JP2004349937A - 情報処理装置、印刷プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】印刷情報を生成する印刷プログラムにおいて、使用する印刷装置とは異なる機種の印刷装置固有の色調を再現する色調再現データと、前記色調再現データに基づき色調を変換する。又、色調を示すRGB(RedGreen&Blue)信号の信号値を各々分割した色調データとして情報量を少なくし、かつ色調再現データ生成時における測色作業をも軽減する。
【選択図】図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、入力として画像の画素値を受け、印刷装置の特性に適合した画素値に補正を行った画像を出力するような処理装置及び印刷プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷される画像情報を生成する目的で画像処理装置および印刷プログラムに入力される画像は、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの信号から構成され、3色はそれぞれ画像を形成する画素毎に複数ビットの情報量を持ち、その情報量は1色あたり8ビット(0〜255:256値)の場合が多い。
【0003】
また画像処理装置および印刷プログラムにおいて前述のRGB信号は、使用する印刷装置特有の信号に変換される。
具体的には、印刷装置が記録ヘッドC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色を用いて記録媒体上に画像を形成する場合、画像処理装置および印刷プログラムはRGB信号をCMYK信号に変換する。
【0004】
更に印刷装置がインクジェット記録装置のように記録媒体上に記録材を付与する(=1)、付与しない(=0)の2通りの記録手段しか持たない場合、CMYK信号に変換された情報量を(0/1)の二値に変換する必要がある。
【0005】
この処理を二値化処理と呼び、既に公知の技術である。
また、記録材の付与手段が2通り以上の場合、該組み合わせに準じたn値化処理を行えばよい。
【0006】
近年インクジェットに代表される記録装置では、記録ヘッドをCMYKの4色に加えてCおよびMの記録材の記録濃度よりも低い薄い色の記録材を付与可能な記録ヘッドを加え、記録媒体上に形成された画像の品位を高めている装置もある。
【0007】
この場合、画像処理装置および印刷プログラムは入力信号RGBをCMYKcm(小文字は薄い記録材用情報)に変換を行う必要がある。
【0008】
さらにインクジェットに代表される記録装置では、記録装置の製造会社や、機種によりその色再現性が異なり、同一の画像を入力として印刷を行っても同一の色調の画像が得られないことが多い。
【0009】
これは、各社独自の技術により画質の向上を図っていることに起因しており、その際に色再現性に関しての指針が異なっていることも原因である。
【0010】
同一メーカであっても、機種によって色再現性が異なる場合が多い。
例示すれば、画像を形成する方式が異なる場合や、印刷媒体が異なる場合などが挙げられる。
【0011】
以上のような背景を基に、異なるメーカ、異なる機種間においても一定の色再現性を持ち、色調を統一して印刷を行う方法がカラーマネージメントシステムとして既に公知の技術である。かかるカラーマネージメントシステムを利用することにより、画像の入力装置から出力装置までの色管理を行い、どのような入力装置からどのような出力装置へ画像を出力しても一定の色再現性を持ち、統一した色調の下で画像を管理することができる。
(例えば特許文献1参照)
【特許文献1】
特開2002−209116(第4〜5頁、図2,3)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例のカラーマネージメントシステムは印刷装置からの印刷に特化した場合、システム自体が大規模であり、なおかつカラーマネージメントシステムを熟知した使用者が適正にシステムを利用しなかった場合、本来所望する結果を得られない可能性があった。
【0013】
さらに、特定メーカの印刷装置、もしくは特定の機種での印刷結果に近い印刷画像を異なる印刷装置で実現しようとした場合、使用者による色情報の測定や校正等の作業を必要とする。
【0014】
本発明の目的は、複数の異なる印刷装置特有の色調を再現するために、複数の色調再現データから選択的に色調再現データを選択し、印刷装置特有の色調へ変換する色調変換手段により、色調を再現される印刷装置で印刷したような印刷結果になるように、色調を再現する印刷装置で印刷するための印刷情報をカラーマネージメントシステムを利用せずとも容易に生成できるようにすることにある。
【0015】
又、発明の目的は、色調出力値の一部を想定することによって色調再現データの情報量を少なくし、かつ色調再現データ生成時における測色作業を軽減することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するため、本発明は、入力画像情報から、第1の印刷装置に送信される印刷情報を生成する情報処理装置において、
前記第1の印刷装置とは異なる第2の印刷装置固有の色調を再現する色調再現データと、前記色調再現データに基づき色調を変換する色調変換手段とを有することを特徴とする。
【0017】
又、本発明は、入力画像情報から、印刷装置に送信される印刷情報を生成する情報処理装置において、
前記印刷装置とは異なる複数種類の印刷装置固有の色調を再現する複数の色調再現データと、前記複数の色調再現データから1つを選択する色調再現データ選択手段と、前記色調再現データ選択手段で選択された色調再現データに基づき色調を変換する色調変換手段とを有することを特徴とする。
【0018】
さらに発明による情報処理装置は、前記複数の色調再現データは、前記複数の印刷装置の何れかに対応した色調データを使用する印刷装置が有する色調データに変換した表形式のデータであることを特徴とする。
【0019】
又、本発明による情報処理装置は、前記色調再現データはRGB(Red Green & Blue)信号の信号値を各々分割した色調を変換したデータで、且つRGB信号の各信号値が8ビットの場合では、256階調を17分割、9分割、5分割した値のみを保持し、その分割した値に該当しない入力値の場合には、補間演算等を用いて、出力値を想定することによって色調再現データの情報量を少なくし、かつ色調再現データ生成時における測色作業を軽減することを特徴とする。
又、本発明による印刷プログラムは、入力画像情報から、第1の印刷装置に送信される印刷情報を生成する情報処理装置の印刷プログラムにおいて、前記第1の印刷装置とは異なる第2の印刷装置固有の色調を再現する色調再現データを読み出すステップと、前記色調再現データに基づき色調を変換する色調変換ステップとを有することを特徴とする。
又、本発明による印刷プログラムは、入力画像情報から、印刷装置に送信される印刷情報を生成する情報処理装置の印刷プログラムにおいて、前記印刷装置とは異なる複数種類の印刷装置固有の色調を再現する複数の色調再現データを読み出すステップと、前記複数の色調再現データから1つを選択する色調再現データ選択ステップと、前記色調再現データ選択手段で選択された色調再現データに基づき色調を変換する色調変換ステップとを有することを特徴とする。
又、本発明による印刷プログラムは、前記第1の印刷装置により前記第2の印刷装置の色調再現を指定する色調指定ステップをさらに備え、前記色調指定ステップにより前記第2の印刷装置の色調が指定された場合、前記色調変換ステップにより色調を変換することを特徴とする。
又、本発明による印刷プログラムは、前記複数種類の印刷装置から特定種類の色調再現を指定する色調指定ステップをさらに備え、前記色調指定ステップにより指定された色調再現データに基づき色調を変換することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を以下に図を用いて詳細に説明する。
【0021】
本発明の印刷プログラムを搭載する情報処理装置の電気的なブロッ ク図を図1に示す。
【0022】
情報処理装置には中央演算装置101により制御されるRAM102、ROM103、記憶装置104、標準入出力105、通信装置109より構成され、記憶装置104は、主にハードディスク装置、フレキシブルディスク装置等が接続され、後述される印刷プログラム及び各種テーブルが記憶されている。
【0023】
図2、図3、図4及び図6に示す印刷プログラムは、前記記憶装置104、もしくはROM103の記憶媒体内にプログラムとして格納されており、該プログラムを中央演算装置101からアクセス可能なプログラム格納領域であるRAM102にロードすることにより実行される。
【0024】
また印刷プログラムは、情報処理装置に接続された通信装置109を利用し、ネットワーク経由で取得しても構わない。
【0025】
印刷プログラムの形態は記憶媒体の種類に依存せず、情報処理装置の中央演算装置101が該プログラムを実行可能にする記録媒体の読み込み手段が具備されていれば本発明は適用可能である。
【0026】
標準入出力105には、情報処理装置を制御するキーボード、マウスに代表される入力デバイス、コンピュータの出力を表示するモニタに代表される出力デバイスが接続され、該入出力装置を用いて情報処理装置もしくは印刷プログラムを制御、操作する。
【0027】
情報処理装置で動作する印刷プログラムにより生成された印刷情報は、通信装置109を経由して、印刷装置110に送られる。
【0028】
通信装置109は、主にパラレルインターフェースや、シリアルインターフェース、USB、IEEE1394、或いはネットワーク等の通信デバイスを利用し、印刷装置110と接続される。
【0029】
次に、情報処理装置により本発明の印刷プログラムによる印刷方法に関して図2を用いて説明する。
【0030】
情報処理装置は、接続された多様な装置を制御するために通常、OS(オペレーティングシステム)と呼称されるソフトウェアに基づき動作する。
【0031】
そのためコンピュータ装置上でOSが動作している環境では、ソフトウェアプログラムは該OSの提供するプログラミング環境上で動作することが前提となる。
本実施例では、該OSをMicrosoft Windows(TM)であるとして説明を行う。
【0032】
アプリケーションプログラム201により印刷装置110にて印刷したい画像を生成し、印刷を実行する場合、入力画像情報(1)202は、アプリケーションプログラム201より、OSのグラフィック処理プログラム(Graphic Device Interface)203を経由してデバイスドライバ215へと送られる。
【0033】
このとき、デバイスドライバ215は、印刷装置214で印刷可能な印刷情報を生成することよりプリンタドライバと呼称され、前述の印刷プログラムに対応する。
【0034】
プリンタドライバ215は、グラフィック処理プログラム(Graphic Device Interface)203より、入力画像情報を受け取り、レンダリング処理部(工程)204にて、印刷装置固有の解像度への画像変換、印刷装置214に装填されている印刷媒体の情報を基に画像サイズの変換処理等を行い、入力画像情報(2)205を得る。
【0035】
入力画像情報(2)205は、色補正処理部(工程)206により、印刷装置110が具備する記録ヘッド分の画像情報に分離し、印刷装置固有の色変換処理(例えばRGB⇒CMYK)を施した後、出力画像情報(1)207を出力する。
【0036】
出力画像情報(1)207は、n値化処理部(工程)210で使用するハーフトーン処理の処理方法に依存する階調特性や、印刷装置110で印刷される記録媒体、記録ヘッド等の特性に依存した非線形な階調特性を再度、線形な階調特性に変換するために出力階調補正部(工程)208により、変換された出力画像情報(2)209を得る。
【0037】
出力画像情報(2)209は、n値化処理部210にて印刷装置110が有する記録ヘッドの各インク色に相当するn値化処理を行い、出力画像情報(3)211を出力する。
【0038】
出力画像情報(3)211は、コマンド生成部(工程)212で印刷装置110が受信可能な印刷情報形式のコマンド213に変換後、通信装置109を介して印刷装置110に転送される。
【0039】
次に色補正処理部(工程)、出力階調補正部(工程)、n値化処理部(工程)について図3を用いて詳細に説明する。
【0040】
レンダリング処理部(工程)204により生成された入力画像情報(2)205は、RGB3色から構成され、色補正処理部(工程)206で、CMYK(シアン、マジェンタ、イエロー、ブラック)4色に変換が行われる。
【0041】
本実施例で使用する印刷装置は、通常のCMYKに加えてシアン、マジェンタの記録濃度より約1/2となるような記録濃度の低い淡シアン、淡マゼンタの記録材を併せて具備しているため、色補正処理部(工程)206は、RGB→CMYKcm変換(小文字のcmはそれぞれ淡シアン、淡マゼンタ記録材に相当する)を行うことになる。
【0042】
印刷装置110がCMYKcmの記録材を具備する場合においても、印刷データによってはCMYKのみで印刷することや、何れかの記録材1色のみで印刷することもあり、その場合は使用する色に対応した出力画像情報(1)207が生成される。
【0043】
色補正処理部(工程)206により印刷装置110で使用する記録材に対応する出力画像情報(1)207は、前記の理由により、出力階調補正208を行う必要があり、色補正処理部(工程)206と同様に、記憶手段に記憶されている出力階調補正テーブル301を参照し、変換を行う。
【0044】
この際、印刷時に使用する記録材の種類がCMYKcmの6色で構成されている場合、記録媒体に記録材を最後に付与する記録ヘッドの色情報の階調特性を補正し、記録材種類が6色以外の場合には出力階調補正のみ実行して出力画像情報(2)209を生成する。
【0045】
出力画像情報(2)209は、n値化処理部210により印刷装置110を構成する記録ヘッドの記録材付与組み合わせに相当する値にn値化処理マスクテーブル302(記憶手段に記憶されている)を用いて変換される。
【0046】
本実施例においては、印刷装置110を構成する記録ヘッドの記録材付与組み合わせは、記録材を付与する、しないの2通りしかなく、2値となるため、2値化処理が行われる。
【0047】
n値化処理部(工程)210により生成された出力画像情報(3)211はコマンド変換部へと渡され印刷装置で印刷可能な印刷情報となる。
【0048】
次に、使用する(印刷を実行する)印刷装置401とは異なる他機種の印刷装置402の色調を、使用する印刷装置で再現する説明を行う。
本発明では、記憶手段に記憶される色調変換テーブルを使用して、実現する例について図4を用いて説明する。
【0049】
同図において、色調変換テーブル403は、使用する(印刷を実行する)印刷装置401とは異なる他機種の印刷装置402の色調を再現するための変換テーブルである。以下そのテーブルの作成について説明する。
【0050】
使用する印刷装置401を用いて、他機種の印刷装置402の色調を再現するためには、あらかじめ他機種の印刷装置402で印刷した時の色調を調べ、使用する印刷装置401で入力画像情報のRGB値がどのような値の時にどのようなRGB値を出力すればよいかを求める必要があり、この変換を行うために参照する情報が色調変換テーブル403である。
【0051】
まず、入力画像情報として、RGB各色17階調(17×17×17=4913色)のカラーパッチデータ404の各々を他機種の印刷装置402で印刷する。
次に、使用する印刷装置401を用いて、RGB各色33階調(33×33×33=35937色) のカラーパッチデータ403を印刷する。
【0052】
他機種の印刷装置402で印刷したカラーパッチデータ404と、使用する印刷装置401で印刷したカラーパッチデータ403の印刷後、各々のカラーパッチデータを測色機にて測色を行う(405)。
【0053】
使用する印刷装置401で他機種の印刷装置402よりも多くのカラーパッチデータを印刷する理由は、他機種の印刷装置402で印刷したカラーパッチデータ404に一致する色調のカラーパッチを、使用する印刷装置401で印刷したカラーパッチデータ403から選択しなければならず、より近い色調のカラーパッチデータを選択するためである。
【0054】
以上のような理由より、使用する印刷装置では、RGB各色256階調(256×256×256=16777216色)のカラーパッチデータを印刷するのが理想となるが、1670万以上ものカラーパッチデータを印刷する行為と、測色する作業は現実的でないため、本実施例においては、他機種の印刷装置402の情報量である4913色に対して、35937色と約7倍以上の情報量の中から色調の一致するカラーパッチを選択している。
【0055】
よって、使用する印刷装置401において印刷するカラーパッチデータ403は、他機種の印刷装置402で印刷したカラーパッチデータ404より多いという条件を満たせば、RGB各色33階調(33×33×33=35937色)以外でもよい。
【0056】
カラーパッチデータの測色(405)により、カラーパッチデータ1色毎の測色値が判明する。
本実施例においては均等色空間であるL*a*b*空間上の数値が測色値として得られるため、当該値を利用する。(406)
測色により得られたカラーパッチデータの1色ごとのL*a*b*値を入力画像情報値であるRGB値と関連付け、使用する印刷装置401で印刷したカラーパッチデータ403の35937色分の情報から、他機種の印刷装置402で印刷したカラーパッチ404から1色毎に一致する色を検出し、カラーパッチ404を構成する4913色全ての色を検出するまで繰り返す。(408−Yes)
次に他機種の印刷装置402で印刷したカラーパッチデータ404の入力画像情報値を入力値として、L*a*b*値で一致した色調を合わせる側の印刷装置402で印刷したカラーパッチデータ403の入力画像情報値を出力値とした色調変換テーブルを生成する。(409)
そして、複数の色調変換テーブルを作成して、機種が異なる複数種の印刷装置の色調を再現する印刷を行うための色調変換テーブルを実装して、色調変換テーブルの使い方を説明する。図5は色調変換テーブルの選択画面を示す。
【0057】
印刷装置#1〜#6まで機種の異なる印刷装置を列挙した選択欄501から任意の印刷装置をカーソルを移動して選択することにより対応した色調変換テーブル502を決定することができる。
【0058】
本実施例においては、異なる印刷装置の列挙数は#1〜#6までの6つであるが、列挙される印刷装置数がいくつであっても本発明は適用可能である。
【0059】
次に、色調変換テーブルを図2の色補正処理部に取り込んだ説明の詳細を図6、7、及び図8を用いて行う。
【0060】
レンダリング処理部204にて生成された入力画像情報(2)601は、色調変換部(工程)602により、記憶手段に記憶され、異なる印刷装置の色調を再現する色調変換テーブル603を用いて色変換が行われ入力画像情報(2’)604を得る。
【0061】
この際、色調変換部(工程)602では、色調変換テーブル603の17値もしくは9値、5値を格子点とする立方体609と見なして、入力画像情報であるRGB8ビット値から出力値を求める。
【0062】
入力値が格子点上に存在しない場合には、補間処理により出力値を求める。
補間処理に関しては、様々な文献等で公知の技術であり本件では言及しない。
【0063】
図7、8は格子点が17値、9値、5値の時の格子点と、格子点上の入力値に対する出力値を求める色調変換テーブルの内容を示す。
【0064】
本実施例においては、格子点は入力画像情報RGB信号の各8ビット(0〜255)
を均等に分割しており、17階調の格子点701では、
0,15,31,47,63,79,95,111,127,143,159,175,191,207,223,239,255の17点となる。
そのため、格子点に対応する色調補正テーブル801も同様に上記17点に対する出力値を持つ必要がある。
【0065】
各色が17点の格子点を持つ場合、取りうる値は17×17×17=4913点であり、色調補正テーブル(図8、801)の値と一致する。
【0066】
9階調の格子点702の場合、0,31,63,95,127,159,191,223,255の9点であり、格子点に対応する色調補正テーブルを用意し対応することも可能であるが、本実施形態においては、17階調の格子点701が9階調の格子点702の値を全て含むため、17階調用の色調補正テーブル(図8、801)をそのまま利用可能である。
【0067】
5階調の格子点703の場合も同様に0,63,127,191,255の5点であり、格子点に対応する色調補正テーブルを用意し対応することも可能であるが、本実施形態においては、17階調の格子点701が5階調の格子点703の値を全て含むため、17階調用の色調補正テーブル(図8、801)をそのまま利用可能となる。
【0068】
17階調の格子点による変換のみならず、9階調、5階調の格子点をもつ変換を行う理由は、色調補正テーブル704のデータサイズを小さくすることが可能であるという事と、図4を用いて説明したように、他機種(色調を合わせられる側)の印刷装置402で印刷する必要があるカラーパッチデータ404は格子点分の情報と一致する。
【0069】
よって、階調数が小さくなれば格子点が減少し、他機種の印刷装置402で印刷する必要があるカラーパッチデータ404の印刷数、測色数を少なくすることが可能になる。
【0070】
しかし、格子点が粗くなると変換後の精度が低下し、画質の低下に繋がるため、本実施形態においては画質の品位をあまり要求されない高速印刷(ドラフト)モード等で使用する。
【0071】
さらに、格子点上に存在しない入力がなされた場合に必要となる補間処理等のアルゴリズムを変更するなどの対応を図ることにより、処理速度の向上を図ることもできる。
【0072】
本実施形態のように通常は17階調の格子点による変換を行い、高速印刷(ドラフト)では階調数を落とす(粗くする)という処理を行う場合、全ての階調に対して色調変換テーブルを持つことは非効率的である。
【0073】
そのため、本実施形態では色調変換テーブルは17階調の格子点分持ち、階調数が少なくなった場合には、必要な格子点上の情報のみを色調変換テーブルから抽出して使用し、色調変換テーブルを全ての階調に対して持たなくてもよい構成となっている。
【0074】
さらに本実施形態においては、格子点を0〜255までの間隔で均等に配置したが、不均等でも構わない。
【0075】
ただし、階調数を色調変換テーブルを各階調で共通に使用する場合には、一番多い階調数の格子点に他の階調数の格子点が含まれていなければならない。
【0076】
また本実施形態においては、階調数を17階調、9階調、5階調の3種類に設定したが、それ以外の階調数においても本発明は適用可能である。
【0077】
変換された入力画像情報(2’)604は、補色情報生成部605によりRGB→CMY信号へ変換され、出力画像情報(1’)606を生成し、黒情報生成部607により、CMY信号からK信号を生成して出力画像情報(1)608を出力する。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、第1、第2の発明によれば、複数の異なる印刷装置特有の色調を再現するために、複数の色調再現データから選択的に色調再現データを選択し、印刷装置特有の色調へ変換する色調変換手段により、色調を再現される印刷装置で印刷したような印刷結果になるように、色調を再現する印刷装置で印刷するための印刷情報をカラーマネージメントシステムを利用せずとも容易に生成できる。
【0079】
第3、第4、第5、第6、第7、第8の発明によれば、色調再現データは入力画像情報を構成するRGB信号値に対して色調を再現される印刷装置に近づけるように、色調を再現する印刷装置がどのような色信号で印刷を行えばよいかを示す色変換情報であり、本来は色変換情報として入力画像情報を構成するRGB信号値の全ての組み合わせに対する出力値を持つ必要がある。
しかし、この場合RGB信号値の各信号値の情報量が8ビットであると256の3乗分のデータを保持しなくてはならなくなる。
【0080】
そのため、例示したRGB信号の各信号値が8ビットの場合では、256階調を17分割、9分割、5分割した値のみを保持し、その分割した値に該当しない入力値の場合には、補間演算等を用いて、出力値を想定することによって色調再現データの情報量を少なくし、かつ色調再現データ生成時における測色作業を軽減する。
【0081】
第9、第10の発明によれば、第5の発明で用いた17分割された4913通りの色調再現データを用いて、9分割、5分割時の色調再現データを利用しているのと同等の処理を行うことにより、色調再現テータサイズの低減を図る。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる印刷プログラムを適用可能な情報処理装置のブロック図と、印刷装置との接続を示す図である。
【図2】本発明の実施例に係わる情報処理装置で動作する印刷プログラムの各処理フローと、各処理に対応する画像情報を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係わる情報処理装置で動作する印刷プログラムの 色補正処理部、出力階調補正部、n値化処理部の詳細を示す処理フロー図である。
【図4】本発明の実施例に係わる色調変換テーブル生成までの過程を示した 説明図である。
【図5】本発明の実施例に係わる複数の印刷装置に対応した色調変換テーブルの選択手段を示した説明図である。
【図6】本発明の実施例に係わる色補正処理部の処理内容を詳細に示した処理フロー図である。
【図7】本発明の実施例に係わる色調変換処理における階調の分割方法を示す説明図である。
【図8】本発明の実施例に係わる色調変換処理で生成された色調変換テーブルの説明図である。
【符号の説明】
101・・・コンピュータ装置内中央演算装置
102・・・コンピュータ装置内RAM
103・・・コンピュータ装置内ROM
104・・・コンピュータ装置内記憶装置
105・・・コンピュータ装置内標準入出力
106・・・キーボード
107・・・マウス
108・・・モニタ
109・・・コンピュータ装置内通信装置
110・・・印刷装置
201・・・アプリケーションソフトウェア
203・・・情報処理装置で稼働するOSのグラフィック描画エンジン
204・・・プリンタドライバ内レンダリング処理部
206・・・プリンタドライバ内色補正処理部
208・・・プリンタドライバ内出力階調補正部
210・・・プリンタドライバ内n値化処理部
212・・・プリンタドライバ内プリンタコマンド生成部
Claims (19)
- 入力画像情報から、第1の印刷装置に送信される印刷情報を生成する情報処理装置において、
前記第1の印刷装置とは異なる第2の印刷装置固有の色調を再現する色調再現データと、前記色調再現データに基づき色調を変換する色調変換手段とを、
有することを特徴とする情報処理装置。 - 入力画像情報から、印刷装置に送信される印刷情報を生成する情報処理装置において、
前記印刷装置とは異なる複数種類の印刷装置固有の色調を再現する複数の色調再現データと、
前記複数の色調再現データから1つを選択する色調再現データ選択手段と、
前記色調再現データ選択手段で選択された色調再現データに基づき色調を変換する色調変換手段とを、有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第1の印刷装置により前記第2の印刷装置の色調再現を指定する色調指定手段をさらに備え、
前記色調指定手段により第2の印刷装置の色調が指定された場合、
前記色調変換手段により色調を変換することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記複数種類の印刷装置から特定種類の色調再現を指定する色調指定手段をさらに備え、
前記色調指定手段により指定された色調再現データに基づき色調を変換することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記色調再現データ数は前記第2の印刷装置固有の色調データ数より小さいことを特徴とする請求項1又は3に記載の情報処理装置。
- 前記色調再現データ数は前記第1の印刷装置固有の色調データ数より小さいことを特徴とする請求項1、3、又は5に記載の情報処理装置。
- 前記複数の色調再現データ数は使用する印刷装置固有の色調データ数より小さいことを特徴とする請求項2又は4に記載の情報処理装置。
- 前記複数の色調再現データ数は対応する複数の印刷装置固有の色調データ数より小さいことを特徴とする請求項2、4、又は7に記載の情報処理装置。
- 前記色調再現データは、前記第2の印刷装置に対応した第2の色調データを前記第1の印刷装置が有する第1の色調データに変換した表形式のデータであることを特徴とする請求項1、3、5、又は6に記載の情報処理装置。
- 前記複数の色調再現データは、前記複数の印刷装置の何れかに対応した色調データを使用する印刷装置が有する色調データに変換した表形式のデータであることを特徴とする請求項2、4、7、又は8に記載の情報処理装置。
- 前記色調再現データはRGB(Red Green & Blue)信号値で構成されていることを特徴とする請求項1から10に記載の情報処理装置。
- 前記色調再現データはRGB信号値が取りうる全ての組み合わせに対する情報を持たないことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置
- 前記色調再現データはRGB信号値を構成する各信号値を各々17分割した4913通りの色調を変換したデータであることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
- 前記色調再現データはRGB信号値を構成する各信号値を各々9分割した729通りの色調を変換したデータであることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
- 前記色調再現データはRGB信号値を構成する各信号値を各々5分割した125通りの色調を変換したデータであることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
- 入力画像情報から、第1の印刷装置に送信される印刷情報を生成する情報処理装置の印刷プログラムにおいて、
前記第1の印刷装置とは異なる第2の印刷装置固有の色調を再現する色調再現データを読み出すステップと、前記色調再現データに基づき色調を変換する色調変換ステップとを有することを特徴とする印刷プログラム。 - 入力画像情報から、印刷装置に送信される印刷情報を生成する情報処理装置の印刷プログラムにおいて、
前記印刷装置とは異なる複数種類の印刷装置固有の色調を再現する複数の色調再現データを読み出すステップと、
前記複数の色調再現データから1つを選択する色調再現データ選択ステップと、前記色調再現データ選択手段で選択された色調再現データに基づき色調を変換する色調変換ステップとを有することを特徴とする印刷プログラム。 - 前記第1の印刷装置により前記第2の印刷装置の色調再現を指定する色調指定ステップをさらに備え、
前記色調指定ステップにより前記第2の印刷装置の色調が指定された場合、
前記色調変換ステップにより色調を変換することを特徴とする請求項16に記載の印刷プログラム。 - 前記複数種類の印刷装置から特定種類の色調再現を指定する色調指定ステップをさらに備え、
前記色調指定ステップにより指定された色調再現データに基づき色調を変換することを特徴とする請求項17に記載の印刷プログラム。
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---|---|---|---|
JP2003143440A JP2004349937A (ja) | 2003-05-21 | 2003-05-21 | 情報処理装置、印刷プログラム |
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---|---|---|---|---|
JP2006343599A (ja) * | 2005-06-09 | 2006-12-21 | Canon Inc | カラー画像形成装置およびその制御方法 |
JP2007142901A (ja) * | 2005-11-20 | 2007-06-07 | Fuji Xerox Co Ltd | カラー画像処理装置及びカラー画像形成装置、カラー画像形成システム、カラー画像処理方法、カラー画像形成方法 |
-
2003
- 2003-05-21 JP JP2003143440A patent/JP2004349937A/ja active Pending
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