JP2004350900A - 炊飯装置およびこれを備えた自動大量炊飯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】炊飯作業の効率を高く保ち、燃料使用量を低減させることができる炊飯装置を提供する。
【解決手段】炊飯用釜2の胴部上部の環状鍔部3に当接して炊飯用釜を支持する釜受け枠部12と、耐火材で形成され炊飯用釜の周囲を取り囲むように配設されたかまど周壁部14と、かまど周壁部の底面開口を塞ぐように炊飯用釜の底面に対向して配設された燃焼部26と、かまど周壁部と燃焼部とで囲まれた燃焼室28から燃焼排ガスを排出する排気路18、20、22、24とを備えて炊飯装置1を構成し、燃焼部に、平面状加熱面を有するメタルニットガスバーナ30と蓄熱板とを平面的に配置した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、給食センター、弁当屋、米飯食品工場などにおいて大量に米飯を炊く場合などに使用される炊飯装置、ならびに、その炊飯装置を複数備えた自動大量炊飯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
給食センターや弁当屋、米飯食品工場などのように大量に米飯を炊く事業所では、洗米工程、計量工程、加水工程、浸漬工程、炊飯工程、蒸らし工程などの各作業を自動化し、また、各工程間での米の搬送や米飯の入った炊飯用釜および空になった炊飯用釜の移送などをコンベヤによって行うようにしている。このような自動大量炊飯システムでは、炊飯工程において、浸漬米が入った炊飯用釜を連続的に搬送しつつ、搬送路下部に搬送路に沿って連設された多数のバーナによって炊飯用釜を加熱し、炊飯装置内を炊飯用釜が移動し終わるまでに米飯が炊き上がるようにしている。ところが、このような炊飯装置では、最適な炊飯状態が常に得られるように、炊飯用釜の移動速度に合わせて多数のバーナを個々に調節する必要があり、火加減の調整作業が面倒で難しく、品質管理にオペレータの熟練と多くの労力を要する、といった問題点がある。
【0003】
そこで、メタルニットガスバーナ等の面燃焼バーナおよび炊飯用釜を1個ずつセット可能な燃焼室を備えた炊飯装置を複数、炊飯用釜の搬送ラインに沿って配置し、搬送ラインから各炊飯装置へ浸漬米が入った炊飯用釜をそれぞれ搬入し、炊飯終了後に炊飯用釜を炊飯装置から搬出して搬送ラインへ戻すようにする自動炊飯システムが提案されている。この自動炊飯システムによると、各炊飯装置においてそれぞれ個別に炊飯が行われるので、炊飯装置ごとに最適な火加減となるようにバーナを自動制御すればよく、このため、品質管理が簡単でかつ常に一定品質の米飯が得られることとなる(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−61656号公報(第3頁、図2、図4)
【特許文献2】
特開2001−224499号公報(第4頁、図5、図6)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
炊飯用釜を連続的に搬送しつつ炊飯を行う自動炊飯システムでは、全てのバーナが常に点火された状態に保たれるが、複数の炊飯装置を炊飯用釜の搬送ラインに沿って配置し各炊飯装置でそれぞれ個別に炊飯を行う自動炊飯システムでは、炊飯装置に炊飯用釜がセットされていない時にはバーナを点火しておく必要が無いので、消火した状態にしておくかあるいはとろ火の状態にしておけばよい。しかしながら、バーナを消火したりとろ火の状態にしたりしておくと、その間にバーナや燃焼室の温度が下がり、炊飯装置に次の炊飯用釜が搬入されるときに、バーナや燃焼室の温度を上げるのに時間を要し、炊飯作業の効率が低下する、といった問題点がある。一方、バーナや燃焼室の温度が高く保たれるようにバーナを常に点火したままにしておくと、燃料の使用量が多くなる、といった問題点がある。
【0006】
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、炊飯作業の効率を高く保つとともに、燃料使用量を低減させることができる炊飯装置を提供すること、および、そのような炊飯装置を備えた自動大量炊飯装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、炊飯用釜に形設されたフランジ部に当接して炊飯用釜を支持する釜受け枠部と、耐火材で形成され前記釜受け枠部に支持された炊飯用釜の周囲を取り囲むように配設されたかまど周壁部と、このかまど周壁部の底面開口を塞ぐように、前記釜受け枠部に支持された炊飯用釜の底面に対向して配設された燃焼部と、前記かまど周壁部と前記燃焼部とで囲まれた燃焼室から燃焼排ガスを排出する排気手段と、を備えた炊飯装置において、前記燃焼部を、平面状加熱面を有する面燃焼バーナと蓄熱板とを平面的に配置して構成したことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の炊飯装置において、平面状加熱面が細長矩形状をなす面燃焼バーナと平面形状が細長矩形状をなす蓄熱板とを、互いに平行にかつそれらの長手方向と直交する方向において交互に並べることにより、前記燃焼部を構成したことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記載の炊飯装置において、前記面燃焼バーナがメタルニットガスバーナであることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の炊飯装置において、前記面燃焼バーナに着火してから消火するまでの時間がタイマーによって設定されることを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の炊飯装置において、前記釜受け枠部と前記かまど周壁部の上端面との間に横方向隙間を形成するとともに、前記かまど周壁部の外側に、断熱材で形成された筒状部材を配設して、かまど周壁部の外周面と筒状部材の内周面との間に、前記横方向隙間に連通する環状隙間を形成し、前記筒状部材に、その内周面から外周面まで貫通する貫通孔を形成して、その貫通孔に排気筒を連通接続し、前記横方向隙間、前記環状隙間、前記貫通孔および前記排気筒により前記排気手段を構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、請求項5記載の炊飯装置において、前記排気筒の上方に排気用フードを配設したことを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、複数の炊飯用釜に入った米をそれぞれ炊飯する炊飯ラインと、複数の空の炊飯用釜に所定量の米および所定量の水をそれぞれ順次投入する米・水投入部と、米を洗浄し、その洗浄された米を所定量ずつ計量して前記米・水投入部へ順次供給する洗米・計量部と、複数の炊飯用釜に水と共に入った米をそれぞれ所定時間だけ静置する米浸漬ラインと、複数の空の炊飯用釜を前記米・水投入部へ順次搬送し、所定量の米および所定量の水がそれぞれ投入された複数の炊飯用釜を前記米・水投入部から前記米浸漬ラインへ順次搬送する第1の釜搬送手段と、水と共に所定時間だけ静置された米が入った複数の炊飯用釜を前記米浸漬ラインから前記炊飯ラインへ順次搬送する第2の釜搬送手段と、複数の炊飯用釜に入った炊飯後の米飯をそれぞれ蒸らす米飯蒸らしラインと、炊飯後の米飯が入った複数の炊飯用釜を前記炊飯ラインから順次取り出して前記米飯蒸らしラインへ搬入する釜移送手段と、を備えた自動大量炊飯装置において、前記炊飯ラインに、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の炊飯装置を並列して設置し、前記第2の釜搬送手段によって前記米浸漬ラインから炊飯ラインへ順次搬送されてきた炊飯用釜を各炊飯装置にそれぞれ移載する釜移載手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項1に係る発明の炊飯装置においては、燃焼部に面燃焼バーナと共に蓄熱板が配置されているので、釜受け枠部に支持された炊飯用釜が面燃焼バーナの点火によって加熱され炊飯されている間に、蓄熱板も一緒に加熱されて温度が上昇する。そして、炊飯が終了して面燃焼バーナを消火しても、蓄熱板が保有する熱量により、面燃焼バーナや燃焼室の温度低下が抑えられる。したがって、この炊飯装置に次の炊飯用釜が搬入されるときに、面燃焼バーナや燃焼室の温度を短時間で所要温度まで上げることが可能になる。また、面燃焼バーナや燃焼室の温度を高く保つために面燃焼バーナを常に点火したままにしておく必要が無いので、燃料の使用量が低減する。
【0015】
請求項2に係る発明の炊飯装置では、面燃焼バーナと蓄熱板とが交互に並べられていることにより、各面燃焼バーナによって各蓄熱板がそれぞれ同等に加熱される。このため、炊飯が終了して面燃焼バーナを消火したときに、燃焼部や燃焼室における温度の偏りが無くなる。
【0016】
請求項3に係る発明の炊飯装置では、メタルニットガスバーナによって炊飯用釜の底面が均等に加熱される。
【0017】
請求項4に係る発明の炊飯装置では、タイマーにより、面燃焼バーナに着火してから消火するまでの時間、すなわち炊飯時間が設定されるので、各炊飯釜について米飯の炊き上がり状態が均一化する。
【0018】
請求項5に係る発明の炊飯装置では、面燃焼バーナで燃料が燃焼して発生した燃焼排ガスは、かまど周壁部と燃焼部とで囲まれた燃焼室内から、釜受け枠部とかまど周壁部の上端面との間に形成された横方向隙間を通って、かまど周壁部の外周面と筒状部材の内周面との間に形成された環状隙間内へ流れ、環状隙間内から筒状部材に形成された貫通孔を通って排気筒内へと流れ、排気筒を通って排出される。
【0019】
請求項6に係る発明の炊飯装置では、排気筒を通って排出された燃焼排ガスが上方へ流れて排気用フード内へ流入し、排気用フードから排気ダクト等を通って室外へ排気される。
【0020】
請求項7に係る発明の自動大量炊飯装置においては、米浸漬ラインから炊飯ラインへ順次搬送されてきた炊飯用釜が、釜移載手段により炊飯ラインに並列して設置された各炊飯装置にそれぞれ移載され、各炊飯装置においてそれぞれ個別に炊飯が行われる。そして、各炊飯装置においては、上述した作用がそれぞれ奏される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1および図2は、この発明の実施形態の1例を示し、図1は、炊飯装置を、部分的に破断した断面で示す正面図であり、図2は、炊飯用釜が配置されていない状態の炊飯装置を真上から見た平面図である。この炊飯装置1は、上面に開口部を有するケーシング10を備えている。ケーシング10の上面開口部の周縁は、炊飯用釜2の胴部上部に形設された環状鍔部3の下面に当接して炊飯用釜2を支持する釜受け枠部12となっている。炊飯用釜2は、蓋4を備えている。
【0023】
ケーシング10の内部には、その上半部にかまど周壁部14および筒状部材16が配設されている。かまど周壁部14は、断熱・耐火レンガにより、釜受け枠部12に支持された炊飯用釜2の周囲を取り囲むように筒状に形成されている。筒状部材16は、断熱材で形成されており、かまど周壁部14の外側に僅かな間隔を設けて配置されている。そして、かまど周壁部14の上端面と釜受け枠部12との間には、環状の横方向隙間18が形成されている。また、かまど周壁部14の外周面と筒状部材16の内周面との間には、横方向隙間18に連通する環状の縦方向隙間20が形成されている。筒状部材16には、その内周面から外周面まで貫通する貫通孔22が形成されており、その貫通孔22に排気筒24が連通接続されている。排気筒24は、その排気口が上向きとなるように取着されている。これらの横方向隙間18、縦方向隙間20、貫通孔22および排気筒24により、排気路が構成されている。そして、図示していないが、排気筒24の上方に、排気用ファンに接続した排気ダクトが接続された排気用フードが配設されている。なお、排気用フードを設けないで、排気筒24を延設して、排気筒24を直接に排気ダクトに接続するようにしてもよい。
【0024】
かまど周壁部14の底部には、その底面開口を塞ぐように燃焼部26が設けられており、燃焼部26は、釜受け枠部12に支持された炊飯用釜2の底面に対向するように配置されている。そして、かまど周壁部14と燃焼部26とで囲まれて燃焼室28が形成されている。燃焼室28の上部は、炊飯用釜2の環状鍔部3によって塞がれ、燃焼室28は、その上端部において横方向隙間18と流路接続している。
【0025】
燃焼部26は、図2に示すように、平面状加熱面を有する面燃焼バーナ、例えばメタルニットガスバーナ30と蓄熱板32とを平面的に配置して構成されている。この実施形態では、平面状加熱面が細長矩形状をなすメタルニットガスバーナ30と平面形状が細長矩形状をなす蓄熱板32とを、互いに平行にかつそれらの長手方向と直交する方向において交互に並べることにより、燃焼部26が構成されている。メタルニットガスバーナ30は、耐熱性金属繊維をニット状に編んで平面状加熱面が形成された面燃焼バーナである。なお、面燃焼バーナとして、メタルニットガスバーナ以外のものを使用してもよい。メタルニットガスバーナ30には、ガス供給管34が接続されており、図示しないガス供給配管系から都市ガス、プロパンガス等の燃料ガスが供給される。メタルニットガスバーナ30への燃料ガスの供給量、したがってメタルニットガスバーナ30の表面温度は、炊飯が最適に行われるようにコントローラによって自動制御され、例えば中火→大火→中火→小火→とろ火と経時的に変化するように火加減が調整される。また、メタルニットガスバーナ30に着火してから消火するまでの時間、すなわち炊飯時間は、タイマーによって設定される。
【0026】
また、かまど周壁部14および筒状部材16には、同一直線上に位置するようにそれぞれ貫通孔36、37が形成されており、筒状部材16の貫通孔37の外方端に対向するように覗き窓ガラス38が取着されている。この覗き窓ガラス38を通して、メタルニットガスバーナ30の火加減を観察することができるようになっている。
【0027】
上記した構成を備えた炊飯装置1では、メタルニットガスバーナ30によって炊飯用釜2が加熱され炊飯されている時に、各メタルニットガスバーナ30にそれぞれ隣接して配置された各蓄熱板32も同時にそれぞれ加熱されて温度が上昇する。そして、炊飯が終了してメタルニットガスバーナ30を消火しても、蓄熱板32は高温に保たれ、例えば、炊飯終了時(メタルニットガスバーナ30消火時)に温度が225℃であった蓄熱板32は、炊飯終了時から3分経過した時点でも215℃程度の温度を有している。この蓄熱板32が保有する熱量により、メタルニットガスバーナ30や燃焼室28の温度低下が抑えられる。したがって、この炊飯装置1に次の炊飯用釜2が搬入されるときに、メタルニットガスバーナ30や燃焼室28の温度を短時間で所要温度まで上げることができる。また、メタルニットガスバーナ30や燃焼室28の温度を高く保つためにメタルニットガスバーナ30を常に点火したままにしておく必要が無いので、燃料の使用量も低減することとなる。
【0028】
また、炊飯時にメタルニットガスバーナ30で燃料ガスが燃焼して発生した燃焼排ガスは、かまど周壁部14と燃焼部26と炊飯用釜1とで囲まれた燃焼室28内から、釜受け枠部12とかまど周壁部14の上端面との間の横方向隙間18を通って、かまど周壁部14の外周面と筒状部材16の内周面との間に形成された環状の縦方向隙間20内へ流れ、縦方向隙間20内から筒状部材16の貫通孔22を通って排気筒24内へと流れ、排気筒24を通って排出される。そして、排気筒24の排気口から排出された燃焼排ガスは、上方へ流れて排気用フード内へ流入し、排気用フードから排気ダクトを通って室外へ排気される。したがって、炊飯装置1が設置された室内に燃焼排ガスが放出されることはなく、炊飯作業に伴って室内環境の悪化を招くことがない。
【0029】
次に、上記した炊飯装置1を備えた自動大量炊飯装置について説明する。
【0030】
図3は、自動大量炊飯装置の全体構成の1例を示す平面図であり、図4は、図3に示した装置をIV−IV矢視方向に見た図であり、図5は、図3に示した装置をV−V矢視方向に見た図である。この自動大量炊飯装置は、釜・蓋洗浄部40、米・水投入部42、洗米・計量部44、米浸漬ライン46、炊飯ライン48、米飯蒸らしライン50などを備えるとともに、炊飯用釜2を搬送する釜搬送用コンベヤ52a〜52cを備えている。
【0031】
釜・蓋洗浄部40では、空になった炊飯用釜1および蓋3が洗浄される。洗浄後の炊飯用釜1は、釜搬送用コンベヤ52aによって釜・蓋洗浄部40から米・水投入部42へ搬送される。米・水投入部42には、洗米・計量部44が隣接して設けられている。洗米・計量部44では、米を水洗した後に、自動計量装置により一定量ずつの米が秤取され、米・水投入部42において、一定量の米が炊飯用釜2内に投入されるとともに、加水装置から所定量の水が炊飯用釜2内へ注入される(詳細な構成は図示せず)。一定量の米および水が投入された炊飯用釜2は、釜搬送用コンベヤ52aによって米・水投入部42から米浸漬ライン46へ搬送され、米浸漬ライン46に搬入される直前に炊飯用釜2に蓋4が被せられる。
【0032】
米浸漬ライン46には、図4に示すように、複数段、図示例では4段の釜搬送用コンベヤ54a〜54dが配設されているとともに、各段の釜搬送用コンベヤ54a〜54d間で炊飯用釜2の移し替えを行うためのエレベータ56a〜56dが設置されている。この米浸漬ライン46の最下段の釜搬送用コンベヤ54a上に搬入された炊飯用釜2は、釜搬送用コンベヤ54a〜54dによって順次搬送されている間に、その炊飯用釜2内に入った米が所定時間だけ水に浸漬される。米の浸漬処理が終了した炊飯用釜2は、釜搬送用コンベヤ52bによって米浸漬ライン46から炊飯ライン48へ搬送される。この搬送の途中で、必要により、炊飯用釜2から蓋4が取られて、調味料供給装置58から炊飯用釜2内へ調味料が供給され、攪拌装置60によって炊飯用釜2内の米が攪拌され、米炊飯ライン48に搬入される前に炊飯用釜2に蓋4が被せられる。
【0033】
炊飯ライン48には、図1および図2に示した炊飯装置1が2列にそれぞれ複数、並列して設置されている。また、各列ごとに、それぞれ配列方向に沿って移動可能な釜移載ロボット62が設けられている。この釜移載ロボット62により、釜搬送用コンベヤ52bによって炊飯ライン48へ順次搬送されてきた炊飯用釜2が各炊飯装置1にそれぞれ移載され、また、炊飯が終了した炊飯用釜2が各炊飯装置1からそれぞれ取り出されるようになっている。釜移載ロボット62および各炊飯装置1のメタルニットガスバーナ30は、図6にブロック図を示すように、コントローラ64によってそれぞれ自動制御される。また、コントローラ64は、各メタルニットガスバーナ30に着火してから消火するまでの炊飯時間をそれぞれ設定するためのタイマー66を備えている。この炊飯ライン48における各炊飯装置1では、上述したようにしてそれぞれ炊飯が行われる。
【0034】
炊飯ライン48の下方には、図5に示すように米飯蒸らしライン50が設けられている。また、炊飯ライン48の一端に隣接して、炊飯ライン48から米飯蒸らしライン50へ炊飯用釜2を移送するエレベータ68が設置されている。米飯蒸らしライン50には、釜搬送用コンベヤ70が配設されており、釜搬送用コンベヤ70上に搬入された炊飯用釜2は、釜搬送用コンベヤ70によって搬送されている間に、その炊飯用釜2内に入った米飯が所定時間だけ蒸らされる。蒸らしが終了した米飯が入った炊飯用釜2が米飯蒸らしライン50から搬出されてくると、炊飯用釜2から蓋4が取り去られて、必要により酢散布装置72から炊飯用釜2内の米飯へ食酢が散布される。そして、炊飯用釜2内から米飯が取り出され(このための装置構成は図示せず)、空になった炊飯用釜2は、釜搬送用コンベヤ52cによって蓋4と共に釜・蓋洗浄部40へ搬送される。
【0035】
なお、図3に示した自動大量炊飯装置では、洗米・計量して炊飯用釜2内へ米を投入し加水してから、炊飯用釜2を米浸漬ライン46へ搬送して米を水に浸漬するようにしているが、洗米後に浸漬タンク内で米を水に浸漬した後、一定量の米を計量して炊飯用釜内へ投入し加水してから、炊飯用釜を炊飯ラインへ搬送して炊飯するようにしてもよく、このような構成の自動大量炊飯装置の炊飯ラインに、図1および図2に示した炊飯装置を並列して設置することもできる。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の炊飯装置を使用すると、炊飯作業の効率を高く保つとともに、燃料使用量を低減させることができる。
【0037】
請求項2に係る発明の炊飯装置では、炊飯が終了して面燃焼バーナを消火したときに、燃焼部や燃焼室における温度の偏りを無くすことができる。
【0038】
請求項3に係る発明の炊飯装置では、炊飯用釜の底面を良好に加熱することができる。
【0039】
請求項4に係る発明の炊飯装置では、各炊飯釜について米飯の炊き上がり状態が均一化することができる。
【0040】
請求項5に係る発明の炊飯装置では、面燃焼バーナで燃料が燃焼して発生した燃焼排ガスを燃焼室内から、炊飯装置が設置された室内へ放出することなく排気することが可能になるので、炊飯作業に伴う室内環境の悪化を防止することができる。
【0041】
請求項6に係る発明の炊飯装置では、面燃焼バーナで燃料が燃焼して発生した燃焼排ガスを燃焼室内から、炊飯装置が設置された室内へ放出することなく室外へ排出することができるので、炊飯作業に伴う室内環境の悪化を確実に防止することができる。
【0042】
請求項7に係る発明の自動大量炊飯装置では、炊飯ラインに並列して設置された各炊飯装置においてそれぞれ上記した効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の1例を示し、炊飯装置を、部分的に破断した断面で示す正面図である。
【図2】図1に示した炊飯装置を、炊飯用釜が配置されていない状態で真上から見た平面図である。
【図3】図1および図2に示した炊飯装置を備えた自動大量炊飯装置の全体構成の1例を示す平面図である。
【図4】図3に示した装置をIV−IV矢視方向に見た図である。
【図5】図3に示した装置をV−V矢視方向に見た図である。
【図6】図3に示した自動大量炊飯装置の炊飯ラインにおける制御系の1例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 炊飯装置
2 炊飯用釜
3 炊飯用釜の環状鍔部
4 炊飯用釜の蓋
10 ケーシング
12 釜受け枠部
14 かまど周壁部
16 筒状部材
18 横方向隙間
20 環状の縦方向隙間
22 貫通孔
24 排気筒
26 燃焼部
28 燃焼室
30 メタルニットガスバーナ
32 蓄熱板
34 ガス供給管
40 釜・蓋洗浄部
42 米・水投入部
44 洗米・計量部
46 米浸漬ライン
48 炊飯ライン
50 米飯蒸らしライン
52a〜52c 釜搬送用コンベヤ
54a〜54d 米浸漬ラインの釜搬送用コンベヤ
56a〜56d 米浸漬ラインのエレベータ
62 釜移載ロボット
64 コントローラ
66 タイマー
68 エレベータ
70 米飯蒸らしラインの釜搬送用コンベヤ

Claims (7)

  1. 炊飯用釜の胴部上部に形設された環状鍔部に当接して炊飯用釜を支持する釜受け枠部と、
    耐火材で形成され前記釜受け枠部に支持された炊飯用釜の周囲を取り囲むように配設されたかまど周壁部と、
    このかまど周壁部の底面開口を塞ぐように、前記釜受け枠部に支持された炊飯用釜の底面に対向して配設された燃焼部と、
    前記かまど周壁部と前記燃焼部とで囲まれた燃焼室から燃焼排ガスを排出する排気手段と、
    を備えた炊飯装置において、
    前記燃焼部を、平面状加熱面を有する面燃焼バーナと蓄熱板とを平面的に配置して構成したことを特徴とする炊飯装置。
  2. 前記燃焼部は、
    平面状加熱面が細長矩形状をなす面燃焼バーナと平面形状が細長矩形状をなす蓄熱板とを、互いに平行にかつそれらの長手方向と直交する方向において交互に並べて構成された請求項1記載の炊飯装置。
  3. 前記面燃焼バーナがメタルニットガスバーナである請求項1または請求項2記載の炊飯装置。
  4. 前記面燃焼バーナに着火してから消火するまでの時間がタイマーによって設定される請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の炊飯装置。
  5. 前記釜受け枠部と前記かまど周壁部の上端面との間に横方向隙間が形成されるとともに、前記かまど周壁部の外側に、断熱材で形成された筒状部材が配設されて、かまど周壁部の外周面と筒状部材の内周面との間に、前記横方向隙間に連通する環状隙間が形成され、前記筒状部材に、その内周面から外周面まで貫通する貫通孔が形成されて、その貫通孔に排気筒が連通接続され、前記横方向隙間、前記環状隙間、前記貫通孔および前記排気筒により前記排気手段が構成された請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の炊飯装置。
  6. 前記排気筒の上方に排気用フードが配設された請求項5記載の炊飯装置。
  7. 複数の炊飯用釜に入った米をそれぞれ炊飯する炊飯ラインと、
    複数の空の炊飯用釜に所定量の米および所定量の水をそれぞれ順次投入する米・水投入部と、
    米を洗浄し、その洗浄された米を所定量ずつ計量して前記米・水投入部へ順次供給する洗米・計量部と、
    複数の炊飯用釜に水と共に入った米をそれぞれ所定時間だけ静置する米浸漬ラインと、
    複数の空の炊飯用釜を前記米・水投入部へ順次搬送し、所定量の米および所定量の水がそれぞれ投入された複数の炊飯用釜を前記米・水投入部から前記米浸漬ラインへ順次搬送する第1の釜搬送手段と、
    水と共に所定時間だけ静置された米が入った複数の炊飯用釜を前記米浸漬ラインから前記炊飯ラインへ順次搬送する第2の釜搬送手段と、
    複数の炊飯用釜に入った炊飯後の米飯をそれぞれ蒸らす米飯蒸らしラインと、
    炊飯後の米飯が入った複数の炊飯用釜を前記炊飯ラインから順次取り出して前記米飯蒸らしラインへ搬入する釜移送手段と、
    を備えた自動大量炊飯装置において、
    前記炊飯ラインに、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の炊飯装置を並列して設置し、前記第2の釜搬送手段によって前記米浸漬ラインから炊飯ラインへ順次搬送されてきた炊飯用釜を各炊飯装置にそれぞれ移載する釜移載手段を設けたことを特徴とする自動大量炊飯装置。
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