JP2004340989A - カメラおよび携帯型電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、カメラおよび携帯型電子機器に関し、燃料パックから液体燃料を供給するとともに発電に伴って生成された排液をその燃料パック内に回収し、その燃料パックの取出しの際およびその後においてその燃料パックの内容物の漏洩を防止する。
【解決手段】燃料電池と、燃料電池に供給される液体燃料が封入されてた燃料室を有するとともに燃料電池での発電により生成される排液が注入される排液室を有する燃料パックを着脱自在に収容する燃料パック収容室と、燃料パック収容室に収容された燃料パックから燃料電池に液体燃料を送液するとともに燃料電池で生成された排液を排液室に注入する液移送手段と、燃料パックに注入された排液を凝固させる液凝固手段とを備えた。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体光を捉えて撮影を行なうカメラ、および電子回路を備えた携帯型電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、定常的に発電を続けることのできる燃料電池の開発が進んできている。その燃料電池の中でも、固体高分子型燃料電池(PEFC)が、デジタルカメラ等の携帯型電子機器の高容量電源として注目されている。特に、このPEFCの中でも、メタノール水溶液を電池に直接供給するメタノール直接型燃料電池(DMFC)は、小型化に向いていることで注目されている。
【0003】
DMFCは、電力生成過程でメタノール水溶液を消費して水分を排出するという性質があり、このためこのDMFCを電源として使用するためには液体燃料としてメタノール水溶液を供給するとともに生成された排液としての水分を回収する必要がある。
【0004】
例えば、特許文献1には、生成された水分を回収するための吸水部材を備えた燃料電池システムが開示されており、また、特許文献2にはカートリッジ状の燃料パック内に燃料水素を入れておいて、その燃料パックから燃料水素を供給するとともに生成された水分をその燃料パック内に回収するという提案がなされている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−331699号公報
【特許文献2】
特開平9−213359号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献2に記載されたような、燃料を燃料パックに封入しておき、その燃料パックから燃料を供給するとともに発電の過程で生成された排液をその燃料パック内に収容するという思想自体は評価でき、燃料パックがデジタルカメラ等の携帯型電子機器内にとどまっている間は、液が外部に洩れることを防止しその液が電子回路に悪影響を及ぼさないように工夫することは比較的容易なものの、その燃料パックを取り出す際の排液の漏洩を如何に防ぐかが問題となる。さらには、その燃料パックを取り出す際にその燃料パックの内容物が純粋な水であるときは問題は少ないが、有害物質が含まれるようなシステムの場合は、その燃料パックを取り出した後のその燃料パックからの漏洩も問題となる。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、燃料パックから液体燃料を供給するとともに発電に伴って生成された排液をその燃料パック内に回収する場合に、その燃料パックの取出しの際、およびその後において、その燃料パックの内容物の漏洩を防止したカメラおよび携帯型電子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のカメラは、被写体光を捉えて撮影を行なうカメラであって、このカメラの作動用の電力を供給する燃料電池と、その燃料電池に供給される液体燃料が封入された燃料室を有するとともにその燃料電池での発電により生成される排液が注入される排液室を有する燃料パックを着脱自在に収容する燃料パック収容室と、燃料パック収容室に収容された燃料パックから燃料電池に液体燃料を送液するとともにその燃料電池で生成された排液を排液室に注入する液移送手段と、燃料パックに注入された排液を凝固させる液凝固手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明のカメラは、上記の液凝固手段を備えたものであるため、燃料パック内の排液が燃料パックから漏れ出すことが防止される。
【0010】
ここで、上記本発明のカメラにおいて、上記液凝固手段は、燃料パック内の排液に、凝固剤を、定期もしくは不定期に繰り返し混入させるものであることが好ましく、この場合、上記凝固剤は、芳香剤を含有するものであることがさらに好ましい。
【0011】
何らかの不良等によりその燃料パックから排液が漏れ出る事態もあり得る。そこで、その燃料パック内の排液に凝固剤を定期的あるいは不定期的に混入させることによりそのような万一の事態に遭遇しても液洩れによる故障等が防止される。ここで、燃料パックをカメラ内に装填したままにしておくと、その燃料パック内に回収されてきた排液が腐敗し悪臭を放つおそれがあるが、凝固剤に芳香剤を含ませておくことにより、悪臭も防ぐことができる。
【0012】
あるいは、上記本発明のカメラにおいて、上記液凝固手段は、燃料パック収容室に収容された燃料パックをその燃料パック収容室から取り出す際に、燃料パック内の排液に凝固剤を混入させるものであってもよい。
【0013】
燃料パックからの液洩れのおそれが高いのはその燃料パックをカメラから取り出す際、およびその後であり、したがって燃料パック内の排液に凝固剤を混入させるのは燃料パックを取り出す際であってもよい。
【0014】
また、上記本発明はカメラにおいて、上記凝固剤は、前記燃料パック収容室に収容されている燃料パックに収容されていたものであることが好ましい。
【0015】
凝固剤は、燃料パックとは別にカメラ内に収容しておくことも考えられるが、凝固剤を収容した燃料パックを構成しておくことにより、凝固剤を切らしてしまうという事態を避けることができる。
【0016】
さらに、上記本発明のカメラにおいて、上記液移送手段は、前記燃料パック収容室に収容された燃料パックを燃料パック収容室から取り出す際に、燃料電池に残存する液体燃料を燃料パックに戻すものであって、上記液凝固手段は、燃料パック内の排液と液体燃料とを混合して凝固させるものであることも好ましい形態である。
【0017】
燃料パックがカメラ内に装填されている間は液洩れは防止されるものの、燃料電池内に液体燃料を残したまま燃料パックが取り出されるとその残存する液体燃料が漏洩してカメラ内の電子回路に悪影響を及ぼすことも考えられる。このような場合、上記の、残存する液体燃料を燃料パック内に回収して凝固させることが好ましい。この場合に、排液と回収された液体燃料を混合して凝固することにより、排液が有害な場合、あるいは液体燃料が有害な場合であっても希釈されて凝固されることになり好ましい。
【0018】
また、上記目的を達成する本発明の携帯型電子機器は、電子回路を備えた携帯型電子機器において、その電子回路に電力を供給する燃料電池と、その燃料電池に供給される液体燃料が封入された燃料室を有するとともにその燃料電池での発電により生成される排液が注入される排液室を有する燃料パックを着脱自在に収容する燃料パック収容室と、燃料パック収容室に収容された燃料パックから燃料電池に液体燃料を送液するとともにその燃料電池で生成された排液を排液室に注入する液移送手段と、燃料パックに注入された排液を凝固させる液凝固手段とを備えたことを特徴とする。
【0019】
本発明は、カメラのみでなく、カメラを含む携帯型電子機器一般に適用することができる。また、上記したカメラに関する本発明の各種態様も携帯型電子機器一般に適用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態のカメラの外観斜視図である。
【0022】
このカメラ100の前面中央には撮影レンズを内蔵したレンズ鏡胴101が備えられており、その斜め上部には、撮影に同期して閃光を発光するフラッシュ発光部102が配備されている。
【0023】
また、このカメラ100の上面にはシャッタボタン103が備えられている。
【0024】
このシャッタボタン103を押下すると、レンズ鏡胴101内の撮影レンズを通った被写体光がカメラ内部のCCD固体撮像素子で受光されて画像データが生成され、その画像データがこのカメラの内部に装填されている記録媒体に記録される。
【0025】
図2は、図1に示すカメラ100の背面および底面を示した斜視図である。
【0026】
カメラ100の背面には、液晶表示部104が備えられており、ここにはCCD固体撮像素子で捉えた被写体像が表示される。
【0027】
またこのカメラ100の側面には、画像データを記録する記録媒体が取出し自在に装填される記録媒体装填口105が設けられている。
【0028】
さらに、このカメラ100の底面には、燃料パック収容室106が形成されており、さらに、その燃料パック収容室106を開閉自在に覆う開閉蓋107が備えられている。この燃料パック収容室106には、燃料パック200が収容される。
【0029】
図3は、図1、図2に示すカメラの回路ブロック図である。
【0030】
制御部111は、撮影レンズ112のピント調整用の駆動、CCD固体撮像素子113の画像取込みのための制御、画像処理部114における画像処理の制御等、このカメラ全体の制御を担っている。
【0031】
撮影レンズ112から取り込まれた被写体光はCCD固体撮像素子113で捉えられて画像データに変換され、画像処理部114で必要な画像処理を受けて液晶表示部104に画像が表示される。ここで、シャッタボタン103が押されるとCCD固体撮像素子113で被写体光を捉えて得られた画像データは、画像処理部114で記録用に画像処理を受け、記録媒体120に記録される。
【0032】
図2にも示す燃料パック200には、液体燃料としてのメタノール水溶液が充填されており、その燃料パック200内のメタノール水溶液は燃料電池300内に移液されその燃料電池300内で発電のために消費される。燃料電池300ではその発電で水が生成され、この水は排液として燃料パック200内に戻される。
【0033】
燃料電池の構造、作用の詳細は後述する。
【0034】
このカメラは、二次電池390から電力の供給を受けて作動するが、二次電池390内の電力が不足してくると、制御部111はコンバータ380を作動させ、燃料電池300ではそのコンバータ380の制御下で発電が行なわれ、その発電による電力で二次電池390が充電される。
【0035】
また、制御部111には、2台のポンプ307,308、モータ309、および時計116が接続されている。2台のポンプ307,308は、燃料電池300と燃料パック200との間の移液用であり、モータ309は、後述するようにして、燃料パック200内の排液に凝固剤を混入させるためのものであり、時計116はモータ115を作動させるタイミングを計時するためのものである。尚、ポンプ307,308およびモータ309は、この図3では、燃料電池300の外部に示されているが、これは図示の煩雑さを避けるためであり、実際は、図5に示すように燃料電池300に組み込まれている。詳細は後述する。
【0036】
図4は、本実施形態で採用されている燃料電池の原理説明図である。
【0037】
この図4の原理説明図に示す燃料電池はメタノール直接型燃料電池(DMFC)であり、このDMFCでは、メタノール水溶液(CHCOOH+HO)と酸素(O)との化学反応により発電が行なわれる。
【0038】
このDMFCは、燃料極(アノード)32と空気極(カソード)33との間にプロトン導電膜31が挟まれた構造を有し、メタノール水溶液(CHCOOH+HO)は燃料極(アノード)32における触媒作用により水素イオン(H)と電子(e)と二酸化炭素(CO)に分解される。二酸化炭素(CO)は燃料極(アノード)32から放出され、水素イオン(H)はプロトン導電膜31中を移動して空気極(カソード)33に達し、その空気極(カソード)33に供給されてまた酸素(O)と結びついて水(HO)が生成され、その水(HO)が空気極(カソード)33から排出される。また、燃料極(アノード)32における化学反応で生成された電子(e)により、空気極33と燃料極32との間に電流が流れ、これがすなわち、このDMFCで電力が生成された(発電が行なわれた)ことになる。
【0039】
図5は、本実施形態の燃料電池の断面図である。
【0040】
この燃料電池300は中空箱体を形成するケース301のほぼ中央が仕切板302で仕切られた構造となっている。この仕切板302は、プロトン導電膜3021が燃料極(アノード)3022と空気極(カソード)3023とで挟まれた構造を有し、燃料極(アノード)3022は、燃料槽303を区画する壁の1つを構成しており、空気極(カソード)3023は、空気槽304を区画する壁の1つを構成している。また、燃料槽303には、フィルタ305が設置されており、この燃料槽303で生成される二酸化炭素(CO)は、このフィルタ305を通して外部に放出される。また、燃料パック200から燃料槽303内にメタノール水溶液を吸い上げる際は、その燃料槽303内の空気もそのフィルタ305を通じて放出される。また、空気槽304にもフィルタ306が設置されており、このフィルタ306を通して外部から空気槽304に空気が流入する。
【0041】
また、このケース301の下部には、燃料取入口311と排水口312が形成されており、燃料取入口311からは、コンバータ380により制御されたポンプ307の作用により、後述する燃料パック200(図6参照)から液体燃料であるメタノール水溶液(CHCOOH+HO)が燃料槽303内に取り込まれ、空気槽304内で生成された排液としての水(HO)は、コンバータ380により制御されたポンプ308により、排水口312を通って燃料パック200(図6参照)内に移送される。ここで、本実施形態では、燃料パック200が、燃料電池300の下方に位置するにもかかわらず、ポンプ308を備えているのは、図1、図2に示すカメラは様々な姿勢を取り得るため、燃料パック200が燃料電池300の常に下に位置するとは限らないからである。
【0042】
また、この図5に示す燃料電池300には、さらに、モータ309が備えられている。このモータ309の回転軸309aには、図6に示す、燃料パック200の回転羽根の軸241が嵌合し、このモータ309の回転により凝固剤室230内の凝固剤が排液室220に混入するようになっている。詳細は図6、図7を参照しながら後述する。
【0043】
また、この図5に示す燃料電池300には、さらに、燃料取入口311内に突出部313が形成されている。この突出部313は、図6の燃料パック200の燃料供給口211のシール部材214を破き、燃料パック200の燃料室210の内部のメタノール水溶液を燃料電池300の燃料槽303に取り込むことができるようにするためのものである。
【0044】
図6は、図5の燃料電池に燃料を供給する燃料パックの断面図である。
【0045】
この燃料パック200は、中室の筐体201の内部中央がシート材202で仕切られて、燃料室210と排液室220とからなる2つの部屋が形成されている。
【0046】
図6の燃料パック200が図2に示すようにしてカメラ100に装填されると燃料パック200の燃料供給口211が燃料電池300(図5参照)の燃料取入口311に嵌入して、燃料パック200の燃料供給口211を塞ぐシール部材214が、燃料電池300の燃料取入口311の突出部313によって破かれ、また燃料パック200の排液取入口221が燃料電池300の排水口312に嵌入し、さらに燃料パック200の軸241が燃料電池300のモータ309の回転軸309aに嵌入する。
【0047】
図6に示す燃料パック200の燃料室210は、図5の燃料電池300で燃料として消費されるメタノール水溶液で充たされており、その上部の燃料供給口211は、シール部材214で塞がれている。このシール部材214は、上述したとおり、この燃料パック200が図2に示すようにカメラ100内に装填されて図5の燃料電池300と結合されたときに燃料取入口311内部の突出部313により破られる。また、図6の燃料パック200の燃料室210内には、燃料供給口211から燃料室210の下部近傍までパイプ212が延びている。これのパイプ212は、図5の燃料電池300に備えられたポンプ307により、燃料パック200の燃料室210内のメタノール水溶液を吸い上げることができるようにするためのものである。
【0048】
また、この図5の燃料パック200の排液室220は当初は空であり、図5の燃料電池300での発電により生成された水が排液取入口221からその排液室に流入し、その排液室220に溜められる構造となっている。
【0049】
また、この燃料パック200の上部中央には、凝固剤室230が形成されており、そこには、芳香剤含有の凝固剤が蓄えられている。
【0050】
その凝固剤室230の、排液室220とを区切る壁には、凝固剤を排液室220に添加するための開口231が形成されている。この開口231は、羽根部材240により塞がれており、その羽根部材240により定期的に少しずつ添加される。
【0051】
図7は、羽根部材の斜視図である。
【0052】
この羽根部材240は、回転軸241の下部に、凝固剤添加用の開口231(図6参照)を塞ぐ平板羽根242と、凝固剤室の底壁を掃いて凝固剤を開口231に運ぶL字型の運搬羽根243とを備えている。回転軸241は、図6の燃料パック200が図5の燃料電池300に嵌め合わされたときに燃料電池300のモータ309の回転軸309aに嵌合してモータ309の回転力を受ける。図6の凝固剤室230の開口231は平時は平板羽根242で塞がれており、図3の時計116により一定時間が経過するごとにモータ309により一回転する。すると、運搬羽根243のL字型の内側の空間243a内の凝固剤が開口231に運ばれてその開口231から排液室220内に凝固剤が添加される。この凝固剤の一回の添加量は、運搬羽根243で一回に運ばれる量に限られており、したがって凝固剤室230内の凝固剤は一定時間ごとにほぼ定量ずつ、排液室220に添加される。排液室220に添加された凝固剤は、排液室220内の排液(ここでは水)を凝固させる。
【0053】
尚、排液室220内に最初から凝固剤を投入しておかないのは、凝固剤を排液室220内に最初から投入しておくと、排液室220内に初期に運ばれてきた排液(水)で凝固が進んでしまい、その後排液室220に運ばれてきた排液(水)を凝固させることができなくなってしまうためである。あるいは、排液室220に初期の凝固の分だけ凝固剤を入れておき、その凝固剤が凝固に使われた後は図6、図7に示す構造により凝固剤を少しずつ添加するようにしてもよい。
【0054】
またここでは、時間計測により凝固剤を定期的に添加する旨説明したが、凝固剤の添加は必ずしも定期的である必要はなく、例えばカメラの電源のオンオフが所定の回数に達するごとや撮影ショット数が所定のショット数に達するごとなど、不定期に添加してもよい。
【0055】
図8は、燃料電池の他の例を示す断面図である。
【0056】
この図8の燃料電池は、図1、図2に示すカメラに、図5に示す燃料電池に代えて採用することのできる燃料電池である。尚、この図8には、図5の燃料電池と共通の要素には図5において用いた符号と同一の符号を用い、この図8の燃料電池の説明にあたっては図5の燃料電池との相違点のみについて説明する。
【0057】
この図8の燃料電池300には、図5の燃料電池に備えられていたモータ309は備えられておらず、そのモータに代わり、図10に示す燃料パックの嵌合部材250と嵌合する嵌合部321が設けられている。この嵌合部321は、図10の示す燃料パックが図1,図2に示すカメラに装填されて図8の燃料電池に嵌合したとき、図10の燃料パックの嵌合部材250と、以下に説明する作用を成す程度に比較的固く嵌合する。
【0058】
図9は、図8に示す燃料電池および後述する図10、図11に示す燃料パックに適合する、カメラの回路ブロック図である。
【0059】
前述の実施形態の回路ブロック図(図3参照)と比べ、図3の回路ブロック図に示されていた、凝固剤添加用のモータ309と凝固剤添加のタイミングを計時するための時計116が削除されており、それに代わり、スイッチ361が示されている。このスイッチ361は、図2に示す、燃料パック収容室106を覆う開閉蓋107の開閉を検出するスイッチである。このスイッチ361では、その開閉蓋107が完全に閉じられた状態から少し開きかけた段階で開閉蓋107が開いたことが検出される。
【0060】
図10は、図8の燃料電池に適合する燃料パックの断面図である。
【0061】
この図10の燃料パックにおいて、前述の図6の燃料パックの要要に対応する要素には図6において付した符号と同一の符号を付して示し、相違点のみについて説明する。
【0062】
図10の燃料パック200には、図7を参照して説明した羽根部材240は備えられておらず、それに代わり、嵌合部材250が備えられている。また、凝固剤を収容する凝固剤室230の底は、隔膜232で仕切られており、さらにその凝固剤室230には、その隔膜232を切るためのカッタ233,234が配備されている。
【0063】
この隔膜232は、嵌合部材250の下部251に固定されている。また、この嵌合部材250の下部251には、燃料室210と排液室220とを区切るシート材202の上端も固定されている。
【0064】
また、この嵌合部材250は、凝固剤室230の上壁に対し上下にスライド自在となっている。
【0065】
図10に示す燃料パック200がカメラ内に装填され、使用された後、その燃料パック200をカメラから取り出す場面について説明する。
【0066】
燃料パック300をカメラから取り出そうとして図2に示す開閉蓋207を開けると、図9に示すスイッチ361によりその開閉蓋107が開けられたことが検知され、図8に示すコンバータ380の制御により、その図8の燃料電池300を構成するポンプ307が逆回転し燃料電池300の燃料槽303にメタノール水溶液が残存している場合にその残存しているメタノール水溶液が燃料槽303から図10の燃料パック200の燃料室210に移される。燃料電池300の空気槽304内で生成された水は、生成される都度、ポンプ308の作動により燃料パック200の排液室220に移されているが、燃料電池300のポンプ307を逆回転させて燃料槽303に残存する燃料を燃料パック200に移すタイミングでポンプ308も動作させ、燃料電池300の空気槽304内に万一にも水が残っているときにその水を燃料パック200に移すようにしてもよい。このようにして、燃料パック200をカメラから取り出そうとすると、燃料電池300内は燃料(メタノール水溶液)も水も残存していない状態となる。
【0067】
図11は、カメラから取り出された状態の燃料パックの断面図である。
【0068】
燃料パック200をカメラから取り出そうとすると、図8の燃料電池の嵌合部321と図10、図11の燃料パック200の嵌合部材250とがかなり強く嵌合しているため、燃料パック200を取り出すときに、燃料パック200の嵌合部材250が、図11に示すように、相対的に図11の上方向に引き上げられた状態となり、それに伴って凝固剤室の底を区画していた隔膜232が引き上げられカッタ233,234と接触して切断され、凝固剤室内に供給されていた凝固剤が一斉に添加される。また、燃料パック200の燃料室210と排液室220とを区画していたシート材202も嵌合部材250によって引き上げられ、そのシート材202の下端が筐体201の内壁から剥がれ燃料パック200の内部が1つの部屋となって燃料電池から回収されたメタノール水溶液と排液(水)とが混合し、有害なメタノール水溶液が希釈されるとともに、凝固剤の添加によりその希釈されたメタノール水溶液が凝固する。
【0069】
したがって使用済の燃料パックをカメラから安全に取り出すとともに安全に廃却することができる。
【0070】
尚、ここでは燃料パックをカメラから取り出そうとする力により液を混合させるとともに凝固剤を添加するようにしたが、図2の開閉蓋を開く力で同様のことを行なってもよい。
【0071】
また、ここでは燃料電池で動作するデジタルカメラを例に挙げて説明したが、本発明は携帯型電子機器一般に適用することができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、燃料パックを安全に取り出し、安全に廃却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカメラの外観斜視図である。
【図2】図1に示すカメラの背面および底面を示した斜視図である。
【図3】図1、図2に示すカメラの回路ブロック図である。
【図4】本実施形態で採用されている燃料電池の原理説明図である。
【図5】本実施形態の燃料電池の断面図である。
【図6】図5の燃料電池に燃料を供給する燃料パックの断面図である。
【図7】羽根部材の斜視図である。
【図8】燃料電池の他の例を示す断面図である。
【図9】図8に示す燃料電池および後述する図10、図11に示す燃料パックに適合する、カメラの回路ブロック図である。
【図10】図8の燃料電池に適合する燃料パックの断面図である。
【図11】カメラから取り出された状態の燃料パックの断面図である。
【符号の説明】
100 カメラ
106 燃料パック収容室
107 開閉蓋
200 燃料パック
201 中室の筐体
202 シート材
210 燃料室
211 燃料供給口
212 パイプ
214 シール材
220 排液室
221 排液取入口
230 凝固剤室
231 開口
232 隔膜
233,234 カッタ
240 羽根部材
241 回転軸
242 平板羽根
243 運搬羽根
250 嵌合部材
251 下部
300 燃料電池
301 ケース
302 仕切板
3021 プロトン導電膜
3022 燃料槽(アノード)
3023 空気板(カソード)
303 燃料槽
304 空気槽
305,306 フィルタ
307,308 ポンプ
309 モータ
311 燃料取入口
312 排水口
313 突出部
321 嵌合部
361 スイッチ

Claims (7)

  1. 被写体光を捉えて撮影を行なうカメラにおいて、
    このカメラの作動用の電力を供給する燃料電池と、
    前記燃料電池に供給される液体燃料が封入された燃料室を有するとともに該燃料電池での発電により生成される排液が注入される排液室を有する燃料パックを着脱自在に収容する燃料パック収容室と、
    前記燃料パック収容室に収容された燃料パックから前記燃料電池に液体燃料を送液するとともに該燃料電池で生成された排液を前記排液室に注入する液移送手段と、
    前記燃料パックに注入された排液を凝固させる液凝固手段とを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 前記液凝固手段は、前記燃料パック内の排液に、凝固剤を、定期もしくは不定期に繰り返し混入させるものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 前記凝固剤は、芳香剤を含有するものであることを特徴とする請求項2記載のカメラ。
  4. 前記液凝固手段は、前記燃料パック収容室に収容された燃料パックを該燃料パック収容室から取り出す際に、該燃料パック内の排液に、凝固剤を混入させるものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  5. 前記凝固剤は、前記燃料パック収容室に収容されている燃料パックに収容されていたものであることを特徴とする請求項2又は4記載のカメラ。
  6. 前記液移送手段は、前記燃料パック収容室に収容された燃料パックを該燃料パック収容室から取り出す際に、前記燃料電池に残存する液体燃料を該燃料パックに戻すものであって、
    前記液凝固手段は、前記燃料パック内の排液と液体燃料とを混合して凝固させるものであることを特徴とする請求項4記載のカメラ。
  7. 電子回路を備えた携帯型電子機器において、
    前記電子回路に電力を供給する燃料電池と、
    前記燃料電池に供給される液体燃料が封入された燃料室を有するとともに該燃料電池での発電により生成される排液が注入される排液室を有する燃料パックを着脱自在に収容する燃料パック収容室と、
    前記燃料パック収容室に収容された燃料パックから前記燃料電池に液体燃料を送液するとともに該燃料電池で生成された排液を前記排液室に注入する液移送手段と、
    前記燃料パックに注入された排液を凝固させる液凝固手段とを備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
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