JP2004347700A - 液晶プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】部品を削減することにより、3板方式の液晶プロジェクタを低コストで提供する。
【解決手段】S偏光に変換された白色光が3色の光束に色分離され、それぞれの光束が、反射型ライトバルブ13R,13G,13Bの各々に照射される。反射型ライトバルブ13Gでは、白表示画素の場合はS偏光をP偏光に変調して出射し、黒表示画素の場合は、S偏光を変調せずに出射させ、検光子である偏光板14Gにより黒表示であるS偏光がカットされてP偏光のみがクロスダイクロイックプリズムに入射する。反射型ライトバルブ13R,13Bでは、白表示画素の場合はS偏光を変調せずに出射し、黒表示画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して出射させ、検光子である偏光板14R,14Bにより黒表示であるP偏光がカットされてS偏光のみがクロスダイクロイックプリズムに入射する。
【選択図】 図4
【解決手段】S偏光に変換された白色光が3色の光束に色分離され、それぞれの光束が、反射型ライトバルブ13R,13G,13Bの各々に照射される。反射型ライトバルブ13Gでは、白表示画素の場合はS偏光をP偏光に変調して出射し、黒表示画素の場合は、S偏光を変調せずに出射させ、検光子である偏光板14Gにより黒表示であるS偏光がカットされてP偏光のみがクロスダイクロイックプリズムに入射する。反射型ライトバルブ13R,13Bでは、白表示画素の場合はS偏光を変調せずに出射し、黒表示画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して出射させ、検光子である偏光板14R,14Bにより黒表示であるP偏光がカットされてS偏光のみがクロスダイクロイックプリズムに入射する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色分離されたRGBの3色の光束に対応する3枚の液晶表示素子を用いる3板方式の液晶プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタは、小さな液晶パネルに表示した画像を投写レンズで拡大投写して大画面表示を行う装置である。このような液晶プロジェクタのカラー表示方式としては、単板(1枚パネル)方式と、3板(3枚パネル)方式とが知られている。これらの特徴としては、単板方式は構成が簡単なため、安価で小型の装置が実現できるという利点があるが、その反面、光利用効率が悪いため明るい表示を実現し難く、また1枚のパネルに3倍の液晶セル(R,G,B)を作り込む必要があることから、高精細化が難しくなるという問題がある。これに対して、3板方式では、単板方式と比べて高価になり、大型化するという問題があるが、RGBの各色に対応する3枚のパネルを使用するため、高精細な装置を実現できるという利点がある。
【0003】
3板方式の液晶プロジェクタとして、直線偏光の光束に偏光された白色光の光束をRGBの各色の光束に色分離する色分離光学系と、色分離光学系により分離されたRGBの各色の光束に対して表示画像に対応するように画素毎に変調を行って反射光を出射する3枚の反射型ライトバルブ(反射型液晶表示素子)と、RGBの各色の光束を色合成する色合成光学系と、色合成光学系により合成された合成光をスクリーン上に拡大表示させる投射レンズとを設けてフルカラー画像を表示する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特表2001−520403号公報
(United States Patent6046858)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の投射型液晶表示装置では、色合成光学系としてクロスダイクロイックプリズムを用いている。クロスダイクロイックプリズムでは、ダイクロイックミラーの性質上、プリズム内を透過する緑光(G)のみP偏光で入射させ、プリズム内で反射される赤光・青光(R,B)をS偏光で入射させれば、光の利用効率が向上することが知られている(SPS合成)。このようなSPS合成を行うために、図3(A)に示すように、反射型ライトバルブとクロスダイクロイックプリズムとの間に1/2波長板を設けてプリズム内に入射する光束に対して偏光方向の変換を行っている。このため、部品点数が増加するとともに、組立時のアライメントコストが増加して製造コストが増加するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、部品点数を削減して投影型画像表示装置を低コストで提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の液晶プロジェクタは、3色の光束に色分離され、所定の振動方向の直線偏光に変換された光束を3枚の液晶ライトバルブの各々に照射し、それぞれの液晶ライトバルブで変調された画像光を色合成光学系で色合成して、合成画像光を投影光学系によりスクリーン上に結像させる3板方式の液晶プロジェクタであり、白表示を行う画素に入射する光束を特定の振動方向の直線偏光である第1の直線偏光で出射させ、黒表示を行う画素に入射する光束を前記第1の直線偏光と直交する振動方向の直線偏光である第2の直線偏光で出射させる第1液晶ライトバルブと、白表示を行う画素に入射する光束を第2の直線偏光で出射させ、黒表示を行う画素に入射する光束を第1の直線偏光で出射させる第2及び第3液晶ライトバルブとを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
前述の3色の光束はS偏光に変換されたRGB各色の光束であり、G色光は第1液晶ライトバルブに入射して、白表示画素ではP偏光の光束に変調されて出射され、黒表示画素ではS偏光のまま出射され、B,R色光は、第2及び第3液晶ライトバルブの各々に入射して、白表示画素ではS偏光のまま出射され、黒表示画素ではP偏光の光束に変調されて出射されることを特徴とするものである。
【0009】
また、前述の3色の光束はP偏光に変換されたRGB各色の光束であり、G色光は前記第1液晶ライトバルブに入射して、白表示画素ではP偏光のまま出射され、黒表示画素ではS偏光の光束に変調されて出射され、B,R色光は、前記第2及び第3液晶ライトバルブの各々に入射して、白表示画素ではS偏光の光束に変調されて出射され、黒表示画素ではP偏光のまま出射されることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の液晶プロジェクタ10の光学的構成を示す斜視図である。液晶プロジェクタ10は、RGBの各色に対応する3枚の反射型ライトバルブを備えた3板型の反射型液晶プロジェクタである。このプロジェクタ10は、照明光学系11と、色分離光学系であるクロスダイクロイックプリズム12と、LCOSで構成され、クロスダイクロイックプリズム12でRGBの各色に分離された光束が入射する3枚の反射型ライトバルブ13R,13G,13Bと、反射型ライトバルブ13R,13G,13Bにて変調されたそれぞれの出射光を偏光する偏光板14R,14G,14Bと、偏光板14R,14G,14Bからの出射光を色合成する色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム15と、この合成された光を拡大して図示せぬスクリーン(表示面)に投射させる投射レンズ16とで構成されている。
【0011】
照明光学系11は、発光部20が設けられ照明光を出射する発光ライト21と、この照明光を白色光の状態で偏光変換を行う偏光変換インテグレータ光学系22で構成されている。偏光変換インテグレータ光学系22は、第1レンズアレイ22a、第2レンズアレイ22b、1/2波長板が貼付られたPBSプリズムアレイ22c等で構成されており、偏光変換インテグレータ光学系22に入射した白色光は、直線偏光度が高められ、すべてS偏光の光束に変換されて出射する。このように、色分離光学系によりRGBの各色に分離される前に白色光の状態で偏光変換することにより、色分離光学系でRGBの各色に分離した後に偏光変換を行う場合と比較して、部品点数を削減することができるため、スペース的に有利である。
【0012】
色分離光学系であるダイクロイックプリズム12は、4個の直角三角プリズムの直角を挟む面にダイクロイックミラーを成膜して接着剤で張り合せたプリズムである。貼り合わせた面はレッドダイクロイックミラー(RDM)12aと、ブルーダイクロイックミラー(BDM)12bとがクロス(十字形)状に形成されている。このクロスダイクロイックプリズム12に入射した白色光は、赤光がRDM12aで反射されてプリズム外に出射し、青光がBDM12bで反射されてプリズム外に出射し、緑光は、RDM12a、BDM12bを透過してプリズム外に出射する。これにより、白色光がRGBの各色の光束に色分離される。また、色分離にクロスダイクロイックプリズムを使用せず、2枚のダイクロイックミラーを用いて色分離を行っても良い。
【0013】
このように、RGBの各色に分離された光束は、それぞれ反射型ライトバルブ13R,13G,13Bに入射する。これらの反射型ライトバルブ13R,13G,13Bは、色合成光学系のクロスダイクロイックプリズム15の3つの側面に対面する位置に配置されている。図2に示すように、反射型ライトバルブ13Gからの反射光が、プリズム15の側面に対して垂直に入射するような角度に設置されており、反射型ライトバルブ13R,13Bについても同様に設置されている。この反射型ライトバルブ13R,13G,13Bは、反射型液晶表示素子(LCOS)で構成されており、その各々には、フルカラー画像を構成する赤色画像、緑色画像、青色画像の濃度パターン画像が表示される。以下に、反射型ライトバルブについて説明を行う。
【0014】
反射型ライトバルブは、電気書き込み式反射型ライトバルブである。すなわち、シリコン基板上にTFT等の非線形スイッチング素子が複数の画素にそれぞれ対応するように設けられ、これらTFTの画素を構成する液晶層に対して画像信号に応じて選択的に電圧が印加される。電圧が印加された液晶層は、液晶分子の配列が変わり、当該液晶層が位相板の役目を果たすようになる。したがって、反射型ライトバルブに入射された偏光を当該液晶層を経由して反射層に導き、反射層で反射して反射型ライトバルブから出射させることにより、入射された偏光と振動方向が異なる偏光が変調光として出射される。
【0015】
一方、反射型ライトバルブの非選択の画素に対応する部分、すなわち、電圧が印加されないTFTに入射された偏光は、液晶分子の初期の配向の捻れ構造に従って進行して反射層にて反射される。この反射光は再び捻れ構造に従って逆に進行することより、入射された偏光と振動方向が同じ偏光として出射される。このように、反射型ライトバルブの反射出射光は、変調光であるP偏光と、非変調光であるS偏光とからなる混合光である。
【0016】
反射型ライトバルブ14Gでは、選択画素である白表示に対して電圧印加、非選択画素である黒表示に対して電圧を印加させない。つまり、選択画素の画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射し、非選択画素の画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光を反射する。
【0017】
また、2つの反射型ライトバルブ14R,14Bでは、選択画素である白表示に対して電圧を印加しない、非選択画素である黒表示に対して電圧印加して動作させて、白黒を反転して駆動させる。つまり、選択画素である白表示の画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光を反射し、非選択画素の画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射する。
【0018】
この反射ライトバルブ13R,13G,13Bと、色合成系であるクロスダイクロイックプリズム15との間には、偏光板14R,14G,14Bが設けられている。この偏光板14R,14G,14Bは検光子として作用し、黒表示に対応する偏光方向の光束をカットする。
【0019】
また、反射ライトバルブ13R,13G,13Bからの反射光が、偏光板14R,14G,14Bを介して合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム15に入射する。図3(B)に示すように、このクロスダイクロイックプリズム15は、反射ライトバルブ13R,13G,13Bから光学的に等距離となる位置に中心がくるように配置されており、RGBの各色の光が合成される。クロスダイクロイックプリズム15の構成は、前述のクロスダイクロイックプリズム12と同様であり、RDM15aとBDM15bとが成膜されている。
【0020】
クロスダイクロイックプリズムによる色合成では、偏光方向の使い方に2つの方法があり、「SSS合成」と「SPS合成」とがある。「SSS合成」は、クロスダイクロイックプリズムへの入射光の偏光方向を、RGBの3色ともにダイクロイックミラー入射面に対して垂直(S偏光)とするものである。また、「SPS合成」は、クロスダイクロイックプリズムを透過する緑光(G)のみP偏光とし、他の2色である赤光・青光(R,B)をS偏光とするものである。
【0021】
クロスダイクロイックプリズムでは、S偏光に比較して、P偏光ではプリズム内での反射帯域が顕著に狭くなるという特性を有しており、P偏光で透過する光の透過帯域は非常に広いものとなる。この特性を利用し、緑の反射ライトバルブの出射光の偏光方向をS偏光からP偏光に変えるとともに、赤(R)と青(B)のダイクロイックミラーのカットオフ波長を緑側にシフトさせたものが、「SPS合成」であり、緑の透過ロスとともに、赤・青の反射ロスも減少して、その結果利用効率が増加する。
【0022】
本実施形態では、緑(透過チャンネル)の反射型ライトバルブ13Gからクロスダイクロイックプリズムに入射する光をP偏光とし、赤・青(反射チャンネル)の反射型ライトバルブ13R,13Bからクロスダイクロイックプリズムに入射する光をS偏光として、「SPS合成」を行って光の利用効率を高めている。
【0023】
投射レンズ16は、その物体側焦点面が反射型ライトバルブ13R,13G,13Bの出射面に一致し、像面側焦点面がスクリーン(図示せず)に一致するように配置されているため、クロスダイクロイックミラー15で合成された合成光がスクリーンに結像されてフルカラーの拡大画像として投射させる。
【0024】
次に、上記構成の投射型画像表示装置10の作用について図4のフローチャートを用いて説明を行う。照明ライト21から出射した白色光は、偏光変換インテグレータ光学系22により光束が全てS偏光にて変換されて出射する。この光束は、色分解光学系であるクロスダイクロイックプリズム12に入射して、RGBの各色の3つの光束に分離される。G(緑)の光束は、透過チャンネルである反射ライトバルブ13Gに入射し、R・B(赤・青)の光束は、反射チャンネルである反射ライトバルブ13R,13Bに入射する。透過チャンネルである反射ライトバルブ13Gでは、選択画素である白表示の画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射し、非選択画素の画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光を反射する。反射型ライトバルブ13Gの反射出射光は、変調光であるP偏光と、非変調光であるS偏光とからなる混合光となる。
【0025】
偏光板14Gは、P偏光のみを透過させる検光子として作用し、反射型ライトバルブ13Gから出射した光束に対して、P偏光の光束のみを透過し、S偏光の光束をカットする。これにより、P偏光の光束のみがクロスダイクロイックプリズム15に入射する。
【0026】
反射チャンネルである2つの反射型ライトバルブ13R,13Bでは、選択画素である白表示の画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光を反射し、非選択画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射する。反射型ライトバルブ13R,13Bの反射出射光は、変調光であるP偏光と、非変調光であるS偏光とからなる混合光となる。
【0027】
偏光板14R,14Bは、S偏光のみを透過させる検光子として作用し、反射型ライトバルブ13R,13Bから出射した光束に対して、S偏光の光束のみを透過し、P偏光の光束をカットする。これにより、S偏光の光束のみがクロスダイクロイックプリズム15に入射する。
【0028】
このように透過チャンネルであるG(緑)の光束は、P偏光のみ入射し、反射チャンネルであるR・B(赤・青)の光束は、S偏光のみ入射するため、SPS合成となる。このため、光の利用効率が高く、合成光束を明るくすることができる。
【0029】
このように、クロスダイクロイックプリズム15に入射したRGB各色の3本の光束が合成される。その後、合成光が投射レンズ16に入射して、画像がスクリーン上に拡大表示される。
【0030】
図3(A)は、従来の液晶プロジェクタ30の構成を示す概略図である。なお、液晶プロジェクタ10を構成する部品と同一のものには、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。この液晶プロジェクタ30には、反射型ライトバルブ31R,31G,31Bが設けられている。この反射型ライトバルブ31R,31G,31Bは、選択画素である白表示画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光のまま反射し、非選択画素である黒表示画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射する。つまり、反射型ライトバルブ31R,31G,31Bは、3枚とも同一の駆動を行う。また、この液晶プロジェクタ30には、クロスダイクロイックプリズム15で「SPS合成」を行うために、透過チャンネルである反射型ライトバルブ31Gと偏光板14Gとの間に1/2波長板32が設けられている。この1/2波長板により、透過チャンネルの白表示画素に対応する光束がS偏光からP偏光の光束に変調される。
【0031】
従来の液晶プロジェクタ30に対して、本発明の液晶プロジェクタ10では、透過チャンネルである反射型ライトバルブ13Gと、反射チャンネルである反射型ライトバルブ13R,13Bとを白黒反転駆動している。このため、図3(B)に示すように、1/2波長板32を使用する必要がないので、図3(A)に示す液晶プロジェクタ30よりも部品点数を削減することができる。また、組立時のアライメントコストを削減することが可能である。
【0032】
なお、本実施形態においては、色分離光学系に入射する前に照明ライトから出射された白色光を偏光変換手段によりS偏光に変換して、色合成光学系でSPS合成するように説明したが、これに限るものではなく、異なる偏光構成でも本発明は適用可能である。例えば、照明からの白色光を偏光手段にてP偏光に変換しても良い。この場合は、反射型液晶表示素子の駆動を白黒反転駆動とすれば同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
また、本実施形態においては、本発明の液晶プロジェクタを反射型液晶表示素子で構成された反射型液晶ライトバルブを用いて説明を行ったが、これに限るものではなく、透過型液晶表示素子で構成された透過型液晶ライトバルブを用いた液晶プロジェクタにも本発明を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液晶プロジェクタは、部品点数を削減することができると共に、組立時のアライメントコストを削減することが可能であり、液晶プロジェクタの製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶プロジェクタの光学的構成を示す斜視図である。
【図2】液晶プロジェクタの光学的構成を示す側断面図である。
【図3】液晶プロジェクタの光学的構成を示す平面図である。
【図4】反射型ライトバルブの光束変調動作を示す説明図である。
【図5】液晶プロジェクタの作用を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10,30 プロジェクタ
11 照明光学系
12,15 クロスダイクロイックプリズム
13R,13G,13B,31R,31G,31B 反射型ライトバルブ
14R,14G,14B 偏光板
16 投射レンズ
20 発光部
21 発光ライト
22 偏光変換インテグレータ光学系
32 1/2波長板
【発明の属する技術分野】
本発明は、色分離されたRGBの3色の光束に対応する3枚の液晶表示素子を用いる3板方式の液晶プロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタは、小さな液晶パネルに表示した画像を投写レンズで拡大投写して大画面表示を行う装置である。このような液晶プロジェクタのカラー表示方式としては、単板(1枚パネル)方式と、3板(3枚パネル)方式とが知られている。これらの特徴としては、単板方式は構成が簡単なため、安価で小型の装置が実現できるという利点があるが、その反面、光利用効率が悪いため明るい表示を実現し難く、また1枚のパネルに3倍の液晶セル(R,G,B)を作り込む必要があることから、高精細化が難しくなるという問題がある。これに対して、3板方式では、単板方式と比べて高価になり、大型化するという問題があるが、RGBの各色に対応する3枚のパネルを使用するため、高精細な装置を実現できるという利点がある。
【0003】
3板方式の液晶プロジェクタとして、直線偏光の光束に偏光された白色光の光束をRGBの各色の光束に色分離する色分離光学系と、色分離光学系により分離されたRGBの各色の光束に対して表示画像に対応するように画素毎に変調を行って反射光を出射する3枚の反射型ライトバルブ(反射型液晶表示素子)と、RGBの各色の光束を色合成する色合成光学系と、色合成光学系により合成された合成光をスクリーン上に拡大表示させる投射レンズとを設けてフルカラー画像を表示する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特表2001−520403号公報
(United States Patent6046858)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の投射型液晶表示装置では、色合成光学系としてクロスダイクロイックプリズムを用いている。クロスダイクロイックプリズムでは、ダイクロイックミラーの性質上、プリズム内を透過する緑光(G)のみP偏光で入射させ、プリズム内で反射される赤光・青光(R,B)をS偏光で入射させれば、光の利用効率が向上することが知られている(SPS合成)。このようなSPS合成を行うために、図3(A)に示すように、反射型ライトバルブとクロスダイクロイックプリズムとの間に1/2波長板を設けてプリズム内に入射する光束に対して偏光方向の変換を行っている。このため、部品点数が増加するとともに、組立時のアライメントコストが増加して製造コストが増加するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためのものであり、部品点数を削減して投影型画像表示装置を低コストで提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明の液晶プロジェクタは、3色の光束に色分離され、所定の振動方向の直線偏光に変換された光束を3枚の液晶ライトバルブの各々に照射し、それぞれの液晶ライトバルブで変調された画像光を色合成光学系で色合成して、合成画像光を投影光学系によりスクリーン上に結像させる3板方式の液晶プロジェクタであり、白表示を行う画素に入射する光束を特定の振動方向の直線偏光である第1の直線偏光で出射させ、黒表示を行う画素に入射する光束を前記第1の直線偏光と直交する振動方向の直線偏光である第2の直線偏光で出射させる第1液晶ライトバルブと、白表示を行う画素に入射する光束を第2の直線偏光で出射させ、黒表示を行う画素に入射する光束を第1の直線偏光で出射させる第2及び第3液晶ライトバルブとを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
前述の3色の光束はS偏光に変換されたRGB各色の光束であり、G色光は第1液晶ライトバルブに入射して、白表示画素ではP偏光の光束に変調されて出射され、黒表示画素ではS偏光のまま出射され、B,R色光は、第2及び第3液晶ライトバルブの各々に入射して、白表示画素ではS偏光のまま出射され、黒表示画素ではP偏光の光束に変調されて出射されることを特徴とするものである。
【0009】
また、前述の3色の光束はP偏光に変換されたRGB各色の光束であり、G色光は前記第1液晶ライトバルブに入射して、白表示画素ではP偏光のまま出射され、黒表示画素ではS偏光の光束に変調されて出射され、B,R色光は、前記第2及び第3液晶ライトバルブの各々に入射して、白表示画素ではS偏光の光束に変調されて出射され、黒表示画素ではP偏光のまま出射されることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の液晶プロジェクタ10の光学的構成を示す斜視図である。液晶プロジェクタ10は、RGBの各色に対応する3枚の反射型ライトバルブを備えた3板型の反射型液晶プロジェクタである。このプロジェクタ10は、照明光学系11と、色分離光学系であるクロスダイクロイックプリズム12と、LCOSで構成され、クロスダイクロイックプリズム12でRGBの各色に分離された光束が入射する3枚の反射型ライトバルブ13R,13G,13Bと、反射型ライトバルブ13R,13G,13Bにて変調されたそれぞれの出射光を偏光する偏光板14R,14G,14Bと、偏光板14R,14G,14Bからの出射光を色合成する色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム15と、この合成された光を拡大して図示せぬスクリーン(表示面)に投射させる投射レンズ16とで構成されている。
【0011】
照明光学系11は、発光部20が設けられ照明光を出射する発光ライト21と、この照明光を白色光の状態で偏光変換を行う偏光変換インテグレータ光学系22で構成されている。偏光変換インテグレータ光学系22は、第1レンズアレイ22a、第2レンズアレイ22b、1/2波長板が貼付られたPBSプリズムアレイ22c等で構成されており、偏光変換インテグレータ光学系22に入射した白色光は、直線偏光度が高められ、すべてS偏光の光束に変換されて出射する。このように、色分離光学系によりRGBの各色に分離される前に白色光の状態で偏光変換することにより、色分離光学系でRGBの各色に分離した後に偏光変換を行う場合と比較して、部品点数を削減することができるため、スペース的に有利である。
【0012】
色分離光学系であるダイクロイックプリズム12は、4個の直角三角プリズムの直角を挟む面にダイクロイックミラーを成膜して接着剤で張り合せたプリズムである。貼り合わせた面はレッドダイクロイックミラー(RDM)12aと、ブルーダイクロイックミラー(BDM)12bとがクロス(十字形)状に形成されている。このクロスダイクロイックプリズム12に入射した白色光は、赤光がRDM12aで反射されてプリズム外に出射し、青光がBDM12bで反射されてプリズム外に出射し、緑光は、RDM12a、BDM12bを透過してプリズム外に出射する。これにより、白色光がRGBの各色の光束に色分離される。また、色分離にクロスダイクロイックプリズムを使用せず、2枚のダイクロイックミラーを用いて色分離を行っても良い。
【0013】
このように、RGBの各色に分離された光束は、それぞれ反射型ライトバルブ13R,13G,13Bに入射する。これらの反射型ライトバルブ13R,13G,13Bは、色合成光学系のクロスダイクロイックプリズム15の3つの側面に対面する位置に配置されている。図2に示すように、反射型ライトバルブ13Gからの反射光が、プリズム15の側面に対して垂直に入射するような角度に設置されており、反射型ライトバルブ13R,13Bについても同様に設置されている。この反射型ライトバルブ13R,13G,13Bは、反射型液晶表示素子(LCOS)で構成されており、その各々には、フルカラー画像を構成する赤色画像、緑色画像、青色画像の濃度パターン画像が表示される。以下に、反射型ライトバルブについて説明を行う。
【0014】
反射型ライトバルブは、電気書き込み式反射型ライトバルブである。すなわち、シリコン基板上にTFT等の非線形スイッチング素子が複数の画素にそれぞれ対応するように設けられ、これらTFTの画素を構成する液晶層に対して画像信号に応じて選択的に電圧が印加される。電圧が印加された液晶層は、液晶分子の配列が変わり、当該液晶層が位相板の役目を果たすようになる。したがって、反射型ライトバルブに入射された偏光を当該液晶層を経由して反射層に導き、反射層で反射して反射型ライトバルブから出射させることにより、入射された偏光と振動方向が異なる偏光が変調光として出射される。
【0015】
一方、反射型ライトバルブの非選択の画素に対応する部分、すなわち、電圧が印加されないTFTに入射された偏光は、液晶分子の初期の配向の捻れ構造に従って進行して反射層にて反射される。この反射光は再び捻れ構造に従って逆に進行することより、入射された偏光と振動方向が同じ偏光として出射される。このように、反射型ライトバルブの反射出射光は、変調光であるP偏光と、非変調光であるS偏光とからなる混合光である。
【0016】
反射型ライトバルブ14Gでは、選択画素である白表示に対して電圧印加、非選択画素である黒表示に対して電圧を印加させない。つまり、選択画素の画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射し、非選択画素の画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光を反射する。
【0017】
また、2つの反射型ライトバルブ14R,14Bでは、選択画素である白表示に対して電圧を印加しない、非選択画素である黒表示に対して電圧印加して動作させて、白黒を反転して駆動させる。つまり、選択画素である白表示の画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光を反射し、非選択画素の画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射する。
【0018】
この反射ライトバルブ13R,13G,13Bと、色合成系であるクロスダイクロイックプリズム15との間には、偏光板14R,14G,14Bが設けられている。この偏光板14R,14G,14Bは検光子として作用し、黒表示に対応する偏光方向の光束をカットする。
【0019】
また、反射ライトバルブ13R,13G,13Bからの反射光が、偏光板14R,14G,14Bを介して合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム15に入射する。図3(B)に示すように、このクロスダイクロイックプリズム15は、反射ライトバルブ13R,13G,13Bから光学的に等距離となる位置に中心がくるように配置されており、RGBの各色の光が合成される。クロスダイクロイックプリズム15の構成は、前述のクロスダイクロイックプリズム12と同様であり、RDM15aとBDM15bとが成膜されている。
【0020】
クロスダイクロイックプリズムによる色合成では、偏光方向の使い方に2つの方法があり、「SSS合成」と「SPS合成」とがある。「SSS合成」は、クロスダイクロイックプリズムへの入射光の偏光方向を、RGBの3色ともにダイクロイックミラー入射面に対して垂直(S偏光)とするものである。また、「SPS合成」は、クロスダイクロイックプリズムを透過する緑光(G)のみP偏光とし、他の2色である赤光・青光(R,B)をS偏光とするものである。
【0021】
クロスダイクロイックプリズムでは、S偏光に比較して、P偏光ではプリズム内での反射帯域が顕著に狭くなるという特性を有しており、P偏光で透過する光の透過帯域は非常に広いものとなる。この特性を利用し、緑の反射ライトバルブの出射光の偏光方向をS偏光からP偏光に変えるとともに、赤(R)と青(B)のダイクロイックミラーのカットオフ波長を緑側にシフトさせたものが、「SPS合成」であり、緑の透過ロスとともに、赤・青の反射ロスも減少して、その結果利用効率が増加する。
【0022】
本実施形態では、緑(透過チャンネル)の反射型ライトバルブ13Gからクロスダイクロイックプリズムに入射する光をP偏光とし、赤・青(反射チャンネル)の反射型ライトバルブ13R,13Bからクロスダイクロイックプリズムに入射する光をS偏光として、「SPS合成」を行って光の利用効率を高めている。
【0023】
投射レンズ16は、その物体側焦点面が反射型ライトバルブ13R,13G,13Bの出射面に一致し、像面側焦点面がスクリーン(図示せず)に一致するように配置されているため、クロスダイクロイックミラー15で合成された合成光がスクリーンに結像されてフルカラーの拡大画像として投射させる。
【0024】
次に、上記構成の投射型画像表示装置10の作用について図4のフローチャートを用いて説明を行う。照明ライト21から出射した白色光は、偏光変換インテグレータ光学系22により光束が全てS偏光にて変換されて出射する。この光束は、色分解光学系であるクロスダイクロイックプリズム12に入射して、RGBの各色の3つの光束に分離される。G(緑)の光束は、透過チャンネルである反射ライトバルブ13Gに入射し、R・B(赤・青)の光束は、反射チャンネルである反射ライトバルブ13R,13Bに入射する。透過チャンネルである反射ライトバルブ13Gでは、選択画素である白表示の画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射し、非選択画素の画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光を反射する。反射型ライトバルブ13Gの反射出射光は、変調光であるP偏光と、非変調光であるS偏光とからなる混合光となる。
【0025】
偏光板14Gは、P偏光のみを透過させる検光子として作用し、反射型ライトバルブ13Gから出射した光束に対して、P偏光の光束のみを透過し、S偏光の光束をカットする。これにより、P偏光の光束のみがクロスダイクロイックプリズム15に入射する。
【0026】
反射チャンネルである2つの反射型ライトバルブ13R,13Bでは、選択画素である白表示の画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光を反射し、非選択画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射する。反射型ライトバルブ13R,13Bの反射出射光は、変調光であるP偏光と、非変調光であるS偏光とからなる混合光となる。
【0027】
偏光板14R,14Bは、S偏光のみを透過させる検光子として作用し、反射型ライトバルブ13R,13Bから出射した光束に対して、S偏光の光束のみを透過し、P偏光の光束をカットする。これにより、S偏光の光束のみがクロスダイクロイックプリズム15に入射する。
【0028】
このように透過チャンネルであるG(緑)の光束は、P偏光のみ入射し、反射チャンネルであるR・B(赤・青)の光束は、S偏光のみ入射するため、SPS合成となる。このため、光の利用効率が高く、合成光束を明るくすることができる。
【0029】
このように、クロスダイクロイックプリズム15に入射したRGB各色の3本の光束が合成される。その後、合成光が投射レンズ16に入射して、画像がスクリーン上に拡大表示される。
【0030】
図3(A)は、従来の液晶プロジェクタ30の構成を示す概略図である。なお、液晶プロジェクタ10を構成する部品と同一のものには、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。この液晶プロジェクタ30には、反射型ライトバルブ31R,31G,31Bが設けられている。この反射型ライトバルブ31R,31G,31Bは、選択画素である白表示画素の場合は、S偏光を変調せずにS偏光のまま反射し、非選択画素である黒表示画素の場合は、S偏光をP偏光に変調して反射する。つまり、反射型ライトバルブ31R,31G,31Bは、3枚とも同一の駆動を行う。また、この液晶プロジェクタ30には、クロスダイクロイックプリズム15で「SPS合成」を行うために、透過チャンネルである反射型ライトバルブ31Gと偏光板14Gとの間に1/2波長板32が設けられている。この1/2波長板により、透過チャンネルの白表示画素に対応する光束がS偏光からP偏光の光束に変調される。
【0031】
従来の液晶プロジェクタ30に対して、本発明の液晶プロジェクタ10では、透過チャンネルである反射型ライトバルブ13Gと、反射チャンネルである反射型ライトバルブ13R,13Bとを白黒反転駆動している。このため、図3(B)に示すように、1/2波長板32を使用する必要がないので、図3(A)に示す液晶プロジェクタ30よりも部品点数を削減することができる。また、組立時のアライメントコストを削減することが可能である。
【0032】
なお、本実施形態においては、色分離光学系に入射する前に照明ライトから出射された白色光を偏光変換手段によりS偏光に変換して、色合成光学系でSPS合成するように説明したが、これに限るものではなく、異なる偏光構成でも本発明は適用可能である。例えば、照明からの白色光を偏光手段にてP偏光に変換しても良い。この場合は、反射型液晶表示素子の駆動を白黒反転駆動とすれば同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
また、本実施形態においては、本発明の液晶プロジェクタを反射型液晶表示素子で構成された反射型液晶ライトバルブを用いて説明を行ったが、これに限るものではなく、透過型液晶表示素子で構成された透過型液晶ライトバルブを用いた液晶プロジェクタにも本発明を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液晶プロジェクタは、部品点数を削減することができると共に、組立時のアライメントコストを削減することが可能であり、液晶プロジェクタの製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶プロジェクタの光学的構成を示す斜視図である。
【図2】液晶プロジェクタの光学的構成を示す側断面図である。
【図3】液晶プロジェクタの光学的構成を示す平面図である。
【図4】反射型ライトバルブの光束変調動作を示す説明図である。
【図5】液晶プロジェクタの作用を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10,30 プロジェクタ
11 照明光学系
12,15 クロスダイクロイックプリズム
13R,13G,13B,31R,31G,31B 反射型ライトバルブ
14R,14G,14B 偏光板
16 投射レンズ
20 発光部
21 発光ライト
22 偏光変換インテグレータ光学系
32 1/2波長板
Claims (3)
- 3色の光束に色分離され、所定の振動方向の直線偏光に変換された光束を3枚の液晶ライトバルブの各々に照射し、それぞれの液晶ライトバルブで変調された画像光を色合成光学系で色合成して、合成画像光を投影光学系によりスクリーン上に結像させる3板方式の液晶プロジェクタにおいて、
白表示を行う画素に入射する前記光束を特定の振動方向の直線偏光である第1の直線偏光で出射させ、黒表示を行う画素に入射する前記光束を前記第1の直線偏光と直交する振動方向の直線偏光である第2の直線偏光で出射させる第1液晶ライトバルブと、
白表示を行う画素に入射する前記光束を前記第2の直線偏光で出射させ、黒表示を行う画素に入射する前記光束を前記第1の直線偏光で出射させる第2及び第3液晶ライトバルブとを備えたことを特徴とする液晶プロジェクタ。 - 前記3色の光束はS偏光に変換されたRGB各色の光束であり、G色光は前記第1液晶ライトバルブに入射して、白表示画素ではP偏光の光束に変調されて出射され、黒表示画素ではS偏光のまま出射され、B,R色光は、前記第2及び第3液晶ライトバルブの各々に入射して、白表示画素ではS偏光のまま出射され、黒表示画素ではP偏光の光束に変調されて出射されることを特徴とする請求項1記載の液晶プロジェクタ。
- 前記3色の光束はP偏光に変換されたRGB各色の光束であり、G色光は前記第1液晶ライトバルブに入射して、白表示画素ではP偏光のまま出射され、黒表示画素ではS偏光の光束に変調されて出射され、B,R色光は、前記第2及び第3液晶ライトバルブの各々に入射して、白表示画素ではS偏光の光束に変調されて出射され、黒表示画素ではP偏光のまま出射されることを特徴とする請求項1記載の液晶プロジェクタ。
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