JP2004352440A - 用紙検知装置及び該用紙検知装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙サイズ検知装置の分解能に応じた用紙の登録ができ、用紙サイズの誤検知を防止し、無駄コピーを減らすことができる紙サイズ検知装置と、この紙サイズ検知装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】載置された用紙Pの主走査方向サイズ及び/又は副走査方向サイズを多段階又は無段階で測定可能なサイズ検出手段31,32と、用紙サイズを入力・表示する表示入力手段80と、用紙サイズを記憶する用紙情報記憶手段103とを有し、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値α,β以上の場合にのみ用紙情報記憶手段103が新たに入力された用紙サイズを登録する。閾値以内の差の場合は、識別できないことから登録しない。
【選択図】 図5
【解決手段】載置された用紙Pの主走査方向サイズ及び/又は副走査方向サイズを多段階又は無段階で測定可能なサイズ検出手段31,32と、用紙サイズを入力・表示する表示入力手段80と、用紙サイズを記憶する用紙情報記憶手段103とを有し、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値α,β以上の場合にのみ用紙情報記憶手段103が新たに入力された用紙サイズを登録する。閾値以内の差の場合は、識別できないことから登録しない。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、用紙サイズを自動的に識別可能なトレイを備えた画像形成装置に関し、特に、用紙サイズが、A3,A4,B4,B5等の定型サイズとは異なる非定型サイズでも登録でき、登録後は自動的に判断することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置には、複数のサイズの用紙を使用できるユニバーサルトレイが使用されており、トレイにセットされた用紙のサイズを自動的に検出することができるようになっている。また、原稿自動送り装置(ADF)があって、ここで原稿サイズも自動的に検出することができる。ただし、このユニバーサルトレイやADFでは、通常は、定形サイズの用紙を対象としていた。
【0003】
ユニバーサルトレイやADFにおける用紙サイズの計測は、主走査方向(用紙の搬送方向と直交する方向)サイズの計測には可変抵抗器等を使用し、無段階計測を可能にしている。これに対し、副走査方向(用紙の搬送方向)サイズの計測には、投光器と受光器を用いた光スイッチが1個又は2個使用されているだけで、無段階計測はできない。これは、定形サイズの場合には、主走査方向のサイズが計測できれば、副走査方向のサイズ計測は補助的なもので十分だからという理由による。
【0004】
たとえば、B5を横向きにセットしたときと、B4を縦向きにセットした場合では、主走査方向の長さは同じになるので、主走査方向サイズだけでは判断ができない。しかし、副走査方向の長さを補助的に使用すれば簡単に区別を付けることができる。この場合、光スイッチをB5の搬送方向長さを越え、B4の搬送方向長さ未満となる位置に配置すればよい。この光スイッチがオンであればB4、オフであればB5と簡単に判断することができる。このように副走査方向サイズは補助的なものでよく、無段階で計測できなくてもよい。
【0005】
用紙の定形サイズには、代表的なものとしてAB系、インチ系がある。従来は、様々なユーザの要望に応えるため、サイズ切り替えの設定を複数行っている。
【0006】
サイズ切り替えの設定とは、たとえば、
(1)サイズ検知をフルサイズにするか、AB系若しくはA系のみとするか、又はインチ系とするかの設定。
(2)フルサイズの設定をした場合、A4Rとインチ系の8.5×11Rは、サイズの差が微差で、識別できないため、どちらを検知するかの設定。
(3)同様に、A5Rとインチ系の5.5×8.5Rの場合、どちらを検知するかの設定。
(4)F4サイズを検知するか否か。検知するのであれば、F4のサイズは8inch×13inchか、8.25inch×13inchか、8.5inch×13inchかの設定。
(5)台湾で使用される16K、16KR、6Kは検知するのか否かの設定。このサイズを検知した場合、8.5×11Rは検知できなくなる。
(6)A6R,B6R、葉書の3つについては、サイズの差を識別できないので、いずれか1つを設定。
など、複数の設定をする必要がある。
【0007】
以上は定形サイズであるが、非定形サイズやワイド紙については、ユーザが1つのトレイを指定して、このトレイは非定形サイズ専用とすること、その寸法はいくつであるといったことを入力する必要があった。したがって、サイズの異なる非定形紙やワイド紙を使用する場合は、その都度入力し直す必要があった。
【0008】
非定形サイズについても登録できるものとして、特許文献1(特開平10−210212号)が開示されている。これは、設定画面において、主走査方向サイズと副走査方向サイズを手入力することで非定形サイズの用紙を登録するものである。そして、コピー動作の際に、登録された用紙サイズの中から使用するものを選択するようにしている。これによって、コピー動作のたびに行っていたサイズ入力の手間を省いたり、入力ミスを防止することができる。また、新しい用紙がセットされた場合、登録されたものであるか否かを判断し、登録されていないサイズの用紙の場合、画像形成動作を行わず、新しい用紙サイズの入力を促すことにしている。
【0009】
また、前記のサイズ切り替えで説明した用紙サイズの微差については、特許文献2(特開2002−160828号)にサイズの微差を検知できる紙サイズ検知装置が提案されている。この紙サイズ検知装置は、AB系の紙サイズとインチ系の紙サイズのような微差を検知することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1においては、紙サイズの微差のものでも、手で数値を入力すれば登録されてしまう。そして、実際にユニバーサルトレイやADFなどに用紙を載置した場合、紙サイズ検知装置の分解能から、どちらのサイズの用紙であるかを識別できなくなる。その結果、意図したサイズと異なるサイズの用紙にコピーされるなどの無駄コピーが増えるといった問題が起こる。
【0011】
特許文献2の紙サイズ検知装置を用いれば、微差でも検知可能であるが、装置の機構が複雑であり、高価になるという問題がある。
【0012】
本発明は、紙サイズ検知装置の分解能に応じた用紙の登録ができ、用紙サイズの誤検知を防止し、無駄コピーを減らすことができる紙サイズ検知装置と、この紙サイズ検知装置を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するための本発明の第1の発明としての紙サイズ検知装置は、載置された用紙の主走査方向サイズ及び/又は副走査方向サイズを多段階又は無段階で測定可能なサイズ検出手段と、用紙サイズを入力・表示する表示入力手段と、用紙サイズを記憶する用紙情報記憶手段とを有し、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値以上の場合にのみ前記用紙情報記憶手段が新たに入力された用紙サイズを登録することを特徴としている。
【0014】
本発明の第2の発明としての紙サイズ検知装置は、前記用紙情報記憶手段が、前記表示入力手段から入力された用紙の名称を用紙サイズと併せて記憶することを特徴としている。
【0015】
本発明の第3の発明としての紙サイズ検知装置は、前記閾値が、前記主走査方向サイズ及び副走査方向サイズの双方に独立して設けられていることを特徴としている。
【0016】
本発明の第4の発明としての紙サイズ検知装置は、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値未満の場合、新たに入力された用紙サイズと前記用紙情報記憶手段が記憶している近似した用紙サイズを前記表示入力手段に表示し、いずれか1つを選択させることを特徴としている。
【0017】
本発明の第5の発明としての画像形成装置は、前記のいずれかの紙サイズ検知装置を備えた1以上のトレイを有することを特徴としている。
【0018】
【作用】
第1の発明では、新しい非定形サイズの用紙を使用する場合、以下のようにして用紙情報記憶手段に登録をする。
【0019】
まず、装置の表示入力手段から主走査方向サイズXと副走査方向サイズYを入力する。入力が終わると、登録ボタンを押す。すると用紙情報記録手段では、予め入力されている登録情報から、主走査方向サイズX±αで、かつ副走査方向サイズY±βのものがあるか無いかを検索する。このαは、主走査方向のサイズ検出手段31の分解能から設定されるものである。同様にβは、副走査方向のサイズ検出手段32の分解能から設定されるものである。
【0020】
これらの条件を満たす紙サイズが、既登録の中にあるということは、この既登録の紙サイズと今回入力された紙サイズとをサイズ検出手段31,32が識別することができないことを意味する。そこで、このような場合は、新規の登録を受け付けないことにしている。
【0021】
前記紙サイズの入力の際に、主走査方向サイズXと副走査方向サイズYの数値と共に、この用紙の名称を入力しておくと、後から一覧表示して選択する場合に、選択が容易にできるようになる。
【0022】
主走査方向と副走査方向のサイズ検出手段を共に可変抵抗器とすれば、前記αとβの値はα=βとすることができる。しかし、たとえば主走査方向のサイズ検出手段を可変抵抗器とし、副走査方向のサイズ検出手段を2又は3個の光スイッチとしたような場合、主走査方向のサイズ検出手段と、副走査方向のサイズ検出手段とでは、分解能が異なることになる。そのような場合には、前記αとβの値をそれぞれのサイズ検出手段の特性に応じて設定するとよい。
【0023】
新たに入力された用紙サイズが、既登録の用紙サイズと近似している場合、表示入力手段にこれらを表示し、いずれか一方を選択するように促す。これによって、新しい用紙サイズの方を登録することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。本発明の画像形成装置は、原稿を読み取って画像形成して出力する複写機や、コンピュータ機器からの画像データを受けて画像を出力するプリンタなどに使用することができるが、本実施の形態例では複写機に応用した場合を例にして説明する。
【0025】
図1は本発明の複写機の断面構成を示す構成図である。原稿の自動給送が可能なADF10の原稿トレイ11には、表面を上にした状態の原稿を複数枚載置している。ローラ12a、ローラ12bにより繰り出された原稿の1枚目はローラ13によりプラテンガラス14上に送り込まれる。
【0026】
原稿がローラ13によってプラテンガラス14上を通過しているとき、光源23により原稿の原稿面が照射され、その反射光がミラー24,25,26を経て結像光学系27を介して光電変換手段であるCCD28の受光面に像を結ぶ。ここで、光源23、ミラー24,25,26、結像光学系27及びCCD28、並びに、図示されていない光学系駆動手段とで画像読取部20を構成している。読み取られた原稿の画像データは、CCD28から図示しない画像メモリ手段に送られ、記憶される。
【0027】
このようにして、画像が読み取られた原稿は、表面を下に向けた状態で排紙皿15上に送り出されていく。一方、用紙Pが積載されているトレイ30(30a,30b,30c)から給紙ローラにより用紙Pが送り出され、画像形成部50に給送される。画像形成部50に給送される用紙Pはその入口のレジストローラで同期がとられた後、感光体ドラム51に近接する。
【0028】
画像メモリ手段に記憶されている画像データは、画像書込部40に入力され、画像書込部40内のレーザダイオードから画像データに応じたレーザ光を感光体ドラム51上に照射し、静電潜像を形成する。この静電潜像を現像部53で現像することで、感光体ドラム51上にトナー像を形成する。
【0029】
このトナー像は感光体ドラム51の下部の転写部54により用紙Pに転写される。そして、感光体ドラム51に圧着されている用紙Pは分離部55により分離される。感光体ドラム51から分離された用紙Pは搬送機構57を介して定着部58に入り、トナー像が熱と圧力とにより定着される。このように画像形成が完了した用紙Pは、排出ローラ65により排紙トレイ70上に排出される。
【0030】
画像形成装置は、装置の上部に表示入力手段80を有する。これは、液晶タッチパネルとテンキー等からなり、ユーザがコピーを開始するに先だって、ここで、各種のコピーモードの設定を行う。たとえば、コピー部数の設定、コピー濃度の設定、コピー倍率の設定、交互出力モードの指定、インターシートモードの指定、などである。ただし、コピー倍率やコピー濃度などについては、自動設定とすることも可能である。
【0031】
図2は、本発明の画像形成装置を複写機に適用した制御部100と、用紙検知装置の構成例を示すブロック図である。制御部100内には、コンピュータを主体とした全体制御手段101がある。ここには、CPUの他に、フラッシュメモリ等の記憶手段を有し、HDD等の記憶手段にインストールされたプログラムに従って、画像形成動作全体を制御する。画像メモリ手段102は上述したように画像読取部20で読み込んだ原稿の画像データを記憶するところである。用紙情報記憶手段103は、各サイズの用紙について、サイズと用紙に付けられた名称を記憶しているところである。符号50は画像形成部である。ここで、感光体ドラム51の帯電からトナー像の定着までの一連の動作の制御がされる。
【0032】
トレイ30の内部には、用紙Pの主走査方向の長さを検出するサイズ検出手段31と、副走査方向の長さを検出するサイズ検出手段32とが設けられている。
【0033】
なお、図2ではトレイ30として1つのトレイだけを示したが、これは図1に示すトレイ30a,30b,30cを代表するだけでなく、原稿トレイ11、図示しない手差しトレイ等をも代表して図示したものであり、各トレイごとにサイズ検出手段31,32が設けられているものとする。
【0034】
図3は、主走査方向と副走査方向のサイズ検出手段31,32の例を示す図で、トレイ30を上から見た図である。用紙Pは、矢印方向に進んで画像形成装置内に進入していく。用紙Pの主走査方向(進行方向と直交する方向)長さを、サイズ検出手段31で計測する。サイズ検出手段31は、可変抵抗器31aを有し、用紙Pの幅規制部材31b,31bの距離が変化すると可変抵抗器31aの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化により、幅規制部材31b,31b間の距離を求めることができる。なお、可変抵抗器31a以外の長さ測定手段を使用してもよい。たとえば、超音波測定器や可変トランス等を使用することができる。
【0035】
用紙Pは、主走査方向の位置が、幅規制部材31b,31bで決められるが、後端位置は、後端規制部材33により決められる。すなわち、後端規制部材33は、副走査方向(進行方向)にスライド自在となっており、用紙Pの後端面に接触した位置に係止される。
【0036】
副走査方向のサイズ検出手段32は2つの反射型センサからなる光スイッチ32a,32bで、定型サイズの用紙Pをセットすると、後端規制部材33が用紙Pの後端に当接する。用紙Pの後端位置が、光スイッチ32aと32bの双方を覆っていない状態と、光スイッチ32aだけを覆っている状態と、光スイッチ32aと32bの双方を覆っている状態との3段階で副走査方向の長さを検出することができる。
【0037】
用紙サイズは、主走査方向の長さを可変抵抗器31aで無段階に測定するので、副走査方向の長さは補助的なものでよく、用紙PがA4であるとかB5Rである等の検出ができることになる。ただし、副走査方向のサイズ検出手段32は、光スイッチ32a,32bに限定されるものではなく、主走査方向と同様に可変抵抗器を用い、無段階に測定することも可能である。
【0038】
画像形成装置は、工場出荷時には、用紙情報記憶手段103の不揮発メモリに、たとえば、図4に示すような定形の各種用紙サイズを登録している。サイズ名称のA3RやB4Rなどにおける「R」は、横向き、すなわち進行方法と直交する方向に長辺が配置されるように格納することを意味している。逆に「R」がないのは縦向き配置である。この図はトレイ30aの例であるが、他のトレイ30b,30cや手差しトレイ、原稿トレイ11についても同様に登録され、用紙情報記憶手段103に登録されている。
【0039】
図5は本発明により非定型サイズの用紙サイズを1つのトレイに登録する手順を示すフローチャートである。また、図6は、上記手順の開始時における表示入力手段80の液晶タッチパネル画面81に表示される画像の例を示す図である。以下に、これらの図により説明する。
【0040】
新しい用紙についての用紙情報を登録するには、まず最初に、コピー機の表示入力手段80における液晶タッチパネル画面81の初期表示画面(コピー機を立ち上げたときの画面)から、たとえば、「機能選択」を選択して「用紙サイズ登録」を選択する(S01)。タッチパネルなので、画面の任意のトレイを指で触れることにより選択することができる。
【0041】
「用紙サイズ登録」を選択すると、液晶タッチパネル画面81上には、図6に示すようなトレイ選択画面が表示されるので、用紙サイズ登録をするトレイを選択する(S02)。図6に示すトレイ1,2,3は、たとえば、図1におけるトレイ30a,30b,30cのことである。原稿トレイは、図1における原稿トレイ11のことである。
【0042】
トレイを選択すると、液晶タッチパネル画面81は図7の表示に切り替わる。この画面は3段に分かれていて、上段には「サイズ検知設定画面」(トレイ1)と、選択されたトレイが表示されている。中段には、サイズ名称、主走査長さ(主走査方向サイズ)、副走査長さ(副走査方向サイズ)を入力する空欄が表示される。
【0043】
オペレータは、当該用紙のサイズ名称、たとえば、「A4WR」とか、「変B5」というような用紙サイズ名を入力する(S03)。「A4WR」とは、A4より若干幅の大きい用紙を横向きに配置することであり、「変B5」とは、B5の大きさに近い非定型サイズの用紙を縦向きに配置するということで、ユーザが適当に命名して入力する。このときテンキー82は、1が「ア行」、2が「カ行」又は、1が記号、2が「a,b,c」、3が「d,e,f」という具合に公知の文字入力方式に切り替えられ、テンキー82から文字や数字を入力できるようになっている。
【0044】
サイズ名称が入力されると、引き続いてテンキー82から主走査長さ(主走査方向サイズ)、副走査長さ(副走査方向サイズ)を入力する(S04)。入力が完了したら、右側にある「追加」ボタンを押す(S05)ことで、いま入力したサイズ名称、用紙サイズが下段の一覧画面に追加される(S06)。この実施例では、図8の5番目として表示されている。
【0045】
オペレータはこれを見て、不要な登録があれば削除ボタンを押して削除することができる。また、入力に間違いがある場合も削除し、S03のサイズ名称入力に戻る。間違いがなければ、登録ボタンを押す(S07)。
【0046】
登録ボタンが押されると、用紙情報記憶手段103は、同じトレイ内に近似サイズの用紙が登録されていないかチェックする(S08)。近似サイズの用紙とは、今入力された用紙の主走査長さをX、副走査長さをYとしたとき、主走査長さがX±αの範囲内にあるか、副走査長さがY±βの範囲内にあるかのいずれかの用紙を指す。又は、主走査長さがX±αの範囲内にあり、かつ、副走査長さがY±βの範囲内にある用紙としてもよい。αとβの具体的な数値は、予め用紙情報記憶手段103内に入力されている。
【0047】
近似するサイズの用紙が無ければ、新たなサイズの用紙を登録して終了する(S09)。近似するサイズの用紙があれば、それらを表示する(S10)。
【0048】
図8は、新たに入力された用紙サイズと近似する既登録の用紙サイズがあるので登録を拒否する旨のメッセージが表示されている例を示す図である。主走査長さ215.9mm、副走査長さ279mmで、サイズ名称が8.5×11Rという用紙を登録しようとしたところ、既に登録されているA4Rとサイズが近似していることから「5と6は識別できません。自動検知する方を選択してください」という登録拒否のメッセージが表示されている。
【0049】
オペレータは、1から6のサイズ名称が表示された欄の右端にある△と▽のマークをタッチして5と6のいずれか要らない方を選択し(S11)、削除ボタンを押す(S12)。これによって、用紙サイズ検知手段が識別できない用紙の登録を防止し、用紙の誤検知を防止することができる。
【0050】
図9は、トレイに新しい用紙を載置した場合の用紙サイズ検知処理手順を示すフローチャートである。トレイに新しい用紙が充填されると、図3に示すように、幅規制部材31b,31bが用紙の両側に当接し、後端位置は、後端規制部材33により決められる。主走査方向のサイズ検出手段31の抵抗値が測定される。ただし、分解能の限界があるので数値範囲を検知することになる。ここで測定されるのは主走査方向サイズX±αに対応するものである。また、副走査方向のサイズ検出手段32は、光スイッチ32aと32bで検出され、同様に、副走査方向サイズY±βを検知する(S21)ことになる。
【0051】
検知されたX±α,Y±βに対し、用紙情報記憶手段103に記憶されているサイズ一覧(図7参照)の1番目のサイズを取り出す(S22)。そして、このサイズが、X±α内に入り、かつ、Y±β内に入っているか否かをチェックする(S23)。このα,βは、サイズ検出手段31,32の分解能を基本として、予め用紙情報記憶手段103に入力されているものである。主走査方向サイズを可変抵抗器31aで検知した場合、αは約8mmである。一方、副走査方向のサイズ検出手段32は、光スイッチ32a,32bを用いる場合は、かなりラフな値となる。しかし、光スイッチを多数等間隔で配置すれば、βを小さくすることができる。副走査方向にも主走査方向とおなじ可変抵抗器を使用すれば、β=αとなる。
【0052】
用紙情報記憶手段103に記憶されているサイズ一覧の1番目のサイズが、X±α内であって、かつ、Y±β内であれば、トレイに装填された用紙は一覧の1番目に記載されたサイズの用紙であると判断することができる(S24)。
【0053】
反対に、X±αの外であるか、又は、Y±βの外であれば、一覧内にまだ他のサイズ情報があるか否かを調べる(S25)。まだ他があれば、次のサイズのデータを取り出し、X±α、Y±βと比較する。そして、n番目の登録サイズが、これらの許容範囲内にあれば、トレイ内に収容された用紙は、n番目のサイズであると判断できることになる(S24)。
【0054】
しかし、最後まで許容範囲内のサイズが見つからなければ、サイズ不定と判断する(S26)。すなわち、登録されていないサイズの用紙であるから、図5のフローチャートに従って登録することになる。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の第1の発明は、載置された用紙の主走査方向サイズ及び/又は副走査方向サイズを多段階又は無段階で測定可能なサイズ検出手段と、用紙サイズを入力・表示する表示入力手段と、用紙サイズを記憶する用紙情報記憶手段とを有し、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値以上の場合にのみ前記用紙情報記憶手段が新たな用紙サイズを登録する構成なので、用紙サイズの誤検知を無くすことができる。そのため、無駄なコピーを減らすことができる。
【0056】
前記用紙情報記憶手段が、前記表示入力手段から入力された用紙の名称を用紙サイズと併せて記憶できるようにすることで、非定形サイズに適当な名称を付与することができ、紙サイズ検知装置を使い易くなる。
【0057】
前記閾値が、前記主走査方向サイズ及び副走査方向サイズの双方に独立して設けられている構成とすれば、サイズ検出手段を主走査方向と副走査方向とで異なる構造のものを使用することができる。
【0058】
既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値未満の場合、新たに入力された用紙サイズと前記用紙情報記憶手段が記憶している近似した用紙サイズを前記表示入力手段に表示し、いずれか1つを選択させることで、新しい用紙サイズのものに順に代えていくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複写機の断面構成を示す構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置を複写機に適用した制御部と、用紙検知装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】主走査方向と副走査方向のサイズ検出手段例を示す図で、トレイを上から見た図である。
【図4】定形の用紙サイズの登録例を示す図である。
【図5】非定型サイズの用紙サイズを1つのトレイに登録する手順を示すフローチャートである。
【図6】図5に示す手順開始時に表示入力手段の液晶タッチパネル画面に表示される画像の例を示す図である。
【図7】サイズ名称及び用紙サイズの入力画面の例を示す図である。
【図8】新たに入力された用紙サイズと近似するサイズが見つかった場合の液晶タッチパネル画面の表示例である。
【図9】トレイに新しい用紙を載置した場合の用紙サイズ検知処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
P 用紙
30 トレイ
31 主走査方向のサイズ検出手段
32 副走査方向のサイズ検出手段
80 表示入力手段
101 全体制御手段
103 用紙情報記憶手段
110 画像形成条件変更手段
【発明が属する技術分野】
本発明は、用紙サイズを自動的に識別可能なトレイを備えた画像形成装置に関し、特に、用紙サイズが、A3,A4,B4,B5等の定型サイズとは異なる非定型サイズでも登録でき、登録後は自動的に判断することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置には、複数のサイズの用紙を使用できるユニバーサルトレイが使用されており、トレイにセットされた用紙のサイズを自動的に検出することができるようになっている。また、原稿自動送り装置(ADF)があって、ここで原稿サイズも自動的に検出することができる。ただし、このユニバーサルトレイやADFでは、通常は、定形サイズの用紙を対象としていた。
【0003】
ユニバーサルトレイやADFにおける用紙サイズの計測は、主走査方向(用紙の搬送方向と直交する方向)サイズの計測には可変抵抗器等を使用し、無段階計測を可能にしている。これに対し、副走査方向(用紙の搬送方向)サイズの計測には、投光器と受光器を用いた光スイッチが1個又は2個使用されているだけで、無段階計測はできない。これは、定形サイズの場合には、主走査方向のサイズが計測できれば、副走査方向のサイズ計測は補助的なもので十分だからという理由による。
【0004】
たとえば、B5を横向きにセットしたときと、B4を縦向きにセットした場合では、主走査方向の長さは同じになるので、主走査方向サイズだけでは判断ができない。しかし、副走査方向の長さを補助的に使用すれば簡単に区別を付けることができる。この場合、光スイッチをB5の搬送方向長さを越え、B4の搬送方向長さ未満となる位置に配置すればよい。この光スイッチがオンであればB4、オフであればB5と簡単に判断することができる。このように副走査方向サイズは補助的なものでよく、無段階で計測できなくてもよい。
【0005】
用紙の定形サイズには、代表的なものとしてAB系、インチ系がある。従来は、様々なユーザの要望に応えるため、サイズ切り替えの設定を複数行っている。
【0006】
サイズ切り替えの設定とは、たとえば、
(1)サイズ検知をフルサイズにするか、AB系若しくはA系のみとするか、又はインチ系とするかの設定。
(2)フルサイズの設定をした場合、A4Rとインチ系の8.5×11Rは、サイズの差が微差で、識別できないため、どちらを検知するかの設定。
(3)同様に、A5Rとインチ系の5.5×8.5Rの場合、どちらを検知するかの設定。
(4)F4サイズを検知するか否か。検知するのであれば、F4のサイズは8inch×13inchか、8.25inch×13inchか、8.5inch×13inchかの設定。
(5)台湾で使用される16K、16KR、6Kは検知するのか否かの設定。このサイズを検知した場合、8.5×11Rは検知できなくなる。
(6)A6R,B6R、葉書の3つについては、サイズの差を識別できないので、いずれか1つを設定。
など、複数の設定をする必要がある。
【0007】
以上は定形サイズであるが、非定形サイズやワイド紙については、ユーザが1つのトレイを指定して、このトレイは非定形サイズ専用とすること、その寸法はいくつであるといったことを入力する必要があった。したがって、サイズの異なる非定形紙やワイド紙を使用する場合は、その都度入力し直す必要があった。
【0008】
非定形サイズについても登録できるものとして、特許文献1(特開平10−210212号)が開示されている。これは、設定画面において、主走査方向サイズと副走査方向サイズを手入力することで非定形サイズの用紙を登録するものである。そして、コピー動作の際に、登録された用紙サイズの中から使用するものを選択するようにしている。これによって、コピー動作のたびに行っていたサイズ入力の手間を省いたり、入力ミスを防止することができる。また、新しい用紙がセットされた場合、登録されたものであるか否かを判断し、登録されていないサイズの用紙の場合、画像形成動作を行わず、新しい用紙サイズの入力を促すことにしている。
【0009】
また、前記のサイズ切り替えで説明した用紙サイズの微差については、特許文献2(特開2002−160828号)にサイズの微差を検知できる紙サイズ検知装置が提案されている。この紙サイズ検知装置は、AB系の紙サイズとインチ系の紙サイズのような微差を検知することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1においては、紙サイズの微差のものでも、手で数値を入力すれば登録されてしまう。そして、実際にユニバーサルトレイやADFなどに用紙を載置した場合、紙サイズ検知装置の分解能から、どちらのサイズの用紙であるかを識別できなくなる。その結果、意図したサイズと異なるサイズの用紙にコピーされるなどの無駄コピーが増えるといった問題が起こる。
【0011】
特許文献2の紙サイズ検知装置を用いれば、微差でも検知可能であるが、装置の機構が複雑であり、高価になるという問題がある。
【0012】
本発明は、紙サイズ検知装置の分解能に応じた用紙の登録ができ、用紙サイズの誤検知を防止し、無駄コピーを減らすことができる紙サイズ検知装置と、この紙サイズ検知装置を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するための本発明の第1の発明としての紙サイズ検知装置は、載置された用紙の主走査方向サイズ及び/又は副走査方向サイズを多段階又は無段階で測定可能なサイズ検出手段と、用紙サイズを入力・表示する表示入力手段と、用紙サイズを記憶する用紙情報記憶手段とを有し、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値以上の場合にのみ前記用紙情報記憶手段が新たに入力された用紙サイズを登録することを特徴としている。
【0014】
本発明の第2の発明としての紙サイズ検知装置は、前記用紙情報記憶手段が、前記表示入力手段から入力された用紙の名称を用紙サイズと併せて記憶することを特徴としている。
【0015】
本発明の第3の発明としての紙サイズ検知装置は、前記閾値が、前記主走査方向サイズ及び副走査方向サイズの双方に独立して設けられていることを特徴としている。
【0016】
本発明の第4の発明としての紙サイズ検知装置は、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値未満の場合、新たに入力された用紙サイズと前記用紙情報記憶手段が記憶している近似した用紙サイズを前記表示入力手段に表示し、いずれか1つを選択させることを特徴としている。
【0017】
本発明の第5の発明としての画像形成装置は、前記のいずれかの紙サイズ検知装置を備えた1以上のトレイを有することを特徴としている。
【0018】
【作用】
第1の発明では、新しい非定形サイズの用紙を使用する場合、以下のようにして用紙情報記憶手段に登録をする。
【0019】
まず、装置の表示入力手段から主走査方向サイズXと副走査方向サイズYを入力する。入力が終わると、登録ボタンを押す。すると用紙情報記録手段では、予め入力されている登録情報から、主走査方向サイズX±αで、かつ副走査方向サイズY±βのものがあるか無いかを検索する。このαは、主走査方向のサイズ検出手段31の分解能から設定されるものである。同様にβは、副走査方向のサイズ検出手段32の分解能から設定されるものである。
【0020】
これらの条件を満たす紙サイズが、既登録の中にあるということは、この既登録の紙サイズと今回入力された紙サイズとをサイズ検出手段31,32が識別することができないことを意味する。そこで、このような場合は、新規の登録を受け付けないことにしている。
【0021】
前記紙サイズの入力の際に、主走査方向サイズXと副走査方向サイズYの数値と共に、この用紙の名称を入力しておくと、後から一覧表示して選択する場合に、選択が容易にできるようになる。
【0022】
主走査方向と副走査方向のサイズ検出手段を共に可変抵抗器とすれば、前記αとβの値はα=βとすることができる。しかし、たとえば主走査方向のサイズ検出手段を可変抵抗器とし、副走査方向のサイズ検出手段を2又は3個の光スイッチとしたような場合、主走査方向のサイズ検出手段と、副走査方向のサイズ検出手段とでは、分解能が異なることになる。そのような場合には、前記αとβの値をそれぞれのサイズ検出手段の特性に応じて設定するとよい。
【0023】
新たに入力された用紙サイズが、既登録の用紙サイズと近似している場合、表示入力手段にこれらを表示し、いずれか一方を選択するように促す。これによって、新しい用紙サイズの方を登録することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。本発明の画像形成装置は、原稿を読み取って画像形成して出力する複写機や、コンピュータ機器からの画像データを受けて画像を出力するプリンタなどに使用することができるが、本実施の形態例では複写機に応用した場合を例にして説明する。
【0025】
図1は本発明の複写機の断面構成を示す構成図である。原稿の自動給送が可能なADF10の原稿トレイ11には、表面を上にした状態の原稿を複数枚載置している。ローラ12a、ローラ12bにより繰り出された原稿の1枚目はローラ13によりプラテンガラス14上に送り込まれる。
【0026】
原稿がローラ13によってプラテンガラス14上を通過しているとき、光源23により原稿の原稿面が照射され、その反射光がミラー24,25,26を経て結像光学系27を介して光電変換手段であるCCD28の受光面に像を結ぶ。ここで、光源23、ミラー24,25,26、結像光学系27及びCCD28、並びに、図示されていない光学系駆動手段とで画像読取部20を構成している。読み取られた原稿の画像データは、CCD28から図示しない画像メモリ手段に送られ、記憶される。
【0027】
このようにして、画像が読み取られた原稿は、表面を下に向けた状態で排紙皿15上に送り出されていく。一方、用紙Pが積載されているトレイ30(30a,30b,30c)から給紙ローラにより用紙Pが送り出され、画像形成部50に給送される。画像形成部50に給送される用紙Pはその入口のレジストローラで同期がとられた後、感光体ドラム51に近接する。
【0028】
画像メモリ手段に記憶されている画像データは、画像書込部40に入力され、画像書込部40内のレーザダイオードから画像データに応じたレーザ光を感光体ドラム51上に照射し、静電潜像を形成する。この静電潜像を現像部53で現像することで、感光体ドラム51上にトナー像を形成する。
【0029】
このトナー像は感光体ドラム51の下部の転写部54により用紙Pに転写される。そして、感光体ドラム51に圧着されている用紙Pは分離部55により分離される。感光体ドラム51から分離された用紙Pは搬送機構57を介して定着部58に入り、トナー像が熱と圧力とにより定着される。このように画像形成が完了した用紙Pは、排出ローラ65により排紙トレイ70上に排出される。
【0030】
画像形成装置は、装置の上部に表示入力手段80を有する。これは、液晶タッチパネルとテンキー等からなり、ユーザがコピーを開始するに先だって、ここで、各種のコピーモードの設定を行う。たとえば、コピー部数の設定、コピー濃度の設定、コピー倍率の設定、交互出力モードの指定、インターシートモードの指定、などである。ただし、コピー倍率やコピー濃度などについては、自動設定とすることも可能である。
【0031】
図2は、本発明の画像形成装置を複写機に適用した制御部100と、用紙検知装置の構成例を示すブロック図である。制御部100内には、コンピュータを主体とした全体制御手段101がある。ここには、CPUの他に、フラッシュメモリ等の記憶手段を有し、HDD等の記憶手段にインストールされたプログラムに従って、画像形成動作全体を制御する。画像メモリ手段102は上述したように画像読取部20で読み込んだ原稿の画像データを記憶するところである。用紙情報記憶手段103は、各サイズの用紙について、サイズと用紙に付けられた名称を記憶しているところである。符号50は画像形成部である。ここで、感光体ドラム51の帯電からトナー像の定着までの一連の動作の制御がされる。
【0032】
トレイ30の内部には、用紙Pの主走査方向の長さを検出するサイズ検出手段31と、副走査方向の長さを検出するサイズ検出手段32とが設けられている。
【0033】
なお、図2ではトレイ30として1つのトレイだけを示したが、これは図1に示すトレイ30a,30b,30cを代表するだけでなく、原稿トレイ11、図示しない手差しトレイ等をも代表して図示したものであり、各トレイごとにサイズ検出手段31,32が設けられているものとする。
【0034】
図3は、主走査方向と副走査方向のサイズ検出手段31,32の例を示す図で、トレイ30を上から見た図である。用紙Pは、矢印方向に進んで画像形成装置内に進入していく。用紙Pの主走査方向(進行方向と直交する方向)長さを、サイズ検出手段31で計測する。サイズ検出手段31は、可変抵抗器31aを有し、用紙Pの幅規制部材31b,31bの距離が変化すると可変抵抗器31aの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化により、幅規制部材31b,31b間の距離を求めることができる。なお、可変抵抗器31a以外の長さ測定手段を使用してもよい。たとえば、超音波測定器や可変トランス等を使用することができる。
【0035】
用紙Pは、主走査方向の位置が、幅規制部材31b,31bで決められるが、後端位置は、後端規制部材33により決められる。すなわち、後端規制部材33は、副走査方向(進行方向)にスライド自在となっており、用紙Pの後端面に接触した位置に係止される。
【0036】
副走査方向のサイズ検出手段32は2つの反射型センサからなる光スイッチ32a,32bで、定型サイズの用紙Pをセットすると、後端規制部材33が用紙Pの後端に当接する。用紙Pの後端位置が、光スイッチ32aと32bの双方を覆っていない状態と、光スイッチ32aだけを覆っている状態と、光スイッチ32aと32bの双方を覆っている状態との3段階で副走査方向の長さを検出することができる。
【0037】
用紙サイズは、主走査方向の長さを可変抵抗器31aで無段階に測定するので、副走査方向の長さは補助的なものでよく、用紙PがA4であるとかB5Rである等の検出ができることになる。ただし、副走査方向のサイズ検出手段32は、光スイッチ32a,32bに限定されるものではなく、主走査方向と同様に可変抵抗器を用い、無段階に測定することも可能である。
【0038】
画像形成装置は、工場出荷時には、用紙情報記憶手段103の不揮発メモリに、たとえば、図4に示すような定形の各種用紙サイズを登録している。サイズ名称のA3RやB4Rなどにおける「R」は、横向き、すなわち進行方法と直交する方向に長辺が配置されるように格納することを意味している。逆に「R」がないのは縦向き配置である。この図はトレイ30aの例であるが、他のトレイ30b,30cや手差しトレイ、原稿トレイ11についても同様に登録され、用紙情報記憶手段103に登録されている。
【0039】
図5は本発明により非定型サイズの用紙サイズを1つのトレイに登録する手順を示すフローチャートである。また、図6は、上記手順の開始時における表示入力手段80の液晶タッチパネル画面81に表示される画像の例を示す図である。以下に、これらの図により説明する。
【0040】
新しい用紙についての用紙情報を登録するには、まず最初に、コピー機の表示入力手段80における液晶タッチパネル画面81の初期表示画面(コピー機を立ち上げたときの画面)から、たとえば、「機能選択」を選択して「用紙サイズ登録」を選択する(S01)。タッチパネルなので、画面の任意のトレイを指で触れることにより選択することができる。
【0041】
「用紙サイズ登録」を選択すると、液晶タッチパネル画面81上には、図6に示すようなトレイ選択画面が表示されるので、用紙サイズ登録をするトレイを選択する(S02)。図6に示すトレイ1,2,3は、たとえば、図1におけるトレイ30a,30b,30cのことである。原稿トレイは、図1における原稿トレイ11のことである。
【0042】
トレイを選択すると、液晶タッチパネル画面81は図7の表示に切り替わる。この画面は3段に分かれていて、上段には「サイズ検知設定画面」(トレイ1)と、選択されたトレイが表示されている。中段には、サイズ名称、主走査長さ(主走査方向サイズ)、副走査長さ(副走査方向サイズ)を入力する空欄が表示される。
【0043】
オペレータは、当該用紙のサイズ名称、たとえば、「A4WR」とか、「変B5」というような用紙サイズ名を入力する(S03)。「A4WR」とは、A4より若干幅の大きい用紙を横向きに配置することであり、「変B5」とは、B5の大きさに近い非定型サイズの用紙を縦向きに配置するということで、ユーザが適当に命名して入力する。このときテンキー82は、1が「ア行」、2が「カ行」又は、1が記号、2が「a,b,c」、3が「d,e,f」という具合に公知の文字入力方式に切り替えられ、テンキー82から文字や数字を入力できるようになっている。
【0044】
サイズ名称が入力されると、引き続いてテンキー82から主走査長さ(主走査方向サイズ)、副走査長さ(副走査方向サイズ)を入力する(S04)。入力が完了したら、右側にある「追加」ボタンを押す(S05)ことで、いま入力したサイズ名称、用紙サイズが下段の一覧画面に追加される(S06)。この実施例では、図8の5番目として表示されている。
【0045】
オペレータはこれを見て、不要な登録があれば削除ボタンを押して削除することができる。また、入力に間違いがある場合も削除し、S03のサイズ名称入力に戻る。間違いがなければ、登録ボタンを押す(S07)。
【0046】
登録ボタンが押されると、用紙情報記憶手段103は、同じトレイ内に近似サイズの用紙が登録されていないかチェックする(S08)。近似サイズの用紙とは、今入力された用紙の主走査長さをX、副走査長さをYとしたとき、主走査長さがX±αの範囲内にあるか、副走査長さがY±βの範囲内にあるかのいずれかの用紙を指す。又は、主走査長さがX±αの範囲内にあり、かつ、副走査長さがY±βの範囲内にある用紙としてもよい。αとβの具体的な数値は、予め用紙情報記憶手段103内に入力されている。
【0047】
近似するサイズの用紙が無ければ、新たなサイズの用紙を登録して終了する(S09)。近似するサイズの用紙があれば、それらを表示する(S10)。
【0048】
図8は、新たに入力された用紙サイズと近似する既登録の用紙サイズがあるので登録を拒否する旨のメッセージが表示されている例を示す図である。主走査長さ215.9mm、副走査長さ279mmで、サイズ名称が8.5×11Rという用紙を登録しようとしたところ、既に登録されているA4Rとサイズが近似していることから「5と6は識別できません。自動検知する方を選択してください」という登録拒否のメッセージが表示されている。
【0049】
オペレータは、1から6のサイズ名称が表示された欄の右端にある△と▽のマークをタッチして5と6のいずれか要らない方を選択し(S11)、削除ボタンを押す(S12)。これによって、用紙サイズ検知手段が識別できない用紙の登録を防止し、用紙の誤検知を防止することができる。
【0050】
図9は、トレイに新しい用紙を載置した場合の用紙サイズ検知処理手順を示すフローチャートである。トレイに新しい用紙が充填されると、図3に示すように、幅規制部材31b,31bが用紙の両側に当接し、後端位置は、後端規制部材33により決められる。主走査方向のサイズ検出手段31の抵抗値が測定される。ただし、分解能の限界があるので数値範囲を検知することになる。ここで測定されるのは主走査方向サイズX±αに対応するものである。また、副走査方向のサイズ検出手段32は、光スイッチ32aと32bで検出され、同様に、副走査方向サイズY±βを検知する(S21)ことになる。
【0051】
検知されたX±α,Y±βに対し、用紙情報記憶手段103に記憶されているサイズ一覧(図7参照)の1番目のサイズを取り出す(S22)。そして、このサイズが、X±α内に入り、かつ、Y±β内に入っているか否かをチェックする(S23)。このα,βは、サイズ検出手段31,32の分解能を基本として、予め用紙情報記憶手段103に入力されているものである。主走査方向サイズを可変抵抗器31aで検知した場合、αは約8mmである。一方、副走査方向のサイズ検出手段32は、光スイッチ32a,32bを用いる場合は、かなりラフな値となる。しかし、光スイッチを多数等間隔で配置すれば、βを小さくすることができる。副走査方向にも主走査方向とおなじ可変抵抗器を使用すれば、β=αとなる。
【0052】
用紙情報記憶手段103に記憶されているサイズ一覧の1番目のサイズが、X±α内であって、かつ、Y±β内であれば、トレイに装填された用紙は一覧の1番目に記載されたサイズの用紙であると判断することができる(S24)。
【0053】
反対に、X±αの外であるか、又は、Y±βの外であれば、一覧内にまだ他のサイズ情報があるか否かを調べる(S25)。まだ他があれば、次のサイズのデータを取り出し、X±α、Y±βと比較する。そして、n番目の登録サイズが、これらの許容範囲内にあれば、トレイ内に収容された用紙は、n番目のサイズであると判断できることになる(S24)。
【0054】
しかし、最後まで許容範囲内のサイズが見つからなければ、サイズ不定と判断する(S26)。すなわち、登録されていないサイズの用紙であるから、図5のフローチャートに従って登録することになる。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の第1の発明は、載置された用紙の主走査方向サイズ及び/又は副走査方向サイズを多段階又は無段階で測定可能なサイズ検出手段と、用紙サイズを入力・表示する表示入力手段と、用紙サイズを記憶する用紙情報記憶手段とを有し、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値以上の場合にのみ前記用紙情報記憶手段が新たな用紙サイズを登録する構成なので、用紙サイズの誤検知を無くすことができる。そのため、無駄なコピーを減らすことができる。
【0056】
前記用紙情報記憶手段が、前記表示入力手段から入力された用紙の名称を用紙サイズと併せて記憶できるようにすることで、非定形サイズに適当な名称を付与することができ、紙サイズ検知装置を使い易くなる。
【0057】
前記閾値が、前記主走査方向サイズ及び副走査方向サイズの双方に独立して設けられている構成とすれば、サイズ検出手段を主走査方向と副走査方向とで異なる構造のものを使用することができる。
【0058】
既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値未満の場合、新たに入力された用紙サイズと前記用紙情報記憶手段が記憶している近似した用紙サイズを前記表示入力手段に表示し、いずれか1つを選択させることで、新しい用紙サイズのものに順に代えていくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複写機の断面構成を示す構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置を複写機に適用した制御部と、用紙検知装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】主走査方向と副走査方向のサイズ検出手段例を示す図で、トレイを上から見た図である。
【図4】定形の用紙サイズの登録例を示す図である。
【図5】非定型サイズの用紙サイズを1つのトレイに登録する手順を示すフローチャートである。
【図6】図5に示す手順開始時に表示入力手段の液晶タッチパネル画面に表示される画像の例を示す図である。
【図7】サイズ名称及び用紙サイズの入力画面の例を示す図である。
【図8】新たに入力された用紙サイズと近似するサイズが見つかった場合の液晶タッチパネル画面の表示例である。
【図9】トレイに新しい用紙を載置した場合の用紙サイズ検知処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
P 用紙
30 トレイ
31 主走査方向のサイズ検出手段
32 副走査方向のサイズ検出手段
80 表示入力手段
101 全体制御手段
103 用紙情報記憶手段
110 画像形成条件変更手段
Claims (5)
- 載置された用紙の主走査方向サイズ及び/又は副走査方向サイズを多段階又は無段階で測定可能なサイズ検出手段と、用紙サイズを入力・表示する表示入力手段と、用紙サイズを記憶する用紙情報記憶手段とを有し、既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値以上の場合にのみ前記用紙情報記憶手段が新たに入力された用紙サイズを登録することを特徴とする紙サイズ検知装置。
- 前記用紙情報記憶手段が、前記表示入力手段から入力された用紙の名称を用紙サイズと併せて記憶することを特徴とする請求項1記載の紙サイズ検知装置。
- 前記閾値が、前記主走査方向サイズ及び副走査方向サイズの双方に独立して設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙サイズ検知装置。
- 既登録された用紙と新たに入力された用紙との主走査方向サイズ同士及び/又は副走査方向サイズ同士の差が予め設定された閾値未満の場合、新たに入力された用紙サイズと前記用紙情報記憶手段が記憶している近似した用紙サイズを前記表示入力手段に表示し、いずれか1つを選択させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の紙サイズ検知装置。
- 前記請求項1から4のいずれかに記載の紙サイズ検知装置を備えた1以上のトレイを有することを特徴とする紙サイズ検知装置を備えた画像形成装置。
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