JP2004341053A - キャビネットおよびそれを備えた画像形成装置ならびにオプション装置、画像形成システム - Google Patents

キャビネットおよびそれを備えた画像形成装置ならびにオプション装置、画像形成システム Download PDF

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Naofumi Okada
直文 岡田
Jinichi Osada
甚一 長田
Toshiki Ogida
利樹 扇田
Sei Tokishige
聖 時重
Toyoaki Nanba
豊明 難波
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Abstract

【課題】連結固定するためだけの係合部材をオプション装置に同梱する必要がなく、部品コストや作業コストを低減できるキャビネットおよびそのキャビネットを備えた画像形成装置ならびにオプション装置、画像形成システムを提供する。
【解決手段】キャビネット22は、後処理装置40が追加装着される画像形成装置1本体に備えられており、自身の一部に係合部23が形成されており、該係合部23が、後処理装置40に備えられている係合ツメ41と係合されることで後処理装置40と画像形成装置1本体とが連結固定でき、係合ツメ41との係合が外されることで後処理装置40と画像形成装置1本体とが分離される構成を有する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置等の装置本体に備えられ、装置本体にオプション装置等を装着した場合に、装置本体とオプション装置とを容易に分離,連結固定できる係合手段を有するキャビネットおよびそれを備えた画像形成装置ならびにオプション装置、画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では、ユーザの要望などにより後処理装置等のオプション装置を装着することがある。このとき、画像形成装置本体とオプション装置とは、搬送されるシート(用紙)をそれぞれの装置が連携してシート授受を行い、シートに対する処理を行う。そのため、画像形成装置本体とオプション装置とは、相互の位置関係が正しい状態で維持されるために連結固定されることにより、オプション装置が画像形成装置に装着されるようになっている。
【0003】
このように、画像形成装置本体にオプション装置が装着された場合であっても、画像形成装置本体またはオプション装置でシート搬送詰りなどのトラブルが発生することがある。このようなトラブルが発生したときには、画像形成装置とオプション装置との連結固定状態を解除して、オプション装置を画像形成装置本体から容易に分離し、それぞれあるいは何れかの装置に対してトラブルの原因となった障害を取り除く復帰作業を行う。トラブルの復帰作業を完了した後には、正常な動作が行えるようにオプション装置と画像形成装置本体とが再び連結固定されて、オプション装置が画像形成装置に装着される必要がある。
【0004】
このため、図9で示すように、オプション装置を画像形成装置に装着するときには、オプション装置と共に相互の装置を連結固定するためだけのL字状の係合部材が同梱されており、画像形成装置に備えられているキャビネットに該係合部材をネジで取り付け、該係合部材に備えられた係合部に対してオプション装置に備えられた回動可能な係合ツメを引掛けて連結固定する画像形成装置がある。
【0005】
【特許文献1】
実開平2−13063号公報(1990年1月26日公開)
【0006】
【特許文献2】
実開平2−13065号公報(1990年1月26日公開)
【0007】
【特許文献3】
特開平5−12561号公報(1993年1月22日公開)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示した従来の画像形成装置では、オプション装置を画像形成装置本体に装着する場合には、互いの装置を連結固定させるためだけに別に製造された係合部材(L字状の係合部材)をオプション装置に同梱しておかなければならないと共に、該係合部材を画像形成装置本体に取り付けなければならない。そのため、部品のコストが高くなり、作業コストが嵩んでしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、連結固定させるためだけの係合部材を別に製造して、該係合部材をオプション装置に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、オプション装置の装着時の作業を簡略化することができるキャビネットおよびそれを備えた画像形成装置ならびにオプション装置、画像形成システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るキャビネットは、上記の課題を解決するために、オプション装置が追加装着される装置本体に備えられているキャビネットであって、自身の少なくとも一部に係合部が形成されており、前記係合部が、オプション装置に備えられている突起物と係合されることで該オプション装置と装置本体とが連結固定され、前記突起物との係合が外されることで該オプション装置と装置本体とが分離されることを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、キャビネット自身の少なくとも一部に係合部が形成されているため、連結固定するためだけの係合部材を別に製造する必要がなく、オプション装置に該係合部材を同梱しておく必要がない。また、係合部品を取り付ける作業も必要ではないため、オプション装置を装置本体に装着するときの作業コストも低減できる。
【0012】
以上により、連結固定させるためだけの係合部材を別に製造して、該係合部材をオプション装置に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、オプション装置の装着時の作業を簡略化することができるキャビネットを提供することができる。
【0013】
本発明に係るキャビネットは、上記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、前記突起物と係合できる凹部が前記係合部に備えられており、前記凹部が装置本体の上方に開口していることを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、凹部が装置本体の上方に開口しているため、オプション装置が装置本体に装着されていないときには、装置本体と関係する小物などの置き場として該凹部を利用することができ、装置本体の利便性をより一層向上させることができる。
【0015】
本発明に係るキャビネットは、上記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、前記突起物と係合できる凹部が前記係合部に備えられており、オプション装置が装置本体に装着されていないときに、前記凹部に手を引掛けて装置本体を移動させることのできる機能を前記係合部が有していることを特徴としている。
【0016】
上記の構成によれば、オプション装置が装置本体に装着されていないときには、装置本体に取り付けられたキャビネットが有する係合部を取っ手として機能させることができ、より一層容易に装置本体を移動させることができる。さらに、装置本体の前面等の係合部以外の他部分にあまり手を触れずにすみ、他部分を汚さなくてすむ。
【0017】
本発明に係るキャビネットは、上記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、前記凹部の縦幅が80mm以上であり、横幅が20mm以上であり、最小深さが10mm以上であることを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、凹部に4本の指をより一層容易に引掛けることができるため、より一層安定して装置本体の移動を行なうことができる。
【0019】
本発明に係るキャビネットは、上記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、装置本体の角部を形成するキャビネットであって、該角部に前記係合部が形成されていることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によれば、キャビネットは装置本体の角部を形成しているので、装置本体が有するシャーシの角部を覆うように位置する。シャーシやキャビネットの角部は強度が強いため、そこに形成されている係合部の強度をさらに一層向上させることができる。これにより、オプション装置を装置本体に装着したときには、互いの連結固定の強度が一層大きくなる。さらに、角部であることにより係合部が隠れにくいので、オプション装置との係合状態を容易に確認することができる。
【0021】
本発明に係るキャビネットは、上記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、装置本体の上部に、別のオプション装置が追加装着されるようになっており、前記係合部が、装置本体に装着された前記別のオプション装置の下方に位置することを特徴としている。
【0022】
上記の構成によれば、装置本体に取り付けられたときに、係合部が前記別のオプション装置によって目隠しされるようになり、装置本体の外観をより一層損なうことがなくなる。
【0023】
本発明の係るキャビネットは、上記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、前記係合部が装置本体の背面よりも前面に近いことを特徴としている。
【0024】
上記の構成によれば、ユーザが装置本体の前面側に立った場合に、オプション装置が装置本体に装着され、オプション装置に備えられた突起物と係合部との係合状態が前面側に近くなるので、該係合状態をより一層容易に確認することができる。
【0025】
本発明に係るキャビネットは、上記の課題を解決するため、上記の構成に加えて、前記突起物の係合できる凹部が前記係合部に備えられており、オプション装置が装置本体に装着されるときに、前記突起物を前記凹部に案内するための案内面が前記係合部に備えられていることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によれば、オプション装置を装置本体に装着するときに、突起物が係合部に衝突することなく、突起物をスムーズに凹部に係合させることができ、より一層作業コストを低減することができる。
【0027】
本発明に係る画像形成装置は、上記の課題を解決するために、上記本発明に係るキャビネットが備えられていることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、連結固定させるためだけの係合部材を別に製造して、該係合部材をオプション装置に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、オプション装置の装着時の作業を簡略化することができる画像形成装置を提供することができる。
【0029】
本発明に係る画像形成装置は、上記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、オプション装置が装着されたときに、該オプション装置との間で記録媒体の受渡しができるように記録媒体を排出するための排出口が備えられており、該排出口と前記係合部とが近接していることを特徴としている。
【0030】
上記の構成によれば、係合部の位置精度を排出口の位置精度に反映できるため、画像形成装置にオプション装置が装着されたときに、画像形成装置とオプション装置との間の搬送経路の連結をより一層精度良く行うことができ、記録媒体の受渡しがより一層スムーズになる。
【0031】
本発明に係る画像形成装置は、上記の課題を解決するために、上記の構成に加えて、前記排出口が形成されているキャビネットと前記係合部が形成されているキャビネットとが隣接していることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、係合部が形成されているキャビネットと排出口が形成されているキャビネットとが隣接していない場合に比べ、両キャビネット間の相対位置ずれを低減でき、より一層係合部の位置精度を排出口の位置精度に反映できる。
【0033】
本発明に係るオプション装置は、上記の課題を解決するために、装置本体に装着されるオプション装置であって、装置本体が複数のキャビネットを有しており、そのうち少なくとも1つのキャビネット自身に係合部が形成されており、装置本体に装着されたときに、前記係合部と係合して装置本体と連結固定することのできる突起物が備えられていることを特徴としている。
【0034】
上記の構成によれば、画像形成装置のキャビネットに係合部が備えられているため、オプション装置に連結固定するためだけの係合部材を同梱しておく必要がない。そのため、部品コストを低減でき、画像形成装置に装着するときの作業コストを低減できるオプション装置を提供することができる。
【0035】
本発明の画像形成システムは、上記の課題を解決するために、上記の画像形成装置と、上記のオプション装置とが備えられていることを特徴としている。
【0036】
上記の構成によれば、オプション装置を画像形成装置に容易に装着できるので、連結固定するためだけの係合部材をオプション装置に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、また、オプション装置の装着時の作業を簡略化することができる画像形成システムを提供できる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明のキャビネットとそれを備える画像形成装置ならびにオプション装置、画像形成システムに関する実施の一形態について図1〜図8に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0038】
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1と、画像形成装置1に装着されるオプション装置を示す斜視図である。
【0039】
中央部に画像形成装置1があり、画像形成装置1の排紙面側(図中の左側にあたる)に後処理装置(オプション装置)40が配置されている。該後処理装置40は本発明に係るオプション装置の実施の一形態である。また、画像形成装置1の上側に原稿読取装置(別のオプション装置)60が、画像形成装置1の給紙面側(図中の右側にあたる)に大容量給紙装置70が配置されている。なお、原稿読取装置60と大容量給紙装置70とは画像形成装置1に装着された状態であり、後処理装置40は装着前の状態である。なお、本実施形態に係る画像形成システムは、少なくとも画像形成装置1と後処理装置40とを備えるものである。
【0040】
画像形成装置1は、プリンタ部2とプリンタ部2の下に設置されている給紙ユニット部3とを備えている。画像形成装置1には、その外表面をなす複数のキャビネットが備えられている。また、排紙側の側面(たとえば、図中の左側面)には、用紙等の記録媒体を排出するための排出口24、位置決め部材25、当り部材37、コネクタ38が備えられている。さらに、画像形成装置1の該側面の下方には、レール部材(図2にて示す)39が備えられている。
【0041】
画像形成装置1が備える複数のキャビネットとは、例えば、プリンタ部2の上部に位置するキャビネット22、排紙側の側面に近い内部のトラブル処理のため容易に取り外しが可能な平板状のキャビネット36a、また、排出口24が形成されている平板状のキャビネット36b等である。これらのキャビネットは、画像形成装置1本体の外表面を形成するものであり、画像形成装置1の内部構造を露出させないで外観を損なわないようにしたり、内部構造の損傷を防止するためのものである。複数のキャビネットは、画像形成装置1本体に備えられている。該複数のキャビネットのうち、少なくとも一つのキャビネット自身の一部には、オプション装置に備えられている突起物(後述する)と係合することができる係合部が形成されている。
【0042】
本実施形態では、たとえば、キャビネット22に係合部23が形成されている。キャビネット22は、画像形成装置1の外表面の一部分(上方部分)として機能するように、画像形成装置1に備えられている。キャビネット22は、底面のない5面からなる概ね箱状である。一面(上面にあたる)には画像が形成された記録媒体を排出する排出口が形成されている。この排出口は、排出口24とは別のものであり、オプション装置と記録媒体の受渡しをするためのものではなく、ユーザが画像形成装置1から記録媒体を直接受取るための排出口である。残りの4面は画像形成装置1の背面、前面、2つの側面のそれぞれ一部分を形成するようになっている。すなわち、キャビネット22は、画像形成装置1の上面、前面、背面、側面のうち2面からなる8つの稜部(角部)を形成しているといえる。そのうちの1つであるキャビネット22の上面と後処理装置40側の側面との稜部の中央付近に、係合部23が形成されている。該係合部23は凹部28を有しており、凹部28は上面に向かって開口されているが、係合部23の構造に関する説明は図3を用いて後述する。また、後処理装置40側の側面には、排出口24が形成された平板状のキャビネット36bが嵌る長方形状の孔が設けられている。
【0043】
排出口24は、画像形成装置1で画像が形成された記録媒体を後処理装置40に搬送するために、該記録媒体を排出する開放口である。排出口24が形成されているキャビネット36bは、キャビネット22の後処理装置40側の側面に設けられた長方形の孔に嵌ることで、画像形成装置1の該孔部の外表面を形成している。そのため、キャビネット36bはキャビネット22に囲まれており、互いに隣接しているといえる。
【0044】
位置決め部材25は、画像形成装置1に後処理装置40が装着されるときに、互いの装置が正常に作動する正しい相対位置関係を決定するための部材である。「正しい相対位置関係」とは、具体的には、画像形成装置1の記録媒体の搬送経路と後処理装置40の記録媒体の搬送経路とが一連となり、装置間で記録媒体の受渡しが可能となる位置関係であるが、これについては図2を用いて後述する。
【0045】
当り部材37は、画像形成装置1に後処理装置40が装着され、互いが正しい相対位置関係の状態になったときに、後処理装置40に備えられたアクチュエータ49(図2にて後述する)の先端が当たるように画像形成装置1に設けられている。これにより、画像形成装置1と後処理装置40とが正しい相対位置関係の状態で装着されていることを判断することができる。
【0046】
コネクタ38は、後処理装置40に備えられたコネクタ51と接続できるように画像形成装置1に備えられている。コネクタ38とコネクタ51とが接続されることで、画像形成装置1と後処理装置40との互いの通信や電力供給が可能となる。
【0047】
後処理装置40の画像形成装置1側の側面には、画像形成装置1のキャビネット22が有する係合部23と係合することのできる突起物を有する係合部品42が備えられている。
【0048】
図2は、画像形成装置1と、後処理装置40と、大容量給紙装置70との断面図である。なお、後処理装置40と画像形成装置1とは、正しい相対位置関係より離れた状態となっている。
【0049】
画像形成装置1の排紙側の側面(図中では左側面にあたる)の下方には、2点鎖線で示したレール部材39が備えられている。該レール部材39は、後処理装置40の下方に備えられた案内部材(図示しない)に挿入されることにより、後処理装置40を移動可能に支持することができる支持部材である。また、レール部材39により後処理装置40が移動可能に支持されることにより、後処理装置40を正しい相対位置関係にまで移動しやすくなっている。つまり、レール部材39は、後処理装置40を正しい相対位置関係の状態まで案内する機能を有しているといえる。
【0050】
また、後処理装置40の画像形成装置1側の側面には、検出器50を備えたアクチュエータ49が設けられている。検出器50はアクチュエータ49の先端が物体に当たっているか否かを検出する部材である。つまり、検出器50とアクチュエータ49とは、アクチュエータ49の先端部分に物体が存在するか否かを判断する、物体判断手段の一つであるといえる。レール部材39に支持された状態で、後処理装置40が画像形成装置1側の方向(図中の矢印方向にあたる)に移動され、上記の位置決め部材25により相互の正しい相対位置関係が決定されたときに、アクチュエータ49の先端が画像形成装置1に備えられた当り部材37に当たるようになっている。これにより、検出器50は、後処理装置40と画像形成装置1との相対位置関係が正しいことを判断する。なお、検出器50の判断に応じて、画像形成装置1、もしくは、画像形成装置1および後処理装置40の動作を制御する制御部が画像形成装置1に備えられていてもよい。また、当り部材37は、後処理装置40が画像形成装置1に装着されていないときには、コネクタ38の目隠し用のカバーとして使用してもよい。
【0051】
画像形成装置1の排紙側の側面には、上記のように、排出口24が備えられており、画像形成装置1の内部には、排出口24から記録媒体を排出するための搬送経路33が備えられている。また、後処理装置40の画像形成装置1側の側面には、排出口24より排出される記録媒体を受取るための給紙口48が備えられており、後処理装置40の内部には、給紙口48から受取った記録媒体を搬送するための搬送経路47が備えられている。レール部材39によって移動可能に支持された状態で、後処理装置40を画像形成装置1に向かって移動させ、上記の位置決め部材25により相互の正しい相対位置関係が決定される。このとき、排出口24と給紙口48とが連絡され、搬送経路33と搬送経路47とが一連した経路となる。これにより、画像形成装置1と後処理装置40とを正常に連動することができる。
【0052】
また、上記の位置決め部材25により相互の正しい相対位置関係が決定されたときには、係合ツメ41が係合部23に係合される。該係合部23と係合ツメ41とそれらの係合状態について、これより詳細に説明する。
【0053】
まず、画像形成装置1のキャビネット22が有する係合部23の構造を、図3および図5を用いて説明する。
【0054】
図5は、係合部23を備えるキャビネット22を含む画像形成装置1と、後処理装置40との斜視図である。図5のように、キャビネット22の後処理装置40側の端部中央付近には、凹部28を有する係合部23が形成されている。キャビネット22が画像形成装置1の外表面を形成するものであるため、係合部23も露出された状態となっている。凹部28は、画像形成装置1の上方に向かって開口されており、底面と底面に垂直な4つの壁面とからなる。該凹部28の後処理装置40側の壁面29a(図3にて示す)には、ネジを挿入することのできる溝部31が形成されている。
【0055】
係合部23は、画像形成装置1の前面からの距離がWa、背面からの距離がWc、その縦幅がWbとなるように形成されている。ここで、係合部23の縦幅Wb(凹部28の縦幅Wbとも表現できる)は人間の手の幅よりも広くすることが好ましい。これにより、画像形成装置1にオプション装置が装着されていないときに、画像形成装置1を移動するための取っ手として凹部28を利用することができる。従来は両手で画像形成装置の前後を挟んで押えながら、画像形成装置を引っ張って移動していたが、本実施形態では、凹部28に手を引掛けて画像形成装置1を引っ張ることにより、一層容易に移動させることができ、さらに、画像形成装置1の前面にあまり手を触れずにすみ、前面を汚さないですむ。なお、縦幅Wbの具体的な数値としては、80mm以上であることが好ましい。これにより、人間の親指を除く4本の指をより一層容易に挿入することができる。さらに、好ましくは90mm以上である。これにより、余裕をもって、4本の指を挿入することができる。
【0056】
また、係合部23が画像形成装置1の背面よりも前面に近くなっている方が好ましい。つまり、Wa<Wcが満たされている状態である。これにより、ユーザが画像形成装置1の前面側に立ったときに、係合部23がよりユーザに近い位置にあるため、係合状態を確認することがより一層容易となる。また、図1で示したように、画像形成装置1の上方に原稿読取装置60が装着された場合であっても、少しのぞき込むことで係合部23を容易に確認できる。
【0057】
本実施形態では、たとえば、Wa=145mm、Wb=150mm、Wc=334mmとなるように係合部23が形成されている。
【0058】
また、係合部23は、上述したように、キャビネット22は、画像形成装置1の上面と後処理装置40側の側面との稜部(角部)を形成している。したがって、キャビネット22の角部はシャーシ26(図3にて示す)の角部の外部に位置する。一般に、シャーシやキャビネットの角部は強度が強いため、係合部23の強度をさらに一層向上させることができる。これにより、後処理装置40を画像形成装置1に装着したときに、互いの連結固定の強度が一層大きくなる。さらに、角部であることにより係合部23が隠れにくいので、後処理装置40との係合状態を容易に確認することができる。
【0059】
図3は、係合部23が有する溝部31を含み、画像形成装置1の前面と平行な面で切断したときの断面図である。図3で示すように、キャビネット22が備える凹部28の寸法は、横幅がDbで深さがHaのようになっている。凹部28の底面には、ネジ穴27が設けられている。凹部28とキャビネット22の後処理装置40側の側面29bとの間には、高さがHbであり横幅がDaの凸部30が設けられている。このように、係合部23は凹部28と凸部30とを有している。なお、Hbは、凸部30の高さとも表現できるし、凹部28の最小の深さとも表現できる。また、キャビネット22は画像形成装置1のシャーシ26の上に配置されている。
【0060】
ここで、キャビネット22はシャーシ26に何らかの状態で固定されている。本実施形態では、たとえば、係合部23を含むキャビネット22はシャーシ26にネジ20で固定されている。ネジ20による固定であるため、より一層強固にシャーシ26にキャビネット22が固定される。これにより、後処理装置40が画像形成装置1に装着された場合には、後処理装置40と画像形成装置1とがより一層離間しにくくなる。また、ネジ穴27は凹部28の底面に形成されているため、画像形成装置1における係合部23の位置精度がさらに一層向上する。
【0061】
凹部28の後処理装置40側の壁面29aには、後に説明する後処理装置40に備えられた係合ツメ41と係合することができるようになっており、凹部28には係合ツメ41が嵌合される。なお、図3は壁面29aの一部に形成された溝部31を含む面で切断した断面図であるため、壁面29aは鎖線で示されている。
【0062】
凸部30の高さ(凹部の最小深さ)HbがHb<Haとなるように、凸部30が形成されている。これにより、凸部30の上面はキャビネット22の係合部23が形成されていない部分の面より一段低くなっている。これにより、後処理装置40を画像形成装置1に装着するときに係合ツメ41を凹部28により一層容易に案内しやすくなるが、これについては、後に詳説する。
【0063】
また、凸部30の後処理装置40側の上部には斜面(案内面)29cが形成されており、結果として、係合部23の全体は複雑な構造を持つ。これにより、係合部23の強度が向上することになる。他の効果として、係合ツメ41と係合部23とが衝突して、破損することを防止する機能があるが、これについても後に詳説する。
【0064】
さらに、キャビネット22が画像形成装置1に備えられているときには、上述したように、凹部28は画像形成装置1の上方に向かって開放するようにキャビネット22に設けられている。そのため、後処理装置40が画像形成装置1に装着されていないときには、凹部28にクリップ等を置くことができ、画像形成装置1の利便性をより一層向上させることができる。さらに、図3の2点鎖線で示したように、凹部28の底面のみ、もしくは底面および壁面にマグネットシート32を貼り付けることもできる。この場合には、凹部28においた金属製のクリップ等が誤って落ちないようにすることができ、さらに一層画像形成装置1の利便性が向上する。
【0065】
さらに、凸部の高さ(凹部の最小深さ)Hbは指で引掛けられる高さ以上であり、横幅Dbは指の太さよりも大きいことが好ましい。このようなキャビネット22が画像形成装置1に備えられることにより、画像形成装置1に後処理装置40が装着されていないときには、画像形成装置1を移動するための取っ手として凹部28を利用することができる。該取っ手としての機能を係合部23に持たせるためには、指の挿入を容易にするため、具体的な数値としてHbは10mm以上であり、Dbは20mm以上が好ましい。本実施形態では、たとえば、Ha=21mm、Hb=10mm、Da=25mm、Db=20mmとなるように係合部23が形成されている。
【0066】
上記係合部23を含むキャビネット22は、たとえば、ABS樹脂(例えば5V程度の難燃グレード)やPC(ポリカーボネート樹脂)/ABS樹脂やPC/PS(ポリスチレン樹脂)樹脂等のプラスチック性で難燃性の材料を用いて金型により成型されている。
【0067】
また、キャビネット22が、金型により成型される場合には、外形形状に歪が出ないよう高品質に製作できるように、ほぼ均一な肉厚(3mm程度の厚さ)にて形成されている。係合部23の肉厚もほぼ同様な肉厚となっている。
【0068】
このように、キャビネット22自身の一部に係合部23が形成されている。キャビネット22は、画像形成装置1の外表面を形成する機能と、係合部23の機能とを兼ねている。よって、別個に、係合部のみを有する係合部材を製造する必要がなくなる。
【0069】
次に、後処理装置40に備えられている係合部品42について図4を用いて説明する。図4は、係合部品42の斜視図である。
【0070】
図4のように、係合部品42は、四角形状の板状物43と、支持軸44と、ロック解除レバー45と、ねじりコイルスプリングにて形成されているキックスプリング46とを備えている。四角形状の板状物43は底面の端部2箇所でネジにて支持軸44に固定されている。また、板状物43の底面の支持軸44に固定されている端部とは反対側の端部2箇所に係合ツメ(突起物)41が形成されている。係合ツメ41には、後処理装置40が画像形成装置1に装着されるときの画像形成装置1側に斜面が形成されている。ロック解除レバー45は支持軸44の片側端部に設けられている。キックスプリング46の一方の端部はロック解除レバー45と固定されており、他方の端部は後処理装置40のシャーシもしくはキャビネットに固定されている。
【0071】
図4に示した係合部品42は、図5のように、後処理装置40の画像形成装置1側の側面上部に、回動可能なように取り付けられている。キックスプリング46の効果により、ロック解除レバー45を操作しない(回さない)場合には、板状物43は所定の位置(定位置)で定まっている(この状態を定状態とよぶ)。キックスプリング46の力に反してロック解除レバー45を操作する(回す)と支持軸44が回転し、同時に係合ツメ41を含む板状物43も回動して定位置より傾いた状態となる(この状態をロック解除状態とよぶ)。ここで、ロック解除レバー45から手を離すと、キックスプリング46の力により、係合ツメ41を含む板状物43は定位置へと戻る。なお、定位置は、後処理装置40が画像形成装置1に装着されたときに、係合ツメ41が凹部28に係合できる位置としている。
【0072】
次に、後処理装置40を画像形成装置1に装着するときの方法について、図5〜図7を用いて説明する。
【0073】
図5は後処理装置40と画像形成装置1とが分離されている状態であり、図6は連結固定されている状態である。また、図7は後処理装置40を連結固定する直前、もしくは、分離した直後の状態を示した斜視図である。
【0074】
なお、「連結固定」とは、後処理装置40もしくは画像形成装置1に手で引っ張られる等の通常起こりうる外力が働いても正しい相対位置関係の状態が維持できるように、相互の装置が結ばれていることをいう。また、「連結固定の解除」とは、後処理装置40もしくは画像形成装置1に手で引っ張られる等の通常起こりうる外力が加わった場合に正しい相対位置関係の状態が維持できなくなるようにすることである。つまり、相対位置関係が変化しうる状態にすることである。
【0075】
「分離」とは、相互の装置の相対位置関係が正しいものではなくなり、離間していることをいう。例えば、上記したレール部材39により後処理装置40が移動可能に支持されている状態のままであっても、相互の装置の相対位置関係が正しいものではなくなり離間していれば、画像形成装置1本体と後処理装置40とは分離しているという。
【0076】
「独立した状態」とは、相互の装置を関連付けるものが全くない状態のことをいう。たとえば、連結固定が解除され、かつ、上記したレール部材39により後処理装置40が支持されなくなり、何らかの関係付けるものが全くなくなった状態のことをいう。
【0077】
「装着」とは、相互の装置を正常に連動できるように、相互の相対位置関係が正しく、かつ、相互の装置が上記連結固定されていることをいう。たとえば、係合ツメ41と係合部23とにより互いに連結固定されることにより、後処理装置40は画像形成装置1に装着される。本実施形態では、このとき、レール部材39により後処理装置40が画像形成装置1に移動可能に支持されている。
【0078】
まず、後処理装置40と画像形成装置1とが独立した状態であるときに、画像形成装置1に備えられたレール部材39を後処理装置40の下方に設けられた案内部材に挿入して、レール部材39により後処理装置40が支持されるようにする。
【0079】
次に、レール部材39により後処理装置40が支持された状態で、図5の矢印で示すように、係合ツメ41を画像形成装置1の係合部23にむけて、後処理装置40を画像形成装置1の方へ移動させる。レール部材39の案内に従って後処理装置40を移動させるが、上記した位置決め部材25によって決定される正しい相対位置関係の状態になる直前に、図7で示すように、ロック解除レバー45を回してロック解除状態にし、板状物43を回動させ、定位置から傾いた状態にさせる。ロック解除状態を保ちつつ、位置決め部材25により決定される正しい相対位置関係の状態まで、後処理装置40を移動させる。その後、ロック解除レバー45から手を離し定状態に戻すと、図6で示すように、係合ツメ41がキャビネット22に備えられた凹部28と係合し、後処理装置40と画像形成装置1とが連結固定される。
【0080】
上記の方法では、位置決め部材25によって決定される正しい相対位置関係の状態に後処理装置40を移動させる前に、ロック解除レバー45を回してロック解除状態にした。しかしながら、ロック解除レバー45を回さず係合ツメが定位置のままで(定状態のままで)、後処理装置40を画像形成装置1側に移動した場合であっても、連結固定できるように、本実施形態はより好ましい構成を有している。たとえば、第1の構成として、凸部30の高さHbが凹部28の深さHaよりも小さく、加えて、凸部30の縦幅が後処理装置40側に近くなるに従い大きくなるように、図5で示すように、凸部30の上方の側面に画像形成装置1の前面、背面と平行でない面29d、29eが備えられている。第2の構成として、係合ツメ41の画像形成装置1側に斜面が形成されており、加えて、係合部23の凸部30の後処理装置40側にも斜面29cが形成されている。
【0081】
該第1の構成により、係合ツメ41を有する定位置の板状物43が係合部23の凸部30の上部にくるように、案内しやすくなる。また、該第2の構成により、後処理装置40を画像形成装置1側に移動しても、係合ツメ41と凸部30とが衝突することなく、キックスプリング46の力に反して板状物43が回動される。そして、位置決め部材25が決定する相対位置関係の状態に達したときには、キックスプリング45の作用により、係合ツメ41が定位置にもどされることで係合部23と係合し、後処理装置40と画像形成装置1とが連結固定される。このように、面29d、面29e、凸部30に形成された斜面29c、係合ツメ41に形成された斜面は、係合ツメ41を係合部23の凹部28にスムーズに係合するための案内面であるといえる。これにより、ロック解除レバー45の操作なしでも、後処理装置40が画像形成装置1に装着され、より一層作業コストを低減できる。
【0082】
逆に、後処理装置40を画像形成装置1より分離する場合には、まず、ロック解除レバー45を回して、係合ツメ41を有する板状物43を定位置から傾けて連結固定を解除し、レール部材39に支持された状態のままで、後処理装置40と画像形成装置1との間隔が広がるように後処理装置40を移動させる。このように、後処理装置40と画像形成装置1とを容易に分離することができる。分離した後、再び、連結固定する場合には、後処理装置40を正しい相対位置関係まで移動して、係合ツメ41を係合部23に係合することで容易に連結固定に戻すことができる。ここで、分離するときには、相互の装置が独立した状態にまでしないで、レール部材39により後処理装置40が支持された状態にしておくとよい。これにより、より一層容易に正しい相対位置関係まで移動することができるので、作業コストもより一層低減できる。
【0083】
図2に示す搬送経路35(画像形成装置1の後処理装置40側の側面近傍に位置している搬送経路)において、用紙詰まりのトラブルが生じた場合には、画像形成装置1の後処理装置40側の側面を形成しているキャビネット36aを外し、詰まった用紙を取り除く必要がある。ここで、後処理装置40が画像形成装置1に装着されている場合には、後処理装置40を画像形成装置1から分離する必要があるが、上記のように、ロック解除レバー45の操作と後処理装置40の移動とを行うことで容易に分離と連結固定とが可能であり、トラブルの対処に要する作業コストを低下させることができる。また、上述したように、分離するときには、相互の装置が独立した状態にまでしないで、レール部材39により後処理装置40が支持された状態にしておく。これにより、分離後に再び連結固定する場合に、より一層容易に正しい相対位置関係まで移動することができる。
【0084】
なお、凹部28を含む係合部23は画像形成装置1の外表面をなすキャビネット22に備えられており、後処理装置40等のオプション装置を画像形成装置1に装着しない場合には、外面に露出させるようになっている。これにより、オプション装置40を画像形成装置1に装着させる際には、カバー等の取り外しを行う必要がなく、装着時の作業が簡略できる。
【0085】
このように、係合部23に係合ツメ41が係合されることで、後処理装置40と画像形成装置1とが連結固定されて、相互の相対位置関係が維持される。なかでも、係合部23においては、後処理装置40と画像形成装置1との位置関係が最も精度良く保たれている。
【0086】
ここで、排出口24と係合部23とが近接していることが好ましい。これにより、係合部23の位置精度を排出口24の位置精度に反映できるため、画像形成装置1に後処理装置40が装着されたときに、画像形成装置1と後処理装置40との間の搬送経路の連結を一層精度良く行うことができ、記録媒体の受渡しが一層スムーズになる。
【0087】
なお、図2に示した係合部23と排出口24との距離Lは、好ましくは70mm以下がよく、小さければ小さいほど精度は向上する。本実施形態では、例えば、L=70mmに設定されている。係合部23と排出口24との距離Lに応じて、排出口24と受紙口48との相対位置精度を、一定の範囲内にすることができる。
【0088】
また、本実施形態では、図1で示すように、排出口24を形成しているキャビネット36bと、係合部23を有しているキャビネット22とは、隣接している構成である。そのため、隣接していない2つのキャビネットの各々に係合部23と排出口24とが形成されている場合に比べて、両キャビネット間の相対位置ずれを低減でき、より一層係合部の位置精度を排出口の位置精度に反映できる。これにより、後処理装置40が画像形成装置1に装着されたときに、排出口24と受紙口48との相対位置精度をより一層向上でき、搬送経路33と搬送経路47との連絡をより一層精度良く行うことができる。
【0089】
以上のように、本実施形態のキャビネット22は、後処理装置(オプション装置)40が追加装着される画像形成装置1本体に備えられているキャビネットであって、自身の一部に係合部23が形成されており、係合部23が、後処理装置40に備えられている係合ツメ(突起物)41と係合されることで後処理装置40と画像形成装置1本体とが連結固定され、前記係合ツメ41との係合が外されることで後処理装置40と画像形成装置1本体とが分離されることを特徴としている。
【0090】
上記の構成によれば、キャビネット22自身の一部に係合部23が形成されているため、連結固定するためだけの係合部材を別に製造する必要がなく、後処理装置40に該係合部材を同梱しておく必要がないので部品コストが低減できる。また、係合部品を取り付ける作業も必要ではないため、後処理装置40を画像形成装置1本体に装着するときの作業コストも低減できる。
【0091】
以上のように、連結固定させるためだけの係合部材を別に製造して、該係合部材を後処理装置40に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、後処理装置40の装着時の作業を簡略化することができるキャビネット22が実現される。
【0092】
このように、画像形成装置1本体に備えられているキャビネット22自身の一部として係合部23が形成されており、係合部23が、後処理装置40に備えられている係合ツメ(突起物)41と係合されることで後処理装置40と画像形成装置1本体とが連結固定され、前記係合ツメ41との係合が外されることで後処理装置40と画像形成装置1本体とが分離されることが本実施形態の特徴点であるが、特許文献1〜3には、本実施形態のような構成は記載されていない。
【0093】
例えば、特許文献3において、キャビネットの開口部に備えられた突条とオプションユニットに備えられたガイド溝とはスライド案内手段であり、オプションユニットがスライドできることを前提としており、本実施形態の連結固定のための係合部23とは明らかにその目的や構成が異なる。また、特許文献3に記載されているキャビネットが有する係合部は、カバーの係合部と係合するためだけのものであり、オプションユニットが連結固定されることは想定されておらず、本実施形態のように、後処理装置40に備えられた係合ツメ41と係合して、後処理装置40を連結固定するための係合部23とは明らかにその目的が異なる。また、特許文献3に記載の技術では、開口部には通常カバーが備えられており、オプションユニットを装着する場合に、カバーを外さなければならず、外したカバーを何処かに保管しておくか捨てるかしなければならない。しかしながら、本実施形態では、該カバー等は必要ではなく、部品コストを低減でき、資源の有効活用が図れる。
【0094】
また、本実施形態の画像形成装置1は、上記キャビネット22を備えられていることを特徴としている。
【0095】
また、本実施形態の後処理装置(オプション装置)40は、画像形成装置1本体に装着されるオプション装置であって、画像形成装置1本体が複数のキャビネットを有しており、そのうちの1つであるキャビネット22自身に係合部23が形成されており、画像形成装置1本体に装着されたときに、前記係合部23と係合して画像形成装置1本体と連結固定することのできる係合ツメ(突起物)41を備えていることを特徴としている。
【0096】
また、本実施形態の画像形成システムは、上記画像形成装置1と後処理装置4とが備えられている。
【0097】
このように、後処理装置40を画像形成装置1に容易に装着できるので、連結固定するためだけの係合部材を後処理装置40に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、また、後処理装置40の装着時の作業を簡略化することができる画像形成装置1、後処理装置40、画像形成システムが実現される。
【0098】
次に、画像形成装置1の上部に装着されるオプション装置である原稿読取装置60について、図1,2を用いて説明する。
【0099】
図1のように、画像形成装置1の背面に原稿読取装置60専用のL字状の取り付け台61が取り付けられている。原稿読取装置60は、取り付け台61の上に装着されている。他の装着方法として、図8に示すように、原稿読取装置60は、プリンタ部2の上に直接装着される場合もある。両装着方法のように、原稿読取装置60は、通常、画像形成装置1の上方に取り付けられる。
【0100】
原稿読取装置60には、自動原稿搬送装置が備えられており、原稿供給トレイ62に載置した原稿を1枚ずつピックアップし、読み取った後に原稿排出トレイ63に原稿が排出されるようになっている。本実施形態では、たとえば、原稿排出トレイ63が係合部23の上部に空間を有して位置しており、少しのぞき込むことで後処理装置40の係合状態を容易に確認することができる。また、原稿排出トレイ63を係合部23の目隠しとして機能させることができる。これにより、より一層外観を損なうことがない。
【0101】
次に、画像形成装置1と、後処理装置40と、大容量給紙装置70との内部の構造について、図2を用いて説明する。
【0102】
図2に示すように、プリンタ部2の略中央の位置に、感光体ドラム4を中心とする電子写真プロセス部が配置されている。すなわち、感光体ドラム4を中心としてその周囲に、帯電ユニット5と、光走査ユニット6と、現像ユニット7と、転写ユニット8と、クリーニングユニット9とが配置されている。
【0103】
帯電ユニット5は、感光体ドラム4の表面を均一に帯電させるものである。光走査ユニット6は、均一に帯電された感光体ドラム4上に光像を走査して静電潜像を書き込むものである。現像ユニット7は、光走査ユニット6により書き込まれた静電潜像を現像剤により顕像化するものである。転写ユニット8は、感光体ドラム4上に記録再現された画像を記録媒体上に転写するものである。クリーニングユニット9は、感光体ドラム4上に残留した現像剤を除去して、感光体ドラム4上に新たな画像を記録することができるようにするものである。
【0104】
なお、このクリーニングユニット9により除去された残留現像剤は、現像ユニット7の現像剤供給部10に回収され、リサイクルされる。なお、画像形成装置1は、このように残留現像剤をリサイクルするプロセスを備えているものに限定されるものではなく回収して廃棄する画像形成装置1をも含むものである。
【0105】
次に、給紙ユニット部3について説明する。給紙ユニット部3は、複数の給紙トレイ11・12・13・14を備えている。これらの給紙トレイ11・12・13・14を備えていることにより、給紙ユニット部3は、記録媒体としての多彩な用紙をたとえばサイズ毎に分別して収容することができる。
【0106】
そして、画像形成装置1は、これらの給紙トレイ11・12・13・14の中から1つのトレイを選択する。さらに、画像形成装置1は、この選択されたトレイから用紙を1枚ずつ分離し、感光体ドラム4と転写ユニット8との間に供給する。そして、転写ユニット8は、供給された用紙に、感光体ドラム4上に記録再現された画像を転写する。
【0107】
ここで、給紙トレイ11〜14について、より具体的に説明する。給紙トレイ(第1の記録媒体供給部)11と給紙トレイ(第2の記録媒体供給部)12とは、互いに並列配置されている。そして、給紙トレイ11および給紙トレイ12の下側に、給紙トレイ13が配置されており、さらに給紙トレイ13の下側に給紙トレイ14が配置されている。
【0108】
また、給紙トレイ13および給紙トレイ14の容量は、同程度の容量とされている。さらに、給紙トレイ11および給紙トレイ12の容量は、給紙トレイ13あるいは給紙トレイ14の容量よりも大きく設定されている。
【0109】
そして、給紙ユニット部3は、給紙トレイ11・12・13・14に収容された用紙をプリンタ部2に向かって搬送するために、搬送経路15と搬送経路16とを備えている。なお、搬送経路15は、給紙トレイ11・13・14に収容された用紙をプリンタ部2に向かって搬送するものであり、搬送経路16は、給紙トレイ12に収容された用紙をプリンタ部2に向かって搬送するものである。
【0110】
また、搬送経路15は、給紙ユニット部3のフレーム17に沿って鉛直方向に延びている。一方、搬送経路16は、フレーム17に沿って水平方向に延びている。
【0111】
したがって、給紙ユニット部3の内部では、給紙トレイ11〜14と、搬送経路15と、搬送経路16とが効率よく配置されており、給紙ユニット部3の省スペース化が実現されている。
【0112】
なお、各給紙トレイ11・12・13・14に用紙をセットする場合は、画像形成装置1本体の前面側方向に目的の給紙トレイ11・12・13・14を引き出して用紙の補給を行う。
【0113】
ところで、搬送経路15中にて用紙が詰まった場合は、搬送経路15を構成するガイド15a(図中斜線部で示す)を、給紙ユニット部3の奥側を支点としてユーザーの手前側に回動する。これにより、搬送経路15中で詰まった用紙を取り除くことができる。なお、この除去操作は、搬送経路15とフレーム17との間に予め確保されている作業空間を用いて行う。
【0114】
また、搬送経路16中にて用紙が詰まった場合も、搬送経路16を構成するガイド16a(図中斜線部で示す)を、給紙ユニット部3の奥側を支点として手前側に回動する。これにより、搬送経路16中で詰まった用紙を取り除くことができる。なお、この除去操作は、並列配置された給紙トレイ11および給紙トレイ12をユーザーの手前側に引き出すことにより、搬送経路16の下方に作業空間を確保した上で行うこととなる。
【0115】
なお、本実施形態の画像形成装置1では、給紙トレイ11・12を同時に引き出すことができる構成としているが、必ずしもこの構成に限定されるものではなく、それぞれの給紙トレイを独立して引き出せる構成としてもよい。この場合、給紙トレイ11を手前側に引き出すことにより、搬送経路16中に詰まった用紙を取り除くための作業空間を、搬送経路16の下方に確保すればよい。
【0116】
搬送経路16の下流側には、比較的少量の用紙がセットされる手差し給紙ユニット(第3の記録媒体供給部)18を設けている。
【0117】
この手差し給紙ユニット18には、どちらかというと特殊な用紙がセットされる可能性が高い。これは、手差し給紙ユニット18に対して手軽に用紙の交換あるいはセットができるからである。手差し給紙ユニット18からは搬送経路21を介して搬送経路16に用紙を供給できるようになっている。
【0118】
また、給紙ユニット部3の右側に、オプション装置として大容量給紙装置(第4の記録媒体供給部)70を連結することができるようになっている。この大容量給紙装置70は、その他の給紙トレイ11〜14に比べて、大きな容量に設定される。この場合には、大容量給紙装置70から給紙された用紙は、搬送経路19から搬送経路16を経てプリンタ部2へと導かれるようになっている。
【0119】
本実施形態は、上述したように、後処理装置40を画像形成装置1に装着している。しかしながら、オプション装置としては、後処理装置40のほかに、ソータや合紙等をインサートするインサータ等、ユーザの要望により選択が可能となっている。これらのオプション装置には、画像形成装置1のキャビネット22に備えられる係合部23の係合する係合ツメ41を有している。
【0120】
また、上記構成では、図3で示すように、係合部23を含むキャビネット22をネジ20でシャーシ26に固定されているが、シャーシ26への固定方法は、ネジ20によるものとは限らない。シャーシ26へキャビネット22を引掛けたり、係合する場合であってもよい。
【0121】
上記構成では、係合部23は画像形成装置1の上部の外表面を形成するキャビネット22の1箇所に形成されているとした。しかし、係合部23は複数箇所であってもよい。つまり、キャビネット22に2以上の係合部が備えられていてもよく、もしくは、キャビネット22に一つの係合部23が備えられており、別のキャビネットにさらに第2の係合部が備えられていてもよい。これにより、後処理装置40と画像形成装置1との相対位置精度がより一層向上し、かつ、より一層強固に連結固定される。たとえば、画像形成装置1の前面と後処理装置40側の側面との稜部(角部)に備えられているキャビネットと背面と該側面との稜部(角部)に備えられているキャビネットとの両方に係合部が形成されていてもよい。ここで、2つの係合部が画像形成装置1の底面からほぼ同じ高さの位置にあり、かつ、手を入れることができ、取っ手としての機能を有する凹部が備えられていることが好ましい。この構成によれば、画像形成装置1に後処理装置40が装着されていない場合に、2つの係合部の各々に左手と右手とを引掛けることができ、より一層安定して画像形成装置1を移動することができる。なお、この場合、後処理装置40には、該2つの係合部と係合することができる2つの突起物が設けられている。
【0122】
また、係合部23は、上外面を形成するキャビネット22とは限らず、たとえば、前面や背面を形成するキャビネット等に備えられていてもよい。他の場所であっても、画像形成装置1本体に後処理装置40を装着する場合に、後処理装置40を画像形成装置1本体に分離、連結固定させるための係合部材を別に製造したり、後処理装置40に同梱する必要がなく、画像形成装置1本体に直接後処理装置40の係合ツメ41を係合させることができるため、部品コストを低減できる。また、画像形成装置1の外表面を形成するキャビネット自身に形成されることで、カバー等の取り外す作業を削除することができ、後処理装置40をそのまま直接に連結固定することができ、作業コストを低減できる。さらに、係合部23が画像形成装置1の外表面部であるため、係合状態の確認も容易にできる。
【0123】
また、一つの係合部23には凹部28が一つ形成されていたが、一つの係合部23に凹部28が複数形成されていてもよい。この場合には、後処理装置にはキャビネット22に形成された係合部23と係合できる係合ツメ41を複数有することとなる。
【0124】
上記構成では、係合部23が有する凹部28の底面は、長方形であるが、これに限るものではない。円状や楕円状、台形等であってもよい。
【0125】
上記構成では、係合部23が形成されているキャビネット22と、排出口24が形成されているキャビネット36bとが隣接している。さらに、好ましくは、係合部23が形成されているキャビネット22に排出口24が形成される。これにより、後処理装置40と画像形成装置1とが連結固定されたときに、排出口24と受紙口48との位置ずれがより一層低減できる。
【0126】
また、上記構成では、画像形成装置1に備えられる凸部30と後処理装置40に備えられる係合ツメ41との両方に斜面が形成されており、該斜面はお互いを係合状態へと案内する案内面として機能する。しかしながら、いずれか一方にのみ斜面が形成されていてもよい。たとえば、凸部30にのみ斜面29cが形成されていても、係合ツメ40を斜面29cに沿って、凹部28へと案内することが可能である。
【0127】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0128】
【発明の効果】
本発明に係るキャビネットは、以上のように、自身の少なくとも一部に係合部が形成されており、前記係合部が、オプション装置に備えられている突起物と係合されることで該オプション装置と装置本体とが連結固定され、前記突起物との係合が外されることで該オプション装置と装置本体とが分離される構成である。
【0129】
それゆえ、連結固定させるためだけの係合部材を別に製造して、該係合部材をオプション装置に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、オプション装置の装着時の作業を簡略化することができるキャビネットを提供することができるという効果を奏する。
【0130】
本発明に係るキャビネットは、以上のように、上記の構成に加えて、前記突起物と係合できる凹部が前記係合部に備えられており、前記凹部が装置本体の上方に開口している構成である。
【0131】
それゆえ、凹部が装置本体の上方に開口しているため、オプション装置が装置本体に装着されていないときには、装置本体と関係する小物などの置き場として、該凹部を利用することができ、装置本体の利便性をより一層向上させることができるという効果を奏する。
【0132】
本発明に係るキャビネットは、以上のように、上記の構成に加えて、前記突起物と係合できる凹部が前記係合部に備えられており、オプション装置が装置本体に装着されていないときに、前記凹部に手を引掛けて装置本体を移動させることのできる機能を前記係合部が有している構成である。
【0133】
それゆえ、オプション装置が装置本体に装着されていないときには、装置本体に取り付けられたキャビネットが有する係合部を取っ手として機能させることができ、より一層容易に装置本体を移動させることができるという効果を奏する。さらに、装置本体の前面等の他部分にあまり手を触れずにすみ、他部分を汚さなくてすむ。
【0134】
本発明に係るキャビネットは、以上のように、上記の構成に加えて、前記凹部の縦幅が80mm以上であり、横幅が20mm以上であり、最小深さが10mm以上である構成である。
【0135】
それゆえ、凹部に4本の指をより一層容易に引掛けることがよりできるため、安定して装置本体の移動を行なうことができるという効果を奏する。
【0136】
本発明に係るキャビネットは、以上のように、上記の構成に加えて、装置本体の角部を形成するキャビネットであって、該角部に前記係合部が形成されていること構成である。
【0137】
それゆえ、シャーシやキャビネットの角部は強度が強いため、そこに形成されている係合部の強度をさらに一層向上させることができる。これにより、オプション装置を装置本体に装着したときには、互いの連結固定の強度が一層大きくなるという効果を奏する。さらに、角部であることにより係合部が隠れにくいので、オプション装置との係合状態を容易に確認することができる。
【0138】
本発明に係るキャビネットは、以上のように、上記の構成に加えて、装置本体の上部に、別のオプション装置が追加装着されるようになっており、前記係合部が、装置本体に装着された前記別のオプション装置の下方に位置する構成である。
【0139】
それゆえ、装置本体に取り付けられたときに、係合部が前記別のオプション装置によって目隠しされるようになり、装置本体の外観をより一層損なうことがなくなるという効果を奏する。
【0140】
本発明の係るキャビネットは、以上のように、上記の構成に加えて、前記係合部が装置本体の背面よりも前面に近い構成である。
【0141】
それゆえ、ユーザが装置本体の前面側に立った場合に、オプション装置が装置本体に装着され、オプション装置に備えられた突起物と係合部との係合状態が前面側に近くなるので、該係合状態をより一層容易に確認することができるという効果を奏する。
【0142】
本発明に係るキャビネットは、以上のように、上記の構成に加えて、前記突起物の係合できる凹部が前記係合部に備えられており、オプション装置が装置本体に装着されるときに、前記突起物を前記凹部に案内するための案内面が前記係合部に備えられている構成である。
【0143】
それゆえ、オプション装置を装置本体に装着するときに、突起物が係合部に衝突することなく、突起物をスムーズに凹部に係合させることができ、より一層作業コストを低減することができるという効果を奏する。
【0144】
本発明に係る画像形成装置は、以上のように、上記本発明に係るキャビネットが備えられている構成である。
【0145】
それゆえ、連結固定させるためだけの係合部材を別に製造して、該係合部材をオプション装置に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、オプション装置の装着時の作業を簡略化することができる画像形成装置を提供することができるという効果を奏する。
【0146】
本発明に係る画像形成装置は、以上のように、上記の構成に加えて、オプション装置が装着されたときに、該オプション装置との間で記録媒体の受渡しができるように記録媒体を排出するための排出口が備えられており、該排出口と前記係合部とが近接している構成である。
【0147】
それゆえ、係合部の位置精度を排出口の位置精度に反映できるため、画像形成装置にオプション装置が装着されたときに、画像形成装置とオプション装置との間の搬送経路の連結をより一層精度良く行うことができ、記録媒体の受渡しがより一層スムーズになるという効果を奏する。
【0148】
本発明に係る画像形成装置は、以上のように、上記の構成に加えて、前記排出口が形成されているキャビネットと前記係合部が形成されているキャビネットとが隣接している構成である。
【0149】
それゆえ、係合部が形成されているキャビネットと排出口が形成されているキャビネットとが隣接していない場合に比べ、両キャビネット間の相対位置ずれを低減でき、より一層係合部の位置精度を排出口の位置精度に反映できるという効果を奏する。
【0150】
本発明に係るオプション装置は、以上のように、装置本体に装着されるオプション装置であって、装置本体が複数のキャビネットを有しており、そのうち少なくとも1つのキャビネット自身に係合部が形成されており、装置本体に装着されたときに、前記係合部と係合して装置本体と連結固定することのできる突起物が備えられている構成である。
【0151】
それゆえ、画像形成装置のキャビネットに係合部が備えられているため、オプション装置に連結固定するためだけの係合部材を同梱しておく必要がない。そのため、部品コストを低減でき、画像形成装置に装着するときの作業コストを低減できるオプション装置を提供することができるという効果を奏する。
【0152】
本発明の画像形成システムは、以上のように、上記の画像形成装置と、上記のオプション装置とが備えられている構成である。
【0153】
それゆえ、オプション装置を画像形成装置に容易に装着できるので、連結固定するためだけの係合部材をオプション装置に同梱する必要がなく部品コストが低減でき、また、オプション装置の装着時の作業を簡略化することができる画像形成システムを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置と、第1のオプション装置と、第2のオプション装置との斜視図である。
【図2】上記画像形成装置と、第1のオプション装置との断面図である。
【図3】上記画像形成装置が備えるキャビネットの係合部における断面図である。
【図4】第1のオプション装置が備える係合部品の斜視図である。
【図5】第1のオプション装置と画像形成装置本体とが分離されているときの状態を示す斜視図である。
【図6】第1のオプション装置が画像形成装置本体に装着されたときの状態を示す斜視図である。
【図7】第1のオプション装置が画像形成装置本体に装着された直前の状態を示す斜視図である。
【図8】第2のオプション装置の画像形成装置への別の装着方法を示した斜視図である。
【図9】従来の画像形成装置とオプション装置を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
22・36b キャビネット
23 係合部
24 排出口
28 凹部
29c 斜面(案内面)
29d・29e 面(案内面)
30 凸部
40 後処理装置(オプション装置)
41 係合ツメ(突起物)
50 原稿読取装置(別のオプション装置)
Wb 凹部の縦幅
Db 凹部の横幅
Hb 凹部の最小深さ

Claims (13)

  1. オプション装置が追加装着される装置本体に備えられているキャビネットであって、
    自身の少なくとも一部に係合部が形成されており、
    前記係合部が、オプション装置に備えられている突起物と係合されることで該オプション装置と装置本体とが連結固定され、前記突起物との係合が外されることで該オプション装置と装置本体とが分離されることを特徴とするキャビネット。
  2. 前記突起物と係合できる凹部が前記係合部に備えられており、
    前記凹部が装置本体の上方に開口していることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット。
  3. 前記突起物と係合できる凹部が前記係合部に備えられており、
    オプション装置が装置本体に装着されていないときに、前記凹部に手を引掛けて装置本体を移動させることのできる機能を前記係合部が有していることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載のキャビネット。
  4. 前記凹部の縦幅が80mm以上であり、横幅が20mm以上であり、最小深さが10mm以上であることを特徴とする請求項3に記載のキャビネット。
  5. 装置本体の角部を形成するキャビネットであって、
    該角部に前記係合部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のキャビネット。
  6. 装置本体の上部に、別のオプション装置が追加装着されるようになっており、
    前記係合部が、装置本体に装着された前記別のオプション装置の下方に位置することを特徴とする請求項2に記載のキャビネット。
  7. 前記係合部が装置本体の背面よりも前面に近いことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のキャビネット。
  8. 前記突起物と係合できる凹部が前記係合部に備えられており、
    オプション装置が装置本体に装着されるときに、前記突起物を前記凹部に案内するための案内面が前記係合部に備えられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のキャビネット。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のキャビネットが少なくとも1つ備えられていることを特徴とする画像形成装置。
  10. オプション装置が装着されたときに、該オプション装置との間で記録媒体の受渡しができるように記録媒体を排出するための排出口が備えられており、該排出口と前記係合部とが近接していることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記排出口が形成されているキャビネットと前記係合部が形成されているキャビネットとが隣接していることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 装置本体に装着されるオプション装置であって、
    装置本体が複数のキャビネットを有しており、
    そのうち少なくとも1つのキャビネット自身に係合部が形成されており、
    装置本体に装着されたときに、前記係合部と係合して装置本体と連結固定することのできる突起物が備えられていることを特徴とするオプション装置。
  13. 請求項10もしくは請求項11に記載の画像形成装置と、
    請求項12に記載のオプション装置とが備えられていることを特徴とする画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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