JP2004351697A - 吸湿フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸湿機能を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物層(A)を含む多層フィルムからなる吸湿フィルムにおいて、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)の片側あるいは両側にポリオレフィン系樹脂層(B)を設け、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)のベース樹脂となる該ポリオレフィン系樹脂の密度をdAで表したとき、dA≦0.930g/m2であり、かつ前記ポリオレフィン系樹脂層(B)の該ポリオレフィン系樹脂密度をdBで表したとき、dB≧0.910g/m2であることを特徴とする吸湿フィルムである。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は吸湿機能を有する無機化合物を配合した吸湿フィルムに係わり、さらに詳細には、吸湿剤の吸湿により包装容器内部を乾燥状態あるいは調湿状態を保持し、かつ柔軟性と剛性といった相反する物性を有し、さらには優れた弾性回復性を有する吸湿フィルムに関し、その吸湿フィルム自体を内容物に対する衝撃を吸収する緩衝用フィルム等として包装用部材としての用途に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
各種内容物を包装するパッケージ事業という分野において、「パッケージ」あるいは「包装」のキーワードとしては大きく以下の内容が挙げられる。
(1)消費者に対する購買意識の付与、危険性の提示といった「表示効果」。
(2)充填した内容物自体に包装体が侵されないための「内容物耐性」。
(3)外部刺激に対する「内容物の保護」。
【0003】
これらのキーワードは更に細分化され、細かい要求品質へと展開される。そのうち、「内容物の保護」という点で特に注目を浴びているのが、酸素や水分からの内容物の保護が挙げられる。特に最近では、食品分野、工業製品分野、医療・医薬品分野等の各分野において、酸素や水分に対する内容物の保護性が重要視されるようになってきた。その背景として、酸素については酸化による内容物の分解、変質、水分については吸湿や加水分解に伴う内容物の変質が挙げられる。
【0004】
このように酸素あるいは水分による内容物の変質を防ぐ為、様々な方法が検討されてきた。その一つに、酸素バリアあるいは水分バリア性を有する材料を用いた包装体を設計することが挙げられる。水分バリアという点で例を挙げると、防湿性のあるポリオレフィン系樹脂を用いる、あるいは、これらのポリオレフィンやポリエステルやポリアミドフィルムにポリビニリデンクロライド系コーティング層を設けることで防湿性を付与したフィルムが最も一般的である。
【0005】
これらの水分バリア性基材を用いた包装体は、その高い水分バリア性から各種用途に展開が広がっている。しかしながら、これらの水分バリア性基材は塩素系ポリマーを用いていることからその代替案が検討されている状態である。また、一部の内容物によっては、ヘッドスペース中のわずかな湿度や水分によって劣化を伴う場合もあり、包装容器外側からの水分バリア性だけでなく、ヘッドスペース中の湿度や水分も除去したいというニーズが出てきている。また、内容物によっては適度な湿度環境が求められるケースも有り、特にカプセル状の内容物は容器内の調湿機能が求められる時もある。
【0006】
これらのニーズに答える為に、小袋状やタブレット状の吸湿剤を内容物と共に配合したり、あるいはキャップあるいは蓋材の内側に、粘着剤を設けた小袋状のあるいはタブレット状の吸湿剤を貼りあわせるなどして、容器内の水分を除去、あるいは水分量をコントロールすることで調湿する試みがされている。しかしながら、小袋状あるいはタブレット状の吸湿剤は誤飲、誤食の問題が有り、また粘着剤を用いてキャップや蓋材の内側に貼りつける場合には、装着工程が煩雑などの問題点を抱えている。
【0007】
このような背景から、各種容器に吸湿剤を練り込むことで、吸湿性を付与した容器が開発されている。これらの技術はすでに公知の技術である。特に、特許文献1記載のポリマーに吸湿剤を配合した吸湿容器が、熱可塑性樹脂に吸湿剤およびチャンネル構造形成剤を配合することで、射出成形容器を成形している。機構としては、吸湿剤が選択的にチャンネル構造形成剤からなる相に分散し、その局所的な濃度分布と吸湿を利用して、徐々にチャンネルユニット部分を起点に微細クラックを発生させ、そのクラックを水分の通り道とすることで吸湿性を向上させている。しかしながら、この容器も吸湿能力は有するが、クラックの発生は容器の強度物性への影響が懸念されるところである。また、チャンネル構造形成剤は水溶性の低分子化合物を用いていることから、吸湿による変色や染み出しなどの課題点を有する。さらには、医薬品などの極度に吸湿を嫌う内容物については、その包装容器はガラス容器が多く、プラスチック容器に吸湿機能を付与させたとしても限界がある。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第6,214,255号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の実情を考慮したものであり、効率よく包装容器内部の水分を吸湿して乾燥状態あるいは調湿状態を保持し、かつ柔軟性と剛性といった相反する物性を有し、さらには優れた弾性回復性を有する、緩衝用フィルム等としての包装用部材としての用途などに使用される吸湿フィルムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、すなわち請求項1記載の発明は、 吸湿機能を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物層(A)を含む多層フィルムからなる吸湿フィルムにおいて、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)の片側あるいは両側にポリオレフィン系樹脂層(B)を設け、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)のベース樹脂となる該ポリオレフィン系樹脂の密度をdAで表したとき、dA≦0.930g/m2であり、かつ前記ポリオレフィン系樹脂層(B)の該ポリオレフィン系樹脂密度をdBで表したとき、dB≧0.910g/m2であることを特徴とする吸湿フィルムである。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記密度dAと密度dBにおいて、dA<dBの関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の吸湿フィルムである。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記ポリオレフィン系樹脂層(A)の厚みをtA、前記ポリオレフィン系樹脂層(B)の総厚みをtBで表したとき、tA≧tBの関係を満たすことを特徴とする請求項1または2記載の吸湿フィルムである。
【0013】
請求項4記載の発明は、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)が、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、吸湿機能を有する無機化合物を1〜100重量部含有する樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸湿フィルムである。
【0014】
請求項5記載の発明は、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)のベース樹脂となるポリオレフィン樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂(B)の少なくとも一方のポリオレフィン系樹脂が、シクロペンタジエニル誘導体の周期律表第III、IV、V、VI、IX、X族遷移金属原子からなる錯体もしくは該金属錯体に、必要に応じて、メチルアルミノキサンからなるシングルサイト触媒を用いて得られるエチレン−αオレフィン共重合体(但し、αオレフィン:プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1,からなるC3〜C8、あるいはC9以上の高級αオレフィン)を必須成分として含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸湿フィルムである。
【0015】
請求項6記載の発明は、前記吸湿機能を有する無機化合物が、40℃−90%相対湿度下で少なくとも自重の10%以上の吸湿能力を有し、該無機化合物が、ゼオライト、酸化カルシウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウムなどの硫酸塩化合物、アルミナ、活性炭、粘土鉱物、シリカゲルの少なくとも1種以上から選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸湿フィルムである。
【0016】
請求項7記載の発明は、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)もしくはポリオレフィン系樹脂層(B)の少なくとも一方に、発泡剤を配合し、発泡倍率1〜50倍の範囲で発泡させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸湿フィルムである。
【0017】
請求項8記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸湿フィルムを、緩衝機能を有する包装用部材として用いることを特徴とする吸湿フィルムである。
【0018】
【発明の実施の形態】
プラスチック容器あるいはガラス容器を問わず、吸湿による乾燥機能や調湿機能が求められるような内容物について調査した結果、特に吸湿を嫌う内容物として挙げられる医療医薬品については、タブレット状の内容物の場合、容器の振動などによるタブレット状内容物の破損などが懸念されることから、フィルム状の緩衝材がよく内容物と共に装着されている。また、このような内容物の場合はリクローズタイプの容器に充填されている為、内容物が減ると同時にヘッドスペースが増加する。ヘッドスペースの増加は空気中に含まれる水分量が多くなることを意味し、タブレット状内容物、あるいは吸湿により固着する粉体状の内容物を繰り返し使用する場合には、ヘッドスペースはできるだけ減らしておきたい。このような観点から鋭意検討を行った結果、上述したフィルム状の緩衝材のような包装用部材自体に吸湿機能を付与させることで、内容物の破損防止やヘッドスペースの減少が可能であると確認された。
【0019】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の吸湿シートおよびそれを用いた包装用部材は上述した観点からなされたものである。
【0020】
まず、吸湿機能を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物層(A)としては、40℃相対湿度90%雰囲気における吸湿性無機化合物の飽和吸水量が、自重に対し少なくとも10%以上であることが好ましい。それ以下では、吸湿性能に劣る。このような材料としては、ゼオライト、酸化カルシウム、塩化カルシウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウム、硫酸マグネシウムや明礬石などの硫酸塩化合物、アルミナ、活性炭、粘土鉱物、シリカゲルの少なくとも1種以上から選択される。
【0021】
これらの吸湿機能を有する無機化合物は目的とする機能に応じて使い分けることが可能である。例えば、容器に乾燥機能を付与させたい場合にはゼオライトや酸化カルシウムなどの無機化合物を、調湿機能を付与させたい場合には硫酸マグネシウムやみょうばん石などの硫酸塩化合物やアルミナ、活性炭、粘土鉱物、シリカゲルなどを用いることが好ましい。
【0022】
この吸湿機能を有する無機化合物の配合量としては、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し吸湿機能を有する上記無機化合物を1〜100重量部配合したものである。1重量部より少ないと吸湿能力に劣り、100重量部より多いと吸湿機能としては好ましいが、組成物としての強度物性や経済性に劣る。これらの無機化合物は、分散性の向上の為あらかじめ前処理(表面処理)を施しておいても構わない。また、組成物中の配合量も重要であるが、吸湿能力という点で着目すると、容器を含む閉鎖系においてどれだけ吸湿機能を有する無機化合物が入っているか、といった絶対量がポイントとなる。その為、少なくとも40℃雰囲気における容器容積から換算される水分量と開閉数の関係を考慮し、水分を取り込むことが可能な程度の吸湿機能を有する無機化合物を配合した方が好ましい。これらの関係を示すと以下のようになる。
α:容器中の吸湿性を有する無機化合物の量(g)
β:吸湿性を有する無機化合物の40℃−90%相対湿度下における自重に対する吸収量(%)
γ:容器容積から換算される40℃−100%相対湿度下における水分量(g)
δ:開閉数…単位回
δ×α×β/100≧γ
【0023】
この吸湿機能を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物(A)の片側あるいは両側には、ポリオレフィン系樹脂層(B)を設け、その時のポリオレフィン系樹脂組成物層(A)のベースとなるポリオレフィン系樹脂の密度(dA)がdA≦0.930g/m3であり、ポリオレフィン系樹脂層(B)の密度(dB)がdB≧0.910g/m3になるように設定することが好ましい。さらに好ましくは、dAとdBの関係がdA<dBの関係を有することが好ましい。この密度の関係は、この吸湿フィルムの剛性と柔軟性という相反する機能を制御する要因となりうる。特に上述した関係を有するポリオレフィン系樹脂(B)でポリオレフィン系樹脂組成物(A)を両側から挟み込むことが好ましい。
【0024】
dA>dBであると剛性を付与することができない。また、dA>0.930g/cm3であると柔軟性を付与することができない。さらには、高含量の無機化合物を配合していることから僅かな応力で亀裂が入る恐れがある。一方、dB<0.910g/cm3であると、樹脂自体の粘着性が向上し、フィルムをくしゃくしゃにした時にフィルム同士が付着し、元の形状に戻らなくなる恐れがある。また粉体状の内容物の場合は、内容物がフィルムに付着する可能性がある。このような観点で、dA≦0.930g/cm3、好ましくは≦0.920g/cm3、さらに好ましくは≦0.910g/cm3であり、dB≧0.910g/cm3、好ましくは≧0.920g/cm3、好ましくは≧0.930g/cm3である。これらの環境を満たすことで、フィルム同士の付着や内容物の付着が起きることなく、剛性と柔軟性という相反する機能をフィルムに付与することが可能である。
【0025】
さらに、剛性と柔軟性という点では、各層の厚みの関係も重要である。鋭意検討した結果、ポリオレフィン系樹脂組成物(A)の厚み(tA)とポリオレフィン系樹脂層(B)の総厚み(tB)の関係が、tA≧tBであることが必要であり、この関係を満たさないと、剛性と柔軟性のバランスが取れない。
【0026】
ここでいう剛性とはフィルムの硬さであり、この硬さは図2に示す緩衝材として用いた時の内容物保持力に影響される。つまり、振動により内容物が動いた時に、緩衝用フィルムとして剛性が無いと容易に内容物が動きやすくなり、最悪の場合、内容物が破損する(図2−B参照)。この場合、緩衝機能としての能力を発現していないことになり、好ましくは図2−Aのように振動により内容物が動いても、緩衝用フィルムとしての形状は維持する必要がある。一方、柔軟性は文字通りフィルムの柔らかさであり、この軟らかさも、同様に緩衝用フィルムに求められる機能である。例えば、図2に示すようにヘッドスペースが小さい場合でも、大きいサイズのフィルムを挿入しなければならない。さらには、内容物が少なくなったことを想定して、ヘッドスペースが増加した場合でもできるだけ緩衝用フィルムがヘッドスペース分の容積を補充していることが望ましい。しかしながら、容器中に内容物が満充填している時は、このヘッドスペース分の緩衝材を少ないヘッドスペースに押し込まなくてはならない。そのような意味で柔軟性は必用である。
【0027】
さらに、上述した剛性と柔軟性のバランスだけでなく、後述する材料が有する弾性応力回復性、つまり応力を加えれば変形し、開放すれば元に戻るような性質を緩衝用フィルムに付与することが可能であれば、より上記効果を発現させることが可能である。この内容を図示すると図3の内容が挙げられる。図3−Bは弾性回復力が無い場合の緩衝用フィルムである。内容物に抑えつけられることでその形状を維持してしまい、内容物が減ることでヘッドスペースが増加してしまう。一方、弾性回復力を有する場合、押しつぶされた形状の緩衝フィルムが内容物に押されていた応力が、内容物が減少することで開放され、その形状を元の形状に戻そうとする力が働いている。このように弾性回復力を付与することで、内容物が減少し、ヘッドスペースが増加しても、緩衝フィルムが応力開放により拡大し、ヘッドスペースを補充してくれる(図3−A参照)。そのような意味で、上記パラメーターだけでなく、ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)の主成分であるポリオレフィン樹脂あるいはポリオレフィン系樹脂(B)のどちらか一方あるいは双方が、シクロペンタジエニル誘導体の周期律表第III、IV、V、VI、IX、X族遷移金属原子からなる錯体および、上記金属錯体に必要に応じてメチルアルミノキサンからなる、シングルサイト触媒を用いて得られた、ASTMのD1238に準ずるメルトインデックス(MI)が0.1〜200の範囲のエチレン−αオレフィン共重合体をベース樹脂としていることが挙げられる。
【0028】
このような触媒の例として、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムクロリドにメチルアミノキサンを加えて得られたシングルサイト触媒(カミンスキー触媒)やその誘導体が挙げられる。金属としては特に、チタニウムやジルコニウムやハフニウムなどの周期律第■族の遷移金属が用いられるが、特にこれらに限定されるものでない。また、上記触媒は、嵩高い2つのシクロペンタジエニル基に遷移金属が導入された構造を有するが、チタン系の幾何拘束触媒を用いることで、C6,C8、あるいはC9以上の高級αオレフィンも導入することが可能である。
【0029】
このような、シングルサイト系触媒を用いる利点は以下の内容が上げられる。
(1):分子量分布が狭い。
(2):コモノマーの導入位置が制御しやすい。
(3):ラメラ間に存在するタイ分子が多いため、引裂きなどに対する強度に優れる。
(4):柔軟性を付与することが可能。
(5):ストレスクラッキング耐性に優れる。
【0030】
また、上述した剛性と柔軟性のバランスのところで、このエチレン−αオレフィン共重合体で密度が0.930g/cm3以下、特に密度領域が0.850〜0.925g/cm3のものは、ポリオレフィンエラストマーあるいはプラストマーの領域に入り、特に曲げ弾性率が250MPa以下であればなお強度物性という点で好ましいだけでなく、弾性回復性に優れる。
【0031】
さらに、チタン系の幾何拘束触媒を用いることで、コモノマーの分布位置だけでなく、C9以上の高級αオレフィン(イオン重合における生成物)をコモノマーとして導入させることが可能であり、シングルサイト系触媒でありながら、低密度ポリエチレンのような長鎖分岐を構造中に取り込むことが可能である。この内容は、エチレン−αオレフィン共重合体でありながら溶融張力が大きい、せん断速度に対する溶融粘度の変化が顕著(高せん断で低粘度)など、各種成形加工に展開が可能である意味でも好ましい。
【0032】
また、異種材料の接着に反映される内容であるが、シングルサイト系触媒によるエチレン−αオレフィン共重合体は無機化合物の分散性に優れる。特に上記密度範囲はなお有効である。このような強度物性、柔軟性、無機化合物分散性、異種材料接着性、成形性と言った点で、本材料系を用いることは非常に好ましい。
【0033】
上述したような材料物性の吸湿フィルムをもちいることで、目的とする機能を有する緩衝機能を付与した吸湿性フィルムを得ることが可能であるが、さらに緩衝機能や吸湿速度を向上させるという点では、吸湿機能を有するポリオレフィン系樹脂組成物(A)あるいはポリオレフィン系樹脂(B)のどちらか一方あるいは双方に発泡剤を配合し、発泡させても構わない。このような発泡剤としては、重曹などの無機系発泡剤だけでなく、アゾジカルボン酸アミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジドなど有機系発泡剤も使用可能である。添加量としてはポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、0.01〜2重量部が好ましく、発泡倍率としては1〜50倍、好ましくは10〜25倍の範囲が好ましい。1倍より小さい場合は上述した発泡剤無しの構成と同様であり、機能としては遜色無いが、発泡剤を添加するだけコストがかかり、生産性という点でも弊害がある。50倍より大きいとフィルムとしての物性が低下する。
【0034】
必要に応じては上記以外の各種添加剤、酸化防止剤、難燃剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、分散剤、光安定剤など各種添加剤を配合してもかまわない。
【0035】
本発明の吸湿フィルムは、包装用部材への用途展開に限定して述べているが、もちろんこの吸湿フィルムを各種基材に対し積層しても構わない。積層させる方法は特に限定されず、ドライラミネーション、押出ラミネーションなど各種ラミネート方法を採用することが可能であり、基材の方も、延伸ポリプロピレンフィルムや延伸ポリエチレンフィルムや延伸ポリエステルフィルムや延伸ポリアミドフィルムのようなフィルムから、これらのフィルムにポリビニリデンクロライド系コーティング剤を設けたフィルムであってもかまわない。また、アルミ箔層を介在させた多層フィルムでも構わない。さらにはアルミ蒸着、シリカ蒸着、アルミナ蒸着フィルムや更にこれらの蒸着層に機能性のコーティング層をもうけた複合フィルムでも構わない。このようにして得られた積層体は、軟包装体として用いることも可能であり、上述してきた剛性や柔軟性や弾性回復性を利用することで、落袋衝撃性を付与させたり、耐ピンホール性を付与させたり、あるいは包材自体の目付をダウンさせても強度物性を維持することが可能な包装体を得ることが可能になる。
【0036】
これらの吸湿機能を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物(A)の製造方法を以下に記載する。最終製品の成形方法および必要とされる吸湿機能により設定した各種所定配合量の材料を、リボンミキサー、タンブラーミキサー、ヘンシェルミキサーなどを用いてドライブレンドし、単軸押出機、二軸押出機などの押出機、バンバリーなどの混練機を用いて、ベースとなる熱可塑性樹脂にもよるが、融点以上280℃以下、好ましくは260℃以下、さらに好ましくは240℃以下で混練することで得られる。その際、必要に応じて無機系吸湿剤をあらかじめオレフィン系ワックスなどの分散剤で表面処理を施しても構わない。得られたストランドは空冷により冷却し、ペレタイズ後、アルミバッグなどの包装形態中で保管する。その後、以下に記載する成形法を用いて吸湿容器を得ることが可能である。
【0037】
図1には、以下の実施例で用いた吸湿フィルムの模式図を示す。この吸湿フィルムの製造方法は、共押出インフレーション製膜機あるいは共押出キャスト製膜機などの製膜機を用いて行われ、上述した吸湿性を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物(A)を、必要に応じて相溶性のある樹脂で希釈し、両側に設けたポリオレフィン系樹脂(B)と共に、融点以上260℃以下、好ましくは、240℃以下、更に好ましくは220℃以下で製膜を行う。発泡剤を用いる場合は、この吸湿フィルム製造工程で発泡剤を配合したマスターバッチを配合することが挙げられる。
【0038】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示すが、それに限定されるものではない。
【0039】
[吸湿機能を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物(A)の作成:材料]
以下の材料を用いた。
<ポリオレフィン系樹脂>
・A−1:シングルサイトエチレン−オクテン−1共重合体(曲げ弾性率110MPa、密度0.902g/cm3 )
・A−2:シングルサイトエチレン−ヘキセン−1共重合体(曲げ弾性率80MPa、密度0.901g/cm3)
・A−3:ホモポリプロピレン(曲げ弾性率1750MPa、密度0.900g/cm3)
・A−4:マルチサイト エチレン−オクテン−1共重合体 (曲げ弾性率420MPa、密度0.925g/cm3)
<吸湿機能を有する無機化合物>
・B−1:酸化カルシウム CaO
・B−2:みょうばん石 K2Al6(OH)12(SO4)4
【0040】
[吸湿器能を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物(B)の作成:製造]
あらかじめ、上記ポリオレフィン系樹脂を必須成分として含む樹脂100重量部に対し、吸湿機能を有する無機化合物を67重量部(重量%として40wt%)になるように調整した混合物を2軸押出機(φ=30,L/D=49)により吐出9kg、200℃、50rpmでコンパウンドを行った。この高濃度分散体をマスターバッチとして以下の成形に使用した。得られたマスターバッチは、空冷ペレタイズを行い、アルミ包装体に保管した(不活性ガス置換済み)。
【0041】
[吸湿フィルムの製造:材料]
ポリオレフィン系樹脂(B)として以下のものを用いた。
<ポリオレフィン系樹脂>
C−1:シングルサイトエチレン−ヘキセン−1共重合体(密度0.935g/cm3)
C−2:シングルサイトエチレン−ヘキセン−1共重合体(密度0.945g/cm3)
C−3:シングルサイトエチレン−ヘキセン−1共重合体(密度0.902g/cm3)
【0042】
[吸湿フィルムの製造:成膜]
吸湿フィルムの製膜には3種3層の共押出キャスト製膜機を用いた(φ=65L/D=23)。加工温度は220℃であり、加工速度は40m/min.である。又必要に応じて、アゾジカルボン酸アミドを発泡剤として適量添加した。
【0043】
[評価法:吸湿能力評価]
内容量250mlで防湿性が1mg/容器/dayのホモポリピロピレン製の容器を用意し、図4に示すように容器にセンサーを取り付けた。そのガラス容器中にタブレット状薬剤(1個2g)を50個(容積約150ml)、あるいは粉末状の薬剤を150g(容積約150ml)を充填した。その後、200×200mmサイズに切取った吸湿フィルムを充填した。評価内容は40℃−90%相対湿度環境下保管における容器の開閉作業に伴う容器内湿度の変化である。開閉作業は2日に一回5分間40℃−90%相対湿度環境下において行い、その都度、タブレット状内容物であれば5個、粉末状薬剤であれば15gを抜取る。その作業を10回(20日相当)行った。それを50回繰り返した時の到達湿度評価である。
【0044】
[緩衝機能評価]
センサーを取付けていない同様の容器を用意し、容器上下方向の振動試験を行った。評価環境は25℃−65%相対湿度下ではあるが、開閉作業や内容物の抜出し方法は吸湿評価と同じである。この時の観察事項としては、内容物の破壊、内容物の付着、弾性回復性(緩衝材としての吸湿フィルムの形状)、ハンドリング(容器開閉作業を繰り返すことによる吸湿フィルムの抜き取りやすさ、装填しやすさ)である。
【0045】
<実施例1>
A−1、B−1、C−1を用い、吸湿性を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂層(A)を50μm、その両側のポリオレフィン系樹脂(B)を15μmにした。この吸湿フィルムの機能は乾燥機能である。この吸湿フィルムを上記の評価法に基づいて評価した。その評価結果を表1および2に示す。
【0046】
<実施例2>
A−1、B−1、C−2を用いた以外は実施例1と同じである。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。
【0047】
<実施例3>
A−2、B−2、C−1を用いた以外は実施例1と同じである。ただし、この機能は調湿機能である。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。
【0048】
<実施例4>
A−2、B−2、C−2を用いた以外は実施例1と同じである。ただし、この機能は調湿機能である。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。
【0049】
<実施例5>
実施例1において吸湿性を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂層(A)を50μm、その両側のポリオレフィン系樹脂(B)を25μmにした以外は実施例1と同じである。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。
【0050】
<比較例1>
A−1、B−1、C−3を用いた以外は実施例1と同じである。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。
【0051】
<比較例2>
A−2、B−2、C−3を用いた以外は実施例3と同じである。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。
【0052】
<比較例3>
A−4、B−1、C−1を用いた以外は実施例1と同じである。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。
【0053】
<比較例4>
A−3、B−1、C−1を用いたが、剛性が強すぎて容器に充填することができなかった。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。なお充填する時の応力で中間層にクラックが認められた。
【0054】
<比較例5>
実施例1において吸湿性を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂層(A)を25μm、その両側のポリオレフィン系樹脂(B)を25μmにした以外は実施例1と同じである。実施例1と同様に評価して、その評価結果を表1および2に示す。なお比較例4に比べ剛性は低いが、評価開始初期(内容物が多い時)は、容器から吸湿フィルムを取除くことが困難であった。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】
本発明により、効率よく包装容器内部の水分を吸湿して乾燥状態あるいは調湿状態を保持し、かつ柔軟性と剛性といった相反する物性を有し、さらには優れた弾性回復性を有する吸湿フィルムを提供することができる。
本発明の吸湿フィルムは、吸湿性を有する無機化合物を配合することで乾燥機能や調湿機能を有するだけでなく、緩衝機能を有し、緩衝用フィルム等として包装用部材としての用途などに使用される。
また、本発明の吸湿フィルムは、従来の小袋状吸湿剤やタブレット状吸湿剤と異なり誤飲、誤食の問題もなく、さらに粘着剤を設けたこれらの乾燥剤と異なり、容器への装着も煩雑ではない。
さらに、本発明の吸湿フィルムは、緩衝用フィルム等として包装用部材のみならず、各種基材への積層も可能であることから、軟包装剤への展開など応用範囲も広い。本発明の吸湿フィルムは、近年求められる内容物の保護性能(吸湿による変質や内容物の破損など)に優れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての吸湿フィルムの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例としての吸湿フィルムを緩衝材などの剛性・柔軟性を有する包装用部材として用いた例を説明する説明図である。
Aは、振動により内容物が動いても、緩衝機能を維持している例を示す。
Bは、振動により内容物が動き、緩衝機能が失われる例を示す。
【図3】本発明の一実施例としての吸湿フィルムを緩衝材などの弾性回復性を有する包装用部材として用いた例を説明する説明図である。
Aは、内容物が減少した際、緩衝材が拡大し、ヘッドスペースを補充する例を示す。
Bは、内容物が減少しても、緩衝材が元の形状を維持し、ヘッドスペースを補充できない例を示す。
【図4】本発明の吸湿フィルムの吸湿性を評価する評価方法の一例を説明する説明図である。
【符号の説明】
a:吸湿フィルム
a−1:吸湿性を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂(A)
a−2:ポリオレフィン系樹脂(B)
a−3:吸湿性を有する無機化合物
a−4:発泡部
b:容器
c:タブレット状内容物
d:湿度センサー
Claims (8)
- 吸湿機能を有する無機化合物を配合したポリオレフィン系樹脂組成物層(A)を含む多層フィルムからなる吸湿フィルムにおいて、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)の片側あるいは両側にポリオレフィン系樹脂層(B)を設け、前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)のベース樹脂となる該ポリオレフィン系樹脂の密度をdAで表したとき、dA≦0.930g/m2であり、かつ前記ポリオレフィン系樹脂層(B)の該ポリオレフィン系樹脂の密度をdBで表したとき、dB≧0.910g/m2であることを特徴とする吸湿フィルム。
- 前記密度dAと密度dBにおいて、dA<dBの関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の吸湿フィルム。
- 前記ポリオレフィン系樹脂層(A)の厚みをtA、前記ポリオレフィン系樹脂層(B)の総厚みをtBで表したとき、tA≧tBの関係を満たすことを特徴とする請求項1または2記載の吸湿フィルム。
- 前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)が、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し、吸湿機能を有する無機化合物を1〜100重量部含有する樹脂組成物からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸湿フィルム。
- 前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)のベース樹脂となるポリオレフィン樹脂もしくはポリオレフィン系樹脂(B)の少なくとも一方のポリオレフィン系樹脂が、シクロペンタジエニル誘導体の周期律表第III、IV、V、VI、IX、X族遷移金属原子からなる錯体もしくは該金属錯体に、必要に応じて、メチルアルミノキサンからなるシングルサイト触媒を用いて得られるエチレン−αオレフィン共重合体(但し、αオレフィン:プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1,からなるC3〜C8、あるいはC9以上の高級αオレフィン)を必須成分として含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸湿フィルム。
- 前記吸湿機能を有する無機化合物が、40℃−90%相対湿度下で少なくとも自重の10%以上の吸湿能力を有し、該無機化合物が、ゼオライト、酸化カルシウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウムなどの硫酸塩化合物、アルミナ、活性炭、粘土鉱物、シリカゲルの少なくとも1種以上から選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸湿フィルム。
- 前記ポリオレフィン系樹脂組成物層(A)もしくはポリオレフィン系樹脂層(B)の少なくとも一方に、発泡剤を配合し、発泡倍率1〜50倍の範囲で発泡させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸湿フィルム。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸湿フィルムを、緩衝機能を有する包装用部材として用いることを特徴とする吸湿フィルム。
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