JP2007151599A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】集塵袋にて捕集した塵埃を確実に塵落としできる電気掃除機を提供する。
【解決手段】集塵袋8の上側面22aを叩打する塵落とし部材38を設ける。塵落とし部材38に連動して集塵袋8の下流側面22bを叩打するフィルタ枠84を設ける。塵落とし部材38とフィルタ枠84とが、集塵袋8に対して異なる2つの方向から力を作用させることで、異なる方向からの力による振動波を複合して集塵袋8に複雑な振動波を与え、集塵袋8で捕集した塵埃を確実に塵落としできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動送風機により吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部を備えた電気掃除機に関する。
従来、電気掃除機は、電動送風機を収容した掃除機本体内に、電動送風機の駆動により吸い込まれた塵埃を空気から分離して捕集する集塵部が設けられている。このような集塵部は、電気掃除機を使用するに従い、捕集した塵埃により目詰まりを起こすことがあり、集塵部が目詰まりを起こすと、集塵部内に塵埃を溜めるスペースが残っているにも拘らず、電動送風機の吸い込みが悪化して掃除効率が低下してしまうという問題がある。
そこで、掃除終了時に集塵部に力を作用させて、集塵部で捕集した塵埃を塵落としして掃除効率を復帰させることが考えられ、このような構成としては、集塵部としての集塵カップの下流側に設けられたフィルタの下流側に対して、電気掃除機の停止時に動作させてフィルタを塵落としする塵落とし装置を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−215897号公報(第4−5頁、図2)
しかしながら、上述の電気掃除機では、フィルタに作用する力が、下流側から上流側への一方向のみであるため、このフィルタにて捕集した塵埃の塵落としが充分とはいえないという問題点を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、集塵部にて捕集した塵埃を確実に塵落としできる電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、電動送風機により吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部と、集塵部に対して異なる複数の方向から力を作用させてこの集塵部で捕集した塵埃を落とす塵落とし部材とを具備したものである。
本発明によれば、塵落とし部材が、集塵部に対して異なる複数の方向から力を作用させることで、異なる方向からの力による振動波が複合されて複雑な振動波が集塵部に与えられ、集塵部で捕集した塵埃を確実に塵落としできる。
以下、本発明の第1の実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図10を参照して説明する。
図1および図10において、1は掃除機本体であり、この掃除機本体1は床面を走行可能な、いわゆるキャニスタ型の電気掃除機である。また、この掃除機本体1は、下ケース2と、この下ケース2の上側縁部に取り付けられたバンパ3と、このバンパ3を下ケース2との間で挟持するとともに後部側が下ケース2に回動可能に連結された蓋ケース4とを備えた本体ケース5を有し、この本体ケース5内には、後側に電動送風機6が収容される図示しない電動送風機室が区画され、この電動送風機室の前側に、集塵部としての集塵袋8が着脱可能で蓋ケース4の回動により上側が開閉される集塵室9が区画されている。
また、本体ケース5内の前側下部には、集塵室9に連通する本体吸込口としてのホース接続口11が開口形成され、このホース接続口11には、集塵ホース12、この集塵ホース12の上流端に設けられた手元操作管13に着脱自在に接続される延長管14、および、この延長管14の先端部に着脱自在に接続される吸込口体15が、順次連通接続されている。さらに、手元操作管13には、操作部16が設けられており、この操作部16には、電動送風機6の動作モードを設定する複数の操作スイッチ17が設けられている。
集塵袋8は、例えば紙パックフィルタ、あるいは布製のパックフィルタなどの使い捨てのものであり、図1に示すように、被取付部としての口枠21と、この口枠21が一体的に取り付けられる濾材としての袋体22とを備えている。
口枠21は、集塵袋8を集塵室9に取り付ける際に、この集塵室9の前部でホース接続口11の上部に設けられた本体クランプ25に嵌着固定されるもので、例えばボール紙などの厚紙により四角形状に形成され、中央部に吸込開口26が穿設され、袋体22に一体的に接着されている。そして、吸込開口26は、集塵袋8を集塵室9に取り付けた際にホース接続口11に気密に連結されることで、電動送風機6の駆動により空気とともに吸い込まれた塵埃を集塵袋8内に導入するものである。
袋体22は、通気性の濾材を複数層重ねて形成されたシートを袋状に折り畳んで形成されている。そして、この袋体22は、電動送風機6の駆動により吸込風が吸い込まれて後側へと膨らみ、この吸込風が通過する際に、この吸込風に含まれる塵埃が付着する集塵面としての上側面22aおよび下流側面22bなどを有している。
また、蓋ケース4には、集塵室9に臨んで駆動源としての上側塵落とし機構部31が設けられている。
この上側塵落とし機構部31は、図2および図3に示すように、蓋ケース4の表面側に設けられた取付凹部33に嵌合するドーム状の半透明の表示ケース34と、取付凹部33に穿設された孔部35に取り付けられる下部ケース36と、表示ケース34と下部ケース36との間に配設された隔壁部37とを備え、この隔壁部37には塵落とし部材38が設けられ、また、表示ケース34と隔壁部37との間に負圧室39が区画され、さらに、隔壁部37と下部ケース36との間に大気圧室40が区画されている。
表示ケース34は、図2ないし図4に示すように、平面視で円形状に形成され、裏面側である下側の外周縁部に、取付凹部33に嵌合する外周リブ43が形成され、下側の中央部に、円筒状の筒部44が形成され、この筒部44と外周リブ43との間に、隔壁部37との間で負圧室39を区画する環状リブ45および下部ケース36と接合される環状リブ46が、同心状に形成されている。
また、これら環状リブ45,46間には、連結リブ47a,47b,47c,47dがそれぞれ形成され、環状リブ45,46および連結リブ47a,47b間に、長孔状の長孔部48が穿設されているとともに、環状リブ45の連結リブ47c,47d間に、長孔49が穿設されている。
下部ケース36は、図2、図3および図5に示すように、平面視で円形状に形成され、上面の中央部に表示ケース34の筒部44より小径の円筒状の下部筒部51が形成され、この下部筒部51の外側に、隔壁部37との間で大気圧室40を区画する下部環状リブ52および表示ケース34の環状リブ46とシール部材Sを介して接合される下部環状リブ53が、同心状に形成されている。
また、下部ケース36の下面の中央部には、アーム部54,54が突設されている。さらに、下部環状リブ52,53間には、下部連結リブ55a,55b,55c,55dがそれぞれ形成され、下部環状リブ52の下部連結リブ55a,55b間に、長孔部48を介して大気圧室40を外気と連通させる複数の連通孔部56が穿設されているとともに、下部環状リブ52,53および下部連結リブ47c,47d間に、長孔49を介して負圧室39を集塵室9へと連通させる下部長孔57が穿設されている。
そして、下部連結リブ55a〜55dは、表示ケース34の連結リブ47a〜47dにそれぞれ対向している。
隔壁部37は、図2および図3に示すように、平面視略円形状のダイアフラム61と、このダイアフラム61の中央部に穿設された取付孔部62に取り付けられたキャップ部材63とを有している。
ダイアフラム61は、例えば軟質の合成樹脂などの弾性変形可能な部材により形成され、外周縁部に、表示ケース34の環状リブ46と下部ケース36の下部環状リブ53との間に挟持される断面H字状のフランジ65が形成されている。
キャップ部材63は、下部ケース36の下部筒部51の上側を覆って嵌合され、この下部筒部51の軸方向に摺動可能となっているとともに、上側が表示ケース34の筒部44内に進入可能となっている。また、この筒部44内に進入可能なキャップ部材63の上面は、所定の色に着色され、キャップ部材63が筒部44内に進入した際に、表示ケース34の外部すなわち蓋ケース4の外部からキャップ部材63の着色部を目視可能となっている。
さらに、キャップ部材63の下端周縁部には、キャップフランジ67が外側に突設され、このキャップフランジ67の外周縁部に、ダイアフラム61の取付孔部62の内周縁部に係合する係合突部68が形成されている。
そして、キャップ部材63の外周部には、隔壁部37を下方向すなわち大気圧室40側に付勢する付勢手段としてのばね69が取り付けられている。このばね69は、表示ケース34の筒部44の外周とキャップ部材63のキャップフランジ67との間に亘って配設され、電気掃除機の駆動すなわち電動送風機6の駆動により負圧室39が負圧となった際に縮み、電動送風機6の停止により負圧室39の負圧が解消された際に伸びるように構成されている。
ここで、キャップフランジ67は、ばね69の付勢により下部ケース36の下部筒部51の周囲に衝突することで音を発生する音発生手段を構成するものである。
また、キャップ部材63内には、シャフト71が一体的に取り付けられ、このシャフト71の先端部に塵落とし部材38が取り付けられている。
そして、塵落とし部材38は、上側塵落とし機構部31により隔壁部37と一体的に動作されるもので、平板状の部材本体73の下部に複数の上側叩き部としての上側叩きリブ74と連動部としての複数の連動用リブ75が突設され、カバーケース76により覆われている。
部材本体73の上側には、シャフト71の周囲に、負圧室39が負圧になってばね69が縮んだ状態でアーム部54,54が挿入される凹部77が設けられ、この凹部77の内部には、アーム部54,54の先端に突設されたアーム部突起78,78に係合するCリング79が嵌着されている。このCリング79は、アーム部54,54が凹部77に挿入された状態で、負圧室39の室圧が所定圧に達するまでアーム部54,54を介して隔壁部37を変位位置に一時的に保持する保持手段を構成している。
上側叩きリブ74は、図1ないし図3および図6に示すように、集塵袋8の袋体22の上側面22aを、電動送風機6の吸い込みの下流側である上側から上流側である下側へと叩打して塵落としするもので、前後左右に並設され、カバーケース76にスリット状に設けられた複数の突出孔Hのそれぞれからカバーケース76の下方である集塵室9側に突出可能に設けられ、電気掃除機の駆動状態ではカバーケース76内に退避するとともに、電気掃除機の停止状態でばね69が伸びることにより突出孔Hから下方へと突出して集塵袋8の袋体22に衝突するように構成されている。
さらに、連動用リブ75は、上側叩きリブ74よりも突出量が大きく設定され、これら上側叩きリブ74と同様に、カバーケース76の複数の突出孔Hから集塵室9側に突出している。また、これら連動用リブ75の前側下端部には、前側に向けて上方向へと傾斜した上側傾斜面75aが設けられている。
また、集塵室9の後部には、図7に示すように、この集塵室9と電動送風機室とを区画する壁部81が設けられ、この壁部81には、電動送風機室と集塵室9とを連通させる丸孔状の連通孔82が穿設されている。この連通孔82には、格子状にリブ83が設けられているとともに、これら連通孔82全体を覆うように電動送風機室側に図示しないフィルタが取り付けられている。
さらに、壁部81の前側、すなわち集塵室9側には、フィルタ枠84が取り付けられている。このフィルタ枠84は、図8および図9に示すように、固定枠85と、この固定枠85に取り付けられた後側叩き部材としての移動枠86およびフィルタ体87とを備え、図7に示すように、連通孔82の両側に上下方向に設けられた保持板88,88に両側を保持されて固定されて壁部81の連通孔82全体を覆うように形成されている。
図8および図9に戻って、固定枠85は、保持板88,88(図7)に保持される側板91,91と、これら側板91,91の下端部間および上端部間に一体に形成された下板92および上板93とを有する四角形枠状に形成され、側板91と側板91との間、および、下板92と上板93との間に亘って、格子状の格子リブ94が形成され、これら格子リブ94の間に正面視略四角形状の格子孔95が上下左右に複数形成されている。
各側板91の外側面には、上側寄りの位置に、係止リブ96(一方のみ図示)がそれぞれ突設されている。この係止リブ96は、フィルタ枠84を保持板88,88(図7)に取り付けた状態で、これら保持板88,88のそれぞれの上端部後側に切り欠き形成された切欠嵌合部97,97に嵌合してフィルタ枠84を保持板88,88に係止するものである。また、各側板91の内側面には、フィルタ体87を固定枠85内に保持する保持リブ98がそれぞれ突設されている。
下板92の外側面である下側面には、フィルタ枠84の集塵室9への装着時にこの集塵室9の底部に突き当たる突き当てリブ101が突設されている。また、この下板92の内側面である上側面には、移動枠86の下端部の位置を規制する規制リブ102,102が両側近傍に突設されているとともに、これら規制リブ102,102よりも後側の幅方向中央部に、フィルタ体87を固定枠85内に保持する下側保持リブ103,103が突設されている。
上板93の内側面である下側面には、フィルタ体87を固定枠85内に保持する図示しない上側保持リブが後側寄りの位置に突設されている。また、この上板93の幅方向中央部には、移動枠86の上側の一部が挿通される横長の挿通孔105が前側に設けられている。
また、移動枠86は、固定枠85の後側からこの固定枠85に取り付けられ、上側が前後方向へと傾動可能に設けられている。そして、この移動枠86は、両側枠111,111と、これら側枠111,111の下端部間および上端部間に一体に形成された下枠112および上枠113とを有する四角形枠状に形成され、下枠112と上枠113との間に亘って、上下方向に縦リブ部114が複数形成され、かつ、側枠111,111間に、縦リブ部114を連結する横リブ部115が幅方向に複数形成され、正面視で格子状となっている。
側枠111は、固定枠85の上下に隣接する格子孔95に対応する後側叩き部としての複数の叩きリブ117が順次設けられ、これら叩きリブ117の間に、格子リブ94が嵌合する嵌合凹部118が形成されている。また、この側枠111の下端部は、下方に向けて後方へと傾斜するように形成されている。このため、移動枠86の上側が固定枠85に対して前方へと傾動しやすくなっている。
叩きリブ117は、集塵袋8の袋体22の後側面である電動送風機6の吸込側に対向する下流側面22bを、電動送風機6の吸い込みの下流側から上流側、すなわち下流側面22bに対する方向へと叩打して塵落としするもので、電気掃除機の駆動状態では固定枠85の前面よりも後側に前端部が位置し、電気掃除機の停止状態で移動枠86が傾動することにより固定枠85の格子孔95から前方へと突出して集塵袋8の袋体22に衝突するように構成されている。すなわち、フィルタ枠84は、塵落とし部材としての機能を有している。
下枠112は、固定枠85の下板92の上側面にて、下側保持リブ103,103により前後方向の位置を規制されている。
上枠113の幅方向中心域には、固定枠85の挿通孔105に挿通されて上側に突出する上側突出部121が突設されている。この上側突出部121は、挿通孔105よりも幅寸法が小さい横長形状の接続部122と、この接続部122の上部に一体に設けられた突出頭部123とを有している。
接続部122は、挿通孔105の内縁部に対向する部分であり、この挿通孔105の前後方向の幅と、接続部122の厚みとの差が、移動枠86の固定枠85に対する傾動の最大ストロークに設定されている。
また、突出頭部123は、接続部122に対して前後方向に厚みが大きくなるように形成されているとともに、上端部の後側に、後側へと下方向に傾斜した傾斜面125が形成されている。この傾斜面125は、上側塵落とし機構部31により塵落とし部材38が駆動された際に、この塵落とし部材38の連動用リブ75の上側傾斜面75a(図2および図3)が当接することで、移動枠86の上側を前方へと傾動させるためのものである。
縦リブ部114は、側枠111と同様に、固定枠85の上下に隣接する格子孔95に対応する後側叩き部としての複数の叩きリブ127が順次設けられ、これら叩きリブ127の間に、格子リブ94が嵌合する嵌合凹部128が形成されている。
横リブ部115は、各叩きリブ117および各叩きリブ127の上下方向の略中心域と、嵌合凹部118,128に対応する位置とにそれぞれ形成されている。
一方、フィルタ体87は、集塵袋8の袋体22で捕集しなかった微細な塵埃、すなわち微細塵を付着させて捕集するスポンジ状のフィルタであり、移動枠86の後部から固定枠85に嵌着されている。
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
まず、本体ケース5の蓋ケース4を開け、集塵室9に集塵袋8を嵌着して吸込開口26をホース接続口11に連通させるとともに、袋体22を集塵室9内に配置させて、蓋ケース4を閉じる。
このとき、電動送風機6が停止しているため、上側塵落とし機構部31の負圧室39が大気圧と等しい室圧となっており、ばね69の付勢により隔壁部37が図2に示す位置に位置している。この状態で、上側叩きリブ74および連動用リブ75のそれぞれが突出孔Hから下方に突出しているとともに、キャップ部材63が表示ケース34から離間されていることで、キャップ部材63の上面の着色部分が表示ケース34の外側すなわち蓋ケース4の外部から目視しづらい状態となっている。
さらに、フィルタ枠84では、塵落とし部材38の連動用リブ75の突出により、この連動用リブ75の上側傾斜面75aが上側突出部121の傾斜面125に当接し、移動枠86の上側が固定枠85に対して前側に傾動した状態となっている。
次いで、ホース接続口11に集塵ホース12の基端を連通接続させるとともに、先端に吸込口体15が連通接続された延長管14の基端を、集塵ホース12の手元操作管13の先端部に連通接続させる。
この後、手元操作管13の操作部16を把持しつつ、この操作部16の所定の操作スイッチ17をオンして本体ケース5内の電動送風機6を駆動させる。
そして、作業者は操作部16を把持し、吸込口体15を前後方向に向けて操作して掃除する。
このとき、電動送風機6の駆動による負圧が、集塵ホース12、手元操作管13および延長管14を介して吸込口体15まで作用し、吸込口体15から塵埃とともに空気が吸い込まれ、この塵埃を含む吸込風が、延長管14、手元操作管13、集塵ホース12およびホース接続口11を経由して本体ケース5内に流入する。
そして、本体ケース5内に流入した吸込風は、集塵室9の集塵袋8内へと、口枠21の吸込開口26から袋体22内へと導入され、複数層の通気性素材を順次内側から外側へと通過し、塵埃が袋体22に付着して捕集される。
さらに、塵埃が捕集された吸込風は、フィルタ体87により、微細塵が捕集された後、電動送風機6を通過して排気風となり、図示しない排気孔から本体ケース5の外部に排気される。
この状態で、集塵室9が負圧になっていることで、この集塵室9に連通する上側塵落とし機構部31の負圧室39が負圧となり、大気圧と等しい大気圧室40側との圧力差によって、図3に示すように、隔壁部37がばね69の付勢に抗して負圧室39側へと弾性変形し、この変形に伴って、塵落とし部材38が上側へと移動して各上側叩きリブ74が突出孔H内へと退避するとともに、各連動用リブ75が突出孔H側へと移動して、上側傾斜面75aがフィルタ枠84の上側突出部121の傾斜面125から離間され、かつ、アーム部54,54が凹部77に進入してアーム部突起78,78がCリング79に係合する。
同時に、キャップ部材63が表示ケース34の筒部44に進入し、キャップ部材63の上面の着色部分が蓋ケース4の外部から目視できる状態となる。
さらに、フィルタ枠84の移動枠86は、負圧により壁部81側へと引き寄せられて上側が後方へと傾動し、各叩きリブ117が固定枠85の各格子孔95内へと退避する。
この後、作業者が操作スイッチ17により電動送風機6の駆動を停止させると、集塵室9の室圧が次第に上昇することで、この集塵室9に連通する負圧室39の室圧が大気圧まで次第に復帰する。
このとき、図2に示すように、集塵室9の室圧が所定圧まで復帰すると、アーム部54,54のCリング79への係合が外れ、ばね69により下方に付勢された塵落とし部材38が所定位置に復帰し、各上側叩きリブ74が集塵袋8の袋体22の上前部に勢いよく衝突して、この袋体22の上側面22aに付着した塵埃をこの袋体22内に叩き落とす。
同時に、塵落とし部材38が下方に突出することで連動用リブ75の上側傾斜面75aが上側突出部121の傾斜面125に当接し、移動枠86の上側が固定枠85に対して前側に傾動して各叩きリブ117,127が固定枠85の格子孔95から前方へ突出して集塵袋8の袋体22の後部に勢いよく衝突し、この袋体22の下流側面22bに付着した塵埃をこの袋体22内に叩き落とす。
さらに、上記各上側叩きリブ74と叩きリブ117,127との異なる方向からの衝突により、これら衝撃による振動波が複合されて袋体22の各部に伝達され、各叩きリブ74,117,127が衝突した袋体22の上前部および後部以外の位置で捕集された塵埃をも集塵袋8内に叩き落とす。
また、集塵袋8に塵埃がいっぱいに溜まった際には、蓋ケース4を開けて集塵袋8を集塵室9から取り外して廃棄した後、新たな集塵袋8を集塵室9に装着して蓋ケース4を閉じ、電気掃除機を再度使用可能とする。
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、塵落とし部材38とフィルタ枠84とが、集塵袋8に対して異なる2つの方向から力を作用させることで、異なる方向からの力による振動波がベクトル的に複合されて複雑な振動波が集塵袋8に与えられ、集塵袋8で捕集した塵埃を確実に塵落としできる。
また、塵落とし部材38とフィルタ枠84とを共通の駆動源である上側塵落とし機構部31により動作させることで、それぞれの駆動源を設ける場合と比較して、構成を簡略化できる。
さらに、塵落とし部材38とフィルタ枠84とが、集塵袋8の袋体22に対して電動送風機6の吸い込みの下流側から上流側へと力を作用させることで、袋体22の上流面である袋体22の内側に付着した塵埃を容易に塵落としできる。
特に、塵埃が最も付着しやすい電動送風機6の吸込側に対向する集塵袋8の袋体22の下流側面22bに対してフィルタ枠84が塵落としをするので、下流側面22bの目詰まりを抑制して、集塵袋8の集塵効率を最大限維持できる。
そして塵落とし部材38の駆動に連動してフィルタ枠84が動作するため、それぞれを別個に駆動させる場合と比較して、構成を簡略化できる。
具体的に、集塵袋8の袋体22の上側面22aを叩打する上側叩きリブ74と一体に連動用リブ75を突出させ、この連動用リブ75の上側傾斜面75aに傾斜面125が当接することでフィルタ枠84の移動枠86を前方へと傾動させて叩きリブ117,127により集塵袋8の下流側面22bを叩打することにより、上側叩きリブ74を設けた塵落とし部材38を有効に利用して、簡単な構成で集塵袋8に対して複数の方向から確実に力を作用させることが可能になる。
また、フィルタ枠84を塵落とし部材として用いることにより、塵落とし部材を別個に設ける場合と比較して、構成をより簡略化できる。
さらに、電動送風機6の駆動による負圧を利用して塵落とし部材38とフィルタ枠84とを動作させることで、動作用の駆動源を別個に設ける必要がなく、構成をより簡略化できる。
次に、第2の実施の形態を図11および図12を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施の形態は、図11および図12に示すように、移動枠86の上部が叩き部材付勢手段としてのばね体131により前方向に傾動可能に付勢されているとともに、上記第1の実施の形態の上側突出部121に代えて、移動枠86の傾動を係止可能なクランプ部132が固定枠85の上部に設けられているものである。
クランプ部132は、固定枠85の上板93に突設された軸支部135に、クランプ付勢手段としてのクランプばね136により後側が上方向に付勢されたクランプ体137を回動可能に軸支して構成されている。
クランプ体137は、軸支部135に軸支されたクランプ体本体141と、このクランプ体本体141の前側に突設された腕部142と、この腕部142の先端部から下方に突設されたクランプ係止部143と、クランプ体本体141の後側に突設された取付突出部144とを備えている。
クランプ体本体141の上端部には、クランプ傾斜面146が形成されている。このクランプ傾斜面146は、上側塵落とし機構部31により塵落とし部材38が駆動された際に、この塵落とし部材38の連動用リブ75の上側傾斜面75aが当接することで、クランプ体137をクランプばね136の付勢に抗して後方に回動させるためのものである。
クランプ係止部143は、挿通孔105から固定枠85の内方に突出し、移動枠86の上端部を係止可能となっている。
取付突出部144は、下端部が固定枠85の上板93に固定されたクランプばね136の上端部が接続されるものである。
そして、電動送風機6の停止状態では、図11に示すように、塵落とし部材38での連動用リブ75の突出により、フィルタ枠84で、連動用リブ75の上側傾斜面75aがクランプ体137のクランプ体本体141のクランプ傾斜面146に当接し、クランプ係止部143の移動枠86への係合が外れ、移動枠86の上側がばね体131により前方へと付勢されて固定枠85に対して前側に傾動した状態となっている。
この後、作業者が電動送風機6を駆動させると、この駆動による負圧により、図12に示すように、塵落とし部材38にて各連動用リブ75が退避して上側傾斜面75aがクランプ傾斜面146から離間され、移動枠86がばね体131の付勢に抗して負圧により後方へと引き寄せられて上側が後方へと傾動し、クランプ係止部143に係止される。
各種集塵動作については、上記第1の実施の形態と同様である。
この後、作業者が電動送風機6の駆動を停止させると、集塵室9の室圧が次第に上昇し、集塵室9の室圧が所定圧まで復帰すると、図11に示すように、ばね69により下方に付勢された塵落とし部材38が所定位置に復帰し、連動用リブ75の上側傾斜面75aがクランプ体本体141のクランプ傾斜面146に当接し、軸支部135を中心としてクランプ体137の後側がクランプばね136の付勢に抗して下側へと回動し、クランプ係止部143が上側へと回動することで、このクランプ係止部143の移動枠86の上側への係合が外れ、移動枠86の上側が固定枠85に対して前側に傾動して各叩きリブ117,127が固定枠85の格子孔95から前方へ突出して集塵袋8の袋体22の下流側面22bに勢いよく衝突し、この袋体22に付着した塵埃をこの袋体22内に叩き落とす。
なお、塵落とし部材38側での集塵袋8の袋体22の塵落とし動作は、上記第1の実施の形態と同様である。
このように、上記第2の実施の形態では、異なる複数の方向から集塵袋8の袋体22に力を作用させるなど、上記第1の実施の形態と同様の構成を有することで、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
また、ばね体131により移動枠86を前方に付勢した状態でクランプ部132により係止し、塵落とし部材38の動作時にその係止を解除することにより、各叩きリブ117,127が集塵袋8の袋体22に衝突する勢いをばね体131の付勢力で増すことができ、塵落とし効果をより向上できる。
次に、第3の実施の形態の構成を図13ないし図16を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第3の実施の形態は、上記各実施の形態の集塵袋8に代えて、図13および図14に示すように、集塵部としての集塵カップ151を備えたものである。
集塵カップ151は、図15に示すように、カップ本体153と、このカップ本体153の下部に回動可能に取り付けられたカップ蓋部154と、カップ本体153の後部に着脱可能な後部フィルタ部155とを有している。
カップ本体153は、前部に位置する塵埃捕集部としてのカップ集塵室157と、後部に位置し後部フィルタ部155を着脱可能なフィルタ取付部158と、これらカップ集塵室157とフィルタ取付部158とを接続する風路部としてのダクト部159とを備えている。
カップ集塵室157は、カップ吸込開口161が中央部に形成された平面状の前側面162と、この前側面162の両側部から後方に向けて形成された側面163,163と、前側面162の上部から後方に向けて上方へと傾斜した上傾斜面164と、この上傾斜面164の後部から後方に向けて下方に傾斜した後部上傾斜面165と、後部上傾斜面165および側面163,163の後部に連続する後側面166とを有し、内周面が円筒内周面状に形成され、かつ、下端部に、カップ集塵室157内の塵埃を廃棄するための廃棄開口167が形成され、カップ吸込開口161から塵埃とともに吸い込まれた空気を内部で旋回させて塵埃を遠心分離して捕集する、いわゆるサイクロン式の集塵室である。
カップ吸込開口161は、集塵カップ151を集塵室9に取り付けた状態で、吸込開口26に気密に接続される。
前側面162の上部には、集塵カップ151を集塵室9に本体クランプ25で固定可能なクランプ受部168が断面L字状に突設されている。また、この前側面の下部には、カップ蓋部154の前側を係止する蓋クランプ169が設けられている。
側面163,163のそれぞれは、ダクト部159よりも下側の位置にて、フィルタ取付部158の両側に連続するように後方に延設されている。このため、カップ本体153とフィルタ取付部158との間には、収容空間部171が形成されている。
ここで、この収容空間部171には、塵落とし部材としての後方振動板173が取り付けられている。この後方振動板173は、図16に示すように、カップ本体153の後側面166の形状に対応した形状、本実施の形態では略四角形板状に形成され、下端部の両側に回動軸175,175がそれぞれ突設されている。また、この後方振動板173は、後側面166に対向する前面に、後方振動板173を後方に付勢する塵落とし部材付勢手段としてのばね176を受けるばね受け部177が形成され、このばね受け部177の上方にて、一対の叩きリブ178,178が前方に突設されている。さらに、この後方振動板173の上部には、一対の上方突出部179,179が突設され、これら上方突出部179,179の間に、ダクト部159が嵌合する四角形状の上方凹部180が切り欠き形成されている。
各回動軸175は、図15および図16に示すように、それぞれ収容空間部171の両側を区画する各側面163に回動可能に軸支されている。このため、後方振動板173は、上側が前後方向に傾動可能となるように構成されている。
ばね受け部177は、前端部が後側面166に取り付けられたばね176の後端部が内部に取り付けられる略円筒状の突部である。
叩きリブ178,178は、後方振動板173の幅方向に厚みを有し、上下方向に長手状に形成されているとともに、後方振動板173の左右幅方向に離間されている。また、これら叩きリブ178,178は、それぞれ先端部である前端部がカップ本体153の後側面166の面に沿うように形成され、上側が下側に対して突出するように傾斜状となっている。
上方突出部179は、後方振動板173から上方に突出する突出部183と、この突出部183の上端部から前方へと傾斜するように上方に延設された傾斜部184とを備えている。
突出部183は、ダクト部159の両側に区画された嵌合空間部186,186に嵌合している。
また、傾斜部184は、後部上傾斜面165の傾斜に対応して傾斜状に形成され、集塵カップ151を集塵室9に取り付けた状態で塵落とし部材38の後側に対向し、連動用リブ75の突出状態でこの連動用リブ75の先端部が後側に衝突可能となっており、この衝突により、ばね176の付勢に抗して後方振動板173の上側が前方へ傾動し、前側が後部上傾斜面165に後部上方向から衝突するように構成されている。
上方凹部180は、ダクト部159の下部と両側部とを囲むように位置し、ダクト部159の下部に突設されたストッパ188の前側に縁部が当接することにより、ばね176の付勢による後方振動板173の後方位置が規制されている。
また、カップ本体153の上傾斜面164は、カップ集塵室157の上側の壁部となる部分であり、集塵カップ151を集塵室9に取り付けた状態で塵落とし部材38の前側に対向し、上側叩きリブ74の突出状態でこの上側叩きリブ74の先端部が前部上方向から衝突可能となっている。
後部上傾斜面165は、ダクト部159の上部に連続するとともに、このダクト部159の両側にて後側面166の上部に連続している。
フィルタ取付部158は、ダクト部159を介してカップ集塵室157の下流側に連通する排気開口189の周囲を囲むように形成されている。そして、このフィルタ取付部158は、集塵カップ151を集塵室9に取り付けた状態で集塵室9の壁部81に対向する。
ダクト部159は、前後方向に沿って例えば角筒状に形成され、カップ吸込開口161から吸い込まれた吸込風の集塵カップ151内での排気開口189への唯一の風路となっており、また、嵌合空間部186,186により、集塵カップ151を把持する際のハンドルとしても作用するものである。さらに、このダクト部159は、カップ集塵室157側の端部である前端部に、ダクトフィルタ191が取り付けられている。したがって、このダクトフィルタ191は、カップ吸込開口161から排気開口189へと通過する空気の風路中に設けられ、電動送風機6の吸込側に連通している。
カップ蓋部154は、後端部の両側がフィルタ取付部158の両側にそれぞれ回動可能に軸支され、上側に回動された状態で前端部がカップ本体153の前側面162の蓋クランプ169により係止されるとともに、カップ集塵室157の前側面162、両側面163,163および後側面166のそれぞれの下端部と、フィルタ取付部158の下端部とに亘って設けられたカップパッキン193に圧接されて廃棄開口167を気密に閉塞する。また、このカップ蓋部154は、蓋クランプ169との係合が外れた際には、自重により下方に回動して廃棄開口167を開放可能に構成されている。
後部フィルタ部155は、四角形枠状のフィルタ保持枠195と、このフィルタ保持枠195に保持された後部フィルタとしてのプリーツフィルタ196とを備えている。
フィルタ保持枠195は、フィルタ取付部158の内形形状に略沿った四角形状に形成されている。また、このフィルタ保持枠195の周囲には、フィルタ取付部158の排気開口189との隙間を閉塞するフィルタパッキン198が嵌着される取付凹部199が全周に設けられている。
そして、プリーツフィルタ196は、カップ集塵室157で集塵しなかった微細な塵埃すなわち微細塵を捕集するもので、左右幅方向に連続して前後に波状に交互に湾曲されている。
次に、上記第3の実施の形態の動作を説明する。
集塵カップ151は、カップ蓋部154を閉じた状態で後部フィルタ部155をフィルタ取付部158に取り付けることで組み立て、掃除機本体1の集塵室9に装着する。
電動送風機6の停止状態では、図13に示すように、上側塵落とし機構部31により、塵落とし部材38で、上側叩きリブ74および連動用リブ75のそれぞれが突出孔Hから下方に突出し、上側叩きリブ74がカップ本体153の上傾斜面164に当接しているとともに、集塵カップ151で、連動用リブ75との当接により後方振動板173の上側が前方に傾動し、傾斜部184が後部上傾斜面165に当接し、かつ、叩きリブ178の前端部がカップ本体153の後側面166に当接している。
この後、作業者が電動送風機6を駆動させると、この駆動による負圧により、図14に示すように、塵落とし部材38は、各上側叩きリブ74が突出孔H内へと退避するとともに、各連動用リブ75が突出孔H側へと移動して、上側傾斜面75aが傾斜部184の後面から離間され、ばね176の付勢により後方振動板173の上側が、上方凹部180の周縁部がストッパ188に当接するまで後方へと傾動する。
電動送風機6の駆動による負圧により吸込口体15から塵埃とともに吸い込まれた空気は、延長管14、手元操作管13、集塵ホース12およびホース接続口11を経由して本体ケース5内に流入する。
そして、本体ケース5内に流入した吸込風は、集塵室9の集塵カップ151のカップ集塵室157内へと、カップ吸込開口161から導入され、このカップ集塵室157の内壁に沿って旋回することで塵埃に遠心力が作用し、この遠心力により吸込風から分離された塵埃がカップ集塵室157内に捕集される。
さらに、塵埃が捕集された吸込風は、ダクトフィルタ191により、微細塵が捕集された後、ダクト部159を通過してフィルタ取付部158へと通過し、このフィルタ取付部158に装着された後部フィルタ部155のプリーツフィルタ196を通過する際に、さらに微細な塵埃が捕集される。
このプリーツフィルタ196を通過した吸込風は、連通孔82からプリーツフィルタ196を介して電動送風機6を通過して排気風となり、図示しない排気孔から本体ケース5の外部に排気される。
この状態で、集塵室9が負圧になっていることで、上記各実施の形態と同様の作用により塵落とし部材38の各上側叩きリブ74が突出孔H内へと退避するとともに、各連動用リブ75が突出孔H側へと移動して、上側傾斜面75aが傾斜部184の後面から離間される。
さらに、後方振動板173の上側は、ばね176の付勢により後面がストッパ188に当接するまで回動軸175を中心として後方に回動し、傾斜部184が後部上傾斜面165から離間されるとともに、各叩きリブ178が後側面166から離間される。
この後、作業者が電動送風機6の駆動を停止させると、集塵室9の室圧が次第に上昇し、集塵室9の室圧が所定圧まで復帰すると、上記各実施の形態と同様の作用により、塵落とし部材38が所定位置に復帰し、各上側叩きリブ74が集塵カップ151の上傾斜面164の上部に前部上方から勢いよく衝突する。
同時に、塵落とし部材38が下方に突出することで連動用リブ75の上側傾斜面75aが後方振動板173の傾斜部184の後面に当接し、回動軸175を中心として後方振動板173の上側がばね176の付勢に抗して前方へと回動し、傾斜部184が後部上方から後部上傾斜面165に、各叩きリブ178が後方から後側面166に、それぞれ勢いよく衝突する。
この結果、カップ集塵室157の外側面と、ダクトフィルタ191の周囲の部分とが叩打され、カップ集塵室157の内壁に付着した塵埃、および、ダクトフィルタ191に付着した塵埃がカップ集塵室157内へと叩き落とされる。
カップ集塵室157いっぱいに塵埃が溜まった際などには、蓋ケース4を開けて本体クランプ25を操作して集塵カップ151を集塵室9から取り外し、後部フィルタ部155をカップ本体153から取り外すとともに、例えばごみ箱などの上方で、蓋クランプ169を操作してこの蓋クランプ169とカップ蓋部154との係合を外すことで、カップ蓋部154が自重により下方へと回動して、カップ集塵室157内の塵埃が廃棄開口167を介してごみ箱などに落下して廃棄される。
この後、カップ蓋部154を上方に回動させて廃棄開口167を閉じた集塵カップ151を集塵室9に取り付けることで、電気掃除機を再度使用可能になる。
このように、上記第3の実施の形態によれば、集塵カップ151のカップ集塵室157およびダクトフィルタ191の周囲に対して、異なる複数の方向から力を作用させることにより、異なる方向からの力による振動波が複合されて大きな振動が集塵カップ151に与えられ、集塵カップ151で捕集した塵埃を確実に塵落としできる。
すなわち、サイクロン分離式の集塵カップ151に対しても、異なる複数の方向から力を作用させて塵落としする構成を適用できる。
具体的に、集塵カップ151の上傾斜面164を叩打する上側叩きリブ74と一体に連動用リブ75を突出させ、この連動用リブ75の上側傾斜面75aに傾斜部184が当接することで後方振動板173を前方へと傾動させて叩きリブ178により集塵カップ151の後側面166を叩打するとともに、傾斜部184自身でも集塵カップ151の後部上傾斜面165を叩打することにより、上側叩きリブ74を設けた塵落とし部材38を有効に利用して、簡単な構成で集塵カップ151に対して複数の方向から確実に力を作用させることが可能になる。
特に、集塵カップ151では、電動送風機6の吸込側に連通する集塵カップ151内での排気開口189への唯一の風路であるダクト部159に設けたダクトフィルタ191の目詰まりが最も問題となるので、このダクトフィルタ191を塵落としをすることにより、排気開口189への風路の目詰まりを抑制して、集塵カップ151の集塵効率を最大限維持できる。
さらに、上側叩きリブ74と叩きリブ178との叩打効果に加えて、後方振動板173の傾斜部184を、集塵カップ151の後部上傾斜面165に当接させることの相乗効果により、カップ集塵室157およびダクトフィルタ191の周囲に対して、塵落とし効果をより向上できる。
なお、上記第3の実施の形態において、後方振動板173の形状は、例えばカップ本体153の形状が円筒状などの場合には、その後側面166の形状に応じて円弧状に湾曲させるなど、後側面166を叩きリブ178により確実に叩打するように構成する。
また、塵落とし部材38によりダクトフィルタ191の周囲およびカップ集塵室157を叩打できれば、集塵カップ151の構成は上記に限定されるものではない。
さらに、集塵カップ151としては、サイクロン分離式のものとしたが、例えば慣性分離式のものなどにも適用できることは言うまでもない。
そして、上記各実施の形態において、塵落とし部材38の動作に連動して、フィルタ枠84および後方振動板173が動作する構成としたが、塵落とし部材38とフィルタ枠84および後方振動板173とを別個に動作させる構成でもよい。
さらに、塵落とし部材38とフィルタ枠84および後方振動板173とを動作させる駆動源としては、上側塵落とし機構部31以外にも、様々なものを用いることが可能であり、また、塵落とし部材38とフィルタ枠84および後方振動板173とは別個の駆動源で動作させてもよい。
次に、第4の実施の形態を図17を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第4の実施の形態は、上記第3の実施の形態において、塵落とし部材38単独で集塵カップ151に対して異なる複数の方向から力を作用させて塵落としをするものである。
すなわち、図17に示すように、塵落とし部材38の連動用リブ75に代えて、叩きリブ201を設け、この叩きリブ201の集塵カップ151に対向する下部に、傾斜面201aを形成する。
この傾斜面201aは、ダクト部159の上部に形成された後部上傾斜面165の傾斜に対応した傾斜角度を有し、塵落とし部材38が下方に突出した状態で後部上傾斜面165に後部上方向から衝突可能となっている。
そして、上記第3の実施の形態と同様の作用により、電動送風機6の駆動による負圧で上側塵落とし機構部31が動作し、叩きリブ74,201が集塵カップ151側に突出すると、叩きリブ74が上傾斜面164に前部上方向から衝突するとともに、叩きリブ201の傾斜面210aが後部上傾斜面165に後部上方向から衝突し、カップ集塵室157の外側面と、ダクトフィルタ191の周囲の部分とが叩打され、カップ集塵室157の内壁に付着した塵埃、および、ダクトフィルタ191に付着した塵埃がカップ集塵室157内へと叩き落とされる。
すなわち、集塵カップ151のカップ集塵室157およびダクトフィルタ191の周囲に対して、異なる複数の方向から力を作用させることにより、上記第3の実施の形態と同様に、異なる方向からの力による振動波が複合されて大きな振動が集塵カップ151に与えられ、集塵カップ151で捕集した塵埃を確実に塵落としできる。
また、複数の方向に力を作用させるために複数の塵落とし部材を設ける必要がないため、構成を簡略化でき、製造コストなども抑制できる。
さらに、後部上傾斜面165がダクト部159の上部に位置しているため、この後部上傾斜面165を叩きリブ201で叩くことにより、ダクト部159内に付着した塵埃をも落とすことができる。
なお、上記第4の実施の形態の構成を上記第1の実施の形態などに適用して、集塵袋8に対して複数方向から力を作用させて塵落としする構成とすることも可能である。
また、上記各実施の形態において、塵落とし部材は3つ以上を連動させるように構成してもよい。
さらに、塵落とし部材38を動作させる上側塵落とし機構部31は、電動送風機6の負圧を利用して動作する構成に限定されるものではない。
そして、電動送風機6を停止した際に各塵落とし部材を動作させる構成としたが、これら塵落とし部材を動作させるタイミングは、例えば電気掃除機の駆動開始時、あるいは作業者が塵落とし部材を動作させる所定の操作をしたときなど、任意に設定できる。
また、各塵落とし部材により集塵部に対して力を作用させる方向は、上側および後側から以外でも、任意の方向に設定できる。
さらに、電気掃除機としては、キャニスタ型に限らず、例えば自走式の電気掃除機などでもよく、また、例えば吸込口体15が掃除機本体1の下面に直接形成されたアップライト型、あるいはハンディ型などであっても対応させて用いることができる。
本発明の第1の実施の形態の電気掃除機を示す縦断面図である。 同上電気掃除機の一の塵落とし部材の動作状態を示す縦断面図である。 同上一の塵落とし部材の動作状態を示す縦断面図である。 同上一の塵落とし部材の一部を示す平面図である。 同上一の塵落とし部材の他の一部を示す平面図である。 同上電気掃除機の一部を示す斜視図である。 同上電気掃除機の他の一部を示す斜視図である。 同上電気掃除機の他の塵落とし部材を示す分解斜視図である。 同上他の塵落とし部材を示す斜視図である。 同上電気掃除機を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の電気掃除機の他の塵落とし部材の動作状態を示す縦断面図である。 同上他の塵落とし部材の係止状態を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態の電気掃除機の他の塵落とし部材の動作状態を示す縦断面図である。 同上他の塵落とし部材の係止状態を示す縦断面図である。 同上電気掃除機の集塵部を示す斜視図である。 同上集塵部の他の塵落とし部材を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態の電気掃除機の塵落とし部材の動作状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 掃除機本体
6 電動送風機
8 集塵部としての集塵袋
22 濾材としての袋体
31 駆動源としての上側塵落とし機構部
38 塵落とし部材
84 塵落とし部材としての機能を有するフィルタ枠
151 集塵部としての集塵カップ
173 塵落とし部材としての後方振動板

Claims (5)

  1. 電動送風機を収容した掃除機本体と、
    この掃除機本体に設けられ、前記電動送風機により吸い込まれた塵埃を捕集する集塵部と、
    前記集塵部に対して異なる複数の方向から力を作用させてこの集塵部で捕集した塵埃を落とす塵落とし部材と
    を具備したことを特徴とした電気掃除機。
  2. 塵落とし部材は、複数設けられ、
    前記塵落とし部材のそれぞれを動作させる共通の駆動源を具備した
    ことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機。
  3. 塵落とし部材は、複数設けられ、
    一の前記塵落とし部材は、他の前記塵落とし部材を動作させる
    ことを特徴とした請求項1記載の電気掃除機。
  4. 集塵部は、濾材を備え、
    塵落とし部材は、前記濾材に対して電動送風機の吸い込みの下流側から上流側へと力を作用させる
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか一記載の電気掃除機。
  5. 塵落とし部材は、集塵部の少なくとも電動送風機の吸込側に対向する位置に力を作用させる
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか一記載の電気掃除機。
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