JP2004338014A - 打抜き補助部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】打抜き長孔の切断刃周囲に配置するクッション性の補助部片を、基材を有効に利用して合理的に所要寸法形状に配置できるようにする打抜き補助部材を提供する。
【解決手段】所要外形寸法の方形でクッション性を有する部材にてなり、中央部に円形抜き孔部5が形成され、その周囲を取囲む基部とその外側に適宜ピッチで設けられる切込みによって前記基部11に多数連設される放射状に先細状の変形容易な脚片12とでなる補助部片が、切線3にて分離可能に形成されるとともに、その補助部片10が前記円形抜き孔部5中心を通る分割切線3’で少なくとも二分割されて円弧状補助部片10となる構成で、かつその周囲の各辺に直線部補助部片15,16となる部分を備えている。前記円弧状補助部片は分離して長孔切断刃の円弧部外側に沿わせて配置し、切断刃の直線部外側には基材から切取った直線部補助部片15または16を配置できるようにされる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダンボールシートなど可撓性シート材料から紙器などの製品を得るための型打抜き工程で、打抜き型の丸孔・提げ手孔の切断刃近傍を押えるとともに、切断された部分を押し戻すのに使用される打抜き補助部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙器の製作工程で可撓性シート材料(ダンボールシートなど)から所要形状の函などのブランクを打抜く作業は、所要形状に切断刃を植設された型板と、この型板に対向して間欠的に進退させられる面板とによって、その面板上に位置する可撓性シート材料が型板に押し付けられて切断刃により打抜かれ、次いでその打抜かれた所要形状のブランクが元の箇所に戻されて、次の打抜き屑の処理工程に移動させてから打抜き屑を除去する操作を連続して行う自動打抜き装置によって行われている。
【0003】
このような自動打抜き装置では、可撓性シート材料の打抜き操作に際して、補助部片により切断部に隣接する部分を押えて型板の切断刃による打抜き後、面板が後退する際にその打抜かれた部分を元に押し戻し切断刃から離す動作を行わせるために、一般に、図6(a)(b)に例示される打抜き型100には所要形状のブランクを打抜く切断刃102が型板103に切抜く形状寸法に合わせて植え付けられ、かつ、その切断刃102に沿わせて両側にクッション性を有する材料で作られた押し戻し用の補助部片104が取付けられている。
【0004】
このように切断刃102に沿って取付けられるクッション性を有する補助部片104は、通常、適当な弾性を有するゴム質材またはスポンジラバー(発泡ゴム,発泡プラスチック,コルク)にてなり、その端面(表面)105が切断刃102の刃先より高くなるように設けられる。この補助部片104は、打抜き作業時に圧縮された状態になってシート材料を押え込み、切断操作終了後面板(図示せず)が後退する際に切断刃102から面板側に押し戻すように機能する。
【0005】
ところで、打抜かれるブランクに、例えば提げ手となる抜き孔や部品を保持させる孔などの箇所がある場合には、図7に例示するように、その抜き孔の切断刃106を取巻いて長方形の補助部片を取付けるのが不便であるので、切断刃106に応じた孔109を抜いた前述の材料からなる補助部片110を取付けるようにされている。
【0006】
しかしながら、最近ではダンボール製の紙器などでは、コストを削減するために、薄い裏ライナーが使用されたり、箱の強度を高めるために樹脂を含浸させたシートを用いる強化中芯が使用されるなどシート材料の変化や、生産性向上のため加工速度を速めるなど打抜き作業の条件が厳しくなりつつある。このようなことから、まず、急激にダンボールシートが打抜かれると、裏ライナーが切断部に引かれて切断箇所の近傍で割れが生じるという不具合がある。その原因は、切断刃や前述のように切断刃に沿って取付けられたクッション性を有する補助部片が、切断位置からその補助部片の幅全体でシート材料を一様に押えることにより、切断刃や補助部片によるシート材料面に対する強い押圧力が働き、押圧部と押圧されない部分との境界位置でシート材料を構成する裏ライナーの内部応力がアンバランスになり、破断する現象が生じる。切断刃や前記補助部片による押圧箇所が中芯の段山に平行するような箇所では前記状況がしばしば発生して、不良品となる率が高くなるという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明者は、このような問題点を解決するために、打抜き型における切断刃に沿わせて取付けられる補助部片を、クッション性を有する材料を用いて打抜き操作時に作用する押圧力が切断刃側から遠ざかる方向へ次第に小さくなるようにされる構成の補助部片(補助具)を開発したのである(特許文献1および特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特許第2943982号公報
【特許文献2】
特許第2943984号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特許文献1または2によって得られた打抜き補助部片では、打抜かれるブランクに形成される抜き孔について、製作される箱などの製品形状あるいは梱包される物品によって抜き孔の寸法や形状が常に異なるものを必要とするので、それらに対応させるには、打抜かれる製品ごとに丸孔や提げ手孔など抜き孔用の補助部片を製作しなければならない。この補助部片は、所要厚さのスポンジラバーを目的とする抜き孔の寸法形状に合わせて打抜き成形して得られるものであるので、寸法形状が異なると、その都度製作する必要があり、どうしても製作費が嵩みコスト高になる。また、打抜き加工現場への供給についても要求に応じて即応することが困難であるという問題点がある。
【0010】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、打抜き長孔の切断刃周囲に配置するクッション性の補助部片を、基材を有効に利用して合理的に所要寸法形状に配置できるようにする打抜き補助部材を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
前述された目的を達成するために、本発明による打抜き補助部材は、
所要外形寸法の方形でクッション性を有する部材にてなり、中央部に円形抜き孔部が形成され、その周囲を取囲む基部とその外側に適宜ピッチで設けられる切込みによって前記基部に多数連設される放射状に先細状の変形容易な脚片とでなる補助部片が、切線にて分離可能に形成されるとともに、その補助部片が前記円形抜き孔部中心を通る分割切線で少なくとも二分割されて円弧状補助部片となる構成で、かつその周囲の各辺に直線部補助部片となる部分を備えていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明において、打抜き補助部材は、所要形状に切抜かれて収められている円弧状補助部片をその基材から抜き出して、分割された円弧状補助部片を、その内周部を打抜き型の丸孔・提げ手孔を形成する丸孔切断刃の外側に沿わせるようにして型板の表面に貼付け、手提げ孔のように長孔となる場合は、その両側の円弧状補助部片の端面間に、前記補助部片を抜き取った後の補助部材の各辺における所要寸法の直線部分を切取って、前記端面間に先細状の脚片が外側になるようにして基部側を切断刃に沿わせるようにして型板表面に貼り付ける。なお、前記直線部の補助部片は、円弧状補助部片の切抜きの際、脚片形成部の切込みとなる部分が、そのまま直線部分の脚片として活用できる。また、丸孔の場合は前記円弧状補助部片を平面的に合わせることで、丸孔切断刃の周囲に配置させることができる。
【0013】
本発明によれば、前述のようにすることで、一対の円弧状補助部片と付加する直線部の補助部片とによって、長孔を形成する切断刃の外側に配置することができる。この際、直線部となる補助部片は、円弧状補助部片を取除いた後の部分をそのまま利用して、長孔を形成する切断刃に対しての補助部片を構成でき、その長孔長辺に応じて残余部分の直線部分を切取り当てることができるので、材料を無駄なく使用して、かつ所要寸法に対応させることができるという効果を奏する。そして、補助部片は、連結される基部が切断刃の周囲に位置してその基部から外向きに多数の変形容易な脚片が配されることになって、シートの打抜きが行われる際に付加される押圧力が基部に比べて脚片では変形容易にされているので、その変形にかかる押圧分力の作用分被処理シートに対する押圧力が低減される。その結果、被処理シートは切断刃に近い部分では補助部片の連続する基部によってそのまま強く押圧されて押圧力が確実に作用し、脚片部分では周囲に変形して押圧力の分散により、基部から遠ざかるに従い次第に押圧力が低減して、クッション材による押圧部分と押圧を受けない部分との境界が生じない。要するに、局部破断を発生させることなく打抜き加工ができるという効果を確保することができるのである。
【0014】
また、前記発明において、前記方形でクッション性を有する部材における周縁部には、切抜かれる円弧状補助部片の残余部を、直線部補助部片として切取り可能に切り目もしくは切取りラインが所要間隔で設けられるのがよい。こうすると、前述のように提げ手孔など長孔となる抜き孔の円弧部に対する一対の円弧状補助部片間を繋ぐ直線部に使用する直線部補助部片を、基材の残余部を利用して、予め設定されている長さ寸法に切離して使用できるので、合理的に対応でき、材料の有効利用と部品確保が同時に行えてコストダウンを図ることができる。なお、前記直線部補助部片の長さ寸法を二種類得られるように切り目もしくは切取りラインを設けておけば、選択使用することができ、一個の方形部材で複数の長孔に対する補助部材として提供できて、需要者としても作業性を向上させることができるという効果を奏する。
【0015】
また、前記発明において、前記補助部片の基部側面が浅い波形に形成されているのがよい。こうすれば、押圧力が加えられて圧縮変形する際に、切断刃側に膨出するのを低減することができ、切断刃に歪や変形が発生するのを防止することができる。また、前記打抜き補助部片における基部から外向きに設けられる多数の脚片形成の切込みは、V字形あるいはU字形に切込まれているのがよい。なお、この打抜き補助部材は、裏面側に接着剤層を付着させて離形紙で覆い、使用時にその離形紙を剥がすことで型板に貼着できるようにしておけば、便利で作業性を向上させることになる。もちろん、前記接着剤層を設ける手段としては、両面接着テープを用いるようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による打抜き補助部材の具体的な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0017】
図1には本発明に基づく打抜き補助部材の一実施形態平面図(a)およびそのA−A視一部拡大断面図(b)が示されている。図2には円弧状補助部片を抜き取られた後の状態(a)と抜き取った円弧状補助部片の一片(b)とを表す平面図が示されている。図3には型板の長孔切断刃の周囲に補助部片を貼着した態様を表す図が、図4(a)〜(d)には状況の異なる円弧面を有した抜き孔の切断刃に対応する打抜き補助部片の取付要領を表す図が、それぞれ示されている。
【0018】
この実施形態の打抜き補助部材1は、所要外形寸法で長方形もしくは正方形のスポンジラバーのようなクッション性を備えた材料で、切線2,3によって、そのほぼ中央位置に所要寸法の円形の切抜き部5が配置され、かつその中央の円形切抜き部5の周囲に、中心を通る一軸方向がやや長軸の楕円形を描いて連続する基部11とされて、その基部11から外側に、先端に向って細くなる脚片12を多数放射状に形成され、さらに前記長軸線に沿って切線3’(分割切線)にて二等分されてなる円弧状の打抜き補助部片10を形成され、この打抜き補助部片(以下、単に円弧状補助部片10という)を前記切線3、3’に沿って分離可能にされたものである。また、前記連続する基部11から脚片12が伸びる根元となる切込み部13には、その一方に基部11に向って短い切込み線14が付されている。なお、この打抜き補助部材1の厚さ寸法tは、打抜き型に植設される切断刃の植付け高さ寸法よりやや高い寸法とされる。
【0019】
また、前記打抜き補助部材1は、前記補助部片10の切抜き残余部となる周囲の各辺中間部に、対向する二辺同士が等しい長さ寸法L,L’で所要長さの直線部補助部片15,16となるように、一部を残して平行する切線4が設けられている。前記直線部補助部片15,16となる部分の長さ寸法L,L’は、一方を長いものとして、他方を前者に対して短いものとなるようにされ、長さ寸法の異なる二種類の部片が選択使用できるように形成されている。なお、前記直線部補助部片15,16の切取り切線4に代えて当該部分に印刷などで切断位置を表すようにしてもよい。
【0020】
このように構成される本実施形態の打抜き補助部材1は、その製作に当って、打抜き型における切断刃の植付け高さ寸法より高い厚さ寸法tのスポンジラバーのようなクッション性を備えた材料(例えば、発泡ゴム,軟質の発泡プラスチックなど)のシートを用い、所要外形寸法の素材に対して前述のような形状に切断刃によって打抜いて切線2〜4を入れ、分離可能な状態に形成される。このように構成される打抜き補助部材1は、裏面に接着剤層6を設けて離形紙7で覆い、使用時に基材1Aから切線2〜4に沿って切離し、離形紙7を剥がして型板の所要箇所に貼着使用する。なお、前記接着剤層6を塗布形成する代わりに、接着剤を使用するようにしてもよい。
【0021】
この実施形態の打抜き補助部材1を使用するには、その基材1A上に切線2,3に沿って切り抜き可能に配されている円弧状補助部片10を抜き取って、図3に示されるように、その円弧状補助部片10の円弧内面10aを型板30に植設されている長孔切断刃20の円弧状部分21の外側に沿うようにして、それぞれ板面に接着剤層6でもって貼着する。
【0022】
次いで、円弧状補助部片10を抜き取って内側に空間が生じた基材1Aの周縁部の四辺のうち、長孔切断刃20の両円弧部21,21に合わせて貼着されている円弧状補助部片10の端面10b,10b間に、その端面間距離L(L’)に応じた長さに相当する直線部補助部片15(16)を二片切取って長孔切断刃20の直線部分22外側に基部15a(16a)側を沿わせて型板上に貼着する。なお、一般に函のブランクに形成される例えば提げ手孔のような長孔は、ほぼ標準的な寸法で製作されるので、予め前記直線部補助部片15(16)を切取る長さ寸法を、円弧状補助部片10を対向して長孔切断刃20の円弧状部分21に沿わせて取付けた状態での端面10b、10b間の距離にほぼ相当するように設定しておけば、前記直線部補助部片15(16)を切取ることで、即対応することができる。
【0023】
なお、前記型板30に植設の長孔切断刃20による打抜き長孔の長さが一定長より長い場合があるので、予め直線部補助部片15(16)となる部分の長さ寸法を二通り設定しておくことにより、長さに応じて前記直線補助部片15(16)の異なる切取り寸法の部分を選択して適応できる部分を使用することができ、別途材料を用意することなく一枚の打抜き補助部材1によって賄うことができるのである。また、前記打抜き長孔のサイズについては、一般に短辺側の寸法が20mm,25mm,30mm,35mmというようにほぼ標準化されており、函などの形態によって例えば提げ手孔の長さ寸法もほぼ3〜4通りである。したがって、前記円弧状補助部片10の作成に際して、前記短辺側寸法に応じて円弧面10aも半径を設定して、それに沿った基部11と多数の脚片12とを形成したものを準備しておけばよい。
【0024】
前述のようにして長孔切断刃20の周囲に配置する補助部片を貼着するには、図4に例示するように、前記打抜き補助部材1(図4(a)参照)から各部片を切取って、例えば標準的な提げ手孔の場合には、図4(b)で表されるように、円弧状補助部片10を対称に配置して、次に基材1Aに設けられた寸法の短い側の直線部補助部片16,16を切取って、長孔切断刃20の直線部分外側に配置すればよい。なお、長孔が前記標準的な寸法よりも長くなる場合は、図4(c)で表されるように、基材1Aに設けられた寸法の長い側の直線部補助部片15,15を切取って、長孔切断刃20の直線部分外側に配置すればよい。
【0025】
前記とは別に、丸孔の場合には、図4(d)で示されるように、円弧状補助部片10,10のみを使用して両方の端面10b、10bが接するようにして丸孔切断刃25の外側に配置すればよい。また、提げ手孔が梱包時に閉じた状態で流通させる函体の場合、その提げ手孔の長い辺の一辺が罫線部によりウエブに繋がれているので、このような場合には、図4(e)で示されるように、切離されている側のみに直線部補助部片15(16)を配置させるようにする。また、この場合、提げ手孔のウエブに繋がる一辺に対応する両円弧状補助部片10,10の端面部分は斜めに切除10b’して罫線部23での押え補助部を解放しておくようにする。
【0026】
このようにして打抜き補助部片(円弧状補助部片10および直線部補助部片15または16)を長孔(丸孔)切断刃20(25)の周囲に配置するとともに、前記切断刃20の内側(抜かれる側)にはその切断刃20で囲われる空間内に収まる形状に切り揃えた別途クッション材(図示省略)を貼着して打抜き作業に供すれば、打抜き操作に際して、被処理シートが支持される面板によって打抜き型に押し付けられると、その押圧力で打抜き補助部片が弾性変形して長孔切断刃20に隣接する区域を押え、切断を容易にする。この際、この打抜き補助部片は押圧されると、基部11(11’)が連続しているのに対して、その基部11(11’)に連設する多数の脚片12はいずれも切込み部13によって連設部を除く周囲がフリーになっていて、しかも先端に向って次第に細幅にされているので、押圧による圧縮時に基部11(11’)ではその弾性による容積変化のみであるのに対し、脚片12の部分では周囲に膨出変形できると同時にその容積が先端に向かって次第に少なくなっているので、その容積に比例して変形量(圧縮反力)が小さくなる。その結果、切断刃20に近い基部11(11’)では強い押圧力が被処理シート面に作用しても、脚片12では先端に向かって次第に小さくなって被処理シートに加わる押え作用力が低減され、シート面を引張る現象が打ち消されるのである。
【0027】
また、前記打抜き補助部片(円弧状補助部片10および直線部補助部片15または16)における多数の脚片12が形成される切込み部13には、基部11(11’)に向って短い切線14を刻設されているので、繰返し打抜き操作されることによる押圧変形力で負荷の作用状態が変わる脚片12の基端部での応力集中を回避することができ、機能を損なうことがない。
【0028】
このように本実施形態の打抜き補助部材1は、所要寸法の一枚のクッション性を有するシート材に打抜き型における提げ手孔のような長孔形成部の切断刃の周りに配置される補助部片を、その長さ寸法などに対応できるように、長孔の円弧状部分に対応する部片と直線部に対応する部片とが選択的に組合せて設けられた構成であるから、使用材料の無駄を最小限にすることができる。したがって、従来のように長孔に対して総形の補助部片を用いることで、多くの寸法が異なるものを準備する必要があって、材料的に無駄のある補助材を使用することで高価についていたものを、合理化してコストダウンを図ることができるのである。
【0029】
また、この打抜き補助部材1において、形成される円弧状補助部片10および直線部補助部片15(16)における長孔切断刃20に沿わせる基部11(11’)の側面を、図5に示されるように、浅い波形17(17’)に形成しておけば、押圧力が加えられて圧縮変形する際に長孔切断刃20側に膨出するのを低減させて、その切断刃20に歪や変形を発生させるのを予防することが有効である。
【0030】
また、前記説明においては一枚の補助部材から長孔切断刃の周囲に配する打抜き補助部片を賄うことについて記載しているが、長孔の長さ寸法がより長い場合には、別途の長い直線状の補助部片を使用すればよい。また、場合によっては、前述のようにして使用された際に残余分として余剰になった直線部補助部片を集めて並べ使用するようにしてもよい。こうすれば、コーナ部分以外のすべてを使用できることになってより有効である。
【0031】
前記実施形態における円弧状補助部片は、二部片を合わせた状態で楕円形状のものとなっているが、これに特定されるものではなく、正円形であっても同様の効果が得られる。また、前記円弧状補助部片は、必要に応じて二部片以上に分割形成することもできる。また、前記実施形態では補助部片の脚片12を形成するに際して切込み部13が尖った状態にされているが、この切込み部を丸みを帯びた形状にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に基づく打抜き補助部材の一実施形態平面図(a)およびそのA−A視一部拡大断面図(b)である。
【図2】図2は、円弧状補助部片を抜き取られた後の状態(a)と抜き取った円弧状補助部片の一片(b)とを表す平面図である。
【図3】図3は、型板の長孔切断刃の周囲に補助部片を貼着した態様を表す図である。
【図4】図4(a)〜(e)は、状況の異なる円弧面を有した抜き孔の切断刃に対応する打抜き補助部片の取付要領を表す図である。
【図5】図5は、補助部片の基部外側面を浅い波形に形成される態様を表す図である。
【図6】図6は、打抜きラインを形成された型板を表す斜視図である。
【図7】図7は、従来の打抜き長孔に対する一体形の打抜き補助部片を表す図である。
【符号の説明】
1 打抜き補助部材
1A 基材
2,3,4 切線
3’ 分割切線
6 接着剤層
10 円弧状補助部片
11,11’ 基部
12 脚片
13 切込み部
15,16 直線部補助部片
20 長孔切断刃

Claims (3)

  1. 所要外形寸法の方形でクッション性を有する部材にてなり、中央部に円形抜き孔部が形成され、その周囲を取囲む基部とその外側に適宜ピッチで設けられる切込みによって前記基部に多数連設される放射状に先細状の変形容易な脚片とでなる補助部片が、切線にて分離可能に形成されるとともに、その補助部片が前記円形抜き孔部中心を通る分割切線で少なくとも二分割されて円弧状補助部片となる構成で、かつその周囲の各辺に直線繋ぎ部材となる部分を備えていることを特徴とする打抜き補助部材。
  2. 前記方形でクッション性を有する部材における周縁部には、切抜かれる円弧状補助部片の残余部を、直線部補助部片として切取り可能に切り目もしくは切取りラインが所要間隔で設けられる請求項1に記載の打抜き補助部材。
  3. 前記補助部片の基部側面が浅い波形に形成されている請求項1または2に記載の打抜き補助部材。
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