JP2004340200A - ホース継手金具の締結方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホース継手金具の構造を変更することなくシール性を向上することが可能なホース継手金具の締結方法を提供する。
【解決手段】ホース継手金具1の芯管3と外筒4との間にホース2の端部2Xを挿入し、外筒4を断面円弧状の押圧面9aを有する環状に配列した複数の加締め爪9により外周側から加締めることにより、外筒4を縮径してホース2の端部2X上に締結するホース継手金具の締結方法である。複数の加締め爪9により外筒4を加締めた後、周方向における位置をずらして外筒4を複数の加締め爪9により再度加締める。
【選択図】図3
【解決手段】ホース継手金具1の芯管3と外筒4との間にホース2の端部2Xを挿入し、外筒4を断面円弧状の押圧面9aを有する環状に配列した複数の加締め爪9により外周側から加締めることにより、外筒4を縮径してホース2の端部2X上に締結するホース継手金具の締結方法である。複数の加締め爪9により外筒4を加締めた後、周方向における位置をずらして外筒4を複数の加締め爪9により再度加締める。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器にホースを接続するホース継手金具の締結方法に関し、更に詳しくは、ホース継手金具の構造を変更することなくシール性を向上するようにしたホース継手金具の締結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機器にホースを接続するホース継手金具として、加締めタイプのホース継手金具がある。この継手金具は、円筒状のニップル(芯管)とニップルの外周側に配設される円筒状のソケット(外筒)とを有し、加締め装置を用いてホースの端部をニップルとソケットとの間に取り付けるようになっている。
【0003】
上記加締め装置は、一般に、断面円弧状の押圧面を有する環状に配列した複数の加締め爪を有し、ニップルとソケットとの間にホースの端部を挿入した状態で、ソケットを複数の加締爪により外周側から加締めることにより、ソケットを縮径して挿入したホース端部上に締結するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−71863号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の加締め爪により円筒状のソケットを外周側から加締める構造上、図4に示すように、加締め時に加締め爪10間に隙間11が生じ、その結果、隙間11が発生した部分でソケット12を効果的に加締めることができない。
【0006】
そのため、その隙間部分において、ホース13の内面とニップル14との間の圧着力が低下し、それによりシール性が低下するという問題があった。特に、反発弾性の低い樹脂材料を主体としたホースを使用した際にシール性が大きく低下し、良好なシール性を確保するのが非常に難しい。
【0007】
本発明の目的は、ホース継手金具の構造を変更することなくシール性を向上することが可能なホース継手金具の締結方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、ホース継手金具の円筒状の芯管と該芯管の外周側に配置した円筒状の外筒との間にホースの端部を挿入し、該外筒を断面円弧状の押圧面を有する環状に配列した複数の加締め爪により外周側から加締めることにより、前記外筒を縮径して前記ホースの端部上に締結するホース継手金具の締結方法において、前記複数の加締め爪により前記外筒を加締めた後、周方向における位置をずらして前記外筒を前記複数の加締め爪により再度加締めることを特徴とする。
【0009】
上述した本発明によれば、周方向における位置をずらして外筒を再度加締めることにより、最初に加締めた際に生じた加締め爪間の隙間により加締めることができなかった外筒の部分を加締めることができ、そのため、芯管と外筒との間に挿入したホースの端部内周面をいずれの箇所においても高い圧着力で芯管に圧着することが可能になる。その結果、高いシール効果を発揮し、シール性を向上することができる。
【0010】
加締め爪により外管を再度加締めるだけでよいため、ホース継手金具の構造を全く変更する必要がなく、しかも外管の外周面が凹凸状にならずに真円状に近づくため、良好な外観を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明のホース継手金具の締結方法で使用するホース継手金具の一例をホースを接続した状態で示す半断面正面図、図2,3は本発明のホース継手金具の締結方法を示す断面説明図であり、1はホース継手金具、2はホースである。
【0013】
ホース継手金具1は、金属製円筒状のニップル(芯管)3と、その外周側に配置した金属製円筒状のソケット(外筒)4を備えている。ニップル3のホース挿入側外周面3aに、周方向に環状に延在する複数の溝5がニップル3の長手方向に沿って所定の間隔で設けられ、これらの溝5に挿入されたホース2の弾性体チューブ層2Aの内周側を係止するようになっている。
【0014】
ニップル3のホース反挿入側外周面3bにはネジ部6が形成され、このネジ部6を介してホース継手金具1が機器に取り付けられる。ニップル3の中央部外周面3cには、周方向に沿って延在する環状溝7が形成され、この環状溝7にソケット4のホース反挿入側端部4aが係止している。
【0015】
ニップル3のホース挿入側外周面3aに対面するソケット4の内周面4bには、周方向に環状に延在する複数のホース把持用突起8がソケット長手方向に沿って所定の間隔で突設され、加締め時に挿入されたホース2の補強層2Bに食い込んでホース2を把持するようになっている。
【0016】
以下、上述したホース継手金具1を用いて、本発明のホース継手金具の締結方法を図2,3を参照しながら説明する。なお、図2,3において、9は環状に配列した複数 (図では8個を例示)の加締め爪であり、各加締め爪9はその内周側に断面円弧状の押圧面9aを有している。
【0017】
先ず、ニップル3のホース挿入側外周面3aとソケット4の内周面4bとの間にホース2の端部2Xを挿入した後、図2に示すように、ソケット4を外周側から加締め爪9の押圧面9aを押し当てて加締め、ソケット4を縮径させてホース2の端部2X上に締結する。
【0018】
それにより、ソケット4がホース2の端部2Xを押圧し、ホース2をニップル3のホース挿入側外周面3a上に圧着する。他方、加締め爪9間には隙間20が生じ、隙間20が発生した部分でソケット4を加締めることができない突出した部分4xが生じる。ここまでは、従来と同様である。
【0019】
本発明では、次いで、加締め爪9を外周側に後退させた後、ホース2を接続したホース継手金具1を所定角度回転させて周方向における位置をずらし、部分4xを押圧面9aの中央部に対面させる。この状態で、図3に示すように、加締め爪9によりソケット4を上記と同様にして再度加締める。
【0020】
これにより、ソケット4の突出した部分4xが加締め爪9により押圧されて縮径し、その部分4xに対応したホース2の端部2Xの部分が押圧されて、ニップル3のホース挿入側外周面3a上に圧着する。その結果、ホース2の端部2Xの内周面がいずれの箇所でも高い圧着力でニップル3に圧着し、高いシール性を発揮することができる。
【0021】
また、加締め爪9によりソケット4を再度加締めるだけでよいため、ホース継手金具1の設計変更が不要であり、既存のホース継手金具に容易に適用することができる。
【0022】
更に、ソケット4の外周面が凹凸状にならずに真円状に近づくため、外観も良好にすることができる。
【0023】
本発明において、上述した実施形態では、ホース継手金具1を所定角度回転させて周方向における位置をずらすようにしたが、それに代えて、環状に配列した加締め爪9を所定角度回転させて周方向における位置をずらすようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
上述したように本発明のホース継手金具の締結方法は、加締め爪によりソケットを加締めた後、周方向における位置をずらして再度加締めることにより、ホース継手金具の構造を変更することなくシール性を向上し、かつ良好な外観を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホース継手金具の締結方法で使用するホース継手金具の一例をホースを接続した状態で示す半断面正面図である。
【図2】本発明のホース継手金具の締結方法において、加締め爪によりソケットを加締めた状態を示す断面説明図である。
【図3】本発明のホース継手金具の締結方法において、加締め爪によりソケットを再度加締めた状態を示す断面説明図である。
【図4】従来の方法で加締め爪によりソケットを加締めた状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 ホース継手金具 2 ホース
2X 端部 3 ニップル(芯管)
4 ソケット(外筒) 4x 部分
9 加締め爪 9a 押圧面
20 隙間
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器にホースを接続するホース継手金具の締結方法に関し、更に詳しくは、ホース継手金具の構造を変更することなくシール性を向上するようにしたホース継手金具の締結方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機器にホースを接続するホース継手金具として、加締めタイプのホース継手金具がある。この継手金具は、円筒状のニップル(芯管)とニップルの外周側に配設される円筒状のソケット(外筒)とを有し、加締め装置を用いてホースの端部をニップルとソケットとの間に取り付けるようになっている。
【0003】
上記加締め装置は、一般に、断面円弧状の押圧面を有する環状に配列した複数の加締め爪を有し、ニップルとソケットとの間にホースの端部を挿入した状態で、ソケットを複数の加締爪により外周側から加締めることにより、ソケットを縮径して挿入したホース端部上に締結するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−71863号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数の加締め爪により円筒状のソケットを外周側から加締める構造上、図4に示すように、加締め時に加締め爪10間に隙間11が生じ、その結果、隙間11が発生した部分でソケット12を効果的に加締めることができない。
【0006】
そのため、その隙間部分において、ホース13の内面とニップル14との間の圧着力が低下し、それによりシール性が低下するという問題があった。特に、反発弾性の低い樹脂材料を主体としたホースを使用した際にシール性が大きく低下し、良好なシール性を確保するのが非常に難しい。
【0007】
本発明の目的は、ホース継手金具の構造を変更することなくシール性を向上することが可能なホース継手金具の締結方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、ホース継手金具の円筒状の芯管と該芯管の外周側に配置した円筒状の外筒との間にホースの端部を挿入し、該外筒を断面円弧状の押圧面を有する環状に配列した複数の加締め爪により外周側から加締めることにより、前記外筒を縮径して前記ホースの端部上に締結するホース継手金具の締結方法において、前記複数の加締め爪により前記外筒を加締めた後、周方向における位置をずらして前記外筒を前記複数の加締め爪により再度加締めることを特徴とする。
【0009】
上述した本発明によれば、周方向における位置をずらして外筒を再度加締めることにより、最初に加締めた際に生じた加締め爪間の隙間により加締めることができなかった外筒の部分を加締めることができ、そのため、芯管と外筒との間に挿入したホースの端部内周面をいずれの箇所においても高い圧着力で芯管に圧着することが可能になる。その結果、高いシール効果を発揮し、シール性を向上することができる。
【0010】
加締め爪により外管を再度加締めるだけでよいため、ホース継手金具の構造を全く変更する必要がなく、しかも外管の外周面が凹凸状にならずに真円状に近づくため、良好な外観を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明のホース継手金具の締結方法で使用するホース継手金具の一例をホースを接続した状態で示す半断面正面図、図2,3は本発明のホース継手金具の締結方法を示す断面説明図であり、1はホース継手金具、2はホースである。
【0013】
ホース継手金具1は、金属製円筒状のニップル(芯管)3と、その外周側に配置した金属製円筒状のソケット(外筒)4を備えている。ニップル3のホース挿入側外周面3aに、周方向に環状に延在する複数の溝5がニップル3の長手方向に沿って所定の間隔で設けられ、これらの溝5に挿入されたホース2の弾性体チューブ層2Aの内周側を係止するようになっている。
【0014】
ニップル3のホース反挿入側外周面3bにはネジ部6が形成され、このネジ部6を介してホース継手金具1が機器に取り付けられる。ニップル3の中央部外周面3cには、周方向に沿って延在する環状溝7が形成され、この環状溝7にソケット4のホース反挿入側端部4aが係止している。
【0015】
ニップル3のホース挿入側外周面3aに対面するソケット4の内周面4bには、周方向に環状に延在する複数のホース把持用突起8がソケット長手方向に沿って所定の間隔で突設され、加締め時に挿入されたホース2の補強層2Bに食い込んでホース2を把持するようになっている。
【0016】
以下、上述したホース継手金具1を用いて、本発明のホース継手金具の締結方法を図2,3を参照しながら説明する。なお、図2,3において、9は環状に配列した複数 (図では8個を例示)の加締め爪であり、各加締め爪9はその内周側に断面円弧状の押圧面9aを有している。
【0017】
先ず、ニップル3のホース挿入側外周面3aとソケット4の内周面4bとの間にホース2の端部2Xを挿入した後、図2に示すように、ソケット4を外周側から加締め爪9の押圧面9aを押し当てて加締め、ソケット4を縮径させてホース2の端部2X上に締結する。
【0018】
それにより、ソケット4がホース2の端部2Xを押圧し、ホース2をニップル3のホース挿入側外周面3a上に圧着する。他方、加締め爪9間には隙間20が生じ、隙間20が発生した部分でソケット4を加締めることができない突出した部分4xが生じる。ここまでは、従来と同様である。
【0019】
本発明では、次いで、加締め爪9を外周側に後退させた後、ホース2を接続したホース継手金具1を所定角度回転させて周方向における位置をずらし、部分4xを押圧面9aの中央部に対面させる。この状態で、図3に示すように、加締め爪9によりソケット4を上記と同様にして再度加締める。
【0020】
これにより、ソケット4の突出した部分4xが加締め爪9により押圧されて縮径し、その部分4xに対応したホース2の端部2Xの部分が押圧されて、ニップル3のホース挿入側外周面3a上に圧着する。その結果、ホース2の端部2Xの内周面がいずれの箇所でも高い圧着力でニップル3に圧着し、高いシール性を発揮することができる。
【0021】
また、加締め爪9によりソケット4を再度加締めるだけでよいため、ホース継手金具1の設計変更が不要であり、既存のホース継手金具に容易に適用することができる。
【0022】
更に、ソケット4の外周面が凹凸状にならずに真円状に近づくため、外観も良好にすることができる。
【0023】
本発明において、上述した実施形態では、ホース継手金具1を所定角度回転させて周方向における位置をずらすようにしたが、それに代えて、環状に配列した加締め爪9を所定角度回転させて周方向における位置をずらすようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
上述したように本発明のホース継手金具の締結方法は、加締め爪によりソケットを加締めた後、周方向における位置をずらして再度加締めることにより、ホース継手金具の構造を変更することなくシール性を向上し、かつ良好な外観を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホース継手金具の締結方法で使用するホース継手金具の一例をホースを接続した状態で示す半断面正面図である。
【図2】本発明のホース継手金具の締結方法において、加締め爪によりソケットを加締めた状態を示す断面説明図である。
【図3】本発明のホース継手金具の締結方法において、加締め爪によりソケットを再度加締めた状態を示す断面説明図である。
【図4】従来の方法で加締め爪によりソケットを加締めた状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 ホース継手金具 2 ホース
2X 端部 3 ニップル(芯管)
4 ソケット(外筒) 4x 部分
9 加締め爪 9a 押圧面
20 隙間
Claims (1)
- ホース継手金具の円筒状の芯管と該芯管の外周側に配置した円筒状の外筒との間にホースの端部を挿入し、該外筒を断面円弧状の押圧面を有する環状に配列した複数の加締め爪により外周側から加締めることにより、前記外筒を縮径して前記ホースの端部上に締結するホース継手金具の締結方法において、前記複数の加締め爪により前記外筒を加締めた後、周方向における位置をずらして前記外筒を前記複数の加締め爪により再度加締めるホース継手金具の締結方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003135563A JP2004340200A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | ホース継手金具の締結方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003135563A JP2004340200A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | ホース継手金具の締結方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004340200A true JP2004340200A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33525790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003135563A Pending JP2004340200A (ja) | 2003-05-14 | 2003-05-14 | ホース継手金具の締結方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004340200A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9829982B2 (en) | 2009-12-10 | 2017-11-28 | Apple Inc. | Touch pad with force sensors and actuator feedback |
-
2003
- 2003-05-14 JP JP2003135563A patent/JP2004340200A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9829982B2 (en) | 2009-12-10 | 2017-11-28 | Apple Inc. | Touch pad with force sensors and actuator feedback |
US10120450B2 (en) | 2009-12-10 | 2018-11-06 | Apple Inc. | Touch pad with force sensors and actuator feedback |
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Legal Events
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A521 | Written amendment |
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