JP2004342984A - 基板保持機構およびプラズマ処理装置 - Google Patents

基板保持機構およびプラズマ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板処理のための基板保持構造を小型化して半導体製造装置を小型化し、半導体製造の生産性を向上させる
【解決手段】被処理基板を処理するために当該被処理基板を保持する基板保持機構であって、前記被処理基板を載置する基板載置台501と、前記基板載置台に高周波電力を導入する経路となる高周波導入配線502と、前記基板載置台に熱交換媒体を供給または排出する熱交換媒体流路505、506とを有し、前記高周波導入配線502の内部に前記熱交換媒体流路505、506を設けたことを特徴とする基板保持機構。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板処理に用いる基板保持機構に係り、更には基板を載置してプラズマ処理を行う基板保持機構およびプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高集積化が進む半導体装置については高性能化が進む一方でコストダウンの要求があり、半導体装置の生産性の向上が課題となっている。
【0003】
たとえば前記した生産性を向上させるための方法として、半導体基板の大口径化が挙げられる。従来は半導体基板として200mm基板が用いられてきたが、現在はその主流が300mm基板にシフトしてきており、大口径である300mmウェハを用いて半導体装置を製造することにより、一枚の基板から生産できる半導体装置の個数を増やして生産性を向上させている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−275132号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平10−116826号公報
【0006】
【特許文献3】
特開平10−258227号公報
【0007】
【特許文献4】
特開平11−67746号公報
【0008】
【特許文献5】
特開2000―183028号公報
【0009】
【特許文献6】
特開2001−332465号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、300mm基板を用いることで半導体装置の生産性を向上させようとすると、従来用いられてきた200mm基板処理用の半導体製造装置を、より大きな300mm基板を処理可能な半導体製造装置に変更する必要がある。そのために、特に大口径化した基板を保持するための基板保持構造が大型化してしまうため、例えばプラズマ処理装置などの半導体製造装置全体が大型化して当該半導体装置が占有する面積が増大してしまい、半導体製造工場に設置可能な台数が減少して半導体装置の生産性が低下する原因になっていた。
【0011】
また、200mm基板処理用の半導体製造装置で従来用いられていた部品を大型化して300mm基板用の半導体製造装置に用いた場合、基板保持構造が複雑でかつ部品点数が多いまま大型化した場合に大幅なコストアップにつながる問題が生じていた。
【0012】
そこで、本発明においては上記の課題を解決した新規で有用な基板保持構造およびプラズマ処理装置を提供することを課題としている。
【0013】
本発明の具体的な課題は、基板処理のための基板保持構造を小型化して半導体製造装置を小型化し、半導体製造の生産性を向上させることである。
【0014】
本発明の別の課題は基板保持構造を単純化して部品点数を減少させて基板保持構造およびプラズマ処理装置のコストダウンを行うことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記の課題を解決するために、
請求項1に記載したように、
被処理基板を保持する基板保持機構であって、
前記被処理基板を載置する基板載置台と、
前記基板載置台に高周波電力を導入する経路となる配線と、
前記基板載置台に熱交換媒体を供給または排出する熱交換媒体流路とを有し、
前記配線の内部に前記熱交換媒体流路を設けたことを特徴とする基板保持機構により、また、
請求項2に記載したように、
前記熱交換媒体は絶縁体である流体からなることを特徴とする請求項1記載の基板保持機構により、また、
請求項3に記載したように、
前記基板載置台に直流電圧を印加して前記被処理基板を当該基板載置台に静電吸着する、静電吸着機構を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の基板保持機構により、また、
請求項4に記載したように、
前記配線の内部に、前記直流電圧を印加するための別の配線を設けたことを特徴とする請求項3記載の基板保持機構により、また、
請求項5に記載したように、
前記被処理基板と前記基板載置台の間に高熱伝達率ガスを導入して前記被処理基板を冷却する基板冷却機構を設けたことを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか1項記載の基板保持機構により、また、
請求項6に記載したように、
前記高周波を導入する経路となる配線の内部に、前記高熱伝達率ガスを前記基板載置台に導入する高熱伝達率ガス導入路を設けたことを特徴とする請求項5項記載の基板保持機構により、また、
請求項7に記載したように、
前記高周波を導入する経路となる配線を誘電体で覆い、当該誘電体を接地された導電体でさらに覆う同軸構造としたことを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか1項記載の基板保持機構により、また、
請求項8に記載したように、
前記基板載置台を別の誘電体で覆い、当該別の誘電体を接地された導電体でさらに覆う同軸構造としたことを特徴とする請求項7記載の基板保持機構により、また、
請求項9に記載したように、
前記高周波を導入する経路となる配線によって前記基板載置台が支持される機構としたことを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか1項記載の基板保持機構により、また、
請求項10に記載したように、
被処理基板を保持して当該被処理基板をプラズマ処理する基板保持機構を有するプラズマ処理装置であって、前記基板保持機構は
前記被処理基板を載置する基板載置台と、
前記基板載置台に高周波電力を導入する経路となる配線と、
前記基板載置台に熱交換媒体を供給または排出する熱交換媒体流路とを有し、
前記配線の内部に前記熱交換媒体流路を設けたことを特徴とするプラズマ処理装置により、また、
請求項11に記載したように、
前記プラズマは誘導結合プラズマであり、当該誘導結合プラズマは、誘電体壁を介して前記プラズマ処理装置の処理室内に励起されることを特徴とする請求項10記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項12に記載したように、
前記誘導結合プラズマの励起を行い、さらに前記基板載置台に高周波電力を印加することによって前記被処理基板のプラズマ処理を行うことを特徴とする請求項10または11記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項13に記載したように、
前記プラズマ処理は被処理基板のスパッタリング処理を含むことを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装置により、また
請求項14に記載したように、
真空排気機構を有し、当該真空排気機構によって前記プラズマ処理の際の圧力が0.0133〜1.33Paとされることを特徴とする請求項12または13記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項15に記載したように、
前記熱交換媒体は絶縁体である流体からなることを特徴とする請求項10〜14のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項16に記載したように、
前記基板載置台に直流電圧を印加して前記被処理基板を当該基板載置台に静電吸着する、静電吸着機構を設けたことを特徴とする請求項10〜15のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項17に記載したように、
前記配線の内部に、前記直流電圧を印加するための別の配線を設けたことを特徴とする請求項16記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項18に記載したように、
前記被処理基板と前記基板載置台の間に高熱伝達率ガスを導入して前記被処理基板を冷却する基板冷却機構を設けたことを特徴とする請求項10〜17のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項19に記載したように、
前記高周波を導入する経路となる配線の内部に、前記高熱伝達率ガスを前記基板載置台に導入する高熱伝達率ガス導入路を設けたことを特徴とする請求項18項記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項20に記載したように、
前記高周波を導入する経路となる配線を誘電体で覆い、当該誘電体を接地された導電体でさらに覆う同軸構造としたことを特徴とする請求項10〜19のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項21に記載したように、
前記基板載置台を別の誘電体で覆い、当該別の誘電体を接地された導電体でさらに覆う同軸構造としたことを特徴とする請求項20記載のプラズマ処理装置により、また、
請求項22に記載したように、
前記高周波を導入する経路となる配線によって前記基板載置台が支持される機構としたことを特徴とする請求項10〜21のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置により、解決する。
[作用]
本発明によれば、プラズマ処理装置の基板保持構造において、基板載置台にバイアスを印加するための高周波導入配線の内部に、当該基板載置台に熱交換媒体を導入、排出する熱交換媒体流路を形成する。その結果、前記基板載置台を小型化して当該基板保持構造を搭載したプラズマ処理装置を小型化することが可能となり、プラズマ処理装置の設置面積を小さく抑えて、プラズマ処理装置の生産性を向上させる。また、前記基板保持構造の部品点数を削減して構造を単純化し、基板保持構造、および当該基板保持構造を搭載したプラズマ処理装置の製造コストをダウンすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づき以下に説明する。なお、本明細書中および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより、重複説明を省略する。
【0017】
図1は、本発明による、基板保持構造500を有するプラズマ処理装置100の概略図である。前記プラズマ処理装置100は被処理基板をプラズマ処理する装置であり、例えば被処理基板である半導体ウェハ上のシリコン酸化膜や金属酸化膜、その他の材料の膜をスパッタエッチングまたはリアクティブエッチングすることができる。
【0018】
前記プラズマ処理装置100の概略は、処理装置内に被処理基板Wを保持する基板保持機構500と、処理装置の下方に配置され、当該基板保持機構500の外周を囲むように設けられたチャンバ200と、当該チャンバ200の上方を覆うように設置されたプラズマ発生機構400、およびプラズマ励起のためのガスを前記チャンバ200に供給するガス供給機構300からなる。
【0019】
まず、前記チャンバ200についてみると、前記チャンバ200の上方には略円筒状の処理容器201があり、当該処理容器201の底部の中央部に形成された開口部に取り付けられた当該処理容器より小さい略円筒状の下部容器202が接続された構成となっており、ここに以下のような部品が取り付けられている。
【0020】
前記下部容器202には、当該下部容器202の底部に、被処理基板を保持する基板保持機構500が起立するように取り付けられている。前記基板保持機構500については後述する。
【0021】
前記下部容器202の円筒側壁部分には、開口部218が設けられ、例えばターボ分子ポンプなどの排気手段204が、排気配管203を介して接続されている。そして、前記チャンバ200と前記プラズマ発生機構400とで気密に形成される処理空間402内を、前記下部容器202が形成する略円筒状の排気空間202Aを介して真空排気する構造となっている。
【0022】
この場合、前記処理空間402が、下部容器202の排気空間202Aを介して排気されることにより、例えばチャンバ200の側面から排気するような場合に比べて、前記処理空間402を均等に排気することができる、すなわち被処理基板Wを中心に均等に排気することができる。そのため、前記処理空間402内部の圧力が均一となり、また発生するプラズマの生成も均一となって、例えば被処理基板をエッチングする際のエッチングレートの均一性を良好にすることができる。
【0023】
また、前記したようなエッチング、特にスパッタエッチングを行う場合は低圧力が必要であり、例えばターボ分子ポンプなどの前記排気手段204を用いて、前記処理空間を0.0133〜1.33Pa、好ましくは0.0133〜0.133Paの低圧力に保持することが必要である。
【0024】
前記下部容器202の底面には接地された金属部材、例えばアルミまたはその合金からなる遮蔽部材で形成するシールドカバー205が設置されている。
【0025】
前記基板保持機構500には、整合器209を介して、バイアス高周波電源210が前記シールドカバー205内部に設置された高周波導入部品206を介して接続されている。そして、前記高周波導入部品206は前記基板保持機構500の、高周波導入配線502の一端に電気的に接続される。
【0026】
このため、前記基板保持機構500の基板載置台501に前記高周波導入配線502を介して高周波電源210より高周波電力が供給され、基板にバイアス電圧を印加することが可能となる。また、前記シールドカバー205によって高周波が遮蔽されているため、高周波が前記シールドカバー205の外部に漏洩することはない。
【0027】
さらに内部には、前記基板保持機構500の高周波導入配線502の下端部と熱交換媒体導入路215および熱交換媒体排出路216を、電気的に絶縁するため、絶縁材料、例えばAl等のセラミックまたは樹脂などからなる絶縁部品207が設置されている。更に、前記絶縁部品207および前記高周波導入配線502の下端部の周辺は断熱材217でカバーされている。
【0028】
また、前記基板保持機構500を前記下部容器202に取り付ける際は、取付リング221、ネジ受けリング220、222および締付ネジ219を用いて取り付けるが、これについては図2以下で説明する。
【0029】
また、前記絶縁部品207から前記高周波配線502の内部には、熱交換媒体導入路215および熱交換媒体排出路216が形成されている。
【0030】
前記基板保持機構500の、前記高周波導入配線502および基板載置台501には、前記熱交換媒体導入路215および熱交換媒体排出路216を介して、例えば絶縁体の流体からなる熱交換媒体が導入または排出されて、基板載置台501が冷却される。
【0031】
また、導入接続部213および排出接続部214は、図示しないたとえばチラーなどの温度調節機能付きの循環装置と接続され、熱交換媒体を循環させて前記基板保持機構500の温度を所定の温度に保持することが可能となっている。
【0032】
また、前記処理容器201の側面には、ゲートバルブ208が設置されており、被処理基板Wが前記ゲートバルブ208を開放することで搬入され、前記基板保持機構500の基板載置台501に載置される。
【0033】
その際に、図示しない駆動装置によって駆動されるウェハ昇降機構211のリフトピンを介して前記ウェハWが授受され、前記基板保持機構500の基板載置台501に載置される。
【0034】
次に、前記ガス供給機構300についてみると、前記ガス供給機構300は、ガスライン311にArライン301を介して接続されたAr供給源305、およびHライン306を介して接続されたH供給源310からなる。前記Arライン301にはバルブ302、304および質量流量コントローラ303が接続されており、前記バルブ302、304を開放することでガスライン311にArガスを供給する。その際、供給される流量を前記質量流量コントローラ303で制御する。
【0035】
同様に、前記Hライン306にはバルブ307、309および質量流量コントローラ308が接続されており、前記バルブ307、309を開放することでガスライン311にHガスを供給する。その際、供給される流量を前記質量流量コントローラ308で制御する。
【0036】
また、ArおよびHが供給される前記ガスライン311は、前記チャンバ処理容器201上に環状に設置されたガスリング212に接続されている。前記ガスリング212は、当該ガスリング212内部に環状に形成されたガス溝212Bを介して前記ガスリング212の略全周囲にArおよびHを配し、前記ガス溝212Bと連通するガス孔212Aより前記処理空間402中央に向けてArガスまたはHガスを供給する。
【0037】
このようにして前記処理空間402に供給されたArガスやHガスは以下に説明するプラズマ発生機構400により、プラズマ励起される。
【0038】
前記プラズマ発生機構400は、シール材406を介して前記処理容器201上に配されたドーム状の誘電材料、例えば石英、セラミックス(Al、AlN)などからなるベルジャー401と、アンテナ部材として前記ベルジャー401の周囲に巻き回されているコイル403、および前記コイル403に接続された整合器404およびプラズマ励起高周波電源405からなる。
【0039】
前記プラズマ励起高周波電源405は、例えば450kHz〜60MHz(好ましくは450kHz〜13.56MHz)の周波数を有する高周波電力を発生可能である。
【0040】
前記プラズマ発生機構400において、前記プラズマ励起高周波電源405より前記コイル403に高周波電力を供給して前記処理空間402に誘導磁界を形成して、前記処理空間402に供給されるAr、Hなどのガスをプラズマ励起する。このようなプラズマは誘導結合型のプラズマ(ICP)と呼ぶ。
【0041】
このようにして励起されるプラズマを用い、前記基板保持機構500に保持される前記ウェハWをプラズマ処理、例えばエッチングなどを行う事ができる。
【0042】
以上、前記したプラズマ処理装置100は、従来のプラズマ処理装置と比較すると、図2以下で後述する理由により前記基板保持機構500の下部である円筒部分の支持部の直径Daを細くすることで、前記基板保持機構500を小型化することが可能となっている。そのため、前記下部容器202内に形成する排気空間202Aの直径Dbを細くすることが可能となり、前記プラズマ処理装置100全体を小型化して、フットプリント(占有面積)を小さくすることが可能である。
【0043】
また、前記下部容器202の側壁には、前記排気空間202Aを介して前記処理空間402を排気する排気口218が設けられ、当該排気口218に接続する排気配管204や、ターボ分子ポンプなどの排気手段204、図示しない圧力調整バルブなどの部材をよりコンパクトに設置することが可能となる。
【0044】
そのため、フットプリントを考えた場合に前記排気配管203や前記排気手段204が前記処理容器201または前記プラズマ発生機構400のフットプリントより小さく(図1中に直径Dcで示す範囲より小さく)配置することが可能となる。次に、前記した基板保持構造500の詳細について説明する。
【0045】
図2は、前記基板保持機構500の断面図の詳細図である。前記基板保持機構500は、大別して被処理基板を保持する略円盤状の基板載置台501と、前記基板載置台501に高周波電力を供給する略棒状の前記前記高周波導入配線502からなるキノコ型の下部電極500Aを、リングブロック508、プレートブロック509、およびインシュレーター513が囲むような構造となっている。さらに前記リングブロック508、プレートブロック509、およびインシュレーター513は、外導体514によって囲まれた構造をしている。
【0046】
前記下部電極500Aは、例えばAl、またはAlの合金などの導電材料からなり、前記下部電極500Aの前記基板載置台501の内部には、被処理基板を所定の温度に均一に保持するための熱交換媒体の流路507が形成されている。また、前記基板載置台501の側面およびウェハと接する上面には、例えばアルミナ(Al)などの誘電材料からなる誘電膜503が形成されている。
【0047】
前記誘電膜503の内部には、サンドイッチ状に直流電圧が印加される電極504が挿入されている。前記電極504は、図3で後述する直流電圧導入配線が接続され、当該直流電圧導入配線は、図示しない直流電源に接続されて直流電圧が印加される。
【0048】
このように、前記基板載置台501上に載置されたウェハWの下に前記誘電層503があり、さらに当該誘電層503を介して前記電極504に電圧が印加されることで静電分極が起こり、前記ウェハWを前記基板載置台501に静電吸着することができる。
【0049】
なお、前記誘電層503は、例えばセラミック溶射などにより形成されるが、他にも焼結体のセラミックを薄膜状にしたものを張り合わせるなどの方法でも形成することが可能である。また、前記したアルミナの他にも、窒化アルミ(AlN)、SiC、BNなどの誘電膜を用いることが可能である。
【0050】
また、前記下部電極500Aの前記基板載置台501の側面の周囲には、環状の、誘電材料である例えば石英からなる前記リングブロック508が設置され、前記基板載置台501の底面には、中心に前記高周波導入配線502を挿通する穴が設けられた誘電材料である例えば石英からなるプレートブロック509が前記基板載置台501に接するように設置され、それぞれ前記下部電極500Aを導電体からなる前記外導体514から絶縁している。前記高周波導入配線502の周囲には、たとえばPTFEなどの誘電材料などからなる略円筒状のインシュレーター513が設置されている。
【0051】
また、前記下部電極500Aの前記高周波導入配線502の下端に接続された高周波導入部品206を介して前記バイアス高周波電源210に接続されて高周波電力が導入されて前記基板載置台501にバイアスを印加する。
【0052】
また、前記リングブロック508および前記プレートブロック509、および前記インシュレーター513を覆うように、接地された導電体、たとえばAl、Tiなどからなる外導体514が形成されている。このように、高周波出力が印加される前記下部電極500Aを誘電体で覆い、さらに接地された外導体514で覆うという同軸構造とすることで、高周波電力の損失が少なく、効率よく、かつ安定にバイアスを被処理基板に印加することが可能となる。
【0053】
なお、この場合に、前記インシュレーター513としてPTFEを用いているが、これはPTFEの誘電率がおよそ2と低く、高周波電力の損失が少ないためである。このため、前記インシュレーター513には低誘電率材料を使うことが高周波電力の効率上、有利である。
【0054】
また、前記リングブロック508および前記プレートブロック509も同様に低誘電率材料を用いて高周波電力の損失を少なくすることが重要であるが、前記リングブロック508および前記プレートブロック509の場合は、真空排気がなされて減圧状態となる前記処理空間402とつながる領域で用いられるため、例えばPTFEなどの放出ガスの多い媒体を用いるのは好ましくない。
【0055】
この場合、たとえばPTFEなどは、石英などの緻密な材料にくらべてミクロな領域で考えると多孔質媒体であり、減圧状態では放出ガスが多く、減圧(もしくは真空)容器内で用いるのは好ましくない。
【0056】
さらに、プラズマが励起される空間に近いため、温度上昇、低下など温度変化が激しく、そのために変形する、もしくはプラズマ耐性がないのでエッチングされやすい問題がある。
【0057】
そのため、前記リングブロック508および前記プレートブロック509は減圧容器内で放出ガスが少なく、かつ温度ヒステリシスに強く、かつできるだけ低誘電率材料である必要があり、それらを満たす材料として石英が好ましい。また前記したような条件を満たす、たとえば樹脂材料なども用いることが可能である。
【0058】
そこで、この場合、例えば前記リングブロック508および前記プレートブロック509に石英、前記インシュレーター513にPTFEの組み合わせで用いることが好ましい。
【0059】
前記プレートブロック509は、シール部材511および512によって気密シールがなされており、前記リングブロック508および前記プレートブロック509は減圧状態でかつプラズマ励起がなされる領域で用いられる。
【0060】
また、前記リングブロック508および前記基板載置台501の周辺部の上面(ウェハWを載置する側)には、例えば石英などからなるフォーカスリング510が設置されている。これは、処理容器内のプラズマをウェハ側へフォーカスさせて、プラズマが均一になるようにするようにすること、また前記リングブロック508および前記誘電膜503が、プラズマによるダメージを受けるのを防止するために設けられている。
【0061】
前記高周波導入配線502の内部には、前記基板載置台501に熱交換媒体を供給または排出する熱交換媒体導入路505および熱交換媒体排出路506が形成されており、このために以下に記述するように前記基板保持構造500の構造を単純にして部品点数を減らしてかつ小型化することが可能になっている。
【0062】
従来は、例えば基板載置台は、バイアスを印加するための高周波の導入路と、基板載置台に熱交換媒体を導入または排出する流路は別々に形成する必要があった。そのために、基板載置台の下の領域には、それぞれの部品の設置スペースが必要であった。また、高周波導入路と熱交換媒体の流路の部品がそれぞれ必要であり、部品点数が多くて構造が複雑であった。また、基板載置台全体のサイズを大きくしなければならないため、冷却する体積が大きくなり、冷却効率が悪かった。
【0063】
本発明による基板保持機構500では、前記したように前記高周波導入配線502の内部に、熱交換媒体導入路、熱交換媒体排出路を設けた構造とすることにより、従来別々に配設されていた高周波の導入路と熱交換媒体の流路の設置スペースを共有化することで、部品点数を減らして構造を単純化することが可能となり、かつ設置スペースを小さくして基板保持機構を小型化することが可能となっている。
【0064】
例えば図2中に示した前記高周波導入配線502および前記熱交換媒体供給路505、熱交換媒体排出路506を含む直径Daを小さくすることができ、その結果前記外導体514を含む直径Dbを小さくして前記基板保持構造500を小型化することが可能となる。
【0065】
また、前記基板載置台501には高周波電流が印加されるため、熱交換媒体には、絶縁性の流体が用いられ、例えばフッ素系の流体(ガルデン等)が用いられる。このため、絶縁性を確保しつつ、前記基板載置台を介して被処理基板を冷却して、当該被処理基板の温度を維持することが可能となる。
【0066】
また、前記基板保持機構500を前記下部容器202に設置する場合は、取付リング221、ネジ受け220,222および締付ネジ219を用いる。前記取付リング221は中央に穴を設けた略円盤形状をしており、当該穴には前記高周波導入配線502が挿通され、さらに図示しないネジによって前記取付リング221が前記高周波導入配線502に固定される。
【0067】
次に、前記取付リング221に形成されたネジ挿入穴に前記締付ネジ219を挿入して当該締付ネジ219を締め付けることにより、略ドーナツ状の絶縁体からなるネジ受け220および当該ネジ受け220と接する金属からなるネジ受け222を介して、前記外導体514を押し付ける構造となっている。
【0068】
そのため、前記高周波導入配線502を含む前記下部電極500Aが下向き、すなわち前記遮蔽容器205側に引っ張られる形となる。そこで、前記基板載置台501が前記プレートブロック509に押し付けられ、さらに当該プレートブロック509は前記外導体514に押し付けられる。
【0069】
そこで、前記基板載置台501と前記プレートブロック509の間に挿入された前記シールリング511および前記プレートブロック509と前記外導体514の間に挿入された前記シールリング512によって前記処理空間402の気密性が保持される構造となっている。
【0070】
このように、プラズマが励起される前記処理空間402に、例えば金属汚染の原因となる金属製のネジを用いる事無く、かつ気密保持に必要なシールのための荷重を前記シールリング511および512に加えて、確実に前記処理空間402の気密性を保持することが可能な構造となっている。
【0071】
図3は、前記高周波導入配線502の断面図の一部であるが、図2の状態より略90℃回転させた面を示している。
【0072】
前記高周波導入配線502の内部には、前記誘電層504の表面と前記被処理基板Wの間に、高熱伝達率ガスを導入して、保持する被処理基板Wを効率よく冷却するための高熱伝達率ガス導入路517が設けられている。
【0073】
また、前記高周波導入配線502の内部に、前記電極503に接続して直流電圧を印加するための直流電圧導入配線516が、前記高周波導入配線502と絶縁して形成されている。前記直流電圧導入配線は、図示しない直流電源などの電源などに接続されて直流電圧が印加される。
【0074】
前記図3中のX部の拡大図を図4に示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0075】
図4を参照するに、前記高熱伝達率ガス導入路517は、前記基板載置台の表面に形成された複数の溝517Aに連通し、例えばArやHeなどの高熱伝達ガスを前記溝517Aに導入することにより、前記被処理基板Wを効率よく冷却する構造になっている。
【0076】
また、例えばAlの溶射膜などからなる前記誘電層503の下には、例えばWなどからなる前記電極504が形成され、さらに前記電極504の下にはAlの溶射膜などからなる絶縁層518が形成されている。
【0077】
また、さらに図4のZ部の拡大図を図5に示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0078】
図5を参照するに、前記直流導入配線516は、例えばTiなどの導電性の金属からなり、前記基板保持台501に形成された、直径aの挿入穴501aに導入される構造になっている。
【0079】
前記挿入穴501aには、例えばビーム溶接により略ドーナツ状のAlからなる設置リング501bが取り付けられ、前記直流導入配線516は前記接地リング501bに形成された穴に取り付けられる構造になっている。
【0080】
前記直流導入配線516は棒状の導入配線部516aと、当該導入配線部516a上に形成された、直径が当該配線部516aより大きい円筒状の段差部516bと、当該段差部516b上に形成された当該段差部516bより直径の小さい円筒状の段差部516c、さらに当該段差部516c上に形成された当該段差部516cより直径の小さい円筒状の段差部516dよりなる。また、前記段差部516b、516cおよび516dの側壁と、前記段差部516bおよび516cの前記電極504に面する部分には、例えばAl溶射により500μmの絶縁膜516iが形成されている。
【0081】
前記電極504に直流電圧を印加する場合は、前記電極504に接する前記段差部516dを介して前記直流導入配線516に導入された直流電圧が印加される構造になっている。
【0082】
また、前記直流導入配線516と前記基板載置台501の間の前記挿入穴501aの空間には例えば絶縁樹脂からなる充填部品516fおよび516eが挿入され、前記直流導入配線516が前記基板載置台501から絶縁される。前記充填部品516f、516eおよび前記高周波導入配線516は、例えば例えばエポキシ系接着材により、前記基板載置台501に固定される構造になっている。
【0083】
次に、前記基板保持機構500の、図2中のY−Y断面図を図6に示す。
【0084】
図6を参照するに、前記熱交換媒体導入路505および前記熱交換媒体排出路506が前記高周波導入配線502の内部に形成されているが、熱交換媒体と前記高周波導入配線502の断熱効果を高めるために、断熱材505A、506Aが設けられている。断熱材505A、506Aは低熱伝達材料、例えばフッ素系の樹脂が望ましく、これは以下の理由による。
【0085】
前記熱交換媒体導入路505を介して低温の熱交換媒体が前記流路507へ供給され、被処理基板が処理容器内でプラズマ処理されるとプラズマによる熱が発生し、前記熱交換媒体排出路506より高温の熱交換媒体が排出されるため、前記熱交換媒体導入路505および前記熱交換媒体排出路506の間で熱交換がなされるため、前記基板載置台501の冷却効率が低下してしまう。
【0086】
そこで、前記熱交換媒体導入路505および前記熱交換媒体排出路506と前記高周波導入配線502の間に前記断熱材505Aおよび506Aを挿入することにより、前記熱交換媒体排出路506からの熱が前記熱交換媒体導入路505に伝わることを防止して、効率よく被処理基板の冷却を行う事が可能な構造としている。
【0087】
また、前記高周波導入配線502の内部には、前記したように冷却ガス導入路517が形成されているので、ウェハを裏面より冷却するAr、Heなどのガスが前記誘電層503とウェハ裏面の間に供給され、ウェハを効率よく冷却することができ、前記熱交換媒体が高温になった場合でもウェハを冷却することが可能である。
【0088】
このように前記高周波導入配線502は、当該高周波導入配線502の内部に前記熱交換媒体導入路505、前記熱交換媒体排出路506、前記高熱伝達率ガス導入路517、前記直流電圧導入配線516が配置されていることで、基板保持機構を小型化し、かつ部品点数を減少させて単純化し、製造コストを低減することが可能となっている。
【0089】
被処理基板を処理する方法の概略は、前記基板保持機構500によって被処理基板を保持し、前記プラズマ発生機構400と前記チャンバ200によって形成される処理空間402に、前記ガス供給機構300によってガスが供給され、前記プラズマ発生機構400によって発生させたプラズマによって被処理基板をプラズマ処理する。
【0090】
具体的には、前記チャンバ200に形成された搬送用のゲートバルブ208を開放して、被処理基板Wを導入し、前記基板載置台501に載置する。次に、前記ゲートバルブ208を閉じ、前記排気口218より前記処理空間402を排気して所定の圧力に減圧する。
【0091】
次に、バルブ304、302を開放して、質量流量コントローラ303によって流量を調整しながら前記Ar供給源305より前記処理空間402にArを供給する。
【0092】
同様にして、バルブ309、307を開放して、質量流量コントローラ308によって流量を調整しながら前記H供給源310より前記処理空間402にArを供給する。
【0093】
次に、前記高周波電源403より前記コイル404に高周波電力を供給してベルジャー401内部の前記処理空間402に誘導結合プラズマを励起する。
【0094】
前記プラズマ処理装置100は、具体的には例えば半導体装置の製造工程において、被処理基板上に形成される金属膜上に形成されてしまう酸化膜、もしくはシリコン上に形成されてしまう自然酸化膜などの酸化膜を含む不純物層を除去する不純物層除去工程に用いる。
【0095】
前記したような不純物層を前記プラズマ処理装置100によって除去することにより、例えば前記不純物層除去工程の後に形成される膜との密着性が向上する、もしくは電気抵抗値が下がるなどの効果が得られる。
【0096】
前記した不純物層除去工程の具体的な実施例を以下に記述する。
【0097】
例えば、圧力が0.1〜13.3Pa、好ましくは0.1〜2.7Pa、ウェハ温度が100〜500℃、ガス流量が、Arは0.001〜0.03L/min、Hは0〜0.06L/min好ましくは0〜0.03L/min、プラズマ励起高周波電源405の周波数が450kHz〜60MHz、好ましくは450kHz〜13.56MHz、バイアス高周波電源の電力を0〜500Wで供給し、バイアス電位を−20〜−200Vとする。このような条件のプラズマにより30秒程度処理することにより、例えばシリコン酸化膜(SiO)が10nm程度除去される。
【0098】
また、金属酸化膜例えばCuOを除去する例としては、圧力が3.99×10 〜1.33×10 Pa、ウェハ温度が0〜200℃、ガス流量が、Arは0.001〜0.02L/min、好ましくは0.002〜0.03L/min、Hは0〜0.03L/min好ましくは0〜0.02L/min、プラズマ励起高周波電源405の周波数が450kHz〜60MHz、好ましくは450kHz〜13.56MHz、バイアス高周波電源の電力が50〜300Wでバイアス電位にして−150〜−25Vである。このような条件のプラズマにより30秒程度処理することにより、例えばCuO膜が20〜60nm程度除去される。
【0099】
また、上記のプロセスにおいて、用いられるプラズマ励起高周波と、バイアス高周波の周波数、およびそれぞれの電力の範囲を以下に示す。また、バイアス高周波に関しては、バイアス電位の値の範囲についても示す。
【0100】
【表1】
Figure 2004342984
また、前記基板保持構造500は図2〜6に示した内容に限定されるものではなく、様々な変形・変更が可能である。
【0101】
図7(A)には、前記基板保持機構500の変更例である基板保持機構500Aの断面図の一部を示す。
【0102】
図7(A)を参照するに、本実施例の基板載置台501Aにおいては、上面(ウェハに接する側)のかつ前記フォーカスリング510で覆われていない範囲にのみ誘電層503Aが形成されている。このように誘電層の形成部分を単純にすることで、例えばセラミック溶射の工程数を減少させて製造コストの低減が可能となる。このように必要に応じて基板載置台501を誘電層で覆う面積や形状を様々に変更することが可能である。
また、図7(B)には前記基板保持機構500の変更例である基板保持機構500Bの断面図の一部を示す。
【0103】
図7(B)を参照するに、本実施例ではフォーカスリング510Aが、前記基板保持機構500の場合のフォーカスリング510に比べて薄くなっている。前記フォーカスリング510Aの上面(プラズマに曝される側)と前記誘電層504の上面が面位置となっている。
【0104】
その結果、とくにウェハWのエッジ付近でのバイアス電位の不均一性が改善されて、ウェハWの面内でのスパッタエッチングレートの均一性が向上する効果が得られる。
【0105】
また、フォーカスリングの材質を変更して誘電率を変更することでも前記したウェハエッジ付近でのバイアス電位が変化するため、スパッタエッチングレートの面内均一性を改善することができる。
【0106】
次に、前記基板保持機構500を搭載した前記プラズマ処理装置100において、前記基板保持機構500に高周波電力を印加した場合の、基板保持台上で計測したセルフバイアス電圧(Vdc)の測定結果を図8に示す。また、比較のため、従来型の基板保持機構でのVdcの測定結果も併記する。従来型の基板保持機構は、前記基板保持機構500と比較して高周波導入配線が細く、また前記したような同軸構造をとっていない形状である。
【0107】
図8を参照するに、本発明による前記基板保持機構500の場合、従来型に比較して、Vdcの電圧が高くなっていることがわかる。例えば、基板保持台501に印加する高周波電力が300Wの場合、Vdcは、従来型が126Vであるのに対して、前記基板保持機構500を用いた場合は、162Vと、略1.3倍の電位を示している。
【0108】
これは、前記したように本発明による基板保持機構500では、高周波導入配線を、前記高周波導入配線502を中心導体とした同軸構造とすることで高周波電力を効率よく伝送することが可能となったことがその理由のひとつと推察される。
【0109】
また、本発明においては前記高周波導入配線内部に熱交換媒体導入路、排出路、直流電圧導入部、冷却ガス導入部などを収めたため、基板保持機構全体は小型化することが可能となったが、高周波導入配線502自体は従来に比べて表面積を増加させることができ、当該高周波に対するインピーダンスを低下させることが可能となったこともその原因と推察される。
【0110】
なお、Vdc測定時の条件は、Arガス流量2.9sccm、処理容器内の圧力が0.5mTorrとした。基板保持台の温度は、前記基板保持台501の場合、室温(20〜30℃程度)、従来型の場合、200℃とした。また、プラズマ密度は2.5×1010atoms/cmとなるようにするために、プラズマ励起高周波電力が、前記基板保持機構500を用いた場合に1000W,従来型の場合は、800Wとした。
【0111】
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
【0112】
【発明の効果】
本発明によれば、プラズマ処理装置の基板保持構造において、基板載置台にバイアスを印加するための高周波導入配線の内部に、当該基板載置台に熱交換媒体を導入、排出する熱交換媒体流路を形成する。その結果、前記基板載置台を小型化して当該基板保持構造を搭載したプラズマ処理装置を小型化することが可能となり、プラズマ処理装置の設置面積を小さく抑えて、プラズマ処理装置の生産性を向上させることが可能となった。
【0113】
また、前記基板保持構造の部品点数を削減して構造を単純化し、基板保持構造、および当該基板保持構造を搭載したプラズマ処理装置の製造コストをダウンすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板保持機構およびプラズマ処理装置の図である。
【図2】本発明による基板保持機構の詳細図(その1)である。
【図3】本発明による基板保持機構の詳細図(その2)である。
【図4】本発明による基板保持機構の詳細図(その3)である。
【図5】本発明による基板保持機構の詳細図(その4)である。
【図6】高周波導入配線の断面図である。
【図7】(A)、(B)は、本発明による基板保持機構の変形例である。
【図8】基板保持台に高周波電力を印加した場合のセルフバイアス電位の測定結果を示した図である。
【符号の説明】
100 プラズマ処理装置
200 チャンバ
201 処理容器
202 下部容器
202A 排気空間
203 排気配管
204 排気手段
205 遮蔽容器
206 高周波導入部品
207 受け部品
208 ゲートバルブ
209 整合器
210 バイアス高周波電源
211 ウェハ昇降機構211
212 ガスリング
212A ガス孔
212B ガス溝
213 導入接続部
214 排出接続部
215 熱交換媒体導入路
216 熱交換媒体排出路
217 断熱材
218 排気口
219 締付ネジ
220 ネジ受け
221 取付リング
300ガス供給機構
301 Arライン
302,304,307,309 バルブ
303,308 質量流量コントローラ
305 Ar供給源
306 Hライン
310 H供給源
311 ガスライン
400プラズマ発生機構
401 ベルジャー
402 処理空間
403 コイル
404 整合器
405 プラズマ励起高周波電源
500 基板保持機構
501 基板載置台
501a 挿入穴
502 高周波導入配線
503,503A 導電層
504 電極
505 熱交換媒体導入路
506 熱交換媒体排出路
505A,506A 断熱材
505B,506B 流路
507 流路
508 リングブロック
509 プレートブロック
510,510A フォーカスリング
511,512,515 シール材
513 インシュレーター
514 外導体
516 直流電圧導入配線
516a 配線部
516b,516c,516d 段差部
516e,516f 絶縁樹脂
516i 絶縁膜
517 冷却ガス導入路
517A 溝
518 絶縁層

Claims (22)

  1. 被処理基板を保持する基板保持機構であって、
    前記被処理基板を載置する基板載置台と、
    前記基板載置台に高周波電力を導入する経路となる配線と、
    前記基板載置台に熱交換媒体を供給または排出する熱交換媒体流路とを有し、
    前記配線の内部に前記熱交換媒体流路を設けたことを特徴とする基板保持機構。
  2. 前記熱交換媒体は絶縁体である流体からなることを特徴とする請求項1記載の基板保持機構。
  3. 前記基板載置台に直流電圧を印加して前記被処理基板を当該基板載置台に静電吸着する、静電吸着機構を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の基板保持機構。
  4. 前記配線の内部に、前記直流電圧を印加するための別の配線を設けたことを特徴とする請求項3記載の基板保持機構。
  5. 前記被処理基板と前記基板載置台の間に高熱伝達率ガスを導入して前記被処理基板を冷却する基板冷却機構を設けたことを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか1項記載の基板保持機構。
  6. 前記高周波を導入する経路となる配線の内部に、前記高熱伝達率ガスを前記基板載置台に導入する高熱伝達率ガス導入路を設けたことを特徴とする請求項5項記載の基板保持機構。
  7. 前記高周波を導入する経路となる配線を誘電体で覆い、当該誘電体を接地された導電体でさらに覆う同軸構造としたことを特徴とする請求項1〜6のうち、いずれか1項記載の基板保持機構。
  8. 前記基板載置台を別の誘電体で覆い、当該別の誘電体を接地された導電体でさらに覆う同軸構造としたことを特徴とする請求項7記載の基板保持機構。
  9. 前記高周波を導入する経路となる配線によって前記基板載置台が支持される機構としたことを特徴とする請求項1〜8のうち、いずれか1項記載の基板保持機構。
  10. 被処理基板を保持して当該被処理基板をプラズマ処理する基板保持機構を有するプラズマ処理装置であって、前記基板保持機構は
    前記被処理基板を載置する基板載置台と、
    前記基板載置台に高周波電力を導入する経路となる配線と、
    前記基板載置台に熱交換媒体を供給または排出する熱交換媒体流路とを有し、
    前記配線の内部に前記熱交換媒体流路を設けたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  11. 前記プラズマは誘導結合プラズマであり、当該誘導結合プラズマは、誘電体壁を介して前記プラズマ処理装置の処理室内に励起されることを特徴とする請求項10記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記誘導結合プラズマの励起を行い、さらに前記基板載置台に高周波電力を印加することによって前記被処理基板のプラズマ処理を行うことを特徴とする請求項10または11記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記プラズマ処理は被処理基板のスパッタリング処理を含むことを特徴とする請求項12記載のプラズマ処理装置。
  14. 真空排気機構を有し、当該真空排気機構によって前記プラズマ処理の際の圧力が0.0133〜1.33Paとされることを特徴とする請求項12または13記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記熱交換媒体は絶縁体である流体からなることを特徴とする請求項10〜14のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記基板載置台に直流電圧を印加して前記被処理基板を当該基板載置台に静電吸着する、静電吸着機構を設けたことを特徴とする請求項10〜15のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置。
  17. 前記配線の内部に、前記直流電圧を印加するための別の配線を設けたことを特徴とする請求項16記載のプラズマ処理装置。
  18. 前記被処理基板と前記基板載置台の間に高熱伝達率ガスを導入して前記被処理基板を冷却する基板冷却機構を設けたことを特徴とする請求項10〜17のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置。
  19. 前記高周波を導入する経路となる配線の内部に、前記高熱伝達率ガスを前記基板載置台に導入する高熱伝達率ガス導入路を設けたことを特徴とする請求項18項記載のプラズマ処理装置。
  20. 前記高周波を導入する経路となる配線を誘電体で覆い、当該誘電体を接地された導電体でさらに覆う同軸構造としたことを特徴とする請求項10〜19のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置。
  21. 前記基板載置台を別の誘電体で覆い、当該別の誘電体を接地された導電体でさらに覆う同軸構造としたことを特徴とする請求項20記載のプラズマ処理装置。
  22. 前記高周波を導入する経路となる配線によって前記基板載置台が支持される機構としたことを特徴とする請求項10〜21のうち、いずれか1項記載のプラズマ処理装置。
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