JP2005291723A - 移動体の位置検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、管理区域を自由に移動する移動体の位置を高精度に検出する技術に関し、移動体に取り付ける発信器として電波の出力が弱いものを用いても、広い管理区域内において移動体の位置を高精度に検出できるシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】 管理区域Cを移動する移動体Dの位置を特定する位置検知システムAにおいて、移動体Dに設けられる検知用タグTと、この検知用タグTの方向情報θ及び距離情報rを含む移動体位置情報s(r,θ)を検出し、かつ管理区域Cを自在に移動するロボットRと、このロボットRの管理区域Cに対する絶対位置p(x,y)及び角度φを含む検知手段位置情報を検出する基地局1と、を備え、この検知手段位置情報及び移動体位置情報s(r,θ)から管理区域Cにおける移動体Dの位置q(X,Y)の検知をすることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体の位置を検知する技術に関し、特に、所定の管理区域を自由に移動する移動体の位置を高精度に検出する技術に関する。
所定の管理区域を自由に移動する複数の移動体(ここでは人とする)を識別して存在する位置を検出する従来技術として次のようなものが知られている。図9は、従来の移動体の位置検知システムを示す説明図である。
所定の管理区域を示す空間20には、RFID(Radio Frequency Identification)タグなどの発信器RFaを装着した人が、自由に移動しているとする。そして、この空間20の隅には、少なくとも2以上の受信器RS1,RS2が設けられ、発信器RFaが発する電波を受信する。これらの受信器RS1,RS2において検出された電波の電界強度から、それぞれの受信器RS1,RS2からの発信器RFaの距離が割り出される。そして、この距離を半径とし、それぞれの受信器RS1,RS2を中心として描いた二つの円弧の交点をもって、発信器RFaを装着した人が現在存在している位置と特定するものである。さらに、この発信器RFaに識別番号を付与して、この識別番号も前記した電波にのせて受信器RS1,RS2に受信されることとすれば、図示しない登録データベースに照合することにより、移動しているその人物が誰であるのかがわかる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−98749号公報(段落0053、図2)
しかし、前記した従来技術における、移動体の位置検知システムには、以下に述べるような問題があった。すなわち、発信器RFaとして用いたRFIDは、安価であるため、検出対象となる人が大量に存在したとしてもコスト的な問題は発生しないが、発信する電波の出力が小さいため、適用できる空間20が非常に狭い範囲に限定されてしまう。
一方、適用できる空間20の範囲を広げようとすると、より出力の高い電波を発信できる発信器RFaを用いるか、もしくは、受信器RS1…を所定間隔で複数設ける必要がある。しかし、高出力な発振器RFaを用いるとなると、この発信器RFaは高価なものになってしまい、この高価な発信器を検出対象となる各人に一つずつ装着しなければならないとなるとコスト的な問題が発生する。また、受信器RS1…を所定間隔で複数設けるとすると、インフラ整備の負担がかかり、発明を適用できる場所が限定される問題が生じる。さらに、空間内に障害物などがあると、発信器RFaから出力された電波がこの障害物により減衰を受けるので、移動体の位置検知の精度を低下させるといった問題もある。
本発明は、以上の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、移動体に取り付ける発信器として電波の出力が弱いものを用いても、また、特別な設備を施設しなくても、広い管理区域内において移動体の位置を高精度に検出できるシステムを提供することを目的とするものである。
本発明は、前記した目的を達成するために創案されたものであり、まず請求項1に記載の移動体の位置検知システムは、管理区域を移動する移動体の位置を特定する位置検知システムであって、前記移動体に設けられる検知用タグと、この検知用タグの方向情報及び距離情報を含む移動体位置情報を検出し、かつ前記管理区域を自在に移動する検知手段と、この検知手段の前記管理区域に対する絶対位置及び角度を含む検知手段位置情報を検出する基地局と、を備え、前記検知手段位置情報及び前記移動体位置情報から前記管理区域における前記移動体の位置を検知することを特徴とする。
かかる構成によれば、広い管理区域で、移動体で検知システムを適用する場合であっても、検知用タグから発信される移動体位置情報(方向情報及び距離情報)が伝送される距離rは、移動体及び検知手段の間隔となる。このため、検知用タグの発信出力は小さくてもよい。そして、検知手段が検出した移動体位置情報と、検出手段の検知手段位置情報(管理区域に対する絶対位置及び角度)と、が基地局で検出されれば、この二つの情報から移動体の管理区域内における正確な位置が判明する。
請求項2に記載の移動体の位置検知システムは、請求項1に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記検知用タグは、前記検知手段が発光した特定波長の光信号を受光すると、前記移動体位置情報を含み前記検知手段で受信される受信報告信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の移動体の位置検知システム。
かかる構成によれば、検知用タグに特定波長の光信号が受光すると、移動体位置情報を含む受信報告信号が検知用タグから送信され、検知手段により受信される。ここで、特定波長の光信号を使うのは、光信号は指向性が高い性質を有していることから、方向情報を自ら備えていることによる。これにより、検知手段を中心にして、移動体の存在する位置の距離及び方向が判明する。
請求項3に記載の移動体の位置検知システムは、請求項2に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記検知用タグは、特定周波数の電波を受信すると、前記受信報告信号を送信することを特徴とする。
かかる構成によれば、特定周波数の電波の発信源に、移動体が近づくと、検知用タグは受信報告信号を送信することとなる。このように、透過性の高い電波を用いることにより、障害物の影響を受けにくく検出漏れが少ない移動体の位置検出が実現される。
請求項4に記載の移動体の位置検知システムは、請求項2または請求項3に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記検知用タグは、この検知用タグに固有の識別番号をさらに含む前記受信報告信号を送信することを特徴とする。
かかる構成によれば、管理区域内に複数の移動体が存在しても、これら移動体はそれぞれ別個の識別番号を有している。このため、検知手段が、移動体位置情報の他、この識別番号も検出することにすれば、移動体を識別して管理区域内における位置検出をすることができる。
請求項5に記載の移動体の位置検知システムは、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記検知手段は、前記方向情報が含まれる前記光信号の複数を放射方向に発光する発光手段と、前記受信報告信号を受信する電波送受信手段と、を備え、前記光信号を受光した前記検知用タグは、前記方向情報を前記受信報告信号に付加して送信し、前記電波送受信手段により受信された前記受信報告信号の電界強度が前記距離情報として用いられることを特徴とする。
かかる構成によれば、検知手段は、その周囲の放射方向に複数の光信号を照射する発光手段を有することになる。そして、それぞれの光信号は、検知手段を中心にどの方向に照射されたかを示す、方向情報のデータを含んでいる。これら光信号のいずれかが検知用タグに受光すると、この方向情報のデータは、受信報告信号に付加されて検知用タグから検知手段に向けて送信されることとなる。これにより、検知手段は、受信報告信号を受信すれば、この信号の発信源である移動体がその方向に存在するかがわかる。さらに、この受信報告信号の電界強度は、検知手段及び移動体の距離に比例するので、この電界強度を知ることにより距離情報が与えられる。
請求項6に記載の移動体の位置検知システムは、請求項5に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記発光手段は、前記検知手段に固有の識別子をさらに含む前記光信号を発光するものであって、前記識別子は、前記受信報告信号に付加されて前記検知用タグから送信されることを特徴とする。
かかる構成によれば、管理区域内に複数の検知手段を用いることができる。すなわち、二以上の検知手段が同一の移動体を検出しても、この移動体に設けられた検知用タグから送信される受信報告信号には、検知手段の識別子が付属しているので受信先を誤ることがない。
請求項7に記載の移動体の位置検知システムは、請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記検知手段は、前記特定周波数の電波を発信することを特徴とする。
かかる構成によれば、検知手段が、移動体が近づくと、検知用タグは受信報告信号を送信することとなる。このように、透過性の高い電波を用いることにより、障害物の影響を受けにくく検出漏れが少ない移動体の位置検出が実現される。
請求項8に記載の移動体の位置検知システムは、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記基地局は、前記管理区域において移動する前記検知手段を操作する検知手段操作手段と、前記検知手段から送信された前記検知手段位置情報及び前記移動体位置情報を受信して、前記移動体の前記管理区域における絶対位置を求める移動体位置算出手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の移動体の位置検知システムは、請求項8に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記基地局は、前記検知手段から送信された前記識別番号を受信してデータベースに照合することにより前記移動体の識別を行う識別番号照合手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、基地局において、移動体を識別しつつ、その位置を正確に把握することができ、さらに、この移動体の位置に基づいて検知手段を移動させることができる。
請求項10に記載の移動体の位置検知システムは、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の移動体の位置検知システムにおいて、前記検知手段は、自律移動型の二足歩行ロボットであることを特徴とする。
かかる構成によれば、検知手段を移動体のそばまで移動させて、多目的の処理を行わせることができる。
本発明に係る移動体の位置検知システムにより以下に示す優れた効果を奏する。すなわち、移動体に設ける検出用タグが、電波の出力強度が弱いものであっても、この移動体が自由に移動する管理区域を、特別な設備を新たに設ける必要もなく、広域に設定することができる。また、複数の移動体に設ける検知用タグは、出力の弱いものを用いることができるので、コストの面や電波法上の問題もない。
(位置検知システムAの構成)
はじめに、本発明に係る移動体の位置検知システムの全体構成について図1を参照して説明する。図1に示すように、位置検知システムAは、歩行ロボット(検知手段)Rと、この歩行ロボットRと無線通信する基地局1と、移動体D(ここでは人)が自由に移動する管理区域Cと、移動体Dに設けられる検知用タグTとから構成される。
基地局1は、管理区域Cの内部で自在に移動する歩行ロボットRの動作をコントロールし、歩行ロボットRの絶対位置(位置ベクトルp)を検知する機能を有するものである。この歩行ロボットRは、この歩行ロボットRを基点とした移動体Dの相対位置(相対ベクトルs)を検出するものである。そして、位置検知システムAはこのようにして得られた二つのベクトルから移動体Dの絶対位置(位置ベクトルq)を特定すると共に、必要に応じて、移動体D(ここでは人)が誰であるのかという個人識別を行うものである。
以下、歩行ロボットR、そして移動体Dの構成についてそれぞれ詳細に説明する。
[歩行ロボットR]
本発明に係る、移動体の位置検知システムAにおける検知手段である歩行ロボットRは、自律移動型の二足歩行ロボットである。
この歩行ロボットRは、特定周波数の電波wを周辺領域に発信すると共に、特定波長の光信号B(ここでは赤外線Bとする)を周囲の領域に向けて照射するものである。
そして、歩行ロボットRから発せられた電波w及び光信号Bを、移動体Dに設けられた検知用タグTが受信すると、受信した旨の信号(受信報告信号J)が検知用タグTから歩行ロボットRに返信される。この受信報告信号Jの電界強度より、歩行ロボットRから移動体Dまでの距離rが求められ、さらに移動体Dが受光した光信号Bが発光した方向より移動体Dの存在する方向θが導かれ、移動体Dの相対位置を示す相対ベクトルs(r,θ)が特定される。
図1に示すように、この歩行ロボットRは、頭部R1と、腕部R2と、脚部R3とを有しており、頭部R1、腕部R2、脚部R3は、それぞれアクチュエータにより駆動され、管理区域Cを自在に2足歩行して移動できるようになっている。この2足歩行についての詳細は、例えば特開2001−62760号公報に開示されている。
[ロボット位置検出部]
歩行ロボットRは、管理区域Cの内部における絶対位置(位置ベクトルp(x、y))及び角度φを検出するロボット位置検出部(図示せず)を備える。この絶対位置の検出は、GPS(Global Positioning System)受信器による他、公知の方法により実現される。角度φの検出は、ジャイロセンサによる他、公知の方法により実現される。
[無線通信部]
歩行ロボットRは、基地局1に配置された管理用コンピュータ3に対して情報の送受信を行う、無線通信部(図示せず)を備える。ここでいう情報とは、前記した相対ベクトルs(移動体位置情報)、位置ベクトルp及び角度φ(検知手段位置情報)、後記するタグ識別番号、歩行ロボットRの動作命令をさす。この無線通信部は、携帯電話回線やPHS(Personal Handyphone System)回線などの公衆回線を利用した無線通信手段か、もしくは、IEEE802.11b規格に準拠するワイヤレスLANなどの、近距離無線通信による無線通信手段により実現される。
[タグ検知部]
さらに、歩行ロボットRは、歩行ロボットRの周囲に、検知用タグTを備える移動体Dが存在するか否かを検知すると共に、移動体Dの存在が検知された場合、この移動体Dの相対ベクトルsを特定するタグ検知部を備える。
このタグ検知部を図2を参照して詳細に説明する。このタグ検知部70は、図示するように、制御手段80と、電波送受信手段90と、発光手段100と、記憶手段110とを含んで構成される。
(制御手段80)
制御手段80は、後記する電波送受信手段90から無線送信される検索信号Fと、後記する発光手段100から赤外線(光信号)Bとして出力される方向検査信号Hとを生成するものである。さらに、検索信号Fを受信した検知用タグTから送信される受信報告信号Jを受信して、移動体Dの移動体位置情報である相対ベクトルs(図1参照)を決定するものである。
この制御手段80は、データ処理部81と、暗号化部82と、時分割部83と、復号化部84と、電界強度検出部85とを含んで構成される。
データ処理部81は、検索信号Fと方向検査信号Hを生成すると共に、受信報告信号Jから移動体位置情報(相対ベクトルs(図1参照))を決定するものであり、信号生成部81aと、位置特定部81bとを含んで構成される。
(信号生成部81a)
信号生成部81aは、所定時間毎に、記憶手段110に記憶されている、歩行ロボットRの固有の識別子(以下、ロボットIDという)を取得する。そして、信号生成部81aは、このロボットIDを含んで構成される検索信号Fを生成する。
さらに、信号生成部81aは、この検索信号Fを生成する際に、後記する発光手段100から照射される赤外線Bに含まれる方向検査信号Hも生成する。この方向検査信号Hは、発光手段100に設けられた発光部(LED1〜LED8)の総てについて、個別に生成されるものであり、前記したロボットIDと、これら発光部(LED1〜LED8)を特定する発光部IDとを含んで構成される。なお、後記するように、この発光部IDは、移動体Dの存在する方向θが定められ、方向情報を示すものである。
本実施形態の場合、発光部が合計8つ設けられているので、データ処理部81は、ロボットIDと発光部ID(方向情報)とから構成される方向検査信号Hを、合計8つ生成する。
例えば、ロボットIDが「02」であり、発光部(LED1〜LED8)の発光部IDが「θ1〜θ8」なる方向情報に対応している場合、発光部LED1について生成される方向検査信号Hは、ロボットID=「02」と、発光部ID=「θ1」とを含み、発光部LED2について生成される方向検査信号Hは、ロボットID=「02」と、発光部ID=「θ2」とを含むことになる。
(暗号化部82)
暗号化部82は、信号生成部81aから入力された方向検査信号Hを暗号化した後、出力するものである。そして、暗号化部82は、検索信号Fの暗号化により得られた検索信号F(暗号化検索信号Fc)を、後記する電波送受信手段90に出力する。
これにより、暗号化検索信号Fcは、変調されたのち、電波送受信手段90から無線送信されることになる。
また、暗号化部82は、データ処理部81から入力された方向検査信号Hを、同様にして、暗号化する。そして、暗号化部82は、方向検査信号Hの暗号化により得られた暗号化方向検査信号Hcを、後記する時分割部83に出力する。
本実施形態の場合、方向検査信号Hは、前記したデータ処理部81において発光手段100の発光部ごとに一つずつ生成される。よって、図2に示すように、発光手段100には合計8つの発光部が設けられているので、暗号化部82には、合計8つの方向検査信号H(H1,H2,…H8)がデータ処理部81から入力される。
その結果、合計8つの暗号化方向検査信号Hc(HC1,HC2,…HC8)がこの暗号化部82において生成され、時分割部83に出力されることになる。
(時分割部83)
時分割部83は、発光手段100の各発光部(LED1〜LED8)の発光順序と、発光タイミングを設定するものである。
具体的には、暗号化部82から暗号化方向検査信号Hcが入力されると、時分割部83は、各発光部(LED1〜LED8)の発光順序及び発光タイミングを決定する。そして、決定した発光順序及び発光タイミングで、暗号化方向検査信号Hc(HC1,HC2,…HC8)のそれぞれを発光手段100の発光部(LED1〜LED8)に出力する。
(発光手段100)
発光手段100は、歩行ロボットRの頭部の周囲を複数の発光部(LED1〜LED8)が所定の間隔で配置され、この歩行ロボットRの周囲の予め設定された領域に向けて赤外線信号Bを照射するものである(図示略)。この領域とは、図3に示すように、歩行ロボットRの周囲を放射方向に複数(図では8つ)が区分されて形成している。そして、複数の発光部、具体的には赤外線Bを発光する発光ダイオードが、その照射域と、第1領域〜第8領域のそれぞれとが対応するように、歩行ロボットRの頭部の周囲を取り囲むように配置されている。
(電波送受信手段90)
図2に示すように、電波送受信手段90は、変調部91と、復調部92と、送受信アンテナ93とから構成され、歩行ロボットRの周辺領域に向けて電波wを発信すると共に、この電波wを受信した検知用タグT(図1参照)から送信された受信報告信号Jを受信するものである。
変調部91は、データ処理部81から入力された検索信号F(実際には、暗号化検索信号Fc)を所定の変調方式で変調して変調信号とした後、これを、送受信アンテナ93を介して無線送信するものである。
また、復調部92は、移動体Dの検知用タグTから無線送信された変調信号を、送受信アンテナ93を介して受信し、受信した変調信号の復調により、受信報告信号J(実際には、暗号化受信報告信号Jc)を取得するものである。
そして、この復調部92は、取得した受信報告信号Jを、制御手段80の復号化部84と電界強度検出部85とに出力するものである。
(復号化部84)
復号化部84は、暗号化受信報告信号Jcを復号化して、受信報告信号Jを取得し、データ処理部81に出力するものである。この受信報告信号Jには、後に詳細に説明するが、発光部ID(方向情報)とロボットIDとタグ識別番号とが少なくとも含まれており、復号化部84は、これらをデータ処理部81に出力する。
(電界強度検出部85)
電界強度検出部85は、移動体Dの検知用タグTから送信され、電波送受信手段90が受信した変調信号の強度を求めるものである。具体的に、電界強度検出部85は、電波送受信手段90の復調部92から入力された暗号化受信報告信号Jcの電力を検波し、この検波された電力の平均値を電界強度として求め、データ処理部81に出力するものである。
(位置特定部81b)
位置特定部81bは、復号化部84より入力した受信報告信号JからロボットIDを抽出し、このロボットIDと記憶手段110に記憶されたロボットIDとを比較し、両ロボットIDが一致した場合、移動体位置情報(相対ベクトルs)を決定するものである。
まず、位置特定部81bは、電界強度検出部85から受信報告信号J(実際には、暗号化受信報告信号Jc)の電界強度を入力し、記憶手段110に記憶された距離テーブル(図示せず)を参照する。この距離テーブルには、電界強度と、歩行ロボットR及び移動体Dの距離rとの対応関係が記されている。このため、受信報告信号Jの電界強度を検出すれば、発信源の移動体Dが、図3に示す同心円状に表わされたエリア(エリア1〜エリア4)のいずれに居るのかを示す距離情報(距離rに対応)が得られる。
さらに、位置特定部81bは、復号化部84により復号された受信報告信号Jに含まれる発光部ID(方向情報)を入力する。そして、この発光部IDにより、検知用タグTが、発光手段100の発光部LED1〜LED8のうちいずれから発光された赤外線Bを受信したのか判明する。すなわち、発光部IDに対応する「θ1〜θ8」のいずれか一つの方向情報が取得されることにより、移動体Dの存在する領域が、図3に示す8つの領域(第1領域〜第8領域)のいずれかに特定されることになる。
このようにして、位置特定部81bは、取得した距離情報(距離rに対応)と方向情報(方向θに対応)とから移動体Dの相対位置を示す移動体位置情報(相対ベクトルs)(以降、移動体位置情報(s(r,θ))とも記載する)を生成する。
そして、位置特定部81bは、この移動体位置情報(s(r,θ))を、復号化部84から入力された受信報告信号Jに含まれるタグ識別番号と共に、歩行ロボットRの制御部40に出力する。
そして、この制御部40は、タグ識別番号、移動体位置情報(s(r,θ))、歩行ロボットRの管理区域Cの絶対位置を示す検知手段位置情報(p(x,y)、角度φ)を前記した図示しない無線通信部から管理用コンピュータ3に送信する。これにより、管理用コンピュータ3は、タグ識別番号をもとに記憶手段(図示せず)を参照し、このタグ識別番号を含む検知用タグTが設けられた移動体D(人)の特定を行うと共に、特定された移動体D(人)の情報に基づいて必要な動作命令を歩行ロボットRに送信したりする。
従って、この動作命令に従って、歩行ロボットRの制御部40は、歩行ロボットRの各部を制御することになる。
[検知用タグ]
図4に示すように、この検知用タグTは、電波送受信手段140と、受光手段150と、受信報告信号生成手段160と、記憶手段170とを備えて構成される。この検知用タグTは、歩行ロボットRから送信された電波wと、照射された赤外線Bとを受信し、これらを受信したことを示す受信報告信号Jを、歩行ロボットRに送信するものである。
(電波送受信手段140)
電波送受信手段140は、送受信アンテナ141と、復調部142と、変調部143とを含んで構成され、歩行ロボットRから無線送信された変調信号を受信すると共に、後記する受信報告信号生成手段160において生成された受信報告信号Jを、変調した後、歩行ロボットRに向けて無線送信するものである。
復調部142は、歩行ロボットRから発信され、送受信アンテナ141を介して受信された変調信号を復調し、検索信号F(実際には、暗号化検索信号Fc)を取得し、この検索信号Fを後記する受信報告信号生成手段160に出力するものである。
変調部143は、後記する受信報告信号生成手段160の暗号化部163から入力された暗号化後の受信報告信号J(暗号化受信報告信号Jc)を変調して変調信号を生成すると共に、この変調信号を、送受信アンテナ141を介して、無線送信するものである。
(受光手段150)
受光手段150は、受光部151と、光復調部152とから構成され、歩行ロボットRから照射された赤外線Bを受光するものである。
受光部151は、歩行ロボットRから照射された赤外線B(光信号B)を直接受光するものである。光復調部152は、受光部151において受光した光信号Bを復調して、方向検査信号H(実際には、暗号化方向検査信号Hc)を取得し受信報告信号生成手段160に出力するものである。
(受信報告信号生成手段160)
図4に示すように、受信報告信号生成手段160は、復号化部161と、データ処理部162と、暗号化部163とを含んで構成され、検索信号Fまたは方向検査信号Hを入力して、歩行ロボットRのタグ検知部70に送信する受信報告信号Jを生成し出力するものである。
復号化部161は、電波送受信手段140から入力された暗号化検索信号Fcと、受光手段150から入力された暗号化方向検査信号Hcとを復号化して、それぞれ検索信号Fと方向検査信号Hとを生成し、データ処理部162に出力するものである。
データ処理部162は、検索信号Fまたは方向検査信号Hが入力すると、記憶手段170を参照し、検知用タグTに割り当てられた固有のタグ識別番号(識別番号)を取得する。ここで、入力した検索信号Fには、この検索信号Fを発信した歩行ロボットRを特定できるロボットIDが含まれている。また、方向検査信号Hには、この方向検査信号Hを発信した歩行ロボットRを特定できるロボットIDと、方向検査信号Hを発信した発光部(LED1〜LED8のうちいずれか1つ)を特定できる発光部ID(方向情報)とが含まれている。そして、データ処理部162は、入力したこれらタグ識別番号、ロボットID及び発光部IDを含んで構成される受信報告信号Jを生成し、暗号化部163に出力する。
暗号化部163は、入力した受信報告信号Jを暗号化して、暗号化受信報告信号Jcとした後、これを電波送受信手段140に出力する。これにより、暗号化受信報告信号Jcは、前記した電波送受信手段140の変調部143において変調された後、送受信アンテナ141を介して、無線送信されることになる。
[基地局]
図5は基地局1の基本構成を示すブロック図である。基地局1は、管理用コンピュータ3と、移動体Dの属性情報が蓄積されている移動体情報データベース210と、管理区域Cの地図情報が蓄積されている地図情報データベース220と、移動体Dの属性情報及び位置情報を関連させて蓄積するデータ蓄積装置230とから構成される。
(管理用コンピュータ3)
そして、管理用コンピュータ3は、電波送受信手段240と、タグ識別番号照合手段250と、移動体位置算出手段260と、ロボット操作手段(検知手段操作手段)270とから構成され、歩行ロボットRの無線通信部との間で送受信する情報(移動体位置情報、検知手段位置情報等)を処理するものである。
電波送受信手段240は、歩行ロボットRの無線通信部から送信される、タグ識別番号、移動体位置情報(s(r,θ))、検知手段位置情報(p(x,y)、角度φ)が含まれるデータ信号を受信部242で受信して、タグ識別番号照合手段250及び移動体位置算出手段260に出力するものである。また、電波送受信手段240は、歩行ロボットRを動作させる命令(またはプログラム)をロボット操作手段270から入力して、送信部243から歩行ロボットRの前記した図示しない無線通信部へ送信するものである。
タグ識別番号照合手段250は、受信部242が入力した信号のうちタグ識別番号を引き出して、移動体情報データベース210に照合し、蓄積されている情報のうち移動体Dに関連する属性情報(人名等)を抽出して移動体Dの識別を行うものである。
移動体位置算出手段260は、受信部242から入力した移動体位置情報(s(r,θ))と、検知手段位置情報(p(x,y)、角度φ)とから、管理区域Cにおける移動体Dの絶対位置(位置ベクトルq(図1参照))を演算して出力するものである。
図6は、移動体Dの管理区域Cにおける絶対位置(位置ベクトルq)を演算する方法について説明する図である(適宜図1参照)。
図6に示すように、管理区域Cを平面座標αで表示し、歩行ロボットRの位置ベクトルをp(x,y)と直交座標表示したとする。そして、歩行ロボットRを中心とする平面座標βにおける移動体Dの位置をs(r,θ)と極座標表示したとする。そうすると、この移動体Dの平面座標αおける位置ベクトルq(X,Y)は、次式のように示される。ここで、φは、歩行ロボットRの管理区域Cに対する絶対角度を示す。
q(X,Y)=(x+r・cos(θ+φ),y+r・sin(θ+φ)) (1)
(1)式から明らかなように、移動体Dの管理区域Cにおける位置ベクトルq(X,Y)は、歩行ロボットRの位置ベクトルp(x、y)と、この位置ベクトルp(x、y)を基点とする移動体Dまでの距離r及び方向θとで示される。よって、移動体Dの近くまで歩行ロボットRが移動するので、管理区域Cを拡大して位置検知システムを運用しても移動体Dに設ける検知用タグTの発信出力を向上させる必要は無くそのまま適用できる。
データ蓄積装置230は、前記したようにして演算された移動体Dの管理区域Cにおける絶対位置(位置ベクトルq)と、移動体情報データベース210から抽出された移動体Dの属性情報と、時間情報とが関連付けられて蓄積されるものである。
ロボット操作手段270は、管理区域Cの内部において歩行ロボットRの移動する軌跡を定める命令(プログラム)を生成するものである。このロボットの軌跡は、地図情報データベース280に登録された障害物の位置を避けるようにして、動作指令が与えられる。また、歩行ロボットRの移動は、予め定められたルートをトレースするようにしても良いし、前記した移動体Dの位置ベクトル(q(X,Y))をフィードバックして、移動体Dの軌跡を追跡するようにしてもよい。また、複数の移動体が存在する中で、特定の移動体Dを探索対象として、この対象を検知したときになんらかのアクションを起こさせるように歩行ロボットRの動作命令がプログラムされていてもよい。
次に、図7及び図8に基づいて移動体の位置検知システムの動作について説明する(適宜図1参照)。
(第1実施例)
図7は、本発明に係る移動体の検知システムの動作を第1実施例として示すフローチャートである。この第1実施例は、歩行ロボット(検知手段)Rが、管理区域Cの内部の予め定められたルートを移動して、この歩行ロボットRに近接する任意の移動体Dの情報を収集する実施例で、誰が何時、何処に居たかという情報を蓄積できる。
まず、歩行ロボット(検知手段)Rが管理区域Cの内部をくまなく隅々まで、予め定められたルートをトレースするように組まれた動作プログラムが管理用コンピュータ3において入力される(ステップS11)。管理区域Cの内部に複数の歩行ロボットR(R1,R2…)を配置する場合は、これら歩行ロボットRごとに異なる動作プログラムが、管理用コンピュータ3から、対応する歩行ロボットR(R1,R2…)に向けて送信される(ステップS12)。これら動作プログラムを受信した各歩行ロボットR(R1,R2…)は、その動作プログラムに従って管理区域Cの内部を移動しつつ(ステップS13)、頭部の周囲に配置された発光手段100(LED1〜LED8)から、方向検査信号H(HC1,HC2,…HC8)を含む赤外線Bを送信する(ステップS14)。
この赤外線Bが照射される範囲に、検知用タグTを設けた移動体Dが存在していれば、この検知用タグTは、方向検査信号H(HC1,HC2,…HC8)のうちいずれか一つを検出することとなり(ステップS15)、この信号に含まれる発光部IDより方向情報θが抽出される(ステップS16)。なお、複数の歩行ロボットR(R1,R2…)が配置されている場合は、同時に、これら歩行ロボットRを判別するためのロボットIDも方向検査信号Hから抽出されることとなる。そして、この抽出した方向情報θと、検知用タグTに固有のタグ識別番号と、必要であればロボットIDと、からなる受信報告信号Jを歩行ロボットRに向けて発信する(ステップS17)。
そして、歩行ロボットRにおいては、この受信報告信号Jの受信がない限りは(ステップS18:No)、歩行ロボットは、動作プログラムに従って移動を続ける。歩行ロボットRにおいて、検知用タグTから送信された受信報告信号Jを受信すれば(ステップS18:Yes)、この信号の電界強度から、この歩行ロボットRと移動体Dとの距離rが導出される(ステップS19)。このようにして歩行ロボットRは、検知用タグTから得た、タグ識別番号及び移動体位置情報(相対ベクトルs(r,θ))と、ロボット位置検出部(図示せず)から得た検知手段位置情報(p(x,y)、角度φ)とを、基地局1に向けて送信する(ステップS20)。
基地局1では、歩行ロボットRから送信された、これらの情報を受信して(ステップS21)、前記した(1)式に基づいて、移動体Dの管理区域Cにおける絶対位置(位置ベクトルq(X,Y))を演算する(ステップS22)。このようにして得られた、移動体Dの移動体Dの管理区域Cにおける絶対位置情報と、タグ識別番号に対応する移動体Dの属性情報(例えば人名等)と、時間情報とを一つのデータとして蓄積すれば(ステップS23)、管理区域Cで誰が、何時、何処に居たといった情報を収集することができる。そして、ステップS11〜ステップS23までの処理が、動作プログラムが終了するまで繰り返される(ステップS24:Yes、No)。
(第2実施例)
図8は、本発明に係る移動体の検知システムの動作を第2実施例として示すフローチャートである。この第2実施例は、管理区域Cに所在する特定の移動体Dを探索対象として、歩行ロボット(検知手段)Rが追跡し、この移動体Dを検出したときは、近づいて所定のアクションを実行する実施例である。このアクションとは、例えば、伝言を伝えたり、物を渡したりといったことである。
まず、基地局1において探索する対象の移動体Dを指定する(ステップS51)。そして、基地局1から、所定の移動プログラムが送信され(ステップS52)、これを受信した歩行ロボットRは、このプログラムに従い管理区域Cを移動しつつ(ステップS53)、電波送受信手段90(図2参照)から検索信号Fを電波wにのせて発信する(ステップS54)。
この電波wが届く範囲に、検知用タグTを設けた移動体Dが存在していれば、この検知用タグTは、この電波wを受信することとなり(ステップS55)、この検知用タグTに固有のタグ識別番号を歩行ロボットRに向けて発信する(ステップS56)。
そして、歩行ロボットRにおいては、このタグ識別番号の受信がない限りは(ステップS57:No)、歩行ロボットRは、動作プログラムに従って移動を続ける。歩行ロボットRにおいて、検知用タグTから送信されたタグ識別番号を受信すれば(ステップS57:Yes)、受信した信号の電界強度より、歩行ロボットRと、検知用タグTとの距離rを求め、この距離rが閾値aより小さい場合(ステップS58:Yes)、歩行ロボットRは、検知用タグTから得たタグ識別番号と、この歩行ロボットRの固有のロボットIDとを、基地局1に向けて送信する(ステップS59)。なお、この距離rが閾値aより大きい場合は(ステップS58:No)、歩行ロボットRは、探索する対象はまだ遠い所にいると判断して、動作プログラムに従って移動を続ける。なお、閾値aは、赤外線Bが充分に到達可能な距離に設定することが望ましい。
基地局1では、歩行ロボットRから送信された、タグ識別番号を受信すると(ステップS60)、移動体情報データベース(図5参照)に照会して、探索対象である移動体Dであるか確認する(ステップS61)。そして、目的とする対象でなければ(ステップS62:No)、移動プログラムがそのまま継続され(ステップS52)、目的とする対象であれば(ステップS62:Yes)、歩行ロボットRに対し、方向検査信号H(HC1,HC2,…HC8)を含む赤外線(光信号)Bの発光を命じる(ステップS63)。以降、ステップS63からステップS71までの移動体Dの位置ベクトルq(X,Y)を導くまでの処理フローは、前記したステップS14からステップS22までの処理フローと同じであるので説明を省略する。
探索対象である移動体Dの存在する正確な位置ベクトルq(X,Y)が明確になったので、基地局1は、歩行ロボットRに対して、この位置ベクトルq(X,Y)に移動するように指令する(ステップS72)。これにより、歩行ロボットRは、探索対象である移動体Dの近傍に移動することとなり(ステップS73)、例えば伝言を伝えるなどの所定のアクションを行う(ステップS74)。そして、プログラム上、次の探索対象の指定があれば(ステップS75:No、S53)、再び、ステップS51〜ステップS74までの処理を繰返し、次の探索対象の指定がなければプログラムを終了する(ステップS75:Yes)。
なお、第2実施例において、電波wによる第1段階(ステップS54〜ステップS59)と、赤外線Bによる第2段階(ステップS63〜ステップS69)とに移動体Dの探索段階を分離した理由は以下のとおりである。すなわち、電波wは、回折や反射による高い透過性を有しているため、検知用タグTの検出を誤って漏らす可能性が低い。よって、第1段階で電波wによる探索により、探索対象の存在の有無や、粗位置検出を行った後に、第2段階で指向性の高い光信号(赤外線B)により高精度の位置検出を行うことにより、検出の正確性と高速化とが同時に達成される。
なお、前記説明において、検知手段は、二足歩行が可能な歩行ロボットRであることを前提として説明を行ったが、これに限定されることなく、移動体位置情報(s(r,θ))及び検知手段位置情報(p(x,y)、角度φ)が検出されるものであれば何でもよく、例えば、ラジコンカーのようなものであってもよい。
なお、前記説明において、移動体位置情報(s(r,θ))のうち、方向情報θは、歩行ロボットRが送信する発光部IDにより与えられ、距離情報rは、探知用タグTが送信する受信報告信号Jの電界強度から求めた。しかし、本発明において与えられる移動体位置情報(s(r,θ))は、前記した方法に限定されることなく、例えば、ロボットRに搭載されたステレオ撮像手段を用いた画像認識手段(図示せず)を用いて求めてもよい。また、移動体Dを識別する方法にあっても、前記説明においては、タグ識別番号を用いたが、この方法に限定されることなく前記画像認識手段によってこの移動体Dの識別を行ってもよい。
本発明に係る移動体の位置検知システムのシステム構成図である。 歩行ロボットのタグ検知部のブロック図である。 取得した、距離情報と方向情報とから、移動体の相対ベクトルsを特定する方法を説明する説明図である。 検知用タグの基本構成を示すブロック図である。 基地局の基本構成を示すブロック図である。 移動体の管理区域における位置を演算する方法を説明する図である。 管理区域に所在する複数の移動体の位置情報を収集する際の処理を示すフローチャートである。 管理区域に所在する複数の移動体のうち特定の移動体を探索する際の処理を示すフローチャートである。 従来の移動体の検知装置を示す概念図である。
符号の説明
1 基地局
70 タグ検知部
100 発光手段
150 受光手段
250 タグ識別番号照合手段(識別番号照合手段)
260 移動体位置算出手段
270 ロボット操作手段(検知手段操作手段)
A 位置検知システム
B 赤外線(光信号)
C 管理区域
D 移動体
F 検索信号
H 方向検査信号
J 受信報告信号
R 歩行ロボット(検知手段)
T 検知用タグ
w 電波
θ 方向情報
r 距離情報
s 移動体位置情報
p 検知手段位置情報
φ 角度

Claims (10)

  1. 管理区域を移動する移動体の位置を特定する位置検知システムであって、
    前記移動体に設けられる検知用タグと、
    この検知用タグの方向情報及び距離情報を含む移動体位置情報を検出し、かつ前記管理区域を自在に移動する検知手段と、
    この検知手段の前記管理区域に対する絶対位置及び角度を含む検知手段位置情報を検出する基地局と、を備え、
    前記検知手段位置情報及び前記移動体位置情報から前記管理区域における前記移動体の位置を検知することを特徴とする移動体の位置検知システム。
  2. 前記検知用タグは、
    前記検知手段が発光した特定波長の光信号を受光すると、前記検知手段で受信される受信報告信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の移動体の位置検知システム。
  3. 前記検知用タグは、
    特定周波数の電波を受信すると、前記受信報告信号を送信することを特徴とする請求項2に記載の移動体の位置検知システム。
  4. 前記検知用タグは、
    この検知用タグに固有の識別番号をさらに含む前記受信報告信号を送信することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の移動体の位置検知システム。
  5. 前記検知手段は、
    前記方向情報が含まれる前記光信号を放射方向に複数発光する発光手段と、
    前記受信報告信号を受信する電波送受信手段と、を備え、
    前記光信号を受光した前記検知用タグは、前記方向情報を前記受信報告信号に付加して送信し、前記電波送受信手段により受信された前記受信報告信号の電界強度が前記距離情報として用いられることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の移動体の位置検知システム。
  6. 前記発光手段は、前記検知手段に固有の識別子をさらに含む前記光信号を発光するものであって、
    前記識別子は、前記受信報告信号に付加されて前記検知用タグから送信されることを特徴とする請求項5に記載の移動体の位置検知システム。
  7. 前記検知手段は、
    前記特定周波数の電波を発信することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の移動体の位置検知システム。
  8. 前記基地局は、
    前記管理区域において移動する前記検知手段を操作する検知手段操作手段と、
    前記検知手段から送信された前記検知手段位置情報及び前記移動体位置情報を受信して、前記移動体の前記管理区域における絶対位置を求める移動体位置算出手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の移動体の位置検知システム。
  9. 前記基地局は、
    前記検知手段から送信された前記識別番号を受信してデータベースと照合することにより前記移動体の識別を行う識別番号照合手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の移動体の位置検知システム。
  10. 前記検知手段は、自律移動型の二足歩行ロボットであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の移動体の位置検知システム。
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