JP2004345820A - 重力式流動棚装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運搬用容器等の被運搬物の受け入れと排出を先入れ先出し方式で一連に行うことができる重力式流動棚装置を提供する。
【課題手段】被搬送物を、前下がり傾斜の流動棚路上を滑走させると共に、流動棚路の前端側部分である受け入れ側棚路を、下段の逆向きに前下がり傾斜の排出路との間でくの字形に切り換える動作が可能なように、前記各棚路に備えた傾動機構を同期して駆動する手段を備えた構成とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、運搬用容器等の被搬送物を、その重力の作用により前下がり傾斜の流動棚路上を滑走させると共に、前記流動棚路の前端側部分である受け入れ側棚路を、下段の逆向きに前下がり傾斜の排出路との間でくの字形に切り換え動作可能に構成して成り、被運搬物の受け入れと排出を先入れ先出し方式で一連に行うことができる重力式流動棚装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば食品産業の食材トッピングラインには、同ラインに沿って各種の重力式流動棚装置が配置され、配膳に必要な各食材を予め仕分けした状態で運搬容器等に収納したものが、前記重力式流動棚装置によって作業者が食材を取り出し易い状態に重力作用で次々と送り込み、食材を過不足なく供給し、空になった運搬用容器はやはり重力の作用で速やかに排出し、配膳作業の中断等の不具合を来さないライン構成が採用され、好適に実施されている。
【0003】
従来、上記したような用途に使用される重力式流動棚装置は、例えば下記の特許文献1に記載されて公知である。
該公知の重力式流動棚装置は、パレットを取り扱うレール式であるが、パレットを重力運搬するレールが、貯蔵レール、指令ピッキング(受け入れ)レール、及び空パレットの戻りレールで構成され、前記指令ピッキング(受け入れ)レールは、前記貯蔵レール及び空パレットの戻りレールと交互に接続するように上下にくの字形に傾動させるため、双方のレールの交点である前端位置を装置フレームへ傾動自在に支持されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭58−193827号公報
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
上記した公知の重力式流動棚装置は、貯蔵レールが、その中間点を傾動可能に支持されてシーソの如く上下方向へ揺動する構成とされ、パレットの進入を受け入れる負の傾斜状態と、同パレットを指令ピッキング(受け入れ)レールへ送り出す正の傾斜状態とを繰り返す構成であり、そのように駆動する貯蔵レール操作手段を備えている。
一方、指令ピッキング(受け入れ)レールも、前記貯蔵レールからパレットの進入を受け入れて、その使用目的が終了するまで支持する正の傾斜状態と、用済みとなったパレットを戻りレールへ排出する負の傾斜状態とをくの字形動作で繰り返す構成であり、そのように駆動するピッキングレール操作手段を備えている。
【0006】
したがって、使用者は、貯蔵レール操作手段とピッキングレール操作手段の二種を手際よく一定の順序で操作する必要があって、これがなかなか面倒であるばかりでなく、前記操作の手順を誤ると、例えば貯蔵レール上のパレットが指令ピッキング(受け入れ)レールの方へ飛び出す事故の虞がある。特に、指令ピッキング(受け入れ)レールがパレットを戻りレールへ排出する負の傾斜状態にあるときに、前記の事故が発生すると、パレットはいきなり戻りレールへと排出されてしまい、ピッキングの目的を達成できないことになってしまう。
【0007】
勿論、上記公知の重力式流動棚装置には、上記したような事故を未然に防止するための制限手段(シュラウド)や、パレットの移動を止める止め手段を具備することも記載されているが、それだけで上記したような事故を完全に防止できると期待することは難しい。そして、使用者の心理としては、操作手順を誤ることのないように慎重を期して使用することに心理的抑圧を受けるから、テキパキとした作業の進捗は望みがたく、作業効率が悪い。
また、パレットを貯蔵レールへ送り込む側では、貯蔵レール上および指令ピッキング(受け入れ)レール上のパレットの進捗状況を確認しつつ1個ずつ送らねばならないので、甚だ面倒な作業となる。
結局は、トータルとしての作業効率の低下と、コストの高揚を招く欠点が認められる。
【0008】
本発明の目的は、被運搬物を供用位置に受け入れる受け入れ側棚路を下段の排出路と接続するように逆向きの前下がり傾斜に傾ける傾動機構と、同時に、その後方の被運搬物の供給側棚路を、同棚路上の被運搬物が不用意に前進滑走することのない角度の前上がり傾斜に傾ける傾動機構とが連動する構成として、使用者による操作は1回(ワンタッチ)で済み、そして、被運搬物が不用意に前進滑走する事故は完全に防止され、使い勝手に優れて安全な、ひいては作業効率の向上を期待できる重力式流動棚装置を提供することである。
【0009】
本発明の次の目的は、従来技術のような制限手段や止め手段は格別必要でなく、その分構造が簡単であり、安価な重力式流動棚装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1記載の発明に係る重力式流動棚装置は、
運搬用容器等の被搬送物を、その重力の作用により前下がり傾斜の流動棚路上を滑走させると共に、前記流動棚路の前端側部分である受け入れ側棚路を、下段の逆向きに前下がり傾斜の排出路との間でくの字形に切り換え動作可能に構成し、被運搬物の受け入れと排出を一連に行う構成とした重力式流動棚装置において、
前記受け入れ側棚路は、少なくとも1個の被搬送物を収容する長さを有し、その前端の前記くの字形に流動棚路を切り換える交点位置を装置フレームに上下方向へ傾動可能に支持されており、
前記受け入れ側棚路を除く後方の供給側棚路は、その後端位置を装置フレームに上下方向へ傾動可能に支持されており、
前記受け入れ側棚路を支持し、供給側棚路と接続した位置から下段の排出路と接続する逆向きの前下がり傾斜位置までくの字形に下降させ、再び元位置へ復帰させる傾動機構と、前記供給側棚路を支持し、前記受け入れ側棚路と接続した位置から、同棚路上の被搬送物がその重力作用により滑走しない角度の前上がり傾斜に上昇させ、再び元位置へ復帰させる傾動機構とを備え、
前記二つの傾動機構を同期して駆動する手段を備えており、被運搬物の受け入れと排出を一連の動作で行えることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した重力式流動棚装置において、
前記受け入れ側棚路を支持し、供給側棚路と接続した位置から下段の排出路と接続する逆向きの前下がり傾斜位置までくの字形に下降させ、再び元位置へ復帰させる傾動機構は、受け入れ側棚路の側方位置の装置フレームに設置された回転板のコロに、受け入れ側棚路の側部に一体的に設けた垂直なガイド板の下縁を支持させや構成であり、
前記供給側棚路を支持し、前記受け入れ側棚路と接続した位置から、同棚路上の被搬送物がその重力作用により滑走しない角度の前上がり傾斜に上昇させ、再び元位置へ復帰させる傾動機構も、供給側棚路の側方位置の装置フレームに設置された回転板のコロに、供給側棚路の側部に一体的に設けた垂直なガイド板の下縁を支持させた構成であり、
前記二つの傾動機構を構成する前記回転板を同期回転させるべく連結する手段を備え、
少なくとも一方の回転板を一定の回転角だけ回転させる駆動手段と、同回転板を元の位置まで回転復帰させる復元力手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した重力式流動棚装置において、
少なくとも一方の回転板を一定の回転角だけ回転させる駆動手段は、同回転板と作動バーで連結された足踏み式のフットバーであることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載した発明は、請求項2に記載した重力式流動棚装置において、
少なくとも一方の回転板を一定の回転角だけ回転させる駆動手段は、回転型のモータ、又は空圧シリンダの如き直線駆動型のアクチュエータであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施形態】
以下に、請求項1〜4に記載した発明に係る重力式流動棚装置の実施形態を、図面の記載とともに説明する。
本発明の重力式流動棚装置も、運搬用容器のごとき被搬送物Wを、その重力の作用により、前下がり傾斜(角度θ=約5°)に設定した流動棚路上を順送りに滑走させる。そして、前記流動棚路の前端側部分である受け入れ側棚路2を、下段の逆向きに前下がり傾斜とした排出路15との間で、所謂くの字形に切り換え動作可能に構成して、被運搬物Wの受け入れと排出を先入れ先出し方式で一連に行うものである。
上段の流動棚路は、図示例の場合、複数の回転自在なローラ20…を一定の間隔をあけて平行に並べたローラコンベアとして構成されているが、この限りではない。被運搬物Wの性状、形状などに応じて適切な構造の流動路が設計される。前記の各ローラ20は、その両端部が棚路を構成する桁材へ取り付けた軸受部材22で回転自在に支持されている(図1)。下段の排出路15は、図示例の場合は複数本のパイプで滑走レール状に構成されているが、上段のローラコンベアのように構成して実施することもできる。
【0015】
上記の受け入れ側棚路2は、図1又は図4に示したように、すくなくとも1個の被搬送物W(被運搬物Wが小さく、利用者の手が充分届く場合には2個以上の複数個も可。以下同じ。)を収容する長さに構成されている。この受け入れ側棚路2に到着した被運搬物Wは、そのまま使用目的に供される。この受け入れ側棚路2は、前端(図1の左端)の前記くの字形に切り換え動作させる交点位置が、ヒンジ部材(ヒンジ継手)23により装置フレーム1の軸材24に上下方向へのくの字形傾動が可能に支持されている。
一方、前記受け入れ側棚路2を除く後方の供給側棚路3は、その後端位置(基端部)が、やはりヒンジ部材(ヒンジ継手)25により装置フレーム1の軸材に上下方向への傾動が可能に支持されている。この供給側棚路3へ、図1の右方から次々と順押し状態に収容可能な個数だけ被運搬物Wが供給される。
【0016】
上記の受け入れ側棚路2を下方から支持し、図1のように供給側棚路3と一連の前下がり傾斜(角度θ)に接続された位置A(図3参照)から、下段の逆向きに前下がり傾斜の排出路15と接続する傾斜位置B(図4参照)まで、所謂くの字形に下降させ、再び元位置Aへ復帰させる傾動機構として、図示例の場合は、受け入れ側棚路2の両側(又は片側のみでも可。)の外方位置の装置フレーム1に回転板4が設置されている。回転板4は、その回転軸40が、装置フレーム1の両サイドの水平な梁材41上に軸受部材42で支持された形で設置されている。前記回転板4の外周円近傍の位置にコロ6が取り付けられ、このコロ6に、受け入れ側棚路2の側部に一体的に設けた垂直なガイド板8の下縁が支持されている(請求項2記載の発明)。
つまり、回転板4が、図3のようにコロ6が最高位にある回転位置のとき、受け入れ側棚路2は、供給側棚路3と一連の前下がり傾斜に接続された位置Aを保つ。前記位置Aから、回転板4が図中の右回り方向に回転し、コロ6の位置が下がるに従い、受け入れ側棚路2はヒンジ部材(ヒンジ継手)23を中心として右方へ前下がりの傾動をする。そして、コロ6が図4に示す位置(回転角にして約100°)に至り、受け入れ側棚路2は、下段の逆向き(右方)に前下がり傾斜の排出路15と接続する傾斜位置Bとなる。勿論、回転板4が逆転してコロ6を再び元の最高位に戻すことにより、受け入れ側棚路2は、再び供給側棚路3と一連の前下がり傾斜に接続される位置Aに復元する。
【0017】
一方、前記供給側棚路3を支持し、前記受け入れ側棚路2と接続した位置A(図3参照)から、同棚路上の被搬送物Wがその重力作用により滑走しない角度α(α=約2°)の前上がり傾斜位置C(図4参照)に上昇させ、再び元位置Aへ復帰させる傾動機構として、図示例の場合には、やはり回転板5が設置されている。回転板5は、やはり供給側棚路3の両側(又は片側のみ)の外方位置の装置フレーム1に、その回転軸50が装置フレーム1の縦材51に軸受部材52で支持された形で設置されている。前記回転板5の外周円近傍の位置にコロ7が取り付けられ、このコロ7に、供給側棚路3の側部に一体的に設けた垂直なガイド板9の下縁が支持されている(請求項2記載の発明)。
つまり、回転板5が、図3のようにコロ7がほぼ横向き位置のとき、供給側棚路3は、受け入れ側棚路2と一連の前下がり傾斜に接続された位置Aを保つ。前記位置Aから、回転板5が図中の右回り方向に回転し、コロ7の位置が上昇するに従い、供給側棚路3は基端側のヒンジ部材(ヒンジ継手)25を中心として上昇の傾動をする。そして、コロ7が図4に示す最高位置に到達すると、供給側棚路3は、同棚路上の被搬送物Wがその重力作用により前進滑走しない角度αの前上がり傾斜の位置Cまで上昇される。勿論、回転板5が逆転してコロ7を元の横向き位置に戻すことにより、供給側棚路3は、再び受け入れ側棚路2と一連の前下がり傾斜に接続される位置Aに復元する。
【0018】
なお、図示例の場合、コロ6,7は、図5と図6に示すように、外周面中央部に半円溝6a,7aを有する溝付きコロである。一方、ガイド板8,9は、前記半円溝6a,7aに進入して滑る半円形状の下縁を有する構成であるが、この限りではない。コロ6,7の外周面は単純な円柱形状で、ガイド板8,9の下縁は単純に前記外周面の上に乗って滑る構成で実施することも出来る。或いはガイド板8,9の脱輪を防ぐフランジ付きコロを使用して実施することも出来る。
【0019】
次に、本発明の場合、上記二つの傾動機構の各回転板4,5を連結し、同期して駆動する手段を備えている。
具体的には先ず、上記二つの回転板4,5を連結して同期回転させる手段として、図示例の場合には、回転板4,5を連結するリンクバー10が設置されている。前記リンクバー10の連結位置は、図3に詳記したように、回転板4のコロ6が最高位に位置し、回転板5のコロ7が水平横向きに位置する状態において、各回転板4,5に想定した同一直径の円4a,5a上であって、各回転板4,5の中心を通る垂直線に零点をとって右回りに約100°の回転角位置をそれぞれピン18,19で連結されている。つまり、各回転板4,5とそれらの回転軸40,50,およびリンクバー10とが一種の平行四辺形リンク機構を構成し、回転板4と5はリンクバー10を介して同一方向へ同一の回転角だけ同期して回転する構成とされている。
なお、リンクバー10の右端を止着したピン19の位置は、図3のように回転板5の回転角が零点であるとき、リンクバー10の右端が丁度回転軸50の下に当たって止まる位置でもある。逆にリンクバー10の左端を止着したピン18の位置は、図4のように回転板4が前記の零点から所定の回転角(約100°)だけ回転したとき、リンクバー10の左端が丁度回転軸40の下に当たって止まる位置とされている。
【0020】
次に、上記した回転板4を一定の回転角だけ回転させる駆動手段として、図示例の場合には、回転板4と作動バー11で連結された足踏み式のフットバー13が設置されている(請求項3記載の発明)。
回転板4と作動バー11との連結位置は、図3のように回転板4が零点の位置にあるとき、上記リンクバー10の左端を止着したピン18を位置決めした円4aよりも少し大径の同心円4bの線上であって、前記ピン18のおよそ垂直上方の位置をピン17で連結されている。
一方、足踏み式のフットバー13は、装置フレーム1の下部へ、基端部をピン30で上下動可能に連結され、自由端寄り位置に上記作動バー11の下端部がピン31で連結されている。つまり、利用者はフットバー13の自由端を足で踏んで、所謂てこの作用で押し下げる操作を行うものである。
なお、上記の回転板4を、ひいてはリンクバー10で繋がった回転板5を元の零点位置へ逆転復帰させる復元力手段として、図示例の場合は、上記ピン30の位置に下端を止着した引張りバネ12の上端部が、回転板4の外周縁近傍の円周上であって、前記リンクバー10の左端を止着したピン18の位置とは約150°反対側の位置33に止着されている。
【0021】
したがって、図3の平常状態で利用者が被運搬物Wを供用し用済みとなったときは、利用者がフットバー13の自由端部を足で予定のストロークだけ1回押し下げる。すると、作動バー11に引っ張られた回転板4が、更にはリンクバー10で繋がった回転板5も共に右回り方向に所定の回転角(約100°)だけ同期回転して図4の状態になり、リンクバー10の左端が回転軸40の下に当たって行き止まりとなる。
要するに、既述したとおり、回転板4が右回りに回転し、そのコロ6の位置が下降する変位にしたがい、受け入れ側棚路2は、供給側棚路3と接続された位置Aから、右方へ前下がりの傾動をして、排出路15と接続する位置Bの傾動状態となる。このため、用済みとなった被運搬物W’は、その重力作用により受け入れ側棚路2を滑降し、排出路15を経て装置外の所定位置へ排除される。
なお、滑降する被運搬物W’が、受け入れ側棚路2から排出路15へ乗り移る動作を確実に案内する案内板34が、リンクバー10の上に垂直に設置されている(図6を参照)。
【0022】
一方、回転板4に同期した回転板5の右回り回転によってコロ7が上昇する変位にしたがい、受け入れ側棚路2と一連の前下がり傾斜に接続された位置Aから、供給側棚路3は基端側のヒンジ部材(ヒンジ継手)25を中心として左端が上昇する傾動をし、同供給側棚路3上の被搬送物Wがその重力作用により前進滑走しない角度α(約2°)の前上がり傾斜の位置Cとされる。よって、当該供給側棚路3上の被搬送物Wは不用意に前方へ飛び出さないように確実に止められる。
【0023】
上記したように、利用者がフットバー13を一定のストロークまで押し下げて、足を離すと、回転板4の右回り回転により引っ張られて力を貯めた復元力手段としての引張りバネ12が、回転板4を、ひいては回転板5も同時に左回り方向へ強制的に戻すように回転して、図3に示す元の零点位置まで復帰させる。回転板5が元の回転角零点位置まで復帰すると、同時にリンクバー10の右端が回転軸50の下側に当たり、行き止まりとなる。すると、供給側棚路3と受け入れ側棚路2とは当初の前下がり傾斜(角度θ=約5°)の状態で一連に接続されるから、供給側棚路3上の最前列の被搬送物Wが少なくとも1個受け入れ側棚路2へと乗り移る。同時に、供給側棚路3上の複数の被搬送物Wも順押し状態で少なくとも1個分だけ前に進むのである。
【0024】
上記の次第であるから、回転板4を一定の回転角だけ回転させる駆動手段は、上述した足踏み式のフットバー13による機構に限らない。
直接に回転板4を回転駆動(回転往復駆動)する回転型のモータ(油圧又は空圧モータ、電気モータなど)により回転駆動する方式、又は空圧シリンダの如き直線駆動型のアクチュエータで作動バー11を押し引きするか、或いは作動バー11に代わって直接回転板4を駆動する方式で実施することができる。
【0025】
二つの回転板4と5を同期させる手段も、上記のリンクバー10による連結機構に限らない。同径の円4aと5aをそれぞれスプロケットホイール又はプーリで構成し、チエン或いはベルトで連結した構成で同様に実施することもできる。復元力手段としての引張りバネ12も、回転板4の回転軸40に巻き付けたねじりコイルバネで実施することもできる。
【0026】
図示した実施形態は、装置フレーム1を、合成樹脂接着被覆鋼管と継手により組み立てた構成で示しているが、この限りではない。用途に応じて、金属材で構成したものでも良い。符号14は装置フレーム1の足車を示す。
【0027】
【本発明が奏する効果】
請求項1〜4に記載した発明に係る重力式流動棚装置は、一つの駆動手段(フットバー13)の操作により、受け入れ側棚路2上の用済みとなった被運搬物W’を排出路15へ放出し、同時に供給側棚路3をその上の被運搬物Wが前進滑走しない角度の前上がり傾斜に傾動させるので、操作は至極単純な1回限りであり、誤操作の心配が無く、使い勝手に優れて安全性が高いので、ひいては作業効率の向上を期待できるのである。
【0028】
また、本発明の重力式流動棚装置は、従来技術において不可欠であった制限手段や止め手段(ストッパ類)は一切必要でないから、その分構造が簡単であり、安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る重力式流動棚装置の正面図である。
【図2】上記装置の上段の流動棚路を半分切除して示す平面図である。
【図3】受け入れ側棚路と供給側棚路の一連に接続した平常状態を拡大して示す中央断面図である。
【図4】受け入れ側棚路が排出路と接続され、供給側棚路が前上がりとされた状態を拡大して示す中央断面図である。
【図5】図3のV−V線矢視の断面図である。
【図6】図3のVI−VI線矢視の断面図である。
【符号の説明】
1 装置フレーム
W 被搬送物
W’ 用済み被搬送物
2 受け入れ側棚路
3 供給側棚路
15 排出路
23 ヒンジ部材
25 ヒンジ部材
4 回転板(傾動機構)
6 コロ
8 ガイド板
5 回転板(傾動機構)
7 コロ
9 ガイド板
10 リンクバー(連結手段)
13 フットバー(駆動手段)
12 引張りバネ(復元力手段)

Claims (4)

  1. 運搬用容器等の被搬送物を、その重力の作用により前下がり傾斜の流動棚路上を滑走させると共に、前記流動棚路の前端側部分である受け入れ側棚路を、下段の逆向きに前下がり傾斜の排出路との間でくの字形に切り換え動作可能に構成し、被運搬物の受け入れと排出を一連に行う構成とした重力式流動棚装置において、
    前記受け入れ側棚路は、少なくとも1個の被搬送物を収容する長さを有し、その前端の前記くの字形に流動棚路を切り換える交点位置を装置フレームに上下方向へ傾動可能に支持されており、
    前記受け入れ側棚路を除く後方の供給側棚路は、その後端位置を装置フレームに上下方向へ傾動可能に支持されており、
    前記受け入れ側棚路を支持し、供給側棚路と接続した位置から下段の排出路と接続する逆向きの前下がり傾斜位置までくの字形に下降させ、再び元位置へ復帰させる傾動機構と、前記供給側棚路を支持し、前記受け入れ側棚路と接続した位置から、同棚路上の被搬送物がその重力作用により滑走しない角度の前上がり傾斜に上昇させ、再び元位置へ復帰させる傾動機構とを備え、
    前記二つの傾動機構を同期して駆動する手段を備えており、被運搬物の受け入れと排出を一連の動作で行えることを特徴とする、重力式流動棚装置。
  2. 前記受け入れ側棚路を支持し、供給側棚路と接続した位置から下段の排出路と接続する逆向きの前下がり傾斜位置までくの字形に下降させ、再び元位置へ復帰させる傾動機構は、受け入れ側棚路の側方位置の装置フレームに設置された回転板のコロに、受け入れ側棚路の側部に一体的に設けた垂直なガイド板の下縁を支持させた構成であり、
    前記供給側棚路を支持し、前記受け入れ側棚路と接続した位置から、同棚路上の被搬送物がその重力作用により滑走しない角度の前上がり傾斜に上昇させ、再び元位置へ復帰させる傾動機構も、供給側棚路の側方位置の装置フレームに設置された回転板のコロに、供給側棚路の側部に一体的に設けた垂直なガイド板の下縁を支持させた構成であり、
    前記二つの傾動機構を構成する前記回転板を同期回転させるべく連結する手段を備え、
    少なくとも一方の回転板を一定の回転角だけ回転させる駆動手段と、同回転板を元の位置まで回転復帰させる復元力手段を備えていることを特徴とする、請求項1に記載した重力式流動棚装置。
  3. 少なくとも一方の回転板を一定の回転角だけ回転させる駆動手段は、同回転板と作動バーで連結された足踏み式のフットバーであることを特徴とする、請求項2に記載した重力式流動棚装置。
  4. 少なくとも一方の回転板を一定の回転角だけ回転させる駆動手段は、回転型のモータ、又は空圧シリンダの如き直線駆動型のアクチュエータであることを特徴とする、請求項2に記載した重力式流動棚装置。
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