JP2004341801A - 追跡車両ランプ検出システムおよび追跡車両ランプ検出方法 - Google Patents

追跡車両ランプ検出システムおよび追跡車両ランプ検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】先行車両のブレーキ灯の検出精度を向上する。
【解決手段】車両に搭載されたカメラ2の入力画像から基準テンプレートを切り出す車両発見部4と、基準テンプレート保存用メモリ41と、基準テンプレートから車両の領域を車両基準テンプレートとして抽出する車両基準テンプレート作成部5と、車両基準テンプレート内から追跡車両のブレーキ灯28を検出するブレーキ灯位置定義部6を有し、車両基準テンプレート作成部5は、車両基準テンプレート保存用メモリ51と、車両追跡処理部52と、追跡信頼性判定部53と、テンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ54と、車両基準テンプレート確定部55を有し、ブレーキ灯位置定義部6は、車両上輝度変化部位判定部61と、最新検出車両保存用メモリ62と、ブレーキ灯位置確定部63を有する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される追跡車両ランプ検出システムおよび追跡車両ランプ検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献】特開2001−216597号公報。
【0003】
従来技術としては、例えば上記特許文献に記載されているものがある。このシステムは、車両を撮像対象とするカメラからの入力画像において、領域毎の画像データから画像処理により得られた色相情報および明度情報に基き、対象車両のブレーキ灯等のランプの位置および種類を判定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献に記載されたシステムにおいては、カメラにより取得された画像データ全体を画像処理の対象とする。したがって、画像中の背景の信号、街路灯、あるいは対象車両以外の車両のランプ等までも検出してしまい、これらを対象車両のブレーキ灯と誤って検出してしまう場合がある。
【0005】
本発明の目的は、検出精度を向上できる先行車ランプ検出システムおよび先行車ランプ検出方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、カメラの入力画像から追跡車両の存在領域を切り出す追跡車両存在領域切り出し手段と、該追跡車両の存在領域に基づいて追跡車両のランプを検出するランプ検出手段とを有する。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、追跡車両のランプの検出精度を向上することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態の追跡車両ランプ検出システムおよび追跡車両ランプ検出方法について詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
実施の形態1
図1に本実施の形態1の追跡車両ランプ検出システムの構成を示す。図2はカメラを搭載した車両の図と、後述する説明に用いる検出対象物標の位置を表すための基準座標系の説明図である。(a)は車両を横から見た図、(b)車両を上から見た図を示す。
図1で、2は車両に搭載された電子式のカメラ、3は画像メモリ、4は車両発見部、5は車両基準テンプレート作成部、6はブレーキ灯位置定義部である。図2で、1は車両、21はカメラ2の光軸、22は基準座標系である。
図3(a)〜(f)はカメラ2で撮像された画像中の追跡車両検出方法と、基準テンプレートと、車両基準テンプレートを説明する図である。(a)は入力画像23を示し、(b)は入力画像23中の車両(すなわち、追跡車両、先行車両)24の検出方法を示す。(c)は基準テンプレートの切り出しを示し、(d)は基準テンプレート26を示す。(e)は追跡車両24の発見時の基準テンプレート26からの車両基準テンプレートの抽出を示し、(f)は車両基準テンプレート27を示す。図3(b)等において、25は道路上に引かれた白線を示し、(f)等において、28は車両24のブレーキ灯を示す。
【0009】
図1に示すように、本システムは、車両(すなわち、自車両)1に搭載されたカメラ2と、そのカメラ2から入力される入力画像23(図3参照)を保存(すなわち、格納)する画像メモリ3を有する。また、所定の処理に基づいて入力画像23内から車両24(図3)を発見し、車両24を囲む領域である基準テンプレート26を切り出す車両発見部4を有する。また、所定の処理に基いて基準テンプレート26から、車両24を捉えている部分をより正確に捉えた車両基準テンプレート27を作成する車両基準テンプレート作成部5を有する。また、その車両基準テンプレート27の内部に存在する例えばブレーキ灯28を検出し、その位置を車両基準テンプレート27内部における位置として保存するブレーキ灯位置定義部6から構成される。
ここで、これまでの文章でもすでに利用している言葉ではあるが、以降の説明をわかりやすくするために、言葉を定義する。車両発見部4において車両24を発見した時に、その車両24を囲む領域から作られるテンプレートを基準テンプレート26とする(図3(d))。車両基準テンプレート作成部5において、その基準テンプレート26内の画像を元に、より正確な車両24の形状を捉えることで定義するテンプレートを車両基準テンプレート27とする(図3(f))。
【0010】
カメラ2は、図2に示すように車両1の前部に取り付けられ、車両1前方の様子を撮像する。そして、カメラ2から入力した入力画像23(図3(a))を図1の画像メモリ3に保存する。車両発見部4では、画像メモリ3に保持された入力画像23を元に、画像処理により入力画像23上における前方の車両24が存在する位置を発見する。画像処理による車両24の検出は、例えば、図3(b)に示すように、(1)道路上の白線25の間に挟まれる水平エッジ(横エッジ)Aを入力画像23において下から上に向けて検出する。(2)水平エッジAより上方にある水平エッジBを検出する。(3)水平エッジAとBとに挟まれる領域にある垂直エッジC、Dを検出する。このように、白線25の間に挟まれるエッジのヒストグラムから、上下または左右のペアとなるエッジを検出するなどの従来方法を利用すればよい。ここで、車両24を発見した領域を基準テンプレート26として定義する(図3(c)、(d))。
車両基準テンプレート作成部5では、図3(d)で定義した基準テンプレート26内をより細かく処理し、追跡対象車両24の画像内部を確実に捉えている領域を画素単位で抽出する。これにより、より正確な車両24の追跡用の車両基準テンプレート27を作成する。これは、例えば、図3(e)に示すように、基準テンプレート26において図3(b)と同様にしてエッジを細かく検出する。すなわち、通常、車両24のボティは全体的に同じ色であることから、縦横2組のエッジを選択し、その内部が同じ色である範囲をより細かく判定する。さらに、車両24のピラーなど斜めの線をも検出することで、より正確にエッジを捉えるなどの処理により、その画像内部を車両24とすることで作成することができる。この処理で確定した、より正確に車両24の形状を捉えたテンプレートを車両基準テンプレート27とする(図3(f))。また、車両24の内部抽出による車両基準テンプレート27の定義方法については、より正確な方法について後述する。最後に、ブレーキ灯位置定義部6では、図3(f)で定義された車両基準テンプレート27の内部からブレーキ灯28の位置を検出し、その車両基準テンプレート27内の位置という形でブレーキ灯28の位置を定義する(図4参照)。
図4は車両基準テンプレート27内におけるブレーキ灯28の位置定義方法を示す図である。(b)は(a)の車両基準テンプレート27の拡大図であり、升目は画素である。図4については後で詳述する。
【0011】
図5は本システムのさらに詳しい構成を示す図である。
図5において、41は基準テンプレート保存用メモリ、51は車両基準テンプレート保存用メモリ、52は車両追跡処理部、53は追跡信頼性判定部、54はテンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ、55は車両基準テンプレート確定部(車両基準テンプレート更新処理部)、61は車両上輝度変化部位判定部、62は最新検出車両保存用メモリ、63はブレーキ灯位置確定部である。
まず、基準テンプレート保存用メモリ41は、車両発見部4の車両検出により検出された基準テンプレート26(図3(d))を保存するためのメモリである。
《車両基準テンプレート作成部5》
車両基準テンプレート作成部5は、車両発見部4から送られる基準テンプレート26に基づき、より正確に車両24の部分だけを抽出した車両基準テンプレート27を作成する処理を行う。車両基準テンプレート保存用メモリ51は、車両基準テンプレート作成部5全体の処理結果である車両基準テンプレート27を保存する。車両追跡処理部52では、テンプレートマッチングにより画像内の車両24の位置を求める。テンプレートマッチングとは、車両24の検出時に提示された車両24が存在する画像領域内で作成されるテンプレートとの相関を計算するものである。このとき、車両基準テンプレート保存用メモリ51と、その時点で基準となる車両基準テンプレート27(一番最初は基準テンプレート26。以下同様)を用いる。また、このテンプレートマッチングは、入力画像23内の所定の範囲内を、車両1と追跡車両24との相対距離の変化に応じた車両24の大きさ変化を考慮した拡大縮小をかけながら行う。追跡信頼性判定部53は、車両追跡処理部52によって得られた最大相関値と、ある所定のしきい値とを比較し、テンプレートマッチングの相関から追跡判定の信頼性を判定する。最大相関値がしきい値より大である追跡の信頼性が高いときに、車両基準テンプレート27との高い相関を得た入力画像23を切り出す。車両基準テンプレート27と相関計算した画像を、新規画像が入力された相関処理毎に、テンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ54に逐次保存する。なお、この画像は、車両24の位置と拡大縮小率により車両基準テンプレート27と大きさが合わせられている。 相関が高いと判定され逐次保存された車両基準テンプレート27内で、同じ位置に相当する各画素の輝度変化またはエッジ強度度合いにより、車両24とそれ以外の部分を分離し、その分離により車両24と判定された画素だけを抽出する。これにより、車両基準テンプレート確定部(更新処理部)55は、車両基準テンプレート27を定義、正規化し、その各画素の分散または画素毎のエッジ強度の分散を元に、車両基準テンプレート27を更新する。
前術のとおり、車両基準テンプレート作成部5では、車両発見部4により検出された車両24の撮像画像を車両24を確実に捉えるような形状で抜き出す。そして、追跡用の車両基準テンプレート27として車両基準テンプレート保存用メモリ51に保存する。以下、個々の処理について詳細に述べる。
【0012】
車両追跡処理部52では、テンプレートマッチングにより新規に入力される入力画像23内から車両24の位置を検出・追跡する処理を行う。図6は車両追跡処理部52の処理を説明する図である。つまり、基準テンプレート26および車両基準テンプレート27を用いた画像の拡大縮小付き相関計算による車両24の位置検出・追跡方法を説明する図である。図6(g)に示す29は、テンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ54への保存の対象となる、相関が最大の画像である。(j)に示す31は、入力画像23における走査範囲である。この追跡処理では、基準となるテンプレートはその状況に応じて切り替えて使う。具体的には、車両24の発見直後、すなわち、車両基準テンプレート27の作成前は、基準テンプレート保存用メモリ41に保存されている基準テンプレート26を相関の計算対象とする基準テンプレートとする。車両基準テンプレート27の定義後は、車両基準テンプレート保存用メモリ51に保存されている車両基準テンプレート27を基準となるテンプレートとする。
車両追跡処理部52は、入力画像23上で車両24が存在する可能性のある範囲内において、1画素ずつずらしながら計算する。そして、テンプレートとの相関がもっとも高い位置を求めることで、新たな入力画像23内における車両24の位置を検出する(図6参照)。なお、このテンプレートとの正規化相関は、計測された距離または距離変化に基づく、基準となるテンプレートからの距離変化分の画像上における大きさ変化を考慮した拡大縮小をかけながら行う。つまり、基準テンプレート26作成時の距離に対する入力画像23の入力時の車間距離の変化率分を考慮した拡大縮小をかけながら行う。ここで、追跡中の車両24までの距離または相対距離変化の計測は、図示しないレーダなど他の計測機器による計測結果を用いるか、あるいは画像処理により車両24の撮像位置から求めればよい。
【0013】
図7は入力画像23内の車両24の下端位置から車間距離を算出する原理を説明する図である。図7において、32は道路面、33は縦方向の画角、34は撮像面である。
車両24のエッジの下端ydが検出できた場合、この下端ydと車両1(図2)までの距離z、カメラ2の高さH、焦点距離fは、下記の式1の関係となる。つまり、下端ydを図3(b)の方法により検出できれば車両24までの距離zが計測可能である。
z=H・f/yd …式1
また、画像上の車両24の大きさは距離(車間距離)zに反比例する。このことから、距離zが計測できた場合、拡大縮小を考慮したテンプレートマッチングは、基準となるテンプレートを作成したときの距離zと、新たに入力画像23を入力したときの距離zとの距離の変化率から計算できる。つまり、車両追跡処理部52では、まず、基準となるテンプレートとの距離変化を求め、それに応じた拡大縮小率を考慮しながら、テンプレートマッチングにて入力画像23内を走査する(走査範囲31)。そして、もっとも相関の高い位置を車両24として発見することで入力画像23内の車両24の位置を追跡する。
追跡信頼性判定部53では、車両24の検出の信頼性を判定し、信頼性の低い場合は車両24の検出に失敗、高い場合は車両24の検出に成功していると判定する。この判定は、相関が最大となったときのその相関値としきい値との比較でよい。
テンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ54は、車両24の追跡の信頼性が高いと判定された場合における入力画像23中の車両24の発見位置の、基準テンプレート26に合わせた大きさの画像を保存する。例えば、図6の場合であれば、相関が最も高いと判定されたときの画像である図6(g)の楕円で囲まれた画像29が保存対象となる。この画像29は、次の車両基準テンプレート確定部55で利用する。
車両基準テンプレート確定部55では、テンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ54に保存されている画像を用いて、車両24の部分だけを抽出した車両基準テンプレート27を作成する。ここで保存される画像は、基準テンプレート26との相関が高いと判定された画像である。そのため、内部に基準テンプレート26と同じ大きさの同じ車両24を含む可能性が高い。ただし、逐次入力される入力画像23から作成、保存されるため、図6(g)の画像29からもわかるように、背景など車両24以外の部分も含んでいる。
【0014】
図8はテンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ54に保存される輝度画像を示す図で、(a)は参照基準テンプレート、(b)〜(f)は逐次保存される相関が大となった画像である。
つまり、ここに保存される画像は、図8に示すように、車両24は同一であるが背景が異なる画像である。このことから、これらの画像は、車両24の撮像されている部分は同じ輝度、エッジを持ち、背景が撮像されている画素は逐次異なる輝度値・エッジ強度となる。車両基準テンプレート確定部55では、このような特徴に基づき、背景を除去する。そして、追跡車両24だけを含む画素からなる車両基準テンプレート27を作るようにする。また、内部の車両24の大きさが同じになるように調整されながら逐次保存された画像を用いる。そして、これらの画像の各画素の輝度の分散やエッジ強度の分散が大きいものを背景とするなどの判定により、車両24だけを抽出した車両基準テンプレート27を作成する。車両基準テンプレート27の確定は、分散が大きいと判定された画素を逐次除去し、残りのすべての画素分散が小さくなった時点で確定すればよい。車両基準テンプレート27の確定後は、車両基準テンプレート保存用メモリ51にその結果を保存する。後の処理においては、車両追跡処理部52により、車両基準テンプレート保存用メモリ51に保存された車両基準テンプレート27を基準として車両24の位置の検出・追跡を行う。
《ブレーキ灯位置定義部6》
次に、ブレーキ灯位置定義部6について説明する。
ブレーキ灯位置定義部6は、車両上輝度変化部位判定部61、最新検出車両保存用メモリ62、ブレーキ灯位置確定部63から構成される。車両上輝度変化部位判定部61は、車両基準テンプレート27内における大きな輝度変化を判定する。最新検出車両保存用メモリ62は、輝度変化を判定するための基準として必要なその直前の画像から得られ、かつ、車両基準テンプレート27と大きさを合わせた画像を保存する。ブレーキ灯位置確定部63は、車両上輝度変化部位判定部61の輝度変化に基づき、ブレーキ灯28と確定できる部位の位置を判定し、その位置を求める。
車両上輝度変化部位判定部61では、直前の画像から抽出された車両24の画像との比較により、輝度変化の有無を判定し、しきい値以上の輝度変化のある場合、その位置を記憶する。また、直前の画像から抽出された車両24の画像は、最新検出車両保存用メモリ62に保存される。この最新検出車両保存用メモリ62への保存は、追跡信頼性判定部53の追跡の信頼性が高い場合に限って行う。そして、そのときの入力画像23上において得られた相関算出に利用された画像を、車両上輝度変化部位判定部61の判定後に保存することで毎回更新する。例えば、ここで保存される対象となる画像は、図6(f)に示したような画像30に相当する。車両基準テンプレート27の確定後、その車両基準テンプレート27を用いて、前述と同様の距離変化に応じた拡大縮小をかけながら行う車両基準テンプレート27との相関計算により入力画像23内の車両24を検出する。これにより、この最新検出車両保存用メモリ62には、毎回の処理において、追跡中の車両24を車両基準テンプレート27の大きさに合わせた上で、最新の輝度状態で保存されることになる。
この車両基準テンプレート27との相関処理において相関が高いと判定された新規の入力画像23から得られた車両基準テンプレート27と対応する画像内のある部位において、輝度の変化が所定の値以上に変化することを検出する。その輝度変化が起こる部位が車両基準テンプレート27内における同じ位置から複数回観測できた場合、その部位をブレーキ灯28の位置と判定する。このように、この保存は相関が高いときだけ行われるため、ノイズや逆光などで全体的に輝度変化が起きるときは除かれ、車両基準テンプレート27に近い状態で撮像された車両24だけが評価の対象となる。車両上輝度変化部位判定部61では、このような条件をクリアした画像だけが評価対象となるため、これらの画像は、異なる時間で撮像された同じ大きさに撮像された同一車両24とみなすことができる。図6からもわかるように、画像が理想状態であればすべてが同じはずである。ただし、通常は周囲の光の変化があるため、すべての部分において、多少の光の変化がある。しかし、車両24の背面において、ブレーキ灯28はそれ自体が光を発光する。このことから、車両24の内部の画像から、所定の値以上に輝度変化が起こる部位を判定することで、ブレーキ灯28の点灯を検出する。
最後に、ブレーキ灯位置確定部63では、車両上輝度変化部位判定部61での点灯の判定結果を元に、車両基準テンプレート27(図3、図4)内におけるブレーキ灯28の位置を確定する。この場所は、図4に示すように、車両基準テンプレート27内における位置として求める。外界の光の影響は車両24全体が受けるのに対し、ブレーキ灯28などそれ自体が発光するものは、周囲の光変化とは無関係でその部分の輝度だけが大きく異なる値となる。また、周囲からの光の影響と異なり、発光する部位は車両24上において固定の位置であるため、車両24上に設けた基準座標からの位置関係から見ると、点灯・消灯のたびに、常に同じ位置からの輝度変化が観測されることになる。このことから車両24内部を抽出した車両基準テンプレート27中から大きな輝度変化が起こる部位の有無を判定し、それが複数回(所定の回数以上)同じ位置で起きたことを観測した場合、その位置をブレーキ灯28の位置とすればよい。
【0015】
次に、図4を用いて、車両基準テンプレート27内におけるブレーキ灯28の位置の定義方法の具体例について説明する。前述のブレーキ灯位置定義部6の処理で求めた車両基準テンプレート27内のブレーキ灯28の位置は、車両基準テンプレート27内の座標を示すための基準座標からの位置として定義する。つまり、図4のようにブレーキ灯位置定義部6によりブレーキ灯28の位置が確定した場合は、定義されている基準座標上からの位置(xl、yh)、(xr、yh)(単位は画素)として表現すればよい。
図4を用いて説明したブレーキ灯28の位置定義の方法を用いてブレーキ灯位置定義部6により、その車両基準テンプレート27内におけるブレーキ灯28の座標位置が算出される。この場合、その後の追跡処理において、新たに入力された画像での相関の高い画像のブレーキ灯28の位置に対応する位置の輝度変化を確認する。このことで、前回入力された画像からのブレーキ灯28の部位の輝度変化を確認することができる。
具体的には、ブレーキ灯28の位置検出と同様に、最新検出車両保存用メモリ62の保存画像と、新規画像において相関が最も高いと判定された画像の車両基準テンプレート27内のブレーキ灯28の位置の輝度変化だけを比較する。車両基準テンプレート27内のブレーキ灯28の位置というのは、図4における座標(xl、yh)、(xr、yh)である。これによりブレーキ灯28の変化を見ることができる。また、より正確に判定する場合は、画像全体の明るさ変化を考慮し、輝度を正規化した後にこの座標の輝度値変化を比較する方が光や天候の変化など、周囲の影響を受けにくいシステムとなる。
いずれの場合も、相関が高いと判定された画像のブレーキ灯28の位置に相当する輝度変化だけを比較する。明るさの差がしきい値以上に増えた場合はブレーキ灯28が点灯、明るさの差がしきい値以上に減少した場合はブレーキ灯28が消灯と判定することができる。
【0016】
以上説明したように、本実施の形態1の追跡車両ランプ検出システムは、車両1に搭載されたカメラ2と、カメラ2の入力画像23から追跡車両24の存在領域を切り出す追跡車両存在領域切り出し手段と、追跡車両24の存在領域に基づいて追跡車両24のブレーキ灯28を検出するブレーキ灯位置定義部6を有する。また、本実施の形態1の追跡車両ランプ検出方法は、車両1に搭載されたカメラ2の入力画像23から追跡車両24の存在領域を切り出し、この追跡車両24の存在領域に基づいてブレーキ灯28を検出する。ここで、追跡車両24の存在領域というのは、ランプ検出のために切り出す領域である。すなわち、特許請求の範囲の請求項1における追跡車両の存在領域というのは、ランプ検出のためのテンプレートで、車両の形には限定されない。ランプの検出が可能ならどんな形に切り出すものでもよい。ここでは例えば、図1の車両発見部4および車両基準テンプレート作成部5が追跡車両存在領域切り出し手段に、ブレーキ灯28がランプに、ブレーキ灯位置定義部6がランプ検出手段に相当する。このように入力画像23内の追跡車両24の存在領域を絞り込んだ後、ブレーキ灯28等のランプ位置を検出することから背景等の余計な情報の除去が可能となり、より正確にブレーキ灯28等のランプの検出を行うことが可能となる。
さらに本実施の形態1の具体的構成を述べると、追跡車両存在領域切り出し手段は、入力画像23より小さく追跡車両24の形状を含む当該追跡車両24の形状より大きい領域を基準テンプレート26として抽出する車両発見部4と、基準テンプレート26に含まれる追跡車両24の形状を車両基準テンプレート27として抽出する車両基準テンプレート作成部5を用いる。さらに追跡車両ランプ検出方法を具体的に述べると、追跡車両24の存在領域の切り出しは、入力画像23より小さく、追跡車両24の形状を含む当該追跡車両24の形状より大きい領域を基準テンプレート26として抽出する。そして、基準テンプレート26に含まれる追跡車両24の形状を車両基準テンプレート27として抽出する。なお、基準テンプレート26が、請求項2の基準テンプレートに、車両基準テンプレート27が車両基準テンプレートに、車両発見部4が基準テンプレート抽出手段に相当する。また、車両基準テンプレート作成部5が車両基準テンプレート抽出手段に相当する。すなわち、請求項2の追跡車両の存在領域は、基準テンプレート26に基づいて車両基準テンプレート27で切り出される領域を示す。また、請求項2における車両基準テンプレートの抽出というのは、追跡車両24そのものの位置で背景を含まない領域を抽出することを意味する。例えば基準テンプレート26内の領域で車両24の形状をより正確に捉え、追跡車両24の画像内部を確実に捉えている領域を車両基準テンプレート27として画素単位で抽出することを意味する。
また、車両発見部4は、基準テンプレート26を用いて追跡車両24の存在領域を切り出す。このように車両1に搭載されたカメラ2を用いた画像処理において、入力画像23から追跡対象車両24を検出する。そして、その車両24が存在する入力画像23上の領域を確定する。その後、その車両24のエッジや距離変化なども利用した上で領域内に存在する車両24の部分に相当する部分をより正確に抽出した上で、その車両24内部におけるブレーキ灯28の位置を検出する構成とした。これにより、追跡車両24以外の画像領域のブレーキ灯28の通常赤色と似た色、輝度、あるいは輝度変化が起きる信号や追跡車両24以外の車両などのランプと誤判定することがなくなる。すなわち、追跡車両24のブレーキ灯28だけを正確に検出することができるようになる。
【0017】
また、車両基準テンプレート作成部5は、車両基準テンプレート27を保存する車両基準テンプレート保存用メモリ51と、追跡車両24の追跡を行う車両追跡処理部52を有する。この車両追跡処理部52は、車両基準テンプレート27を用い、入力画像23内を追跡車両24の相対距離変化による大きさ変化を考慮した拡大縮小をかけながら、車両基準テンプレート27との相関を取得することにより追跡を行う。また、車両基準テンプレート27の相関から追跡信頼性を判定する追跡信頼性判定部53と、追跡信頼性が高いときに、車両基準テンプレート27との高い相関を得た入力画像23から追跡車両24の形状を切り出すテンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ54を有する。また、車両基準テンプレート27を車両基準テンプレート27と置き換えることにより、車両基準テンプレート27を更新する車両基準テンプレート確定部55を有する。なお、本実施の形態1の車両基準テンプレート保存用メモリ51が、特許請求の範囲の車両基準テンプレート保存手段に、車両追跡処理部52が車両追跡処理手段に、追跡信頼性判定部53が追跡信頼性判定手段に相当する。また、テンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ54が追跡車両基準テンプレート切り出し手段に、車両基準テンプレート確定部55が車両基準テンプレート確定手段に相当する。
このように、本実施の形態1においては、画像領域内の車両24をより正確に抽出する場合において、まず、検出時には追跡車両24を含む領域を設定する。そして、その領域を基準テンプレート26とした上で、検出中の車両24までの距離または距離変化を計測しながら、その距離変化に応じた画像上での拡大縮小を考慮したテンプレートマッチングを行う。相関値が所定の値以上で車両24を検出できた場合、そのときの入力画像23内の車両24の撮像領域を基準テンプレート26と同じ大きさになるように大きさを調整した上で、新規基準テンプレート26の1つとして保存する。このような処理を時間的に連続して複数回行った後、毎回蓄積された新規基準テンプレート26の画素毎の輝度またはエッジ強度変化に着目し、輝度やエッジ強度の変化のない部分を車両24、ある部分を背景として分離する。車両24と判定された画素だけからなる領域をより正確なテンプレートである車両基準テンプレート27とする。このような方法で車両24の部分だけを抽出した車両基準テンプレート27が作成された後、その車両基準テンプレート27を用いての車両24の追跡を行う。前述と同様、距離変化に応じた拡大縮小をかけながらの車両基準テンプレート27との相関計算により入力画像23内の車両24を検出する。その画像内の車両24の検出・追跡中において、相関が高く追跡中であるにもかかわらずテンプレート内のある部位において、輝度の変化が所定のしきい値以上に変化する部位が存在する場合、その部位の輝度変化に着目する。その部位だけにおいて所定のしきい値以上の輝度変化が複数回観測された場合、その部位を車両24のブレーキ灯28の位置と判定する構成とした。これにより、まず、距離変化も考慮した上で、より正確に(画素単位で)車両24の存在範囲を限定する。その上で、車両24の内部から、ある特定の一部だけが輝度変化を起こすというブレーキ灯28が持つ特徴を確認できるようになるため、より正確にブレーキ灯28の位置が検出可能となる。
【0018】
また、ブレーキ灯位置定義部6により例えばブレーキ灯28を検出した際、ブレーキ灯28の位置を図4(b)に示したごとく、車両基準テンプレート27内における基準位置からの相対位置座標として保存する。このように車両基準テンプレート27内のブレーキ灯28を検出した際、そのブレーキ灯28の存在位置を車両基準テンプレート27内における基準位置からの相対位置座標として保存する。これにより、ブレーキ灯28の検出後のブレーキ灯28の点灯・点滅の判定処理が容易にできる。また、車両24の追跡の正確性向上のため、輝度変化のない部位だけでのテンプレートとの相関計算を行うことを可能にするための応用としてブレーキ灯28の部位を取り除いた相関計算を行うようにするという方法への適用も可能となる。
また、追跡車両24の追跡中において、相関が所定の値より高い値として判定され、保存された車両基準テンプレート27における所定の値以上の輝度変化により例えばブレーキ灯28の点灯または消灯を判定する。このように、車両24の追跡中において、相関が所定の値より高い値として追跡されている場面においては、保存した位置の輝度変化を見ることで、ブレーキ灯28の点灯または消灯を判定する。これにより、例えば、時系列的にこの場所に相当する輝度変化を見るという単純な操作だけで、ブレーキ灯28の点灯状態、点滅状態、消灯状態を判定可能となる。
【0019】
実施の形態2
以下の実施の形態2から実施の形態7における概略構成図は実施の形態1と同じである。
本実施の形態2は、ブレーキ灯位置定義部6によるブレーキ灯28の位置の確定をより確実に行う方法である。車両上輝度変化部位判定部61を用いた前述の方法で車両基準テンプレート27内のブレーキ灯28の位置候補を判定することができる。この判定の際、追跡対象車両24の速度変化も同時に見る。具体的には車両24のブレーキ灯28の点灯が検出されかつ車両24が減速した場合、または車両24のブレーキ灯28の消灯が検出され、その後、車両24の走行速度が上がった場合は、検知している部位がブレーキ灯28である可能性が大きい。車両24の速度変化とその部位の輝度変化がブレーキをかけたときの変化と対応しない場合は、その部位はブレーキ灯28ではない可能性があると判定する。つまり、車両上輝度変化部位判定部61の判定により、ブレーキ灯28と想定される輝度変化を生じた部位があった場合でも、車両24の速度変化がそのブレーキ灯28と合わない場合は、ブレーキ灯位置確定部63のブレーキ灯位置確定の際の判定基準に加えないこととする。これにより、より正確なブレーキ灯28の位置検出を行うことができる。
上記のようにブレーキ灯位置定義部6は、追跡車両24の画像中、追跡車両24の速度変化時に輝度変化が発生する部位を、追跡車両24のブレーキ灯28の位置であると定義する。このように、ブレーキ灯28の位置検出において、輝度変化のある部位の輝度の変化が、前方車両24の速度変化が起きた場合に限り起こることから、その部位をブレーキ灯28であると判定する。通常、ブレーキ灯28は、ブレーキをかける際に点灯し、ブレーキを解除したときに消灯する。つまり、点灯から消灯、消灯から点灯などの輝度変化のある場合は、それに応じた速度変化が生ずる。この速度変化と点灯・消灯の変化が一致することを確認することで、ウインカや逆光などのブレーキ灯28以外の部位や車両24のランプ以外の要因による輝度変化と区別し、正確にブレーキ灯28の位置を検出することが可能となる。
【0020】
実施の形態3
前述までのブレーキ灯28の位置検出において、輝度変化の起こる時間的な間隔を判定し、消灯・点灯の周期が不規則である場合は、その部位をブレーキ灯28と判定する。輝度変化の判定は、車両上輝度変化部位判定部61を用いた前述の方法で行うことができる。また、その周期は、変化を時系列的に連続して観測し、その周期を判定することで行うことができる。
上記のようにブレーキ灯位置定義部6は、追跡車両24の画像中、輝度変化が不規則に発生する部位を、追跡車両24のブレーキ灯28の位置であると定義する。このように、輝度変化の起きる時間的な間隔を判定し、その消灯・点灯の周期が不規則である場合、その部位をブレーキ灯28と判定する。車両24には、ブレーキ灯28以外にも、ウインカ(ウインカランプ)があり、また、ウインカは、ハザードという意味のランプとしても利用される。これらウインカやハザードの点滅は、通常、規則的な周期である。一方、減速を意味するときのブレーキ灯28の点灯は、その周期が不規則である。このことから、周期が不規則な点灯が起こる位置を確認することで、他のランプとの区別を行い、正確にブレーキ灯28の位置を判定することができる。
【0021】
実施の形態4
本実施の形態4では、追跡中の車両24上において、輝度変化が起こる部位とその個数とその周期を観測し、輝度変化の起こる時間的な間隔を判定し、消灯・点灯の周期が規則的である場合、その個数が1つであればウインカ、ブレーキ灯と判定された部位近傍の部位2つで観測された場合はハザードであると判定する。この判定において、ブレーキ灯28の位置および点灯・消灯は前述までのブレーキ灯28の位置検出と点灯・消灯の判定において行うことができる。また、その周期の判定は、実施の形態3と同様の方法で行うことができる。
すなわち、ブレーキ灯28と判定された部位近傍の部位において周期的な点滅があればハザード、それ以外の部位で車両24上の1箇所において輝度変化が周期的に観測される場合はウインカと判定すればよい。
【0022】
上記のようにブレーキ灯位置定義部6は、追跡車両24の画像中、1箇所の規則的な輝度変化の発生する部位をウインカと定義し、2箇所の規則的な輝度変化の発生する部位をハザードと定義する。このように輝度変化の起きる時間的な間隔を判定し、消灯・点灯の周期が規則的である場合、その個数が1つであればウインカ、ブレーキ灯と判定された部位の近傍2つで観測された場合はハザードであると判定する構成である。
【0023】
実施の形態5
本実施の形態5では、前述までに述べてきた方法で観測可能なブレーキ灯28の点灯・消灯に応じて、車両(自車両)1の加減速制御を調整するものである。車両1の加減速の調整方法は、そのときの車間距離および相対速度から、衝突しないような速度制御とすればよい。また、追跡車両24との衝突の危険性があると考えられる車間距離でブレーキ灯28の点灯を検知した場合は、早めに車両1の速度を落とす、運転手の足の操作によるブレーキより強めの圧力をかけるなどのアシスト制御にも利用することができる。
上記のように観測したブレーキ灯28の点灯・消灯に応じて、車両1の加減速制御を調整するする。通常、ブレーキ灯28の点灯・消灯は、実際に速度が変化し始めるより早くその状態を観測できる。これにより、速度制御をより早く行うことができるようになる。
【0024】
実施の形態6
本実施の形態6では、車両1の停止状態において追跡車両24のブレーキ灯28の消灯を判定した場合、発進の制御を行う、またはその情報を運転手に提示するものである(表示器や警報器等は、図5等において図示省略)。追跡車両24のブレーキ灯28の消灯は、前述の方法によるブレーキ灯28の部位の輝度変化から判定できる。また、車両1が停止状態であることは、図示省略したセンサによるブレーキの制御や車輪速度などから計測することができる。これらの検知・計測の結果から、車両1の停止状態において、追跡車両24の発進を意味するブレーキ灯28の消灯を検知した場合、発進や追跡車両24が発進することの合図を表示や音声などで知らせることができる(表示器や警報器等は、図5等において図示省略)。
上記のように車両24の停止状態において、追跡車両24のブレーキ灯28の消灯を検出した場合、車両1の発進の制御を行うか、または追跡車両のブレーキ灯の消灯の情報を運転手に提示する。これにより、実施の形態5と同様に、車両1の速度制御や発進ができることの提示をより早く行うことができるようになる。
【0025】
実施の形態7
実施の形態7では、車両1の停止状態において、追跡車両24のブレーキ灯28の消灯を確認した際に、車両1の発進や情報提示の制御を行う構成とした。しかし、長時間の停車・駐車の場合、追跡車両24はブレーキ灯28を消したにもかかわらず、発進しない場合もある。このような場合における車両1の追跡車両24に対する衝突を回避するため、車両1の停止状態における、追跡車両24のブレーキ灯28に基づく発進や表示などの制御は、まず、ブレーキ灯28の消灯時に、車両1の発進のための準備や、追跡車両24のブレーキ灯28が消えたことだけの合図に留める。実際に追跡車両24と車両1との車間距離の変化があった場合にだけ、車両1の発進の制御、発進できることの合図を送るようにすればよい。
上記のようにブレーキ灯28の消灯の検出による発進の制御においては、ブレーキ灯28の消灯後、追跡車両24が発進したことを確認するまでは、車両1の走行は開始せず、車両1の発進の準備または追跡車両24のブレーキ灯28の消灯の情報の提示だけに留める。車両24が駐車目的の場合や長時間停止状態となる場合は、ブレーキペダルから足を離した状態で停止する車両24もある。そのため、ブレーキ灯28の消灯による制御への応用に関しては、車両1の発進動作はすぐに行わず、実際に車両24が発進したときに迅速に車両1の発進制御を行うことができるようにするための準備だけを行う。もしくはブレーキ灯28が消えたことの提示だけに留めるようにし、実際に車両24の速度変化が起きた場合に車両1の発進制御を迅速に行うことができるようにする。これにより、実施の形態6の効果を安全性も加味した上で行うことができるようになる。
以上本発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のシステム構成図である。
【図2】カメラの車両への搭載位置と座標系設定の説明図である。
【図3】画像中の車両検出方法と基準テンプレートと車両基準テンプレートの説明図である。
【図4】車両基準テンプレート内におけるブレーキ灯の位置定義方法を示す図である。
【図5】さらに詳細なシステム構成図である。
【図6】基準テンプレートおよび車両基準テンプレートを用いた画像の拡大縮小付き相関計算による車両位置検出・追跡方法の説明図である。
【図7】画像内の車両の下端位置から車間距離を算出する原理の説明図である。
【図8】テンプレート更新計算用車両画像保存用メモリに保存される輝度画像の様子を示す図である。
【符号の説明】
1…車両
2…カメラ
3…画像メモリ
4…車両発見部
5…車両基準テンプレート作成部
6…ブレーキ灯位置定義部
21…カメラの光軸
22…基準座標系
23…入力画像
24…車両
25…白線
26…基準テンプレート
27…車両基準テンプレート
28…ブレーキ灯
29、30…画像
31…走査範囲
32…道路面
33…縦方向の画角
34…撮像面
41…基準テンプレート保存用メモリ
51…車両基準テンプレート保存用メモリ
52…車両追跡処理部
53…追跡信頼性判定部
54…テンプレート更新計算用車両画像保存用メモリ
55…車両基準テンプレート確定部
61…車両上輝度変化部位判定部
62…最新検出車両保存用メモリ
63…ブレーキ灯位置確定部

Claims (13)

  1. 車両に搭載されたカメラと、
    前記カメラの入力画像から追跡車両の存在領域を切り出す追跡車両存在領域切り出し手段と、
    前記追跡車両の存在領域に基づいて前記追跡車両のランプを検出するランプ検出手段と、
    を有することを特徴とする追跡車両ランプ検出システム。
  2. 前記追跡車両存在領域切り出し手段は、
    前記入力画像より小さく、前記追跡車両の形状を含む当該追跡車両の形状より大きい領域を基準テンプレートとして抽出する基準テンプレート抽出手段と、
    前記基準テンプレートに含まれる前記追跡車両の形状を車両基準テンプレートとして抽出する車両基準テンプレート抽出手段を用いることを特徴とする請求項1記載の追跡車両ランプ検出システム。
  3. 前記車両基準テンプレート抽出手段は、
    前記車両基準テンプレートを保存する車両基準テンプレート保存手段と、
    前記車両基準テンプレートを用い、前記入力画像内を前記追跡車両の相対距離変化による大きさ変化を考慮した拡大縮小をかけながら、前記車両基準テンプレートとの相関を取得することにより、前記追跡車両の追跡を行う車両追跡処理手段と、
    前記車両基準テンプレートの相関から追跡信頼性を判定する追跡信頼性判定手段と、
    前記追跡信頼性が高いときに、前記車両基準テンプレートとの高い相関を得た前記入力画像から前記追跡車両の形状を切り出す追跡車両基準テンプレート切り出し手段と、
    前記車両基準テンプレートを前記車両基準テンプレートと置き換えることにより、前記車両基準テンプレートを更新する車両基準テンプレート確定手段と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の追跡車両ランプ検出システム。
  4. 前記ランプ検出手段は、
    前記追跡車両の画像中、前記追跡車両の速度変化時に輝度変化が発生する部位を、前記追跡車両のブレーキ灯の位置であると定義することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の追跡車両ランプ検出システム。
  5. 前記ランプ検出手段は、
    前記追跡車両の画像中、輝度変化が不規則に発生する部位を、前記追跡車両のブレーキ灯の位置であると定義することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の追跡車両ランプ検出システム。
  6. 前記ランプ検出手段は、
    前記追跡車両の画像中、1箇所の規則的な輝度変化の発生する部位をウインカと定義し、2箇所の規則的な輝度変化の発生する部位をハザードと定義することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の追跡車両ランプ検出システム。
  7. 前記ランプ検出手段により前記ランプを検出した際、前記ランプの位置を前記車両基準テンプレート内における基準位置からの相対位置座標として保存することを特徴とする請求項2記載の追跡車両ランプ検出システム。
  8. 前記追跡車両の追跡中において、相関が所定の値より高い値として判定され、保存された前記車両基準テンプレートにおける所定の値以上の輝度変化により、前記ランプの点灯または消灯を判定することを特徴とする請求項3記載の追跡車両ランプ検出システム。
  9. 前記ブレーキ灯の点灯・消灯に応じて、前記車両の加減速を制御することを特徴とする請求項4または5記載の追跡車両ランプ検出システム。
  10. 前記車両の停止状態において、前記追跡車両の前記ブレーキ灯の消灯を検出した場合、前記車両の発進の制御を行うか、または前記追跡車両の前記ブレーキ灯の消灯の情報を運転手に提示することを特徴とする請求項4または5記載の追跡車両ランプ検出システム。
  11. 前記ブレーキ灯の消灯の検出による発進の制御においては、前記ブレーキ灯の消灯後、前記追跡車両が発進したことを確認するまでは、前記車両の走行は開始せず、前記車両の発進の準備または前記追跡車両の前記ブレーキ灯の消灯の情報の提示だけに留めることを特徴とする請求項10記載の追跡車両ランプ検出システム。
  12. 車両に搭載されたカメラの入力画像から追跡車両の存在領域を切り出し、
    前記追跡車両の存在領域に基づいて追跡車両のランプを検出することを特徴とする追跡車両ランプ検出方法。
  13. 前記追跡車両の存在領域の切り出しは、
    前記入力画像より小さく、前記追跡車両の形状を含む当該追跡車両の形状より大きい領域を基準テンプレートとして抽出し、
    前記基準テンプレートに含まれる前記追跡車両の形状を車両基準テンプレートとして抽出することを特徴とする請求項12記載の追跡車両ランプ検出方法。
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