JP2799961B2 - 電動圧縮機システムの異常判定装置 - Google Patents

電動圧縮機システムの異常判定装置

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JP2799961B2
JP2799961B2 JP6304124A JP30412494A JP2799961B2 JP 2799961 B2 JP2799961 B2 JP 2799961B2 JP 6304124 A JP6304124 A JP 6304124A JP 30412494 A JP30412494 A JP 30412494A JP 2799961 B2 JP2799961 B2 JP 2799961B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]本発明は電動圧縮機
システムの異常判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動圧縮機システムの一部、例えば圧縮
機または圧縮機駆動用電動機に異常が発生した場合、圧
縮機駆動用電動機の入力電流が変化するために、この入
力電流を検出し、検出された入力電流を基準電流と比較
することによってこれらの異常を検出することができ
る。ところが、圧縮機駆動用電動機の場合、圧縮機の圧
縮仕事は圧縮機の運転条件によって大きく変化するため
に、圧縮機または圧縮機駆動用電動機に異常が発生して
いない場合であっても圧縮機駆動用電動機の入力電流が
大きく変化する。このため、基準電流を予め定められた
一定値に固定しておくと、圧縮機または圧縮機駆動用電
動機に異常が発生していない場合であっても異常と判定
したり、圧縮機または圧縮機駆動用電動機に異常が発生
している場合であるのに異常と判定しない場合が生じ、
正確な異常判定ができないという問題があった。
【0003】そこで本願発明者は、実開平3−9735
0号公報において、基準電流を圧縮機の凝縮圧力または
その温度、及び蒸発圧力またはその温度により変更せし
めるようにした警報器を開示している。本考案では、基
準電流を圧縮機の凝縮圧力またはその温度、及び蒸発圧
力またはその温度により変更せしめるようにし、異常判
定の精度を高めようとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧縮機駆動用電動機の
入力電流は、圧縮機の圧縮仕事の増大に応じて増大す
る。実際の圧縮仕事は質量流量の増大または圧縮比の増
大に応じて増大するので、実開平3−97350号公報
の装置では、狭い運転範囲でしか高精度の異常判定がで
きず、往復動圧縮機の広い運転範囲で高精度に異常判定
を行うことができないという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願発明の電動圧縮機システムの異常判定装置は、図
1を参照すると圧縮機200を駆動せしめるための圧縮
機駆動用電動機202の入力電流を検出する電流検出手
段204と、圧縮機200によって圧送される圧縮流体
の質量流量を検出する質量流量検出手段206と、圧縮
機200の圧縮比を検出する圧縮比検出手段208と、
電流検出手段204により検出された入力電流と比較し
て異常判定するための基準値を発生せしめると共に質量
流量検出手段206によって検出された質量流量の増大
または圧縮比検出手段208によって検出された圧縮比
の増大に応じて増大するように基準値を変更せしめる基
準値発生手段210と、電流検出手段204によって検
出された入力電流が基準値発生手段210によって発生
せしめられた基準値を越える時異常と判定する異常判定
手段212とを備えている。
【0006】
【作用】往復動圧縮機では実際にはポリトロープ圧縮と
なっていると考えられ、その圧縮仕事Wpは次式で示さ
れると考えられる。 Wp=D・Q[(Pd/Ps)(m−1)/m−1] ・(1) ここで、Dは密度、Qは容積流量、D・Qは質量流量、
Pd/Psは圧縮比を夫々示している。
【0007】従って、圧縮機の入力電流は、その圧縮仕
事Wp、即ち圧縮機の質量流量の増大または圧縮比の増
大に応じて増大するので、基準値を圧縮機の質量流量ま
たは圧縮比の増大に応じて増大せしめる。これによっ
て、往復動圧縮機の負荷が大きく変動しても、圧縮機の
広い運転範囲に亘って、圧縮機システムの異常判定を高
精度に実行することができる。ルーツ型圧縮機において
は、圧縮仕事Wpは次式で示される。 Wp=D・Q[(Pd/Ps)−1]・・・・・(2)
【0008】また、軸流圧縮機においては、圧縮仕事W
pは次式で示される。 Wp=D・Q・H・・・(3) ここで、Hは流体のヘッドで、(1)式および(2)式
における圧縮比に相当する。この様に、一般に往復動圧
縮機以外の他の型式の圧縮機の入力電流も、圧縮機の質
量流量または圧縮比の増大に応じて増大するので、基準
値を圧縮機の質量流量または圧縮比の増大に応じて増大
せしめる。これによって、往復動圧縮機以外の他の型式
の圧縮機においても、圧縮機の負荷が大きく変動して
も、圧縮機の広い運転範囲に亘って、圧縮機システムの
異常判定を高精度に実行することができる。
【0009】
【実施例】図2から図8を参照して、第一の実施例につ
いて説明する。図2を参照すると、Aは冷凍回路を、B
は異常判定装置を夫々示している。冷凍回路Aにおい
て、往復動圧縮機1は吐出管2を介して凝縮器3に接続
され、吸入管4を介して蒸発器5に接続されている。凝
縮器3と蒸発器5とは配管6を介して接続され、配管6
の途中には膨脹弁7が設けられている。圧縮機1から吐
出された圧縮流体は、まず、凝縮器3に流入して冷却さ
れ液化される。次いで、膨脹弁7を通過した後、蒸発器
5で蒸発し、圧縮機1に吸入される。
【0010】圧縮機1駆動用の電動機8は三相誘導電動
機であり、開閉器9を介して電源に接続されている。異
常判定装置Bにおいて、変圧器10は、電動機8と開閉
器9とを接続する導線11、12に接続されている。変
圧器10と、この変圧器10に接続される整流器13と
によって、異常判定装置Bに電源が供給されている。
【0011】電動機8の入力電流Iを検出するための電
流検出手段である変流器14が導線11に取付けられて
いる。変流器14はクランプ式であり、導線11に容易
に取付けることができる。変流器14の出力側には可変
抵抗器15が接続され、この可変抵抗器15の両端には
入力電流Iに比例した電圧が発生する。この電圧はオペ
アンプ16に入力されて増幅される。オペアンプ16の
出力はさらにオペアンプ17およびトランジスタ18に
入力されて増幅される。オペアンプ17およびトランジ
スタ18からの出力電圧Viは入力電流Iを示してお
り、オペアンプ19、20によって構成されるウインド
コンパレータに入力電圧として入力される。ウインドコ
ンパレータでは電圧Viは上限基準電圧Vhおよび下限
基準電圧Vlと夫々比較される。
【0012】直流基準電圧を発生するための基準電圧発
生装置21は図3に示す電子制御ユニット40を具備す
る。図3を参照すると、電子制御ユニット40は、ディ
ジタルコンピュータとして構成され、双方向性バス41
によって相互に接続されたROM(リードオンリメモ
リ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、C
PU(マイクロプロセッサ)44、入力ポート45、お
よび出力ポート46を具備する。
【0013】図2および図3を参照すると、放射線によ
り圧縮流体の密度を検出するための密度検出センサ60
が圧縮機1近傍の吸入管4に設けられ、この密度検出セ
ンサ60はA/D変換器47を介して入力ポート45に
接続される。圧縮流体の容積流量を検出するためのオリ
フィス型の流量センサ61が密度検出センサ60近傍の
吸入管4に設けられ、この流量センサ61はA/D変換
器48を介して入力ポート45に接続される。密度検出
センサ60および流量センサ61は質量流量検出手段を
構成している。吸入側圧力を検出するための低圧圧力セ
ンサ62が吸入管4に設けられ、低圧圧力センサ62は
A/D変換器49を介して入力ポート45に接続され
る。吐出側圧力を検出するための高圧圧力センサ63が
吐出管2に設けられ、高圧圧力センサ63はA/D変換
器50を介して入力ポート45に接続される。低圧圧力
センサ62および高圧圧力センサ63は、圧縮比検出手
段を構成している。一方、出力ポート46は駆動回路5
1を介して可変直流電圧発生器64に接続されている。
【0014】図4には可変直流電圧発生器64によって
発生される直流基準電圧Vsを制御するためのルーチン
を示す。このルーチンは一定時間毎の割込みによって実
行される。図4を参照して電子制御ユニット40の動作
について説明すると、まずステップ80で密度検出セン
サ60により検出された圧縮流体の密度D、流量センサ
61により検出された圧縮流体の容積流量Q、低圧圧力
センサ62により検出された吸入側圧力Ps、および高
圧圧力センサ63により検出された吐出側圧力Pdが読
み込まれる。次いで、ステップ81で、密度D、容積流
量Q、吸入側圧力Ps、および吐出側圧力Pdに基づき
次式より圧縮仕事Wpが計算される。 Wp=D・Q[(Pd/Ps)(m−1)/m−1]
【0015】ここで、D・Qは質量流量を、Pd/Ps
は圧縮比を、mはポリトロープ指数を夫々示している。
次いで、ステップ82では、圧縮仕事Wpに基づき、図
5に示すマップより可変直流電圧発生器64の発生すべ
き電圧Vsが計算される。図5を参照すると、直流基準
電圧Vsは圧縮仕事Wpの増大に応じて直線的に減少す
る。図5に示される関係はROM42内にマップとして
予め記憶されている。
【0016】次いで、ステップ83では、可変直流電圧
発生器64により発生せしめられる直流基準電圧Vsが
ステップ82で計算された値となるように駆動回路51
を介して可変直流電圧発生器64を制御せしめ、本ルー
チンを終了する。再び図2を参照すると、可変抵抗22
は、基準電圧発生装置21によって発生された直流基準
電圧Vsを微調整するためのものである。直流基準電圧
Vsはトランジスタ23によって増幅された後、上限基
準電圧Vhを発生せしめるための可変抵抗24および下
限基準電圧Vlを発生せしめるための可変抵抗25に夫
々印加される。直流基準電圧Vsが増大する程トランジ
スタ23のベースとアース間にかかる電圧が低下するた
めに、上限基準電圧Vhおよび下限基準電圧Vlは低下
する(図6参照)。可変抵抗24は、オペアンプ19に
上限基準電圧Vhを供給するように抵抗値が調整されて
おり、同様に、可変抵抗25は、オペアンプ20に下限
基準電圧Vlを供給するように抵抗値が調整されてい
る。
【0017】これによって、本実施例では、図7に示す
ように、圧縮仕事Wpの増大に応じて正常時の入力電流
が増大するので、上限基準電流値Ishおよび下限基準
電流値Islを増大せしめるようにしているのである。
正常時の入力電流Inに対する、上限基準電流値Ish
と正常時の入力電流Inとの差の割合(r1=(Ish
−In)/In)、および正常時の入力電流Inに対す
る、下限基準電流値Islと正常時の入力電流Inとの
差の割合(r2=(Isl−In)/In)は圧縮仕事
Wpに対し一定であり、これらの割合r1およびr2は
等しい。これにより、より正確に異常判定を実行するこ
とができる。
【0018】ウインドコンパレータの出力電圧Vaは、
図8に示すように、電圧Vi(入力電流Iを示してい
る)が下限基準電圧Vl以下のときには予め定められた
電圧、例えば5.4Vとなり、下限基準電圧Vlと上限
基準電圧Vhとの間のときには0Vとなり、上限基準電
圧Vh以上のときには再び予め定められた電圧、例えば
5.4Vとなる。
【0019】ウインドコンパレータの出力側は増幅用の
トランジスタ26を介して警報器28(例えば音または
光を発するもの)を作動せしめるためのIC27に接続
され、ウインドコンパレータの出力電圧Vaが上記の予
め定められた電圧、例えば5.4Vとなったときに警報
器が作動せしめられる。警報禁止手段であるタイマユニ
ット29は、電動機8に電源が投入された時からの時間
をカウントするタイマ30を具備する。タイマユニット
29は電動機8に電源が投入された時から予め定められ
た時間、例えば30秒間は、ウインドコンパレータの出
力電圧Vaを接地せしめて警報器を作動させないように
している。これは、電動機8始動時には、大きな始動電
流(通常運転時の数倍)が流れ、この電流を検出して異
常と判定して警報器を作動させてしまうために、電動機
8始動時から予め定められた時間内は警報器を作動させ
ないようにして誤動作を防止するためである。この予め
定められた時間は、電動機6の負荷にもよるが、数秒程
度であり、本実施例では余裕をみて30秒としている。
【0020】以上の様に本実施例によれば、上限および
下限基準値を、圧縮機の質量流量の増大または圧縮比の
増大、すなわち圧縮仕事の増大に応じて増大せしめるよ
うにしているので、圧縮機の負荷が大きく変動しても、
圧縮機の広い運転範囲に亘って、圧縮機システムの異常
判定を高精度に実行することができる。
【0021】次に、図7、図9および図10を参照して
第二の実施例について説明する。図9を参照すると、ル
ーツ型の空気圧縮機100は吸入管101を介してフィ
ルタ102に接続されると共に、吐出管103を介して
タンク104に接続される。圧縮機100駆動用の電動
機105は三相誘導電動機である。
【0022】電子制御ユニット120は、ディジタルコ
ンピュータとして構成され、双方向性バス121によっ
て相互に接続されたROM(リードオンリメモリ)12
2、RAM(ランダムアクセスメモリ)123、CPU
(マイクロプロセッサ)124、入力ポート125、お
よび出力ポート126を具備する。
【0023】電動機105の入力電流Iを検出するため
の電流検出手段である変流器140が、電動機105の
導線の一つに取付けられており、この変流器140はA
/D変換器127を介して入力ポート125に接続され
ている。吸入側圧力を検出するための低圧圧力センサ1
41が吸入管101に設けられ、低圧圧力センサ141
はA/D変換器128を介して入力ポート125に接続
されている。例えばホットワイヤにより圧縮流体の質量
流量Qmを検出するための質量流量検出センサ142が
圧縮機100近傍の吸入管101に設けられ、質量流量
検出センサ142はA/D変換器129を介して入力ポ
ート125に接続されている。吐出側圧力を検出するた
めの高圧圧力センサ143が吐出管103に設けられ、
高圧圧力センサ143はA/D変換器130を介して入
力ポート125に接続されている。一方、出力ポート1
26は駆動回路131を介して警報器144に接続され
ている。
【0024】図10には異常判定を実行するためのルー
チンを示す。このルーチンは一定時間毎の割込みによっ
て実行される。図10を参照すると、まずステップ16
0で変流器140によって検出された電動機105の入
力電流I、質量流量検出センサ142により検出された
圧縮流体の質量流量Qm、低圧圧力センサ141により
検出された吸入側圧力Ps、および高圧圧力センサ14
3により検出された吐出側圧力Pdが読み込まれる。次
いで、ステップ161で、電動機105に電源が供給さ
れてから、例えば30秒以上経過したか否か判断され
る。否定判定された場合、何も実行せず本ルーチンを終
了する。電動機105始動時には、大きな始動電流(通
常運転時の数倍)が流れるため、この電流を検出して異
常判定を行うと誤判定してしまう。このため、電動機1
05始動後予め定められた時間内は異常判定を実行しな
いようにしている。この予め定められた時間は、電動機
105の負荷にもよるが、数秒程度であり、本実施例で
は余裕をみて30秒としている。次いで、ステップ16
2で、質量流量Qm、吸入側圧力Ps、および吐出側圧
力Pdに基づき次式より圧縮仕事Wpが計算される。 Wp=Qm[(Pd/Ps)−1]
【0025】ここで、Qmは質量流量を、Pd/Psは
圧縮比を示している。次いで、ステップ163では、圧
縮仕事Wpに基づき、図7に示すマップより上限基準電
流値Ishおよび下限基準電流値Islが計算される。
図7を参照すると、上限基準電流値Ishおよび下限基
準電流値ISlは圧縮仕事Wpの増大に応じて増大す
る。正常時の入力電流Inと上限基準電流値Ish、下
限基準電流値Islとの関係は前述と同様である。図7
に示される関係はROM122内にマップとして予め記
憶されている。
【0026】次いでステップ164では入力電流Iが上
限基準電流値Ishより大きいか否か判定される。入力
電流Iが上限基準電流値Ishより大きいと判定された
場合には、異常と判定され、ステップ165に進み警報
器144が作動せしめられる。入力電流Iが上限基準電
流値Ish以下と判定された場合には、ステップ166
に進み、入力電流Iが下限基準電流値Islより小さい
か否か判定される。入力電流Iが下限基準電流値Isl
より小さいと判定された場合には、異常と判定され、ス
テップ167に進み警報器144が作動せしめられる。
入力電流Iが下限基準電流値Isl以上と判定された場
合には、本ルーチンを終了する。
【0027】以上の様に本実施例によれば、上限および
下限基準電流値をルーツ型圧縮機の質量流量の増大また
は圧縮比の増大、すなわち圧縮仕事の増大に応じて増大
せしめるようにしているので、圧縮機の負荷が大きく変
動しても、圧縮機の広い運転範囲に亘って、ルーツ型圧
縮機システムの異常判定を高精度に実行することができ
る。上記実施例においては、往復動圧縮機およびルーツ
型圧縮機について述べたが、一般に圧縮機の入力電流
は、圧縮機の質量流量または圧縮比の増大に応じて増大
するので、基準値を圧縮機の質量流量または圧縮比の増
大に応じて増大せしめることによって、圧縮機の負荷が
大きく変動しても、圧縮機の広い運転範囲に亘って、圧
縮機システムの異常判定を高精度に実行することができ
る。例えば、軸流圧縮機においては、圧縮仕事は次式で
示される。 Wp=D・Q・H
【0028】ここで、Hは流体のヘッドで、(2)式お
よび(3)式における圧縮比に相当する。従って、本発
明は軸流圧縮機にも適用可能である。また、上記実施例
においては、誘導電動機について説明したが、本発明
は、他の型式の電動機、例えば、同期電動機、直流電動
機にも適用することができる。さらに、上記実施例にお
いては、冷凍機および空気圧縮機について説明したが、
本発明は電動圧縮機を使用した他の用途にも適用するこ
とができる。
【0029】さらに、上記実施例においては、密度検出
センサ60、流量センサ61、および質量流量検出セン
サ142を吸入管4、101に設けているが、これらを
吐出管2、103に設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】基準値を圧縮機の質量流量または圧縮比
の増大に応じて増大せしめるようにしたので、圧縮機の
負荷が大きく変動しても、圧縮機の広い運転範囲に亘っ
て、電動圧縮機システムの異常判定を高精度に実行する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第一の実施例の全体構成図である。
【図3】 基準電圧発生装置の構成を示す図である。
【図4】 直流基準電圧Vsの制御を実行するためのフ
ローチャートである。
【図5】 圧縮仕事Wpと直流基準電圧Vsとの関係を
示す線図である。
【図6】 直流基準電圧Vsと上限基準電圧Vh、下限
基準電圧Vlとの関係を示す線図である。
【図7】 圧縮仕事Wpと上限基準電流値Ish、下限
基準電流値Islとの関係を示す線図である。
【図8】 電圧Viとウインドコンパレータの出力電圧
Vaとの関係を示す線図である。
【図9】 本発明の第二の実施例の全体構成図である。
【図10】 異常判定を実行するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
1、100 圧縮機 8、105 電動機 14、140 変流器 19、20 オペアンプ 28、144 警報器 21 基準電圧発生装置 29 タイマユニット 40、120 電子制御ユニット 60 密度検出センサ 61 流量センサ 62、141 低圧圧力センサ 63、143 高圧圧力センサ 142 質量流量センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02P 7/36 F04B 49/10 331 H02H 7/085 H02P 7/00 H02P 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機を駆動せしめるための圧縮機駆動
    用電動機の入力電流を検出する電流検出手段と、前記圧
    縮機によって圧送される圧縮流体の質量流量を検出する
    質量流量検出手段と、前記圧縮機の圧縮比を検出する圧
    縮比検出手段と、前記電流検出手段により検出された前
    記入力電流と比較して異常判定するための基準値を発生
    せしめると共に前記質量流量検出手段によって検出され
    た前記質量流量の増大または前記圧縮比検出手段によっ
    て検出された前記圧縮比の増大に応じて増大するように
    前記基準値を変更せしめる基準値発生手段と、前記電流
    検出手段によって検出された前記入力電流が前記基準値
    発生手段によって発生せしめられた前記基準値を越える
    時異常と判定する異常判定手段とを備えた電動圧縮機シ
    ステムの異常判定装置。
  2. 【請求項2】 前記基準値発生手段は上限基準値と下限
    基準値の二つの基準値を発生せしめ、前記異常判定手段
    は前記入力電流が前記上限基準値または前記下限基準値
    を越えた時異常と判定する請求項1記載の異常判定装
    置。
  3. 【請求項3】 電動圧縮機システムの正常時における前
    記圧縮機駆動用電動機の正常入力電流に対する、前記上
    限基準値と前記正常入力電流との差の割合、および前記
    正常入力電流に対する、前記下限基準値と前記正常入力
    電流との差の割合が一定である請求項2記載の異常判定
    装置。
  4. 【請求項4】 二つの前記割合が相等しい請求項3記載
    の異常判定装置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機駆動用電動機の始動後予め定
    められた時間内は前記異常判定手段による判定を禁止せ
    しめる判定禁止手段をさらに備えた請求項2記載の異常
    判定装置。
  6. 【請求項6】 前記異常判定手段が異常と判定したとき
    に警報を発する警報発生手段と、前記圧縮機駆動用電動
    機の始動後予め定められた時間内は前記異常判定手段が
    異常と判定しても前記警報発生手段が警報を発すること
    を禁止せしめる警報禁止手段をさらに備えた請求項2記
    載の異常判定装置。
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