JP3903366B2 - 吸引装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、落葉等の塵芥を集める吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から落葉等の塵芥を掃除するための吸引装置が知られている。吸引装置は内部に配置された羽根車の回転運動によって、吸込み口から塵芥を吸い込み、吹出し口から吹出す。吸引装置の集塵口には布製の集塵袋が取り付けられ、この集塵袋に塵芥が溜められる。塵芥が一杯になると、集塵袋が吸引装置から取り外され、集塵袋から塵芥が取り出される。再度吸引装置を使用する場合は、塵芥を取り出した後の集塵袋を吸引装置に取り付ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
布製の集塵袋で塵芥を溜める吸引装置にあっては、上述のように集塵袋から塵芥を取り出す作業が必要になる。本出願人は、この作業をなくすために、家庭用の掃除機のように使い捨ての紙パックが使える吸引装置を提案している(特願2001−036951参照)。この吸引装置では、布製の集塵袋の内部に紙パックを着脱自在に設け、紙パックが塵芥で一杯になると紙パックごと塵芥を捨てられるようにしている。
【0004】
しかしながら、吸引装置に紙パックを使用した場合、家庭用の掃除機と異なり以下の問題が生じるおそれがある。一般に紙パックは、厚紙と、薄く通気性のある紙袋とからなり、厚紙の開口の周囲に紙袋の口部とを接着することで製造される。そして、紙袋に塵芥が溜まると、紙袋が徐々に重くなってくる。家庭用の掃除機では、紙袋は集塵室に収納されているので、紙袋の重量は集塵室の底面、壁面に支持される。しかし、紙パックを着脱自在に設けた吸引装置では、紙袋は厚紙から吊り下げられているので、紙袋の重量によって厚紙と紙袋との接着部分に力が加わり、ひいては厚紙から紙袋が剥離するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、集塵口に紙パックを着脱自在に設けた吸引装置において、厚紙から紙袋が剥離することを防止できる吸引装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者は、厚紙から紙袋を吊り下げるのみならず、紙袋が重くなってくると紙袋を覆う布製のカバーでも紙袋を支えられるようにした。すなわち請求項1の発明は、吸込み口及び集塵口を有し、内部に配置された羽根車の回転運動によって、前記吸込み口から吸い込んだ塵芥を前記集塵口から吹出す送風機と、この送風機の前記集塵口に着脱自在に取り付けられる紙パックと、前記送風機に取り付けられ、この紙パックを覆う布製のカバーとを備え、前記紙パックは、厚紙と、この厚紙に接合される紙袋とを有し、塵芥が溜められた前記紙袋の重量が前記カバーに支持されることを特徴とする吸引装置により、上述した課題を解決した。
【0007】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の吸引装置において、前記カバーは、前記送風機の集塵口に着脱自在に取り付けられるホルダに接続され、前記ホルダと前記カバーとで構成される、前記紙袋を覆う部分の断面の内周の長さが、前記紙袋を覆う部分の内側に収まる前記紙袋の断面の外周の長さと略同じ、あるいは、前記紙袋を覆う部分の内側に収まる前記紙袋の断面の外周の長さが、前記紙袋を覆う部分の断面の内周の長さよりも長いことを特徴とする。
【0008】
さらに、請求項3の発明は、請求項2に記載の吸引装置において、塵芥が溜められた前記紙袋の外周面が紙袋の周囲に配置された前記ホルダに接触することを特徴とする。
【0009】
さらに、請求項4の発明は、請求項2または3に記載の吸引装置において、前記厚紙が前記送風機と前記ホルダとの間に挟まれ、塵芥が溜められる前の前記紙パックは、前記ホルダの、前記カバーとは反対側の一端から前記ホルダ内に挿入され、塵芥が溜められた後の紙パックは、前記ホルダの、前記カバー側の他端から取り出されることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5の発明は、請求項1に記載の吸引装置において、前記カバーは、前記送風機の集塵口に着脱自在に取り付けられるホルダに接続され、前記送風機の吸込み口を構成するノズルの先端と、前記カバーの最下端を結ぶ線が、地面に対して略平行となる状態において、前記ホルダと前記カバーが接続される部分のうち、前記送風機のノズルから最も離れた点から地面に垂直に下ろした線と、前記ホルダと前記カバーが接続される部分のうち、前記送風機のノズルに最も近い点から地面に下ろした線との間に、前記紙袋の重心が位置することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る吸引装置について説明する。図1は吸引装置の側面図(一部断面を含む)を示す。この吸引装置は、吸込み口1及び集塵口2を有する送風機3と、この送風機3の集塵口2に着脱自在に取り付けられる紙パック4と、この紙パック4を覆う布製のカバー5とを備える。送風機3の内部には羽根車6が配置される。送風機3は羽根車6の回転運動によって、落葉等の塵芥を吸込口1から吸込み、羽根車6で塵芥を破砕した後、集塵口2から吹出す。集塵口2から吹出された塵芥は紙パック4に溜められ、家庭用の掃除機と同様に紙パック4毎捨てられる。
【0012】
吸引装置は、落葉等の塵芥を吸引して紙パック4に集める吸込み機能を有するのみならず、ノズル7から吹出された空気によって落葉等の塵芥を集める吹出し機能をも有する。すなわち、この送風機には、紙パック4側の集塵口2へ導く通路とノズル7側の吹出し口8へ導く通路とで、空気が流れる通路を択一的に切り替える切替機構9が設けられる。切替機構9でノズル7側の吹出し口8へ導く通路を選択したときは、吸込み口1から吸込まれた空気が、羽根車6を経由してノズル7側の吹出し口8から吹出される。
【0013】
送風機3は、羽根車6と、羽根車6を回転駆動するモータ10と、羽根車6及びモータ10が内部に配置されるハウジング11と、ハウジング11に接続されるノズル7とを備える。
【0014】
羽根車6は、吸い込まれた空気に羽根車6の軸線に対して垂直外向きの流れを生じさせる所謂遠心羽根車からなる。羽根車6の回転運動によって、羽根車6の軸線方向に流れる空気は、羽根車6内で向きを略90度変え、羽根車6の半径方向に流れる。羽根車6の半径方向に流れた空気は、ハウジング11のうず形室11a及び分岐室11bを経由してノズル7側の吹出し口8あるいは紙パック4側の集塵口2から吹き出される。羽根車6の中心には、モータ10によって回転駆動される駆動軸12が結合される。羽根車6の中心線は、ノズル7の吸込口1の中心線と一致せずに鋭角で交差している。なお、羽根車6の中心線は吸込み口1の中心線と鋭角に交差しなくて平行であってもよい。
【0015】
羽根車6は、その回転運動によって吸込み口1から空気を吸い込む。羽根車6の縁部には鋭利なカッタが設けられ、このカッタが羽根車6を通過する比較的大きなゴミを粉砕する。
【0016】
羽根車6の周囲にはうず形室11aが形成されている。このうず形室11aの下流側には、分岐室11bが設けられる。この分岐室11bに切替機構9が配置される。分岐室11bの下流側には紙パック4側の集塵口2及びノズル7側の吹出し口8が設けられる。また、ハウジング11の下部にはホルダ13が装着される装着部11cが形成される。ハウジング11の上部には、手で把持するためのハンドル14が設けられる。ハンドル14のノズル7側の端部には、モータをオン・オフするためのスイッチ15が設けられる。吸込み口1を塵芥に向けやすいように、ハンドル14が配置される平面は羽根車6の中心線と略平行になっている。
【0017】
ハウジング11にはノズル7が接続されている。このノズル7は内部を仕切り壁7aによって上下に区切られている。ノズル7の上部が吸込みノズル7bでノズル7の下部が吹出しノズル7cである。吸込みノズル7bが吸込み口1を構成し、吹出しノズル7cがノズル7側の吹出し口8を構成する。吸込みノズル7bの後端はハウジング11のうず形室11aに連通し、吹出しノズル7cの後端は分岐室11bに連通する。吸込みノズル7bは断面が一様に形成されるが、吹出しノズル7cは空気の流速を高めるために先端に向かって先細りに形成される。
【0018】
ハウジング11の分岐室11bには、切替機構9が配置される。この切替機構9は、摘み9aと、この摘み9aと共に回転する弁体9bとを有する。弁体9bは、紙パック4側の集塵口2に連通する通路あるいはノズル7側の吹出し口8に連通する通路を選択的に塞ぐ。吸い込む作業に吸引装置を用いる場合、弁体9bがノズル7側の吹出し口8に連通する通路を塞ぐように、摘み9aを回転させる。これにより、吸込み口1から吸込まれた空気は、うず形室11a及び分岐室11bを経由して紙パック4側の集塵口2から吹き出される。吹出し作業に吸引装置を用いる場合、弁体9bが紙パック4側の集塵口2に連通する通路を塞ぐように、摘み9aを回転させる。これにより、吸込み口1から吸込まれた空気は、うず形室11a及び分岐室11bを経由してノズル7側の吹出し口8から吹き出される。
【0019】
ハウジング11の紙パック4側の集塵口2には、集塵口2から吊り下げられるように紙パック4が着脱自在に取り付けられる。紙パック4の厚紙は、ハウジング11の装着部11cとハウジング11に着脱自在に取り付けられるホルダ13との間に挟まれている。図2ないし図4は紙パックを示す。図2は厚紙の平面図を示し、図3は折り畳まれた紙パックの側面図を示し、図4は塵芥が溜められた後の紙パックの側面図を示す。紙パックは家庭用の掃除機に用いられる使い捨ての紙パックと同様な構成で、厚紙21とこの厚紙21に接合される通気性を有する紙袋22とから構成される。
【0020】
厚紙21の平面形状は前部が扇形に後部が方形に形成される。厚紙21の周縁は、紙袋22よりも外側に張り出している。厚紙21の前部には、塵芥を取り込むための開口23が形成され、中央部には装着時に紙パックが脱落しないようにハウジング11に設けられた位置決め突起26(図7(A)参照)が係合する係合孔24が形成され、後部には紙パック4の取り外しの際に指を掛けるための横長の孔25が形成されている。
【0021】
厚紙21の下面には紙袋22が接着等により結合される。紙袋22の口部が厚紙21の開口の周囲に接着されている。紙袋22はコンパクトに折り畳まれるように蛇腹状に形成される。塵芥が溜められた後の紙袋22は膨れるようになっている。
【0022】
図5及び図6は、ハウジング11の装着部11cに着脱自在に装着されるホルダ13を示す。図5はホルダ13の平面図を示し、図5はホルダ13の側面図(一部断面を含む)を示す。ホルダ13の中央には紙パック4が挿入される開口31が形成される。塵芥が溜められる前の紙パック4は、ホルダ13の、カバー5とは反対側の一端13a(上端)からホルダ13内に挿入される。塵芥が溜められた後の紙パック4は、ホルダ13の、カバー5側の他端13b(下端)から取り出される。
【0023】
ホルダ13の前部にはハウジング11の装着部11cの前端に設けた突起32(図7(A)参照)に係合する軸部33が設けられ、ホルダ13の後部にはハウジング11の装着部11cの後端に係合する係合レバー34が設けられる。ホルダ13をハウジング11の装着部11cに装着するときには、ホルダ13の軸部33を突起32に係合させ、その後、軸部33を中心としてホルダ13をハウジング11側に回転させ、その後、係合レバー34の爪35を装着部11cの後端に係合させる。ホルダをハウジングから取り外すときには、係合レバーの爪と装着部との係合を解除し、軸部を中心としてホルダをハウジングとは反対側に回転させ、軸部と装着部の突起との係合を解除する。
【0024】
ホルダ13の開口31の周囲には、ホルダ13とハウジング11との間で紙パック4の厚紙21を挟めるように支持板36,36が形成される。この支持板36,36は、開口31の前部から中央部付近までのみに形成され、中央部から後部までには形成されていない。ホルダ13を装着部11cに装着し、支持板36,36とハウジング11との間に厚紙21を挟むことによって、紙パック4は送風機3に装着される。また、ホルダ13を装着部11cから取り外した後、紙パック4の厚紙21を支持板36,36に沿ってスライドすることによって、紙パック4はホルダ13の他端13bから取り外される。
【0025】
ホルダ13の後部には、装着する前の紙パック4を位置決めするための位置決め部37が形成される。紙パック4は支持板36,36の前部と位置決め部37との間で位置決めされ、一時的に保持される。紙パック4がホルダ13に一時的に保持された状態でホルダ13を装着部11cに装着すると、厚紙21が位置決め部37から支持板36へと移動し、厚紙21が装着部11cと支持板36との間に挟まれる。
【0026】
図7は、紙パック4を送風機3の集塵口2に装着する工程図を示す。図中(A)に示すように、まず塵芥を溜める前の折り畳まれた紙パック4をホルダ13の一端13aからホルダ13内に挿入する。このとき厚紙21は、ホルダ13の位置決め部37に位置決めされる。次に、図中(B)に示すようにホルダ13の軸部33を装着部11cの突起32に係合させる。そして、係合レバー34の爪35が装着部11cの後端に係合するまで、軸部33を中心としてホルダ13を反時計方向に回転させる。このとき装着部11cの下端に設けた位置決め突起26が厚紙21の係合孔24に嵌まり込む。そして、図中(C)に示すように、紙パック4は装着部11cに対して一定の位置を保ったまま、位置決め部37から支持板36上に移動し、支持板36と装着部11cとの間に挟まれる。ここで、装着部11cの下端に設けた位置決め突起26が厚紙21の係合孔24に嵌まり込んでいるので、厚紙21が装着部11cから抜けることはない。
【0027】
また、紙パック4を装着部11cから取り外す場合は、係合レバー34の爪35と装着部11cとの係合を解除し、軸部33を中心としてホルダ13を時計方向に回転させる。これによりホルダ13が装着部11cから取り外される。そして、支持板36に対して紙パック4をスライドさせると、紙パック4がホルダの他端13b側から取り外される。
【0028】
塵芥が溜められる前の紙パック4は、カバー5とは反対側の一端13a(上端)からホルダ13内に挿入されるので、紙パック4をホルダ13に挿入する際、カバー5が邪魔になることがない。また、塵芥が溜められた後の紙パック4は、ホルダ13のカバー5側の他端13b(下端)から取り出されるので、塵芥によって膨らんだ紙パック4をも簡単にホルダ13から取り出すことができる。
【0029】
図8及び図9は、ホルダ13、ホルダ13の下部に接続されたカバー5、及び紙パック4を示す斜視図である。紙パック4は布製のカバー5で覆われている。カバー5は袋状に形成され、その口元に設けた口バンド5aがホルダ13に巻きつけられている。カバー5の形状は塵芥で膨らんだ紙袋の形状と略一致している。カバーの後部には切欠き5bが設けられ、この切欠き5bから紙パック4が取り出される。カバー5は通気性が殆どなく、紙袋22の内部に溜められた塵芥がカバー5を透過して外部に放出されるのを防止している。
【0030】
図10(A)はホルダ13及びカバー5の断面図を示し、図10(B)は紙パック4の断面図を示す。ホルダ13とカバー5とで構成される、紙袋22を覆う部分の断面の内周の長さL1が、紙袋22を覆う部分の内側に収まる紙袋22の断面の外周の長さL2と略同じ、あるいは、紙袋22を覆う部分の内側に収まる紙袋22の断面の外周の長さL2が、紙袋22を覆う部分の断面の内周の長さL1よりも長く設定される。これにより、図11(A)に示すように、塵芥が溜められた紙袋22の外周面がカバー5の内周面に接触し、紙袋22の重量がカバーに支持されている。また、塵芥が溜められた紙袋22の外周面が紙袋22の周囲に配置されたホルダ13にも接触している。
【0031】
本吸引装置では、紙パック4を覆うカバー5が紙パック4の重量を支持するので、厚紙21と紙袋22との接着部分に剥離する力が加わるのを防止することができる。また、紙パック4が周囲のホルダ13にも支持されるので、例えば使用中に吸引装置を左右(水平方向)に振ったときには、紙袋22の慣性力がホルダ13に加わり、厚紙21と紙袋22の接着部分にかかることがない。このため、厚紙21と紙袋22とが剥離するのをより確実に防止することができる。
【0032】
図11(B)は、比較のために、ホルダ13とカバー5とで構成される、紙袋22を覆う部分の断面の内周の長さL1が、紙袋22を覆う部分の内側に収まる紙袋22の断面の外周の長さL2よりも長い場合を示す。この場合、紙袋22の外周面の下部がカバー5の内周面の下部に接触することがなく、紙袋22の外周面とカバー5の内周面との間には隙間が空く。紙袋22の重量は厚紙21と紙袋22との接着部分に直接加わるので、厚紙21と紙袋22とが剥離するおそれがある。
【0033】
本実施形態では、紙袋22が厚紙21から剥離するのを防止するために、さらに以下の工夫をしている。紙パック4を支持するカバー5は、変形しやすい布製なので、樹脂のように形が決まらず、操作時の作業姿勢によって変形しやすい。この変形が生じると厚紙21と紙袋22との接着部分に力が加わる。したがって、一般的な作業姿勢において、カバー5及び紙袋22が変形しないような重量配分を考慮する必要がある。
【0034】
図1に示すように、この種の吸引装置の一般的な作業姿勢は、ノズル7の先端とカバー5の最下点とを結ぶ線が地面に対して略平行な状態である。この一般的な作業姿勢において、ホルダ13とカバー5が接続される部分のうち、送風機3のノズル7から最も離れた点P1から地面に垂直に下ろした線▲1▼と、ホルダ13とカバー5が接続される部分のうち、送風機3のノズル7に最も近い点P2から地面に下ろした線▲2▼との間に、紙袋22の重心Gが位置している。カバー5はその上部が、しっかりとした骨組となるホルダ13に接続されている。紙パック4は厚紙21がハウジング11とホルダ13との間に挟まれているが、実際に紙パック4を拘束しているのは外側のカバー5である。このため、カバー5とホルダ13との接続部分に対する紙袋22の重心Gを考慮するのが重要になってくる。そして本実施形態では、ホルダ13とカバー5との取付け部分の投影面積Sの範囲に、紙袋22の重心Gが位置している。なお、使い捨ての紙パックにおいて、紙袋22の重心は、紙袋22の側面形状の面積の中心と略重なっている。
【0035】
投影面積S内に紙袋22の重心Gを位置させることで、紙袋22に自重によるモーメントが生じ難くなり、紙袋22及びカバー5が安定する。これにより紙パック4及び紙パック4を支持するカバー5が変形するのを防止することができ、ひいては厚紙21からの紙袋22の剥離、あるいは紙袋22自体の破れを防止することができる。
【0036】
これに対し、仮に紙袋22の重心Gが、ホルダ13とカバー5が接続される部分の地面への投影面積Sから外れた位置にあると、紙袋22に自重によるモーメントが働く。例えば、紙袋22の重心Gが線▲2▼よりも前方にあると紙袋22が後方に移動しようとし、紙袋22の重心Gが線▲1▼よりも後方にあると紙袋22が前方に移動しようとする。したがって、紙袋22及び紙袋22を支持するカバー5が変形しやすくなり、厚紙21からの紙袋22が剥離するおそれが生じる。一方、紙袋22の重心Gが、投影面積Sの範囲内にあると、紙袋22は前方及び後方いずれへも移動しようとしない。
【0037】
なお、本発明は、上記実施形態の送風機に限られず、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の実施形態への適用が可能である。例えば、上記実施形態では、ノズル7を上下に区画してノズル7に吹出し口8も設けているが、ノズル7には吹出し口8を設けなくてもよい。そして、吹出し作業を行うために、紙パック4を取り外した部分に別途吹出しノズルを設けても良い。この場合切換機構9が不要になる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、塵芥が溜められた紙パックの重量を、紙パックを覆うカバーが支持するので、厚紙と紙袋との接着部分に剥離する力が加わるのを防止することができる。
【0039】
ところで、家庭用の掃除機のように樹脂製のカバーで紙袋を覆う方法も考えられるが、構成部品が増えて複雑になる上、重量もかさみコストも上昇してしまうという問題がある。このような吸引装置では、手で持てるように重量が軽く、操作も簡単なものが望まれることが多いので、樹脂製のカバーで紙袋を覆うのは適さない。
【0040】
請求項2の発明によれば、外側のカバーの寸法が内側の紙パックの寸法と略同じか、小さいので、外側のカバーで内側の紙パックを支持することができる。
【0041】
請求項3の発明によれば、紙パックが周囲のホルダにも支持されるので、例えば使用中に吸引装置を左右(水平方向)に振ったときにも、紙袋の慣性力がホルダに加わるので、厚紙と紙袋の接着部分にかかることがない。このため、厚紙と紙袋とが剥離するのを防止することができる。
【0042】
請求項4の発明によれば、塵芥が溜められる前の紙パックは、カバーとは反対側の一端からホルダ内に挿入されるので、紙パックをホルダに挿入する際、カバーが邪魔になることがない。また、塵芥が溜められた後の紙パックは、ホルダのカバー側の他端から取り出されるので、塵芥によって膨らんだ紙パックをも簡単にホルダから取り出すことができる。
【0043】
ノズルの先端とカバーの最下点とを結ぶ線が地面に対して略平行な状態になるのがこの種の吸引装置の一般的な作業姿勢である。紙パックを支持するカバーは、変形しやすい布製なので、樹脂のように形が決まらず、操作時の作業姿勢によって変形しやすい。請求項5の発明によれば、紙袋の重心が、ホルダとカバーが接続される部分の地面への投影面積の範囲にあるので、紙袋にその自重によるモーメントが生じ難くなり、紙袋及びカバーが安定する。これにより紙パック及び紙パックを支持するカバーが変形するのを防止することができ、ひいては厚紙からの紙袋の剥離、あるいは紙袋自体の破れを防止することができる。
【0044】
これに対し、仮に紙袋の重心が、ホルダとカバーが接合される部分の地面への投影面積から外れた位置にあるとすると、紙袋に自重によるモーメントが働き、紙袋及び紙袋を支持するカバーが変形しやすくなり、厚紙からの紙袋が剥離するおそれがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における吸引装置を示す側面図(一部断面を含む)。
【図2】紙パックの平面図。
【図3】折り畳まれた紙パックの側面図。
【図4】膨れた紙パックの側面図。
【図5】ホルダの平面図。
【図6】ホルダの側面図(一部断面を示す)。
【図7】送風機にホルダを装着する工程を示す工程図(図中(A)は装着前を示し、図中(B)は装着中を示し、図中(C)は装着後を示す)。
【図8】カバーに収納された紙パックを示す斜視図。
【図9】カバーから取り外された紙パックを示す斜視図。
【図10】図中(A)はホルダ及びカバーを示す断面図、図中(B)は紙パックを示す断面図。
【図11】カバーに収納された紙パックを示す断面図(図中(A)は本実施形態を示し、図中(B)は比較例を示す)。
【符号の説明】
1…吸込み口
2…集塵口
3…送風機
4・・・紙パック
5…カバー
6…羽根車
13…ホルダ
21…厚紙
22…紙袋
L1…紙袋を覆う部分の断面の内周の長さ
L2…紙袋を覆う部分の内側に収まる紙袋の断面の外周の長さ
▲1▼…送風機のノズルから最も離れた点から地面に垂直に下ろした線
▲2▼…送風機のノズルに最も近い点から地面に下ろした線
G…紙袋の重心

Claims (5)

  1. 吸込み口及び集塵口を有し、内部に配置された羽根車の回転運動によって、前記吸込み口から吸い込んだ塵芥を前記集塵口から吹出す送風機と、この送風機の前記集塵口に着脱自在に取り付けられる紙パックと、前記送風機に取り付けられ、この紙パックを覆う布製のカバーとを備え、
    前記紙パックは、厚紙と、この厚紙に接合される紙袋とを有し、
    塵芥が溜められた前記紙袋の重量が前記カバーに支持されることを特徴とする吸引装置。
  2. 前記カバーは、前記送風機の集塵口に着脱自在に取り付けられるホルダに接続され、
    前記ホルダと前記カバーとで構成される、前記紙袋を覆う部分の断面の内周の長さが、前記紙袋を覆う部分の内側に収まる前記紙袋の断面の外周の長さと略同じ、あるいは、前記紙袋を覆う部分の内側に収まる前記紙袋の断面の外周の長さが、前記紙袋を覆う部分の断面の内周の長さよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の吸引装置。
  3. 塵芥が溜められた前記紙袋の外周面が紙袋の周囲に配置された前記ホルダに接触することを特徴とする請求項2に記載の吸引装置。
  4. 前記厚紙が前記送風機と前記ホルダとの間に挟まれ、
    塵芥が溜められる前の前記紙パックは、前記ホルダの、前記カバーとは反対側の一端から前記ホルダ内に挿入され、
    塵芥が溜められた後の前記紙パックは、前記ホルダの、前記カバー側の他端から取り出されることを特徴とする請求項2または3に記載の吸引装置。
  5. 前記カバーは、前記送風機の集塵口に着脱自在に取り付けられるホルダに接続され、
    前記送風機の吸込み口を構成するノズルの先端と、前記カバーの最下端を結ぶ線が、地面に対して略平行となる状態において、
    前記ホルダと前記カバーが接続される部分のうち、前記送風機のノズルから最も離れた点から地面に垂直に下ろした線と、前記ホルダと前記カバーが接続される部分のうち、前記送風機のノズルに最も近い点から地面に下ろした線との間に、前記紙袋の重心が位置することを特徴とする請求項1に記載の吸引装置。
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