JP2004353763A - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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充広 仁科
Yuji Suzuki
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Abstract

【課題】ABSの機能を損なわず、速やかな発進性を確保する。
【解決手段】変速機2のギヤ段を自動的に発進可能段にシフトしてアクセルの操作を基に発進するオート発進装置を備えると共に、車輪の制動を行うブレーキ時に車輪のスリップ状態に応じてブレーキ力を弱めるアンチロックブレーキシステムを備える車両において、オート発進装置は、所定低車速以下に減速した場合に、アンチロックブレーキシステムの作動中にないときは変速機2のギヤ段を発進可能段にシフトする一方、アンチロックブレーキシステムの作動中は変速機2のギヤ段のシフトを行わないようにした発進段制御手段10を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラック車両等は、積載量等に合った発進段を選定するが、こうした車両の自動変速装置において、発進段(1速あるいは2速)を記憶しておき、車両が停車状態かつ変速機がニュートラルのときにクラッチを切断すると発進条件の成立として、記憶してある発進段に変速機のギヤシフトを行うものがある(特許文献1)。
【0003】
この場合、オート発進装置を備えたものは、アクセルペダルの操作を基にクラッチを接続して、発進するようになっている。
【0004】
一方、路面が滑りやすい場合にブレーキペダルを操作して制動を行ったときに、車輪がスリップしないようにスリップ状態に応じてブレーキ力を弱めるアンチロックブレーキシステム(ABS)が知られており、このABSを自動変速装置を設けた車両に備えるものがある(特許文献2)。
【0005】
これは、減速時にエンジンブレーキを十分に効かせるようにアクセルペダルの解放を基に変速機を自動的にシフトダウンする自動エンブレ制御に対して、ABSの作動中はその自動エンブレ制御を行わないようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−93910号
【特許文献2】
特開平7−301323号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように変速機を自動的に発進段にシフトしてアクセルペダルの操作を基に発進するものは、操作性に優れるが、発進時に変速機を発進段にシフトするようになっているため、変速機のシフトを機械的に行う分、遅れがあり、それほど速やかな発進性を確保しているわけではない。
【0008】
また、ABSを備えるものは、自動エンブレ制御にかかわらず、ABSの作動中にシフトダウンがあった場合、ABSの機能を損なう心配がある。
【0009】
この発明は、このような課題に注目してなされたものであり、ABSの機能を損なわず、速やかな発進性を確保し得る車両の走行制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、変速機のギヤ段を自動的に発進可能段にシフトしてアクセルの操作を基に発進するオート発進装置を備えると共に、車輪の制動を行うブレーキ時に車輪のスリップ状態に応じてブレーキ力を弱めるアンチロックブレーキシステムを備える車両において、オート発進装置は、所定低車速以下に減速した場合に、アンチロックブレーキシステムの作動中にないときは変速機のギヤ段を発進可能段にシフトする一方、アンチロックブレーキシステムの作動中は変速機のギヤ段のシフトを行わないようにした発進段制御手段を備える。
【0011】
第2の発明は、第1の発明において、前記発進段制御手段は、アンチロックブレーキシステムの作動中のときは、車両停止後に変速機のギヤ段を発進可能段にシフトする。
【0012】
第3の発明は、第1の発明において、エンジンの出力軸をクラッチを介して変速機の入力軸に接続し、回転電機の入出力軸を変速機の入力軸に接続し、回転電機の電源を構成する蓄電装置を備え、減速時にならびに車輪の制動を行うブレーキ時に、回転電機に回生発電を行わせると共に、アンチロックブレーキシステムの作動中は、その回生発電を減少させる回生制御手段を備える。
【0013】
【発明の効果】
第1の発明においては、アンチロックブレーキシステムが作動中は、発進可能段へのシフト行わないので、制動フィーリングを悪化させることを防止でき、また、アンチロックブレーキシステムの作動によって車輪速が落ちた場合に、所定低車速以下にないのに、発進可能段へシフトしてしまって、制動に影響を与えることを防止でき、したがって、アンチロックブレーキシステムの機能を損なうことなく、発進性を向上できる。
【0014】
第2の発明においては、制動フィーリングを一層良好に維持することができる。
【0015】
第3の発明においては、アンチロックブレーキシステムの作動中は、回転電機の回生発電を減少させることで、アンチロックブレーキシステムの機能を損なうことなく、制動フィーリングを向上できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1において、1はエンジン、2は歯車式の変速機であり、これらの間に摩擦クラッチ3が介装される。エンジン1は、ディーゼルエンジン(または圧縮天然ガスを燃料とするCNGエンジン)が採用される。4は回転電機(モータジェネレータ)であり、その駆動軸4aは回転伝達機構5(ギヤボックス)を介して変速機2の入力軸2aに連結される。
【0017】
変速機2には、そのギヤシフトを制御する変速機コントロールユニット6(FCT−ECU)が備えられる。変速機コントロールユニット6は、ハイブリッド制御ユニット10(ハイブリッドECU)に接続され、運転室のチェンジレバー装置7からの変速要求(自動変速、発進段、シフトアップ、シフトダウン等)に基づくハイブリッドECU10の命令に従ってギヤシフトを制御する。
【0018】
クラッチ3には、これを断続するクラッチアクチュエータ8(クラッチブースタ)が備えられる。クラッチアクチュエータ8は、ハイブリッドECU10の要求に応じてエンジン1から変速機2およびギヤボックス5への動力の伝達を断続する。
【0019】
エンジン1の燃料噴射量を制御するのがエンジン制御ユニット15(エンジンECU)であり、エンジン1の回転速度を検出するエンジン回転センサ16が備えられる。エンジンECU15は、エンジン回転センサ16の検出信号およびハイブリッドECU10の要求に応じてエンジン1の燃料噴射量を制御する。
【0020】
車両のサービスブレーキ系において、図示しないが、ブレーキペダル22の踏み量に応じたブレーキ圧を発生させるブレーキバルブと、ブレーキバルブからのブレーキ圧に基づいて各車輪(前輪、後輪)のブレーキチャンバへ作動圧を供給するブレーキアクチュエータと、が備えられる。また、ブレーキバルブとブレーキアクチュエータとの間に介装されるプロポーショナルバルブ21と、ブレーキバルブの発生させるブレーキ圧を検出する圧力センサ23(ブレーキペダル22の踏み量を検出する)と、が設けられる。
【0021】
サービスブレーキ時に、ハイブリッドECU10は、圧力センサ23の検出信号および回生制動力(回転電機4の回生発電による)に基づいて、要求制動力を得るようにプロポーショナルバルブ21を制御する。
【0022】
アンチロックブレーキシステム(ABS)の制御ユニット(ABS−ECU)25は、各車輪(前輪、後輪)の回転速度を検出する車輪速センサ30〜33の検出信号に基づいて車輪のスリップ状態を計測し、スリップが発生した場合に、ハイブリッドECU10と協調しつつ、スリップ状態に応じてABSバルブ26を制御する。ABSバルブ26は、車輪のスリップ率を目標値に近づけるべく、ブレーキチャンバへの作動圧を反復的に給排するように制御される。
【0023】
回転電機4は、高効率および小形軽量化の面から、永久磁石型同期電動機(IPM同期モータ)が使用され、蓄電装置9にインバータ11を介して接続される。蓄電装置9には、ブレーキエネルギを短時間で無駄なく高効率に回生するため、車両の電池許容質量に対して必要な出力密度を確保しやすい、電気二重層キャパシタが使用される。
【0024】
インバータ11は、ハイブリッドECU10の要求に応じて回転電機4を電動モードまたは発電モードに制御する。電動モードにおいては、蓄電装置9の充電電力(直流電力)を交流電力に変換して回転電機4を駆動する一方、発電モードにおいては、回転電機4の発電電力(交流電力)を直流電力に変換して蓄電装置9を充電する。
【0025】
ギヤボックス5は、回転電機4の駆動軸4aに連結されるドライブギヤ5aと、変速機2の入力軸2aに連結されるドリブンギヤ5bと、これらに噛み合うアイドラギヤ5cと、から構成される。回転電機4の駆動軸4aからの回転は、ギヤボックス5により減速され、変速機2の入力軸2aへ伝達される一方、変速機2の入力軸2aからの回転は、ギヤボックス5により増速され、回転電機4の駆動軸4aへ伝達される。
【0026】
ハイブリッドECU10は、クラッチ3の断続状態(ストローク)を検出するクラッチストロークセンサ14、アクセルペダル12の踏み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ13、変速機2のギヤポジションを検出するシフト位置センサ17、変速機2の出力側の回転速度(プロペラシャフトの回転速度)を検出する車速センサ18、回転電機4の回転速度(駆動軸4aに連結するドライブギヤ5aの回転速度)を検出するモータ回転センサ19、等が備えられる。
【0027】
これらの検出信号および蓄電装置9のSOCを含む各種情報(回転電機4のインバータ11、エンジンECU15、変速機コントロールユニット6、ABS−ECU25、等から得られる)に基づいて、ハイブリッドECU10は、クラッチアクチュエータ8、回転電機4のインバータ11、を制御する一方、エンジンECU15への要求、変速機コントロールユニット6への命令(目標ギヤ信号,ギヤ抜きのタイミング信号,ギヤ入れのタイミング信号、など)、を出力する。
【0028】
蓄電装置4のSOCをパラメータに、所定の制御マップに、回転電機4の出力とエンジン1の出力との分担比を設定してあり、ハイブリッドECU10は、その制御マップから蓄電装置4のSOCに応じた出力分担比を求め、この分担比と要求駆動力(アクセル操作量)に基づいて、回転電機4の出力およびエンジン1の出力を制御する。つまり、回転電機4が分担出力を発生するようにインバータ11を制御する一方、エンジンECU15への要求(エンジン1の分担出力に応じた燃料噴射量)を送信する。
【0029】
回転電機4の出力分担比=1(エンジン1の出力分担比=0)の場合、クラッチ3を切断した状態において、アクセル操作量に相当する出力が回転電機4から得られるようにインバータ11を制御する。回転電機4の出力分担比<1(エンジン1の出力分担比>0)の場合、クラッチ3を接続した状態において、蓄電装置4のSOCの低下に連れて回転電機4の分担出力が小さくなり、それに応じてエンジン1の分担出力が大きくなるようにエンジンECU15への要求およびインバータ11を制御する。エンジン1の出力分担比=1(回転電機41の出力分担比=0)の場合、アクセル操作量に相当する出力がエンジン1から得られるようにエンジンECU15への要求を制御する。
【0030】
ハイブリッドECU10は、エンジンブレーキ時あるいは回転電機4における減速時(アクセルは解放)に、蓄電装置9への充電が可能な限り、クラッチ3を切断した状態において、回転電機4の発電(回生発電)を行うようにインバータ11を制御する。サービスブレーキ時は、ブレーキペダル22の踏み量(要求制動力)に基づいて、蓄電装置9への充電が可能な限り、クラッチ3を切断した状態において、回転電機4の発電(回生発電)を行うようにインバータ11を制御する。また、蓄電装置9のSOCから、発電の必要を判定すると、クラッチ3の接続状態において、エンジン1の出力に余裕がある場合、回転電機4の発電により、蓄電装置9を充電するようにインバータ11を制御する。
【0031】
車両の発進に際しては、キースイッチがST(スタート)に入ると、エンジン1が始動される。クラッチ3が断の停車状態において、蓄電装置9のSOC、チェンジレバー装置7からの変速要求等を基に発進モード(自動発進モード、手動発進モード等)が選択される。
【0032】
自動発進モードの場合、変速機2が発進可能段(1速あるいは2速:前回の発進段あるいはチェンジレバー装置7の変速要求による)にシフトされる。
【0033】
この場合、回転電機4の単独発進のときは、アクセルペダル12の踏み込みにしたがって、回転電機4が要求駆動力を発生するように制御され、車両は走り始めることになる。
【0034】
また、エンジン1の出力と回転電機4の出力との併用発進のときは、アクセルペダル12の踏み込みにしたがって、クラッチ3の接続とともにエンジン1および回転電機4がそれぞれの分担出力を発生するように制御され、車両は走り始めることになる。
【0035】
図2は、ハイブリッドECU10の自動発進モードにおける、変速機2の発進段制御に係る機能的なブロック構成を表すものであり、変速ギヤ段選択手段40、発進段変速要求手段41、変速ギヤ段信号出力手段42、変速動作手段43を備える。
【0036】
変速ギヤ段選択手段40は、車速に応じてシフトすべきギヤ段を選択する。車速0ならびに車両が減速して所定低車速以下になった場合、発進可能段(前回の発進段)を選択する。
【0037】
発進段変速要求手段41は、現在のギヤ段と、アクセル開度と、チェンジレバー装置7のシフト信号と、クラッチ3の断続信号と、エンジン回転信号と、ABS−ECU25からのABS作動信号に基づいて、発進可能段へ切り換えるかどうかを判定する。
【0038】
変速ギヤ段信号出力手段42は、変速ギヤ段選択手段40によって発進可能段(前回の発進段)が選択された場合、発進段変速要求手段41による判定に基づいて、変速動作手段43に駆動信号を出力する。
【0039】
図3、図4は、ハイブリッドECU10の自動発進モードの変速機2の発進段制御のフローチャートを示しており、図3のS1においては、ABSが作動中かどうかを見る。
【0040】
ABSが作動中のときは、S2に進み、発進段変速判定処理を禁止する。
【0041】
ABSが作動中にないときは、S3に進み、発進段変速判定処理を実行する。
【0042】
図4は発進段変速判定処理を示しており、S11〜S15においては、エンジン1が始動しているか、現在のギヤ段が高速段(例えば、3速〜6速)か、クラッチ3が断か、アクセルがOFF(開度0)か、車速が所定低車速以下かどうかを見る。
【0043】
エンジン1が始動しており、現在のギヤ段が高速段(例えば、3速〜6速)にあり、クラッチ3が断しており、アクセルがOFF(開度0)しており、車速が所定低車速以下のときは、車両停止状態もしくは停止直前の減速走行時にあり、このときS16、S17に進む。
【0044】
S16においては、発進段要求フラグをセットする。
【0045】
S17においては、発進段へのシフトを開始する。
【0046】
次に、S18においては、ドライバのチェンジレバー装置7の操作によってシフトの変更があったかを見る。
【0047】
変更があった場合、S20において発進段要求フラグをクリアする。
【0048】
変更がない場合、S19において発進段へシフトしたかどうかを見、発進段へシフトすると、S20において発進段要求フラグをクリアする。
【0049】
なお、発進段へのシフトを開始後、クラッチ3、アクセル、車速等の状態が変わった場合は、S21における発進段要求フラグにしたがいS19において発進段へシフトしたことを確認する(シフトの変更がない場合)。
【0050】
したがって、車両が停止状態かつクラッチ3が断かつアクセルがOFF等のとき、変速機2が発進可能段(1速あるいは2速)にシフトされる。
【0051】
一方、車両が所定低車速以下に減速した場合(アクセルは解放)、ABSが作動中にないときは、変速機2の発進可能段(1速あるいは2速)へのシフトが行われるが、ABSが作動中のときは、変速機2の発進可能段(1速あるいは2速)へのシフトは禁止され、その作動が終了すると、変速機2の発進可能段(1速あるいは2速)へのシフトが行われる。
【0052】
このような構成により、車両が所定低車速以下に減速した場合(アクセルは解放)、ABSが作動中にないときは、変速機2が発進可能段へシフトされるので、車両停止後、発進する際は、アクセルペダル12を踏み込むことによって、発進が行われる。
【0053】
したがって、操作性に優れ、速やかな発進が得られる。
【0054】
一方、車両が所定低車速以下に減速した場合(アクセルは解放)、ABSが作動中のときは、変速機2が発進可能段へシフトされることはない。
【0055】
ABSが作動中のときに、変速が行われると、制動に影響を与えかねないが、変速が禁止されるので、制動に影響を与えることはなく、制動フィーリングを悪化させることを防止できる。また、ABSの作動によって車輪速が落ちると、所定低車速以下になったと判断して発進可能段へシフトしかねないが、ABSが作動中のときは、変速が禁止されるので、所定低車速以下にないのに、発進可能段へシフトしてしまって、制動に影響を与えたり、制動フィーリングを悪化させることを防止できる。
【0056】
この際、ABSの作動が終了すると、発進可能段へシフトされる。したがって、良好な制動フィーリングを確保しつつ、車両停止後、速やかな発進が得られる。
【0057】
ABSが作動した場合、その作動が終了して車両が停止した後、発進可能段へシフトするようして良い。このようにすれば、制動フィーリングを一層良好に維持することができる。
【0058】
また、減速時にならびに車輪の制動を行うブレーキ時に、回転電機4に回生発電を行わせると共に、ABSの作動中は、その回生発電を減少させるようにして良い。このようにすれば、ABSの機能を損なうことなく、制動フィーリングを向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表すシステム概要図である。
【図2】制御系の一部を表すブロック構成図である。
【図3】制御内容を説明するフローチャートである。
【図4】制御内容を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 変速機
3 クラッチ
4 回転電機
5 ギヤボックス
6 変速機コントロールユニット
7 チェンジレバー装置
8 クラッチアクチュエータ
10 ハイブリッドECU
12 アクセルペダル
13 アクセル開度センサ
14 クラッチストロークセンサ
15 エンジンECU
16 エンジン回転センサ
17 シフト位置センサ
18 車速センサ
19 モータ回転センサ
22 ブレーキペダル
23 圧力センサ
25 ABS−ECU
26 ABSバルブ
30〜33 車輪速センサ

Claims (3)

  1. 変速機のギヤ段を自動的に発進可能段にシフトしてアクセルの操作を基に発進するオート発進装置を備えると共に、車輪の制動を行うブレーキ時に車輪のスリップ状態に応じてブレーキ力を弱めるアンチロックブレーキシステムを備える車両において、
    オート発進装置は、所定低車速以下に減速した場合に、アンチロックブレーキシステムの作動中にないときは変速機のギヤ段を発進可能段にシフトする一方、アンチロックブレーキシステムの作動中は変速機のギヤ段のシフトを行わないようにした発進段制御手段を備えることを特徴とする車両の走行制御装置。
  2. 前記発進段制御手段は、アンチロックブレーキシステムの作動中のときは、車両停止後に変速機のギヤ段を発進可能段にシフトすることを特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
  3. エンジンの出力軸をクラッチを介して変速機の入力軸に接続し、回転電機の入出力軸を変速機の入力軸に接続し、回転電機の電源を構成する蓄電装置を備え、
    減速時にならびに車輪の制動を行うブレーキ時に、回転電機に回生発電を行わせると共に、アンチロックブレーキシステムの作動中は、その回生発電を減少させる回生制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両の走行制御装置。
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A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

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