JP2004337884A - プレス加工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】絞り成形を含むプレス加工ラインとして汎用性が高く、しかも、高生産性に対応することが可能であり、また、工場の配置スペース上も有利であるプレス加工ラインにおけるプレス加工方法を提供する。
【解決手段】このプレス加工方法を適用するプレス加工ラインは、ブランク抜きプレス機1による工程と、同一の絞り加工を直列に配置される2台の絞りプレス機2,3で行う絞り工程とを含むプレス加工ラインでり、ブランク抜きプレス機1のストロ−ク数C0 (SPM)で抜かれるブランク1A,1Bは、それぞれストロ−ク数C0 /2の2台の絞りプレス機2,3に1つずつ供給され、絞り加工がなされる。2台の絞りプレス機2,3は、それぞれ単一の絞りを行うだけの能力をもつ中型のプレス機であり、高速のブランク抜きプレス機1のストロ−ク数に対応させることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、絞り成型を含むプレス加工ラインにおけるプレス加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
絞り成型を含むプレス加工ラインにおいては、ブランク抜き工程や絞り工程後のトリミング工程に対して上記絞り工程は、1つのワークの加工所要時間(ストロ−ク期間)が長い。そこで、生産性を上げるために従来ではブランク抜き工程とトリミング工程の間に多数個取りの絞り型をもつ絞りプレス機を組み入れたプレス加工ライン方式が採用されていた。
【0003】
そのようなプレス加工ラインの例として、ブランクが厚み0.8mm程度のアルミニウム板であるカメラ等の外装ケース部材を製作するプレス加工ラインの場合、2個のブランクを同時に絞る2個取りの絞りプレス機として、1個取りのプレス機であればおよそ80トンの能力で足りるのに対して、およそ160トンの能力を必要とする。一方、上記2個取りの絞りプレス機に供給するための前工程の1個のブランク抜き工程は、通常の能力のプレス機1台で十分に処理可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように2個取りの絞りプレス機は、能力が大きいため、配置スペースも広く、当然ながら設備費も高い。一方、上記プレス加工ラインの汎用性を考えた場合、生産量の少ない他の絞り製品を製作することもあり得る。その場合には、100トンクラスの絞りプレス機の能力で十分であり、上記のような高能力の絞りプレス機では、その能力が無駄で扱いにくい。また、絞り製品の種類によっては、2回の絞り工程を必要とするような絞り製品を生産する場合もあり得るが、このような場合、上記のような200トンクラスの高能力絞りプレス一台では処理することはできない。
【0005】
本発明は、上述の不具合を解決するためになされたものであり、絞り成形を含むプレス加工ラインとして汎用性が高く、しかも、高生産性に対応することが可能であり、また、工場の配置スペース上も有利であるプレス加工ラインにおけるプレス加工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のプレス加工法は、複数の絞り成形用プレス工程と、上記複数の絞り成形用プレス工程の前に、上記複数の絞り成形用プレス工程のためのブランクを製作するブランク抜きプレス工程とを有しているプレス加工法であって、上記ブランク抜きプレス工程は、上記複数の絞り成形用プレス工程のそれぞれが単数のブランクを同時にプレス加工する間に所定の複数個のブランクを製作する。
【0007】
本発明の請求項2記載のプレス加工法は、直列に複数台並べた絞り成形工程用のプレス機に複数個のブランクを同時に搬送し、それぞれの上記プレス機で上記ブランクを1個ずつ加工し、さらに絞り成形工程用のプレス機と連続して配置されている後工程のトリミング加工用プレス機に上記複数個の絞り品を同時に搬送し、上記トリミング加工用プレス機の1台で上記複数個の絞り品を同時にトリミング加工する。
【0008】
本発明の請求項3記載のプレス加工法は、ブランク抜き用プレス機と直列に配置された複数台の絞り成形用プレス機を有するプレスラインを用いるプレス加工法であって、上記絞り成形用プレス機がそれぞれ1回絞り加工する間に上記ブランク抜き用プレス機は、上記複数台の台数と同数のブランクを製作し、上記ブランク抜き用プレス機から上記絞り成形用プレス機のそれぞれに同時に上記複数台の台数と同数の上記ブランクを1つずつ供給する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態のプレス加工法を適用したプレス加工ラインの構成と配置を示す平面図である。図2は、図1のプレス加工ラインの正面図である。
【0010】
本実施形態のプレス加工ラインは、工程順にブランク抜き工程と、同一の絞り加工を2台のプレス機で行う絞り工程と、2つのワークの異なる面のトリミングを行うトリミング工程とを含むプレス加工ラインである。
【0011】
このプレス加工ラインは、ブランク抜きのためのブランク抜きプレス機1と、絞り成型のための第1絞りプレス機2、および、第2絞りプレス機3と、トリミングのためのトリミングプレス機4とを有しており、更に、搬送系としてプレス機1,2間に配置される第1中間ステージ5と、プレス機2,3間に配置される第2中間ステージ6と、プレス機3,4間に配置される第3中間ステージ7と、プレス機4の搬送方向における後方に配置される第4中間ステージ8と、第1中間ステージ5の側方に配置される搬送ロボット11と、この搬送ロボット11の後方で第1中間ステージ5の側方に配置される搬送ロボット12と、第2中間ステージ6の側方に配置される搬送ロボット13と、第3中間ステージ7に側方に配置される搬送ロボット14と、第4中間ステージ8の側方に配置される搬送ロボット15とを含んで成る。
【0012】
なお、ブランク抜きプレス機1と、第1絞りプレス機2と、第2絞りプレス機3と、トリミングプレス機4とは、他の形状のワークのプレス加工にも対応させるために所定の等間隔P0で単一ライン上に直列して設置されている。上記他の形状のワークのプレス加工としては、例えば、絞り加工が第1絞りプレス機2のみで行われる場合、あるいは、第1絞りプレス機2で行われる絞り加工と第2絞りプレス機3で行われる絞り加工との2段絞り加工を行う場合等が考えられる。
【0013】
ブランク抜きプレス機1は、1箇取りの抜き型1aを装備しており、単位時間当たりストロ−ク数(以下、ストロ−ク数と記載)が例えば、40SPM (ストロ−ク/分)以上のストロ−ク数で同一形状のブランク1A,1Bを抜くことができる。このブランク抜きストロ−ク数C0 は、後続する絞り工程の絞り加工ストロ−ク数の倍である。
【0014】
第1絞りプレス機2と第2絞りプレス機3とは、それぞれ80〜100トンの能力を有し、同一の1箇取り絞り型2a,3aを装備しており、ブランク1A、または、1Bの同一の絞り加工を同時に行う。絞り加工済みの同一形状のワークを絞りワーク(絞り済みワーク)1A′、または、1B′とする。この絞りプレス機2,3の絞りストロ−ク数C1 は、それぞれブランク抜きプレス機1のブランク抜きストロ−ク数C0 の1/2とする。
【0015】
トリミングプレス機4は、20〜30トンの能力を有し、複合トリミング型4aを装備しており、2つの絞りワーク1A′、または、1B′のそれぞれの外片面のトリミング、例えば、縁切りを同時に行う。各片面トリミング加工済みワークをトリミングワーク(片面トリミング済みワーク)1A″、または、1B″とする。そのトリミング加工ストロ−ク数は、第1、または、第2絞りプレス機2,3のストロ−ク数C1 と同一とする。
【0016】
搬送ロボット11は、ブランクを吸着可能なパッド11bを持ち、搬送方向(順方向)に沿って所定ストロークだけ往復移動可能な単一のハンド11aを有している。
【0017】
搬送ロボット12は、ブランクを吸着可能な2つのパッド12b,12cを持ち、搬送方向に沿って所定ストロークだけ往復移動可能な単一のハンド12aを有している。
【0018】
搬送ロボット13は、絞りワーク、または、ブランクを吸着可能なパッド13bおよび13cを持ち、搬送方向に沿って所定ストロークL0 だけ往復移動可能なハンド13aと、更に、上下動して絞りワーク、または、ブランクを吸着可能なパッド13eおよび13fを持ち、搬送方向に沿ってハンド13aのストロークL0 と同一のストロークだけ往復移動可能なハンド13dとを有している。
【0019】
搬送ロボット14は、絞りワークを吸着可能な2つのパッド14b,14cを持ち、搬送方向に沿ってハンド13aのストロークL0 と同一のストロークだけ往復移動可能なハンド14aと、更に、絞りワークを吸着可能な2つのパッド14e,14fを持ち、搬送方向に沿ってハンド13aのストロークL0 と同一のストロークだけ往復移動可能なハンド14dとを有している。
【0020】
搬送ロボット15は、トリミングワークを吸着可能な2つのパッド15b,15cを持ち、搬送方向に沿って所定ストロークだけ往復移動可能なハンド15aを有している。
【0021】
なお、搬送ロボット11の搬送サイクル数は、ブランク抜きストロ−ク数C0 と一致している。また、搬送ロボット12,13,14,15の搬送サイクル数は、それぞれ絞りストロ−ク数C1 と一致している。そして、上記各搬送ロボットの各パッド部は、それぞれ上記ブランクまたは絞りワークまたはトリミングワーク着脱時にそれぞれ上下方向に移動するものとする。
【0022】
第1中間ステージ5は、搬送ロボット11で搬送されたブランク1Aを搬送方向に所定距離Lだけ移動させ、続いて、搬送ロボット11で搬送されるブランク1Bがブランク1Aの反搬送側に載置される搬送ステージである。
【0023】
第2中間ステージ6は、搬送ロボット13で搬送された絞りワーク1A′とブランク1Bを搬送方向に所定距離Lだけ移動させる搬送ステージであるが、この第2中間ステージ6は、設置間隔P0 に位置する第1,2絞りプレス機2,3に対して、所定のストロークL0 を移動可能な搬送ロボット13の2つのハンド13aと13dとによって、絞りワーク1A′を第1絞りプレス機2の絞り型から第2絞りプレス機3の受け台3bまで、さらに、ブランク1Bを第1絞りプレス機2の受け台2bから第2絞りプレス機3の絞り型までそれぞれ搬送できるように位置調整を行うものである。
【0024】
第3中間ステージ7は、搬送ロボット14で搬送された絞りワーク1A′と1B′を搬送方向と逆方向に所定距離戻す搬送ステージであるが、この第3中間ステージ7も同様に設置間隔P0 に位置する第2絞りプレス機3とトリミングプレス機4に対して、所定のストロークL0 を移動可能な搬送ロボット14の2つのハンド14aと14dとによって、絞りワーク1A′を第2絞りプレス機3の受け台3bからトリミングプレス機4のトリミング金型まで、さらに、絞りワーク1B′を第2絞りプレス機2の絞り型からトリミングプレス機4のトリミング金型までそれぞれ搬送できるように位置調整するものである。
【0025】
第4中間ステージ8は、搬送ロボット15で搬送されたトリミングワーク1A″と1B″を図示しない後続のトリミングプレス機で未加工側面のトリミングを行うためにそれぞれの位置で180°回転させる搬送ステージである。
【0026】
第1,2,3,4中間ステージ5,6,7,8の往復作動サイクル数は、全て絞りストロ−ク数C1 と同一である。
【0027】
なお、図1において、上記各搬送ロボットのアーム、および、上記各中間ステージ、さらに、上記各ブランク,ワークを実線で示される位置は、各作動サイクルでの移動開始の位置を示し、一方、破線で示される位置は、各搬送サイクルでの移動後の位置を示している。搬送後は、もとの実線の位置に戻る。
【0028】
次に、上述した構成を有する本実施形態のプレス加工ラインにおける加工工程について、工程順の動作から説明する。
【0029】
図示しない素材供給装置より供給される素材(条)20は、ブランク抜きプレス機1にてブランク抜きサイクル数C0 の速度でブランク1A,1Bとしてプレス抜きされて成形される。そのブランク1Aおよび1Bは、搬送ロボット11のハンド11aにより第1中間ステージ5上に1つずつ順次搬送される。第1中間ステージ5によりブランク1Aがブランク1Bの右側に位置するよう移動される(図1の破線位置まで移動)。
【0030】
第1中間ステージ5上にブランク1A,1Bが搬送された後、搬送ロボット12のハンド12aによってブランク1A,1Bは、それぞれ第1絞りプレス機2の絞り型2aと、受け台2b上に移動される。そこで、ブランク1Aは、第1絞りプレス機2の絞り型2aにより絞られる。この絞り動作は、ブランク抜きストロ−ク数C0 の1/2の絞りストロ−ク数C1 の速度で行われる。
【0031】
第1絞りプレス機2の絞り型2a上にある絞りワーク1A′と、受け台2b上にあるブランク1Bとは、搬送ロボット13のハンド13aで吸着されて搬送方向に同時に移動され、第2中間ステージ6上に置かれる。第2中間ステージ6によって絞りワーク1A′とブランク1Bとを搬送方向に所定距離Lだけ移動させる(図1の破線位置まで移動)。
【0032】
上記移動位置にある絞りワーク1A′とブランク1Bは、搬送ロボット13のハンド13dで吸着されて搬送方向に移動され、第2絞りプレス機3の受け3bと、絞り型3a上に置かれる。そこで、ブランク1Bは、第2絞りプレス機3の絞り型3aにより絞られる。この絞り動作もブランク抜きストロ−ク数C0 の1/2の絞りストロ−ク数C1 の速度で行われる。
【0033】
第2絞りプレス機3の受け台3b上にある絞りワーク1A′と絞り型3a上にある絞りワーク1B′とは、搬送ロボット14のハンド14aで吸着されて搬送方向に移動され、第3中間ステージ7上に置かれる。そこで、第3中間ステージ7によって絞りワーク1A′と絞りワーク1B′とを搬送方向と逆方向に所定距離移動させる(図1の破線位置まで移動)。
【0034】
上記移動位置にある絞りワーク1A′と絞りワーク1B′とは、搬送ロボット14のハンド14dで吸着されて搬送方向に移動され、トリミングプレス機4の複合トリミング型4a上に置かれる。そこで、絞りワーク1A′,1B′の外片側面がトリミングされる。このトリミング動作もブランク抜きストロ−ク数C0 の1/2の絞りストロ−ク数C1 と同一の速度で行われる。
【0035】
トリミングプレス機4の複合トリミング型4a上にあるトリミングワーク1A″,1B″は、搬送ロボット15のハンド15aで吸着されて搬送方向に移動され、第4中間ステージ8上に置かれる。第4中間ステージ8は、トリミングワーク1A″,1B″をそれぞれ角度180°回転移動させ、図示しない後続のトリミングプレス機による上記外片側面と反対面のトリミング処理のための姿勢に切り換える。
【0036】
上述したプレス加工工程においては、上述した搬送ロボット12のハンド12a、搬送ロボット13のハンド13aおよび13d、搬送ロボット14のハンド14aおよび14d、さらに、搬送ロボット15のハンド15aの、それぞれ上記ブランク、または、上記ワークを吸着して搬送方向に移動開始するタイミングは、略同一タイミングとし、ブランク抜きプレス機1が2枚目のブランク1Bを抜いてそのブランク1Bを搬送ロボット11のアーム11aが第1中間ステージ5上に搬送した後のタイミングとする。
【0037】
また、第2中間ステージ6が図1の破線で示す移動位置から実線で示す移動初期位置に戻るタイミング、あるいは、第3中間ステージ7が図1の破線で示す移動位置から実線で示す移動初期位置に戻るタイミングは、搬送ロボット13のハンド13aおよび13d、または、搬送ロボット14のハンド14aおよび14dがブランクまたはワークを吸着して搬送方向に移動するタイミング、または、それ以前とする。
【0038】
さらに、第1,2絞りプレス機2,3およびトリミングプレス機4がそれぞれ絞り、または、トリミングを開始するタイミングは、当然ながら搬送ロボット12のハンド12aまたは搬送ロボット13のハンド13dまたは搬送ロボット14のハンド14dが、ブランクまたはワークをそれぞれ第1絞りプレス機2の絞り型2aまたは第2絞りプレス機3の絞り型3aまたはトリミングプレス機4のトリミング型4a上にセットした後のタイミングとする。なお、上述した各動作のタイミングは、ブランク抜きストロ−ク数C0 、または、絞りストロ−ク数C1 に一致したサイクルが守られる範囲であれば、多少のズレは、許容される。
【0039】
上述したようにブランク抜きプレス機1によりブランク1A,1Bの2個のブランク抜きがなされる1サイクル毎の期間に搬送ロボット12〜15のハンド部によりブランク、または、ワークが後方の中間ステージ6,7上、または、次のプレス工程のプレス機2,3,4上に搬送され、さらに、絞り、または、トリミング加工がなされ、かつ、上記各搬送ロボットのハンド部がもとの位置に戻る1サイクルの動作がなされる。
【0040】
上述したように本実施形態のプレス加工ラインにおいては、ブランク抜きプレス機1により40SPM 以上のストロ−ク数C0 でブランク抜きがなされるが、そのブランクは、直列に配置された2台の絞りプレス機2,3によりC0 の1/2のサイクル数C1 で2つずつの絞りを実行することによって、上記のストロ−ク数のブランク抜きに対応させることができる。
【0041】
そして、本実施形態のプレス加工ラインによれば、従来のように生産性を高めるために2箇取りの絞り型を用いる200トンクラスの大型の絞りプレス機1台を導入する場合と比較して、上述したプレス加工ラインのように1箇取り絞り型を用いる100トンクラスの中型のプレス機2台を導入する場合は、設備費や設置スペースの点で有利となり、さらには、加工ラインの汎用性の点でも有効となる。
【0042】
すなわち、上述したプレス加工ラインに対して、絞りプレス機2,3に異なる絞り加工(2段絞り加工)行わせるプレス加工、あるいは、絞りプレス機2、または、3で単独の絞りを行うようなプレス加工との切り換えが必要となった場合、設置状態を変更することなく、切り換えの段取りが短期間に行え、そのための経費も抑えられる。
【0043】
また、上述したプレス加工ラインでは、搬送方向に対して直列状の単一ライン上にプレス機1〜4は設置されており、配置スペ−スの幅が抑えられ、工場内のスペ−スを有効に使うことができる。
【0044】
また、上述したプレス加工ラインにおいては、ブランク、または、ワークを所定位置に搬送可能な中間ステージ6,7を適用することによって、現在設置されている絞りプレス機2,3やトリミングプレス機4の設置間隔を変更することなく、しかも、市販の所定の搬送ストロ−クL0 を有する汎用搬送ロボット13,14を適用することを可能にしている。但し、搬送ロボットの搬送距離を上述した搬送ロボット13,14の所定ストロ−クL0 よりも長く設定することが可能な搬送ロボットを採用することができれば、中間ステージ6,7は、搬送を行わない位置固定のステージに換えることができる。
【0045】
なお、上述したプレス加工ラインにおいては、ブランク抜きプレス機1台に対して絞りプレス機2台を直列に配置したが、その配置台数は、目標とする生産数によっては、ブランク抜きプレス機のブランク抜きの能力に合わせて2台以上、N台の絞りプレス機を直列に配置したプレス加工ラインに対しても同様のプレス加工方法を適用可能である。この場合には上記ブランク抜きプレス機で抜かれたN箇のブランクは、上記N台の絞りプレス機のそれぞれに同時に1箇ずつ供給され、同時に絞られる。但し、ライン中に設置される搬送ロボットおよび中間ステージでは、それぞれN箇のブランク、または、ワークの同時搬送を行わせる必要がある。
【0046】
また、上述したプレス加工ラインに適用した搬送ロボットとしては、スライド移動するタイプのハンド部を持つものであってもよく、あるいは、回動アームタイプのハンド部を持つものであってもよい。
【0047】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、絞り成形を含むプレス加工ラインとして汎用性が高く、しかも、高生産性に対応することが可能であり、また、工場の配置スペース上も有利であるプレス加工ラインにおけるプレス加工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるプレス加工ラインの構成,配置を示す平面図である。
【図2】図1のプレス加工ラインの正面図。
【符号の説明】
1 …ブランク抜きプレス機
(ブランク抜きプレス工程のための
プレス機)
1A,1B
…ブランク
2,3
…絞りプレス機
(複数の絞り成形用プレス工程のための
プレス機)
4 …トリミングプレス機
(トリミング加工用プレス機)

Claims (3)

  1. 複数の絞り成形用プレス工程と、上記複数の絞り成形用プレス工程の前に、上記複数の絞り成形用プレス工程のためのブランクを製作するブランク抜きプレス工程とを有しているプレス加工法であって、
    上記ブランク抜きプレス工程は、上記複数の絞り成形用プレス工程のそれぞれが単数のブランクを同時にプレス加工する間に所定の複数個のブランクを製作することを特徴とするプレス加工法。
  2. 直列に複数台並べた絞り成形工程用のプレス機に複数個のブランクを同時に搬送し、それぞれの上記プレス機で上記ブランクを1個ずつ加工し、さらに絞り成形工程用のプレス機に対して連続して配置されている後工程のトリミング加工用プレス機に上記複数個の絞り品を同時に搬送し、上記トリミング加工用プレス機の1台で上記複数個の絞り品を同時にトリミング加工することを特徴とするプレス加工法。
  3. ブランク抜き用プレス機と直列に配置された複数台の絞り成形用プレス機を有するプレスラインを用いるプレス加工法であって、
    上記絞り成形用プレス機がそれぞれ1回絞り加工する間に上記ブランク抜き用プレス機は、上記複数台の台数と同数のブランクを製作し、上記ブランク抜き用プレス機から上記絞り成形用プレス機のそれぞれに同時に上記複数台の台数と同数のブランクを1つずつ供給することを特徴とするプレス加工法。
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