JP2004342388A - 放電ランプ駆動装置および投射型映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】放電ランプのフラッタを抑制でき、かつランプ寿命を長できる放電ランプ駆動装置を提供する。
【解決手段】ランプ6にランプ電源5からランプ駆動電流を供給してランプ6を点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、上記ランプ駆動電流にパルスを重畳するパルスオンと上記ランプ駆動電流にパルスを重畳しないパルスオフとを、ランプ6の点灯時間に応じて切り換え制御するランプ電源制御回路4を備える。ランプ電源制御回路4は、例えば上記パルスオンの期間と上記パルスオフの期間とが一定時間間隔で交互に繰り返すように、ランプ電源5を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】ランプ6にランプ電源5からランプ駆動電流を供給してランプ6を点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、上記ランプ駆動電流にパルスを重畳するパルスオンと上記ランプ駆動電流にパルスを重畳しないパルスオフとを、ランプ6の点灯時間に応じて切り換え制御するランプ電源制御回路4を備える。ランプ電源制御回路4は、例えば上記パルスオンの期間と上記パルスオフの期間とが一定時間間隔で交互に繰り返すように、ランプ電源5を制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電ランプを備えた投射型映像表示装置等において、上記放電ランプに駆動電流を供給して点灯駆動する放電ランプ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の放電ランプ駆動装置においては、UHP(Ultra High Performance)ランプに適合するように設計されたランプ電源を備え、このランプ電源から上記UHPランプ供給するランプ駆動電流にパルスを重畳することにより、ランプのフラッタ現象(ランプのパカツキ)を軽減しているものがあった(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
“UHPシステム”、[online]、[2003年3月14日検索]、インターネット<URL:http://www.philips.co.jp/lighting/products/uhp/uhp_system.html>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の放電ランプ駆動装置では、フラッタを軽減できる反面、ランプ駆動電流にパルスが重畳することにより、ランプの寿命が短くなるという課題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解消するためになされたものであり、放電ランプのフラッタを抑制でき、かつランプ寿命を長できる放電ランプ駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の放電ランプ駆動装置は、
放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記駆動電流にパルスを重畳するパルスオンと前記駆動電流にパルスを重畳しないパルスオフとを、前記放電ランプの点灯時間に応じて切り換え制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の他の放電ランプ駆動装置は、
放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記駆動電流に重畳するパルスのレベル(パルス波高または/およびパルス幅)を、前記放電ランプの点灯時間に応じてn(nは2以上の整数)段階に切り換え制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明のさらに他の放電ランプ駆動装置は、
放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記放電ランプの電極間の電圧(管電圧)を測定する測定手段と、
前記駆動電流にパルスを重畳するパルスオンと前記駆動電流にパルスを重畳しないパルスオフとを、前記管電圧に応じて切り換え制御する制御手段と
を備えた
ことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下に説明する実施の形態1の放電ランプ駆動装置は、放電ランプに供給するランプ駆動電流に重畳するパルスを、放電ランプの点灯時間(ランプ装着時からのランプ通電点灯時間)に応じてオン・オフすることを特徴とするものである。
【0010】
図1は本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置を適用した投射型映像表示装置のブロック構成図である。この図1の投射型映像表示装置は、信号処理回路1と、マイコン2と、メモリ3と、ランプ電源制御回路4と、ランプ電源5と、ランプ(放電ランプ)6と、光学エンジン7と、スクリーン8とを備えている。
【0011】
図1において、メモリ3には、信号処理回路1とランプ電源制御回路4の制御に必要な設定情報が保存されている。マイコン2は、メモリ3内に保存されている設定情報を参照して、信号処理回路1およびランプ電源制御回路4を制御する。また、マイコン2は、信号処理回路1等の設定情報が変更された場合には、変更された設定情報をメモリ3に保存しなおす。
【0012】
信号処理回路1は、マイコン2の制御に従って、入力された映像信号を例えばAD変換およびスクリーン8の解像度に応じて拡大縮小変換して、光学エンジン7を駆動する駆動信号を発生する。また、信号処理回路1は、ランプ電源5を駆動する制御信号を発生する。
【0013】
ランプ電源制御回路4は、ランプ点灯時間に応じてランプ電源5(ランプ電源5が発生するランプ駆動電流の波形)を制御する。
【0014】
ランプ電源5は、信号処理回路1からの制御信号によって駆動され、ランプ電源制御回路4による制御に従って、ランプ駆動電流(ランプ6を駆動する電流)を発生する。
【0015】
ランプ6は、交流点灯式の放電ランプ(交流ランプ)である。このランプ6の点灯に関しては、ランプ電源5から供給されるランプ駆動電流の波形によって制御される。
【0016】
光学エンジン7は、例えばDMD(Digital Micromirror Device)チップを含み、信号処理回路1からの駆動信号に従って上記DMDが駆動されることによって、ランプ6を光源として映像信号をスクリーン8上に投影する。
【0017】
図2および図3は本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、図2はランプ駆動電流の波形を示す図、図3はランプ6の電極の状態を示す図、図4はランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。これら図2から図4までを用いて、実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作について以下に説明する。
【0018】
この実施の形態1では、ランプ電源制御回路4は、図2に示すように、ランプ電源5においてランプ駆動電流に重畳されるパルスのオン・オフを切り換え制御できるようになっている。
【0019】
パルスオフの場合には、図2(A)に示すような交流電流波形をランプ駆動電流としてランプ電源5からランプ6に供給され、ランプ6を点灯させる。また、パルスオンの場合には、図2(B)に示すようなパルスを重畳した交流電流波形をランプ駆動電流としてランプ電源5からランプ6に供給し、ランプ6を点灯させる。
【0020】
ランプ6の電極の初期状態は、図3(A)に示すような形状になっており、電極間の最短距離においてランプ6の放電がなされる。しかし、交流ランプの場合には、ランプに流れる電流波形の極性が+−と変化し、電流の極性が変化するときにランプが一瞬オフするので、これに起因して、ランプ6の電極の状態は点灯時間とともに変化する。
【0021】
図2(A)のパルスオフの場合(パルスオフで点灯し続けた場合)には、ランプ6に流れる電流の極性変化によってランプ6が一瞬オフしたときにランプ6の電極の温度が冷える。このため、ランプ6の点灯時間が長くなると電極が劣化し、図3(B)に示すような形状に変化する。
【0022】
この図3(B)のように電極が劣化した場合には、ランプ電極間の最短距離となるポイントが1点にならないため、放電ポイントが一定にならず、時間とともに放電ポイントが変化する。このように放電ポイントが変化すると、フラッタ現象(ランプのパカツキ)が発生する。
【0023】
これに対し、図2(B)のパルスオンの場合(パルスオンで点灯し続けた場合)には、ランプ6に流れる電流の極性変化の直前にランプ駆動電流に付加されたパルスによって電極の温度を上げてから、電流の極性変化によってランプ6が一瞬オフする。このようにパルスによって電極の温度を上げることによって、ランプ6のオフ時の温度低下を抑えることができるので、点灯による電極の経時劣化が少なくなり、図3(C)に示すような形状に変化する。
【0024】
この図3(C)のように電極が変化した場合には、ランプ電極間の最短距離が変化せず、放電ポイントが一定になるので、フラッタ現象は発生しない。
【0025】
しかしながら、図2(B)に示す駆動電流波形でランプ6を点灯し続けた場合には、図2(A)に示す駆動電流波形でランプ6を点灯し続けた場合よりもランプ6の寿命が短くなる。
【0026】
このように、ランプ駆動電流のパルスをオフした状態でランプ6を長時間点灯した場合には、ランプ6のフラッタ現象が発生するが、ランプ寿命は長くなる。これに対して、ランプ駆動電流のパルスをオンした状態でランプ6を長時間点灯した場合には、ランプ6のフラッタ現象は発生しないが、ランプ寿命が短くなる。
【0027】
そこで、この実施の形態1では、図4に示すようにランプ駆動電流の波形においてパルスをオンする期間とオフする期間とが一定時間ごとに切り換えるように、ランプ電源制御回路4によってランプ電源5を制御する。
【0028】
例えば、未使用のランプが投射型映像表示装置に装着された時点で、ランプ電源制御回路4内のランプタイマ値をリセットすると、ランプ電源制御回路4では、最初の10時間は、図2(B)に示すようにランプ駆動電流にパルスを重畳するように(パルスをオンに)制御する。これに続く10時間では、図2(A)に示すようにランプ駆動電流にパルスを重畳しないように(パルスをオフに)制御する。以下、図4に示すように、ランプ電源制御回路4内のランプタイマが10時間カウントするごとにパルスのオン・オフを交互に繰り返すように制御する。
【0029】
このように、ランプ駆動電流においてのパルスのオン・オフを一定時間ごとに繰り返すことにより、ランプ6の電極が点灯時間の経過によって図3(B)と図3(C)の中間の形状である図3(D)に示すような形状に変化するように、ランプ電源5を制御することが可能になる。この図3(D)のように電極が変化した場合には、図3(C)の場合と同様に、ランプ電極間の最短距離が変化せず、放電ポイントが一定になるので、フラッタ現象は発生しない。
【0030】
また、ランプ駆動電流のパルスのオン・オフを一定時間ごとに繰り返すことにより、ランプ寿命は、ランプ駆動電流のパルスをオンしたままでランプ6を点灯し続ける場合よりも長くなる。
【0031】
このように実施の形態1によれば、ランプ駆動電流においてのパルスのオン・オフを一定時間ごとに切り換えることにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプの寿命を長くすることができる。
【0032】
なお、上記実施の形態1では、ランプ駆動電流においてのパルスのオン・オフの一定時間ごとの切り換え制御において、パルスオンの時間とパルスオフの時間を同じにしていたが、これらの時間を互いに異なる時間にすることも可能である。例えば、パルスオンの時間を20時間、パルスオフの時間を10時間として、オンの時間とオフの時間を互いに異なる間隔にすることも可能である。
【0033】
また、ランプ6の電極は、一度図3(D)に示すように形成されると、ランプ駆動電流のパルスをオフしても、図3(B)に示すような電極劣化に変化するまでに時間がかかる。このため、図5に示すように、ランプ点灯時間があらかじめ設定された時間を経過した後は経過する前よりもパルスオフの時間を長くするするように制御することも可能である。あるいは、ランプ点灯時間が上記設定された時間を経過した後は経過する前よりもパルスオンの時間を短くするするように制御することも可能である。上記実施の形態1では、パルスオンとパルスオフを一定時間ごとに切り換えていたが、このように、上記設定された時間に前後でパルスオン・オフの期間を変更することにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプ寿命をさらに延ばすことができる。
【0034】
また、ランプ6の電極は、一度図3(C)に示すように形成されると、ランプ駆動電流のパルスをオフしても、ランプ電極が劣化するまでに要する時間が長くなる。このため、図6に示すように、ランプ点灯時間があらかじめ設定された時間に到達するまではパルスをオンし、ランプ点灯時間上記設定された時間に到達した後はパルスをオフするように制御することも可能である。これにより、ランプ電源5の制御が簡単になり、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプ寿命を延ばすことができる。
【0035】
実施の形態2.
以下に説明する実施の形態2の放電ランプ駆動装置は、放電ランプに供給するランプ駆動電流に重畳するパルスの電流レベルを、ランプ点灯時間に応じて切り換えることを特徴とする。
【0036】
上記実施の形態1では、上記パルスのオン・オフを切り換え制御したが、以下の実施の形態2のように、ランプ駆動電流のパルスのレベルを切り換え制御することによっても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0037】
この実施の形態2の放電ランプ駆動装置を適用した投射型映像表示装置の構成は、上記実施の形態1の放電ランプ駆動装置を適用した投射型映像表示装置(図1参照)と同様である。
【0038】
図7および図8は本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、図7はランプ駆動電流の波形を示す図、図8はランプ駆動電流に重畳するパルスのレベルの切り換えタイミングを示す図である。これら図7および図8を用いて、実施の形態2の放電ランプ駆動装置の制御動作について以下に説明する。
【0039】
この実施の形態2では、ランプ電源制御回路4は、図7に示すように、ランプ電源5においてランプ駆動電流に重畳されるパルスのレベルを、レベル1,レベル2,レベル3の3段階に切り換え制御できるようになっている。
【0040】
図7において、パルスレベル3は、上記実施の形態1においての図2(B)のパルスと同じパルス波高のレベルである。また、パルスレベル1は、上記実施の形態1においての図2(A)と同じパルス波形のレベル(パルスオフのレベル)である。また、パルスレベル2は、パルス波高がパルスレベル3の半分になるレベルである。
【0041】
交流ランプの場合には、ランプに流れる電流波形の極性が+−と変化し、電流の極性が変化するときにランプが一瞬オフするので、これに起因して、ランプ6の電極の状態は点灯時間とともに変化する。
【0042】
図7のレベル1に示すようにランプ駆動電流波形上にパルスがない場合(レベル1で点灯し続けたした場合)には、電流の極性変化によるランプ6のオフ時に電極の温度が冷えることにより、図3(B)に示すように点灯時間の経過による電極の劣化が起こる。
【0043】
また、図7のレベル3の場合(レベル3で点灯し続けた場合)には、ランプ駆動電流の極性変化の直前にパルスによって電流を増やして電極の温度を上げてからランプ6が一瞬オフするので、オフ時の電極の温度低下を抑えることができ、図3(C)に示すように点灯時間の経過による電極の劣化は少なく、ランプ6のフラッタ現象は発生しない。
【0044】
これに対して、図7のレベル2の場合(レベル2で点灯し続けた場合)には、ランプ駆動電流に対するパルス波高が十分でなく、ランプ駆動電流の極性変化時に電極の温度が十分に上昇していないため、電極の劣化が起こる。しかしながら、レベル1の場合と比較すれば、電極が劣化してフラッタが発生するまでに要する時間は長くなる。また、レベル3と比較すれば、ランプ寿命が長くなる。
【0045】
そこで、この実施の形態2では、図8に示すようにランプ駆動電流の波形においてパルスレベル3の期間とパルスレベル2の期間とを一定時間ごとに切り換えるように、ランプ電源制御回路4によってランプ電源5を制御する。
【0046】
例えば、未使用のランプが投射型映像表示装置に装着された時点で、ランプ電源制御回路4内のランプタイマ値をリセットすると、ランプ電源制御回路4では、最初の10時間は、パルスのレベルが図7のレベル3になるように制御する。これに続く20時間では、パルスのレベルが図7のレベル2になるように制御する。以下、図8に示すように、レベル3とレベル2のパルスレベルを交互に繰り返すように制御する。
【0047】
このように、ランプ駆動電流においてのパルスのレベルを一定時間ごと変更することにより、ランプ6の電極が点灯時間に経過によって図3(B)と図3(C)の中間の形状である図3(D)に示すような形状に変化するように、ランプ電源5を制御することが可能になる。この図3(D)のように電極が変化した場合には、図3(C)の場合と同様に、ランプ電極間の最短距離が変化せず、放電ポイントが一定になるので、フラッタ現象は発生しない。また、図3(D)のように電極が変化するまでにおいて、図8の場合はランプ駆動電流に重畳するパルスが完全にオフされる期間がないので、ランプ6のフラッタ現象が発生しにくい。
【0048】
また、ランプ駆動電流においてのパルスのレベルを一定時間ごと変更することにより、ランプ寿命は、ランプ駆動電流のパルスをオンしたままでランプ6を点灯し続ける場合よりも長くなる。
【0049】
このように実施の形態2によれば、ランプ駆動電流においてのパルスのレベルを一定時間ごとに切り換えることにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプの寿命を長くすることができる。
【0050】
なお、上記実施の形態2では、パルスのレベルをレベル2とレベル3の2段階に切り換え制御していたが、図9に示すように、パルスを完全にオフするレベル1を含め、パルスのレベルを3段階に切り換え制御することも可能である。さらに、パルスのレベルをn段階(nは2以上の任意の整数)に切り換え制御することも可能である。また、上記実施の形態2では、パルス波高を変更することによって、パルスレベルを変更したが、パルス幅を変更することによっても、あるいはパルス波高およびパルス幅をともに変更することによっても、パルスレベルを変更できる。また、それぞれのレベルを保持する時間は任意の時間に設定可能である。
【0051】
また、ランプ6の電極は、一度図3(D)に示すように形成されると、パルスをオフしても、図3(B)に示すような電極劣化に変化するまでに時間がかかる。このため、図10に示すように、ランプ点灯時間があらかじめ設定された時間を経過した後は経過する前よりもレベル2(レベル2とレベル3の内の低いレベル)の期間を長くするように制御することも可能である。あるいは、ランプ点灯時間が上記設定された時間を経過した後は経過する前よりもレベル3(レベル2とレベル3の内の高いレベル)の期間を短くするように制御することも可能である。これにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプ寿命をさらに延ばすことができる。
【0052】
実施の形態3.
以下に説明する実施の形態3の放電ランプ駆動装置は、放電ランプに供給するランプ駆動電流に重畳するパルスを、放電ランプの電極間の電圧(管電圧)に応じてオン・オフすることを特徴とするものである。
【0053】
上記実施の形態1では、ランプ点灯時間に応じてパルスオン・オフを切り換え制御していたが、以下の実施の形態3のように、ランプ電極間の電圧(管電圧)に応じてパルスオン・オフを切り換え制御しても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0054】
図11は本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置を適用した投射型映像表示装置のブロック構成図であり、図1と同じものには同じ符号を付してある。この図11の投射型映像表示装置は、信号処理回路1と、マイコン2と、メモリ3と、ランプ電源制御回路10と、ランプ電源5と、ランプ6と、光学エンジン7と、スクリーン8と、管電圧測定回路11とを備えている。
【0055】
このように、図11の投射型映像表示装置は、図1の投射型映像表示装置において、管電圧測定回路11を設け、ランプ電源制御回路4をランプ電源制御回路10としたものである。
【0056】
管電圧測定回路11は、ランプ電源5においてランプ6の電極間の電圧(管電圧)を観測し、その観測結果をランプ電源制御回路10に出力する。
【0057】
ランプ電源制御回路10は、管電圧測定回路11で観測された管電圧に応じてランプ電源5(ランプ電源5が発生するランプ駆動電流の波形)を制御する。
【0058】
図12および図13は本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、図12はランプ点灯時間に対するランプ管電圧の特性を示す図、図13はランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。これら図12および図13を用いて、実施の形態3の放電ランプ駆動装置の制御動作について以下に説明する。
【0059】
通常、ランプ管電圧は、図12に示すように、図3(A)のようなランプ電極の初期状態から図3(C)のようなランプ電極の形成がなされるまではランプ点灯時間の経過とともに上昇し、上記ランプ電極の形成がなされ後は、その上昇カーブが緩やかになる。
【0060】
この実施の形態3では、ランプ電源制御回路10は、図13に示すように、管電圧測定回路11で観測された管電圧が、ランプ初期状態の電圧から、あらかじめ設定された図12に示すスレッショルド電圧A(管電圧の上昇カーブが緩やかな特性に変化する電圧)に到達するまでは、図2(B)のパルスオンにランプ電源5を制御し、上記観測された管電圧が、上記電圧Aに到達した後は、図2(A)のパルスオフにランプ電源5を制御する。
【0061】
ここで、ランプ管電圧が上記電圧Aまで到達した時点で、図3(C)に示すようにランプ6の電極が形成されたと判断することができる。一度このようなランプの電極形成がなされると、ランプ駆動電流においてのパルスをオフしても、ランプ6の電極が劣化してフラッタが発生するまでに要する時間は長くなる。従って、ランプ管電圧が電圧Aに上昇するまでは、ランプ駆動電流においてのパルスをオンすることによりランプ6のフラッタ現象を抑制する必要があるが、管電圧が電圧Aに上昇した後は、ランプ駆動電流においてのパルスをオフしても、ランプ6のフラッタ現象が発生しない。
【0062】
このように実施の形態3によれば、管電圧を測定し、この管電圧がスレショルド電圧A以上になったら、ランプ駆動電流においてのパルスをオンからオフに切り換えることにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑え、かつランプ寿命を長くすることができる。
【0063】
さらに、管電圧によってランプ6の電極の形成状態を判断することにより、パルスのオン・オフの切り換えタイミングの精度が上がり、初期状態でのランプの電極劣化を防ぐことができるので、ランプ寿命をさらに長くすることができる。
【0064】
なお、上記実施の形態3では、管電圧が図12のスレッショルド電圧Aになった時点でパルスのオン・オフを切り換えていたが、図14に示すように、管電圧が上記電圧Aに到達するまでは、一定時間ごとにパルスのオン・オフを繰り返すように制御し、管電圧が上記電圧Aに到達した後は、パルスをオフにするように制御することも可能である。このように、管電圧が電圧A以下の場合に一定時間ごとにパルスのオン・オフを繰り返すことにより、管電圧が上記電圧Aに到達するまでの時間が長くなるので、ランプ寿命をさらに長くすることができる。
【0065】
また、図15に示すように、管電圧が図12の電圧A以下の場合には、一定時間ごとにパルスのオン・オフを繰り返すように制御し、管電圧が図12の電圧A以上であらかじめ設定された電圧B以下の場合には、パルスオフの期間が上記電圧A以下の場合よりも長くなるように、あるいはパルスオフの期間が上記電圧A以下の場合よりも短くなるように制御し、管電圧が上記電圧B以上の場合は、パルスをオフにするように制御することも可能である。このように、管電圧がA−Bの間もパルスのオン・オフ切り換え制御がなされるので、電極劣化によるランプのフラッタ現象がさらに発生しにくくなる。
【0066】
また、上記実施の形態3では、管電圧の値に応じてパルスのオン・オフを切り換え制御していたが、図7に示すように管電圧の値に応じてパルスのレベルを切り換え制御することも可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、放電ランプのフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプ寿命を長くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置を適用した放電ランプ装置のブロック構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流の波形を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプの電極の状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
。
【図6】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置のさらに他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流の波形を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのレベルの切り換えタイミングを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置の他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのレベルの切り換えタイミングを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置のさらに他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのレベルの切り換えタイミングを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置を適用した放電ランプ装置のブロック構成図である。
【図12】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ点灯時間に対する管電圧の特性を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置の他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置のさらに他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【符号の説明】
1 信号処理回路、 2 マイコン、 3 メモリ、 4 ランプ電源制御回路、 5 ランプ電源、 6 ランプ、 7 光学エンジン、 8 スクリーン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電ランプを備えた投射型映像表示装置等において、上記放電ランプに駆動電流を供給して点灯駆動する放電ランプ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の放電ランプ駆動装置においては、UHP(Ultra High Performance)ランプに適合するように設計されたランプ電源を備え、このランプ電源から上記UHPランプ供給するランプ駆動電流にパルスを重畳することにより、ランプのフラッタ現象(ランプのパカツキ)を軽減しているものがあった(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
“UHPシステム”、[online]、[2003年3月14日検索]、インターネット<URL:http://www.philips.co.jp/lighting/products/uhp/uhp_system.html>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の放電ランプ駆動装置では、フラッタを軽減できる反面、ランプ駆動電流にパルスが重畳することにより、ランプの寿命が短くなるという課題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解消するためになされたものであり、放電ランプのフラッタを抑制でき、かつランプ寿命を長できる放電ランプ駆動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の放電ランプ駆動装置は、
放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記駆動電流にパルスを重畳するパルスオンと前記駆動電流にパルスを重畳しないパルスオフとを、前記放電ランプの点灯時間に応じて切り換え制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の他の放電ランプ駆動装置は、
放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記駆動電流に重畳するパルスのレベル(パルス波高または/およびパルス幅)を、前記放電ランプの点灯時間に応じてn(nは2以上の整数)段階に切り換え制御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明のさらに他の放電ランプ駆動装置は、
放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記放電ランプの電極間の電圧(管電圧)を測定する測定手段と、
前記駆動電流にパルスを重畳するパルスオンと前記駆動電流にパルスを重畳しないパルスオフとを、前記管電圧に応じて切り換え制御する制御手段と
を備えた
ことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下に説明する実施の形態1の放電ランプ駆動装置は、放電ランプに供給するランプ駆動電流に重畳するパルスを、放電ランプの点灯時間(ランプ装着時からのランプ通電点灯時間)に応じてオン・オフすることを特徴とするものである。
【0010】
図1は本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置を適用した投射型映像表示装置のブロック構成図である。この図1の投射型映像表示装置は、信号処理回路1と、マイコン2と、メモリ3と、ランプ電源制御回路4と、ランプ電源5と、ランプ(放電ランプ)6と、光学エンジン7と、スクリーン8とを備えている。
【0011】
図1において、メモリ3には、信号処理回路1とランプ電源制御回路4の制御に必要な設定情報が保存されている。マイコン2は、メモリ3内に保存されている設定情報を参照して、信号処理回路1およびランプ電源制御回路4を制御する。また、マイコン2は、信号処理回路1等の設定情報が変更された場合には、変更された設定情報をメモリ3に保存しなおす。
【0012】
信号処理回路1は、マイコン2の制御に従って、入力された映像信号を例えばAD変換およびスクリーン8の解像度に応じて拡大縮小変換して、光学エンジン7を駆動する駆動信号を発生する。また、信号処理回路1は、ランプ電源5を駆動する制御信号を発生する。
【0013】
ランプ電源制御回路4は、ランプ点灯時間に応じてランプ電源5(ランプ電源5が発生するランプ駆動電流の波形)を制御する。
【0014】
ランプ電源5は、信号処理回路1からの制御信号によって駆動され、ランプ電源制御回路4による制御に従って、ランプ駆動電流(ランプ6を駆動する電流)を発生する。
【0015】
ランプ6は、交流点灯式の放電ランプ(交流ランプ)である。このランプ6の点灯に関しては、ランプ電源5から供給されるランプ駆動電流の波形によって制御される。
【0016】
光学エンジン7は、例えばDMD(Digital Micromirror Device)チップを含み、信号処理回路1からの駆動信号に従って上記DMDが駆動されることによって、ランプ6を光源として映像信号をスクリーン8上に投影する。
【0017】
図2および図3は本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、図2はランプ駆動電流の波形を示す図、図3はランプ6の電極の状態を示す図、図4はランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。これら図2から図4までを用いて、実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作について以下に説明する。
【0018】
この実施の形態1では、ランプ電源制御回路4は、図2に示すように、ランプ電源5においてランプ駆動電流に重畳されるパルスのオン・オフを切り換え制御できるようになっている。
【0019】
パルスオフの場合には、図2(A)に示すような交流電流波形をランプ駆動電流としてランプ電源5からランプ6に供給され、ランプ6を点灯させる。また、パルスオンの場合には、図2(B)に示すようなパルスを重畳した交流電流波形をランプ駆動電流としてランプ電源5からランプ6に供給し、ランプ6を点灯させる。
【0020】
ランプ6の電極の初期状態は、図3(A)に示すような形状になっており、電極間の最短距離においてランプ6の放電がなされる。しかし、交流ランプの場合には、ランプに流れる電流波形の極性が+−と変化し、電流の極性が変化するときにランプが一瞬オフするので、これに起因して、ランプ6の電極の状態は点灯時間とともに変化する。
【0021】
図2(A)のパルスオフの場合(パルスオフで点灯し続けた場合)には、ランプ6に流れる電流の極性変化によってランプ6が一瞬オフしたときにランプ6の電極の温度が冷える。このため、ランプ6の点灯時間が長くなると電極が劣化し、図3(B)に示すような形状に変化する。
【0022】
この図3(B)のように電極が劣化した場合には、ランプ電極間の最短距離となるポイントが1点にならないため、放電ポイントが一定にならず、時間とともに放電ポイントが変化する。このように放電ポイントが変化すると、フラッタ現象(ランプのパカツキ)が発生する。
【0023】
これに対し、図2(B)のパルスオンの場合(パルスオンで点灯し続けた場合)には、ランプ6に流れる電流の極性変化の直前にランプ駆動電流に付加されたパルスによって電極の温度を上げてから、電流の極性変化によってランプ6が一瞬オフする。このようにパルスによって電極の温度を上げることによって、ランプ6のオフ時の温度低下を抑えることができるので、点灯による電極の経時劣化が少なくなり、図3(C)に示すような形状に変化する。
【0024】
この図3(C)のように電極が変化した場合には、ランプ電極間の最短距離が変化せず、放電ポイントが一定になるので、フラッタ現象は発生しない。
【0025】
しかしながら、図2(B)に示す駆動電流波形でランプ6を点灯し続けた場合には、図2(A)に示す駆動電流波形でランプ6を点灯し続けた場合よりもランプ6の寿命が短くなる。
【0026】
このように、ランプ駆動電流のパルスをオフした状態でランプ6を長時間点灯した場合には、ランプ6のフラッタ現象が発生するが、ランプ寿命は長くなる。これに対して、ランプ駆動電流のパルスをオンした状態でランプ6を長時間点灯した場合には、ランプ6のフラッタ現象は発生しないが、ランプ寿命が短くなる。
【0027】
そこで、この実施の形態1では、図4に示すようにランプ駆動電流の波形においてパルスをオンする期間とオフする期間とが一定時間ごとに切り換えるように、ランプ電源制御回路4によってランプ電源5を制御する。
【0028】
例えば、未使用のランプが投射型映像表示装置に装着された時点で、ランプ電源制御回路4内のランプタイマ値をリセットすると、ランプ電源制御回路4では、最初の10時間は、図2(B)に示すようにランプ駆動電流にパルスを重畳するように(パルスをオンに)制御する。これに続く10時間では、図2(A)に示すようにランプ駆動電流にパルスを重畳しないように(パルスをオフに)制御する。以下、図4に示すように、ランプ電源制御回路4内のランプタイマが10時間カウントするごとにパルスのオン・オフを交互に繰り返すように制御する。
【0029】
このように、ランプ駆動電流においてのパルスのオン・オフを一定時間ごとに繰り返すことにより、ランプ6の電極が点灯時間の経過によって図3(B)と図3(C)の中間の形状である図3(D)に示すような形状に変化するように、ランプ電源5を制御することが可能になる。この図3(D)のように電極が変化した場合には、図3(C)の場合と同様に、ランプ電極間の最短距離が変化せず、放電ポイントが一定になるので、フラッタ現象は発生しない。
【0030】
また、ランプ駆動電流のパルスのオン・オフを一定時間ごとに繰り返すことにより、ランプ寿命は、ランプ駆動電流のパルスをオンしたままでランプ6を点灯し続ける場合よりも長くなる。
【0031】
このように実施の形態1によれば、ランプ駆動電流においてのパルスのオン・オフを一定時間ごとに切り換えることにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプの寿命を長くすることができる。
【0032】
なお、上記実施の形態1では、ランプ駆動電流においてのパルスのオン・オフの一定時間ごとの切り換え制御において、パルスオンの時間とパルスオフの時間を同じにしていたが、これらの時間を互いに異なる時間にすることも可能である。例えば、パルスオンの時間を20時間、パルスオフの時間を10時間として、オンの時間とオフの時間を互いに異なる間隔にすることも可能である。
【0033】
また、ランプ6の電極は、一度図3(D)に示すように形成されると、ランプ駆動電流のパルスをオフしても、図3(B)に示すような電極劣化に変化するまでに時間がかかる。このため、図5に示すように、ランプ点灯時間があらかじめ設定された時間を経過した後は経過する前よりもパルスオフの時間を長くするするように制御することも可能である。あるいは、ランプ点灯時間が上記設定された時間を経過した後は経過する前よりもパルスオンの時間を短くするするように制御することも可能である。上記実施の形態1では、パルスオンとパルスオフを一定時間ごとに切り換えていたが、このように、上記設定された時間に前後でパルスオン・オフの期間を変更することにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプ寿命をさらに延ばすことができる。
【0034】
また、ランプ6の電極は、一度図3(C)に示すように形成されると、ランプ駆動電流のパルスをオフしても、ランプ電極が劣化するまでに要する時間が長くなる。このため、図6に示すように、ランプ点灯時間があらかじめ設定された時間に到達するまではパルスをオンし、ランプ点灯時間上記設定された時間に到達した後はパルスをオフするように制御することも可能である。これにより、ランプ電源5の制御が簡単になり、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプ寿命を延ばすことができる。
【0035】
実施の形態2.
以下に説明する実施の形態2の放電ランプ駆動装置は、放電ランプに供給するランプ駆動電流に重畳するパルスの電流レベルを、ランプ点灯時間に応じて切り換えることを特徴とする。
【0036】
上記実施の形態1では、上記パルスのオン・オフを切り換え制御したが、以下の実施の形態2のように、ランプ駆動電流のパルスのレベルを切り換え制御することによっても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0037】
この実施の形態2の放電ランプ駆動装置を適用した投射型映像表示装置の構成は、上記実施の形態1の放電ランプ駆動装置を適用した投射型映像表示装置(図1参照)と同様である。
【0038】
図7および図8は本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、図7はランプ駆動電流の波形を示す図、図8はランプ駆動電流に重畳するパルスのレベルの切り換えタイミングを示す図である。これら図7および図8を用いて、実施の形態2の放電ランプ駆動装置の制御動作について以下に説明する。
【0039】
この実施の形態2では、ランプ電源制御回路4は、図7に示すように、ランプ電源5においてランプ駆動電流に重畳されるパルスのレベルを、レベル1,レベル2,レベル3の3段階に切り換え制御できるようになっている。
【0040】
図7において、パルスレベル3は、上記実施の形態1においての図2(B)のパルスと同じパルス波高のレベルである。また、パルスレベル1は、上記実施の形態1においての図2(A)と同じパルス波形のレベル(パルスオフのレベル)である。また、パルスレベル2は、パルス波高がパルスレベル3の半分になるレベルである。
【0041】
交流ランプの場合には、ランプに流れる電流波形の極性が+−と変化し、電流の極性が変化するときにランプが一瞬オフするので、これに起因して、ランプ6の電極の状態は点灯時間とともに変化する。
【0042】
図7のレベル1に示すようにランプ駆動電流波形上にパルスがない場合(レベル1で点灯し続けたした場合)には、電流の極性変化によるランプ6のオフ時に電極の温度が冷えることにより、図3(B)に示すように点灯時間の経過による電極の劣化が起こる。
【0043】
また、図7のレベル3の場合(レベル3で点灯し続けた場合)には、ランプ駆動電流の極性変化の直前にパルスによって電流を増やして電極の温度を上げてからランプ6が一瞬オフするので、オフ時の電極の温度低下を抑えることができ、図3(C)に示すように点灯時間の経過による電極の劣化は少なく、ランプ6のフラッタ現象は発生しない。
【0044】
これに対して、図7のレベル2の場合(レベル2で点灯し続けた場合)には、ランプ駆動電流に対するパルス波高が十分でなく、ランプ駆動電流の極性変化時に電極の温度が十分に上昇していないため、電極の劣化が起こる。しかしながら、レベル1の場合と比較すれば、電極が劣化してフラッタが発生するまでに要する時間は長くなる。また、レベル3と比較すれば、ランプ寿命が長くなる。
【0045】
そこで、この実施の形態2では、図8に示すようにランプ駆動電流の波形においてパルスレベル3の期間とパルスレベル2の期間とを一定時間ごとに切り換えるように、ランプ電源制御回路4によってランプ電源5を制御する。
【0046】
例えば、未使用のランプが投射型映像表示装置に装着された時点で、ランプ電源制御回路4内のランプタイマ値をリセットすると、ランプ電源制御回路4では、最初の10時間は、パルスのレベルが図7のレベル3になるように制御する。これに続く20時間では、パルスのレベルが図7のレベル2になるように制御する。以下、図8に示すように、レベル3とレベル2のパルスレベルを交互に繰り返すように制御する。
【0047】
このように、ランプ駆動電流においてのパルスのレベルを一定時間ごと変更することにより、ランプ6の電極が点灯時間に経過によって図3(B)と図3(C)の中間の形状である図3(D)に示すような形状に変化するように、ランプ電源5を制御することが可能になる。この図3(D)のように電極が変化した場合には、図3(C)の場合と同様に、ランプ電極間の最短距離が変化せず、放電ポイントが一定になるので、フラッタ現象は発生しない。また、図3(D)のように電極が変化するまでにおいて、図8の場合はランプ駆動電流に重畳するパルスが完全にオフされる期間がないので、ランプ6のフラッタ現象が発生しにくい。
【0048】
また、ランプ駆動電流においてのパルスのレベルを一定時間ごと変更することにより、ランプ寿命は、ランプ駆動電流のパルスをオンしたままでランプ6を点灯し続ける場合よりも長くなる。
【0049】
このように実施の形態2によれば、ランプ駆動電流においてのパルスのレベルを一定時間ごとに切り換えることにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプの寿命を長くすることができる。
【0050】
なお、上記実施の形態2では、パルスのレベルをレベル2とレベル3の2段階に切り換え制御していたが、図9に示すように、パルスを完全にオフするレベル1を含め、パルスのレベルを3段階に切り換え制御することも可能である。さらに、パルスのレベルをn段階(nは2以上の任意の整数)に切り換え制御することも可能である。また、上記実施の形態2では、パルス波高を変更することによって、パルスレベルを変更したが、パルス幅を変更することによっても、あるいはパルス波高およびパルス幅をともに変更することによっても、パルスレベルを変更できる。また、それぞれのレベルを保持する時間は任意の時間に設定可能である。
【0051】
また、ランプ6の電極は、一度図3(D)に示すように形成されると、パルスをオフしても、図3(B)に示すような電極劣化に変化するまでに時間がかかる。このため、図10に示すように、ランプ点灯時間があらかじめ設定された時間を経過した後は経過する前よりもレベル2(レベル2とレベル3の内の低いレベル)の期間を長くするように制御することも可能である。あるいは、ランプ点灯時間が上記設定された時間を経過した後は経過する前よりもレベル3(レベル2とレベル3の内の高いレベル)の期間を短くするように制御することも可能である。これにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプ寿命をさらに延ばすことができる。
【0052】
実施の形態3.
以下に説明する実施の形態3の放電ランプ駆動装置は、放電ランプに供給するランプ駆動電流に重畳するパルスを、放電ランプの電極間の電圧(管電圧)に応じてオン・オフすることを特徴とするものである。
【0053】
上記実施の形態1では、ランプ点灯時間に応じてパルスオン・オフを切り換え制御していたが、以下の実施の形態3のように、ランプ電極間の電圧(管電圧)に応じてパルスオン・オフを切り換え制御しても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0054】
図11は本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置を適用した投射型映像表示装置のブロック構成図であり、図1と同じものには同じ符号を付してある。この図11の投射型映像表示装置は、信号処理回路1と、マイコン2と、メモリ3と、ランプ電源制御回路10と、ランプ電源5と、ランプ6と、光学エンジン7と、スクリーン8と、管電圧測定回路11とを備えている。
【0055】
このように、図11の投射型映像表示装置は、図1の投射型映像表示装置において、管電圧測定回路11を設け、ランプ電源制御回路4をランプ電源制御回路10としたものである。
【0056】
管電圧測定回路11は、ランプ電源5においてランプ6の電極間の電圧(管電圧)を観測し、その観測結果をランプ電源制御回路10に出力する。
【0057】
ランプ電源制御回路10は、管電圧測定回路11で観測された管電圧に応じてランプ電源5(ランプ電源5が発生するランプ駆動電流の波形)を制御する。
【0058】
図12および図13は本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、図12はランプ点灯時間に対するランプ管電圧の特性を示す図、図13はランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。これら図12および図13を用いて、実施の形態3の放電ランプ駆動装置の制御動作について以下に説明する。
【0059】
通常、ランプ管電圧は、図12に示すように、図3(A)のようなランプ電極の初期状態から図3(C)のようなランプ電極の形成がなされるまではランプ点灯時間の経過とともに上昇し、上記ランプ電極の形成がなされ後は、その上昇カーブが緩やかになる。
【0060】
この実施の形態3では、ランプ電源制御回路10は、図13に示すように、管電圧測定回路11で観測された管電圧が、ランプ初期状態の電圧から、あらかじめ設定された図12に示すスレッショルド電圧A(管電圧の上昇カーブが緩やかな特性に変化する電圧)に到達するまでは、図2(B)のパルスオンにランプ電源5を制御し、上記観測された管電圧が、上記電圧Aに到達した後は、図2(A)のパルスオフにランプ電源5を制御する。
【0061】
ここで、ランプ管電圧が上記電圧Aまで到達した時点で、図3(C)に示すようにランプ6の電極が形成されたと判断することができる。一度このようなランプの電極形成がなされると、ランプ駆動電流においてのパルスをオフしても、ランプ6の電極が劣化してフラッタが発生するまでに要する時間は長くなる。従って、ランプ管電圧が電圧Aに上昇するまでは、ランプ駆動電流においてのパルスをオンすることによりランプ6のフラッタ現象を抑制する必要があるが、管電圧が電圧Aに上昇した後は、ランプ駆動電流においてのパルスをオフしても、ランプ6のフラッタ現象が発生しない。
【0062】
このように実施の形態3によれば、管電圧を測定し、この管電圧がスレショルド電圧A以上になったら、ランプ駆動電流においてのパルスをオンからオフに切り換えることにより、ランプ6のフラッタ現象の発生を抑え、かつランプ寿命を長くすることができる。
【0063】
さらに、管電圧によってランプ6の電極の形成状態を判断することにより、パルスのオン・オフの切り換えタイミングの精度が上がり、初期状態でのランプの電極劣化を防ぐことができるので、ランプ寿命をさらに長くすることができる。
【0064】
なお、上記実施の形態3では、管電圧が図12のスレッショルド電圧Aになった時点でパルスのオン・オフを切り換えていたが、図14に示すように、管電圧が上記電圧Aに到達するまでは、一定時間ごとにパルスのオン・オフを繰り返すように制御し、管電圧が上記電圧Aに到達した後は、パルスをオフにするように制御することも可能である。このように、管電圧が電圧A以下の場合に一定時間ごとにパルスのオン・オフを繰り返すことにより、管電圧が上記電圧Aに到達するまでの時間が長くなるので、ランプ寿命をさらに長くすることができる。
【0065】
また、図15に示すように、管電圧が図12の電圧A以下の場合には、一定時間ごとにパルスのオン・オフを繰り返すように制御し、管電圧が図12の電圧A以上であらかじめ設定された電圧B以下の場合には、パルスオフの期間が上記電圧A以下の場合よりも長くなるように、あるいはパルスオフの期間が上記電圧A以下の場合よりも短くなるように制御し、管電圧が上記電圧B以上の場合は、パルスをオフにするように制御することも可能である。このように、管電圧がA−Bの間もパルスのオン・オフ切り換え制御がなされるので、電極劣化によるランプのフラッタ現象がさらに発生しにくくなる。
【0066】
また、上記実施の形態3では、管電圧の値に応じてパルスのオン・オフを切り換え制御していたが、図7に示すように管電圧の値に応じてパルスのレベルを切り換え制御することも可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、放電ランプのフラッタ現象の発生を抑制し、かつランプ寿命を長くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置を適用した放電ランプ装置のブロック構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流の波形を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプの電極の状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置の他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
。
【図6】本発明の実施の形態1の放電ランプ駆動装置のさらに他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流の波形を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのレベルの切り換えタイミングを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置の他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのレベルの切り換えタイミングを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態2の放電ランプ駆動装置のさらに他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのレベルの切り換えタイミングを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置を適用した放電ランプ装置のブロック構成図である。
【図12】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ点灯時間に対する管電圧の特性を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置の他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態3の放電ランプ駆動装置のさらに他の制御動作を説明する図であって、ランプ駆動電流に重畳するパルスのオン・オフの切り換えタイミングを示す図である。
【符号の説明】
1 信号処理回路、 2 マイコン、 3 メモリ、 4 ランプ電源制御回路、 5 ランプ電源、 6 ランプ、 7 光学エンジン、 8 スクリーン。
Claims (12)
- 放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記駆動電流にパルスを重畳するパルスオンと前記駆動電流にパルスを重畳しないパルスオフとを、前記放電ランプの点灯時間に応じて切り換え制御する制御手段を備えたことを特徴とする放電ランプ駆動装置。 - 前記制御手段は、前記パルスオンの期間と前記パルスオフの期間とが一定時間間隔で交互に繰り返すように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の放電ランプ駆動装置。 - 前記制御手段は、前記放電ランプの点灯時間があらかじめ設定された時間を経過した後は、前記パルスオフの期間が前記設定された時間を経過する前よりも長くなるように、あるいは前記パルスオンの期間が前記設定された時間を経過する前よりも短くなるように制御することを特徴とする請求項1記載の放電ランプ駆動装置。
- 前記制御手段は、
前記放電ランプの点灯時間があらかじめ設定された時間を経過するまではパルスオンに制御し、
前記点灯時間が前記設定された時間を経過した後はパルスオフに制御する
ことを特徴とする請求項1記載の放電ランプ駆動装置。 - 放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記駆動電流に重畳するパルスのレベル(パルス波高または/およびパルス幅)を、前記放電ランプの点灯時間に応じてn(nは2以上の整数)段階に切り換え制御する制御手段を備えたことを特徴とする放電ランプ駆動装置。 - 前記制御手段は、前記n段階のパルスレベルが一定時間間隔でサイクリックに繰り返すように制御することを特徴とする請求項5記載の放電ランプ駆動装置。
- 前記制御手段は、前記放電ランプの点灯時間があらかじめ設定された時間を経過した後は、前記n段階のレベルの内に最大のものを除いたいずれかのレベルの期間が前記設定された時間を経過する前よりも長くなるように制御することを特徴とする請求項5記載の放電ランプ駆動装置。
- 放電ランプに駆動電流を供給して前記放電ランプを点灯駆動する放電ランプ駆動装置において、
前記放電ランプの電極間の電圧(管電圧)を測定する測定手段と、
前記駆動電流にパルスを重畳するパルスオンと前記駆動電流にパルスを重畳しないパルスオフとを、前記管電圧に応じて切り換え制御する制御手段と
を備えた
ことを特徴とする放電ランプ駆動装置。 - 前記制御手段は、
前記管電圧があらかじめ設定された電圧以下の場合は、前記パルスオンに制御し、
前記管電圧が前記設定された電圧以上の場合は、前記パルスオフに制御する
ことを特徴とする請求項8記載の放電ランプ駆動装置。 - 前記制御手段は、
前記管電圧があらかじめ設定された電圧以下の場合は、前記パルスオンの期間と前記パルスオフの期間とが一定時間間隔で交互に繰り返すように制御し、
前記管電圧が前記設定された電圧以上の場合は、前記パルスオフに制御する
ことを特徴とする請求項8記載の放電ランプ駆動装置。 - 前記制御手段は、
前記管電圧があらかじめ設定された第1の電圧以下の場合は、前記パルスオンの期間と前記パルスオフの期間とが一定時間間隔で交互に繰り返すように制御し
前記管電圧が前記第1の電圧以上であってあらかじめ設定された第2の電圧以下の場合は、前記第1の電圧以下の場合よりも前記パルスオフの期間が長くなるように、あるいは前記第1の電圧以下の場合よりも前記パルスオンの期間が短くなるように制御し、
前記管電圧が前記第2の電圧以上の場合は、前記パルスオフに制御する
ことを特徴とする請求項8記載の放電ランプ駆動装置。 - 放電ランプと、
この放電ランプに駆動電流を供給して点灯駆動する請求項1から11までのいずれかに記載の放電ランプ駆動装置と
を備えた
ことを特徴とする投射型映像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003135602A JP2004342388A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 放電ランプ駆動装置および投射型映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003135602A JP2004342388A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 放電ランプ駆動装置および投射型映像表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004342388A true JP2004342388A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33525815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003135602A Pending JP2004342388A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | 放電ランプ駆動装置および投射型映像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004342388A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007047234A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Phoenix Denki Kk | 直流点灯の高圧放電灯による投射型システム |
JP2007279366A (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-25 | Sharp Corp | プロジェクタ |
JP2010055829A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Panasonic Electric Works Co Ltd | メタルハライドランプ点灯装置およびそれを用いた前照灯、車両 |
JP2010055828A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 放電灯点灯装置及びそれを用いた前照灯並びに車両 |
US7923940B2 (en) | 2006-02-10 | 2011-04-12 | Seiko Epson Corporation | Discharge lamp lighting device and projector |
-
2003
- 2003-05-14 JP JP2003135602A patent/JP2004342388A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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