JP2004355857A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】適切な予熱時間並びに予熱電流が相互に異なる複数の使用用途に対応した照明装置を提供する。
【解決手段】インバータ制御部5は、リモコン送信機20を用いて蛍光灯10を点灯、消灯又は調光するリモコン制御と、防犯センサ21から検知信号を受信したときに不審者を威嚇するために蛍光灯10を短い周期で点滅する防犯制御とを択一的に切り換えて実行するようにプログラミングされている。一方予熱制御部6は、リモコン制御と防犯制御の各々の制御内容に適した予熱時間及び予熱電流Iphとなるようにインバータ回路部2のスイッチング周波数fを制御するようにプログラミングされている。予熱制御部6が予熱時間tの長さに応じて予熱電流Ipを調整することにより、使用用途(インバータ制御部5の制御内容)に適した予熱時間t並びに予熱電流Ipを相互に異なる複数の使用用途に対応させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】インバータ制御部5は、リモコン送信機20を用いて蛍光灯10を点灯、消灯又は調光するリモコン制御と、防犯センサ21から検知信号を受信したときに不審者を威嚇するために蛍光灯10を短い周期で点滅する防犯制御とを択一的に切り換えて実行するようにプログラミングされている。一方予熱制御部6は、リモコン制御と防犯制御の各々の制御内容に適した予熱時間及び予熱電流Iphとなるようにインバータ回路部2のスイッチング周波数fを制御するようにプログラミングされている。予熱制御部6が予熱時間tの長さに応じて予熱電流Ipを調整することにより、使用用途(インバータ制御部5の制御内容)に適した予熱時間t並びに予熱電流Ipを相互に異なる複数の使用用途に対応させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予熱形の放電灯に高周波交流電力を供給して点灯、調光する照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に従来の照明装置の回路構成図を示す。この照明装置は、商用電源ACの交流出力を所望の直流出力に変換する直流変換部1と、直流変換部1の直流出力を高周波の交流出力に変換するインバータ回路部2とを備え、インバータ回路部2の高周波交流出力を予熱形の放電灯(例えば、蛍光灯)10に供給して点灯させるものである。直流変換部1は全波整流器3、フィルタ用のコンデンサC1、インダクタL1、ダイオードD1、スイッチング素子Q1、平滑コンデンサC2を具備した従来周知の昇圧チョッパ回路からなり、チョッパ制御部4でスイッチング素子Q1をPWM制御することにより商用電源ACの交流電圧を所望のレベルに昇圧した直流電圧を得ている。インバータ回路部2は直流変換部1の出力端(平滑コンデンサC2の両端)間に直列接続された2つのスイッチング素子Q2,Q3、直流カット用のコンデンサC3、インダクタL2及びコンデンサC4からなる共振回路を具備した従来周知のハーフブリッジ形のインバータ回路で構成され、インバータ制御部5でスイッチング素子Q2,Q3を交互にスイッチングすることにより、コンデンサC4の両端に一対のフィラメントの一端がそれぞれ接続された予熱形の蛍光灯10に対して高周波の交流出力を供給する。また、蛍光灯10のフィラメントにはそれぞれトランスT1の2次巻線及び3次巻線が並列に接続され、さらに、このトランスT1の1次巻線と直流カット用のコンデンサC5の直列回路が共振回路と並列に接続されて予熱回路が形成されている。
【0003】
上記従来装置の動作を簡単に説明する。商用電源ACが投入されるとチョッパ制御部4が起動して直流変換部1から所望の電圧(例えば、300V)の直流出力が得られるとともにインバータ制御部5が起動してスイッチング素子Q2,Q3をスイッチングする。このときインバータ制御部5は、図9に示すようにコールドスタート防止のために蛍光灯10への印加電圧が始動電圧を超えず、且つコンデンサC5とトランスT1の1次巻線からなる共振系によりトランスT1の2次巻線及び3次巻線を介して所望のフィラメント電流(予熱電流)が蛍光灯10のフィラメントに供給される周波数(以下、「予熱周波数」と呼ぶ)f1にスイッチング素子Q2,Q3のスイッチング周波数fを設定する。図9は蛍光灯10の消灯時(無負荷時)における共振回路の共振特性(曲線イ)、点灯時における共振回路の共振特性(曲線ロ)、並びに予熱回路の共振特性(曲線ハ)を示しており、インバータ制御部5によりスイッチング素子Q2,Q3のスイッチング周波数fが予熱周波数f1(例えば120kHz)に設定されると蛍光灯10への印加電圧(共振電圧)が始動電圧よりも充分に低い電圧に抑えられるとともに予熱回路によって所望の予熱電流が蛍光灯10のフィラメントに供給される。そして、予熱電流を所定の予熱時間(予熱電流を流してフィラメントを電子放出可能な温度まで上昇させる時間であって、例えば、1秒間)だけ流してフィラメントが電子放出可能となる温度まで上昇した後、インバータ制御部5がスイッチング周波数fを無負荷時の共振周波数に近い始動周波数f2(例えば、85kHz)まで徐々に低下させた後に始動周波数f2でしばらくの間固定することで蛍光灯10への印加電圧を始動電圧以上に上昇させて蛍光灯10を始動する。蛍光灯10の始動後は共振回路の共振特性が曲線イから曲線ロに変化するので、インバータ制御部5ではスイッチング周波数fを始動周波数f2よりも低い点灯周波数f3(例えば、50kHz)に低下させて蛍光灯10を安定点灯させる(図10参照)。なお、予熱期間が終了してからスイッチング周波数fを点灯周波数f3に低下させ始めるまでの間を始動期間(例えば、0.7秒間)と呼ぶ。
【0004】
ところで本出願人は、住宅内に不法侵入した者を威嚇するために放電灯を短い周期で点滅させる照明装置を提案しており、かかる照明装置では点滅の周期を短くするために再始動時における予熱時間を省略しているが、使用される環境によっては予熱時間を省略したことで放電灯がコールドスタートしてしまい、フィラメントに担持されている熱電子放射物質(エミッタ)の飛散を促進して黒化減少やランプ寿命の短縮といった不具合が生じる虞があった。
【0005】
また、上記従来装置ではインバータ制御部5によりスイッチング周波数を調整することでインバータ回路部2から蛍光灯10への供給電力を加減して調光することが可能であるが、かかる調光可能な照明装置では調光始動時におけるフィラメントの赤熱防止や閃光防止を目的として消灯中にも予熱電流を流し続けるようにしていた。しかるに省エネルギの観点からは消灯時における予熱電流は極力少なくすることが望ましいが、演出用途で使用される場合には予熱時間を省略して速やかな調光始動を実現したいという要望があり、これらを解決するものとして即時点灯可能な大きさの予熱電流を流す即時点灯予熱電流モードと、即時点灯可能な大きさよりも予熱電流を少なくした省エネルギ予熱電流モードとを選択可能とした照明装置も提供されている(特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている照明装置は主に演出用途に用いられるものであって、例えば光刺激により就寝者を心地よく目覚めさせるために低照度側から連続的あるいは段階的に照度を上昇させて設定時刻に高照度で点灯させる制御(以下、「目覚まし制御」と呼ぶ)のように、予め決まった時刻に再点灯させる制御を行う場合、省エネルギの観点では不向きであった。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−283294号公報(段落0006−段落0011、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように使用用途(演出用途、目覚まし用途、防犯用途など)によって要求される予熱時間並びに予熱電流が異なるため、従来の照明装置では複数の用途に対応させることは困難であった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、適切な予熱時間並びに予熱電流が相互に異なる複数の使用用途に対応した照明装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、高周波交流電力を予熱形の放電灯に供給して点灯する点灯手段と、放電灯のフィラメントに予熱電流を供給する予熱手段と、点灯手段を制御して放電灯を点灯、消灯並びに調光する点灯制御手段と、予熱手段又は点灯手段を制御して点灯制御手段の制御内容に適した予熱時間の長さに応じた大きさに予熱電流を調整する予熱制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、予熱制御手段が予熱時間の長さに応じて予熱電流を調整することにより、例えば、演出用途や防犯用途のように放電灯を短い周期で点滅させる使用用途においては予熱時間を短くすると同時に予熱電流を増やして熱電子放射物質の飛散を抑制して黒化現象やランプ寿命の短縮といった不具合が生じるのを防ぐことができ、また目覚まし用途(目覚まし制御)のように消灯している期間が長い使用用途においては予熱時間を長くすると同時に予熱電流を減らして省エネルギを達成することができるというように、使用用途(点灯制御手段の制御内容)に適した予熱時間並びに予熱電流を相互に異なる複数の使用用途に対応させることができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、放電灯が二重管環形蛍光灯であって、予熱制御手段は、前記蛍光灯に対し予熱時間tに応じて予熱電流Ipの大きさを
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.2/t+0.252)1/2
Ip2=1.6(但し、t≦0.4)
Ip2=1.8−0.5×t(但し、0.4<t≦2.0)
Ip2=0.8(但し、2.0<t)
の関係式に従って調整することを特徴とする。
【0013】
この発明は、請求項1の発明の望ましい実施形態である。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、放電灯が細管環形蛍光灯であって、予熱制御手段は、前記蛍光灯に対し予熱時間tに応じて予熱電流Ipの大きさを
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.22/t+0.372)1/2
Ip2=(0.96/t+0.402)1/2
の関係式に従って調整することを特徴とする。
【0015】
この発明は、請求項1の発明の望ましい実施形態である。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、点灯制御手段は、相対的に短い周期で放電灯を点滅させることを特徴とする。
【0017】
この発明は、請求項1又は2又は3の発明の望ましい実施形態である。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、点灯制御手段は、始動時に放電灯を点滅させることを特徴とする。
【0019】
この発明は、請求項4の発明の望ましい実施形態である。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、点灯制御手段は、点灯状態又は調光状態から消灯する際に放電灯への電力供給を徐々に減少させることを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、消灯時に光出力が急激に変化するのを防ぐことができる。
【0022】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、放電灯を高周波点灯専用形蛍光灯としたことを特徴とする。
【0023】
この発明は、請求項1〜6の何れかの発明の望ましい実施形態である。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の照明装置は、図1に示すように基本的に従来例と共通の構成を有するものであって、商用電源ACの交流出力を所望の直流出力に変換する直流変換部1と、直流変換部1の直流出力を高周波の交流出力に変換して蛍光灯10に供給するインバータ部3と、直流変換部1を構成する昇圧チョッパ回路のスイッチング素子(図示せず)をスイッチング制御(PWM制御)して直流出力を所望のレベルに調整するチョッパ制御部4と、インバータ回路部2を構成するスイッチング素子(図示せず)のスイッチング周波数を制御することで蛍光灯10の先行予熱、始動、調光を行うインバータ制御部5とを備えている。また、マイクロコンピュータを主構成要素とするインバータ制御部5には予熱制御部6と受信部7が設けてある。
【0025】
受信部7はリモコン送信機20から送信される無線又は有線のリモコン信号、並びに防犯センサ21から送信される無線又は有線の検知信号を受信する。なお、防犯センサ21は住宅の窓ガラスに取り付けられて窓ガラスに加えられる衝撃を圧電素子などを用いて検出し、所定の強さ以上の衝撃が加えられたときに検知信号を出力するものである。
【0026】
またインバータ制御部5は、リモコン送信機20を用いて蛍光灯10を点灯、消灯又は調光する制御(以下、「リモコン制御」と呼ぶ)と、防犯センサ21から検知信号を受信したときに不審者を威嚇するために蛍光灯10を短い周期で点滅する制御(以下、「防犯制御」と呼ぶ)とを択一的に切り換えて実行するようにプログラミングされている。一方予熱制御部6は、リモコン制御と防犯制御の各々の制御内容に適した予熱時間及び予熱電流Iphとなるようにインバータ回路部2のスイッチング周波数fを制御するようにプログラミングされている。
【0027】
ここで、一般に市販されている蛍光灯10については、日本工業規格などにおいて陰極予熱特性が規定されている場合がある。例えば、蛍光灯10として6本管形の高周波点灯専用形蛍光灯FHT32を用いる場合であれば、予熱時間tと予熱電流Ipの大きさとの間に下記の関係が成立していなければならない(JIS C 7601 付属書1 高周波点灯専用形蛍光灯用安定器 付表1参照)。
【0028】
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.13/t+0.252)1/2
Ip2=0.85(t≦0.4)
Ip2=0.94−0.23×t(0.4<t<2.0)
Ip2=0.48(2.0≦t)
ここで、Ip1を最小予熱電流、Ip2を最大予熱電流という。また最小予熱電流Ip1は下記の一般式から求められる。
【0029】
Ip1=(a/t+Im2)1/2
但し、aは陰極定数、Imは予熱時間が充分に長い(例えば、30秒以上)ときに熱電子を放出するのに必要な絶対最小予熱電流値を表す(上記付属書1参照)。
【0030】
而して本実施形態の照明装置は、一般住宅用のリモコン付照明器具などに使用され、受信部7においてリモコン送信機20から点灯を指示するリモコン信号を受信すると、図2に示すように予熱制御部6が予熱時間tを0.8秒、予熱電流Ipを0.62Aに設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=0.8秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させる。また、受信部7において防犯センサ21から検知信号を受信すると、予熱制御部6がリモコン制御の場合よりも予熱時間tを短く(例えば、t=0.4秒)且つ予熱電流Ipを大きく(例えば、Ip=0.74A)するように設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=0.4秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させる。そして、点灯後直ちに蛍光灯10を消灯させるとともに引き続いて予熱期間に移行し、以降、予熱−始動−点灯−消灯を繰り返して蛍光灯10を比較的に短い周期で点滅させて不審者を威嚇するのである。
【0031】
上述のように本実施形態の照明装置では、予熱制御部6が予熱時間tの長さに応じて予熱電流Ipを調整することにより、防犯制御(防犯用途)のように蛍光灯10を短い周期で点滅させる使用用途においては予熱時間tを短くすると同時に予熱電流Ipを増やして熱電子放射物質の飛散を抑制し黒化現象やランプ寿命の短縮といった不具合が生じるのを防ぐことができ、またリモコン制御のような通常の使用用途においては予熱時間tを長くすると同時に予熱電流Ipを減らして省エネルギを達成することができる。このように本実施形態では、使用用途(インバータ制御部5の制御内容)に適した予熱時間t並びに予熱電流Ipを相互に異なる複数の使用用途に対応させることができる。
【0032】
ところで本実施形態では、蛍光灯10として6本管形の高周波点灯専用形蛍光灯FHT32を例示したが、これ以外の蛍光灯10として他の種類の蛍光灯、例えば二重管環形蛍光灯FHD100や細管の環形蛍光灯FHC34などを使用しても勿論構わない。但し、二重管環形蛍光灯FHD100を使用する場合であれば、下記の関係が成立するようにリモコン制御時と防犯制御時の各々における予熱時間t及び予熱電流Ipを設定する必要がある。
【0033】
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.2/t+0.252)1/2
Ip2=1.6(但し、t≦0.4)
Ip2=1.8−0.5×t(但し、0.4<t≦2.0)
Ip2=0.8(但し、2.0<t)
同様に細管の環形蛍光灯FHC34を使用する場合であれば、下記の関係が成立するようにリモコン制御時と防犯制御時の各々における予熱時間t及び予熱電流Ipを設定する必要がある。
【0034】
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.22/t+0.372)1/2
Ip2=(0.96/t+0.402)1/2
例えば、二重管環形蛍光灯FHD100の場合にはリモコン制御時の予熱時間tを1.0秒、予熱電流Ipを0.8A、防犯制御時の予熱時間tを0.5秒、予熱電流Ipを1.2Aに設定すればよい。また、細管の環形蛍光灯FHC34の場合にはリモコン制御時の予熱時間tを0.9秒、予熱電流Ipを0.7A、防犯制御時の予熱時間tを0.4秒、予熱電流Ipを0.97Aに設定すればよい。
【0035】
(実施形態2)
本実施形態の照明装置は、図3に示すように検知エリア内で人の存在を検知したときに検知信号を出力する人感センサ22と、インバータ制御部5の制御内容を通常モードと留守モードに択一的に切り換えて設定するためのモード設定部23とがインバータ制御部5に接続されている点に特徴があり、これ以外の基本構成は従来例並びに実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0036】
人感センサ22は人体から放射される熱線を焦電素子で検出することで検知エリア内の人の存在を検知する従来周知の構成を有するものである。またモード設定部23は手動操作が可能なスイッチなどを具備し、該スイッチを操作することでインバータ制御部5の制御内容が通常モードと留守モードとに択一的に切り換えられる。
【0037】
モード設定部23で通常モードに設定した場合、インバータ制御部5では人感センサ22から検知信号を受信すると予熱制御部6が予熱時間tを相対的に長い時間(例えば、FHT32の場合には0.8秒)、予熱電流Ipを相対的に小さい値(例えば、FHT32の場合には0.62A)にそれぞれ設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=0.8秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させる。
【0038】
一方、モード設定部23で留守モードに設定した場合には、インバータ制御部5では人感センサ22から検知信号を受信すると予熱制御部6が通常モードの場合よりも予熱時間tを短く(例えば、t=0.4秒)且つ予熱電流Ipを大きく(例えば、Ip=0.74A)するように設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、図4に示すように予熱時間t(=0.4秒)経過後の始動期間内に蛍光灯10を消灯させるとともに引き続いて予熱期間に移行し、以降、予熱−始動−消灯を繰り返して蛍光灯10を比較的に短い周期で点滅させて不審者を威嚇する。但し、通常モード並びに留守モードにおける予熱時間t及び予熱電流Ipは、実施形態1と同様に蛍光灯10の種類に応じた適切な値に設定される。
【0039】
上述のように本実施形態の照明装置でも実施形態1と同様に、予熱制御部6が予熱時間tの長さに応じて予熱電流Ipを調整することによって防犯制御(留守モード)のように蛍光灯10を短い周期で点滅させる使用用途においては予熱時間tを短くすると同時に予熱電流Ipを増やして熱電子放射物質の飛散を抑制し黒化現象やランプ寿命の短縮といった不具合が生じるのを防ぐことができ、また通常モードのように消灯している期間が比較的に長い使用用途においては予熱時間tを長くすると同時に予熱電流Ipを減らして省エネルギを達成することができる。なお、実施形態1並びに本実施形態ではインバータ制御部5によりインバータ回路部2のスイッチング周波数を制御することで予熱電流Ipの大きさを調整しているが、チョッパ制御部4により直流変換部1の出力電圧を変えることでも予熱電流Ipの調整は可能である。
【0040】
(実施形態3)
本実施形態の照明装置は、図5に示すようにリモコン送信機25と、リモコン送信機25から送信されるワイヤレスのリモコン信号を受信するリモコン受信部24とを備えている。但し、これ以外の構成は従来例並びに実施形態1と共通である。
【0041】
リモコン送信機25は、実施形態1におけるリモコン送信機20と同様に人の操作に応じて点灯又は消灯を指示するリモコン信号を送信する機能と、予め設定された起床時刻に合わせて徐々に光出力を上昇させることを指示するリモコン信号(起床信号)を送信する機能とを有している。そして、インバータ制御部5ではリモコン送信機25から送信されたリモコン信号をリモコン受信部24で受信してリモコン信号の指示内容に応じたリモコン制御並びに目覚まし制御を行うようにプログラミングされている。
【0042】
而して本実施形態の照明装置は寝室に設置するのに好適なリモコン付照明器具であって、リモコン受信部24においてリモコン送信機25から点灯を指示するリモコン信号を受信すると、予熱制御部6が予熱時間tを0.8秒、予熱電流Ipを0.62Aに設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=0.8秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させる。また、使用者が予め設定した時刻(起床時刻)に近づくとリモコン送信機25から起床信号が送信される。この起床信号をリモコン受信部24で受信すると、図6に示すように予熱制御部6がリモコン制御の場合よりも予熱時間tを長く(例えば、t=2.0秒)且つ予熱電流Ipを小さくするように設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=2.0秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させ、点灯後にスイッチング周波数を徐々に低くすることで蛍光灯10の光出力を徐々に上昇させる。これにより先行予熱期間におけるフィラメントの赤熱を防止しつつ蛍光灯10を定格点灯時よりも小さい光出力で始動(調光始動)することが可能であり、しかも常時予熱電流を流すわけではないから省エネルギが実現でき、蛍光灯10の黒化現象や短寿命化も防止できる。但し、リモコン制御と目覚まし制御における予熱時間t及び予熱電流Ipは、実施形態1と同様に蛍光灯10の種類に応じた適切な値に設定される。なお、深い(光出力の小さい)調光レベルで調光始動する始動方法について様々な提案がされており、それらと本発明を組み合わせることで目覚まし用に好適な照明装置が実現できる。
【0043】
ところで本実施形態の照明装置において、リモコン送信機25を用いて蛍光灯10を消灯する場合、消灯を指示するリモコン信号を受信したら直ちに蛍光灯10を消灯する制御(即時消灯制御)と、リモコン信号を受信したら光出力を徐々に下降させながら消灯する制御(フェードアウト制御)と、リモコン信号を受信してから所定の遅延時間Tdが経過した後に消灯する制御(遅延消灯制御)とが選択できるようにしても構わない(図7参照)。すなわち、消灯時に要求される機能は使用者の好みや消灯の機会によって異なる場合があり、特に就寝時には種々の消灯方法が選択できることで寝室用の照明に好適である。なお、フェードアウト制御におけるフェードアウト時間並びに遅延消灯制御における遅延時間は使用者がリモコン送信機25を使って任意の値に設定できるようにすることが望ましい。
【0044】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されたものであり、予熱制御手段が予熱時間の長さに応じて予熱電流を調整することにより、例えば、演出用途や防犯用途のように放電灯を短い周期で点滅させる使用用途においては予熱時間を短くすると同時に予熱電流を増やして熱電子放射物質の飛散を抑制して黒化現象やランプ寿命の短縮といった不具合が生じるのを防ぐことができ、また目覚まし用途(目覚まし制御)のように消灯している期間が長い使用用途においては予熱時間を長くすると同時に予熱電流を減らして省エネルギを達成することができるというように、使用用途(点灯制御手段の制御内容)に適した予熱時間並びに予熱電流を相互に異なる複数の使用用途に対応させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のブロック図である。
【図2】同上の動作説明用のタイミングチャートである。
【図3】実施形態2のブロック図である。
【図4】同上の動作説明用のタイミングチャートである。
【図5】実施形態3のブロック図である。
【図6】同上の動作説明用のタイミングチャートである。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】従来例の回路構成図である。
【図9】同上の動作説明用の周波数特性図である。
【図10】同上の動作説明用のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 直流変換部
2 インバータ回路部
4 チョッパ制御部
5 インバータ制御部
6 予熱制御部
7 受信部
10 蛍光灯
【発明の属する技術分野】
本発明は、予熱形の放電灯に高周波交流電力を供給して点灯、調光する照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に従来の照明装置の回路構成図を示す。この照明装置は、商用電源ACの交流出力を所望の直流出力に変換する直流変換部1と、直流変換部1の直流出力を高周波の交流出力に変換するインバータ回路部2とを備え、インバータ回路部2の高周波交流出力を予熱形の放電灯(例えば、蛍光灯)10に供給して点灯させるものである。直流変換部1は全波整流器3、フィルタ用のコンデンサC1、インダクタL1、ダイオードD1、スイッチング素子Q1、平滑コンデンサC2を具備した従来周知の昇圧チョッパ回路からなり、チョッパ制御部4でスイッチング素子Q1をPWM制御することにより商用電源ACの交流電圧を所望のレベルに昇圧した直流電圧を得ている。インバータ回路部2は直流変換部1の出力端(平滑コンデンサC2の両端)間に直列接続された2つのスイッチング素子Q2,Q3、直流カット用のコンデンサC3、インダクタL2及びコンデンサC4からなる共振回路を具備した従来周知のハーフブリッジ形のインバータ回路で構成され、インバータ制御部5でスイッチング素子Q2,Q3を交互にスイッチングすることにより、コンデンサC4の両端に一対のフィラメントの一端がそれぞれ接続された予熱形の蛍光灯10に対して高周波の交流出力を供給する。また、蛍光灯10のフィラメントにはそれぞれトランスT1の2次巻線及び3次巻線が並列に接続され、さらに、このトランスT1の1次巻線と直流カット用のコンデンサC5の直列回路が共振回路と並列に接続されて予熱回路が形成されている。
【0003】
上記従来装置の動作を簡単に説明する。商用電源ACが投入されるとチョッパ制御部4が起動して直流変換部1から所望の電圧(例えば、300V)の直流出力が得られるとともにインバータ制御部5が起動してスイッチング素子Q2,Q3をスイッチングする。このときインバータ制御部5は、図9に示すようにコールドスタート防止のために蛍光灯10への印加電圧が始動電圧を超えず、且つコンデンサC5とトランスT1の1次巻線からなる共振系によりトランスT1の2次巻線及び3次巻線を介して所望のフィラメント電流(予熱電流)が蛍光灯10のフィラメントに供給される周波数(以下、「予熱周波数」と呼ぶ)f1にスイッチング素子Q2,Q3のスイッチング周波数fを設定する。図9は蛍光灯10の消灯時(無負荷時)における共振回路の共振特性(曲線イ)、点灯時における共振回路の共振特性(曲線ロ)、並びに予熱回路の共振特性(曲線ハ)を示しており、インバータ制御部5によりスイッチング素子Q2,Q3のスイッチング周波数fが予熱周波数f1(例えば120kHz)に設定されると蛍光灯10への印加電圧(共振電圧)が始動電圧よりも充分に低い電圧に抑えられるとともに予熱回路によって所望の予熱電流が蛍光灯10のフィラメントに供給される。そして、予熱電流を所定の予熱時間(予熱電流を流してフィラメントを電子放出可能な温度まで上昇させる時間であって、例えば、1秒間)だけ流してフィラメントが電子放出可能となる温度まで上昇した後、インバータ制御部5がスイッチング周波数fを無負荷時の共振周波数に近い始動周波数f2(例えば、85kHz)まで徐々に低下させた後に始動周波数f2でしばらくの間固定することで蛍光灯10への印加電圧を始動電圧以上に上昇させて蛍光灯10を始動する。蛍光灯10の始動後は共振回路の共振特性が曲線イから曲線ロに変化するので、インバータ制御部5ではスイッチング周波数fを始動周波数f2よりも低い点灯周波数f3(例えば、50kHz)に低下させて蛍光灯10を安定点灯させる(図10参照)。なお、予熱期間が終了してからスイッチング周波数fを点灯周波数f3に低下させ始めるまでの間を始動期間(例えば、0.7秒間)と呼ぶ。
【0004】
ところで本出願人は、住宅内に不法侵入した者を威嚇するために放電灯を短い周期で点滅させる照明装置を提案しており、かかる照明装置では点滅の周期を短くするために再始動時における予熱時間を省略しているが、使用される環境によっては予熱時間を省略したことで放電灯がコールドスタートしてしまい、フィラメントに担持されている熱電子放射物質(エミッタ)の飛散を促進して黒化減少やランプ寿命の短縮といった不具合が生じる虞があった。
【0005】
また、上記従来装置ではインバータ制御部5によりスイッチング周波数を調整することでインバータ回路部2から蛍光灯10への供給電力を加減して調光することが可能であるが、かかる調光可能な照明装置では調光始動時におけるフィラメントの赤熱防止や閃光防止を目的として消灯中にも予熱電流を流し続けるようにしていた。しかるに省エネルギの観点からは消灯時における予熱電流は極力少なくすることが望ましいが、演出用途で使用される場合には予熱時間を省略して速やかな調光始動を実現したいという要望があり、これらを解決するものとして即時点灯可能な大きさの予熱電流を流す即時点灯予熱電流モードと、即時点灯可能な大きさよりも予熱電流を少なくした省エネルギ予熱電流モードとを選択可能とした照明装置も提供されている(特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載されている照明装置は主に演出用途に用いられるものであって、例えば光刺激により就寝者を心地よく目覚めさせるために低照度側から連続的あるいは段階的に照度を上昇させて設定時刻に高照度で点灯させる制御(以下、「目覚まし制御」と呼ぶ)のように、予め決まった時刻に再点灯させる制御を行う場合、省エネルギの観点では不向きであった。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−283294号公報(段落0006−段落0011、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように使用用途(演出用途、目覚まし用途、防犯用途など)によって要求される予熱時間並びに予熱電流が異なるため、従来の照明装置では複数の用途に対応させることは困難であった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、適切な予熱時間並びに予熱電流が相互に異なる複数の使用用途に対応した照明装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、高周波交流電力を予熱形の放電灯に供給して点灯する点灯手段と、放電灯のフィラメントに予熱電流を供給する予熱手段と、点灯手段を制御して放電灯を点灯、消灯並びに調光する点灯制御手段と、予熱手段又は点灯手段を制御して点灯制御手段の制御内容に適した予熱時間の長さに応じた大きさに予熱電流を調整する予熱制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、予熱制御手段が予熱時間の長さに応じて予熱電流を調整することにより、例えば、演出用途や防犯用途のように放電灯を短い周期で点滅させる使用用途においては予熱時間を短くすると同時に予熱電流を増やして熱電子放射物質の飛散を抑制して黒化現象やランプ寿命の短縮といった不具合が生じるのを防ぐことができ、また目覚まし用途(目覚まし制御)のように消灯している期間が長い使用用途においては予熱時間を長くすると同時に予熱電流を減らして省エネルギを達成することができるというように、使用用途(点灯制御手段の制御内容)に適した予熱時間並びに予熱電流を相互に異なる複数の使用用途に対応させることができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、放電灯が二重管環形蛍光灯であって、予熱制御手段は、前記蛍光灯に対し予熱時間tに応じて予熱電流Ipの大きさを
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.2/t+0.252)1/2
Ip2=1.6(但し、t≦0.4)
Ip2=1.8−0.5×t(但し、0.4<t≦2.0)
Ip2=0.8(但し、2.0<t)
の関係式に従って調整することを特徴とする。
【0013】
この発明は、請求項1の発明の望ましい実施形態である。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、放電灯が細管環形蛍光灯であって、予熱制御手段は、前記蛍光灯に対し予熱時間tに応じて予熱電流Ipの大きさを
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.22/t+0.372)1/2
Ip2=(0.96/t+0.402)1/2
の関係式に従って調整することを特徴とする。
【0015】
この発明は、請求項1の発明の望ましい実施形態である。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、点灯制御手段は、相対的に短い周期で放電灯を点滅させることを特徴とする。
【0017】
この発明は、請求項1又は2又は3の発明の望ましい実施形態である。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、点灯制御手段は、始動時に放電灯を点滅させることを特徴とする。
【0019】
この発明は、請求項4の発明の望ましい実施形態である。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、点灯制御手段は、点灯状態又は調光状態から消灯する際に放電灯への電力供給を徐々に減少させることを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、消灯時に光出力が急激に変化するのを防ぐことができる。
【0022】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れかの発明において、放電灯を高周波点灯専用形蛍光灯としたことを特徴とする。
【0023】
この発明は、請求項1〜6の何れかの発明の望ましい実施形態である。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の照明装置は、図1に示すように基本的に従来例と共通の構成を有するものであって、商用電源ACの交流出力を所望の直流出力に変換する直流変換部1と、直流変換部1の直流出力を高周波の交流出力に変換して蛍光灯10に供給するインバータ部3と、直流変換部1を構成する昇圧チョッパ回路のスイッチング素子(図示せず)をスイッチング制御(PWM制御)して直流出力を所望のレベルに調整するチョッパ制御部4と、インバータ回路部2を構成するスイッチング素子(図示せず)のスイッチング周波数を制御することで蛍光灯10の先行予熱、始動、調光を行うインバータ制御部5とを備えている。また、マイクロコンピュータを主構成要素とするインバータ制御部5には予熱制御部6と受信部7が設けてある。
【0025】
受信部7はリモコン送信機20から送信される無線又は有線のリモコン信号、並びに防犯センサ21から送信される無線又は有線の検知信号を受信する。なお、防犯センサ21は住宅の窓ガラスに取り付けられて窓ガラスに加えられる衝撃を圧電素子などを用いて検出し、所定の強さ以上の衝撃が加えられたときに検知信号を出力するものである。
【0026】
またインバータ制御部5は、リモコン送信機20を用いて蛍光灯10を点灯、消灯又は調光する制御(以下、「リモコン制御」と呼ぶ)と、防犯センサ21から検知信号を受信したときに不審者を威嚇するために蛍光灯10を短い周期で点滅する制御(以下、「防犯制御」と呼ぶ)とを択一的に切り換えて実行するようにプログラミングされている。一方予熱制御部6は、リモコン制御と防犯制御の各々の制御内容に適した予熱時間及び予熱電流Iphとなるようにインバータ回路部2のスイッチング周波数fを制御するようにプログラミングされている。
【0027】
ここで、一般に市販されている蛍光灯10については、日本工業規格などにおいて陰極予熱特性が規定されている場合がある。例えば、蛍光灯10として6本管形の高周波点灯専用形蛍光灯FHT32を用いる場合であれば、予熱時間tと予熱電流Ipの大きさとの間に下記の関係が成立していなければならない(JIS C 7601 付属書1 高周波点灯専用形蛍光灯用安定器 付表1参照)。
【0028】
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.13/t+0.252)1/2
Ip2=0.85(t≦0.4)
Ip2=0.94−0.23×t(0.4<t<2.0)
Ip2=0.48(2.0≦t)
ここで、Ip1を最小予熱電流、Ip2を最大予熱電流という。また最小予熱電流Ip1は下記の一般式から求められる。
【0029】
Ip1=(a/t+Im2)1/2
但し、aは陰極定数、Imは予熱時間が充分に長い(例えば、30秒以上)ときに熱電子を放出するのに必要な絶対最小予熱電流値を表す(上記付属書1参照)。
【0030】
而して本実施形態の照明装置は、一般住宅用のリモコン付照明器具などに使用され、受信部7においてリモコン送信機20から点灯を指示するリモコン信号を受信すると、図2に示すように予熱制御部6が予熱時間tを0.8秒、予熱電流Ipを0.62Aに設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=0.8秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させる。また、受信部7において防犯センサ21から検知信号を受信すると、予熱制御部6がリモコン制御の場合よりも予熱時間tを短く(例えば、t=0.4秒)且つ予熱電流Ipを大きく(例えば、Ip=0.74A)するように設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=0.4秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させる。そして、点灯後直ちに蛍光灯10を消灯させるとともに引き続いて予熱期間に移行し、以降、予熱−始動−点灯−消灯を繰り返して蛍光灯10を比較的に短い周期で点滅させて不審者を威嚇するのである。
【0031】
上述のように本実施形態の照明装置では、予熱制御部6が予熱時間tの長さに応じて予熱電流Ipを調整することにより、防犯制御(防犯用途)のように蛍光灯10を短い周期で点滅させる使用用途においては予熱時間tを短くすると同時に予熱電流Ipを増やして熱電子放射物質の飛散を抑制し黒化現象やランプ寿命の短縮といった不具合が生じるのを防ぐことができ、またリモコン制御のような通常の使用用途においては予熱時間tを長くすると同時に予熱電流Ipを減らして省エネルギを達成することができる。このように本実施形態では、使用用途(インバータ制御部5の制御内容)に適した予熱時間t並びに予熱電流Ipを相互に異なる複数の使用用途に対応させることができる。
【0032】
ところで本実施形態では、蛍光灯10として6本管形の高周波点灯専用形蛍光灯FHT32を例示したが、これ以外の蛍光灯10として他の種類の蛍光灯、例えば二重管環形蛍光灯FHD100や細管の環形蛍光灯FHC34などを使用しても勿論構わない。但し、二重管環形蛍光灯FHD100を使用する場合であれば、下記の関係が成立するようにリモコン制御時と防犯制御時の各々における予熱時間t及び予熱電流Ipを設定する必要がある。
【0033】
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.2/t+0.252)1/2
Ip2=1.6(但し、t≦0.4)
Ip2=1.8−0.5×t(但し、0.4<t≦2.0)
Ip2=0.8(但し、2.0<t)
同様に細管の環形蛍光灯FHC34を使用する場合であれば、下記の関係が成立するようにリモコン制御時と防犯制御時の各々における予熱時間t及び予熱電流Ipを設定する必要がある。
【0034】
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.22/t+0.372)1/2
Ip2=(0.96/t+0.402)1/2
例えば、二重管環形蛍光灯FHD100の場合にはリモコン制御時の予熱時間tを1.0秒、予熱電流Ipを0.8A、防犯制御時の予熱時間tを0.5秒、予熱電流Ipを1.2Aに設定すればよい。また、細管の環形蛍光灯FHC34の場合にはリモコン制御時の予熱時間tを0.9秒、予熱電流Ipを0.7A、防犯制御時の予熱時間tを0.4秒、予熱電流Ipを0.97Aに設定すればよい。
【0035】
(実施形態2)
本実施形態の照明装置は、図3に示すように検知エリア内で人の存在を検知したときに検知信号を出力する人感センサ22と、インバータ制御部5の制御内容を通常モードと留守モードに択一的に切り換えて設定するためのモード設定部23とがインバータ制御部5に接続されている点に特徴があり、これ以外の基本構成は従来例並びに実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0036】
人感センサ22は人体から放射される熱線を焦電素子で検出することで検知エリア内の人の存在を検知する従来周知の構成を有するものである。またモード設定部23は手動操作が可能なスイッチなどを具備し、該スイッチを操作することでインバータ制御部5の制御内容が通常モードと留守モードとに択一的に切り換えられる。
【0037】
モード設定部23で通常モードに設定した場合、インバータ制御部5では人感センサ22から検知信号を受信すると予熱制御部6が予熱時間tを相対的に長い時間(例えば、FHT32の場合には0.8秒)、予熱電流Ipを相対的に小さい値(例えば、FHT32の場合には0.62A)にそれぞれ設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=0.8秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させる。
【0038】
一方、モード設定部23で留守モードに設定した場合には、インバータ制御部5では人感センサ22から検知信号を受信すると予熱制御部6が通常モードの場合よりも予熱時間tを短く(例えば、t=0.4秒)且つ予熱電流Ipを大きく(例えば、Ip=0.74A)するように設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、図4に示すように予熱時間t(=0.4秒)経過後の始動期間内に蛍光灯10を消灯させるとともに引き続いて予熱期間に移行し、以降、予熱−始動−消灯を繰り返して蛍光灯10を比較的に短い周期で点滅させて不審者を威嚇する。但し、通常モード並びに留守モードにおける予熱時間t及び予熱電流Ipは、実施形態1と同様に蛍光灯10の種類に応じた適切な値に設定される。
【0039】
上述のように本実施形態の照明装置でも実施形態1と同様に、予熱制御部6が予熱時間tの長さに応じて予熱電流Ipを調整することによって防犯制御(留守モード)のように蛍光灯10を短い周期で点滅させる使用用途においては予熱時間tを短くすると同時に予熱電流Ipを増やして熱電子放射物質の飛散を抑制し黒化現象やランプ寿命の短縮といった不具合が生じるのを防ぐことができ、また通常モードのように消灯している期間が比較的に長い使用用途においては予熱時間tを長くすると同時に予熱電流Ipを減らして省エネルギを達成することができる。なお、実施形態1並びに本実施形態ではインバータ制御部5によりインバータ回路部2のスイッチング周波数を制御することで予熱電流Ipの大きさを調整しているが、チョッパ制御部4により直流変換部1の出力電圧を変えることでも予熱電流Ipの調整は可能である。
【0040】
(実施形態3)
本実施形態の照明装置は、図5に示すようにリモコン送信機25と、リモコン送信機25から送信されるワイヤレスのリモコン信号を受信するリモコン受信部24とを備えている。但し、これ以外の構成は従来例並びに実施形態1と共通である。
【0041】
リモコン送信機25は、実施形態1におけるリモコン送信機20と同様に人の操作に応じて点灯又は消灯を指示するリモコン信号を送信する機能と、予め設定された起床時刻に合わせて徐々に光出力を上昇させることを指示するリモコン信号(起床信号)を送信する機能とを有している。そして、インバータ制御部5ではリモコン送信機25から送信されたリモコン信号をリモコン受信部24で受信してリモコン信号の指示内容に応じたリモコン制御並びに目覚まし制御を行うようにプログラミングされている。
【0042】
而して本実施形態の照明装置は寝室に設置するのに好適なリモコン付照明器具であって、リモコン受信部24においてリモコン送信機25から点灯を指示するリモコン信号を受信すると、予熱制御部6が予熱時間tを0.8秒、予熱電流Ipを0.62Aに設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=0.8秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させる。また、使用者が予め設定した時刻(起床時刻)に近づくとリモコン送信機25から起床信号が送信される。この起床信号をリモコン受信部24で受信すると、図6に示すように予熱制御部6がリモコン制御の場合よりも予熱時間tを長く(例えば、t=2.0秒)且つ予熱電流Ipを小さくするように設定してインバータ回路部2のスイッチング素子Q2,Q3をスイッチング制御し、予熱時間t(=2.0秒)経過後に始動期間を経て蛍光灯10を点灯させ、点灯後にスイッチング周波数を徐々に低くすることで蛍光灯10の光出力を徐々に上昇させる。これにより先行予熱期間におけるフィラメントの赤熱を防止しつつ蛍光灯10を定格点灯時よりも小さい光出力で始動(調光始動)することが可能であり、しかも常時予熱電流を流すわけではないから省エネルギが実現でき、蛍光灯10の黒化現象や短寿命化も防止できる。但し、リモコン制御と目覚まし制御における予熱時間t及び予熱電流Ipは、実施形態1と同様に蛍光灯10の種類に応じた適切な値に設定される。なお、深い(光出力の小さい)調光レベルで調光始動する始動方法について様々な提案がされており、それらと本発明を組み合わせることで目覚まし用に好適な照明装置が実現できる。
【0043】
ところで本実施形態の照明装置において、リモコン送信機25を用いて蛍光灯10を消灯する場合、消灯を指示するリモコン信号を受信したら直ちに蛍光灯10を消灯する制御(即時消灯制御)と、リモコン信号を受信したら光出力を徐々に下降させながら消灯する制御(フェードアウト制御)と、リモコン信号を受信してから所定の遅延時間Tdが経過した後に消灯する制御(遅延消灯制御)とが選択できるようにしても構わない(図7参照)。すなわち、消灯時に要求される機能は使用者の好みや消灯の機会によって異なる場合があり、特に就寝時には種々の消灯方法が選択できることで寝室用の照明に好適である。なお、フェードアウト制御におけるフェードアウト時間並びに遅延消灯制御における遅延時間は使用者がリモコン送信機25を使って任意の値に設定できるようにすることが望ましい。
【0044】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されたものであり、予熱制御手段が予熱時間の長さに応じて予熱電流を調整することにより、例えば、演出用途や防犯用途のように放電灯を短い周期で点滅させる使用用途においては予熱時間を短くすると同時に予熱電流を増やして熱電子放射物質の飛散を抑制して黒化現象やランプ寿命の短縮といった不具合が生じるのを防ぐことができ、また目覚まし用途(目覚まし制御)のように消灯している期間が長い使用用途においては予熱時間を長くすると同時に予熱電流を減らして省エネルギを達成することができるというように、使用用途(点灯制御手段の制御内容)に適した予熱時間並びに予熱電流を相互に異なる複数の使用用途に対応させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のブロック図である。
【図2】同上の動作説明用のタイミングチャートである。
【図3】実施形態2のブロック図である。
【図4】同上の動作説明用のタイミングチャートである。
【図5】実施形態3のブロック図である。
【図6】同上の動作説明用のタイミングチャートである。
【図7】同上の動作説明図である。
【図8】従来例の回路構成図である。
【図9】同上の動作説明用の周波数特性図である。
【図10】同上の動作説明用のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 直流変換部
2 インバータ回路部
4 チョッパ制御部
5 インバータ制御部
6 予熱制御部
7 受信部
10 蛍光灯
Claims (7)
- 高周波交流電力を予熱形の放電灯に供給して点灯する点灯手段と、放電灯のフィラメントに予熱電流を供給する予熱手段と、点灯手段を制御して放電灯を点灯、消灯並びに調光する点灯制御手段と、予熱手段又は点灯手段を制御して点灯制御手段の制御内容に適した予熱時間の長さに応じた大きさに予熱電流を調整する予熱制御手段とを備えたことを特徴とする照明装置。
- 放電灯が二重管環形蛍光灯であって、予熱制御手段は、前記蛍光灯に対し予熱時間tに応じて予熱電流Ipの大きさを
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.2/t+0.252)1/2
Ip2=1.6(但し、t≦0.4)
Ip2=1.8−0.5×t(但し、0.4<t≦2.0)
Ip2=0.8(但し、2.0<t)
の関係式に従って調整することを特徴とする請求項1記載の照明装置。 - 放電灯が細管環形蛍光灯であって、予熱制御手段は、前記蛍光灯に対し予熱時間tに応じて予熱電流Ipの大きさを
Ip1≦Ip≦Ip2
Ip1=(0.22/t+0.372)1/2
Ip2=(0.96/t+0.402)1/2
の関係式に従って調整することを特徴とする請求項1記載の照明装置。 - 点灯制御手段は、相対的に短い周期で放電灯を点滅させることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の照明装置。
- 点灯制御手段は、始動時に放電灯を点滅させることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
- 点灯制御手段は、点灯状態又は調光状態から消灯する際に放電灯への電力供給を徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 放電灯を高周波点灯専用形蛍光灯としたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の照明装置。
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