JP4251294B2 - 光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システム - Google Patents

光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP4251294B2
JP4251294B2 JP2005299774A JP2005299774A JP4251294B2 JP 4251294 B2 JP4251294 B2 JP 4251294B2 JP 2005299774 A JP2005299774 A JP 2005299774A JP 2005299774 A JP2005299774 A JP 2005299774A JP 4251294 B2 JP4251294 B2 JP 4251294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wireless communication
optical
optical wireless
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005299774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006060863A (ja
Inventor
桐子 山田
雅久 境
学 坂根
剛良 笹生
岩本  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2005299774A priority Critical patent/JP4251294B2/ja
Publication of JP2006060863A publication Critical patent/JP2006060863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4251294B2 publication Critical patent/JP4251294B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、データ信号等により変調された光を送信・受信することによりデータ伝送を行う光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システムに関する。
一般に、光無線を介して信号を伝送する場合、送信側の発光素子としてLED(発光ダイオード)やレーザダイオードが用いられている。このうち、LEDにより信号を送信する装置では、指向性の広いLED光のビーム径を集束レンズで絞らなければならないが、この絞りに限界があるために長距離を伝送するとビーム径が広がり、受信されるパワーが減少する。この様にビーム径が広がると、複数の装置をパラレルで用いた場合に干渉が発生するという問題点がある。
これを解決するため、例えば、図22に示すような屋内光無線通信装置が提案されている。この光無線通信装置では、一方の装置(親機21)にデータ信号送信のための発光部22とは別に発光手段23を設け、この発光手段23から光軸調整用のパイロット光23Aを送信し、他方の光無線通信装置(子機24)では、その光軸方向を変位させて受光装置24Aによりパイロット光23Aを受信し、このパイロット光23Aの受光レベルに基づいて光軸合わせを行うように構成されている。本装置は、LED光をパラボラリフレクタにより平行化してビーム径を絞るようにしたもので、指向性の狭いビーム光を送信する受光装置24Aをステッピングモータ等により回転させることにより、水平・垂直方向に走査して、2次元座標において最大の受光レベルが得られる点をサーチするという形態で具体化されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、レーザダイオードを用いた屋外光無線通信装置においては、ミラーとビームスプリッタによる光軸調整方法が採用されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3059870号
特開平6−152541号
上記の屋内光無線通信装置で光軸調整を行うには、受光素子、及びその光学系を含む受光装置と、発光素子及びその光学系を含む発光装置とを同時に回転させる必要があるため、屋内で使用するには装置が大型なものとなる。
また、より高速な伝送を行うためには、受信側で、相手装置からの送信光を高効率に受光する必要があり、送信光は指向角数度[deg]程度の非常に狭い指向角のビームにしなければならない。双方向通信を行う場合は、同一装置内に配置された発光装置と受光装置の光軸とを一致させる必要があるが、送信光の指向性が非常に狭い場合、本装置のように上下に配置された発光装置と受光装置の光軸合わせを高精度且つ高速に行うことは困難であった。
さらに、送信と受信の光軸とを一致させる光軸調整方法として、上記の屋外光無線通信装置の調整方法が考えられるが、本装置は多数の光学素子が用いられた大規模なものであるために装置が大型なものとなり、また、ある程度光軸調整を行った後の微調整に用いられているため、相手装置をサーチ可能な範囲が数度程度と狭く、屋内の様々な場所に移動して使用される装置には適さないものとなっている。
本発明の目的は、装置の小型化を図ると共に、光軸合わせを高精度且つ高速に行うことが可能であり、屋内使用にも適した光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、光軸調整用のパイロット光を出射する発光素子と、入射光の一部を反射し、残りを透過する光制御素子と、前記発光素子から出射され前記光制御素子を透過する前記パイロット光の一部を反射して相手装置に向けて送信すると共に、前記相手装置から送信された光の一部を入射しパイロット光として反射する反射部および当該反射部の偏向角を制御する駆動手段を有する反射光学系と、前記反射光学系により反射された前記相手装置からのパイロット光を受光する第1受光素子とを有する受発光部と、前記受発光部に並設され、前記相手装置から送信され前記受発光部に入射されず前記受発光部の近傍に照射される光の一部を光学素子により集光して前記相手装置からのデータ信号として受光する第2受光素子を有するデータ受信部と、前記第1受光素子によって受光された前記相手装置からのパイロット光に基づいて前記反射光学系の反射部の偏向角を制御するための偏向角制御信号を算出し、当該偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を制御する偏向角制御信号供給部と、を有し、前記受発光部と前記データ受信部の各光軸が略平行となり、且つ、前記データ受信部の前記第2受光素子が、前記受発光部の前記光制御素子および前記反射光学系の反射部にて反射されず、前記反射光学系の近傍を通過する前記相手装置から送信された光を、前記光学素子で集光して前記第2受光素子でデータ信号として受光するように配置され、前記第1受光素子で受光した前記パイロット光に基づいて前記反射光学系の偏向角を制御することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸合わせを行うことを特徴とする光無線通信装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の光無線通信装置において、前記発光素子は、さらに、データ信号により変調されたデータ信号光を出射し、前記反射光学系の反射部により反射させて前記相手装置に向けて送信する、ことを特徴とする光無線通信装置である。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載の光無線通信装置において、前記受発光部は、さらに、前記発光素子と前記反射光学系との間に設けられ、前記発光素子から出射された前記データ信号光および前記パイロット光のうち少なくとも一方を透過して前記反射光学系の反射部に送る一方、前記反射光学系により反射された前記相手装置からのパイロット光を反射して前記第1受光素子へ送る光制御素子、を有する光無線通信装置である。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2記載の光無線通信装置において、前記受発光部は、さらに、前記第1受光素子と前記反射光学系との間に設けられ、前記反射光学系により反射された前記相手装置からのパイロット光を透過して前記第1受光素子へ送る一方、前記発光素子から出射された前記データ信号光および前記パイロット光のうち少なくとも一方を反射して前記反射光学系の反射部に送る光制御素子、を有する光無線通信装置である。
請求項5の発明は、前記請求項4に記載の光無線通信装置において、前記光制御素子の反射面は、前記反射光学系で反射される光の面積よりも小さいことを特徴とする光無線通信装置である。
請求項6の発明は、前記請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光無線通信装置において、前記第1受光素子は、多分割された受光素子により構成され、前記偏向角制御信号供給部は、前記受光素子の各分割領域での受光量に基づいて前記反射光学系の移動方向と移動量を演算して偏向角制御信号を得る演算手段と、前記演算手段で演算された偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を水平方向又は垂直方向に駆動して、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸合わせを行う制御手段と、を備えることを特徴とする光無線通信装置である。
請求項7の発明は、前記請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光無線通信装置において、前記受発光部及び前記データ受信部を同一基板上に一体に配置したことを特徴とする光無線通信装置である。
請求項8の発明は、前記請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光無線通信装置の光軸調整方法において、前記相手装置から入射する光を前記第1受光素子で受光し、当該第1受光素子を構成する前記各受光素子における受光量に基づいて前記反射光学系の移動方向と移動量を演算して偏向角制御信号を得ると共に、当該偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を水平方向又は垂直方向に駆動することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸合わせを行うことを特徴とする光無線通信装置の光軸調整方法である。
請求項9の発明は、前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸調整を行う光無線通信装置を第1、第2の光無線通信装置として所定間隔で対向配置し、前記第1、第2の光無線通信装置について前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1、第2の光無線通信装置を用いて通信を行うことを特徴とする光無線通信方法である。
請求項10の発明は、前記請求項9に記載の光無線通信方法において、前記第1、第2の光無線通信装置について前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1、第2の光無線通信装置の送信光を一定量シフトさせ、それぞれの送信光が互いに相手装置のデータ受信部に照射されるように制御した後、前記第1、第2の光無線通信装置を用いて通信を行うことを特徴とする光無線通信方法である。
請求項11の発明は、前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸調整を行う光無線通信装置を第1、第2の光無線通信装置として所定間隔で対向配置した光無線通信システムであって、前記第1、第2の光無線通信装置について前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1、第2の光無線通信装置を用いて通信を行うことを特徴とする光無線通信システムである。
以上説明したように、本発明においては、反射光学系の偏向角を制御することにより、受光装置と発光装置とを同時に回転させる従来装置に比べて可動部分が少なくなり、装置を小型化することができる。
以下、本発明に係わる光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システムの実施の形態について説明する。
以下の説明においては、データ信号により変調された光又は光軸調整用のパイロット光を適宜に光という。このうち、データ信号により変調された光を適宜にデータ信号の光と表記する。また、相手装置へ送信する光を送信光、出射光又は出射する光といい、相手装置から受信する光を受信光、入射光又は入射する光という。さらに、これらの光を発することを送信といい、受けることを受光又は受信という。
[実施の形態1]
まず図1、2を参照して、実施の形態1に係わる光無線通信装置の構成と、本装置を組み合わせた屋内光無線通信システムについて説明する。
図1は、実施の形態1に係わる光無線通信装置の概略構成図である。
受発光部9は、データ信号により変調された光又は光軸調整用のパイロット光を出射する発光素子1と、コリメータレンズなどのレンズ2と、入射光の一部を反射し、残りを透過する光制御素子3と、入射光を反射し且つ当該入出射光の光軸に対する偏向角を制御する図示しない駆動手段を有する反射光学系4と、同一構成の図示しない相手装置から送信されたパイロット光を集光するレンズ5と、このレンズ5で集光されたパイロット光を受光するフォトダイオード(以下、適宜にPDという)などの第1受光素子6とを備えている。
発光素子1とレンズ2は、発光素子1からレンズ2を経て発せられた出射光が、光制御素子3を透過(一部は反射、以下同様)し、反射光学系4で反射されて送信光として送信されるように配置されている。発光素子1はデータ供給部7、外部インターフェース7Aと接続されている。また、レンズ5と第1受光素子6は、相手装置から入射した光が反射光学系4で反射され、光制御素子3で反射(一部は透過、以下同様)された後、レンズ5を経て第1受光素子6で受光されるように配置されている。第1受光素子6及び反射光学系4は偏向角制御信号供給部8と接続されている。
受発光部9において、相手装置との光軸合わせを行う場合には、光軸調整用のパイロット光が発光素子1から出射される。一方、相手装置との間で双方向通信を行う場合には、外部インターフェース7Aからデータ信号が供給されたデータ供給部7によって、データ信号に応じて強度変調された光が発光素子1から出射される。これらの光はレンズ2により平行光に近いビーム光に成形され、光制御素子3を通過した後、反射光学系4で反射されて送信光として送信される。また、光軸合わせにおいて、相手装置から送信されたパイロット光は、反射光学系4で反射されて光制御素子3で反射された後、レンズ5で集光されて第1受光素子6で受光される。第1受光素子6では、受光したパイロット光が光−電気変換され、相手装置の位置情報として偏向角制御信号供給部8へ出力される。
データ受信部39は、相手装置から送信された光を集光するレンズ37と、レンズ37で集光された光を受光するフォトダイオードなどの第2受光素子36とを備えている。第2受光素子36は、受信信号処理部38、外部インターフェース38Aと接続されている。
データ受信部39では、双方向通信を行う場合、相手装置からの光はレンズ37により集光されて第2受光素子36で受光される。第2受光素子36では、受光した送信光が光−電気変換され、データ信号として受信信号処理部38に供給される。
図2は、上記光無線通信装置を2つ組み合わせて屋内光無線通信システムとして構成した場合の概略構成図である(図1と同等部分を同一符号で示す)。受発光部9から送信される送信光がある程度の指向性を有し、且つ本実施の形態のように受発光部9の近傍にデータ受信部39を配置した場合は、上記のような光軸合わせを行うことにより、データ受信部39においても、自装置の受発光部9に向けて送信された相手装置からの送信光を受光することができ、また自装置のデータ供給部7からのデータ信号を、相手装置の受信信号処理部38に双方向で伝送することが可能となる。
次に、図3〜図9を参照して、受発光部9及びデータ受信部39を構成する各部について更に詳細に説明する。
発光素子1としては、レーザダイオードを用いることができる。レーザダイオードは出射光のビームが細く、それを更にレンズ2によって平行に近いビーム光にすることによって、出射光を高効率で光制御素子3及び反射光学系4に照射することができる。レーザの波長は近赤外に限らず、長波長のものでもよい。
また、送信光の指向性が狭い場合、図1のように受発光部9の近傍にデータ受信部39を設置する構造では、データ受信部39で十分な受光量を得られない可能性がある。この様な場合、データ受信部39の光軸と受発光部9の光軸とが略平行になるような配置とせず、図3に示すように、反射光学系4の下方にミラー40を設け、このミラー40に照射される光の漏れ光を90度反射させ、第2受光素子36へ照射するように構成する。これにより、送信光の指向性が狭い場合でも、データ受信部39において充分に送信光を受光することが可能となる。
図4は、データ供給部7の構成を示すブロック図である。データ供給部7は、外部インターフェース7Aからのデータ信号を、光によって伝送可能な信号に変換する信号処理部11と、信号処理された信号によって、光が点滅する様に発光素子1を駆動する発光駆動部10から成る。
図2のような屋内光無線通信システムのアプリケーションとしてLANを考え、外部インターフェース7Aから入力される信号が100Base−FXである場合、データ供給部7内の信号処理部11では、図5のブロック図に示すように、4B/5Bエンコーダ101によりクロック自己再生のための4B/5B符号化を行い、デスクランブル/スクランブル部102によりデータをスクランブル化し、パラレル/シリアル変換部103によりパラレルデータをシリアルデータに変換し、更にNRZ/NRZI変換部104(及びPLL105)により、DC成分を持たない信号にするためにNRZ/NRZI変換を行う、という信号処理がなされ、データ信号として発光駆動部10に入力される。
図6は、偏向角制御信号供給部8の構成を示すブロック図である。受発光部9の第1受光素子6は、相手装置からのパイロット光を光−電気変換し、受信光の有無、または受光量、受光方向などの位置情報信号を偏向角制御信号供給部8へ供給する。偏向角制御信号供給部8は、受発光部9から得られた位置情報信号に基づいて、相手装置からの光に自身の受信の光軸を合わせるように、反射光学系4を動かす移動方向及び移動量を演算して偏向角制御信号を得る演算部13と、反射光学系4の図示しない駆動手段を前記偏向角制御信号に基づいて水平方向又は垂直方向に駆動する制御部12から成る。
受信信号処理部38は、データ受信部39で得られたデータ信号をアプリケーションに適した信号に変換する。屋内光無線通信システムのアプリケーションとしてLANを考え、外部インターフェース38Aへ出力する信号が100Base−FXである場合、受信信号処理部38では、図7のブロック図に示すように、受信した信号をNRZI/NRZ変換部111(及びPLL112)によりNRZI/NRZ変換を行い、シリアル/パラレル変換部113によりシリアルデータをパラレルデータに変換し、続いてスクランブル/デスクランブル部114によりスクランブル化された信号をデスクランブルし、更に4B/5Bデコーダ115により4B/5B符号化された信号のデコードを行う、という信号処理がなされ、データ信号として外部インターフェース38Aに入力される。なお、クロック再生回路116では、データ信号に含まれるクロックのタイミング間隔を再生している。
図8は、反射光学系4の駆動手段として、ピエゾアクチュエータを用いた場合の構成図である。ピエゾアクチュエータは、ピエゾ素子の圧電効果を応用したもので、図8(a)のように反射光学系4の反射部18の裏側の4箇所にピエゾアクチュエータ19を設けている(図8ではそのうちの2つを示す)。各ピエゾアクチュエータ19は、図8(b)、(c)に示すように、電極20に加えた電圧によって伸張する。したがって、4つのピエゾアクチュエータ19に異なる電圧を印加して反射光学系を3次元で偏向させることにより、光軸に対する偏向角を制御することができる。
なお、本発明における駆動手段はピエゾアクチュエータに限定されるものではなく、電流又は電圧等により制御可能なアクチュエータを適宜に用いることができる。また、反射光学系4の反射部18が曲面を有し、その曲面が凹凸に駆動されることによって、光軸に対する偏向角を制御するような構造としてもよい。
反射光学系4の反射部18としては、光学樹脂へAu(金)を蒸着することにより生成されたミラーを用いることができる。Au膜の反射率分光特性を図9に示す。また、特定の波長のみ反射するような薄膜を蒸着した場合、受信光における外来光成分をカットするフィルタの機能も果たすことにもなる。
光制御素子3としては、無偏光ビームスプリッタ(以下、単にビームスプリッタという)を用いることができる。また、特定の波長のみを通過(反射)するようなビームスプリッタを用いることも可能であり、その場合は、受信光における外来光成分をカットするフィルタの機能も果たすことにもなる。
次に、図10〜図12を参照して、偏向角制御信号供給部8において、受発光部9から得られた情報に基づいて光軸に対する偏向角を制御する場合の動作について説明する。
図10は、偏向角制御信号供給部8による反射光学系4の制御手順を示すフローチャート。図11は、4分割PDで構成された第1受光素子6上で受光したパイロット光の受光スポットが段階的に移動する様子を示す説明図。図12は、偏向角制御信号供給部8において図10の制御手順を実現するための構成を示すブロック図である。
ここでは、図12に示すように、第1受光素子6が4分割されたフォトダイオード(PD_A、_B、_C、_D)により構成され、且つ、反射光学系4が3次元に制御可能な場合を例とする。以下、図10のフローチャートに従って、適宜に図10、12を参照しながら説明する。
相手装置からのパイロット光は、ある周波数を有する光信号であり、受発光部9では、4分割されたPD(第1受光素子6)のそれぞれのPD(PD_A、B、C、D)での受光量が光−電気変換され、受光量に応じた振幅を有する電気信号(SIG_A、B、C、D)として、偏向角制御信号供給部8に送られる(ステップS1)。偏向角制御信号供給部8内の演算部13では、それぞれの信号振幅をアンプ21、22、23、24によって増幅し(ステップS2)、A/Dコンバータ25、26、27、28によってその振幅値をA/D変換することによって、信号レベル、すなわち各PDでの受光量をDC値として得る(ステップS3)。続いて、マイコン・DSPなどのマイクロプロセッサ29によって、水平方向(Pan)・垂直方向(Tilt)に対向するPD同士の受光レベルの差を演算し(ステップS4)、その受光レベル差を0とするための、反射光学系4の移動方向・及び移動量を演算して、制御部12に送る(ステップS5→S6、ステップS9→S10)。制御部12は、与えられた値をD/Aコンバータ30、31によりD/A変換し、偏向角制御信号としてドライバ32、33に与え、ドライバ32、33によって反射光学系4を水平・垂直方向に駆動する(ステップS7→S8、ステップS11→S12)。
次に、4分割PD上での受光スポットの動きを図11により説明する。図中、符号6Aはパイロット光が照射したときの4分割PD上での受光スポットを示す。
図11において、1)のステップでは、まず垂直方向に対向するA、BそれぞれのPDの受光量の差を演算し、差を0にする方向(図11では下方向)に光が照射されるように、反射光学系4を垂直方向に動かす。次いで、2)のステップでは、水平方向に対向するC、DのそれぞれのPDの受光量の差を演算し、差を0にする方向(図11では右方向)に光が照射されるように、反射光学系4を水平方向に動かす。
このように、受発光部9においては、送信光と受信光とが光制御素子3により同軸で制御可能であるため、図2のように同一構成の相手装置から送信される光と本装置で受信する光軸とを合わせることによって、本装置の送信光を相手装置に照射することになる。また、相手装置も同様に光軸合わせを行い、本装置からの送信光が照射されることになり、2つの装置のそれぞれの受発光部9の光軸が一致することになる。
なお、本実施の形態では、第1受光素子6を4分割PDで構成した例について示したが、第1受光素子6の分割数は3分割でもよいし、或いは5分割、8分割…というように更に分割数を多くしたものであってもよい。また、本実施の形態では、PDでの受光量の差がゼロになるように反射光学系4の移動方向と移動量を演算する例について示したが、他のアルゴリズムにより移動方向と移動量を演算するようにしてもよい。
上記実施の形態1に係わる光無線通信装置では、第1受光素子6で受光した光軸調整用のパイロット光に基づいて反射光学系4の偏向角を制御することにより、送信光と受信光の光軸合わせを同軸で行うように構成されているため、受光装置と発光装置を同時に回転させる従来装置に比べて可動部分や光学素子が少なくなり、装置の小型化を図ることができる。特定の従来装置との比較では、少なくとも体積比で1/2以下を達成している。
また、実施の形態1に係わる光無線通信装置の光軸調整方法により光軸合わせを実施したところ、従来のモータを用いた屋内光無線通信装置のサーチ精度が0.2[deg]程度、サーチ速度が100〜300[rad/sec]程度であったのに対し、本実施の形態の装置ではサーチ精度は0.001[deg]以下、サーチ速度は500[rad/sec]以上となり、高精度且つ高速な光軸合わせを実現している。このように、互いに相手装置から送信されるパイロット光と自装置で受信する光軸とを一致させる構成とすることによって、屋内光無線通信システムとして送信光に狭い指向角のビームを用いた場合でも、高精度な双方向通信を行うことが可能となる。
さらに、相手装置をサーチ可能な範囲が広いため、屋内使用において様々な場所に移動させて使用することができる。
図13は、実施の形態1に係わる光無線通信装置の他の構成例を示す概略構成図である。図13に示すように、データ受信部39において、レンズ37を広指向のもの(魚眼レンズ等)とした場合、又はレンズ37の上方に広指向型のレンズ41を設けた場合、広い範囲で送信光を受信することが可能となる。
次に、図14、図15を参照して、光軸調整後に送信光を一定量シフトする場合について説明する。
実施の形態1において、発光素子1としてレーザダイオードを用い、送信光の指向性が狭い場合、上記制御手順による光軸調整終了後、二つの装置の送信光は、それぞれ相手装置の反射光学系4に照射されることになるため、データ受信部39で相手装置からのデータ信号を受信できなくなる。そこで、図14に示すように、光軸調整後、それぞれの装置で送信光を一定量(θ分)シフトさせて、相手装置のデータ受信部39の位置に照射させることにより、双方向通信が可能となる。
図15は、光軸調整後に送信光を一定量シフトする場合の制御手順を示すフローチャートである。偏向角制御信号供給部8では、図10の制御手順により光軸調整を行った後(ステップS101)、反射光学系4を駆動して送信号を一定量シフトさせ、送信号が相手装置のデータ受信部39へ照射するように制御し、双方向通信を行う(ステップS102→S103)。通信中、受発光部9の第1受光素子6では相手装置からの送信光は受光しないため、偏向角制御信号供給部8では制御のための情報が得られない。このため、データ受信部39から受信光の有無の情報が偏向角制御信号供給部8へ供給される。偏向角制御信号供給部8では、装置の移動等により、相手装置からの送信光をデータ受信部39で受光できなかった場合は、再び図10の制御手順により光軸調整を行うルーチンに戻る(ステップS104→S101)。
上記実施の形態によれば、送信光の指向性が狭い場合においても、データ受信部39では常に相手装置からのデータ信号を受信することができるため、より高精度な双方向通信を行うことが可能となる。
[実施の形態2]
次に、図16〜18を参照して、実施の形態2に係わる光無線通信装置の構成について説明する。いずれの図も図1と同等部分を同一符号で示す。
図16は、実施の形態2に係わる光無線通信装置の概略構成図である。図1と同等部分を同一符号で示している。
実施の形態2では、発光素子1とレンズ2、及びレンズ5と第1受光素子6が図1と逆に配置されている。すなわち、発光素子1とレンズ2は、発光素子1からレンズ2を経て発せられた出射光が、光制御素子3で反射された後、反射光学系4で反射されて送信光として送信されるように配置されている。また、レンズ5と第1受光素子6は、相手装置から入射したパイロット光が反射光学系4で反射され、光制御素子3を透過し、レンズ5で集光されて第1受光素子6で受光されるように配置されている。
本実施の形態のように、図1における発光素子1とレンズ2、及びレンズ5と第1受光素子6の配置を入れ替えた構成とした場合でも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
ところで、光軸調整の際に相手装置からの光の情報をより多く得るためには、受発光部9の第1受光素子6に対し光を効率よく照射する必要がある。そのため実施の形態1に示す光無線通信装置の構成(図1)では、光制御素子3の反射面を、反射光学系4で反射される光の面積と同等、もしくは大きくする必要がある。
実施の形態2の他の構成例としては、図17に示すように、発光素子1とレンズ2、及びレンズ5と第1受光素子6の配置を入れ替えると共に、光制御素子3の反射面3Aが、反射光学系4で反射される光の面積Sより小さくなるように、図16よりもサイズの小さい光制御素子3を配置している。
図17の構成において、第1受光素子6に照射される光は光制御素子3の透過光であるため、光制御素子3が小さく、反射面3Aが反射光学系4で反射される光の面積Sより小さい場合でも、光制御素子3に照射されない光は、直接に第1受光素子6に照射される。このため、図16に示すように光制御素子3の反射面が大きい場合と同等、もしくはそれ以上の受光量を得ることが出来る。発光素子1がレーザダイオードなどの場合、送信光の指向性は狭いため、光制御素子3の反射面は小さくてもよい。
また、本実施の形態においては、光制御素子3を小型化にすることにより、図18に示すように、反射光学系4を光制御素子3に近づけることができるため、受発光部9全体を小型化することが可能となり、受発光部9の設計にも柔軟性をもたせることができる。
[実施の形態3]
図19は、実施の形態3に係わる光無線送伝送装置の構成例を示す説明図である。実施の形態1〜3における受発光部9及びデータ受信部39の光学部材を同一の基板34上に配置することによって、光無線通信装置を小型のモジュール35として構成することができる。例えば、ホログラムピックアップの組み立て技術などを応用し、5mm角〜30mm角程度の大きさのモジュールとした場合、図20のようにパソコン42などの機器に組み込むことも可能である。
本実施の形態に示すように、受発光部9とデータ受信部39を同一基板上に一体に配置した場合は、装置の小型化が可能となるだけでなく、それに伴う低コスト化、サーチ時間の短縮などの効果が得られる。また、一体構造とする際に、現在のICの微細加工技術、及びホログラムピックアップの組み立て技術などを応用することができるため、高精細な配置が可能となり、送信と受信の光軸調整もさらに容易なものとなる。
[実施の形態4]
次に、入射光の一部を反射し、残りを透過する機能を備えた光制御素子3の他の構成例について説明する。
光制御素子3としては、上記各実施の形態に示すビームスプリッタ以外に、一部領域に入射した光を透過し、他の領域に入射した光を反射する光制御素子を用いることができる。
実施の形態1において、発光素子1がレーザダイオードなどの場合、送信光の指向性が狭いため、光制御素子3の透過面は小さくてもよい。この場合は、図21(a)に示すように、発光素子1からの出射光が透過する中心部分を透過領域52、残りの部分(裏面)すべてを反射面53とする光制御素子51を用いることができる。この光制御素子51は、ベースとなる透過光学素子の中心部分を除いた領域に反射材を蒸着することにより製作することができる。光制御素子51において、発光素子1からの出射光は透過領域52を透過し、相手装置から受信した光は反射面53で反射されて第1受光素子6に導かれることになる。なお、光制御素子51の透過領域52は開口部であってもよい。この場合は、ベースとなる透過光学素子の中心部分の除去することにより製作することができる。
また、実施の形態2のように、発光素子1からの出射光が光制御素子3で反射される構成とした場合は、図21(b)に示すように、発光素子1からの出射光が反射する中心部分を反射面62、残りの部分すべてを透過面63とする光制御素子61を用いることができる。この光制御素子61は、ベースとなる透過光学素子の中心部分を除く残りの部分すべてをマスキングし、反射面が形成される面上に反射材料を蒸着することにより製作することができる。光制御素子61において、発光素子1からの出射光は反射面62で反射し、また相手装置から受信した光は透過面63を透過し、レンズ5を経て第1受光素子6に導かれることになる。
[実施の形態5]
次に、上記各実施の形態におけるレーザ出力について説明する。
光無線通信装置において、装置から送信される光は安全基準によって制限される。例えば、レーザダイオードの場合、IEC60825−1(日本ではJISC6802:レーザ製品の放射安全基準)によって、その放射強度などが定められている。この基準は、装置から出力される光を制限するものであり、上記各実施の形態に示す光無線通信装置において、発光素子1をレーザダイオードとした場合、装置からの出力を基準内とするためのレーザ出力は、実際にレーザダイオードが出力可能なレベルに比べ十分小さい。そのため、実施の形態1の場合には、光制御素子3の透過・反射の比率を変え、透過率を低く、反射率を高くすることによって、送信光を安全な出力レベルで送信し、且つ、受信光を高効率で第1受光素子6に集光することが可能となる。例えば、装置から送信可能な出力のレベルに対して、レーザダイオードが出力可能なレベルが10倍とすると、光制御素子3の透過率を10%、反射率を90%とする。
また、上記各実施の形態に示す発光素子1において、その出力レベルを減衰可能なものとし、光制御素子3を透過し、反射光学系4によって反射されて装置外に送信される送信光が安全基準によって制限されたレベル以下になるよう、調整可能なものとすることによって、目に安全なレベルの強度で高速な双方向通信が可能となる。
なお、上述した各実施の形態においては、光軸調整用のパイロット光を発光素子1から発するように構成しているが、パイロット光は受発光部9の内部又は外部に配置した別の発光素子から出射するように構成してもよい。この発光素子の光軸は受発光部9の光軸と同軸又は略並行となるように配置される。また、発光素子1から出射するデータ信号の光をパイロット光として使用することもできる。
以上説明した各実施の形態においては、反射光学系の偏向角を制御することにより、送信光と受信光の光軸合わせを同軸で制御することができるため、受光装置と発光装置とを同時に回転させる従来装置に比べて可動部分が少なくなり、装置を小型化することができる。また、送信光に狭い指向角のビームを用いた場合でも、高精度且つ高速な光軸合わせが可能となる。さらに、相手装置をサーチ可能な範囲が広いため、屋内使用において様々な場所に移動させて使用することができる。
したがって、本発明に係わる光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システムを屋内光無線通信システムに適用した場合は、高精度な双方向通信を行うことが可能となる。
実施の形態1に係わる光無線通信装置の概略構成図。 光無線通信装置を2つ組み合わせて屋内光無線通信システムとして構成した場合の概略構成図。 実施の形態1において反射光学系の下方にミラーを設けた場合の概略構成図。 データ供給部の構成を示すブロック図。 信号処理部の構成を示すブロック図。 偏向角制御信号供給部の構成を示すブロック図。 受信信号処理部の構成を示すブロック図。 (a)は反射光学系の駆動手段としてピエゾアクチュエータを用いた場合の構成図。(b)、(c)はピエゾアクチュエータを伸張させた場合の説明図。 Au膜の反射率分光特性を示す説明図。 偏向角制御信号供給部による反射光学系の制御手順を示すフローチャート。 4分割PDで構成された受光素子で受光したパイロット光の受光スポットが段階的に移動する様子を示す説明図。 偏向角制御信号供給部おいて図10の制御手順を実現するための構成を示すブロック図。 実施の形態1に係わる光無線通信装置の他の構成例を示す概略構成図。 双方向通信において光軸調整後に送信光を一定量シフトする場合の説明図。 光軸調整後に送信光を一定量シフトする場合の制御手順を示すフローチャート。 実施の形態2に係わる光無線通信装置の概略構成図。 図16において光制御素子を小さくした場合の概略構成図。 図17において反射光学系を光制御素子に近づけた場合の概略構成図。 実施の形態3に係わる光無線通信装置の構成例を示す説明図。 実施の形態3に係わる光無線通信装置をパソコンに搭載した場合の説明図。 光制御素子の他の構成例を示す説明図。(a)は出射光が透過する中心部分を透過領域、残りの部分すべてを反射面とした場合の説明図。(b)は出射光が反射する中心部分を反射面、残りの部分すべてを透過面とした場合の説明図。 従来の屋内光無線通信装置の概略構成図。
符号の説明
1…発光素子
2…レンズ(第1光学素子)
3…光制御素子
3…光学素子
3A…透過領域
4…反射光学系
4A…実反射領域
5…レンズ(第2光学素子)
6…第1受光素子
7…データ供給部
7A…外部インターフェース
8…偏向角制御信号供給部
9…受発光部
10…発光駆動部
11…信号処理部
12…制御部
13…演算部
18…反射部
19…ピエゾアクチュエータ
20…電極
21…アンプ
21…親機
22…発光部
23…発光手段
23A…パイロット光
24…子機
24A…受光装置
25…コンバータ
29…マイクロプロセッサ
30…コンバータ
32…ドライバ
34…基板
35…モジュール
36…第2受光素子
37…レンズ(第3光学素子)
38…受信信号処理部
38A…外部インターフェース
39…データ受信部
40…ミラー
41…レンズ
42…パソコン
101…4B/5Bエンコーダ
102…デスクランブル/スクランブル部
103…パラレル/シリアル変換部
104…NRZ/NRZI変換部
105,112…PLL
111…NRZI/NRZ変換部
113…シリアル/パラレル変換部
114…スクランブル/デスクランブル部
115…4B/5Bデコーダ
116…クロック再生回路

Claims (11)

  1. 光軸調整用のパイロット光を出射する発光素子と、入射光の一部を反射し、残りを透過する光制御素子と、前記発光素子から出射され前記光制御素子を透過する前記パイロット光の一部を反射して相手装置に向けて送信すると共に、前記相手装置から送信された光の一部を入射しパイロット光として反射する反射部および当該反射部の偏向角を制御する駆動手段を有する反射光学系と、前記反射光学系により反射された前記相手装置からのパイロット光を受光する第1受光素子とを有する受発光部と、
    前記受発光部に並設され、前記相手装置から送信され前記受発光部に入射されず前記受発光部の近傍に照射される光の一部を光学素子により集光して前記相手装置からのデータ信号として受光する第2受光素子を有するデータ受信部と、
    前記第1受光素子によって受光された前記相手装置からのパイロット光に基づいて前記反射光学系の反射部の偏向角を制御するための偏向角制御信号を算出し、当該偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を制御する偏向角制御信号供給部と、
    を有し、
    前記受発光部と前記データ受信部の各光軸が略平行となり、且つ、前記データ受信部の前記第2受光素子が、前記受発光部の前記光制御素子および前記反射光学系の反射部にて反射されず、前記反射光学系の近傍を通過する前記相手装置から送信された光を、前記光学素子で集光して前記第2受光素子でデータ信号として受光するように配置され、前記第1受光素子で受光した前記パイロット光に基づいて前記反射光学系の偏向角を制御することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸合わせを行うことを特徴とする光無線通信装置。
  2. 請求項1記載の光無線通信装置において、
    前記発光素子は、さらに、
    データ信号により変調されたデータ信号光を出射し、前記反射光学系の反射部により反射させて前記相手装置に向けて送信する、
    ことを特徴とする光無線通信装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の光無線通信装置において、
    前記受発光部は、さらに、
    前記発光素子と前記反射光学系との間に設けられ、前記発光素子から出射された前記データ信号光および前記パイロット光のうち少なくとも一方を透過して前記反射光学系の反射部に送る一方、前記反射光学系により反射された前記相手装置からのパイロット光を反射して前記第1受光素子へ送る光制御素子、を有する光無線通信装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の光無線通信装置において、
    前記受発光部は、さらに、
    前記第1受光素子と前記反射光学系との間に設けられ、前記反射光学系により反射された前記相手装置からのパイロット光を透過して前記第1受光素子へ送る一方、前記発光素子から出射された前記データ信号光および前記パイロット光のうち少なくとも一方を反射して前記反射光学系の反射部に送る光制御素子、を有する光無線通信装置。
  5. 前記請求項4に記載の光無線通信装置において、
    前記光制御素子の反射面は、前記反射光学系で反射される光の面積よりも小さいことを特徴とする光無線通信装置。
  6. 前記請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光無線通信装置において、
    前記第1受光素子は、多分割された受光素子により構成され、
    前記偏向角制御信号供給部は、前記受光素子の各分割領域での受光量に基づいて前記反射光学系の移動方向と移動量を演算して偏向角制御信号を得る演算手段と、前記演算手段で演算された偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を水平方向又は垂直方向に駆動して、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸合わせを行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする光無線通信装置。
  7. 前記請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光無線通信装置において、
    前記受発光部及び前記データ受信部を同一基板上に一体に配置したことを特徴とする光無線通信装置。
  8. 前記請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光無線通信装置の光軸調整方法において、
    前記相手装置から入射する光を前記第1受光素子で受光し、当該第1受光素子を構成する前記各受光素子における受光量に基づいて前記反射光学系の移動方向と移動量を演算して偏向角制御信号を得ると共に、当該偏向角制御信号に基づいて前記反射光学系の駆動手段を水平方向又は垂直方向に駆動することにより、前記発光素子から出射する光と前記相手装置から入射する光の光軸合わせを行うことを特徴とする光無線通信装置の光軸調整方法。
  9. 前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸調整を行う光無線通信装置を第1、第2の光無線通信装置として所定間隔で対向配置し、前記第1、第2の光無線通信装置について前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1、第2の光無線通信装置を用いて通信を行うことを特徴とする光無線通信方法。
  10. 前記請求項9に記載の光無線通信方法において、
    前記第1、第2の光無線通信装置について前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1、第2の光無線通信装置の送信光を一定量シフトさせ、それぞれの送信光が互いに相手装置のデータ受信部に照射されるように制御した後、前記第1、第2の光無線通信装置を用いて通信を行うことを特徴とする光無線通信方法。
  11. 前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸調整を行う光無線通信装置を第1、第2の光無線通信装置として所定間隔で対向配置した光無線通信システムであって、
    前記第1、第2の光無線通信装置について前記請求項8に記載の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1、第2の光無線通信装置を用いて通信を行うことを特徴とする光無線通信システム。
JP2005299774A 2005-10-14 2005-10-14 光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システム Expired - Fee Related JP4251294B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299774A JP4251294B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005299774A JP4251294B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003103334A Division JP3757949B2 (ja) 2003-04-07 2003-04-07 光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006060863A JP2006060863A (ja) 2006-03-02
JP4251294B2 true JP4251294B2 (ja) 2009-04-08

Family

ID=36107891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005299774A Expired - Fee Related JP4251294B2 (ja) 2005-10-14 2005-10-14 光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4251294B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4779801B2 (ja) * 2006-05-24 2011-09-28 Kddi株式会社 データ伝送方法及びシステム並びに光受信装置
JP5255508B2 (ja) * 2009-04-22 2013-08-07 浜松ホトニクス株式会社 光空間伝送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006060863A (ja) 2006-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3224650B1 (en) Multi-mirror scanning depth engine
US10247812B2 (en) Multi-mirror scanning depth engine
WO2010098363A1 (ja) 光軸調整装置、光軸調整方法及び投射型表示装置
CN113661408A (zh) 用于扫描lidar的光学部件
WO2006050431A3 (en) Beam focusing and scanning system using micromirror array lens
US20080056723A1 (en) Multiple access free space laser communication method and apparatus
KR100569616B1 (ko) 공간 광 전송장치 및 공간 광 전송방법
JP4251294B2 (ja) 光無線通信装置、光無線通信装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線通信システム
JP3804634B2 (ja) 光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム
JP2006310913A (ja) 光送信装置及び光空間伝送システム
JP3757949B2 (ja) 光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム
JP3800195B2 (ja) 光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム
US7099536B1 (en) Single lens system integrating both transmissive and reflective surfaces for light focusing to an optical fiber and light reflection back to a monitor photodetector
JP4273458B2 (ja) 光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム
JP2008016967A (ja) 光空間伝送システムに用いる光受信装置
CN112596173A (zh) 一种光信号发射器
JP4281062B2 (ja) ミラー傾動装置
US6788842B1 (en) Method and apparatus for internal monitoring and control of reflectors in an optical switch
US11515941B2 (en) Free space optical communication terminal with dispersive optical component
JP4462134B2 (ja) 光信号伝送システム
JP2004080253A (ja) 光空間伝送装置及び光空間伝送システム
CN111130638B (zh) 一种定向可见光通信系统
JP7156364B2 (ja) 受光装置および送受光装置
US9952387B2 (en) Optical fiber transmission system with a laser beam splitting and combining device
JP2005249919A (ja) 光通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090107

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4251294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees