JP2004348869A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Kazuo Hiraguchi
和男 平口
Wataru Iino
亘 飯野
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Abstract

【課題】仕様タイプが異なることを識別できる識別手段を備え、ドライブ装置への装填がスムーズにできる記録テープカートリッジの提供を課題とする。
【解決手段】上ケース20と下ケース40とが互いの周壁24、44を当接させて接合され、記録テープTが巻装されたリール60を回転可能に収容する記録テープカートリッジ10において、ドライブ装置への装填側周壁24A、44Aに、上ケース20と下ケース40とに跨る凹部100を形成するとともに、上ケース20及び/又は下ケース40に、凹部100の開口を狭くする張出部102、104を形成する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容してなる記録テープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリールに巻装し、そのリールを合成樹脂製のケース内に収容してなる記録テープカートリッジ(磁気テープカートリッジ)が知られている。この磁気テープの先端(自由端)には、リーダーピンやリーダーテープ、リーダーブロックといったリーダー部材が設けられており、そのリーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が磁気テープカートリッジの開口から引き出し、それに固着された磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させるようになっている。
【0003】
また、記録テープカートリッジの下面に穿設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛合することにより、リールが回転駆動するように構成されている。したがって、記録テープカートリッジのリール及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させることにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テープに記録されたデータの再生ができる。
【0004】
このような記録テープカートリッジにあっては、保存時の収容スペースが小さくて済むとともに大容量の情報を記録できるが、リーダー部材のタイプ毎に、開口位置及びその開口を開閉するドア等のタイプ、ドライブ装置内におけるリールの高さなどが異なっているため、各記録テープカートリッジ毎に、対応可能なドライブ装置を用意する必要がある。換言すれば、記録テープカートリッジは、その仕様に適合したドライブ装置でなければ記録・再生が不可能である。
【0005】
しかしながら、記録テープカートリッジによっては、外形寸法が略同じ大きさのものもあり、例えばリーダーピンを使用するタイプの記録テープカートリッジが、リーダーブロックを使用するタイプの記録テープカートリッジを再生可能なドライブ装置に誤って装填されてしまう場合がある。このような場合は、当然ながら記録・再生が不可能であるが、そのリーダーピンを使用するタイプの記録テープカートリッジが、仕様の異なるドライブ装置内に挿入されてしまうことにより、その記録テープカートリッジやドライブ装置の各部が損傷したり、ドライブ装置から記録テープカートリッジが排出されないなどのトラブルが発生するおそれがあった。
【0006】
また、特に記録容量が増大された新しいタイプの記録テープカートリッジが、記録容量がそれよりも小さい、古いタイプの記録テープカートリッジを記録・再生可能なドライブ装置に装填されるような場合があるが、この場合には、旧式のドライブ装置では、新型の記録テープカートリッジを記録・再生できないという問題が起きることが多い。そのため、記録テープカートリッジが、それとは仕様の異なるドライブ装置に装填された場合には、速やかに記録・再生が不可能と判断されて、そのドライブ装置から排出されるようにすることが望ましい。
【0007】
また、一方で、従来から、1リールタイプの記録テープカートリッジや、2リールタイプの記録テープカセットの外壁に識別手段としての凹部等を設けて、誤挿入等を防止するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、ドライブ装置のバケット等に、その凹部と係合可能な係合部材を設け、両者が係合するか、しないかにより、挿入(装填)方向等に誤りがないかを判断するようにしていた。なお、このような凹部等は、ドライブ装置への装填側の周壁等に形成されるのが望ましく、その方が速やかに判断される。
【0008】
しかしながら、例えば図8で示すように、この凹部130がドライブ装置への装填側周壁(例えば前壁)136からケース132の底板134にかけて切り欠かれるようにして形成されていると、その凹部130によってケース132の前壁136側下部に角部130Aが形成されてしまうので、ドライブ装置の装填口へ挿入する際、ケース132が傾いて挿入されると、その角部130Aが装填口等に干渉してしまうおそれがあり、必ずしもスムーズに挿入(装填)できるとは言えるものではなかった。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−231715号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、仕様タイプが異なることを速やかに識別できる識別手段を備えるとともに、ドライブ装置への装填がスムーズにできる記録テープカートリッジを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、上ケースと下ケースとが互いの周壁を当接させて接合され、記録テープが巻装されたリールを回転可能に収容する記録テープカートリッジにおいて、ドライブ装置への装填側周壁に、上ケースと下ケースとに跨る凹部を形成するとともに、上ケース及び/又は下ケースに、該凹部の開口を狭くする張出部を形成したことを特徴としている。
【0012】
請求項1の発明では、ドライブ装置への装填側周壁(前壁)に、上ケースと下ケースに跨る凹部を形成したので、ドライブ装置側に設けられた係合部材と確実に係合することができ、かつ、ドライブ装置に完全に装填される前に、そのドライブ装置での記録・再生が可能か、否かが判断される。したがって、記録テープカートリッジは速やかに排出され、記録テープカートリッジやドライブ装置が損傷したり、ドライブ装置から記録テープカートリッジが排出されないなどといったトラブルは発生しない。
【0013】
また、上ケース及び/又は下ケースに、その凹部の開口を狭くする張出部を形成したので、ドライブ装置への装填側周壁(前壁)において、凹部が設けられた部分の強度を向上させることができる。しかも、この凹部にあっては、従来のような角部は一切形成されないので、ドライブ装置への装填が常時スムーズにできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジ(磁気テープカートリッジ)10を図1乃至図7で示す実施例に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向(右側)とする。
【0015】
図1、図2で示すように、記録テープカートリッジ10は、合成樹脂製の上ケース20と下ケース40とが、互いにその周壁24、44を突き合わせるとともに超音波溶着等により接合されてなる略矩形箱状に形成され、内部には情報記録再生媒体である記録テープとしての磁気テープTを巻装した単一のリール60が回転可能に収容されている。
【0016】
リール60は、円筒状のリールハブ62と、リールハブ62の下端外周から径方向に張出した下フランジ部64とが合成樹脂により一体成形され、下フランジ部64と同形状の上フランジ部66がリールハブ62の上端に超音波溶着等により接合されて構成されている。そして、リールハブ62に磁気テープTが巻装されている。
【0017】
また、リールハブ62の下フランジ部64側は、中央に透孔68Aが穿設された底壁68により閉塞され、その底壁68の下面外周部に、リール60を回転駆動するためのリールギア70が環状に刻設されている。そして、そのリールギア70の内側には、透孔68Aよりも若干小さめな透孔72Aが穿設された環状金属板のリールプレート72が、インサート成形等により取り付けられている。また、下ケース40の中央には円形状の開孔50が穿設され、リール60の下面に環状に設けられたリールギア70、リールプレート72等が、その開孔50から露出するようになっている。
【0018】
したがって、この記録テープカートリッジ10は、リールプレート72がドライブ装置の回転シャフト(図示省略)に設けられたマグネット(図示省略)で吸着され、リールギア70がその回転シャフトに設けられた駆動ギア(図示省略)に噛合されて、リール60が回転駆動される構成になっている。なお、リールギア70の外側には環状溝74が設けられており、不使用時(ドライブ装置に装填されないとき)には、開孔50の周縁部に立設されたリブ54が、その環状溝74に嵌入されることで、防塵が図れるようになっている。
【0019】
また、上ケース20の天板22内面と、下ケース40の底板42内面には、それぞれ内壁としての遊動規制壁26、46が、開孔50と同軸的な円筒状に部分的に立設されており、それらの各端部が周壁24、44と連設されることで、リール60の設置空間と、それより外側の空間とを仕切っている。つまり、遊動規制壁26、46の内部にリール60が収容される収容空間が形成され、リール60は、その遊動規制壁26、46によってガタつかないように保持されている。
【0020】
また、リールハブ62の内側に臨む底壁68の上面外周部にもリールギア76が環状に刻設されており、そのリールハブ62の内側に挿設する制動部材80の制動ギア86と噛合するようになっている。この制動部材80は、記録テープカートリッジ10の不使用時に、リール60の回転を防止するために設けられるものであって、下面外周部に制動ギア86が環状に刻設された円板状に形成されている。
【0021】
制動部材80の上面には、平面視略U字状の柱状凸部(以下、U字状凸部という)84が開放側を対向させて立設されており、上ケース20の天板22の内面中央に2本並んで突設された係止ピン34が、それぞれそのU字状凸部84の内面に挿入されることによって、制動部材80の回転が阻止されるようになっている。そして、上ケース20の天板22の内面中央で係止ピン34の外側には環状突起36が突設され、かつ、制動部材80の上面でU字状凸部84の外側には環状溝82が設けられており、コイルばね78は、その環状突起36の内側(又は外側)に一端が嵌入され、環状溝82内に他端が嵌入されて、上ケース20と制動部材80との間で保持されるようになっている。
【0022】
したがって、そのコイルばね78によって制動部材80が下方に向って付勢され、その制動ギア86がリールギア76に噛合することにより、不使用時において、リール60が不用意に回転しないようになっている。また、制動部材80の下面中央には、透孔68Aに挿通可能な略円柱状突起88が突設されており、記録テープカートリッジ10の使用時にあっては、ドライブ装置の回転シャフト中央に設けられた係合部材(図示省略)により、コイルばね78の付勢力に抗して、突起88を介して制動部材80が押し上げられ、制動ギア86がリールギア76から離間して両者の噛合が解除されるようになっており、これによって、リール60が回転可能となるように構成されている。
【0023】
また、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向前側の1つの隅角部である右前隅角部における周壁24、44の一部がそれぞれ斜めに切り欠かれて開口12が形成されている(図3参照)。この開口12はリール60に巻装された磁気テープTを外部に引き出すためのものであり、記録テープカートリッジ10の不使用時には、磁気テープTの先端(自由端)部分に取り付けられた略矩形状のリーダーブロック90がその隅角部に係止保持されて開口12を閉塞するようになっている。
【0024】
すなわち、その隅角部(開口12)近傍の上ケース20の天板22内面と、下ケース40の底板42内面には、それぞれリーダーブロック90の外形状に合致した嵌合壁28、48が突設され、更に、その上ケース20の天板22の前壁24A側が、その前壁24Aと平行に細長く切り欠かれて、前壁24Aの一部を板ばね状とした係止部25とされている。
【0025】
したがって、リーダーブロック90は、その係止部25の弾性変形を利用して、平面視略円弧状に屈曲形成された先端部90Aが係止部25先端の突起(図示省略)に係止され、上面部90B及び下面部90Cがそれぞれ嵌合壁28、48に嵌合されることにより、右側面部90Dが外部に露出した状態で、上ケース20及び下ケース40に係止保持されて、開口12を閉塞するようになっている。なお、嵌合壁28、48の内側には、遊動規制壁26、46と一体の内壁26A、46Aが突設されており、開口12閉塞時には、その内壁26A、46Aにリーダーブロック90の左側面部90Eが当接するようになっている。
【0026】
また、リーダーブロック90の先端部90Aには、ドライブ装置側の引出部材(図示省略)が係合する平面視略U字状の凹部92が形成されており、開口12近傍の上ケース20と下ケース40には、その凹部92と平面視でほぼ同形状となる凹部32、52が、それぞれ凹部92と対応する位置に形成されている。したがって、リーダーブロック90を引き出す際、ドライブ装置側の引出部材は、凹部32、52によって凹部92と容易に係合でき、その係合状態のままドライブ装置の巻取リール(図示省略)側へ移動させることにより、リーダーブロック90及び磁気テープTを記録テープカートリッジ10から引き出すことができる。
【0027】
そして、その係合状態のまま巻取リールのリールハブ(図示省略)に設けられている嵌入部にリーダーブロック90を嵌入させることにより、ドライブ装置側の巻取リールに磁気テープTが巻装可能となる構成であり、リーダーブロック90の曲面状に形成された後面部90Fが、そのリールハブの外周面の一部となる構成である。また、リーダーブロック90の左側面部90Eの略中央にも平面視略U字状の凹部94が形成されており、弾性を有する合成樹脂製の固着ピン96が、磁気テープTの先端部分を挟み込みながら、この凹部94に嵌合されることにより、磁気テープTの先端にリーダーブロック90が固着されるようになっている。
【0028】
また、下ケース40において、開口12近傍の右壁44Cの内側には、内部に位置規制用穴56Aが形成された袋部56が突設され、左前隅角部の内側には、内部に長穴状の位置規制用穴58Aが形成された袋部58が遊動規制壁46とは離間して突設されている。これら位置規制用穴56A、58Aは、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内に完全に装填された後、バケット118(図5、図6参照)に突設されたピン等の位置決め部材(図示省略)が挿入する穴であり、矢印B方向に沿った一直線上に配置されている。なお、下ケース40の底板42外面において、位置規制用穴56A、58Aの周囲は、他の部分よりも平滑に仕上げられた光沢面56B、58Bとされており、この光沢面56B、58Bがドライブ装置内における記録テープカートリッジ10の高さ方向の基準面になっている。
【0029】
また、記録テープカートリッジ10への記録可・不可が設定されるライトプロテクト14が、上ケース20と下ケース40の各前壁24A、44Aの内側に設けられた円筒状の支持部23、43に、上下の軸部16が枢支されることにより、回転自在に設けられている。そして、上ケース20の前壁24Aには、そのライトプロテクト14を操作する操作部18と、記録可・不可を表示する表示部15を露出させる開孔30が穿設されている。その他、上ケース20の天板22外面には、ラベルエリア38が形成されている。
【0030】
このような記録テープカートリッジ10において、図3、図4で示すように、前壁24A、44Aの上下方向略中央には、平断面視で略「コ」字状(平断面視略等脚台形状でもよいが、後述する位置決め用として利用する場合を考慮すると、平断面視略「コ」字状の方が好ましい)に内方側へ凹んだ凹部100が形成されている。この凹部100は、上ケース20の前壁24Aと下ケース40の前壁44Aに跨るように形成され、かつ、上ケース20の天板22及び下ケース40の底板42が切り欠かれないように形成されている。
【0031】
つまり、上ケース20の天板22部分を除く前壁24Aの一部が、上ケース20の内方側へ平断面視略「コ」字状に所定深さ凹んで凹部100Aが形成され、下ケース40の底板42部分を除く前壁44Aの一部が、下ケース40の内方側へ平断面視略「コ」字状に所定深さ凹んで凹部100Bが形成されて、これら凹部100A、100Bが、上ケース20と下ケース40を組立後(接合後)に互いに連通することにより、凹部100となるように構成されている。
【0032】
したがって、上ケース20の天板22の前壁24A側全面22Aと、下ケース40の底板42の前壁44A側全面42Aを、ドライブ装置に装填する際の好適なガイド面とすることができ、更に、その天板22の前壁24A側全面22Aと、底板42の前壁44A側全面42Aは、側面視で前壁24A、44Aに行くに従って先細りとなるようなテーパー面(R100相当)に形成されているので、記録テープカートリッジ10をドライブ装置の装填口(バケット118)へ常時スムーズに挿入(装填)することができる。
【0033】
なお、凹部100を形成する位置は、リール60や磁気テープT等とは干渉しない適宜位置であることは言うまでもない。また、周壁24、44の高さ(パーティングラインPの位置)は特に限定されるものではない。更に、凹部100の横幅(左右方向の幅)Wは、W=3.0mm〜15.0mm、好ましくはW=5.0mm〜10.0mm(本実施例ではW=5.13mm)に形成され、深さFは、F=1.0mm〜5.0mm、好ましくはF=1.0mm〜2.5mmに形成されるが、後述する係合部材110や位置決め部材120の大きさに合わせて適宜設定されればよい。
【0034】
また、図4(A)で示すように、凹部100における天板22側と底板42側には、その凹部100の開口を上下から狭くするような張出部102、104が形成されている。この張出部102、104は、それぞれ天板22と前壁24A、底板42と前壁44Aに一体に形成されており、凹部100が形成されたことによるその部分の天板22、底板42、前壁24A、44Aの強度低下を防止するようになっている。
【0035】
したがって、凹部100における天板22、底板42、前壁24A、44Aの反り等が抑制され、更には落下等によって凹部100付近に衝撃を受けても、その凹部100付近の撓み変形が抑制されるようになっている。このため、リーダーブロック90やリーダーピンの上ケース20及び下ケース40からの脱落が防止されるようになっている。
【0036】
なお、この張出部102、104の高さHは、H=0.5mm〜3.0mm、好ましくはH=1.5mm〜2.5mmに形成され、厚さDは、D=0.5mm〜2.5mm、好ましくはD=1.5mm〜2.0mmに形成される。したがって、図4(B)で示す張出部102、104の厚さDを含めた深さEは、E=F+D=1.5mm〜7.5mm、好ましくはE=2.5mm〜4.5mm(本実施例ではE=4.45mm)に形成される。そして、張出部102、104の間の距離Lは、L=15.0mm程度に形成されるのが好ましい。また、この張出部102、104は、上ケース20側のみ、又は下ケース40側のみに設けられていてもよい。
【0037】
また、この凹部100は、ドライブ装置側に設けられた係合部材110と係合可能に構成することにより、ドライブ装置に装填された記録テープカートリッジ10が、そのドライブ装置で記録・再生可能か、否かの判断をする識別用として使用されるようになっている。すなわち、例えば図5、図6で示すように、ドライブ装置のバケット118において、その記録テープカートリッジ10の前壁24A、44Aが当接する内壁118Aの所定位置に貫通孔116を形成し、その貫通孔116に、コイルばね112等の付勢部材によってバケット118内(記録テープカートリッジ10の排出方向)へ付勢するように構成された係合部材110を、貫通孔116からの抜け落ちが防止された状態に設ける。
【0038】
つまり、係合部材110の所定箇所に貫通孔116よりも大径となるフランジ等のストッパー114を設け、そのストッパー114によって、係合部材110がバケット118内に落ちないように構成するとともに、貫通孔116に対して摺動可能となるように構成する。このような構成にすると、記録テープカートリッジ10がバケット118内に挿入され、その前壁24A、44Aによって係合部材110がコイルばね112の付勢力に抗して押し込まれると、ドライブ装置での記録・再生が可能と判断されるようにできる。
【0039】
すなわち、図5で示すように、前壁24A、44Aに凹部100が設けられていない場合には、その係合部材110を前壁24A、44Aが押圧するので、記録・再生可能と判断され、そのまま記録テープカートリッジ10がバケット118内に完全に装填される。一方、図6で示すように、凹部100が設けられている場合は、その凹部100に係合部材110が係合する(凹部100内に係合部材110が嵌入する)ので、係合部材110は押圧されず(押し込まれず)、記録・再生不可能と判断されて、バケット118内から排出されるようにできる。
【0040】
なお、これとは反対に、係合部材110を固定とし、前壁24A、44Aに凹部100が設けられていない場合には、その係合部材110に前壁24A、44Aが干渉してしまうので、記録・再生不可と判断されるようにし、凹部100が設けられている場合には、その凹部100に係合部材110が係合する(凹部100内に係合部材110が嵌入する)ので、記録・再生可能と判断されるようにしてもよい。
【0041】
何れにしても、このような構成にすると、各記録テープカートリッジ10は、それぞれ仕様が異なるドライブ装置には完全に装填できなくなるため、速やかに排出されることになり、各記録テープカートリッジ10は、それぞれ仕様の合った(記録・再生可能な)ドライブ装置に間違いなく装填されることになる。したがって、従来のように誤ったドライブ装置に装填されることにより、記録テープカートリッジ10が損傷したり、そのドライブ装置が故障するなどのトラブルは発生しない。
【0042】
また、記録テープカートリッジ10は、通常ライブラリー装置(図示省略)と呼ばれる収納庫に多数収納されて保管されている。ライブラリー装置には、ロボットハンド(図示省略)が配備され、そのロボットハンドによって、各収納室に収納されている記録テープカートリッジ10が自動的に取り出されてドライブ装置に装填され、ドライブ装置から排出された記録テープカートリッジ10が自動的に収納室に収納されるようになっている。したがって、収納室内に収納されている記録テープカートリッジ10は、ロボットハンドで把持できるように、その位置が正確に決められる必要があり、凹部100をその収納室における記録テープカートリッジ10の位置決め用として利用することができる。
【0043】
つまり、図7で示すように、ライブラリー装置の収納室122において、記録テープカートリッジ10の前壁24A、44Aが当接する内壁122Aに、凹部100の形状と略同形状の位置決め部材120を固設又はその内壁122Aと一体に形成し、記録テープカートリッジ10を収納室122に収納したときに、その位置決め部材120に凹部100が嵌合するように構成する。このような構成にすれば、収納室122内における記録テープカートリッジ10の位置を正確に位置決めすることができるため、ロボットハンドによって収納室122内から記録テープカートリッジ10を取り出すとき、そのロボットハンドによる把持エラーが発生しない。
【0044】
なお、この凹部100における左右両壁面106、108の抜き勾配θは、θ=0.75°以下(好ましくはθ=0°)にすることが望ましい。すなわち、凹部100を位置決め用として利用する場合には、図4(B)で示すように、凹部100内の左右両壁面106、108を前壁24A、44Aに対して略垂直となる平面視略「コ」字状に形成することが望ましく、更には凹部100の内面を光沢面とすることが望ましい。このような構成にすると、位置決め部材120に対し、記録テープカートリッジ10の前後・左右方向を精度よく位置決めすることができる。なお、上下方向は記録テープカートリッジ10の底板42に突設されたリブ45等によって精度よく位置決めされる。
【0045】
何れにしても、ドライブ装置のバケット118等に摺動可能に設けられる係合部材110は、図示のものに限定されるものではなく、凹部100内に進入して係合可能に構成されていれば、どのような形状及び構造のものでも構わない。また、この凹部100は、上ケース20と下ケース40に跨るように大きく形成されているので、係合部材110と確実に係合でき、係合エラー等は発生しない。更に、ライブラリー装置の収納室122に固定状態に設けられる位置決め部材120も、図示のものに限定されるものではなく、凹部100内に進入して嵌合可能に構成され、記録テープカートリッジ10の収納室122内での位置を規制できるものであれば、どのような形状及び構造のものでも構わない。
【0046】
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次に、本実施の形態の作用について説明する。この記録テープカートリッジ10は、不使用時(保管時や運搬時等)においては、開口12がリーダーブロック90によって閉塞されている。そして、ライブラリー装置の収納室122に収納されている。このとき、記録テープカートリッジ10の凹部100には位置決め部材120が嵌合しており、記録テープカートリッジ10の収納室122における位置が精度よく位置決めされている。
【0047】
記録テープカートリッジ10を使用する際には、ロボットハンドによって、その記録テープカートリッジ10を収納室122から取り出すが、上記の通り、記録テープカートリッジ10は精度よく収納室122に位置決めされているので、ロボットハンドは確実に(エラー無く)把持することができる。そして、その把持した記録テープカートリッジ10を、凹部100が形成されている前壁24A、44A側を先頭にして、矢印A方向に沿って、ドライブ装置のバケット118内へ装填する。このとき、天板22の前壁24A側全面22A及び底板42の前壁44A側全面42Aは、側面視で先細りとなるテーパー面に形成され、かつ、その天板22の前壁24A側全面22A及び底板42の前壁44A側全面42Aには切り欠き等が設けられていないので、記録テープカートリッジ10はスムーズにバケット118内に挿入される。
【0048】
こうして、記録テープカートリッジ10がバケット118内に装填(挿入)されると、まず、その記録テープカートリッジ10がそのドライブ装置で記録・再生可能か否かの識別がなされる。つまり、バケット118内に摺動可能な係合部材110が設けられているドライブ装置の場合には、記録テープカートリッジ10の装填に伴い、その係合部材110が前壁24A、44Aによって押し込まれることにより、記録・再生が可能と判断されるが、凹部100が形成されている記録テープカートリッジ10では、その係合部材110が凹部100内に相対的に進入して(係合して)押し込まれることがないので、記録・再生が不可能と判断される。
【0049】
また、バケット118内に固定状態で係合部材110が設けられているドライブ装置の場合には、凹部100が形成されている記録テープカートリッジ10でないと、その係合部材110に前壁24A、44Aが干渉してしまって装填できなくなるので、記録・再生が不可能と判断される。つまり、凹部100が形成されている記録テープカートリッジ10では、係合部材110が相対的に凹部100内に進入して(係合して)装填可能となるので、記録・再生が可能と判断される。
【0050】
何れにしても、記録・再生が不可能と判断された場合には、その記録テープカートリッジ10はドライブ装置に完全に装填される前に取り出されるので、誤って記録・再生操作されることがない。したがって、記録テープカートリッジ10が損傷したり、ドライブ装置が故障したりすることはない。なお、凹部100は上ケース20と下ケース40とに跨って大きく形成されているので、係合部材110の配設位置に多少の誤差があっても、確実にその係合部材110と係合可能であり、係合エラー等は発生しない。
【0051】
一方、記録・再生が可能と判断された場合には、記録テープカートリッジ10は、ドライブ装置の更に奥まで装填され、所定高さ下降して完全に装填されると、袋部56、58に形成された位置規制用穴56A、58Aに、ドライブ装置の位置決め部材(図示省略)がそれぞれ挿入され、更に光沢面(基準面)56B、58Bによって高さ方向が規定されて、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内(バケット118内)において、精度よく位置決めされる。
【0052】
そして、ドライブ装置の引出部材がリーダーブロック90と係合して、そのリーダーブロック90をケースから引き出すが、上記の通り、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内において精度よく位置決めされているので、引出部材は確実にリーダーブロック90と係合できる。こうして、記録テープカートリッジ10から引き出されたリーダーブロック90はドライブ装置側の図示しない巻取リールのリールハブに収容される。
【0053】
他方、ドライブ装置側の回転シャフトが上昇し、その中央に設けられた係合部材が突起88を介して制動部材80を押し上げ、制動ギア86とリールギア76との噛合を解除する。そして、マグネットがリールプレート72を吸着し、駆動ギアがリールギア70と噛合することにより、リール60を巻取リールと同期して回転駆動する。これにより、磁気テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次記録テープカートリッジ10内から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド等によって情報の記録や再生が行われる。
【0054】
記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、まず、磁気テープTがリール60に巻き戻される。そして、リーダーブロック90が係止部25に係止され、開口12を閉塞すると、回転シャフトが下降して、駆動ギアとリールギア70との噛合が解除され、係合部材による制動部材80の押圧が解除される。すると、コイルばね78の付勢力により、制動ギア86がリールギア76と噛合し、リール60の不用意な回転が防止される。
【0055】
その後、位置規制用穴56A、58Aから位置決め部材が抜き出され、記録テープカートリッジ10のドライブ装置に対する位置決め状態が解除される。そして、記録テープカートリッジ10は図示しないイジェクト機構によって、矢印A方向とは反対方向に移動させられ、ドライブ装置のバケット118内から完全に排出される。
【0056】
こうして、バケット118内から排出された記録テープカートリッジ10は、ロボットハンドにより、所定の収納室122へ収納されるが、このとき、収納室122に設けられた位置決め部材120が凹部100に嵌合することで、記録テープカートリッジ10の収納室122内における位置が精度よく位置決めされる。したがって、次回ロボットハンドで把持されるときも、把持エラーが発生することがない。
【0057】
ここで、記録テープカートリッジ10の前壁24A、44Aに跨って形成される凹部100は、上ケース20の天板22、下ケース40の底板42を切り欠かない構成であるので、上記したように、記録テープカートリッジ10をスムーズにドライブ装置の装填口(バケット118)へ挿入(装填)することができる。また、その凹部100には、張出部102、104が形成されているので、凹部100における天板22、底板42、前壁24A、44Aの強度低下が防止されている。したがって、記録テープカートリッジ10を落下させたときなどにおいて、その部分の撓み変形を抑制することができるので、リーダーブロック90の開口12からの脱落を防止することができる。
【0058】
また、開口12から引き出される磁気テープTの先端(自由端)に、リーダーブロック90ではなく、ドライブ装置の引出部材(図示省略)によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピンを接続した記録テープカートリッジにおいても同様に構成することができる。ただし、この場合には、開口12は、遮蔽部材としてのドア(図示省略)によって開閉される構成となる。
【0059】
ドアとしては、例えば板厚方向に湾曲した平面視略円弧状に形成され、長手方向略中央部における外周面に、操作部としての操作突起が径方向に沿って突設されて周壁24、44から外部へ露出され、所定の円周に沿って移動できるように構成されたものが考えられる。この場合、例えば上ケース20及び下ケース40に、開口12近傍から後壁24B、44Bの近傍まで、そのドアを内面側及び外面側の両側方から挟み込むようにして支持する平面視略円弧状のガイド壁部を立設し、そのガイド壁部に沿ってドアを摺動させることにより、開口12が開閉されるように構成すればよい。
【0060】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、ドライブ装置への装填側周壁(前壁)に、上ケースと下ケースに跨る凹部を形成し、ドライブ装置に完全に装填される前に、そのドライブ装置での記録・再生が可能か、否かが判断されるようにしたので、仕様の異なるドライブ装置に装填されたことによるトラブルは発生しない。また、上ケース及び/又は下ケースに、凹部の開口を狭くする張出部を形成したので、凹部が設けられた部分の強度低下を防止することができ、ドライブ装置への装填がスムーズにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録テープカートリッジの上方から見た概略分解斜視図
【図2】記録テープカートリッジの下方から見た概略分解斜視図
【図3】記録テープカートリッジの前壁部分を示す拡大概略斜視図
【図4】(A)同上の概略側断面図、(B)同上の概略平断面図
【図5】ドライブ装置に装填したときの記録テープカートリッジを示す説明図
【図6】ドライブ装置に装填したときの記録テープカートリッジを示す説明図
【図7】ライブラリー装置に収納したときの記録テープカートリッジを示す説明図
【図8】従来の記録テープカートリッジの前壁部分を示す拡大概略斜視図
【符号の説明】
10 記録テープカートリッジ
20 上ケース
40 下ケース
60 リール
80 制動部材
90 リーダーブロック
100 凹部
102、104 張出部
110 係合部材
120 位置決め部材

Claims (1)

  1. 上ケースと下ケースとが互いの周壁を当接させて接合され、記録テープが巻装されたリールを回転可能に収容する記録テープカートリッジにおいて、
    ドライブ装置への装填側周壁に、上ケースと下ケースとに跨る凹部を形成するとともに、上ケース及び/又は下ケースに、該凹部の開口を狭くする張出部を形成したことを特徴とする記録テープカートリッジ。
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