JP2004349935A - 端末制御システムおよび携帯情報端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡単かつ確実に、携帯情報端末の機能を制限可能とすること。
【解決手段】携帯電話機能制御システム1においては、携帯電話100に所定のチケット情報が記憶され、ユーザが施設に入場する際に、そのチケット情報が入退場側システム200に読み取られる。すると、携帯電話100は、読み取られたチケット情報に対応する所定機能の制限を行う。そして、ユーザが施設から退場する際に、チケット情報が入退場側システム200に再度読み取られ、それに対応して、携帯電話100は、機能の制限を解除する。また、入退場時に、携帯電話100においてチケット情報が読み取られることに対応して、自動的に機能の制限および解除が行われるため、より確実に携帯電話100の機能を制限することが可能となる。即ち、本発明によれば、より簡単かつ確実に、携帯電話100の機能を制限可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話機能制御システム1においては、携帯電話100に所定のチケット情報が記憶され、ユーザが施設に入場する際に、そのチケット情報が入退場側システム200に読み取られる。すると、携帯電話100は、読み取られたチケット情報に対応する所定機能の制限を行う。そして、ユーザが施設から退場する際に、チケット情報が入退場側システム200に再度読み取られ、それに対応して、携帯電話100は、機能の制限を解除する。また、入退場時に、携帯電話100においてチケット情報が読み取られることに対応して、自動的に機能の制限および解除が行われるため、より確実に携帯電話100の機能を制限することが可能となる。即ち、本発明によれば、より簡単かつ確実に、携帯電話100の機能を制限可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信機能を有する携帯情報端末の機能を制御可能な端末制御システムおよび携帯情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電車内や航空機内、コンサート会場といった所定の箇所では、携帯電話等の携帯情報端末(以下、適宜「携帯電話」と言う。)の通信機能あるいは着信音機能等を停止させることが求められている。
これは、例えば、携帯電話が発する電波が、乗客が装着している心臓ペースメーカ等の医療機器や、航空機の管制通信に与える悪影響を防止したり、コンサート会場において、着信音が鳴ることによって周囲の観客に迷惑を及ぼすことを防止したりするためである。
【0003】
一方、このように、携帯電話の所定の機能を停止させる場合、一般にユーザがマニュアル操作を行う必要があるが、必ずしも機能の停止操作が行われているとは限らなかった。
そこで、携帯電話の機能を、より確実に停止させつつ、ユーザの使い勝手をも考慮した携帯電話の機能制御に関する技術が、特開2002−27554号公報に記載されている。
【0004】
本号公報に記載された技術においては、携帯電話の使用が制限されているエリアに対応して設置されたローカルエリア内電波送受信装置から、携帯電話の機能を制限するための機能制限情報が送信される。そして、その機能制限情報を受信すると、携帯電話は、機能が制限されていることを振動等によってユーザに通知し、必要に応じて携帯電話の所定機能を制限する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−27554号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように、携帯電話システムにローカルエリア内電波送受信装置を備え、機能制限情報を送信する構成の場合、携帯電話システム側において、機能制限情報を生成する過程が必要となる、あるいは、システムの構築が大掛かりなものとなるといった問題があった。
【0007】
また、携帯電話が機能制限情報を受信した場合であっても、ユーザの判断によって機能を制限しないことも可能であるため、携帯電話の機能を確実に制限させることができない事態も生じ得るという問題があった。
本発明の課題は、より簡単かつ確実に、携帯情報端末の機能を制限可能とすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明は、
所定施設(例えば、駅、航空機、病院、図書館、映画館あるいはコンサート会場等)に入場するためのチケット情報を記憶可能であり、近距離無線通信機能を有する携帯情報端末(例えば、図1の携帯電話100)と、前記所定施設における出入り口(例えば、駅の改札口、航空機の搭乗ゲート、病院、図書館、映画館あるいはコンサート会場等の出入り口)に設置され、前記携帯情報端末に記憶された所定のチケット情報を、該携帯情報端末と近距離無線通信を行うことによって読み取り可能な入退場側システムとを含む端末制御システムであって、前記携帯情報端末は、前記所定施設に入場するために、前記入退場側システムによって、記憶しているチケット情報が読み取られることに対応して、自装置の所定機能(例えば、基地局に対して電波を発する機能、音を発する機能等)の制限を行う機能制限手段を備えることを特徴としている。
【0009】
なお、ここで言う“施設”には、イベント等のために仕切られた一定の領域、移動する乗り物等、入退場の概念に当てはまる種々のものが含まれる。
さらに、ここで言う“チケット情報”とは、紙媒体に印刷された、いわゆる“チケット”に相当する情報に限られず、上記施設に入場するために利用される種々の情報(例えば、ID番号等の電子データ)を含むものである。
【0010】
また、前記携帯情報端末は、複数種類の前記チケット情報を記憶可能であり、前記機能制限手段は、所定施設に入場するために前記入退場側システムによって読み取られたチケット情報に対応して、異なる内容で機能の制限を行うこととしてもよい。
また、前記機能制限手段は、前記読み取られたチケット情報に対応して、前記携帯情報端末の通信機能を制限し、電波を発しない状態としてもよい。
【0011】
また、前記機能制限手段は、前記読み取られたチケット情報に対応して、前記携帯情報端末の通信機能以外の所定機能を制限することとしてもよい。
また、前記チケット情報には、入退場時間に関連する情報(例えば、航空機の出発時間および到着時間、あるいは、映画の上映開始時間および終了時間等)が含まれ、前記機能制限手段は、該入退場時間に基づいて、機能の制限を行うこととしてもよい。
【0012】
また、前記チケット情報は、交通手段のチケットであって、該交通手段の出発時間および到着時間を示す情報が含まれ、前記機能制限手段は、該出発時間から到着時間にかけて機能の制限を行うこととしてもよい。
また、前記チケット情報は、芸能に関する上演(例えば、演劇、映画あるいはコンサート等)のチケットであって、該上演の開始時間および終了時間を示す情報が含まれ、前記機能制限手段は、該開始時間から終了時間にかけて機能の制限を行うこととしてもよい。
【0013】
また、前記携帯情報端末と入退場側システムとの間で行われる近距離無線通信は、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信、ブルートゥース、WLAN(Wireless Local Area Network)あるいはUWB(Ultra Wide Band)の少なくともいずれかであることとしてもよい。
また、前記機能制限手段は、予め設定された緊急用の指示入力(例えば、警察や救急への通報等)が行われた場合、機能の制限を解除することとしてもよい。
【0014】
また、前記携帯情報端末は、携帯電話システムにおける通信処理を行うための通信処理用プロセッサと、該通信処理以外の処理を行うためのアプリケーションプロセッサとを備え、前記機能制限手段は、各プロセッサを単位として機能の制限を行うこととしてもよい。
このような構成とすることにより、必要なプロセッサをスリープ状態等とすれば、対応する機能を制限できることとなるため、携帯情報端末の機能を制限する処理が簡単なものとなる。
【0015】
また、本発明は、
自装置に備えられた所定機能を制限可能な携帯情報端末であって、自装置が所定施設について入退場したことを検出可能な検出手段(例えば、図1の非接触型IC部113および比較・制御部114)と、前記検出手段の検出結果に基づいて、自装置が前記所定施設に入場している場合に、自装置に備えられた所定機能を自律的に制限する機能制限手段(例えば、図1の比較・制御部114、アプリケーションプロセッサ101および通信処理用プロセッサ107)とを備えることを特徴としている。
【0016】
また、所定施設に入場するためのチケット情報を記憶可能であると共に、前記所定施設における出入り口に設置された入退場側システムと近距離無線通信可能であって、前記検出手段は、近距離無線通信によって、前記入退場側システムが自装置に記憶された所定のチケット情報を読み取ることに対応して、所定施設について入退場したことを検出することとしてもよい。
【0017】
本発明によれば、携帯情報端末に所定のチケット情報が記憶され、ユーザが施設に入場する際に、そのチケット情報が入退場側システムに読み取られる。すると、携帯情報端末は、読み取られたチケット情報に対応する所定機能の制限を行う。そして、ユーザが施設から退場する際に、チケット情報が入退場側システムに再度読み取られ、それに対応して、携帯情報端末は、機能の制限を解除する。
【0018】
したがって、携帯情報端末側のみの処理によって、より簡単に携帯情報端末の機能を制限できる。
即ち、既存の入退場側システムを活用し、携帯情報端末に、本発明に係る処理を行わせることにより、携帯情報端末の機能を制限することが可能である。
また、入退場時に、携帯情報端末においてチケット情報が読み取られることに対応して、自動的に機能の制限および解除が行われるため、より確実に携帯情報端末の機能を制限することが可能となる。
【0019】
即ち、本発明によれば、より簡単かつ確実に、携帯情報端末の機能を制限可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る携帯電話機能制御システムの実施の形態を説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本発明を適用した携帯電話機能制御システム1の構成を示す図である。
【0021】
図1において、携帯電話機能制御システム1は、携帯電話100と、入退場側システム200とを含んで構成される。
携帯電話100は、アプリケーションプロセッサ101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、表示部104と、操作キー部105と、カメラ部106と、通信処理用プロセッサ107と、音声処理部108と、マイク109と、スピーカ110と、ベースバンド処理部111と、無線通信部112と、非接触型IC部113と、比較・制御部114とを含んで構成される。
【0022】
アプリケーションプロセッサ101は、携帯電話100の通信機能以外に関する各種機能を制御するものであり、例えば、操作キー部105から所定のアプリケーションプログラムの実行が指示入力されると、ROM103から対応するアプリケーションプログラムを読み出して実行したり、カメラ部106によって撮影が行われる際に、カメラ部106を制御したりする。
【0023】
また、アプリケーションプロセッサ101は、後述する比較・制御部114から機能制限信号が入力されると、一部の機能を停止する機能停止状態へと移行する。即ち、アプリケーションプロセッサ101は、機能制限信号が入力されることにより、通信に関する処理以外の各種処理において、機能制限信号によって指定された所定の機能を停止した状態(機能停止状態)となる。
【0024】
さらに、アプリケーションプロセッサ101は、比較・制御部114から機能制限解除信号(後述)が入力されると、機能停止状態から通常状態へ復帰し、停止されていた処理を再開する。
RAM102は、アプリケーションプロセッサ101および通信処理用プロセッサ107によって共用され、携帯電話100が動作する際に生成される種々のデータを一時的に保持する。
【0025】
ROM102は、携帯電話100を制御するための種々のプログラムや各種データを記憶する。
表示部104は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)素子等によって構成された表示装置を含み、アプリケーションプロセッサ101および通信処理用プロセッサ107の指示信号に基づいて、種々の文字あるいは画像等を表示する。
【0026】
操作キー部105は、数字あるいは文字を入力するためのキーや携帯電話100の各種機能を呼び出すためのキーを含んで構成される。
カメラ部106は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Diode)等の撮像素子を含んで構成され、レンズの結像をデジタル画像化して出力する。
【0027】
通信処理用プロセッサ107は、携帯電話100の通信機能を制御するものであり、携帯電話100から発信する場合に基地局へ発信信号を送信したり、基地局から着信信号を受信した場合に、着信音を発生したりする。
具体的には、通信処理用プロセッサ107は、音声処理部108およびベースバンド処理部111を制御し、音声処理部108における音声の符号化および復号化処理や、ベースバンド処理部111における変復調処理を管理する。
【0028】
また、通信処理用プロセッサ107は、後述する比較・制御部114からスリープ信号が入力されると、通常状態への復帰のみを受け付け可能であり他の機能を停止するスリープ状態へと移行する。即ち、通信処理用プロセッサ107は、スリープ信号が入力されることにより、基地局に対する電波の送信を停止し、通信を行わない状態(スリープ状態)となる。
【0029】
さらに、通信処理用プロセッサ107は、比較・制御部114からスリープ解除信号が入力されると、スリープ状態から通常状態へ復帰し、基地局との通信を再開する。
音声処理部108は、通信処理用プロセッサ107の制御の下、マイク109から入力されたアナログ音声信号を符号化し、デジタル音声信号としてベースバンド処理部111に出力する。また、音声処理部108は、ベースバンド処理部111から入力されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に復号化し、スピーカ110に出力する。
【0030】
マイク109は、入力された音声を電気信号に変換し、アナログ音声信号として音声処理部108に出力する。
スピーカ110は、音声処理部108から入力されたアナログ音声信号を音声に変換して出力する。
ベースバンド処理部111は、通信処理用プロセッサ107の制御の下、音声処理部108から入力されたデジタル音声信号を変調して無線通信部112に出力したり、無線通信部112から入力された受信信号を復調して得られるデジタル音声信号を音声処理部108に出力したりする。
【0031】
無線通信部112は、ベースバンド処理部111から入力された変調信号を基地局に送信したり、基地局から受信した受信信号をベースバンド処理部111に出力したりする。
非接触型IC部113は、RFID(Radio Frequency Identification)を含んで構成される。そして、非接触型IC部113は、種々の施設に入場するためのチケットとしての情報(以下、「チケット情報」と言う。)を記憶しており、特定の施設に入退場する際には、入退場側システム200によって、対応するチケット情報が読み取られる。ここで、チケット情報としては、鉄道の定期券、航空機の搭乗券、病院の入場許可証、図書館の利用許可証、映画館やコンサートのチケットを示す情報等が想定される。
【0032】
また、非接触型IC部113においては、入退場側システム200によって、施設への入場時には、その施設に入場している旨のデータ(以下、「入場中データ」と言う。)がチケット情報に付加され、施設からの退場時には、入場中データがチケット情報から削除される。そして、非接触型IC部113は、入場時には、入場中データが付加されたチケット情報を識別するデータ(以下、「入場情報」と言う。)を比較・制御部114に出力し、退場時には、そのチケット情報から入場中データが削除され、退場したことを示す情報(以下、「退場情報」と言う。)を比較・制御部114に出力する。
【0033】
比較・制御部114は、各施設において携帯電話100の機能を制限する際の制限内容を記憶している。即ち、入場情報によって示されるチケット情報それぞれに対応させて、携帯電話100の機能を制限する内容を記憶している。
そして、比較・制御部114は、非接触型IC部113から入場情報が入力されると、その入場情報に対応する機能の制限内容に応じて、アプリケーションプロセッサ101に機能制限信号を出力したり、通信処理用プロセッサ107にスリープ信号を出力したりする。
【0034】
また、比較・制御部114は、非接触型IC部113から退場情報が入力されると、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107に対し、機能制限を解除する旨の信号(以下、「機能制限解除信号」と言う。)を出力する。
さらに、比較・制御部114は、110番あるいは119番等の緊急通報に関する電話番号が入力された場合にも機能制限解除信号をアプリケーションプロセッサ101および通信処理用プロセッサ107に出力し、携帯電話100の機能を制限しない状態とする。
【0035】
したがって、所定の施設内で緊急事態が発生した場合、携帯電話100の機能が制限されていることにより通報が行えないといった不都合を回避することができる。
ここで、比較・制御部114が携帯電話100の機能を制限する具体的内容について説明する。
【0036】
上述のように、比較・制御部114は、入場した施設、即ち、入場情報が入力されたチケット情報の施設に対応した機能制限信号を出力する。
例えば、チケット情報が鉄道の定期券である場合、入場後、携帯電話100のユーザが電車に乗ると考えられるが、電車内では携帯電話100の発する電波(基地局に対して送信する電磁波)が心臓ペースメーカ等の医療機器に悪影響を与える。そのため、比較・制御部114は、通信処理用プロセッサ107に対し、スリープ信号を出力し、電波を送信しない状態とする。一方、通信機能以外の機能を利用することは問題ないため、比較・制御部114は、アプリケーションプロセッサ101に対しては、機能制限信号を出力しない。
【0037】
また、チケット情報が航空機の搭乗券である場合、航空機内では携帯電話の発する電波が計器に悪影響を与えるため、比較・制御部114は、通信処理用プロセッサ107に対し、スリープ信号を出力し、電波を送信しない状態とする。一方、通信機能以外の機能を利用することは問題ないため、比較・制御部114は、アプリケーションプロセッサ101に対しては、機能制限信号を出力しない。
【0038】
また、チケット情報が病院の入場許可証である場合、病院内では携帯電話の発する電波が医療機器に悪影響を与えるため、比較・制御部114は、通信処理用プロセッサ107に対し、スリープ信号を出力し、電波を送信しない状態とする。さらに、病院内では、携帯電話100の発する音が患者の安静を害する等の悪影響を与えるため、比較・制御部114は、アプリケーションプロセッサ101に対し、携帯電話100が音を発する機能を停止する旨の機能制限信号を出力し、スピーカ110が音を発しない状態とする。
【0039】
なお、現在のところ、病院に入る上で特に許可証を必要としない場合もあるが、病院内には医療機器が多数設置されており、携帯電話100の発する電波が医療機器に多大な悪影響を及ぼす可能性があることから、携帯電話所持者の入退場を管理し、機能を制限することが望ましいと考えられる。
また、チケット情報が図書館の利用許可証である場合、図書館内では携帯電話100の発する音が周囲の利用者に迷惑となるため、比較・制御部114は、携帯電話100が音を発する機能を停止する旨の機能制限信号を出力し、スピーカ110が音を発しない状態とする。一方、通信機能自体を動作させることは問題ないと考えられるため、比較・制御部114は、通信処理用プロセッサ107に対しては、スリープ信号を出力しない。したがって、比較・制御部114は、着信音機能をバイブレーション機能に切り替え、携帯電話100に着信があった場合には、着信音でなくバイブレーションによってユーザに着信を通知する。
【0040】
また、チケット情報が映画館やコンサートのチケットである場合、映画館やコンサート会場では、通話することにより周囲の観客に迷惑となり、上映内容等を通話によって第三者に知られることも問題がある。そのため、比較・制御部114は、携帯電話100は、通信処理用プロセッサ107に対し、スリープ信号を出力し、電波を送信しない状態とする。さらに、映画館やコンサート会場では、上映内容等を撮影されることは問題があるため、比較・制御部114は、携帯電話100に備えられたカメラ部106の機能を停止する旨の機能制限信号をアプリケーションプロセッサ101に出力し、撮影が不可能な状態とする。
【0041】
次に、入退場側システム200は、携帯電話100に備えられた非接触型IC部113と近距離無線通信可能な通信装置を含み、携帯電話100のユーザが、入退場側システム200が設置された施設に入退場する際に、非接触型IC部113に記憶されたチケット情報を読み取る。また、入退場側システム200は、携帯電話100のユーザが施設に入場する際、非接触型IC部113に記憶されたチケット情報に、入場中データを付加し、退場する際には、その入場中データをチケット情報から削除する。
【0042】
なお、入退場側システム200は、鉄道の駅、空港の搭乗口あるいは病院、図書館、映画館やコンサート会場の出入口等に設置される。そして、入退場側システム200は、携帯電話100の非接触型IC部113から、設置される施設に対応するチケット情報を読み取ったり、そのチケット情報に、入場中データを付加あるいは削除したりする。
【0043】
次に、動作を説明する。
図2は、本発明を適用した携帯電話機能制御システム1において、携帯電話100が実行する処理を示すフローチャートである。
携帯電話機能制御システム1においては、所定の施設に入退場側システム200が設置され、携帯電話100の非接触型IC部113に、その施設に入場するためのチケット情報が記憶されている。そして、携帯電話100のユーザがその施設に入場するために、携帯電話100を入退場側システム200の所定個所(非接触型ICとの通信装置)に数センチメートル程度まで近接させ、非接触型IC部113の所定のチケット情報が読み取られることにより、携帯電話100の各機能部が本発明に係る処理を開始する。
【0044】
図2において、携帯電話100のユーザが所定の施設に入場し、携帯電話100が入退場側システム200の所定個所に近接されると(ステップS1)、比較・制御部114は、入退場側システム200によって読み取られたチケット情報について非接触型IC部113から入場情報を受け取り、その入場情報に基づいて、携帯電話100の機能を制限する内容を判別する(ステップS2)。
【0045】
そして、比較・制御部114は、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107に対し、割り込みによって、携帯電話100の機能を制限するための信号(スリープ信号あるいは機能制限信号)を出力する(ステップS3)。
次に、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107は、ステップS3において比較・制御部114から入力された信号に対応する機能制限を行う(ステップS4)。即ち、アプリケーションプロセッサ101においては、機能制限信号に示された制限内容に応じた機能制限(例えば、携帯電話100の音を発する機能の停止等)を行う機能停止状態となる(ステップS4a)。また、通信処理用プロセッサ107においては、スリープ信号の受信に対応して、スリープ状態となる(ステップS4b)。
【0046】
次いで、携帯電話100は、緊急通報に関する電話番号が入力されたか否かの判定を行う(ステップS5)。
ステップS5において、緊急通報に関する電話番号が入力されていないと判定した場合、携帯電話100は、引き続き携帯電話の機能制限を行った後、携帯電話100のユーザが施設から退場し、携帯電話100が入退場側システム200の所定個所に近接されることに対応して、退場のための処理を行う(ステップS6)。具体的には、入退場側システム200に近接された際に、入場時にチケット情報に付加された入場中データが削除され、非接触型IC部113が、退場情報を比較・制御部114に出力する。
【0047】
次に、比較・制御部114は、非接触型IC部113から退場情報を受け取ると、割り込みによって機能制限解除信号をアプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107に出力する(ステップS7)。
また、ステップS5において、緊急通報に関する電話番号が入力されたと判定した場合、携帯電話100は、ステップS7の処理に移行する。
【0048】
そして、機能制限解除信号を受け取ると、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107は、携帯電話100の機能を制限しない状態とする(ステップS8)。具体的には、アプリケーションプロセッサ101においては、機能停止状態を解除し、制限していた機能(携帯電話の音を発する機能等)を使用可能とする(ステップS8a)。また、通信処理用プロセッサ107においては、スリープ状態を解除し、通常状態へ復帰する(ステップS8b)。
【0049】
そして、携帯電話100は、本発明に係る処理を終了する。
以上のように、本実施の形態に係る携帯電話機能制御システム1においては、携帯電話100に所定のチケット情報が記憶され、ユーザが施設に入場する際に、そのチケット情報が入退場側システム200に読み取られる。すると、携帯電話100は、読み取られたチケット情報に対応する所定機能の制限を行う。そして、ユーザが施設から退場する際に、チケット情報が入退場側システム200に再度読み取られ、それに対応して、携帯電話100は、機能の制限を解除する。
【0050】
したがって、携帯電話100側のみの処理によって、より簡単に携帯電話100の機能を制限できる。
即ち、既存の入退場側システム200を活用し、携帯電話100に、本発明に係る処理を行わせることにより、携帯電話100の機能を制限することが可能である。
【0051】
また、入退場時に、携帯電話100においてチケット情報が読み取られることに対応して、自動的に機能の制限および解除が行われるため、より確実に携帯電話100の機能を制限することが可能となる。
即ち、本発明によれば、より簡単かつ確実に、携帯電話100の機能を制限可能となる。
【0052】
また、緊急通報の必要が生じた場合、緊急通報に関する電話番号の入力に対応して、携帯電話100の機能の制限が解除される。
したがって、緊急を要する場合に、携帯電話100の機能が制限されていることにより、通報が行えないという不都合を回避することができる。
また、通信機能が制限されることにより、携帯電話100が基地局との間で通信を行わない状態となるため、必要な部分(所定のアプリケーション機能)を使用可能としつつ、消費電力を低減することが可能となる。
【0053】
なお、本実施の形態においては、携帯電話100と入退場側システム200とが行う通信はRFIDによるものとして説明したが、近距離無線通信可能なものであればRFID以外の技術を適用することも可能であり、例えば、赤外線通信(IrDA:Infrared Data Association)、ブルートゥース(Bluetooth)、WLAN(Wireless Local Area Network)あるいはUWB(Ultra Wide Band)といった技術が適用可能である。
【0054】
また、本実施の形態においては、携帯電話100が入退場側システム200の所定個所に近接され、入退場時にチケット情報が読み取られることに対応して、携帯電話100の機能の制限およびその解除を行うこととして説明したが、携帯電話100の機能を制限する際に、チケット情報の内容をさらに活用することとしても良い。
【0055】
例えば、チケット情報が航空機の搭乗券である場合、利用される便名から出発時間と到着時間が予め把握できるため、チケット情報に出発時間および到着時間を含めて記憶しておき、出発から到着までの時間は、携帯電話100の機能を制限することが可能である。
また、チケット情報が映画館やコンサートのチケットである場合、上映等の開始時間および終了時間が予め把握できるため、チケット情報に上映等の開始時間および終了時間を含めて記憶しておき、上映等の間は、携帯電話100の機能を制限することが可能である。
【0056】
さらに、本実施の形態においては、携帯電話100が施設への入退場を検出する契機として、近距離無線通信によって、入退場側システム200にチケット情報が読み取られるタイミングを利用する場合を例に挙げて説明したが、携帯電話100が施設への入退場を把握できるものであれば、種々の形態とすることが可能である。
【0057】
また、本実施の形態においては、通信処理用プロセッサ107に対してスリープ信号を出力し、通信処理用プロセッサ107全体の機能を制限する一方、アプリケーションプロセッサ101に対しては、機能制限信号によって指定した一部の機能を制限することとして説明したが、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107それぞれを単位としてスリープ状態とすることとしてもよい。
【0058】
即ち、近年の携帯電話においては、複数のプロセッサを備え、各プロセッサが異なる機能を担う形態が一般的となりつつある。そこで、そのプロセッサ個々を単位としてスリープ状態等とし、機能を制限することとした場合、所定の機能を制限する際には、その機能を担うプロセッサに対してスリープ命令を与えることで制限を行うことができる。したがって、携帯電話の機能を制限する処理が簡単なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話機能制御システム1の構成を示す図である。
【図2】本発明を適用した携帯電話機能制御システム1において、携帯電話100が実行する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機能制御システム,100 携帯電話,101 アプリケーションプロセッサ,102 RAM,103 ROM,104 表示部,105 操作キー部,106 カメラ部,107 通信処理用プロセッサ,108 音声処理部,109 マイク,110 スピーカ,111 ベースバンド処理部,112無線通信部,113 非接触型IC部,114 比較・制御部,200 入退場側システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信機能を有する携帯情報端末の機能を制御可能な端末制御システムおよび携帯情報端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電車内や航空機内、コンサート会場といった所定の箇所では、携帯電話等の携帯情報端末(以下、適宜「携帯電話」と言う。)の通信機能あるいは着信音機能等を停止させることが求められている。
これは、例えば、携帯電話が発する電波が、乗客が装着している心臓ペースメーカ等の医療機器や、航空機の管制通信に与える悪影響を防止したり、コンサート会場において、着信音が鳴ることによって周囲の観客に迷惑を及ぼすことを防止したりするためである。
【0003】
一方、このように、携帯電話の所定の機能を停止させる場合、一般にユーザがマニュアル操作を行う必要があるが、必ずしも機能の停止操作が行われているとは限らなかった。
そこで、携帯電話の機能を、より確実に停止させつつ、ユーザの使い勝手をも考慮した携帯電話の機能制御に関する技術が、特開2002−27554号公報に記載されている。
【0004】
本号公報に記載された技術においては、携帯電話の使用が制限されているエリアに対応して設置されたローカルエリア内電波送受信装置から、携帯電話の機能を制限するための機能制限情報が送信される。そして、その機能制限情報を受信すると、携帯電話は、機能が制限されていることを振動等によってユーザに通知し、必要に応じて携帯電話の所定機能を制限する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−27554号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように、携帯電話システムにローカルエリア内電波送受信装置を備え、機能制限情報を送信する構成の場合、携帯電話システム側において、機能制限情報を生成する過程が必要となる、あるいは、システムの構築が大掛かりなものとなるといった問題があった。
【0007】
また、携帯電話が機能制限情報を受信した場合であっても、ユーザの判断によって機能を制限しないことも可能であるため、携帯電話の機能を確実に制限させることができない事態も生じ得るという問題があった。
本発明の課題は、より簡単かつ確実に、携帯情報端末の機能を制限可能とすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明は、
所定施設(例えば、駅、航空機、病院、図書館、映画館あるいはコンサート会場等)に入場するためのチケット情報を記憶可能であり、近距離無線通信機能を有する携帯情報端末(例えば、図1の携帯電話100)と、前記所定施設における出入り口(例えば、駅の改札口、航空機の搭乗ゲート、病院、図書館、映画館あるいはコンサート会場等の出入り口)に設置され、前記携帯情報端末に記憶された所定のチケット情報を、該携帯情報端末と近距離無線通信を行うことによって読み取り可能な入退場側システムとを含む端末制御システムであって、前記携帯情報端末は、前記所定施設に入場するために、前記入退場側システムによって、記憶しているチケット情報が読み取られることに対応して、自装置の所定機能(例えば、基地局に対して電波を発する機能、音を発する機能等)の制限を行う機能制限手段を備えることを特徴としている。
【0009】
なお、ここで言う“施設”には、イベント等のために仕切られた一定の領域、移動する乗り物等、入退場の概念に当てはまる種々のものが含まれる。
さらに、ここで言う“チケット情報”とは、紙媒体に印刷された、いわゆる“チケット”に相当する情報に限られず、上記施設に入場するために利用される種々の情報(例えば、ID番号等の電子データ)を含むものである。
【0010】
また、前記携帯情報端末は、複数種類の前記チケット情報を記憶可能であり、前記機能制限手段は、所定施設に入場するために前記入退場側システムによって読み取られたチケット情報に対応して、異なる内容で機能の制限を行うこととしてもよい。
また、前記機能制限手段は、前記読み取られたチケット情報に対応して、前記携帯情報端末の通信機能を制限し、電波を発しない状態としてもよい。
【0011】
また、前記機能制限手段は、前記読み取られたチケット情報に対応して、前記携帯情報端末の通信機能以外の所定機能を制限することとしてもよい。
また、前記チケット情報には、入退場時間に関連する情報(例えば、航空機の出発時間および到着時間、あるいは、映画の上映開始時間および終了時間等)が含まれ、前記機能制限手段は、該入退場時間に基づいて、機能の制限を行うこととしてもよい。
【0012】
また、前記チケット情報は、交通手段のチケットであって、該交通手段の出発時間および到着時間を示す情報が含まれ、前記機能制限手段は、該出発時間から到着時間にかけて機能の制限を行うこととしてもよい。
また、前記チケット情報は、芸能に関する上演(例えば、演劇、映画あるいはコンサート等)のチケットであって、該上演の開始時間および終了時間を示す情報が含まれ、前記機能制限手段は、該開始時間から終了時間にかけて機能の制限を行うこととしてもよい。
【0013】
また、前記携帯情報端末と入退場側システムとの間で行われる近距離無線通信は、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信、ブルートゥース、WLAN(Wireless Local Area Network)あるいはUWB(Ultra Wide Band)の少なくともいずれかであることとしてもよい。
また、前記機能制限手段は、予め設定された緊急用の指示入力(例えば、警察や救急への通報等)が行われた場合、機能の制限を解除することとしてもよい。
【0014】
また、前記携帯情報端末は、携帯電話システムにおける通信処理を行うための通信処理用プロセッサと、該通信処理以外の処理を行うためのアプリケーションプロセッサとを備え、前記機能制限手段は、各プロセッサを単位として機能の制限を行うこととしてもよい。
このような構成とすることにより、必要なプロセッサをスリープ状態等とすれば、対応する機能を制限できることとなるため、携帯情報端末の機能を制限する処理が簡単なものとなる。
【0015】
また、本発明は、
自装置に備えられた所定機能を制限可能な携帯情報端末であって、自装置が所定施設について入退場したことを検出可能な検出手段(例えば、図1の非接触型IC部113および比較・制御部114)と、前記検出手段の検出結果に基づいて、自装置が前記所定施設に入場している場合に、自装置に備えられた所定機能を自律的に制限する機能制限手段(例えば、図1の比較・制御部114、アプリケーションプロセッサ101および通信処理用プロセッサ107)とを備えることを特徴としている。
【0016】
また、所定施設に入場するためのチケット情報を記憶可能であると共に、前記所定施設における出入り口に設置された入退場側システムと近距離無線通信可能であって、前記検出手段は、近距離無線通信によって、前記入退場側システムが自装置に記憶された所定のチケット情報を読み取ることに対応して、所定施設について入退場したことを検出することとしてもよい。
【0017】
本発明によれば、携帯情報端末に所定のチケット情報が記憶され、ユーザが施設に入場する際に、そのチケット情報が入退場側システムに読み取られる。すると、携帯情報端末は、読み取られたチケット情報に対応する所定機能の制限を行う。そして、ユーザが施設から退場する際に、チケット情報が入退場側システムに再度読み取られ、それに対応して、携帯情報端末は、機能の制限を解除する。
【0018】
したがって、携帯情報端末側のみの処理によって、より簡単に携帯情報端末の機能を制限できる。
即ち、既存の入退場側システムを活用し、携帯情報端末に、本発明に係る処理を行わせることにより、携帯情報端末の機能を制限することが可能である。
また、入退場時に、携帯情報端末においてチケット情報が読み取られることに対応して、自動的に機能の制限および解除が行われるため、より確実に携帯情報端末の機能を制限することが可能となる。
【0019】
即ち、本発明によれば、より簡単かつ確実に、携帯情報端末の機能を制限可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る携帯電話機能制御システムの実施の形態を説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本発明を適用した携帯電話機能制御システム1の構成を示す図である。
【0021】
図1において、携帯電話機能制御システム1は、携帯電話100と、入退場側システム200とを含んで構成される。
携帯電話100は、アプリケーションプロセッサ101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、表示部104と、操作キー部105と、カメラ部106と、通信処理用プロセッサ107と、音声処理部108と、マイク109と、スピーカ110と、ベースバンド処理部111と、無線通信部112と、非接触型IC部113と、比較・制御部114とを含んで構成される。
【0022】
アプリケーションプロセッサ101は、携帯電話100の通信機能以外に関する各種機能を制御するものであり、例えば、操作キー部105から所定のアプリケーションプログラムの実行が指示入力されると、ROM103から対応するアプリケーションプログラムを読み出して実行したり、カメラ部106によって撮影が行われる際に、カメラ部106を制御したりする。
【0023】
また、アプリケーションプロセッサ101は、後述する比較・制御部114から機能制限信号が入力されると、一部の機能を停止する機能停止状態へと移行する。即ち、アプリケーションプロセッサ101は、機能制限信号が入力されることにより、通信に関する処理以外の各種処理において、機能制限信号によって指定された所定の機能を停止した状態(機能停止状態)となる。
【0024】
さらに、アプリケーションプロセッサ101は、比較・制御部114から機能制限解除信号(後述)が入力されると、機能停止状態から通常状態へ復帰し、停止されていた処理を再開する。
RAM102は、アプリケーションプロセッサ101および通信処理用プロセッサ107によって共用され、携帯電話100が動作する際に生成される種々のデータを一時的に保持する。
【0025】
ROM102は、携帯電話100を制御するための種々のプログラムや各種データを記憶する。
表示部104は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)素子等によって構成された表示装置を含み、アプリケーションプロセッサ101および通信処理用プロセッサ107の指示信号に基づいて、種々の文字あるいは画像等を表示する。
【0026】
操作キー部105は、数字あるいは文字を入力するためのキーや携帯電話100の各種機能を呼び出すためのキーを含んで構成される。
カメラ部106は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Diode)等の撮像素子を含んで構成され、レンズの結像をデジタル画像化して出力する。
【0027】
通信処理用プロセッサ107は、携帯電話100の通信機能を制御するものであり、携帯電話100から発信する場合に基地局へ発信信号を送信したり、基地局から着信信号を受信した場合に、着信音を発生したりする。
具体的には、通信処理用プロセッサ107は、音声処理部108およびベースバンド処理部111を制御し、音声処理部108における音声の符号化および復号化処理や、ベースバンド処理部111における変復調処理を管理する。
【0028】
また、通信処理用プロセッサ107は、後述する比較・制御部114からスリープ信号が入力されると、通常状態への復帰のみを受け付け可能であり他の機能を停止するスリープ状態へと移行する。即ち、通信処理用プロセッサ107は、スリープ信号が入力されることにより、基地局に対する電波の送信を停止し、通信を行わない状態(スリープ状態)となる。
【0029】
さらに、通信処理用プロセッサ107は、比較・制御部114からスリープ解除信号が入力されると、スリープ状態から通常状態へ復帰し、基地局との通信を再開する。
音声処理部108は、通信処理用プロセッサ107の制御の下、マイク109から入力されたアナログ音声信号を符号化し、デジタル音声信号としてベースバンド処理部111に出力する。また、音声処理部108は、ベースバンド処理部111から入力されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に復号化し、スピーカ110に出力する。
【0030】
マイク109は、入力された音声を電気信号に変換し、アナログ音声信号として音声処理部108に出力する。
スピーカ110は、音声処理部108から入力されたアナログ音声信号を音声に変換して出力する。
ベースバンド処理部111は、通信処理用プロセッサ107の制御の下、音声処理部108から入力されたデジタル音声信号を変調して無線通信部112に出力したり、無線通信部112から入力された受信信号を復調して得られるデジタル音声信号を音声処理部108に出力したりする。
【0031】
無線通信部112は、ベースバンド処理部111から入力された変調信号を基地局に送信したり、基地局から受信した受信信号をベースバンド処理部111に出力したりする。
非接触型IC部113は、RFID(Radio Frequency Identification)を含んで構成される。そして、非接触型IC部113は、種々の施設に入場するためのチケットとしての情報(以下、「チケット情報」と言う。)を記憶しており、特定の施設に入退場する際には、入退場側システム200によって、対応するチケット情報が読み取られる。ここで、チケット情報としては、鉄道の定期券、航空機の搭乗券、病院の入場許可証、図書館の利用許可証、映画館やコンサートのチケットを示す情報等が想定される。
【0032】
また、非接触型IC部113においては、入退場側システム200によって、施設への入場時には、その施設に入場している旨のデータ(以下、「入場中データ」と言う。)がチケット情報に付加され、施設からの退場時には、入場中データがチケット情報から削除される。そして、非接触型IC部113は、入場時には、入場中データが付加されたチケット情報を識別するデータ(以下、「入場情報」と言う。)を比較・制御部114に出力し、退場時には、そのチケット情報から入場中データが削除され、退場したことを示す情報(以下、「退場情報」と言う。)を比較・制御部114に出力する。
【0033】
比較・制御部114は、各施設において携帯電話100の機能を制限する際の制限内容を記憶している。即ち、入場情報によって示されるチケット情報それぞれに対応させて、携帯電話100の機能を制限する内容を記憶している。
そして、比較・制御部114は、非接触型IC部113から入場情報が入力されると、その入場情報に対応する機能の制限内容に応じて、アプリケーションプロセッサ101に機能制限信号を出力したり、通信処理用プロセッサ107にスリープ信号を出力したりする。
【0034】
また、比較・制御部114は、非接触型IC部113から退場情報が入力されると、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107に対し、機能制限を解除する旨の信号(以下、「機能制限解除信号」と言う。)を出力する。
さらに、比較・制御部114は、110番あるいは119番等の緊急通報に関する電話番号が入力された場合にも機能制限解除信号をアプリケーションプロセッサ101および通信処理用プロセッサ107に出力し、携帯電話100の機能を制限しない状態とする。
【0035】
したがって、所定の施設内で緊急事態が発生した場合、携帯電話100の機能が制限されていることにより通報が行えないといった不都合を回避することができる。
ここで、比較・制御部114が携帯電話100の機能を制限する具体的内容について説明する。
【0036】
上述のように、比較・制御部114は、入場した施設、即ち、入場情報が入力されたチケット情報の施設に対応した機能制限信号を出力する。
例えば、チケット情報が鉄道の定期券である場合、入場後、携帯電話100のユーザが電車に乗ると考えられるが、電車内では携帯電話100の発する電波(基地局に対して送信する電磁波)が心臓ペースメーカ等の医療機器に悪影響を与える。そのため、比較・制御部114は、通信処理用プロセッサ107に対し、スリープ信号を出力し、電波を送信しない状態とする。一方、通信機能以外の機能を利用することは問題ないため、比較・制御部114は、アプリケーションプロセッサ101に対しては、機能制限信号を出力しない。
【0037】
また、チケット情報が航空機の搭乗券である場合、航空機内では携帯電話の発する電波が計器に悪影響を与えるため、比較・制御部114は、通信処理用プロセッサ107に対し、スリープ信号を出力し、電波を送信しない状態とする。一方、通信機能以外の機能を利用することは問題ないため、比較・制御部114は、アプリケーションプロセッサ101に対しては、機能制限信号を出力しない。
【0038】
また、チケット情報が病院の入場許可証である場合、病院内では携帯電話の発する電波が医療機器に悪影響を与えるため、比較・制御部114は、通信処理用プロセッサ107に対し、スリープ信号を出力し、電波を送信しない状態とする。さらに、病院内では、携帯電話100の発する音が患者の安静を害する等の悪影響を与えるため、比較・制御部114は、アプリケーションプロセッサ101に対し、携帯電話100が音を発する機能を停止する旨の機能制限信号を出力し、スピーカ110が音を発しない状態とする。
【0039】
なお、現在のところ、病院に入る上で特に許可証を必要としない場合もあるが、病院内には医療機器が多数設置されており、携帯電話100の発する電波が医療機器に多大な悪影響を及ぼす可能性があることから、携帯電話所持者の入退場を管理し、機能を制限することが望ましいと考えられる。
また、チケット情報が図書館の利用許可証である場合、図書館内では携帯電話100の発する音が周囲の利用者に迷惑となるため、比較・制御部114は、携帯電話100が音を発する機能を停止する旨の機能制限信号を出力し、スピーカ110が音を発しない状態とする。一方、通信機能自体を動作させることは問題ないと考えられるため、比較・制御部114は、通信処理用プロセッサ107に対しては、スリープ信号を出力しない。したがって、比較・制御部114は、着信音機能をバイブレーション機能に切り替え、携帯電話100に着信があった場合には、着信音でなくバイブレーションによってユーザに着信を通知する。
【0040】
また、チケット情報が映画館やコンサートのチケットである場合、映画館やコンサート会場では、通話することにより周囲の観客に迷惑となり、上映内容等を通話によって第三者に知られることも問題がある。そのため、比較・制御部114は、携帯電話100は、通信処理用プロセッサ107に対し、スリープ信号を出力し、電波を送信しない状態とする。さらに、映画館やコンサート会場では、上映内容等を撮影されることは問題があるため、比較・制御部114は、携帯電話100に備えられたカメラ部106の機能を停止する旨の機能制限信号をアプリケーションプロセッサ101に出力し、撮影が不可能な状態とする。
【0041】
次に、入退場側システム200は、携帯電話100に備えられた非接触型IC部113と近距離無線通信可能な通信装置を含み、携帯電話100のユーザが、入退場側システム200が設置された施設に入退場する際に、非接触型IC部113に記憶されたチケット情報を読み取る。また、入退場側システム200は、携帯電話100のユーザが施設に入場する際、非接触型IC部113に記憶されたチケット情報に、入場中データを付加し、退場する際には、その入場中データをチケット情報から削除する。
【0042】
なお、入退場側システム200は、鉄道の駅、空港の搭乗口あるいは病院、図書館、映画館やコンサート会場の出入口等に設置される。そして、入退場側システム200は、携帯電話100の非接触型IC部113から、設置される施設に対応するチケット情報を読み取ったり、そのチケット情報に、入場中データを付加あるいは削除したりする。
【0043】
次に、動作を説明する。
図2は、本発明を適用した携帯電話機能制御システム1において、携帯電話100が実行する処理を示すフローチャートである。
携帯電話機能制御システム1においては、所定の施設に入退場側システム200が設置され、携帯電話100の非接触型IC部113に、その施設に入場するためのチケット情報が記憶されている。そして、携帯電話100のユーザがその施設に入場するために、携帯電話100を入退場側システム200の所定個所(非接触型ICとの通信装置)に数センチメートル程度まで近接させ、非接触型IC部113の所定のチケット情報が読み取られることにより、携帯電話100の各機能部が本発明に係る処理を開始する。
【0044】
図2において、携帯電話100のユーザが所定の施設に入場し、携帯電話100が入退場側システム200の所定個所に近接されると(ステップS1)、比較・制御部114は、入退場側システム200によって読み取られたチケット情報について非接触型IC部113から入場情報を受け取り、その入場情報に基づいて、携帯電話100の機能を制限する内容を判別する(ステップS2)。
【0045】
そして、比較・制御部114は、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107に対し、割り込みによって、携帯電話100の機能を制限するための信号(スリープ信号あるいは機能制限信号)を出力する(ステップS3)。
次に、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107は、ステップS3において比較・制御部114から入力された信号に対応する機能制限を行う(ステップS4)。即ち、アプリケーションプロセッサ101においては、機能制限信号に示された制限内容に応じた機能制限(例えば、携帯電話100の音を発する機能の停止等)を行う機能停止状態となる(ステップS4a)。また、通信処理用プロセッサ107においては、スリープ信号の受信に対応して、スリープ状態となる(ステップS4b)。
【0046】
次いで、携帯電話100は、緊急通報に関する電話番号が入力されたか否かの判定を行う(ステップS5)。
ステップS5において、緊急通報に関する電話番号が入力されていないと判定した場合、携帯電話100は、引き続き携帯電話の機能制限を行った後、携帯電話100のユーザが施設から退場し、携帯電話100が入退場側システム200の所定個所に近接されることに対応して、退場のための処理を行う(ステップS6)。具体的には、入退場側システム200に近接された際に、入場時にチケット情報に付加された入場中データが削除され、非接触型IC部113が、退場情報を比較・制御部114に出力する。
【0047】
次に、比較・制御部114は、非接触型IC部113から退場情報を受け取ると、割り込みによって機能制限解除信号をアプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107に出力する(ステップS7)。
また、ステップS5において、緊急通報に関する電話番号が入力されたと判定した場合、携帯電話100は、ステップS7の処理に移行する。
【0048】
そして、機能制限解除信号を受け取ると、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107は、携帯電話100の機能を制限しない状態とする(ステップS8)。具体的には、アプリケーションプロセッサ101においては、機能停止状態を解除し、制限していた機能(携帯電話の音を発する機能等)を使用可能とする(ステップS8a)。また、通信処理用プロセッサ107においては、スリープ状態を解除し、通常状態へ復帰する(ステップS8b)。
【0049】
そして、携帯電話100は、本発明に係る処理を終了する。
以上のように、本実施の形態に係る携帯電話機能制御システム1においては、携帯電話100に所定のチケット情報が記憶され、ユーザが施設に入場する際に、そのチケット情報が入退場側システム200に読み取られる。すると、携帯電話100は、読み取られたチケット情報に対応する所定機能の制限を行う。そして、ユーザが施設から退場する際に、チケット情報が入退場側システム200に再度読み取られ、それに対応して、携帯電話100は、機能の制限を解除する。
【0050】
したがって、携帯電話100側のみの処理によって、より簡単に携帯電話100の機能を制限できる。
即ち、既存の入退場側システム200を活用し、携帯電話100に、本発明に係る処理を行わせることにより、携帯電話100の機能を制限することが可能である。
【0051】
また、入退場時に、携帯電話100においてチケット情報が読み取られることに対応して、自動的に機能の制限および解除が行われるため、より確実に携帯電話100の機能を制限することが可能となる。
即ち、本発明によれば、より簡単かつ確実に、携帯電話100の機能を制限可能となる。
【0052】
また、緊急通報の必要が生じた場合、緊急通報に関する電話番号の入力に対応して、携帯電話100の機能の制限が解除される。
したがって、緊急を要する場合に、携帯電話100の機能が制限されていることにより、通報が行えないという不都合を回避することができる。
また、通信機能が制限されることにより、携帯電話100が基地局との間で通信を行わない状態となるため、必要な部分(所定のアプリケーション機能)を使用可能としつつ、消費電力を低減することが可能となる。
【0053】
なお、本実施の形態においては、携帯電話100と入退場側システム200とが行う通信はRFIDによるものとして説明したが、近距離無線通信可能なものであればRFID以外の技術を適用することも可能であり、例えば、赤外線通信(IrDA:Infrared Data Association)、ブルートゥース(Bluetooth)、WLAN(Wireless Local Area Network)あるいはUWB(Ultra Wide Band)といった技術が適用可能である。
【0054】
また、本実施の形態においては、携帯電話100が入退場側システム200の所定個所に近接され、入退場時にチケット情報が読み取られることに対応して、携帯電話100の機能の制限およびその解除を行うこととして説明したが、携帯電話100の機能を制限する際に、チケット情報の内容をさらに活用することとしても良い。
【0055】
例えば、チケット情報が航空機の搭乗券である場合、利用される便名から出発時間と到着時間が予め把握できるため、チケット情報に出発時間および到着時間を含めて記憶しておき、出発から到着までの時間は、携帯電話100の機能を制限することが可能である。
また、チケット情報が映画館やコンサートのチケットである場合、上映等の開始時間および終了時間が予め把握できるため、チケット情報に上映等の開始時間および終了時間を含めて記憶しておき、上映等の間は、携帯電話100の機能を制限することが可能である。
【0056】
さらに、本実施の形態においては、携帯電話100が施設への入退場を検出する契機として、近距離無線通信によって、入退場側システム200にチケット情報が読み取られるタイミングを利用する場合を例に挙げて説明したが、携帯電話100が施設への入退場を把握できるものであれば、種々の形態とすることが可能である。
【0057】
また、本実施の形態においては、通信処理用プロセッサ107に対してスリープ信号を出力し、通信処理用プロセッサ107全体の機能を制限する一方、アプリケーションプロセッサ101に対しては、機能制限信号によって指定した一部の機能を制限することとして説明したが、アプリケーションプロセッサ101あるいは通信処理用プロセッサ107それぞれを単位としてスリープ状態とすることとしてもよい。
【0058】
即ち、近年の携帯電話においては、複数のプロセッサを備え、各プロセッサが異なる機能を担う形態が一般的となりつつある。そこで、そのプロセッサ個々を単位としてスリープ状態等とし、機能を制限することとした場合、所定の機能を制限する際には、その機能を担うプロセッサに対してスリープ命令を与えることで制限を行うことができる。したがって、携帯電話の機能を制限する処理が簡単なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話機能制御システム1の構成を示す図である。
【図2】本発明を適用した携帯電話機能制御システム1において、携帯電話100が実行する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機能制御システム,100 携帯電話,101 アプリケーションプロセッサ,102 RAM,103 ROM,104 表示部,105 操作キー部,106 カメラ部,107 通信処理用プロセッサ,108 音声処理部,109 マイク,110 スピーカ,111 ベースバンド処理部,112無線通信部,113 非接触型IC部,114 比較・制御部,200 入退場側システム
Claims (12)
- 所定施設に入場するためのチケット情報を記憶可能であり、近距離無線通信機能を有する携帯情報端末と、前記所定施設における出入り口に設置され、前記携帯情報端末に記憶された所定のチケット情報を、該携帯情報端末と近距離無線通信を行うことによって読み取り可能な入退場側システムとを含む端末制御システムであって、
前記携帯情報端末は、前記所定施設に入場するために、前記入退場側システムによって、記憶しているチケット情報が読み取られることに対応して、自装置の所定機能の制限を行う機能制限手段を備えることを特徴とする端末制御システム。 - 前記携帯情報端末は、複数種類の前記チケット情報を記憶可能であり、前記機能制限手段は、所定施設に入場するために前記入退場側システムによって読み取られたチケット情報に対応して、異なる内容で機能の制限を行うことを特徴とする請求項1記載の端末制御システム。
- 前記機能制限手段は、前記読み取られたチケット情報に対応して、前記携帯情報端末の通信機能を制限し、電波を発しない状態とすることを特徴とする請求項1または2記載の端末制御システム。
- 前記機能制限手段は、前記読み取られたチケット情報に対応して、前記携帯情報端末の通信機能以外の所定機能を制限することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の端末制御システム。
- 前記チケット情報には、入退場時間に関連する情報が含まれ、前記機能制限手段は、該入退場時間に基づいて、機能の制限を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の端末制御システム。
- 前記チケット情報は、交通手段のチケットであって、該交通手段の出発時間および到着時間を示す情報が含まれ、前記機能制限手段は、該出発時間から到着時間にかけて機能の制限を行うことを特徴とする請求項5記載の端末制御システム。
- 前記チケット情報は、芸能に関する上演のチケットであって、該上演の開始時間および終了時間を示す情報が含まれ、前記機能制限手段は、該開始時間から終了時間にかけて機能の制限を行うことを特徴とする請求項5記載の端末制御システム。
- 前記携帯情報端末と入退場側システムとの間で行われる近距離無線通信は、RFID、赤外線通信、ブルートゥース、WLANあるいはUWBの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の端末制御システム。
- 前記機能制限手段は、予め設定された緊急用の指示入力が行われた場合、機能の制限を解除することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の端末制御システム。
- 前記携帯情報端末は、携帯電話システムにおける通信処理を行うための通信処理用プロセッサと、該通信処理以外の処理を行うためのアプリケーションプロセッサとを備え、前記機能制限手段は、各プロセッサを単位として機能の制限を行うことを特徴とする端末制御システム。
- 自装置に備えられた所定機能を制限可能な携帯情報端末であって、
自装置が所定施設について入退場したことを検出可能な検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、自装置が前記所定施設に入場している場合に、自装置に備えられた所定機能を自律的に制限する機能制限手段と、
を備えることを特徴とする携帯情報端末。 - 所定施設に入場するためのチケット情報を記憶可能であると共に、前記所定施設における出入り口に設置された入退場側システムと近距離無線通信可能であって、
前記検出手段は、近距離無線通信によって、前記入退場側システムが自装置に記憶された所定のチケット情報を読み取ることに対応して、所定施設について入退場したことを検出することを特徴とする請求項11記載の携帯情報端末。
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