JP2004344580A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技者が遊技に対して一層面白みを感じるか、又は遊技者の気持ちを和らげることができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は、複数の図柄を可変表示するリールと、内部当選役を決定するメインCPUと、有効ライン上に内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、可変表示動作の停止制御を行うモータ駆動回路49とを有する。メインCPUは、所定の内部当選役が決定された場合、複数の有効ラインのうち、モータ駆動回路49が所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する。液晶表示部2bは、決定された所定の有効ラインに関する情報を、遊技者に対して報知する。
【選択図】 図9
【解決手段】遊技機は、複数の図柄を可変表示するリールと、内部当選役を決定するメインCPUと、有効ライン上に内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、可変表示動作の停止制御を行うモータ駆動回路49とを有する。メインCPUは、所定の内部当選役が決定された場合、複数の有効ラインのうち、モータ駆動回路49が所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する。液晶表示部2bは、決定された所定の有効ラインに関する情報を、遊技者に対して報知する。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
複数の図柄を可変表示し、内部当選役を決定し、有効ライン上に、決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、可変表示動作の停止制御を行う遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、停止ボタンを備えたスロットマシン、いわゆるパチスロ遊技機は、正面の表示窓内に複数の図柄を変動表示する回転リールを複数配列して構成した機械的変動表示装置や、リール上の図柄を画面に表示する電気的変動表示装置を有する。
【0003】
このパチスロ遊技機の遊技は、まず、遊技者の遊技媒体(例えば、メダル、コイン)の投入によって開始される。そして、遊技者のスタート操作に応じて、制御手段が変動表示装置を駆動制御して各リールを回転させることにより、図柄を変動表示させる。図柄は、一定時間後自動的に、又は、遊技者の停止操作により、各リールの回転が順次停止する。このとき、表示窓内に現れた各リールの図柄が特定の組合せ(入賞図柄)になった場合には、遊技媒体を払い出すことによって、遊技者に対して利益が付与される。
【0004】
このようなパチスロ遊技機は、複数種類の入賞態様を有している。特に、所定の入賞役の入賞が成立したときは、1回のメダルの払い出しに終わらず、所定期間、通常の状態よりも条件の良い遊技状態となる。このような入賞役として、遊技者に相対的に大きな利益を与える遊技を所定回数行える入賞役(「ビッグボーナス」と称し、以下「BB」と表す)と、遊技者に相対的に小さな利益を与える遊技を所定回数行える入賞役(「レギュラーボーナス」と称し、以下「RB」と表す)がある。
【0005】
また、パチスロ遊技機においては、有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に沿って所定の図柄が並び、遊技媒体が払い出される入賞が成立するためには、内部的な抽選処理(以下「内部抽選」という)により入賞役に当選(以下「内部当選」という)し、かつ、その内部当選した入賞役(以下「内部当選役」という)の入賞成立を示す図柄組合せを有効ラインに停止できるタイミングで遊技者が停止操作を行うことが要求される。つまり、いくら内部当選したとしても、遊技者の停止操作のタイミングが悪いと入賞が成立しない。即ち、停止操作をタイミングよく行う技術が要求される(「目押し」という技術の比重が高い)遊技機が現在の主流である。
【0006】
また、近年、遊技者にとって、面白みのある遊技機が提供されるようになっている。上記遊技機では、例えば、遊技者にとって有利な状況であること、内部当選役、入賞役(小役、BB、RB)などを報知することが行われる。この際、報知するタイミング、上記有利な状況を示すための演出画像などを種々に変更している。また、報知手段として、告知ランプだけでなく、演出用リール、液晶表示装置などを用いるようにしている。これにより、遊技者にとって面白みのある遊技機が提供されている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−315867号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、以下のような問題があった。一般的に、遊技者の停止操作に基づいて、内部当選役の図柄が、有効ライン上に沿って並んだときに、遊技者は、多数の遊技媒体を取得することができる。この際、遊技機は、遊技毎に、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御を行うことを、決定する。そして、遊技機は、遊技者によるリールの停止操作に基づいて、上記所定の有効ライン上に、内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御を行う。
【0009】
しかし、従来の遊技機では、遊技者に対して、決定した上記所定の有効ラインに関する情報を報知することができなかった。上記所定の有効ラインに関する情報が、例えば、全リールが停止する前に、遊技者に対して報知されれば、遊技者は、以下のような期待感をもつ。即ち、遊技者は、例えば、全リールが停止する前に、内部当選役の図柄が沿って並ぶように停止制御される所定の有効ラインを知ることができ、目押し操作がやりやすく、うまく、図柄を揃えられるかもしれないという期待感をもつ。これにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【0010】
本発明の目的は、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、所定の内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御が行われる場合、上記所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知することにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる遊技機を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の問題点を解決するために、本発明の遊技機は、複数の図柄を可変表示する可変表示手段(リール3L、3C、3R)と、内部当選役を決定する内部当選役決定手段(メインCPU41)と、入賞成立に関連するラインを示す複数の有効ライン上に、内部当選役決定手段により決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、上記可変表示手段(各リール)の可変表示動作の停止制御を行う停止制御手段(モータ駆動回路49)とを有する。
【0012】
また、上記遊技機は、前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合、複数の有効ラインのうち、前記停止制御手段が前記所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する決定手段(メインCPU41)と、前記決定手段により決定された所定の有効ラインに関する情報を、遊技者に対して報知する報知手段(液晶表示部2b)とを有する。
【0013】
この場合、上記決定手段は、例えば、以下のようにして決定処理を行ってもよい。複数の有効ラインの各有効ラインには、それぞれ、乱数値の範囲が対応づけられている。そして、上記決定手段は、前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合に発生した乱数のうち、一の乱数を取得し、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、前記所定の有効ラインとして決定することもできる。
【0014】
また、報知手段は、以下のようにして、報知処理を行っても良い。遊技機は、各有効ラインと、有効ラインに関連する演出画像を特定するための情報である演出画像パターンとが対応づけられた演出テーブルを参照して、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに対応する演出画像パターンを取得する取得手段(サブCPU84と画像制御CPU92)を有する。
【0015】
そして、上記報知手段は、上記取得手段により取得された演出画像パターンに基づいて、上記所定の有効ラインに関連する演出画像を表示することにより、遊技者に対して、上記所定の有効ラインに関する情報を報知することもできる。
【0016】
このため、本発明によれば、遊技者に対して、決定された上記所定の有効ラインに関する情報が報知される。上記所定の有効ラインに関する情報が、例えば、全リールが停止する前に、遊技者に対して報知されれば、遊技者は、以下のような期待感をもつ。即ち、遊技者は、例えば、全リールが停止する前に、決定された内部当選役の図柄が沿って並ぶように停止制御される所定の有効ラインを知ることができ、目押し操作がやりやすく、うまく、図柄を揃えられるかもしれないという期待感をもつ。これにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【0017】
従って、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、所定の内部当選役の図柄が沿って並ぶように、可変表示の停止制御が行われる場合、上記所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知することにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【0018】
また、本発明は、上記発明において、各遊技状態を示す情報と、特定の有効ラインとが関連づけられている対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインを判断する判断手段(メインCPU41)を有し、前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記判断手段により判断された特定の有効ラインを決定することを特徴とするものである。
【0019】
このため、所定の内部当選役が決定されたとき、遊技者に対して、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインに関する情報が報知されるので、遊技者は、さらに、現在の遊技状態を知ることができる効果が得られる。
【0020】
また、本発明は、上記発明において、前記対応テーブル(第2対応テーブル)においては、各遊技状態を示す情報は、それぞれ、複数の乱数値の範囲と対応づけられており、各乱数値の範囲は、それぞれ、有効ラインを示す情報と対応づけられており、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、前記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっており、前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合に発生した乱数のうち、一の乱数が取得された後、前記対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に対応する複数の乱数値の範囲のうち、前記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断された場合、前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記特定の有効ラインを決定し、前記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、前記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記他の有効ラインを決定するようにしてもよい。
【0021】
この場合、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインが判断された場合、決定手段は、所定の有効ラインとして、上記特定の有効ラインを決定する。ここで、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっている。このため、多くの場合、現在の遊技状態に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断されることになる。従って、所定の内部当選役が決定されたとき、多くの場合、遊技者に対して、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインに関する情報が報知されるので、遊技者は、現在の遊技状態を知ることができる効果が得られる。
【0022】
また、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、決定手段は、所定の有効ラインとして、上記他の有効ラインを決定するようにしている。このため、ある遊技状態に対して、多くの場合、ある特定の有効ラインが決定されるが、まれに、他の有効ラインが決定されることもある。この結果、遊技者には、多くの場合、上記ある特定の有効ラインに関する情報が報知されるが、まれに、上記他の有効ラインに関する情報が報知されるときには、上記ある遊技状態であることを推理する必要がある。従って、遊技者は、遊技状態を知るための推理をする必要があり、遊技者に対して、遊技状態を知るための推理の面白さを感じさせることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(構成)
図1は、本実施の形態の遊技機1の外観構成を示す図である。遊技機1においては、キャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2a、液晶表示部2b、及び固定表示部2cが形成されている。キャビネット2の内部(液晶表示部2bの背面)には、各々の外周面に、図柄列(複数種類の図柄によって構成される図柄の列)が描かれた3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に横一列に設けられている。これらのリールは、複数の図柄を可変表示する可変表示手段を構成している。遊技者は、図柄表示領域21L,21C,21Rを介して、各リールの図柄を視認することができる。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。
【0024】
図柄表示領域21L,21C,21Rには、入賞成立に関するラインとして、水平方向にトップライン100a、センターライン100b、ボトムライン100c、斜め方向に、クロスダウンライン100d、クロスアップライン100eが設けられている。これらの入賞成立に関するラインは、後述の1−BETスイッチ、2−BETスイッチ、最大BETスイッチを操作すること、又はメダル投入口にメダルが投入されることにより、それぞれ、1本、3本、5本が有効化される。
【0025】
パネル表示部2a、液晶表示部2b、及び固定表示部2cの下方には、略水平面の台座部4が形成されている。台座部4の左側(遊技機1正面から見て)には、押しボタン操作によりクレジットされているメダルを賭けるためのBETスイッチ5が設けられている。台座部4の右側には、メダル投入口6が設けられている。台座部4の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ7が設けられている。このC/Pスイッチ7の切り換えにより、正面下部のメダル払出口8からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部9に溜められる。
【0026】
C/Pスイッチ7の右側には、遊技者の操作により上記リールを回転させ、図柄表示領域21L,21C,21R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー10が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。後述するように、遊技者によるスタートレバー10の操作により、3個のリールの可変表示動作が開始される。
【0027】
台座部4の前面部中央で、スタートレバー10の右側には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン11L,11C,11Rが設けられている。後述するように、これらの停止ボタンの押圧操作により、3個のリールの可変表示動作が停止される。キャビネット2の上方の左右には、スピーカ12L,12Rが設けられ、その2台のスピーカ12L,12Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル13が設けられている。
【0028】
図2は、パネル表示部2a、液晶表示部2bを説明するための構成図である。パネル表示部2aの上部には、WINランプ16が設けられている。WINランプ16は、7セグメントLEDから成り、ボーナス遊技中の遊技に関する情報(例えば、RB遊技可能回数、RB遊技入賞可能回数、BB中一般遊技可能回数)を表示する。
【0029】
パネル表示部2aにおいて、WINランプ16の下には、1−BETランプ17a、2−BETランプ17b、最大BETランプ17cが設けられている。1−BETランプ17a、2−BETランプ17b及び最大BETランプ17cは、遊技を行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数という)に応じて点灯する。1−BETランプ17aは、BET数が“1”で1本の入賞成立に関するラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ17bは、BET数が“2”で3本の入賞成立に関するラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ17cは、BET数が“3”で全て(5本)の入賞成立に関するラインが有効化されたときに点灯する。
【0030】
パネル表示部2aにおいて、最大BETランプ17cの下には、払出表示部18、及びクレジット表示部19が設けられている。払出表示部18は、7セグメントLEDから成り、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示する。クレジット表示部19は、7セグメントLEDから成り、貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示する。
【0031】
液晶表示部2bは、正面側からみて可変表示手段(リール)の手前側に配設され、所定の領域上に、上記可変表示手段に表示された図柄を透過表示するとともに、上記所定の領域(図柄表示領域21L,21C,21R)を含む領域上に、演出画像を表示する画像表示手段でもある。
【0032】
図3は、液晶表示部2bの構成を詳細に説明するための図である。液晶表示部2bは、リール3L、3C、3Rの表示領域より、正面側から見て手前側に、リール3L、3C、3Rを跨いで設けられている。また、このリール3L,3C,3Rと液晶表示部2bとは、別体で(所定の間隔をあけて)設けられている。
【0033】
液晶表示部2bにおいては、反射領域36A及び非反射領域(透過領域)36BL,36BC,36BRが設けられている。非反射領域36BL,36BC,36BRは、透明な材料で形成され入射した光を反射することなく透過させる光透過部として形成される。非反射領域36BL,36BC,36BRは、リール3L,3C,3Rの回転が停止した場合に表示される図柄(合計3個の図柄)の各々の前方の位置に設けられている。具体的には、非反射領域36BL,36BC,36BRの大きさ及び位置は、後述する図柄表示領域21L,21C,21Rのものと一致するようになっている。このため、図柄表示領域は、後述する非反射領域と同様の概念である。この液晶表示部2bの図柄表示領域21L,21C,21R(所定の領域)には、各リール(可変表示手段)に表示された図柄が透過された状態で表示される。
【0034】
反射領域36Aは、入射した光を反射し、液晶表示部の領域のうち、上記非反射領域36BL,36BC,36BR以外の領域である。
【0035】
本実施の形態では、液晶表示部2bには、図柄表示領域21L,21C,21Rが設けられている。図柄表示領域21L,21C,21Rは、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられる。図柄表示領域21L,21C,21Rには、リール3L,3C,3R上に配置された図柄が透過表示される。具体的には、各図柄表示領域21L,21C,21Rには、対応するリール3L,3C,3Rが回転状態の場合、又は、対応する停止ボタン11L,11C,11Rが停止操作可能な状態の場合、リール3L,3C,3R上に配置された図柄が、遊技者が視認し易いように透過表示される。
【0036】
窓枠表示領域22L,22C,22Rは、所定の形状からなる枠を示す枠画像である。具体的に、窓枠表示領域22L、22C、22Rは、各図柄表示領域21L,21C,21Rを囲むように設けられ、リール3L,3C,3R上に配置された図柄の表示窓の枠の画像を構成する。
【0037】
演出表示領域23は、液晶表示部2bの領域のうち、図柄表示領域21L、21C、21R及び窓枠表示領域22L、22C、22R以外の領域である。この演出表示領域23には、演出画像が表示される。
【0038】
また、演出表示領域23には、ボーナスの入賞成立を実現可能であることを確定的に報知する画像(いわゆるWINランプ16を表したもの)の表示が行われる。さらに、演出表示領域23には、遊技の興趣を増大するための演出、遊技者が遊技を有利に進めるために必要な情報などの表示が行われる。
【0039】
図4は、各リール3L、3C、3Rに表された複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には“00”〜“20”のコードナンバーが付され、データテーブルとして、後述するROM42に格納されている。各リール3L,3C,3R上には、「青7」、「赤7」、「BAR」、「ベル」、「プラム」、「リプレイ(Replay)」及び「チェリー」の図柄で構成される図柄列が表されている。各リール3L,3C,3Rは、図柄列が矢印方向に移動するように回転駆動される。
【0040】
本実施の形態の遊技機1において、遊技者は、通常の遊技状態である一般遊技状態、多数のコインを獲得可能なBB遊技中一般遊技状態、「RB遊技状態」において、遊技を行うことができる。
【0041】
図5は、各遊技状態における入賞図柄組合せに対応する入賞役及び払い出し枚数を示したものである。
【0042】
遊技状態としては、一般遊技状態(この状態にあることを「一般遊技中」という)、BB中一般遊技状態(この状態にあることを「BB作動中」という)、「RB遊技状態」(この状態にあることを「RB作動中」という)の3つがある。
【0043】
また、一般遊技状態をBB又はRBに内部当選しているか否かによって更に区分することもあるが、内部当選する可能性のある入賞役については同様であることから、図5における区分は上述した3状態で区分している。なお、内部当選する可能性のある入賞役の種類は、いわゆる確率抽選テーブル(後述する)によって定まるものであり、この確率抽選テーブルは、各遊技状態毎に設けられている。従って、同一の遊技状態の遊技では、内部当選する可能性のある入賞役の種類が同一となる。
【0044】
「BB遊技状態」は、遊技者にとって最も有利な遊技状態である。一般遊技状態において、有効ラインに沿って「青7−青7−青7」、又は「赤7−赤7−赤7」が並んだときは、BBの入賞が成立し、15枚のメダルが払い出されると共に、次の遊技の遊技状態が「BB遊技状態」となる。一回のBBは、BB中一般遊技状態を30遊技した場合、もしくは「RB遊技状態」に3回移行し、3回目のRBが終了したところで終了する。そして、「BB遊技状態」が終了すると、一般遊技状態に移行する。なお、「BB遊技状態」は、BB中一般遊技状態及び「RB遊技状態」を含むものである。
【0045】
「RB遊技状態」は、一般遊技状態及びBB中一般遊技状態においてRBの入賞が成立することにより発生する。「一般遊技状態」では、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「BAR−BAR−BAR」であるとき、又は「BB中一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「Replay−Replay−Replay」であるとき(いわゆる「JAC IN」)に発生し、15枚のメダルが払い出される。「一般遊技状態」から始まるRBを通常RB、「BB中一般遊技状態」から始まるRBをBB中のRBと区別する場合もあるが、本実施の形態では、特に区別しない。
【0046】
「RB遊技状態」は、1枚のメダルを投入することにより、所定の図柄組合せ「Replay−Replay−Replay」が揃い、15枚のメダルを獲得できる入賞役に当たりやすい遊技状態である。1回の「RB遊技状態」において遊技可能な最大の遊技回数(これを「RB遊技可能回数」という)は、12回である。また、この「RB遊技状態」において、入賞できる回数(これを「RB遊技入賞可能回数」という)は、8回までである。即ち、この「RB遊技状態」は、遊技回数が12回に達するか、又は入賞回数が8回に達した場合に終了する。そして、「RB遊技状態」が終了すると、一般遊技状態に移行する。
一般遊技状態において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「Replay−Replay−Replay」であるときは、再遊技の入賞が成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者は、メダルを消費することなく遊技を行うことができる。
【0047】
なお、一般遊技状態及びBB中一般遊技状態では、「プラムの小役」や「チェリーの小役」などの入賞成立が可能であるが、その払い出し枚数は図5のとおりである。
【0048】
図6は、遊技機1の内部構成を示すブロック図である。遊技機1は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路81と、主制御回路81と電気的に接続されている各種のアクチュエータと、主制御回路81から送信される制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示部2b及びスピーカ12L,12Rを制御する副制御回路82とを有する。
【0049】
主制御回路81は、1つの回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ40を有する。マイクロコンピュータ40は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うメインCPU41と、記憶手段としてのROM42及びRAM43とを有する。
【0050】
メインCPU41には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路44と、分周器45と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器46と、サンプリング回路47とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段は、マイクロコンピュータ40内に設けられても良い。即ち、メインCPU41が、予め設定されたプログラムに従って、乱数サンプリングを実行するようにしてもよい。この場合、乱数発生器46及びサンプリング回路47は省略可能である。また、乱数発生器46及びサンプリング回路47は、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておいてもよい。
【0051】
マイクロコンピュータ40のROM42には、例えば、スタートレバー10を操作する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル(詳細な説明は後述する)と、副制御回路82へ送信するための各種の制御指令(コマンド)が格納されている。これらのコマンドには、例えば、「デモ表示コマンド」、「スタートコマンド」、「ボーナス遊技状態変更指示コマンド」、「遊技メダル投入コマンド」、「リール回転コマンド」、「ウェイトコマンド」、「リール停止コマンド」がある。これらのコマンドの詳細な説明は後述する。
【0052】
なお、副制御回路82から、主制御回路81へデータ(コマンド、情報など)が送られることはなく、主制御回路81から副制御回路82への一方向でデータが送られる。
【0053】
設定ボタン64は、複数のペイアウト率に対応する設定値のうち、いずれかの設定値に設定するための設定手段である。具体的な説明は、以下のとおりである。例えば、ペイアウト率の設定値は、「1」〜「6」の6段階に設定される。各設定値は、それぞれ、94%〜106%の範囲における6段階のペイアウト率に対応している。一般的には、設定値1が最もペイアウト率が低い場合に対応しており、設定値6は、最もペイアウト率が高い場合に対応している。そして、例えば、従業員が電源スイッチを一旦オフにした後、設定用鍵型スイッチ63をオンにした状態で電源スイッチをオンにする。これにより、設定ボタン64の操作が可能になる。そして、従業員が設定ボタン64を操作することにより、複数の設定値のうち、いずれかの設定値に設定することができる。設定された設定値は、メインCPU41に送られ、保持される。
【0054】
また、マイクロコンピュータ40のROM42には、入賞成立に関する複数の有効ラインのうち、所定の1つの有効ライン上に、所定の図柄の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブルが、内部当選役ごとに、複数格納されている。具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
【0055】
例えば、5本の入賞成立に関するラインが有効になるような遊技を、遊技者が行う場合を考える。以下、有効化された入賞成立に関するラインを有効ラインという。例えば、上述したトップライン100a、センターライン100b、ボトムライン100c、クロスダウンライン100d、クロスアップライン100eが有効ラインであるとする。そして、ROM42には、内部当選役ごとに、複数の停止制御テーブルが格納されている。ROM42には、例えば、1つの所定の内部当選役(ベルの小役)には、3つ(複数)の停止制御テーブル(第1停止制御テーブル、第2停止制御テーブル、第3停止制御テーブル)が対応づけられているとする。
【0056】
なお、ROM42には、所定のはずれ役(例えば、ベル−ベル−プラムの組み合わせなど)に対応する複数の停止制御テーブルが格納されていてもよい。
【0057】
第1停止制御テーブルは、5つの有効ラインのうち、センターラインに対応する有効ライン(有効入賞ライン)上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶようにするための停止制御テーブルである。図7は、第1停止制御テーブルの一例を示す図である。
第1停止制御テーブルにおいては、各停止操作位置と、これに対応する停止制御位置とが示されている。停止操作位置は、リール3L、3C、3Rに対応して設けられた停止ボタン11L、11C、11Rが操作(停止操作)されたとき、センターライン100bに位置していた図柄のコードナンバーを表す。停止制御位置は、上述のようにして、停止操作が行われたリールが停止したとき、センターライン100bの位置に停止表示される図柄のコードナンバーを表す。本実施の形態では、いわゆる滑りコマ数を最大4コマとしている。
【0058】
例えば、左のリール3Lの回転中において、コードナンバー“05”の“赤7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“03”の“ベルの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0059】
同様にして、真ん中のリール3C、右のリール3Rの回転中において、ベルの図柄でない図柄がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、ベルの図柄がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、真ん中のリール3C、右のリール3Rは、停止制御される。この第1停止制御テーブルは、例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)及び有効ライン1(センターライン)と対応づけられている。
【0060】
第2停止制御テーブルは、5つの有効ラインのうち、クロスダウンラインに対応する有効ライン(有効入賞ライン)上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶようにするための停止制御テーブルである。図8は、第2停止制御テーブルの一例を示す図である。 第2停止制御テーブルにおいては、各停止操作位置と、これに対応する停止制御位置とが示されている。停止操作位置と停止制御位置の説明は、上述したとおりである。
【0061】
例えば、左のリール3Lの回転中において、コードナンバー“05”の“赤7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“04”の“リプレイの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0062】
また、例えば、真ん中のリール3Cの回転中において、コードナンバー“04”の“チェリーの図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“03”の“ベルの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0063】
また、例えば、右のリール3Rの回転中において、コードナンバー“08”の“青7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“04”の“プラムの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0064】
このように停止制御されることによって、各リールが停止したとき、遊技者による停止操作のタイミングによっては、クロスダウンラインに対応する有効入賞ライン上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶことになる。この第2停止制御テーブルは、例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)及び有効ライン2(クロスダウンライン)と対応づけられている。
【0065】
第3停止制御テーブルは、5つの有効ラインのうち、トップラインに対応する有効ライン(有効入賞ライン)上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶようにするための停止制御テーブルである。図9は、第3停止制御テーブルの一例を示す図である。
第3停止制御テーブルにおいては、各停止操作位置と、これに対応する停止制御位置とが示されている。第3停止制御テーブルにおいては、各停止操作位置と、これに対応する停止制御位置とが示されている。停止操作位置と停止制御位置の説明は、上述したとおりである。
【0066】
例えば、左のリール3Lの回転中において、コードナンバー“05”の“赤7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“04”の“リプレイ”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0067】
また、例えば、真ん中のリール3Cの回転中において、コードナンバー“03”の“ベルの図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“20”の“チェリーの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、真ん中のリール3Cは、停止制御される。
【0068】
また、例えば、右のリール3Rの回転中において、コードナンバー“08”の“青7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“06”の“リプレイの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、右のリール3Rは、停止制御される。
【0069】
このように停止制御されることによって、各リールが停止したとき、遊技者による停止操作のタイミングによっては、トップラインに対応する有効入賞ライン上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶことになる。この第3停止制御テーブルは、例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)及び有効ライン3(トップライン)と対応づけられている。
【0070】
また、ROM42(格納手段)には、所定の内部当選役(ベルの小役)以外の1又は複数の内部当選役に対応する停止制御テーブルが、格納されている。1つの内部当選役に対して、例えば、5つの停止制御テーブルが対応づけられている。各停止制御テーブルは、5つの有効ラインのうち、1つの有効ライン(センターライン、トップライン、ボトムライン、クロスダウンライン、クロスアップラインのいずれかの有効ライン)上に、所定の図柄の組み合わせが沿って並ぶようにするためのテーブルである。これらの停止制御テーブルにおいては、各リール3L、3C、3Rの停止操作位置と停止制御位置とが示されている。
【0071】
例えば、内部当選役(プラムの小役)には、1つの有効ライン(センターライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブル、1つの有効ライン(トップーライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブル、1つの有効ライン(ボトムライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブル、1つの有効ライン(クロスダウンライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブル、1つの有効ライン(クロスアップライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブルが対応づけられている。
【0072】
ROM42には、各乱数値範囲と、有効ラインを示す情報とが対応づけられている第1対応テーブルが、内部当選役ごとに、格納されている。例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)に対応する第1対応テーブルにおいては、乱数値範囲1には、有効ライン1(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲2には、有効ライン2(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲3には、有効ライン3(トップライン)を示す情報が対応づけられている。この結果、複数の有効ラインの各有効ラインは、それぞれ、乱数値の範囲と対応づけられているといえる。
【0073】
また、各内部当選役に対応する第1対応テーブルにおいては、例えば、乱数値範囲1(0から23)には、有効ライン1(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲2(24から47)には、有効ライン2(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲3(48から71)には、有効ライン3(トップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲4(72から100)には、有効ライン4(クロスアップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲5(101から127)には、有効ライン5(ボトムライン)を示す情報が対応づけられている。
【0074】
マイクロコンピュータ40からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(1−BETランプ17a、2−BETランプ17b、最大BETランプ17c、WINランプ16、メダル投入ランプ24,遊技開始表示ランプ25)と、各種表示部(払出表示部18、クレジット表示部19、役物作動回数表示部20)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路51の命令により所定枚数のメダルを払い出す遊技価値付与手段としてのホッパー(払い出しのための駆動部を含む)50と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ59L,59C,59Rとがある。
【0075】
また、メインCPU41には、ステッピングモータ59L,59C,59Rを駆動制御するモータ駆動回路49と、ホッパー50を駆動制御するホッパー駆動回路51と、各種のランプを駆動制御するランプ駆動回路55と、各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路58とが、I/Oポート48を介して、接続されている。
【0076】
ここで、モータ駆動回路49は、入賞成立に関連するラインを示す複数の有効ライン上に、メインCPU41により決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、各リールの可変表示動作の停止制御を行う停止制御手段でもある。これらの駆動回路49、51、55、58は、それぞれ、メインCPU41から出力される駆動指令などの制御信号を取得し、取得した制御信号に基づいて、各アクチュエータ(各種ランプなど)の動作を制御する。
【0077】
また、マイクロコンピュータ40は、以下のような入力発生手段から出力された信号を取得することにより、上述した制御信号を出力する。このような入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ111、2−BETスイッチ112、最大BETスイッチ113、C/Pスイッチ7、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路56、リール位置検出回路60、払出完了信号回路61、設定用鍵型スイッチ63、設定ボタン64がある。これらも、I/Oポート48を介して、メインCPU41に接続されている。
【0078】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー10の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口6に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路56は、各停止ボタン11L,11C,11Rの押圧操作に応じて、停止を示す信号であるリール停止信号を発生し、メインCPU41に出力する。但し、メインCPU41が取得したリール停止信号を有効なものとして扱うのは、後述するように、一定の場合(例えば、各リールの回転が開始した場合又は各リールの回転速度が一定速度になった場合)である。
【0079】
また、リール停止信号には、停止ボタンを特定する情報が含まれている。そして、メインCPU41は、上記停止ボタンを特定する情報に基づいて、上記停止ボタンに対応するリールを停止させるように、モータ駆動回路49に指示する。
【0080】
リール位置検出回路60は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をメインCPU41へ送る。払出完了信号回路61は、メダル検出部50Sの計数値(ホッパー50から払出されたメダルの枚数)が所定の枚数データに達したとき、メダル払出完了を検知するための信号を発生し、メインCPU41へ送る。
【0081】
乱数発生器46は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路47は、スタートレバー10が操作された後の適宜のタイミングで、発生した乱数のなかから、1個の乱数をサンプリングする。
【0082】
メインCPU41は、内部当選役を決定する内部当選決定手段でもある。メインCPU41は、サンプリングされた乱数と、ROM42内に格納されている確率抽選テーブルとに基づいて、内部当選役を決定する。内部当選役が決定された後、メインCPU41が使用する「停止制御テーブル」を選択するために、再度、乱数のサンプリング処理が行われる。
【0083】
以下、図10を参照して、確率抽選テーブルについて説明する。これらの確率抽選テーブルは、確率抽選処理において参照されるものである。図10では、一般遊技中において使用される確率抽選テーブルと、BB中一般遊技中において使用される確率抽選テーブルとが示されている。いずれの確率抽選テーブルも、各遊技の内部当選役を決定するために用いられる。
【0084】
いずれのテーブルにおいても、乱数範囲は0〜16383であり、この範囲にある数値から抽出される一の数値を用いて、内部当選役が決定される。例えば、一般遊技中において、抽出された乱数値が2851の場合、この遊技の内部当選役は「ベル」となる。また、一般遊技中において、抽出された乱数値が11036〜16383の場合には、その遊技の内部当選役はハズレとなる。
【0085】
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L,59C,59Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM43の所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスを生成する。これらのリセットパルスは、リール位置検出回路60を介して、メインCPU41に入力される。
【0086】
メインCPU41は、得られたリセットパルスに基づいて、RAM43に書き込まれている駆動パルスの計数値を“0”にクリアする。これにより、RAM43内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0087】
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置と、リール外周面上に描かれた図柄とが対応づけられた図柄テーブルが、ROM42内に格納されている。具体的には、この図柄テーブルでは、上述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードと、が対応づけられている。
【0088】
更に、ROM42内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応づけられている。左のリール3L、中央のリール3C、右のリール3Rの停止制御が行われるときと、全リール停止後の入賞の判定(確認)が行われるときに、上記の入賞図柄組合せテーブルの参照処理が行われる。
【0089】
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、メインCPU41は、遊技者が停止ボタン11L,11C,11Rを操作したタイミングでリール停止信号回路56から送られるリール停止信号と、選択された「停止制御テーブル」とに基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路49に送る。詳細な説明は、後述する。
【0090】
なお、本実施の形態では、全てのリールが回転しているときに行われる停止操作を「第1停止操作」、次に行われる停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる停止操作を「第3停止操作」という。そして、後述するリール停止コマンドに、第1停止操作であるか、第2停止操作であるか、第3停止操作であるかを示す情報が含まれる。
【0091】
メインCPU41は、所定の内部当選役を決定した場合、複数の有効ラインのうち、モータ駆動回路49が所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する決定手段でもある。例えば、メインCPU41は、所定の内部当選役を決定した場合に発生した乱数のうち、一の乱数を取得し、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、上記所定の有効ラインとして決定する。具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
【0092】
メインCPU41は、上述したようにして、所定の内部当選役(ベルの小役)を決定すると、以下の処理を行う。メインCPU41は、例えば、乱数発生器46を用いて、0から127までの乱数を発生させ、一の乱数を取得(サンプリング)する。そして、メインCPU41は、ROM42から、上記所定の内部当選役に対応する第1対応テーブルを取得する。そして、メインCPU41は、第1対応テーブルを参照して、取得した一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、モータ駆動回路49が所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインとして、決定する。そして、メインCPU41は、上記所定の内部当選役(ベルの小役)と、決定した有効ラインとに対応する停止制御テーブルを、ROM42から取得する。
【0093】
なお、メインCPU41は、上述したようにして、所定の内部当選役(ベルの小役)以外の内部当選役を決定した場合でも、モータ駆動回路49が内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定し、上記内部当選役と、決定した所定の有効ラインとに対応する停止制御テーブルを、ROM42から取得する。
【0094】
そして、遊技者が左の停止ボタン11Lの操作を行うと、リール停止信号回路56は、第1停止操作を示す信号をメインCPU41に送信する。メインCPU41は、第1停止操作を示す信号を取得したとき、センターラインに位置するリール3L上の図柄のコードナンバーを示す信号をリール位置検出回路60から取得する。
【0095】
そして、メインCPU41は、取得したコードナンバー(停止操作位置に対応するコードナンバー)と、取得した停止制御テーブルとに基づいて、停止制御位置に対応するコードナンバーを取得する。そして、メインCPU41は、遊技者による停止操作のタイミングによっては、リール3Lが停止したとき、センターラインに位置するリール3L上の図柄のコードナンバーが、上記停止制御位置に対応するコードナンバーとなるように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。
【0096】
具体的には、例えば、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけリールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。モータ駆動回路49は、上記指示を実行する。
【0097】
そして、遊技者が真ん中の停止ボタン11C、右の停止ボタン11Rの操作を行った場合も上述の場合と同様にして、メインCPU41は、以下の処理を行う。メインCPU41は、遊技者による停止操作のタイミングによっては、リールが停止した場合、センターラインに位置するリール上の図柄のコードナンバーが、上記停止制御位置に対応するコードナンバーとなるように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。モータ駆動回路49は、上記指示を実行する。
【0098】
また、メインCPU41は、例えば、ROM42から、スタートコマンドを取得した場合、以下の処理を行う。メインCPU41は、決定した内部当選役が所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)であるか否かを判断する。決定した内部当選役が所定の内部当選役でない場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。一方、決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。
内部当選した入賞役の入賞成立を示す停止態様である場合、メインCPU41は、払出指令信号をホッパー駆動回路51に送る。ホッパー駆動回路51は、ホッパー50に対して、所定数のメダルの払出しを行わせる。この際、メダル検出部50Sは、ホッパー50から払い出されるメダルの枚数を計測し、その計測値が指定された数に達したときに、メダル払出完了信号をメインCPU41に送る。これにより、メインCPU41は、ホッパー駆動回路51に対して、ホッパー50の駆動を停止させ、ホッパーによる「メダルの払い出し処理」を終了させる。
【0099】
また、メインCPU41は、スタートスイッチ6Sから送られたスタートレバー10の操作の検出を示す検出信号を取得すると、モータ駆動回路49に各リール3L、3C、3Rの可変表示の開始に関する制御動作を行うように指示する。これにより、各リール3L、3C、3Rは、モータ駆動回路49の制御に基づいて、可変表示動作を開始する。
【0100】
また、メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、各リールの回転動作が開始したと認識した場合、リール回転コマンドを副制御回路82に送信することもできる。なお、メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、各リールの回転速度が一定速度に達したと認識した場合、リール回転コマンドを副制御回路82に送信するようにしてもよい。サブCPU84は、リール回転コマンドに基づいて、リールの回転開始又はリールの回転速度が一定速度になったことを認識する。
【0101】
また、サブCPU84は、例えば、以下のようにして、全リールの回転動作が停止したことを認識してもよい。メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、全リールの回転動作が停止したと認識した場合、入賞役を検索し、入賞コマンドを副制御回路82に送る。上記入賞コマンドは、後述するサブCPU84に送られる。サブCPU84は、上記入賞コマンドの取得に基づいて、全リールの回転動作が停止したことを認識できるようにしてもよい。
【0102】
図11は、本実施の形態の副制御回路82を示すブロック図である。副制御回路82は、主制御回路81からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示部2bの表示制御及びスピーカ12L,12Rからの音の出力制御を行う。この副制御回路82は、主制御回路81を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)83と、液晶表示部2bの表示制御手段としての画像制御回路91と、スピーカ12L,12Rにより出力される音を制御する音源IC88と、増幅器としてのパワーアンプ89とを有する。
【0103】
サブマイクロコンピュータ83は、主制御回路81から送信された制御指令に従って制御動作を行うサブCPU84と、記憶手段としてのプログラムROM85と、ワークRAM86とを有する。なお、副制御回路82には、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路が設けられていないが、サブCPU84は、予め設定されたプログラムに従って、乱数サンプリング処理を実行することができる。
【0104】
プログラムROM85は、サブCPU84により実行される制御プログラムを格納する。ワークRAM86は、上記制御プログラムをサブCPU84で実行するときの一時的な記憶手段である。
【0105】
画像制御回路91は、画像制御CPU92と、画像制御ワークRAM93と、画像制御プログラムROM94と、画像ROM96と、ビデオRAM97と、画像制御IC98とを有する。画像制御プログラムROM94は、液晶表示部2bでの表示に関する画像制御プログラムや演出テーブルを格納する。
【0106】
画像制御CPU92は、サブマイクロコンピュータ83で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムROM94内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示部2bでの表示内容(演出画像パターン)を決定する。画像制御ワークRAM93は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU92が実行するときの一時的な記憶手段である。画像ROM96は、各種の画像(例えば、動画像、静止画像、これらの組み合わせなど)を形成するためのドットデータを格納する。画像制御IC98は、画像ROM96に格納されたドットデータに基づいて、画像制御CPU92で決定された演出画像パターンに応じた画像を生成し、液晶表示部2bに出力する。ビデオRAM97は、画像制御IC98で画像を形成するときの一時的な記憶手段である。
【0107】
画像制御プログラムROM94には、各有効ラインと、有効ラインに関連する演出画像を特定するための情報である演出画像パターンとが対応づけられた演出テーブルが格納されている。この演出テーブルの一例を図12に示す。この演出テーブルにおいては、各有効ラインと、乱数値の範囲と、演出画像パターンが対応づけられている。各演出画像パターン1〜6は、1遊技の間に表示される演出画像を特定するための情報である。
【0108】
例えば、演出画像パターン1、2に従って実行される一連の演出画像は、有効ライン1(例えば、トップライン)上に、所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す表示態様である。ここで、演出画像パターン1に従って実行される一連の演出画像と、演出画像パターン2に従って実行される一連の演出画像と、は、基本的な表示態様は同じであるが、例えば、演出画像の表示タイミングが異なる。例えば、演出画像パターン1に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の早い時期(例えば、停止ボタンの受付が有効になる前)に表示され、演出画像パターン2に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の遅い時期(例えば、全リールの回転が停止した後)に表示される。
【0109】
例えば、演出画像パターン3、4に従って実行される一連の演出画像は、有効ライン2(例えば、センターライン)上に、所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す表示態様である。ここで、演出画像パターン3に従って実行される一連の演出画像と、演出画像パターン4に従って実行される一連の演出画像と、は、基本的な表示態様は同じであるが、例えば、演出画像の表示タイミングが異なる。例えば、演出画像パターン3に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の早い時期(例えば、停止ボタンの受付が有効になる前)に表示され、演出画像パターン4に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の遅い時期(例えば、全リールの回転が停止した後)に表示される。
【0110】
例えば、演出画像パターン5、6に従って実行される一連の演出画像は、有効ライン3(クロスダウンライン)上に、所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す表示態様である。ここで、演出画像パターン5に従って実行される一連の演出画像と、演出画像パターン6に従って実行される一連の演出画像と、は、基本的な表示態様は同じであるが、例えば、演出画像の表示タイミングが異なる。例えば、演出画像パターン5に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の早い時期(例えば、停止ボタンの受付が有効になる前)に表示され、演出画像パターン6に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の遅い時期(例えば、全リールの回転が停止した後)に表示される。
【0111】
サブCPU84と画像制御CPU92とは、上記演出テーブルを参照して、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに対応する演出画像パターンを取得する取得手段である。この処理の具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
【0112】
メインCPU41は、上述のようにして、所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)を決定した場合に、所定の有効ラインを決定した後、上記所定の有効ラインを示す情報を含むスタートコマンドをサブCPU84に送信する。ここで、サブCPU84は、上述した乱数発生器46の機能とサンプリング回路47の機能とを有する。サブCPU84は、スタートコマンドを取得した場合、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、発生した乱数のなかから、一の乱数をサンプリングする。サンプリングした一の乱数は、画像制御CPU92に送られる。画像制御CPU92は、演出テーブルを参照して、スタートコマンドに含まれる所定の有効ラインを示す情報と、サンプリングした乱数が含まれる乱数値範囲と、に対応する演出画像パターンを決定し、取得する。
【0113】
液晶表示部2bは、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知する報知手段でもある。例えば、液晶表示部2bは、画像制御CPU92により取得された演出画像パターンに基づいて、上記所定の有効ラインに関連する演出画像を表示することにより、遊技者に対して、上記所定の有効ラインに関する情報を報知する報知手段でもある。具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
【0114】
画像制御IC98は、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1など)に基づいて、その演出画像パターンに従った演出画像を生成するためのドットデータを画像ROM96から取得する。画像制御IC98は、取得したドットデータに基づいて、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を生成する。画像制御IC98は、生成した演出画像を液晶表示部2bに表示させるように、制御する。この結果、液晶表示部2bは、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を表示する。これにより、液晶表示部2bは、上記所定の有効ライン(例えば、有効ライン1(例えば、トップライン))に関する情報を示す演出画像を表示する。
【0115】
以下、主制御回路81から、副制御回路82に送信するコマンドについて説明する。図13,14は、上記コマンドの一例を示すものである。コマンドの送信は主制御回路81から副制御回路82への方向に対してのみ行われる。主制御回路81と副制御回路82とは、16本のデータ信号線と1本の信号線とを介して、接続されている。これらのコマンドは2バイト、4バイトまたは6バイト構成になっている。16本のデータ信号線で上記コマンドが送信されるために、1,2または3シーケンスで、送信される。
【0116】
例えば、スタートコマンドの場合は、遊技内部当選役の種別、遊技状態、所定の有効ラインを示す情報が、主制御回路81から副制御回路82に送信される。また、図13,図14に示したコマンドは、一例であり、副制御回路82で行う制御に必要なコマンドが主制御回路81から副制御回路82に送信される。
【0117】
なお、本実施の形態の遊技機1は、回胴式遊技機1(パチスロ遊技機1など)に限定されるものでなく、パチンコ遊技機1などの他の遊技機1であってもよい。遊技機1における動作は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータにおいて、専用プログラムを実行することにより、実現できる。また、遊技機1を擬似的に実現可能にするプログラムは、家庭用ゲーム機で用いることができる。さらに、プログラムは記録媒体に記録されることができる。この記録媒体は、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、ICチップ、カセットテープなどがある。
【0118】
(動作)
次に、上述した遊技機1を用いた遊技動作を以下に説明する。図15から図20は、本実施の形態の制御処理を説明するためのフローチャート図である。
【0119】
初めに、電源が投入される(ステップ2、以下、ステップをSTという)。メインCPU41は、メインCPU41の全出力ポートを初期化する(ST4)。続いて、メインCPU41は、遊技機1のパワーダウンエラーであるか否かを判断する(ST6)。ここで、遊技機1のパワーダウンエラーの場合は、ST4の処理が行われ、遊技機1のパワーダウンエラーでない場合は、ST8の処理が行われる。
【0120】
ST8の処理では、メインCPU41の初期化が行われる。続いて、メインCPU41は、RAMエラーであるか否かを判断する(ST10)。ここで、RAMエラーであると判断された場合には、メインCPU41は、RAMエラーの表示を、払出表示部18に表示させる。その後、ST10の処理が行われる。
【0121】
具体的には、メインCPU41は、7セグメントLEDにより構成される払出表示部18に「rr」という表示を行わせる。ここで、RAMエラーとは、RAM43が正常に読み書き処理を行えない状態をいう。
【0122】
そして、RAMエラーでないと判断された場合には、メインCPU41は、設定用鍵型スイッチ(キースイッチ)63が「オン」であるか否かを判断する(ST12)。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。ST2の処理にて、例えば、従業員が設定用鍵型スイッチ63をオンにした状態で電源スイッチをオンにする。すると、設定用鍵型スイッチ63がオンであることを示す信号がメインCPU41に送信される。メインCPU41は、設定用鍵型スイッチ63がオンであることを示す信号を取得したか否かに基づいて、設定用鍵型スイッチ(キースイッチ)63が「オン」であるか否かを判断する。
【0123】
設定用鍵型スイッチ63が「オン」であると判断された場合は、メインCPU41は、設定値を示す信号を取得する(ST14)。そして、メインCPU41は、設定値を保持する。具体的な説明は、以下のとおりである。設定用鍵型スイッチ63をオンにした状態で電源スイッチをオンにすると、設定ボタン64の操作が可能になる。例えば、従業員は、設定ボタン64を用いて、6段階の設定値のうち、いずれか1つの設定値に設定する。すると、設定ボタン64により設定された設定値を示す信号がメインCPU41に送信される。その後、ST24の処理が行われる。また、設定用鍵型スイッチ63が「オフ」であると判断された場合、ST16の処理が行われる。
【0124】
メインCPU41は、バッテリーバックアップが正常であるか否かを判断する(ST16)。バッテリーバックアップが正常であると判断された場合、メインCPU41は、RAM43の未使用領域に書き込まれている情報を消去した後、メインCPU41の全レジスタを電源遮断時における出力状態に復帰させる(ST18)。そして、メインCPU41は、メインCPU41の入力ポートを電源復帰時の状態に更新し、上記全レジスタを電源遮断時の状態に復帰する(ST20)。
【0125】
バッテリーバックアップが正常でないと判断された場合、メインCPU41は、各種の初期値をセットする(ST22)。この際、メインCPU41は、ペイアウト率に関する設定値もセットする。続いて、メインCPU41は、RAM43の全領域に書き込まれている情報を消去する(ST24)。ここで、ST24以降の処理は、ST12の処理において設定用鍵型スイッチ63が「オン」であると判断され、設定値を示す信号が取得された場合にも、行われる。
【0126】
続いて、メインCPU41は、設定値を含む各種の値を格納し(ST26)、通信データの初期化を行う(ST28)。そして、メインCPU41は、遊技終了時のRAM43の記憶内容を消去する(ST30)。
【0127】
続いて、メインCPU41は、メダルの自動投入の要求があるか否か、即ち、前回の遊技でリプレイに入賞したか否かを判断する(ST32)。この際、自動投入の要求には、自動投入が要求されているメダル数が対応づけられている。メダルの自動投入の要求があると判断した場合、メインCPU41は、上記自動投入の要求に対応するメダル数分のメダルを、自動投入する(ST34)。
【0128】
また、メインCPU41は、副制御回路82にメダル投入コマンドを送信する(ST36)。その後、ST40の処理が行われる。
【0129】
メダルの自動投入の要求がないと判断した場合には、メインCPU41は、メダル投入口6にメダルが投入されたか、又は、ベットボタンによる押圧操作が行われたかを判断する(ST38)。メダルの投入、上記押圧操作のいずれも行われない場合には、ST32の処理が行われる。メダルの投入、又は、上記押圧操作が行われた場合には、ST40の処理が行われる。
【0130】
ST40の処理では、メインCPU41は、スタートレバー10の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判断する。スタートスイッチ6Sからの入力がないと判断された場合、ST32の処理が行われる。
【0131】
スタートスイッチ6Sからの入力があると判断された場合、ST46の処理が行われる。また、メインCPU41は、ROM42に格納されている確率抽選テーブルを参照して、抽選用の一の乱数を抽出する(ST42)。この乱数抽出処理の具体的な説明は上述したとおりである。
【0132】
そして、メインCPU41は、現在の遊技状態を判断するための監視処理を行う(ST44)。そして、メインCPU41は、確率抽選処理を行う(ST46)。この処理では、メインCPU41は、ST42の処理で抽出された一の乱数値と、ST44の処理で判断された現在の遊技状態に対応する確率抽選テーブルとに基づいて、内部当選役を決定する。確率抽選テーブルにおいては、上述したように、各入賞役毎に、内部当選となる乱数値が予め定められている。
【0133】
次に、メインCPU41は、WINランプ点灯抽選処理を行う(ST48)。
【0134】
そして、メインCPU41は、モータ駆動回路49が、内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する(ST49)。
【0135】
この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。メインCPU41は、例えば、乱数発生器46を用いて、0から127までの乱数を発生させ、一の乱数を取得(サンプリング)する。そして、メインCPU41は、ROM42から、決定された内部当選役に対応する第1対応テーブルを取得する。そして、メインCPU41は、第1対応テーブルを参照して、取得した一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、モータ駆動回路49が、内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインとして、決定する。
【0136】
そして、メインCPU41は、停止制御テーブルの選択処理を行う(ST50)。このST50の処理の詳細な説明は、以下のとおりである。メインCPU41は、決定した内部当選役に対応する複数の停止制御テーブルのうち、決定した内部当選役と、決定した所定の有効ラインとに対応する停止制御テーブルを選択し、ROM42から取得する。
【0137】
そして、ST52の処理では、メインCPU41は、スタートコマンドを副制御回路82に送信する。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。メインCPU41は、決定した内部当選役が所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)であるか否かを判断する。決定した内部当選役が所定の内部当選役でない場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。一方、決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。
そして、メインCPU41は、現時点が、前の遊技から4.1秒経過しているか否かを判断する(ST54)。具体的には、メインCPU41は、ST62の処理でセットされた1遊技監視用タイマの値に基づいて、ST54の処理を行う。メインCPU41が、現時点が前の遊技から4.1秒経過したと判断した場合、ST62の処理が行われる。メインCPU41が、現時点が前の遊技から4.1秒経過していないと判断した場合、ST56の処理が行われる。
【0138】
ST56の処理では、メインCPU41は、ウェイトコマンドを副制御回路82に送信する。メインCPU41は、リール回転コマンドを送信するまでの間、ウェイトコマンドを、例えば、定期的に、送信し続ける。そして、メインCPU41は、遊技開始待ち時間消化処理を行う(ST58)。
【0139】
メインCPU41は、1遊技監視用タイマをセットする(ST62)。1遊技監視用タイマには、遊技者の停止ボタンの停止操作によらず、自動的にリールを停止させるための自動停止タイマが含まれる。
【0140】
メインCPU41は、モータ駆動回路49に対して、各リールの回転を行わせるように、指示する。モータ駆動回路49の制御により、各リールは、回転動作を開始する(ST63)。メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、各リールの回転動作が開始したと認識した場合、リール回転コマンドを副制御回路82に送信する(ST64)。 なお、メインCPU41は、モータ駆動回路49に、各リールの回転を行わせるように、指示する前に、リール回転開始に関する初期化処理を行う。具体的には、CPU41は、リールの回転情報(回転ピッチなど)を記憶するRAM43の領域を初期化する。また、ST64の処理においては、メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、各リールの回転速度が一定速度になったと認識した場合、リール回転コマンドを副制御回路82に送信するようにしてもよい。
【0141】
メインCPU41は、停止ボタンがオンであるか否かを判断する(ST66)。具体的には、メインCPU41は、いずれかの停止ボタンが操作されたか否かを判断する。いずれかの停止ボタンが操作されたと判断された場合、ST70の処理が行われる。停止ボタンが操作されないと判断された場合、ST68の処理が行われる。
【0142】
ST68の処理では、メインCPU41は、自動停止タイマの設定値が「0」であるか否かを判断する。そして、自動停止タイマの値が「0」であると判断された場合、ST70の処理が行われる。自動停止タイマの値が「0」でないと判断された場合、ST66の処理が行われる。
【0143】
ST70の処理では、メインCPU41は、例えば、決定された内部当選役と、停止操作時におけるリールの回転位置と、取得された停止制御テーブルとに基づいて、滑りコマ数を決定する。そして、メインCPU41は、滑りコマ数だけリールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。このST70の処理の詳細な説明は、以下のとおりである。図21は、ST70の処理を説明するためのフローチャート図である。
【0144】
遊技者が停止ボタンの操作を行うと、リール停止信号回路56は、停止操作(第1停止操作、第2停止操作又は第3停止操作)を示す信号をメインCPU41に送信する(ST150)。メインCPU41は、停止操作を示す信号を取得したとき、センターラインに位置するリール(上記停止ボタンに対応するリール)上の図柄のコードナンバーを示す信号をリール位置検出回路60から取得する(ST152)。
【0145】
そして、メインCPU41は、取得したコードナンバー(停止操作位置に対応するコードナンバー)と、取得した停止制御テーブルとに基づいて、停止制御位置に対応するコードナンバーを取得する。そして、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけ上記リールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する(ST154)。
【0146】
例えば、遊技者が最初に左の停止ボタンの操作を行うと、リール停止信号回路56は、第1停止操作を示す信号をメインCPU41に送信する。この第1停止操作を示す信号には、左の停止ボタン11Lの操作を示す情報が含まれる。そして、上述のようにして、メインCPU41は、センターラインに位置する左リール3L上の図柄のコードナンバーを示す信号をリール位置検出回路60から取得する。そして、メインCPU41は、取得したコードナンバーと、選択した停止制御テーブルとに基づいて、停止制御位置に対応するコードナンバーを取得する。そして、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけ左リールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。
【0147】
また、例えば、遊技者が次に真ん中の停止ボタン11Cの操作を行う場合には、リール停止信号回路56は、第2停止操作を示す信号をメインCPU41に送信する。この第2停止操作を示す信号には、真ん中の停止ボタン11Cの操作を示す情報が含まれる。そして、同様にして、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけ真ん中のリール3Cの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。
【0148】
また、例えば、遊技者が最後に右の停止ボタン11Rの操作を行う場合には、リール停止信号回路56は、第3停止操作を示す信号をメインCPU41に送信する。この第3停止操作を示す信号には、右の停止ボタン11Rの操作を示す情報が含まれる。そして、同様にして、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけ右リール3Rの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。
【0149】
そして、ST72の処理では、メインCPU41は、モータ駆動回路49に対して、ST70の処理で決定された滑りコマ数に基づいて、リールの停止制御を行うように指示すると、モータ駆動回路49は、上記指示を実行する。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけリールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。モータ駆動回路49は、上記指示を実行する。このST72の処理は、左リール、真ん中のリール、右リールに対して行われる。
【0150】
次に、メインCPU41は、リール停止コマンドを副制御回路82に送信する(ST74)。このリール停止コマンドには、停止制御がなされたリールに関する情報、停止制御に関する停止操作が第1停止操作であるか、第2停止操作であるか、第3停止操作であるかを示す情報などが含まれる。
【0151】
そして、メインCPU41は、全てのリールが停止したか否かを判断する(ST76)。全てのリールが停止した場合は、ST78の処理が行われる。全てのリールが停止していないときは、ST66の処理が行われる。
【0152】
そして、遊技終了時の演出処理が行われた後、メインCPU41は、入賞検索処理を行う(ST78)。そして、メインCPU41は、入賞コマンドを副制御回路82に送信する(ST80)。上記入賞コマンドは、サブCPU84に送られる。サブCPU84は、上記入賞コマンドを取得すると、全リールの回転動作が停止したことを認識する。そして、この結果、副制御回路82では、例えば、以下のような処理が行われてもよい。画像制御CPU92は、入賞コマンドに含まれる内部当選役に対応する所定の演出画像パターンを決定する。画像制御IC98は、画像ROM96に格納されたドットデータに基づいて、画像制御CPU92で決定された演出画像パターンに応じた画像を生成し、液晶表示部2bに出力するようにしてもよい。
【0153】
そして、メインCPU41は、入賞フラグが正常であるか否かを判断する(ST82)。入賞フラグが正常である場合には、ST86の処理が行われ、入賞フラグが正常でない場合には、イリーガルエラーの表示が行われ(ST84)、処理が中断する。
【0154】
ST86では、メインCPU41は、入賞枚数0であるか否かを判断する。具体的には、メインCPU41は、いずれかの役(再遊技を除く)の入賞が成立したか否かを判断する。入賞が成立したときは、状態(BB作動中或いはRB作動中であるか否か)と入賞役と、に対応するメダルの貯留又は払い出しが行われる(ST88)。
【0155】
そして、メインCPU41は、現在の遊技状態がBB作動中であるか、又は、RB作動中であるか否かを判断する(ST90)。BB作動中又はRB作動中である場合には、ST92の処理が行われる。一方、BB作動中、RB作動中のいずれでもない場合、ST98の処理が行われる。
【0156】
ST92の処理では、メインCPU41は、BB又はRB遊技数チェック処理を行う。この処理では、「RB遊技状態」が発生した回数、BB中一般遊技状態の遊技回数、「RB遊技状態」における入賞回数、「RB遊技状態」における遊技回数がチェックされる。
【0157】
メインCPU41は、BBの終了条件を満たしているか否かを判断する(ST94)。BBの終了条件を満たしている場合には、メインCPU41は、「BB遊技状態」終了時におけるRAMの記憶内容を消去(クリア処理)する(ST96)。そして、メインCPU41は、「BB遊技状態」が終了したことを示すBB終了コマンドを副制御回路82に送信する。そして、ST94の処理で、BBの終了条件を満たしていない場合や、ST96の処理が終了した場合には、ST100の処理が行われる。
【0158】
ST98の処理では、メインCPU41は、BB又はRBに対応する入賞が成立しているか否かを判断する。そして、メインCPU41は、現在の遊技状態を認識する(ST100)。具体的には、メインCPU41は、一般遊技状態であるか、BB中一般遊技状態であるか、「RB遊技状態」であるかを認識する。そして、ST30の処理が行われる。
【0159】
上述したST52の処理の後、副制御回路82では、以下の処理が行われる。図22は、ST52の処理の後に、副制御回路82で行われる処理を説明するためのフローチャート図である。
【0160】
ST52の処理で、メインCPU41からスタートコマンドがサブCPU84に送信される。サブCPU84は、スタートコマンドの解読処理を行う(ST120)。サブCPU84は、スタートコマンドの解読結果に基づいて、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、発生した乱数のなかから、一の乱数をサンプリングする。サンプリングした一の乱数は、画像制御CPU92に送られる。画像制御CPU92は、演出テーブルを参照して、スタートコマンドに含まれる所定の有効ラインを示す情報と、サンプリングした乱数が含まれる乱数値範囲と、に対応する演出画像パターンを決定し、取得する(ST122)。
【0161】
画像制御IC98は、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1など)に基づいて、その演出画像パターンに従った演出画像を生成するためのドットデータを画像ROM96から取得する。画像制御IC98は、取得したドットデータに基づいて、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を生成する(ST124)。画像制御IC98は、生成した演出画像を液晶表示部2bに表示させる(ST126)。この結果、液晶表示部2bは、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を表示する。
【0162】
例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)が決定され、所定の有効ラインとして、有効ライン1(例えば、トップライン)が決定され、演出画像パターンとして、演出画像パターン1が取得された場合、液晶表示部2bは、以下の処理を行ってもよい。液晶表示部2bは、演出画像パターン1に従って実行される一連の演出画像(有効ライン1上に所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す画像)を、例えば、停止ボタンの操作が有効になる前の状態で表示するようにしてもよい。
【0163】
具体的には、例えば、スタートボタンの操作がされてから、所定時間が経過するまでは、停止ボタンの操作が有効にならないとすることもできる。この場合、画像制御IC98は、上記所定の時間の経過までに、演出画像パターン1に従って実行される一連の演出画像の表示が終了するように、液晶表示部2bを制御することもできる。
【0164】
また、例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)が決定され、所定の有効ラインとして、有効ライン1(トップライン)が決定され、演出画像パターンとして、演出画像パターン2が取得された場合、液晶表示部2bは、以下の処理を行ってもよい。液晶表示部2bは、演出画像パターン2に従って実行される一連の演出画像(有効ライン1上に所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す画像)が、例えば、全リールの回転が停止した後で表示するようにしてもよい。具体的には、例えば、画像制御CPU92は、演出画像パターン2を取得した場合、サブCPU41が、全リールの停止を認識できるまでに、待機する。そして、サブCPU41は、全リールの停止を認識した場合、そのことを示す情報を画像制御IC98に送信する。画像制御IC98は、演出画像パターン2に従って実行される一連の演出画像の表示を行ってもよい。
【0165】
なお、上述した説明では、所定の内部当選役として、ベルの小役である場合について説明したが、本発明は、この場合に限定されず、例えば、所定の内部当選役は複数であってもよい。
【0166】
この場合、メインCPU41は、複数の所定の内部当選役を示す情報を保持している。そして、ST52の処理では、メインCPU41は、決定した内部当選役が、複数の所定の内部当選役のいずれかであるか否かを判断する。決定した内部当選役が複数の所定の内部当選役のいずれでもない場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。一方、決定した内部当選役が複数の所定の内部当選役のいずれかである場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。 なお、各所定の内部当選役に対応づけられる第1対応テーブルに含まれる有効ラインを示す情報の数、各所定の内部当選役に対応する停止制御テーブルの数は、相互に異ってもよいし、一部同じであるようにしてもよいし、全部同じであってもよい。また、画像制御プログラムROM94には、所定の内部当選役ごとに、演出テーブルが格納されていてもよい。各所定の内部当選役に対応する演出テーブルの内容は、相互に異ってもよいし、一部同じであるようにしてもよいし、全部同じであってもよい。
【0167】
また、複数の所定の内部当選役として、全ての内部当選役としてもよい。この場合には、ST52の処理では、決定した内部当選役が、所定の内部当選役であるか否かの判断処理は行われない。メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。
(作用効果)
本実施の形態の遊技機は、複数の図柄を可変表示する各リール3L、3C、3R(可変表示手段)と、内部当選役を決定するメインCPU41(内部当選役決定手段)と、入賞成立に関連するラインを示す複数の有効ライン上に、メインCPU41により決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、各リールの可変表示動作の停止制御を行うモータ駆動回路49(停止制御手段)とを有する。また、上記遊技機のメインCPU41は、所定の内部当選役を決定した場合、複数の有効ラインのうち、モータ駆動回路49が上記所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する。また、上記遊技機は、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに関する情報を、遊技者に対して報知する液晶表示部2b(報知手段)を有する。
【0168】
この場合、メインCPU41は、例えば、以下のようにして決定処理を行ってもよい。複数の有効ラインの各有効ラインには、それぞれ、乱数値の範囲が対応づけられている。そして、メインCPU41は、所定の内部当選役を決定した場合に発生した乱数のうち、一の乱数を取得し、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、所定の有効ラインとして決定することもできる。
【0169】
また、液晶表示部2bは、以下のようにして、報知処理を行っても良い。サブCPU84と画像制御CPU92とは、各有効ラインと、有効ラインに関連する演出画像を特定するための情報である演出画像パターンとが対応づけられた演出テーブルを参照して、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに対応する演出画像パターンを取得する。そして、液晶表示部2b(報知手段)は、取得された演出画像パターンに基づいて、上記所定の有効ラインに関連する演出画像を表示することにより、遊技者に対して、上記所定の有効ラインに関する情報を報知することもできる。
【0170】
このため、本実施の形態の遊技機によれば、遊技者に対して、決定された上記所定の有効ラインに関する情報が報知される。上記所定の有効ラインに関する情報が、例えば、全リールが停止する前に、遊技者に対して報知されれば、遊技者は、以下のような期待感をもつ。即ち、遊技者は、リールの停止操作を行う前に、決定された内部当選役の図柄が沿って並ぶように停止制御される所定の有効ラインを知ることができ、目押し操作がやりやすく、うまく、図柄を揃えられるかもしれないという期待感をもつ。これにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【0171】
従って、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、所定の内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御が行われる場合、上記所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知することにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じるか、又は図柄の停止態様がはずれの図柄となったときの遊技者の気持ちを和らげることができる。
【0172】
(変更例1)
また、上述した実施の形態は、以下のように変更されてもよい。遊技状態の定義の仕方は、種々の方法があるが、本変更例1及び以下の変更例2、3では、遊技状態として、一般遊技状態、BB中一般遊技状態、「RB遊技状態」を考える。
【0173】
メインCPU41は、各遊技状態を示す情報と、特定の有効ラインとが関連づけられている第2対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインが判断する判断手段でもある。そして、メインCPU41は、所定の有効ラインとして、判断した上記特定の有効ラインを決定するようにしてもよい。
【0174】
具体的な一例としては、例えば、上記第2対応テーブルにおいては、各遊技状態を示す情報は、それぞれ、複数の乱数値の範囲と対応づけられており、各乱数値の範囲は、それぞれ、有効ラインを示す情報と対応づけられている。そして、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっている。
【0175】
メインCPU41により所定の内部当選役が決定された場合に発生した乱数のうち、一の乱数が取得された後、第2対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に対応する複数の乱数値の範囲のうち、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断された場合、メインCPU41は、所定の有効ラインとして、上記特定の有効ラインを決定する。また、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、メインCPU41は、所定の有効ラインとして、上記他の有効ラインを決定するようにしてもよい。
【0176】
具体的な説明は、以下のとおりである。ROM42には、第2対応テーブルが格納されている。第2対応テーブルには、所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)が対応づけられている。
【0177】
図23は、第2対応テーブルの一例を示す図である。第2対応テーブルにおいては、遊技状態1(一般遊技状態)には、乱数値範囲1(例えば、0から119)、乱数値範囲2(120から123)、乱数値範囲3(124から127)が対応づけられており、乱数値範囲1には、有効ライン1(トップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲2には、有効ライン2(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲3には、有効ライン3(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられている。
【0178】
また、第2対応テーブルにおいては、遊技状態2(BB中一般遊技状態)には、乱数値範囲11(0から3)、乱数値範囲12(4から123)、乱数値範囲13(124から127)が対応づけられており、乱数値範囲11には、有効ライン1(トップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲12には、有効ライン2(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲13には、有効ライン3(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられている。また、第2対応テーブルにおいては、遊技状態3(「RB遊技状態」)には、乱数値範囲21(0から3)、乱数値範囲22(4から7)、乱数値範囲23(8から127)が対応づけられており、乱数値範囲21には、有効ライン1(トップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲22には、有効ライン2(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲23には、有効ライン3(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられている。
【0179】
そして、第2対応テーブルに示すように、遊技状態1(一般遊技状態)に対応する複数の乱数値範囲1,2,3のうち、特定の有効ライン(トップライン)に対応する乱数値範囲1は、上記特定の有効ライン以外の他の有効ライン(センターライン、クロスダウンライン)に対応する乱数値範囲2,3より広くなっている。
【0180】
また、第2対応テーブルに示すように、遊技状態2(BB中一般遊技状態)に対応する複数の乱数値範囲11,12,13のうち、特定の有効ライン(センターライン)に対応する乱数値範囲12は、上記特定の有効ライン以外の他の有効ライン(トップライン、クロスダウンライン)に対応する乱数値範囲11,13より広くなっている。
【0181】
また、第2対応テーブルに示すように、遊技状態3(「RB遊技状態」)に対応する複数の乱数値範囲21,22,23のうち、特定の有効ライン(クロスダウンライン)に対応する乱数値範囲23は、上記特定の有効ライン以外の他の有効ライン(トップライン、センターライン)に対応する乱数値範囲21,22より広くなっている。
【0182】
そして、ST100の処理で示したように、例えば、遊技の終了時に、メインCPU41は、現在の遊技状態を判断する。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
【0183】
一般遊技状態において、有効ラインに沿って、例えば、(青7−青7−青7)が並んだときには、メインCPU41は、BB中一般遊技状態と判断する。また、一般遊技状態において、有効ラインに沿って、例えば、(BAR−BAR−BAR)が並んだときには、メインCPU41は、「RB遊技状態」と判断する。一般遊技状態において、有効ラインに沿って、例えば、小役に対応する図柄の組み合わせ、又は、はずれに対応する図柄の組み合わせが並んだときには、メインCPU41は、一般遊技状態と判断する。
【0184】
BB中一般遊技状態において、BB中一般遊技状態における遊技が30回行われた場合、メインCPU41は、一般遊技状態と判断する。また、BB中一般遊技状態において、有効ラインに沿って、例えば、(リプレイーリプレイーリプレイ)が並んだとき、メインCPU41は、「RB遊技状態」と判断する。BB中一般遊技状態において、BB中一般遊技状態における遊技が30回未満のとき、有効ラインに沿って、例えば、小役に対応する図柄の組み合わせ、又は、はずれに対応する図柄の組み合わせが並んだときには、メインCPU41は、BB中一般遊技状態と判断する。
【0185】
BB中一般遊技状態から「RB遊技状態」に移行した場合、その移行回数が2回以下の場合、遊技回数が12回、又は、RB入賞回数が8回に達したとき、メインCPU41は、BB中一般遊技状態と判断する。BB中一般遊技状態から「RB遊技状態」に移行した場合、その移行回数が3回の場合、遊技回数が12回、又は、RB入賞回数が8回に達したとき、メインCPU41は、一般遊技状態と判断する。
【0186】
一般遊技状態から「RB遊技状態」に移行した場合、遊技回数が12回、又は、RB入賞回数が8回に達したとき、メインCPU41は、一般遊技状態と判断する。BB中一般遊技状態又は一般遊技状態から「RB遊技状態」に移行した場合、遊技回数が12回に達していないとともに、RB入賞回数が8回に達していないとき、メインCPU41は、「RB遊技状態」と判断する。
【0187】
メインCPU41は、判断した現在の遊技状態を示す情報を保持する。
【0188】
そして、遊技者が例えば、遊技メダルを投入することにより、次の遊技が開始される。この結果、ST32からST48の処理が行われる。この際、ST46の処理では、メインCPU41は、保持している遊技状態に対応する確率抽選テーブルを用いて、内部当選役の決定処理を行う。その後、ST49の処理では、以下のような処理が行われる。
【0189】
メインCPU41は、決定した内部当選役が所定の内部当選役(ベルの小役)であるか否かを判断する。決定した内部当選役が所定の内部当選役でない場合には、メインCPU41は、例えば、乱数発生器46を用いて、0から127までの乱数を発生させ、一の乱数を取得(サンプリング)する。そして、メインCPU41は、ROM42から、決定された内部当選役に対応する第1対応テーブルを取得する。そして、メインCPU41は、第1対応テーブルを参照して、取得した一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、モータ駆動回路49が内部当選役に関する停止制御を行うための有効ラインとして、決定する。
【0190】
一方、決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合には、以下の処理が行われる。メインCPU41は、例えば、乱数発生器46を用いて、0から127までの乱数を発生させ、一の乱数を取得(サンプリング)する。そして、メインCPU41は、ROM42から、第2対応テーブルを取得する。
【0191】
そして、メインCPU41は、第2対応テーブルを参照して、保持していた遊技状態と、サンプリングした一の乱数を含む乱数値範囲とに対応する有効ラインを示す情報を取得する。そして、ST50以降の処理、副制御回路におけるST120以降の処理が行われる。なお、本変更例においても、画像制御プログラムROM94には、実施の形態と同じ演出テーブルが格納されている。
【0192】
本変更例によれば、実施の形態の効果に加えて、以下の効果が得られる。即ち、メインCPU41は、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインを判断した場合、所定の有効ラインとして、上記特定の有効ラインを決定する。ここで、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっている。このため、多くの場合、現在の遊技状態に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断されることになる。従って、所定の内部当選役が決定されたとき、多くの場合、遊技者に対して、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインに関する情報が報知されるので、遊技者は、さらに、現在の遊技状態を知ることができる効果が得られる。
【0193】
また、本変更例によれば、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、メインCPU41は、所定の有効ラインとして、上記他の有効ラインを決定するようにしている。このため、ある遊技状態に対して、多くの場合、ある特定の有効ラインが決定されるが、まれに、他の有効ラインが決定されることもある。この結果、遊技者には、多くの場合、上記ある特定の有効ラインに関する情報が報知されるが、まれに、上記他の有効ラインに関する情報が報知されるときには、上記ある遊技状態であることを推理する必要がある。従って、遊技者は、遊技状態を知るための推理をする必要があり、遊技者に対して、遊技状態を知るための推理の面白さを感じさせることができる。
【0194】
なお、第2対応テーブルにおいては、一般遊技状態には、有効ライン1(トップライン)が対応づけられており、BB中一般遊技状態には、有効ライン2(センターライン)が対応づけられており、「RB遊技状態」には、有効ライン3(クロスダウンライン)が対応づけられるようにしてもよい。
【0195】
(変更例2)
上述した変更例1は、以下のように変更されてもよい。本変更例の演出テーブルは、以下のように、変更されてもよい。この演出テーブルにおいては、各遊技状態と、各有効ラインを示す情報と、各乱数値範囲と、各演出画像パターンとが対応づけられている。図24は、本変更例の演出テーブルの一例を示す図である。
【0196】
この演出テーブルにおいては、一般遊技状態には、有効ライン1(トップライン)、有効ライン2(センターライン)、有効ライン3(クロスダウンライン)が対応づけられている。有効ライン1には、乱数値範囲1(0から63)、乱数値範囲2(64から127)、乱数値範囲3(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲1には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲2には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲3には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0197】
有効ライン2には、乱数値範囲11(0から63)、乱数値範囲12(64から127)、乱数値範囲13(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲11には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲12には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲13には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0198】
有効ライン3には、乱数値範囲21(0から63)、乱数値範囲22(64から127)、乱数値範囲23(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲21には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲22には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲23には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0199】
BB中一般遊技状態には、有効ライン1(トップライン)、有効ライン2(センターライン)、有効ライン3(クロスダウンライン)が対応づけられている。
有効ライン1には、乱数値範囲31(0から49)、乱数値範囲32(50から99)、乱数値範囲33(100から106)、乱数値範囲34(107から113)、乱数値範囲35(114から120)、乱数値範囲36(121から127)、乱数値範囲37(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲31には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲32には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲33には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲34には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲35には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲36には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲37には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0200】
有効ライン2には、乱数値範囲41(0から6)、乱数値範囲42(7から13)、乱数値範囲43(14から63)、乱数値範囲44(64から113)、乱数値範囲45(114から120)、乱数値範囲46(121から127)、乱数値範囲47(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲41には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲42には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲43には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲44には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲45には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲46には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲47には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0201】
有効ライン3には、乱数値範囲51(0から6)、乱数値範囲52(7から13)、乱数値範囲53(14から20)、乱数値範囲54(21から28)、乱数値範囲55(29から78)、乱数値範囲56(79から127)、乱数値範囲57(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲51には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲52には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲53には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲54には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲55には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲56には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲57には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0202】
「RB遊技状態」には、有効ライン1(トップライン)、有効ライン2(センターライン)、有効ライン3(クロスダウンライン)が対応づけられている。有効ライン1には、乱数値範囲61(0から54)、乱数値範囲62(55から109)、乱数値範囲63(110から118)、乱数値範囲64(119から127)、乱数値範囲65(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲61には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲62には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲63には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲64には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲65には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0203】
有効ライン2には、乱数値範囲71(0から8)、乱数値範囲72(9から17)、乱数値範囲73(18から72)、乱数値範囲74(73から127)、乱数値範囲75(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲71には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲72には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲73には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲74には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲75には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0204】
有効ライン3には、乱数値範囲81(0から8)、乱数値範囲82(9から17)、乱数値範囲83(18から72)、乱数値範囲84(73から127)、乱数値範囲85(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲81には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲82には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲83には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲84には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲85には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0205】
そして、上述した変更例1において、ST52の処理で、決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合、メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、遊技状態を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報とが含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。
【0206】
そして、副制御回路82では、以下の処理が行われる。上記スタートコマンドは、サブCPU84に送信される。サブCPU84は、スタートコマンドの解読処理を行う。サブCPU84は、スタートコマンドの解読結果に基づいて、一定の数値範囲(例えば、0から255)に属する乱数を発生し、発生した乱数のなかから、一の乱数をサンプリングする。サンプリングした一の乱数は、画像制御CPU92に送られる。画像制御CPU92は、演出テーブルを参照して、スタートコマンドに含まれる遊技状態を示す情報と、所定の有効ラインを示す情報と、サンプリングした乱数が含まれる乱数値範囲と、に対応する演出画像パターンを決定し、取得する(ST122)。
【0207】
画像制御IC98は、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1など)に基づいて、その演出画像パターンに従った演出画像を生成するためのドットデータを画像ROM96から取得する。画像制御IC98は、取得したドットデータに基づいて、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を生成する(ST124)。画像制御IC98は、生成した演出画像を液晶表示部2bに表示させる(ST126)。この結果、液晶表示部2bは、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を表示する。
【0208】
本変更例においては、所定の内部当選役が決定された場合、各遊技状態に応じて、演出画像の態様が異なる。例えば、現在の遊技状態が一般遊技状態の場合に、有効ライン1が所定の有効ラインとして決定されたとき、有効ライン1に従って、停止制御が行われることを示す演出画像が表示され、有効ライン2が所定の有効ラインとして決定されたとき、有効ライン2に従って、停止制御が行われることを示す演出画像が表示され、有効ライン3が所定の有効ラインとして決定されたとき、有効ライン3に従って、停止制御が行われることを示す演出画像が表示される。
【0209】
また、例えば、現在の遊技状態がBB中一般遊技状態の場合に、有効ライン1が所定の有効ラインとして決定されたときでも、有効ライン1に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン2に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン3に従って停止制御が行われることを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像が表示される。現在の遊技状態がBB中一般遊技状態の場合に、有効ライン2,3が所定の有効ラインとして決定されたときも同様である。
【0210】
また、例えば、現在の遊技状態が「RB遊技状態」の場合に、有効ライン1が所定の有効ラインとして決定されたときでも、有効ライン1に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン2に従って停止制御が行われることを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像が表示され、有効ライン2が所定の有効ラインとして決定されたときでも、有効ライン2に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン2に従って停止制御が行われることを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像が表示され、有効ライン3が所定の有効ラインとして決定されたときでも、有効ライン1に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン3に従って停止制御が行われることを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像が表示される。
【0211】
このため、現在の遊技状態が一般遊技状態のときには、表示される停止制御に関する有効ラインと、実際に行われる停止制御に関する有効ラインとの違いはないが、現在の遊技状態がBB中一般遊技状態、「RB遊技状態」のときには、表示される停止制御に関する有効ラインと、実際に行われる停止制御に関する有効ラインとの違いが存在する。そして、その違いの度合いは、「RB遊技状態」に比べて、BB中一般遊技状態の方が大きい。
【0212】
従って、本変更例では、表示される停止制御に関する有効ラインと、実際に行われる停止制御に関する有効ラインとの違いによって、遊技者に対して、現在の遊技状態を報知している。この場合、遊技者は、遊技状態を知るためには、上述した違いの傾向を推理しなければならないので、遊技者に対して、遊技状態を知るための推理の面白さを感じさせることができる。
【0213】
なお、上述した変更例1,2は、以下のように変更されてもよい。各遊技状態に対応する演出画像パターンに従って実行される一連の演出画像は、有効ライン上に、所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示すとともに、上記遊技状態にあることを示す表示態様であってもよい。
【0214】
(変更例3)
また、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知する報知手段として、例えば、音声出力部(例えば、ブザー、図示せず)を用いてもよい。この場合には、実施の形態、各変更例における演出画像の表示の説明において、演出テーブルにおける演出画像パターンは、演出音声パターンに代え、演出画像を演出音声に代え、液晶表示部2bを、音声出力部に代え、表示という言葉を、出力という言葉に代える必要がある。
【0215】
また、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知する報知手段として、例えば、ランプなどの表示部を用いても良い。例えば、各有効ラインに対応する5つのランプが遊技機に設けられ、メインCPU41が決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合に、所定の有効ラインが決定された場合、メインCPU41は、所定の有効ラインに対応するランプが点滅するように、制御するようにしてもよい。
【0216】
また、上記報知手段としては、リールに設けられた照明部であってもよい。この照明部が所定の有効ラインに関する情報を報知するようにしてもよい。
【0217】
また、報知手段による報知態様は、以下のようにしてもよい。例えば、液晶表示部2bを用いて、所定の有効ライン上に、上記所定の有効ラインを特定する画像が表示されてもよい。所定の有効ライン(センターライン)上に、上記所定の有効ラインを示すライン画像を表示する一例を図25に示す。また、所定の有効ライン(トップライン)上に、上記所定の有効ラインを示すライン画像を表示する一例を図26に示す。また、上記所定の有効ラインを特定する画像は、図27に示すように、マークを示す画像であってもよい。また、例えば、液晶表示部2bを用いて、所定の有効ライン以外の他のラインを消去するような表示が行われても良い。
【0218】
また、本実施の形態では、サブCPU83が、乱数を用いて、演出画像パターンを選択しているが、これに限定されず、画像制御CPU92が、乱数を用いて、演出画像パターンを選択してもよい。
【0219】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、所定の内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御が行われるとき、上記所定の有効ラインに関する情報が遊技者に対して、報知される。このため、遊技者は、遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の遊技機の外観構成を示す図である。
【図2】本実施の形態のパネル表示部及び液晶表示部の表示面を示す図である。
【図3】本実施の形態の液晶表示部を背面から見た図である。
【図4】本実施の形態の遊技機に用いるリール帯を展開した図である。
【図5】本実施の形態における遊技状態毎の配当を示す図である。
【図6】本実施の形態における遊技機の内部構成を示す図である。
【図7】本実施の形態における第1停止制御テーブルを示す図である。
【図8】本実施の形態における第2停止制御テーブルを示す図である。
【図9】本実施の形態における第3停止制御テーブルを示す図である。
【図10】本実施の形態の確率抽選テーブルの内容を示す図である。
【図11】本実施の形態における副制御回路の内部回路を示す図である。
【図12】本実施の形態における演出テーブルを示す図である。
【図13】本実施の形態における各種のコマンドの内容を示す図である。
【図14】本実施の形態における各種のコマンドの内容を示す図である。
【図15】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図16】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図17】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図18】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図19】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図20】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図21】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図22】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図23】変更例1の第2対応テーブルを示す図である。
【図24】変更例2の演出テーブルを示す図である。
【図25】変更例3の液晶表示部による表示態様の一例を示す図である。
【図26】変更例3の液晶表示部による表示態様の一例を示す図である。
【図27】変更例3の液晶表示部による表示態様の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技機,2 キャビネット,2a パネル表示部,2b 液晶表示部,3L,3C,3R リール,4 台座部,5 BETスイッチ,6 メダル投入口,6S スタートスイッチ,7 C/Pスイッチ,8 メダル払出口 ,9 メダル受け口,10 スタートレバー,11L,11C,11R 停止ボタン,12L,12R スピーカ,13 配当表パネル,16 WINランプ,17a 1−BETランプ,17b 2−BETランプ,17c 最大BETランプ,18 払出表示部,19 クレジット表示部,20 役物作動回数表示部,21L,21C,21R 図柄表示領域,22L,22C,22R 窓枠表示領域,22S 投入メダルセンサ,24 メダル投入ランプ,25 遊技開始表示ランプ,36A 反射領域,36BR,36BC,36BL 非反射領域,40 マイクロコンピュータ,41 メインCPU,42 ROM,43 RAM,44 クロックパルス発生回路,45 分周器,46 乱数発生器,47 サンプリング回路,48 I/Oポート,49 モータ駆動回路,50 ホッパー,50Sメダル検出部,51 ホッパー駆動回路,55 ランプ駆動回路,56 リール停止信号回路,58 表示部駆動回路,60 リール位置検出回路,63 設定用鍵型スイッチ,64 設定ボタン、81 主制御回路,82 副制御回路,83 サブマイクロコンピュータ,84 サブCPU,85 プログラムROM,86 ワークRAM,88 音源IC,89 パワーアンプ,91 画像制御回路,92 画像制御CPU,93 画像制御ワークRAM,94 画像制御プログラムROM,96 画像ROM,97 ビデオRAM,98 画像制御IC,100a トップライン、100b センターライン、100c ボトムライン、100d クロスダウンライン、100e クロスアップライン、111 1−BETスイッチ,112 2−BETスイッチ,113 最大BETスイッチ。
【発明の属する技術分野】
複数の図柄を可変表示し、内部当選役を決定し、有効ライン上に、決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、可変表示動作の停止制御を行う遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、停止ボタンを備えたスロットマシン、いわゆるパチスロ遊技機は、正面の表示窓内に複数の図柄を変動表示する回転リールを複数配列して構成した機械的変動表示装置や、リール上の図柄を画面に表示する電気的変動表示装置を有する。
【0003】
このパチスロ遊技機の遊技は、まず、遊技者の遊技媒体(例えば、メダル、コイン)の投入によって開始される。そして、遊技者のスタート操作に応じて、制御手段が変動表示装置を駆動制御して各リールを回転させることにより、図柄を変動表示させる。図柄は、一定時間後自動的に、又は、遊技者の停止操作により、各リールの回転が順次停止する。このとき、表示窓内に現れた各リールの図柄が特定の組合せ(入賞図柄)になった場合には、遊技媒体を払い出すことによって、遊技者に対して利益が付与される。
【0004】
このようなパチスロ遊技機は、複数種類の入賞態様を有している。特に、所定の入賞役の入賞が成立したときは、1回のメダルの払い出しに終わらず、所定期間、通常の状態よりも条件の良い遊技状態となる。このような入賞役として、遊技者に相対的に大きな利益を与える遊技を所定回数行える入賞役(「ビッグボーナス」と称し、以下「BB」と表す)と、遊技者に相対的に小さな利益を与える遊技を所定回数行える入賞役(「レギュラーボーナス」と称し、以下「RB」と表す)がある。
【0005】
また、パチスロ遊技機においては、有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に沿って所定の図柄が並び、遊技媒体が払い出される入賞が成立するためには、内部的な抽選処理(以下「内部抽選」という)により入賞役に当選(以下「内部当選」という)し、かつ、その内部当選した入賞役(以下「内部当選役」という)の入賞成立を示す図柄組合せを有効ラインに停止できるタイミングで遊技者が停止操作を行うことが要求される。つまり、いくら内部当選したとしても、遊技者の停止操作のタイミングが悪いと入賞が成立しない。即ち、停止操作をタイミングよく行う技術が要求される(「目押し」という技術の比重が高い)遊技機が現在の主流である。
【0006】
また、近年、遊技者にとって、面白みのある遊技機が提供されるようになっている。上記遊技機では、例えば、遊技者にとって有利な状況であること、内部当選役、入賞役(小役、BB、RB)などを報知することが行われる。この際、報知するタイミング、上記有利な状況を示すための演出画像などを種々に変更している。また、報知手段として、告知ランプだけでなく、演出用リール、液晶表示装置などを用いるようにしている。これにより、遊技者にとって面白みのある遊技機が提供されている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−315867号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、以下のような問題があった。一般的に、遊技者の停止操作に基づいて、内部当選役の図柄が、有効ライン上に沿って並んだときに、遊技者は、多数の遊技媒体を取得することができる。この際、遊技機は、遊技毎に、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御を行うことを、決定する。そして、遊技機は、遊技者によるリールの停止操作に基づいて、上記所定の有効ライン上に、内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御を行う。
【0009】
しかし、従来の遊技機では、遊技者に対して、決定した上記所定の有効ラインに関する情報を報知することができなかった。上記所定の有効ラインに関する情報が、例えば、全リールが停止する前に、遊技者に対して報知されれば、遊技者は、以下のような期待感をもつ。即ち、遊技者は、例えば、全リールが停止する前に、内部当選役の図柄が沿って並ぶように停止制御される所定の有効ラインを知ることができ、目押し操作がやりやすく、うまく、図柄を揃えられるかもしれないという期待感をもつ。これにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【0010】
本発明の目的は、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、所定の内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御が行われる場合、上記所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知することにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる遊技機を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の問題点を解決するために、本発明の遊技機は、複数の図柄を可変表示する可変表示手段(リール3L、3C、3R)と、内部当選役を決定する内部当選役決定手段(メインCPU41)と、入賞成立に関連するラインを示す複数の有効ライン上に、内部当選役決定手段により決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、上記可変表示手段(各リール)の可変表示動作の停止制御を行う停止制御手段(モータ駆動回路49)とを有する。
【0012】
また、上記遊技機は、前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合、複数の有効ラインのうち、前記停止制御手段が前記所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する決定手段(メインCPU41)と、前記決定手段により決定された所定の有効ラインに関する情報を、遊技者に対して報知する報知手段(液晶表示部2b)とを有する。
【0013】
この場合、上記決定手段は、例えば、以下のようにして決定処理を行ってもよい。複数の有効ラインの各有効ラインには、それぞれ、乱数値の範囲が対応づけられている。そして、上記決定手段は、前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合に発生した乱数のうち、一の乱数を取得し、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、前記所定の有効ラインとして決定することもできる。
【0014】
また、報知手段は、以下のようにして、報知処理を行っても良い。遊技機は、各有効ラインと、有効ラインに関連する演出画像を特定するための情報である演出画像パターンとが対応づけられた演出テーブルを参照して、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに対応する演出画像パターンを取得する取得手段(サブCPU84と画像制御CPU92)を有する。
【0015】
そして、上記報知手段は、上記取得手段により取得された演出画像パターンに基づいて、上記所定の有効ラインに関連する演出画像を表示することにより、遊技者に対して、上記所定の有効ラインに関する情報を報知することもできる。
【0016】
このため、本発明によれば、遊技者に対して、決定された上記所定の有効ラインに関する情報が報知される。上記所定の有効ラインに関する情報が、例えば、全リールが停止する前に、遊技者に対して報知されれば、遊技者は、以下のような期待感をもつ。即ち、遊技者は、例えば、全リールが停止する前に、決定された内部当選役の図柄が沿って並ぶように停止制御される所定の有効ラインを知ることができ、目押し操作がやりやすく、うまく、図柄を揃えられるかもしれないという期待感をもつ。これにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【0017】
従って、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、所定の内部当選役の図柄が沿って並ぶように、可変表示の停止制御が行われる場合、上記所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知することにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【0018】
また、本発明は、上記発明において、各遊技状態を示す情報と、特定の有効ラインとが関連づけられている対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインを判断する判断手段(メインCPU41)を有し、前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記判断手段により判断された特定の有効ラインを決定することを特徴とするものである。
【0019】
このため、所定の内部当選役が決定されたとき、遊技者に対して、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインに関する情報が報知されるので、遊技者は、さらに、現在の遊技状態を知ることができる効果が得られる。
【0020】
また、本発明は、上記発明において、前記対応テーブル(第2対応テーブル)においては、各遊技状態を示す情報は、それぞれ、複数の乱数値の範囲と対応づけられており、各乱数値の範囲は、それぞれ、有効ラインを示す情報と対応づけられており、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、前記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっており、前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合に発生した乱数のうち、一の乱数が取得された後、前記対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に対応する複数の乱数値の範囲のうち、前記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断された場合、前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記特定の有効ラインを決定し、前記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、前記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記他の有効ラインを決定するようにしてもよい。
【0021】
この場合、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインが判断された場合、決定手段は、所定の有効ラインとして、上記特定の有効ラインを決定する。ここで、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっている。このため、多くの場合、現在の遊技状態に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断されることになる。従って、所定の内部当選役が決定されたとき、多くの場合、遊技者に対して、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインに関する情報が報知されるので、遊技者は、現在の遊技状態を知ることができる効果が得られる。
【0022】
また、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、決定手段は、所定の有効ラインとして、上記他の有効ラインを決定するようにしている。このため、ある遊技状態に対して、多くの場合、ある特定の有効ラインが決定されるが、まれに、他の有効ラインが決定されることもある。この結果、遊技者には、多くの場合、上記ある特定の有効ラインに関する情報が報知されるが、まれに、上記他の有効ラインに関する情報が報知されるときには、上記ある遊技状態であることを推理する必要がある。従って、遊技者は、遊技状態を知るための推理をする必要があり、遊技者に対して、遊技状態を知るための推理の面白さを感じさせることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(構成)
図1は、本実施の形態の遊技機1の外観構成を示す図である。遊技機1においては、キャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2a、液晶表示部2b、及び固定表示部2cが形成されている。キャビネット2の内部(液晶表示部2bの背面)には、各々の外周面に、図柄列(複数種類の図柄によって構成される図柄の列)が描かれた3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に横一列に設けられている。これらのリールは、複数の図柄を可変表示する可変表示手段を構成している。遊技者は、図柄表示領域21L,21C,21Rを介して、各リールの図柄を視認することができる。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。
【0024】
図柄表示領域21L,21C,21Rには、入賞成立に関するラインとして、水平方向にトップライン100a、センターライン100b、ボトムライン100c、斜め方向に、クロスダウンライン100d、クロスアップライン100eが設けられている。これらの入賞成立に関するラインは、後述の1−BETスイッチ、2−BETスイッチ、最大BETスイッチを操作すること、又はメダル投入口にメダルが投入されることにより、それぞれ、1本、3本、5本が有効化される。
【0025】
パネル表示部2a、液晶表示部2b、及び固定表示部2cの下方には、略水平面の台座部4が形成されている。台座部4の左側(遊技機1正面から見て)には、押しボタン操作によりクレジットされているメダルを賭けるためのBETスイッチ5が設けられている。台座部4の右側には、メダル投入口6が設けられている。台座部4の前面部の左寄りには、遊技者が遊技で獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ7が設けられている。このC/Pスイッチ7の切り換えにより、正面下部のメダル払出口8からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部9に溜められる。
【0026】
C/Pスイッチ7の右側には、遊技者の操作により上記リールを回転させ、図柄表示領域21L,21C,21R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー10が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。後述するように、遊技者によるスタートレバー10の操作により、3個のリールの可変表示動作が開始される。
【0027】
台座部4の前面部中央で、スタートレバー10の右側には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン11L,11C,11Rが設けられている。後述するように、これらの停止ボタンの押圧操作により、3個のリールの可変表示動作が停止される。キャビネット2の上方の左右には、スピーカ12L,12Rが設けられ、その2台のスピーカ12L,12Rの間には、入賞図柄の組合せ及びメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル13が設けられている。
【0028】
図2は、パネル表示部2a、液晶表示部2bを説明するための構成図である。パネル表示部2aの上部には、WINランプ16が設けられている。WINランプ16は、7セグメントLEDから成り、ボーナス遊技中の遊技に関する情報(例えば、RB遊技可能回数、RB遊技入賞可能回数、BB中一般遊技可能回数)を表示する。
【0029】
パネル表示部2aにおいて、WINランプ16の下には、1−BETランプ17a、2−BETランプ17b、最大BETランプ17cが設けられている。1−BETランプ17a、2−BETランプ17b及び最大BETランプ17cは、遊技を行うために賭けられたメダルの数(以下、BET数という)に応じて点灯する。1−BETランプ17aは、BET数が“1”で1本の入賞成立に関するラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ17bは、BET数が“2”で3本の入賞成立に関するラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ17cは、BET数が“3”で全て(5本)の入賞成立に関するラインが有効化されたときに点灯する。
【0030】
パネル表示部2aにおいて、最大BETランプ17cの下には、払出表示部18、及びクレジット表示部19が設けられている。払出表示部18は、7セグメントLEDから成り、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示する。クレジット表示部19は、7セグメントLEDから成り、貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示する。
【0031】
液晶表示部2bは、正面側からみて可変表示手段(リール)の手前側に配設され、所定の領域上に、上記可変表示手段に表示された図柄を透過表示するとともに、上記所定の領域(図柄表示領域21L,21C,21R)を含む領域上に、演出画像を表示する画像表示手段でもある。
【0032】
図3は、液晶表示部2bの構成を詳細に説明するための図である。液晶表示部2bは、リール3L、3C、3Rの表示領域より、正面側から見て手前側に、リール3L、3C、3Rを跨いで設けられている。また、このリール3L,3C,3Rと液晶表示部2bとは、別体で(所定の間隔をあけて)設けられている。
【0033】
液晶表示部2bにおいては、反射領域36A及び非反射領域(透過領域)36BL,36BC,36BRが設けられている。非反射領域36BL,36BC,36BRは、透明な材料で形成され入射した光を反射することなく透過させる光透過部として形成される。非反射領域36BL,36BC,36BRは、リール3L,3C,3Rの回転が停止した場合に表示される図柄(合計3個の図柄)の各々の前方の位置に設けられている。具体的には、非反射領域36BL,36BC,36BRの大きさ及び位置は、後述する図柄表示領域21L,21C,21Rのものと一致するようになっている。このため、図柄表示領域は、後述する非反射領域と同様の概念である。この液晶表示部2bの図柄表示領域21L,21C,21R(所定の領域)には、各リール(可変表示手段)に表示された図柄が透過された状態で表示される。
【0034】
反射領域36Aは、入射した光を反射し、液晶表示部の領域のうち、上記非反射領域36BL,36BC,36BR以外の領域である。
【0035】
本実施の形態では、液晶表示部2bには、図柄表示領域21L,21C,21Rが設けられている。図柄表示領域21L,21C,21Rは、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられる。図柄表示領域21L,21C,21Rには、リール3L,3C,3R上に配置された図柄が透過表示される。具体的には、各図柄表示領域21L,21C,21Rには、対応するリール3L,3C,3Rが回転状態の場合、又は、対応する停止ボタン11L,11C,11Rが停止操作可能な状態の場合、リール3L,3C,3R上に配置された図柄が、遊技者が視認し易いように透過表示される。
【0036】
窓枠表示領域22L,22C,22Rは、所定の形状からなる枠を示す枠画像である。具体的に、窓枠表示領域22L、22C、22Rは、各図柄表示領域21L,21C,21Rを囲むように設けられ、リール3L,3C,3R上に配置された図柄の表示窓の枠の画像を構成する。
【0037】
演出表示領域23は、液晶表示部2bの領域のうち、図柄表示領域21L、21C、21R及び窓枠表示領域22L、22C、22R以外の領域である。この演出表示領域23には、演出画像が表示される。
【0038】
また、演出表示領域23には、ボーナスの入賞成立を実現可能であることを確定的に報知する画像(いわゆるWINランプ16を表したもの)の表示が行われる。さらに、演出表示領域23には、遊技の興趣を増大するための演出、遊技者が遊技を有利に進めるために必要な情報などの表示が行われる。
【0039】
図4は、各リール3L、3C、3Rに表された複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には“00”〜“20”のコードナンバーが付され、データテーブルとして、後述するROM42に格納されている。各リール3L,3C,3R上には、「青7」、「赤7」、「BAR」、「ベル」、「プラム」、「リプレイ(Replay)」及び「チェリー」の図柄で構成される図柄列が表されている。各リール3L,3C,3Rは、図柄列が矢印方向に移動するように回転駆動される。
【0040】
本実施の形態の遊技機1において、遊技者は、通常の遊技状態である一般遊技状態、多数のコインを獲得可能なBB遊技中一般遊技状態、「RB遊技状態」において、遊技を行うことができる。
【0041】
図5は、各遊技状態における入賞図柄組合せに対応する入賞役及び払い出し枚数を示したものである。
【0042】
遊技状態としては、一般遊技状態(この状態にあることを「一般遊技中」という)、BB中一般遊技状態(この状態にあることを「BB作動中」という)、「RB遊技状態」(この状態にあることを「RB作動中」という)の3つがある。
【0043】
また、一般遊技状態をBB又はRBに内部当選しているか否かによって更に区分することもあるが、内部当選する可能性のある入賞役については同様であることから、図5における区分は上述した3状態で区分している。なお、内部当選する可能性のある入賞役の種類は、いわゆる確率抽選テーブル(後述する)によって定まるものであり、この確率抽選テーブルは、各遊技状態毎に設けられている。従って、同一の遊技状態の遊技では、内部当選する可能性のある入賞役の種類が同一となる。
【0044】
「BB遊技状態」は、遊技者にとって最も有利な遊技状態である。一般遊技状態において、有効ラインに沿って「青7−青7−青7」、又は「赤7−赤7−赤7」が並んだときは、BBの入賞が成立し、15枚のメダルが払い出されると共に、次の遊技の遊技状態が「BB遊技状態」となる。一回のBBは、BB中一般遊技状態を30遊技した場合、もしくは「RB遊技状態」に3回移行し、3回目のRBが終了したところで終了する。そして、「BB遊技状態」が終了すると、一般遊技状態に移行する。なお、「BB遊技状態」は、BB中一般遊技状態及び「RB遊技状態」を含むものである。
【0045】
「RB遊技状態」は、一般遊技状態及びBB中一般遊技状態においてRBの入賞が成立することにより発生する。「一般遊技状態」では、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「BAR−BAR−BAR」であるとき、又は「BB中一般遊技状態」において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「Replay−Replay−Replay」であるとき(いわゆる「JAC IN」)に発生し、15枚のメダルが払い出される。「一般遊技状態」から始まるRBを通常RB、「BB中一般遊技状態」から始まるRBをBB中のRBと区別する場合もあるが、本実施の形態では、特に区別しない。
【0046】
「RB遊技状態」は、1枚のメダルを投入することにより、所定の図柄組合せ「Replay−Replay−Replay」が揃い、15枚のメダルを獲得できる入賞役に当たりやすい遊技状態である。1回の「RB遊技状態」において遊技可能な最大の遊技回数(これを「RB遊技可能回数」という)は、12回である。また、この「RB遊技状態」において、入賞できる回数(これを「RB遊技入賞可能回数」という)は、8回までである。即ち、この「RB遊技状態」は、遊技回数が12回に達するか、又は入賞回数が8回に達した場合に終了する。そして、「RB遊技状態」が終了すると、一般遊技状態に移行する。
一般遊技状態において、有効ラインに沿って並んだ図柄の組合せが「Replay−Replay−Replay」であるときは、再遊技の入賞が成立する。再遊技の入賞が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者は、メダルを消費することなく遊技を行うことができる。
【0047】
なお、一般遊技状態及びBB中一般遊技状態では、「プラムの小役」や「チェリーの小役」などの入賞成立が可能であるが、その払い出し枚数は図5のとおりである。
【0048】
図6は、遊技機1の内部構成を示すブロック図である。遊技機1は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路81と、主制御回路81と電気的に接続されている各種のアクチュエータと、主制御回路81から送信される制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示部2b及びスピーカ12L,12Rを制御する副制御回路82とを有する。
【0049】
主制御回路81は、1つの回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ40を有する。マイクロコンピュータ40は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うメインCPU41と、記憶手段としてのROM42及びRAM43とを有する。
【0050】
メインCPU41には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路44と、分周器45と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器46と、サンプリング回路47とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段は、マイクロコンピュータ40内に設けられても良い。即ち、メインCPU41が、予め設定されたプログラムに従って、乱数サンプリングを実行するようにしてもよい。この場合、乱数発生器46及びサンプリング回路47は省略可能である。また、乱数発生器46及びサンプリング回路47は、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておいてもよい。
【0051】
マイクロコンピュータ40のROM42には、例えば、スタートレバー10を操作する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル(詳細な説明は後述する)と、副制御回路82へ送信するための各種の制御指令(コマンド)が格納されている。これらのコマンドには、例えば、「デモ表示コマンド」、「スタートコマンド」、「ボーナス遊技状態変更指示コマンド」、「遊技メダル投入コマンド」、「リール回転コマンド」、「ウェイトコマンド」、「リール停止コマンド」がある。これらのコマンドの詳細な説明は後述する。
【0052】
なお、副制御回路82から、主制御回路81へデータ(コマンド、情報など)が送られることはなく、主制御回路81から副制御回路82への一方向でデータが送られる。
【0053】
設定ボタン64は、複数のペイアウト率に対応する設定値のうち、いずれかの設定値に設定するための設定手段である。具体的な説明は、以下のとおりである。例えば、ペイアウト率の設定値は、「1」〜「6」の6段階に設定される。各設定値は、それぞれ、94%〜106%の範囲における6段階のペイアウト率に対応している。一般的には、設定値1が最もペイアウト率が低い場合に対応しており、設定値6は、最もペイアウト率が高い場合に対応している。そして、例えば、従業員が電源スイッチを一旦オフにした後、設定用鍵型スイッチ63をオンにした状態で電源スイッチをオンにする。これにより、設定ボタン64の操作が可能になる。そして、従業員が設定ボタン64を操作することにより、複数の設定値のうち、いずれかの設定値に設定することができる。設定された設定値は、メインCPU41に送られ、保持される。
【0054】
また、マイクロコンピュータ40のROM42には、入賞成立に関する複数の有効ラインのうち、所定の1つの有効ライン上に、所定の図柄の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブルが、内部当選役ごとに、複数格納されている。具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
【0055】
例えば、5本の入賞成立に関するラインが有効になるような遊技を、遊技者が行う場合を考える。以下、有効化された入賞成立に関するラインを有効ラインという。例えば、上述したトップライン100a、センターライン100b、ボトムライン100c、クロスダウンライン100d、クロスアップライン100eが有効ラインであるとする。そして、ROM42には、内部当選役ごとに、複数の停止制御テーブルが格納されている。ROM42には、例えば、1つの所定の内部当選役(ベルの小役)には、3つ(複数)の停止制御テーブル(第1停止制御テーブル、第2停止制御テーブル、第3停止制御テーブル)が対応づけられているとする。
【0056】
なお、ROM42には、所定のはずれ役(例えば、ベル−ベル−プラムの組み合わせなど)に対応する複数の停止制御テーブルが格納されていてもよい。
【0057】
第1停止制御テーブルは、5つの有効ラインのうち、センターラインに対応する有効ライン(有効入賞ライン)上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶようにするための停止制御テーブルである。図7は、第1停止制御テーブルの一例を示す図である。
第1停止制御テーブルにおいては、各停止操作位置と、これに対応する停止制御位置とが示されている。停止操作位置は、リール3L、3C、3Rに対応して設けられた停止ボタン11L、11C、11Rが操作(停止操作)されたとき、センターライン100bに位置していた図柄のコードナンバーを表す。停止制御位置は、上述のようにして、停止操作が行われたリールが停止したとき、センターライン100bの位置に停止表示される図柄のコードナンバーを表す。本実施の形態では、いわゆる滑りコマ数を最大4コマとしている。
【0058】
例えば、左のリール3Lの回転中において、コードナンバー“05”の“赤7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“03”の“ベルの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0059】
同様にして、真ん中のリール3C、右のリール3Rの回転中において、ベルの図柄でない図柄がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、ベルの図柄がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、真ん中のリール3C、右のリール3Rは、停止制御される。この第1停止制御テーブルは、例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)及び有効ライン1(センターライン)と対応づけられている。
【0060】
第2停止制御テーブルは、5つの有効ラインのうち、クロスダウンラインに対応する有効ライン(有効入賞ライン)上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶようにするための停止制御テーブルである。図8は、第2停止制御テーブルの一例を示す図である。 第2停止制御テーブルにおいては、各停止操作位置と、これに対応する停止制御位置とが示されている。停止操作位置と停止制御位置の説明は、上述したとおりである。
【0061】
例えば、左のリール3Lの回転中において、コードナンバー“05”の“赤7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“04”の“リプレイの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0062】
また、例えば、真ん中のリール3Cの回転中において、コードナンバー“04”の“チェリーの図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“03”の“ベルの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0063】
また、例えば、右のリール3Rの回転中において、コードナンバー“08”の“青7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“04”の“プラムの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0064】
このように停止制御されることによって、各リールが停止したとき、遊技者による停止操作のタイミングによっては、クロスダウンラインに対応する有効入賞ライン上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶことになる。この第2停止制御テーブルは、例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)及び有効ライン2(クロスダウンライン)と対応づけられている。
【0065】
第3停止制御テーブルは、5つの有効ラインのうち、トップラインに対応する有効ライン(有効入賞ライン)上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶようにするための停止制御テーブルである。図9は、第3停止制御テーブルの一例を示す図である。
第3停止制御テーブルにおいては、各停止操作位置と、これに対応する停止制御位置とが示されている。第3停止制御テーブルにおいては、各停止操作位置と、これに対応する停止制御位置とが示されている。停止操作位置と停止制御位置の説明は、上述したとおりである。
【0066】
例えば、左のリール3Lの回転中において、コードナンバー“05”の“赤7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“04”の“リプレイ”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、左のリール3Lは、停止制御される。
【0067】
また、例えば、真ん中のリール3Cの回転中において、コードナンバー“03”の“ベルの図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“20”の“チェリーの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、真ん中のリール3Cは、停止制御される。
【0068】
また、例えば、右のリール3Rの回転中において、コードナンバー“08”の“青7の図柄”がセンターライン100bに到達したときに、停止ボタン11Lが操作された場合、コードナンバー“06”の“リプレイの図柄”がセンターライン100bの位置に停止表示されるように、右のリール3Rは、停止制御される。
【0069】
このように停止制御されることによって、各リールが停止したとき、遊技者による停止操作のタイミングによっては、トップラインに対応する有効入賞ライン上に、所定の図柄の組み合わせ(ベル−ベル−ベル)が沿って並ぶことになる。この第3停止制御テーブルは、例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)及び有効ライン3(トップライン)と対応づけられている。
【0070】
また、ROM42(格納手段)には、所定の内部当選役(ベルの小役)以外の1又は複数の内部当選役に対応する停止制御テーブルが、格納されている。1つの内部当選役に対して、例えば、5つの停止制御テーブルが対応づけられている。各停止制御テーブルは、5つの有効ラインのうち、1つの有効ライン(センターライン、トップライン、ボトムライン、クロスダウンライン、クロスアップラインのいずれかの有効ライン)上に、所定の図柄の組み合わせが沿って並ぶようにするためのテーブルである。これらの停止制御テーブルにおいては、各リール3L、3C、3Rの停止操作位置と停止制御位置とが示されている。
【0071】
例えば、内部当選役(プラムの小役)には、1つの有効ライン(センターライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブル、1つの有効ライン(トップーライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブル、1つの有効ライン(ボトムライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブル、1つの有効ライン(クロスダウンライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブル、1つの有効ライン(クロスアップライン)上に、所定の図柄(プラム−プラム−プラム)の組み合わせが沿って並ぶようにするための停止制御テーブルが対応づけられている。
【0072】
ROM42には、各乱数値範囲と、有効ラインを示す情報とが対応づけられている第1対応テーブルが、内部当選役ごとに、格納されている。例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)に対応する第1対応テーブルにおいては、乱数値範囲1には、有効ライン1(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲2には、有効ライン2(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲3には、有効ライン3(トップライン)を示す情報が対応づけられている。この結果、複数の有効ラインの各有効ラインは、それぞれ、乱数値の範囲と対応づけられているといえる。
【0073】
また、各内部当選役に対応する第1対応テーブルにおいては、例えば、乱数値範囲1(0から23)には、有効ライン1(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲2(24から47)には、有効ライン2(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲3(48から71)には、有効ライン3(トップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲4(72から100)には、有効ライン4(クロスアップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲5(101から127)には、有効ライン5(ボトムライン)を示す情報が対応づけられている。
【0074】
マイクロコンピュータ40からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、各種ランプ(1−BETランプ17a、2−BETランプ17b、最大BETランプ17c、WINランプ16、メダル投入ランプ24,遊技開始表示ランプ25)と、各種表示部(払出表示部18、クレジット表示部19、役物作動回数表示部20)と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路51の命令により所定枚数のメダルを払い出す遊技価値付与手段としてのホッパー(払い出しのための駆動部を含む)50と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ59L,59C,59Rとがある。
【0075】
また、メインCPU41には、ステッピングモータ59L,59C,59Rを駆動制御するモータ駆動回路49と、ホッパー50を駆動制御するホッパー駆動回路51と、各種のランプを駆動制御するランプ駆動回路55と、各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路58とが、I/Oポート48を介して、接続されている。
【0076】
ここで、モータ駆動回路49は、入賞成立に関連するラインを示す複数の有効ライン上に、メインCPU41により決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、各リールの可変表示動作の停止制御を行う停止制御手段でもある。これらの駆動回路49、51、55、58は、それぞれ、メインCPU41から出力される駆動指令などの制御信号を取得し、取得した制御信号に基づいて、各アクチュエータ(各種ランプなど)の動作を制御する。
【0077】
また、マイクロコンピュータ40は、以下のような入力発生手段から出力された信号を取得することにより、上述した制御信号を出力する。このような入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ111、2−BETスイッチ112、最大BETスイッチ113、C/Pスイッチ7、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路56、リール位置検出回路60、払出完了信号回路61、設定用鍵型スイッチ63、設定ボタン64がある。これらも、I/Oポート48を介して、メインCPU41に接続されている。
【0078】
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー10の操作を検出する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口6に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路56は、各停止ボタン11L,11C,11Rの押圧操作に応じて、停止を示す信号であるリール停止信号を発生し、メインCPU41に出力する。但し、メインCPU41が取得したリール停止信号を有効なものとして扱うのは、後述するように、一定の場合(例えば、各リールの回転が開始した場合又は各リールの回転速度が一定速度になった場合)である。
【0079】
また、リール停止信号には、停止ボタンを特定する情報が含まれている。そして、メインCPU41は、上記停止ボタンを特定する情報に基づいて、上記停止ボタンに対応するリールを停止させるように、モータ駆動回路49に指示する。
【0080】
リール位置検出回路60は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をメインCPU41へ送る。払出完了信号回路61は、メダル検出部50Sの計数値(ホッパー50から払出されたメダルの枚数)が所定の枚数データに達したとき、メダル払出完了を検知するための信号を発生し、メインCPU41へ送る。
【0081】
乱数発生器46は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路47は、スタートレバー10が操作された後の適宜のタイミングで、発生した乱数のなかから、1個の乱数をサンプリングする。
【0082】
メインCPU41は、内部当選役を決定する内部当選決定手段でもある。メインCPU41は、サンプリングされた乱数と、ROM42内に格納されている確率抽選テーブルとに基づいて、内部当選役を決定する。内部当選役が決定された後、メインCPU41が使用する「停止制御テーブル」を選択するために、再度、乱数のサンプリング処理が行われる。
【0083】
以下、図10を参照して、確率抽選テーブルについて説明する。これらの確率抽選テーブルは、確率抽選処理において参照されるものである。図10では、一般遊技中において使用される確率抽選テーブルと、BB中一般遊技中において使用される確率抽選テーブルとが示されている。いずれの確率抽選テーブルも、各遊技の内部当選役を決定するために用いられる。
【0084】
いずれのテーブルにおいても、乱数範囲は0〜16383であり、この範囲にある数値から抽出される一の数値を用いて、内部当選役が決定される。例えば、一般遊技中において、抽出された乱数値が2851の場合、この遊技の内部当選役は「ベル」となる。また、一般遊技中において、抽出された乱数値が11036〜16383の場合には、その遊技の内部当選役はハズレとなる。
【0085】
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ59L,59C,59Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM43の所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスを生成する。これらのリセットパルスは、リール位置検出回路60を介して、メインCPU41に入力される。
【0086】
メインCPU41は、得られたリセットパルスに基づいて、RAM43に書き込まれている駆動パルスの計数値を“0”にクリアする。これにより、RAM43内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0087】
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置と、リール外周面上に描かれた図柄とが対応づけられた図柄テーブルが、ROM42内に格納されている。具体的には、この図柄テーブルでは、上述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードと、が対応づけられている。
【0088】
更に、ROM42内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応づけられている。左のリール3L、中央のリール3C、右のリール3Rの停止制御が行われるときと、全リール停止後の入賞の判定(確認)が行われるときに、上記の入賞図柄組合せテーブルの参照処理が行われる。
【0089】
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、メインCPU41は、遊技者が停止ボタン11L,11C,11Rを操作したタイミングでリール停止信号回路56から送られるリール停止信号と、選択された「停止制御テーブル」とに基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路49に送る。詳細な説明は、後述する。
【0090】
なお、本実施の形態では、全てのリールが回転しているときに行われる停止操作を「第1停止操作」、次に行われる停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる停止操作を「第3停止操作」という。そして、後述するリール停止コマンドに、第1停止操作であるか、第2停止操作であるか、第3停止操作であるかを示す情報が含まれる。
【0091】
メインCPU41は、所定の内部当選役を決定した場合、複数の有効ラインのうち、モータ駆動回路49が所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する決定手段でもある。例えば、メインCPU41は、所定の内部当選役を決定した場合に発生した乱数のうち、一の乱数を取得し、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、上記所定の有効ラインとして決定する。具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
【0092】
メインCPU41は、上述したようにして、所定の内部当選役(ベルの小役)を決定すると、以下の処理を行う。メインCPU41は、例えば、乱数発生器46を用いて、0から127までの乱数を発生させ、一の乱数を取得(サンプリング)する。そして、メインCPU41は、ROM42から、上記所定の内部当選役に対応する第1対応テーブルを取得する。そして、メインCPU41は、第1対応テーブルを参照して、取得した一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、モータ駆動回路49が所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインとして、決定する。そして、メインCPU41は、上記所定の内部当選役(ベルの小役)と、決定した有効ラインとに対応する停止制御テーブルを、ROM42から取得する。
【0093】
なお、メインCPU41は、上述したようにして、所定の内部当選役(ベルの小役)以外の内部当選役を決定した場合でも、モータ駆動回路49が内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定し、上記内部当選役と、決定した所定の有効ラインとに対応する停止制御テーブルを、ROM42から取得する。
【0094】
そして、遊技者が左の停止ボタン11Lの操作を行うと、リール停止信号回路56は、第1停止操作を示す信号をメインCPU41に送信する。メインCPU41は、第1停止操作を示す信号を取得したとき、センターラインに位置するリール3L上の図柄のコードナンバーを示す信号をリール位置検出回路60から取得する。
【0095】
そして、メインCPU41は、取得したコードナンバー(停止操作位置に対応するコードナンバー)と、取得した停止制御テーブルとに基づいて、停止制御位置に対応するコードナンバーを取得する。そして、メインCPU41は、遊技者による停止操作のタイミングによっては、リール3Lが停止したとき、センターラインに位置するリール3L上の図柄のコードナンバーが、上記停止制御位置に対応するコードナンバーとなるように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。
【0096】
具体的には、例えば、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけリールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。モータ駆動回路49は、上記指示を実行する。
【0097】
そして、遊技者が真ん中の停止ボタン11C、右の停止ボタン11Rの操作を行った場合も上述の場合と同様にして、メインCPU41は、以下の処理を行う。メインCPU41は、遊技者による停止操作のタイミングによっては、リールが停止した場合、センターラインに位置するリール上の図柄のコードナンバーが、上記停止制御位置に対応するコードナンバーとなるように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。モータ駆動回路49は、上記指示を実行する。
【0098】
また、メインCPU41は、例えば、ROM42から、スタートコマンドを取得した場合、以下の処理を行う。メインCPU41は、決定した内部当選役が所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)であるか否かを判断する。決定した内部当選役が所定の内部当選役でない場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。一方、決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。
内部当選した入賞役の入賞成立を示す停止態様である場合、メインCPU41は、払出指令信号をホッパー駆動回路51に送る。ホッパー駆動回路51は、ホッパー50に対して、所定数のメダルの払出しを行わせる。この際、メダル検出部50Sは、ホッパー50から払い出されるメダルの枚数を計測し、その計測値が指定された数に達したときに、メダル払出完了信号をメインCPU41に送る。これにより、メインCPU41は、ホッパー駆動回路51に対して、ホッパー50の駆動を停止させ、ホッパーによる「メダルの払い出し処理」を終了させる。
【0099】
また、メインCPU41は、スタートスイッチ6Sから送られたスタートレバー10の操作の検出を示す検出信号を取得すると、モータ駆動回路49に各リール3L、3C、3Rの可変表示の開始に関する制御動作を行うように指示する。これにより、各リール3L、3C、3Rは、モータ駆動回路49の制御に基づいて、可変表示動作を開始する。
【0100】
また、メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、各リールの回転動作が開始したと認識した場合、リール回転コマンドを副制御回路82に送信することもできる。なお、メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、各リールの回転速度が一定速度に達したと認識した場合、リール回転コマンドを副制御回路82に送信するようにしてもよい。サブCPU84は、リール回転コマンドに基づいて、リールの回転開始又はリールの回転速度が一定速度になったことを認識する。
【0101】
また、サブCPU84は、例えば、以下のようにして、全リールの回転動作が停止したことを認識してもよい。メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、全リールの回転動作が停止したと認識した場合、入賞役を検索し、入賞コマンドを副制御回路82に送る。上記入賞コマンドは、後述するサブCPU84に送られる。サブCPU84は、上記入賞コマンドの取得に基づいて、全リールの回転動作が停止したことを認識できるようにしてもよい。
【0102】
図11は、本実施の形態の副制御回路82を示すブロック図である。副制御回路82は、主制御回路81からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示部2bの表示制御及びスピーカ12L,12Rからの音の出力制御を行う。この副制御回路82は、主制御回路81を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)83と、液晶表示部2bの表示制御手段としての画像制御回路91と、スピーカ12L,12Rにより出力される音を制御する音源IC88と、増幅器としてのパワーアンプ89とを有する。
【0103】
サブマイクロコンピュータ83は、主制御回路81から送信された制御指令に従って制御動作を行うサブCPU84と、記憶手段としてのプログラムROM85と、ワークRAM86とを有する。なお、副制御回路82には、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路が設けられていないが、サブCPU84は、予め設定されたプログラムに従って、乱数サンプリング処理を実行することができる。
【0104】
プログラムROM85は、サブCPU84により実行される制御プログラムを格納する。ワークRAM86は、上記制御プログラムをサブCPU84で実行するときの一時的な記憶手段である。
【0105】
画像制御回路91は、画像制御CPU92と、画像制御ワークRAM93と、画像制御プログラムROM94と、画像ROM96と、ビデオRAM97と、画像制御IC98とを有する。画像制御プログラムROM94は、液晶表示部2bでの表示に関する画像制御プログラムや演出テーブルを格納する。
【0106】
画像制御CPU92は、サブマイクロコンピュータ83で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムROM94内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示部2bでの表示内容(演出画像パターン)を決定する。画像制御ワークRAM93は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU92が実行するときの一時的な記憶手段である。画像ROM96は、各種の画像(例えば、動画像、静止画像、これらの組み合わせなど)を形成するためのドットデータを格納する。画像制御IC98は、画像ROM96に格納されたドットデータに基づいて、画像制御CPU92で決定された演出画像パターンに応じた画像を生成し、液晶表示部2bに出力する。ビデオRAM97は、画像制御IC98で画像を形成するときの一時的な記憶手段である。
【0107】
画像制御プログラムROM94には、各有効ラインと、有効ラインに関連する演出画像を特定するための情報である演出画像パターンとが対応づけられた演出テーブルが格納されている。この演出テーブルの一例を図12に示す。この演出テーブルにおいては、各有効ラインと、乱数値の範囲と、演出画像パターンが対応づけられている。各演出画像パターン1〜6は、1遊技の間に表示される演出画像を特定するための情報である。
【0108】
例えば、演出画像パターン1、2に従って実行される一連の演出画像は、有効ライン1(例えば、トップライン)上に、所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す表示態様である。ここで、演出画像パターン1に従って実行される一連の演出画像と、演出画像パターン2に従って実行される一連の演出画像と、は、基本的な表示態様は同じであるが、例えば、演出画像の表示タイミングが異なる。例えば、演出画像パターン1に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の早い時期(例えば、停止ボタンの受付が有効になる前)に表示され、演出画像パターン2に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の遅い時期(例えば、全リールの回転が停止した後)に表示される。
【0109】
例えば、演出画像パターン3、4に従って実行される一連の演出画像は、有効ライン2(例えば、センターライン)上に、所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す表示態様である。ここで、演出画像パターン3に従って実行される一連の演出画像と、演出画像パターン4に従って実行される一連の演出画像と、は、基本的な表示態様は同じであるが、例えば、演出画像の表示タイミングが異なる。例えば、演出画像パターン3に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の早い時期(例えば、停止ボタンの受付が有効になる前)に表示され、演出画像パターン4に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の遅い時期(例えば、全リールの回転が停止した後)に表示される。
【0110】
例えば、演出画像パターン5、6に従って実行される一連の演出画像は、有効ライン3(クロスダウンライン)上に、所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す表示態様である。ここで、演出画像パターン5に従って実行される一連の演出画像と、演出画像パターン6に従って実行される一連の演出画像と、は、基本的な表示態様は同じであるが、例えば、演出画像の表示タイミングが異なる。例えば、演出画像パターン5に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の早い時期(例えば、停止ボタンの受付が有効になる前)に表示され、演出画像パターン6に従って実行される一連の演出画像は、遊技中の遅い時期(例えば、全リールの回転が停止した後)に表示される。
【0111】
サブCPU84と画像制御CPU92とは、上記演出テーブルを参照して、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに対応する演出画像パターンを取得する取得手段である。この処理の具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
【0112】
メインCPU41は、上述のようにして、所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)を決定した場合に、所定の有効ラインを決定した後、上記所定の有効ラインを示す情報を含むスタートコマンドをサブCPU84に送信する。ここで、サブCPU84は、上述した乱数発生器46の機能とサンプリング回路47の機能とを有する。サブCPU84は、スタートコマンドを取得した場合、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、発生した乱数のなかから、一の乱数をサンプリングする。サンプリングした一の乱数は、画像制御CPU92に送られる。画像制御CPU92は、演出テーブルを参照して、スタートコマンドに含まれる所定の有効ラインを示す情報と、サンプリングした乱数が含まれる乱数値範囲と、に対応する演出画像パターンを決定し、取得する。
【0113】
液晶表示部2bは、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知する報知手段でもある。例えば、液晶表示部2bは、画像制御CPU92により取得された演出画像パターンに基づいて、上記所定の有効ラインに関連する演出画像を表示することにより、遊技者に対して、上記所定の有効ラインに関する情報を報知する報知手段でもある。具体的な説明の一例は、以下のとおりである。
【0114】
画像制御IC98は、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1など)に基づいて、その演出画像パターンに従った演出画像を生成するためのドットデータを画像ROM96から取得する。画像制御IC98は、取得したドットデータに基づいて、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を生成する。画像制御IC98は、生成した演出画像を液晶表示部2bに表示させるように、制御する。この結果、液晶表示部2bは、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を表示する。これにより、液晶表示部2bは、上記所定の有効ライン(例えば、有効ライン1(例えば、トップライン))に関する情報を示す演出画像を表示する。
【0115】
以下、主制御回路81から、副制御回路82に送信するコマンドについて説明する。図13,14は、上記コマンドの一例を示すものである。コマンドの送信は主制御回路81から副制御回路82への方向に対してのみ行われる。主制御回路81と副制御回路82とは、16本のデータ信号線と1本の信号線とを介して、接続されている。これらのコマンドは2バイト、4バイトまたは6バイト構成になっている。16本のデータ信号線で上記コマンドが送信されるために、1,2または3シーケンスで、送信される。
【0116】
例えば、スタートコマンドの場合は、遊技内部当選役の種別、遊技状態、所定の有効ラインを示す情報が、主制御回路81から副制御回路82に送信される。また、図13,図14に示したコマンドは、一例であり、副制御回路82で行う制御に必要なコマンドが主制御回路81から副制御回路82に送信される。
【0117】
なお、本実施の形態の遊技機1は、回胴式遊技機1(パチスロ遊技機1など)に限定されるものでなく、パチンコ遊技機1などの他の遊技機1であってもよい。遊技機1における動作は、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータにおいて、専用プログラムを実行することにより、実現できる。また、遊技機1を擬似的に実現可能にするプログラムは、家庭用ゲーム機で用いることができる。さらに、プログラムは記録媒体に記録されることができる。この記録媒体は、例えば、ハードディスク、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、ICチップ、カセットテープなどがある。
【0118】
(動作)
次に、上述した遊技機1を用いた遊技動作を以下に説明する。図15から図20は、本実施の形態の制御処理を説明するためのフローチャート図である。
【0119】
初めに、電源が投入される(ステップ2、以下、ステップをSTという)。メインCPU41は、メインCPU41の全出力ポートを初期化する(ST4)。続いて、メインCPU41は、遊技機1のパワーダウンエラーであるか否かを判断する(ST6)。ここで、遊技機1のパワーダウンエラーの場合は、ST4の処理が行われ、遊技機1のパワーダウンエラーでない場合は、ST8の処理が行われる。
【0120】
ST8の処理では、メインCPU41の初期化が行われる。続いて、メインCPU41は、RAMエラーであるか否かを判断する(ST10)。ここで、RAMエラーであると判断された場合には、メインCPU41は、RAMエラーの表示を、払出表示部18に表示させる。その後、ST10の処理が行われる。
【0121】
具体的には、メインCPU41は、7セグメントLEDにより構成される払出表示部18に「rr」という表示を行わせる。ここで、RAMエラーとは、RAM43が正常に読み書き処理を行えない状態をいう。
【0122】
そして、RAMエラーでないと判断された場合には、メインCPU41は、設定用鍵型スイッチ(キースイッチ)63が「オン」であるか否かを判断する(ST12)。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。ST2の処理にて、例えば、従業員が設定用鍵型スイッチ63をオンにした状態で電源スイッチをオンにする。すると、設定用鍵型スイッチ63がオンであることを示す信号がメインCPU41に送信される。メインCPU41は、設定用鍵型スイッチ63がオンであることを示す信号を取得したか否かに基づいて、設定用鍵型スイッチ(キースイッチ)63が「オン」であるか否かを判断する。
【0123】
設定用鍵型スイッチ63が「オン」であると判断された場合は、メインCPU41は、設定値を示す信号を取得する(ST14)。そして、メインCPU41は、設定値を保持する。具体的な説明は、以下のとおりである。設定用鍵型スイッチ63をオンにした状態で電源スイッチをオンにすると、設定ボタン64の操作が可能になる。例えば、従業員は、設定ボタン64を用いて、6段階の設定値のうち、いずれか1つの設定値に設定する。すると、設定ボタン64により設定された設定値を示す信号がメインCPU41に送信される。その後、ST24の処理が行われる。また、設定用鍵型スイッチ63が「オフ」であると判断された場合、ST16の処理が行われる。
【0124】
メインCPU41は、バッテリーバックアップが正常であるか否かを判断する(ST16)。バッテリーバックアップが正常であると判断された場合、メインCPU41は、RAM43の未使用領域に書き込まれている情報を消去した後、メインCPU41の全レジスタを電源遮断時における出力状態に復帰させる(ST18)。そして、メインCPU41は、メインCPU41の入力ポートを電源復帰時の状態に更新し、上記全レジスタを電源遮断時の状態に復帰する(ST20)。
【0125】
バッテリーバックアップが正常でないと判断された場合、メインCPU41は、各種の初期値をセットする(ST22)。この際、メインCPU41は、ペイアウト率に関する設定値もセットする。続いて、メインCPU41は、RAM43の全領域に書き込まれている情報を消去する(ST24)。ここで、ST24以降の処理は、ST12の処理において設定用鍵型スイッチ63が「オン」であると判断され、設定値を示す信号が取得された場合にも、行われる。
【0126】
続いて、メインCPU41は、設定値を含む各種の値を格納し(ST26)、通信データの初期化を行う(ST28)。そして、メインCPU41は、遊技終了時のRAM43の記憶内容を消去する(ST30)。
【0127】
続いて、メインCPU41は、メダルの自動投入の要求があるか否か、即ち、前回の遊技でリプレイに入賞したか否かを判断する(ST32)。この際、自動投入の要求には、自動投入が要求されているメダル数が対応づけられている。メダルの自動投入の要求があると判断した場合、メインCPU41は、上記自動投入の要求に対応するメダル数分のメダルを、自動投入する(ST34)。
【0128】
また、メインCPU41は、副制御回路82にメダル投入コマンドを送信する(ST36)。その後、ST40の処理が行われる。
【0129】
メダルの自動投入の要求がないと判断した場合には、メインCPU41は、メダル投入口6にメダルが投入されたか、又は、ベットボタンによる押圧操作が行われたかを判断する(ST38)。メダルの投入、上記押圧操作のいずれも行われない場合には、ST32の処理が行われる。メダルの投入、又は、上記押圧操作が行われた場合には、ST40の処理が行われる。
【0130】
ST40の処理では、メインCPU41は、スタートレバー10の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判断する。スタートスイッチ6Sからの入力がないと判断された場合、ST32の処理が行われる。
【0131】
スタートスイッチ6Sからの入力があると判断された場合、ST46の処理が行われる。また、メインCPU41は、ROM42に格納されている確率抽選テーブルを参照して、抽選用の一の乱数を抽出する(ST42)。この乱数抽出処理の具体的な説明は上述したとおりである。
【0132】
そして、メインCPU41は、現在の遊技状態を判断するための監視処理を行う(ST44)。そして、メインCPU41は、確率抽選処理を行う(ST46)。この処理では、メインCPU41は、ST42の処理で抽出された一の乱数値と、ST44の処理で判断された現在の遊技状態に対応する確率抽選テーブルとに基づいて、内部当選役を決定する。確率抽選テーブルにおいては、上述したように、各入賞役毎に、内部当選となる乱数値が予め定められている。
【0133】
次に、メインCPU41は、WINランプ点灯抽選処理を行う(ST48)。
【0134】
そして、メインCPU41は、モータ駆動回路49が、内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する(ST49)。
【0135】
この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。メインCPU41は、例えば、乱数発生器46を用いて、0から127までの乱数を発生させ、一の乱数を取得(サンプリング)する。そして、メインCPU41は、ROM42から、決定された内部当選役に対応する第1対応テーブルを取得する。そして、メインCPU41は、第1対応テーブルを参照して、取得した一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、モータ駆動回路49が、内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインとして、決定する。
【0136】
そして、メインCPU41は、停止制御テーブルの選択処理を行う(ST50)。このST50の処理の詳細な説明は、以下のとおりである。メインCPU41は、決定した内部当選役に対応する複数の停止制御テーブルのうち、決定した内部当選役と、決定した所定の有効ラインとに対応する停止制御テーブルを選択し、ROM42から取得する。
【0137】
そして、ST52の処理では、メインCPU41は、スタートコマンドを副制御回路82に送信する。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。メインCPU41は、決定した内部当選役が所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)であるか否かを判断する。決定した内部当選役が所定の内部当選役でない場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。一方、決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。
そして、メインCPU41は、現時点が、前の遊技から4.1秒経過しているか否かを判断する(ST54)。具体的には、メインCPU41は、ST62の処理でセットされた1遊技監視用タイマの値に基づいて、ST54の処理を行う。メインCPU41が、現時点が前の遊技から4.1秒経過したと判断した場合、ST62の処理が行われる。メインCPU41が、現時点が前の遊技から4.1秒経過していないと判断した場合、ST56の処理が行われる。
【0138】
ST56の処理では、メインCPU41は、ウェイトコマンドを副制御回路82に送信する。メインCPU41は、リール回転コマンドを送信するまでの間、ウェイトコマンドを、例えば、定期的に、送信し続ける。そして、メインCPU41は、遊技開始待ち時間消化処理を行う(ST58)。
【0139】
メインCPU41は、1遊技監視用タイマをセットする(ST62)。1遊技監視用タイマには、遊技者の停止ボタンの停止操作によらず、自動的にリールを停止させるための自動停止タイマが含まれる。
【0140】
メインCPU41は、モータ駆動回路49に対して、各リールの回転を行わせるように、指示する。モータ駆動回路49の制御により、各リールは、回転動作を開始する(ST63)。メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、各リールの回転動作が開始したと認識した場合、リール回転コマンドを副制御回路82に送信する(ST64)。 なお、メインCPU41は、モータ駆動回路49に、各リールの回転を行わせるように、指示する前に、リール回転開始に関する初期化処理を行う。具体的には、CPU41は、リールの回転情報(回転ピッチなど)を記憶するRAM43の領域を初期化する。また、ST64の処理においては、メインCPU41は、リール位置検出回路60から送られてくる各リール位置を示す信号に基づいて、各リールの回転速度が一定速度になったと認識した場合、リール回転コマンドを副制御回路82に送信するようにしてもよい。
【0141】
メインCPU41は、停止ボタンがオンであるか否かを判断する(ST66)。具体的には、メインCPU41は、いずれかの停止ボタンが操作されたか否かを判断する。いずれかの停止ボタンが操作されたと判断された場合、ST70の処理が行われる。停止ボタンが操作されないと判断された場合、ST68の処理が行われる。
【0142】
ST68の処理では、メインCPU41は、自動停止タイマの設定値が「0」であるか否かを判断する。そして、自動停止タイマの値が「0」であると判断された場合、ST70の処理が行われる。自動停止タイマの値が「0」でないと判断された場合、ST66の処理が行われる。
【0143】
ST70の処理では、メインCPU41は、例えば、決定された内部当選役と、停止操作時におけるリールの回転位置と、取得された停止制御テーブルとに基づいて、滑りコマ数を決定する。そして、メインCPU41は、滑りコマ数だけリールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。このST70の処理の詳細な説明は、以下のとおりである。図21は、ST70の処理を説明するためのフローチャート図である。
【0144】
遊技者が停止ボタンの操作を行うと、リール停止信号回路56は、停止操作(第1停止操作、第2停止操作又は第3停止操作)を示す信号をメインCPU41に送信する(ST150)。メインCPU41は、停止操作を示す信号を取得したとき、センターラインに位置するリール(上記停止ボタンに対応するリール)上の図柄のコードナンバーを示す信号をリール位置検出回路60から取得する(ST152)。
【0145】
そして、メインCPU41は、取得したコードナンバー(停止操作位置に対応するコードナンバー)と、取得した停止制御テーブルとに基づいて、停止制御位置に対応するコードナンバーを取得する。そして、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけ上記リールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する(ST154)。
【0146】
例えば、遊技者が最初に左の停止ボタンの操作を行うと、リール停止信号回路56は、第1停止操作を示す信号をメインCPU41に送信する。この第1停止操作を示す信号には、左の停止ボタン11Lの操作を示す情報が含まれる。そして、上述のようにして、メインCPU41は、センターラインに位置する左リール3L上の図柄のコードナンバーを示す信号をリール位置検出回路60から取得する。そして、メインCPU41は、取得したコードナンバーと、選択した停止制御テーブルとに基づいて、停止制御位置に対応するコードナンバーを取得する。そして、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけ左リールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。
【0147】
また、例えば、遊技者が次に真ん中の停止ボタン11Cの操作を行う場合には、リール停止信号回路56は、第2停止操作を示す信号をメインCPU41に送信する。この第2停止操作を示す信号には、真ん中の停止ボタン11Cの操作を示す情報が含まれる。そして、同様にして、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけ真ん中のリール3Cの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。
【0148】
また、例えば、遊技者が最後に右の停止ボタン11Rの操作を行う場合には、リール停止信号回路56は、第3停止操作を示す信号をメインCPU41に送信する。この第3停止操作を示す信号には、右の停止ボタン11Rの操作を示す情報が含まれる。そして、同様にして、メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけ右リール3Rの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。
【0149】
そして、ST72の処理では、メインCPU41は、モータ駆動回路49に対して、ST70の処理で決定された滑りコマ数に基づいて、リールの停止制御を行うように指示すると、モータ駆動回路49は、上記指示を実行する。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。メインCPU41は、停止操作位置と停止制御位置との差に相当する滑りコマ数だけリールの位置をすべらすように指示する信号をモータ駆動回路49に送信する。モータ駆動回路49は、上記指示を実行する。このST72の処理は、左リール、真ん中のリール、右リールに対して行われる。
【0150】
次に、メインCPU41は、リール停止コマンドを副制御回路82に送信する(ST74)。このリール停止コマンドには、停止制御がなされたリールに関する情報、停止制御に関する停止操作が第1停止操作であるか、第2停止操作であるか、第3停止操作であるかを示す情報などが含まれる。
【0151】
そして、メインCPU41は、全てのリールが停止したか否かを判断する(ST76)。全てのリールが停止した場合は、ST78の処理が行われる。全てのリールが停止していないときは、ST66の処理が行われる。
【0152】
そして、遊技終了時の演出処理が行われた後、メインCPU41は、入賞検索処理を行う(ST78)。そして、メインCPU41は、入賞コマンドを副制御回路82に送信する(ST80)。上記入賞コマンドは、サブCPU84に送られる。サブCPU84は、上記入賞コマンドを取得すると、全リールの回転動作が停止したことを認識する。そして、この結果、副制御回路82では、例えば、以下のような処理が行われてもよい。画像制御CPU92は、入賞コマンドに含まれる内部当選役に対応する所定の演出画像パターンを決定する。画像制御IC98は、画像ROM96に格納されたドットデータに基づいて、画像制御CPU92で決定された演出画像パターンに応じた画像を生成し、液晶表示部2bに出力するようにしてもよい。
【0153】
そして、メインCPU41は、入賞フラグが正常であるか否かを判断する(ST82)。入賞フラグが正常である場合には、ST86の処理が行われ、入賞フラグが正常でない場合には、イリーガルエラーの表示が行われ(ST84)、処理が中断する。
【0154】
ST86では、メインCPU41は、入賞枚数0であるか否かを判断する。具体的には、メインCPU41は、いずれかの役(再遊技を除く)の入賞が成立したか否かを判断する。入賞が成立したときは、状態(BB作動中或いはRB作動中であるか否か)と入賞役と、に対応するメダルの貯留又は払い出しが行われる(ST88)。
【0155】
そして、メインCPU41は、現在の遊技状態がBB作動中であるか、又は、RB作動中であるか否かを判断する(ST90)。BB作動中又はRB作動中である場合には、ST92の処理が行われる。一方、BB作動中、RB作動中のいずれでもない場合、ST98の処理が行われる。
【0156】
ST92の処理では、メインCPU41は、BB又はRB遊技数チェック処理を行う。この処理では、「RB遊技状態」が発生した回数、BB中一般遊技状態の遊技回数、「RB遊技状態」における入賞回数、「RB遊技状態」における遊技回数がチェックされる。
【0157】
メインCPU41は、BBの終了条件を満たしているか否かを判断する(ST94)。BBの終了条件を満たしている場合には、メインCPU41は、「BB遊技状態」終了時におけるRAMの記憶内容を消去(クリア処理)する(ST96)。そして、メインCPU41は、「BB遊技状態」が終了したことを示すBB終了コマンドを副制御回路82に送信する。そして、ST94の処理で、BBの終了条件を満たしていない場合や、ST96の処理が終了した場合には、ST100の処理が行われる。
【0158】
ST98の処理では、メインCPU41は、BB又はRBに対応する入賞が成立しているか否かを判断する。そして、メインCPU41は、現在の遊技状態を認識する(ST100)。具体的には、メインCPU41は、一般遊技状態であるか、BB中一般遊技状態であるか、「RB遊技状態」であるかを認識する。そして、ST30の処理が行われる。
【0159】
上述したST52の処理の後、副制御回路82では、以下の処理が行われる。図22は、ST52の処理の後に、副制御回路82で行われる処理を説明するためのフローチャート図である。
【0160】
ST52の処理で、メインCPU41からスタートコマンドがサブCPU84に送信される。サブCPU84は、スタートコマンドの解読処理を行う(ST120)。サブCPU84は、スタートコマンドの解読結果に基づいて、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、発生した乱数のなかから、一の乱数をサンプリングする。サンプリングした一の乱数は、画像制御CPU92に送られる。画像制御CPU92は、演出テーブルを参照して、スタートコマンドに含まれる所定の有効ラインを示す情報と、サンプリングした乱数が含まれる乱数値範囲と、に対応する演出画像パターンを決定し、取得する(ST122)。
【0161】
画像制御IC98は、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1など)に基づいて、その演出画像パターンに従った演出画像を生成するためのドットデータを画像ROM96から取得する。画像制御IC98は、取得したドットデータに基づいて、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を生成する(ST124)。画像制御IC98は、生成した演出画像を液晶表示部2bに表示させる(ST126)。この結果、液晶表示部2bは、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を表示する。
【0162】
例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)が決定され、所定の有効ラインとして、有効ライン1(例えば、トップライン)が決定され、演出画像パターンとして、演出画像パターン1が取得された場合、液晶表示部2bは、以下の処理を行ってもよい。液晶表示部2bは、演出画像パターン1に従って実行される一連の演出画像(有効ライン1上に所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す画像)を、例えば、停止ボタンの操作が有効になる前の状態で表示するようにしてもよい。
【0163】
具体的には、例えば、スタートボタンの操作がされてから、所定時間が経過するまでは、停止ボタンの操作が有効にならないとすることもできる。この場合、画像制御IC98は、上記所定の時間の経過までに、演出画像パターン1に従って実行される一連の演出画像の表示が終了するように、液晶表示部2bを制御することもできる。
【0164】
また、例えば、所定の内部当選役(ベルの小役)が決定され、所定の有効ラインとして、有効ライン1(トップライン)が決定され、演出画像パターンとして、演出画像パターン2が取得された場合、液晶表示部2bは、以下の処理を行ってもよい。液晶表示部2bは、演出画像パターン2に従って実行される一連の演出画像(有効ライン1上に所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示す画像)が、例えば、全リールの回転が停止した後で表示するようにしてもよい。具体的には、例えば、画像制御CPU92は、演出画像パターン2を取得した場合、サブCPU41が、全リールの停止を認識できるまでに、待機する。そして、サブCPU41は、全リールの停止を認識した場合、そのことを示す情報を画像制御IC98に送信する。画像制御IC98は、演出画像パターン2に従って実行される一連の演出画像の表示を行ってもよい。
【0165】
なお、上述した説明では、所定の内部当選役として、ベルの小役である場合について説明したが、本発明は、この場合に限定されず、例えば、所定の内部当選役は複数であってもよい。
【0166】
この場合、メインCPU41は、複数の所定の内部当選役を示す情報を保持している。そして、ST52の処理では、メインCPU41は、決定した内部当選役が、複数の所定の内部当選役のいずれかであるか否かを判断する。決定した内部当選役が複数の所定の内部当選役のいずれでもない場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。一方、決定した内部当選役が複数の所定の内部当選役のいずれかである場合には、メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。 なお、各所定の内部当選役に対応づけられる第1対応テーブルに含まれる有効ラインを示す情報の数、各所定の内部当選役に対応する停止制御テーブルの数は、相互に異ってもよいし、一部同じであるようにしてもよいし、全部同じであってもよい。また、画像制御プログラムROM94には、所定の内部当選役ごとに、演出テーブルが格納されていてもよい。各所定の内部当選役に対応する演出テーブルの内容は、相互に異ってもよいし、一部同じであるようにしてもよいし、全部同じであってもよい。
【0167】
また、複数の所定の内部当選役として、全ての内部当選役としてもよい。この場合には、ST52の処理では、決定した内部当選役が、所定の内部当選役であるか否かの判断処理は行われない。メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報が含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。
(作用効果)
本実施の形態の遊技機は、複数の図柄を可変表示する各リール3L、3C、3R(可変表示手段)と、内部当選役を決定するメインCPU41(内部当選役決定手段)と、入賞成立に関連するラインを示す複数の有効ライン上に、メインCPU41により決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、各リールの可変表示動作の停止制御を行うモータ駆動回路49(停止制御手段)とを有する。また、上記遊技機のメインCPU41は、所定の内部当選役を決定した場合、複数の有効ラインのうち、モータ駆動回路49が上記所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する。また、上記遊技機は、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに関する情報を、遊技者に対して報知する液晶表示部2b(報知手段)を有する。
【0168】
この場合、メインCPU41は、例えば、以下のようにして決定処理を行ってもよい。複数の有効ラインの各有効ラインには、それぞれ、乱数値の範囲が対応づけられている。そして、メインCPU41は、所定の内部当選役を決定した場合に発生した乱数のうち、一の乱数を取得し、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、所定の有効ラインとして決定することもできる。
【0169】
また、液晶表示部2bは、以下のようにして、報知処理を行っても良い。サブCPU84と画像制御CPU92とは、各有効ラインと、有効ラインに関連する演出画像を特定するための情報である演出画像パターンとが対応づけられた演出テーブルを参照して、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに対応する演出画像パターンを取得する。そして、液晶表示部2b(報知手段)は、取得された演出画像パターンに基づいて、上記所定の有効ラインに関連する演出画像を表示することにより、遊技者に対して、上記所定の有効ラインに関する情報を報知することもできる。
【0170】
このため、本実施の形態の遊技機によれば、遊技者に対して、決定された上記所定の有効ラインに関する情報が報知される。上記所定の有効ラインに関する情報が、例えば、全リールが停止する前に、遊技者に対して報知されれば、遊技者は、以下のような期待感をもつ。即ち、遊技者は、リールの停止操作を行う前に、決定された内部当選役の図柄が沿って並ぶように停止制御される所定の有効ラインを知ることができ、目押し操作がやりやすく、うまく、図柄を揃えられるかもしれないという期待感をもつ。これにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【0171】
従って、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、所定の内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御が行われる場合、上記所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知することにより、遊技者が遊技に対して一層面白みを感じるか、又は図柄の停止態様がはずれの図柄となったときの遊技者の気持ちを和らげることができる。
【0172】
(変更例1)
また、上述した実施の形態は、以下のように変更されてもよい。遊技状態の定義の仕方は、種々の方法があるが、本変更例1及び以下の変更例2、3では、遊技状態として、一般遊技状態、BB中一般遊技状態、「RB遊技状態」を考える。
【0173】
メインCPU41は、各遊技状態を示す情報と、特定の有効ラインとが関連づけられている第2対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインが判断する判断手段でもある。そして、メインCPU41は、所定の有効ラインとして、判断した上記特定の有効ラインを決定するようにしてもよい。
【0174】
具体的な一例としては、例えば、上記第2対応テーブルにおいては、各遊技状態を示す情報は、それぞれ、複数の乱数値の範囲と対応づけられており、各乱数値の範囲は、それぞれ、有効ラインを示す情報と対応づけられている。そして、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっている。
【0175】
メインCPU41により所定の内部当選役が決定された場合に発生した乱数のうち、一の乱数が取得された後、第2対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に対応する複数の乱数値の範囲のうち、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断された場合、メインCPU41は、所定の有効ラインとして、上記特定の有効ラインを決定する。また、上記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、メインCPU41は、所定の有効ラインとして、上記他の有効ラインを決定するようにしてもよい。
【0176】
具体的な説明は、以下のとおりである。ROM42には、第2対応テーブルが格納されている。第2対応テーブルには、所定の内部当選役(例えば、ベルの小役)が対応づけられている。
【0177】
図23は、第2対応テーブルの一例を示す図である。第2対応テーブルにおいては、遊技状態1(一般遊技状態)には、乱数値範囲1(例えば、0から119)、乱数値範囲2(120から123)、乱数値範囲3(124から127)が対応づけられており、乱数値範囲1には、有効ライン1(トップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲2には、有効ライン2(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲3には、有効ライン3(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられている。
【0178】
また、第2対応テーブルにおいては、遊技状態2(BB中一般遊技状態)には、乱数値範囲11(0から3)、乱数値範囲12(4から123)、乱数値範囲13(124から127)が対応づけられており、乱数値範囲11には、有効ライン1(トップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲12には、有効ライン2(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲13には、有効ライン3(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられている。また、第2対応テーブルにおいては、遊技状態3(「RB遊技状態」)には、乱数値範囲21(0から3)、乱数値範囲22(4から7)、乱数値範囲23(8から127)が対応づけられており、乱数値範囲21には、有効ライン1(トップライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲22には、有効ライン2(センターライン)を示す情報が対応づけられており、乱数値範囲23には、有効ライン3(クロスダウンライン)を示す情報が対応づけられている。
【0179】
そして、第2対応テーブルに示すように、遊技状態1(一般遊技状態)に対応する複数の乱数値範囲1,2,3のうち、特定の有効ライン(トップライン)に対応する乱数値範囲1は、上記特定の有効ライン以外の他の有効ライン(センターライン、クロスダウンライン)に対応する乱数値範囲2,3より広くなっている。
【0180】
また、第2対応テーブルに示すように、遊技状態2(BB中一般遊技状態)に対応する複数の乱数値範囲11,12,13のうち、特定の有効ライン(センターライン)に対応する乱数値範囲12は、上記特定の有効ライン以外の他の有効ライン(トップライン、クロスダウンライン)に対応する乱数値範囲11,13より広くなっている。
【0181】
また、第2対応テーブルに示すように、遊技状態3(「RB遊技状態」)に対応する複数の乱数値範囲21,22,23のうち、特定の有効ライン(クロスダウンライン)に対応する乱数値範囲23は、上記特定の有効ライン以外の他の有効ライン(トップライン、センターライン)に対応する乱数値範囲21,22より広くなっている。
【0182】
そして、ST100の処理で示したように、例えば、遊技の終了時に、メインCPU41は、現在の遊技状態を判断する。この処理の具体的な説明は、以下のとおりである。
【0183】
一般遊技状態において、有効ラインに沿って、例えば、(青7−青7−青7)が並んだときには、メインCPU41は、BB中一般遊技状態と判断する。また、一般遊技状態において、有効ラインに沿って、例えば、(BAR−BAR−BAR)が並んだときには、メインCPU41は、「RB遊技状態」と判断する。一般遊技状態において、有効ラインに沿って、例えば、小役に対応する図柄の組み合わせ、又は、はずれに対応する図柄の組み合わせが並んだときには、メインCPU41は、一般遊技状態と判断する。
【0184】
BB中一般遊技状態において、BB中一般遊技状態における遊技が30回行われた場合、メインCPU41は、一般遊技状態と判断する。また、BB中一般遊技状態において、有効ラインに沿って、例えば、(リプレイーリプレイーリプレイ)が並んだとき、メインCPU41は、「RB遊技状態」と判断する。BB中一般遊技状態において、BB中一般遊技状態における遊技が30回未満のとき、有効ラインに沿って、例えば、小役に対応する図柄の組み合わせ、又は、はずれに対応する図柄の組み合わせが並んだときには、メインCPU41は、BB中一般遊技状態と判断する。
【0185】
BB中一般遊技状態から「RB遊技状態」に移行した場合、その移行回数が2回以下の場合、遊技回数が12回、又は、RB入賞回数が8回に達したとき、メインCPU41は、BB中一般遊技状態と判断する。BB中一般遊技状態から「RB遊技状態」に移行した場合、その移行回数が3回の場合、遊技回数が12回、又は、RB入賞回数が8回に達したとき、メインCPU41は、一般遊技状態と判断する。
【0186】
一般遊技状態から「RB遊技状態」に移行した場合、遊技回数が12回、又は、RB入賞回数が8回に達したとき、メインCPU41は、一般遊技状態と判断する。BB中一般遊技状態又は一般遊技状態から「RB遊技状態」に移行した場合、遊技回数が12回に達していないとともに、RB入賞回数が8回に達していないとき、メインCPU41は、「RB遊技状態」と判断する。
【0187】
メインCPU41は、判断した現在の遊技状態を示す情報を保持する。
【0188】
そして、遊技者が例えば、遊技メダルを投入することにより、次の遊技が開始される。この結果、ST32からST48の処理が行われる。この際、ST46の処理では、メインCPU41は、保持している遊技状態に対応する確率抽選テーブルを用いて、内部当選役の決定処理を行う。その後、ST49の処理では、以下のような処理が行われる。
【0189】
メインCPU41は、決定した内部当選役が所定の内部当選役(ベルの小役)であるか否かを判断する。決定した内部当選役が所定の内部当選役でない場合には、メインCPU41は、例えば、乱数発生器46を用いて、0から127までの乱数を発生させ、一の乱数を取得(サンプリング)する。そして、メインCPU41は、ROM42から、決定された内部当選役に対応する第1対応テーブルを取得する。そして、メインCPU41は、第1対応テーブルを参照して、取得した一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、モータ駆動回路49が内部当選役に関する停止制御を行うための有効ラインとして、決定する。
【0190】
一方、決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合には、以下の処理が行われる。メインCPU41は、例えば、乱数発生器46を用いて、0から127までの乱数を発生させ、一の乱数を取得(サンプリング)する。そして、メインCPU41は、ROM42から、第2対応テーブルを取得する。
【0191】
そして、メインCPU41は、第2対応テーブルを参照して、保持していた遊技状態と、サンプリングした一の乱数を含む乱数値範囲とに対応する有効ラインを示す情報を取得する。そして、ST50以降の処理、副制御回路におけるST120以降の処理が行われる。なお、本変更例においても、画像制御プログラムROM94には、実施の形態と同じ演出テーブルが格納されている。
【0192】
本変更例によれば、実施の形態の効果に加えて、以下の効果が得られる。即ち、メインCPU41は、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインを判断した場合、所定の有効ラインとして、上記特定の有効ラインを決定する。ここで、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっている。このため、多くの場合、現在の遊技状態に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断されることになる。従って、所定の内部当選役が決定されたとき、多くの場合、遊技者に対して、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインに関する情報が報知されるので、遊技者は、さらに、現在の遊技状態を知ることができる効果が得られる。
【0193】
また、本変更例によれば、上記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、メインCPU41は、所定の有効ラインとして、上記他の有効ラインを決定するようにしている。このため、ある遊技状態に対して、多くの場合、ある特定の有効ラインが決定されるが、まれに、他の有効ラインが決定されることもある。この結果、遊技者には、多くの場合、上記ある特定の有効ラインに関する情報が報知されるが、まれに、上記他の有効ラインに関する情報が報知されるときには、上記ある遊技状態であることを推理する必要がある。従って、遊技者は、遊技状態を知るための推理をする必要があり、遊技者に対して、遊技状態を知るための推理の面白さを感じさせることができる。
【0194】
なお、第2対応テーブルにおいては、一般遊技状態には、有効ライン1(トップライン)が対応づけられており、BB中一般遊技状態には、有効ライン2(センターライン)が対応づけられており、「RB遊技状態」には、有効ライン3(クロスダウンライン)が対応づけられるようにしてもよい。
【0195】
(変更例2)
上述した変更例1は、以下のように変更されてもよい。本変更例の演出テーブルは、以下のように、変更されてもよい。この演出テーブルにおいては、各遊技状態と、各有効ラインを示す情報と、各乱数値範囲と、各演出画像パターンとが対応づけられている。図24は、本変更例の演出テーブルの一例を示す図である。
【0196】
この演出テーブルにおいては、一般遊技状態には、有効ライン1(トップライン)、有効ライン2(センターライン)、有効ライン3(クロスダウンライン)が対応づけられている。有効ライン1には、乱数値範囲1(0から63)、乱数値範囲2(64から127)、乱数値範囲3(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲1には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲2には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲3には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0197】
有効ライン2には、乱数値範囲11(0から63)、乱数値範囲12(64から127)、乱数値範囲13(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲11には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲12には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲13には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0198】
有効ライン3には、乱数値範囲21(0から63)、乱数値範囲22(64から127)、乱数値範囲23(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲21には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲22には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲23には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0199】
BB中一般遊技状態には、有効ライン1(トップライン)、有効ライン2(センターライン)、有効ライン3(クロスダウンライン)が対応づけられている。
有効ライン1には、乱数値範囲31(0から49)、乱数値範囲32(50から99)、乱数値範囲33(100から106)、乱数値範囲34(107から113)、乱数値範囲35(114から120)、乱数値範囲36(121から127)、乱数値範囲37(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲31には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲32には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲33には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲34には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲35には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲36には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲37には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0200】
有効ライン2には、乱数値範囲41(0から6)、乱数値範囲42(7から13)、乱数値範囲43(14から63)、乱数値範囲44(64から113)、乱数値範囲45(114から120)、乱数値範囲46(121から127)、乱数値範囲47(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲41には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲42には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲43には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲44には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲45には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲46には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲47には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0201】
有効ライン3には、乱数値範囲51(0から6)、乱数値範囲52(7から13)、乱数値範囲53(14から20)、乱数値範囲54(21から28)、乱数値範囲55(29から78)、乱数値範囲56(79から127)、乱数値範囲57(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲51には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲52には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲53には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲54には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲55には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲56には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲57には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0202】
「RB遊技状態」には、有効ライン1(トップライン)、有効ライン2(センターライン)、有効ライン3(クロスダウンライン)が対応づけられている。有効ライン1には、乱数値範囲61(0から54)、乱数値範囲62(55から109)、乱数値範囲63(110から118)、乱数値範囲64(119から127)、乱数値範囲65(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲61には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲62には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲63には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲64には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲65には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0203】
有効ライン2には、乱数値範囲71(0から8)、乱数値範囲72(9から17)、乱数値範囲73(18から72)、乱数値範囲74(73から127)、乱数値範囲75(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲71には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲72には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲73には、実施の形態で示した演出画像パターン3が対応づけられており、乱数値範囲74には、実施の形態で示した演出画像パターン4が対応づけられており、乱数値範囲75には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0204】
有効ライン3には、乱数値範囲81(0から8)、乱数値範囲82(9から17)、乱数値範囲83(18から72)、乱数値範囲84(73から127)、乱数値範囲85(128から255)が対応づけられている。乱数値範囲81には、実施の形態で示した演出画像パターン1が対応づけられており、乱数値範囲82には、実施の形態で示した演出画像パターン2が対応づけられており、乱数値範囲83には、実施の形態で示した演出画像パターン5が対応づけられており、乱数値範囲84には、実施の形態で示した演出画像パターン6が対応づけられており、乱数値範囲85には、演出画像の表示無しを示す情報が対応づけられている。
【0205】
そして、上述した変更例1において、ST52の処理で、決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合、メインCPU41は、内部当選役を示す情報と、遊技状態を示す情報と、決定した所定の有効ラインを示す情報とが含まれるスタートコマンドを副制御回路82に送信する。
【0206】
そして、副制御回路82では、以下の処理が行われる。上記スタートコマンドは、サブCPU84に送信される。サブCPU84は、スタートコマンドの解読処理を行う。サブCPU84は、スタートコマンドの解読結果に基づいて、一定の数値範囲(例えば、0から255)に属する乱数を発生し、発生した乱数のなかから、一の乱数をサンプリングする。サンプリングした一の乱数は、画像制御CPU92に送られる。画像制御CPU92は、演出テーブルを参照して、スタートコマンドに含まれる遊技状態を示す情報と、所定の有効ラインを示す情報と、サンプリングした乱数が含まれる乱数値範囲と、に対応する演出画像パターンを決定し、取得する(ST122)。
【0207】
画像制御IC98は、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1など)に基づいて、その演出画像パターンに従った演出画像を生成するためのドットデータを画像ROM96から取得する。画像制御IC98は、取得したドットデータに基づいて、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を生成する(ST124)。画像制御IC98は、生成した演出画像を液晶表示部2bに表示させる(ST126)。この結果、液晶表示部2bは、画像制御CPU92で取得された演出画像パターン(例えば、演出画像パターン1)に従った演出画像を表示する。
【0208】
本変更例においては、所定の内部当選役が決定された場合、各遊技状態に応じて、演出画像の態様が異なる。例えば、現在の遊技状態が一般遊技状態の場合に、有効ライン1が所定の有効ラインとして決定されたとき、有効ライン1に従って、停止制御が行われることを示す演出画像が表示され、有効ライン2が所定の有効ラインとして決定されたとき、有効ライン2に従って、停止制御が行われることを示す演出画像が表示され、有効ライン3が所定の有効ラインとして決定されたとき、有効ライン3に従って、停止制御が行われることを示す演出画像が表示される。
【0209】
また、例えば、現在の遊技状態がBB中一般遊技状態の場合に、有効ライン1が所定の有効ラインとして決定されたときでも、有効ライン1に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン2に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン3に従って停止制御が行われることを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像が表示される。現在の遊技状態がBB中一般遊技状態の場合に、有効ライン2,3が所定の有効ラインとして決定されたときも同様である。
【0210】
また、例えば、現在の遊技状態が「RB遊技状態」の場合に、有効ライン1が所定の有効ラインとして決定されたときでも、有効ライン1に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン2に従って停止制御が行われることを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像が表示され、有効ライン2が所定の有効ラインとして決定されたときでも、有効ライン2に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン2に従って停止制御が行われることを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像が表示され、有効ライン3が所定の有効ラインとして決定されたときでも、有効ライン1に従って停止制御が行われることを示す演出画像、有効ライン3に従って停止制御が行われることを示す演出画像のうち、いずれかの演出画像が表示される。
【0211】
このため、現在の遊技状態が一般遊技状態のときには、表示される停止制御に関する有効ラインと、実際に行われる停止制御に関する有効ラインとの違いはないが、現在の遊技状態がBB中一般遊技状態、「RB遊技状態」のときには、表示される停止制御に関する有効ラインと、実際に行われる停止制御に関する有効ラインとの違いが存在する。そして、その違いの度合いは、「RB遊技状態」に比べて、BB中一般遊技状態の方が大きい。
【0212】
従って、本変更例では、表示される停止制御に関する有効ラインと、実際に行われる停止制御に関する有効ラインとの違いによって、遊技者に対して、現在の遊技状態を報知している。この場合、遊技者は、遊技状態を知るためには、上述した違いの傾向を推理しなければならないので、遊技者に対して、遊技状態を知るための推理の面白さを感じさせることができる。
【0213】
なお、上述した変更例1,2は、以下のように変更されてもよい。各遊技状態に対応する演出画像パターンに従って実行される一連の演出画像は、有効ライン上に、所定の内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように停止制御が行われることを示すとともに、上記遊技状態にあることを示す表示態様であってもよい。
【0214】
(変更例3)
また、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知する報知手段として、例えば、音声出力部(例えば、ブザー、図示せず)を用いてもよい。この場合には、実施の形態、各変更例における演出画像の表示の説明において、演出テーブルにおける演出画像パターンは、演出音声パターンに代え、演出画像を演出音声に代え、液晶表示部2bを、音声出力部に代え、表示という言葉を、出力という言葉に代える必要がある。
【0215】
また、メインCPU41により決定された所定の有効ラインに関する情報を遊技者に対して、報知する報知手段として、例えば、ランプなどの表示部を用いても良い。例えば、各有効ラインに対応する5つのランプが遊技機に設けられ、メインCPU41が決定した内部当選役が所定の内部当選役である場合に、所定の有効ラインが決定された場合、メインCPU41は、所定の有効ラインに対応するランプが点滅するように、制御するようにしてもよい。
【0216】
また、上記報知手段としては、リールに設けられた照明部であってもよい。この照明部が所定の有効ラインに関する情報を報知するようにしてもよい。
【0217】
また、報知手段による報知態様は、以下のようにしてもよい。例えば、液晶表示部2bを用いて、所定の有効ライン上に、上記所定の有効ラインを特定する画像が表示されてもよい。所定の有効ライン(センターライン)上に、上記所定の有効ラインを示すライン画像を表示する一例を図25に示す。また、所定の有効ライン(トップライン)上に、上記所定の有効ラインを示すライン画像を表示する一例を図26に示す。また、上記所定の有効ラインを特定する画像は、図27に示すように、マークを示す画像であってもよい。また、例えば、液晶表示部2bを用いて、所定の有効ライン以外の他のラインを消去するような表示が行われても良い。
【0218】
また、本実施の形態では、サブCPU83が、乱数を用いて、演出画像パターンを選択しているが、これに限定されず、画像制御CPU92が、乱数を用いて、演出画像パターンを選択してもよい。
【0219】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の有効ラインのうち、所定の有効ライン上に、所定の内部当選役の図柄が沿って並ぶように、リールの停止制御が行われるとき、上記所定の有効ラインに関する情報が遊技者に対して、報知される。このため、遊技者は、遊技に対して一層面白みを感じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の遊技機の外観構成を示す図である。
【図2】本実施の形態のパネル表示部及び液晶表示部の表示面を示す図である。
【図3】本実施の形態の液晶表示部を背面から見た図である。
【図4】本実施の形態の遊技機に用いるリール帯を展開した図である。
【図5】本実施の形態における遊技状態毎の配当を示す図である。
【図6】本実施の形態における遊技機の内部構成を示す図である。
【図7】本実施の形態における第1停止制御テーブルを示す図である。
【図8】本実施の形態における第2停止制御テーブルを示す図である。
【図9】本実施の形態における第3停止制御テーブルを示す図である。
【図10】本実施の形態の確率抽選テーブルの内容を示す図である。
【図11】本実施の形態における副制御回路の内部回路を示す図である。
【図12】本実施の形態における演出テーブルを示す図である。
【図13】本実施の形態における各種のコマンドの内容を示す図である。
【図14】本実施の形態における各種のコマンドの内容を示す図である。
【図15】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図16】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図17】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図18】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図19】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図20】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図21】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図22】本実施の形態における遊技機による動作を説明するためのフローチャート図である。
【図23】変更例1の第2対応テーブルを示す図である。
【図24】変更例2の演出テーブルを示す図である。
【図25】変更例3の液晶表示部による表示態様の一例を示す図である。
【図26】変更例3の液晶表示部による表示態様の一例を示す図である。
【図27】変更例3の液晶表示部による表示態様の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技機,2 キャビネット,2a パネル表示部,2b 液晶表示部,3L,3C,3R リール,4 台座部,5 BETスイッチ,6 メダル投入口,6S スタートスイッチ,7 C/Pスイッチ,8 メダル払出口 ,9 メダル受け口,10 スタートレバー,11L,11C,11R 停止ボタン,12L,12R スピーカ,13 配当表パネル,16 WINランプ,17a 1−BETランプ,17b 2−BETランプ,17c 最大BETランプ,18 払出表示部,19 クレジット表示部,20 役物作動回数表示部,21L,21C,21R 図柄表示領域,22L,22C,22R 窓枠表示領域,22S 投入メダルセンサ,24 メダル投入ランプ,25 遊技開始表示ランプ,36A 反射領域,36BR,36BC,36BL 非反射領域,40 マイクロコンピュータ,41 メインCPU,42 ROM,43 RAM,44 クロックパルス発生回路,45 分周器,46 乱数発生器,47 サンプリング回路,48 I/Oポート,49 モータ駆動回路,50 ホッパー,50Sメダル検出部,51 ホッパー駆動回路,55 ランプ駆動回路,56 リール停止信号回路,58 表示部駆動回路,60 リール位置検出回路,63 設定用鍵型スイッチ,64 設定ボタン、81 主制御回路,82 副制御回路,83 サブマイクロコンピュータ,84 サブCPU,85 プログラムROM,86 ワークRAM,88 音源IC,89 パワーアンプ,91 画像制御回路,92 画像制御CPU,93 画像制御ワークRAM,94 画像制御プログラムROM,96 画像ROM,97 ビデオRAM,98 画像制御IC,100a トップライン、100b センターライン、100c ボトムライン、100d クロスダウンライン、100e クロスアップライン、111 1−BETスイッチ,112 2−BETスイッチ,113 最大BETスイッチ。
Claims (5)
- 複数の図柄を可変表示する可変表示手段と、内部当選役を決定する内部当選役決定手段と、入賞成立に関連するラインを示す複数の有効ライン上に、前記内部当選役決定手段により決定された内部当選役に関する図柄の組み合わせが沿って並ぶように、前記可変表示手段の可変表示動作の停止制御を行う停止制御手段とを有する遊技機であって、
前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合、複数の有効ラインのうち、前記停止制御手段が前記所定の内部当選役に関する停止制御を行うための所定の有効ラインを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された所定の有効ラインに関する情報を、遊技者に対して報知する報知手段とを有することを特徴とする遊技機。 - 前記複数の有効ラインの各有効ラインは、それぞれ、乱数値の範囲と対応づけられており、
前記決定手段は、前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合に発生した乱数のうち、一の乱数を取得し、前記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインを、前記所定の有効ラインとして決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 各遊技状態を示す情報と、特定の有効ラインとが関連づけられている対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に関連する特定の有効ラインを判断する判断手段を有し、
前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記判断手段により判断された特定の有効ラインを決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記対応テーブルにおいては、各遊技状態を示す情報は、それぞれ、複数の乱数値の範囲と対応づけられており、各乱数値の範囲は、それぞれ、有効ラインを示す情報と対応づけられており、各遊技状態を示す情報にそれぞれ対応する複数の乱数値の範囲のうち、特定の有効ラインに対応する乱数値の範囲が、前記特定の有効ライン以外の他の有効ラインに対応する乱数値の範囲より広くなっており、
前記内部当選役決定手段により所定の内部当選役が決定された場合に発生した乱数のうち、一の乱数が取得された後、前記対応テーブルに基づいて、現在の遊技状態に対応する複数の乱数値の範囲のうち、前記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、現在の遊技状態に対応する特定の有効ラインが判断された場合、前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記特定の有効ラインを決定し、
前記一の乱数を含む乱数値の範囲に対応する有効ラインとして、前記特定の有効ライン以外の他の有効ラインが判断された場合、前記決定手段は、前記所定の有効ラインとして、前記他の有効ラインを決定することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 各有効ラインと、有効ラインに関連する演出画像を特定するための情報である演出画像パターンとが対応づけられた演出テーブルを参照して、前記決定手段により決定された所定の有効ラインに対応する演出画像パターンを取得する取得手段を有し、
前記報知手段は、前記取得手段により取得された演出画像パターンに基づいて、前記所定の有効ラインに関連する演出画像を表示することにより、遊技者に対して、前記所定の有効ラインに関する情報を報知することを特徴とする請求項1乃至4のうち、いずれか1つの請求項に記載の遊技機。
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JP2002000805A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-01-08 | Sankyo Kk | スロットマシン |
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2003
- 2003-05-26 JP JP2003147792A patent/JP2004344580A/ja active Pending
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