JP2004348406A - 半導体回路の検証方法および検証装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に組合せ回路を介して信号線が接続されている半導体回路において、半導体回路の入力情報を格納する入力部8と、入力情報より半導体回路の回路データを解析して、組合せ回路の接続の有無を判別する接続素子解析部12と、組合せ回路の正負論理を解析する接続論理解析部13と、接続素子解析部および接続論理解析部13を制御する解析制御部9と、解析結果の出力を制御する出力制御部10と、出力制御部10より出力制御された解析結果を出力する出力部11とを備えた。これにより、組合せ回路の入出力方向と出力論理を解析することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成される半導体回路の検証方法および検証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯端末に代表される携帯機器製品は、高機能化や小型化といった付加価値に加えて低消費電力化が必須であり、搭載されるLSIも同様に消費電力の削減が必要になってきている。LSIの消費電力を削減する一つの手段として、動作していない機能ブロックの電源そのものを遮断する方法が提案されている。つまり、特定の動作モード時にはLSIの動作に必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックには電源を供給しないように回路を制御する方法である。
【0003】
さらに、特定の機能ブロックの電源を遮断するときに、電源が供給されていてかつ、動作している機能ブロック(以下電源供給ブロックと略す)に影響を与えないように、前記電源を遮断する機能ブロック(以下電源遮断ブロックと略す)の入出力信号を固定する回路(以下貫通電流対策素子と略す)が挿入される。図2に示すように、貫通電流対策素子1により、電源を遮断するイネーブル信号2がアクティブ状態の時は電源遮断ブロック3に入力されるすべての信号は“0”に固定され、電源供給ブロック4へ入力される信号にはハイインピーダンス状態が伝達されずに“0”あるいは“1”に固定される。
【0004】
前記貫通電流対策素子1が正常に挿入されているかどうかは、前記電源を遮断するイネーブル信号2のアクティブ・非アクティブのそれぞれの状態において、シミュレーションを実行することにより検証を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の検証手法では、機能設計の段階で貫通電流の有無を検証することが困難である。機能シミュレーションにより検証できるのは、回路が正常に動作するかどうかであり、ハイインピーダンスの信号が入力されても動作に影響がなければ機能的には正常であると判断されてしまう。また、貫通電流の有無はLSIを製造した後のLSIテスターによる検査を行って初めて表面化する。つまり、電源供給ブロックには、ハイインピーダンス状態の信号が入力されていないことを設計の早い段階で確認することが非常に重要となる。
【0006】
さらに、トランジスタのリーク電流の有無を検証することも困難である。電源遮断ブロックの入力端子に接続されている初段の回路において、トランジスタのゲート入力が“1”であればゲート・ドレイン間に微小ながらリーク電流が発生することになる。つまり、電源が遮断されているときの電源遮断ブロックには、“0”状態の信号が入力されていることを確認する必要がある。
【0007】
いずれも、シミュレーション実行時に電源遮断ブロック及び電源供給ブロックの全入出力信号を観測できるようにテストベンチを変更し、かつ電源遮断時には常に全入出力端子をサンプリングすることにより信号の状態を観測することができるが、シミュレーション環境の構築に多大な工数が追加発生する。さらには、信号のサンプリング個所が増大することによりシミュレーション時間も増大し、開発期間が激増してしまう。
【0008】
したがって、この発明の目的は、特定の機能ブロックの電源を遮断するときに、トランジスタの貫通電流及びリーク電流が発生しないことを確認するための半導体回路の検証方法および検証装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の請求項1記載の半導体回路の検証方法は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に組合せ回路を介して信号線が接続されている半導体回路の回路データを解析して、前記組合せ回路の接続の有無を判別する工程と、前記組合せ回路の接続論理を解析する工程とを含む。
【0010】
このように、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に組合せ回路を介して信号線が接続されている半導体回路の回路データを解析して、組合せ回路の接続の有無を判別する工程と、組合せ回路の接続論理を解析する工程とを含むので、組合せ回路の入出力方向と出力論理を解析することが可能となる。すなわち、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時に貫通電流およびリーク電流の発生を抑制する回路として挿入された組合せ回路が、電源遮断ブロックの全入出力端子に接続されていることが検証でき、さらに接続先の論理セルの入出力属性を解析して接続されている組合せ回路の挿入方向の検証も可能になる。このため、組合せ回路と電源供給ブロックおよび電源遮断ブロックとの接続状態の検証を行うことができる。
【0011】
請求項2記載の半導体回路の検証方法は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間の接続として少なくとも一つの双方向信号線が存在する半導体回路の回路データを解析して、トライステート回路の接続の有無を判別する工程と、前記トライステート回路の接続論理を解析する工程とを含む。
【0012】
このように、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間の接続として少なくとも一つの双方向信号線が存在する半導体回路の回路データを解析して、トライステート回路の接続の有無を判別する工程と、トライステート回路の接続論理を解析する工程とを含むので、双方向信号線に接続されるすべての回路の入出力方向とトライステート出力論理を解析することが可能となる。すなわち、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時にトライステート回路が、電源遮断ブロックの全入出力端子に接続されていることが検証でき、さらに接続先のトライステート出力セルの入出力属性を解析して接続されているトライステート回路の挿入方向の検証も可能になる。このため、トライステート回路と電源供給ブロックおよび電源遮断ブロックとの接続状態の検証を行うことができる。
【0013】
請求項3記載の半導体回路の検証方法は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を同時に固定することができる半導体回路の回路データを解析して、前記信号線の電位を固定する制御信号線の接続の有無を判別する工程と、前記制御信号線の接続論理を解析する工程とを含む。
【0014】
このように、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を同時に固定することができる半導体回路の回路データを解析して、信号線の電位を固定する制御信号線の接続の有無を判別する工程と、制御信号線の接続論理を解析する工程とを含むので、電源遮断を制御する制御信号線による2ブロック間の信号線の電位の検証が可能になる。
【0015】
請求項4記載の半導体回路の検証方法は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を同時に固定することができる半導体回路の回路データの接続論理を解析する工程と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する工程と、比較結果を出力する工程とを含む。
【0016】
このように、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を同時に固定することができる半導体回路の回路データの接続論理を解析する工程と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する工程と、比較結果を出力する工程とを含むので、電源遮断時における電源供給ブロックへ入力する信号の電位および電源遮断ブロックへ入力する信号の電位の検証が可能になる。
【0017】
請求項5記載の半導体回路の検証装置は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に組合せ回路を介して信号線が接続されている半導体回路を有し、必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックに電源を供給しないように前記半導体回路を制御するための検証を行う半導体回路の検証装置であって、前記半導体回路の入力情報を格納する入力部と、前記入力情報より前記半導体回路の回路データを解析して、前記組合せ回路の接続の有無を判別する接続素子解析部と、前記組合せ回路の正負論理を解析する接続論理解析部と、前記接続素子解析部および前記接続論理解析部を制御する解析制御部と、解析結果の出力を制御する出力制御部と、前記出力制御部より出力制御された解析結果を出力する出力部とを備えた。
【0018】
このように、半導体回路の入力情報を格納する入力部と、入力情報より半導体回路の回路データを解析して、組合せ回路の接続の有無を判別する接続素子解析部と、組合せ回路の正負論理を解析する接続論理解析部と、接続素子解析部および接続論理解析部を制御する解析制御部と、解析結果の出力を制御する出力制御部と、出力制御部より出力制御された解析結果を出力する出力部とを備えているので、電源供給ブロックと電源遮断ブロックとの信号線の接続状態を検証することが可能になる。この際、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時に貫通電流およびリーク電流の発生を抑制する回路として挿入された組合せ回路が、電源遮断ブロックの全入出力端子に接続されていることが検証できる。さらに、接続先の論理セルの入出力属性を解析して接続されている組合せ回路の挿入方向の検証も可能になる。
【0019】
請求項6記載の半導体回路の検証装置は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間の接続として少なくとも一つの双方向信号線が存在する半導体回路を有し、必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックに電源を供給しないように前記半導体回路をトライステート回路により制御するための検証を行う半導体回路の検証装置であって、前記半導体回路の入力情報を格納する入力部と、前記入力情報より前記半導体回路の回路データを解析して、トライステート回路の接続の有無を判別するトライステート接続素子解析部と、前記トライステート回路の正負論理を解析するトライステート接続論理解析部と、前記トライステート接続素子解析部および前記トライステート接続論理解析部を制御する解析制御部と、解析結果の出力を制御する出力制御部と、前記出力制御部より出力制御された解析結果を出力する出力部とを備えた。
【0020】
このように、半導体回路の入力情報を格納する入力部と、入力情報より半導体回路の回路データを解析して、トライステート回路の接続の有無を判別するトライステート接続素子解析部と、トライステート回路の正負論理を解析するトライステート接続論理解析部と、トライステート接続素子解析部およびトライステート接続論理解析部を制御する解析制御部と、解析結果の出力を制御する出力制御部と、出力制御部より出力制御された解析結果を出力する出力部とを備えているので、電源供給ブロックと電源遮断ブロックが少なくとも一つの双方向信号線により接続されている場合でもその接続状態を検証することが可能になる。この際、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時にトライステート回路が、電源遮断ブロックの全入出力端子に接続されていることが検証できる。さらに、接続先のトライステート出力セルの入出力属性を解析して接続されているトライステート回路の挿入方向の検証も可能になる。
【0021】
請求項7記載の半導体回路の検証装置は、請求項5記載の半導体回路の検証装置において、組合せ回路は、AND回路、NAND回路、OR回路、NOR回路のいずれかの論理で構成されている。このように、組合せ回路は、AND回路、NAND回路、OR回路、NOR回路のいずれかの論理で構成されているので、電源遮断時にトランジスタの貫通電流およびリーク電流の発生を抑制することができる。
【0022】
請求項8記載の半導体回路の検証装置は、請求項6記載の半導体回路の検証装置において、トライステート回路は、トライステートバッファ回路、トライステートインバータ回路のいずれかの論理で構成されている。このように、トライステート回路は、トライステートバッファ回路、トライステートインバータ回路のいずれかの論理で構成されているので、電源遮断時にトランジスタの貫通電流およびリーク電流の発生を抑制することができる。
【0023】
請求項9記載の半導体回路の検証装置は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を電源制御レジスタにより同時に固定することができる半導体回路を有し、必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックに電源を供給しないように前記半導体回路を制御するための検証を行う半導体回路の検証装置であって、前記半導体回路の回路データを解析して、前記信号線の電位を固定する電源制御レジスタの制御信号線の接続の有無を判別する接続素子解析部と、前記制御信号線の接続論理を解析する接続論理解析部とを備えた。
【0024】
このように、半導体回路の回路データを解析して、信号線の電位を固定する電源制御レジスタの制御信号線の接続の有無を判別する接続素子解析部と、制御信号線の接続論理を解析する接続論理解析部とを備えているので、電源遮断時に設定する電源制御レジスタによって確実に貫通電流およびリーク電流の発生を抑制する回路を制御できることが検証可能となる。また、電源レジスタの出力端子から解析を行うので、電源制御レジスタが複数存在してもよい。
【0025】
請求項10記載の半導体回路の検証装置は、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を電源制御レジスタにより同時に固定することができる半導体回路を有し、必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックに電源を供給しないように前記半導体回路を制御するための検証を行う半導体回路の検証装置であって、前記半導体回路の回路データの接続論理を解析する接続論理解析部と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する解析制御部と、比較結果を出力する出力部とを備えた。
【0026】
このように、半導体回路の回路データの接続論理を解析する接続論理解析部と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する解析制御部と、比較結果を出力する出力部とを備えているので、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時に電源供給ブロックへ入力される信号の電位および電源遮断ブロックへ入力される信号の電位が検証可能となり、ハイインピーダンス入力によるトランジスタの貫通電流の有無が検証できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態の半導体回路の検証装置、図2はこの発明の前提となる基本的な構造であり、ブロック間信号線が単方向の場合の制御回路図である。
【0028】
図2に示すように、特定の動作モード時にはLSIの動作に必要な機能ブロック4にのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロック3には電源を供給しないように回路を制御する方法として、電源遮断ブロック3と電源供給ブロック4間の信号線に組合せ回路1を挿入して制御する。
【0029】
この場合、電源供給ブロック4からの出力信号は貫通電流対策素子1を介して電源遮断ブロック3に入力される。同様に電源遮断ブロック3からの出力信号は貫通電流対策素子1を介して電源供給ブロック4に入力される。また、貫通電流対策素子1は電源制御レジスタ5と接続されている。
【0030】
このような回路構成における検証装置について説明する。図1において、8は半導体回路の入力情報を格納する入力部、9は回路データの解析を制御する解析制御部、10は解析結果の出力を制御する出力制御部、11は出力制御部10が出力する情報(解析結果)を出力する出力部である。解析制御部9が制御する装置は、入力情報8より回路データを解析して、組合せ回路で構成されている貫通電流対策素子の接続の有無と入出力方向を解析する接続素子解析部12、貫通電流対策素子の正負論理を解析する接続論理解析部13である。14は各解析部による結果を格納する解析結果格納部である。接続素子解析部12および接続論理解析部13は解析制御部9により制御される。
【0031】
また、図3はこの発明の実施の形態の検証装置への入出力情報を示している。回路のネットリスト15と、電源遮断ブロック名及び貫通電流対策素子名、電源制御レジスタ名の情報を記した設定ファイル16と、電源遮断時に電源供給ブロックへ入力される信号線の電位を記した期待値ファイル17と、セルの論理情報や入出力ピンの方向が規定されているライブラリ18が、検証装置19へ入力される。検証装置19では、入力された情報を元に回路を解析し、電源遮断ブロック全端子接続レポート20と、貫通電流対策素子接続レポート21と、論理チェックレポート22を出力する。
【0032】
図4はこの発明の実施の形態の検証方法による概略フローである。まず、図3に示したネットリスト15と、電源遮断ブロック名及び貫通電流対策素子名、電源制御レジスタ名の情報を記した設定ファイル16と、電源遮断時に電源供給ブロック4へ入力される信号線の電位を記した期待値ファイル17と、セルの論理情報や入出力ピンの方向が規定されているライブラリ18を入力する(ステップ5A)。次に、設定ファイル16より電源遮断ブロック3の全入出力端子を検出して、前記端子から信号線を解析する工程(ステップ5B)と、電源制御レジスタ5の出力端子から信号線を解析する工程(ステップ5C)と、前記ステップ5B及びステップ5Cより検出された貫通電流対策素子1の論理を解析する工程(ステップ5D)を経て、電源遮断ブロック全端子接続レポート20と、貫通電流対策素子接続レポート21と、論理チェックレポート22を出力する(ステップ5E)。
【0033】
以下、この検証装置による第1の実施の形態の検証方法について説明する。図5は、この発明の第1の実施の形態の検証方法であるステップ5Bの詳細フローである。図5に示すように、入力された情報を元に、電源遮断ブロック3の全入出力端子を検出し(ステップ6A)、前記入出力端子の各々の端子から信号線をトレースする(ステップ6B)。まず、電源遮断ブロック3内に対して信号線をトレースする(ステップ6C)。
【0034】
図6は、電源遮断ブロック3内に対しての解析工程(ステップ6C)の詳細フローである。電源遮断ブロック3内で論理セルに接続されていなければ(ステップ7A)、開放状態としてエラー認識する(ステップ7B)。また、接続されている論理セルが複数存在しかつ、二つ以上の前記論理セルの出力端子に接続(以下、マルチドライブ接続と略す)されている場合(ステップ7C)は、エラーとして認識する(ステップ7B)。最後に、信号線の一つ以上の接続先すべてが論理セルの入力端子のみの場合は、前記信号線は電源遮断ブロック3への入力信号として、また信号線の一つ以上の接続先のうち、一つだけは論理セルの出力端子で他は入力端子である場合は、前記信号線は電源遮断ブロック3からの出力信号として認識される(ステップ7D)。
【0035】
図5に戻って、次に、電源遮断ブロック3外に対して信号線をトレースする(ステップ6D)。図7は、電源遮断ブロック3外に対しての解析工程(ステップ6D)の詳細フローである。電源遮断ブロック3外で論理セルに接続されていなければ(ステップ8A)、開放状態としてエラー認識する(ステップ8B)。また、トレースしている信号線に分岐が存在する場合(ステップ8C)は、分岐先に接続されている論理セルが電源遮断ブロック3内に存在する場合(ステップ8D)はエラー認識する(ステップ8B)。前記論理セルが電源遮断ブロック3外に存在していても、マルチドライブ接続されている場合(ステップ8E)はエラー認識する。一方、トレースしている前記信号線が分岐していない場合(ステップ8C)もしくはマルチドライブ接続されていない場合(ステップ8E)は、論理セルとの接続を検出し、前記論理セルの接続端子の入出力属性とステップ7Dにて認識した信号線の入出力属性とから接続方向を判断し(ステップ8F)、異常であればエラー認識する(ステップ8B)。接続方向が正しければ、検出された論理セルは貫通電流対策素子1として認識する(ステップ8G)。
【0036】
図5に戻って、次に、認識された貫通電流対策素子1の未解析端子に接続されている信号線をトレースする(ステップ6E)。図8は貫通電流対策素子1の未解析端子に対しての解析工程(ステップ6E)の詳細フローである。まず、貫通電流対策素子1のトレースしていない残りの端子を検出(ステップ9A)し、未解析端子のトレースを開始する。端子の属性が入力ではない場合(ステップ9B)でかつ、前記端子が論理セルの入力端子に接続されていなければ(ステップ9C)エラーとして認識(ステップ9D)する。トレースしている端子の属性が入力(ステップ9B)もしくは前記端子が論理セルの入力端子に接続されている場合(ステップ9C)、前記端子が論理セルの出力端子に接続されていなければ(ステップ9E)エラー認識する。また、出力端子に接続されていてもマルチドライブ接続されていれば(ステップ9F)エラー認識する。マルチドライブ接続されていない場合は、貫通電流対策素子1の接続情報を記憶しておく(ステップ9G)。前記工程はステップ8Gにて認識された貫通電流対策素子1の全入出力端子について行われる。
【0037】
図5に示すように、前記工程は、検出された電源遮断ブロック3の全入出力端子について行われる(ステップ6B,6C,6D,6E,6F)。最後に認識された貫通電流対策素子1のインスタンス名を記憶しておく(ステップ6G)。
【0038】
以上のようにこの実施の形態によれば、電源遮断ブロック3の全入出力端子から信号をトレースし、すべての端子には貫通電流対策素子1が接続されていることが検証できる。さらに、接続先の論理セルの入出力属性を解析して接続されている貫通電流対策素子1の挿入方向の検証も可能になる。
【0039】
なお、組合せ回路で構成されている貫通電流素子1は、AND回路、NAND回路、OR回路、NOR回路のいずれかの論理で構成することができる。
【0040】
この発明の第2の実施の形態を図9〜図12に基づいて説明する。図9はこの発明の前提となる基本的な構造であり、ブロック間信号線が双方向の場合の制御回路図である。
【0041】
図9に示すように、特定の動作モード時にはLSIの動作に必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックには電源を供給しないように回路を制御する方法として、電源遮断ブロック3と電源供給ブロック4間の信号線が双方向信号の場合はトライステート回路7により制御する。
【0042】
この場合、電源遮断ブロック3と電源供給ブロック4は双方向信号線6で接続され、かつ前記双方向信号線6の電位を“0”にするための貫通電流対策素子7が接続されている。また、貫通電流対策素子7は電源制御レジスタ5と接続されている。
【0043】
このような回路構成における検証装置は図1と同様の構成であるが、トライステート接続素子解析部、トライステート接続論理解析部を有する。すなわち、接続素子解析部12、接続論理解析部13で解析する対象が、トライステート回路で構成されている貫通電流対策素子7である。
【0044】
以下、この検証装置による第2の実施の形態の検証方法について説明する。図5は図4のステップ5Bの詳細フローで、この発明の第1の実施の形態の検証方法を示していたが、同時にこの発明の第2の実施の形態の検証方法を示すフローでもある。図5に示すように、入力された情報を元に、電源遮断ブロック3の全入出力端子を検出し(ステップ6A)、前記入出力端子の各々の端子から信号線をトレースする(ステップ6B)。まず、電源遮断ブロック3内に対して信号線をトレースする(ステップ6C)。
【0045】
図10は、電源遮断ブロック3内に対しての解析工程(ステップ6C)の詳細フローである。電源遮断ブロック3内で論理セルに接続されていなければ(ステップ10A)、開放状態としてエラー認識する(ステップ10B)。
【0046】
図5に戻って、次に、電源遮断ブロック3外に対して信号線をトレースする(ステップ6D)。図11は、電源遮断ブロック3外に対しての解析工程(ステップ6D)の詳細フローである。電源遮断ブロック3外で論理セルに接続されていなければ(ステップ11A)、開放状態としてエラー認識する(ステップ11B)。また、トレースしている信号線にトライステート出力がない場合(ステップ11C)もエラー認識する。検出されたトライステート出力セルは貫通電流対策素子7として認識する(ステップ11D)。
【0047】
図5に戻って、次に、認識された貫通電流対策素子7の未解析端子に接続されている信号線をトレースする(ステップ6E)。図12は貫通電流対策素子7の未解析端子に対しての解析工程(ステップ6E)の詳細フローである。まず、貫通電流対策素子7のトレースしていない残りの端子を検出(ステップ12A)し、未解析端子のトレースを開始する。トライステート出力を制御する端子に論理セルが接続されていない場合(ステップ12B)はエラー認識する(ステップ12C)。制御端子への接続がある場合でもトライステート出力セルのデータ入力端子の電位が固定されていなければ(ステップ12D)エラー認識する。前記データ入力端子が“1”または“0”に固定されていれば貫通電流対策素子7の接続情報を記憶しておく(ステップ12E)。
【0048】
図5に示すように、前記工程は、検出された電源遮断ブロック3の全入出力端子について行われる(ステップ6B,6C,6D,6E,6F)。最後に認識された貫通電流対策素子7のインスタンス名を記憶しておく(ステップ6G)。
【0049】
以上のようにこの実施の形態によれば、電源遮断ブロック3の全入出力端子から信号をトレースし、すべての端子にはトライステート回路による貫通電流対策素子7が接続されていることが検証できる。さらに、接続先のトライステート出力セルの入出力属性を解析して接続されている貫通電流対策素子7の挿入方向の検証も可能になる。
【0050】
なお、トライステート回路で構成されている貫通電流素子7は、トライステートバッファ回路、トライステートインバータ回路のいずれかの論理で構成することができる。また、第1,2の実施の形態では、図4のフローでステップ5C,5Dを行わない。
【0051】
この発明の第3の実施の形態を図13に基づいて説明する。この検証装置の前提となる基本的な構造は図2または図9と同様である。
【0052】
すなわち、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を電源制御レジスタ5により同時に固定することができる半導体回路を有する。また、必要な機能ブロック4にのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロック3に電源を供給しないように半導体回路を制御するための検証を行うために、半導体回路の回路データを解析して、信号線の電位を固定する電源制御レジスタの制御信号線の接続の有無を判別する接続素子解析部と、制御信号線の接続論理を解析する接続論理解析部とを備えている。
【0053】
以下、この検証装置による第3の実施の形態の検証方法について説明する。図13は、この発明の第3の実施の形態の検証方法である図4のステップ5Cの詳細フローである。ステップ5Aにて入力された情報を元に、電源制御レジスタ5の出力端子を検出し、前記出力端子に接続されている論理セルを検出する(ステップ13A)。図5に示すステップ6Gにて記憶された貫通電流対策素子のインスタンスと前記ステップ13Aにて検出されたインスタンスとから解析を行い貫通電流対策素子リストを作成する(ステップ13B)。
【0054】
次に電源制御レジスタ5の出力端子をトレース(ステップ13C)し、前記貫通電流対策素子リストにあるセルと接続されていなければ(ステップ13D)エラー認識する(ステップ13E)。また、接続されている貫通電流対策素子の端子が入力でない場合(ステップ13F)もエラー認識する。電源制御レジスタ5の出力端子が貫通電流対策素子リストにあるセルの入力端子に接続されている場合は、前記セルがAND回路、NAND回路、OR回路、NOR回路、トライステート回路のいずれかであれば(ステップ13G)、貫通電流対策素子として認識する(ステップ13H)。
【0055】
以上のようにこの実施の形態によれば、貫通電流対策素子が電源制御レジスタ5によってのみ制御されることが検証可能である。
【0056】
この発明の第4の実施の形態を図14に基づいて説明する。この検証装置の前提となる基本的な構造は図2または図9と同様である。
【0057】
すなわち、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を電源制御レジスタ5により同時に固定することができる半導体回路を有する。また、必要な機能ブロック4にのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロック3に電源を供給しないように半導体回路を制御するための検証を行うために、半導体回路の回路データの接続論理を解析する接続論理解析部と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する解析制御部と、比較結果を出力する出力部とを備えている。
【0058】
以下、この検証装置による第4の実施の形態の検証方法について説明する。図14は、この発明の第4の実施の形態の検証方法である図4のステップ5Dの詳細フローである。図13に示すステップ13Hにて認識された貫通電流対策素子のセルタイプを認識(ステップ14A)し、ステップ5Aにて入力された情報を元に、電源遮断時に設定する電源制御レジスタ5の出力電位から、電源遮断時の貫通電流対策素子の出力電位を検出する(ステップ14B)。
【0059】
次に、貫通電流対策素子の出力先が電源遮断ブロック3の場合(ステップ14C)は、貫通電流対策素子の出力電位が“0”であることを確認する(ステップ14D)。“0”でなければエラー認識する(ステップ14E)。一方、前記貫通電流対策素子の出力先が電源遮断ブロック以外の場合は、ステップ5Aにて入力された情報(図3に示す期待値ファイル17)と、電源遮断時の貫通電流対策素子の出力電位を比較して(ステップ14F)一致していなければエラー認識する。
【0060】
以上のようにこの実施の形態によれば、貫通電流対策素子が電源制御レジスタ5によって電位が固定されることが検証可能となり、電源遮断時には、電源供給ブロック4へはあらかじめ期待される電位へ、電源遮断ブロック3へは“0”固定されることが検証可能となる。
【0061】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の半導体回路の検証方法によれば、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に組合せ回路を介して信号線が接続されている半導体回路の回路データを解析して、組合せ回路の接続の有無を判別する工程と、組合せ回路の接続論理を解析する工程とを含むので、組合せ回路の入出力方向と出力論理を解析することが可能となる。すなわち、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時に貫通電流およびリーク電流の発生を抑制する回路として挿入された組合せ回路が、電源遮断ブロックの全入出力端子に接続されていることが検証でき、さらに接続先の論理セルの入出力属性を解析して接続されている組合せ回路の挿入方向の検証も可能になる。このため、組合せ回路と電源供給ブロックおよび電源遮断ブロックとの接続状態の検証を行うことができる。
【0062】
この発明の請求項2記載の半導体回路の検証方法によれば、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間の接続として少なくとも一つの双方向信号線が存在する半導体回路の回路データを解析して、トライステート回路の接続の有無を判別する工程と、トライステート回路の接続論理を解析する工程とを含むので、双方向信号線に接続されるすべての回路の入出力方向とトライステート出力論理を解析することが可能となる。すなわち、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時にトライステート回路が、電源遮断ブロックの全入出力端子に接続されていることが検証でき、さらに接続先のトライステート出力セルの入出力属性を解析して接続されているトライステート回路の挿入方向の検証も可能になる。このため、トライステート回路と電源供給ブロックおよび電源遮断ブロックとの接続状態の検証を行うことができる。
【0063】
この発明の請求項3記載の半導体回路の検証方法によれば、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を同時に固定することができる半導体回路の回路データを解析して、信号線の電位を固定する制御信号線の接続の有無を判別する工程と、制御信号線の接続論理を解析する工程とを含むので、電源遮断を制御する制御信号線による2ブロック間の信号線の電位の検証が可能になる。
【0064】
この発明の請求項4記載の半導体回路の検証方法によれば、電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を同時に固定することができる半導体回路の回路データの接続論理を解析する工程と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する工程と、比較結果を出力する工程とを含むので、電源遮断時における電源供給ブロックへ入力する信号の電位および電源遮断ブロックへ入力する信号の電位の検証が可能になる。
【0065】
この発明の請求項5記載の半導体回路の検証装置によれば、半導体回路の入力情報を格納する入力部と、入力情報より半導体回路の回路データを解析して、組合せ回路の接続の有無を判別する接続素子解析部と、組合せ回路の正負論理を解析する接続論理解析部と、接続素子解析部および接続論理解析部を制御する解析制御部と、解析結果の出力を制御する出力制御部と、出力制御部より出力制御された解析結果を出力する出力部とを備えているので、電源供給ブロックと電源遮断ブロックとの信号線の接続状態を検証することが可能になる。この際、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時に貫通電流およびリーク電流の発生を抑制する回路として挿入された組合せ回路が、電源遮断ブロックの全入出力端子に接続されていることが検証できる。さらに、接続先の論理セルの入出力属性を解析して接続されている組合せ回路の挿入方向の検証も可能になる。
【0066】
この発明の請求項6記載の半導体回路の検証装置によれば、半導体回路の入力情報を格納する入力部と、入力情報より半導体回路の回路データを解析して、トライステート回路の接続の有無を判別するトライステート接続素子解析部と、トライステート回路の正負論理を解析するトライステート接続論理解析部と、トライステート接続素子解析部およびトライステート接続論理解析部を制御する解析制御部と、解析結果の出力を制御する出力制御部と、出力制御部より出力制御された解析結果を出力する出力部とを備えているので、電源供給ブロックと電源遮断ブロックが少なくとも一つの双方向信号線により接続されている場合でもその接続状態を検証することが可能になる。この際、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時にトライステート回路が、電源遮断ブロックの全入出力端子に接続されていることが検証できる。さらに、接続先のトライステート出力セルの入出力属性を解析して接続されているトライステート回路の挿入方向の検証も可能になる。
【0067】
請求項7では、組合せ回路は、AND回路、NAND回路、OR回路、NOR回路のいずれかの論理で構成されているので、電源遮断時にトランジスタの貫通電流およびリーク電流の発生を抑制することができる。
【0068】
請求項8では、トライステート回路は、トライステートバッファ回路、トライステートインバータ回路のいずれかの論理で構成されているので、電源遮断時にトランジスタの貫通電流およびリーク電流の発生を抑制することができる。
【0069】
この発明の請求項9記載の半導体回路の検証装置によれば、半導体回路の回路データを解析して、信号線の電位を固定する電源制御レジスタの制御信号線の接続の有無を判別する接続素子解析部と、制御信号線の接続論理を解析する接続論理解析部とを備えているので、電源遮断時に設定する電源制御レジスタによって確実に貫通電流およびリーク電流の発生を抑制する回路を制御できることが検証可能となる。また、電源レジスタの出力端子から解析を行うので、電源制御レジスタが複数存在してもよい。
【0070】
この発明の請求項10記載の半導体回路の検証装置によれば、半導体回路の回路データの接続論理を解析する接続論理解析部と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する解析制御部と、比較結果を出力する出力部とを備えているので、テストパターンを用いた機能シミュレーションを実行することなく、電源遮断時に電源供給ブロックへ入力される信号の電位および電源遮断ブロックへ入力される信号の電位が検証可能となり、ハイインピーダンス入力によるトランジスタの貫通電流の有無が検証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の半導体回路の検証装置のブロック図である。
【図2】この発明の前提となる基本的な構造でブロック間信号線が単方向の場合の制御回路図である。
【図3】この発明の実施の形態の検証装置への入出力情報の概念図である。
【図4】この発明の実施の形態の検証方法による概略フロー図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態の検証方法であるステップ5Bの詳細フロー図である。
【図6】第1の実施の形態の電源遮断ブロック内に対しての解析工程(ステップ6C)の詳細フロー図である。
【図7】第1の実施の形態の電源遮断ブロック外に対しての解析工程(ステップ6D)の詳細フローである。
【図8】第1の実施の形態の貫通電流対策素子の未解析端子に対しての解析工程(ステップ6E)の詳細フローである。
【図9】この発明の前提となる基本的な構造でブロック間信号線が双方向の場合の制御回路図である。
【図10】第2の実施の形態の電源遮断ブロック内に対しての解析工程(ステップ6C)の詳細フローである。
【図11】第2の実施の形態の電源遮断ブロック外に対しての解析工程(ステップ6D)の詳細フローである。
【図12】第2の実施の形態の貫通電流対策素子の未解析端子に対しての解析工程(ステップ6E)の詳細フローである。
【図13】この発明の第3の実施の形態の検証方法である図4のステップ5Cの詳細フロー図である。
【図14】この発明の第4の実施の形態の検証方法である図4のステップ5Dの詳細フローである。
【符号の説明】
1 貫通電流対策素子(組合せ回路)
2 電源を遮断するイネーブル信号
3 電源遮断ブロック
4 電源供給ブロック
5 電源制御レジスタ
6 双方向信号線
7 貫通電流対策素子(トライステート回路)
8 入力部
9 解析制御部
10 出力制御部
11 出力部
12 接続素子解析部
13 接続論理解析部
14 解析結果格納部
15 ネットリスト
16 設定ファイル
17 期待値ファイル
18 ライブラリ
19 検証装置
20 電源遮断ブロック全端子接続レポート
21 貫通電流対策素子接続レポート
22 論理チェックレポート
Claims (10)
- 電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に組合せ回路を介して信号線が接続されている半導体回路の回路データを解析して、前記組合せ回路の接続の有無を判別する工程と、前記組合せ回路の接続論理を解析する工程とを含む半導体回路の検証方法。
- 電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間の接続として少なくとも一つの双方向信号線が存在する半導体回路の回路データを解析して、トライステート回路の接続の有無を判別する工程と、前記トライステート回路の接続論理を解析する工程とを含む半導体回路の検査方法。
- 電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を同時に固定することができる半導体回路の回路データを解析して、前記信号線の電位を固定する制御信号線の接続の有無を判別する工程と、前記制御信号線の接続論理を解析する工程とを含む半導体回路の検証方法。
- 電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を同時に固定することができる半導体回路の回路データの接続論理を解析する工程と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する工程と、比較結果を出力する工程とを含む半導体回路の検証方法。
- 電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に組合せ回路を介して信号線が接続されている半導体回路を有し、必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックに電源を供給しないように前記半導体回路を制御するための検証を行う半導体回路の検証装置であって、前記半導体回路の入力情報を格納する入力部と、前記入力情報より前記半導体回路の回路データを解析して、前記組合せ回路の接続の有無を判別する接続素子解析部と、前記組合せ回路の正負論理を解析する接続論理解析部と、前記接続素子解析部および前記接続論理解析部を制御する解析制御部と、解析結果の出力を制御する出力制御部と、前記出力制御部より出力制御された解析結果を出力する出力部とを備えた半導体回路の検証装置。
- 電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間の接続として少なくとも一つの双方向信号線が存在する半導体回路を有し、必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックに電源を供給しないように前記半導体回路をトライステート回路により制御するための検証を行う半導体回路の検証装置であって、前記半導体回路の入力情報を格納する入力部と、前記入力情報より前記半導体回路の回路データを解析して、トライステート回路の接続の有無を判別するトライステート接続素子解析部と、前記トライステート回路の正負論理を解析するトライステート接続論理解析部と、前記トライステート接続素子解析部および前記トライステート接続論理解析部を制御する解析制御部と、解析結果の出力を制御する出力制御部と、前記出力制御部より出力制御された解析結果を出力する出力部とを備えた半導体回路の検証装置。
- 組合せ回路は、AND回路、NAND回路、OR回路、NOR回路のいずれかの論理で構成されている請求項5記載の半導体回路の検証装置。
- トライステート回路は、トライステートバッファ回路、トライステートインバータ回路のいずれかの論理で構成されている請求項6記載の半導体回路の検証装置。
- 電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を電源制御レジスタにより同時に固定することができる半導体回路を有し、必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックに電源を供給しないように前記半導体回路を制御するための検証を行う半導体回路の検証装置であって、前記半導体回路の回路データを解析して、前記信号線の電位を固定する電源制御レジスタの制御信号線の接続の有無を判別する接続素子解析部と、前記制御信号線の接続論理を解析する接続論理解析部とを備えた半導体回路の検証装置。
- 電源の異なる複数の機能ブロックにより構成され、前記電源の異なる2ブロック間に存在するすべての信号線の電位を電源制御レジスタにより同時に固定することができる半導体回路を有し、必要な機能ブロックにのみ電源を供給して、動作に無関係な機能ブロックに電源を供給しないように前記半導体回路を制御するための検証を行う半導体回路の検証装置であって、前記半導体回路の回路データの接続論理を解析する接続論理解析部と、予め期待される値を設定した入力情報と接続論理を解析した結果とを比較する解析制御部と、比較結果を出力する出力部とを備えた半導体回路の検証装置。
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