JP2004356890A - 光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム - Google Patents

光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】光無線を介して信号を伝送する光無線伝送装置において、装置の小型化を図ると共に、光軸調整を高精度且つ高速に行うことを可能とし、屋内使用にも適したものとする。
【解決手段】光軸調整用の光を受光する第1受光素子6と、通信光を受光する第2受光素子36とを同一受光エリア内に設け、入射光の一部を反射し、残りを透過する光制御素子3と、入射光の光軸に対する偏向角を制御可能な反射光学系4とを組み合わせ、第2受光素子36により相手装置からの通信光を受光すると共に、第1受光素子6により受光した光軸調整用の光に基づいて反射光学系4の偏向角を制御することにより、相手装置との間で送受信される通信光の光軸調整を同軸で行う構成とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ信号等により強度変調された光を送信・受信することによりデータ伝送を行う光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光無線を介して信号を伝送する場合、送信側の発光素子としてLED(発光ダイオード)やレーザダイオードが用いられている。このうち、LEDにより信号を送信する装置では、指向性の広いLED光のビーム径を集束レンズで絞らなければならないが、この絞りに限界があるために長距離を伝送するとビーム径が広がり、受信されるパワーが減少することになる。
【0003】
これを解決するため、例えば図22に示すような屋内光無線伝送装置が提案されている。この光無線伝送装置では、一方の装置(親機51)にデータ信号送信のための発光部52とは別に発光手段53を設け、この発光手段53から光軸調整用のパイロット光53Aを送信し、他方の光無線伝送装置(子機54)では、その光軸方向を変位させて受光装置54Aによりパイロット光53Aを受信し、このパイロット光53Aの受光レベルに基づいて光軸調整を行うように構成されている。本装置は、LED光をパラボラリフレクタにより平行化してビーム径を絞るようにしたもので、指向性の狭いビーム光を送信する受光装置54Aをステッピングモータ等により回転させることにより、水平・垂直方向に走査して、2次元座標において最大の受光レベルが得られる点をサーチするという形態で具体化されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方、レーザダイオードを用いた屋外光無線伝送装置においては、ミラーとビームスプリッタによる光軸調整方法が採用されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第3059870号公報
【0006】
【特許文献2】
特許第3206993号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の屋内光無線伝送装置で光軸調整を行うには、受光素子、及びその光学系を含む受光装置と、発光素子及びその光学系を含む発光装置とを同時に回転させる必要があるため、屋内で使用するには装置が大型なものとなる。
【0008】
また、より高速な伝送を行うためには、受信側で、相手装置からの送信光を高効率に受光する必要があり、送信光は指向角数度[deg]程度の非常に狭い指向角のビームにしなければならない。双方向通信を行う場合は、同一装置内に配置された発光装置と受光装置の光軸とを一致させる必要があるが、送信光の指向性が非常に狭い場合、本装置のように上下に配置された発光装置と受光装置の光軸調整を高精度且つ高速に行うことは困難であった。
【0009】
さらに、送信と受信の光軸とを一致させる光軸調整方法として、上記の屋外光無線伝送装置の調整方法が考えられるが、本装置は多数の光学素子が用いられた大規模なものであるために装置が大型なものとなり、また、ある程度光軸調整を行った後の微調整に用いられているため、相手装置をサーチ可能な範囲が数度程度と狭く、屋内の様々な場所に移動して使用される装置には適さないものとなっている。
【0010】
本発明の目的は、装置の小型化を図ると共に、光軸調整を高精度且つ高速に行うことが可能であり、屋内使用にも適した光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、データ信号により強度変調された通信用の光又は光軸調整用の光を出射する発光素子、前記発光素子から出射された光を平行光に近いビーム光に成形する第1光学素子、入射光の一部を反射し、残りを透過する光制御素子、入射光を反射し且つ当該入射光の光軸に対する偏向角を制御するための駆動手段を有する反射光学系、相手装置から送信された光を集光する第2光学素子、前記第2光学素子で集光された光を受光する第1、第2受光素子を有し、前記発光素子から出射された光は前記第1光学素子で平行光に近いビーム光に成形され、前記光制御素子を透過し、前記反射光学系で所定方向に反射して前記相手装置に送信され、前記相手装置から入射した光は前記反射光学系で反射され、前記光制御素子で反射された後、前記第2光学素子を経て前記第1、第2受光素子で受光されるように構成された受発光部と、前記第1受光素子で受光した光軸調整用の光に基づいて前記反射光学系の偏向角を制御するための偏向角制御信号を演算し、当該偏向角制御信号を前記反射光学系の駆動手段に供給する偏向角制御信号供給部と備え、前記第2受光素子において前記相手装置から送信された通信用の光を受光し、前記第1受光素子において受光した光軸調整用の光に基づいて前記反射光学系の偏向角を制御することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸合わせを行うことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、データ信号により強度変調された通信用の光又は光軸調整用の光を出射する発光素子、前記発光素子から出射された光を平行光に近いビーム光に成形する第1光学素子、入射光の一部を反射し、残りを透過する光制御素子、入射光を反射し且つ当該入射光の光軸に対する偏向角を制御するための駆動手段を有する反射光学系、相手装置から送信された光を集光する第2光学素子、前記第2光学素子で集光された光を受光する第1、第2受光素子を有し、前記発光素子から出射された光は前記第1光学素子で平行光に近いビーム光に成形され、前記光制御素子で反射され、前記反射光学系で所定方向に反射して前記相手装置に送信され、前記相手装置から入射した光は前記反射光学系で反射され、前記光制御素子を透過した後、前記第2光学素子を経て前記第1、第2受光素子で受光されるように構成された受発光部と、前記第1受光素子で受光した光軸調整用の光に基づいて前記反射光学系の偏向角を制御するための偏向角制御信号を演算し、当該偏向角制御信号を前記反射光学系の駆動手段に供給する偏向角制御信号供給部とを備え、前記第2受光素子において前記相手装置から送信された通信用の光を受光し、前記第1受光素子において受光した光軸調整用の光に基づいて前記反射光学系の偏向角を制御することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸調整を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項2において、前記光制御素子の透過面は、前記反射光学系で反射される光の面積よりも小さいことを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項において、前記第1、第2受光素子は同一受光エリア内において第1分割領域と第2分割領域に区分された受光素子により構成され、前記偏向角制御信号供給部は、前記第1分割領域での受光量に基づいて前記反射光学系の移動方向と移動量を演算して偏向角制御信号を得る演算手段と、前記演算手段で演算された偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を水平方向又は垂直方向に駆動して、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸調整を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項において、前記受発光部及び前記データ受信部を同一基板上に一体に配置したことを特徴とする。
【0016】
また、上記目的を達成するため、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項において、前記相手装置から入射する光軸調整用の光を前記第1受光素子で受光し、当該第1受光素子の受光量に基づいて前記反射光学系の移動方向と移動量を演算して偏向角制御信号を得ると共に、当該偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を水平方向又は垂直方向に駆動することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸調整を行うことを特徴とする光無線伝送装置の光軸調整方法である。
【0017】
また、上記目的を達成するため、請求項7の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光無線伝送装置を第1、第2の光無線伝送装置として所定間隔で対向配置し、前記第1、第2の光無線伝送装置について前記請求項6に記載の光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸調整を行った後、前記第1、第2の光無線伝送装置を用いて双方向通信を行うことを特徴とする光無線通信方法である。
【0018】
さらに、上記目的を達成するため、請求項8の発明は、前記請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光無線伝送装置を第1、第2の光無線伝送装置として所定間隔で対向配置した光無線伝送システムであって、前記第1、第2の光無線伝送装置について前記請求項6に記載の光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸調整を行った後、前記第1、第2の光無線伝送装置を用いて双方向通信を行うことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システムの実施の形態について説明する。
【0020】
以下の説明においては、データ信号により強度変調された通信用の光を適宜に通信光といい、光軸調整用の光を適宜にパイロット光という。また、この通信光やパイロット光などを総称して適宜に光という。さらに、これらの光を発することを送信といい、受けることを受光又は受信という。
【0021】
[実施の形態1]
まず図1を参照して、実施の形態1に係わる光無線伝送装置の構成について説明する。
【0022】
図1は、実施の形態1に係わる光無線伝送装置の概略構成図である。
【0023】
受発光部9は、データ信号により強度変調された通信用の光、並びに光軸調整用のパイロット光を出射する発光素子1と、コリメータレンズなどのレンズ2と、入射光の一部を反射し、残りを透過する光制御素子3と、入射光を反射し且つ当該入出射光の光軸に対する偏向角を制御する図示しない駆動手段を有する反射光学系4と、図示しない相手装置から送信された光を集光するレンズ5と、このレンズ5で集光された光を受光するフォトダイオード(以下、適宜にPDという)などの第1受光素子6及び第2受光素子36とを備えている。なお、レンズ2、レンズ5は、それぞれ本実施の形態における第1光学素子、第2の光学素子を構成する。
【0024】
発光素子1とレンズ2は発光部41を構成し、発光素子1からレンズ2を経て発せられた出射光が、光制御素子3を透過(一部は反射、以下同様)し、反射光学系4で反射されて通信光として送信されるように配置されている。また、レンズ5と第1受光素子6及び第2受光素子36は受光部40を構成し、相手装置から入射した光が反射光学系4で反射され、光制御素子3で反射(一部は透過、以下同様)された後、レンズ5を経て第1受光素子6及び第2受光素子36で受光されるように配置されている。
【0025】
上記構成において、発光素子1はデータ供給部7、外部インターフェース7Aと接続されている。また、第1受光素子6及び反射光学系4は偏向角制御信号供給部8と接続され、第2受光素子36は受信信号処理部38、外部インターフェース38Aと接続されている。
【0026】
受発光部9において、外部インターフェース7Aからデータ信号が供給されたデータ供給部7により、データ信号に応じて強度変調された光が発光素子1から出射される。これらの光はレンズ2により平行光に近いビーム光に成形され、光制御素子3を通過した後、反射光学系4で反射されて通信光として送信される。また、相手装置から送信された光は、反射光学系4で反射されて光制御素子3で反射された後、レンズ5で集光されて第1受光素子6及び第2受光素子36で受光される。第2受光素子36では、受光した光が光−電気変換され、データ信号により強度変調された光信号として受信信号処理部38に供給される。また第1受光素子6では、受光した光が光−電気変換され、位置情報信号として偏向角制御信号供給部8に供給される。
【0027】
次に、図2〜図8を参照して、受発光部9を構成する各部について更に詳細に説明する。
【0028】
発光素子1としては、レーザダイオードを用いることができる。レーザダイオードは出射光のビームが細く、それを更にレンズ2によって平行に近いビーム光にすることによって、出射光を高効率で光制御素子3及び反射光学系4に照射することができる。レーザの波長は近赤外に限らず、長波長のものでもよい。
【0029】
図2は、データ供給部7の構成を示すブロック図である。データ供給部7は、外部インターフェース7Aからのデータ信号を、光によって伝送可能な信号に変換する信号処理部11と、信号処理された信号によって、光が点滅する様に発光素子1を駆動する発光駆動部10とから構成される。
【0030】
本装置二機を所定間隔で対向配置して屋内光無線伝送システムを構築し、そのアプリケーションとしてLANを考え、外部インターフェース7Aから入力される信号が100Base−FXである場合、データ供給部7内の信号処理部11では、図3のブロック図に示すように、4B/5Bエンコーダ101によりクロック自己再生のための4B/5B符号化を行い、デスクランブル/スクランブル部102によりデータをスクランブル化し、パラレル/シリアル変換部103によりパラレルデータをシリアルデータに変換し、更にNRZ/NRZI変換部104(及びPLL105)により、DC成分を持たない信号にするためにNRZ/NRZI変換を行う、という信号処理がなされ、データ信号として発光駆動部10に入力される。
【0031】
図4は、偏向角制御信号供給部8の構成を示すブロック図である。受光部40の第1受光素子6は、相手装置からのパイロット光を光−電気変換し、受光量に応じた振幅の電気信号を位置情報信号として偏向角制御信号供給部8へ供給する。偏向角制御信号供給部8は、受発光部9から得られた位置情報信号に基づいて、相手装置から送信される光に自身の受信の光軸を合わせるように、反射光学系4を動かす移動方向及び移動量を演算して偏向角制御信号を得る演算部13と、反射光学系4の図示しない駆動手段を前記偏向角制御信号に基づいて水平方向又は垂直方向に駆動する制御部12から成る。
【0032】
受信信号処理部38は、第2受光素子36で受光された、データ信号により強度変調された光信号をアプリケーションに適した信号に変換する。屋内光無線伝送システムのアプリケーションとしてLANを考え、外部インターフェース38Aへ出力する光信号が100Base−FXである場合、受信信号処理部38では、図5のブロック図に示すように、受信した光信号をNRZI/NRZ変換部111(及びPLL112)によりNRZI/NRZ変換を行い、シリアル/パラレル変換部113によりシリアルデータをパラレルデータに変換し、続いてスクランブル/デスクランブル部114によりスクランブル化された信号をデスクランブルし、更に4B/5Bデコーダ115により4B/5B符号化された信号のデコードを行う、という信号処理がなされ、データ信号として外部インターフェース38Aに入力される。なお、クロック再生回路116では、データ信号に含まれるクロックのタイミング間隔を再生している。
【0033】
図6は、反射光学系4の駆動手段として、光歪アクチュエータを用いた場合の構成図である。光歪アクチュエータは、光反応物質の収縮効果を応用したもので、図6(a)のように反射光学系4の反射部18の裏側の4箇所に光歪アクチュエータ19を設けている(図6ではそのうちの2つを示す)。各光歪アクチュエータ19は、光源20が照射する光量によって図6(b)、(c)に示すように伸張する。したがって、4つの光歪アクチュエータ19に異なる光量を印加して反射光学系を3次元で偏向させることにより、光軸に対する偏向角を制御することができる。図6(d)は、光歪アクチュエータ19の概略構成図である。光源20には光ファイバ19Aが接続され、その他端部(出射端部)には筐体19Cが装着されている。筐体19Cの内部には、軸方向に移動自在に挿入された駆動片19Dと、光の照射を受けて体積が膨張する光吸収性流体19Bが収納されている。上記構成において、光源20から光ファイバ19Aを介して光を入射すると、筐体19C内の光吸収性流体19Bが膨張(又は収縮)して、駆動片19Dが軸方向(図中矢印方向)に移動する。
【0034】
なお、本発明における駆動手段は光歪アクチュエータに限定されるものではなく、電流、電圧、光又は熱等により制御可能なアクチュエータを適宜に用いることができる。例えば、リニアモータアクチュエータ、回転変位型アクチュエータ、圧電アクチュエータ、記憶形状変形アクチュエータ等を用いることができる。また、本発明における駆動手段は小型に形成されることが望ましく、とくに超小型(マイクロサイズ)のマイクロアクチュエータが望ましい形態として挙げられる。さらに、反射光学系4の反射部18が曲面を有し、その曲面が凹凸に駆動されることによって、光軸に対する偏向角を制御するような可変焦点構造としてもよい。
【0035】
反射光学系4の反射部18としては、光学樹脂へAu(金)を蒸着することにより生成されたミラーを用いることができる。Au膜の反射率分光特性を図7に示す。また、特定の波長のみ反射するような薄膜を蒸着した場合、受信した通信光における外来光成分をカットするフィルタの機能も果たすことにもなる。
【0036】
光制御素子3としては、無偏光ビームスプリッタ(以下、単にビームスプリッタという)を用いることができる。また、特定の波長のみを通過(反射)するようなビームスプリッタを用いることも可能であり、その場合は、受信光における外来光成分をカットするフィルタの機能も果たすことにもなる。
【0037】
第1受光素子6及び第2受光素子36は、同一受光エリア内において、第1分割領域と第2分割領域に区分された同一の(又は異なる)受光素子により構成することができる。図8は、第1受光素子6と第2受光素子36の概略構成図であり、第1受光素子6と第2受光素子36を同一の多分割受光素子で構成した場合の例を示している。図8のような5分割PDとした場合、第1分割領域となる周辺の4つのPD(PD_A、_B、_C、_D)を第1受光素子6として、パイロット光を受光し、その受光量に応じた振幅を有する電気信号を位置情報信号として偏向角制御信号供給部8へ出力する。また、第2分割領域となる中心の1つのPD(PD_E)を第2受光素子36として、通信光を受光し、データ信号により強度変調された光信号として受信信号処理部38へ出力する。
【0038】
第1受光素子6と第2受光素子36を、図8のように配置された5分割PDとした場合、図9(a)、(b)に示すように、第2受光素子36の上部に配置したレンズ5−1により通信光を集光し、また第1受光素子6の上部に配置したドーナツ状のレンズ5−2によりパイロット光を集光する構成とすることができる。なお、図9(b)は同図(a)のA−A断面に相当する概略断面図である。
【0039】
次に、図10〜図12を参照して、偏向角制御信号供給部8において、第1受光素子6で得られた情報に基づいて光軸に対する偏向角を制御する場合の動作について説明する。
【0040】
図10は、偏向角制御信号供給部8による反射光学系4の制御手順を示すフローチャート。図11は、5分割PDで構成された第1受光素子6及び第2受光素子36上で受光したパイロット光の受光スポットが段階的に移動する様子を示す説明図。図12は、偏向角制御信号供給部8において図10の制御手順を実現するための構成を示すブロック図である。
【0041】
ここでは、図11並びに図12に示すように、第1受光素子6及び第2受光素子36が5分割された同一のフォトダイオード(PD_A、_B、_C、_D、_E)により構成され、このうち周辺の4つのPD(PD_A、_B、_C、_D)を第1受光素子6とし、中心の1つのPD(PD_E)を第2受光素子36とし、且つ反射光学系4が3次元に制御可能な場合を例とする。以下、図10のフローチャートに従って、適宜に図11、12を参照しながら説明する。
【0042】
相手装置からのパイロット光は、ある周波数を有する光信号であり、受光部40では、5分割されたPDのうち、第1受光素子6となる周辺の4つのPD(PD_A、B、C、D)での受光量が光−電気変換され、受光量に応じた振幅を有する電気信号(SIG_A、B、C、D)が位置情報信号として偏向角制御信号供給部8に送られる(ステップS1)。偏向角制御信号供給部8内の演算部13では、それぞれの信号振幅をアンプ21、22、23、24によって増幅し(ステップS2)、A/Dコンバータ25、26、27、28によってその振幅値をA/D変換することによって、信号レベル、すなわち各PDでの受光量をDC値として得る(ステップS3)。
【0043】
続いて、マイコン・DSPなどのマイクロプロセッサ29によって、水平方向(Pan)・垂直方向(Tilt)に対向するPD同士の受光レベルの差を演算し(ステップS4)、その受光レベル差を0とするための、反射光学系4の移動方向・及び移動量を演算して、制御部12に送る(ステップS5→S6、ステップS9→S10)。制御部12は、与えられた値をD/Aコンバータ30、31によりD/A変換し、偏向角制御信号としてドライバ32、33に与え、ドライバ32、33によって反射光学系4を水平・垂直方向に駆動する(ステップS7→S8、ステップS11→S12)。
【0044】
次に、5分割PD上での受光スポットの動きを図11により説明する。図中、符号6Aはパイロット光が照射したときの5分割PD上での受光スポットを示す。
【0045】
図11において、▲1▼のステップでは、まず垂直方向に対向する領域A、領域BそれぞれのPDの受光量の差を演算し、差を0にする方向(図11では下方向)に光が照射されるように、反射光学系4を垂直方向に動かす。次いで、▲2▼のステップでは、水平方向に対向する領域C、領域DのそれぞれのPDの受光量の差を演算し、差を0にする方向(図11では右方向)に光が照射されるように、反射光学系4を水平方向に動かす。
【0046】
このように、受発光部9においては、相手装置との間で送受信される通信光が光制御素子3により同軸で制御可能であるため、同一構成の相手装置から送信される光と本装置で受信する光の光軸とを合わせることによって、本装置からの通信光が相手装置に照射することになる。また、相手装置も同様に光軸調整を行うことにより、相手装置からの通信光が本装置に照射されることになり、2つの装置のそれぞれの受発光部9の光軸が一致することになる。
【0047】
さらに、上記の制御手順により光軸が一致した状態では、相手装置からの通信光は5分割PDの中心に照射され、中心のPD(第2受光素子36)によってデータ信号の受信が可能となる。
【0048】
また、上記の制御手順により光軸調整を行った後の通信状態において、相手装置からの通信光が中心のPD(第2受光素子36)で受光できなくなった場合は、光軸がはずれたとみなして、再度光軸調整を行う、という制御を実施することによって、さらに安定した双方向通信を実現することができる。図13は、第2受光素子36で光軸がずれたことを検出する構成を示す概略構成図であり、図1と同等部分を同一符号で示している。図13に示す受発光部9では、第2受光素子36で通信光が受光できない場合に、受信信号処理部38から偏向角制御信号供給部8へ光軸調整要求を発行するように構成されている。他の構成は図1と同じであるため説明を省略する。
【0049】
図14は、第2受光素子36で光軸がずれたことを検出して、再度光軸調整を行う場合の制御手順を示すフローチャートである。受発光部9は電源投入により処理をスタートし、偏向角制御信号供給部8において、図10の制御手順により光軸調整を行い(ステップS1〜S12)、光軸が一致した時点で双方向の通信を行う(ステップS13)。この間、受信信号処理部38では第2受光素子36において通信光を受光しているかどうかを判断し(ステップS14)、通信光を受光していなければ、偏向角制御信号供給部8へ光軸調整要求を発行する(ステップS15)。この光軸調整要求の発行により、偏向角制御信号供給部8は、再び図10の制御手順に従って、光軸調整を行う。
【0050】
本実施の形態では、第1受光素子6及び第2受光素子36を5分割PDで構成した例について示したが、分割数は2分割、3分割、4分割でもよいし、或いは6分割、7分割…というように更に分割数を多くしたものであってもよい。また、本実施の形態では、パイロット光を受光する4つのPD(第1受光素子6)での受光量の差がゼロになるように反射光学系4の移動方向と移動量を演算する例について示したが、他のアルゴリズムにより移動方向と移動量を演算するようにしてもよい。
【0051】
上記実施の形態1に係わる光無線伝送装置では、第1受光素子6で受光したパイロット光に基づいて反射光学系4の偏向角を制御することにより、相手装置との間で送受信される通信光の光軸調整を同軸で行うように構成されているため、受光装置と発光装置を同時に回転させる従来装置に比べて可動部分や光学素子が少なくなり、装置の小型化を図ることができる。特定の従来装置との比較では、少なくとも体積比で1/2以下を達成している。
【0052】
また、実施の形態1に係わる光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸調整を実施したところ、従来のモータを用いた屋内光無線伝送装置のサーチ精度が0.2[deg]程度、サーチ速度が100〜300[rad/sec]程度であったのに対し、本実施の形態の装置ではサーチ精度は0.001[deg]以下、サーチ速度は500[rad/sec]以上となり、高精度且つ高速な光軸調整を実現している。このように、互いに相手装置から送信されるパイロット光と自装置で受信する光軸とを一致させる構成とすることによって、屋内光無線伝送システムとして通信光に狭い指向角のビームを用いた場合でも、高精度な双方向通信を行うことが可能となる。
【0053】
さらに、相手装置をサーチ可能な範囲が広いため、屋内使用において様々な場所に移動させて使用することができる。
【0054】
図15は、実施の形態1に係わる光無線伝送装置の他の構成例を示す概略構成図であり、図1と同等部分を同一符号で示している。図15に示す受発光部9では、第1受光素子6と第2受光素子36とが異なるPDで構成され、同一受光エリア内に近接して設置されている。各受光素子の平面形状は図8と同じものとなる。他の構成は図1と同じであるため説明を省略する。
【0055】
図16(a)は、第1受光素子6において通信光の有無を検出し、偏向角制御信号供給部8へ通信光の有無という情報のみを供給する場合の構成を示したものである。この例では、それぞれ単体の第1受光素子6と第2受光素子36とが、同一受光エリア内に並べて設置されている。図16(b)は、単体の第1受光素子6を中心として、その周囲に4つの第2受光素子36を近接して設定した場合の構成を示したものである。本例においても、偏向角制御信号供給部8では、第1受光素子6と第2受光素子36とを同一の5分割PDで構成した場合の制御手順と同様に、第1受光素子6の4つのPDの受光量の差がゼロとなるように反射光学系4の移動方向と移動用を演算し、反射光学系4を駆動する。第1受光素子6の4つのPDの受光量の差がゼロとなった際には、受光スポット6Aは第1受光素子6の4つのPDの中心、すなわち第2受光素子36に照射されることになる。
【0056】
[実施の形態2]
次に、図17〜19を参照して、実施の形態2に係わる光無線伝送装置の構成について説明する。
【0057】
図17は、実施の形態2に係わる光無線伝送装置の概略構成図である。図1と同等部分を同一符号で示している。
【0058】
実施の形態2では、発光素子1とレンズ2、及びレンズ5と第1受光素子6及び第2受光素子36が図1とは逆に配置されている。すなわち、発光素子1とレンズ2は、発光素子1からレンズ2を経て発せられた出射光が、光制御素子3で反射された後、反射光学系4で反射されて通信光として送信されるように配置されている。また、レンズ5と第1受光素子6は、相手装置から入射した通信光やパイロット光が反射光学系4で反射され、光制御素子3を透過し、レンズ5で集光されて第1受光素子6及び第2受光素子36で受光されるように配置されている。
【0059】
本実施の形態のように、図1における発光素子1とレンズ2、及びレンズ5と第1受光素子6及び第2受光素子36の配置を入れ替えた構成とした場合でも、図1のように構成された受発光部9と同様の効果を得ることができる。
【0060】
続いて、実施の形態2に係わる光無線伝送装置の他の構成例について説明する。光無線伝送装置では、第2受光素子36において相手装置からの通信光を高効率に受光することによって、より高速、長距離のデータ伝送が可能となる。そのため実施の形態1に示す光無線伝送装置の構成(図1)では、光制御素子3の透過面を、反射光学系4で反射される光の面積と同等、もしくは大きくする必要がある。
【0061】
実施の形態2の他の構成例としては、図18に示すように、発光素子1とレンズ2、及びレンズ5と第1受光素子6及び第2受光素子36の配置を入れ替えると共に、光制御素子3の透過面3Aが、反射光学系4によって反射される光の面積4Aより小さくなるように、図17よりもサイズの小さい光制御素子3を配置している。他の構成は図17と同じであるため説明を省略する。
【0062】
図18の構成において、第1受光素子6に照射される光は光制御素子3の透過光であるため、光制御素子3が小さく、透過面3Aが反射光学系4で反射される光の面積4Aより小さい場合でも、光制御素子3に照射されない光は、直接に第1受光素子6及び第2受光素子36に照射される。このため、図17に示すように光制御素子3の透過面が大きい場合と同等、もしくはそれ以上の受光量を得ることが出来る。発光素子1がレーザダイオードなどの場合、通信光の指向性は狭いため、光制御素子3の透過面は小さくてもよい。
【0063】
また、本実施の形態においては、光制御素子3を小型化にすることにより、図19に示すように、反射光学系4を光制御素子3に近づけることができるため、受発光部9全体を小型化することが可能となり、受発光部9の設計にも柔軟性をもたせることができる。
【0064】
[実施の形態3]
図20は、実施の形態3に係わる光無線送伝送装置の構成例を示す説明図である。実施の形態1又は2における受発光部9の光学部材を同一の基板34上に配置することによって、光無線伝送装置を小型のモジュール34Aとして構成することができる。例えば、ホログラムピックアップの組み立て技術などを応用し、5mm角〜30mm角程度の大きさのモジュールとした場合、図21のようにパソコン35などの機器に組み込むことも可能である。
【0065】
本実施の形態に示すように、受発光部9を同一基板上に一体に配置した場合は、装置の小型化が可能となるだけでなく、それに伴う低コスト化、サーチ時間の短縮などの効果が得られる。また、一体構造とする際に、現在のICの微細加工技術、及びホログラムピックアップの組み立て技術などを応用することができるため、高精細な配置が可能となり、送信と受信の光軸調整もさらに容易なものとなる。
【0066】
[実施の形態4]
次に、上記各実施の形態におけるレーザ出力について説明する。
【0067】
光無線伝送装置において、装置から送信される光は安全基準によって制限される。例えば、レーザダイオードの場合、IEC60825−1(日本ではJISC6802:レーザ製品の放射安全基準)によって、その放射強度などが定められている。この基準は、装置から出力される光を制限するものであり、上記各実施の形態に示す光無線伝送装置において、発光素子1をレーザダイオードとした場合、装置からの出力を基準内とするためのレーザ出力は、実際にレーザダイオードが出力可能なレベルに比べ十分小さい。そのため、実施の形態1の場合には、光制御素子3の透過・反射の比率を変え、透過率を低く、反射率を高くすることによって、通信光を安全な出力レベルで送信し、且つ、受信光を高効率で第1受光素子6及び第2受光素子36に集光することが可能となる。例えば、装置から送信可能な出力のレベルに対して、レーザダイオードが出力可能なレベルが10倍とすると、光制御素子3の透過率を10%、反射率を90%とする。
【0068】
また、上記各実施の形態に示す発光素子1において、その出力レベルを減衰可能なものとし、光制御素子3を透過し、反射光学系4によって反射されて装置外に送信される通信光が安全基準によって制限されたレベル以下になるよう、調整可能なものとすることによって、目に安全なレベルの強度で高速な双方向通信が可能となる。
【0069】
なお、上述した各実施の形態においては、光軸調整用のパイロット光を発光素子1から発するように構成しているが、パイロット光は受発光部9の内部又は外部に配置した別の発光素子から出射するように構成してもよい。この発光素子の光軸は受発光部9の光軸と同軸又は略並行となるように配置される。また、発光素子1から出射する通信光をパイロット光として使用することもできる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、反射光学系の偏向角を制御することにより、相手装置との間で送受信される通信光の光軸調整を同軸で制御することができるため、受光装置と発光装置とを同時に回転させる従来装置に比べて可動部分が少なくなり、装置を小型化することができる。また、送信する通信光に狭い指向角のビームを用いた場合でも、高精度且つ高速な光軸調整が可能となる。さらに、相手装置をサーチ可能な範囲が広いため、屋内使用において様々な場所に移動させて使用することができる。
【0071】
したがって、本発明に係わる光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システムを屋内光無線伝送システムに適用した場合は、高精度な双方向通信を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係わる光無線伝送装置の概略構成図。
【図2】データ供給部の構成を示すブロック図。
【図3】信号処理部の構成を示すブロック図。
【図4】偏向角制御信号供給部の構成を示すブロック図。
【図5】受信信号処理部の構成を示すブロック図。
【図6】(a)は反射光学系の駆動手段として光歪アクチュエータを用いた場合の構成図。(b)、(c)はピエゾアクチュエータを伸張させた場合の説明図。(d)は光歪アクチュエータの概略構成図。
【図7】Au膜の反射率分光特性を示す説明図。
【図8】5分割PDで構成された第1受光素子と第2受光素子の概略構成図。
【図9】(a)は5分割PDで構成された第1受光素子と第2受光素子及びレンズの概略構成図。(b)は(a)のA−A断面に相当する概略断面図。
【図10】偏向角制御信号供給部による反射光学系の制御手順を示すフローチャート。
【図11】5分割PDで構成された受光素子により受光したパイロット光の受光スポットが段階的に移動する様子を示す説明図。
【図12】偏向角制御信号供給部おいて図10の制御手順を実現するための構成を示すブロック図。
【図13】第2受光素子で光軸がずれたことを検出する構成を示す概略構成図。
【図14】第2受光素子で光軸がずれたことを検出して再度光軸調整を行う場合の制御手順を示すフローチャート。
【図15】実施の形態1に係わる光無線伝送装置の他の構成例を示す概略構成図。
【図16】(a)は第1受光素子において通信光の有無を検出して偏向角制御信号供給部へ通信光の有無という情報のみを供給する場合の概略構成図。(b)は単体の第1受光素子の周囲に4つの第2受光素子を近接して設定した場合の概略構成図。
【図17】実施の形態2に係わる光無線伝送装置の概略構成図。
【図18】実施の形態2に係わる光無線伝送装置の他の構成例を示す概略構成図。
【図19】図18において反射光学系を光制御素子に近づけた場合の概略構成図。
【図20】実施の形態3に係わる光無線伝送装置の構成例を示す説明図。
【図21】実施の形態3に係わる光無線伝送装置をパソコンに搭載した場合の説明図。
【図22】従来の屋内光無線伝送装置の概略構成図。
【符号の説明】
1…発光素子
2…レンズ
3…光制御素子
4…反射光学系
5…レンズ
6…第1受光素子
7…データ供給部
7A…外部インターフェース
8…偏向角制御信号供給部
9…受発光部
10…発光駆動部
11…信号処理部
12…制御部
13…演算部
18…反射部
19…光歪アクチュエータ
19A…光ファイバ
19B…光吸収性流体
19C…筐体
19D…駆動片
20…光源
25…コンバータ
29…マイクロプロセッサ
30…コンバータ
32…ドライバ
34…基板
35…パソコン
36…第2受光素子
37…レンズ
38…受信信号処理部
38A…外部インターフェース
40…受光部
41…発光部
51…親機
52…発光部
53…発光手段
53A…パイロット光
54…子機
54A…受光装置
101…4B/5Bエンコーダ
102…デスクランブル/スクランブル部
103…パラレル/シリアル変換部
104…NRZ/NRZI変換部
105,112…PLL
111…NRZI/NRZ変換部
113…シリアル/パラレル変換部
114…スクランブル/デスクランブル部
115…4B/5Bデコーダ
116…クロック再生回路

Claims (7)

  1. データ信号により強度変調された通信用の光又は光軸調整用の光を出射する発光素子、前記発光素子から出射された光を平行光に近いビーム光に成形する第1光学素子、入射光の一部を反射し、残りを透過する光制御素子、入射光を反射し且つ当該入射光の光軸に対する偏向角を制御するための駆動手段を有する反射光学系、相手装置から送信された光を集光する第2光学素子、前記第2光学素子で集光された光を受光する第1、第2受光素子を有し、前記発光素子から出射された光は前記第1光学素子で平行光に近いビーム光に成形され、前記光制御素子を透過又は反射され、前記反射光学系で所定方向に反射して前記相手装置に送信され、前記相手装置から入射した光は前記反射光学系で反射され又は透過し、前記光制御素子で反射された後、前記第2光学素子を経て前記第1、第2受光素子で受光されるように構成された受発光部と、
    前記第1受光素子で受光した光軸調整用の光に基づいて前記反射光学系の偏向角を制御するための偏向角制御信号を演算し、当該偏向角制御信号を前記反射光学系の駆動手段に供給する偏向角制御信号供給部と、
    を備え、前記第2受光素子において前記相手装置から送信された光を受光し、前記第1受光素子において受光した光軸調整用の光に基づいて前記反射光学系の偏向角を制御することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸合わせを行うことを特徴とする光無線伝送装置。
  2. 前記請求項1に記載の光無線伝送装置において、
    前記光制御素子の透過面は、前記反射光学系で反射される光の面積よりも小さいことを特徴とする光無線伝送装置。
  3. 前記請求項1又は2に記載の光無線伝送装置において、
    前記第1、第2受光素子は、同一受光エリア内において第1分割領域と第2分割領域に区分された受光素子により構成され、
    前記偏向角制御信号供給部は、
    前記第1分割領域での受光量に基づいて前記反射光学系の移動方向と移動量を演算して偏向角制御信号を得る演算手段と、
    前記演算手段で演算された偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を水平方向又は垂直方向に駆動して、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸調整を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする光無線伝送装置。
  4. 前記請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光無線伝送装置において、
    前記受発光部及び前記データ受信部を同一基板上に一体に配置したことを特徴とする光無線伝送装置。
  5. 前記請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光無線伝送装置の光軸調整方法において、
    前記相手装置から入射する光軸調整用の光を前記第1受光素子で受光し、当該第1受光素子の受光量に基づいて前記反射光学系の移動方向と移動量を演算して偏向角制御信号を得ると共に、当該偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を水平方向又は垂直方向に駆動することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸調整を行うことを特徴とする光無線伝送装置の光軸調整方法。
  6. 前記請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光無線伝送装置を第1、第2の光無線伝送装置として所定間隔で対向配置し、前記第1、第2の光無線伝送装置について前記請求項5に記載の光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸調整を行った後、前記第1、第2の光無線伝送装置を用いて双方向通信を行うことを特徴とする光無線通信方法。
  7. 前記請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光無線伝送装置を第1、第2の光無線伝送装置として所定間隔で対向配置した光無線伝送システムであって、
    前記第1、第2の光無線伝送装置について前記請求項5に記載の光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸調整を行った後、前記第1、第2の光無線伝送装置を用いて双方向通信を行うことを特徴とする光無線伝送システム。
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