JP2004345742A - 飲料容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 液体飲料が収容される容器本体12と、この容器本体に装着され、前記容器本体内に挿入されるストロー14を通すストロー孔15aが中心よりも一側にずれた位置に形成されたベース部材13と、このベース部材の前記ストロー孔とは反対の位置に設けた軸受け部に対して回動可能に軸止めされ、ベース部材の上部を開閉する蓋体17とを有しており、前記ベース部材の前記軸受け部に貫通孔13bを有し、この軸受け部に配置したレバー21を回動させることにより、前記貫通孔を開閉する構成とした。
【選択図】 図1
Description
この飲料容器1は、コップ状の本体2と、この本体2の上部開口を塞ぐための蓋部材3を備えている。この蓋部材3の上面には、貫通孔3aが設けられており、この貫通孔3aに対してストロー4が挿入されるようになっている。
そして、上記ストロー4を介して、適宜液体飲料を吸い上げることで、この液体飲料を摂取できる。
特に、乳幼児がミルクを調乳してから飲む場合には、ミルクの粉末を容器本体内に入れ、高温の湯で攪拌した後等においては、上記弊害が容易に予想できることである。
また、容器内に冷たい飲料を収容した場合でも、温かい部屋に置いておくと室温により容器内の空気が温められて同様の現象を生じることがある。
図において、飲料容器5では、蓋部材3の上部開口を塞ぐキャップ部6を備えていて、このキャップ部6のベース部材7が装着されている。このベース部材7には、ストロー4を通す貫通孔を形成し、さらに、この貫通孔から横に延びるスリット状の貫通溝8を設けている。
この点を分かりやすく説明するため、ふたたび図16を参照すると、飲用の際に、図16の容器1を矢印方向に傾けていくと、液面hは、点線で示すように変化して、ストロー4の根元付近に接近する場合がある。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
すなわち、例えばベース部材13は、図2の断面図に示されているように、容器本体12の上端開口の周囲に形成したネジ部(図示せず)に対して螺合させるネジ部13cを備えており、これにより、容器本体12に対して、着脱できるようになっている。
このため、ベース部材13を外すと容器本体12の上端は広く開放されることから、液体飲料を入れたり、あるいは粉状のミルクを入れてお湯とともに混ぜて調乳することが容易となっている。
この凹状の湾曲面15は、案内部であり、中心に形成したストロー孔である貫通孔15aから突出させたストロー14の上端が露出するようになっている。このストロー14の上端を乳幼児が口腔内にくわえる場合に、前方に突出する上唇と下唇(図示せず)が、この凹状の湾曲面15により案内されるようになっている。
ここで、上記ストロー14は、図2に示されているように、その上端が装着部材14aにより支持されることによって、貫通孔15aに液密的に固定されており、この装着部材14aを含むストロー14の上端部が、案内部である湾曲面15から露出する距離が予め、例えば10〜15mm程度に設定されることにより、乳幼児の口腔内で、ストロー14の端部が歯列まで到達しないようになっている。
この軸受け部16は、図2で説明したように、ベース部材13の上面の一側の領域に設けられており、図1を参照して理解されるように、ベース部材13の上面から平行に起立する一対のリブ片もしくは壁部26,26により形成されている。つまり、各リブ片26には、軸孔17aが形成されており、この軸孔17aを利用して蓋体17及び/またはレバー部材21を回動、すなわち正逆に回転可能に支持するようになっている。
また、この軸受け部16の内部には、図2に示されているように、ベース部材13を貫通する貫通孔13aが設けられている。この貫通孔13aは、容器本体12の内部と外気を連通する通気路である。この通気路13aの形成面16bは、凹状の曲面となっている。
図3は、このレバー部材21の構成を詳しく示しており、図3(a),図3(b)は、それぞれ異なる方向から見た状態を示す斜視図である。
これらの図において、レバー部材21は、軸受け部16のリブ片26,26の間で回動するようになっている。このためレバー21は、軸受け部16の底部であるベース部材13の凹状の曲面16bに対応したほぼ円形の外周を備える円柱状の基部22を備えている。また、この基部22の両端には支軸25がほぼ水平に延びており、さらにレバー部材21は、比較的柔軟な材料,例えばエラストマーやシリコンで形成された基部22に一体的に形成されたレバー本体23を備えている。
上記支軸25は、両端にひとつづつ一対設けられることにより、上記リブ片26,26の各軸孔17a,17aに挿入されて枢止されるようになっている。
レバー本体23は、外方に大きく突出しないように、指がかりとして最小の長さを有している。
図において、レバー部材21のレバー本体23は、下に位置しており、この時には、基部22の円柱状の外周がベース部材13の貫通孔である通気路13aを塞いでいる。これにより、ベース部材13の下にある容器本体(図示せず)は密閉されている。
このようにレバー部材21を下げて、本体と近づけた状態にて、通気路13aを閉鎖できることにより、携帯の際等に、レバー部材21をひっかけにくく、そして、通気路13aを閉鎖状態で保持できるので、誤って通気路13aを開くことを有効に防止できる。
これに対して、図5(a)の矢印で示すように、レバー部材21のレバー本体23を上へ移動させると、基部22は回動し、図5(b)に示すように、基部22の開放部24が下に移動し、通気路13aと連通する。これにより、容器本体12内に高温の空気があって、圧力が高まっている場合には、この空気Aは、開放部24とその内部空間を介して、外部に排出される。
尚、レバー本体23と基部22は、別部材としてもよい。
ここで、ストロー孔である貫通孔15aは、容器本体12に装着されたベース部材13の中心より一側にずれた位置に設けているので、この孔15aにストロー14を挿通して、しかも容器本体12を傾けて飲用すると、図16で説明したように、ストロー孔15aが設けられた側が下になってしまう。
そして、レバー部材21は、ストロー孔15aの近傍ではなく、前記通気路13aを有する軸受け部16に設けられているから、レバー部材21を設けるために、ベース部材13の限られた有効面積を損なうことがない。そして、レバー部材21により、確実に通気路13aを開閉することができる。この点、この実施形態では、ベース部材13の表面に弁体等を設ける等して、容器本体12内の圧力を調整する手段を露出させて形成する場合等に比べると、ベース部材13に設けた軸受け部16の構成中にレバー部材21を組み込んだので、使用者が不用意にレバー部材に触れてしまうこと等を有効に防止でき、この点においても、確実な操作が可能となり、飲料容器10を携行する上でも液漏れ等の心配がない。
この実施形態は、第1の実施形態に対して、レバー部材の回動位置に対応して、蓋体の回動を阻止する構成を付加したもので、第1の実施形態と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
レバー部材31の支軸34は、例えば、円柱形を縦方向に半割りした形状をなし、円柱状をなす蓋体17側の支軸32の外周と支軸34の外周の一部は互いに重なる寸法とされている。
そして、断面が半円状の支軸34の一端には、突起状の係合部36が設けられているとともに、蓋体17側支軸32の外周の、支軸34の外周と重なりあう領域を利用して、周方向の互いに反対側に位置する箇所には、それぞれ上記係合部35と係合される凹部でなる被係合部35a,35bが形成されている。
これにより、容器本体内に高温の液体を入れて、容器本体内の圧力が高まっている状態で、誤って蓋体17を開くことにより、ストローから高温の液体が噴出することが有効に防止される。
そして、この状態では、支軸34の係合部36は、蓋体17側の支軸32の被係合部35aから外れる。このため、蓋体17側の支軸32の外周部とレバー部材31側支軸34の外周とは干渉しない状態となるから、蓋体17は、開閉できる状態となり、自由に蓋体17を閉めたり、開けたりすることができる。
これらの図において、第1の実施形態と同一の符号を付した箇所は共通の構成であるから、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。容器本体は、図1と同様の構成であり、図示は省略されている。
第3の実施形態に係る飲料容器40では、図9及び図10に示されているように、軸受け部16と、これに組み合わされる栓部材46を有している。
また、上記壁部41,41の上面は、一体に形成された水平部43により接続されており、かくして、この壁部41,41及び水平板43により包囲された空間は、ほぼ円形のベース部材13の水平断面に関して、その中心方向にそって延びた案内部42となっている。この案内部42の内面には、各壁部41,41の内側に奥行き方向に延びる案内溝41a,41aが形成されている。また、水平部43には、幅方向に延びるスリット44,45が、奥行き方向に複数並んで,形成されている。そして、図12に示されているように、この案内部42内の奥には、ベース部材13を貫通する貫通孔としての通気路13bが形成されている。
図において、栓部材46は、上記案内部42内に挿入できる形状の基部47と、この基部から上方に延びる指がかりとしての延長部48とを備えている。また、基部47は、上記延長部48とは反対側の端部から平たく突出する舌片状の栓体49を有しており、基部47の上面には、幅方向に延びる突条47aが形成されている。さらに、この基部47の両側面には、突起47b,47bが設けられている。
すなわち、図12(a)に示すように、案内部部42内で、栓部材46は、矢印方向に進退され、栓体49が通気路13bに入り込んだ図12(a)の状態においては、通気路13bを閉止して、容器本体内の空気は外部に排出されない。
尚、栓部材46の基部47の突条47aは、スリット44内にはまりこんで係止されるようになっており、その幅方向の範囲で移動される。
したがって、本実施形態の飲料容器40も、第1の実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
これらの図において、第1の実施形態と同一の符号を付した箇所は共通の構成であるから、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。容器本体は、図1と同様の構成であり、図示は省略されている。
各リブ片51,51の中央付近には、上側が塞がったほぼU字状のスリットが形成されることにより、板バネ状の支持手段51a,51aが形成されている。この支持手段51a,51aの間に、図14に示すような回動基部が回動可能に支持されている。
また、この回動基部53の幅方向両端には、それぞれ斜め下方に延びる突起状の係合手段54が形成されている。また、回動基部53の幅方向両端には、図示しない支軸等を設けて、前記軸受け部16の各リブ片51,51の間に挿入され、支軸は、各支持手段51a,51aにより回動自在にかつ弾性的に支持されるようになっている。
回動基部53の係合部54は、開閉部材55のスリット状の被係合部56に差し込まれるようになっており、この開閉部材55は、回動基部53と一体になるように構成されている。
この開閉部材55は、例えば比較的柔軟な素材である例えばエラストマーやシリコンで形成され、回動基部53の外周と一致したほぼ円形の外周を備えており、この外周の一部の領域には、凹状となった開口部57を有している。
図15(a)に示すように、蓋体17が閉止された状態においては、回動基部53に一体に装着された開閉部材55の開口部57は、ベース部材13の貫通孔である通気路13bと異なる位置にある。このため、回動基部53の円形の外周面は、通気路13bを塞いでいるので、容器本体内の空気は外部に排出されない状態である。
したがって、容器本体内に高温の液体等がある場合には、容器内部の圧力がたかまっている場合がある。
そして、蓋体17をさらに開くと、開閉部材55の開口部57は、通気路13bと連通し、容器本体内の空気は、通気路13b及び開口部57を介して外部に排出される。この時、蓋体17のキャップ状の本体18は大きく開いておらず、ストローの上端は外部に露出しない状態であるから、この位置において、容器本体内の圧力が減少されるようになっている。
蓋体の本体は、キャップ状の形状に形成しなくてもよいし、容器本体及び蓋体の本体は透明に形成しなくてもよい。
蓋体17の開状態は、さらに多段階にロックされるようにしてもよい。また、軸受け部16には、複数の貫通孔を設けてもよい。
また、上述の各実施形態の各構成は可能な限りにおいて、適宜組み合わせることができる。
Claims (6)
- 液体飲料が収容される容器本体と、
この容器本体に装着され、前記容器本体内に挿入されるストローを通すストロー孔が中心よりも一側にずれた位置に形成されたベース部材と、
このベース部材の前記ストロー孔とは反対の位置に設けた軸受け部に対して回動可能に軸止めされ、ベース部材の上部を開閉する蓋体と
を有しており、
前記ベース部材の前記軸受け部に貫通孔を有し、この軸受け部に配置したレバーを回動させることにより、前記貫通孔を開閉する構成とした
ことを特徴とする、飲料容器。 - 前記軸受け部は、前記ベース部材の上面から起立する一対のリブ片を有し、
前記貫通孔は、この一対のリブ片の間に位置しているとともに、前記レバーは、この一対のリブ片の間で回動可能に支持されており、
かつ前記蓋体は、一端がキャップ状の本体に固定された一対のアームを有し、前記一対のリブ片の外側に対して、この一対のアームが回動可能に支持されている構成とした、
ことを特徴とする、請求項1に記載の飲料容器。 - 前記レバーと、前記蓋体のアームとが異なる回動中心を備える構成とした
ことを特徴とする、請求項2に記載の飲料容器。 - 前記レバーは、その基端付近に係止手段を備えており、このレバーの回動位置に応じて、前記アーム側の被係止手段に係止されて、蓋体の開閉をロックする構成とした、
ことを特徴とする、請求項3に記載の飲料容器。 - 液体飲料が収容される容器本体と、
この容器本体に装着され、前記容器本体内に挿入されるストローを通すストロー孔が中心よりも一側にずれた位置に形成されたベース部材と、
このベース部材の前記ストロー孔とは反対の位置に設けた軸受け部に対して回動可能に軸止めされ、ベース部材の上部を開閉する蓋体と
を有しており、
前記ベース部材の前記軸受け部は、
前記ベース部材の上面から起立する一対の壁部を備える案内手段と、
この案内手段の奥側に設けた貫通孔と、
前記案内手段により進退される栓部材
を備える
ことを特徴とする、飲料容器。 - 液体飲料が収容される容器本体と、
この容器本体に装着され、前記容器本体内に挿入されるストローを通すストロー孔が中心よりも一側にずれた位置に形成されたベース部材と、
このベース部材の前記ストロー孔とは反対の位置に設けた軸受け部に対して回動可能に軸止めされ、ベース部材の上部を開閉する蓋体と
を有しており、
前記ベース部材の前記軸受け部に貫通孔を有し、
前記蓋体と接続された回動基部が前記軸受け部で回動する回動位置に応じて、この回動基部が上記貫通孔を開閉する構成とした
ことを特徴とする、飲料容器。
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