設定圧力でキープさせ、しかもそのキープの圧力を段階的に下げていくのである。
【0039】
言い換えると、運転当初の第一圧力P1までの減圧後に、次のようなサイクルを行うものといえる。すなわち、第一圧力P1から第二圧力域P2まで蒸気供給し、その第二圧力域P2の上限圧力P2Uと下限圧力P2Lの範囲内に保持されるように、第二圧力域P2で保持した後、減圧手段により第一圧力域P1まで減圧することを繰り返すのである。そして、図4の例では、そのサイクルごとに、第二圧力域P2を変更している(P21,P22,P23)。つまり、第二圧力域P2の上限圧力P2Uと下限圧力P2Lを、サイクルが変わるごとに第一圧力側に徐々に低下するようにしている。
【0040】
さらに、第二圧力域P2の圧力変動量を変更するようにしてもよい。例えば、前記サイクルが変わるごとに、第二圧力域P2の上限圧力P2Uと下限圧力P2Lとの差が異なってもよい。
【0041】
また、処理槽1内へ外気の導入を行ってもよい。上述した図5の実施例では、給蒸時の全圧(処理槽内の空気分圧+蒸気分圧)を段階的に下げると共に、これに伴って、処理槽1内の蒸気分圧も段階的に下がったが、図6に示すように、蒸気分圧は徐々に下げるが、全圧を徐々に上げるようにしてもよい。
【0042】
この場合の時間と処理槽内蒸気分圧との関係は、図6(a)に示され、時間と処理槽内全圧との関係は、図6(b)に示される。図6(a)に示すように、処理槽内の蒸気分圧は、図5と同様に低下する設定としている。しかも、ここでは、各サイクル中における第二圧力域P2での保持工程中においても、徐々に圧力を低下させ、直線状に第二圧力域P2を低下させている。さらに、本実施例では、図6(b)に示すように、処理槽内の全圧を上昇させている。
【0043】
その理由は、処理槽内を減圧させることにより、被解凍物を包んでいるパックが膨れて伝熱障害となるのを防ぐためである。図6(b)に示すように、途中から空気を導入すると、処理槽内の全圧は高くなるが、蒸気の分圧(比率)は低くなる。そうすることにより、被解凍物のパックの膨らみを抑え、かつ入熱量を抑えることができるため、被解凍物の表面温度を最適温度にコントロールすることができる。処理槽内蒸気分圧の目標値を変化させることで、被解凍物の表面温度を最適にコントロールすることができる。
【0044】
前記各実施例の真空蒸気解凍機によれば、減圧時および給蒸時の処理槽内圧力を圧力センサにてモニタすることにより、被解凍物の品温(芯温、表面温度)をモニタせずに解凍できる。また、処理層内の圧力にて制御を行うので、周辺雰囲気に左右されず、温度センサによる場合よりも信頼性が高い。しかも、被解凍物は、例えば−30℃に冷凍されており、温度センサを刺しにくいが、圧力による場合にはそのような不都合が回避される。なお、圧力による制御は、被解凍物の処理量だけでなく、大きさや種類なども考慮して設定可能とできる。
【0045】
また、前記各実施例の真空蒸気解凍機によれば、解凍物の品温を上げ過ぎず、品質を維持させ、かつ解凍時間を短縮させることができる。特に、所定圧力における圧力キープや、給蒸−減圧パルス制御により達成される。また、表面温度をできるだけ速く上昇できるので、解凍時間が短縮できる。例えば、−30℃を0℃まで鶏肉100kgを解凍する場合、120分にて解凍可能である。しかも、余分な熱を加えないで、解凍後のドリップを抑制でき、品質を維持させて解凍できる。
【0046】
なお、本発明は、真空蒸気解凍機に限らず、蒸気を凝縮させて伝熱させる他の装置にも適用可能である。また、解凍といっても、0℃までの解凍に限らず、例えば−3℃までの解凍などに適用することも可能である。
【0047】
本発明は、上記実施例に限定されるものではない。上記実施例では、減圧を停止して、給蒸を行うように構成しているが、給蒸中に減圧する、すなわち減圧しながら給蒸するように構成することができる。こうすることにより、第一圧力P1に近い圧力でキープでき、より低い温度で解凍を行うことができる。また解凍物の表面温度は処理槽内の飽和温度以下にキープされるため、第二圧力域P2の設定を変更することにより、前記表面温度の上限をコントロールすることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の真空蒸気解凍機によれば、短時間で高品質な解凍を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空蒸気解凍機の一実施例を示す概略構造図である。
【図2】図1の真空蒸気解凍機の運転フローの一例を示す図であり、処理槽内の圧力変化を示している。
【図3】図2の運転を実行するためのフローチャートであり、(a)はメイン処理、(b)はそのメイン処理中の第二圧力域での保持処理、(c)はメイン処理中の給蒸−減圧パルス処理を示している。
【図4】図2の運転フローの変形例を示す図である。
【図5】図2の運転フローの他の変形例を示す図である。
【図6】図5の運転フローの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 処理槽
2 圧力センサ
3 蒸気エゼクタ
4 真空ポンプ
5 熱交換器
7 エゼクタ給蒸弁
8,9 ボイラ
13 減圧給蒸弁
17 外気導入弁

Claims (9)

  1. 被解凍物を収容して密閉可能な処理槽と、処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧した処理槽内へ蒸気を供給する給蒸手段と、処理槽内の圧力を測定する圧力センサとを備え、
    圧力センサにより給蒸手段および減圧手段を制御する
    ことを特徴とする真空蒸気解凍機。
  2. 被解凍物を収容して密閉可能な処理槽と、処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧した処理槽内へ蒸気を供給する給蒸手段と、処理槽内の圧力を測定する圧力センサとを備え、
    給蒸手段による蒸気供給後に減圧手段による減圧する工程が、運転当初の減圧手段による減圧後に少なくとも一回行われ、
    前記工程中において、前記処理槽内の圧力が蒸気供給後の圧力域又は減圧後の圧力域にて所定時間保持される
    ことを特徴とする真空蒸気解凍機。
  3. 被解凍物を収容して密閉可能な処理槽と、処理槽内を減圧する減圧手段と、減圧した処理槽内へ蒸気を供給する給蒸手段と、処理槽内の圧力を測定する圧力センサとを備え、
    減圧手段により第一圧力域まで減圧後、給蒸手段により第二圧力域まで蒸気供給し、その第二圧力域の上限圧力と下限圧力の範囲内に保持されるように、被解凍物による蒸気凝縮に伴う処理槽内の圧力低下と、給蒸手段による蒸気供給に伴う処理槽内の圧力上昇とを繰り返すことにより前記処理槽内の圧力が第二圧力域で保持可能とされた
    ことを特徴とする真空蒸気解凍機。
  4. 第二圧力域で保持した後、減圧手段により第一圧力域まで減圧し、その第一圧力域で保持した後、
    給蒸手段による第二圧力域までの給蒸、減圧手段による第一圧力域までの減圧、その第一圧力域での保持が繰り返し可能とされた
    ことを特徴とする請求項3に記載の真空蒸気解凍機。
  5. 第二圧力域で保持した後、減圧手段により第一圧力域まで減圧した後、
    給蒸手段による第二圧力域までの給蒸、その第二圧力域での保持、減圧手段による第一圧力域までの減圧が繰り返し可能とされた
    ことを特徴とする請求項3に記載の真空蒸気解凍機。
  6. 第二圧力域の上限圧力と下限圧力を段階的に変化可能とされた
    ことを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれかに記載の真空蒸気解凍機。
  7. 第二圧力域の圧力は、時間が経つにつれ第一圧力域の圧力に近づくよう低下する
    ことを特徴とする請求項6に記載の真空蒸気解凍機。
  8. 減圧手段による減圧中に、処理槽内へ外気又は給蒸手段による蒸気の導入が可能とされた
    ことを特徴とする請求項3から請求項7までのいずれかに記載の真空蒸気解凍機。
  9. 前記繰り返し後、第一圧力域で保持する
    ことを特徴とする請求項4から請求項8までのいずれかに記載の真空蒸気解凍機。
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