JP2004348559A - Idタグシステムおよびidタグならびにidタグリーダ・ライタ - Google Patents

Idタグシステムおよびidタグならびにidタグリーダ・ライタ Download PDF

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Hidenobu Nakanishi
秀信 中西
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Abstract

【課題】IDタグの配置位置の検出が可能で、アプリケーションの利用用途を拡大することが可能IDタグシステムを構築する。
【解決手段】IDタグリーダ・ライタ21は、無線通信で複数のIDタグ22,23や情報管理機器20とデータの送受信機能において、無線通信距離可変機能と指向性を有する無線通信手段を使用することにより、IDタグ22,23までの位置認識と距離限定のアプリケーションを実現する。指向性によって、IDタグ22,23の配置方向も検出可能であるので、IDタグ22,23の配置位置の検出や、IDタグ22,23の配置位置に基づいて、IDタグ22,23の移動位置の検出などが可能になる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の管理などに使用するIDタグシステムおよびIDタグならびにIDタグリーダ・ライタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、各種物品などの識別や管理に、バーコードなどを含む種々の個体識別システムが利用されている。バーコードは物品に添付して識別情報を表示するIDタグとして広く利用されているけれども、データ容量が小さい。近年、RFID(Radio Frequency IDentification)と呼ばれる無線電波を利用するデータ通信で半導体メモリへのデータの書込みや読出しが可能な非接触タイプのICカードが開発されている。
【0003】
図9は、従来の電波無線を用いるIDタグの基本となる電気的構成を示す。このような構成は、IDタグに対するデータの読取りと書込みとを行うIDタグリーダ・ライタにも該当する。CPU1は、IDタグ全体を制御する。CPU1は、メモリ部のRAM/ROM2のROMに格納されているプログラムに従って制御動作を行う。CPU1とCPU用のメモリ部のRAM/ROM2の動作は、図示を省略している電源からの電力供給がONの状態で行われる。EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)3は、電源がOFFの状態でもデータを保持することができ、また、データの読書きが行える不揮発性の半導体メモリである。
【0004】
送受信制御部10は、無線によりデータを送受信する。送受信制御部10では、実際にシリアル通信時にデータの送受信制御を行うシリアル通信処理部11と、シリアル通信処理部11からの送信データを無線データとして変調処理する変調器12と、変調器12からの変調出力を実際に無線で送信するための無線送信出力部13とにより無線送信出力系統が構成される。なお、無線送信出力は、ある一定レベルに固定されており、アンテナ14から外部に送信される。なお、シリアル通信処理部11は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)やUSART(Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter)などと呼ばれる標準化されたLSIを使用することができる。
【0005】
一方、送受信制御部10の無線受信入力系統としては、アンテナ14からの無線信号を受信する無線受信入力部15と、受信信号から実際に有効なデータとして取出すための復調器16と、復調器16からのシリアルデータをCPU1で処理可能なデジタル信号に変換するシリアル通信処理部11とで構成される(たとえば、特許文献1参照)。
【0006】
なお、図9の構成では、駆動電源としてバッテリを用いたることを想定している。RFIDでは、小型化、低コスト化のために駆動電源としてのバッテリレスの構成が一般的である。RFIDのようにバッテリレスのIDタグの場合は、データの読取りと書込みを行うリーダ・ライタから送信される高出力の電波を比較的大きなアンテナ14で受信し、整流することにより、内部回路の電源供給を行う。
【0007】
また、IDタグが配置されている概略位置を検出する方法としては、既知の間隔でIDタグリーダ・ライタを複数設置し、同期制御を行いながら、特定のIDタグに対してコマンド送信を行う方法がある。コマンド送信に対するIDタグからのレスポンスを受信するIDタグリーダ・ライタの設置位置から、IDタグの概略位置を特定する方法である(たとえば、特許文献2参照)。ただし、数多くのIDタグリーダ・ライタと複雑な通信制御が必要であり、また、IDタグリーダ・ライタの設置間隔が広いため位置特定の精度も低い。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−149530号公報(図2)
【特許文献2】
特表2002−517050号公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の図9に示すようなIDタグやRFIDを使用する個体識別システムなどのIDタグシステムでは、下記のような問題が発生する。
【0010】
▲1▼一定出力しか備えていない無線送信出力系統では、無線通信可能な距離が限定され、アプリケーションの利用用途が限定される。
【0011】
▲2▼IDタグとIDタグとの間の距離、またはIDタグとIDタグリーダ・ライタとの間の距離の検出が行えない。
【0012】
▲3▼IDタグとIDタグ、またはIDタグとIDタグリーダ・ライタ間での通信方向の検出が行えない。
【0013】
▲4▼IDタグとIDタグ、またはIDタグとIDタグリーダ・ライタ間での位置検出が行えない。
【0014】
▲5▼IDタグリーダ・ライタでは、一度に複数のIDタグとの通信や位置検出が行えない。
【0015】
▲6▼電波無線を用いる場合、IDタグやIDタグリーダ・ライタの消費電力が大きくなる。
【0016】
▲7▼RFIDを用いるIDタグでは、通信距離が短く、通信距離を長くするためには、大きな通信アンテナが必要となる。
【0017】
本発明の目的は、IDタグの配置位置の検出が可能で、アプリケーションの利用用途を拡大することが可能なIDタグシステムおよびIDタグならびにIDタグリーダ・ライタを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の位置にそれぞれ配置され、各位置についてのデータが書込まれ、データの書込みおよび読出しを行う無線通信に関し、無線通信距離可変の機能を備える該複数個のIDタグと、
各IDタグに書込まれているデータの収集を行う無線通信に関し、無線通信距離可変の機能を備え、かつ指向性を有する無線通信が可能で、該指向性に基づき、データ収集の相手となるIDタグの配置方向を検出可能なデータ収集手段とを含むことを特徴とするIDタグシステムである。
【0019】
本発明に従えば、複数の位置にそれぞれ配置されるIDタグには、配置される位置に関連するデータが書込まれる。このデータとして、たとえば管理対象となる物品にIDタグを付加しているときは、その物品の識別情報を書込むことができる。各IDタグは、データの書込みおよび読出しを行う無線通信に関し、無線通信距離可変の機能を備える。各IDタグ内のデータの収集を行うためのデータ収集手段は、無線通信距離可変の機能を備え、かつ指向性を有する無線通信が可能であり、指向性に基づき、データ収集の相手となるIDタグの配置方向を検出可能である。このようなデータ収集手段は、指向性を有する無線通信を通信距離可変に行うことができるIDタグリーダ・ライタなどで実現することができる。データ収集手段を携帯する人や装置が移動しながらIDタグと無線通信を行うと、指向性と可変な通信距離とに基づいて、データ収集手段の位置を基準としてIDタグの配置位置を検出することができるので、たとえばIDタグが付加されている被管理物品の位置を精度良く検出することができ、従来の距離が限定されるアプリケーションよりも、IDタグを用いるアプリケーションの用途を拡大することができる。
【0020】
また本発明で、前記データ収集手段は、前記IDタグから収集するデータ、データ収集時の無線通信距離および検出される配置方向を情報管理用機器に転送する転送手段を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明に従えば、データ収集手段が収集するIDタグからのデータと、そのIDタグからのデータ収集時の無線通信距離および検出される配置方向とを、転送手段によって情報管理用機器に転送する。IDタグが付加されている被管理物についての管理は、転送手段でデータや無線通信距離および配置方向を転送する情報管理用機器で行うことができる。たとえば、各IDタグには配置位置を示すデータを書込んでおき、データ収集手段を携帯して人または装置が移動した時、データ収集手段が無線通信距離として設定した距離範囲にIDタグが存在する場合、IDタグに書込まれているデータをデータ収集手段が読取り、情報管理用機器にログデータとして転送することによって、ログデータからデータ収集手段を携帯する人または装置の行動情報を管理することも可能となる。
【0022】
また本発明で、前記IDタグまたは前記データ収集手段のうちの少なくとも一方は、前記無線通信距離可変の機能として、前記無線通信の送信出力または受信感度のうちの少なくとも一方を、複数段階で切換える切換手段を含むことを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、IDタグまたはデータ収集手段のうちの少なくとも一方は、無線通信の送信出力または、受信感度を複数段階で切換える切換手段を含んで、無線通信距離可変の機能を備える。切換手段で段階的に無線通信距離を切換えながら、各段階でデータ収集手段がIDタグに向けてデータ収集のための送信を行い、IDタグからのデータ受信が可能であるかを確認することによって、無線通信が可能なうちの最小距離を、IDタグとデータ収集手段との間の通信距離として検出することができる。
【0024】
また本発明で、前記データ収集手段は、無線通信距離可変の機能を備え、かつ指向性を有する無線通信が可能な指向性通信手段を、複数備え、各指向性通信手段は、異なる方向に指向性が向けられるように配置されることを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、無線通信の通信距離可変の機能を備え、かつ指向性を有する無線通信が可能な指向性通信手段を複数備え、各指向性通信手段は、異なる方向に指向性を向けるように配置される。IDタグが複数の位置に配置されていても、指向性の方向が異なる方向に向けられている指向性通信手段とそれぞれ無線通信を行い、複数のIDタグに対して、同時にデータ収集や、通信距離や配置方向の検出を行うことができる。
【0026】
また本発明で、前記データ収集手段および前記IDタグは、前記無線通信に関し、複数の変調周波数での多重変調による送信が可能な送信手段と、該多重変調の復調が可能な受信手段とを含むことを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、データ収集手段およびIDタグは、無線通信に関し、複数の変調周波数での多重変調と、その復調機能を備えることにより、一度に複数のIDタグとの無線通信や位置検出を行うことができる。
【0028】
また本発明で、前記送信手段は、前記変調周波数毎に変調出力を変化させることを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、無線通信での変調周波数毎に変調出力を可変することによって、IDタグ毎に変調周波数と変調出力とを変化させ、一度に複数のIDタグとの無線通信や位置検出を行うことができる。
【0030】
また本発明で、前記データ収集手段および前記IDタグは、前記無線通信を光を使用して行う光通信手段を含むことを特徴とする。
【0031】
本発明に従えば、無線通信を光通信手段で光を使用して行う。各光通信手段では一方向に向くような指向性を有する無線通信を容易に行うことができるので、無線通信に複数の波長を同時送信、または同時受信可能となり、一度に複数のIDタグとの通信を行うことができる。アンテナを用いなくても良好な指向性を得ることができるので、アンテナを削減してIDタグの小型化を図ることができる。指向性で特定の方向のみに無線通信を行うので、消費電力を削減することもできる。
【0032】
さらに本発明は、配置位置に関連するデータが書込まれる不揮発性メモリを備えるIDタグにおいて、
光を使用する無線通信で、受信するデータの不揮発性メモリへの書込み、および不揮発性メモリに書込まれているデータの送信が可能な光通信手段を含むことを特徴とするIDタグである。
【0033】
本発明に従えば、IDタグには、配置位置に関連するデータ、たとえば部屋などへの配置位置自体のデータや、物品に付加してその物品についての識別データなど、配置位置に関連するデータが書込まれる不揮発性メモリを備える。不揮発性メモリへのデータの書込みと、書込まれているデータの送信とは、光通信手段による光を使用する無線通信で行うことができるので、アンテナを用いなくても良好な指向性を得ることができ、リーダ・ライタとの間の無線通信に必要な方向に指向性が向くようにすれば、低電力でも充分な無線通信を行うことができ、消費電力の削減を図ることができる。
【0034】
さらに本発明は、不揮発性メモリを備えるIDタグに無線通信でデータの読取りと書込みとが可能なIDタグリーダ・ライタであって、
該無線通信を、通信距離が可変で、かつ異なる方向に指向性を有するように行う複数の無線通信手段と、
複数の無線通信手段のIDタグとの無線通信に基づき、各無線通信手段の通信距離と指向性の方向とからIDタグの位置を検出する検出手段とを含むことを特徴とするIDタグリーダ・ライタである。
【0035】
本発明に従えば、不揮発性メモリを備えるIDタグに、データの読取りと書込みとを行う無線通信を、通信距離が可変で指向性を有するよう行う無線通信手段を、複数含む。各無線通信手段の指向性は、異なる方向に向いているので、他の無線通信手段とは独立して、指向性が向いている方向に存在するIDタグのデータに対する読取りと書込みとを行うことができ、全体として複数のIDタグに対するデータの読取りと書込みとを同時に行うことも可能となる。また、IDタグから読取るデータに、配置場所についての情報を含めておけば、そのIDタグと無線通信を行う無線通信手段の指向性の向きからそのIDタグの配置方向が判り、通信距離を可変して、通信可能な距離を検出すれば、そのIDタグまでの距離も判り、そのIDタグの配置位置を容易に特定することもできる。さらに、方向と距離とを設定して、その設定範囲に存在するIDタグに対して選択的にデータを書込むこともできる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態であるIDタグシステムの基本的な構成を示す。本実施形態のIDタグシステムは、家庭内の各部屋や工場内建物内等の空間での情報を情報管理機器20で管理するシステムを構築するために用いられる。IDタグリーダ・ライタ21は、IDを識別するコードと使用履歴や情報とをIDタグ22,23から無線通信を介して収集したり、書込んだりすることができる。IDタグリーダ・ライタ21と情報管理機器20との間でも、無線通信または有線通信で、データ通信可能である。情報管理機器20は、たとえばパーソナルコンピュータなどにアプリケーションプログラムを実行させて実現され、IDタグリーダ・ライタ21からIDタグ22,23に書込まれている情報を受取り、情報を集中管理する。
【0037】
なお、情報管理機器20、IDタグリーダ・ライタ21、およびIDタグ22,23の各ユニットには、無線通信距離を可変にする機能を備えている。たとえば、IDタグリーダ・ライタ21として、通信出力を2段階で切換える機能を備えるものを想定する。通信出力が小さい場合、通信可能範囲はエリア21aとなり、通信出力が大きい場合、通信可能範囲はエリア21bとなる。また、IDタグ22,23は、通信出力範囲をエリア22aと同等の範囲内に設定し、また、情報管理機器20の通信出力範囲をエリア21bと同等の範囲内に設定する場合を想定する。
【0038】
ここで、IDタグリーダ・ライタ21を携帯した人、または移動機能を備える装置が移動する過程で、IDタグリーダ・ライタ21の送信出力をエリア21aに対応するように設定し、周辺のIDタグ22,23を定期的に順次サーチする。この場合、IDタグ22がエリア21aの範囲内に、かつ、IDタグリーダ・ライタ21がエリア22aの範囲内に近づいた時のみ、IDタグリーダ・ライタ21とIDタグ22との間で相互通信を行うことができる。この時、IDタグ23はエリア21aの範囲外となるため、相互通信が行われない。次にIDタグリーダ・ライタ21の通信出力を大きくし、通信可能範囲を21bとして情報管理機器20にIDタグ22との情報交換の内容の一部、またはすべてを転送し、ログデータとして記憶する。
【0039】
上記記載の内容を順次繰返していくことにより、IDタグリーダ・ライタ21を携帯した人、または装置が移動した情報が情報管理機器20によってログデータとして記憶されるため、IDタグ22,23の使用履歴やいつどこの位置に移動したかが判る。また、各IDタグ22,23には配置位置を示すデータを書込んでおき、IDタグリーダ・ライタ21を携帯して人または装置が移動した時、IDタグリーダ・ライタ21が無線通信距離として設定した距離範囲にIDタグ22,23が存在する場合、IDタグ22,23に書込まれているデータをIDタグリーダ・ライタ21が読取り、情報管理用機器20にログデータとして転送することによって、ログデータからIDタグリーダ・ライタ21を携帯する人または装置の行動情報を管理することも可能となる。このようにして、人または装置の行動を管理する機能を実現することができる。
【0040】
次に、図2を用いて、通信距離可変機能を備えるIDタグ22,23、またはIDタグリーダ・ライタ21の無線通信手段について、概略的な電気的構成を説明する。本構成で、図9に示す従来からのIDタグで対応する部分には、同一の参照符を付す。図1の情報管理機器20も基本的に同様な無線通信のための構成を備えている。
【0041】
図2の主な機能ブロックとしては、IDタグ22,23全体を制御するCPU1と、CPU1用のメモリ部のRAM/ROM2と、電源がOFFの状態でもデータが保持できる不揮発性のメモリであり、また、データの読書きも可能なEEPROM3と、無線によりデータを送受信する送受信制御部25が含まれる。なお、EEPROM3は、IDタグ22,23やIDタグリーダ・ライタ21の固有の情報や使用履歴、通信履歴等のデータの読書きに使用する。また、送受信制御部25では、実際にシリアル通信時にデータの送受信制御を行うシリアル通信処理部11と、シリアル通信処理部11からの送信データを無線データとして変調処理する変調器12と、変調器12からの変調出力を実際に無線で送信するための無線送信出力部13と、無線送信出力部13の送信出力を逐次可変することのできる送信出力制御部26とにより無線送信出力系統が構成される。一方、無線受信入力系統としては、無線信号を受信する無線受信入力部15と、無線受信入力部15のゲインを逐次可変することができる受信入力制御部27、と受信信号から実際に有効なデータとして取出すための復調器16と、復調器16からのシリアルデータをCPU1で処理可能なデジタル信号に変換するシリアル通信処理部11とで構成される。
【0042】
次に図2を、IDタグリーダ・ライタ21と想定する場合の送受信制御部25の動作原理を説明する。先ず、IDタグ22,23のサーチやデータを送信する無線送信機能については、データを送信する前に、無線送信時にはある設定距離内のIDタグまでしか送信データが到達しないように、CPU1からの指令により、送信出力制御部26に通信距離に応じた値を設定する。次に、実際に送信すべきデータがCPU1からの指令によりシリアル通信処理部11に転送される。ここでシリアル通信処理部11は、送信処理と受信処理の機能を持つが、受信処理については無線受信機能の部分で説明を行う。
【0043】
シリアル通信処理部11は、送信処理について、送信すべき複数バイトのパラレルデータをシリアル通信で送信するために、パラレルデータをシリアルデータに変換するとともに、シリアル通信に必要な開始、終了、エラー補正データの付加機能を有する。次に、シリアル通信処理部11から出力されるシリアルデータを変調器12に入力する。変調器12は、デジタル信号を無線で出力するための信号変換機能を持つ。例えば、赤外光を用いる無線の場合は、自然光や室内照明光と通信信号とを受信側で分離・識別し易いように、通信信号に既知の周波数を加算等の処理を行って信号の変換を行う。この変調器12の機能により、シリアルデータは無線で出力するための信号に変換され、実際に無線送信を行う無線送信出力部13に渡され、無線送信出力部13で設定した値に応じた無線送信を行う。
【0044】
一方、サーチしたIDタグ22,23からの返答やデータを受信する無線受信機能については、先ず、無線信号を受信する前に、CPU1からの指令により、受信入力制御部27に通信距離に応じた値を設定する。ここで設定された値は、無線受信入力部15で無線を受信する際に、受信時の増幅率の設定に使用される。無線受信入力部15が受信可能な距離は、増幅率が大きくなれば増大し、増幅率が小さくなれば縮小する。したがって、無線受信入力部15による無線受信の際には、設定レベル内の無線信号を受信、つまり、設定距離内の信号のみを受信する機能を有する。次に、無線受信入力部15で受信した信号から復調器16を通して、デジタル処理に必要なシリアルデータに信号を変換する。このシリアルデータには、開始、終了、エラー補正のためのデータが付加されているため、シリアル通信処理部11の受信処理機能部で複数バイトのパラレルデータに変換し、CPU11にデータを転送し、コマンドなどの内容を解析し、所定の処理を行う。以上が通信距離可変の動作原理である。
【0045】
なお、IDタグリーダ・ライタ21が動作する場合は、ホスト機能として働くため、先ず無線送信によりIDタグ22,23をサーチし、IDタグ22,23からの返答を受信する手順で動作する。IDタグ22,23が動作する場合は、周辺機器機能として働くため、先ず無線受信を行い、通信データを解析してから、無線送信を行う手順をとる。しかしながら基本的なハードウエア構成は、IDタグ22,23もIDタグリーダ・ライタ21も同一とすることができ、制御ソフトウエアの構成によりどちらでも対応が可能である。
【0046】
また、IDタグリーダ・ライタ21、または情報管理機器20からある設定距離内に存在する特定のIDタグ22,23のサーチを行う場合、IDタグリーダ・ライタ21、または情報管理機器20からの無線通信出力は、設定距離に対応した出力とする。IDタグ22,23からIDタグリーダ・ライタ21、または情報管理機器20への応答については、IDコードが特定されているため、設定距離以上の送信出力としても利用上問題はない。なお、IDタグ22,23からIDタグリーダ・ライタ21、または情報管理機器20への応答時の通信距離可変方法については、後述する。
【0047】
以上のことから本実施形態のIDタグシステムでは、被管理物に付加され、通信距離可変機能を備えるIDタグ22,23と、IDタグ22,23内のデータの収集と書込み時に通信距離可変機能を備えるIDタグリーダ・ライタ21と、IDタグリーダ・ライタ21からIDタグ情報を通信距離可変機能を備える情報管理用機器20に転送する手段とを備える。IDタグリーダ・ライタ21を携帯した人、または装置が移動した時、IDタグリーダ・ライタ21から設定した距離範囲にIDタグ22,23が存在すれば、IDタグ情報をIDタグリーダ・ライタ21が読取り、情報管理用機器20にログデータとして転送することにより、ログデータからIDタグリーダ・ライタ21を携帯した人、または装置の行動情報を管理する機能を備えることができるため、通信距離限定のアプリケーションに使用することができる。
【0048】
図2の実施形態の送受信制御部25は、無線通信の送信出力または、受信増幅率を段階的に複数設定する機能を備えたもので、3段階以上に設定可能とすることもできる。このような3段階以上の無線通信距離の設定が可能なIDタグリーダ・ライタ21、または情報管理用機器20からIDタグ22,23までの通信距離の検出が可能となる。
【0049】
次に、本実施形態における通信距離の検出方法の一例を図3を用いて説明する。図3では、IDタグリーダ・ライタ21を中心に、各IDタグ22,23,24までの通信可能距離を円で示す。先ず、IDタグリーダ・ライタ21での通信可能距離がエリア21aに対応するように、無線通信の送信出力または受信増幅率を設定し、IDタグリーダ・ライタ21からIDタグ22,23のサーチコマンドを送信する。この時、エリア21aの範囲内にIDタグが存在する時は、IDタグからIDタグリーダ・ライタ21に対して、サーチコマンドに対するレスポンスを返答する。図3の場合、エリア21aの範囲内にはIDタグ22のみが存在するため、IDタグ22からの返答により、エリア21aの距離範囲内にIDタグ22が存在することが判る。
【0050】
次にIDタグリーダ・ライタ21での通信可能距離をエリア21bに対応するように設定し、前述の説明と同様、サーチコマンドを送信する。この場合、エリア21bの範囲内には、IDタグ22とIDタグ23とが存在するため、2つのIDタグ22,23がレスポンスを返答する。ここで、IDタグ22とIDタグ23とが同時にレスポンスを返すと、通信データが混信する。この混信は、サーチコマンドを受取ってからレスポンスを返すまでの時間をランダムに設定してレスポンスのタイミングをずらしたり、他のIDタグが送信中の場合は、そのIDタグの送信が完了するまで送信を行わない等の制御を行うことにより回避することができる。また、エリア21aでIDタグ22をサーチした時に、一時的に送信休止状態とするコマンドを送信することにより、混信を回避する方法等がある。何れの場合においても、エリア21aの距離範囲内でIDタグ22を検出しているため、IDタグ22までの距離はエリア21aで、IDタグ23までの距離はエリア21bの範囲に設定した時に検出されるため、IDタグ23までの通信距離はエリア21bに、それぞれ対応していると認識することができる。
【0051】
次に、通信可能距離をエリア21cに設定する場合、サーチコマンドを送信するとIDタグ22,23,24がレスポンスを返す。前述のように、IDタグ22,23は既に距離を認識しているため、IDタグ24のみがエリア21cに対応する距離に存在するとして認識することができる。なお、以上の説明は、制御方法を判り易くするため、IDタグ22,23,24の送信出力および受信増幅率を一定にし、IDタグリーダ・ライタ21の送信出力を可変した場合の例を示す。
【0052】
図4は、IDタグリーダ・ライタ21の送信出力および受信増幅率を一定にし、IDタグ22の送信出力を可変制御する場合の例について示す。IDタグリーダ・ライタ21からIDタグ22までの距離検出を行う場合、先ずIDタグリーダ・ライタ21の通信可能な距離をエリア21cに対応するように、送信出力および受信増幅率を設定する。次に、IDタグリーダ・ライタ21からIDタグ22のサーチコマンドを送信する。送信コマンド内に、IDタグ22からIDタグリーダ・ライタ21へのレスポンス時の送信出力の設定値を含ませたものを送信する。
【0053】
実際の制御動作としては、先ず、IDタグリーダ・ライタ21からIDタグ22のサーチコマンド−Aを送信する。IDタグ22は、IDタグリーダ・ライタ21からのサーチコマンド−Aに従い、送信出力をエリア22aに対応するように設定し、レスポンスを返す。この場合、IDタグ22からは、レスポンスを返しているが、送信出力がエリア22aに対応しているだけであるため、IDタグリーダ・ライタ21はレスポンスを受信することができず、双方向通信を行うことができない。
【0054】
次に、IDタグリーダ・ライタ21からサーチコマンド−Bを送信する。IDタグ22は、IDタグリーダ・ライタ21からのサーチコマンド−Bに従い、送信出力をエリア22bに設定しレスポンスを返す。しかしながら、サーチコマンド−Aと同様、IDタグリーダ・ライタ21はレスポンスを受信することができないため、双方向通信を行うことができない。
【0055】
次に、IDタグリーダ・ライタ21からサーチコマンド−Cを送信する。IDタグ22は、IDタグリーダ・ライタ21からのサーチコマンド−Cに従い、送信出力をエリア22cに設定してレスポンスを返す。この場合、送信出力がIDタグリーダ・ライタ21に到達する範囲内となるため、双方向通信が可能となる。この時、IDタグリーダ・ライタ21は、IDタグ22にどのサーチコマンドを送信したか記憶しているため、初めて双方向通信が確立した時のコマンドから距離をエリア22cに対応するものとして検出することができる。
【0056】
前述の2つの動作では、受信増幅率を一定にし、送信出力を可変することによって通信距離の可変制御を行っている。逆に、送信出力を一定にし、受信増幅率を可変することによっても、通信距離の可変制御を同様に行うことができる。また、通信距離の可変制御は、送信出力または受信増幅率のいずれか一方、または両方を組合せて使用してもかまわない。
【0057】
以上のことから、本実施形態を用いることによって、IDタグリーダ・ライタ21または情報管理用機器20からIDタグ22までの距離検出を行うことができる。
【0058】
図5は、図1の実施形態で、無線送信出力部13および無線受信入力部15が無線通信手段として複数組設けられ、各組が異なる指向性を有していれば、IDタグリーダ・ライタ21または情報管理用機器20から、IDタグ22の配置方向を検出可能であることを示す。図5の例では、12分割された扇形の部分31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,31h,31i,31j,31k,31l,が、各々の組の無線通信手段に対する通信可能範囲となる。ここで、指向性を有する無線通信手段の例としては、電波による無線の場合、パラボラアンテナ等、限定された方向の電波を送受信するものを示す。また、光通信の受光素子と発光素子との組による光通信手段を用いることもできる。光通信手段による場合は、光通信素子の送受信部のレンズ形状や光の入出光部のケーシング形状により指向性をもつ素子を簡単に備えることができる。
【0059】
配置方向の検出方法として、たとえば、IDタグリーダ・ライタ21を基準にしてIDタグ22の配置方向を検出する場合、扇形の部分31a〜31lの各方向に対してIDタグ22をサーチするコマンドを送信し、サーチコマンドに対するレスポンスが扇形31hの受信素子のみに検出される場合、IDタグ22は扇形の部分31hの方向に存在すると認識することができる。
【0060】
以上のことから本実施形態を用いることにより、IDタグリーダ・ライタ21または情報管理用機器20からIDタグ22の配置方向を検出することできる。さらに、前述のような距離の検出方法を併用すれば、IDタグリーダ・ライタ21または情報管理機器20からIDタグ22までの距離検出と配置方向検出とを行う機能を実現することができる。
【0061】
本実施形態を利用したアプリケーション例としては、IDタグリーダ・ライタ21を人や自立移動機能を備えたロボット等に持たせることにより、ドアや床、壁等に設置した各IDタグ22,23,24の位置情報をもとに、人やロボットを基準とした相対位置関係を認識することができるため、移動経路を探索する手段に用いることができる。また、物品や障害物に取付けたIDタグ22,23,24の相対位置関係が検出できるため、物品の把持や障害物からの退避行動を行うことができる。
【0062】
IDタグリーダ・ライタ21単体の利用方法では、以上で説明するような相対位置関係のアプリケーションにしか利用できないが、固定位置に設置された情報管理機器20にIDタグリーダ・ライタ21で検出したデータを転送し、IDタグリーダ・ライタ21の機能を備えた情報管理機器20からIDタグリーダ・ライタ21の相対位置関係を検出することにより、IDタグリーダ・ライタ21を持った人やロボットの行動管理や物の使用履歴の管理、および移動経路管理等に利用することができる。
【0063】
なお、IDタグリーダ・ライタ21は、IDタグ22,23,24に対するデータ書込みの機能も有しているけれども、以上の説明では書込み機能は不要であるので、IDタグ22,23,24に対しては、データの読取り機能を有していればよく、データ収集手段であれば同様に使用することができる。IDタグリーダ・ライタ21はIDタグ22,23,24に対するデータ書込みの機能を有しているので、周囲に存在する複数のIDタグ22,23,24に対して、方向と距離とで区別して、同時に異なるデータを書込むこともできる。
【0064】
一方、IDタグリーダ・ライタ21を使用しないアプリケーションとしては、情報管理機器20にIDタグリーダ・ライタ21の機能を備えておけば、物品等に取付けたIDタグ22,23,24の絶対位置を検出することができるため、物品を置き忘れした場合、絶対位置検出機能により物品のさがしもの等のアプリケーションに利用することができる。
【0065】
図6は、本発明の実施の他の形態としてのIDタグシステムに使用する無線通信手段の概略的な電気的構成を示す。本実施形態で、図1の実施形態と対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態の無線通信手段は、情報管理機器20、IDタグリーダ・ライタ21およびIDタグ22,23,24に設けることができ、無線通信時に多重変調を行って送信し、また受信時に多重変調信号に対する復調機能を備える。これによって、IDタグリーダライタ21や情報管理機器20は、一度に複数のIDタグ22,23,24に対して、複数の通信コマンドの送受信や位置検出を行うことができる。
【0066】
本実施形態では、複数の送受信制御部41,42,…,4Nを設ける。各送受信制御部41,42,…,4N内の構成は同様であり、シリアル通信処理部11、変調器12および復調器16と、送信出力増幅部51および受信入力増幅部52とを含む。送信出力増幅部51は、変調器12からの変調出力を一定レベルの信号に増幅して加算器部61に出力する機能を持つ。また、受信入力増幅部52は、バンドパスフィルタ62からの受信信号を増幅し、復調器16に出力する機能を持つ。
【0067】
このように、同系統の機能ブロックが1〜N個、送受信制御部41〜4Nとして複数ブロックで構成する。ここで、送受信制御部41〜4N内の変調器12について、変調周波数は各々異なる既知の周波数が設定されているものとする。これにより、送受信制御部41〜4Nを通して変調されたN個の送信信号を加算器部61で合成して、無線送信出力部13により無線送信しても、N個の多重変調による送信を行うことができる。なお、無線送信出力部13は、図1の実施形態と同様に、送受信制御部26にて送信出力を可変制御することができる。
【0068】
一方、無線受信においては、無線信号を無線受信入力部15で多重変調による受信を行い、バンドパスフィルタ62にて送受信制御部41〜4Nに特定周波数の変調信号を分離して送る。ここで特定の周波数としているのは、変調器12で使用されている各々の既知の周波数を示すもので、多重変調された信号を分離することができる。分離された変調信号を送受信制御部41〜4Nで各々信号処理を行うことにより、1組の無線通信手段でも、一度に複数のIDタグとの通信や位置検出を実現することができる。なお、受信入力制御部27は、図1の実施形態と同様に、受信信号の増幅率を制御することにより、通信距離の可変を実現する機能に使用することができる。
【0069】
図7は、本発明の実施のさらに他の形態での無線通信手段の概略的な電気的構成を示す。本実施形態で、図1または図6の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。図6の実施形態では多重変調により合成された送信信号の出力は、図6の送信出力制御部26で一括で制御され、また、受信信号も受信入力制御部27で一括で制御される構成となっているが、本実施形態では、送受信制御部71,72,…,7N内において、変調後の送信信号を増幅して加算器部61に入力する送信出力増幅部81、バンドパスフィルタ部62で分離された信号を増幅して復調器16に出力する受信入力増幅部82、送信出力増幅部81からの送信信号の出力を制御する送信出力制御部83、および受信入力増幅部82の増幅率を制御する受信入力制御部84を設ける。これによって、図6の実施形態と同等の一度に複数のIDタグ22,23,24との通信や位置検出機能に加え、たとえばある複数の変調周波数を距離Aに、他の変調周波数を距離Bに設定することにより、2種類の距離検出を同時に行うことができる。また、同様の距離設定を3種類以上とすることによって、3種類以上の距離検出を同時に行うことも可能となる。
【0070】
図8は、本発明の実施のさらに他の形態による光通信手段の概略的な電気的構成を示す。本実施形態で、図1、図6または図7の実施形態に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態のIDタグシステムでは、無線通信に複数の波長を同時送信、または同時受信可能な光通信手段を備える。光通信手段は、複数の光送受信制御部91,92,…,9Nを有する。各光送受信制御部91,92,…,9N内には、光送信出力部101および光受信入力部102が含まれる。光送信出力部101は、赤外線や可視光などを発光する発光素子で実現される。光受信入力部102は、光送信出力部101で発光する波長の光を受信可能な受光素子で実現される。発光素子や受光素子には、レンズやケーシングで、発光範囲や受光範囲に一方向の指向性が設けられている。
【0071】
各光送受信制御部91,92,…,9Nでは、図7の送受信制御部71,72,…,7Nに対し、送信出力増幅部81からの出力信号を直接光信号にて送信する光送信出力部101と、光信号を直接受信して電気信号に変換し、受信入力増幅部82に受信信号を送る光受信入力部102とが追加されている。これに伴い、図7の無線送信出力部13、無線受信入力部15、加算器部61およびバンドパスフィルタ部62は除かれる。
【0072】
また、光送受信制御部91〜9Nは1〜N個配置され、1つの光送受信制御部91〜9Nにおける光送信出力部101と光受信入力部102は、一組として同一の光波長が割当てられるが、複数の送受信制御部91〜9Nにはそれぞれ異なる光波長が割当てられる。なお、異なる光波長のみを通過させる方法としては、光素子のレンズ面等に特定の光波長のみを通過させるフィルタを配置することにより、容易に実現することができる。このことから、各々の光送受信制御部91〜9Nが同時に光信号にて送受信することにより、同時に複数のデータ通信を行うことができる。さらに、図5と同様に、異なる光送受信制御部91〜9Nでそれぞれ異なる方向に指向性を向けて、異なる配置方向のIDタグとデータ通信を行うようにすることもできる。
【0073】
消費電流については、数m以上の通信距離を可能とする電波無線通信の場合、通信状態において常に受信可能状態にする必要がある。この時の平均消費電流は、現時点では、数10mA〜100mA程度必要とされるが、本実施形態の場合、受信可能な平均消費電流は、数10μA〜数100μAと低い。また、送信電流は、IDタグ22,23,24の場合、自分のIDコードに対して、レスポンスの要求あった場合のみ送信すれば良いので、電波無線通信および本実施形態のような光による無線通信の両方とも瞬間電流が流れるが、通信時間が短いため、平均電流は、受信電流に比べて低い。ただし、IDタグリーダ・ライタ21は、単位時間当りの送信回数により平均消費電流は異なるが、電波無線通信および本実施形態のような光による無線通信の両方とも数10mA程度となる。
【0074】
IDタグ22,23,24などとしての制御ユニットの大きさについては、RFIDの場合通信距離が比較的短く、1〜2m程度の通信を行う場合、IDタグリーダ・ライタ用アンテナサイズは500×500mm以上、IDタグ22,23,24として用いるRFIDのアンテナも50×50mm以上必要となり、かなり大きくなる。
【0075】
一方、本実施形態の場合、光送受信制御を用いるため電波用のアンテナが不要となり、IC化により10×10mm以下のサイズにすることが可能となる。
【0076】
以上のことから、本実施形態を用いることにより、一度に複数のIDタグ22,23,24との通信や位置検出が行え、かつ、電波無線に比べ消費電力の小さい光通信を用いることにより低消費電力化を図ることができる。また、RFIDのような大きな通信アンテナが不要なため、小型化を図ることが可能となる。
【0077】
以上で説明した本発明の各実施形態を用いることにより、下記の効果が得られる。
【0078】
▲1▼通信距離を可変できるため、可変できない場合に比べ距離限定のアプリケーションの利用用途が広がる。
【0079】
▲2▼通信距離を連続可変できるため、IDタグ22,23,24までの距離検出が可能となる。
【0080】
▲3▼IDタグ22,23,24との通信方向の検出が行える。
▲4▼IDタグ22,23,24の位置検出が行える。
【0081】
▲5▼一度に複数のIDタグ22,23,24との通信や位置検出が行える。
▲6▼光通信を用い流場合、電波無線を用いた場合に比べ、消費電力が小さい。
【0082】
▲7▼光通信を用いれば、RFIDのような大きな通信アンテナが不要なため、小型化が図れる。
【0083】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数の位置にそれぞれ配置されるIDタグ内のデータの収集を行うためのデータ収集手段は、無線通信距離可変の機能を備え、かつ指向性を有する無線通信が可能であり、指向性に基づき、データ収集の相手となるIDタグの配置方向を検出可能である。データ収集手段を携帯する人や装置が移動しながらIDタグと無線通信を行うと、指向性と可変な通信距離とに基づいて、データ収集手段の位置を基準としてIDタグの配置位置を検出することができるので、たとえばIDタグが付加されている被管理物品の位置を精度良く検出することができ、従来の距離が限定されるアプリケーションよりも、IDタグを用いるアプリケーションの用途を拡大することができる。
【0084】
また本発明によれば、データ収集手段を携帯して人または装置が移動した時、無線通信距離として設定した距離範囲にIDタグが存在すれば、IDタグに書込まれているデータをデータ収集手段が読取り、情報管理用機器にログデータとして転送することによって、ログデータからデータ収集手段を携帯する人または装置の行動情報を管理することも可能となる。
【0085】
また本発明によれば、段階的に無線通信距離を切換えながら、無線通信が可能なうちの最小距離を、IDタグとデータ収集手段との間の通信距離として検出することができる。
【0086】
また本発明によれば、無線通信の通信距離可変の機能を備え、かつ指向性を有する無線通信が可能な指向性通信手段は、異なる方向に指向性を向けるように配置されるので、複数のIDタグに対して、同時にデータ収集や、通信距離や配置方向の検出を行うことができる。
【0087】
また本発明によれば、データ収集手段およびIDタグに、複数の変調周波数での多重変調と、その復調機能を備えることにより、データ収集手段は、一度に複数のIDタグとの無線通信や位置検出を行うことができる。
【0088】
また本発明によれば、IDタグ毎に変調周波数と変調出力とを変化させ、データ収集手段は、一度に複数のIDタグとの無線通信や位置検出を行うことができる。
【0089】
また本発明によれば、光を使用して、指向性を有する無線通信を容易に行うことができるので、無線通信に複数の波長を同時送信、または同時受信可能となり、一度に複数のIDタグとの通信を行うことができる。アンテナの削減や消費電力の削減を図ることもできる。
【0090】
さらに本発明によれば、IDタグの不揮発性メモリへのデータの書込みと、書込まれているデータの送信とは、光を使用する無線通信で行うことができるので、アンテナを用いなくても良好な指向性を得ることができ、リーダ・ライタとの間の無線通信に必要な方向に指向性が向くようにすれば、低電力でも充分な無線通信を行うことができ、消費電力の削減を図ることができる。
【0091】
さらに本発明によれば、異なる位置に配置され、不揮発性メモリを備える複数のIDタグに、通信距離が可変で指向性を有する無線通信で、データの読取りと書込みとを同時に行うことができる。また、IDタグの配置位置を容易に特定すしたり、一定の範囲内に存在するIDタグに対して選択的にデータを書込むこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるIDタグシステムの基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態で、IDタグ22,23、またはIDタグリーダ・ライタ21の通信距離を可変にする無線通信手段の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の実施形態で、IDタグリーダ・ライタ21を中心に、各IDタグ22,23,24までの通信可能距離の可変例を示す図である。
【図4】図1の実施形態で、IDタグリーダ・ライタ21を中心に、各IDタグ22,23,24までの通信可能距離の可変例を示す図である。
【図5】図1の実施形態で、複数組設けられる無線通信手段が異なる指向性を有し、IDタグ22の配置方向を検出可能であることを示す図である。
【図6】本発明の実施の他の形態としてのIDタグシステムに使用する無線通信手段の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施のさらに他の形態としてのIDタグシステムに使用する無線通信手段の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態としてのIDタグシステムに使用する無線通信手段の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図9】従来の電波無線を用いるIDタグの基本となる電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM/ROM
3 EEPROM
11 シリアル通信処理部
12 変調器
13 無線送信出力部
15 無線受信入力部
16 復調器
20 情報管理機器
21 IDタグリーダ・ライタ
21a,21b,21c、22a,22b,22c エリア
22,23,24 IDタグ
25、41,42,…,4N、71,72,…,7N 送受信制御部
26,83 送信出力制御部
27,84 受信入力制御部
31a〜31l 扇形の部分
51,81 送信出力増幅部
52,82 受信入力増幅部
61 加算器部
62 バンドパスフィルタ部
91,92,…,9N 光送受信制御部
101 光送信出力部
102 光受信入力部

Claims (9)

  1. 複数の位置にそれぞれ配置され、各位置に関連するデータが書込まれ、データの書込みおよび読出しを行う無線通信に関し、無線通信距離可変の機能を備える該複数個のIDタグと、
    各IDタグに書込まれているデータの収集を行う無線通信に関し、無線通信距離可変の機能を備え、かつ指向性を有する無線通信が可能で、該指向性に基づき、データ収集の相手となるIDタグの配置方向を検出可能なデータ収集手段とを含むことを特徴とするIDタグシステム。
  2. 前記データ収集手段は、前記IDタグから収集するデータ、データ収集時の無線通信距離および検出される配置方向を情報管理用機器に転送する転送手段を含むことを特徴とする請求項1記載のIDタグシステム。
  3. 前記IDタグまたは前記データ収集手段のうちの少なくとも一方は、前記無線通信距離可変の機能として、前記無線通信の送信出力または受信感度のうちの少なくとも一方を、複数段階で切換える切換手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載のIDタグシステム。
  4. 前記データ収集手段は、無線通信距離可変の機能を備え、かつ指向性を有する無線通信が可能な指向性通信手段を、複数備え、各指向性通信手段は、異なる方向に指向性が向けられるように配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のIDタグシステム。
  5. 前記データ収集手段および前記IDタグは、前記無線通信に関し、複数の変調周波数での多重変調による送信が可能な送信手段と、該多重変調の復調が可能な受信手段とを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のIDタグシステム。
  6. 前記送信手段は、前記変調周波数毎に変調出力を変化させることを特徴とする請求項5記載のIDタグシステム。
  7. 前記データ収集手段および前記IDタグは、前記無線通信を光を使用して行う光通信手段を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のIDタグシステム。
  8. 配置位置に関連するデータが書込まれる不揮発性メモリを備えるIDタグにおいて、
    光を使用する無線通信で、受信するデータの不揮発性メモリへの書込み、および不揮発性メモリに書込まれているデータの送信が可能な光通信手段を含むことを特徴とするIDタグ。
  9. 不揮発性メモリを備えるIDタグに無線通信でデータの読取りと書込みとが可能なIDタグリーダ・ライタであって、
    該無線通信を、通信距離が可変で、かつ異なる方向に指向性を有するように行う複数の無線通信手段と、
    複数の無線通信手段のIDタグとの無線通信に基づき、各無線通信手段の通信距離と指向性の方向とからIDタグの位置を検出する検出手段とを含むことを特徴とするIDタグリーダ・ライタ。
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