JP2004353498A - ターボ圧縮機およびその運転方法 - Google Patents

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Toshio Ito
俊雄 伊藤
Kazuo Takeda
和夫 武田
Takashi Saito
隆史 齋藤
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Abstract

【課題】簡単な構成で、エネルギ損失が少ないターボ圧縮機を実現する。
【解決手段】ターボ圧縮機1は、インレットガイドベーン5を付設したターボ圧縮機本体2と、このターボ圧縮機本体を回転駆動する回転速度一定型の駆動機3と、この駆動機とインレットガイドベーンとを制御する制御装置4と、圧縮機本体から吐出されるガスの流量を調整する流量調整弁13とを備える。ターボ圧縮機本体の吐出側に圧縮された吐出ガスの温度と圧力を計測する第1の手段8、9を、圧縮された吐出ガスの使用側であって流量調整弁の下流側に吐出ガスの温度と圧力を検出する第2の検出手段14、15を設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はターボ圧縮機及びその運転方法に係り、特に圧縮機の吐出圧力が一定のターボ圧縮機及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のターボ圧縮機における容量制御の例が、特許文献1および特許文献2に記載されている。特許文献1では、吸込み温度が変化する一定吐出圧力で運転されるターボ圧縮機において、軸動力の変化をなくしてサージングを回避するために、ターボ圧縮機のモータをインバータ駆動とし、インバータへの回転指示を吸込み温度の約1/3乗に比例して変化させている。
【0003】
また、特許文献2においては吐出圧力の上昇幅を小さく抑え、圧力制御動作を迅速に行なって吐出圧力を一定に制御するとともに、効率的な制御を可能とするために、吸込み容量調整装置と放風弁とを設け、これらを制御している。その際、放風弁が開であれば、吸込み側と吐出側の圧力差を保ったまま設定圧力を下方修正し、吐出弁が閉であれば吸込み側の設定圧力を変化させている。
【特許文献1】
特開平10−89287号公報
【特許文献2】
特開平10−299665号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術に記載のターボ圧縮機では、主としてターボ圧縮機に固有の現象であるサージングを回避するために、ターボ圧縮機を容量制御している。その結果、低風量領域ではサージングを回避するとともに軸動力の改善が可能となっているが、最も使用頻度の大きい通常の使用点での動力低減については十分には考慮されていない。
【0005】
また構成が簡単で安価なターボ圧縮機では、一定回転速度で運転される電動機を使用することが多い。この場合、回転速度を変えずに吸込み流量を変化させて吐出流量と吐出圧力を変化させる必要があるが、使用圧力が一定になるように圧縮機の吐出圧力を制御するのは困難である。
【0006】
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は簡単な構成でエネルギ損失が少ないターボ圧縮機を実現することにある。本発明の他の目的は、サージングを回避した省エネルギのターボ圧縮機を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の特徴は、インレットガイドベーンを付設したターボ圧縮機本体と、このターボ圧縮機本体を回転駆動する回転速度一定型の駆動機と、この駆動機とインレットガイドベーンとを制御する制御装置と、圧縮機本体から吐出されるガスの流量を調整する流量調整弁とを備えたターボ圧縮機において、ターボ圧縮機本体の吐出側に圧縮された吐出ガスの温度と圧力を計測する第1の手段を、圧縮された吐出ガスの使用側であって流量調整弁の下流側に吐出ガスの温度と圧力を検出する第2の検出手段を設けたことにある。
【0008】
そしてこの特徴において、第2の手段が検出した圧力に基いて、制御装置は駆動機とインレットガイドベーンの開度とを制御することが望ましい。
【0009】
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、インレットガイドベーンを付設した圧縮機本体から吐出される吐出ガスの圧力を略一定に制御するターボ圧縮機の運転方法において、制御装置が圧縮機本体の下流側である使用部で測定した吐出ガス温度と吐出ガス圧力に基いて圧力損失を演算し、この演算した結果に基いて圧縮機の吐出流量とインレットガイドベーン開度とを制御するものである。そしてこの特徴において、制御装置は、エネルギー損失が最小になるようにインレットガイドベーン開度と吐出流量とを制御するのが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明に係る圧縮機装置の一実施例について説明する。図1は、圧縮機装置1の構成を表わす模式図であり、図2は使用部における圧縮ガスの流量および圧力と、インレットガイドベーン(以下、IGVと称す)5の開度との関係を示す図である。図1に示すように、圧縮機装置1は作動ガスを圧縮する圧縮機本体2と、この圧縮機本体2を回転駆動する駆動機3と、駆動機の回転を制御する制御装置4と、圧縮機本体2の吸込み側に配置されたIGV5とを有している。
【0011】
IGV5よりも上流側の圧縮機本体2の入口部には、吸込みガス温度を検出する温度計6と吸込みガス圧力を検出する圧力計7とが取り付けられている。圧縮されて高温高圧になった作動ガスの温度と圧力を検出するために、圧縮機本体2の吐出部には温度計7と圧力計8が取り付けられている。これらの各センサ6〜9が検出した信号は、制御装置4に入力される。圧縮機本体2で圧縮された作動ガスを吐出部11から使用部16まで導くために、配管系12が設けられている。配管系12の途中には、調整弁13が設けられている。
【0012】
圧縮機本体2は、ターボ圧縮機である。圧縮機本体2の上流側に設けたIGV5の開度を変化させて、圧縮機本体2に吸込まれる作動ガスの吸込み流量を変化させる。圧縮機本体2は、駆動機3から回転動力を供給される。圧縮性の作動ガスを吸込口10から吸込み、圧縮した後に吐出口11から吐き出す。駆動機3は一定回転速度で回転される電動機である。
【0013】
配管系12の末端に設けた調整弁13のさらに下流に、図示しない使用機器を取り付ける。この使用機器の使用流量は流量調整弁13により調整される。本発明で特徴的なことは、この流量調整弁13の下流側に作動ガスの温度と圧力を検出する温度計14と圧力計15を取り付けたことにある。温度計14と圧力計15が検出した結果は、電気信号として制御装置4に送られる。この送信のために配線17が温度計14、圧力計15と制御装置4間に設けられている。この配線17は、制御装置4から温度計および圧力計15に電力を供給するのにも用いられる。また、流量調整弁13は制御装置4に配線18を介して接続されており、制御装置4からは開度指令が、流量調整弁13からは開度情報がそれぞれ相手側に送信される。
【0014】
このように構成した圧縮機装置1の動作を、以下に説明する。
圧縮機本体2を起動する時は、制御装置4が駆動機3に回転速度を増加させるように指令する。それとともに、IGV5の開度を徐々に上げていく。駆動機3の回転速度が上昇すると、それに比例して圧縮機本体2の回転速度も増し、吸込み部10から作動ガスを吸込んで圧縮し始める。作動ガスの圧縮とともに徐々に吐出量が増加するが、吐出量が使用流量に近づくと吐出配管12の内部圧力も上昇する。圧力計15が検出する吐出配管12の圧力が予め定められた圧力に達すると、制御装置4はIGV5の開度を固定するよう制御する。これにより、所定圧力まで作動ガスを圧縮することができ、起動動作が完了する。
【0015】
起動動作が完了したら、通常の運転モードに移行する。この運転モードにおいて、使用流量が変化したら、以下のように制御系が動作する。すなわち、使用流量が一定の状態から、調整弁13の開度が大になり使用流量が増加したら、吐出配管12に流入する流量よりも流出する流量が多くなり、一時的に吐出配管12の内部圧力が降下する。圧力計15が使用部16付近の圧力を常に監視しているので、圧力降下が生じるとすぐに制御装置4が感知する。制御装置4は、圧力計15のデータに基づき圧縮機本体2から吐出されている現在の作動ガスの容量と増加すべき量とを演算する。そして、IGV5に増加すべき流量に見合った開度を指示する。開度を大にすると流量が増加し、吐出配管12の内部圧力が上昇する。所定の値に回復するまで、制御装置4はIGV5の開度を大にする。
【0016】
一方、使用流量が一定の状態から減少した場合には、制御装置4は上記動作と逆にIGV5を制御する。吐出圧力が所定値まで上昇したら、IGV5の開度を絞り、吐出流量を制御する。これにより、一時的に超過した吐出圧力が減少し、所定値まで回復する。
【0017】
本実施例によれば、使用部に近い箇所である吐出配管12の末端で、作動圧力が一定になるように制御するので、使用流量によらず略一定圧力で安定して圧力ガスを供給できる。また、供給量が変化しても速やかに吐出量が応答できるので吐出圧力の安定性もよい。さらに吐出側の2箇所に圧力センサーを設けたので、万一、一方の圧力センサーの検出信号が途絶しても他の圧力センサーを用いることにより対処可能であり、圧縮機の信頼性が向上する。
【0018】
上記実施例におけるIGV5の動作を、図2に示した性能曲線を用いて説明する。図2の横軸は流量Qであり、縦軸は圧力Pである。IGV5の開度φを60%から100%まで変化させている。圧縮機装置1の運転点は、上側の三角であるPxで表されている。下側の三角は使用圧力点Pqである。圧縮機装置1の運転点Pxと使用圧力点Pqとの差が、圧力損失ΔPである。圧力曲線の左端部を接続する線S1は、サージングラインである。圧縮機本体2は、圧力損失を見込んで使用圧力点PqよりもΔPだけ高い吐出圧力となる圧力Pxで運転される。この運転点は、サージングラインよりも大流量側に設定される。
【0019】
IGV5を制御する際に、圧縮機装置1の全体の損失である圧力損失を一定と仮定して計算すると、流量が少ない領域では圧力損失を過大に見積もることになる。これは、配管の圧力損失が流量に依存するためである。この結果、制御装置4は必要以上に圧縮機本体2の吐出圧力が大きくなるように制御する。また、逆に大流量の領域では、実際の配管の圧力損失が予測よりも大きくなり、吐出圧力が不足する。
【0020】
この不具合を解消するために、本実施例では、吐出配管12の圧力損失を吐出配管に設けた温度計14と流量調整弁13が示す流量と温度から求めている。求められた圧力損失を補うように、制御装置4は圧縮機本体2を制御する。これにより、流量と吐出圧力を最適な値に制御でき、省エネルギー化が可能となる。
【0021】
なお上記実施例では、圧縮機の温度や圧力を計測する計測手段の検出信号を制御装置に配線を用いて入力しているが、無線手段や配管の振動エネルギにより100μW程度発電可能で10m程度の送信範囲があるセンサ一体型のセンサネットを用いてもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、使用側での作動流体の圧力と温度とを用いて圧縮機を制御するので、簡易な構成で圧縮機装置を省エネルギーで運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るターボ圧縮機の一実施例の模式図である。
【図2】図1に示したターボ圧縮機の運転状態を説明するグラフである。
【符号の説明】
1…圧縮機装置、2…圧縮機本体、3…駆動機、4…制御装置、5…IGV(インレットガイドベーン)、6…吸込み部圧力計、7…吸込み部温度計、8…吐出部温度計、9…吐出部圧力計、10…吸込み部、11…吐出部、12…吐出配管、13…調整弁、14…使用部温度計、15…使用部圧力計、16…使用部。

Claims (4)

  1. インレットガイドベーンを付設したターボ圧縮機本体と、このターボ圧縮機本体を回転駆動する回転速度一定型の駆動機と、この駆動機と前記インレットガイドベーンとを制御する制御装置と、圧縮機本体から吐出されるガスの流量を調整する流量調整弁とを備えたターボ圧縮機において、前記ターボ圧縮機本体の吐出側に圧縮された吐出ガスの温度と圧力を計測する第1の手段を、圧縮された吐出ガスの使用側であって前記流量調整弁の下流側に吐出ガスの温度と圧力を検出する第2の検出手段を設けたことを特徴とするターボ圧縮機。
  2. 前記第2の手段が検出した圧力に基いて、前記制御装置は前記駆動機と前記インレットガイドベーンの開度とを制御することを特徴とする請求項1に記載のターボ圧縮機。
  3. インレットガイドベーンを付設した圧縮機本体から吐出される吐出ガスの圧力を略一定に制御するターボ圧縮機の運転方法において、制御装置が圧縮機本体の下流側である使用部で測定した吐出ガス温度と吐出ガス圧力に基いて圧力損失を演算し、この演算した結果に基いて圧縮機の吐出流量とインレットガイドベーン開度とを制御することを特徴とするターボ圧縮機の運転方法。
  4. 前記制御装置は、エネルギー損失が最小になるように前記インレットガイドベーン開度と吐出流量とを制御することを特徴とする請求項3に記載のターボ圧縮機の運転方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103195730A (zh) * 2013-04-07 2013-07-10 北京华清燃气轮机与煤气化联合循环工程技术有限公司 一种燃气轮机压气机进口可转导叶温度控制方法
JP2016079846A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 株式会社日立製作所 流体機械の制御装置、及び流体機械の制御方法

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