JP2004352566A - ピラーの配設方法および該配設方法を用いる断熱ペアガラスの製法 - Google Patents
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Abstract
【課題】板ガラス上にピラーを高速かつ高い利用効率で配設できる配設方法を提供する。
【解決手段】整列パレットよりピラーを移載し、板ガラス上に配設するための取出ユニットにおいて、当該取出ユニットが配設するピラーの行数および列数が、それぞれ最大寸法の板ガラスにおいて配設されるピラーの行数および列数の整数分の1である。また、取出ユニットおよび整列パレットは板ガラス全面にわたり独立して移動可能であり、整列パレットから取出ユニットにピラーを移載するステップが、取出ユニットがピラーを配設すべき領域(単位ブロック)に常に隣接して行われる。
【選択図】 図1
【解決手段】整列パレットよりピラーを移載し、板ガラス上に配設するための取出ユニットにおいて、当該取出ユニットが配設するピラーの行数および列数が、それぞれ最大寸法の板ガラスにおいて配設されるピラーの行数および列数の整数分の1である。また、取出ユニットおよび整列パレットは板ガラス全面にわたり独立して移動可能であり、整列パレットから取出ユニットにピラーを移載するステップが、取出ユニットがピラーを配設すべき領域(単位ブロック)に常に隣接して行われる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱ペアガラスを製造するに際し、複数のピラー(ペアガラスにおいて、一対の板ガラス間に設けられる間隔保持部材のこと。以下、本明細書において、この間隔保持部材をピラーという)を板ガラス上に所定のピッチで整列して配設する際に使用される、ピラーの配設方法および該配設方法を用いた断熱ペアガラスの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、とくに寒冷地における建物の窓などに2枚の板ガラスからなる断熱ペアガラスが用いられている。この断熱ペアガラスは、2枚の板ガラス間を減圧状態にすることで断熱性能を高めるようにしているが、前記2枚の板ガラスを所定の間隔に保つためにピラーが用いられる(たとえば、特許文献1参照)。このピラーは、通常20〜50mm程度のピッチで板ガラス上に配設されるが、板ガラスのサイズが大きくなると多数配設する必要がある。たとえば1m×2mを超える寸法のガラス上に0.1〜1.0mm程度の大きさのピラーをピッチ20〜50mmで配設する場合においては、数百〜数千個のピラーを配設する必要があり、効率のよい配設方法が望まれる。
【0003】
このため、つぎのような技術が考案されている。すなわち、まず、複数のピラーを整列パレットの面上に2次元状に整列して配設する準備操作を行ない、つぎにこの整列パレットに対して複数回の取り出し操作を行なうことによって、複数のピラーを板ガラス上に所定のピッチで整列して配設することが考えられており、配設装置も、この方法を用いて板ガラス上に複数のピラーを設定ピッチで整列して配設するように構成されていた。
【0004】
【特許文献1】
特許第3263306号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術のように、整列パレット上に複数のピラーを準備し、この整列パレットから、板ガラス上に2次元状に整列配設するに際し、以下のような問題がある。
【0006】
第1に、板ガラス上にピラーを2次元状に配設するにあたり、最短の時間で配設するための方法が確立されておらず、むだな設備投資となったり、載置工程における物の利用効率に問題があった。この問題は、板ガラスの寸法が標準化されておらず、縦寸法、横寸法ともに異なるランダムなサイズの板ガラスに載置処理をせざるを得ないような工程でとくに問題となる。さらに、板ガラスの寸法は、必ずしも前記ピラーの配設ピッチの倍数であるとは限らない。この場合、板ガラスの寸法に応じて配設ピッチを変更して対応することが可能であればよいが、多くの場合、ピラーの機能的役割が変わるのを避けるために、配設ピッチは固定されている。このような場合、ピラーの最外列と板ガラス端との距離を板ガラスの寸法に応じて変えざるを得ないが、これを決定する方法が明確に定められておらず、最外列のピラーが不揃いとなり機能上または美観上の点から問題であった。
【0007】
第2に、前記のごとくランダムな寸法の板ガラスに複数のピラーを配設する場合、必然的に板ガラスのない領域にも載置することが生じて、ピラーの利用効率が低下し、得られる製品が高価なものになってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は叙上の事情に鑑み、板ガラス上にピラーを高速かつ高い利用効率で配設することができる配設方法および該配設方法を用いる断熱ペアガラスの製法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のピラーの配設方法は、板ガラス上に複数のピラーを少なくとも1つの所定の間隔で整列して配設する方法であって、
(a)板ガラスの寸法に応じて、ピラーが配設されるべき領域および配設のための原点を決定するステップと、
(b)前記ピラーを格納した整列パレットから、複数のピラーを前記所定の間隔で取出ユニットに移すステップと、
(c)ステップ(b)の終了後、前記取出ユニットを板ガラスの所定の配設領域に移送し、前記取出ユニットからピラーを離脱させて、当該配設領域にピラーを前記所定の間隔で一度に整列して配設するステップと
を含み、
前記ステップ(c)において、前記複数のピラーを一度に配設する配設領域として、前記取出ユニットを単位ブロックとしてピラーを配設する領域を分割することにより前記所定の配設領域を規定し、
前記ステップ(b)とステップ(c)を、前記所定の配設領域のすべてにピラーを配設するまで繰り返し、かつ
前記単位ブロックにおいてピラーの配設行数および列数が規定されており、当該単位ブロックの行数および列数が、最大寸法の板ガラスに配設されるピラーの行数および列数のそれぞれ約数であることを特徴としている。
【0010】
前記ステップ(b)が、前記ステップ(c)の単位ブロックに隣接する単位ブロックにおいて実行されることが好ましい。
【0011】
また、前記板ガラスにおいて、前記ピラーが配設される面が、実質的に矩形状であることが好ましい。
【0012】
さらに、前記ステップ(b)が、前記ステップ(c)の単位ブロックに対し、常に前記板ガラスの所定の辺に向かう側に隣接する単位ブロックにおいて実行され、
前記ピラーが配設されるべき前記板ガラス上の主領域とは別に、板ガラスの外に前記所定の辺に隣接する補助領域を設け、
前記所定の辺に最も近い単位ブロックで前記ステップ(c)を行なう場合は、予め、前記補助領域内の、当該単位ブロックに隣接する仮単位ブロックでステップ(b)を行なうことが好ましい。
【0013】
前記ステップ(a)が、周縁に配設されるピラーと前記板ガラスの外縁との距離が、予め設定された許容範囲にあるように前記配設するための領域および配設のための原点を決定することを含むことが好ましい。
【0014】
また、前記ステップ(a)が、前記配設領域の4周の最も外側の各辺と当該最も外側の各辺にそれぞれ対向する板ガラスの外縁との距離(D)に関する許容範囲を設定し、
前記距離(D)が、前記許容範囲内であって、かつ当該板ガラスの対向する2辺において、互いに等しくなるよう算出することによって、配設領域の原点ならびに配設領域の行数および列数を決定することが好ましい。
【0015】
さらに、前記配設されるべき領域における配設の行数または列数のいずれかが、それぞれ前記単位ブロックの行数または列数の倍数でないとき、当該板ガラスのない領域で前記取出ユニットから離脱されたピラーを回収し、前記整列パレットに再度格納して利用するステップをさらに含むことが好ましい。
【0016】
また、本発明の断熱ペアガラスの製法は、対向して配置された一対の板ガラスからなり、該一対の板ガラスの周縁が封止されており、そのあいだの空間が真空にされてなる断熱ペアガラスの製法であって、
(a)前記一対の板ガラスのうち一方の板ガラスをテーブルの上に載置し、
(b)該一方の板ガラス上に所定の間隔で間隔保持部材を配置し、
(c)前記一方の板ガラスの上に他方の板ガラスを重ねて配置し、
(d)一対の板ガラスの周縁に低融点ガラスを含むペーストを塗布し、
(e)第1の温度まで昇温して前記低融点ガラスによる板ガラス周縁の融着をし、
(f)前記第1の温度より低い第2の温度を保ちつつ、いずれかの板ガラスに予め穿設しておいた排気孔から板ガラス間の空間を減圧し、
(g)所定の減圧状態に達したのちに、減圧状態を維持しつつ前記排気孔を封止する
ステップからなり、
前記ステップ(b)が、
(b−1)板ガラスの寸法に応じて、間隔保持部材が配設されるべき領域および配設のための原点を決定するステップと、
(b−2)前記間隔保持部材を格納した整列パレットから、複数の間隔保持部材を前記所定の間隔で取出ユニットに移すステップと、
(b−3)ステップ(b−2)の終了後、前記取出ユニットを板ガラスの所定の配設領域に移送し、前記取出ユニットから間隔保持部材を離脱させて、当該配設領域に間隔保持部材を前記所定の間隔で一度に整列して配設するステップと
を含み、
前記ステップ(b−3)において、前記複数の間隔保持部材を一度に配設する配設領域として、前記取出ユニットを単位ブロックとして間隔保持部材を配設する領域を分割することにより前記所定の配設領域を規定し、
前記ステップ(b−2)とステップ(b−3)を、前記所定の配設領域のすべてに間隔保持部材を配設するまで繰り返し、かつ
前記単位ブロックにおいて間隔保持部材の配設行数および列数が規定されており、当該単位ブロックの行数および列数が、最大寸法の板ガラスに配設される間隔保持部材の行数および列数のそれぞれ約数であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
つぎに添付図面を参照しつつ、本発明のピラーの配設方法および該配設方法を用いる断熱ペアガラスの製法を説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施の形態にかかわるピラーの配設方法を示す断面説明図である。
【0019】
まず、配設方法について説明すると、板ガラス2を搬送ローラ付テーブルなどの上に水平に配置する。板ガラス2の寸法および厚さは、とくに限定されるものではなく、用途に応じて適宜選定すればよいが、それぞれ概ね0.2〜1.4m×0.3〜2.4m、および3〜8mmである。板ガラス2は、超硬チップ付のガラス用カッターなどを用いて所定の大きさに切断され、純水などで洗浄されたのちに前記テーブル上に配置される。この板ガラス2は、後述するように2枚を1組として用いられるが、そのうちの1枚には2枚の板ガラス間の空間を真空に引く(減圧状態にする)ための排気孔、たとえば直径1〜10mm程度の孔が穿設される。
【0020】
この板ガラス2上に、タングステン、ニッケル、クロム、チタンなどの金属またはこれらの合金や、炭素鋼、クロム鋼、ステンレス鋼などの各種硬質鋼や、アルミナ、アルミナ−マグネシアなどのセラミックスなどからなるピラー1がピッチpで配設される。前記ピラー1は、たとえば円柱形状または角柱形状を呈しており、そのサイズは、とくに限定されるものではないが、円柱形状の場合は概ね直径0.1〜1mmであり、高さ0.1〜1mmである。また、前記ピッチpは、断熱性能(真空度)およびガラス強度に応じて選定されるが、たとえば20〜50mmである。
【0021】
取出ユニット4は、ピラー1が多数格納された整列パレット3から前記ピッチpで一群のピラー1を移載する(以下、この手順を「移載ステップ」という)。つぎに、取出ユニット4は、前記一群のピラー1を保持したまま、板ガラス2上の所定の位置に移動し、ついで板ガラス2の表面直上で前記一群のピラー1を解放することで、板ガラス2の上にピラー1を配設する(以下、この手順を「配設ステップ」という)。取出ユニット4におけるピラー1の保持方法は、本発明において、とくに限定されるものではなく、ピラーの保持および解放を高精度に制御できるものであればよく、たとえば減圧吸着または粘着などを用いることができる。また、ピラーが磁性を有する材料からなる場合、電磁吸引力を用いて、当該ピラーの保持および解放を行なうこともできる。
【0022】
前記ピラー1を板ガラス2上に固定する方法としては、接着剤や水を用いる方法をあげることができる。接着剤としては、後述する熱処理(一対の板ガラスの周縁を低融点ガラスで融着するための熱処理)に耐え、かつ長期間の使用中にガスを発生しないものを用いる必要があり、洗浄後の板ガラス2の表面にロールコーターやカーテンコーターなどで塗布することができる。また、複数のノズルを有するディスペンサでピラーの配設位置に合わせて塗布することもできる。
【0023】
水を用いる場合、前記接着剤と同様にディスペンサを用いて、ピラーを配設する前、または配設後に当該ピラーの配設位置に水滴を滴下させ、この水を利用してピラーを板ガラスに吸着させてピラーの位置を固定する。
【0024】
また、接着剤や水を用いずに、ピラーおよび/または板ガラスの表面をサンドブラストやエッチングなどにより粗面化して滑りにくくすることでピラーの固定をすることもでき、この場合は、単にピラーを板ガラス上に載置するだけでよい。
【0025】
前述した配設方法を実現するための装置は、前記整列パレット3および取出ユニット4に加えて、板ガラス2を水平に保持するテーブル(図示せず)、整列パレット3および取出ユニット4を板ガラス2上で前後、左右および上下に独立に移動させる複数のモータなどの駆動手段、整列パレット3および取出ユニット4を所定の場所で停止させるため前記複数の駆動手段の制御プログラムを備えるマイクロコンピュータ、およびデータ記憶装置などから構成されている。板ガラス2を水平に保持するテーブルは、板ガラス2を搬送させる搬送ローラなどで代替してもよい。また、テーブルには、好ましくは板ガラスを常に一定の位置および方向に静止させるための、ガラスあてアライメントバーなどからなる位置決め手段が設けられている。前記マイクロコンピュータは、前記制御プログラム以外に、後述するような配設のための原点位置を算出するプログラムなども備えている。
【0026】
(1)ピラーの配設位置の決定
本発明のピラーの配設方法おいては、前述したように板ガラス2の寸法に応じて、ピラー1の最外列と板ガラス2の端縁との距離Dが変動するので、配設を行なうまえに板ガラス2に対するピラー1の配設位置を決定するステップを備えている。本明細書では、簡単のため板ガラス2が矩形状の場合を例として説明する。図2に示されるように、最外列のピラー1の中心と板ガラス2の左右端の距離をそれぞれD1、D2とすると、
D1=D2=mod(R,p)/2
と考えるのが、簡単である(ここで、mod(a,b)は、aをbで除した余り、Rは板ガラス2の対象とする辺の長さを表す)。この場合、
0≦D1+D2<p (1)
である。しかしながら、現実に配設を行なう場合、配設の位置の乱れや、配設ステップ以降の工程における位置ずれなどによって、最も外側のピラー1が遺失してしまう問題を避けるため、D1+D2の最小値は0でなく、ある正の数αとすることが望ましい。したがって(1)式の条件の代わりに、
D1=D2、かつ、α≦D1+D2≦p+α (2)
とする。一方、αが大きすぎるとピラー1の行数および列数が少なくなり、配設すべき領域の面積が減少するなどの問題があるので、αはある上限値をもつ。このような状況を考慮すると、αは、実用上ピッチpの0.5倍程度とするのが望ましい。
【0027】
このように、Dに関して許容範囲が決まると、板ガラス2の寸法が決まった段階で、Dの具体的数値を決定することができる。すなわち、内部におけるピラー1の載置配設ピッチは所定値pであり、ピラー1の最外列と板ガラス2の端縁との距離Dは板ガラス2の寸法によって変わるが、両側で同一でありかつ予め決められた許容範囲内にあることになる。なお、以上の説明では板ガラス2の横方向(図2において)の距離Dを決めているが、ピラー1の最外列と板ガラス2の端縁との距離Dは、当該板ガラス2の横方向と、縦方向とで独立した値をとる(以下、横方向における値をDx、縦方向における値をDyとする)。
【0028】
したがって、板ガラス2の原点とするコーナーから、DxおよびDyだけ、それぞれ横および縦に内部に位置する地点Oがピラー配設の原点位置となる(図3参照)。
【0029】
なお、いったんDxおよびDyが決まると、板ガラス2の寸法およびピラー1の配設ピッチpから、板ガラス面内におけるピラー1の横方向の列数、および縦方向の行数が決定される(以下、それぞれkx、kyとする)。
【0030】
前記ピラー1の配設の原点位置の決定は、マイクロコンピュータおよびデータ記憶装置によって行われる。データ記憶装置には、ピラー1の配設ピッチp、ピラー1の最外列の中心と板ガラス2の端縁との距離Dに関する許容範囲を定めるパラメータαおよび板ガラス2の寸法などが記憶されている。板ガラス2の寸法は、予め入力してもよいし、配設ステップ前に、位置センサなどから構成される寸法計測手段によって測定したデータを入力するようにしてもよい。マイクロコンピュータは、データ記憶装置に記憶されたこれらのパラメータを用いて前述した方法により、DxおよびDy、さらにはkxおよびkyを算出し、取出ユニットおよび整列パレットを所定の位置に移動させるさせるべく駆動手段の作動を制御するための信号を出力する。
【0031】
(2)取出ユニットによるピラーの配設
前述した手順で、ピラー1の原点位置および縦、横の配設数を確定したのち、取出ユニット4により板ガラス2上にピラー1を配設する。
【0032】
本発明において、前記取出ユニット4は、横mx列、縦my行の一群のピラー1を一度に保持、移送および解放することができるものであって、配設最大寸法に対応するピラー1の数を横Mx列、縦My行とすると、mxがMxの約数であり、かつmyがMyの約数である。ここで、配設最大寸法とは、ピラー1の配設装置において想定される最大の各辺をもつ板ガラス2(特許請求の範囲における「最大寸法の板ガラス」のこと)における配設領域を意味している。
【0033】
このように取出ユニット4の寸法を設定することによって、整数回の取出ユニット4の動作により、ピラー1を最大寸法の板ガラス2上に過不足なく配設することが可能になる。なお、取出ユニット4のサイズについて、配設すべき板ガラス2の最大寸法に等しくすると、動作回数は1回でよいが、これより小さい寸法の板ガラス2上に配設するときには、板ガラス2のない領域にも配設を行うことになり、ピラー1の配設のむだが多く好ましくない。また、大面積の取出ユニット4を精度よく加工するのに技術上の限界もある。一方、取出ユニット4の寸法が小さすぎると動作回数が増加し、配設に要す工程時間が増加して生産性が低下する。実用的には、取出ユニット4における行数および列数は、概ね10〜40程度であるのが望ましい。本発明において、とくに限定されるものではないが、取出ユニット4の大きさは300〜800mm、また動作回数は、縦横それぞれ2〜8回程度であるのが望ましい。
【0034】
さらに、前記取出ユニットを単位ブロックとしてピラーを配設する領域を分割することにより配設領域を規定し、移載ステップと配設ステップを繰り返しながら前記単位ブロックごとに順次ピラーを配設する。
【0035】
図4には、最大寸法の板ガラス2に対して、単位ブロック5が、横方向に6分の1、縦方向に3分の1の大きさである例を示している。まず前記のようにして配設のための原点Oが決定されたのち、その原点を基準に、取出ユニット4がピラー1を一度に配設する領域を単位ブロック5として、配設されるべき領域を分割する。単位ブロック5同士の間隔を所定のピッチpと等しくしておけば、ブロック間の継ぎ目がなく均一なピッチでピラー1が配設される。取出ユニット4は、配設のための原点Oを含む領域(領域A(1,1))に配設を行なう。ついで、整列パレット3からピラー1を再び移載し、つぎに配設をおこなうべき領域(たとえば、領域A(1,2))に移動し配設を行なう。以下順次、取出ユニット4の寸法で規定される単位ブロック5ごとにピラー1の配設を行なう。
【0036】
なお、板ガラス2の寸法によっては、取出ユニット4の整数倍の寸法でないことがある。換言すれば、ピラー1の配設列数kxが取出ユニット4の配設列数mxの倍数でない、またはピラー1の配設行数kyが取出ユニット4の配設行数myの倍数でないことがある。しかしその場合でも、当該板ガラス2は、ブロックによって縦横に分割され、このブロックを単位として板ガラス2の寸法を超える領域まで取出ユニット4がピラー1の配設を行なう。図5にこのような場合の例を示す。図5に示される例の場合、A(1,1)〜A(4,3)までのブロックにピラー1の配設ステップが行われるが、このうちハッチングで示される領域が、板ガラス2の寸法を超えて配設される領域である。ハッチングで示される領域では、ピラー1は板ガラス2のない下部に落下するが、後述するように回収されて、再度整列パレット3に並べられて、再利用されることになる。
【0037】
なお、前記説明は、1つの取出ユニット4で、板ガラス2の全面にピラー1の配設を行なっているが、取出ユニット4および後述する整列パレット3をたとえば長辺に複数配置して、配設する領域を分割し、配設にかかる時間を低減させるようにしてもよい。具体的に図4を用いて説明すると、図4の横方向の6ブロックを2等分して、2組の取出ユニット4および整列パレット3を設ける。そして、一方の組にはブロックA(1,1)〜A(3,3)の配設を、他方の組にはブロックA(4,1)〜A(6,3)の配設をそれぞれ分担させる。こうすることによって、全体の配設に要す時間は2分の1に減少する。
【0038】
また、前記説明は、矩形状の板ガラス2に配設する場合に基づいているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、たとえば、全体として矩形であるが各4隅の少なくとも1つに曲線加工が施されている形状はもちろん、台形、3角形などの多角形、楕円型、さらには不定形であっても、取出ユニット4を単位ブロックとして、板ガラス2の対象面を分割し、ピラー1を逐次配設する本発明の方法は適用可能である。ただし、板ガラス2の辺が曲線であったり、ピラー1が配設される領域の周縁と平行でない場合、前記距離Dを一様に決めることができず、同一辺であっても位置によってDが異なることがあり得る。この場合は、配設されたピラー1のうち周縁に配設された複数のピラー1と板ガラス2の端縁との距離が、すべて予め定められた許容範囲内(α/2≦D≦(p+α)/2)にあるように、配設領域を決定すればよい。
【0039】
さらに、前記説明は、縦および横方向に同一のピッチで配設する場合を例としているが、2方向に異なるピッチで配設を行なう場合や、また三角格子点状などピラー1を種々のパターン状に配設する場合にも、取出ユニット4に移載される各ピラー1の相対的な位置関係が板ガラス2上における所定の位置に対応してさえいれば、前記方法が適用できることはいうまでもない。
【0040】
(3)整列パレット
整列パレット3には、取出ユニット4により移載される複数のピラー1が格納されている。整列パレット3中のピラー1は、予め整列された状態で格納されていてもよいし、取出ユニット4側にピラー1を所定のピッチで保持する機構が設けられている場合には、多少、ランダムに置かれていてもよい。ただし2個以上のピラー1が垂直に重なって取出ユニット4に移載されることを避けるため、複数のピラー1が上下に重ならないように格納されるのが望ましい。整列パレット3の大きさは、取出ユニット4と同一サイズでもよいが、取出ユニット4の寸法と異なっていてもよい。ただし、ピラー1の補充をできるだけ頻繁に行なわずに取出ユニット4に供給するためには、取出ユニット4より大きい寸法であるのが好ましい。
【0041】
本発明においては、整列パレット3が、板ガラス2の上方において当該板ガラス2の最大面積の全面にわたって、取出ユニット4とは独立に移動可能とされている。整列パレット3は、取出ユニット4が各単位ブロックにピラー1を配設するべく移動するのに対応して移動し、常に整列パレット3から取出ユニット4へのピラー1の移載を、配設すべき領域(単位ブロック)の隣接位置で行なう。こうすることにより、取出ユニット4の移動距離(換言すれば移動に要す時間)が低減され、ピラー1の移載〜配設ステップを迅速に行なうことが可能になる。
【0042】
しかしながら、取出ユニット4と整列パレット3を、互いに独立にかつ板ガラス2に対して同方向(すなわち上方)において前後左右に移動可能とすることは、取出ユニット4と整列パレット3が交錯することがあるため機構的に容易ではない。ただし、前記整列パレット3から取出ユニット4へのピラー1の移載を、配設すべき領域ブロックに対しつねに固定された方向にある隣接ブロックにおいて行なうことにすれば、前記交錯を避けられるので、機構が簡単になる。したがって、本発明の好ましい配設方法においては、まず板ガラス2の所定の辺を定めて、移載のステップは、つねに配設ステップの単位ブロックに対し前記所定の辺の方向にある隣接単位ブロックにおいて実行される。しかしながら、配設すべき単位ブロックが、前記所定の辺に最も近い単位ブロックである場合、移載ステップのためのブロックは板ガラス2上には確保できない。そこで、本実施の形態においては、板ガラス2上の分割して規定された複数の単位ブロック以外に、前記所定の辺を基準とした板ガラス2の外側に補助領域が設けられ、この補助領域でも移載ステップを行なっている。
【0043】
図6に、図4に示される横6列、縦3行の単位ブロックに加えて、図6において下方の補助領域に仮ブロック6を設けた場合の板ガラス2の平面図を示す。仮ブロック6の寸法は板ガラス2上の単位ブロックと同一である。仮ブロックを設ける目的は、配設される単位ブロックの近傍で整列パレット3から取出ユニット4への移載プロセスを行なうため領域を確保することにある。補助領域に、所定の辺(図6では辺XY)を挟んで平行に仮ブロックA(1,0)〜A(6、0)を設ける。後述するように、これら複数の仮ブロックを設けることによって、複雑な移動機構を必要とせず、整列パレット3および配設ユニット4が最小の移動距離で、移載ステップおよび配設ステップを繰り返すことができるようになる。
【0044】
つぎに、図7を例として、整列パレット3と取出ユニット4の動きを具体的に説明する。図7では、簡単のために、ブロックA(1,1)〜A(2,3)、A(1,0)およびA(2,0)のみを示している。各ブロックに付した符号は図6と同じである。まず整列パレット3および取出ユニット4が、仮ブロックA(1,0)に移動する(図7(a)参照)。つぎに、この位置で移載ステップが実行される。ついで取出ユニット4が、A(1,1)へ移動し、板ガラス2上のブロックA(1,1)で配設ステップが実行される(図7(b)参照)。つぎに、整列パレット3がブロックA(1,1)に移動し、取出ユニット4に再び重なったのち、A(1,1)ブロックで移載ステップが実行される(図7(c)参照)。ついで、取出ユニット4がブロックA(1,2)に移動し配設ステップが実行される(図7(d)参照)。このように、整列パレット3が、取出ユニット4を追いかけるように移動し、取出ユニット4が配設したのち、整列パレット3が当該取出ユニット4に重なってピラー1の移載をするという手順が繰り返されるが、図7に示すブロックA(1,3)など最上段のブロックに取出ユニット4が動いて配設ステップが行なわれているときだけは、整列パレット3は、つぎの列の仮ブロックA(2,0)に先に移動して、取出ユニット4がA(1,3)における配設ステップを終えるのを待機するという手順となる(図7(g)参照)。このように本実施の形態においては、ピラー1の移載ステップを、配設ステップを行なう単位ブロックに対して常に所定の辺に向かう方向に隣接したブロック(図7に示された例では、辺XYに向かう下方の隣接ブロック)において行ない、所定の辺に最も近い単位ブロックで配設ステップを行なう場合、補助領域内の、当該単位ブロックに隣接する仮ブロックにおいて移載ステップを行なう。
【0045】
これに比べて、整列パレット3がたとえばA(1,0)に固定されている場合には、取出ユニット4は配設ステップが終了するごとにA(1,0)に移動して移載を行わなければならず、その移動のために余分な時間を費やすこととなる。したがって、本発明のような取出ユニット4および整列パレット3の動きによって、配設後に取出ユニット4が再び整列パレット3よりピラー1を移載するために必要な移動距離が少なくなるので、全体として配設に要す時間を低減することが可能となる。
【0046】
(4)ピラーの回収
前述したように、種々の寸法の板ガラス2に配設処理を行なう必要がある場合、当該板ガラス2の寸法は、必ずしも取出ユニット4の整数倍の寸法でないことがある。この場合、図5のハッチングで示される領域には板ガラス2が存在せず、取出ユニット4から離脱されたピラー1は板ガラス2上に配設されない。本実施の形態においては、かかる板ガラス2がない領域に対応するピラー1は、図8に示される受け皿7に落下し、手動または自動の回収機構によって集められる。回収されたピラー1は、当該ピラー1の寸法、形状および材料に依存するが、異物との分離または清浄化工程を経たのちに再び整列パレット3へ格納されて使用される。ピラー1は、篩いを利用して分別する以外にも、たとえば静電選別機などを用いて、ピラー1と異物との導電性や比重の差を利用して分別することも可能である。ピラー1の洗浄または清浄化をするのに通常の液体洗浄、清浄気体のブロー、またプラズマドライクリーニングなどを用いることができる。通常の液体洗浄を使用する場合、ピラー1同士の接着を避けるため、洗浄、乾燥工程は、回転する容器の中で行なってもよい。
【0047】
このように、板ガラス2が存在しないところに配設しようとしたピラー1を回収する工程があれば、矩形状以外に、円形、半円形、または任意の形状の板ガラス2においても、ピラー1をむだなく使用することが可能となる。
【0048】
以上のようにして、ピラー1の板ガラス2上への配設が完了すると、一対の板ガラスのうち他方の板ガラスを前記ピラー1が配設された板ガラス2の上に重ねて載置する。
【0049】
ついで、一対の板ガラスの周縁にディスペンサなどを用いて低融点ガラスを含むペーストを塗布する。
【0050】
つぎに、前記一対の板ガラスを、たとえば400〜500℃である第1の温度まで昇温させて前記低融点ガラスによる板ガラス周縁の融着(封止)を行なう。
【0051】
板ガラス周縁の融着が終了したのち、前記第1の温度よりも低い、たとえば200〜400℃の第2の温度を保ちつつ予め一方の板ガラスに穿設しておいた排気孔を利用して一対の板ガラス間の空間を真空引きする、すなわち減圧状態にする。0.01Pa以下の、たとえば10−5〜10−3Pa程度の真空度(減圧度)になるまで真空引きが行なわれる。そして、所定の真空度に達すると、減圧状態を維持しつつ前記排気孔を封止する。この封止は、たとえば排気孔より大きい板ガラス片を当該排気孔を覆うように接着することで行なうことができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明においては、取出ユニットが配設するピラーの行数および列数が、それぞれ最大寸法の板ガラス上において配設されるピラーの行数および列数の整数分の1となっているので、整数回の取出ユニットの動作によりピラーを最大寸法の板ガラス上に過不足なく配設することが可能である。これによって配設のための設備にむだが生じず、またピラーの利用効率も向上する。
【0053】
また、本発明において、取出ユニットにピラーを供給する整列パレットは板ガラス全体にわたり独立して移動可能であり、整列パレットから取出ユニットにピラーを移載するステップが、取出ユニットがピラーを配設すべき領域(単位ブロック)に常に隣接して行われるので、取出ユニットの移動に要する時間を短縮することができる。これにより、配設のための工程が短時間で終了でき生産性を向上させることができる。
【0054】
さらに、本発明においては、配設すべき領域の原点を決めるにあたって、板ガラスの端縁と該板ガラスの最外列に配設されるピラーの中心との距離が、予め設定される許容領域内にあるよう決定するので、配設すべき領域の面積を損なわずかつ板ガラスの周縁に配設されるピラーの遺失を低減でき、もって寸法によらず外観品質に優れた載置配設を行なうことが可能となる。
【0055】
さらに、本発明においては、配設すべき領域が取出ユニット寸法の整数倍でないときに、板ガラスがない領域で取出ユニットから離脱されるピラーを、回収し再利用する工程を含んでいるので、ピラーの効率的な利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において、板ガラス上にピラーを配設する方法および装置を示す断面説明図である。
【図2】本発明の実施の形態において、ピラーの最外列と、板ガラスの端縁との位置の関係を示す平面説明図である。
【図3】本発明の実施の形態において、ピラーの最外列と、板ガラスの端縁との位置の関係を示す平面説明図である。
【図4】本発明の実施の形態において、板ガラスを単位ブロックで分割する方法を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態において、板ガラスの辺長が単位ブロックの整数倍でないときの位置関係を示す概略平面図である。
【図6】本発明の実施の形態において、板ガラスの一辺の外側に設けた仮ブロックを示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態において、整列パレットと取出ユニットの移動方法の一例を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態において、ピラーの回収方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ピラー
2 板ガラス
3 整列パレット
4 取出ユニット
5 分割された配設領域または単位ブロック
6 仮ブロック
7 受け皿
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱ペアガラスを製造するに際し、複数のピラー(ペアガラスにおいて、一対の板ガラス間に設けられる間隔保持部材のこと。以下、本明細書において、この間隔保持部材をピラーという)を板ガラス上に所定のピッチで整列して配設する際に使用される、ピラーの配設方法および該配設方法を用いた断熱ペアガラスの製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、とくに寒冷地における建物の窓などに2枚の板ガラスからなる断熱ペアガラスが用いられている。この断熱ペアガラスは、2枚の板ガラス間を減圧状態にすることで断熱性能を高めるようにしているが、前記2枚の板ガラスを所定の間隔に保つためにピラーが用いられる(たとえば、特許文献1参照)。このピラーは、通常20〜50mm程度のピッチで板ガラス上に配設されるが、板ガラスのサイズが大きくなると多数配設する必要がある。たとえば1m×2mを超える寸法のガラス上に0.1〜1.0mm程度の大きさのピラーをピッチ20〜50mmで配設する場合においては、数百〜数千個のピラーを配設する必要があり、効率のよい配設方法が望まれる。
【0003】
このため、つぎのような技術が考案されている。すなわち、まず、複数のピラーを整列パレットの面上に2次元状に整列して配設する準備操作を行ない、つぎにこの整列パレットに対して複数回の取り出し操作を行なうことによって、複数のピラーを板ガラス上に所定のピッチで整列して配設することが考えられており、配設装置も、この方法を用いて板ガラス上に複数のピラーを設定ピッチで整列して配設するように構成されていた。
【0004】
【特許文献1】
特許第3263306号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術のように、整列パレット上に複数のピラーを準備し、この整列パレットから、板ガラス上に2次元状に整列配設するに際し、以下のような問題がある。
【0006】
第1に、板ガラス上にピラーを2次元状に配設するにあたり、最短の時間で配設するための方法が確立されておらず、むだな設備投資となったり、載置工程における物の利用効率に問題があった。この問題は、板ガラスの寸法が標準化されておらず、縦寸法、横寸法ともに異なるランダムなサイズの板ガラスに載置処理をせざるを得ないような工程でとくに問題となる。さらに、板ガラスの寸法は、必ずしも前記ピラーの配設ピッチの倍数であるとは限らない。この場合、板ガラスの寸法に応じて配設ピッチを変更して対応することが可能であればよいが、多くの場合、ピラーの機能的役割が変わるのを避けるために、配設ピッチは固定されている。このような場合、ピラーの最外列と板ガラス端との距離を板ガラスの寸法に応じて変えざるを得ないが、これを決定する方法が明確に定められておらず、最外列のピラーが不揃いとなり機能上または美観上の点から問題であった。
【0007】
第2に、前記のごとくランダムな寸法の板ガラスに複数のピラーを配設する場合、必然的に板ガラスのない領域にも載置することが生じて、ピラーの利用効率が低下し、得られる製品が高価なものになってしまうという問題があった。
【0008】
本発明は叙上の事情に鑑み、板ガラス上にピラーを高速かつ高い利用効率で配設することができる配設方法および該配設方法を用いる断熱ペアガラスの製法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のピラーの配設方法は、板ガラス上に複数のピラーを少なくとも1つの所定の間隔で整列して配設する方法であって、
(a)板ガラスの寸法に応じて、ピラーが配設されるべき領域および配設のための原点を決定するステップと、
(b)前記ピラーを格納した整列パレットから、複数のピラーを前記所定の間隔で取出ユニットに移すステップと、
(c)ステップ(b)の終了後、前記取出ユニットを板ガラスの所定の配設領域に移送し、前記取出ユニットからピラーを離脱させて、当該配設領域にピラーを前記所定の間隔で一度に整列して配設するステップと
を含み、
前記ステップ(c)において、前記複数のピラーを一度に配設する配設領域として、前記取出ユニットを単位ブロックとしてピラーを配設する領域を分割することにより前記所定の配設領域を規定し、
前記ステップ(b)とステップ(c)を、前記所定の配設領域のすべてにピラーを配設するまで繰り返し、かつ
前記単位ブロックにおいてピラーの配設行数および列数が規定されており、当該単位ブロックの行数および列数が、最大寸法の板ガラスに配設されるピラーの行数および列数のそれぞれ約数であることを特徴としている。
【0010】
前記ステップ(b)が、前記ステップ(c)の単位ブロックに隣接する単位ブロックにおいて実行されることが好ましい。
【0011】
また、前記板ガラスにおいて、前記ピラーが配設される面が、実質的に矩形状であることが好ましい。
【0012】
さらに、前記ステップ(b)が、前記ステップ(c)の単位ブロックに対し、常に前記板ガラスの所定の辺に向かう側に隣接する単位ブロックにおいて実行され、
前記ピラーが配設されるべき前記板ガラス上の主領域とは別に、板ガラスの外に前記所定の辺に隣接する補助領域を設け、
前記所定の辺に最も近い単位ブロックで前記ステップ(c)を行なう場合は、予め、前記補助領域内の、当該単位ブロックに隣接する仮単位ブロックでステップ(b)を行なうことが好ましい。
【0013】
前記ステップ(a)が、周縁に配設されるピラーと前記板ガラスの外縁との距離が、予め設定された許容範囲にあるように前記配設するための領域および配設のための原点を決定することを含むことが好ましい。
【0014】
また、前記ステップ(a)が、前記配設領域の4周の最も外側の各辺と当該最も外側の各辺にそれぞれ対向する板ガラスの外縁との距離(D)に関する許容範囲を設定し、
前記距離(D)が、前記許容範囲内であって、かつ当該板ガラスの対向する2辺において、互いに等しくなるよう算出することによって、配設領域の原点ならびに配設領域の行数および列数を決定することが好ましい。
【0015】
さらに、前記配設されるべき領域における配設の行数または列数のいずれかが、それぞれ前記単位ブロックの行数または列数の倍数でないとき、当該板ガラスのない領域で前記取出ユニットから離脱されたピラーを回収し、前記整列パレットに再度格納して利用するステップをさらに含むことが好ましい。
【0016】
また、本発明の断熱ペアガラスの製法は、対向して配置された一対の板ガラスからなり、該一対の板ガラスの周縁が封止されており、そのあいだの空間が真空にされてなる断熱ペアガラスの製法であって、
(a)前記一対の板ガラスのうち一方の板ガラスをテーブルの上に載置し、
(b)該一方の板ガラス上に所定の間隔で間隔保持部材を配置し、
(c)前記一方の板ガラスの上に他方の板ガラスを重ねて配置し、
(d)一対の板ガラスの周縁に低融点ガラスを含むペーストを塗布し、
(e)第1の温度まで昇温して前記低融点ガラスによる板ガラス周縁の融着をし、
(f)前記第1の温度より低い第2の温度を保ちつつ、いずれかの板ガラスに予め穿設しておいた排気孔から板ガラス間の空間を減圧し、
(g)所定の減圧状態に達したのちに、減圧状態を維持しつつ前記排気孔を封止する
ステップからなり、
前記ステップ(b)が、
(b−1)板ガラスの寸法に応じて、間隔保持部材が配設されるべき領域および配設のための原点を決定するステップと、
(b−2)前記間隔保持部材を格納した整列パレットから、複数の間隔保持部材を前記所定の間隔で取出ユニットに移すステップと、
(b−3)ステップ(b−2)の終了後、前記取出ユニットを板ガラスの所定の配設領域に移送し、前記取出ユニットから間隔保持部材を離脱させて、当該配設領域に間隔保持部材を前記所定の間隔で一度に整列して配設するステップと
を含み、
前記ステップ(b−3)において、前記複数の間隔保持部材を一度に配設する配設領域として、前記取出ユニットを単位ブロックとして間隔保持部材を配設する領域を分割することにより前記所定の配設領域を規定し、
前記ステップ(b−2)とステップ(b−3)を、前記所定の配設領域のすべてに間隔保持部材を配設するまで繰り返し、かつ
前記単位ブロックにおいて間隔保持部材の配設行数および列数が規定されており、当該単位ブロックの行数および列数が、最大寸法の板ガラスに配設される間隔保持部材の行数および列数のそれぞれ約数であることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
つぎに添付図面を参照しつつ、本発明のピラーの配設方法および該配設方法を用いる断熱ペアガラスの製法を説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施の形態にかかわるピラーの配設方法を示す断面説明図である。
【0019】
まず、配設方法について説明すると、板ガラス2を搬送ローラ付テーブルなどの上に水平に配置する。板ガラス2の寸法および厚さは、とくに限定されるものではなく、用途に応じて適宜選定すればよいが、それぞれ概ね0.2〜1.4m×0.3〜2.4m、および3〜8mmである。板ガラス2は、超硬チップ付のガラス用カッターなどを用いて所定の大きさに切断され、純水などで洗浄されたのちに前記テーブル上に配置される。この板ガラス2は、後述するように2枚を1組として用いられるが、そのうちの1枚には2枚の板ガラス間の空間を真空に引く(減圧状態にする)ための排気孔、たとえば直径1〜10mm程度の孔が穿設される。
【0020】
この板ガラス2上に、タングステン、ニッケル、クロム、チタンなどの金属またはこれらの合金や、炭素鋼、クロム鋼、ステンレス鋼などの各種硬質鋼や、アルミナ、アルミナ−マグネシアなどのセラミックスなどからなるピラー1がピッチpで配設される。前記ピラー1は、たとえば円柱形状または角柱形状を呈しており、そのサイズは、とくに限定されるものではないが、円柱形状の場合は概ね直径0.1〜1mmであり、高さ0.1〜1mmである。また、前記ピッチpは、断熱性能(真空度)およびガラス強度に応じて選定されるが、たとえば20〜50mmである。
【0021】
取出ユニット4は、ピラー1が多数格納された整列パレット3から前記ピッチpで一群のピラー1を移載する(以下、この手順を「移載ステップ」という)。つぎに、取出ユニット4は、前記一群のピラー1を保持したまま、板ガラス2上の所定の位置に移動し、ついで板ガラス2の表面直上で前記一群のピラー1を解放することで、板ガラス2の上にピラー1を配設する(以下、この手順を「配設ステップ」という)。取出ユニット4におけるピラー1の保持方法は、本発明において、とくに限定されるものではなく、ピラーの保持および解放を高精度に制御できるものであればよく、たとえば減圧吸着または粘着などを用いることができる。また、ピラーが磁性を有する材料からなる場合、電磁吸引力を用いて、当該ピラーの保持および解放を行なうこともできる。
【0022】
前記ピラー1を板ガラス2上に固定する方法としては、接着剤や水を用いる方法をあげることができる。接着剤としては、後述する熱処理(一対の板ガラスの周縁を低融点ガラスで融着するための熱処理)に耐え、かつ長期間の使用中にガスを発生しないものを用いる必要があり、洗浄後の板ガラス2の表面にロールコーターやカーテンコーターなどで塗布することができる。また、複数のノズルを有するディスペンサでピラーの配設位置に合わせて塗布することもできる。
【0023】
水を用いる場合、前記接着剤と同様にディスペンサを用いて、ピラーを配設する前、または配設後に当該ピラーの配設位置に水滴を滴下させ、この水を利用してピラーを板ガラスに吸着させてピラーの位置を固定する。
【0024】
また、接着剤や水を用いずに、ピラーおよび/または板ガラスの表面をサンドブラストやエッチングなどにより粗面化して滑りにくくすることでピラーの固定をすることもでき、この場合は、単にピラーを板ガラス上に載置するだけでよい。
【0025】
前述した配設方法を実現するための装置は、前記整列パレット3および取出ユニット4に加えて、板ガラス2を水平に保持するテーブル(図示せず)、整列パレット3および取出ユニット4を板ガラス2上で前後、左右および上下に独立に移動させる複数のモータなどの駆動手段、整列パレット3および取出ユニット4を所定の場所で停止させるため前記複数の駆動手段の制御プログラムを備えるマイクロコンピュータ、およびデータ記憶装置などから構成されている。板ガラス2を水平に保持するテーブルは、板ガラス2を搬送させる搬送ローラなどで代替してもよい。また、テーブルには、好ましくは板ガラスを常に一定の位置および方向に静止させるための、ガラスあてアライメントバーなどからなる位置決め手段が設けられている。前記マイクロコンピュータは、前記制御プログラム以外に、後述するような配設のための原点位置を算出するプログラムなども備えている。
【0026】
(1)ピラーの配設位置の決定
本発明のピラーの配設方法おいては、前述したように板ガラス2の寸法に応じて、ピラー1の最外列と板ガラス2の端縁との距離Dが変動するので、配設を行なうまえに板ガラス2に対するピラー1の配設位置を決定するステップを備えている。本明細書では、簡単のため板ガラス2が矩形状の場合を例として説明する。図2に示されるように、最外列のピラー1の中心と板ガラス2の左右端の距離をそれぞれD1、D2とすると、
D1=D2=mod(R,p)/2
と考えるのが、簡単である(ここで、mod(a,b)は、aをbで除した余り、Rは板ガラス2の対象とする辺の長さを表す)。この場合、
0≦D1+D2<p (1)
である。しかしながら、現実に配設を行なう場合、配設の位置の乱れや、配設ステップ以降の工程における位置ずれなどによって、最も外側のピラー1が遺失してしまう問題を避けるため、D1+D2の最小値は0でなく、ある正の数αとすることが望ましい。したがって(1)式の条件の代わりに、
D1=D2、かつ、α≦D1+D2≦p+α (2)
とする。一方、αが大きすぎるとピラー1の行数および列数が少なくなり、配設すべき領域の面積が減少するなどの問題があるので、αはある上限値をもつ。このような状況を考慮すると、αは、実用上ピッチpの0.5倍程度とするのが望ましい。
【0027】
このように、Dに関して許容範囲が決まると、板ガラス2の寸法が決まった段階で、Dの具体的数値を決定することができる。すなわち、内部におけるピラー1の載置配設ピッチは所定値pであり、ピラー1の最外列と板ガラス2の端縁との距離Dは板ガラス2の寸法によって変わるが、両側で同一でありかつ予め決められた許容範囲内にあることになる。なお、以上の説明では板ガラス2の横方向(図2において)の距離Dを決めているが、ピラー1の最外列と板ガラス2の端縁との距離Dは、当該板ガラス2の横方向と、縦方向とで独立した値をとる(以下、横方向における値をDx、縦方向における値をDyとする)。
【0028】
したがって、板ガラス2の原点とするコーナーから、DxおよびDyだけ、それぞれ横および縦に内部に位置する地点Oがピラー配設の原点位置となる(図3参照)。
【0029】
なお、いったんDxおよびDyが決まると、板ガラス2の寸法およびピラー1の配設ピッチpから、板ガラス面内におけるピラー1の横方向の列数、および縦方向の行数が決定される(以下、それぞれkx、kyとする)。
【0030】
前記ピラー1の配設の原点位置の決定は、マイクロコンピュータおよびデータ記憶装置によって行われる。データ記憶装置には、ピラー1の配設ピッチp、ピラー1の最外列の中心と板ガラス2の端縁との距離Dに関する許容範囲を定めるパラメータαおよび板ガラス2の寸法などが記憶されている。板ガラス2の寸法は、予め入力してもよいし、配設ステップ前に、位置センサなどから構成される寸法計測手段によって測定したデータを入力するようにしてもよい。マイクロコンピュータは、データ記憶装置に記憶されたこれらのパラメータを用いて前述した方法により、DxおよびDy、さらにはkxおよびkyを算出し、取出ユニットおよび整列パレットを所定の位置に移動させるさせるべく駆動手段の作動を制御するための信号を出力する。
【0031】
(2)取出ユニットによるピラーの配設
前述した手順で、ピラー1の原点位置および縦、横の配設数を確定したのち、取出ユニット4により板ガラス2上にピラー1を配設する。
【0032】
本発明において、前記取出ユニット4は、横mx列、縦my行の一群のピラー1を一度に保持、移送および解放することができるものであって、配設最大寸法に対応するピラー1の数を横Mx列、縦My行とすると、mxがMxの約数であり、かつmyがMyの約数である。ここで、配設最大寸法とは、ピラー1の配設装置において想定される最大の各辺をもつ板ガラス2(特許請求の範囲における「最大寸法の板ガラス」のこと)における配設領域を意味している。
【0033】
このように取出ユニット4の寸法を設定することによって、整数回の取出ユニット4の動作により、ピラー1を最大寸法の板ガラス2上に過不足なく配設することが可能になる。なお、取出ユニット4のサイズについて、配設すべき板ガラス2の最大寸法に等しくすると、動作回数は1回でよいが、これより小さい寸法の板ガラス2上に配設するときには、板ガラス2のない領域にも配設を行うことになり、ピラー1の配設のむだが多く好ましくない。また、大面積の取出ユニット4を精度よく加工するのに技術上の限界もある。一方、取出ユニット4の寸法が小さすぎると動作回数が増加し、配設に要す工程時間が増加して生産性が低下する。実用的には、取出ユニット4における行数および列数は、概ね10〜40程度であるのが望ましい。本発明において、とくに限定されるものではないが、取出ユニット4の大きさは300〜800mm、また動作回数は、縦横それぞれ2〜8回程度であるのが望ましい。
【0034】
さらに、前記取出ユニットを単位ブロックとしてピラーを配設する領域を分割することにより配設領域を規定し、移載ステップと配設ステップを繰り返しながら前記単位ブロックごとに順次ピラーを配設する。
【0035】
図4には、最大寸法の板ガラス2に対して、単位ブロック5が、横方向に6分の1、縦方向に3分の1の大きさである例を示している。まず前記のようにして配設のための原点Oが決定されたのち、その原点を基準に、取出ユニット4がピラー1を一度に配設する領域を単位ブロック5として、配設されるべき領域を分割する。単位ブロック5同士の間隔を所定のピッチpと等しくしておけば、ブロック間の継ぎ目がなく均一なピッチでピラー1が配設される。取出ユニット4は、配設のための原点Oを含む領域(領域A(1,1))に配設を行なう。ついで、整列パレット3からピラー1を再び移載し、つぎに配設をおこなうべき領域(たとえば、領域A(1,2))に移動し配設を行なう。以下順次、取出ユニット4の寸法で規定される単位ブロック5ごとにピラー1の配設を行なう。
【0036】
なお、板ガラス2の寸法によっては、取出ユニット4の整数倍の寸法でないことがある。換言すれば、ピラー1の配設列数kxが取出ユニット4の配設列数mxの倍数でない、またはピラー1の配設行数kyが取出ユニット4の配設行数myの倍数でないことがある。しかしその場合でも、当該板ガラス2は、ブロックによって縦横に分割され、このブロックを単位として板ガラス2の寸法を超える領域まで取出ユニット4がピラー1の配設を行なう。図5にこのような場合の例を示す。図5に示される例の場合、A(1,1)〜A(4,3)までのブロックにピラー1の配設ステップが行われるが、このうちハッチングで示される領域が、板ガラス2の寸法を超えて配設される領域である。ハッチングで示される領域では、ピラー1は板ガラス2のない下部に落下するが、後述するように回収されて、再度整列パレット3に並べられて、再利用されることになる。
【0037】
なお、前記説明は、1つの取出ユニット4で、板ガラス2の全面にピラー1の配設を行なっているが、取出ユニット4および後述する整列パレット3をたとえば長辺に複数配置して、配設する領域を分割し、配設にかかる時間を低減させるようにしてもよい。具体的に図4を用いて説明すると、図4の横方向の6ブロックを2等分して、2組の取出ユニット4および整列パレット3を設ける。そして、一方の組にはブロックA(1,1)〜A(3,3)の配設を、他方の組にはブロックA(4,1)〜A(6,3)の配設をそれぞれ分担させる。こうすることによって、全体の配設に要す時間は2分の1に減少する。
【0038】
また、前記説明は、矩形状の板ガラス2に配設する場合に基づいているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、たとえば、全体として矩形であるが各4隅の少なくとも1つに曲線加工が施されている形状はもちろん、台形、3角形などの多角形、楕円型、さらには不定形であっても、取出ユニット4を単位ブロックとして、板ガラス2の対象面を分割し、ピラー1を逐次配設する本発明の方法は適用可能である。ただし、板ガラス2の辺が曲線であったり、ピラー1が配設される領域の周縁と平行でない場合、前記距離Dを一様に決めることができず、同一辺であっても位置によってDが異なることがあり得る。この場合は、配設されたピラー1のうち周縁に配設された複数のピラー1と板ガラス2の端縁との距離が、すべて予め定められた許容範囲内(α/2≦D≦(p+α)/2)にあるように、配設領域を決定すればよい。
【0039】
さらに、前記説明は、縦および横方向に同一のピッチで配設する場合を例としているが、2方向に異なるピッチで配設を行なう場合や、また三角格子点状などピラー1を種々のパターン状に配設する場合にも、取出ユニット4に移載される各ピラー1の相対的な位置関係が板ガラス2上における所定の位置に対応してさえいれば、前記方法が適用できることはいうまでもない。
【0040】
(3)整列パレット
整列パレット3には、取出ユニット4により移載される複数のピラー1が格納されている。整列パレット3中のピラー1は、予め整列された状態で格納されていてもよいし、取出ユニット4側にピラー1を所定のピッチで保持する機構が設けられている場合には、多少、ランダムに置かれていてもよい。ただし2個以上のピラー1が垂直に重なって取出ユニット4に移載されることを避けるため、複数のピラー1が上下に重ならないように格納されるのが望ましい。整列パレット3の大きさは、取出ユニット4と同一サイズでもよいが、取出ユニット4の寸法と異なっていてもよい。ただし、ピラー1の補充をできるだけ頻繁に行なわずに取出ユニット4に供給するためには、取出ユニット4より大きい寸法であるのが好ましい。
【0041】
本発明においては、整列パレット3が、板ガラス2の上方において当該板ガラス2の最大面積の全面にわたって、取出ユニット4とは独立に移動可能とされている。整列パレット3は、取出ユニット4が各単位ブロックにピラー1を配設するべく移動するのに対応して移動し、常に整列パレット3から取出ユニット4へのピラー1の移載を、配設すべき領域(単位ブロック)の隣接位置で行なう。こうすることにより、取出ユニット4の移動距離(換言すれば移動に要す時間)が低減され、ピラー1の移載〜配設ステップを迅速に行なうことが可能になる。
【0042】
しかしながら、取出ユニット4と整列パレット3を、互いに独立にかつ板ガラス2に対して同方向(すなわち上方)において前後左右に移動可能とすることは、取出ユニット4と整列パレット3が交錯することがあるため機構的に容易ではない。ただし、前記整列パレット3から取出ユニット4へのピラー1の移載を、配設すべき領域ブロックに対しつねに固定された方向にある隣接ブロックにおいて行なうことにすれば、前記交錯を避けられるので、機構が簡単になる。したがって、本発明の好ましい配設方法においては、まず板ガラス2の所定の辺を定めて、移載のステップは、つねに配設ステップの単位ブロックに対し前記所定の辺の方向にある隣接単位ブロックにおいて実行される。しかしながら、配設すべき単位ブロックが、前記所定の辺に最も近い単位ブロックである場合、移載ステップのためのブロックは板ガラス2上には確保できない。そこで、本実施の形態においては、板ガラス2上の分割して規定された複数の単位ブロック以外に、前記所定の辺を基準とした板ガラス2の外側に補助領域が設けられ、この補助領域でも移載ステップを行なっている。
【0043】
図6に、図4に示される横6列、縦3行の単位ブロックに加えて、図6において下方の補助領域に仮ブロック6を設けた場合の板ガラス2の平面図を示す。仮ブロック6の寸法は板ガラス2上の単位ブロックと同一である。仮ブロックを設ける目的は、配設される単位ブロックの近傍で整列パレット3から取出ユニット4への移載プロセスを行なうため領域を確保することにある。補助領域に、所定の辺(図6では辺XY)を挟んで平行に仮ブロックA(1,0)〜A(6、0)を設ける。後述するように、これら複数の仮ブロックを設けることによって、複雑な移動機構を必要とせず、整列パレット3および配設ユニット4が最小の移動距離で、移載ステップおよび配設ステップを繰り返すことができるようになる。
【0044】
つぎに、図7を例として、整列パレット3と取出ユニット4の動きを具体的に説明する。図7では、簡単のために、ブロックA(1,1)〜A(2,3)、A(1,0)およびA(2,0)のみを示している。各ブロックに付した符号は図6と同じである。まず整列パレット3および取出ユニット4が、仮ブロックA(1,0)に移動する(図7(a)参照)。つぎに、この位置で移載ステップが実行される。ついで取出ユニット4が、A(1,1)へ移動し、板ガラス2上のブロックA(1,1)で配設ステップが実行される(図7(b)参照)。つぎに、整列パレット3がブロックA(1,1)に移動し、取出ユニット4に再び重なったのち、A(1,1)ブロックで移載ステップが実行される(図7(c)参照)。ついで、取出ユニット4がブロックA(1,2)に移動し配設ステップが実行される(図7(d)参照)。このように、整列パレット3が、取出ユニット4を追いかけるように移動し、取出ユニット4が配設したのち、整列パレット3が当該取出ユニット4に重なってピラー1の移載をするという手順が繰り返されるが、図7に示すブロックA(1,3)など最上段のブロックに取出ユニット4が動いて配設ステップが行なわれているときだけは、整列パレット3は、つぎの列の仮ブロックA(2,0)に先に移動して、取出ユニット4がA(1,3)における配設ステップを終えるのを待機するという手順となる(図7(g)参照)。このように本実施の形態においては、ピラー1の移載ステップを、配設ステップを行なう単位ブロックに対して常に所定の辺に向かう方向に隣接したブロック(図7に示された例では、辺XYに向かう下方の隣接ブロック)において行ない、所定の辺に最も近い単位ブロックで配設ステップを行なう場合、補助領域内の、当該単位ブロックに隣接する仮ブロックにおいて移載ステップを行なう。
【0045】
これに比べて、整列パレット3がたとえばA(1,0)に固定されている場合には、取出ユニット4は配設ステップが終了するごとにA(1,0)に移動して移載を行わなければならず、その移動のために余分な時間を費やすこととなる。したがって、本発明のような取出ユニット4および整列パレット3の動きによって、配設後に取出ユニット4が再び整列パレット3よりピラー1を移載するために必要な移動距離が少なくなるので、全体として配設に要す時間を低減することが可能となる。
【0046】
(4)ピラーの回収
前述したように、種々の寸法の板ガラス2に配設処理を行なう必要がある場合、当該板ガラス2の寸法は、必ずしも取出ユニット4の整数倍の寸法でないことがある。この場合、図5のハッチングで示される領域には板ガラス2が存在せず、取出ユニット4から離脱されたピラー1は板ガラス2上に配設されない。本実施の形態においては、かかる板ガラス2がない領域に対応するピラー1は、図8に示される受け皿7に落下し、手動または自動の回収機構によって集められる。回収されたピラー1は、当該ピラー1の寸法、形状および材料に依存するが、異物との分離または清浄化工程を経たのちに再び整列パレット3へ格納されて使用される。ピラー1は、篩いを利用して分別する以外にも、たとえば静電選別機などを用いて、ピラー1と異物との導電性や比重の差を利用して分別することも可能である。ピラー1の洗浄または清浄化をするのに通常の液体洗浄、清浄気体のブロー、またプラズマドライクリーニングなどを用いることができる。通常の液体洗浄を使用する場合、ピラー1同士の接着を避けるため、洗浄、乾燥工程は、回転する容器の中で行なってもよい。
【0047】
このように、板ガラス2が存在しないところに配設しようとしたピラー1を回収する工程があれば、矩形状以外に、円形、半円形、または任意の形状の板ガラス2においても、ピラー1をむだなく使用することが可能となる。
【0048】
以上のようにして、ピラー1の板ガラス2上への配設が完了すると、一対の板ガラスのうち他方の板ガラスを前記ピラー1が配設された板ガラス2の上に重ねて載置する。
【0049】
ついで、一対の板ガラスの周縁にディスペンサなどを用いて低融点ガラスを含むペーストを塗布する。
【0050】
つぎに、前記一対の板ガラスを、たとえば400〜500℃である第1の温度まで昇温させて前記低融点ガラスによる板ガラス周縁の融着(封止)を行なう。
【0051】
板ガラス周縁の融着が終了したのち、前記第1の温度よりも低い、たとえば200〜400℃の第2の温度を保ちつつ予め一方の板ガラスに穿設しておいた排気孔を利用して一対の板ガラス間の空間を真空引きする、すなわち減圧状態にする。0.01Pa以下の、たとえば10−5〜10−3Pa程度の真空度(減圧度)になるまで真空引きが行なわれる。そして、所定の真空度に達すると、減圧状態を維持しつつ前記排気孔を封止する。この封止は、たとえば排気孔より大きい板ガラス片を当該排気孔を覆うように接着することで行なうことができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明においては、取出ユニットが配設するピラーの行数および列数が、それぞれ最大寸法の板ガラス上において配設されるピラーの行数および列数の整数分の1となっているので、整数回の取出ユニットの動作によりピラーを最大寸法の板ガラス上に過不足なく配設することが可能である。これによって配設のための設備にむだが生じず、またピラーの利用効率も向上する。
【0053】
また、本発明において、取出ユニットにピラーを供給する整列パレットは板ガラス全体にわたり独立して移動可能であり、整列パレットから取出ユニットにピラーを移載するステップが、取出ユニットがピラーを配設すべき領域(単位ブロック)に常に隣接して行われるので、取出ユニットの移動に要する時間を短縮することができる。これにより、配設のための工程が短時間で終了でき生産性を向上させることができる。
【0054】
さらに、本発明においては、配設すべき領域の原点を決めるにあたって、板ガラスの端縁と該板ガラスの最外列に配設されるピラーの中心との距離が、予め設定される許容領域内にあるよう決定するので、配設すべき領域の面積を損なわずかつ板ガラスの周縁に配設されるピラーの遺失を低減でき、もって寸法によらず外観品質に優れた載置配設を行なうことが可能となる。
【0055】
さらに、本発明においては、配設すべき領域が取出ユニット寸法の整数倍でないときに、板ガラスがない領域で取出ユニットから離脱されるピラーを、回収し再利用する工程を含んでいるので、ピラーの効率的な利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において、板ガラス上にピラーを配設する方法および装置を示す断面説明図である。
【図2】本発明の実施の形態において、ピラーの最外列と、板ガラスの端縁との位置の関係を示す平面説明図である。
【図3】本発明の実施の形態において、ピラーの最外列と、板ガラスの端縁との位置の関係を示す平面説明図である。
【図4】本発明の実施の形態において、板ガラスを単位ブロックで分割する方法を示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態において、板ガラスの辺長が単位ブロックの整数倍でないときの位置関係を示す概略平面図である。
【図6】本発明の実施の形態において、板ガラスの一辺の外側に設けた仮ブロックを示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態において、整列パレットと取出ユニットの移動方法の一例を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態において、ピラーの回収方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ピラー
2 板ガラス
3 整列パレット
4 取出ユニット
5 分割された配設領域または単位ブロック
6 仮ブロック
7 受け皿
Claims (8)
- 板ガラス上に複数のピラーを少なくとも1つの所定の間隔で整列して配設する方法であって、
(a)板ガラスの寸法に応じて、ピラーが配設されるべき領域および配設のための原点を決定するステップと、
(b)前記ピラーを格納した整列パレットから、複数のピラーを前記所定の間隔で取出ユニットに移すステップと、
(c)ステップ(b)の終了後、前記取出ユニットを板ガラスの所定の配設領域に移送し、前記取出ユニットからピラーを離脱させて、当該配設領域にピラーを前記所定の間隔で一度に整列して配設するステップと
を含み、
前記ステップ(c)において、前記複数のピラーを一度に配設する配設領域として、前記取出ユニットを単位ブロックとしてピラーを配設する領域を分割することにより前記所定の配設領域を規定し、
前記ステップ(b)とステップ(c)を、前記所定の配設領域のすべてにピラーを配設するまで繰り返し、かつ
前記単位ブロックにおいてピラーの配設行数および列数が規定されており、当該単位ブロックの行数および列数が、最大寸法の板ガラスに配設されるピラーの行数および列数のそれぞれ約数であることを特徴とする方法。 - 前記ステップ(b)が、前記ステップ(c)の単位ブロックに隣接する単位ブロックにおいて実行される請求項1記載の方法。
- 前記板ガラスにおいて、前記ピラーが配設される面が、実質的に矩形状である請求項1または2記載の方法。
- 前記ステップ(b)が、前記ステップ(c)の単位ブロックに対し、常に前記板ガラスの所定の辺に向かう側に隣接する単位ブロックにおいて実行され、
前記ピラーが配設されるべき前記板ガラス上の主領域とは別に、板ガラスの外に前記所定の辺に隣接する補助領域を設け、
前記所定の辺に最も近い単位ブロックで前記ステップ(c)を行なう場合は、予め、前記補助領域内の、当該単位ブロックに隣接する仮単位ブロックでステップ(b)を行なう請求項3記載の方法。 - 前記ステップ(a)が、周縁に配設されるピラーと前記板ガラスの外縁との距離が、予め設定された許容範囲にあるように前記配設するための領域および配設のための原点を決定することを含む請求項1、2、3または4記載の方法。
- 前記ステップ(a)が、前記配設領域の4周の最も外側の各辺と当該最も外側の各辺にそれぞれ対向する板ガラスの外縁との距離(D)に関する許容範囲を設定し、
前記距離(D)が、前記許容範囲内であって、かつ当該板ガラスの対向する2辺において、互いに等しくなるよう算出することによって、配設領域の原点ならびに配設領域の行数および列数を決定する請求項3記載の方法。 - 前記配設されるべき領域における配設の行数または列数のいずれかが、それぞれ前記単位ブロックの行数または列数の倍数でないとき、当該板ガラスのない領域で前記取出ユニットから離脱されたピラーを回収し、前記整列パレットに再度格納して利用するステップをさらに含む請求項1、2、3、4、5または6記載の方法。
- 対向して配置された一対の板ガラスからなり、該一対の板ガラスの周縁が封止されており、そのあいだの空間が真空にされてなる断熱ペアガラスの製法であって、
(a)前記一対の板ガラスのうち一方の板ガラスをテーブルの上に載置し、
(b)該一方の板ガラス上に所定の間隔で間隔保持部材を配置し、
(c)前記一方の板ガラスの上に他方の板ガラスを重ねて配置し、
(d)一対の板ガラスの周縁に低融点ガラスを含むペーストを塗布し、
(e)第1の温度まで昇温して前記低融点ガラスによる板ガラス周縁の融着をし、
(f)前記第1の温度より低い第2の温度を保ちつつ、いずれかの板ガラスに予め穿設しておいた排気孔から板ガラス間の空間を減圧し、
(g)所定の減圧状態に達したのちに、減圧状態を維持しつつ前記排気孔を封止する
ステップからなり、
前記ステップ(b)が、
(b−1)板ガラスの寸法に応じて、間隔保持部材が配設されるべき領域および配設のための原点を決定するステップと、
(b−2)前記間隔保持部材を格納した整列パレットから、複数の間隔保持部材を前記所定の間隔で取出ユニットに移すステップと、
(b−3)ステップ(b−2)の終了後、前記取出ユニットを板ガラスの所定の配設領域に移送し、前記取出ユニットから間隔保持部材を離脱させて、当該配設領域に間隔保持部材を前記所定の間隔で一度に整列して配設するステップと
を含み、
前記ステップ(b−3)において、前記複数の間隔保持部材を一度に配設する配設領域として、前記取出ユニットを単位ブロックとして間隔保持部材を配設する領域を分割することにより前記所定の配設領域を規定し、
前記ステップ(b−2)とステップ(b−3)を、前記所定の配設領域のすべてに間隔保持部材を配設するまで繰り返し、かつ
前記単位ブロックにおいて間隔保持部材の配設行数および列数が規定されており、当該単位ブロックの行数および列数が、最大寸法の板ガラスに配設される間隔保持部材の行数および列数のそれぞれ約数であることを特徴とする断熱ペアガラスの製法。
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