JP2004343438A - 照明装置及びそれを用いた遠隔監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】遠隔監視システムを低コストで導入可能とする。
【解決手段】遠隔監視システム1は、照明装置10と、ホームサーバ20と、センターサーバ40と、端末装置50と、ホームサーバ20から端末装置50をセンターサーバ40を介して接続するISP30とから構成されている。照明装置10とホームサーバ20とは、例えば特定小電力無線を用いた構内無線通信網11aにより接続され、照明装置10には、人体感知センサ12と、カメラ13と、リモコンユニット14とが備えられている。人体感知センサ12が不法侵入者等を検出すると、制御ユニット15内でそのことを伝える文字情報が作成され、不法侵入者等の画像は、カメラ13で撮像され制御ユニット15内で暗号化されて文字情報が画像に先立ってホームサーバ20に送られる。照明装置10及びホームサーバ20に、無線通信のための装置が内蔵されているため、新たに配線工事等を行わずに低コストで遠隔監視システム1を導入することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】遠隔監視システム1は、照明装置10と、ホームサーバ20と、センターサーバ40と、端末装置50と、ホームサーバ20から端末装置50をセンターサーバ40を介して接続するISP30とから構成されている。照明装置10とホームサーバ20とは、例えば特定小電力無線を用いた構内無線通信網11aにより接続され、照明装置10には、人体感知センサ12と、カメラ13と、リモコンユニット14とが備えられている。人体感知センサ12が不法侵入者等を検出すると、制御ユニット15内でそのことを伝える文字情報が作成され、不法侵入者等の画像は、カメラ13で撮像され制御ユニット15内で暗号化されて文字情報が画像に先立ってホームサーバ20に送られる。照明装置10及びホームサーバ20に、無線通信のための装置が内蔵されているため、新たに配線工事等を行わずに低コストで遠隔監視システム1を導入することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、屋内や屋外で使用される照明装置に関し、特に不法侵入者等が屋内等に侵入した場合にその侵入者等の侵入を住人等に文字で通報したり画像を撮像して通報したり、遠隔地から屋内等の様子を監視したりすることができる照明装置及びそれを用いた遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、メディアの発達と電子機器の発展等により、遠隔地での監視等の作業が安価且つ容易に行うことができるようになった一方で、空き巣やピッキングなどの犯罪が増加し、家庭の安全や地域の安全が脅かされつつあるのも事実である。また、核家族化が進み一人暮らしの高齢者等が増加しているため、離れて暮らす家族や親族が万が一のことを考え、プライバシーに関する問題を解決したうえで高齢者等の生活を監視したいという要望も顕著になってきている。
【0003】
このような現状の中、特に屋内等に不法侵入者が侵入した場合に、住人等が速やかに対処することができるように提案されたセキュリティーシステムが知られている。このようなセキュリティーシステムは、例えば屋内に設置されたセンサで不法侵入者の存在を感知等した場合に、警備会社に通報したり、警報音を鳴らしたり、カメラ等の撮像装置で不法侵入者の画像を記録したりするものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−10369号公報(第4−7頁、第1−4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなセキュリティーシステムは、センサ等の装置を設置したり、配線工事を行ったりしなければシステムを稼動することができないものであり、利用者にとって高コストになることがある。また、ペット等を感知等して誤作動を起こし、近隣の住人や警備会社等に多大な迷惑をかける場合もある。更に、撮像装置を備えるシステムの場合に、遠隔地から屋内等の様子を確認したり、記録画像を確認したりしたいという要望もある。
【0006】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、低コストで導入することができると共に遠隔操作が可能な照明装置及びそれを用いた遠隔監視システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る照明装置は、照明灯と、この照明灯の点灯制御を行う制御ユニットとを備えた照明装置であって、監視空間の事象変化を検出する事象変化検出手段、及び前記監視空間を撮像する撮像手段、並びに前記照明灯の点灯制御又は外部の被遠隔操作対応機器の動作制御を遠隔操作する遠隔操作手段が前記制御ユニットに備えられ、前記制御ユニットは、少なくとも前記事象変化検出手段が前記監視空間の事象変化を検出した際に前記撮像手段が前記監視空間を撮像して得られた画像情報を前記監視空間が存する所定構内の無線通信網を介して送信する通信制御手段を備えたものであることを特徴とする。
【0008】
この発明の照明装置によれば、照明装置に取り付けられた照明灯の点灯制御を行う制御ユニットに、事象変化検出手段と撮像手段とが取り付けられているため、照明装置を屋内等に設置するだけで監視空間の事象変化を検出し撮像することが可能となる。また、制御ユニットは、監視空間を撮像して得られた画像情報を、監視空間が存する所定構内の無線通信網を介して送信する通信制御手段を備えるため、新たに配線工事等を行わずに文字情報や画像情報の送信が可能となる。これにより、低コストで監視空間の監視を行うことができる。
【0009】
なお、この照明装置の制御ユニットは、例えば事象変化検出手段が監視空間の事象変化を検出した際に、検出された事象変化を通知するための文字情報を作成する文字情報作成手段を更に備えるものであり、この場合、通信制御手段は、文字情報及び撮像手段が撮像して得られた画像情報を、文字情報が画像情報に先立って送信されるように無線通信網を介して送信するように構成されると良い。
【0010】
ここで、無線通信網としては、例えば特定小電力無線を用いたものが最適である。特定小電力無線を利用すれば、導入が容易で安定した通信が可能だからである。
【0011】
また、この照明装置の制御ユニットは、例えば照明灯のオン/オフを制御すると共に無線通信網を介して制御情報を受信する制御手段を備えるものであり、この場合、制御手段は、受信された制御情報に基づいて各部を制御すると共に事象変化検出手段、撮像手段及び遠隔操作手段を制御するものであると良い。
【0012】
また、制御ユニットは、例えば撮像手段で撮像された画像情報を独自画像フォーマットにより暗号化された画像情報に変換する第1画像処理手段を更に備えたものであると良い。独自画像フォーマットの画像情報にすれば、たとえ盗聴等の不正アクセスにあったとしても、画像情報をダイレクトに閲覧することが困難となるため、伝送される画像情報の機密性をある程度保持することができる。
【0013】
この発明に係る遠隔監視システムは、上記照明装置と、この照明装置と前記無線通信網を介して接続されるホームサーバと、このホームサーバと前記無線通信網と異なる構外通信網を介して接続されると共に前記画像情報の表示手段を備えた端末装置とを備え、前記撮像手段が撮像して得られた画像情報は、前記ホームサーバを介して前記端末装置に伝送され前記表示手段に表示されるようにしたことを特徴とする。
【0014】
この発明の遠隔監視システムによれば、照明装置に事象変化検出手段及び撮像手段を備え、事象変化検出手段が監視空間の事象変化(例えば、不法侵入者等)を検出した場合に撮像手段が監視空間の画像を撮像し、撮像した画像を照明装置から無線通信網を介してホームサーバに伝送して一時保管すると共に、保管した画像をホームサーバから端末装置に転送して端末装置で確認することができる。このように、事象変化検出手段や撮像手段が予め照明装置に備えられ、ホームサーバとの通信を無線通信網を介して行うため、遠隔監視システムを実現するための設備等の新規敷設工事などが不要となる。これにより、低コストで遠隔監視システムを導入することが可能となる。
【0015】
なお、この遠隔監視システムは、例えばホームサーバと構外通信網を介して接続されるセンターサーバを更に備えて構成され、端末装置は、センターサーバを介してホームサーバと接続されるものであると良い。センターサーバを介することで、セキュリティー保護をある程度強化・向上させることができる。
【0016】
この場合、照明装置、ホームサーバ及びセンターサーバ間で伝送される画像情報は、独自画像フォーマットにより暗号化されたものであると共に、センターサーバ及び端末装置間で伝送される画像情報は、各種汎用フォーマットにより標準化されたものであると良く、センターサーバは、暗号化された画像情報を復号化して標準化された画像情報に適宜変換処理する第2画像処理手段を更に備えるものであると良い。
【0017】
なお、この遠隔監視システムでは、例えば端末装置から照明装置の制御情報を送信して照明装置の各種設定を適宜変更するようにしても良い。これにより、例えば遠隔地の端末装置からホームサーバを介して照明装置に制御情報を送信し、事象変化検出手段や撮像手段などの各種設定変更等の制御を行うことが可能となる。従って、任意に撮像手段を作動させて撮像された画像を端末装置で確認したり、照明灯の点灯・消灯などの制御を遠方から行ったり、他の家電機器などの被遠隔操作対応機器の動作制御を行ったり、事象変化検出手段の感度設定や撮像手段の撮像時間設定などの変更を行ったりすることが可能となる。
【0018】
また、この遠隔監視システムの端末装置としては、例えば携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)及びノート型PC等の携帯情報端末を用いることができる。このような携帯情報端末であれば、持ち運び等が容易となり、必要なときの遠隔監視が行い易くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る遠隔監視システムの基本構成を示す説明図である。
遠隔監視システム1は、屋外や屋内(以下、「屋内等」と呼ぶ。)の監視空間が存する所定構内に設置される照明装置10と、この照明装置10と構内通信網11(構内無線通信網11a又は構内有線通信網11b)を介して接続されるホームサーバ20と、このホームサーバ20と構内通信網11とは異なる構外通信網である通信手段としてのインターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider(以下、「ISP」と呼ぶ。))30等を介して接続されるセンターサーバ40と、このセンターサーバ40と同じくISP30等を介して接続される端末装置50とから構成されている。
【0020】
照明装置10は、屋内等を照明する照明灯19と、事象変化検出手段としての赤外線センサ等の人体感知センサ12と、撮像手段としてのCCDセンサやCMOSセンサ等を備えるカメラ13と、他の電子機器などの被遠隔操作対応機器を遠隔操作する赤外線や特定小電力無線等の無線通信手段を用いた遠隔操作手段としてのリモートコントロールユニット(以下、「リモコンユニット」と呼ぶ。)14と、これら照明灯19、人体感知センサ12、カメラ13及びリモコンユニット14への電力供給を司ると共に照明装置10全体を制御する制御ユニット15とから構成されている。なお、制御ユニット15は、この例では照明灯19の取付ユニット16内に内蔵されたものであり、人体感知センサ12及びカメラ13は、取付ユニット16の筐体に直接嵌め込まれたものであり、リモコンユニット14は、取付ユニット16の下部に直接取り付けられたものである。また、リモコンユニット14は、被遠隔操作対応機器を遠隔操作するだけでなく、図示しない手元操作ユニットなどにより発信された無線通信信号に基づき照明装置10などを制御する機能を有していても良い。
【0021】
一方、ホームサーバ20は、例えばイーサネット(登録商標)ケーブルなどの専用通信線で構成された構内有線通信網11bや400MHz帯又は1.2GHz帯の電波を利用する特定小電力無線で構成された構内無線通信網11aを介して照明装置10と接続されたものである。なお、ホームサーバ20は、照明装置10と構内無線通信網11aを介して通信する場合、図示しない無線制御回路を備えて構成されているものとする。また、ホームサーバ20は、新規ホームサーバ装置を導入しない場合は、例えば通常のパーソナルコンピュータに遠隔監視システム1用のOS(Operating System)をインストールしたもので代用するようにしても良い。
【0022】
照明装置10は、例えばマンション等の住居やオフィス等の社屋の屋内等の照明設置場所に設置され、ホームサーバ20は、屋内の所定場所に設置されている。ホームサーバ20は、電気通信回線等を通じて通信手段としてのISP30等を介して携帯電話、PDA及びノート型PC等の携帯情報端末を含む端末装置50にも接続されている。
【0023】
このように構成された遠隔監視システム1では、照明装置10の人体感知センサ12が侵入者100の侵入等による監視空間の事象変化を検出すると、カメラ13が作動してその画像を撮像すると共に、例えば制御ユニット15内の文字情報作成手段としての文字処理回路67(図2参照)が、人体感知センサ12により事象変化が検出された旨の文字情報92を作成する。作成された文字情報92は、例えばカメラ13によって撮像された画像に先立って構内無線通信網11a又は構内有線通信網11bを介してホームサーバ20に送信されると共に、カメラ13で撮像された画像は、制御ユニット15内の第1画像処理手段としての画像処理回路61(図2参照)で独自画像フォーマットにより画像処理され、暗号化された画像データ90として構内無線通信網11a又は構内有線通信網11bを介してホームサーバ20に送信される。ホームサーバ20に送信された文字情報92及び画像データ90は、ホームサーバ20内に一時保管されると共に、ホームサーバ20は、保管した文字情報92及び画像データ90を電気通信回線等を介して接続されたISP30等を経由させてセンターサーバ40に転送する。
【0024】
こうして文字情報92及び画像データ90を受信したセンターサーバ40は、内蔵する第2画像処理手段としての画像処理装置(図示せず)で暗号化された画像データ90を復号化して各種汎用フォーマットにより標準化した画像データ91を作成し、更にISP30等を介して端末装置50に文字情報92及び画像データ91を送信する。端末装置50では、送信された文字情報92及び画像データ91を端末装置50の表示手段としてのモニタ装置等で確認することができる。また、端末装置50からは、ISP30等を介してセンターサーバ40に照明装置10の制御命令を送ることができる。例えば、端末装置50から照明装置10の照明灯19を消灯する制御命令を送った場合は、その制御信号はISP30等を介してセンターサーバ40に送信され、センターサーバ40で該当するホームサーバ20を適宜選択し、選択したホームサーバ20にISP30等を介して制御信号を送信する。この場合、制御ユニット15は、受信した制御信号に基づき照明灯19を消灯させる。
【0025】
また、例えば端末装置50からカメラ13で撮像する制御命令を送った場合は、上記と同様の経路で制御ユニット15に制御信号が送信され、制御ユニット15は、受信した制御信号に基づきカメラ13を作動させる。この他にも、例えば端末装置50から照明装置10の各種設定(例えば、カメラ13の撮像間隔時間の設定や連続撮像回数の設定)などを行うこともできる。このように、この遠隔監視システム1では、端末装置50側へ画像データ等を送信して侵入者の侵入等を通知するだけでなく、端末装置50側から制御信号を送信して照明装置10を制御することができる。なお、例えば人体感知センサ12には、瞬間検知機能と遅延検知機能とが備えられているため、遠隔監視システム1のペット等による誤作動を確実に防止することができる構成となっている。これらの機能の切替えや設定は、上述したように端末装置50から行うこともできる。例えば、端末装置50からカメラ13の撮像間隔時間を変更する制御命令を送信したり、連続撮像枚数を変更する制御命令を送信したりすることにより、ISP30、センターサーバ40及びホームサーバ20を介して実際に照明装置10のカメラ13の動作設定をすることが可能である。また、照明装置10からセンターサーバ40までの間で送信される画像データ90は、暗号化されているため、盗聴等によりカメラ13で撮像された画像が盗まれたとしても、直接的に閲覧することが困難となり、セキュリティー面の強化が図られている。更に、例えば特定小電力無線により構成された構内無線通信網11aで照明装置10とホームサーバ20とが接続されている場合、カメラ13で撮像された画像よりも先に文字情報92を送信するようにできるため、通信速度の制限を克服し迅速に事象変化を検出したことを端末装置50に伝達することが可能となる。
【0026】
次に、照明装置10の制御ユニット15について説明する。
図2は、制御ユニット15の基本内部構成を示すブロック図である。
制御ユニット15は、カメラ13により撮像された画像情報を圧縮処理等すると共に独自画像フォーマットにより暗号化する画像処理回路61と、この画像処理回路61で圧縮及び暗号化された画像データ90を一時記憶する画像メモリ62と、ホームサーバ20との間で画像データ90や制御信号の通信を行う通信制御手段としての通信制御回路63と、照明灯19や制御ユニット15への電力供給を制御する電源回路64と、通信制御回路63によりホームサーバ20との間の無線通信が選択された場合に、例えば電気信号を電波信号に変換するなどの無線通信に合わせた制御を行う無線回路66と、例えば人体感知センサ12により侵入者が検知された場合に、事象変化が検出された旨の文字情報を作成する文字情報作成手段としての文字処理回路67と、これら画像処理回路61、通信制御回路63、電源回路64及び文字処理回路67の各部の制御を行う制御手段としてのCPUなどを有する制御回路65とを備えて構成されている。なお、無線回路66は、照明装置10がホームサーバ20と構内有線通信網11bを介して通信を行う場合には制御ユニット15に搭載されていなくても良い。
【0027】
また、制御回路65には、照明装置10の取付ユニット16に取り付けられたリモコンユニット14が接続されており、リモコンユニット14を制御すると共にリモコンユニット14から制御信号を受信することができる構造となっている。例えば、制御回路65により被遠隔操作対応機器としての他の照明灯69を点灯する制御命令がリモコンユニット14に送信された場合、リモコンユニット14はその制御命令に基づく赤外線や特定小電力無線等の無線通信信号を発信して他の照明灯19を点灯させる。
【0028】
カメラ13で撮像された監視空間の画像は、まず画像処理回路61に入力される。入力された画像は、画像処理回路61でWebブラウザ閲覧形式の画像や携帯電話閲覧形式の画像等に適宜画像処理されると共に、送信される画像データとして圧縮が必要な場合は圧縮処理が施される。また、入力された画像には、独自画像フォーマットにより暗号化処理が施される。なお、例えば圧縮処理や暗号化処理などでは、画像処理回路61は、内蔵されたメモリ以外にも作業領域として画像メモリ62等を使用して圧縮や暗号化作業を行い圧縮・暗号化画像データを作成する。
【0029】
一方、人体感知センサ12からの検出信号は、制御回路65に入力されている。人体感知センサ12で侵入者等が検出されると、その検出信号は、制御回路65に入力される。制御回路65は、画像処理回路61で画像処理した画像データをホームサーバ20に送信すべく、通信制御回路63を介してホームサーバ20との通信を開始すると共に、照明灯19のリレースイッチ68を操作して照明灯19を点灯・消灯したり照度を変更したりする。通信制御回路63は、例えばホームサーバ20との通信を構内無線通信網11aにより行うとの制御信号が制御回路65から送信された場合、無線回路66を介してホームサーバ20との通信を確立する。
【0030】
また、制御回路65は、通信制御回路63を介して端末装置50からの制御信号を受信した場合、画像処理回路61等の各回路やリレースイッチ68などをその制御信号に基づき制御する。なお、制御回路65は、例えば人体感知センサ12からの検出信号に基づき瞬間検知機能及び遅延検知機能に基づく判断処理を行う。瞬間検知機能は、人体感知センサ12からの検出信号に基づき制御回路65が瞬間的に反応するものであるが、遅延検知機能は、人体感知センサ12からの検出信号を制御回路65が入力してから所定時間内における検出信号の有無等により制御回路65が反応するものである。なお、制御回路65は、これら瞬間検知機能と遅延検知機能との相違により、人体感知センサ12からの検出信号を適宜判断して画像処理回路61等の各回路やリレースイッチ68などを制御するため、遠隔監視システム1の誤作動が起こり難い構造となっている。また、例えば制御ユニット15に明暗センサを内蔵するように構成すると、照明装置10の周囲が暗い場合に照明灯19を自動点灯させることなどができ、照明装置10の機能を適宜拡張することが可能となる。
【0031】
このような制御ユニット15を備えた照明装置10から送信される文字情報や画像データは、構内無線通信網11a又は構内有線通信網11bを通じてホームサーバ20に受信され、ホームサーバ20内に一時保管される。この遠隔監視システム1では、例えば構内無線通信網11aを用いて文字情報や画像データを送受信する構成とすれば、新たに通信のための配線工事等の設備敷設工事が不要となるため、システム導入の際のコストを下げることが可能となる。また、構内有線通信網11bを利用して送受信する構成としても、既存のLANなどに用いられている専用通信線を利用すれば同様に導入コストを少なくすることができる。こうしてホームサーバ20に一時保管された文字情報や画像データは、更にISP30等を介してセンターサーバ40に送信され、センターサーバ40において保存される。
【0032】
これらホームサーバ20及びセンターサーバ40には、図3に示すように、文字・画像データベース(以下、「文字・画像DB」と呼ぶ。)23,41と、ユーザ制御データ記録装置24,42とが備えられている。ホームサーバ20の文字・画像DB23には、照明装置10から送信された文字情報、暗号化された画像データ及び撮像日時等のステータス情報が記録される。センターサーバ40の文字・画像DB41には、ホームサーバ20から送信された文字情報、受信した暗号化画像データを画像処理装置で復号化した画像データ及びステータス情報が記録される。ユーザ制御データ記録装置24,42には、端末装置50から送信された制御信号(以下、「ユーザ制御データ」と呼ぶ。)が記録される。そして、これらホームサーバ20及びセンターサーバ40間では、適宜ISP30等を介して暗号化画像データ等はホームサーバ20からセンターサーバ40へ、ユーザ制御データはセンターサーバ40からホームサーバ20へと双方向にこれらの情報の送受信が行われる。
【0033】
なお、例えば情報の送受信の際に用いられるファイル送受信方式としては、FTP(File Transfer Protocol)等による方式が最適であると考えられる。また、各画像DB23,41には、例えば設定により所定時間毎に照明装置10が得た画像データ等を蓄積しておくことができるため、端末装置50において、後から特定の画像データのみを確認することなどができる。なお、遠隔監視システム1のデータ通信状態(例えば、通信速度の遅い特定小電力無線を用いた構内無線通信網11aで照明装置10とホームサーバ20とを接続した場合)によっては、画像データの送受信に時間がかかる場合も想定されるが、この遠隔監視システム1では、人体感知センサ12が事象変化を検出した場合に、撮像した画像データよりも先に文字情報を送信するようにできるので、端末装置50には迅速に事象変化が検出されたことを通報することが可能である。
【0034】
次に、このように構成された遠隔監視システム1の基本動作について、図4及び図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、宅内の照明装置を無線によりホームサーバに接続した遠隔監視システム1を一般住宅に適用した場合について説明する。
まず、居住者が外出するために遠隔監視システム1を稼動させる場合は、図4に示すようにホームサーバ20を起動状態(ON状態)にし(ステップS10)、端末装置50を携帯すると共にリモコンユニット14などを操作して遠隔監視システム1を起動させる。制御ユニット15の制御回路65は、例えばリモコンユニット14からのシステム稼動命令を受信すると、設定により居住者が安全に外出するまでの所定時間内は、人体感知センサ12からの検出信号を無視して誤作動が起こるのを防止する。
【0035】
こうして起動された遠隔監視システム1の照明装置10において、人体感知センサ12が監視空間内において事象の変化を検出すると(ステップS11)、制御回路65は、カメラ13から入力される画像情報等を分析し、事象変化検出前の画像情報等と比較したりすることにより不法侵入者による事象変化であるか否かを判断し、不法侵入者でない場合は待機状態を維持する。一方、不法侵入者による事象変化である場合は、カメラ13をアクティブに作動させて侵入者もろとも監視空間を撮像する(ステップS12)。この際、照明装置10は、設定により照明灯19を点灯させて撮像する画像の鮮明度を向上させより明確なものとしたり、照明灯19を点滅させて不法侵入者に威嚇を与えたりするようにしても良い。また、制御回路65は、文字処理回路67に監視空間において侵入者を検出したこと(事象変化を検出したこと)を通報するための文字情報を作成させる(S12)。撮像された画像は、照明装置10の制御ユニット15の画像処理回路61により、圧縮・暗号化された画像データに変換され、文字処理回路67により作成された文字情報と併せて通信制御回路63及び無線回路66を介してホームサーバ20へ送信される(ステップS13)。
【0036】
このとき、照明装置10とホームサーバ20とが、例えば特定小電力無線による構内無線通信網11aで接続されている場合、通信速度が遅いために画像の送信に時間がかかってしまうことが想定されるため、結果的に端末装置50への侵入者有りの画像の送信に時間がかかってしまうことが考えられる。従って、この遠隔監視システム1では、制御回路65が、文字処理回路67で作成された文字情報を画像処理回路61で変換された暗号化画像データに先立って通信制御回路63に送信し、端末装置50まで先に届くように制御している。文字情報はデータ量が少ないため、通信速度の遅い特定小電力無線を用いた場合でも、画像よりも迅速にデータ転送を行うことができるからである。このとき作成される文字情報としては、例えば「侵入者が検出されました!画像はしばらく経ってから閲覧可能になります。画像を閲覧するにはここをクリックしてください。」といったものが考えられる。
【0037】
こうして、文字情報及び暗号化画像データを受信したホームサーバ20は、文字・画像DB23に文字情報、暗号化画像データ及びステータス情報を記録すると共に、ISP30等への接続を確立し(ステップS14)、更に、センターサーバ40への接続要求を送信してセンターサーバ40との接続を確立する(ステップS15)。センターサーバ40との接続を確立したら、認証などを行い、ホームサーバ20からセンターサーバ40へ文字情報、暗号化画像データ及びステータス情報を送信する(ステップS16)。なお、認証方式としては、例えば基本認証を使用することが考えられる。なお、この例では、ホームサーバ20と端末装置50とをISP30等を介するのみで接続せずに、これらホームサーバ20と端末装置50との間にセンターサーバ40を介入させているが、これらサーバ20,40間で送受信される画像データには暗号化処理がなされているため、セキュリティーの安全性は確保されている。また、場合によっては、センターサーバ40と端末装置50との間で送受信される画像データを暗号化したままで、端末装置50側で復号化処理などをするようにしても良いが、この例では、端末装置50側での各種処理の負担を軽くするため、センターサーバ40と端末装置50との間で送受信される画像データには暗号化処理が施されていないものを用いている。
【0038】
文字情報、暗号化画像データ及びステータス情報を受信したセンターサーバ40は、受信した文字情報、暗号化画像データ及びステータス情報を一時記憶メモリに格納し、内蔵された画像処理装置で暗号化画像データの復号化処理を行い(ステップS17)、各種汎用フォーマットにより標準化された画像データに変換した後、文字・画像DB41に記録して蓄積すると共に、ISP30等を介して端末装置50への接続を確立する(ステップS18)。端末装置50との接続の際には、接続相手先確認処理などが行われる。こうして、端末装置50との接続が確立されたら、センターサーバ40は、文字情報、復号化画像データ及びステータス情報を端末装置50に送信する(ステップS19)。そして、文字情報、復号化画像データ及びステータス情報を受信した端末装置50においては、侵入者が有る旨の文字情報、カメラ13により撮像された画像及びステータス情報を端末装置50のモニタなどで確認することができる(ステップS20)。
【0039】
このように、この遠隔監視システム1を稼動させておけば、例えば外出している居住者は、外出先においても端末装置50を携帯していれば、監視空間において事象の変化を検出したことにより自動的に撮像された画像データなどを端末装置50で確認することができるため、その都度適切な対処を講じることが可能となる。また、照明装置10を玄関先などに設置すれば、留守中の来客等の画像をその都度記録することができるため、帰宅後や外出先でその画像を確認することが可能となるなど、遠隔監視システム1の適用範囲を拡大することが可能となる。
【0040】
また、上記遠隔監視システム1において、居住者が外出先から屋内等の様子を確認する場合は、図5に示すように、まず、外出時にホームサーバ20をON状態にし(ステップS21)、端末装置50を携帯して、上述したように遠隔監視システム1を稼動させた後に外出する。そして、外出先において端末装置50からISP30等を介してセンターサーバ40への接続を確立する(ステップS22)。センターサーバ40との接続の際には、例えば端末装置50側のID及びパスワードの認証処理が行われる。センターサーバ40への接続が確立したら、端末装置50において、例えば照明装置10のカメラ13を作動させる制御命令を、端末装置50のキーボード等の入力手段を用いて入力し実行する。これにより、端末装置50からカメラ13を作動させるユーザ制御データがセンターサーバ40に送信される(ステップS23)。
【0041】
ユーザ制御データを受信したセンターサーバ40は、ユーザ制御データ記録装置42に受信したユーザ制御データを記録して蓄積すると共に、ISP30等への接続を確立し(ステップS24)、更にホームサーバ20への接続要求を送信してホームサーバ20との接続を確立する(ステップS25)。ホームサーバ20との接続を確立したら、上述したように認証を行い、センターサーバ40からホームサーバ20へユーザ制御データを送信する(ステップS26)。こうして端末装置50からのユーザ制御データを受信したホームサーバ20は、受信したユーザ制御データをユーザ制御データ記録装置24に記録して、構内無線通信網11aを通じて照明装置10の制御ユニット15に制御信号を送信する。
【0042】
ホームサーバ20からの制御信号を受信した制御ユニット15の制御回路65は、カメラ13を作動させ、監視空間の撮像を開始する(ステップS27)。こうして撮像された画像は、上記ステップS13と同様に画像処理回路61及び通信制御回路63を介してホームサーバ20へ暗号化画像データとして送信される(ステップS28)。暗号化画像データを受信したホームサーバ20は、上記ステップS14と同様に文字・画像DB23に暗号化画像データを一時保管してISP30等への接続を確立する(ステップS29)。次いで、センターサーバ40との接続を確立し(ステップS30)、暗号化画像データをセンターサーバ40へ送信する(ステップS31)。センターサーバ40は、上記ステップS17と同様に、受信した暗号化画像データを復号化画像データに変換処理した後(ステップS32)、文字・画像DB41に記録して蓄積し、上記ステップS18と同様に、ISP30等を介して端末装置50への接続を確立し(ステップS33)、端末装置50へ復号化画像データを送信する(ステップS34)。こうして復号化画像データを受信した端末装置50において、撮像された屋内等の監視空間の画像を確認することができる(ステップS35)。
【0043】
このように、この遠隔監視システム1によれば、例えば不法侵入者が屋内等に侵入した場合のみならず、任意に外出先からでも屋内等の様子を確認することができるため、利用範囲の広い遠隔監視システムを実現することができる。また、この例の遠隔監視システム1では、既存の設備を利用して遠隔監視システムを導入することもできるため、低コストで利用し易い遠隔監視システムを実現することができる。更に、この遠隔監視システム1では、上述したような動作のみならず、例えばホームサーバ20、センターサーバ40及び端末装置50等の設定を適宜変更等することにより、カメラ13が撮像した画像を証拠として保管すると共に印刷出力したり、警備会社などに自動的に通報したりすることも容易に行うことが可能となる。なお、この例の遠隔監視システム1では、構内無線通信網11aとして特定小電力無線を用いて説明したが、他の無線通信方式を用いて遠隔監視システム1を実現するようにしても差し支えないものである。またこの遠隔監視システム1では、端末装置50からユーザ制御データを送信して、照明装置10の人体感知センサ12やカメラ13の動作や各種設定等を適宜変更等することができるため、利便性の高い監視システムを実現することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の照明装置によれば、照明装置に取り付けられた照明灯の点灯制御を行う制御ユニットに、事象変化検出手段と撮像手段とが取り付けられているため、照明装置を屋内等に設置するだけで監視空間の事象変化を検出し撮像することが可能となる。また、制御ユニットは、監視空間を撮像して得られた画像情報を、監視空間が存する所定構内の無線通信網を介して送信する通信制御手段を備えるため、新たに配線工事等を行わずに文字情報や画像情報の送信が可能となる。これにより、低コストで監視空間の監視を行うことができるという効果を奏する。
【0045】
また、この発明の遠隔監視システムによれば、照明装置に事象変化検出手段及び撮像手段を備え、事象変化検出手段が監視空間の事象変化(例えば、不法侵入者等)を検出した場合に撮像手段が監視空間の画像を撮像し、撮像した画像を照明装置から無線通信網を介してホームサーバに伝送して一時保管すると共に、保管した画像をホームサーバから端末装置に転送して端末装置で確認することができる。このように、事象変化検出手段や撮像手段が予め照明装置に備えられ、ホームサーバとの通信を無線通信網を介して行うため、遠隔監視システムを実現するための設備等の新規敷設工事などが不要となる。これにより、低コストで遠隔監視システムを導入することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る遠隔監視システムの基本構成を示す説明図である。
【図2】同遠隔監視システムの照明装置の制御ユニットの基本内部構成を示すブロック図である。
【図3】同遠隔監視システムのホームサーバ及びセンターサーバの一部を示すブロック図である。
【図4】同遠隔監視システムの基本動作を示すフローチャートである。
【図5】同遠隔監視システムの基本動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】1…遠隔監視システム、10…照明装置、11a…構内無線通信網、11b…構内有線通信網、12…人体感知センサ、13…カメラ、14…赤外線リモートコントロールユニット、15…制御ユニット、16…取付ユニット、19…照明灯、20…ホームサーバ、23,41…文字・画像データベース、24,42…ユーザ制御データ記録装置、30…ISP、40…センターサーバ、50…端末装置、61…画像処理回路、62…メモリ、63…通信制御回路、64…電源回路、65…制御回路、66…無線回路、67…文字処理回路、68…リレースイッチ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、屋内や屋外で使用される照明装置に関し、特に不法侵入者等が屋内等に侵入した場合にその侵入者等の侵入を住人等に文字で通報したり画像を撮像して通報したり、遠隔地から屋内等の様子を監視したりすることができる照明装置及びそれを用いた遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、メディアの発達と電子機器の発展等により、遠隔地での監視等の作業が安価且つ容易に行うことができるようになった一方で、空き巣やピッキングなどの犯罪が増加し、家庭の安全や地域の安全が脅かされつつあるのも事実である。また、核家族化が進み一人暮らしの高齢者等が増加しているため、離れて暮らす家族や親族が万が一のことを考え、プライバシーに関する問題を解決したうえで高齢者等の生活を監視したいという要望も顕著になってきている。
【0003】
このような現状の中、特に屋内等に不法侵入者が侵入した場合に、住人等が速やかに対処することができるように提案されたセキュリティーシステムが知られている。このようなセキュリティーシステムは、例えば屋内に設置されたセンサで不法侵入者の存在を感知等した場合に、警備会社に通報したり、警報音を鳴らしたり、カメラ等の撮像装置で不法侵入者の画像を記録したりするものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−10369号公報(第4−7頁、第1−4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなセキュリティーシステムは、センサ等の装置を設置したり、配線工事を行ったりしなければシステムを稼動することができないものであり、利用者にとって高コストになることがある。また、ペット等を感知等して誤作動を起こし、近隣の住人や警備会社等に多大な迷惑をかける場合もある。更に、撮像装置を備えるシステムの場合に、遠隔地から屋内等の様子を確認したり、記録画像を確認したりしたいという要望もある。
【0006】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、低コストで導入することができると共に遠隔操作が可能な照明装置及びそれを用いた遠隔監視システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る照明装置は、照明灯と、この照明灯の点灯制御を行う制御ユニットとを備えた照明装置であって、監視空間の事象変化を検出する事象変化検出手段、及び前記監視空間を撮像する撮像手段、並びに前記照明灯の点灯制御又は外部の被遠隔操作対応機器の動作制御を遠隔操作する遠隔操作手段が前記制御ユニットに備えられ、前記制御ユニットは、少なくとも前記事象変化検出手段が前記監視空間の事象変化を検出した際に前記撮像手段が前記監視空間を撮像して得られた画像情報を前記監視空間が存する所定構内の無線通信網を介して送信する通信制御手段を備えたものであることを特徴とする。
【0008】
この発明の照明装置によれば、照明装置に取り付けられた照明灯の点灯制御を行う制御ユニットに、事象変化検出手段と撮像手段とが取り付けられているため、照明装置を屋内等に設置するだけで監視空間の事象変化を検出し撮像することが可能となる。また、制御ユニットは、監視空間を撮像して得られた画像情報を、監視空間が存する所定構内の無線通信網を介して送信する通信制御手段を備えるため、新たに配線工事等を行わずに文字情報や画像情報の送信が可能となる。これにより、低コストで監視空間の監視を行うことができる。
【0009】
なお、この照明装置の制御ユニットは、例えば事象変化検出手段が監視空間の事象変化を検出した際に、検出された事象変化を通知するための文字情報を作成する文字情報作成手段を更に備えるものであり、この場合、通信制御手段は、文字情報及び撮像手段が撮像して得られた画像情報を、文字情報が画像情報に先立って送信されるように無線通信網を介して送信するように構成されると良い。
【0010】
ここで、無線通信網としては、例えば特定小電力無線を用いたものが最適である。特定小電力無線を利用すれば、導入が容易で安定した通信が可能だからである。
【0011】
また、この照明装置の制御ユニットは、例えば照明灯のオン/オフを制御すると共に無線通信網を介して制御情報を受信する制御手段を備えるものであり、この場合、制御手段は、受信された制御情報に基づいて各部を制御すると共に事象変化検出手段、撮像手段及び遠隔操作手段を制御するものであると良い。
【0012】
また、制御ユニットは、例えば撮像手段で撮像された画像情報を独自画像フォーマットにより暗号化された画像情報に変換する第1画像処理手段を更に備えたものであると良い。独自画像フォーマットの画像情報にすれば、たとえ盗聴等の不正アクセスにあったとしても、画像情報をダイレクトに閲覧することが困難となるため、伝送される画像情報の機密性をある程度保持することができる。
【0013】
この発明に係る遠隔監視システムは、上記照明装置と、この照明装置と前記無線通信網を介して接続されるホームサーバと、このホームサーバと前記無線通信網と異なる構外通信網を介して接続されると共に前記画像情報の表示手段を備えた端末装置とを備え、前記撮像手段が撮像して得られた画像情報は、前記ホームサーバを介して前記端末装置に伝送され前記表示手段に表示されるようにしたことを特徴とする。
【0014】
この発明の遠隔監視システムによれば、照明装置に事象変化検出手段及び撮像手段を備え、事象変化検出手段が監視空間の事象変化(例えば、不法侵入者等)を検出した場合に撮像手段が監視空間の画像を撮像し、撮像した画像を照明装置から無線通信網を介してホームサーバに伝送して一時保管すると共に、保管した画像をホームサーバから端末装置に転送して端末装置で確認することができる。このように、事象変化検出手段や撮像手段が予め照明装置に備えられ、ホームサーバとの通信を無線通信網を介して行うため、遠隔監視システムを実現するための設備等の新規敷設工事などが不要となる。これにより、低コストで遠隔監視システムを導入することが可能となる。
【0015】
なお、この遠隔監視システムは、例えばホームサーバと構外通信網を介して接続されるセンターサーバを更に備えて構成され、端末装置は、センターサーバを介してホームサーバと接続されるものであると良い。センターサーバを介することで、セキュリティー保護をある程度強化・向上させることができる。
【0016】
この場合、照明装置、ホームサーバ及びセンターサーバ間で伝送される画像情報は、独自画像フォーマットにより暗号化されたものであると共に、センターサーバ及び端末装置間で伝送される画像情報は、各種汎用フォーマットにより標準化されたものであると良く、センターサーバは、暗号化された画像情報を復号化して標準化された画像情報に適宜変換処理する第2画像処理手段を更に備えるものであると良い。
【0017】
なお、この遠隔監視システムでは、例えば端末装置から照明装置の制御情報を送信して照明装置の各種設定を適宜変更するようにしても良い。これにより、例えば遠隔地の端末装置からホームサーバを介して照明装置に制御情報を送信し、事象変化検出手段や撮像手段などの各種設定変更等の制御を行うことが可能となる。従って、任意に撮像手段を作動させて撮像された画像を端末装置で確認したり、照明灯の点灯・消灯などの制御を遠方から行ったり、他の家電機器などの被遠隔操作対応機器の動作制御を行ったり、事象変化検出手段の感度設定や撮像手段の撮像時間設定などの変更を行ったりすることが可能となる。
【0018】
また、この遠隔監視システムの端末装置としては、例えば携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)及びノート型PC等の携帯情報端末を用いることができる。このような携帯情報端末であれば、持ち運び等が容易となり、必要なときの遠隔監視が行い易くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、この発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る遠隔監視システムの基本構成を示す説明図である。
遠隔監視システム1は、屋外や屋内(以下、「屋内等」と呼ぶ。)の監視空間が存する所定構内に設置される照明装置10と、この照明装置10と構内通信網11(構内無線通信網11a又は構内有線通信網11b)を介して接続されるホームサーバ20と、このホームサーバ20と構内通信網11とは異なる構外通信網である通信手段としてのインターネットサービスプロバイダ(Internet Service Provider(以下、「ISP」と呼ぶ。))30等を介して接続されるセンターサーバ40と、このセンターサーバ40と同じくISP30等を介して接続される端末装置50とから構成されている。
【0020】
照明装置10は、屋内等を照明する照明灯19と、事象変化検出手段としての赤外線センサ等の人体感知センサ12と、撮像手段としてのCCDセンサやCMOSセンサ等を備えるカメラ13と、他の電子機器などの被遠隔操作対応機器を遠隔操作する赤外線や特定小電力無線等の無線通信手段を用いた遠隔操作手段としてのリモートコントロールユニット(以下、「リモコンユニット」と呼ぶ。)14と、これら照明灯19、人体感知センサ12、カメラ13及びリモコンユニット14への電力供給を司ると共に照明装置10全体を制御する制御ユニット15とから構成されている。なお、制御ユニット15は、この例では照明灯19の取付ユニット16内に内蔵されたものであり、人体感知センサ12及びカメラ13は、取付ユニット16の筐体に直接嵌め込まれたものであり、リモコンユニット14は、取付ユニット16の下部に直接取り付けられたものである。また、リモコンユニット14は、被遠隔操作対応機器を遠隔操作するだけでなく、図示しない手元操作ユニットなどにより発信された無線通信信号に基づき照明装置10などを制御する機能を有していても良い。
【0021】
一方、ホームサーバ20は、例えばイーサネット(登録商標)ケーブルなどの専用通信線で構成された構内有線通信網11bや400MHz帯又は1.2GHz帯の電波を利用する特定小電力無線で構成された構内無線通信網11aを介して照明装置10と接続されたものである。なお、ホームサーバ20は、照明装置10と構内無線通信網11aを介して通信する場合、図示しない無線制御回路を備えて構成されているものとする。また、ホームサーバ20は、新規ホームサーバ装置を導入しない場合は、例えば通常のパーソナルコンピュータに遠隔監視システム1用のOS(Operating System)をインストールしたもので代用するようにしても良い。
【0022】
照明装置10は、例えばマンション等の住居やオフィス等の社屋の屋内等の照明設置場所に設置され、ホームサーバ20は、屋内の所定場所に設置されている。ホームサーバ20は、電気通信回線等を通じて通信手段としてのISP30等を介して携帯電話、PDA及びノート型PC等の携帯情報端末を含む端末装置50にも接続されている。
【0023】
このように構成された遠隔監視システム1では、照明装置10の人体感知センサ12が侵入者100の侵入等による監視空間の事象変化を検出すると、カメラ13が作動してその画像を撮像すると共に、例えば制御ユニット15内の文字情報作成手段としての文字処理回路67(図2参照)が、人体感知センサ12により事象変化が検出された旨の文字情報92を作成する。作成された文字情報92は、例えばカメラ13によって撮像された画像に先立って構内無線通信網11a又は構内有線通信網11bを介してホームサーバ20に送信されると共に、カメラ13で撮像された画像は、制御ユニット15内の第1画像処理手段としての画像処理回路61(図2参照)で独自画像フォーマットにより画像処理され、暗号化された画像データ90として構内無線通信網11a又は構内有線通信網11bを介してホームサーバ20に送信される。ホームサーバ20に送信された文字情報92及び画像データ90は、ホームサーバ20内に一時保管されると共に、ホームサーバ20は、保管した文字情報92及び画像データ90を電気通信回線等を介して接続されたISP30等を経由させてセンターサーバ40に転送する。
【0024】
こうして文字情報92及び画像データ90を受信したセンターサーバ40は、内蔵する第2画像処理手段としての画像処理装置(図示せず)で暗号化された画像データ90を復号化して各種汎用フォーマットにより標準化した画像データ91を作成し、更にISP30等を介して端末装置50に文字情報92及び画像データ91を送信する。端末装置50では、送信された文字情報92及び画像データ91を端末装置50の表示手段としてのモニタ装置等で確認することができる。また、端末装置50からは、ISP30等を介してセンターサーバ40に照明装置10の制御命令を送ることができる。例えば、端末装置50から照明装置10の照明灯19を消灯する制御命令を送った場合は、その制御信号はISP30等を介してセンターサーバ40に送信され、センターサーバ40で該当するホームサーバ20を適宜選択し、選択したホームサーバ20にISP30等を介して制御信号を送信する。この場合、制御ユニット15は、受信した制御信号に基づき照明灯19を消灯させる。
【0025】
また、例えば端末装置50からカメラ13で撮像する制御命令を送った場合は、上記と同様の経路で制御ユニット15に制御信号が送信され、制御ユニット15は、受信した制御信号に基づきカメラ13を作動させる。この他にも、例えば端末装置50から照明装置10の各種設定(例えば、カメラ13の撮像間隔時間の設定や連続撮像回数の設定)などを行うこともできる。このように、この遠隔監視システム1では、端末装置50側へ画像データ等を送信して侵入者の侵入等を通知するだけでなく、端末装置50側から制御信号を送信して照明装置10を制御することができる。なお、例えば人体感知センサ12には、瞬間検知機能と遅延検知機能とが備えられているため、遠隔監視システム1のペット等による誤作動を確実に防止することができる構成となっている。これらの機能の切替えや設定は、上述したように端末装置50から行うこともできる。例えば、端末装置50からカメラ13の撮像間隔時間を変更する制御命令を送信したり、連続撮像枚数を変更する制御命令を送信したりすることにより、ISP30、センターサーバ40及びホームサーバ20を介して実際に照明装置10のカメラ13の動作設定をすることが可能である。また、照明装置10からセンターサーバ40までの間で送信される画像データ90は、暗号化されているため、盗聴等によりカメラ13で撮像された画像が盗まれたとしても、直接的に閲覧することが困難となり、セキュリティー面の強化が図られている。更に、例えば特定小電力無線により構成された構内無線通信網11aで照明装置10とホームサーバ20とが接続されている場合、カメラ13で撮像された画像よりも先に文字情報92を送信するようにできるため、通信速度の制限を克服し迅速に事象変化を検出したことを端末装置50に伝達することが可能となる。
【0026】
次に、照明装置10の制御ユニット15について説明する。
図2は、制御ユニット15の基本内部構成を示すブロック図である。
制御ユニット15は、カメラ13により撮像された画像情報を圧縮処理等すると共に独自画像フォーマットにより暗号化する画像処理回路61と、この画像処理回路61で圧縮及び暗号化された画像データ90を一時記憶する画像メモリ62と、ホームサーバ20との間で画像データ90や制御信号の通信を行う通信制御手段としての通信制御回路63と、照明灯19や制御ユニット15への電力供給を制御する電源回路64と、通信制御回路63によりホームサーバ20との間の無線通信が選択された場合に、例えば電気信号を電波信号に変換するなどの無線通信に合わせた制御を行う無線回路66と、例えば人体感知センサ12により侵入者が検知された場合に、事象変化が検出された旨の文字情報を作成する文字情報作成手段としての文字処理回路67と、これら画像処理回路61、通信制御回路63、電源回路64及び文字処理回路67の各部の制御を行う制御手段としてのCPUなどを有する制御回路65とを備えて構成されている。なお、無線回路66は、照明装置10がホームサーバ20と構内有線通信網11bを介して通信を行う場合には制御ユニット15に搭載されていなくても良い。
【0027】
また、制御回路65には、照明装置10の取付ユニット16に取り付けられたリモコンユニット14が接続されており、リモコンユニット14を制御すると共にリモコンユニット14から制御信号を受信することができる構造となっている。例えば、制御回路65により被遠隔操作対応機器としての他の照明灯69を点灯する制御命令がリモコンユニット14に送信された場合、リモコンユニット14はその制御命令に基づく赤外線や特定小電力無線等の無線通信信号を発信して他の照明灯19を点灯させる。
【0028】
カメラ13で撮像された監視空間の画像は、まず画像処理回路61に入力される。入力された画像は、画像処理回路61でWebブラウザ閲覧形式の画像や携帯電話閲覧形式の画像等に適宜画像処理されると共に、送信される画像データとして圧縮が必要な場合は圧縮処理が施される。また、入力された画像には、独自画像フォーマットにより暗号化処理が施される。なお、例えば圧縮処理や暗号化処理などでは、画像処理回路61は、内蔵されたメモリ以外にも作業領域として画像メモリ62等を使用して圧縮や暗号化作業を行い圧縮・暗号化画像データを作成する。
【0029】
一方、人体感知センサ12からの検出信号は、制御回路65に入力されている。人体感知センサ12で侵入者等が検出されると、その検出信号は、制御回路65に入力される。制御回路65は、画像処理回路61で画像処理した画像データをホームサーバ20に送信すべく、通信制御回路63を介してホームサーバ20との通信を開始すると共に、照明灯19のリレースイッチ68を操作して照明灯19を点灯・消灯したり照度を変更したりする。通信制御回路63は、例えばホームサーバ20との通信を構内無線通信網11aにより行うとの制御信号が制御回路65から送信された場合、無線回路66を介してホームサーバ20との通信を確立する。
【0030】
また、制御回路65は、通信制御回路63を介して端末装置50からの制御信号を受信した場合、画像処理回路61等の各回路やリレースイッチ68などをその制御信号に基づき制御する。なお、制御回路65は、例えば人体感知センサ12からの検出信号に基づき瞬間検知機能及び遅延検知機能に基づく判断処理を行う。瞬間検知機能は、人体感知センサ12からの検出信号に基づき制御回路65が瞬間的に反応するものであるが、遅延検知機能は、人体感知センサ12からの検出信号を制御回路65が入力してから所定時間内における検出信号の有無等により制御回路65が反応するものである。なお、制御回路65は、これら瞬間検知機能と遅延検知機能との相違により、人体感知センサ12からの検出信号を適宜判断して画像処理回路61等の各回路やリレースイッチ68などを制御するため、遠隔監視システム1の誤作動が起こり難い構造となっている。また、例えば制御ユニット15に明暗センサを内蔵するように構成すると、照明装置10の周囲が暗い場合に照明灯19を自動点灯させることなどができ、照明装置10の機能を適宜拡張することが可能となる。
【0031】
このような制御ユニット15を備えた照明装置10から送信される文字情報や画像データは、構内無線通信網11a又は構内有線通信網11bを通じてホームサーバ20に受信され、ホームサーバ20内に一時保管される。この遠隔監視システム1では、例えば構内無線通信網11aを用いて文字情報や画像データを送受信する構成とすれば、新たに通信のための配線工事等の設備敷設工事が不要となるため、システム導入の際のコストを下げることが可能となる。また、構内有線通信網11bを利用して送受信する構成としても、既存のLANなどに用いられている専用通信線を利用すれば同様に導入コストを少なくすることができる。こうしてホームサーバ20に一時保管された文字情報や画像データは、更にISP30等を介してセンターサーバ40に送信され、センターサーバ40において保存される。
【0032】
これらホームサーバ20及びセンターサーバ40には、図3に示すように、文字・画像データベース(以下、「文字・画像DB」と呼ぶ。)23,41と、ユーザ制御データ記録装置24,42とが備えられている。ホームサーバ20の文字・画像DB23には、照明装置10から送信された文字情報、暗号化された画像データ及び撮像日時等のステータス情報が記録される。センターサーバ40の文字・画像DB41には、ホームサーバ20から送信された文字情報、受信した暗号化画像データを画像処理装置で復号化した画像データ及びステータス情報が記録される。ユーザ制御データ記録装置24,42には、端末装置50から送信された制御信号(以下、「ユーザ制御データ」と呼ぶ。)が記録される。そして、これらホームサーバ20及びセンターサーバ40間では、適宜ISP30等を介して暗号化画像データ等はホームサーバ20からセンターサーバ40へ、ユーザ制御データはセンターサーバ40からホームサーバ20へと双方向にこれらの情報の送受信が行われる。
【0033】
なお、例えば情報の送受信の際に用いられるファイル送受信方式としては、FTP(File Transfer Protocol)等による方式が最適であると考えられる。また、各画像DB23,41には、例えば設定により所定時間毎に照明装置10が得た画像データ等を蓄積しておくことができるため、端末装置50において、後から特定の画像データのみを確認することなどができる。なお、遠隔監視システム1のデータ通信状態(例えば、通信速度の遅い特定小電力無線を用いた構内無線通信網11aで照明装置10とホームサーバ20とを接続した場合)によっては、画像データの送受信に時間がかかる場合も想定されるが、この遠隔監視システム1では、人体感知センサ12が事象変化を検出した場合に、撮像した画像データよりも先に文字情報を送信するようにできるので、端末装置50には迅速に事象変化が検出されたことを通報することが可能である。
【0034】
次に、このように構成された遠隔監視システム1の基本動作について、図4及び図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、宅内の照明装置を無線によりホームサーバに接続した遠隔監視システム1を一般住宅に適用した場合について説明する。
まず、居住者が外出するために遠隔監視システム1を稼動させる場合は、図4に示すようにホームサーバ20を起動状態(ON状態)にし(ステップS10)、端末装置50を携帯すると共にリモコンユニット14などを操作して遠隔監視システム1を起動させる。制御ユニット15の制御回路65は、例えばリモコンユニット14からのシステム稼動命令を受信すると、設定により居住者が安全に外出するまでの所定時間内は、人体感知センサ12からの検出信号を無視して誤作動が起こるのを防止する。
【0035】
こうして起動された遠隔監視システム1の照明装置10において、人体感知センサ12が監視空間内において事象の変化を検出すると(ステップS11)、制御回路65は、カメラ13から入力される画像情報等を分析し、事象変化検出前の画像情報等と比較したりすることにより不法侵入者による事象変化であるか否かを判断し、不法侵入者でない場合は待機状態を維持する。一方、不法侵入者による事象変化である場合は、カメラ13をアクティブに作動させて侵入者もろとも監視空間を撮像する(ステップS12)。この際、照明装置10は、設定により照明灯19を点灯させて撮像する画像の鮮明度を向上させより明確なものとしたり、照明灯19を点滅させて不法侵入者に威嚇を与えたりするようにしても良い。また、制御回路65は、文字処理回路67に監視空間において侵入者を検出したこと(事象変化を検出したこと)を通報するための文字情報を作成させる(S12)。撮像された画像は、照明装置10の制御ユニット15の画像処理回路61により、圧縮・暗号化された画像データに変換され、文字処理回路67により作成された文字情報と併せて通信制御回路63及び無線回路66を介してホームサーバ20へ送信される(ステップS13)。
【0036】
このとき、照明装置10とホームサーバ20とが、例えば特定小電力無線による構内無線通信網11aで接続されている場合、通信速度が遅いために画像の送信に時間がかかってしまうことが想定されるため、結果的に端末装置50への侵入者有りの画像の送信に時間がかかってしまうことが考えられる。従って、この遠隔監視システム1では、制御回路65が、文字処理回路67で作成された文字情報を画像処理回路61で変換された暗号化画像データに先立って通信制御回路63に送信し、端末装置50まで先に届くように制御している。文字情報はデータ量が少ないため、通信速度の遅い特定小電力無線を用いた場合でも、画像よりも迅速にデータ転送を行うことができるからである。このとき作成される文字情報としては、例えば「侵入者が検出されました!画像はしばらく経ってから閲覧可能になります。画像を閲覧するにはここをクリックしてください。」といったものが考えられる。
【0037】
こうして、文字情報及び暗号化画像データを受信したホームサーバ20は、文字・画像DB23に文字情報、暗号化画像データ及びステータス情報を記録すると共に、ISP30等への接続を確立し(ステップS14)、更に、センターサーバ40への接続要求を送信してセンターサーバ40との接続を確立する(ステップS15)。センターサーバ40との接続を確立したら、認証などを行い、ホームサーバ20からセンターサーバ40へ文字情報、暗号化画像データ及びステータス情報を送信する(ステップS16)。なお、認証方式としては、例えば基本認証を使用することが考えられる。なお、この例では、ホームサーバ20と端末装置50とをISP30等を介するのみで接続せずに、これらホームサーバ20と端末装置50との間にセンターサーバ40を介入させているが、これらサーバ20,40間で送受信される画像データには暗号化処理がなされているため、セキュリティーの安全性は確保されている。また、場合によっては、センターサーバ40と端末装置50との間で送受信される画像データを暗号化したままで、端末装置50側で復号化処理などをするようにしても良いが、この例では、端末装置50側での各種処理の負担を軽くするため、センターサーバ40と端末装置50との間で送受信される画像データには暗号化処理が施されていないものを用いている。
【0038】
文字情報、暗号化画像データ及びステータス情報を受信したセンターサーバ40は、受信した文字情報、暗号化画像データ及びステータス情報を一時記憶メモリに格納し、内蔵された画像処理装置で暗号化画像データの復号化処理を行い(ステップS17)、各種汎用フォーマットにより標準化された画像データに変換した後、文字・画像DB41に記録して蓄積すると共に、ISP30等を介して端末装置50への接続を確立する(ステップS18)。端末装置50との接続の際には、接続相手先確認処理などが行われる。こうして、端末装置50との接続が確立されたら、センターサーバ40は、文字情報、復号化画像データ及びステータス情報を端末装置50に送信する(ステップS19)。そして、文字情報、復号化画像データ及びステータス情報を受信した端末装置50においては、侵入者が有る旨の文字情報、カメラ13により撮像された画像及びステータス情報を端末装置50のモニタなどで確認することができる(ステップS20)。
【0039】
このように、この遠隔監視システム1を稼動させておけば、例えば外出している居住者は、外出先においても端末装置50を携帯していれば、監視空間において事象の変化を検出したことにより自動的に撮像された画像データなどを端末装置50で確認することができるため、その都度適切な対処を講じることが可能となる。また、照明装置10を玄関先などに設置すれば、留守中の来客等の画像をその都度記録することができるため、帰宅後や外出先でその画像を確認することが可能となるなど、遠隔監視システム1の適用範囲を拡大することが可能となる。
【0040】
また、上記遠隔監視システム1において、居住者が外出先から屋内等の様子を確認する場合は、図5に示すように、まず、外出時にホームサーバ20をON状態にし(ステップS21)、端末装置50を携帯して、上述したように遠隔監視システム1を稼動させた後に外出する。そして、外出先において端末装置50からISP30等を介してセンターサーバ40への接続を確立する(ステップS22)。センターサーバ40との接続の際には、例えば端末装置50側のID及びパスワードの認証処理が行われる。センターサーバ40への接続が確立したら、端末装置50において、例えば照明装置10のカメラ13を作動させる制御命令を、端末装置50のキーボード等の入力手段を用いて入力し実行する。これにより、端末装置50からカメラ13を作動させるユーザ制御データがセンターサーバ40に送信される(ステップS23)。
【0041】
ユーザ制御データを受信したセンターサーバ40は、ユーザ制御データ記録装置42に受信したユーザ制御データを記録して蓄積すると共に、ISP30等への接続を確立し(ステップS24)、更にホームサーバ20への接続要求を送信してホームサーバ20との接続を確立する(ステップS25)。ホームサーバ20との接続を確立したら、上述したように認証を行い、センターサーバ40からホームサーバ20へユーザ制御データを送信する(ステップS26)。こうして端末装置50からのユーザ制御データを受信したホームサーバ20は、受信したユーザ制御データをユーザ制御データ記録装置24に記録して、構内無線通信網11aを通じて照明装置10の制御ユニット15に制御信号を送信する。
【0042】
ホームサーバ20からの制御信号を受信した制御ユニット15の制御回路65は、カメラ13を作動させ、監視空間の撮像を開始する(ステップS27)。こうして撮像された画像は、上記ステップS13と同様に画像処理回路61及び通信制御回路63を介してホームサーバ20へ暗号化画像データとして送信される(ステップS28)。暗号化画像データを受信したホームサーバ20は、上記ステップS14と同様に文字・画像DB23に暗号化画像データを一時保管してISP30等への接続を確立する(ステップS29)。次いで、センターサーバ40との接続を確立し(ステップS30)、暗号化画像データをセンターサーバ40へ送信する(ステップS31)。センターサーバ40は、上記ステップS17と同様に、受信した暗号化画像データを復号化画像データに変換処理した後(ステップS32)、文字・画像DB41に記録して蓄積し、上記ステップS18と同様に、ISP30等を介して端末装置50への接続を確立し(ステップS33)、端末装置50へ復号化画像データを送信する(ステップS34)。こうして復号化画像データを受信した端末装置50において、撮像された屋内等の監視空間の画像を確認することができる(ステップS35)。
【0043】
このように、この遠隔監視システム1によれば、例えば不法侵入者が屋内等に侵入した場合のみならず、任意に外出先からでも屋内等の様子を確認することができるため、利用範囲の広い遠隔監視システムを実現することができる。また、この例の遠隔監視システム1では、既存の設備を利用して遠隔監視システムを導入することもできるため、低コストで利用し易い遠隔監視システムを実現することができる。更に、この遠隔監視システム1では、上述したような動作のみならず、例えばホームサーバ20、センターサーバ40及び端末装置50等の設定を適宜変更等することにより、カメラ13が撮像した画像を証拠として保管すると共に印刷出力したり、警備会社などに自動的に通報したりすることも容易に行うことが可能となる。なお、この例の遠隔監視システム1では、構内無線通信網11aとして特定小電力無線を用いて説明したが、他の無線通信方式を用いて遠隔監視システム1を実現するようにしても差し支えないものである。またこの遠隔監視システム1では、端末装置50からユーザ制御データを送信して、照明装置10の人体感知センサ12やカメラ13の動作や各種設定等を適宜変更等することができるため、利便性の高い監視システムを実現することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の照明装置によれば、照明装置に取り付けられた照明灯の点灯制御を行う制御ユニットに、事象変化検出手段と撮像手段とが取り付けられているため、照明装置を屋内等に設置するだけで監視空間の事象変化を検出し撮像することが可能となる。また、制御ユニットは、監視空間を撮像して得られた画像情報を、監視空間が存する所定構内の無線通信網を介して送信する通信制御手段を備えるため、新たに配線工事等を行わずに文字情報や画像情報の送信が可能となる。これにより、低コストで監視空間の監視を行うことができるという効果を奏する。
【0045】
また、この発明の遠隔監視システムによれば、照明装置に事象変化検出手段及び撮像手段を備え、事象変化検出手段が監視空間の事象変化(例えば、不法侵入者等)を検出した場合に撮像手段が監視空間の画像を撮像し、撮像した画像を照明装置から無線通信網を介してホームサーバに伝送して一時保管すると共に、保管した画像をホームサーバから端末装置に転送して端末装置で確認することができる。このように、事象変化検出手段や撮像手段が予め照明装置に備えられ、ホームサーバとの通信を無線通信網を介して行うため、遠隔監視システムを実現するための設備等の新規敷設工事などが不要となる。これにより、低コストで遠隔監視システムを導入することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る遠隔監視システムの基本構成を示す説明図である。
【図2】同遠隔監視システムの照明装置の制御ユニットの基本内部構成を示すブロック図である。
【図3】同遠隔監視システムのホームサーバ及びセンターサーバの一部を示すブロック図である。
【図4】同遠隔監視システムの基本動作を示すフローチャートである。
【図5】同遠隔監視システムの基本動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】1…遠隔監視システム、10…照明装置、11a…構内無線通信網、11b…構内有線通信網、12…人体感知センサ、13…カメラ、14…赤外線リモートコントロールユニット、15…制御ユニット、16…取付ユニット、19…照明灯、20…ホームサーバ、23,41…文字・画像データベース、24,42…ユーザ制御データ記録装置、30…ISP、40…センターサーバ、50…端末装置、61…画像処理回路、62…メモリ、63…通信制御回路、64…電源回路、65…制御回路、66…無線回路、67…文字処理回路、68…リレースイッチ。
Claims (10)
- 照明灯と、この照明灯の点灯制御を行う制御ユニットとを備えた照明装置であって、
監視空間の事象変化を検出する事象変化検出手段、及び前記監視空間を撮像する撮像手段、並びに前記照明灯の点灯制御又は外部の被遠隔操作対応機器の動作制御を遠隔操作する遠隔操作手段が前記制御ユニットに備えられ、
前記制御ユニットは、
少なくとも前記事象変化検出手段が前記監視空間の事象変化を検出した際に前記撮像手段が前記監視空間を撮像して得られた画像情報を前記監視空間が存する所定構内の無線通信網を介して送信する通信制御手段を備えたものである
ことを特徴とする照明装置。 - 前記制御ユニットは、前記事象変化検出手段が前記監視空間の事象変化を検出した際に、検出された事象変化を通知するための文字情報を作成する文字情報作成手段を更に備え、
前記通信制御手段は、前記文字情報及び前記撮像手段が撮像して得られた画像情報を、前記文字情報が前記画像情報に先立って送信されるように前記無線通信網を介して送信する
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。 - 前記無線通信網は、特定小電力無線を用いたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
- 前記制御ユニットは、前記照明灯のオン/オフを制御すると共に前記無線通信網を介して制御情報を受信する制御手段を備え、
前記制御手段は、受信された前記制御情報に基づいて各部を制御すると共に前記事象変化検出手段、撮像手段及び遠隔操作手段を制御するものである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の照明装置。 - 前記制御ユニットは、前記撮像手段で撮像された前記画像情報を独自画像フォーマットにより暗号化された画像情報に変換する第1画像処理手段を更に備えたものである
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の照明装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項記載の照明装置と、
この照明装置と前記無線通信網を介して接続されるホームサーバと、
このホームサーバと前記無線通信網と異なる構外通信網を介して接続されると共に前記画像情報の表示手段を備えた端末装置とを備え、
前記撮像手段が撮像して得られた画像情報は、前記ホームサーバを介して前記端末装置に伝送され前記表示手段に表示されるようにした
ことを特徴とする遠隔監視システム。 - 前記ホームサーバと前記構外通信網を介して接続されるセンターサーバを更に備え、
前記端末装置は、前記センターサーバを介して前記ホームサーバと接続される
ことを特徴とする請求項6記載の遠隔監視システム。 - 前記照明装置、前記ホームサーバ及び前記センターサーバ間で伝送される前記画像情報は、独自画像フォーマットにより暗号化されたものであると共に、前記センターサーバ及び前記端末装置間で伝送される前記画像情報は、各種汎用フォーマットにより標準化されたものであり、
前記センターサーバは、前記暗号化された画像情報を復号化して前記標準化された画像情報に適宜変換処理する第2画像処理手段を更に備えるものである
ことを特徴とする請求項7記載の遠隔監視システム。 - 前記端末装置から前記照明装置の制御情報を送信して前記照明装置の各種設定を適宜変更するようにした
ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項記載の遠隔監視システム。 - 前記端末装置は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)及びノート型PC等の携帯情報端末であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項記載の遠隔監視システム。
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- 2003-05-15 JP JP2003137725A patent/JP2004343438A/ja active Pending
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