JP2004341939A - エディタプログラム、エデット方法、エディタ装置および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザがエディタ機能を設定できるユーザインターフェースを持つエディタプログラム、エデット方法、エディタ装置およびその記憶媒体を提供することを目的とする。
【解決手段】予めユーザにより入力された編集対象となる第1の文字列と、その文字列に続いて記述される第2の文字列とを取得して記憶しておき、ユーザが編集作業中に入力した文字を取得して得られた文字列が第1の文字列であるとき、記憶してある第2の文字列を編集文書に出力するよう構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】予めユーザにより入力された編集対象となる第1の文字列と、その文字列に続いて記述される第2の文字列とを取得して記憶しておき、ユーザが編集作業中に入力した文字を取得して得られた文字列が第1の文字列であるとき、記憶してある第2の文字列を編集文書に出力するよう構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプログラムの作成やHTML等の構造化文書の作成を支援するエディタであって、より詳細にはユーザが編集内容を設定できるユーザインターフェースを持ったエディタに関する。
【0002】
【従来の技術】
プログラムのソースコード作成段階で、編集作業を支援するエディタについては幾つかの提案がなされている。
例えば、オープンとクローズのように相対する関数のペアを編集画面上に表示し、編集中のソースコードにドラッグすることによりペアの関数の一方を取り込むと共に、対応する他方の関数を入力忘れを防止するため表示している関数の色を変えて表示する方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、プログラム作成の作業中にソースコードの部分的なブロックに対する文法チェックを行い、文法上の誤りがあると自動で修正できるものは修正すると共に、入力中に省略された文字を判断して既に宣言した変数名や関数名をフルネームに置き換える技術が提案されている(特許文献2参照)。 また、ソースコードに関数名を入力すると、その関数が引数を必要とするとき入力した関数名の下の行に引数をヒントとして表示し、ユーザは表示された引数を参照しながら引数を入力することも行われている(非特許文献1)。
【0004】
上記に示したエディタは、いずれも入力作業を効率化したり、文法上の誤りをソースコードの入力時に発見して入力からコンパイルまでの効率化を図るもの、あるいは入力ミスの低減を図るものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−110199号公報(第2頁、図2)
【0006】
【特許文献2】
特開平10−254688号公報(第2頁、図1)
【0007】
【非特許文献1】
新居雅行著、「Visual Basic for Access97 完全制覇」、日経BP社、1998、P104
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記に示したように、従来のエディタは編集作業において文法チェックを含めた入力作業の効率化にある。しかしながら、これらのエディタの機能はエディタの仕様として定められた機能をユーザが用いているものであって、その機能をユーザがカストマイズできるものではなかった。例えば、HTMLドキュメントの編集において<TABLE>属性を使用する場合、<TABLE>と入力するとエディタが<TR>と</TR>を自動挿入し、その間を4文字文インデントして記述できるようにする、と言った機能をユーザが望んでもエディタがそのような仕様になっていなければユーザが4文字分のインデントを含めて入力するしかない。
【0009】
本発明は上記の問題を解決するために、エディタにユーザインターフェースを設け、ここでユーザが設定した書式でテキストを編集文書に挿入するエディタの提供にある。本発明によりユーザの好みで自動編集ができ、ソースコードの作成やテキスト文書の作成の効率化が図れる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の原理を図1を用いて説明する。本発明は、編集情報設定手段1および編集実行手段2から構成する。
編集情報設定手段1は、ユーザがエディタの編集内容を予め設定するもので、ユーザから指定された第1の文字列と第2の文字列とを取り込み、第1の文字列に第2の文字列を対応させて記憶するものである。ここで第1の文字列は、編集対象の文字列で、例えば引数を必要とする関数名などである。第2の文字列は、この編集対象の文字列に続いて記述される文字列で、例えば引数の書式の記述である。この第2の文字列は、編集実行手段2において、編集文書に自動挿入される。
【0011】
編集実行手段2は、編集作業中の文字列に対してユーザが設定した文字列を自動挿入するもので、より詳細にはユーザが入力した第3の文字列を取り込み、その文字列と等しい文字列を編集情報設定手段1で記憶した第1の文字列から抽出し、この第1の文字列に対応付けられた第2の文字列を編集文書に出力する。第3の文字列は、例えばプログラミング中であれば入力されたソースコードの文字列であり、この文字列が編集対象の文字列であれば(即ち、第3の文字列が第1の文字列に等しければ)、編集対象の文字列に続く文字列(即ち、第2の文字列)を出力するものである。
【0012】
以上の構成により、ユーザが予め編集対象の文字列を設定しておけば、編集中に編集対象の文字列が現れるとユーザが指定した文字列を自動的に挿入するプログラムの提供できる。これにより、ユーザが自身のスタイルに合わせた形で自動挿入ができ、編集作業の効率化が図れる。
第2の発明の原理は、第1の発明で編集文書中に出力(編集文書からは挿入されることになる)する文字列に対して指定されたインデントとカレットを反映して出力するものである。インデントは、プログラムの内容を分かりやすくするための文字下げであり、一般にプログラムのブロックをまとめてインデント付けすることが行われる。ユーザは第2の文字列に対してそのインデント幅を指定できる。また、カレットは文字入力位置を示す記号で、第2の文字列を出力した直後の入力位置をユーザが設定できるものである。これにより、本エディタプログラムにより挿入された文字列を見やすく表示できると共に、文字挿入後の次に入力すべき位置を設定できる。
【0013】
第3の発明の原理は、第1の発明におけるエデット方法である。本発明によりユーザが自身のスタイルに合わせた形で自動挿入が可能なエデット方法の提供ができる。
第4の発明の原理は、第1の発明におけるエディタ装置である。本発明によりユーザが自身のスタイルに合わせた形で自動挿入が可能なエディタ装置の提供ができる。
【0014】
第5の発明の原理は、第1の発明における記録媒体である。本発明によりユーザが自身のスタイルに合わせた形で自動挿入が可能なプログラムの記録媒体の提供ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明を用いた実施形態を図2〜図7により説明をする。図2は本発明の一実施形態に係わるスクリーンエディタの全体構成図である。同図に示すスクリーンエディタは、本体10と入力装置21、表示装置22および識別子情報23、構成文字情報24を記憶した外部記憶装置で構成する。
【0016】
入力装置21はキーボード等の入力装置で、ユーザからプログラムの起動を指示したりソースコードの入力を行う。
表示装置22はCRTや液晶ディスプレイ等で編集情報の設定画面や、ソースコードや構造化文書等の編集画面の表示を行うものである。
編集バッファ11は、プログラムのソースコードを編集するためのバッファであり、編集バッファ中の各行の文字位置を管理する。入力装置21から入力されたデータはこの編集バッファ11に読み込まれ、また表示装置22は編集バッファ11のデータを反映して表示される。
【0017】
編集情報設定部12と編集実行部13はスクリーンエディタのプログラムで図示しない主記憶上に展開されているものとする。編集情報を設定するためにユーザが編集情報設定部12の起動を行うと、例えば図3に示す編集情報設定画面を表示装置22の画面上に表示する。この編集情報設定画面がスクリーンエディタに対するユーザインターフェースで、ユーザはこの画面を用いて編集対象とする文字列やそれに続いて記述される文字列、インデントを入力装置21から入力する。図3(a)の「識別子」欄には、編集対象となる文字列(即ち、第1の文字列)を指定する。ここでは、プログラム言語Visual C++の「switch」コマンドを編集対象の文字列として入力した例を示している。「出力テキスト」欄には、「switch」に続いて記述される文字列(即ち、第2の文字列)を入力する。ここでは、「(variable)・・・・」の文字列を入力しており、その部分を同図(b)に示す。 図3(a)の「出力テキスト」欄の下にある「ブロック中のインデント幅」は、「出力テキスト」欄に入力した文字列の中にブロックが存在する場合に、編集画面に出力したとき指定されたインデント幅で文字下げを行って表示する(実際には、編集バッファにエディタから出力するとき、インデント分の空白文字が出力されることになる)。ここでは、ブロック内の文字列の開始を4文字分インデントするよう設定している。
【0018】
同様に「カレット設定」とその右の「ON/OFF」ボタンは、カレットの設定に用いる。図3(b)においてカレットが設定された位置は、「variable」の先頭文字「v」の網かけ表示された位置である。「ON/OFF」ボタンを押した状態で、この位置にカーソルを持ってきてキーボードの入力キーを押下することにより設定される。
【0019】
図3(a)の右画面にある「構成文字タイプ名」欄は、その下の欄の「使用可能文字」および「区切り文字」のセットの名称である。ユーザが参照ボタンを押下して既に登録済の「構成文字タイプ名」を選択すれば、「使用可能文字」および「区切り文字」のセットが呼び出される。「構成文字タイプ名」欄を空欄にして、「使用可能文字」および「区切り文字」に入力を行うと新規に登録されたものとして「構成文字タイプ名」が付けられる。ここでは、ユーザが既存の「タイプB」を選択してその「使用可能文字」および「区切り文字」のセットが表示されているものとする。「使用可能文字」欄は、編集対象文字で使用できる文字であり、図3(a)では英小文字24文字および数字10文字の使用ができる。さらに、「区切り文字」欄は、ユーザが編集中の文字列を取り込む場合に編集対象となる文字の区切りを認識する文字で、ここではタブ(”¥t”)と半角空白(” ”)が区切り文字として使用されることを示している。
【0020】
上記に示したように編集情報設定部12で設定された情報は、それぞれ識別子情報23と構成文字情報24に格納される。即ち、識別子情報23は図3(a)の左画面の情報を記憶するもので、そのデータ構造例を図4に示す。各レコードは、「識別子」、「出力テキスト」、「インデント幅」、「カレット位置」、「構成文字タイプ名」のフィールドから構成される。「識別子」フィールドは、編集対象となる文字列(第1の文字列)である。「出力テキスト」フィールドは、編集対象となる文字列(識別子)に続いて記述される文字列(スクリーンエディタから出力され編集文書に挿入される文字列である第2の文字列)、「インデント幅」フィールドは出力テキストの文字列の中のブロックに対する文字下げを行う値を文字数で示すもの、「カレット位置」フィールドはスクリーンエディタが文字出力を行った直後の文字入力位置を示す位置を出力テキストの先頭から文字数で位置で示すものである。「構成文字タイプ名」は、後述する「使用可能文字」と「区切り文字」のセットの情報の名称である。図4の最初のレコードは、識別子が「for」でその出力テキストは「(;;)[改行]、{[改行]、}[改行]」であり、ブロック内のインデント幅は「2」文字分の文字下げし、カレットの位置は「2」文字目の位置、構成文字型は「タイプA」を指定していることを示している。
【0021】
構成文字情報24は図3(a)の右画面の情報を記憶するもので、そのデータ構造例を図5に示す。各レコードは「構成文字タイプ名」、「使用可能文字」および「区切り文字」のフィールドから構成している。「構成文字型名」フィールドは、ユーザが指定した使用可能文字と区切り文字の種類によってタイプAから順番に付けられた名前で、「使用可能文字」は、編集対象となる文字種を指定するものである。「区切り文字」は、編集対象の文字列を認識する処理のトリガーとなる文字種である。
【0022】
編集実行部13は、ユーザが編集中の文字列を判断して、その文字列が編集情報設定部12で設定した識別子と同一であれば、その識別子に対応したテキストをインデントを踏まえて編集文書に出力(挿入)し、さらにカレットを挿入した文字の指定された位置に設定するものである。図6はその例を示すもので、図6(a)においてユーザが3行目の「switch」を入力し、続いて区切り文字である「半角空白」を入力したとき、スクリーンエディタは同図(b)に示すように「switch」に引き続き設定されたテキスト「(variable)・・・・」を3行目から9行目にかけてインデントを反映しながら出力している。さらに、次の入力位置であるカレットを3文字目に設定している。
【0023】
次に編集実行部13のフローを図7により説明する。編集実行部13は取り込んだ文字列を一時格納する「string」と称するバッファを持つこととし、ユーザから使用する構成文字型名が指定されているものとする(ここでは、タイプBを指定)。まず、バッファ「string」をリセット(クリアにする)しておき、ユーザが入力した文字「T」を一字読み取り、その入力文字「T」が識別情報を構成する文字かどうかを構成文字情報24を参照して判断する。入力文字「T」が識別情報を構成する文字でなければバッファ「string」をリセットし、再度ユーザから入力される文字「T」を取得する。「T」が構成文字であり、区切り文字でなければバッファ「string」に「T」が格納される。即ち、入力文字が識別情報として構成し得る文字であると判断した後、「T」に区切り文字が現れるまでバッファ「string」に入力文字が順次格納されることになる。(S11〜S16)。
【0024】
区切り文字が現れた段階で識別子情報23から1レコード読み込み、読み込んだレコードがEOF(End Of File)でなければ「識別子」フィールドの文字列とバッファ「string」の文字列とを比較し、等しければ「出力テキスト」フィールドの文字列を編集バッファに出力する。このとき、出力テキストのブロック内の文字は「インデント幅」フィールドの設定値分の空白文字コードを挿入して出力する。また、「カレット位置」フィールドの値も編集バッファに送られ、編集画面上ではカレット位置を反映して表示される。「識別子」フィールドの文字列とバッファ「string」の文字列が異なるときは、識別子情報23の次のレコードを読み込んで順次同様の比較を行うが、識別子情報23の最後のレコードまで比較しても文字列が一致しなかったときは、編集対象の文字列ではなかったということであり、なんらの処理を行うことなく終了する。(S17〜S20)。
【0025】
図7の一連の処理(ステップS11〜S20の処理)は、続いてユーザが文字入力を行うと、この処理を繰り返すことになる。
上記実施形態の例では、ユーザが「出力テキスト」欄に文字入力を最初から行ったが、エディタ側で「出力テキスト」欄に標準スタイルの文字列を提示してそれをユーザに修正させてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本願発明のエディタによりユーザの設定通りにテキストを自動挿入でき、ユーザは自分のスタイルでソースコードの作成や構造化テキストの作成が行えるので編集効率の向上が図れる。また、インデント構造まで設定できるので、自動挿入された記述は見やすいものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】実施形態の全体構成図である。
【図3】編集情報設定画面例である。
【図4】識別子情報のデータ構造例である
【図5】構成文字情報のデータ構造例である。
【図6】編集例である。
【図7】編集実行部の処理フロー例
【符号の説明】
1:編集情報設定手段
2:編集実行手段
10:本体
11:編集バッファ
12:編集情報設定部
13:編集実行部
21:入力装置
22:表示装置
23:識別子情報
24:構成文字情報
【発明の属する技術分野】
本発明はプログラムの作成やHTML等の構造化文書の作成を支援するエディタであって、より詳細にはユーザが編集内容を設定できるユーザインターフェースを持ったエディタに関する。
【0002】
【従来の技術】
プログラムのソースコード作成段階で、編集作業を支援するエディタについては幾つかの提案がなされている。
例えば、オープンとクローズのように相対する関数のペアを編集画面上に表示し、編集中のソースコードにドラッグすることによりペアの関数の一方を取り込むと共に、対応する他方の関数を入力忘れを防止するため表示している関数の色を変えて表示する方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、プログラム作成の作業中にソースコードの部分的なブロックに対する文法チェックを行い、文法上の誤りがあると自動で修正できるものは修正すると共に、入力中に省略された文字を判断して既に宣言した変数名や関数名をフルネームに置き換える技術が提案されている(特許文献2参照)。 また、ソースコードに関数名を入力すると、その関数が引数を必要とするとき入力した関数名の下の行に引数をヒントとして表示し、ユーザは表示された引数を参照しながら引数を入力することも行われている(非特許文献1)。
【0004】
上記に示したエディタは、いずれも入力作業を効率化したり、文法上の誤りをソースコードの入力時に発見して入力からコンパイルまでの効率化を図るもの、あるいは入力ミスの低減を図るものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−110199号公報(第2頁、図2)
【0006】
【特許文献2】
特開平10−254688号公報(第2頁、図1)
【0007】
【非特許文献1】
新居雅行著、「Visual Basic for Access97 完全制覇」、日経BP社、1998、P104
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記に示したように、従来のエディタは編集作業において文法チェックを含めた入力作業の効率化にある。しかしながら、これらのエディタの機能はエディタの仕様として定められた機能をユーザが用いているものであって、その機能をユーザがカストマイズできるものではなかった。例えば、HTMLドキュメントの編集において<TABLE>属性を使用する場合、<TABLE>と入力するとエディタが<TR>と</TR>を自動挿入し、その間を4文字文インデントして記述できるようにする、と言った機能をユーザが望んでもエディタがそのような仕様になっていなければユーザが4文字分のインデントを含めて入力するしかない。
【0009】
本発明は上記の問題を解決するために、エディタにユーザインターフェースを設け、ここでユーザが設定した書式でテキストを編集文書に挿入するエディタの提供にある。本発明によりユーザの好みで自動編集ができ、ソースコードの作成やテキスト文書の作成の効率化が図れる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の原理を図1を用いて説明する。本発明は、編集情報設定手段1および編集実行手段2から構成する。
編集情報設定手段1は、ユーザがエディタの編集内容を予め設定するもので、ユーザから指定された第1の文字列と第2の文字列とを取り込み、第1の文字列に第2の文字列を対応させて記憶するものである。ここで第1の文字列は、編集対象の文字列で、例えば引数を必要とする関数名などである。第2の文字列は、この編集対象の文字列に続いて記述される文字列で、例えば引数の書式の記述である。この第2の文字列は、編集実行手段2において、編集文書に自動挿入される。
【0011】
編集実行手段2は、編集作業中の文字列に対してユーザが設定した文字列を自動挿入するもので、より詳細にはユーザが入力した第3の文字列を取り込み、その文字列と等しい文字列を編集情報設定手段1で記憶した第1の文字列から抽出し、この第1の文字列に対応付けられた第2の文字列を編集文書に出力する。第3の文字列は、例えばプログラミング中であれば入力されたソースコードの文字列であり、この文字列が編集対象の文字列であれば(即ち、第3の文字列が第1の文字列に等しければ)、編集対象の文字列に続く文字列(即ち、第2の文字列)を出力するものである。
【0012】
以上の構成により、ユーザが予め編集対象の文字列を設定しておけば、編集中に編集対象の文字列が現れるとユーザが指定した文字列を自動的に挿入するプログラムの提供できる。これにより、ユーザが自身のスタイルに合わせた形で自動挿入ができ、編集作業の効率化が図れる。
第2の発明の原理は、第1の発明で編集文書中に出力(編集文書からは挿入されることになる)する文字列に対して指定されたインデントとカレットを反映して出力するものである。インデントは、プログラムの内容を分かりやすくするための文字下げであり、一般にプログラムのブロックをまとめてインデント付けすることが行われる。ユーザは第2の文字列に対してそのインデント幅を指定できる。また、カレットは文字入力位置を示す記号で、第2の文字列を出力した直後の入力位置をユーザが設定できるものである。これにより、本エディタプログラムにより挿入された文字列を見やすく表示できると共に、文字挿入後の次に入力すべき位置を設定できる。
【0013】
第3の発明の原理は、第1の発明におけるエデット方法である。本発明によりユーザが自身のスタイルに合わせた形で自動挿入が可能なエデット方法の提供ができる。
第4の発明の原理は、第1の発明におけるエディタ装置である。本発明によりユーザが自身のスタイルに合わせた形で自動挿入が可能なエディタ装置の提供ができる。
【0014】
第5の発明の原理は、第1の発明における記録媒体である。本発明によりユーザが自身のスタイルに合わせた形で自動挿入が可能なプログラムの記録媒体の提供ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明を用いた実施形態を図2〜図7により説明をする。図2は本発明の一実施形態に係わるスクリーンエディタの全体構成図である。同図に示すスクリーンエディタは、本体10と入力装置21、表示装置22および識別子情報23、構成文字情報24を記憶した外部記憶装置で構成する。
【0016】
入力装置21はキーボード等の入力装置で、ユーザからプログラムの起動を指示したりソースコードの入力を行う。
表示装置22はCRTや液晶ディスプレイ等で編集情報の設定画面や、ソースコードや構造化文書等の編集画面の表示を行うものである。
編集バッファ11は、プログラムのソースコードを編集するためのバッファであり、編集バッファ中の各行の文字位置を管理する。入力装置21から入力されたデータはこの編集バッファ11に読み込まれ、また表示装置22は編集バッファ11のデータを反映して表示される。
【0017】
編集情報設定部12と編集実行部13はスクリーンエディタのプログラムで図示しない主記憶上に展開されているものとする。編集情報を設定するためにユーザが編集情報設定部12の起動を行うと、例えば図3に示す編集情報設定画面を表示装置22の画面上に表示する。この編集情報設定画面がスクリーンエディタに対するユーザインターフェースで、ユーザはこの画面を用いて編集対象とする文字列やそれに続いて記述される文字列、インデントを入力装置21から入力する。図3(a)の「識別子」欄には、編集対象となる文字列(即ち、第1の文字列)を指定する。ここでは、プログラム言語Visual C++の「switch」コマンドを編集対象の文字列として入力した例を示している。「出力テキスト」欄には、「switch」に続いて記述される文字列(即ち、第2の文字列)を入力する。ここでは、「(variable)・・・・」の文字列を入力しており、その部分を同図(b)に示す。 図3(a)の「出力テキスト」欄の下にある「ブロック中のインデント幅」は、「出力テキスト」欄に入力した文字列の中にブロックが存在する場合に、編集画面に出力したとき指定されたインデント幅で文字下げを行って表示する(実際には、編集バッファにエディタから出力するとき、インデント分の空白文字が出力されることになる)。ここでは、ブロック内の文字列の開始を4文字分インデントするよう設定している。
【0018】
同様に「カレット設定」とその右の「ON/OFF」ボタンは、カレットの設定に用いる。図3(b)においてカレットが設定された位置は、「variable」の先頭文字「v」の網かけ表示された位置である。「ON/OFF」ボタンを押した状態で、この位置にカーソルを持ってきてキーボードの入力キーを押下することにより設定される。
【0019】
図3(a)の右画面にある「構成文字タイプ名」欄は、その下の欄の「使用可能文字」および「区切り文字」のセットの名称である。ユーザが参照ボタンを押下して既に登録済の「構成文字タイプ名」を選択すれば、「使用可能文字」および「区切り文字」のセットが呼び出される。「構成文字タイプ名」欄を空欄にして、「使用可能文字」および「区切り文字」に入力を行うと新規に登録されたものとして「構成文字タイプ名」が付けられる。ここでは、ユーザが既存の「タイプB」を選択してその「使用可能文字」および「区切り文字」のセットが表示されているものとする。「使用可能文字」欄は、編集対象文字で使用できる文字であり、図3(a)では英小文字24文字および数字10文字の使用ができる。さらに、「区切り文字」欄は、ユーザが編集中の文字列を取り込む場合に編集対象となる文字の区切りを認識する文字で、ここではタブ(”¥t”)と半角空白(” ”)が区切り文字として使用されることを示している。
【0020】
上記に示したように編集情報設定部12で設定された情報は、それぞれ識別子情報23と構成文字情報24に格納される。即ち、識別子情報23は図3(a)の左画面の情報を記憶するもので、そのデータ構造例を図4に示す。各レコードは、「識別子」、「出力テキスト」、「インデント幅」、「カレット位置」、「構成文字タイプ名」のフィールドから構成される。「識別子」フィールドは、編集対象となる文字列(第1の文字列)である。「出力テキスト」フィールドは、編集対象となる文字列(識別子)に続いて記述される文字列(スクリーンエディタから出力され編集文書に挿入される文字列である第2の文字列)、「インデント幅」フィールドは出力テキストの文字列の中のブロックに対する文字下げを行う値を文字数で示すもの、「カレット位置」フィールドはスクリーンエディタが文字出力を行った直後の文字入力位置を示す位置を出力テキストの先頭から文字数で位置で示すものである。「構成文字タイプ名」は、後述する「使用可能文字」と「区切り文字」のセットの情報の名称である。図4の最初のレコードは、識別子が「for」でその出力テキストは「(;;)[改行]、{[改行]、}[改行]」であり、ブロック内のインデント幅は「2」文字分の文字下げし、カレットの位置は「2」文字目の位置、構成文字型は「タイプA」を指定していることを示している。
【0021】
構成文字情報24は図3(a)の右画面の情報を記憶するもので、そのデータ構造例を図5に示す。各レコードは「構成文字タイプ名」、「使用可能文字」および「区切り文字」のフィールドから構成している。「構成文字型名」フィールドは、ユーザが指定した使用可能文字と区切り文字の種類によってタイプAから順番に付けられた名前で、「使用可能文字」は、編集対象となる文字種を指定するものである。「区切り文字」は、編集対象の文字列を認識する処理のトリガーとなる文字種である。
【0022】
編集実行部13は、ユーザが編集中の文字列を判断して、その文字列が編集情報設定部12で設定した識別子と同一であれば、その識別子に対応したテキストをインデントを踏まえて編集文書に出力(挿入)し、さらにカレットを挿入した文字の指定された位置に設定するものである。図6はその例を示すもので、図6(a)においてユーザが3行目の「switch」を入力し、続いて区切り文字である「半角空白」を入力したとき、スクリーンエディタは同図(b)に示すように「switch」に引き続き設定されたテキスト「(variable)・・・・」を3行目から9行目にかけてインデントを反映しながら出力している。さらに、次の入力位置であるカレットを3文字目に設定している。
【0023】
次に編集実行部13のフローを図7により説明する。編集実行部13は取り込んだ文字列を一時格納する「string」と称するバッファを持つこととし、ユーザから使用する構成文字型名が指定されているものとする(ここでは、タイプBを指定)。まず、バッファ「string」をリセット(クリアにする)しておき、ユーザが入力した文字「T」を一字読み取り、その入力文字「T」が識別情報を構成する文字かどうかを構成文字情報24を参照して判断する。入力文字「T」が識別情報を構成する文字でなければバッファ「string」をリセットし、再度ユーザから入力される文字「T」を取得する。「T」が構成文字であり、区切り文字でなければバッファ「string」に「T」が格納される。即ち、入力文字が識別情報として構成し得る文字であると判断した後、「T」に区切り文字が現れるまでバッファ「string」に入力文字が順次格納されることになる。(S11〜S16)。
【0024】
区切り文字が現れた段階で識別子情報23から1レコード読み込み、読み込んだレコードがEOF(End Of File)でなければ「識別子」フィールドの文字列とバッファ「string」の文字列とを比較し、等しければ「出力テキスト」フィールドの文字列を編集バッファに出力する。このとき、出力テキストのブロック内の文字は「インデント幅」フィールドの設定値分の空白文字コードを挿入して出力する。また、「カレット位置」フィールドの値も編集バッファに送られ、編集画面上ではカレット位置を反映して表示される。「識別子」フィールドの文字列とバッファ「string」の文字列が異なるときは、識別子情報23の次のレコードを読み込んで順次同様の比較を行うが、識別子情報23の最後のレコードまで比較しても文字列が一致しなかったときは、編集対象の文字列ではなかったということであり、なんらの処理を行うことなく終了する。(S17〜S20)。
【0025】
図7の一連の処理(ステップS11〜S20の処理)は、続いてユーザが文字入力を行うと、この処理を繰り返すことになる。
上記実施形態の例では、ユーザが「出力テキスト」欄に文字入力を最初から行ったが、エディタ側で「出力テキスト」欄に標準スタイルの文字列を提示してそれをユーザに修正させてもよい。
【0026】
【発明の効果】
本願発明のエディタによりユーザの設定通りにテキストを自動挿入でき、ユーザは自分のスタイルでソースコードの作成や構造化テキストの作成が行えるので編集効率の向上が図れる。また、インデント構造まで設定できるので、自動挿入された記述は見やすいものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】実施形態の全体構成図である。
【図3】編集情報設定画面例である。
【図4】識別子情報のデータ構造例である
【図5】構成文字情報のデータ構造例である。
【図6】編集例である。
【図7】編集実行部の処理フロー例
【符号の説明】
1:編集情報設定手段
2:編集実行手段
10:本体
11:編集バッファ
12:編集情報設定部
13:編集実行部
21:入力装置
22:表示装置
23:識別子情報
24:構成文字情報
Claims (5)
- ユーザが入力した編集対象とする第1の文字列と、前記第1の文字列に続いて記述される第2の文字列とを取得し、前記第1の文字列に前記第2の文字列を対応付けて予め記憶した編集情報設定手段と、
ユーザが編集文書の作成中に入力した第3の文字列を取得し、前記第3の文字列を前記編集情報設定手段で記憶された第1の文字列の中から抽出し、抽出された前記第1の文字列に対応付けられた第2の文字列を前記編集文書に出力する編集実行手段と
をコンピュータに機能させるためのエディタプログラム。 - ユーザが入力した編集対象とする第1の文字列と、前記第1の文字列に続いて記述される第2の文字列と、前記第2の文字列に指定されたインデントとカレット位置を含む付属情報とを取得し、前記第1の文字列に前記第2の文字列と前記付属情報とを対応付けて予め記憶しておく編集情報設定手段と、
ユーザが編集文書の作成中に入力した第3の文字列を取得し、前記第3の文字列を前記編集情報設定手段で記憶された第1の文字列の中から抽出し、抽出された前記第1の文字列に対応付けられた第2の文字列を、前記付属情報を反映して前記編集文書に出力する編集実行手段と
をコンピュータに機能させるためのエディタプログラム。 - ユーザが入力した編集対象とする第1の文字列と、前記第1の文字列に続いて記述される第2の文字列とを取得し、前記第1の文字列に前記第2の文字列を対応付けて予め記憶しておく編集情報設定手順と、
ユーザが編集文書の作成中に入力した第3の文字列を取得し、前記第3の文字列を前記編集情報設定手段で記憶された第1の文字列の中から抽出し、抽出された前記第1の文字列に対応付けられた第2の文字列を前記編集文書に出力する編集実行手順と
を有することを特徴とするエデット方法。 - ユーザが入力した編集対象とする第1の文字列と、前記第1の文字列に続いて記述される第2の文字列とを取得し、前記第1の文字列に前記第2の文字列を対応付けて予め記憶しておく編集情報設定手段と、
ユーザが編集文書の作成中に入力した第3の文字列を取得し、前記第3の文字列を前記編集情報設定手段で記憶された第1の文字列の中から抽出し、抽出された前記第1の文字列に対応付けられた第2の文字列を前記編集文書に出力する編集実行手段と
を有することを特徴とするエディタ装置。 - ユーザが入力した編集対象とする第1の文字列と、前記第1の文字列に続いて記述される第2の文字列とを取得し、前記第1の文字列に前記第2の文字列を対応付けて予め記憶しておく編集情報設定手段と、
ユーザが編集文書の作成中に入力した第3の文字列を取得し、前記第3の文字列を前記編集情報設定手段で記憶された第1の文字列の中から抽出し、抽出された前記第1の文字列に対応付けられた第2の文字列を前記編集文書に出力する編集実行手段
として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003139259A JP2004341939A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | エディタプログラム、エデット方法、エディタ装置および記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003139259A JP2004341939A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | エディタプログラム、エデット方法、エディタ装置および記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004341939A true JP2004341939A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33528402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003139259A Withdrawn JP2004341939A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | エディタプログラム、エデット方法、エディタ装置および記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004341939A (ja) |
-
2003
- 2003-05-16 JP JP2003139259A patent/JP2004341939A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |