JP2004354283A - 表面検査用画像装置の照明ユニットとその制御方法。 - Google Patents

表面検査用画像装置の照明ユニットとその制御方法。 Download PDF

Info

Publication number
JP2004354283A
JP2004354283A JP2003153973A JP2003153973A JP2004354283A JP 2004354283 A JP2004354283 A JP 2004354283A JP 2003153973 A JP2003153973 A JP 2003153973A JP 2003153973 A JP2003153973 A JP 2003153973A JP 2004354283 A JP2004354283 A JP 2004354283A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
half mirror
mirror
frame
illumination unit
light beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003153973A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Tada
耕三 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyota KK
Original Assignee
Miyota KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyota KK filed Critical Miyota KK
Priority to JP2003153973A priority Critical patent/JP2004354283A/ja
Publication of JP2004354283A publication Critical patent/JP2004354283A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】表面検査される対象物表面の傾きに応じて、照明光束の検査対象物表面への入光方向を制御し、安定した反射光を画像カメラに入光させることができる照明ユニットと、その制御方法を提供する
【解決手段】少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つことを特徴とする表面検査用画像装置において、前記ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能な構造とした表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面検査用画像装置の照明ユニットとその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品等の製造工程において、製造物のキズや汚れ、シミなどを検知するために表面検査用画像装置で検査する工程がある。表面検査される対象物表面を撮影する画像カメラと、その対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を画像カメラと対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
前記の検査方法において、画像カメラと対象物表面を結ぶ光路の中間にハーフミラーを配置し、ハーフミラーで折り返された光束が光路に一致するように配置すると、画像カメラで見ることのできる範囲には照明の光束が照射されることになる。照明の範囲を画像カメラで捉える視野に一致させ易く、また、照明強度や入射方向の管理が容易であるというメリットがある。
【0004】
対象物表面を検査する場合、対象物表面にほぼ垂直に照明光束を入射させ、その反射光束を画像カメラで撮影するやり方が一般的である。表面状態が正常な部分からの反射光束の強度と、異物、シミ、欠陥などの不良部分の反射光束の強度を比較して合否の判定をする。通常、表面状態が正常な部分の反射光束の強度は強くなり、欠陥部分の反射光束の強度は弱くなる。
【0005】
照明光束を検査対象物の表面にたてた法線にほぼ平行に設定し、かつ画像カメラも表面にたてた法線にほぼ垂直に配置した時、画像カメラが撮像できる反射光束の強度は最大となる。表面がその位置からいかなる方向であっても傾くにつれて、反射光束の画像カメラへ到達する強度は減少する。対象物表面が紙のような乱反射する状態であればその減少の度合いは小さいが、鏡面状態に近い金属薄膜やガラス、シリコンウェハなどの場合、わずかな傾きでも反射光束が画像カメラへ到達する強度の減少は甚だしい。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−258234号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
鏡面状態をもつ表面の検査では、照明の入射角度のわずかな変動がそのまま反射光の方向に反映するため、対象物表面の位置決めに安定性が求められる。傾きによる反射光束の強度低下が著しい場合、いわゆるS/N比が著しく低下し、検出したい欠陥部分からの光束強度との差を検出できなくなる可能性が高い。
【0008】
この検査を成功させるためには、検査対象面を、照明光束に対して一定の精度で位置決めしておくことが必要であり、従来の技術では検査対象面を照明光束に対して機械的に位置決めする方法が一般的であった。しかし、通常それらの検査対象面は、機械的な接触に弱く、また材料も取り扱いに注意が必要であることが多い。そのため、できれば直接接触することは避けたいところである。また、直接接触することで二次的な汚染や損傷の原因となってしまうことも考えられる。
【0009】
従って、本発明は、表面検査される対象物表面の傾きに応じて、照明光束の検査対象物表面への入光方向を制御し、安定した反射光を画像カメラに入光させることができる表面検査用画像装置の照明ユニットと、その制御方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つ表面検査用画像装置において、前記ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能な構成とした表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【0011】
少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つ表面検査用画像装置の照明ユニットにおいて、前記ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能とし、前記揺動可能ハーフミラーと画像カメラ間に固定ハーフミラーを配置し、該固定ハーフミラーで分割された対象物表面からの反射光線を検知する少なくとも3個の光素子を備え、該各光素子に入光する前記反射光線の量を信号演算処理する装置を備えた表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【0012】
前述の表面検査用画像装置の照明ユニットおいて、表面検査用画像装置の架台に対して固定される基部1と、該基部1と梁Xによって捩り運動を支持される枠Xと、該枠Xを基部2として、捩り方向が梁Xと直交する梁Yによって前記基部2に捩り運動を支持される枠Yを備え、該枠Yにハーフミラーが装着され、前記枠Xを前記梁Xまわりに揺動させるアクチュエータXと、前記枠Yを前記梁Yまわりに揺動させるアクチュエータYを備えているもののうち、枠Xに装着され梁Xとほぼ平行に流れる電流路Xと磁力線が前記電流路Xに直交するよう配置された磁力線発生部Xの組を前記アクチュエータXとし、かつ、枠Yに装着され梁Yとほぼ平行に流れる電流路Yと磁力線が前記電流路Yに直交するよう配置された磁力線発生部Yの組を前記アクチュエータYとした表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【0013】
前述の照明ユニットにおいて、枠Yに梁Xとほぼ平行に流れる電流路Xと梁Yとほぼ平行に流れる電流路Yを装着し、磁力線が前記電流路Xと該電流路Xに直交するよう配置された磁力線発生部Xとで前記アクチュエータXとし、前記電流路Yと該電流路Yに直交するよう配置された磁力線発生部Yとで前記アクチュエータYとした表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【0014】
前述の照明ユニットにおいて、枠Xに装着された電極Xと、該電極Xに相対するよう基部1に配置された基部電極1の組み合わせを前記アクチュエータXとし、かつ、枠Yに装着された電極Yと、該電極Yに相対するよう前記枠Xに配置された基部電極2の組み合わせを前記アクチュエータYとした表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【0015】
前述の照明ユニットにおいて、基部1と梁X、枠Xと梁Y、ハーフミラーを装着する枠Y、の全てが高弾性材料により一体的形状に形成されている表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【0016】
前記の高弾性材料がシリコン単結晶である表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【0017】
前記の高弾性材料が可視波長を透過帯域にもつガラス材料である表面検査用画像装置の照明ユニットとする。
【0018】
少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つ表面検査用画像装置の照明ユニットであって、前記ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能な構造とし、画像カメラで撮影した対象物の表面画像を信号演算処理することによって、ハーフミラーをその鏡平面の2軸まわりに揺動させる量を決定する表面検査用画像装置の照明ユニットの制御方法とする。
【0019】
少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つ表面検査用画像装置の照明ユニットであって、ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能とし、前記揺動可能ハーフミラーと画像カメラ間に固定ハーフミラーを配置し、該固定ハーフミラーで分割された対象物表面からの反射光線を検知する少なくとも3個の光素子を備えた構成を持ち、該各光素子に入光する前記反射光線の量を信号演算処理することによって、ハーフミラーをその鏡平面の2軸まわりに揺動させる量を決定する表面検査用画像装置の照明ユニットの制御方法とする。
【0020】
少なくとも前記3個の光素子を、一つのCCDセンサとした表面検査用画像装置の照明ユニットの制御方法とする。
【0021】
少なくとも前記3個の光素子を、一つのCMOSイメージセンサとした表面検査用画像装置の照明ユニットの制御方法とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明を説明する。図1は本発明による表面検査用画像装置の照明ユニットの一実施形態の動作を示す模式図で、光束の中心の進路を示している。図2は本発明による表面検査用画像装置の照明ユニットの一実施形態の動作を示す模式図で、光束の進路を示している。図3はハーフミラーに入光する投光光束と検査光束がほぼ直角な状態を示す図。図4はハーフミラーの揺動運動を説明するための模式図で、投光光束とハーフミラー平面が平行な状態図。図5はハーフミラーの揺動運動を説明するための模式図で、投光光束とハーフミラー平面が45度ずれた状態図。図6はハーフミラーの揺動運動を説明するための模式図で、図5のハーフミラーが揺動軸のまわりに反時計方向に揺動した状態図である。
【0023】
図1と図2は本発明による表面検査用画像装置の代表的な実施形態を表す側面図であり、ハーフミラー3を揺動させる軸のうちの一つである揺動軸X3aが紙面に垂直になる方向から見ている。分かり易くするために模式的な表現とした。検査に使用する光束は限定された一定の領域を照らし、反射されるものであるが、光束の立体的な進路を平面的に図示するのは難しいため、光束の通る道筋を中心として表現することとした。また、検査の対象となる表面は平滑で平面的な鏡面に近い状態であるとする。
【0024】
本発明の第一の実施形態である表面検査用画像装置は、少なくとも、検査される対象物表面1aを照明する投光器4、揺動軸X3aと揺動軸Y3cのまわりに揺動可能なハーフミラー3、対象物表面1aからの反射光束を撮影して検査する画像カメラ2からなる。図2は、一部の名称と番号の記載を省略し、図1におけるそれぞれの光束中心をそれぞれの光束として表現したものである。
【0025】
図1において、対象物表面1aは、検査光束中心4eに対してほぼ垂直な対象物原位置1b(破線描画)にある時に、対象物表面1aからの反射光はもっとも効率よく画像カメラ2に到達する。その時、ハーフミラー3の位置をハーフミラー原位置3b(破線描画)とする。投光器4から照射される投光光束中心l4bが検査光束中心4eとほぼ直角である場合、ハーフミラー原位置3bでのハーフミラー3の鏡面は検査光束中心4eとほぼ45度の角度をなす。投光光束中心l4bはハーフミラー3がハーフミラー原位置3bの位置で折り返され、照明光束中心m4dとして対象物表面1aに入射し、反射される。反射した光束は、ハーフミラー3を透過した後、検査光束4eとして画像カメラ2に到達する。その様子を、図3に表してある。図3で使用した名称と記号は図1、図2と同じであるので説明は省略する。
【0026】
図1において実線で図示される対象物1は、図1の紙面でみて、対象物原位置1bから、揺動軸X3aと平行な軸まわりに反時計方向にズレ角1cで回転した状態を示している。本発明では、ハーフミラー3は、その鏡面を規定するXY軸まわりに揺動可能であるから、ハーフミラー原位置3bから反時計方向に、ズレ角1cとほぼ同じ角度の揺動角X3dで、揺動軸X3aのまわりに揺動させることができる。その位置にあるハーフミラー3により折り返された照明光束中心M4cが対象物表面1aに入射する。その時、投光器4からの投光光束中心L4aは、対象物1が対象物原位置1bにある時の投光光束中心l4bとは、当然一致しない。
【0027】
前述のようにハーフミラー原位置3bから反時計回りに、揺動角X3dで揺動させると、ハーフミラー3で折り返された照明光束中心M4cは照明光束中心m4dを、反時計方向に揺動角X3dのちょうど2倍回転させたものと同じ方向を持つ。揺動角X3dはズレ角1cにほぼ同じであるので、照明光束中心M4cは反時計方向にズレ角1cのほぼ2倍回転したものである。
【0028】
幾何光学的に入射と反射の関係は、反射面が平面的で平滑であれば、その表面に立てた法線を挟んで入射と法線を含んだ平面上で線対称となる。本発明の第一の実施形態を示す図1と図2では、対象物のズレの回転軸は揺動軸X3aと平行であるとしているので、照明光束中心M4cと検査光束中心4eで作られる平面に、対象物表面1aに立てた法線が含まれる。対象物表面1aに立てた法線が検査光束中心4eとズレ角1cをなし、照明光束中心M4cが検査光束中心4eとズレ角1cの2倍の角度をなすことから、入射を照明光束中心M4cとすれば反射が、検査光束中心4eにほぼ一致することが予想される。
【0029】
前述したように、照明光束中心M4cによる反射が、検査光束中心4eにほぼ一致するということは、図2において、対象物1からの反射光束7が検査光束8にほぼ一致することであり、対象物1が図1の破線で示される対象物原位置1bに生成されるものとほぼ同じ反射状態が再現されるということになる。もちろん、入射角度に差異があるため、全く同じ反射像を画像カメラ2が撮像することにはならないが、本発明では対象物表面1aを鏡面の場合としているので、かなり近似した撮像結果が得られると考える。
【0030】
図4、図5、図6を使って、本発明の第一の実施形態で述べたハーフミラー3の揺動運動を実現する具体的な動作について説明する。図4は、ハーフミラー3と揺動軸X3a、揺動軸Y3c、検査光束中心4eを示してある。揺動軸X3aと揺動軸Y3cがハーフミラー3の鏡面を規定するXY軸となる。この図のハーフミラー3は、図1で見ると投光光束中心l4bと鏡面が平行になっている状態である。図5は、図4のハーフミラー3を揺動軸X3aのまわりに45度ほど回転させた状態を示したものである。この図を揺動軸X3aの方向から見たハーフミラー3の位置は、図1に示したハーフミラー原位置3bとなる。図6は、図5のハーフミラー3が、揺動軸X3aまわりに反時計方向に揺動した状態を示すものであり、その位置は図1のハーフミラー3の位置である。
【0031】
図5の太矢印の投光光束中心l4bは、図1記載の投光光束中心l4bと同じものである。同様に、太矢印の照明光束中心m4dは図1記載の照明光束中心m4dと同じものである。図6の太矢印の投光光束中心L4aは、図1記載の投光束中心L4aと同じものである。同様に、太矢印の照明光束中心M4cは図1記載の照明光束中心M4cと同じものである。
【0032】
図1と図2を使って説明した本発明の第一の実施形態におけるハーフミラー3の揺動運動の結果を、主にハーフミラー3の部分を中心に抜き出して、斜視で表現したものが図6である。
【0033】
本発明において、第一の実施形態を実現するためには、ハーフミラーを揺動運動させることが不可欠である。揺動運動は、回転や揺動アクチュエータをハーフミラーに連結することで比較的容易に実現可能である。回転電動機などの一般的なアクチュエータを使用することが多い。しかし、一般的な回転や揺動アクチュエータを使い、さらに揺動運動の支持に転がり軸受けなどを使って揺動運動を実現しようとすると、揺動軸が2本あるため、そのうちどちらか一方はもう一方の揺動手段でハーフミラーと一緒に揺動手段そのものも揺動する必要があり、そのため、照明ユニットはハーフミラーのサイズや重量に比べて、構造が複雑になり大きく重くなってしまう。
【0034】
上述の照明ユニットをコンパクトで簡潔な構造とするための本発明の第二の実施形態について、図7、図8、図9、図10、図11を使用して説明する。図7は本発明に使用するハーフミラー揺動装置の上面図、図8、図9は本発明に使用するハーフミラー揺動装置の右側面断面図、図10、図11は本発明に使用するハーフミラー揺動装置の正面断面図である。
【0035】
図7は、図4におけるハーフミラー3を含んで、揺動運動を発生させる手段であるアクチュエータXとアクチュエータYを模式的に表現したものである。図7を揺動軸Y3cに沿った断面図である図8、図9において、アクチュエータXは、電流路X14と磁力線発生部X16の組み合わせで構成され、磁力線発生部X16は、開口部に矢印で示される磁力線Xの向き16bを持つ磁石X16aで構成される。なお、図8、図9の電流路X14は電流の流れに垂直な断面を図示している。
【0036】
図8では、磁力線発生部X16は、相対する一対の磁石X16aの一端を磁気回路部材X16cで接続する一般的な構成例で図示してある。また、本図では、磁力線発生部X16は揺動軸X3aを挟んで配置する構成を図示してある。磁力線発生部X16を構成する磁石X16aは複数である必要はなく、また本発明に必要な電磁力を発生しうる限りにおいて、磁気回路部材16cはC形状的である必要もない。
【0037】
図7において、電流路X14は揺動軸X3aのまわりに揺動できる枠X11に成形されており、図7に図示したようにその電流の流れる方向は揺動軸X3aにほぼ平行である。梁X10は、揺動軸X3aの物理的な実体であって、枠X11の揺動運動は、梁X10がねじれることで支えられる。枠X11の内側には、梁Y12に連続する枠Y13があり、梁Y12は、揺動軸Y3cの物理的な実体であって、枠Y13の揺動運動は、梁Y12がねじれることで支えられる。枠Y13にはハーフミラー3が取り付けられている。
【0038】
図7の揺動軸X3aに沿った断面図である図10、図11において、アクチュエータYは、電流路Y15と磁力線発生部Y17の組み合わせで構成され、磁力線発生部Y17は、開口部に矢印で示される磁力線Yの向き17bを持つ磁石Y17aで構成される。なお、図10、図11の電流路Y15は電流の流れに垂直な断面を図示している。
【0039】
図10では、磁力線発生部Y17は、相対する一対の磁石Y17aの一端を磁気回路部材Y17cで接続する一般的な構成例で図示してある。また、本図では、磁力線発生部Y17は揺動軸Y3cを挟んで配置する構成を図示してある。磁力線発生部Y17を構成する磁石Y17aは複数である必要はなく、本発明に必要な電磁力を発生しうる限りにおいて、磁気回路部材17cはC状的である必要もない。
【0040】
図8において、電流路X14に電流を流すと、電磁相互作用によって電流路X14には、磁力線Xの向き16bと電流路X14がなす平面に垂直な方向への力が働く。電流路X14に流れる電流が揺動軸X3aを挟んで逆向きに流れるよう、図7のような配線としておけば、電流路X14に働く力も揺動軸X3aを挟んで逆向きになり、結局、枠X11に働く力は揺動軸X3aまわりのモーメント力となる。
【0041】
揺動軸X3aの実体は、梁X10であり捩り剛性をもつため、弾性範囲内で捩り量に対応した捩りを戻そうとする捩りトルクを発生する。そのため、電流路X14に電流を流した時の枠X11は、電磁相互作用で発生する捩りトルクが梁X10の捩りトルクに釣り合う位置まで回転する。その様子を図9に示した。
【0042】
図10において、電流路Y15に電流を流すと、電磁相互作用によって電流路Y15には、磁力線Yの向き17bと電流路Y15がなす平面に垂直な方向への力が働く。電流路Y15に流れる電流が揺動軸Y3cを挟んで逆向きに流れるよう、図7のような配線としておけば、電流路Y15に働く力も揺動軸Y3cを挟んで逆向きになり、結局、枠Y13に働く力は揺動軸Y3cまわりのモーメント力となる。
【0043】
揺動軸Y3cの実体は、梁Y12であり捩り剛性をもつため、弾性範囲内で捩り量に対応した捩りを戻そうとする捩りトルクを発生する。そのため、電流路Y15に電流を流した時の枠Y13は、電磁相互作用で発生する捩りトルクが梁Y12の捩りトルクに釣り合う位置まで回転する。その様子を図11に示した。図9、図11では、図を分かり易くするために、揺動軸X3a、揺動軸Y3cのまわりのどちらか一方のみの揺動運動の結果を図示したが、揺動軸X3a、揺動軸Y3cのまわりにおのおの独立した角度で、同時に揺動させることは可能である。
【0044】
図7に代表される実施形態では、電流路X14は梁X10に形成されていたが、電流路X14を枠Y13に形成しても同じ動作が得られる。ただし、梁Y12を介して梁X10を捩るため、梁Y12にはやや複雑な応力が加わる。なお、この実施形態は図示していない。
【0045】
図12は本発明で使用するハーフミラー揺動装置の他の例で上面図である。ハーフミラー3を揺動させるアクチュエータを、電磁相互作用を応用した手段とするかわりに、静電間力を応用した手段とするものである。図12を使って、静電間力による揺動のアクチュエータとした第三の実施例を説明する。枠X11は基部9と梁X10で繋がっている。枠Y13にはハーフミラー3が取り付けられていて、枠X11と梁Y12で繋がっている。各梁と揺動軸の関係は、図7と同じ構成である。
【0046】
基部9には導電性を持つ基部電極X’16dが形成されており、それと近接した位置にある枠X11の部分には電極X14aが形成されている。また、枠X11には基部電極Y’16eが形成されており、それと近接した位置にある枠Y13の部分には電極Y15aが形成されている。それぞれの電極に給電する配線は省略した。
【0047】
基部電極X’16dと電極X14aに同種電荷を帯電させると、静電間力は斥力となり基部電極X’16dと電極X14aは、互いに遠ざかろうとする。基部電極Y’16eと電極Y15aに同種電荷を帯電させると、静電間力は斥力となり基部電極Y’16eと電極Y15aは、互いに遠ざかろうとする。この電極の組を、それぞれの軸まわりの揺動運動を発生させるアクチュエータとする。図12では、各軸まわりのアクチュエータはそれぞれの軸に対して線対称に配置されており、また、図示はしていないが、電極X14aと基部電極X’16dを紙面垂直方向にわずかにずらして配置し、電極Y15aと基部電極Y’16eを紙面垂直方向にわずかにずらして配置する。
【0048】
揺動軸を挟んで対称な位置にある電極に、電荷を注入するタイミングをコントロールすることで、回転方向を制御することができる。具体的には、例えば揺動軸X3aまわりの揺動の場合、図12上方の電極の組に先に電荷を注入すれば、前述した垂直方向の電極配置のずれ量を拡大する方向に振れる。図12に図示の下方の電極の組は、前述した垂直方向の電極配置のずれ量を減ずる方向に動き始めるが、そのずれ量はわずかであるため、電極は最接近したあと離れ始める。その頃を見計らって該当の電極の組に同極の電荷を注入すれば揺動軸まわりにほぼ効率良く揺動させることができる。逆方向に回転させる場合は、注入の順番を逆転させれば良い。
【0049】
図7と図12に示した照明ユニットにおいて、ハーフミラー3は梁X10と梁Y12によって支えられる枠X11と枠Y13に取り付けられている。ハーフミラー3を揺動させるその運動によって、梁X10と梁Y12は捩られ、捩り応力が働く。本発明では、梁X10と梁Y12の捩り応力をアクチュエータX、アクチュエータYの捩りモーメントに釣り合わせるよう動作させるため、梁X10と梁Y12の所定の揺動範囲で、その捩り運動は弾性範囲内であることが必要である。また、光の通り道を制御する光学部品であることを考えると、動作の繰り返し再現性も必要である。
【0050】
図7、図12で示した照明ユニットの基部9から梁X10、枠X11から梁Y12、枠Y13までを高弾性材料により一体的形状に形成することにより、上記の要件を満足することができる。
【0051】
上記の高弾性材料をシリコン単結晶にすると、マイクロマシン製作工法が応用できるため、高精度で加工可能である。また、本発明で使用するシリコンウェハは半導体そのものに使用するほどの高品位は要求されないため、安価である。
【0052】
さらに、前記の高弾性材料を、可視波長を透過帯域にもつガラス材料とすれば、枠Yに直接光学処理を施し、空間フィルターとしてハーフミラーの機能を追加する事が可能である。この場合、ハーフミラー3まで一体的に形成することができるため、ハーフミラーの取り付けによる形状精度の劣化がなくなる利点がある。
【0053】
今まで、照明ユニットの構成について述べてきたが、次に照明ユニットの揺動量を決定する方法の具体的な第一の実施形態について述べる。本発明を適用する表面検査においては、図2の対象物表面1aからの反射光束7がハーフミラー3を通った検査光束8を画像カメラ2で撮像する構成となっているため、画像カメラ2が撮像する画像は、もっとも明るい明画像となる。対象物表面1aは鏡面に近いのでそこに存在する欠陥が乱反射的な物性を持っている場合、明画像に暗部となって出現し、欠陥として認識する。
【0054】
画像カメラ2が撮像する画像の明るさを利用して、照明ユニットの揺動量を決定する制御方法である。図2、図3において、ハーフミラー3をハーフミラー原位置3bに位置決めして撮像を開始する。対象物表面1aが傾いていると反射光束7は、画像カメラ2から逸れてしまうため、撮像した画像の明るさは著しく減ずる。
【0055】
その後、図6でハーフミラー3を、その揺動軸X3aと揺動軸Y3cのまわりにわずかに動作させる。すると、照明光束6の向きがわずかに変わり、それに応じて反射光束7の向きも変化する。その時の画像カメラ2が撮像している画像の対象物表面1aの、わずかな揺動動作前と後の明るさを測定する。明るさが増えれば、さらにその方向に少し揺動させる。明るさが減じた場合は、逆の方向に揺動させる。この動作を繰り返し、明るさの変化分が一定以下になったことをもって、または、一定以上の輝度を超えたことをもって、もっとも明るい明画像を得られるハーフミラー3の位置とするのである。その時に、画像カメラ2は、対象物表面1aが対象物原位置1bにある状態とほぼ同じ反射状態で撮像できる。
【0056】
撮像する対象物表面1aの撮像画面のなかの対象物表面1aに乗っている部分による背景より輝度の高い撮像画面より小さい特異点がある場合、画像カメラ2の測定するその特異点の位置情報から計算してハーフミラー3の揺動量を決定することもできる。
【0057】
上記の画像カメラ2で撮影した対象物の表面画像を信号演算処理することによって、ハーフミラー3をその鏡平面の2軸まわりに揺動させる量を決定する照明ユニットの制御方法では、画像カメラ2を揺動量を決定するための検出器に兼ねたが、揺動量を決定するための検出器を別に設置することもできる。
【0058】
図13は本発明による表面検査用画像装置の第二の実施形態の動作を示す模式図で、光束の中心の進路を示している。図14は光学素子ユニットの模式図である。図13、図14を使って、検出器を別に設置した照明ユニットにおける制御方法の第二の実施形態について説明する。図13は第二の実施形態を図2と同じ方向から眺めたものである。固定ハーフミラー18は、図2、図3の検査光束8の途中に挿入されている。この固定ハーフミラー18で折り返された参照光束21は、光素子ユニット19に導かれる。光素子ユニット19は、図14に示されるように少なくとも3個の光素子からなり、その光素子は入射光量に対応する信号を出力するようなものである。図14は参照光束21の向きから見た図であり、参照光束21が照らす領域を参照光束域と呼ぶことにする。
【0059】
図15は本発明による表面検査用画像装置の第二の実施形態の動作を示す模式図で、対象物表面が傾いている場合の光束の中心の進路を示している。図16は光素子を用いた検出器の動作原理を説明するための模式図である。対象物表面1aが傾いている場合、参照光束21は光素子ユニット19の下に照射され、光素子ユニット19上の参照光束域は図16の参照光束域現在位置20aとなる。図13はハーフミラー3を揺動動作した後の様子を図示したもので、参照光束21は図14にて光素子ユニット19を構成する光素子A19a、光素子B19b、光素子C19cの中心を照らす参照光束域目標位置20となる。
【0060】
参照光束域目標位置20は光素子A19a、光素子B19b、光素子C19cをそれぞれ均等な面積を照らす位置としている。図16の参照光束域現在位置20aでは、光素子C19cにだけ光があたりその量に応じた信号が出力されるが、光素子A19aと光素子B19bからは入射光量0に対応した信号が出力される。つまり、その信号の組み合わせが出力された場合、参照光束21は図15に図示されるように図面左上から右下に向けてずれていることがわかる。
【0061】
ハーフミラー3を図13のように反時計方向にわずかに揺動させると、参照光束21も反時計にわずかに回転し、光素子ユニット19への照射位置は上方に向かって移動する。光素子A19aと光素子B19bと光素子C19cの信号出力を監視しておき、それぞれの出力が参照光束域目標位置20に対応した信号出力となるように揺動量を制御すれば、画像カメラ2は対象物表面1aが対象物原位置1bにある状態とほぼ同じ反射状態で撮像できる。
【0062】
図17はCCD素子を用いた検出器の動作原理を説明するための模式図である。前述の光素子ユニット19をCCD素子22に置き換えることが可能である。この場合は、参照光束域目標位置20と参照光束域現在位置20aとのCCD素子22上の偏差を演算処理し、ハーフミラー3の揺動量を直接計算することができる。
【0063】
また、前述の光素子ユニット19をCMOSイメージセンサに置き換えることも可能である。この場合は、参照光束域目標位置20と参照光束域現在位置20aとのCMOSイメージセンサ上の偏差を演算処理し、ハーフミラー3の揺動量を直接計算することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の発明に係る照明ユニットによると、ハーフミラーを揺動可能な構成とし、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い表面の傾きに応じて、ハーフミラーの照明光束に対する角度を変えることができ、検査される表面から照明光束が反射した画像カメラが受け取る検査光束の強さや量を、適正な範囲に保つことができるため、検査対象の表面に付着した異物の乱反射による輝度の低下をもって不良検出するような場合、対象物表面の照明光束との位置精度に影響されることなく、安定して検査することが可能となる。
【0065】
さらに、請求項3に記載の発明に係る照明ユニットによると、請求項1で述べたハーフミラーの揺動を支える手段と、アクチュエータと一般的に呼称されるところの揺動する力を生成する手段とを、ハーフミラーの取り付け部分に一体的に形成でき、電磁相互作用によって揺動運動を生成できるため、例えば揺動運動を玉軸受けで支え、アクチュエータにサーボモータなどの旧来の手段としたものより、コンパクトな照明ユニットを提供できるものである。請求項4の発明に係る照明ユニットでは、請求項3に述べた電磁相互作用によって揺動運動を生成できるアクチュエータを使った別の構成例を示した。以上のようにアクチュエータを一体的簡潔に構成し、電磁相互作用で動作させるものとしたため、揺動部分の質量が小さくなり低エネルギーで高速な動作が可能であるし、構成部品が少なく故障に対する信頼性も高くなる。
【0066】
さらに、請求項5に記載の発明に係る照明ユニットによると、請求項1で述べたハーフミラーの揺動を支える手段と、アクチュエータと一般的に呼称されるところの揺動する力を生成する手段とを、ハーフミラーの取り付け部分に一体的に形成でき、静電力作用によって揺動運動を生成できるため、請求項3に係る発明の場合と同様に、旧来のものより、コンパクトな照明ユニットを提供できるものである。以上のようにアクチュエータを一体的簡潔に構成し、静電力で動作させるものとしたため、揺動部分の質量が小さくなり低エネルギーで高速な動作が可能であるし、構成部品が少なく故障に対する信頼性も高くなる。
【0067】
また、請求項6と請求項7と請求項8の発明に係る照明ユニットによると、請求項1、請求項3、請求項4、請求項5に記載の照明ユニットのハーフミラーが取り付けられアクチュエータが形成される部分を、高弾性材料で一体的に成形したため、繰り返し動作にも壊れにくい効果が期待できる。また、その高弾性材料をシリコン単結晶とすれば、本発明の照明ユニットを半導体製造の技術を応用して製作することが可能となる。また、その高弾性材料を可視波長を透過帯域とするガラス材料とすれば、枠Yにハーフミラーとしての光学機能を付加することによって、ハーフミラーまで一体的な照明ユニットとすることができ、より一層の信頼性や高速性を確保できるものである。
【0068】
請求項2に記載の発明に係る照明ユニットの構成によれば、画像カメラの前で固定ハーフミラーによって折り返された光線が少なくとも3個の光素子に対しての入力強度を検出し、演算装置にて演算することができる。その上で、請求項9に係る発明には、前記の演算結果よって対象物からの反射光線が画像カメラに対してどの角度で入射しているか推定することができるため、アクチュエータの揺動運動を制御することができる。ハーフミラーの揺動量を決定する部分を画像カメラとは別の部分に設けたことにより、揺動量の決定に要する作業を平行して進めることができ、高速な制御が可能となる。少なくとも3個の光素子は、外観的にディスクリートである必要はなく、請求項11と請求項12に記載したごとく、光検出素子アレイ状であっても良く、素子が多くなる分、より精密な動作制御が可能である。
【0069】
請求項10に記載の発明に係る照明ユニットの制御方法によれば、照明ユニットに必須であるハーフミラーの揺動量を、画像カメラで撮像した実際の検査画面に基づく画像信号を演算処理することによって決定できるため、逐時的にきめ細かい制御が可能である。また、制御用の光路や素子を別に用意する必要がなくなるため、安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面検査用画像装置の照明ユニットの一実施形態の動作を示す模式図で、光束の中心の進路を示す
【図2】本発明による表面検査用画像装置の照明ユニットの一実施形態の動作を示す模式図
【図3】ハーフミラーに入光する投光光束と検査光束がほぼ直角な状態を示す図
【図4】ハーフミラーの揺動運動を説明するための模式図で、投光光束とハーフミラー平面が平行な状態図
【図5】ハーフミラーの揺動運動を説明するための模式図で、投光光束とハーフミラー平面が45度ずれた状態図
【図6】ハーフミラーの揺動運動を説明するための模式図で、図5のハーフミラーが揺動軸のまわりに反時計方向に揺動した状態図
【図7】本発明に使用するハーフミラー揺動装置の上面図
【図8】本発明に使用するハーフミラー揺動装置の右側面断面
【図9】本発明に使用するハーフミラー揺動装置の右側面断面
【図10】本発明に使用するハーフミラー揺動装置の正面断面図
【図11】本発明に使用するハーフミラー揺動装置の正面断面図
【図12】本発明で使用するハーフミラー揺動装置の他の例で上面図
【図13】本発明による表面検査用画像装置の第二の実施形態の動作を示す模式図で、光束の中心の進路を示す。
【図14】光学素子ユニットの模式図
【図15】本発明による表面検査用画像装置の第二の実施形態の動作を示す模式図で、対象物表面が傾いている場合の光束の中心の進路を示す。
【図16】光素子を用いた検出器の動作原理を説明するための模式図
【図17】CCD素子を用いた検出器の動作原理を説明するための模式図
【符号の説明】
1 対象物
1a 対象物表面
1b 対象物原位置
1c ズレ角
2 画像カメラ
3 ハーフミラー
3a 揺動軸X
3b ハーフミラー原位置
3c 揺動軸Y
3d 揺動角X
3e 揺動角Y
4 投光器
4a 投光光束中心L
4b 投光光束中心l
4c 照明光束中心M
4d 照明光束中心m
4e 検査光束中心
5 投光束
5a 投光束小
6 照明光束
6a 照明光束小
7 反射光束
8 検査光束
9 基部
10 梁X
11 枠X
12 梁Y
13 枠Y
14 電流路X
14a 電極X
15 電流路Y
15a 電極Y
16 磁力線発生部X
16a 磁石
16b 磁力線Xの向き
16c 磁気回路部材X
16d 基部電極X’
16e 基部電極Y’
17 磁力線発生部Y
17a 磁石
17b 磁力線Yの向き
17c 磁気回路部材Y
18 固定ハーフミラー
19 光素子ユニット
19a 光素子A
19b 光素子B
19c 光素子C
20 参照光束域目標位置
20a 参照光束域現在位置
21 参照光束
22 CCD素子
22a 原点

Claims (12)

  1. 少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つ表面検査用画像装置の照明ユニットにおいて、前記ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能な構成としたことを特徴とする表面検査用画像装置の照明ユニット。
  2. 少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つ表面検査用画像装置の照明ユニットにおいて、前記ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能とし、前記揺動可能ハーフミラーと画像カメラ間に固定ハーフミラーを配置し、該固定ハーフミラーで分割された対象物表面からの反射光線を検知する少なくとも3個の光素子を備え、該各光素子に入光する前記反射光線の量を信号演算処理する装置を備えたことを特徴とする表面検査用画像装置の照明ユニット。
  3. 表面検査用画像装置の架台に対して固定される基部1と、該基部1と梁Xによって捩り運動を支持される枠Xと、該枠Xを基部2として、捩り方向が梁Xと直交する梁Yによって前記基部2に捩り運動を支持される枠Yを備え、該枠Yにハーフミラーが装着され、前記枠Xを前記梁Xまわりに揺動させるアクチュエータXと、前記枠Yを前記梁Yまわりに揺動させるアクチュエータYを備えているもののうち、枠Xに装着され梁Xとほぼ平行に流れる電流路Xと磁力線が前記電流路Xに直交するよう配置された磁力線発生部Xの組を前記アクチュエータXとし、かつ、枠Yに装着され梁Yとほぼ平行に流れる電流路Yと磁力線が前記電流路Yに直交するよう配置された磁力線発生部Yの組を前記アクチュエータYとしたことを特徴とする請求項1又は2記載の表面検査用画像装置の照明ユニット。
  4. 枠Yに梁Xとほぼ平行に流れる電流路Xと梁Yとほぼ平行に流れる電流路Yを装着し、磁力線が前記電流路Xと該電流路Xに直交するよう配置された磁力線発生部Xとで前記アクチュエータXとし、前記電流路Yと該電流路Yに直交するよう配置された磁力線発生部Yとで前記アクチュエータYとしたことを特徴とする請求項1又は2記載の表面検査用画像装置の照明ユニット。
  5. 枠Xに装着された電極Xと、該電極Xに相対するよう基部1に配置された基部電極1の組み合わせを前記アクチュエータXとし、かつ、枠Yに装着された電極Yと、該電極Yに相対するよう前記枠Xに配置された基部電極2の組み合わせを前記アクチュエータYとしたことを特徴とする請求項3記載の表面検査用画像装置の照明ユニット。
  6. 基部1と梁X、枠Xと梁Y、ハーフミラーを装着する枠Y、の全てが高弾性材料により一体的形状に形成されていることを特徴とする請求項3、4又は5記載の表面検査用画像装置の照明ユニット。
  7. 前記高弾性材料がシリコン単結晶であることを特徴とする請求項6記載の表面検査用画像装置の照明ユニット。
  8. 前記高弾性材料が可視波長を透過帯域にもつガラス材料であることを特徴とする請求項6記載の表面検査用画像装置の照明ユニット。
  9. 少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つ表面検査用画像装置の照明ユニットであって、前記ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能な構成とし、画像カメラで撮影した対象物の表面画像を信号演算処理することによって、ハーフミラーをその鏡平面の2軸まわりに揺動させる量を決定することを特徴とする表面検査用画像装置の照明ユニットの制御方法。
  10. 少なくとも、表面検査される平面的で平滑な鏡面に近い対象物表面を撮影する画像カメラと、該対象物表面を照明する照明ユニットと、その照明ユニットによる光線を前記画像カメラと前記対象物表面の光路間で分割するハーフミラーとからなり、前記ハーフミラーを透過した前記対象物表面からの反射光線を前記画像カメラで撮影し検査する構成を持つ表面検査用画像装置の照明ユニットであって、ハーフミラーをその鏡平面を規定するXY軸まわりに揺動可能とし、前記揺動可能ハーフミラーと画像カメラ間に固定ハーフミラーを配置し、該固定ハーフミラーで分割された対象物表面からの反射光線を検知する少なくとも3個の光素子を備えた構成を持ち、該各光素子に入光する前記反射光線の量を信号演算処理することによって、前記揺動ハーフミラーの鏡平面の2軸まわりに揺動させる量を決定することを特徴とする表面検査用画像装置の照明ユニットの制御方法。
  11. 少なくとも前記3個の光素子を、一つのCCDセンサとしたことを特徴とする請求項10記載の表面検査用画像装置の照明ユニットの制御方法。
  12. 少なくとも前記3個の光素子を、一つのCMOSイメージセンサとしたことを特徴とする請求項10記載の表面検査用画像装置の照明ユニットの制御方法。
JP2003153973A 2003-05-30 2003-05-30 表面検査用画像装置の照明ユニットとその制御方法。 Pending JP2004354283A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003153973A JP2004354283A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 表面検査用画像装置の照明ユニットとその制御方法。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003153973A JP2004354283A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 表面検査用画像装置の照明ユニットとその制御方法。

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004354283A true JP2004354283A (ja) 2004-12-16

Family

ID=34048754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003153973A Pending JP2004354283A (ja) 2003-05-30 2003-05-30 表面検査用画像装置の照明ユニットとその制御方法。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004354283A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101843318B1 (ko) * 2017-08-10 2018-05-15 주식회사 이오비스 시료 표면 검사장치 및 이의 검사방법
WO2023058226A1 (ja) * 2021-10-08 2023-04-13 Yitoaマイクロテクノロジー株式会社 反射体スキャナ

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5924819A (ja) * 1982-08-03 1984-02-08 Ricoh Co Ltd 干渉測定装置の光軸合せ機構
JPS61189404A (ja) * 1985-02-19 1986-08-23 Nichiden Mach Ltd カメラホルダ−
JPS63205775A (ja) * 1987-02-20 1988-08-25 Mitsubishi Electric Corp パタ−ン欠陥検査装置
JPH0495917A (ja) * 1990-08-07 1992-03-27 Omron Corp 光スキャナ
JPH0459819U (ja) * 1990-09-29 1992-05-22
JPH07175005A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Nippon Signal Co Ltd:The プレーナー型ガルバノミラー及びその製造方法
JPH0989791A (ja) * 1995-09-26 1997-04-04 Hitachi Ltd パターン検査装置の検査性能評価方法及びそのための装置
JPH1152278A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Nec Corp 光スキャナとその駆動方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5924819A (ja) * 1982-08-03 1984-02-08 Ricoh Co Ltd 干渉測定装置の光軸合せ機構
JPS61189404A (ja) * 1985-02-19 1986-08-23 Nichiden Mach Ltd カメラホルダ−
JPS63205775A (ja) * 1987-02-20 1988-08-25 Mitsubishi Electric Corp パタ−ン欠陥検査装置
JPH0495917A (ja) * 1990-08-07 1992-03-27 Omron Corp 光スキャナ
JPH0459819U (ja) * 1990-09-29 1992-05-22
JPH07175005A (ja) * 1993-12-20 1995-07-14 Nippon Signal Co Ltd:The プレーナー型ガルバノミラー及びその製造方法
JPH0989791A (ja) * 1995-09-26 1997-04-04 Hitachi Ltd パターン検査装置の検査性能評価方法及びそのための装置
JPH1152278A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Nec Corp 光スキャナとその駆動方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101843318B1 (ko) * 2017-08-10 2018-05-15 주식회사 이오비스 시료 표면 검사장치 및 이의 검사방법
WO2023058226A1 (ja) * 2021-10-08 2023-04-13 Yitoaマイクロテクノロジー株式会社 反射体スキャナ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020005943A1 (en) Method for inspection of an analyzed surface and surface scanning analyzer
JP2016106225A (ja) 3次元測定装置
KR101523293B1 (ko) 레이저 가공 장치
JP2009526427A (ja) 撮像システムにおける位置検知の方法及びデバイス
JP2015001381A (ja) 3次元形状測定装置
WO2006059647A1 (ja) 表面検査装置及び表面検査方法
US9420235B2 (en) Measuring system for a 3D object
KR20120053710A (ko) 표면 형상 측정 장치
US20070076171A1 (en) Wobulator position sensing system and method
TW200912375A (en) Laser irradiation apparatus and laser processing system using same apparatus
TW200804758A (en) Surface inspection device
KR101211438B1 (ko) 결함 검사장치
JP2014153326A (ja) 検査装置、及び検査方法
JP2004354283A (ja) 表面検査用画像装置の照明ユニットとその制御方法。
JP2014062940A (ja) 検査装置
KR100878425B1 (ko) 표면 측정 장치
CN1448043A (zh) 用于带引线的集成电路的三维检测
TW201610420A (zh) 基板檢查裝置
JP2006250843A (ja) 表面検査装置
JP2006258557A (ja) 光干渉計およびそれを用いた形状測定装置
TWM623844U (zh) 鏡頭檢測裝置
JP2878763B2 (ja) 外観検査装置
KR100388959B1 (ko) 부품 검사 장치 및 방법
TWI454831B (zh) 影像擷取系統及其影像擷取方法
KR102336453B1 (ko) 복수의 fov 구현이 가능한 결함 판별장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090428