JP2002219211A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の遊技内容の制御が遊技の継続に伴って
変化し、１の特徴を有する制御が複数遊技続くように
し、遊技者に対し緊張感や期待感を与える。 【解決手段】 遊技開始時からの経過時間を計測する遊
技時間計測手段６２と、最短遊技時間未満でカウント値
が更新されるとともに最短遊技時間で遊技が行われた場
合には複数回の遊技後にカウント値が一巡するカウント
手段６４と、特定の遊技内容の制御を定めた制御パター
ンを複数種類記憶するものであって各制御パターンがカ
ウント値に対応し、かつ所定範囲内のカウント値に対応
する制御パターンの制御内容が共通の特徴を有する制御
パターン記憶手段６６と、カウント値を抽出するカウン
ト値抽出手段６７と、カウント値に対応する制御パター
ンを選択する制御パターン選択手段６８と、選択された
制御パターンに基づいて、特定の遊技内容を制御する特
定遊技内容制御手段６９とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、時間の経過に応じ
て遊技内容が変化するように制御するスロットマシンに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、スロットマシンでは、役抽選
手段により役の抽選を行っている。役抽選手段は、所定
の乱数を発生させる乱数発生手段と、所定のタイミング
で乱数発生手段で発生した乱数を抽出する乱数抽出手段
と、乱数抽出手段で抽出された乱数に基づいて、当選役
を判定する判定手段等とを備えている。ここで、乱数発
生手段で発生する乱数は、１遊技以内に乱数値が何巡も
するような周期の短いものである。これは、意図的に特
定の乱数範囲を抽出できないようにするためである。

【０００３】そして、役抽選手段での役の抽選において
特別役に当選していない遊技では、リールの停止時に、
特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように
するとともに、特別役に当選していることを意味する図
柄の組合せが出現しないように、リールを停止制御して
いる。これに対し、特別役に当選している遊技では、リ
ールの停止時に、リールの停止可能範囲内において、特
別役の図柄の組合せが有効ラインに停止するように、あ
るいは特別役に当選していることを意味する図柄の組合
せが出現するように、リールを停止制御している。

【０００４】また、特別役の当選可能性を遊技者に報知
するため、種々の演出が出力制御される。例えば、役抽
選手段での役の抽選において特別役に当選していない遊
技では、特別役の当選可能性が低いことを意味する演出
が高頻度で出力されるように制御される。これに対し、
特別役に当選している遊技では、特別役の当選可能性が
高いことを意味する演出が比較的多く出力されるように
制御される。

【０００５】なお、小役やリプレイに当選したときは、
その当選役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停
止するように、リールが停止制御される。また、必要に
応じて、小役やリプレイが当選したことを意味する演出
が出力される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
技術では、役抽選手段の抽選結果に基づいて、リールの
停止制御や演出の出力制御が行われている。このため、
役に当選している遊技と当選していない遊技とで、リー
ルの停止制御や演出の出力内容が二極化してしまう傾向
にあった。

【０００７】よって、例えば特別役に当選していない遊
技で、特別役の当選可能性が高いことを意味する図柄の
組合せが出現したとしても、そのような図柄の組合せが
以後の遊技で継続又は断続的に出現することは稀であ
る。したがって、特別役に当選していない遊技中は、特
別役の当選可能性が高いことを意味する図柄の組合せが
出現した場合であっても、次遊技で、特別役の当選可能
性がほとんどないことを意味する図柄の組合せが出現す
ることが多い。これにより、遊技者は、特別役に当選し
ていないことがすぐにわかってしまう。よって、特別役
に当選していない遊技では、遊技者に対し、特別役の当
選の期待を複数遊技で継続して与えることは困難であっ
た。

【０００８】なお、特別役に当選していない遊技中にお
いて、特別役の当選可能性が高いことを意味する図柄の
組合せを頻繁に出現させるようにすると、その図柄の組
合せが本来有している信頼度を低下させてしまうという
問題がある。以上は、特別役の当選可能性を遊技者に報
知する演出を出力する場合にも、同様である。

【０００９】よって、特別役に当選していない遊技で
は、それまでの遊技時と異なるリールの停止制御が行わ
れたり演出が出力されたとしても、そのようなリールの
停止制御や演出の出力が複数遊技間で続くことはほとん
どなかった。このため、遊技者は、リールの停止時の図
柄の組合せや演出の内容を見ることにより、特別役に当
選しているか否かの判別をすぐに行うことができた。こ
れにより、遊技者に期待感や緊張感を継続して与えるこ
とができず、遊技者に飽きられやすいという問題があっ
た。

【００１０】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、リールの停止制御や演出の出力制御等、特定の遊
技内容の制御が遊技の継続に伴って変化し、１の特徴を
有する制御が複数遊技続くようにすることで、遊技者に
対し、緊張感や期待感を複数遊技で継続して与えること
ができるとともに、遊技の新鮮味を与えることができる
ようにすることである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、以下の解決手
段によって、上述の課題を解決する。 （請求項１）請求項１の発明は、遊技開始時からの経過
時間を計測する遊技時間計測手段と、前記遊技時間計測
手段による計測時間が予め定められた最短遊技時間を経
過していることを条件として、次遊技の開始を許可する
次遊技開始許可手段と、前記最短遊技時間を下回る時間
でカウント値が更新されるとともに、前記最短遊技時間
で遊技が行われた場合には少なくとも複数回の遊技が行
われた後にカウント値が一巡するカウント手段と、特定
の遊技内容の制御を定めた制御パターンを複数種類記憶
するものであって、各制御パターンが前記カウント手段
でカウントされるカウント値に対応し、かつ、所定範囲
内のカウント値に対応する制御パターンの制御内容が共
通の特徴を有する制御パターン記憶手段と、前記カウン
ト手段でカウントされるカウント値を抽出するカウント
値抽出手段と、前記制御パターン記憶手段に記憶された
制御パターンの中から、前記カウント値抽出手段で抽出
されたカウント値に対応する制御パターンを選択する制
御パターン選択手段と、前記制御パターン選択手段で選
択された制御パターンに基づいて、特定の遊技内容を制
御する特定遊技内容制御手段とを備えることを特徴とす
る。

【００１２】請求項１の発明においては、遊技が開始さ
れると、その遊技開始時からの経過時間が遊技時間計測
手段によって計測される。また、次遊技開始許可手段
は、遊技時間計測手段による計測時間が予め定められた
最短遊技時間を経過していることを条件として、次遊技
の開始を許可する。さらに、カウント手段は、遊技中に
カウント値を更新し続ける。ここで、カウント値の更新
は、最短遊技時間を下回る時間で行われる。また、最短
遊技時間で遊技が行われた場合には少なくとも複数回の
遊技が行われた後にカウント値が一巡するように設定さ
れる。

【００１３】所定の時、例えば遊技の開始時に、カウン
ト値抽出手段は、カウント手段でカウントされるカウン
ト値を抽出する。そして、制御パターン選択手段は、制
御パターン記憶手段に記憶された制御パターンの中か
ら、カウント値抽出手段で抽出されたカウント値に対応
する制御パターンを選択する。次いで、特定遊技内容制
御手段は、制御パターン選択手段で選択された制御パタ
ーンに基づいて、特定の遊技内容を制御する。

【００１４】ここで、制御パターン記憶手段に記憶され
る制御パターンは、特定の遊技内容の制御を定めたもの
であり、複数種類設けられている。また、各制御パター
ンは、カウント手段でカウントされるカウント値に対応
している。さらに、所定範囲内のカウント値に対応する
制御パターンは、その制御内容が共通の特徴を有してい
る。

【００１５】したがって、最短遊技時間で遊技が行われ
ているときは、少なくとも複数回の遊技で共通の特徴を
有する制御パターンが選択され、その制御パターンに従
って特定の遊技内容が制御される。また、遊技がある程
度継続されると、抽出されるカウント値がそれまで抽出
されていた範囲外のものになり、それまでとは異なる特
徴を有する制御パターンが選択され、その制御パターン
に従って特定の遊技内容が制御される。

【００１６】したがって、最短遊技時間で遊技が行われ
たときは、複数回の遊技において共通の特徴を持つ制御
パターンに基づいて特定の遊技内容が制御される。ま
た、遊技の継続に伴って、特定の遊技内容の制御が変化
する。これにより、遊技者に対し、緊張感や期待感を複
数遊技で継続して与えることができるとともに、遊技の
新鮮味を与えることができる。

【００１７】（請求項２）請求項２の発明は、請求項１
に記載のスロットマシンにおいて、前記制御パターン記
憶手段に記憶された制御パターンは、リールの停止制御
を定めたリール停止制御パターンであり、１の範囲内の
カウント値に対応するリール停止制御パターンは、必ず
しも特別役に当選していることを意味するものではない
が、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の
組合せを出現させる停止制御を行うものであり、他の１
の範囲のカウント値に対応するリール停止制御パターン
は、役の抽選において特別役に当選していることを条件
として、リールの停止制御の可能範囲内で、特別役に当
選していることを意味する図柄の組合せを出現させる停
止制御を行うものであり、前記特定遊技内容制御手段
は、選択されたリール停止制御パターンに基づいて、リ
ールを停止制御することを特徴とする。

【００１８】請求項２の発明においては、最短遊技時間
で遊技が行われているときは、複数遊技で共通の特徴を
有するリール停止制御パターンが選択され、そのリール
停止制御パターンに従って、リールが停止制御される。
また、抽出されるカウント値がそれまで抽出されていた
範囲外のものになると、それまでとは異なる特徴を有す
るリール停止制御パターンが選択され、そのリール停止
制御パターンに従って、リールが停止制御される。

【００１９】したがって、最短遊技時間で遊技が行われ
たときは、複数回の遊技において共通の特徴を持つリー
ル停止制御パターンに基づいてリールが停止制御され
る。また、遊技の継続に伴って、リールの停止制御が変
化するようになる。

【００２０】（請求項３）請求項３の発明は、請求項１
に記載のスロットマシンにおいて、前記制御パターン記
憶手段は、リールの停止制御を定めたリール停止制御パ
ターンをそれぞれ有する複数種類のリール停止制御テー
ブルであり、１のリール停止制御テーブルは、１の範囲
内のカウント値に対応するものであり、前記１のリール
停止制御テーブルのリール停止制御パターンは、必ずし
も特別役に当選していることを意味するものではない
が、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の
組合せを出現させる停止制御を行うものであり、他の１
のリール停止制御テーブルは、他の１の範囲内のカウン
ト値に対応するものであり、前記他の１のリール停止制
御テーブルのリール停止制御パターンは、役の抽選にお
いて特別役に当選していることを条件として、リールの
停止制御の可能範囲内で、特別役に当選していることを
意味する図柄の組合せを出現させる停止制御を行うもの
であり、前記制御パターン選択手段は、複数種類のリー
ル停止制御テーブルの中から、前記カウント値抽出手段
で抽出されたカウント値に対応するリール停止制御テー
ブルを選択し、前記特定遊技内容制御手段は、選択され
たリール停止制御テーブルに基づいて、リールを停止制
御することを特徴とする。

【００２１】請求項３の発明においては、最短遊技時間
で遊技が行われているときは、複数遊技で共通の特徴を
有するリール停止制御テーブルが選択され、そのリール
停止制御テーブルに従って、リールが停止制御される。
また、抽出されるカウント値がそれまで抽出されていた
範囲外のものになると、それまでとは異なる特徴を有す
るリール停止制御テーブルが選択され、そのリール停止
制御テーブルに従って、リールが停止制御される。した
がって、請求項２の発明と同様の効果が得られる。

【００２２】（請求項４）請求項４の発明は、請求項１
から請求項３までのいずれか１項に記載のスロットマシ
ンにおいて、前記制御パターン記憶手段に記憶された制
御パターンは、サウンドの出力、発光体の点灯及び画像
表示のうち少なくとも１つによって、役の当選可能性を
報知する演出制御内容を定めた演出制御パターンであ
り、１の範囲内のカウント値に対応する演出制御パター
ンは、その演出制御内容が共通の特徴を有するものであ
り、他の１の範囲内のカウント値に対応する演出制御パ
ターンの演出制御内容と異なる特徴を有するものであ
り、前記特定遊技内容制御手段は、選択された演出制御
パターンに基づいて、演出を制御することを特徴とす
る。

【００２３】請求項４の発明においては、最短遊技時間
で遊技が行われているときは、複数遊技で、共通の特徴
を有する演出制御パターンが選択され、その演出制御パ
ターンに従って、演出の出力が制御される。また、抽出
されるカウント値がそれまで抽出されていた範囲外のも
のになると、それまでとは異なる特徴を有する演出制御
パターンが選択され、その演出制御パターンに従って、
演出の出力が制御される。

【００２４】したがって、最短遊技時間で遊技が行われ
たときは、複数回の遊技において共通の特徴を持つ演出
制御パターンに基づいて演出の出力が制御される。ま
た、遊技の継続に伴って、演出の内容が変化するように
なる。

【００２５】（請求項５）請求項５の発明は、請求項１
から請求項４までのいずれか１項に記載のスロットマシ
ンにおいて、特定条件が成立したときに、前記カウント
手段によるカウント値の更新時間をそれまでの更新時間
より遅くするカウント制御手段を備えることを特徴とす
る。

【００２６】請求項５の発明においては、特定条件が成
立したとき、例えば特別役に当選したときは、カウント
制御手段によって、カウント手段によるカウント値の更
新時間がそれまでの更新時間より遅くされる。このよう
にされた場合には、それ以降の遊技では、共通の特徴を
有する制御パターンが、それまで以上に長い時間で選択
され続けるようになり、その制御パターンに基づいて特
定の遊技内容が制御される。これにより、遊技者は、特
定の遊技内容の制御が変化しにくくなることによって、
特定条件が成立したことを知ることができる。

【００２７】（請求項６）請求項６の発明は、請求項１
から請求項４までのいずれか１項に記載のスロットマシ
ンにおいて、特定条件が成立したときに、前記カウント
手段によるカウント値の更新処理を停止するカウント制
御手段を備えることを特徴とする。

【００２８】請求項６の発明においては、特定条件が成
立したとき、例えば特別役に当選したときは、カウント
制御手段によって、カウント手段によるカウント値の更
新処理が停止される。このようにされた場合には、それ
以降の遊技では、共通の特徴を有する制御パターンが選
択され続けるようになり、その制御パターンに基づいて
特定の遊技内容が制御される。これにより、遊技者は、
特定の遊技内容の制御が変化しないことによって、特定
条件が成立したことを知ることができる。

【００２９】

【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。 （第１実施形態）図１は、第１実施形態のスロットマシ
ン１０の概略を示すブロック図である。スロットマシン
１０の遊技制御手段６０は、スロットマシン１０の遊技
の進行や演出等を含むスロットマシン１０全体を統括制
御する手段である。遊技制御手段６０は、演算等を行う
ＣＰＵと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用の
データ等を記憶しておくＲＯＭと、ＣＰＵが各種の制御
を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶して
おくＲＡＭ等とを備える。

【００３０】遊技制御手段６０の出力側（図１中、右
側）には、モータ３２が電気的に接続されている。モー
タ３２は、リール３１を回転させるためのものであり、
リール３１の回転中心部に連結され、遊技制御手段６０
によって制御される。

【００３１】リール３１は、リング状のものであり、そ
の外周面に複数種類の図柄（入賞役を構成する図柄等）
を印刷したリールテープを貼付したものである。１つの
リール３１には、例えば２１図柄が等間隔で設けられ
る。リール３１は、本実施形態では並列に３つ設けられ
ている。また、各リール３１は、スロットマシン１０の
フロントパネルに設けられた表示窓（図示せず）から、
上下に連続する３図柄が見えるように配置されている。
よって、スロットマシン１０の表示窓から、合計９個の
図柄が見えるように配置されている。そして、リール３
１がモータ３２によって回転されることで、リール３１
上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表
示される。

【００３２】また、遊技制御手段６０の入力側（図１
中、左側）には、遊技者が遊技時に操作するスタートス
イッチ４１及びストップスイッチ４２が電気的に接続さ
れている。スタートスイッチ４１は、遊技者がリール３
１の回転をスタートさせるときに操作するスイッチであ
る。ストップスイッチ４２は、各リール３１ごとに独立
して３つ並設され、遊技者がそれぞれのリール３１の回
転を停止させるときに操作するスイッチである。

【００３３】スロットマシン１０では、各遊技の開始時
に、役の抽選が行われる。役は、特別役であるＢＢ（ビ
ックボーナス）、ＲＢ（レギュラーボーナス）及びＳＢ
（シングルボーナス）、複数種類の小役、並びにリプレ
イとから構成されている。各役に対応する図柄の組合せ
が予め定められており、全てのリール３１の停止時に、
有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた役
の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞とな
り、役ごとに予め定められた枚数のメダルが払い出され
る。

【００３４】ここで、図示しないが、有効ラインとは、
フロントパネルの表示窓を含む部分に表示され、例えば
５本設定されたものである。有効ラインは、５本である
場合には、水平方向の上段、中段及び下段の３本と、右
下がり及び左下がりの斜め方向の２本とから構成されて
いる。

【００３５】そして、各表示窓から見えるリール３１の
上下に連続する３図柄は、水平方向の上段、中段及び下
段の３本の有効ライン上に位置している。また、この有
効ラインは、投入されたメダル枚数に応じて有効化され
る。投入されたメダルが１枚のときは水平方向中段の１
本の有効ライン、２枚のときは水平方向の３本の有効ラ
イン、３枚のときは５本の全ての有効ラインが有効化さ
れる。

【００３６】上記の役のうち、特別役とは、それぞれ通
常遊技から特別遊技（遊技者によって有利となる遊技）
に移行させるための役である。全てのリール３１の停止
時に、有効ライン上の図柄の組合せがＢＢ、ＲＢ又はＳ
Ｂの図柄の組合せと一致するときは、それぞれＢＢ、Ｒ
Ｂ又はＳＢの入賞となり、所定枚数のメダルが払い出さ
れるとともに、それぞれＢＢゲーム、ＲＢゲーム又はＳ
Ｂゲームに移行する。

【００３７】ＢＢゲームは、第１態様遊技と第２態様遊
技とを有するものであり、通常遊技からＢＢゲームに移
行したときは、最初に第１態様遊技に移行する。この第
１態様遊技では、小役、及び第２態様遊技に移行するた
めの移行役の抽選のみが行われる。そして、第１態様遊
技において移行役が入賞したときは、所定枚数のメダル
が払い出されるとともに、第１態様遊技から第２態様遊
技（ボーナスゲーム）に移行する。

【００３８】第２態様遊技とは、高確率で所定役が入賞
する遊技を、規定入賞回数又は規定遊技回数だけ行うも
のである。所定役が入賞したときは、所定枚数のメダル
が払い出される。この第２態様遊技において、規定入賞
回数又は規定遊技回数に到達したときは、再度、第１態
様遊技に戻るようにする。そして、第１態様遊技の遊技
回数が規定回数に到達するか、又は第１態様遊技から第
２態様遊技への移行回数が規定回数に到達するまで、第
１態様遊技と第２態様遊技とを繰り返す。第１態様遊技
から第２態様遊技への移行回数が規定回数目であるとき
は、その第２態様遊技の終了によって、ＢＢゲームが終
了する。

【００３９】また、ＲＢゲームは、上記のＢＢゲームで
の第２態様遊技（ボーナスゲーム）を１セット、すなわ
ち所定役が高確率で当選する遊技を規定入賞回数又は規
定遊技回数だけ行うものである。

【００４０】さらにまた、ＳＢゲームは、上記のＢＢゲ
ームの第２態様遊技又はＲＢゲームでの所定役が高確率
で当選する遊技を、１遊技だけ行うものである。以上の
各特別遊技の終了後は、通常遊技に戻る。

【００４１】小役とは、予め定められた所定枚数のメダ
ルが払い出される役である。いずれかの小役の図柄の組
合せが有効ライン上に停止すると、その小役の入賞とな
り、所定枚数のメダルが払い出される。

【００４２】また、リプレイとは、再遊技役であって、
当該遊技で投入された枚数のメダルが自動投入されて、
再遊技を行うことができるようにした役である。リプレ
イの図柄の組合せが有効ライン上に停止すると、リプレ
イの入賞となり、当該遊技で投入した枚数のメダルが自
動投入されて再遊技を行うことができる。

【００４３】遊技制御手段６０の出力側（図１中、右
側）には、遊技中に演出を出力するための以下の周辺機
器が電気的に接続されている。バックランプ３３は、各
リール３１の内周側に固定して配置され、有効ライン上
に位置する図柄を背後から照光するものである。バック
ランプ３３は、図柄を見やすくするための他、特定のパ
ターンで発光する演出を出力するものである。

【００４４】スピーカ３４は、遊技中に各種の演出を行
うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンド
を出力するものである。画像表示装置３５は、液晶画像
表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、
遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を画像表示する
演出を行うものである。

【００４５】続いて、遊技制御手段６０をより詳細に説
明する。遊技制御手段６０は、図１に示すように、以下
の各手段を備える。なお、本実施形態における以下の各
手段は例示であり、遊技制御手段６０は、本実施形態で
示した手段に限定されるものではない。

【００４６】（役抽選手段）役抽選手段６１は、役（特
別役、小役又はリプレイ）の抽選を行うものである。役
抽選手段６１は、例えば、役抽選用の乱数発生手段（ハ
ード乱数等）と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽
出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値
に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定
手段とを備えている。

【００４７】役抽選手段６１の乱数発生手段は、所定の
領域（例えば１０進法で０〜６５５３５）の乱数を発生
させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生し
た乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタ
ートスイッチ４１がオンされた時に抽出する。判定手段
は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、抽選テー
ブルと照合することにより、その乱数値が属する領域に
対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が特別
役当選領域に属する場合は、特別役の当選と判定し、非
当選領域に属する場合は、非当選と判定する。ここで、
抽選テーブルは、それぞれ各役の当選確率を定めたもの
である。抽選テーブルは、それぞれ所定の範囲の抽選領
域を有するとともに、この抽選領域は、各役が所定の当
選確率となるように、当選領域及び非当選領域が所定の
割合に設定されている。

【００４８】（遊技時間計測手段）遊技時間計測手段６
２は、タイマーを有するものであり、遊技開始時からの
経過時間を計測するものである。本実施形態では、リー
ル３１の駆動を開始した時を検知し、その時から時間の
計測を開始する。

【００４９】（次遊技開始許可手段）次遊技開始許可手
段６３は、遊技時間計測手段６２による計測時間が予め
定められた最短遊技時間を経過していることを条件とし
て、次遊技の開始を許可するものである。本実施形態で
は、最短遊技時間は４．１秒に設定されている。

【００５０】遊技者が次遊技に移行しようとしてスター
トスイッチ４１をオンしたときは、次遊技開始許可手段
６３は、遊技時間計測手段６２での計測結果に基づい
て、前遊技でスタートスイッチ４１がオンされた時から
４．１秒が経過したか否かを判断する。４．１秒を未だ
経過していないと判断したときは、次遊技開始許可手段
６３は、その時点では次遊技への移行を許可しないよう
にし、４．１秒の経過後に次遊技への以降を許可する。
すなわち、４．１秒を未だ経過していないときにスター
トスイッチ４１がオンされた場合であっても、４．１秒
が経過した時にリール３１の駆動を開始するように制御
する。

【００５１】（カウント手段）カウント手段６４は、上
記の最短遊技時間（４．１秒）を下回る時間でカウント
値が更新されるとともに、最短遊技時間で遊技が行われ
た場合には少なくとも複数回の遊技が行われた後にカウ
ント値が一巡するようにしたものである。本実施形態で
は、カウント手段６４は、０〜３２７６７の値をカウン
トするカウンターを有している。そして、０からカウン
トを開始し、１．８７７３ｍｓごとにカウント値に１を
加算していく。よって、カウント値の更新は、最短遊技
時間である４．１秒を下回る時間で行われる。

【００５２】また、一巡周期は、 １．８７７３（ｍｓ）×３２７６８＝６１５１５．３６
６４（ｍｓ） となり、約６１．５秒となる。よって、最短遊技時間で
ある４．１秒で遊技が行われると仮定すると、カウント
値が一巡するまで１５回の遊技が行われることとなる。

【００５３】（カウント制御手段）カウント制御手段６
５は、特定条件が成立したときに、カウント手段６４に
よるカウント値の更新時間をそれまでの更新時間より遅
くするか、又はカウント手段６４によるカウント値の更
新処理を停止するものである。特に本実施形態では、カ
ウント制御手段６５は、役抽選手段６１の役の抽選にお
いて特別役に当選したときに、カウント値の更新処理を
停止する。

【００５４】（制御パターン記憶手段（リール停止制御
テーブル））制御パターン記憶手段６６は、特定の遊技
内容の制御を定めた制御パターンを複数種類記憶するも
のであって、各制御パターンがカウント手段６４でカウ
ントされるカウント値に対応し、かつ、所定範囲内のカ
ウント値に対応する制御パターンの制御内容が共通の特
徴を有するものである。本実施形態では、制御パターン
は、リールの停止制御を定めたリール停止制御パターン
であり、制御パターン記憶手段６６は、リール停止制御
パターンを定めたリール停止制御テーブルである。本実
施形態の以下の説明では、制御パターンをリール停止制
御パターンと称し、制御パターン記憶手段６６をリール
停止制御テーブル６６と称する。

【００５５】リール停止制御テーブル６６は、遊技状態
と、役抽選手段６１での役の抽選結果と、ストップスイ
ッチ４２が操作された瞬間のリール３１の位置とに基づ
くリール３１の停止位置（リール停止制御パターン）を
定めたものである。本実施形態では、３つのリール停止
制御テーブル６６ａ〜６６ｃを備える。図２は、リール
停止制御テーブル６６ａ〜６６ｃのリール停止制御パタ
ーンを説明する図である。

【００５６】図２に示すように、リール停止制御テーブ
ル６６ａは、ハズレ目又はリーチ目を出現させるように
リール停止制御パターンを定めたものである。そして、
役抽選手段６１による役の抽選において特別役に当選し
ていないときは、ハズレ目のみを出現させ、リーチ目を
出現させないようにリール停止制御パターンが定められ
ている。これに対し、特別役に当選しているときは、で
きるだけリーチ目を出現させるように（ハズレ目の出現
が少なくなるように）リール停止制御パターンが定めら
れている。

【００５７】また、リール停止制御テーブル６６ｂは、
ハズレ目又はチャンス目を出現させるようにリール停止
制御パターンを定めたものである。そして、役抽選手段
６１による役の抽選で特別役に当選していない場合であ
っても、チャンス目を多く出現させるように（ハズレ目
の出現が少なくなるように）リール停止制御パターンが
定められている。

【００５８】さらにまた、リール停止制御テーブル６６
ｃは、ハズレ目又は特殊出目を出現させるようにリール
停止制御パターンを定めたものである。そして、役抽選
手段６１による役の抽選で特別役に当選していない場合
であっても、特殊出目を多く出現させるように（ハズレ
目の出現が少なくなるように）リール停止制御パターン
が定められている。

【００５９】ここで、「ハズレ目」とは、特別役に当選
していないことを意味する図柄の組合せ、すなわち特別
役の当選可能性を有さない（当選期待度が０の）図柄の
組合せである。また、「リーチ目」とは、特別役に当選
していること、すなわち特別役の当選確定を意味する図
柄の組合せである。さらにまた、「チャンス目」とは、
必ずしも特別役に当選していることを意味するものでは
ないが、特別役の当選可能性を有することを意味する図
柄の組合せである。

【００６０】さらに、「特殊出目」とは、入賞となる役
（メダルの払出し等が行われる役）の図柄の組合せには
該当しないが、その出目の出現によって、演出が出力さ
れる図柄の組合せである。この図柄の組合せが出現する
と、メダルの払出し等は行われないが、当該遊技後に、
特別役の当選可能性を報知する演出が出力される。

【００６１】なお、各リール停止制御テーブル６６ａ〜
６６ｃは、役抽選手段６１でいずれかの役に当選したと
きは、リール３１の停止可能位置の範囲内において、そ
の当選した役の図柄の組合せができる限り有効ラインに
停止するように、リール３１の停止位置を定めている。
すなわち、役抽選手段６１で役が当選した場合に、スト
ップスイッチ４２のオンを検知した位置ではその役に係
る図柄が有効ライン上に停止しないときは、リール３１
を停止時に移動制御することにより、有効ライン上にそ
の役に係る図柄を積極的に停止させることで、当選した
役の入賞確率を高めるように、リール３１の停止位置を
定めている。また、各リール停止制御テーブル６６ａ〜
６６ｃは、役抽選手段６１でいずれの役にも当選してい
ないときは、いずれかの役の図柄の組合せが有効ライン
に停止しないように、リール３１の停止位置を定めてい
る。

【００６２】（カウント値抽出手段）カウント値抽出手
段６７は、カウント手段６４でカウントされるカウント
値を抽出するものである。本実施形態では、スタートス
イッチ４１がオンされた時に、カウント値を抽出する。
すなわち、役抽選手段６１の乱数抽出手段での乱数の抽
出タイミングと同一である。

【００６３】（制御パターン選択手段（リール停止制御
テーブル選択手段））制御パターン選択手段６８は、本
実施形態では、カウント抽出手段６７で抽出されるカウ
ント値に対応するリール停止制御テーブル６６を選択す
るリール停止制御テーブル選択手段である。本実施形態
の以下の説明では、制御パターン選択手段６８をリール
停止制御テーブル選択手段６８と称する。

【００６４】図３は、リール停止制御テーブル６６ａ〜
６６ｃとカウント値との対応関係を説明する図である。
リール停止制御テーブル６６ａは、０〜１６３８３の範
囲のカウント値に対応している。また、リール停止制御
テーブル６６ｂは、１６３８４〜２４５７５の範囲のカ
ウント値に対応している。さらにまた、リール停止制御
テーブル６６ｃは、２４５７６〜３２７６７の範囲のカ
ウントに対応している。よって、１の範囲内のカウント
値に対応するリール停止制御パターンは、共通の特徴を
有し、他の１の範囲内のカウント値に対応するリール停
止制御パターンと異なる特徴を有する。

【００６５】リール停止制御テーブル選択手段６８は、
カウント抽出手段６７で抽出されたカウント値が０〜１
６３８３の範囲にあるときは、リール停止制御テーブル
６６ａを選択する。同様に、カウント値が１６３８４〜
２４５７５の範囲にあるときは、リール停止制御テーブ
ル６６ｂを選択し、カウント値が２４５７６〜３２７６
７の範囲にあるときは、リール停止制御テーブル６６ｃ
を選択する。

【００６６】以上より、カウント手段６４によるカウン
ト値０〜３２７６７が約６１．５秒で一巡するので、リ
ール停止制御テーブル６６ａ、６６ｂ及び６６ｃがそれ
ぞれ選択される時間割合としては、 リール停止制御テーブル６６ａ：６６ｂ：６６ｃ≒３
０．７秒：１５．４秒：１５．４秒 となり、リール停止制御テーブル６６ａ：６６ｂ：６６
ｃ≒２：１：１の時間割合となる。

【００６７】また、役抽選手段６１の役の抽選において
特別役に当選したときは、カウント制御手段６５によっ
てカウント手段６４によるカウント値の更新処理が停止
される。これにより、カウント値抽出手段６７は、特別
役に当選した遊技以降、特別役が入賞するまでの遊技で
は、同一のカウント値を抽出し、そのカウント値に対応
するリール停止制御テーブル６６を選択し続けることと
なる。

【００６８】（特定遊技内容制御手段（リール停止制御
手段））特定遊技内容制御手段６９は、本実施形態で
は、リール停止制御テーブル選択手段６８で選択された
リール停止制御テーブル６６に基づいてリールを停止制
御するリール停止制御手段である。本実施形態の以下の
説明では、特定遊技内容制御手段６９をリール停止制御
手段６９と称する。

【００６９】リール停止制御手段６９は、遊技状態（通
常遊技状態、特別遊技状態等）と、役抽選手段６１での
役の抽選結果と、ストップスイッチ４２がオンされたと
きのタイミング等とから、選択されたリール停止制御テ
ーブル６６に基づいてリール３１の停止位置を決定する
とともに、その決定された位置にリール３１を停止制御
するものである。

【００７０】例えば、カウント抽出手段６７によって抽
出されたカウント値が０であるとき、リール停止制御テ
ーブル選択手段６８は、リール停止制御テーブル６６ａ
を選択する。そして、リール停止制御手段６９は、リー
ル停止制御テーブル６６ａに基づいてリール３１の停止
位置を決定するとともに、その決定された位置にリール
３１を停止制御する。これにより、役抽選手段６１での
役の抽選において特別役に当選していないときはハズレ
目が出現し、特別役に当選しているときは高頻度でリー
チ目が出現する。

【００７１】また、カウント抽出手段６７によって抽出
されたカウント値が例えば１８０００であるとき、リー
ル停止制御テーブル選択手段６８は、リール停止制御テ
ーブル６６ｂを選択する。そして、リール停止制御手段
６９は、リール停止制御テーブル６６ｂに基づいてリー
ル３１の停止位置を決定するとともに、その決定された
位置にリール３１を停止制御する。これにより、ハズレ
目又はチャンス目が出現する。

【００７２】さらにまた、カウント抽出手段６７によっ
て抽出されたカウント値が例えば３２０００であると
き、リール停止制御テーブル選択手段６８は、リール停
止制御テーブル６６ｃを選択する。そして、リール停止
制御手段６９は、リール停止制御テーブル６６ｃに基づ
いてリール３１の停止位置を決定するとともに、その決
定された位置にリール３１を停止制御する。これによ
り、ハズレ目又は特殊出目が出現する。

【００７３】（特別遊技実行手段）特別遊技実行手段７
０は、役抽選手段６１で特別役に当選し、特別役の図柄
の組合せが有効ラインに停止したことを条件として、そ
れぞれ特別遊技を実行するものである。特別遊技実行手
段７０は、特別遊技への移行時には、特別遊技に移行す
る旨を遊技者に知らせるために、各種の演出を行うよう
に制御する。

【００７４】また、特別遊技中は、特別遊技実行手段７
０は、特別遊技中の遊技の進行等を制御する。例えば、
ＢＢゲームでは、第２態様遊技での所定役の入賞回数
や、第１態様遊技及び第２態様遊技の遊技回数をカウン
トする手段、第１態様遊技から第２態様遊技への移行回
数をカウントする手段を備える。また、ＲＢゲームで
は、所定役の入賞回数や遊技回数をカウントする手段を
備える。

【００７５】さらに、特別遊技実行手段７０は、特別遊
技の終了条件を満たしたか否かを判別する手段、特別遊
技の終了条件を満たしたと判別したときは特別遊技を終
了するように制御する手段等、各種の手段を備える。

【００７６】（演出出力制御手段）演出出力制御手段７
１は、遊技中の演出の出力、すなわちバックランプ３３
の発光、スピーカ３４からのサウンドの出力、及び画像
表示装置３５による画像表示を制御する。演出出力制御
手段７１は、役抽選手段６１での役の抽選結果に基づい
て、所定の演出制御パターンを選択し、その演出制御パ
ターンに基づいて、スタートスイッチ４１がオンされた
時（リール３１の回転開始時）、各ストップスイッチ４
２がオンされた時（各リール３１の停止時）に、演出制
御パターンに従って、所定の演出を出力するように制御
する。

【００７７】なお、演出としては、全ての遊技に共通す
る演出、特別役の当選可能性を報知する演出、小役やリ
プレイの当選時又は入賞時の演出等が挙げられる。ま
た、選択した演出制御パターンによることなく、上述し
た特殊出目が出現したときは、役抽選手段６１での役の
抽選結果に基づいて、特別役の当選可能性を報知する演
出を出力するように制御する。

【００７８】次に、本実施形態におけるスロットマシン
１０のゲームの流れを説明する。先ず、通常遊技では、
遊技者は、メダル投入口（図示せず）からメダルを投入
するか、又は貯留されているメダルを投入するためのベ
ットスイッチ（図示せず）を操作して有効ラインを有効
化し、スタートスイッチ４１をオンする。これにより、
全リール３１が始動される。そして、遊技者は各ストッ
プスイッチ４２を押すことで各リール３１の回転を停止
させる。全てのリール３１の停止時に、有効ライン上の
リール３１の図柄の組合せが予め定められたいずれかの
役の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞とな
り、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。

【００７９】また、遊技が行われている間は、カウント
手段６４によりカウント値が更新される。そして、各遊
技の開始時にカウント値抽出手段６７によってカウント
値が抽出される。次いで、リール停止制御テーブル選択
手段６８により、抽出されたカウント値に対応するリー
ル停止制御テーブル６６が選択される。ここで選択され
たリール停止制御テーブル６６に基づき、リール停止制
御手段６９によりリール３１が停止制御される。

【００８０】そして、約６１．５秒で一巡する０〜３２
７６７のカウント値のうち、０〜１６３８３の範囲にあ
るカウント値が抽出されたときは、リール停止制御テー
ブル６６ａが選択される。よって、特別役に当選してい
ないときはハズレ目が出現し、特別役に当選していると
きはリーチ目が多く出現するようになる。

【００８１】また、１６３８４〜２４５７５の範囲にあ
るカウント値が抽出されたときは、リール停止制御テー
ブル６６ｂが選択され、チャンス目が多く出現するよう
になる。さらにまた、２４５７６〜３２７６７の範囲に
あるカウント値が抽出されたときは、リール停止制御テ
ーブル６６ｃが選択され、特殊出目が多く出現するよう
になる。特殊出目が出現したときは、演出出力制御手段
７１は、役抽選手段６１での役の抽選結果に基づいて、
バックランプ３３、スピーカ３４及び画像表示装置３５
のうち少なくとも１つを用いて、特別役の当選可能性を
報知する演出を出力するように制御する。

【００８２】以上のように、抽出されるカウント値の範
囲に応じて、異なる特徴を有するリール３１の停止制御
が行われる。また、約６１．５秒の一巡周期のうち、最
初の約３０．７秒間はハズレ目又はリーチ目の出現が主
体となり、次の約１５．４秒間はチャンス目の出現が主
体となり、さらに次の約１５．４秒間は特殊出目の出現
及びこれに伴う特別役の当選可能性を報知する演出が主
体となる。

【００８３】例えば最短遊技時間で遊技が継続されたと
きは、それぞれ複数遊技で、上記の各特徴を持ったリー
ル３１の停止制御が行われる。そして、ある程度続く
と、リール３１の停止制御の特徴が変化するようにな
る。これにより、遊技者に対し、緊張感や期待感を複数
遊技で継続して与えることができる。また、同じパター
ンが長く続くことがないので、遊技の新鮮味を与えるこ
とができるようになる。

【００８４】なお、特別役に当選した後の遊技では、同
一のカウント値が抽出されるので、それ以降の遊技でリ
ール３１の停止制御の特徴が変化していくことはない。
しかし、遊技者は、リール３１の停止制御の特徴が変化
しないことによって、特別役の当選を察知することがで
きる。

【００８５】次に、フローチャートに基づき、第１実施
形態における遊技の流れを説明する。図４及び図５は、
本実施形態の遊技の流れを示すフローチャートである。
また、図５は、図４に続くフローチャートである。先
ず、ステップＳ１では、遊技制御手段６０は、スタート
スイッチ４１がオンされたか否かを検知し続ける。遊技
者によりメダルが投入されると有効ラインが有効化さ
れ、スタートスイッチ４１がオンされると、各リール３
１が始動する。

【００８６】これにより、スタートスイッチ４１のオン
が検知され、次のステップＳ２に進む。ステップＳ２で
は、役抽選手段６１は、役の抽選を行う。次のステップ
Ｓ３では、カウント値抽出手段６７によりカウント値が
抽出される。そしてステップＳ４で、リール停止制御テ
ーブル選択手段６８は、抽出したカウント値に対応する
リール停止制御テーブル６６を選択する。

【００８７】ステップＳ５では、遊技制御手段６０は、
ストップスイッチ４２がオンされたか否かをストップス
イッチ４２からの出力信号により検知し続ける。オンが
検知されると、ステップＳ６に進み、リール停止制御手
段６９は、役抽選手段６１による役の抽選結果と、スト
ップスイッチ４２がオンされたときのタイミングとに基
づき、選択したリール停止制御テーブル６６を参照して
リール３１の停止位置を決定し、その決定した位置にリ
ール３１を停止制御する。

【００８８】ステップＳ７では、遊技制御手段６０は、
全リール３１が停止したか否かを判別し続ける。停止し
ていないと判別されたときはステップＳ５に戻る。一
方、停止したと判別されたときはステップＳ８に進む。
ステップＳ８では、遊技制御手段６０は、特別役が入賞
したか否か、すなわち特別役の図柄の組合せが有効ライ
ン上に停止したか否かを判別する。特別役が入賞したと
判別されたときはステップＳ９に進み、特別遊技に移行
する。

【００８９】一方、ステップＳ８で特別役が入賞してい
ないと判別されたときはステップＳ１０に進み、遊技制
御手段６０は、小役等が入賞したか否かを判別する。小
役等が入賞したと判別されたときは、ステップＳ１１に
進み、入賞した小役等に応じた払出し等の処理を行っ
て、本フローチャートによる処理を終了する。

【００９０】また、ステップＳ１０で小役等が入賞して
いないと判別されたときはステップＳ１２に進み、遊技
制御手段６０は、特殊出目が出現したか否かを判別す
る。特殊出目が出現していないと判別されたときは、本
フローチャートによる処理を終了する。一方、特殊出目
が出現したと判別されたときは、ステップＳ１３に進ん
で、演出出力制御手段７１は、特殊出目の出現時の演
出、すなわち役の抽選結果に基づいて、特別役の当選可
能性を報知する演出を出力する。そして、本フローチャ
ートによる処理を終了する。

【００９１】（第２実施形態）続いて、本発明の第２実
施形態について説明する。図６は、第２実施形態のスロ
ットマシン１０Ａの概略を示すブロック図である。図６
において、第１実施形態（図１）と同一部分には同一符
号を付し、重複する説明は省略する。また、第１実施形
態の手段に相当する手段は、第１実施形態での符号に
「Ａ」を付した符号を用いている。

【００９２】第２実施形態では、リール停止制御手段７
２は、第１実施形態のように、異なる特徴を有するリー
ル停止制御テーブル６６のうち、カウント値に対応する
リール停止制御テーブル６６を選択することを行わな
い。第２実施形態のリール停止制御手段７２は、１つの
リール停止制御テーブル７２ａを用いてリール３１を停
止制御する。

【００９３】リール停止制御テーブル７２ａは、遊技状
態と、役抽選手段６１での役の抽選結果と、ストップス
イッチ４２が操作された瞬間のリール３１の位置とに基
づくリール３１の停止位置を定めたものである。そし
て、リール停止制御手段７２は、リール停止制御テーブ
ル７２ａを参照してリール３１の停止位置を決定し、そ
の決定した位置にリール３１を停止制御する。これによ
り、ハズレ目、チャンス目又はリーチ目が出現する。な
お、第２実施形態では、第１実施形態で示した特殊出目
の出現及びそれに伴う演出の出力は行わないものとす
る。

【００９４】（制御パターン記憶手段（演出制御パター
ン記憶手段））制御パターン記憶手段６６Ａは、第１実
施形態と同様に、特定の遊技内容の制御を定めた制御パ
ターンを複数種類記憶するものである。第２実施形態で
は、制御パターン記憶手段６６Ａは、バックランプ３３
の点灯、スピーカ３４からのサウンドの出力、及び画像
表示装置３５による画像表示のうち少なくとも１つによ
って、役の当選可能性を報知する演出制御内容を定めた
演出制御パターンを記憶する演出制御パターン記憶手段
である。本実施形態の以下の説明では、制御パターンを
演出制御パターンと称し、制御パターン記憶手段６６Ａ
を演出制御パターン記憶手段６６Ａと称する。

【００９５】本実施形態の演出制御パターンは、複数種
類設けられている。図７は、演出制御パターンの種類を
説明する図である。図７に示すように、演出制御パター
ンは、演出制御パターンａ、ｂ、及びｃの３つに類別さ
れるとともに、演出制御パターンａ、ｂ、及びｃ全てに
５つの演出制御パターンａ１〜ａ５、ｂ１〜ｂ５、及び
ｃ１〜ｃ５を備える。

【００９６】そして、演出制御パターンａ１〜ａ５、ｂ
１〜ｂ５、及びｃ１〜ｃ５は、それぞれ共通する演出内
容を出力するように定められている。具体的には、演出
制御パターンａ１〜ａ５は、いずれも画像表示装置３５
によって街の風景を画像表示する。また、演出制御パタ
ーンｂ１〜ｂ５は、いずれも画像表示装置３５によって
海の風景を画像表示する。

【００９７】さらにまた、演出制御パターンｃ１〜ｃ５
は、いずれも画像表示装置３５によって山の風景を画像
表示する。なお、これらの演出制御パターンａ１〜ａ
５、ｂ１〜ｂ５、及びｃ１〜ｃ５は、画像表示の他、バ
ックランプ３３の特有のパターンでの点灯や、スピーカ
３４からの特有のサウンドの出力を行うように定められ
ている。

【００９８】また、図８は、各演出制御パターンａ１〜
ａ５、ｂ１〜ｂ５、及びｃ１〜ｃ５と、カウント値との
対応関係を説明する図である。演出制御パターンａ１〜
ａ５は、０〜１６３８３の範囲のカウント値に対応して
いる。また、演出制御パターンｂ１〜ｂ５は、１６３８
４〜２４５７５の範囲のカウント値に対応している。さ
らにまた、演出制御パターンｃ１〜ｃ５は、２４５７６
〜３２７６７の範囲のカウントに対応している。

【００９９】よって、０〜１６３８３の範囲内のカウン
ト値に対応する演出制御パターンは、その演出制御内容
が共通の特徴（街の風景を画像表示する特徴）を有し、
他の１の範囲内（１６３８４〜２４５７５、又は２４５
７６〜３２７６７）のカウント値に対応する演出制御パ
ターンの演出制御内容と異なる特徴を有する。

【０１００】（制御パターン選択手段（演出制御パター
ン選択手段））制御パターン選択手段６８Ａは、第２実
施形態では、カウント抽出手段６７で抽出されるカウン
ト値に対応する演出制御パターンを演出制御パターン記
憶手段６６Ａから選択する演出制御パターン選択手段で
ある。本実施形態の以下の説明では、制御パターン選択
手段６８Ａを演出制御パターン選択手段６８Ａと称す
る。

【０１０１】演出制御パターン選択手段６８Ａは、カウ
ント抽出手段６７で抽出されたカウント値が０〜１６３
８３の範囲にあるときは、演出制御パターンａ１〜ａ５
のいずれかを、乱数を用いた抽選等によって選択する。
また、抽出されたカウント値が１６３８４〜２４５７５
の範囲にあるときは、演出制御パターンｂ１〜ｂ５のい
ずれかを、上記と同様に選択する。さらにまた、抽出さ
れたカウント値が２４５７６〜３２７６７の範囲にある
ときは、演出制御パターンｃ１〜ｃ５のいずれかを、上
記と同様の方法で選択する。

【０１０２】以上より、カウント手段６４によるカウン
ト値０〜３２７６７が約６１．５秒で一巡するので、演
出制御パターンａ、ｂ及びｃがそれぞれ選択される時間
割合としては、 演出制御パターンａ：ｂ：ｃ≒３０．７秒：１５．４
秒：１５．４秒 となり、演出制御パターンａ：ｂ：ｃ≒２：１：１の時
間割合となる。

【０１０３】また、役抽選手段６１の役の抽選において
特別役に当選したときは、カウント制御手段６５によっ
てカウント手段６４によるカウント値の更新処理が停止
される。これにより、カウント値抽出手段６７は、特別
役に当選した遊技以降、特別役が入賞するまでの遊技で
は、同一のカウント値を抽出し、そのカウント値に対応
する演出制御パターン（演出制御パターンａ、ｂ及びｃ
のいずれか）を選択し続けることとなる。

【０１０４】（特定遊技内容制御手段（演出出力制御手
段））特定遊技内容制御手段６９Ａは、本実施形態で
は、演出制御パターン選択手段６８Ａで選択された演出
制御パターンに基づいて、演出の出力を制御する演出出
力制御手段である。本実施形態の以下の説明では、特定
遊技内容制御手段６９Ａを演出出力制御手段６９Ａと称
する。

【０１０５】演出出力制御手段６９Ａは、選択された演
出制御パターンに従い、スタートスイッチ４１がオンさ
れた時（リール３１の回転開始時）、各ストップスイッ
チ４２がオンされた時（各リール３１の停止時）に、画
像表示装置３５によって所定の風景とともに特有の内容
を画像表示し、さらにはバックランプ３３の特有のパタ
ーンでの点灯や、スピーカ３４からの特有のサウンドの
出力を行う。

【０１０６】例えば、カウント抽出手段６７によって抽
出されたカウント値が０であるとき、演出制御パターン
選択手段６８Ａは、演出制御パターンａ１〜ａ５のいず
れかを選択する。そして、選択した演出制御パターンに
基づき、街の風景を画像表示するとともに、その街の風
景に関する特有の内容の画像表示、バックランプ３３の
点灯、又はサウンドの出力を行う。

【０１０７】また、カウント抽出手段６７によって抽出
されたカウント値が例えば１８０００であるとき、演出
制御パターン選択手段６８Ａは、演出制御パターンｂ１
〜ｂ５のいずれかを選択する。そして、選択した演出制
御パターンに基づき、海の風景を画像表示するととも
に、その海の風景に関する特有の内容の画像表示、バッ
クランプ３３の点灯、又はサウンドの出力を行う。

【０１０８】さらにまた、カウント抽出手段６７によっ
て抽出されたカウント値が例えば３２０００であると
き、演出制御パターン選択手段６８Ａは、演出制御パタ
ーンｃ１〜ｃ５のいずれかを選択する。そして、選択し
た演出制御パターンに基づき、山の風景を画像表示する
とともに、その山の風景に関する特有の内容の画像表
示、バックランプ３３の点灯、又はサウンドの出力を行
う。

【０１０９】以上のように、第２実施形態では、抽出さ
れるカウント値の範囲に応じて、異なる特徴を有する演
出が出力制御される。また、約６１．５秒の一巡周期の
うち、最初の約３０．７秒間は、街の風景が画像表示さ
れ、次の約１５．４秒間は、海の風景が画像表示され、
さらに次の約１５．４秒間は、山の風景が画像表示され
る。

【０１１０】例えば最短遊技時間で遊技が継続されたと
きは、それぞれ複数遊技で、上記の各特徴を持った演出
が出力される。そして、ある程度続くと、画像表示の内
容が変化するようになる。これにより、同じパターンの
演出が長く続くことがないので、遊技の新鮮味を与える
ことができるようになり、第１実施形態と同様の効果が
得られる。

【０１１１】なお、特別役に当選した後の遊技では、第
１実施形態と同様に、同一のカウント値が抽出されるの
で、それ以降の遊技で風景の画像表示が変化していくこ
とはない。しかし、遊技者は、風景の画像表示が変化し
ないことによって、特別役の当選を察知することができ
る。

【０１１２】次に、フローチャートに基づき、第２実施
形態における遊技の流れを説明する。図９及び図１０
は、本実施形態の遊技の流れを示すフローチャートであ
る。また、図１０は、図９に続くフローチャートであ
る。先ず、ステップＳ２１では、遊技制御手段６０Ａ
は、スタートスイッチ４１がオンされたか否かを検知し
続ける。遊技者によりメダルが投入されると有効ライン
が有効化され、スタートスイッチ４１がオンされると、
各リール３１が始動する。これにより、スタートスイッ
チ４１のオンが検知され、次のステップＳ２２に進む。
ステップＳ２２では、役抽選手段６１は、役の抽選を行
う。

【０１１３】次のステップＳ２３では、カウント値抽出
手段６７によりカウント値が抽出される。そして、ステ
ップＳ２４で、演出制御パターン選択手段６８Ａは、抽
出したカウント値に対応する演出制御パターンを選択す
る。

【０１１４】ステップＳ２５では、演出出力制御手段６
９Ａは、選択した演出制御パターンに従い、スタートス
イッチ４１がオンされた時の演出の出力があるか否かを
判別し、演出の出力がある場合には、演出制御パターン
に従って演出を出力する。次に、ステップＳ２６で、遊
技制御手段６０Ａは、ストップスイッチ４２がオンされ
たか否かをストップスイッチ４２からの出力信号により
検知し続ける。

【０１１５】オンが検知されると、ステップＳ２７に進
み、演出出力制御手段６９Ａは、選択した演出制御パタ
ーンに従い、そのストップスイッチ４２がオンされた時
の演出の出力があるか否かを判別し、演出の出力がある
場合には、演出制御パターンに従って演出を出力する。
演出制御パターンによっては、特定のストップスイッチ
４２がオンされた時のみ演出を出力するもの、全てのス
トップスイッチ４２についてオンされた時に演出を出力
するもの、いずれのストップスイッチ４２についてもオ
ンされた時に演出を出力しないもの、が設けられてい
る。

【０１１６】ステップＳ２８では、遊技制御手段６０Ａ
は、全リール３１が停止したか否かを判別し続ける。停
止していないと判別されたときはステップＳ２６に戻
る。一方、停止したと判別されたときはステップＳ２９
に進む。ステップＳ２９では、遊技制御手段６０Ａは、
特別役が入賞したか否か、すなわち特別役の図柄の組合
せが有効ライン上に停止したか否かを判別する。特別役
が入賞したと判別されたときはステップＳ３０に進み、
特別遊技に移行する。

【０１１７】一方、ステップＳ２９で特別役が入賞して
いないと判別されたときはステップＳ３１に進み、遊技
制御手段６０Ａは、小役等が入賞したか否かを判別す
る。小役等が入賞したと判別されたときは、ステップＳ
３２に進み、入賞した小役等に応じた払出し等の処理を
行い、本フローチャートによる処理を終了する。一方、
ステップ３１で小役等が入賞していないと判別されたと
きは、払出し等の処理を行うことなく、本フローチャー
トによる処理を終了する。

【０１１８】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、以下のような種々の変形が可能である。 （１）第１実施形態では、リール停止制御テーブル６６
を設けてリールの停止制御を行ったが、リール停止制御
テーブル６６を設けることなくリール３１の停止制御を
行うことも可能である。例えば、ハズレ目又はリーチ目
を出現させるリール停止制御パターン、ハズレ目又はチ
ャンス目を出現させるリール停止制御パターン、及びハ
ズレ目又は特殊出目を出現させるリール停止制御パター
ン、の３つを設けておく。

【０１１９】そして、これらのリール停止制御パターン
のうち、抽出されたカウント値に基づいていずれかを選
択し、ストップスイッチ４２が操作されたときに、役抽
選手段６１による役の抽選結果等を参照して停止可能位
置を検索し、その停止可能位置の範囲内で、選択したリ
ール停止制御パターンに従って、適切な停止位置を決定
し、その決定した位置にリール３１を停止制御すること
も可能である。

【０１２０】（２）本実施形態では、カウント制御手段
６５により、カウント値の更新処理を停止するようにし
たが、例えば特定条件を満たしたときに、カウント値の
更新処理を遅くするようにしても良い。また、カウント
値の更新処理を停止したり遅くしたときは、所定時間の
経過後、又は特定条件を満たしたときに、カウント値の
更新処理を元に戻すようにしても良い。

【０１２１】（３）本実施形態で示したカウント値の更
新時間や、カウント値が一巡する時間、カウント値のと
る値（０〜３２７６７）は、本実施形態で示したものに
限定されるものではない。カウント値の更新時間を遅く
したり、カウント値のとる値を大きくすれば、共通する
特徴でのリール３１の停止制御や演出の出力が、それだ
け続くようになる。例えば、カウント値の更新時間を実
施形態で示した値（１．８７７３ｍｓ）の倍の値（３．
７５４６ｍｓ）とすれば、カウント値が一巡する時間も
実施形態で示した時間（約６１．５秒）の倍の時間（約
１２３秒）となる。また、カウント値のとる値を実施形
態で示した値より大幅に大きく、例えば０〜１６７７７
２１５とすれば、１．８７７３ｍｓでカウント値を更新
したときに約８．７５時間でカウント値が一巡するよう
になる。このように、カウント値の更新時間を変更した
り、カウント値のとる値を変更することによって、リー
ル３１の停止制御や演出の出力の特徴を、数１０分や数
時間等、所望の時間間隔で変化させることが可能であ
る。

【０１２２】（４）本実施形態で示したリール３１の停
止制御や、演出の出力の内容は、一例であり、これに限
定されるものではない。例えば、リール３１の停止制御
においては、特別役に当選していない遊技ではハズレ目
のみが出現するリール停止制御や、特別役に当選してい
ない遊技であってもハズレ目が出現しないリール停止制
御等を設けても良い。さらに、演出の出力においては、
主としてスタートスイッチ４１がオンされた時に演出が
出力される演出制御パターンや、主として全リール３１
が停止した時に演出が出力される演出制御パターン等を
設けても良い。

【０１２３】

【発明の効果】（請求項１）請求項１の発明によれば、
最短遊技時間で遊技が行われたときは、複数回の遊技に
おいて共通の特徴を持つ制御パターンに基づいて特定の
遊技内容が制御される。また、遊技の継続に伴って、特
定の遊技内容の制御が変化する。これにより、遊技者に
対し、緊張感や期待感を複数遊技で継続して与えること
ができるとともに、遊技の新鮮味を与えることができ
る。

【０１２４】（請求項２、請求項３）請求項２又は請求
項３の発明によれば、最短遊技時間で遊技が行われたと
きは、複数回の遊技において共通の特徴を持つリール停
止制御パターンに基づいてリールが停止制御される。ま
た、遊技の継続に伴って、リールの停止制御が変化する
ようになる。

【０１２５】（請求項４）請求項４の発明によれば、最
短遊技時間で遊技が行われたときは、複数回の遊技にお
いて共通の特徴を持つ演出制御パターンに基づいて演出
の出力が制御される。また、遊技の継続に伴って、演出
の内容が変化するようになる。

【０１２６】（請求項５）請求項５の発明によれば、遊
技者は、特定の遊技内容の制御が変化しにくくなること
によって、特定条件が成立したことを知ることができ
る。

【０１２７】（請求項６）請求項６の発明によれば、遊
技者は、特定の遊技内容の制御が変化しないことによっ
て、特定条件が成立したことを知ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態のスロットマシンの概略を示すブ
ロック図である。

【図２】リール停止制御テーブルのリール停止制御パタ
ーンを説明する図である。

【図３】リール停止制御テーブルとカウント値との対応
関係を説明する図である。

【図４】第１実施形態の遊技の流れを示すフローチャー
トである。

【図５】第１実施形態の遊技の流れを示すフローチャー
トであって、図４に続くフローチャートである。

【図６】第２実施形態のスロットマシンの概略を示すブ
ロック図である。

【図７】演出制御パターンの種類を説明する図である。

【図８】演出制御パターンとカウント値との対応関係を
説明する図である。

【図９】第２実施形態の遊技の流れを示すフローチャー
トである。

【図１０】第２実施形態の遊技の流れを示すフローチャ
ートであって、図９に続くフローチャートである。

【符号の説明】

１０、１０Ａ スロットマシン ３１ リール ３２ モータ ３３ バックランプ ３４ スピーカ ３５ 画像表示装置 ４１ スタートスイッチ ４２ ストップスイッチ ６０、６０Ａ 遊技制御手段 ６１ 役抽選手段 ６２ 遊技時間計測手段 ６３ 次遊技開始許可手段 ６４ カウント手段 ６５ カウント制御手段 ６６（６６ａ〜６６ｃ） 制御パターン記憶手段（リー
ル停止制御テーブル） ６６Ａ 制御パターン記憶手段（演出制御パターン記憶
手段） ６７ カウント値抽出手段 ６８ 制御パターン選択手段（リール停止制御テーブル
選択手段） ６８Ａ 制御パターン選択手段（演出制御パターン選択
手段） ６９ 特定遊技内容制御手段（リール停止制御手段） ６９Ａ 特定遊技内容制御手段（演出出力制御手段） ７０ 特別遊技実行手段 ７１ 演出出力制御手段 ７２ リール停止制御手段 ７２ａ リール停止制御テーブル

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技開始時からの経過時間を計測する遊
   技時間計測手段と、 前記遊技時間計測手段による計測時間が予め定められた
   最短遊技時間を経過していることを条件として、次遊技
   の開始を許可する次遊技開始許可手段と、 前記最短遊技時間を下回る時間でカウント値が更新され
   るとともに、前記最短遊技時間で遊技が行われた場合に
   は少なくとも複数回の遊技が行われた後にカウント値が
   一巡するカウント手段と、 特定の遊技内容の制御を定めた制御パターンを複数種類
   記憶するものであって、各制御パターンが前記カウント
   手段でカウントされるカウント値に対応し、かつ、所定
   範囲内のカウント値に対応する制御パターンの制御内容
   が共通の特徴を有する制御パターン記憶手段と、 前記カウント手段でカウントされるカウント値を抽出す
   るカウント値抽出手段と、 前記制御パターン記憶手段に記憶された制御パターンの
   中から、前記カウント値抽出手段で抽出されたカウント
   値に対応する制御パターンを選択する制御パターン選択
   手段と、 前記制御パターン選択手段で選択された制御パターンに
   基づいて、特定の遊技内容を制御する特定遊技内容制御
   手段とを備えることを特徴とするスロットマシン。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のスロットマシンにおい
   て、 前記制御パターン記憶手段に記憶された制御パターン
   は、リールの停止制御を定めたリール停止制御パターン
   であり、 １の範囲内のカウント値に対応するリール停止制御パタ
   ーンは、必ずしも特別役に当選していることを意味する
   ものではないが、特別役の当選可能性を有することを意
   味する図柄の組合せを出現させる停止制御を行うもので
   あり、 他の１の範囲のカウント値に対応するリール停止制御パ
   ターンは、役の抽選において特別役に当選していること
   を条件として、リールの停止制御の可能範囲内で、特別
   役に当選していることを意味する図柄の組合せを出現さ
   せる停止制御を行うものであり、 前記特定遊技内容制御手段は、選択されたリール停止制
   御パターンに基づいて、リールを停止制御することを特
   徴とするスロットマシン。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のスロットマシンにおい
   て、 前記制御パターン記憶手段は、リールの停止制御を定め
   たリール停止制御パターンをそれぞれ有する複数種類の
   リール停止制御テーブルであり、 １のリール停止制御テーブルは、１の範囲内のカウント
   値に対応するものであり、前記１のリール停止制御テー
   ブルのリール停止制御パターンは、必ずしも特別役に当
   選していることを意味するものではないが、特別役の当
   選可能性を有することを意味する図柄の組合せを出現さ
   せる停止制御を行うものであり、 他の１のリール停止制御テーブルは、他の１の範囲内の
   カウント値に対応するものであり、前記他の１のリール
   停止制御テーブルのリール停止制御パターンは、役の抽
   選において特別役に当選していることを条件として、リ
   ールの停止制御の可能範囲内で、特別役に当選している
   ことを意味する図柄の組合せを出現させる停止制御を行
   うものであり、 前記制御パターン選択手段は、複数種類のリール停止制
   御テーブルの中から、前記カウント値抽出手段で抽出さ
   れたカウント値に対応するリール停止制御テーブルを選
   択し、 前記特定遊技内容制御手段は、選択されたリール停止制
   御テーブルに基づいて、リールを停止制御することを特
   徴とするスロットマシン。
4. 【請求項４】 請求項１から請求項３までのいずれか１
   項に記載のスロットマシンにおいて、 前記制御パターン記憶手段に記憶された制御パターン
   は、サウンドの出力、発光体の点灯及び画像表示のうち
   少なくとも１つによって、役の当選可能性を報知する演
   出制御内容を定めた演出制御パターンであり、 １の範囲内のカウント値に対応する演出制御パターン
   は、その演出制御内容が共通の特徴を有するものであ
   り、他の１の範囲内のカウント値に対応する演出制御パ
   ターンの演出制御内容と異なる特徴を有するものであ
   り、 前記特定遊技内容制御手段は、選択された演出制御パタ
   ーンに基づいて、演出を制御することを特徴とするスロ
   ットマシン。
5. 【請求項５】 請求項１から請求項４までのいずれか１
   項に記載のスロットマシンにおいて、 特定条件が成立したときに、前記カウント手段によるカ
   ウント値の更新時間をそれまでの更新時間より遅くする
   カウント制御手段を備えることを特徴とするスロットマ
   シン。
6. 【請求項６】 請求項１から請求項４までのいずれか１
   項に記載のスロットマシンにおいて、 特定条件が成立したときに、前記カウント手段によるカ
   ウント値の更新処理を停止するカウント制御手段を備え
   ることを特徴とするスロットマシン。