JP2004357521A - 殺菌浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の洗剤は、野菜や果実には農薬が多く含まれ、又魚肉介類にはウイルスなどが寄生しており、生食用食材として利用されているが、殺菌したり除去することは難しく、環境公害上の問題となっていた。殺菌力が強くて残留性がないオゾン水は、その処理により水道水中の発ガン物質や塩素を分解・脱臭するが、浸してその殺菌力等を利用しても、食品等の内部迄浸透させるには、物理的限界があった。
本発明は、上記の問題点を改善して、薬や菌に対しても安全に殺菌・脱臭・洗浄することを目的とする。
【解決手段】殺菌洗浄槽、該殺菌浄化槽へ超音波を発振させる超音波発振器、殺菌洗浄槽へオゾン水を送り込むオゾン水発生器、該オゾン水生成器へ水を導入する導入管等からなる殺菌浄化装置において、生成されるオゾン水を該殺菌洗浄槽へ導入すると共に超音波作用とオゾン水の殺菌作用との組合わせによって殺菌・脱臭を奏させる殺菌浄化装置を提供する
【選択図】 図1
本発明は、上記の問題点を改善して、薬や菌に対しても安全に殺菌・脱臭・洗浄することを目的とする。
【解決手段】殺菌洗浄槽、該殺菌浄化槽へ超音波を発振させる超音波発振器、殺菌洗浄槽へオゾン水を送り込むオゾン水発生器、該オゾン水生成器へ水を導入する導入管等からなる殺菌浄化装置において、生成されるオゾン水を該殺菌洗浄槽へ導入すると共に超音波作用とオゾン水の殺菌作用との組合わせによって殺菌・脱臭を奏させる殺菌浄化装置を提供する
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生鮮食料等の殺菌・洗浄・脱臭を行う殺菌洗浄槽を備えた殺菌浄化装置に関し、特に、野菜、果実や魚肉貝類等の殺菌・脱臭・洗浄に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在生鮮食料等の殺菌は、塩素系洗剤(次亜鉛素酸等)や天然洗浄剤で洗うことが行われている。又オゾン水で洗浄することも一部では考えられていたようである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の洗剤では、例えば、野菜や果実には除草剤か防虫剤等の農薬が、特に、輸入物に含まれており、又魚肉介類にはウイルスなどの菌類が寄生している。これらは生食用の食材として利用されているが、これらを殺菌したり除去することは、難しく、環境公害上の問題となっていた。
オゾン水も殺菌力が強くて残留性がなく(塩素の7倍、殺菌時間が15〜50秒であるのに対し次亜塩素酸などの塩素系では20〜30分)、オゾン水処理により水道水中の発ガン物質のトリハロメタンや塩素を分解・脱臭するのであるが、例えオゾン水に浸してその殺菌力等を利用するとしても、食品の細部や肉の内臓の内部迄浸透させるには、どうしても物理的に限界があった。
【0004】
その他電解次亜塩素水や強酸性水、塩素系殺菌剤やアルコール等も殺菌水として有効であるが、食材の殺菌には不適当であり、問題があった。
特に、次亜塩素水ナトリウムや電解強酸性水は、厨房で菜果の99%までが殺菌に使用されており、これらは塩素による接触殺菌である。野菜や果実の表面には腺毛が密集しており、腺毛が密集しているので、腺毛が分泌した分泌物が菜果の表面を覆い保護するので、接触殺菌では難しかった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を改善して、生鮮食材等の農薬や菌に対しても充分にして安全に殺菌・脱臭・洗浄することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、殺菌洗浄槽、該殺菌洗浄槽へ超音波を発振させる超音波発振器、殺菌洗浄槽へオゾン水を送り込むオゾン水発生器、該オゾン水生成器へ水を導入する導入管等からなる殺菌浄化装置において、オゾン水生成器から生成されるオゾン水を該殺菌洗浄槽へ導入すると共に超音波作用とオゾン水の殺菌作用との組合わせによって短時間で殺菌・脱臭・洗浄を奏させることした殺菌浄化装置を提供する。
【0007】
更に、前記超音波発振器は殺菌洗浄槽底部側に設けられ、且つオゾン水生成器は該超音波発振器下方に設けた配置構造とした殺菌浄化装置を提供する。
【0008】
又、殺菌洗浄槽、殺菌洗浄槽内の底部側へ設けられる超音波発振器、殺菌洗浄槽の側壁に接して取付けられるオゾン水生成器、該オゾン水生成器へ水を導入する導入管からなるものにおいて、オゾン水生成器から生成されるオゾン水を該殺菌洗浄槽へ導入すると共に超音波作用とオゾン水の殺菌作用との組合わせによって殺菌・脱臭を奏させることとした殺菌浄化装置を提供する。
【0009】
前記殺菌洗浄槽内のオゾン水を冷却するために該殺菌浄化槽の上方にオーバフロー用の開口を設けたことで、オゾン水濃度の温度を上昇しないようにする。
【0010】
前記殺菌洗浄槽内のオゾン水を冷却するために該殺菌浄化槽の上方にオーバフロー用の開口を設けて流下させ殺菌浄化槽内の温度を25℃以下とすることで、オゾン濃度の低下を防ぐことで殺菌能力を維持する。又、オゾン濃度を0.6乃至1.5ppm、超音波を28乃至32kHzとすることで殺菌力を維持する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例の一つであり、超音波発振器(2)を備えた殺菌洗浄槽(1)の下方へオゾン発生器(3)を一体化して設けて組み合わせた殺菌浄化装置を示す。
この方式では、オゾン発生器(3)が、殺菌洗浄槽(3)の下方に設置されているのでコンパクトとなり、且つ重心が下側にあるので、載置したとき安定がよくなる。
【0012】
図1で示されるように、殺菌洗浄槽(1)へは、水道の水などを使用した原水(水道)導管(5)からオゾン水生成器(3)へ通り、オゾン水となってオゾン水導菅(6)を通り殺菌洗浄槽(1)内へ導入される。
殺菌浄化槽(1)の下方には、超音波発振器(2)が設けられており、殺菌浄化槽(1)内のオゾン水に浸された生鮮食材等を超音波と共に殺菌・脱臭・洗浄作用を行う。排出管(7)は、オーバフロウした水の排水口を示す。
【0013】
オゾン生成器(3)は、主にオゾン放電器(30)、ミキシング(31)からなり、水道水などが原水(水道)導管(5)から入り、オゾン水が生成される。
更にオゾン生成器(3)には、濃度安定装置を付けることがよい。又オゾン濃度計を設置して、設定濃度以下に下がった場合には、警告装置を付けておき、警告灯によって表示できるようにしておくとよい。オゾン濃度はある範囲内であることが望ましいことが実験の結果わかった。即ち、イオン濃度が低いと超音波をかけると、イオン濃度が低下してしまうので殺菌力が弱くなってしまう。従って、実験の結果、イオン濃度は0.6乃至1.5ppm、超音波の周波数は28乃至32kHzの範囲内であれば、殺菌作用に支障がないことが確かめられた。
【0014】
殺菌洗浄槽(1)へは、野菜や魚介類等が投入されて、超音波発振器(2)からの超音波作用によって、野菜や魚介類等の内部まで浸透させる力が働き、オゾン水を導くことになるので、オゾン水生成器(3)生成されたオゾン水が殺菌・脱臭・洗浄を行うことになる。
又、超音波発振器(2)の周波数は、食品により最も適した周波数に合わせることが好ましい。
【0015】
水は水道水などから供給されるがオーバーフロウした分は、殺菌洗浄槽(1)の壁に開けた開口(4)から流出し、殺菌洗浄槽(1)の壁に設けた排出管(7)から外部に排出される。
【0016】
水温が高くなるとオゾン水の濃度が減少するので殺菌効果が減少する点で問題となるため、殺菌洗浄槽(1)の壁を冷却する為に水をオーバフローさせて槽(1)壁に沿って流す。実験の結果では、冷却温度は、25℃以下に保つことが必要であることが分かっており、その為に、オーバーフローによる簡単な冷却構成がよいことが幾多の試行の結果知れたのである。冷却装置としては、その他種々の構成が当業者によって実施可能である。
【0017】
この場合には、開口(4)の外側に二重の壁が周囲を囲んでおり流路を形成しているので、槽(1)周囲が冷却されオゾン濃度の減少を防ぐ。流路としては、一例として図3に示すような複数の開口(4)から流出するものが考えられる。
【0018】
図2に示すように、オゾン生成器(3)は、熱を嫌うために、断熱層(8)を設けることも考えられる。その断熱層(8)内には冷却水を冷却管(9)を設ける事もよい。入口管(90)から冷却水が入り出口管(91)より排出される点が同図に示される。
【0019】
他の実施例が、図3に示される。図に示す例では、オゾン水生成器(3)が殺菌洗浄槽(1)の該殺菌浄化槽の側壁に接して、超音波発振器(2)から離れて設けられている。従って、オゾン生成器(3)は、殺菌洗浄槽(1)に接しているので常時冷却されることになり、冷却のための構成が特別に要らない利点がある。 生成されたオゾン水はオゾン水導管(6)を通って殺菌洗浄槽(1)内へ導入される。殺菌洗浄槽(3)の槽壁には、オーバーフロウ用の開口(4)が複数設けれており、槽(1)を冷却後排出管(7)から排出される。
【0020】
このオゾン水生成器(3)は、図3に示す場合、縦型となっているが、ミキシング部(31)が下部に設置されている場合には、オゾンと水とがよく混合してより効果的である。その他、超音波発振器(2)は、必要に応じ適宜の箇所へ設置することができる(例えば、図3の対応する面にも置ける)。
又オゾン生成器にオゾン濃度安定器を付けておけば、濃度の変化がなく安定した作動を保証してくれる。又非常事態に備えておくために、本装置にオゾン濃度計を設置しておいて、オゾン濃度が下がった時に、警告装置を作動させるようにしておいてもよい。
【0021】
図4に示すものは、図3に示す実施例の断面であり、オゾン生成器(3)からオゾン水が殺菌浄化槽(1)内へ送り込まれる。又オーバーフロウした水は、開口(4)から外部に排出管(7)を通し排出される。
図5に示すものは、前記図3に示す実施例の平面図であり、開口(4)から槽(1)壁に沿って外部へ流出する状況を示している。
なお、上記実施例では、槽(1)壁に沿って流路を形成したが、温度交換を防ぐために、図1に示す殺菌洗浄槽(1)周囲に螺旋状の流路を設けて整然として流下させることも可能である。
【0022】
これらの組合わせにより、従来のものに比べて殺菌作用が著しく高められたが、これは、超音波の縦波の振動により、野菜等の内部までその振動が伝わり、その結果、オゾン水が野菜内部まで誘導されて、殺菌作用を及ぼすと考えられる。
又オゾン水の殺菌力は強く又短時間で殺菌できるので、処理は超音波作用と相まって更に短時間で且つ簡単にできる大きな利点がある。
更に、超音波装置は従来より眼鏡や精密機器の洗浄等に使用されてきたが、又超音波は水中でキャビテーション現象を起こすので、これがオゾン水も接触不可能な生鮮食材の細胞の中に寄生しているウイルスを破砕している事実が認められる。
【0023】
オゾン水は、従来より、塩素の7倍の殺菌力を持つが(空気中では塩素の1.65倍、水中では約7倍)、その外、オゾン水は酸化分解して表面を覆うので臭いを止める脱臭力もあるので、魚、肉や野菜などの脱臭効果をも期待することができる。更に、殺菌の外鮮度や味も保つ効果もある。
更に、オゾン水で殺菌しても、残留性がなく速効性があるので食品の殺菌には好ましいので、従って、この超音波との相乗作用により、殺菌作用が食品に浸透する為に、従来の殺菌方式に比べて格段の殺菌力を持つに至ったものと実験の結果考えられる。更に、好ましいことは、超音波が洗浄作用を持つために浸透し野菜等についている農薬も除去するという作用を奏するに至るものである。
【0024】
従って、例えば、牡蠣や佃煮等の貝類を生で食べる場合、貝肉ばかりでなく内臓(消化器官)までも食べるので、本発明によって、生鮮食材の内部に至る殺菌洗浄が可能となった。これは実験の結果でも認められた。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、生鮮食品の殺菌・洗浄が、例えば、魚介類の体表ばかりでなく内臓の内部までも短時間で可能となり、細菌や農薬などの確かな殺菌・洗浄効果が得られた。又殺菌・洗浄の効果に加えて、水産加工食品の原料の脱臭の効果も奏することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一つである超音波発振機を備えた殺菌洗浄槽へオゾン水発生器へ組み合わせたものを示す。
【図2】本発明の実施例の一つであるオゾン水生成器と殺菌洗浄槽とを一体化したものを示す。
【図3】本発明の他の実施例の一つであるオゾン水生成器と殺菌洗浄槽とを一体化したものを示す。
【図4】前記実施例の横断面の概略図を示す。
【図5】前記実施例の平面から見た概略図を示す。
【符号の説明】
1 殺菌洗浄槽
2 超音波発振機
3 オゾン水生成器
4 開口
5 原水(水道)導管
6 オゾン水導菅
7 排出管
【発明の属する技術分野】
本発明は、生鮮食料等の殺菌・洗浄・脱臭を行う殺菌洗浄槽を備えた殺菌浄化装置に関し、特に、野菜、果実や魚肉貝類等の殺菌・脱臭・洗浄に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在生鮮食料等の殺菌は、塩素系洗剤(次亜鉛素酸等)や天然洗浄剤で洗うことが行われている。又オゾン水で洗浄することも一部では考えられていたようである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の洗剤では、例えば、野菜や果実には除草剤か防虫剤等の農薬が、特に、輸入物に含まれており、又魚肉介類にはウイルスなどの菌類が寄生している。これらは生食用の食材として利用されているが、これらを殺菌したり除去することは、難しく、環境公害上の問題となっていた。
オゾン水も殺菌力が強くて残留性がなく(塩素の7倍、殺菌時間が15〜50秒であるのに対し次亜塩素酸などの塩素系では20〜30分)、オゾン水処理により水道水中の発ガン物質のトリハロメタンや塩素を分解・脱臭するのであるが、例えオゾン水に浸してその殺菌力等を利用するとしても、食品の細部や肉の内臓の内部迄浸透させるには、どうしても物理的に限界があった。
【0004】
その他電解次亜塩素水や強酸性水、塩素系殺菌剤やアルコール等も殺菌水として有効であるが、食材の殺菌には不適当であり、問題があった。
特に、次亜塩素水ナトリウムや電解強酸性水は、厨房で菜果の99%までが殺菌に使用されており、これらは塩素による接触殺菌である。野菜や果実の表面には腺毛が密集しており、腺毛が密集しているので、腺毛が分泌した分泌物が菜果の表面を覆い保護するので、接触殺菌では難しかった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を改善して、生鮮食材等の農薬や菌に対しても充分にして安全に殺菌・脱臭・洗浄することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明では、殺菌洗浄槽、該殺菌洗浄槽へ超音波を発振させる超音波発振器、殺菌洗浄槽へオゾン水を送り込むオゾン水発生器、該オゾン水生成器へ水を導入する導入管等からなる殺菌浄化装置において、オゾン水生成器から生成されるオゾン水を該殺菌洗浄槽へ導入すると共に超音波作用とオゾン水の殺菌作用との組合わせによって短時間で殺菌・脱臭・洗浄を奏させることした殺菌浄化装置を提供する。
【0007】
更に、前記超音波発振器は殺菌洗浄槽底部側に設けられ、且つオゾン水生成器は該超音波発振器下方に設けた配置構造とした殺菌浄化装置を提供する。
【0008】
又、殺菌洗浄槽、殺菌洗浄槽内の底部側へ設けられる超音波発振器、殺菌洗浄槽の側壁に接して取付けられるオゾン水生成器、該オゾン水生成器へ水を導入する導入管からなるものにおいて、オゾン水生成器から生成されるオゾン水を該殺菌洗浄槽へ導入すると共に超音波作用とオゾン水の殺菌作用との組合わせによって殺菌・脱臭を奏させることとした殺菌浄化装置を提供する。
【0009】
前記殺菌洗浄槽内のオゾン水を冷却するために該殺菌浄化槽の上方にオーバフロー用の開口を設けたことで、オゾン水濃度の温度を上昇しないようにする。
【0010】
前記殺菌洗浄槽内のオゾン水を冷却するために該殺菌浄化槽の上方にオーバフロー用の開口を設けて流下させ殺菌浄化槽内の温度を25℃以下とすることで、オゾン濃度の低下を防ぐことで殺菌能力を維持する。又、オゾン濃度を0.6乃至1.5ppm、超音波を28乃至32kHzとすることで殺菌力を維持する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例の一つであり、超音波発振器(2)を備えた殺菌洗浄槽(1)の下方へオゾン発生器(3)を一体化して設けて組み合わせた殺菌浄化装置を示す。
この方式では、オゾン発生器(3)が、殺菌洗浄槽(3)の下方に設置されているのでコンパクトとなり、且つ重心が下側にあるので、載置したとき安定がよくなる。
【0012】
図1で示されるように、殺菌洗浄槽(1)へは、水道の水などを使用した原水(水道)導管(5)からオゾン水生成器(3)へ通り、オゾン水となってオゾン水導菅(6)を通り殺菌洗浄槽(1)内へ導入される。
殺菌浄化槽(1)の下方には、超音波発振器(2)が設けられており、殺菌浄化槽(1)内のオゾン水に浸された生鮮食材等を超音波と共に殺菌・脱臭・洗浄作用を行う。排出管(7)は、オーバフロウした水の排水口を示す。
【0013】
オゾン生成器(3)は、主にオゾン放電器(30)、ミキシング(31)からなり、水道水などが原水(水道)導管(5)から入り、オゾン水が生成される。
更にオゾン生成器(3)には、濃度安定装置を付けることがよい。又オゾン濃度計を設置して、設定濃度以下に下がった場合には、警告装置を付けておき、警告灯によって表示できるようにしておくとよい。オゾン濃度はある範囲内であることが望ましいことが実験の結果わかった。即ち、イオン濃度が低いと超音波をかけると、イオン濃度が低下してしまうので殺菌力が弱くなってしまう。従って、実験の結果、イオン濃度は0.6乃至1.5ppm、超音波の周波数は28乃至32kHzの範囲内であれば、殺菌作用に支障がないことが確かめられた。
【0014】
殺菌洗浄槽(1)へは、野菜や魚介類等が投入されて、超音波発振器(2)からの超音波作用によって、野菜や魚介類等の内部まで浸透させる力が働き、オゾン水を導くことになるので、オゾン水生成器(3)生成されたオゾン水が殺菌・脱臭・洗浄を行うことになる。
又、超音波発振器(2)の周波数は、食品により最も適した周波数に合わせることが好ましい。
【0015】
水は水道水などから供給されるがオーバーフロウした分は、殺菌洗浄槽(1)の壁に開けた開口(4)から流出し、殺菌洗浄槽(1)の壁に設けた排出管(7)から外部に排出される。
【0016】
水温が高くなるとオゾン水の濃度が減少するので殺菌効果が減少する点で問題となるため、殺菌洗浄槽(1)の壁を冷却する為に水をオーバフローさせて槽(1)壁に沿って流す。実験の結果では、冷却温度は、25℃以下に保つことが必要であることが分かっており、その為に、オーバーフローによる簡単な冷却構成がよいことが幾多の試行の結果知れたのである。冷却装置としては、その他種々の構成が当業者によって実施可能である。
【0017】
この場合には、開口(4)の外側に二重の壁が周囲を囲んでおり流路を形成しているので、槽(1)周囲が冷却されオゾン濃度の減少を防ぐ。流路としては、一例として図3に示すような複数の開口(4)から流出するものが考えられる。
【0018】
図2に示すように、オゾン生成器(3)は、熱を嫌うために、断熱層(8)を設けることも考えられる。その断熱層(8)内には冷却水を冷却管(9)を設ける事もよい。入口管(90)から冷却水が入り出口管(91)より排出される点が同図に示される。
【0019】
他の実施例が、図3に示される。図に示す例では、オゾン水生成器(3)が殺菌洗浄槽(1)の該殺菌浄化槽の側壁に接して、超音波発振器(2)から離れて設けられている。従って、オゾン生成器(3)は、殺菌洗浄槽(1)に接しているので常時冷却されることになり、冷却のための構成が特別に要らない利点がある。 生成されたオゾン水はオゾン水導管(6)を通って殺菌洗浄槽(1)内へ導入される。殺菌洗浄槽(3)の槽壁には、オーバーフロウ用の開口(4)が複数設けれており、槽(1)を冷却後排出管(7)から排出される。
【0020】
このオゾン水生成器(3)は、図3に示す場合、縦型となっているが、ミキシング部(31)が下部に設置されている場合には、オゾンと水とがよく混合してより効果的である。その他、超音波発振器(2)は、必要に応じ適宜の箇所へ設置することができる(例えば、図3の対応する面にも置ける)。
又オゾン生成器にオゾン濃度安定器を付けておけば、濃度の変化がなく安定した作動を保証してくれる。又非常事態に備えておくために、本装置にオゾン濃度計を設置しておいて、オゾン濃度が下がった時に、警告装置を作動させるようにしておいてもよい。
【0021】
図4に示すものは、図3に示す実施例の断面であり、オゾン生成器(3)からオゾン水が殺菌浄化槽(1)内へ送り込まれる。又オーバーフロウした水は、開口(4)から外部に排出管(7)を通し排出される。
図5に示すものは、前記図3に示す実施例の平面図であり、開口(4)から槽(1)壁に沿って外部へ流出する状況を示している。
なお、上記実施例では、槽(1)壁に沿って流路を形成したが、温度交換を防ぐために、図1に示す殺菌洗浄槽(1)周囲に螺旋状の流路を設けて整然として流下させることも可能である。
【0022】
これらの組合わせにより、従来のものに比べて殺菌作用が著しく高められたが、これは、超音波の縦波の振動により、野菜等の内部までその振動が伝わり、その結果、オゾン水が野菜内部まで誘導されて、殺菌作用を及ぼすと考えられる。
又オゾン水の殺菌力は強く又短時間で殺菌できるので、処理は超音波作用と相まって更に短時間で且つ簡単にできる大きな利点がある。
更に、超音波装置は従来より眼鏡や精密機器の洗浄等に使用されてきたが、又超音波は水中でキャビテーション現象を起こすので、これがオゾン水も接触不可能な生鮮食材の細胞の中に寄生しているウイルスを破砕している事実が認められる。
【0023】
オゾン水は、従来より、塩素の7倍の殺菌力を持つが(空気中では塩素の1.65倍、水中では約7倍)、その外、オゾン水は酸化分解して表面を覆うので臭いを止める脱臭力もあるので、魚、肉や野菜などの脱臭効果をも期待することができる。更に、殺菌の外鮮度や味も保つ効果もある。
更に、オゾン水で殺菌しても、残留性がなく速効性があるので食品の殺菌には好ましいので、従って、この超音波との相乗作用により、殺菌作用が食品に浸透する為に、従来の殺菌方式に比べて格段の殺菌力を持つに至ったものと実験の結果考えられる。更に、好ましいことは、超音波が洗浄作用を持つために浸透し野菜等についている農薬も除去するという作用を奏するに至るものである。
【0024】
従って、例えば、牡蠣や佃煮等の貝類を生で食べる場合、貝肉ばかりでなく内臓(消化器官)までも食べるので、本発明によって、生鮮食材の内部に至る殺菌洗浄が可能となった。これは実験の結果でも認められた。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、生鮮食品の殺菌・洗浄が、例えば、魚介類の体表ばかりでなく内臓の内部までも短時間で可能となり、細菌や農薬などの確かな殺菌・洗浄効果が得られた。又殺菌・洗浄の効果に加えて、水産加工食品の原料の脱臭の効果も奏することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一つである超音波発振機を備えた殺菌洗浄槽へオゾン水発生器へ組み合わせたものを示す。
【図2】本発明の実施例の一つであるオゾン水生成器と殺菌洗浄槽とを一体化したものを示す。
【図3】本発明の他の実施例の一つであるオゾン水生成器と殺菌洗浄槽とを一体化したものを示す。
【図4】前記実施例の横断面の概略図を示す。
【図5】前記実施例の平面から見た概略図を示す。
【符号の説明】
1 殺菌洗浄槽
2 超音波発振機
3 オゾン水生成器
4 開口
5 原水(水道)導管
6 オゾン水導菅
7 排出管
Claims (6)
- 殺菌洗浄槽、該殺菌洗浄槽へ超音波を発振させる超音波発振器、殺菌洗浄槽へオゾン水を送り込むオゾン水発生器、該オゾン水生成器へ水を導入する導入管等からなる殺菌浄化装置において、オゾン水生成器から生成されるオゾン水を該殺菌洗浄槽へ導入すると共に超音波作用とオゾン水の殺菌作用との組合わせによって殺菌・脱臭を奏させることを特徴とする殺菌浄化装置
- 前記超音波発振器は殺菌洗浄槽底部側に設けられ、且つオゾン水生成器は該超音波発振器下方に設けたことを特徴とする請求項1項記載の殺菌浄化装置
- 殺菌洗浄槽、殺菌洗浄槽内の底部側へ設けられる超音波発振器、殺菌洗浄槽の側壁に接して取付けられるオゾン水生成器、該オゾン水生成器へ水を導入する導入管からなるものにおいて、オゾン水生成器から生成されるオゾン水を該殺菌洗浄槽へ導入すると共に超音波作用とオゾン水の殺菌作用との組合わせによって殺菌・脱臭を奏させることを特徴とする殺菌浄化装置
- 前記殺菌洗浄槽内のオゾン水を冷却するために該殺菌洗浄槽の上方にオーバフロー用の開口を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3項記載の殺菌浄化装置
- 前記殺菌洗浄槽内のオゾン水を冷却するために該殺菌浄化槽の上方にオーバフロー用の開口を設けて流下させ殺菌洗浄槽内の温度を25℃以下とすることを特徴とする請求項4記載の殺菌浄化装置
- 前記オゾン水の濃度を0.6乃至1.5ppm、超音波周波数を28乃至32kHzとすることを特徴とする請求項1又は3記載の殺菌浄化装置
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---|---|---|---|---|
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KR101225492B1 (ko) * | 2009-12-08 | 2013-01-23 | (주)엔퓨텍 | 의료기구 세정장치 및 그 방법 |
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-
2003
- 2003-06-02 JP JP2003156747A patent/JP2004357521A/ja active Pending
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