JP2004350852A - 電気掃除機 - Google Patents

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Yuji Fujiwara
裕児 藤原
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Abstract

【課題】集塵袋に目詰まりしている塵埃を、集塵袋の広がり状態に拘わらず常に確実に除去するようにした電気掃除機を提供すること。
【解決手段】振動付与装置30により集塵袋5の台紙部5bを固定する台紙固定部材20を振動させる。或いは、気圧変動弁14を強制的に開閉させるとともに、気圧変動弁14から供給される外気流を集塵袋5に直接吹き付けるか又は台紙固定部材20に吹き付ける。これにより集塵袋5を変形又は振動させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙袋式フィルターなどの集塵袋に目詰まりした塵埃を除去する装置を備えた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の紙袋式フィルターなどの集塵袋を用いた電気掃除機では、使用している間に、集塵袋の通風量の多い部分が通風量の少ない部分より早く目詰まりする。したがって、集塵袋が塵埃で一杯になる前に、通風量の多い部分で目詰まりが生じ電気掃除機の吸込み力が弱くなってしまうことがある。また、集塵袋の目詰まりを検知する検知装置を取り付けている場合には、集塵袋内の塵埃量が塵埃で一杯になる前に目詰まりが生じた時点で、この検知器が作動するという不具合を生ずる。
【0003】
このような問題を解決するために、従来の紙袋式フィルターなどの集塵袋などを用いた電気掃除機において、特許文献1及び特許文献2に記載のように、集塵袋の内壁に付着した塵埃を除去する除塵装置を設けたものがある。
【0004】
特許文献1の電気掃除機は、ばねを介して宙に浮かした状態の収塵容器の中に紙袋などの集塵袋を収納し、電源コードのコードリールの回転と連動する連結歯車及び板ばねにより収塵容器を振動させるように構成したものである。すなわち、特許文献1の電気掃除機は、電源コードを引くことによりコードリールが回転し、これにより連結歯車及び板ばねが回転して収塵容器全体を振動させ、この収塵容器に接触している集塵袋を振動させることによって、集塵袋に目詰まりしている塵埃を除去するようにしている。
【0005】
また、特許文献2の電気掃除機は、紙袋式フィルターを収納する除塵枠を設け、電源コードを引き出すとき及び巻き戻すときのコードリールの回転力を衝撃的力に変え、この衝撃的力で除塵枠を叩くように構成したものである。すなわち、特許文献2の電気掃除機は、電源コードを引き出すとき及び巻き戻すときの両方で除塵枠を振動し、この振動を紙袋式フィルターに伝達することにより、紙袋式フィルターの内壁に吸いつけられている塵埃を除去するようにしたものである。
【0006】
【特許文献1】
特開昭60−24814号公報
【特許文献2】
特開昭60−103927号公報
【特許文献3】
特開平8−322767号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、集塵袋に付着した塵埃を除去可能とした従来の電気掃除機は、紙袋式フィルターなどの集塵袋を収納する収塵容器又は除塵枠を振動させ、この振動を収塵容器又は除塵枠に接触する集塵袋に伝達するようにしている。したがって、集塵袋の広がり状態によって収塵容器または除塵枠との接触状態が異なり、集塵袋と収塵容器または除塵枠との接触状態が十分でないときには、収塵容器又は除塵枠から集塵袋に十分な振動が伝達されないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであって、集塵袋に目詰まりしている塵埃を、集塵袋の広がり状態に拘わらず確実に除去し得るようにした電気掃除機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の課題解決手段に係る電気掃除機は、袋部の開口部に台紙部を取り付け、この台紙部に空気吸込口を設けた集塵袋と、集塵袋を収納する集塵室と、集塵室の壁面に形成された外気吸入用の吸入口と、集塵袋の台紙部を固定することにより集塵袋を吸入口の集塵室側の所定位置に取り付け得るようにした台紙固定部材と、台紙固定部材に接触するように設けられた振動付与装置とを備えていることを特徴とする。
【0010】
この第1の課題解決手段に係る電気掃除機によれば、集塵袋を固定する台紙固定部材に接触するように設けられた振動付与装置を備えているので、振動付与装置を電源コードの引き出し及び巻取り作業とは関係なく作動させることができる。また、振動付与装置が台紙固定部材と接触しているため、振動付与装置の振動を台紙固定部材に直接的に伝達することができる。さらに、集塵袋の開口部を形成する台紙部が台紙固定部材により固定されているため、台紙固定部材に伝達された振動が確実に集塵袋に伝達される。
したがって、第1の課題解決手段に係る電気掃除機によれば、集塵袋の広がり状態に拘わらず集塵袋を確実に振動させて、集塵袋に目詰まりしている塵埃を振るい落とすことができる。また、電源コードの引き出し作業や、電源コードの巻取り作業とは関係なく集塵袋を振動させて、集塵袋に目詰まりしている塵埃を振るい落とすことができる。また、集塵袋が部分的に目詰まりすることにより吸込み力が弱くなった電気掃除機の風量を確実に回復させることができる。
【0011】
また、第1の課題解決手段に係る電気掃除機において、前記振動付与装置を電動式駆動源により駆動するようにしてもよい。
振動付与装置を電動式駆動源により駆動するようにすると、スイッチ操作により集塵袋に振動を付与することができる。また、適当なコントローラを設ければ、電気掃除機のオン直後やオフ直前に集塵袋の除塵を行ったり、集塵袋の使用時間が一定時間を越えた時点で集塵袋の除塵を行ったりなどの制御を行うことも可能となる。
【0012】
また、上記第1の課題解決手段に係る電気掃除機において、振動付与装置を回転軸に偏心重りを取り付けた電動機とし、この振動付与装置を、クッション材を介して掃除機本体に取り付けてなる構成とすることもできる。
このようにすれば、簡略な構成の電動式振動付与装置を構成することができるとともに、掃除機本体に振動を伝達させることなく、台紙固定部材を介して集塵袋を確実に振動させ、集塵袋に目詰まりしている塵埃を振るい落とすことができる。
【0013】
また、上記第1の課題解決手段に係る電気掃除機において、前記台紙固定部材に、集塵袋の台紙部固定部の下方から袋部の後方端部にかけて集塵袋の底面部を支持する集塵袋受部を設けるとともに、前記振動付与装置を集塵袋受部と接触するように配置するようにしてもよい。
このようにすれば、集塵袋に塵埃が多くたまった場合に、集塵袋を台紙部と集塵袋の下方部とから振動させることができるので、より一層目詰まりしている塵埃を除去することができる。
【0014】
また、本発明の第2の課題解決手段に係る電気掃除機は、袋部の開口部に台紙部を取り付け、この台紙部に空気吸込口を設けた集塵袋と、集塵袋を収納する集塵室と、集塵室の壁面に形成された外気吸入用の吸入口と、吸入口と外部とを連通する通風路を開閉する開閉装置と、集塵袋の台紙部を固定することにより集塵袋を吸入口の集塵室側の所定位置に取り付け得るようにした台紙固定部材と、集塵室が所定圧力以下になった際に作動して外気を集塵室に流入させる気圧変動弁とを備え、さらに、この気圧変動弁は、外気を集塵室に流入させる際、外気が集塵袋に向けて供給されるように配置されていることを特徴とする。
【0015】
この第2の課題解決手段に係る電気掃除機によれば、吸入口と外部とを連通する通風路を開閉する開閉装置が設けられているので、この開閉装置を開閉することにより集塵室内の気圧を上下変化させ、気圧変動弁を開閉させることができる。この結果、気圧変動弁が閉じているときは、集塵袋の空気吸込口から空気が吸入されるので、集塵袋が後方に張り出すように膨れる。一方、気圧変動弁が開放されたときは、集塵袋を後方に張り出す力が取り除かれるとともに、外気が気圧変動弁から集塵袋に向かって流れる。これにより、集塵袋が空気の流れ方向に変形する。したがって、気圧変動弁の開閉により集塵袋の形状が変化し、この変形に伴い集塵袋に目詰まりしている塵埃が振るい落とされる。
【0016】
また、本発明の第3の課題解決手段に係る電気掃除機は、袋部の開口部に台紙部を取り付け、この台紙部に空気吸込口を設けた集塵袋と、集塵袋を収納する集塵室と、集塵室の壁面に形成された外気吸入用の吸入口と、吸入口と外部とを連通する通風路を開閉する開閉装置と、集塵袋の台紙部を固定することにより集塵袋を吸入口の集塵室側の所定位置に取り付け得るようにした台紙固定部材と、集塵室が所定圧力以下になった際に作動して外気を集塵室に流入させる気圧変動弁とを備え、さらに、前記台紙固定部材は、気圧変動弁の作動時に気圧作動弁から集塵室内に供給される空気の風圧を受ける風圧板を備えていることを特徴とする。
【0017】
この第3の課題解決手段に係る電気掃除機によれば、前記第2の課題解決手段に係る電気掃除機と同様に、通風路を開閉する開閉装置の開閉に対応して気圧変動弁が開閉する。その結果、気圧変動弁が閉じているときは、集塵袋の空気吸込口から空気が吸入されるので、集塵袋が後方に張り出すように膨れる。一方、気圧変動弁が開放されたときは、集塵袋を後方に張り出す力が取り除かれるとともに、空気が気圧変動弁から台紙固定部材の風圧板に向かって流れ、台紙固定部材を介して、前述の気圧変動弁閉鎖時とは異なる形状に集塵袋が変形する。したがって、気圧変動弁の開閉に伴い集塵袋の形状が変化するとともに台紙固定部材が振動する。そして、この変化と振動とにより集塵袋に目詰まりしている塵埃が振るい落とされる。
【0018】
このように、上述の第2及び第3の課題解決手段に係る電気掃除機によれば、開閉装置を開閉することにより、集塵袋の広がり状態に拘わらず集塵袋を確実に振動させることができる。また、電源コードの引き出し作業や、電源コードの巻取り作業とは関係なく集塵袋を振動させることができる。また、集塵袋が部分的に目詰まりすることにより弱くなっていた電気掃除機の吸込み力を確実に回復させることができる。
【0019】
また、この第2及び第3の課題解決手段に係る電気掃除機において、前記開閉装置を電動式としてもよい。
開閉装置を電動式とすれば、スイッチ操作により集塵袋に振動を付与することができる。また、適当なコントローラを設ければ、電気掃除機をオン直後やオフ直前に集塵袋の塵埃除去を行うことができる。また、集塵袋の延べ使用時間が一定時間を越えた時点で集塵袋の除塵を行うなどの制御を行うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る電気掃除機を、図1及び図2を参照しながら詳細に説明する。なお、図1は実施の形態1に係る電気掃除機の側断面図である。また、図2は一部分を断面図で示した同電気掃除機の正面図である。
【0021】
実施の形態1に係る電気掃除機は、掃除機本体1の内部に集塵室2及び送風機室3を有している。集塵室2は、掃除機本体1の前部に設けられ、送風機室3は仕切壁4を介して集塵室2の後部に設けられている。集塵室2は集塵袋としての紙袋式フィルター5を収納するスペースであり、送風機室3は、電動機により駆動される送風機6を収納するスペースである。
【0022】
また、掃除機本体1の前面(図1における左側)には、外気吸入用の吸入口11が開口され、掃除機本体1の後部には送風機6からの排気を外部に放出するための排出口12が設けられている。また、掃除機本体1の上部には、集塵室2を開閉するための上蓋13が設けられており、上蓋13の内部側に気圧変動弁14が設けられている。気圧変動弁14は、特許文献3に記載されている安全弁と同様のものであり、集塵室2が所定圧力以下になった際に作動し、集塵室2内に外気を導入して送風機用電動機の過熱を防止するものである。また、掃除機本体1の下部には、掃除機本体を床面上で転がして移動させるための前車輪15及び後車輪16が設けられている。
【0023】
前記仕切壁4は、垂直の板部材からなり、集塵室2内の空気を送風機室3に吸引可能とする多数の空気通過孔が形成されている。また、仕切壁4の下端部には集塵室2から送風機室3に跨るように振動付与装置30(詳細後記)が取り付けられている。
【0024】
掃除機本体1の前面部に設けられた吸入口11は、外部の空気を取り込むためのものであって、この吸入口11には吸込具(図示せず)を先端に連結するホース(図示せず)などの連結具が接続される。また、吸入口11の後部の集塵室2側には集塵袋としての紙袋式フィルター5を取り付けるための台紙固定部材20が設けられている。なお、吸込具のホース側には、掃除機をオンオフさせるための電源スイッチや、振動付与装置をオンオフさせるための除塵スイッチが設けられている(図示せず)。
【0025】
紙袋式フィルター5は、袋部5aの開口部に台紙部5bを取り付け、この台紙部5bの略中央に空気吸込口5cが形成されている。
【0026】
台紙固定部材20は、紙袋式フィルター5の台紙部5bの下端縁を挿入して載せる溝部21と、紙袋式フィルター5の台紙部5bの上端部を挟み込むことができる挟み部22とを備えている。また、台紙固定部材20は、紙袋式フィルター5を台紙固定部材20に挟むときは、紙袋式フィルター5の空気吸込口5cと吸入口11とを芯合わせした所定位置になるように調整可能とされている。
【0027】
なお、本実施の形態における台紙固定部材20には、紙袋式フィルター5の底面部を支持する集塵袋受部23が形成されている。集塵袋受部23は、紙袋式フィルター5内に多量の塵埃が捕集されて溜まっているときに、紙袋式フィルター5が下方に垂れないようにする機能を備えたものである。そのために、集塵袋受部23は、台紙固定部材20の溝部21の下方部から水平に、かつ後方に延びる平板状の水平面部23aと、水平面部23aの後端において上方に立ち上げられた垂直面部23bとを備えている。また、水平面部23aと垂直面部23bとには多数の空気流通口が形成されている。
【0028】
また、水平面部23aの後端部から垂直面部23bに跨る部分の一部には、後述する振動付与装置30の配設スペースを形成するために、前方、かつ上方に窪ませた凹部23cが設けられている。
【0029】
振動付与装置30は、駆動源としての電動機31と、この電動機31の回転軸に取り付けられた偏心重り32とから構成されている。このように構成された振動付与装置30は、収納籠35内に収容されている。振動付与装置30を収容した収納籠35は、回転軸31の軸心が前後方向となる状態で、クッション材37を介して掃除機本体1に取り付けられている。振動付与装置30の取付位置は、送風機6の左右の側方下部のデッドスペース部が利用されている(図2参照)。そして、収納籠35の前部が集塵袋受部23の凹部23c内に位置し、かつ収納籠35の前部がこの凹部23cにおいて台紙固定部材20と接触するように構成されている。
【0030】
次に、以上のように構成された電気掃除機について、その作動を説明する。
集塵袋としての紙袋式フィルター5の取付は、台紙固定部材20の下端部の溝部21に紙袋式フィルター5の台紙部5bの下端を差し込み、次いで、台紙固定部材20の上端部の挟み部22で紙袋式フィルター5の台紙部5bの上端部を挟み込む。これにより、集塵室2内の所定位置に所定の状態で紙袋式フィルター5が取り付けられる。
【0031】
次いで、ホースを吸入口11に取り付け、このホースの先端部に吸込具(図示せず)を取り付ける。そして、吸込具の上部に取り付けられた電源スイッチをオンして掃除を行う。電源スイッチをオンすると送風機6が運転される。送風機6が運転されると、吸込具、ホース、吸入口11を通して塵埃を含む外部空気が掃除機内に吸入される。掃除機内に吸入された空気は、紙袋式フィルター5を通過する際に除塵される。除塵された塵埃は紙袋式フィルター5内に貯留されるが、細かい塵埃は紙袋式フィルター5の内壁に付着し、紙袋式フィルター5の内壁を目詰まりさせる。また、紙袋式フィルター5のうち、特に通過風量の多い部分は、通過風量の少ない部分に比し目詰まりし易くなる。そして、掃除機の使用回数の増加や掃除時間の増加により、目詰まり度合いが大きくなると掃除機の吸込み力、すなわち吸込み風量が低下する。なお、目詰まり検知器を装着している場合にはこの検知器が作動する。
【0032】
そこで、使用者は、風量が低下したと判断した場合、除塵スイッチ(図示せず)を投入することにより、振動付与装置30を作用させることができる。この振動付与装置30が作動すると、振動付与装置30が発する振動が台紙固定部材20に伝達される。また、この振動が台紙固定部材20を介して集塵袋としての紙袋式フィルター5に伝達される。これにより紙袋式フィルター5の内面に付着して目詰まりを起こさせていた塵埃が振るい落とされ、目詰まりが解消され、掃除機の吸込力、すなわち吸込み風量を回復させることができる。
【0033】
このように、この実施の形態1に係る掃除機によれば、振動付与装置30を電源コードの引き出し及び巻取り作業とは関係なく作動させることができる。また、振動付与装置30が発信する振動が台紙固定部材20に直接的に伝達されるので、集塵袋としての紙袋式フィルター5が確実に振動し、紙袋式フィルター5に目詰まりしている塵埃を確実に除去することができ、掃除機の吸込み力を確実に回復することができる。
【0034】
また、この実施の形態1に係る掃除機では、振動付与装置30が電動式とされているので、スイッチ操作により集塵袋に目詰まりしている塵埃を除去することができる。
【0035】
また、実施の形態1に係る電気掃除機によれば、台紙固定部材20に、紙袋式フィルター5の台紙部5bから袋部5aの後方端部に至る紙袋式フィルター5の下方部を支持する集塵袋受部23を設けるとともに、振動付与装置30を集塵袋受部23と接触するように配置しているので、紙袋式フィルター5を台紙部5bと紙袋式フィルター5の下方部とから振動させることができる。したがって、紙袋式フィルター5に塵埃が多く溜まっていても紙袋式フィルター5を確実に振動させることができ、目詰まりしている塵埃を確実に除去することができる。
【0036】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る掃除機について、図3〜図5に基づき説明する。
実施の形態2に係る掃除機は、実施の形態1に記載の振動付与装置に代わるものとして、気圧変動弁を意図的に強制的に作動させ、気圧変動弁から流入させる空気流により集塵袋としての紙袋式フィルターを変形させるようにしたものである。
図3は実施の形態2に係る掃除機の側断面図であり、図4は同電気掃除機の開閉装置周りの平面図であり、上半分を断面図で示している。また、図5は図4におけるA−A断面図である。以下この図に基づき具体的に説明する。なお、実施の形態1に対応する部分には同一の符号を付す。また、同一の符号を付した部分は実施の形態1の場合と同様とし、その説明を省略する。
【0037】
実施の形態2に係る掃除機は、上記の点を除く基本構成は実施の形態1の場合と同様である。すなわち、この実施の形態2に係る掃除機も、実施の形態1の場合と同様に、掃除機本体1の内部に集塵室2及び送風機室3を有し、集塵室2の上蓋13の内部側に気圧変動弁14が設けられている。
【0038】
実施の形態2は、上記基本構成において、気圧変動弁14が作動して外気を集塵室2内に流入させる際、外気が紙袋式フィルター5に向けて供給されるように、気圧変動弁14を配置している。
【0039】
また、この実施の形態2においては、吸入口11の外部側に、外部から吸入口11に至る通風路を開閉する開閉装置40が設けられている。開閉装置40は、垂直方向の軸心を中心として回転可能に構成された円筒状の弁体41を有している。そして、この弁体41には流入孔11の直径とほぼ同径の水平方向の空気流路41aが形成されている。
また、開閉装置40は、弁体41を垂直方向の軸心で回転させるモータ42と、弁体41及びモータ42を収納するケーシング43とを有している。なお、ケーシング43の一端側は,本開閉装置40を吸入口11の内部に挿入して接続可能とした接続接手部43aとして形成され、ケーシング43の他端側は、吸込具を構成するホースを接続可能とする接続接手部43bとして形成されている。
【0040】
したがって、この開閉装置40において、モータ43により弁体41を回転させると、弁体41が90度回転するごとに通風路が開閉される。
【0041】
なお、この実施の形態2においては、実施の形態1に使用されていた振動付与装置30が用いられていない。また、台紙固定部材20には集塵袋受部23が形成されていない。
【0042】
以上のように構成された実施の形態2に係る電気掃除機によれば、吸入口11と外部とを連通する通風路を開閉する開閉装置40が設けられているので、モータ42を駆動して弁体41を回転させることにより開閉装置40を強制的に、かつ意図的に開閉させ、集塵室2内の気圧を上下変化させることができる。また、開閉装置40の開閉速度を調整することにより、集塵室2内の気圧を所定値まで低下させることができ、気圧変動弁14を開閉させることができる。この結果、気圧変動弁14が閉じているときは、集塵袋としての紙袋式フィルター5の空気吸込口5cから空気が吸入されるので、紙袋式フィルター5が後方に張り出すように膨れる。一方、気圧変動弁14が開放されたときは、紙袋式フィルター5を後方に張り出す力が取り除かれるとともに、外気が気圧変動弁14から紙袋式フィルター5に向かって流れる。これにより、紙袋式フィルター5が外気の風力により、外気の流れ方向に変形する。したがって、気圧変動弁14の開閉により集塵袋としての紙袋式フィルター5の形状が変化し、この変化に伴い紙袋式フィルター5に目詰まりしている塵埃が振るい落とされる。
【0043】
また、この実施の形態2に係る掃除機では、開閉装置40が電動式開閉弁として構成されているので、スイッチ操作により紙袋式フィルター5に目詰まりしている塵埃を除去することができる。
【0044】
また、実施の形態2に係る電気掃除機によれば、開閉装置40を開閉することにより、紙袋式フィルター5内の塵埃量の多少に関係なく紙袋式フィルター5を確実に振動させることができる。また、電源コードの引き出し作業や、電源コードの巻取り作業とは関係なく集塵袋を振動させることができる。また、集塵袋が部分的に目詰まりすることにより弱くなっていた電気掃除機の吸込み力を確実に回復させることができる。
【0045】
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係る電気掃除機について、図6に基づき説明する。
実施の形態3に係る電気掃除機は、実施の形態2の場合と同様に、気圧変動弁を意図的に強制的に開閉作動させ、気圧変動弁から流入させる外気を台紙固定部材に設けた風圧板に向けて流入させ、台紙固定部材を振動させるようにしたものである。
図6は実施の形態3に係る掃除機の側断面図である。以下この図に基づき具体的に説明する。なお、実施の形態1及び実施の形態2に対応する部分には同一の対応する符号を付す。また、同一の対応する符号を付した部分は実施の形態1及び2の場合と同様とし、その説明を省略する。
【0046】
実施の形態3に係る掃除機は、上記の点を除く基本構成は実施の形態1及び実施の形態2の場合と同様である。すなわち、この実施の形態3に係る掃除機も、実施の形態2の場合と同様に、掃除機本体1の内部に集塵室2及び送風機室3を有している。また、吸入口11と外部とを連通する通風路を開閉する開閉装置40が、吸入口11の外部側に設けられている。また、集塵室2の上蓋13の内部側に気圧変動弁14が設けられている。この気圧変動弁14は、実施の形態1及び2のものと同一であって、特許文献3に記載されている安全弁と同様のものである。
【0047】
上記基本構成において、台紙固定部材20は上端部から後方に向けて延びる腕部201を有している。また、気圧変動弁14は、作動して外気を集塵室2内に流入させる際、外気が台紙固定部材20の腕部201の後端部に向けて供給されるように配置されている。腕部201の後端部は、気圧変動弁14からの空気流の風力を直接受ける風圧受板201aとして形成されている。また、台紙固定部材20の下端部から後方に向けて、集塵袋としての紙袋式フィルター5を下面で支持するための集塵袋受部202が形成されている。また、この集塵袋受部202の後端部はスプリングコイル203により掃除機本体1に支持されている。
【0048】
以上のように構成された実施の形態3に係る電気掃除機によれば、前記実施の形態2に係る電気掃除機と同様に、通風路を開閉する開閉装置40の開閉に対応して気圧変動弁14が開閉する。その結果、気圧変動弁14が閉じているときは、集塵袋としての紙袋式フィルター5の空気吸込口5cから空気が吸入されるので、紙袋式フィルター5が後方に張り出すように膨れる。一方、気圧変動弁14が開放されたときは、紙袋式フィルター5を後方に張り出す力が取り除かれるとともに、外気が気圧変動弁14から台紙固定部材20の風圧受板201aに向かって流れる。したがって、紙袋式フィルター5の台紙部5bを固定し、紙袋式フィルター5の底面を支持する台紙固定部材20の後方部が下方に押され、前述の気圧変動弁14の閉鎖時とは異なる形状に紙袋式フィルター5が変形する。また、気圧変動弁14の開閉により紙袋式フィルター5の形状が変化するとともに、台紙固定部材20が振動して紙袋式フィルター5が振動する。そして、この変化と振動とにより集塵袋に目詰まりしている塵埃が振るい落とされる。
【0049】
また、この実施の形態3に係る掃除機では、開閉装置40が電動式開閉弁として構成されているので、スイッチ操作により紙袋式フィルター5に目詰まりしている塵埃を除去することができる。
【0050】
また、実施の形態3に係る電気掃除機によれば、開閉装置40を開閉することにより、紙袋式フィルター5内の塵埃量の多少に関係なく紙袋式フィルター5を確実に振動させることができる。また、電源コードの引き出し作業や、電源コードの巻取り作業とは関係なく集塵袋を振動させることができる。また、集塵袋が部分的に目詰まりすることにより弱くなっていた電気掃除機の吸込み力を確実に回復させることができる。
【0051】
このように構成される本発明は、次のように変更して具体化することもできる。
(1) 実施の形態1〜3において、除塵スイッチを廃止し、運転スイッチのオン又はオフ時、自動的に振動付与装置30又は開閉装置40を一定時間作動させるようにしてもよい。
また、電機掃除機に集塵袋5の目詰まりセンサーを設け、この目詰まりセンサーが作動したときに、振動付与装置30又は開閉装置40を一定時間作動させるようにしてもよい。
(2) 実施の形態1において、振動付与装置の取り付け位置は、前述の送風機左右の下部位置に限定されない。台紙固定部材に直接振動を伝達させ得る位置であればよく、台紙固定部材の形状とともにその位置を変更することができる。
(3) 実施の形態1において、台紙固定部材20は、紙袋式フィルター5を所定位置に固定し得るものであればよく、上記構造のものに限定されるものではない。例えば、集塵袋受部23を備えていないものであってもよい。
また、実施の形態3においても、台紙固定部材20の集塵袋受部23を削除することは可能である。
(4) 実施の形態1〜3において、空気吸込口5cは台紙部5bの略中央部に設けられていたが、これに限定されるものではなく他の部材との位置関係により台紙部5bの中心部からずらせた位置とすることもできる。
【0052】
【発明の効果】
本発明に係る電気掃除機によれば、集塵袋の広がり状態に拘わらず集塵袋を確実に振動させることができる。また、電源コードの引き出し作業や、電源コードの巻取り作業とは関係なく集塵袋を振動させることができる。このように第1の課題解決手段に係る電気掃除機によれば、集塵袋に目詰まりした塵埃を集塵袋の広がり状態に拘わらず常に確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電気掃除機の側断面図である。
【図2】一部分を断面図で示した同電気掃除機の正面図である。
【図3】実施の形態2に係る電気掃除機の側断面図である。
【図4】同電気掃除機の開閉装周りの平面図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】実施の形態3に係る掃除機の側断面図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体
2 集塵室
5 紙袋式フィルター(集塵袋)
5a 袋部
5b 台紙部
5c 空気吸入口
11 吸入口
14 気圧変動弁
20 台紙固定部材
21 溝部
22 挟み部
23 集塵袋受部
23a 水平面部
23b 垂直面部
23c 凹部
30 振動付与装置
32 偏心重り
31 電動機
35 収納籠
37 クッション材
40 開閉装置
201 腕部
201a 風圧受板
202 集塵袋受部

Claims (7)

  1. 袋部の空気吸込口に台紙部を取り付け、この台紙部に空気吸込口を設けた集塵袋と、集塵袋を収納する集塵室と、集塵室の壁面に形成された外気吸入用の吸入口と、集塵袋の台紙部を固定することにより集塵袋を吸入口の集塵室側の所定位置に取り付け得るようにした台紙固定部材と、台紙固定部材に接触するように設けられた振動付与装置とを備えていることを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記振動付与装置は、電動式駆動源により駆動されることを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 前記振動付与装置は、駆動源としての電動機と、この電動機の回転軸に取り付けられた偏心重りとから構成されてなり、かつ、クッション材を介して掃除機本体に取り付けてなることを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  4. 前記台紙固定部材は、集塵袋の台紙部固定部の下方から袋部の後方端部にかけて集塵袋の底面部を支持する集塵袋受部を備え、前記振動付与装置は、集塵袋受部と接触するように配置されていることを特徴とする請求項2又は3記載の電気掃除機。
  5. 袋部の空気吸込口に台紙部を取り付け、この台紙部に空気吸込口を設けた集塵袋と、集塵袋を収納する集塵室と、集塵室の壁面に形成された外気吸入用の吸入口と、吸入口と外部とを連通する通風路を開閉する開閉装置と、集塵袋の台紙部を固定することにより集塵袋を吸入口の集塵室側の所定位置に取り付け得るようにした台紙固定部材と、集塵室が所定圧力以下になった際に作動して外気を集塵室に流入させる気圧変動弁とを備え、さらに、この気圧変動弁は、外気を集塵室に流入させる際、外気が集塵袋に向けて供給されるように配置されていることを特徴とする電気掃除機。
  6. 袋部の開口部に台紙部を取り付け、この台紙部に空気吸込口を設けた集塵袋と、集塵袋を収納する集塵室と、集塵室の壁面に形成された外気吸入用の吸入口と、吸入口と外部とを連通する通風路を開閉する開閉装置と、集塵袋の台紙部を固定することにより集塵袋を吸入口の集塵室側の所定位置に取り付け得るようにした台紙固定部材と、集塵室が所定圧力以下になった際に作動して外気を集塵室に流入させる気圧変動弁とを備え、さらに、前記台紙固定部材は、気圧変動弁の作動時に気圧作動弁から集塵室内に供給される空気の風圧を受ける風圧板を備えていることを特徴とする電気掃除機。
  7. 前記開閉装置は、電動式駆動源により駆動されることを特徴とする請求項5又は6記載の電気掃除機。
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