JP2004346006A - 化粧水及びその製造方法 - Google Patents

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和男 石川
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Abstract

【課題】無臭で、刺激やべたつきが少なく、優れた使用感が得られ、肌が弱い人や敏感な人であっても安心して使用することができ、保存安定性及び各種効果の持続性にも優れた、化粧水及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ローゼルの葉の水溶性抽出物を含有してなる化粧水により課題を解決した。また、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、酒類と、ローゼルの葉の水溶性抽出物とを混合した原液を攪拌しながら加熱し、原液の温度を50℃〜60℃にした時点で、ローゼルの種子から採取した油を加え、油添加原液を攪拌しながら加熱し、油添加原液の温度を、ローゼルの種子から採取した油を加えた直後の油添加原液の容量の0.6〜0.8の容量になるまで、50℃〜60℃に保ち続ける化粧水の製造方法により課題を解決した。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ローゼルの葉の水溶性抽出物を含有してなる、優れた使用感が得られ、保存安定性及び各種効果の持続性に優れた化粧水及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、人の皮膚の表面は、皮脂膜に覆われ、水分の蒸散が適度に抑制されている。皮膚の水分を適切な範囲に保つことは皮膚の健康の面からみて非常に大切であり、水分が不足すると、肌荒れ等が生じやすくなる。特に洗顔や入浴を行うと、一時的に皮脂膜が取り除かれてしまい、皮膚の水分が失われ易くなる。
【0003】
皮膚に水分を付与するため、化粧水、乳液、クリーム等が用いられるが、近年、油分のべたつき等の問題から乳液やクリームなどの乳化化粧料を使用しない人も増えている。
【0004】
化粧水は、洗浄後の皮膚の角質層に水分や保湿成分等を補給し、皮膚の生理作用を整える目的で使用され、一般に、水に、皮膚の乾燥を防止するための保湿剤、清涼感及び若干の殺菌作用を与えるためのエタノールやイソプロパノール等のアルコール類、使用感をよくするための香料及び色素、防腐殺菌剤、その他、種々の薬効剤等を配合して製造されている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−205913号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
保湿剤は、少量の配合では保湿効果を十分に発揮できない反面、多量に配合すると肌上でべたつき感が生じるという問題点がある。それ故、化粧水は、べたつかずに肌を潤すことが要求される。
【0007】
従来の化粧水に配合されているアルコール類は、皮膚に刺激を与えるため、皮膚に炎症のある人は痛みを感じるという問題があり、独特のにおいもあるという問題もある。
【0008】
香料、色素及び防腐殺菌剤は、しみを発生させるなどの皮膚に反美容的な悪影響を与えるため、配合上限値が規定されているが、それにもかかわらず、皮膚に刺激を与えて、かぶれ等の炎症を起こしたりするという問題がある。
【0009】
肌が弱い人や敏感な人、特にアトピー性皮膚炎を起こし易い人が市販の化粧水を使用した後、化粧をすると、顔面に湿疹が非常に出やすいという問題もある。
【0010】
一方、天然由来の成分は、肌の弱い人や敏感な人にも悪影響を及ぼさないが、白濁や沈殿が生じたりする等の保存安定性に乏しいという問題があり、経時的に、保湿効果、殺菌効果、角質保護などの各種効果及びその持続性も低下してしまうという問題もある。
【0011】
本願発明の目的とするところは、無臭で、刺激やべたつきが少なく、優れた使用感が得られ、肌の弱い人や敏感な人であっても安心して使用することができ、保存安定性並びに各種効果及びその持続性に優れた、化粧水及びその製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願発明者は、上記目的を達成すべく様々な検討を重ねた結果、ローゼルの葉の水溶性抽出物を含有してなる化粧水が上記目的を達成することを見い出し、本願発明をするに至った。
【0013】
即ち、本願発明の化粧水は、ローゼルの葉の水溶性抽出物を含有してなるものである。
【0014】
本願発明の好適形態においては、上記化粧水は、さらに、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物を含有してなり、上記動物性コラーゲンは、鶏皮の水溶性抽出物及び/又は魚類のうろこの水溶性抽出物である。化粧水は、さらに、酒類を含有してなり、上記酒類は、焼酎である。化粧水は、さらに、ローゼルの種子から採取した油を含有してなる。
【0015】
上記において、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、酒類と、ローゼルの種子から採取した油と、ローゼルの葉の水溶性抽出物との配合重量比は、ローゼルの葉の水溶性抽出物の重量を1とした場合に、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物が0.01〜0.03、酒類が0.1〜0.3、ローゼルの種子から採取した油が0.01〜0.03である。
【0016】
本願発明の化粧水の製造方法は、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、ローゼルの葉の水溶性抽出物と、酒類とを混合した原液を攪拌しながら加熱し、当該原液の温度を50℃〜60℃にした時点で、ローゼルの種子から採取した油を加え、その後、ローゼルの種子から採取した油を加えた油添加原液を攪拌しながら加熱し、当該油添加原液の温度を、ローゼルの種子から採取した油を加えた直後の油添加原液の容量の0.6〜0.8の容量になるまで、50℃〜60℃に保ち続けるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本願発明の化粧水は、ローゼルの葉の水溶性抽出物を含有してなる。
【0018】
ローゼル(Roselle)は、学名をHibiscus sabdariffa L・といい、同じフヨウ属の繊維植物ケナフ(Kenaf:Hibiscus cannabinnus L・)と近縁であるが、明らかに異なる植物である。ちなみに、ローゼルの染色体数は72(2n)であり、ケナフの染色体数は36(2n)であるため、両者は異なる種類である。ローゼルの花は、ケナフのように薄黄色くなく、白っぽい花びらに赤がまだらに混ざっていて、全体として薄赤い花である。
【0019】
タイでは、ローゼルを改良し又はローゼルとケナフなどの交配種をつくり、繊維用に育成したものがあり、これをタイケナフと呼んでいる。
【0020】
従って、ローゼルというものの中には、種類が幾つもあり、葉の形も一様でない。食用種のローゼルは、葉やガクが大きく厚く多肉質となり、より食用に適し、色もケナフと違って、茎・葉柄・果実が赤から紫色となり、アントシアニンなどの色素を十分に含んでいることがわかる。
【0021】
ローゼルの名称にもいろいろあり、Rosella(ローゼラ)、rozeller(ロゼリー)、sosella、rozelle hemp、red sorrel、また、rama、karkadeとか、mestaなどの名称も記載されている。
【0022】
さらに、国によってその名称も異なり、例えば、中国では玖瑰麻、ミャンマーではchinbang、マレーシアではAssam wolandaとかpolecki、インドではpatwaとかpoechiの名称があり、スリランカではrata−bili−ncha、ドイツではRosellahanfなどと称している。
【0023】
本願発明における「ローゼル」は、上述のいずれをも含むものである。
【0024】
なお、ローゼルの葉は、水洗いして、雑菌、ゴミ、害虫などを除去し、その後葉の表面に付着した水分を取り除くため、天日で乾燥するのが望ましい。
【0025】
ローゼルの葉の水溶性抽出物を得る方法は、ローゼルの葉に含まれる水溶性成分を抽出することができる方法であれば特に限定されず、いずれの方法をも使用することができるが、例えば、蒸留水の中にローゼルの葉を入れ、80℃〜90℃で2〜3時間保持して抽出する方法を例示することができる。
【0026】
本願発明の化粧水は、さらに、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物を含有してなるのが好ましい。動物性コラーゲンを含有していると、コラーゲンのもつ保湿作用により、肌の潤いが保たれるだけでなく、皮膚細胞の新陳代謝も活発になり、その結果、しみ、シワの減少、美白、美肌効果が得られるからであり、タケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物を含有していると、皮膚呼吸を活発にするため、ツヤや張りのある健康な肌となり、さらに、美白、美肌効果も期待できるからである。
【0027】
動物性コラーゲンは、動物の皮、骨、腱、卵などや魚介類の皮、骨、うろこ、目、貝殻などから得られるものであり、特に限定されず、例えば、卵殻膜の水溶性抽出物、貝殻粉末の水溶性抽出物、鶏皮の水溶性抽出物、魚類のうろこの水溶性抽出物などが挙げられるが、牛由来のコラーゲンは除外される。牛由来のコラーゲンは、ウシ伝達性海綿状脳症(BSE)の汚染や口蹄疫の感染という点から好ましくないと考えられるからである。ここで、動物性コラーゲンは、少量で効果が大きく、容易に入手することができるという点から、鶏皮の水溶性抽出物及び/又は魚類のうろこ(特に硬いうろこ)の水溶性抽出物であるのが好ましい。
【0028】
ヨモギ属は、キク科の植物であり、日本には、例えば、オオヨモギ、ワタヨモギ、カワラヨモギ、ヨモギ、イワヨモギ、イヌヨモギ、フクド、ヒトツバヨモギ、ヒロハウラジロヨモギ、シロヨモギ、ヒメヨモギ、オトコヨモギ、アサギリソウなどの30種類、世界では300種類以上もの種類がある。本願発明においては、ヨモギ属であればいずれの種類のものであっても用いることができ、特に限定されない。
【0029】
なお、上述した、卵殻膜、貝殻粉末、鶏皮、魚類のうろこ、タケノコ、シイタケ、ヨモギ属から水溶性抽出物を得る方法としては、これらのものに含まれる水溶性成分を抽出することができる方法であれば特に限定されず、いずれの方法をも使用することができる。
【0030】
本願発明の化粧水は、さらに、酒類を含有してなるのが好ましい。酒類を含有していると、爽快感があって、べたつき防止だけでなく、肌の乾燥防止にも効果があり、防腐効果もあるからである。
【0031】
ここにいう酒類とは、エチルアルコールを1%以上含む致酔飲料をいい、発酵液をそのまま製品とする醸造酒、発酵液を蒸留した蒸留酒、醸造酒、蒸留酒のいずれかに香料、調味料を加えて再製した混成酒のいずれもが含まれ、例えば、清酒、合成清酒、焼酎、みりん、ビール、果実酒、ぶどう酒、ウイスキー、ブランデー、スピリッツ、リキュール、ベルモット、発泡酒、紹興酒、白酒などが挙げられる。ここで、爽快感、臭い、べたつき防止感などの観点から、酒類は、そば焼酎、いも焼酎、ごま焼酎などの焼酎が好ましい。
【0032】
本願発明の化粧水は、化粧水は、さらに、ローゼルの種子から採取した油を含有してなるのが好ましい。ローゼルの種子から採取した油を含有していると、肌につるつる感を与え、美肌効果も期待できるからである。
【0033】
ここで、ローゼルの種子から油を採取する方法は特に限定されないが、例えば、ローゼルの種子を圧搾して出てきた油分を集め、不純物を濾紙などで除去する方法を挙げることができる。
【0034】
本願発明の化粧水は、ローゼルの葉の水溶性抽出物と、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、酒類と、ローゼルの種子から採取した油の配合重量比は、ローゼルの葉の水溶性抽出物の重量を1とした場合に、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物が0.01〜0.03、酒類が0.1〜0.3、ローゼルの種子から採取した油が0.01〜0.03であるのが好ましい。
【0035】
その理由は、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物が、ローゼルの葉の水溶性抽出物の重量を1とした場合において、0.01未満であると、十分な保水効果を得ることができず、美白、美肌効果も実感できないこともあるため、好ましくないからであり、逆に、0.03を超えると、対費用効果が得られなくなり、化粧水の製造コストの上昇も招くことにもなるため、好ましくないからである。
【0036】
また、酒類の配合重量が、ローゼルの葉の水溶性抽出物の重量を1とした場合において、0.1未満であると、爽快感が出てこないおそれがあり、腐りやすくもなるため、好ましくないからであり、逆に、0.3を超えると、アルコールの臭いが強くなり、肌荒れの可能性も出てくるため、好ましくないからである。
【0037】
そして、ローゼルの種子から採取した油の配合重量が、ローゼルの葉の水溶性抽出物の重量を1とした場合において、0.01未満であると、つるつる感の増加を体感できないため、好ましくないからであり、逆に、0.03を超えると、化粧水としてのサラサラ感に劣り、ぬめりなどを感じるおそれもあるため、好ましくないからである。
【0038】
前記において、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物を、動物性コラーゲン、タケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物の総てが混合されている混合物とする場合には、動物性コラーゲンと、タケノコの水溶性抽出物と、シイタケの水溶性抽出物とは夫々等しい重量とし、ヨモギ属の水溶性抽出物の重量をこれら動物性コラーゲン、タケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物の各重量に対して0.3〜0.6とすることが望ましい。
【0039】
なお、本願発明の化粧水には、上述の他に、通常化粧水に用いられる、天然由来の保湿剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、消炎剤、殺菌剤、収斂剤、抗炎症剤、柔軟剤、美白剤、肌荒れ防止剤などを、本願発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
【0040】
本願発明の化粧水は、例えば、ローゼルの葉の水溶性抽出物と、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、酒類とを混合した原液を攪拌しながら加熱し、当該原液の温度を50℃〜60℃にした時点で、ローゼルの種子から採取した油を加え、その後、ローゼルの種子から採取した油を加えた油添加原液を攪拌しながら加熱し、当該油添加原液の温度を、ローゼルの種子から採取した油を加えた直後の油添加原液の容量の0.6〜0.8の容量になるまで、50℃〜60℃に保ち続けることにより得られる。
【0041】
なお、ローゼルの葉の水溶性抽出物と、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、酒類と、ローゼルの種子から採取した油とを常温で混合すると、きれいに混ざりにくいが、攪拌しながら加熱し、50℃〜60℃に保ち続けることにより、ローゼルの葉の水溶性抽出物と、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、酒類と、ローゼルの種子から採取した油とが、分離することなく簡単かつきれいに混合することができる。
【0042】
【実施例】
(実施例1)
日本で栽培されたタイ産ローゼルの葉を収穫し、水洗して雑菌、ゴミ、害虫などを除去した。この水洗したローゼルの葉を天日に晒して、葉の表面に付いている水分を取り除き、ローゼルの葉1aを得た。
【0043】
反応槽に、ローゼルの葉1aを1kgと、蒸留水を5kg投入し、攪拌をしながら反応槽の温度を90℃程度となるように加熱した後、反応槽内の温度を80℃〜90℃に保ちながら加熱及び攪拌を2時間続け、その後ローゼルの葉を取り除き、ローゼルの葉の水溶性抽出物1bを得た。
【0044】
これとは別に、鶏皮:0.5kgを用意し、この鶏皮を底の深い鍋に入れ、水を1.0kg加えた後、2時間煮沸して、鶏皮を除去し、動物性コラーゲン1cを得た。
【0045】
また、皮を剥いたタケノコを2.0kg用意し、このタケノコを底の深い鍋に入れ、水を1.0kg加えた後、2時間煮沸して、タケノコを除去し、タケノコの水溶性抽出物1dを得た。
【0046】
そして、シイタケを1.0kg用意し、このシイタケを底の深い鍋に入れ、水を加えた後、2時間煮沸して、シイタケを除去し、シイタケの水溶性抽出物1eを得た。
【0047】
さらに、ヨモギを0.5kg用意し、このヨモギを底の深い鍋に入れ、水を加えた後、2時間煮沸して、ヨモギを除去し、ヨモギ属の水溶性抽出物1fを得た。
【0048】
別の反応槽に、10kgのローゼルの葉の水溶性抽出物1bと、0.2kgの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1e及びヨモギ属の水溶性抽出物1fの混合物と、0.2kgの市販のそば焼酎1gとを投入して混合し、原液1hを得た。
【0049】
前記において、0.2kgの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1e及びヨモギ属の水溶性抽出物1fの混合物は、それぞれ0.056gの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1eと、0.032gのヨモギ属の水溶性抽出物1fとを混合して生成したものである。
【0050】
原液1hを攪拌しながら加熱し、反応槽内の原液1h温度が55℃になったところで、0.2kgのローゼルの種子から採取した油1iを加え、ローゼルの種子から採取した油1iを添加した直後の油添加原液1jを得た。
【0051】
そして、油添加原液1jを、攪拌しながら加熱をして、50℃〜60℃に保ち続け、油1iを添加した直後の油添加原液1jの容量のちょうど3分の2の容量になったところで、加熱及び攪拌を止め、本願発明となる化粧水1を得た。
【0052】
(実施例2)
10kgのローゼルの葉の水溶性抽出物1bを、8kgのローゼルの葉の水溶性抽出物1bに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、本願発明となる化粧水2を得た。
【0053】
(実施例3)
0.2kgの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1e及びヨモギ属の水溶性抽出物1fの混合物を、0.25kgの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1e及びヨモギ属の水溶性抽出物1fの混合物に代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、本願発明となる化粧水3を得た。
【0054】
なお、ここで、0.25kgの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1e及びヨモギ属の水溶性抽出物1fの混合物は、、それぞれ0.072gの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1eと、0.034gのヨモギ属の水溶性抽出物1fとを混合して生成したものである。
【0055】
(実施例4)
0.2kgの市販のそば焼酎を、0.15kgの市販のいも焼酎に代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、本願発明となる化粧水4を得た。
【0056】
(実施例5)
0.2kgのローゼルの種子から採取した油1iを、0.15kgのローゼルの種子から採取した油1iに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、本願発明となる化粧水5を得た。
【0057】
(実施例6)
鶏皮:0.5kgを、タイ科に属する魚類の硬いうろこ:0.5kgに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、本願発明となる化粧水6を得た。
【0058】
(実施例7)
0.2kgの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1e及びヨモギ属の水溶性抽出物1fの混合物を、0kgの動物性コラーゲン1c、タケノコの水溶性抽出物1d、シイタケの水溶性抽出物1e及びヨモギ属の水溶性抽出物1fの混合物に代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、本願発明となる化粧水7を得た。
【0059】
(実施例8)
0.2kgのそば焼酎を、0kgのそば焼酎に代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、本願発明となる化粧水8を得た。
【0060】
(実施例9)
0.2kgのローゼルの種子から採取した油1iを、0kgのローゼルの種子から採取した油1iに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、本願発明となる化粧水9を得た。
【0061】
(比較例1)
10kgのローゼルの葉の水溶性抽出物1bを、0kgのローゼルの葉の水溶性抽出物1bに代えた以外は実施例1と同様の操作を繰り返し、比較例となる化粧水R1を得た。
【0062】
(試験例1)化粧水の使用感
肌が弱いと自覚している人、肌が敏感であると自覚している人、アトピー性皮膚炎になりやすいと自覚している人を含む、20代〜50代の女性パネラー20名に化粧水1〜9、R1のそれぞれを使用してもらい、使用感の聞き取り調査を行った。試験方法は、洗顔した後の顔全体に試料を塗ってもらい、塗った際及びその後のべたつき感と刺激感について評価してもらうことにより行った。
【0063】
その結果、化粧水1〜6については、全員が、べたつき感が全くなく、つるつる感があり、非常に心地よく、刺激感も全く感じられないという感想であった。
【0064】
化粧水7については、全員が、べたつき感がなく、刺激感も感じられないという感想であったが、しっとり感があまりないという意見が多かった。化粧水8については、多くの人が、べたつき感がなく、刺激感も感じられないという感想であったが、爽快感に乏しいという意見も多かった。化粧水9については、全員が、べたつき感が全くなく、刺激感も全く感じられないという感想であったが、化粧水1〜6に比べると、つるつる感がなく、何か物足りなさを感じたという人が多かった。
【0065】
一方、化粧水R1については、べたつき感、刺激感共にあるという感想がほとんどであった。
【0066】
(試験例2)保存安定性
化粧水1〜9、R1のそれぞれについて、その一部を分取し、40℃、RH75%の条件下で、2ヶ月放置した。
【0067】
その結果、化粧水1〜7、9については、いずれも、濁り及び沈殿は見当たらなかったが、化粧水8については、多少の濁りが見られ、化粧水R1については、濁りがあり、多少の異臭も発生していた。
【0068】
(試験例3)経時安定性
化粧水1〜9、R1のそれぞれについて、その一部を分取してpHを測定し、その後常温で6ヶ月放置して、pHを測定し、pHの変化を調べた。
【0069】
その結果、化粧水1〜6については、いずれもpHの変化が0.4以内であり、化粧水7、9についても、いずれもpHの変化が0.4〜0.7の範囲内であり、化粧水8についても、いずれもpHの変化が0.95であったが、化粧水R1については、pHの変化が1を超えていた。
【0070】
(試験例4)各種効果及びその持続性
肌が弱いと自覚している人、肌が敏感であると自覚している人、アトピー性皮膚炎になりやすいと自覚している人のいずれかに該当する20代〜50代の女性を6名集め、パネラー1〜6とした。パネラー1〜6に化粧水1〜6を渡し、6ヶ月間継続して使用してもらった。
【0071】
その結果、どのパネラーからも、化粧水による肌荒れが改善されたという報告があった。また、パネラー全員から、6ヶ月間の間、べたつき感や刺激感を全く感じることなく、つるつる感があり、しっとりとした充分な保湿効果を感じ、非常に心地よく、その保湿効果の持続性も6ヶ月間全く変化していないと感じたという報告もあった。
【0072】
さらに、シミに悩んでいたパネラーからは、シミが殆ど目立たなくなったという報告があった。アトピー性皮膚炎になりやすいと自覚しているパネラーからは、アトピー性皮膚炎にならなかったという報告があった。
【0073】
多くのパネラーから、傷やあせもにも有効であるという報告もあった。
【0074】
【発明の効果】
本願発明の化粧水は、無臭で、刺激感及びべたつき感がなく、つるつる感もあり、しっとりとして非常に心地よく、優れた使用感が得られ、化粧水による肌荒れも改善される。
【0075】
本願発明の化粧水は、肌の弱い人や敏感な人、特にアトピー性皮膚炎になりやすい人であっても、安心して使用することができるという利点もある。
【0076】
また、本願発明の化粧水は、保存安定性に優れ、各種効果及びその持続性にも優れているという利点がある。
【0077】
さらに、本願発明の化粧水は、殺菌作用があり、傷やあせもにも有効であって、ひどいシミも殆ど目立たなくなるという利点がある。

Claims (8)

  1. ローゼルの葉の水溶性抽出物を含有してなることを特徴とする化粧水。
  2. 化粧水は、さらに、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物を含有してなることを特徴とする請求項1に記載の化粧水。
  3. 動物性コラーゲンは、鶏皮の水溶性抽出物及び/又は魚類のうろこの水溶性抽出物であることを特徴とする請求項2に記載の化粧水。
  4. 化粧水は、さらに、酒類を含有してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の化粧水。
  5. 酒類は、焼酎であることを特徴とする請求項4に記載の化粧水。
  6. 化粧水は、さらに、ローゼルの種子から採取した油を含有してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載の化粧水。
  7. 動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、酒類と、ローゼルの種子から採取した油と、ローゼルの葉の水溶性抽出物との配合重量比は、ローゼルの葉の水溶性抽出物の重量を1とした場合に、動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物が0.01〜0.03、酒類が0.1〜0.3、ローゼルの種子から採取した油が0.01〜0.03であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に記載の化粧水。
  8. 動物性コラーゲン及びタケノコの水溶性抽出物、シイタケの水溶性抽出物、ヨモギ属の水溶性抽出物から選ばれた1種以上の混合物と、ローゼルの葉の水溶性抽出物と、酒類とを混合した原液を攪拌しながら加熱し、当該原液の温度を50℃〜60℃にした時点で、ローゼルの種子から採取した油を加え、その後、ローゼルの種子から採取した油を加えた油添加原液を攪拌しながら加熱し、当該油添加原液の温度を、ローゼルの種子から採取した油を加えた直後の油添加原液の容量の0.6〜0.8の容量になるまで、50℃〜60℃に保ち続けることを特徴とする化粧水の製造方法。
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