JP4273458B2 - 光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム - Google Patents

光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システム Download PDF

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Description

本発明は、データ信号により変調された光信号を送信・受信することよりデータ伝送を行う光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システムに関する。
一般に、光無線を介して信号を伝送する場合に、送信側の発光素子としてLED(発光ダイオード)やレーザダイオードが用いられている。このうち、LEDにより信号を送信する装置では、指向性の広いLED光のビーム径を集束レンズで絞らなければならないが、この絞りに限界があるために長距離を伝送するとビーム系が広がり、受信されるパワーが減少する。またこの様にビーム径が広がると、複数の装置をパラレルで用いた場合に干渉が発生するという問題点がある。
これを解決するため、例えば図15に示すような屋内光無線伝送装置が提案されている。この光無線伝送装置では、一方の装置(親機14)にデータ信号送信のための発光部15とは別に発光手段16を設け、この発光手段16から光軸調整用のパイロット光16Aを送出し、他方の光無線伝送装置(子機18)では、その光軸方向を変位させて受光装置17によりパイロット光16Aを受信し、このパイロット光16Aの受光レベルに基づいて光軸合わせを行うように構成されている。本装置は、LED光をパラボラリフレクタにより平行化してビーム径を絞るようにしたもので、指向性の狭いビーム光を受信する受光装置17をステッピングモータ等により回転させることにより、水平・垂直方向に走査して、2次元座標において最大の受光レベルが得られる点をサーチするという形態で具体化されている。(例えば、特許文献1参照。)
一方、レーザダイオードを用いた屋外光無線伝送装置においては、ミラーとビームスプリッタによる光軸調整方法が採用されている。(例えば、特許文献2参照。)
特許第3059870号公報(第12図、第18図)
特開平6−152541号公報(第1図)
上記の屋内光無線伝送装置で光軸調整を行うには、受光素子及びその光学系を含む受光装置と、発光素子及びその光学系を含む発光装置とを、同時に回転させる必要があるため、屋内で使用するためには装置が大型なものとなる。
また、より高速な伝送を行うためには、受信側で、他の端末からの送信光を高効率に受光する必要があり、送信光は指向角数度[deg]程度の、非常に狭指向のビームにしなければならない。データ伝送を行う際は、送信装置と受信装置との光軸を一致させる必要があるが、送信光の指向性が非常に狭い場合、光軸合わせを高精度且つ高速に行うことは困難であった。
更に、送信と受信の光軸を一致させる光軸調整方法として、上記の屋外光無線伝送装置の調整方法が考えられるが、本装置は多数の光学素子が用いられた大規模なものであるために装置が大型なものとなり、また、ある程度光軸調整を行った後の微調整に用いられるものであるため、相手装置をサーチ可能な範囲が数度程度の狭く、屋内の様々な場所に移動して使用される装置には適さないものとなっている。
本発明の目的は、装置の小型化を図る共に、光軸合わせを高精度且つ高速に行うことが可能であり、屋内使用にも適した光無線伝送装置、光無線伝送装置の光軸調整方法、光無線通信方法、及び光無線伝送システムを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の1)〜6)に記載の手段よりなる。
すなわち、
1)相手装置から送出された光軸調整のためのパイロット光を反射する反射板と、
前記パイロット光の前記反射板への入射光軸に対する偏向角を制御する駆動手段と、
入来するデータ信号に基づき変調された光信号を出射する発光部と、
前記出射された光信号を略平行光に成形する第1の光学素子と、
前記反射板により反射されたパイロット光を第1の入射面から入射し、透過させて出射するとともに、前記第1の光学素子により成形された略平行光を第2の入射面から入射し、反射面で反射させて出射する光制御素子と、
この光制御素子から出射されたパイロット光を集光させる第2の光学素子と、
前記集光されたパイロット光を受光する受光部と、
を備えた受発光部と、
前記受光部で受光したパイロット光に基づき、前記相手装置との光軸を合わせるために前記反射板の偏向角を制御するための偏向角制御信号を生成し、この偏向角制御信号に基づき前記駆動手段を制御する偏向角制御手段とを備え、
前記光制御素子を、
該光制御素子の前記反射面で反射して出射された出射光を、前記第1の入射面への前記パイロット光の入射経路とは逆経路をたどって前記反射板方向に偏向して出射させるとともに、前記反射板により反射されたパイロット光のうちの、前記第1の入射面から入射させ透過させて出射させた透過光と、該光制御素子に入射させず外部を通過させた通過光を前記第2の光学素子で集光させるように構成した
ことを特徴とする光無線伝送装置。
2)前記1)記載の光無線伝送装置において、
前記受光部は複数分割された受光素子により構成され、
前記偏向角制御手段は、
前記受光部の各受光素子における受光量に基づき前記反射板の移動方向及び移動量を演算して偏向角制御信号を生成する演算手段と、前記生成された偏向角制御信号に基づき前記駆動手段を駆動して、前記発光部から出射される光信号と前記相手装置から入射されるパイロット光との光軸合わせを行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする光無線伝送装置。
3)前記1)又は2)記載の光無線伝送装置において、
前記受発光部を同一基板上に配置したことを特徴とする光無線伝送装置。
4)前記1)乃至3)いずれか一項記載の光無線伝送装置の光軸調整方法であり、
前記相手装置から入射されるパイロット光を前記受光部で受光し、この受光部における受光量に基づき前記反射板の移動方向及び移動量を演算して偏向角制御信号を生成し、前記生成された偏向角制御信号に基づき前記駆動手段を駆動して、前記発光部から出射される光信号と前記相手装置から入射されるパイロット光との光軸合わせを行う光無線伝送装置の光軸調整方法。
5)前記1)乃至3)いずれか一項記載の光無線伝送装置を第1及び第2の光無線伝送装置として所定間隔で対向設置し、前記第1及び第2の光無線伝送装置について、前記4)記載の光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1及び第2の光無線伝送装置間でデータ通信を行う光無線通信方法。
6)前記1)乃至3)いずれか一項記載の光無線伝送装置を第1及び第2の光無線伝送装置として所定間隔で対向設置した光無線伝送システムであり、
前記第1及び第2の光無線伝送装置について、前記4)記載の光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1及び第2の光無線伝送装置間でデータ通信を行う光無線伝送システム。




本発明によれば、受発光部の反射光学系を動かすことにより、送信光とパイロット光の光軸合わせを同軸で制御することができるため、受光装置と発光装置とを同時に回転させる従来装置に比べ装置を小型化することができる。また、送信光に狭い指向角のビームを用いた場合でも、高精度且つ高速な光軸合わせが可能となる。さらに、相手装置をサーチ可能な範囲が広いため、屋内使用において様々な場所に移動させて使用することができる。
従って、本発明に係わる光無線伝送装置を屋内光無線伝送システムに適用した場合は、高精度なデータ伝送が可能となる。
以下、本発明の光無線伝送装置の発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず図1を参照して実施の形態1に関わる光無線伝送装置の構成と本装置を組み合わせた屋内光無線伝送システムについて説明する。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に関わる光無線伝送装置の概略構成図である。
受発光部9において、発光部は、外部インターフェース7Aから入来するデータ信号に応じてデータ供給部7により変調された光信号を出射する発光素子1と、その出射光を平行光に近いビーム光に成形するコリメータレンズ等のレンズ2と、このビーム光を透過する光制御素子3と、光制御素子3を透過したビーム光を図示しない相手装置へ反射する反射光学系4とから構成されている。
また、受光部は、図示しない相手装置から送出されたパイロット光を光制御素子3に反射する反射光学系4と、反射光学系4で反射されたパイロット光をさらに集光するレンズ5へ反射する光制御素子3と、このパイロット光を集光するレンズ5と、このレンズ5で集光されたパイロット光を受光するフォトダイオード(以下、適宜にPDという)等からなる受光素子6とから構成されている。
そしてこの受光素子6は偏向角制御信号供給部8と接続されている。
受発光部9では、外部インターフェース7Aからデータ信号が供給された、データ供給部7によって、データ信号に応じた光信号に強度変調された光信号が発光素子1から出射される。この光はレンズ2により平行光に近いビーム光に成形され、光制御素子3を透過した後、反射光学系4で反射されて送信光として図示しない相手装置へ送出される。また、図示しない相手装置から送出されたパイロット光は、反射光学系4で反射されて光制御素子3で反射された後、レンズ5で集光されて受光素子6で受光される。受光素子6では、受光したパイロット光が光−電気変換され、相手装置の位置情報として偏向角制御信号供給部8へ出力される。
次に図2〜8を参照して、受発光部9を構成する各部について更に詳細に説明する。
発光素子1としては、レーザダイオードを用いることができる。レーザダイオードは出射光のビームが細く、それを更にレンズ2によって平行に近い光にすることによって、出射光を高効率で光制御素子3及び反射光学系4に照射することが出来る。レーザの波長は近赤外に限らず、長波長のものでもよい。
図2は、データ供給部7の構成を示すブロック図である。データ供給部7は、外部インターフェース7Aからのデータ信号を、光によって伝送可能な信号に変換する信号処理部11と、信号処理された信号によって、光が点滅する様に発光素子1を駆動する発光駆動部10から成る。
屋内光無線伝送システムのアプリケーションとしてLANを考え、外部インターフェースから入力される信号が100Base−FXである場合、データ供給部7内の信号処理部11では、図3のブロック図に示すように、4B/5Bエンコーダ101によりクロック自己再生のための4B/5B符号化を行い、デスクランブル/スクランブル部102によりデータをスクランブル化し、パラレル/シリアル変換部103によりパラレルデータをシリアルデータに変換し、更にNRZ/NRZI変換部104(及びPLL105)により、DC成分を持たない信号にするためにNRZ/NRZI変換を行う、という信号処理がなされ、データ信号として発光駆動部10に入力される、という信号処理がなされ、データ信号として発光駆動部10に入力される。
図4は、偏向制御信号供給部8の構成を示すブロック図である。受発光部9の受光素子6は、相手装置からのパイロット光を光-電気変換し、受信光の有無、または受光量、受光方向などの位置情報信号を偏向制御信号供給部8へ供給する。偏向制御信号供給部8は、受発光部9から得られた位置情報信号に基づいて、相手装置からの光に自身の受信の光軸を合わせるように、反射光学系4を動かす移動方向及び移動量を演算して偏向角制御信号を得る演算部13と、反射光学系4の図示しない駆動手段を水平方向または垂直方向に駆動する制御部12から成る。
図5は、反射光学系4の駆動手段として、ピエゾアクチュエータを用いた場合の構成図である。ピエゾアクチュエータは、ピエゾ素子の圧電効果を応用したもので、図5(a)のように反射光学系4の反射部18の裏側の4箇所にピエゾアクチュエータ19を設けている(図5ではそのうち2つを示す)。各ピエゾアクチュエータ19は、図5(b)、(c)に示すように、電極20に加えた電圧によって伸張する。従って、4つのピエゾアクチュエータ19に異なる電圧を印加して反射光学系4を3次元で偏向させることにより、光軸に対する偏向角を制御することができる。
なお、本発明における駆動手段はピエゾアクチュエータに限定されるものではなく、電流または電圧等により制御可能なアクチュエータを適宜に用いることができる。また、反射光学系4の反射部18が曲面を有し、その曲面が凹凸に駆動されることによって、光軸に対する偏向角を制御することができる。
反射光学系4の反射部18としては、光学樹脂へAu(金)を蒸着することにより生成されたミラーを用いることができる。Au膜の反射率分光特性を図6に示す。また、特定の波長のみ反射するような薄膜を蒸着した場合、受信光における外来光成分をカットするフィルタの機能も果たすことにもなる。
光制御素子3としては、無偏光ビームスプリッタを用いることができる。また、特定の波長のみを通過(反射)するようなビームスプリッタを用いることも可能であり、その場合には、受信光における外来光成分をカットするフィルタの機能も果たすことにもなる。
次に図7〜9を参照して、偏向角制御信号供給部8において、受発光部9から得られた情報に基づいて光軸に対する偏向角を制御する場合の動作について説明する。
図7は、偏向角制御信号供給部8による反射光学系4の制御手順を示すフローチャート、図8は、4分割PDで構成された受光素子6上で受光したパイロット光の受光スポットが段階的に移動する様子を示す説明図、図9は、偏向角制御信号供給部8において図7の制御手順を実現するための構成を示すブロック図である。
ここでは、図8に示すように、受光素子6が4分割されたフォトダイオード(PD_A、_B、_C、_D)により構成され、且つ、反射光学系4が3次元に制御可能な場合を例とする。以下、図7のフローチャートに従って、適宜に図8、9を参照しながら説明する。
相手装置からの送信光は、ある周波数を有する光信号であり、受発光部9では、4分割されたPD(受光素子6)のそれぞれのPD(PD_A、B、C、D)での受光量を光−電気変換され、受光量に応じた振幅を有する電気信号(SIG_A、B、C、D)として、偏向角制御信号供給部8に送られる(ステップS1)。偏向角制御信号供給部8内の演算部13では、それぞれの信号振幅をアンプ21、22、23、24によって増幅し(ステップS2)、A/Dコンバータ25、26、27、28によってその振幅値をA/D変換することによって、信号レベル、すなわち各PDでの受光量をDC値として得ることができる(ステップS3)。
続いて、マイコン・DSPなどのマイクロプロセッサ29によって、水平方向(Pan)・垂直方向(Tilt)に対向するPD同士の受光レベルの差を算出し(ステップS4)、その受光レベル差が0とするための、反射光学系4の移動方向・及び移動量を算出し、制御部12に与える(ステップS5→S6、ステップS9→S10)。制御部12はD/Aコンバータ30、31によって、与えられた値をD/A変換し、偏向角制御信号としてドライバ32、33に与え、ドライバ32、33によって反射光学系4を水平・垂直方向に駆動する(ステップS7→S8、S11→S12)。
次に4分割PD上での受光スポットの動きを図8により説明する。図中、符号6Aはパイロット光が照射したときの4分割PD上での受光スポットを示す。
図8において、1で示すステップでは、まず垂直方向に対向するA、BそれぞれのPDの受光量の差を演算し、差を0にする方向(図8では下方向)に、光が照射されるように、反射光学系4を垂直方向に動かす。次いで、2で示すステップの組では水平方向に対向するC,DのそれぞれのPDの受光量の差を演算し、差を0にする方向(図8では右方向)に、スポットが照射されるように、反射光学系4を水平方向に動かす。
このように、受発光部9においては、送信光と受信光とは光制御素子3により同軸で制御可能であるため、相手装置から送出される光と本装置で受信する光軸とを合わせることによって、本装置の送信光を相手装置に照射することになる。
なお、本実施の形態では、受光素子6を4分割PDで構成した例について示したが、受光素子6の分割数は3分割でもよいし、或いは5分割、8分割…というように更に分割数を多くしたものであってもよい。また、本実施の形態では、PDでの受光量の差がゼロになるように反射光学系4の移動方向と移動量を演算する例について示したが、他のアルゴリズムにより移動方向と移動量を演算するようにしてもよい。
上記実施の形態1に係わる光無線伝送装置では、受光素子6で受光した光に基づいて反射光学系4の偏向角を制御することにより、送信光とパイロット光の光軸合わせを行うように構成されているため、受光装置と発光装置を同時に回転させる従来装置に比べて装置の小型化を図ることができる。特定の従来装置との比較では、少なくとも体積比で1/2以下を達成している。
また、実施の形態1に関わる光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸合わせを実施したところ、従来のモータを用いた屋内光無線伝送装置のサーチ精度が0.2[deg]程度、サーチ速度が100〜300[rad/sec]程度であったのに対し、本実施の形態の装置ではサーチ精度は0.001[deg]以下、サーチ速度は500[rad/sec]以上となり、高精度且つ高速な光軸合わせを実現している。このように相手装置から送出されるパイロット光と自装置で受信する光軸とを一致させる構成とすることによって、屋内光無線伝送システムとして送信光に狭い指向性のビームを用いた場合でも、高精度なデータ伝送を行うことが可能となる。
さらに、相手装置をサーチ可能な範囲が広いため、屋内使用において様々な場所に移動させて使用することができる。
[実施の形態2]
次に図10〜12を参照して、実施の形態2に関わる光無線伝送装置の構成について説明する。図10は、実施の形態2に係わる光無線伝送装置の概略構成図である。図1と同等部分を同一符号で示す。
実施の形態2では、図1における発光素子1、レンズ2と、レンズ5、受光素子6の配置を入れ替えた構成を示している。これによると、発光素子1から出射された光はレンズ2より平行光に近いビーム光に成形され、光制御素子3で反射された後、反射光学系4で反射されて送信光として送出される。また、図示しない相手装置から送出されたパイロット光は、反射光学系4で反射され、光制御素子3を透過した後、レンズ5で集光されて受光素子6で受光される。
本実施の形態のように、実施の形態1の発光素子1、レンズ2とレンズ5、受光素子6を入れ替えた構成とした場合でも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
光無線伝送装置において、光軸調整の際に相手装置からの光の情報をより多く得るためには、受発光部9の受光素子6に対し、入射した光を効率よく照射する必要がある。そのため実施の形態1に示す光無線伝送装置の構成(図1)では、光制御素子3の反射面を、反射光学系4によって反射される光の面積と同等、もしくは大きくする必要がある。
図11は、実施の形態2に係わる光無線伝送装置の他の構成例を示す概略構成図である。本実施の形態では、図10と同じく発光素子1と受光素子6を入れ替えると共に、更に光制御素子3の反射面3Aが、反射光学系4によって反射される光の面積S1よりサイズの小さい光制御素子3を配置する。
図11の構成において、受光素子6に照射される光は光制御素子3の透過光であるため、光制御素子3が小さく、反射面3Aが反射光学系4によって反射される光の面積S1よりも小さい場合でも、光制御素子3に照射されない光は直接受光素子36に照射される。このため、図10に示すように光制御素子3の反射面が大きい場合と同等、もしくはそれ以上の受光量を得ることが出来る。発光素子1がレーザダイオードなどの場合、送信光の指向性は狭いため、光制御素子3の反射面は小さくてもよい。
また、本実施の形態においては、光制御素子3を小型化にすることにより、図12に示すように、反射光学系4を光制御素子3に近づけることができるため、受発光部9全体を小型化することが可能となり、受発光部9の設計にも柔軟性をもたせることができる。
[実施の形態3]
図13は、実施の形態3に係る光無線伝送装置の構成例を示す説明図である。
実施の形態1・2における受発光部9の光学部材を同一基板34上に配置することによって、光無線伝送装置を小型モジュール35として構成することができる。例えば、ホログラムピックアップの組み立て技術などを応用し、5mm角〜30mm角程度の大きさのモジュールとした場合、図14のようにパソコン35などの機器に組み込むことも可能である。
本実施の形態が示すように、受発光部9を同一基板上に一帯に配置した場合には、装置の小型化が可能となるだけでなく、それに伴う低コスト化、サーチ時間の短縮などの効果が得られる。また、一体構造とする際、現在のICの微細加工技術、及びホログラムピックアップの組み立て技術などを応用することができるため、高精細な配置が可能となり、送信と受信の光軸の調整もさらに容易なものとなる。
次に、上記各実施の形態におけるレーザ出力について説明する。
光無線伝送装置において、装置から送出される光は安全基準によって制限される。例えば、レーザダイオードの場合、IEC60825-1(日本ではJIS C6802:レーザ製品の放射安全基準)によって、その放射強度などが定められている。この基準は、装置から出力される光を制限するものであり、上記各実施の形態に示す光無線伝送装置において、発光素子1をレーザダイオードとし場合、装置からの出力を基準内するためのレーザ出力は、実際にレーザダイオードが出力可能なレベルに比べ十分小さい。そのため、光制御素子3の透過・反射の比率を変え、実施の形態1の場合であれば、透過率を低く、反射率高くすることによって、送信光を安全な出力レベルで送出し、且つ、受信光を高効率で受光素子6に集光することが可能となる。例えば、装置から送出可能な出力のレベルに対して、レーザダイオードが出力可能なレベルが10倍とすると、光学素子3の透過率を10%、反射率を90%とする。
また、上記各実施の形態に示す発光素子1において、その出力レベルを減衰可能なものとし、光制御素子3を透過し、反射光学系4によって反射されて装置外に送出される送信光が、安全基準によって制限されたレベル以下になるよう、調整可能なものとすることによって、送信光を安全なレベルで出力することが可能となる。
実施の形態1に係る光無線伝送装置の概略構成図である。 データの供給部の構成を示すブロック図である。 信号処理部の構成を示すブロック図である。 偏向角制御信号供給部の構成を示すブロック図である。 反射光学系の駆動手段として、ピエゾ素子を用いた例を示したものである。 Au膜の反射率分光特性を示す説明図である。 偏向角制御信号供給部による反射光学系の制御手順を示したフローチャートの一例である。 4分割PDで構成された第1受光素子で受光スポットが段階的に移動する様子を説明する図である。 偏向角制御信号供給部において、図7の制御手順を実現するための構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る光無線伝送装置の概略構成図である。 実施の形態2に係る光無線伝送装置の他の構成例を示す概略構成図である。 実施の形態2に係る光無線伝送装置の他の構成例を示す概略構成図である。 実施の形態3に係る光無線伝送装置の概略構成図である。 実施の形態3に係る光無線伝送装置をパソコンに搭載した場合の説明図である。 従来の屋内無線伝送装置の概略構成図である。
符号の説明
1 発光素子
2 コリメート光学系
3 光制御素子
4 反射光学系
5 集光光学系
6 受光素子
6A 受光スポット
7 データ供給部
8 偏向制御信号供給部
9 受発光部
10 発光駆動部
11 信号処理部
12 制御部
13 演算部
14 光無線伝送装置(親機)
15 データ信号発光部
16 パイロット光発光部
16A パイロット光
17 光無線伝送装置(子機)
18 反射光学系反射面
19 ピエゾアクチュエータ
20 電極
21、22、23、24 アンプ
25、26,27、28 A/Dコンバータ
29 マイクロプロセッサ
30、31 D/Aコンバータ
32、33 ドライバ

Claims (6)

  1. 相手装置から送出された光軸調整のためのパイロット光を反射する反射板と、
    前記パイロット光の前記反射板への入射光軸に対する偏向角を制御する駆動手段と、
    入来するデータ信号に基づき変調された光信号を出射する発光部と、
    前記出射された光信号を略平行光に成形する第1の光学素子と、
    前記反射板により反射されたパイロット光を第1の入射面から入射し、透過させて出射するとともに、前記第1の光学素子により成形された略平行光を第2の入射面から入射し、反射面で反射させて出射する光制御素子と、
    この光制御素子から出射されたパイロット光を集光させる第2の光学素子と、
    前記集光されたパイロット光を受光する受光部と、
    を備えた受発光部と、
    前記受光部で受光したパイロット光に基づき、前記相手装置との光軸を合わせるために前記反射板の偏向角を制御するための偏向角制御信号を生成し、この偏向角制御信号に基づき前記駆動手段を制御する偏向角制御手段とを備え、
    前記光制御素子を、
    該光制御素子の前記反射面で反射して出射された出射光を、前記第1の入射面への前記パイロット光の入射経路とは逆経路をたどって前記反射板方向に偏向して出射させるとともに、前記反射板により反射されたパイロット光のうちの、前記第1の入射面から入射させ透過させて出射させた透過光と、該光制御素子に入射させず外部を通過させた通過光を前記第2の光学素子で集光させるように構成した
    ことを特徴とする光無線伝送装置。
  2. 請求項1記載の光無線伝送装置において、
    前記受光部は複数分割された受光素子により構成され、
    前記偏向角制御手段は、
    前記受光部の各受光素子における受光量に基づき前記反射板の移動方向及び移動量を演算して偏向角制御信号を生成する演算手段と、前記生成された偏向角制御信号に基づき前記駆動手段を駆動して、前記発光部から出射される光信号と前記相手装置から入射されるパイロット光との光軸合わせを行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする光無線伝送装置。
  3. 請求項1又は2記載の光無線伝送装置において、
    前記受発光部を同一基板上に配置したことを特徴とする光無線伝送装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項記載の光無線伝送装置の光軸調整方法であり、
    前記相手装置から入射されるパイロット光を前記受光部で受光し、この受光部における受光量に基づき前記反射板の移動方向及び移動量を演算して偏向角制御信号を生成し、前記生成された偏向角制御信号に基づき前記駆動手段を駆動して、前記発光部から出射される光信号と前記相手装置から入射されるパイロット光との光軸合わせを行う光無線伝送装置の光軸調整方法。
  5. 請求項1乃至3いずれか一項記載の光無線伝送装置を第1及び第2の光無線伝送装置として所定間隔で対向設置し、前記第1及び第2の光無線伝送装置について、請求項4記載の光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1及び第2の光無線伝送装置間でデータ通信を行う光無線通信方法。
  6. 請求項1乃至3いずれか一項記載の光無線伝送装置を第1及び第2の光無線伝送装置として所定間隔で対向設置した光無線伝送システムであり、
    前記第1及び第2の光無線伝送装置について、請求項4記載の光無線伝送装置の光軸調整方法により光軸合わせを行った後、前記第1及び第2の光無線伝送装置間でデータ通信を行う光無線伝送システム。」
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