JP2004356872A - 温度補償型圧電発振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】間接温度補償方式においても、温度センサ部をICチップの外部に構成して温度に対する感度を高め、それにより温度補償回路を簡略化してチップサイズを最小にした温度補償型圧電発振器を提供する。
【解決手段】この間接型TCXO10は、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部2と、この温度センサ部2により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生回路3と、この補償電圧発生回路3の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子5を有する発振回路4とを備え、温度センサ部2以外をIC回路1の内部に集積し、その端子から所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子6が接続されている。
【選択図】 図1
【解決手段】この間接型TCXO10は、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部2と、この温度センサ部2により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生回路3と、この補償電圧発生回路3の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子5を有する発振回路4とを備え、温度センサ部2以外をIC回路1の内部に集積し、その端子から所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子6が接続されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水晶振動子等の圧電振動子を使用した圧電発振器に関し、特に簡単な回路構成によって周波数の温度補償が可能な温度補償発振器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、水晶振動子等の圧電振動子に対して発振回路、温度補償回路等を付加した圧電発振器では周波数安定度は勿論のこと、小型化、低価格化等の要求が厳しく、更には、通信方式のデジタル化が進むにつれて、従来問題とならなかった雑音比特性(C/N特性)の向上が望まれている。圧電発振器の出力周波数は種々の要因で変化するが、比較的周波数の安定度が高い水晶発振器においても、周囲温度、電源電圧及び出力負荷等の条件変化による周波数変動があり、これ等に対応する手段は種々のものが提案されている。例えば温度変化に関しては水晶発振器に温度補償回路を付加し、この温度補償水晶発振器(以下、TCXOと記す)の発振ループの負荷容量を変化させて、水晶振動子固有の温度−周波数特性変動を相殺するように前記負荷容量を温度変化に対して制御するものがあり、大きく分けて2つの補償方法がある。
【0003】
第1の補償方法は、図5に示すように、直接温度補償方式と称される方法であって、図のようにサーミスタとコンデンサから構成される補償回路を、水晶振動子Xと直列に接続することにより構成したものである。一般的に、補償回路は温度センサ(サーミスタ等)とコンデンサとを並列に接続したものを基本構成とする高温部補償回路と低温部補償回路を直列に接続したものであり、構成が単純で、小型化が容易であることから、携帯電話等の分野で広く用いられている。第2は図6に示すように、間接温度補償方式と称される方法であって、図のように可変容量ダイオードDを水晶振動子Xと直列に接続すると共に、補償回路を高周波阻止抵抗Rを介して可変容量ダイオードDの両端に接続したものである。この方法はサーミスタと抵抗とで構成される補償回路において発生する直流電圧を、前記高周波阻止抵抗Rを介して前記可変容量ダイオードDに加え、その回路の周波数変化量が水晶振動子Xの温度特性と逆特性になるようにすることにより、水晶発振器の温度特性を補償するものである。
第1の直接温度補償方式は同一出願人より、特開2001−77627公報として出願されており、直接形温度補償圧電発振器に用いる補償部品を互いに集積して小型発振器を構成する技術について開示されている。それによると、 圧電振動子、増幅器、温度補償回路を構成するサーミスタ、チップコンデンサ、抵抗を備えた温度補償圧電発振器であって、圧電振動子のパッケージの裏面側に前記サーミスタ、前記抵抗を厚膜印刷で形成して温度補償圧電発振器を構成するとしている。
また第2の間接温度補償方式として同一出願人より、特開2001−60828公報として出願されており、可変容量のC−Vカーブの曲線部を利用することで、IC回路で発生させる電圧が、従来は温度に対して3次曲線が必要であったものから、直線的で良いという方式がある。
【0004】
図4は、従来の間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。この間接型TCXO100は、IC回路100内に、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部102と、この温度センサ部102により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生回路103と、この補償電圧発生回路103の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子105を有する発振回路104とを備え、そのIC回路100の外部に所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子106が接続されている。
【特許文献1】特開2001−77627公報
【特許文献2】特開2001−60828公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の発明は、装置の小型化のために圧電振動子のパッケージの裏面側にサーミスタ、抵抗を厚膜印刷で形成して温度補償圧電発振器を構成してそれなりの小型化を実現し、また位相雑音特性にも優れたものであるが、直接温度補償のためATカットの水晶振動子の3次曲線の温度補償を行うための回路設定が複雑であるといった問題がある。
また間接温度補償方式あるいは特許文献2の発明及び図4の間接型TCXO100においては、回路が1チップ構成であるがゆえに、温度センサとして半導体素子の温度依存性を用いる(例えばシリコントランジスタのベースエミッタ間電圧Vbeの温度依存性:約−2mV/℃)。しかし半導体素子は温度に対する電圧変化(感度)が非常に小さいため、トランジスタを数段段重ねても約−4mV〜−6mV/℃と少なく、数十倍の感度を得るにはサイズ的に困難であった。そのため補償電圧発生回路において増幅回路が必要となり、その結果センサ雑音が増幅されて、更に増幅器自身の雑音も加わり、水晶発振器として重要な性能である位相雑音特性を悪化させるといった問題が発生する。
本発明は、かかる課題に鑑み、間接温度補償方式においても、温度センサ部をICチップの外部に構成して温度に対する感度を高め、それにより温度補償回路を簡略化してチップサイズを最小にした温度補償型圧電発振器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部と、該温度センサ部により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生部と、該補償電圧発生部の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子を有する発振回路と、所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子とを備えた温度補償型圧電発振器であって、前記補償電圧発生部及び発振回路を1つの集積回路に集積し、前記温度センサ部を前記集積回路の外部に備えた構成とすることを特徴とする。
従来の温度補償回路が1チップ構成であるがゆえに、温度センサとして半導体素子の温度依存性を用いていた。例えばシリコントランジスタのベースエミッタ間電圧Vbeの温度依存性は約−2mV/℃であり、温度に対する電圧変化(感度)が非常に小さいため、所定の感度を得るにはサイズ的に困難であった。そこで本発明では、温度センサ部を集積回路の外部に構成することにより、サイズ的な制約を解消するものである。
かかる発明によれば、温度センサ部を集積回路の外部に構成するので、温度センサを回路内に構成する必要がなくなり、チップサイズの制約を解消することができる。
なお、本明細書において、圧電素子とは、圧電基板の主面に励振電極、リード端子を形成した素子を指称し、圧電振動子とは、この圧電素子自体、或いは圧電素子を気密封止した電子部品を指称する。
【0007】
請求項2は、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部と、該温度センサ部により検出した電圧変化を直線的な電圧変化に変換するリニアライザと、該リニアライザにより変換された電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生部と、該補償電圧発生部の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子を有する発振回路と、所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子とを備えた温度補償型圧電発振器であって、前記リニアライザ、補償電圧発生部及び発振回路を1つの集積回路に集積し、前記温度センサ部を前記集積回路の外部に備えた構成とすることを特徴とする。
例えば温度センサ部に温度感度の高いサーミスタを使用した場合、温度と抵抗値の関係はリニアとならず非直線的に変化する。そのため次段の温度補償回路の電圧に対する補償電圧の変換が複雑となり、回路構成を複雑としてしまう。そこで本発明では、温度センサ部にサーミスタを使用した場合、温度と抵抗値の関係を直線的にするために、リニアライザを追加するものである。
かかる発明によれば、センサ部の出力電圧を温度変化に対して直線的に変化させるためにリニアライザを備えるので、温度補償回路の補償電圧の変換が容易となり、回路構成が簡略化されてコスト的にも安価な回路を構成することができる。
請求項3は、前記温度センサ部の周囲温度を検出する素子は、サーミスタ若しくは温度変化を電気信号に変換可能な素子であることを特徴とする。
サーミスタは温度に対して抵抗が大きく変化する素子である。この抵抗値の変化を半導体回路により電圧(または電流)に変換すればよい。従って、温度変化に対する電圧変化も大きくなり、温度の対する感度が非常に高いといえる。これにより、温度補償回路では温度センサの信号を増幅する増幅度を低くても可能となり、感度によっては増幅しないで直接使用することも可能である。
かかる発明によれば、温度センサ部の温度検出素子にサーミスタ若しくはそれに準ずる素子を使用するので、温度補償回路のゲインを低くすることができ、チップサイズを小さくできると共に、位相雑音を低減することができる。
【0008】
請求項4は、前記温度センサ部は、少なくとも1つ以上の前記サーミスタ若しくは温度変化を電気信号に変換可能な素子、抵抗、及び容量素子により構成されていることを特徴とする。
一般的に、補償回路は温度センサ(サーミスタ等)とコンデンサとを並列に接続したものを基本構成とする高温部補償回路と低温部補償回路を直列に接続したものであり、必要に応じた温度センサを構成することができる。
かかる発明によれば、温度センサ部が、温度センサ(サーミスタ等)とコンデンサとを並列に接続したものを基本構成するので、必要に応じた温度範囲をカバーする温度サンサを構成することができる。
請求項5は、前記温度センサ部の周囲温度を検出する素子の一方の端子を基準電圧若しくはグランドに接続し、他方の端子を前記集積回路の所定の端子に接続することを特徴とする。
温度センサに例えばサーミスタを使用した場合、サーミスタの一方の端子を電源に接続し、他方の端子を集積回路の1つの端子に接続し、その端子に内部回路として分圧抵抗をグランドに接続することにより、サーミスタと分圧抵抗の接続点から温度補償回路に入力する信号を取り出すことができる。言い換えると、外部のサーミスタと集積回路は1つの端子で接続が可能となり、集積回路の端子数を減らすことができる。同様にしてサーミスタの一方の端子をグランドに接続し、他方の端子を集積回路の1つの端子に接続し、その端子に内部回路として分圧抵抗を内部の電源に接続しても同様に可能である。
かかる発明によれば、温度センサ部の周囲温度を検出する素子の一方の端子を基準電圧若しくはグランドに接続し、他方の端子を前記集積回路の所定の端子に接続するので、集積回路の端子を減らすことができ、パッケージのコスト減とパケージサイズの縮小を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。この間接型TCXO10は、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部2と、この温度センサ部2により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生回路3と、この補償電圧発生回路3の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子5を有する発振回路4とを備え、温度センサ部2以外をIC回路1の内部に集積し、その端子から所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子6が接続されている。
図4の従来の温度補償回路が温度センサ部を含む全ての回路を1チップ構成にするために、温度センサとして半導体素子の温度依存性を用いていた。例えばシリコントランジスタのベースエミッタ間電圧Vbeの温度依存性は約−2mV/℃であり、温度に対する電圧変化(感度)が非常に小さいため、所定の感度を得るには多段の温度センサを内部に構成しなければならず、サイズ的に困難であった。そこで本発明では、温度センサ部2をIC回路1の外部に構成することにより、サイズ的な制約を解消するものである。これにより、温度センサ部2をIC回路1内に構成する必要がなくなり、チップサイズの制約を解消することができる。
また温度センサ部2の温度検出素子にサーミスタを使用した場合、サーミスタは温度に対して抵抗が大きく変化する素子であるので、この抵抗値の変化を半導体回路により電圧(または電流)に変換することができる。従って、温度変化に対する電圧変化も大きくなり、温度の対する感度が非常に高いといえる。これにより、補償電圧発生回路3では温度センサ部2の信号を増幅する増幅度を低くても可能となり、感度によっては増幅しないで直接使用することも可能である。これにより、チップサイズを小さくできると共に、位相雑音を低減することができる。
図2は、本発明の本発明の第2の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図2が図1と異なる点は、温度センサ部2と補償電圧発生回路3との間に、温度センサ部2により検出した電圧変化を直線的な電圧変化に変換するリニアライザ7を追加接続した点である。例えば温度センサ部2に温度感度の高いサーミスタを使用した場合、温度と抵抗値の関係はリニアとならず非直線的に変化する。そのため次段の補償電圧発生回路3の電圧に対する補償電圧の変換が複雑となり、回路構成を複雑としてしまう。そこで本実施形態では、温度センサ部2にサーミスタを使用した場合、温度と抵抗値の関係を直線的にするために、リニアライザ7を追加して変換するものである。これにより、補償電圧発生回路3の補償電圧の変換が容易となり、回路構成が簡略化されてコスト的にも安価な回路を構成することができる。
【0010】
図3は、本発明の第3の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。この間接型TCXO20は、周囲温度を検出して電圧変化に変換するサーミスタ22と、このサーミスタ22により検出した電圧を分圧する抵抗R28と、サーミスタ22と抵抗R28の接続点の電圧変化を直線的な電圧変化に変換するリニアライザ27と、リニアライザ27の電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生回路23と、この補償電圧発生回路23の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子25を有する発振回路24とを備え、サーミスタ22以外をIC回路21の内部に集積し、IC回路21の端子から所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子26が接続されている。
図3(a)は、サーミスタ22の一方の端子が間接型TCXO20の電源Vccに接続され、他方の端子がIC回路21の端子29を介して内部の抵抗R28から内部のグランドに接続されている。そして端子29からリニアライザ27に信号が入力される構成である。また図3(b)は、サーミスタ22の一方の端子が間接型TCXO20のグランドGNDに接続され、他方の端子がIC回路21の端子29を介して内部の抵抗R28から内部の電源端子30に接続されている。そして端子29からリニアライザ27に信号が入力される構成である。
このように温度センサに例えばサーミスタを使用した場合、サーミスタ22の一方の端子を電源Vccに接続し、他方の端子をIC回路21の端子29に接続し、その端子に内部回路として分圧抵抗R28をグランドに接続することにより、サーミスタ22と分圧抵抗R28の接続点からリニアライザ27に入力する信号を取り出すことができる。言い換えると、外部のサーミスタ22とIC回路21は1つの端子で接続が可能となり、IC回路21の端子数を減らすことができる。同様にしてサーミスタ22の一方の端子をグランドGNDに接続し、他方の端子をIC回路21の端子29に接続し、その端子に内部回路として分圧抵抗R28を内部の電源に接続しても同様に可能である。これにより、IC回路21の端子を減らすことができ、パッケージのコスト減とパケージサイズの縮小を実現することができる。
尚、この実施形態ではIC回路21にリニアライザ27を含む場合について説明したが、図1のリニアライザ27を含まない回路に対しても適応が可能であるのはいうまでもない。
【0011】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、温度センサ部を集積回路の外部に構成するので、温度センサを回路内に構成する必要がなくなり、チップサイズの制約を解消することができる。
また請求項2では、センサ部の出力電圧を温度変化に対して直線的に変化させるためにリニアライザを備えるので、温度補償回路の補償電圧の変換が容易となり、回路構成が簡略化されてコスト的にも安価な回路を構成することができる。
また請求項3では、温度センサ部の温度検出素子にサーミスタ若しくはそれに準ずる素子を使用するので、温度補償回路のゲインを低くすることができ、チップサイズを小さくできると共に、位相雑音を低減することができる。
また請求項4では、温度センサ部が、温度センサ(サーミスタ等)とコンデンサとを並列に接続したものを基本構成するので、必要に応じた温度範囲をカバーする温度サンサを構成することができる。
また請求項5では、温度センサ部の周囲温度を検出する素子の一方の端子を基準電圧若しくはグランドに接続し、他方の端子を前記集積回路の所定の端子に接続するので、集積回路の端子を減らすことができ、パッケージのコスト減とパケージサイズの縮小を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。
【図2】本発明の本発明の第2の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。
【図4】従来の間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。
【図5】従来の直接温度補償方式の回路例を示す図である。
【図6】従来の間接温度補償方式の回路例を示す図である。
【符号の説明】
1 IC回路、2 温度センサ部、3 補償電圧発生回路、4 発振回路、5可変容量素子、6 水晶振動子、10 間接型TCXO
【発明の属する技術分野】
本発明は、水晶振動子等の圧電振動子を使用した圧電発振器に関し、特に簡単な回路構成によって周波数の温度補償が可能な温度補償発振器の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、水晶振動子等の圧電振動子に対して発振回路、温度補償回路等を付加した圧電発振器では周波数安定度は勿論のこと、小型化、低価格化等の要求が厳しく、更には、通信方式のデジタル化が進むにつれて、従来問題とならなかった雑音比特性(C/N特性)の向上が望まれている。圧電発振器の出力周波数は種々の要因で変化するが、比較的周波数の安定度が高い水晶発振器においても、周囲温度、電源電圧及び出力負荷等の条件変化による周波数変動があり、これ等に対応する手段は種々のものが提案されている。例えば温度変化に関しては水晶発振器に温度補償回路を付加し、この温度補償水晶発振器(以下、TCXOと記す)の発振ループの負荷容量を変化させて、水晶振動子固有の温度−周波数特性変動を相殺するように前記負荷容量を温度変化に対して制御するものがあり、大きく分けて2つの補償方法がある。
【0003】
第1の補償方法は、図5に示すように、直接温度補償方式と称される方法であって、図のようにサーミスタとコンデンサから構成される補償回路を、水晶振動子Xと直列に接続することにより構成したものである。一般的に、補償回路は温度センサ(サーミスタ等)とコンデンサとを並列に接続したものを基本構成とする高温部補償回路と低温部補償回路を直列に接続したものであり、構成が単純で、小型化が容易であることから、携帯電話等の分野で広く用いられている。第2は図6に示すように、間接温度補償方式と称される方法であって、図のように可変容量ダイオードDを水晶振動子Xと直列に接続すると共に、補償回路を高周波阻止抵抗Rを介して可変容量ダイオードDの両端に接続したものである。この方法はサーミスタと抵抗とで構成される補償回路において発生する直流電圧を、前記高周波阻止抵抗Rを介して前記可変容量ダイオードDに加え、その回路の周波数変化量が水晶振動子Xの温度特性と逆特性になるようにすることにより、水晶発振器の温度特性を補償するものである。
第1の直接温度補償方式は同一出願人より、特開2001−77627公報として出願されており、直接形温度補償圧電発振器に用いる補償部品を互いに集積して小型発振器を構成する技術について開示されている。それによると、 圧電振動子、増幅器、温度補償回路を構成するサーミスタ、チップコンデンサ、抵抗を備えた温度補償圧電発振器であって、圧電振動子のパッケージの裏面側に前記サーミスタ、前記抵抗を厚膜印刷で形成して温度補償圧電発振器を構成するとしている。
また第2の間接温度補償方式として同一出願人より、特開2001−60828公報として出願されており、可変容量のC−Vカーブの曲線部を利用することで、IC回路で発生させる電圧が、従来は温度に対して3次曲線が必要であったものから、直線的で良いという方式がある。
【0004】
図4は、従来の間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。この間接型TCXO100は、IC回路100内に、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部102と、この温度センサ部102により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生回路103と、この補償電圧発生回路103の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子105を有する発振回路104とを備え、そのIC回路100の外部に所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子106が接続されている。
【特許文献1】特開2001−77627公報
【特許文献2】特開2001−60828公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の発明は、装置の小型化のために圧電振動子のパッケージの裏面側にサーミスタ、抵抗を厚膜印刷で形成して温度補償圧電発振器を構成してそれなりの小型化を実現し、また位相雑音特性にも優れたものであるが、直接温度補償のためATカットの水晶振動子の3次曲線の温度補償を行うための回路設定が複雑であるといった問題がある。
また間接温度補償方式あるいは特許文献2の発明及び図4の間接型TCXO100においては、回路が1チップ構成であるがゆえに、温度センサとして半導体素子の温度依存性を用いる(例えばシリコントランジスタのベースエミッタ間電圧Vbeの温度依存性:約−2mV/℃)。しかし半導体素子は温度に対する電圧変化(感度)が非常に小さいため、トランジスタを数段段重ねても約−4mV〜−6mV/℃と少なく、数十倍の感度を得るにはサイズ的に困難であった。そのため補償電圧発生回路において増幅回路が必要となり、その結果センサ雑音が増幅されて、更に増幅器自身の雑音も加わり、水晶発振器として重要な性能である位相雑音特性を悪化させるといった問題が発生する。
本発明は、かかる課題に鑑み、間接温度補償方式においても、温度センサ部をICチップの外部に構成して温度に対する感度を高め、それにより温度補償回路を簡略化してチップサイズを最小にした温度補償型圧電発振器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部と、該温度センサ部により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生部と、該補償電圧発生部の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子を有する発振回路と、所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子とを備えた温度補償型圧電発振器であって、前記補償電圧発生部及び発振回路を1つの集積回路に集積し、前記温度センサ部を前記集積回路の外部に備えた構成とすることを特徴とする。
従来の温度補償回路が1チップ構成であるがゆえに、温度センサとして半導体素子の温度依存性を用いていた。例えばシリコントランジスタのベースエミッタ間電圧Vbeの温度依存性は約−2mV/℃であり、温度に対する電圧変化(感度)が非常に小さいため、所定の感度を得るにはサイズ的に困難であった。そこで本発明では、温度センサ部を集積回路の外部に構成することにより、サイズ的な制約を解消するものである。
かかる発明によれば、温度センサ部を集積回路の外部に構成するので、温度センサを回路内に構成する必要がなくなり、チップサイズの制約を解消することができる。
なお、本明細書において、圧電素子とは、圧電基板の主面に励振電極、リード端子を形成した素子を指称し、圧電振動子とは、この圧電素子自体、或いは圧電素子を気密封止した電子部品を指称する。
【0007】
請求項2は、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部と、該温度センサ部により検出した電圧変化を直線的な電圧変化に変換するリニアライザと、該リニアライザにより変換された電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生部と、該補償電圧発生部の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子を有する発振回路と、所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子とを備えた温度補償型圧電発振器であって、前記リニアライザ、補償電圧発生部及び発振回路を1つの集積回路に集積し、前記温度センサ部を前記集積回路の外部に備えた構成とすることを特徴とする。
例えば温度センサ部に温度感度の高いサーミスタを使用した場合、温度と抵抗値の関係はリニアとならず非直線的に変化する。そのため次段の温度補償回路の電圧に対する補償電圧の変換が複雑となり、回路構成を複雑としてしまう。そこで本発明では、温度センサ部にサーミスタを使用した場合、温度と抵抗値の関係を直線的にするために、リニアライザを追加するものである。
かかる発明によれば、センサ部の出力電圧を温度変化に対して直線的に変化させるためにリニアライザを備えるので、温度補償回路の補償電圧の変換が容易となり、回路構成が簡略化されてコスト的にも安価な回路を構成することができる。
請求項3は、前記温度センサ部の周囲温度を検出する素子は、サーミスタ若しくは温度変化を電気信号に変換可能な素子であることを特徴とする。
サーミスタは温度に対して抵抗が大きく変化する素子である。この抵抗値の変化を半導体回路により電圧(または電流)に変換すればよい。従って、温度変化に対する電圧変化も大きくなり、温度の対する感度が非常に高いといえる。これにより、温度補償回路では温度センサの信号を増幅する増幅度を低くても可能となり、感度によっては増幅しないで直接使用することも可能である。
かかる発明によれば、温度センサ部の温度検出素子にサーミスタ若しくはそれに準ずる素子を使用するので、温度補償回路のゲインを低くすることができ、チップサイズを小さくできると共に、位相雑音を低減することができる。
【0008】
請求項4は、前記温度センサ部は、少なくとも1つ以上の前記サーミスタ若しくは温度変化を電気信号に変換可能な素子、抵抗、及び容量素子により構成されていることを特徴とする。
一般的に、補償回路は温度センサ(サーミスタ等)とコンデンサとを並列に接続したものを基本構成とする高温部補償回路と低温部補償回路を直列に接続したものであり、必要に応じた温度センサを構成することができる。
かかる発明によれば、温度センサ部が、温度センサ(サーミスタ等)とコンデンサとを並列に接続したものを基本構成するので、必要に応じた温度範囲をカバーする温度サンサを構成することができる。
請求項5は、前記温度センサ部の周囲温度を検出する素子の一方の端子を基準電圧若しくはグランドに接続し、他方の端子を前記集積回路の所定の端子に接続することを特徴とする。
温度センサに例えばサーミスタを使用した場合、サーミスタの一方の端子を電源に接続し、他方の端子を集積回路の1つの端子に接続し、その端子に内部回路として分圧抵抗をグランドに接続することにより、サーミスタと分圧抵抗の接続点から温度補償回路に入力する信号を取り出すことができる。言い換えると、外部のサーミスタと集積回路は1つの端子で接続が可能となり、集積回路の端子数を減らすことができる。同様にしてサーミスタの一方の端子をグランドに接続し、他方の端子を集積回路の1つの端子に接続し、その端子に内部回路として分圧抵抗を内部の電源に接続しても同様に可能である。
かかる発明によれば、温度センサ部の周囲温度を検出する素子の一方の端子を基準電圧若しくはグランドに接続し、他方の端子を前記集積回路の所定の端子に接続するので、集積回路の端子を減らすことができ、パッケージのコスト減とパケージサイズの縮小を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。この間接型TCXO10は、周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部2と、この温度センサ部2により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生回路3と、この補償電圧発生回路3の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子5を有する発振回路4とを備え、温度センサ部2以外をIC回路1の内部に集積し、その端子から所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子6が接続されている。
図4の従来の温度補償回路が温度センサ部を含む全ての回路を1チップ構成にするために、温度センサとして半導体素子の温度依存性を用いていた。例えばシリコントランジスタのベースエミッタ間電圧Vbeの温度依存性は約−2mV/℃であり、温度に対する電圧変化(感度)が非常に小さいため、所定の感度を得るには多段の温度センサを内部に構成しなければならず、サイズ的に困難であった。そこで本発明では、温度センサ部2をIC回路1の外部に構成することにより、サイズ的な制約を解消するものである。これにより、温度センサ部2をIC回路1内に構成する必要がなくなり、チップサイズの制約を解消することができる。
また温度センサ部2の温度検出素子にサーミスタを使用した場合、サーミスタは温度に対して抵抗が大きく変化する素子であるので、この抵抗値の変化を半導体回路により電圧(または電流)に変換することができる。従って、温度変化に対する電圧変化も大きくなり、温度の対する感度が非常に高いといえる。これにより、補償電圧発生回路3では温度センサ部2の信号を増幅する増幅度を低くても可能となり、感度によっては増幅しないで直接使用することも可能である。これにより、チップサイズを小さくできると共に、位相雑音を低減することができる。
図2は、本発明の本発明の第2の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。同じ構成要素には同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図2が図1と異なる点は、温度センサ部2と補償電圧発生回路3との間に、温度センサ部2により検出した電圧変化を直線的な電圧変化に変換するリニアライザ7を追加接続した点である。例えば温度センサ部2に温度感度の高いサーミスタを使用した場合、温度と抵抗値の関係はリニアとならず非直線的に変化する。そのため次段の補償電圧発生回路3の電圧に対する補償電圧の変換が複雑となり、回路構成を複雑としてしまう。そこで本実施形態では、温度センサ部2にサーミスタを使用した場合、温度と抵抗値の関係を直線的にするために、リニアライザ7を追加して変換するものである。これにより、補償電圧発生回路3の補償電圧の変換が容易となり、回路構成が簡略化されてコスト的にも安価な回路を構成することができる。
【0010】
図3は、本発明の第3の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。この間接型TCXO20は、周囲温度を検出して電圧変化に変換するサーミスタ22と、このサーミスタ22により検出した電圧を分圧する抵抗R28と、サーミスタ22と抵抗R28の接続点の電圧変化を直線的な電圧変化に変換するリニアライザ27と、リニアライザ27の電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生回路23と、この補償電圧発生回路23の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子25を有する発振回路24とを備え、サーミスタ22以外をIC回路21の内部に集積し、IC回路21の端子から所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子26が接続されている。
図3(a)は、サーミスタ22の一方の端子が間接型TCXO20の電源Vccに接続され、他方の端子がIC回路21の端子29を介して内部の抵抗R28から内部のグランドに接続されている。そして端子29からリニアライザ27に信号が入力される構成である。また図3(b)は、サーミスタ22の一方の端子が間接型TCXO20のグランドGNDに接続され、他方の端子がIC回路21の端子29を介して内部の抵抗R28から内部の電源端子30に接続されている。そして端子29からリニアライザ27に信号が入力される構成である。
このように温度センサに例えばサーミスタを使用した場合、サーミスタ22の一方の端子を電源Vccに接続し、他方の端子をIC回路21の端子29に接続し、その端子に内部回路として分圧抵抗R28をグランドに接続することにより、サーミスタ22と分圧抵抗R28の接続点からリニアライザ27に入力する信号を取り出すことができる。言い換えると、外部のサーミスタ22とIC回路21は1つの端子で接続が可能となり、IC回路21の端子数を減らすことができる。同様にしてサーミスタ22の一方の端子をグランドGNDに接続し、他方の端子をIC回路21の端子29に接続し、その端子に内部回路として分圧抵抗R28を内部の電源に接続しても同様に可能である。これにより、IC回路21の端子を減らすことができ、パッケージのコスト減とパケージサイズの縮小を実現することができる。
尚、この実施形態ではIC回路21にリニアライザ27を含む場合について説明したが、図1のリニアライザ27を含まない回路に対しても適応が可能であるのはいうまでもない。
【0011】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、温度センサ部を集積回路の外部に構成するので、温度センサを回路内に構成する必要がなくなり、チップサイズの制約を解消することができる。
また請求項2では、センサ部の出力電圧を温度変化に対して直線的に変化させるためにリニアライザを備えるので、温度補償回路の補償電圧の変換が容易となり、回路構成が簡略化されてコスト的にも安価な回路を構成することができる。
また請求項3では、温度センサ部の温度検出素子にサーミスタ若しくはそれに準ずる素子を使用するので、温度補償回路のゲインを低くすることができ、チップサイズを小さくできると共に、位相雑音を低減することができる。
また請求項4では、温度センサ部が、温度センサ(サーミスタ等)とコンデンサとを並列に接続したものを基本構成するので、必要に応じた温度範囲をカバーする温度サンサを構成することができる。
また請求項5では、温度センサ部の周囲温度を検出する素子の一方の端子を基準電圧若しくはグランドに接続し、他方の端子を前記集積回路の所定の端子に接続するので、集積回路の端子を減らすことができ、パッケージのコスト減とパケージサイズの縮小を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。
【図2】本発明の本発明の第2の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。
【図4】従来の間接型TCXO構成及びICの概略の例を示す図である。
【図5】従来の直接温度補償方式の回路例を示す図である。
【図6】従来の間接温度補償方式の回路例を示す図である。
【符号の説明】
1 IC回路、2 温度センサ部、3 補償電圧発生回路、4 発振回路、5可変容量素子、6 水晶振動子、10 間接型TCXO
Claims (5)
- 周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部と、該温度センサ部により検出した電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生部と、該補償電圧発生部の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子を有する発振回路と、所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子とを備えた温度補償型圧電発振器であって、
前記補償電圧発生部及び発振回路を1つの集積回路に集積し、前記温度センサ部を前記集積回路の外部に備えた構成とすることを特徴とする温度補償型圧電発振器。 - 周囲温度を検出して電圧変化に変換する温度センサ部と、該温度センサ部により検出した電圧変化を直線的な電圧変化に変換するリニアライザと、該リニアライザにより変換された電圧変化に基づいて温度補償電圧を発生する補償電圧発生部と、該補償電圧発生部の発生電圧に基づいて容量が変化する可変容量素子を有する発振回路と、所定の周波数で励振される圧電素子を有する圧電振動子とを備えた温度補償型圧電発振器であって、
前記リニアライザ、補償電圧発生部及び発振回路を1つの集積回路に集積し、前記温度センサ部を前記集積回路の外部に備えた構成とすることを特徴とする温度補償型圧電発振器。 - 前記温度センサ部の周囲温度を検出する素子は、サーミスタ若しくは温度変化を電気信号に変換可能な素子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度補償型圧電発振器。
- 前記温度センサ部は、少なくとも1つ以上の前記サーミスタ若しくは温度変化を電気信号に変換可能な素子、抵抗、及び容量素子により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度補償型圧電発振器。
- 前記温度センサ部の周囲温度を検出する素子の一方の端子を基準電圧若しくはグランドに接続し、他方の端子を前記集積回路の所定の端子に接続することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の温度補償型圧電発振器。
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2003
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