JP2004346265A - 摺動材料及びオイルフリースクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無潤滑の摺動面に用いられる摺動材料を、ポリテトラフルオロエチレン樹脂及び変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂の少なくとも一つ以上の樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材からなるベースレジンと、このベースレジンに充填したブロンズ及び二硫化モリブデンを充填材とから形成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、摺動材料及びスクロール圧縮機に係り、特に無潤滑の摺動面に用いられる摺動材料及び無潤滑の摺動面にチップシールを備えたオイルフリースクロール圧縮機に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
圧縮機のシール材料としては、特開2001−165072号公報(特許文献1)に開示されているように、旋回スクロールの鏡板に渦巻き形のラップを構成し、旋回スクロールのラップに噛み合って圧縮作動室を形成するラップを備えた固定スクロールを配設し、旋回スクロールの旋回運動によって圧縮作動室で気体を圧縮する圧縮機の、各ラップ先端部の溝に設けた圧縮機用チップシールにおいて、チップシールをポリテトラフルオロエチレン或いは変性ポリテトラフルオロエチレンを主成分とし、少なくとも、ブロンズ、炭素繊維或いは球状炭素、及び二硫化モリブデンを充填した材料で形成することにより、耐摩耗性を向上させ、長寿命化を図るようにしたものがある。
【0003】
この従来技術には、この圧縮機用チップシールを、ブロンズを10〜30重量%、炭素繊維或いは球状炭素を5〜20重量%、二硫化モリブデンを1〜10重量%充填した材料で形成することが開示されている。
【特許文献1】
特開2001−165072号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
係る従来技術において、さらに耐摩耗性を向上させ、長寿命化を図ることが望まれている。特に、オイルフリースクロール圧縮機においては、高面圧、高温の条件下で無潤滑の摺動面に用いられるチップシールの長期間メンテナンスフリー化が望まれている。
【0005】
本発明の目的は、無潤滑の摺動面に用いられても耐摩耗性に優れ、長寿命化を図ることができる摺動材料を提供することにある。
【0006】
本発明の別の目的は、高面圧、高温の条件下で無潤滑の摺動面に用いられるチップシールの長期間メンテナンスフリー化が可能なオイルフリースクロール圧縮機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明の摺動材料は、無潤滑の摺動面に用いられる摺動材料において、ポリテトラフルオロエチレン樹脂及び変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂の少なくとも一つ以上の樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材をベースレジンとし、ブロンズ及び二硫化モリブデンを充填材として前記ベースレジンに充填して形成したことにある。
【0008】
前記別の目的を達成するための本発明のオイルフリースクロール圧縮機は、鏡板に渦巻き形のラップを構成した旋回スクロールと、同じく鏡板に渦巻き形のラップを構成した固定スクロールとを備え、前記旋回スクロールの前記ラップに前記固定スクロールの前記ラップを噛み合わせて圧縮作動室を形成し、前記旋回スクロール及び固定スクロールの鏡板に対向する前記各ラップ先端部の面に周方向に延びる溝を形成し、この溝に樹脂製のチップシールを装着し、前記旋回スクロールの旋回運動によって前記圧縮作動室を縮小して気体を圧縮するオイルフリースクロール圧縮機において、前記チップシールは、ポリテトラフルオロエチレン樹脂及び変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂の少なくとも一つ以上の樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材をベースレジンとし、ブロンズ及び二硫化モリブデンを充填材として前記ベースレジンに充填して形成したことにある。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に説明するが、本発明は本実施の形態に記載されたもののみに限定されるものではない。
【0010】
本発明の摺動材料は、ベースレジンとなる樹脂材料に充填材が充填されて形成され、無潤滑の摺動面に用いられる。この摺動材料のベースレジンは、熱可塑性樹脂の中でも耐熱性、耐摩耗性に優れた自己潤滑性樹脂材料のPTFE、変性PTFE、及び架橋PTFEの混合材で形成され、少なくとも架橋PTFEが混合されていることが必要である。すなわちベースレジンは、次の(a)〜(c)の3つの何れかである。
(a)PTFEと架橋PTFEの混合材であること。
(b)変性PTFEと架橋PTFEの混合材であること。
(c)PTFE、変性PTFE、及び架橋PTFEの混合材であること。
【0011】
なお、ベースレジンは、上記(a)〜(c)に、他の樹脂材料を混合して形成してもよい。
【0012】
そして、本発明の摺動材料は、上記のベースレジンに以下に記述する充填材を充填して形成される。
【0013】
本発明の摺動材料における第一の充填材はブロンズである。ブロンズは、自己潤滑性のベースレジンの耐摩耗性を向上させるために、充填する。さらにブロンズは、ベースレジンよりも熱伝導性がよく、摺動部が高温となった場合の冷却にも寄与する。耐摩耗性のよいブロンズの充填量は10から30重量%までの範囲であり、ブロンズの平均粒径を150μm以下にして上記充填量にすることが望ましい。
【0014】
本発明の摺動材料における第二の充填材は炭素である。炭素もブロンズと同様に、ベースレジンの耐摩耗性を向上させるとともに、高温時における冷却性への寄与の役割を持っている。本発明で実施した炭素の形状は、球状のものと繊維状のものであり、以下、球状の炭素を球状炭素、繊維状の炭素を炭素繊維と称する。
【0015】
球状炭素は、炭素繊維に比較して、相手材摺動面への攻撃性が低い特徴を持っている。なお、球状炭素の平均粒径はベースレジンからの脱落を防止するため、100μm以下が望ましい。
【0016】
炭素繊維は繊維状であることから、球状炭素に比較して、ベースレジンから脱落しにくい特徴を持っている。炭素繊維は、特殊アクリル繊維を焼成して作られるポリアクリロニトリル(以下、PANという)系炭素繊維と、ピッチ(石油或いは石炭を蒸溜した後の物質)を原料としたピッチ系炭素繊維にあるが、どちらでも同様な効果が得られる。さらに本発明で実施した炭素繊維は、炭素繊維を裁断して作られるチョップド型と、炭素繊維を粉砕して作られるミルド型とに分けられ、チョップド型はミルド型に比較して、繊維長さが長い特徴を持っている。充填される炭素繊維は(a)チョップド型、(b)ミルド型、(c)チョップド型とミルド型の混合、の何れでも良い。なお、ベースレジンからの脱落の防止、及び、炭素繊維の折損防止のため、炭素繊維の平均直径は5〜20μm、平均長さは10〜500μmが望ましい。
【0017】
なお、本発明の摺動材料における第二の充填材の炭素は、(a)球状炭素、(b)炭素繊維、(C)球状炭素と炭素繊維の混合、の何れでもよい。
本発明の摺動材料における第三の充填材は二硫化モリブデンである。二硫化モリブデンは潤滑性のよい材料で、ブロンズを充填した際の潤滑性の低下を防止する。
【0018】
次に、図1を用いて本発明の実施例を説明する。図1は本発明の摺動材料の実施例の成分構成及び摩耗量の比を示す。
【0019】
実施例1から実施例6までのベースレジンは、架橋PTFE5重量%を含む混合材である。
【0020】
実施例1から実施例3までは、ベースレジンに、ブロンズ20重量%、球状炭素10重量%、二硫化モリブデン5重量%が充填されたものである。実施例1のベースレジンはPTFE60重量%を含んでおり、実施例2のベースレジンは変性PTFE60重量%を含んでおり、実施例3のベースレジンはPTFE30重量%に変性PTFE30重量%を含んでいる。
【0021】
実施例4は実施例3の充填材の球状炭素を炭素繊維に替えたものであり、実施例5は実施例3の充填材を球状炭素5重量%と炭素繊維5重量%にしたものである。なお、実施例4、実施例5の充填材の炭素繊維は、PAN系のチョップド型とPAN系のミルド型を混合したものである。
【0022】
実施例6は、充填材から炭素を除き、ベースレジンをPTFE35重量%、変性PTFE35重量%、架橋PTFE5重量%としたものである。
【0023】
実施例7は実施例3のベースレジンにおける変性PTFEを25重量%、架橋PTFEを10重量%にしたものであり、実施例8は実施例3のベースレジンにおける変性PTFEを20重量%、架橋PTFEを15重量%にしたものである。
【0024】
また、従来技術を示す比較例として、比較例1から比較例3までの材料を準備した。比較例1はベースレジンをPTFE65重量%に、充填材をブロンズ20重量%、炭素繊維10重量%及び二硫化モリブデン5重量%にしたものである。比較例2はベースレジンをPTFE65重量%に、充填材をブロンズ20重量%、球状炭素10重量%及び二硫化モリブデン5重量%にしたものである。比較例3はベースレジンを変性PTFE65重量%に、充填材をブロンズ20重量%、球状炭素10重量%及び二硫化モリブデン5重量%にしたものである。
【0025】
図1に示した材料の耐摩耗性を評価するため、ピン/ディスク摩耗試験を行った。ピンの材料は図1に示した各材料を用いた。ディスクの材料はアルミニウム合金で、その表面に陽極酸化皮膜処理を施した。その他の試験条件は、面圧0.2MPa、温度180℃、摺動速度2.0m/sである。耐摩耗性の評価としては、所定の摺動時間経過後のピンの摩耗深さを測定し、摩耗量を比較した。
【0026】
摺動時間500時間におけるピンの摩耗特性を図1の右端欄に示す。比較例1から比較例3の中で比較例3の摩耗量が最も少ないので、比較例3の摩耗量を1として各材料の摩耗量の比を算出した。
【0027】
実施例1から実施例8までの摩耗量の比は、0.77以下になっている。これより、ベースレジンに架橋PTFEを混合したことによって、耐摩耗性が著しく向上していることが確認できた。
【0028】
また、実施例1(PTFE+架橋PTFE)、実施例2(変性PTFE+架橋PTFE)、実施例3(PTFE+変性PTFE+架橋PTFE)の摩耗量の比は、順に0.75、0.71、0.68であり、ベースレジン3種類を混合した実施例3が最も低い摩耗量の比であった。
【0029】
また、実施例3(球状炭素)、実施例4(炭素繊維)、実施例5(炭素繊維+球状炭素)の摩耗量の比は、順に0.68、0.63、0.65であり、炭素繊維単独の実施例4が最も低く、炭素繊維と球状炭素を混合した実施例5が次に低かった。
【0030】
また、充填材から炭素を除いた実施例6も摩耗量の比は0.77であり、実施例1と同程度の摩耗特性であった。
【0031】
また、実施例7(架橋PTFE10重量%)及び実施例8(架橋PTFE15重量%)の摩耗量の比は、順に0.69、0.76であった。
【0032】
以上から明らかなように、図1に示した中で最も優れた材料は実施例4であった。そして、何れの実施例1〜8の材料も、それぞれ比較例より耐摩耗性に優れており、面圧、温度、摺動速度、相手材摺動面の状態など、使用条件やコストを考慮して材料を選定すればよい。
【0033】
本実施例では、架橋PTFEを含む熱可塑性樹脂の中で、耐熱性、耐摩耗性に優れたPTFE、変性PTFEに、架橋PTFEを混合したベースレジンに、熱伝導性のよいブロンズ及び耐摩耗性のよい、球状炭素や炭素繊維、また潤滑性のよい二硫化モリブデンを配合した材料で、摺動材料を形成している。これにより、0.1〜0.5MPaの高面圧、80〜300℃の高温(本実施例では面圧0.2MPa、温度180℃)の環境において、伝熱冷却が促進されるとともに耐摩耗性が向上し、摺動材料の寿命が著しく向上することができる。
【0034】
次に、図1に示した実施例1〜6の摺動材料で形成したチップシールを装着した本発明の一実施例に係るスクロール圧縮機を図2〜図5を参照しながら説明する。図2は本発明の一実施例を示す外周駆動型オイルフリースクロール圧縮機の全体構造を表す縦断面図、図3は図2のスクロール圧縮機における固定スクロール2の平面図、図4は図2のスクロール圧縮機における旋回スクロール3の平面図、図5は図2のラップ1b、3bの噛み合い状態を示す横断面図である。なお、図5は固定スクロール1及び旋回スクロール3のラップ1b、3bによって圧縮作動室14a、14bが形成される様子や駆動軸4、5の配置の様子を表わすものである。
【0035】
図2に示すスクロール圧縮機は、鏡板1hに渦巻き状に形成されたスクロールラップ(以下、ラップという)1bを有する固定スクロール1と、同じように鏡板2hに形成されたスクロールラップ(以下、ラップという)2bを有する固定スクロール2と、放熱孔3fを有する鏡板3aの両側に渦巻き状に形成されたスクロールラップ(以下、ラップという)3b、3cを有する旋回スクロール3とを備えて構成されている。
【0036】
固定スクロール1と固定スクロール2は互いにラップ面を平行にして軸線を一致させて配置されている。旋回スクロール3は固定スクロール1と固定スクロール2の間に配置され、ラップ3bがラップ1bと噛み合わされ、ラップ3cがラップ2bと噛み合わされている。旋回スクロール3の鏡板3aの固定スクロール1側でラップ3bをラップ1bに噛み合わせて圧縮作動室14が形成されていると共に、旋回スクロール3の鏡板3aの固定スクロール2側でラップ3cをラップ2bと噛み合わせて圧縮作動室15が形成されている。
【0037】
一方の圧縮作動室14は、図5に示すように、互いに噛み合う一対のラップ1b、3bで三日月状に形成される。スクロール圧縮機では、一対の三日月状の圧縮作動室14a、14bが中心軸に対して対称にかつ同じ体積で形成される。この圧縮作動室14a、14bは、外周部から中心に向かって順次その体積が小さくなるように構成されていると共に、旋回スクロール3の旋回運動に伴って圧縮作動室が外周部から中心に向かって渦巻き状に移動しながら容積を縮小しつつ連続的に中心に移動するようになっている。また、他方の圧縮作動室15は圧縮作動室14と同様に構成されているので、その詳細な説明を省略する。そして、旋回スクロール3の鏡板3aには、鏡板3a両側(図2において上下両側)の圧縮作動室14、15が該鏡板3aのほぼ中央部で連通するように流路8が設けられている。
【0038】
図2に示すように、固定スクロール1のラップ1bの先端部の面(換言すれば旋回スクロール3のラップ底面3jに対向する面)にはチップシール1c、1eが渦巻きに沿って周方向に複数個に分割されて設けられている。また、固定スクロール2のラップ2bの先端部の面(換言すれば旋回スクロール3のラップ底面に対向する面)にはチップシール2c、2eが渦巻きに沿って周方向に複数個に分割されて設けられている。また、旋回スクロール3のラップ3bの先端部の面(換言すれば固定スクロール1の底面1aに対向する面)にはチップシール3d、3eが渦巻きに沿って周方向に複数個に分割されて設けられている。そして、旋回スクロール3のラップ3cの先端部の面(換言すれば固定スクロール2の底面2aに対向する面)にはチップシール3m、3nが渦巻きに沿って周方向に複数個に分割されて設けられている。
【0039】
このようにチップシールを分割することにより、チップシールの成形性、組立性を良くし、さらにはメンテナンスコストの低減を図ることができる。
【0040】
旋回スクロール3の鏡板3aの外周部には、偏心部4aを有する駆動軸4と、駆動軸4にベルト駆動され駆動軸4と同じ偏心量の偏心部5aを有する補助駆動軸5とが配置されている。駆動軸4と補助駆動軸5とは、旋回スクロール3を挟んで対向する位置に、軸線を互いに平行させると共に各ラップの面に平行させて配置されている。そして、駆動軸4と補助駆動軸5は、固定スクロール1、2の鏡板1h、2hの外周部に、それぞれ軸受1j、2jを介して回転可能に支持されている。さらには、駆動軸4及び補助駆動軸5の偏心部4a、5aは旋回スクロール3に設けられた軸受11a、11bで支持され、回転可能な構造になっている。軸受11a、11bの少なくともいずれか一方、本実施例では補助駆動軸5の偏心部分5aを支持する個所に、弾性支持部13を有する軸受11bが設けられている。旋回スクロール3は、同期して回転する駆動軸4及び補助駆動軸5の偏心部4a、5aにより駆動され、自転を阻止された状態で旋回運動を行うようになっている。
【0041】
固定スクロール1の鏡板1hの周縁及び軸受1jの周縁にはフランジ部1gが形成され、同様に固定スクロール2の鏡板2hの周縁及び軸受2fの周縁には軸線方向にフランジ部1gに向かって筒状に起ちあがるフランジ部2fが形成されている。フランジ部1gとフランジ部2fとは当接され、互いに対向する位置にボルト孔12が形成されている。フランジ部1gとフランジ部2fはこのボルト孔12に挿入される締結ボルト(図示せず)により締結されている。この締結により、固定スクロール1、2は、旋回スクロール3を内装し、旋回スクロール3の周りに吸込み室空間16を形成する容器を構成している。
【0042】
一方の固定スクロール1には、鏡板1hのほぼ中央部に形成されて鏡板1hの両側を連通する吐出ポート9と、外表面(ラップ1hが形成されている面の反対側の面、すなわち図2において上側の面)全体に配置された放熱フィン1dとが設けられている。この放熱フィン1dの周りは冷却風の流路になっており、放熱フィン1dの放熱効果を高めている。他方の固定スクロール2にも、固定スクロール1と同様に、鏡板2hのほぼ中央部に形成されて鏡板2hの両側を連通する吐出ポート9と、外表面(ラップ2hが形成されている面の反対側の面、すなわち図2において下側の面)全体に配置された放熱フィン2dとが設けられている。この放熱フィン2dの周りは冷却風の流路となっており、放熱フィン1dの放熱効果を高めている。また、旋回スクロール3の鏡板3a内部には、冷却風の流路となる放熱孔3fが設けられており、旋回スクロール3の放熱効果を高めている。
【0043】
固定スクロール2のフランジ部2fには、図3に示すように、フランジ部2fを貫通する吸入孔10が設けられている。この吸入孔10は、旋回スクロール3全体を覆うように構成された吸込み室空間16に連通されている。また、図4に示すように、旋回スクロール3の鏡板3aには、図2に示した圧縮作動室14、15を互いに連通するように小さな直径の連通孔3gがラップ3bの間に180度間隔で複数個設けられている。
【0044】
固定スクロール1、2及び旋回スクロール3は、それぞれアルミニウム合金に代表されるように軽量で熱伝導性のよい材料で構成するのがよく、本実施例では固定スクロール1、2及び旋回スクロール3はアルミニウム合金で構成されている。固定スクロール1、2の温度より旋回スクロール3の温度の方が高くなるため、旋回スクロール3は、高温下での機械的強度を保つようにシリコン含有量の多いアルミニウム合金で構成し、表面に陽極酸化皮膜処理が施されている。これらの固定スクロール1、2及び旋回スクロール3の表面の粗さは、十点平均粗さで5〜35μmである。
【0045】
次に、係るスクロール圧縮機におけるチップシール部の取付構造及び機能について図7及び図8を参照しながら説明する。図7は図2における固定スクロール1と旋回スクロール3との噛み合わせ部の拡大縦断面図、図8は図2における固定スクロール1と旋回スクロール3との噛み合い状態を示す斜視図である。なお、図8では説明のために固定スクロール1のラップ1bを切り欠いて表示してある。
【0046】
図7に示すように、固定スクロール1のラップ1b及び旋回スクロール3のラップ3bの先端にはそれぞれチップシールの嵌入用のラップ溝1f、3hが形成されており、このラップ溝1f、3hにはチップシール1c、3dが嵌入されている。旋回スクロール3が旋回駆動されると、逐次形成される圧縮作動室14がラップ1b、3bの渦巻きに沿って次第に中心側に移動するが、スクロール中心部側に移動した圧縮作動室14の圧力がスクロール外周側の圧縮作動室14に比べて高圧となり、ラップ1b、3bで仕切られた隣の圧縮作動室14との間で圧力差が生じる。この圧力差により、チップシール1c、3dが溝底部からラップ先端に向かって浮上して、それぞれラップ底面1a、3jに押し付けられ、隣接する圧縮作動室14との間のシール性を保つようになっている。
【0047】
図8に示すように、旋回スクロール3のラップ3bに設けられたラップ溝は、溝区切り3kを境に周方向に2つに分割されたラップ溝3h、3iとなっている。ラップ溝3h、3iのそれぞれにチップシール3d、3e(図2参照)が嵌入される構造となっている。チップシールの周方向の長さは嵌入されるラップ溝の長さより短くしてあり、気体圧縮時に発生する熱によってチップシール3d、3eが膨張しても、周方向の隙間長さ分だけ自由に膨張できるので、チップシール3d、3e及びラップ溝3h、3iに過大な負荷をかけることなく動作させることができる。
【0048】
図7及び図8では、固定スクロール1と旋回スクロール3との噛み合わせ側に設けたチップシール3d、3eについて述べたが、固定スクロール2と旋回スクロール3との噛み合わせ側に設けたチップシール2c、2eの取付構造も同様の構造である。
【0049】
本実施例では、架橋PTFEを含む熱可塑性樹脂の中で、耐熱性、耐摩耗性に優れたPTFE、変性PTFEに、架橋PTFEを混合したベースレジンに、熱伝導性のよいブロンズ及び耐摩耗性のよい、球状炭素や炭素繊維、また潤滑性のよい二硫化モリブデンを充填材として配合した材料でチップシールを形成している。このチップシールをスクロール圧縮機に用いることにより、チップシールにおける伝熱冷却が促進されるとともに耐摩耗性が向上し、チップシールの信頼性が向上するとともに寿命を著しく延ばすことができ、スクロール圧縮機のメンテナンス期間を長くすることができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、無潤滑の摺動面に用いられても耐摩耗性に優れ、長寿命化を図ることができる摺動材料を得ることができる。
【0051】
また、本発明によれば、高面圧、高温の条件下で無潤滑の摺動面に用いられるチップシールの長期間メンテナンスフリー化が可能なオイルフリースクロール圧縮機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例における摺動材料の成分構成及び摩耗量の比を示す図である。
【図2】本発明の一実施例を示す外周駆動型オイルフリースクロール圧縮機の全体構造を表す縦断面図である。
【図3】図2のスクロール圧縮機における固定スクロールの平面図である。
【図4】図2のスクロール圧縮機における旋回スクロールの平面図である。
【図5】図2の固定スクロールと旋回スクロールのラップの噛み合い状態を示す横断面図である。
【図6】図2における固定スクロールと旋回スクロールとの噛み合わせ部の拡大縦断面図である。
【図7】図2における固定スクロールと旋回スクロールとの噛み合い状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…固定スクロール、1a…ラップ底面、1b…スクロールラップ、1c…チップシール、1d…放熱フィン、1e…チップシール、1f…ラップ溝、1g…フランジ部、1h…鏡板、1j…軸受、2…固定スクロール、2a…ラップ底面、2b…スクロールラップ、2c…チップシール、2d…放熱フィン、2e…チップシール、2f…フランジ部、2h…鏡板、2j…軸受、3…旋回スクロール、3a…鏡板、3b、3c…スクロールラップ、3d、3e、3m、3n…チップシール、3f…放熱孔、3g…連通孔、3h,3i…ラップ溝、3j…ラップ底面、3k…溝区切り、4…駆動軸、5…補助駆動軸、8…流路、9…吐出ポート、10…吸入孔、11a、11b…軸受、12…ボルト孔、13…弾性支持部材、14、15…圧縮作動室、16…吸込み室空間。
Claims (13)
- 無潤滑の摺動面に用いられる摺動材料において、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂及び変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂の少なくとも一つ以上の樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材をベースレジンとし、
ブロンズ及び二硫化モリブデンを充填材として前記ベースレジンに充填して形成した
ことを特徴とする摺動材料。 - 無潤滑の摺動面に用いられる摺動材料において、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂と変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂の少なくとも一つ以上の樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材をベースレジンとし、
ブロンズ、炭素及び二硫化モリブデンを充填材として前記ベースレジンに充填して形成した
ことを特徴とする摺動材料。 - 請求項1または2において、前記ベースレジンをポリテトラフルオロエチレン樹脂と変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材で形成したことを特徴とする摺動材料。
- 請求項1から3の何れかにおいて、前記ベースレジンを65〜75重量%、前記充填材を35〜25重量%の範囲にしたことを特徴とする摺動材料。
- 請求項1から4の何れかにおいて、架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂を5〜15重量%の範囲としたことを特徴とする摺動材料。
- 請求項2において、充填する前記炭素を炭素繊維及び球状炭素の少なくとも一つ以上で構成したことを特徴とする摺動材料。
- 請求項6において、前記炭素繊維の平均直径を5〜20μm、その平均長さを10〜500μmの範囲にしたことを特徴とする摺動材料。
- 請求項6または7において、前記炭素繊維はポリアクリロニトリル系のチョップド型炭素繊維とポリアクリロニトリル系のミルド型炭素繊維を混合したものであることを特徴とする摺動材料。
- 請求項6において、前記球状炭素の平均直径を100μm以下にしたことを特徴とする摺動材料。
- 0.1〜0.5MPaの高面圧下及び80〜300℃の高温下で、かつ無潤滑の摺動面に用いられる摺動材料において、
ポリテトラフルオロエチレン樹脂及び変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂の少なくとも一つ以上の樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材をベースレジンとし、
ブロンズ、二硫化モリブデン及び炭素を充填材として前記ベースレジンに充填して形成し、
前記ベースレジンを65〜75重量%、前記充填材を35〜25重量%の範囲にすると共に、架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂を5〜15重量%の範囲とした
ことを特徴とする摺動材料。 - 鏡板に渦巻き形のラップを構成した旋回スクロールと、同じく鏡板に渦巻き形のラップを構成した固定スクロールとを備え、前記旋回スクロールの前記ラップに前記固定スクロールの前記ラップを噛み合わせて圧縮作動室を形成し、前記旋回スクロール及び固定スクロールの鏡板に対向する前記各ラップ先端部の面に周方向に延びる溝を形成し、この溝に樹脂製のチップシールを装着し、前記旋回スクロールの旋回運動によって前記圧縮作動室を縮小して気体を圧縮するオイルフリースクロール圧縮機において、
前記チップシールは、ポリテトラフルオロエチレン樹脂及び変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂の少なくとも一つ以上の樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材をベースレジンとし、ブロンズ及び二硫化モリブデンを充填材として前記ベースレジンに充填して形成した
ことを特徴とするオイルフリースクロール圧縮機。 - 鏡板に渦巻き形のラップを構成した旋回スクロールと、同じく鏡板に渦巻き形のラップを構成した固定スクロールとを備え、前記旋回スクロールの前記ラップに前記固定スクロールの前記ラップを噛み合わせて圧縮作動室を形成し、前記旋回スクロール及び固定スクロールの鏡板に対向する前記各ラップ先端部の面に周方向に延びる溝を形成し、この溝に樹脂製のチップシールを装着し、前記旋回スクロールの旋回運動によって前記圧縮作動室を縮小して気体を圧縮するオイルフリースクロール圧縮機において、
前記チップシールは、ポリテトラフルオロエチレン樹脂及び変性ポリテトラフルオロエチレン樹脂の少なくとも一つ以上の樹脂と架橋ポリテトラフルオロエチレン樹脂との混合材をベースレジンとし、ブロンズ、二硫化モリブデン及び炭素を充填材として前記ベースレジンに充填して形成した
ことを特徴とするオイルフリースクロール圧縮機。 - 請求項11において、前記旋回スクロール及び固定スクロールを表面粗さが5〜35μmのアルミニウム合金で形成すると共に、前記ベースレジンを65〜75重量%の範囲にすると共に、前記充填材を35〜25重量%の範囲にしたことを特徴とするオイルフリースクロール圧縮機。
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