JP2004350207A - 原稿読取装置およびその回路基板装着方法 - Google Patents

原稿読取装置およびその回路基板装着方法 Download PDF

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知彦 岡田
Satoshi Kono
智 河野
Kenji Tanaka
健二 田中
Kenji Nakanishi
健二 中西
Noritomo Nakajima
範智 中島
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Abstract

【課題】第1の走査ユニットを原稿読取装置より取り外すことなく、回路基板〔インバータ基板及びインバータ基板接続部品を簡単に着脱交換できるようにした原稿読取装置およびその回路基板装着方法を提供する。
【解決手段】基台113iに少なくとも露光ランプ113aと反射ミラー113Aと露光ランプ113aを点灯させる回路基板113eを備えた第1の走査ユニット113により原稿を照明しつつ走査し、前記原稿からの反射光を反射ミラー113Aで光電変換部116に導き原稿の画像を読取るように構成され、かつ、回路基板113eが反射ミラー113Aの反射光路とは反対側に配設されている画像読取装置において、回路基板113eが、前記反射光路と反対側から基台113iに挿入され、基台113iに固定される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナやデジタル複写機等の原稿読取装置およびその回路基板の装着方法に係り、特に、第1の走査ユニットの露光ランプにより原稿を露光し、原稿からの反射光像を第1及び第2の走査ユニットに設けられた反射部材により反射させ、結像レンズを通して原稿からの反射光を光電変換素子であるCCDラインセンサ上に結像させ、かつ、第1及び第2の走査ユニットをCCDラインセンサに対して直角な方向に走査することにより原稿を読取るようにした原稿読取装置およびその回路基板の装着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル複合機等の原稿読取装置は、原稿台の下部に配置され、原稿台上に載置された原稿の画像を走査して読み取るように構成され、第1の走査ユニット、第2の走査ユニット、結像レンズ、および、光電変換素子であるCCDラインセンサを有している(例えば、特許文献1,2,3参照。)。
【0003】
第1の走査ユニットの基台には、原稿面上を露光する露光ランプユニットと、原稿からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラー、露光ランプを点灯させるインバータ基板等から構成され、第2の走査ユニットは、第1ミラーから反射されてくる原稿からの反射光を光電変換素子であるCCDラインセンサに導く第2ミラーおよび第3ミラーが搭載されている。
【0004】
結像レンズは、原稿からの反射光をCCDラインセンサに結像させる。また、インバータ基板は、第1の走査ユニットの基台に対して下方よりネジ等の固定部材により固定されるように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−308627号公報(図1,段落「0017」)
【0006】
【特許文献2】
特開昭61−105960号公報(第2図,第3図)
【0007】
【特許文献3】
特開昭61−50459号公報(第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、以下のような問題が生じる。すなわち、インバータ基板は、第1の走査ユニットの基台に対し、下方よりネジ等の固定部材により固定されるため、インバータ基板及びインバータ基板等を交換する際には、第1の走査ユニットを原稿読取装置から取り外さなければならず、交換作業が煩雑であった。
【0009】
また、インバータ基板の脱着の際に、第1の走査ユニットを裏返した時にランプや反射板等を傷つけたり、インバータ基板取付時にミラーに疵が付いたり、汚れが付着することがあった。更に、第1の走査ユニットの脱着作業によりその他の光学部品との対応位置関係が変化し、読取ラインが変化して、読取画像に歪が発生したり、解像度の低下を招くこともあった。
【0010】
このような不具合の発生を防止するために、第1の走査ユニットを原稿読取装置から取り外すことなく、特殊なドライバー等の治具を使用して、インバータ基板を固定する固定ネジを横方向から緩め脱着作業を行う場合には、作業性がよくないだけでなく、治具により第1及び第2の走査ユニットのミラー等に疵や汚れをつける虞があり、これにより、読取画像品位が低下するという問題があった。
【0011】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、第1の走査ユニットを原稿読取装置より取り外すことなく、回路基板〔インバータ基板及びインバータ基板接続部品( ランプ、インバータ基板駆動用ハーネス等) 〕を簡単に着脱交換できるようにした原稿読取装置およびその回路基板装着方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0013】
(1)基台に少なくとも露光ランプと反射ミラーと前記露光ランプを点灯させる回路基板を備えた第1の走査ユニットにより原稿を照明しつつ走査し、前記原稿からの反射光を前記反射ミラーで光電変換部に導き原稿の画像を読取るように構成された画像読取装置において、
前記基台における前記反射ミラーの反射側とは反対側に、前記回路基板を固定するための基板取付位置が設けられ、前記回路基板が、前記基台における前記反射ミラーの反射側から前記基板取付位置に挿入されて該基板取付位置に固定されることを特徴とする。
【0014】
この構成においては、原稿読取装置から基台を取り外さずに、基板取付位置に取り付けられた回路基板(インバータ基板)の交換及び回路基板との接続部品(例えば、コネクタ、ハーネス等)を取り外すことが可能であり、その時に反射ミラーの反射光路の反対側で回路基板の基台に対する挿脱作業を行うことができるので、反射ミラーへの疵付きを防止できる。また、基台そのものを原稿読取装置から取り外さなくても交換作業をおこなうことができるので、原稿面から光電変換部までの光路長が変化しないため、再度、光路長の調整をする必要がない。したがって、作業時間を大幅に短縮できる。
【0015】
(2)前記第1の走査ユニットから前記光電変換部に至る反射光路中に、原稿からの反射光を反射部材で偏向させ前記第1の走査ユニットの移動速度と関連する速度にて移動する第2の走査ユニットを備えていることを特徴とする。
【0016】
この構成においては、原稿読取装置から基台を取り外さずに回路基板(インバータ基板)の交換及び回路基板との接続部品を回路基板から取り外すことが可能であり、その時に反射ミラーの反射光路の反対側で回路基板の基台に対する挿脱作業を行うことができるので、反射ミラーへの傷付きを防止できるだけでなく、反射光路の先に近接して位置する第2の走査ユニットの反射部材としての光学部材(第2,第3ミラー)と回路基板との干渉(衝突)が発生せず、前記の光学部材に傷を付ける等のトラブルを防止することができる。
【0017】
(3)前記基台の基板取付位置には、前記回路基板を仮置きし、かつ、上方より固定部材により前記回路基板を前記基板取付位置に対して固定するための突起部が設けられていることを特徴とする。
【0018】
この構成においては、挿入された回路基板を第1の走査ユニットの基台の基板取付位置に設けられた突起部に仮置きすることができるので、交換作業性が向上し、また、回路基板下面に別途固定用部材を設けず、基台に直接固定する為、部品点数を削減できる。
【0019】
(4)前記回路基板を固定するための突起部を前記基台を構成する2壁面より形成し、前記回路基板が前記基台における反射光路の反対側に設けた切欠き部より、前記第1の走査ユニットの前記基台に挿入され、その後、更に上記挿入方向とは異なった方向に前記回路基板が挿入されるように構成したことを特徴とする。
【0020】
この構成においては、回路基板を基台における反射光路の反対側に設けた切欠き部より、第1の走査ユニットの前記基台に挿入し、その後、更に上記挿入方向とは異なった方向に回路基板を挿入するように構成するので、第2の走査ユニットとは反対側に設置された基台の回路基板(インバータ基板)を固定するための突起部を基台の2壁面で形成することができる。
【0021】
そのため、突起部の強度が向上し、ユニット走査時の回路基板振動による部品の破損、ミラー振動による読取り画像低下が防止できる( スライドが1方向の場合、回路基板固定用の突起部は基台の1壁面からしか形成できない。) 。また、回路基板を基台の内部に潜り込ませることができるため、回路基板に実装される電気部品が下側に突出しなくなり、原稿読取装置を薄くコンパクトに形成できる。
【0022】
(5)前記基台の裏面側に前記回路基板が設けられ、かつ、前記回路基板の下方が開放されていることを特徴とする。
【0023】
この構成においては、原稿面側から回路基板(インバータ基板)が見えないため、外観を損なわず、また、回路基板下面は開放されているので放熱性もよい。
【0024】
(6)前記回路基板は裏向き状態にて前記基板取付位置に固定されることを特徴とする。
【0025】
この構成においては、回路基板(インバータ回路)を裏向きに取り付けることで、基台に回路基板を挿入する時に、回路基板から突出して実装されている電気部品が基台にて擦れて破損し動作不良となるのを防止できる。
【0026】
(7)前記回路基板は、その電気部品実装側が、露出された状態にて、前記基板取付位置に対して固定されることを特徴とする。
【0027】
この構成においては、電気部品の実装側にカバー部材を設けずに露出された状態とすることにより、形成される流路に流れる風によって実装された電気部品から発する熱を効率よく奪うことができ冷却効率を高めることができる。特に、第1の走査ユニットが移動する場合には実装された電気部品に直接強い風を当てることができる。
【0028】
(8)前記基台の前記回路基板と対向する部分には、開口部を設けていることを特徴とする。
【0029】
この構成においては、基台の回路基板(インバータ基板)と対向する部分に開口部を設けることで回路基板の放熱効率をアップすることができ、特に原稿走査時に走査時に基台に導き入れられた空気が回路基板を通り開口部に抜ける流路を形成することができる。
【0030】
(9)基台に少なくとも露光ランプと反射ミラーと前記露光ランプを点灯させる回路基板が備えられ、走査手段により原稿を照明しながら走査し、前記原稿からの反射光を前記反射ミラーで光電変換部に導き原稿の画像を読取るように構成される画像読取装置の前記回路基板の装着方法であって、
前記走査手段をメンテナンス位置に移動させた状態にて、前記回路基板を、前記基台における前記反射ミラーの反射側から前記基台に挿入し、前記基台における前記反射ミラーの反射側とは反対側に設けられた基板取付位置に前記回路基板を固定することを特徴とする。
【0031】
この方法においては、原稿読取装置から基台を取り外さずに、基板取付位置に取り付けられた回路基板(インバータ基板)の交換及び回路基板との接続部品(例えば、コネクタ、ハーネス等)を取り外すことが可能であり、その時に反射ミラーの反射光路の反対側で回路基板の基台に対する挿脱作業を行うことができるので、反射ミラーへの疵付きを防止できる。また、基台そのものを原稿読取装置から取り外さなくても交換作業をおこなうことができるので、原稿面から光電変換部までの光路長が変化しないため、再度、光路長の調整をする必要がない。したがって、作業時間を大幅に短縮できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態に係る原稿読取装置およびその回路基板の装着方法について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0033】
(実施の形態1)
図1は、原稿読取装置を備えた画像形成装置としてのデジタル複写機1の全体構成を示す。図示のように、デジタル複写機1の上面の透明ガラスからなる原稿台111上には、自動原稿搬送装置112が備えられている。自動原稿搬送装置112は、原稿セットトレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿台111上へ給送する。原稿読取装置110は、原稿台111の下部に配置され、原稿台111上に載置された原稿の画像を走査して読取り、第1の走査ユニット113、第2の走査ユニット114、結像レンズ115と光電変換素子であるCCDラインセンサ116とを有している。
【0034】
第1の走査ユニット113は、原稿面上を露光する露光ランプユニット113aと、原稿からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラー113A等から構成されている。第2の走査ユニット114は、第1ミラー113Aから反射されてくる原稿からの反射光を光電変換素子であるCCDラインセンサ(光電変換部)116に導く第2ミラー114Bおよび第3ミラー114Cより構成されている。
【0035】
結像レンズ115は、原稿からの反射光をCCDラインセンサ116上に結像させる。原稿台111上の原稿は、後述する搬送用ワイヤーにより第1の走査ユニット113を原稿サイズの全域に亘って移動し、第2の走査ユニット114は第1の走査ユニット113の1/2だけ移動することにより、原稿からCCDラインセンサ116までの光路長を一定に保ちつつ読み取られる。
【0036】
また、読取り部110は、自動原稿搬送装置112との関連した動作により、自動原稿搬送装置112にて自動搬送される原稿の画像を、所定の露光位置にて読取るようになっている。この読取り部110にて読取られた原稿画像は、画像データとして図示しない画像データ入力部へと送られ、画像データに対して所定の画像処理が施された後、画像処理部のメモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリ内の画像を読出して画像形成部210の光書込み装置であるレーザ書込みユニット227に転送される。
【0037】
レーザ書込みユニット227は、メモリから読出した画像データ、または外部の装置から転送されてきた画像データに応じてレーザ光を出射する半導体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、等角速度で偏向されたレーザ光が感光体ドラム222上において等速度で走査されるように補正するf−θレンズなどから構成されている。なお、本実施の形態では、書込み装置としてレーザ書込みユニットを用いているが、LEDやEL等の発光素子アレイを用いた固体走査型の光書込みヘッドユニットを用いてもよい。
【0038】
画像形成部210は、その他、感光体ドラム222の周囲に、感光体ドラム222を所定の電位に帯電させる帯電器223、感光体ドラム222上に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器224、感光体ドラム222表面に形成されたトナー像を記録紙に転写する転写器(転写ローラ等)225、余分なトナーを回収するクリーニング器226、記録紙を除電し感光体ドラム222から剥離しやすいようにするための除電器(除電針等)229を備えている。画像形成部210で画像が転写された記録紙はその後、定着ユニット217に送られ画像が記録紙に定着される。
【0039】
画像形成部210の排出側には、上記定着ユニット217の他に、記録紙の裏面に再度画像を形成するために記録紙の前後を反転させるスイッチバック路221、画像が形成された記録紙に対してステープル処理等を行うとともに昇降トレイ261を有する後処理装置260を備えている。定着ユニット217にてトナー像が定着された記録紙は、必要に応じてスイッチバック路221を経て排紙ローラ219にて後処理装置260へと導かれ、ここで所定の後処理が施された後排出される。
【0040】
給紙部270は、上記画像形成部210の下方に配設されており、本体に備えられた手差トレイ254、両面ユニット255、用紙トレイ251と多段給紙部270に備えられた給紙トレイ252,253で構成されている。また、この給紙部270には、これらのトレイ251,252,253,254から給紙した用紙を画像形成部210における転写器が配置された転写位置へと搬送する搬送手段250を備えている。
【0041】
両面ユニット255は、記録紙を反転させるスイッチバック路221に通じており、記録紙の両面に画像形成を行う時に用いられる。なお、両面ユニット255は通常の用紙トレイと交換可能な構成となっており、両面ユニット255を通常の用紙カセットに置き換えた構成とすることも可能となっている。
【0042】
図2は、第1の走査ユニット113の構成説明図であり、図2(a)は上面側の斜視図であり、図2(b)は下面側の斜視図である。
【0043】
図示のように、第1の走査ユニット113は、原稿面上を露光するランプ113a、原稿面の照度、照度分布を整えるランプレフ113b及びサブレフ113c、原稿からの反射光像を所定の方向に反射させる第1ミラー113A、ランプ113aを点灯させるインバータ基板(本発明の回路基板)113e、インバータ基板113eに電源を供給するインバータ基板ハーネス113f、搬送用ワイヤー113w及び113xとの接続部材113g及び113h、各部品を取付ける基台113i、第1ミラー113Aの固定部材113j及び113k、固定ネジ113l〜113tから構成されている。なお、ランプ113aとインバータ基板113eは図示されないハーネスにより接続されている。
【0044】
基台113iは樹脂成形品で形成し、量産性を向上させている。その素材としては、耐熱性の高い樹脂材料〔例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)やPC(ポリカーボネート)等〕にガラス繊維を30%程度混入させたものを用い、必要強度を保持できるようにしている。なお、基台113iは、取り付けられるインバータ基板113eとの間に絶縁措置を講じれば、板金を用いることもできる。
【0045】
また、基台113iのインバータ基板113eに対向する部分には、第1走査ユニット113を側方から見た断面図である図3に示すように、原稿走査時に基台113iの切欠き部Cより導き込まれた空気がインバータ基板113eを冷却して基台113iの外に流出できるように、複数の開口sが設けられている。この開口sは、小さな複数の孔で形成されており、インバータ基板113eの目隠し機能と基台113iの強度を維持しつつ冷却の機能を奏するように設けられている。
【0046】
インバータ基板113eは、基台113iの下側に配設されるが、実装された電気部品p(IC,抵抗,ダイオード,コンデンサ,コネクタ等)が下側(基台と対向しない側)になるように、つまり、裏向きに(図示挿入方向Mの方向に)挿入され、基台113iにおける第1ミラー113Aの反射側とは反対側に設けられている基板取付位置に固定される。このように挿入するのは、インバータ基板113eを装脱する時に、基台113iの特に挿入用の切欠き部K(図3参照)によって、出っ張っている電気部品pが擦られて損傷を受けることのないようにするためである。
【0047】
インバータ基板113eは、基台113iに対して、第1の走査ユニット113の移動方向と平行な方向に固定されると共に、電気部品pの実装面側にはカバーを設けておらず下側は露出された状態になっているので、電気部品pから発する熱が逃げやすくなり、高い冷却効率を得られ、異常発熱の発生を防止することができる。
【0048】
そして、上部の開口sより発熱した熱が逃げるように流路が形成されるので、第1の走査ユニット113および第2の走査ユニット114を停止させ原稿を移動させながら読取を行う方式の原稿読取装置(図示せず。)においてもインバータ基板113eの異常発熱を防止することができる。
【0049】
特に、本実施の形態のように、第1の走査ユニット113および第2の走査ユニット114を移動させつつ原稿を走査する方式の原稿読取装置では、露光ランプ113aが点灯している場合には、ほとんど第1走査ユニット113が移動しているので、インバータ基板113eの表面側に風があたり高い冷却効率を得ることができる。
【0050】
図4(a)〜(e)は、樹脂で成形された基台113i及びインバータ基板113eの具体的な形状例を示す。図4(a)は第1の走査ユニット113の平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は底面図、図4(d)は図4(c)のI−I断面図、図4(e)は図4(c)のH−H断面図である。
【0051】
これらの図に示すように、基台113iの第2の走査ユニット114とは反対側の壁面113i1のインバータ基板113eが取り付けられている側は開放され、基台113iの裏面側にインバータ基板固定用の突起部113u、113vを図示のように形成し、突起部113u、113vが設けられている基台113iの基板取付位置の上方は開放されている。
【0052】
インバータ基板113eは、第2の走査ユニット114とは反対側( 図4のA側) より、第1の走査ユニット113に対してスライドさせながら、基台113iの裏面側に脱着でき、スライド挿入されたインバータ基板113eは重力により、突起部113u、113vに仮固定され、固定ネジ113s及び113tにより第1の走査ユニット113の上方(原稿側)より固定される。
【0053】
また、インバータ基板113eが基台113iの側面に取り出された状態では、インバータ基板113eを露光するためのランプ113aに接続されているコネクタ及やハーネス113fを脱着することができる。
【0054】
このような構成により、インバータ基板113e下面に別途固定用部材を設けることなく、第1の走査ユニット113を原稿読取装置から取り外さずにインバータ基板113eの交換が可能となるため、その他の光学部品と位置関係が変化することはなく、読取ライン変化による読取画像歪や、解像度の悪化を招くこともなくなる。
【0055】
また、基台113iに設定した基板取付位置に仮置きされたインバータ基板113eを上方から固定ねじ113s,113tによって固定できるので、作業性も非常によく、インバータ基板113eを第1の走査ユニット113の反射部材裏面に向かって装着、第1及び第2の走査ユニット113,114に設けられた反射部材から離れる方向に外すため、反射部材への疵付けも防止できる。なお、基台113iの基板取付位置の両側の固定ねじ113s,113tがねじ込まれる突起部113u,113vの上方は、その上方からドライバーを挿入できるように、開放されている。
【0056】
更に、原稿面側からインバータ基板113eが見えない様、第1の走査ユニット113の基台113iの裏面側にインバータ基板113eが設置されるので、外観を損なわず、また発熱部品であるインバータ基板113e下面は開放されているので放熱性もよい。
【0057】
(実施の形態2)
図5(a)〜(e)及び図6は、実施の形態1の基台113iのインバータ基板固定用の突起部113u、113vの形状を変更し、第2の走査ユニット114とは反対側のインバータ基板固定用の突起部113vの強度を向上した例を示す。図5(a)は第1の走査ユニット113の平面図、図5(b)は正面図、図5(c)は底面図、図5(d)は図5(c)のI−I断面図、図5(e)は図5(c)のH−H断面図である。
【0058】
これらの図に示すように、基台113iの突起部113uのB寸法はインバータ基板113eのC、D寸法及び突起部113vのE寸法の合計より大きく設定されており、突起部113vは基台113iの2壁面(F、G)より形成されている。
【0059】
この場合、インバータ基板113eの装着は、インバータ基板113eのI辺を突起部113uのL壁に沿わせつつJ方向にスライド挿入し、その後K方向にスライドして上部よりネジ固定する。取り外しは逆の操作となる。その他の構成は実施の形態1と同様である。
【0060】
この構成では、一方の突起部113vは基台113iの2壁面(F、G)より形成されているため、突起部強度が向上し、ユニット走査時のインバータ基板113eの振動による部品の破損、読取り画像低下を防止することができる。なお、スライドの方向が1方向である場合(図4の場合)、突起部113vは、基台113iの1壁面からしか形成できない。
【0061】
(実施の形態3)
図7(a)〜(e)及び図8(a),(b)は、実施の形態2に対し、基台113iの第2の走査ユニット114とは反対側の壁面113i1のN部をインバータ基板113eより下方に延長して強度を向上させた例を示す。この場合、図5,図6のJ方向からはインバータ基板113eの挿入はできないが、基台113iのO、P寸法をインバータ基板113eの幅及び厚みよりも大きく設定することにより、インバータ基板113eは基台113iに対し、やや斜めのM方向より挿入可能となり、その他は実施の形態2と同様の方法で取付可能となる。
【0062】
なお、寸法Oは、インバータ基板113eの表面と対向する基台113iの開口sが形成され裏側部分と、インバータ基板113eの取付部分と、の間の距離を示し、寸法Pは、基台113iにおけるインバータ基板113eの取付部分における幅方向(図7のI−I方向)の距離を示す。
【0063】
この構成では、基台113iの第2の走査ユニット114とは反対側の壁面113i1 のN部がインバータ基板113eより下方に延長されているため、基台113iの剛性・強度が向上し、その基台113iに取り付けられているインバータ基板113eを保護することができ、更に振動による部品の破損、読取り画像低下を防止することができる。
【0064】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0065】
(1)基台における反射ミラーの反射側とは反対側に、回路基板を固定するための基板取付位置を設け、回路基板を、基台における前記反射ミラーの反射側から前記基板取付位置に挿入して固定するので、原稿読取装置から基台を取り外さずに回路基板(インバータ基板)の交換及び回路基板との接続部品(コネクタ)を回路基板から取り外すことが可能であり、その時に反射ミラーの反射光路の反対側で回路基板の基台に対する挿脱作業を行うことができるので、反射ミラーへの傷付きを防止できる。また、基台を原稿読取装置から取り外さないので原稿面から光電変換部までの光路長が変化しないので、再度、光路長の調整をする必要がない。したがって、作業時間を大幅に短縮できる。
【0066】
(2)原稿読取装置から基台を取り外さずに回路基板(インバータ基板)の交換及び回路基板との接続部品を回路基板からとり外すことが可能であり、その時に反射ミラーの反射光路の反対側で回路基板の基台に対する挿脱作業を行うことができるので、反射ミラーへの傷付きを防止できるだけでなく、反射光路の先に近接して位置する第2の走査ユニットの光学部材(第2,第3ミラー)と回路基板との干渉(衝突)が発生せず、前記の光学部材に傷を付ける等のトラブルを防止することができる。
【0067】
(3)挿入された回路基板を第1の走査ユニットの基台の基板取付位置に設けられた突起部に仮置きすることができるので、交換作業性が向上し、また、回路基板下面に別途固定用部材を設けず、基台に直接固定する為、部品点数を削減できる。
【0068】
(4)回路基板を基台における反射光路の反対側に設けた切欠き部より、第1の走査ユニットの前記基台に挿入し、その後、更に上記挿入方向とは異なった方向に回路基板を挿入するので、第2の走査ユニットとは反対側に設置された基台の回路基板(インバータ基板)を固定するための突起部を基台の2壁面で形成することができる。
【0069】
そのため、突起部の強度が向上し、ユニット走査時の回路基板振動による部品の破損、ミラー振動による読取り画像低下が防止できる( スライドが1方向の場合、回路基板固定用の突起部は基台の1壁面からしか形成できない。) 。また、回路基板を基台の内部に潜り込ませることができるため、回路基板に実装される電気部品が下側に突出しなくなり、原稿読取装置を薄くコンパクトに形成できる。
【0070】
(5)原稿面側から回路基板(インバータ基板)が見えないため、外観を損なわず、また、回路基板下面は開放されているので放熱性もよい。
【0071】
(6)回路基板(インバータ回路)を裏向きに取り付けることで、基台に回路基板を挿入する時に、回路基板から突出して実装されている電気部品が基台にて擦れて破損し動作不良となるのを防止できる。
【0072】
(7)電気部品の実装側にカバー部材を設けずに露出された状態とするので、形成される流路に流れる風によって実装された電気部品から発する熱を効率よく奪うことができ冷却効率を高めることができる。特に、第1の走査ユニットが移動する場合には実装された電気部品に直接強い風を当てることができる。
【0073】
(8)基台の回路基板(インバータ基板)と対向する部分に開口部を設けるので、回路基板の放熱効率をアップすることができ、特に原稿走査時に走査時に基台に導き入れられた空気が回路基板を通り開口部に抜ける流路を形成することができる。
【0074】
(9)メンテナンス位置にて、原稿読取装置から基台を取り外さずに、基板取付位置に取り付けられた回路基板(インバータ基板)の交換及び回路基板との接続部品(例えば、コネクタ、ハーネス等)を取り外すことが可能であり、その時に反射ミラーの反射光路の反対側で回路基板の基台に対する挿脱作業を行うことができるので、反射ミラーへの疵付きを防止できる。また、基台そのものを原稿読取装置から取り外さなくても交換作業をおこなうことができるので、原稿面から光電変換部までの光路長が変化しないため、再度、光路長の調整をする必要がない。したがって、作業時間を大幅に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る原稿読取装置を備えた画像形成装置の構成図である。
【図2】同第1の走査ユニットの構成説明図である。
【図3】同第1の走査ユニットの断面図である。
【図4】同第1の走査ユニットの構成説明図である(実施の形態1)。
【図5】同他の第1の走査ユニットの構成説明図である(実施の形態2)。
【図6】同要部説明図である。
【図7】同別の第1の走査ユニットの構成説明図である(実施の形態3)。
【図8】同図7の部分拡大図である。
【符号の説明】
113−第1の走査ユニット
113A−反射ミラー
113a−露光ランプ
113e−回路基板
113i−基台
113u、113v−突起部
114−第2の走査ユニット
114B,114C−反射部材
116−光電変換部
s−開口部
K−切欠き部

Claims (9)

  1. 基台に少なくとも露光ランプと反射ミラーと前記露光ランプを点灯させる回路基板を備えた第1の走査ユニットにより原稿を照明しつつ走査し、前記原稿からの反射光を前記反射ミラーで光電変換部に導き原稿の画像を読取るように構成された画像読取装置において、
    前記基台における前記反射ミラーの反射側とは反対側に、前記回路基板を固定するための基板取付位置が設けられ、
    前記回路基板が、前記基台における前記反射ミラーの反射側から前記基板取付位置に挿入されて該基板取付位置に固定されることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記第1の走査ユニットから前記光電変換部に至る反射光路中に、原稿からの反射光を反射部材で偏向させ前記第1の走査ユニットの移動速度と関連する速度にて移動する第2の走査ユニットを備えていることを特徴とする請求項1記載の原稿読取装置。
  3. 前記基台の基板取付位置には、前記回路基板を仮置きし、かつ、上方より固定部材により前記回路基板を前記基板取付位置に対して固定するための突起部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の原稿読取装置。
  4. 前記回路基板を固定するための突起部を前記基台を構成する2壁面より形成し、前記回路基板が前記基台における反射光路の反対側に設けた切欠き部より、前記第1の走査ユニットの前記基台に挿入され、その後、更に上記挿入方向とは異なった方向に前記回路基板が挿入されるように構成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の原稿読取装置。
  5. 前記基台の裏面側に前記回路基板が設けられ、かつ、前記回路基板の下方が開放されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の原稿読取装置。
  6. 前記回路基板は裏向き状態にて前記基板取付位置に固定されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の原稿読取装置。
  7. 前記回路基板は、その電気部品実装側が、露出された状態にて、前記基板取付位置に対して固定されることを特徴とする請求項6に記載の原稿読取装置。
  8. 前記基台の前記回路基板と対向する部分には、開口部を設けていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の原稿読取装置。
  9. 基台に少なくとも露光ランプと反射ミラーと前記露光ランプを点灯させる回路基板が備えられ、走査手段により原稿を照明しながら走査し、前記原稿からの反射光を前記反射ミラーで光電変換部に導き原稿の画像を読取るように構成される画像読取装置の前記回路基板の装着方法であって、
    前記走査手段をメンテナンス位置に移動させた状態にて、前記回路基板を、前記基台における前記反射ミラーの反射側から前記基台に挿入し、前記基台における前記反射ミラーの反射側とは反対側に設けられた基板取付位置に前記回路基板を固定することを特徴とする原稿読取装置の回路基板装着方法。
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